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令和元年11月15日号
台風19号被災書店に見舞金/全国書店再生支援財団も支給/日書連理事会

日書連(矢幡秀治会長)は10月17日、東京都千代田区の書店会館で定例理事会を開催。関東地方や甲信地方、東北地方などに記録的な豪雨災害をもたらした台風19号で被災した組合加盟書店に見舞金を支給することを承認した。
[政策委員会]
矢幡会長は、台風19号による組合加盟書店の被害状況について、24組合にFAXで問い合わせていると報告。調査結果に基づき、店内浸水・雨漏り・商品水濡れ等の被害があった組合加盟書店に一律1万円の見舞金を支給したいと提案し、承認された。
また、全国書店再生支援財団(奥村弘志理事長)も台風19号被災地域に該当する組合に見舞金を支給することを決め、日書連に寄託。定例理事会の席上、被災を申し出た宮城、千葉、静岡、長野の4組合に対して、矢幡会長から各30万円を手渡した。被災書店への見舞金の分配は各組合に一任し、報告書の提出を依頼する。
同財団では、今回だけでなく、今後も激甚災害の指定を受けた自然災害等があった場合、被災した組合加盟書店に対して何らかの支援を行っていきたいとしている。
矢幡会長は「他の組合も加盟書店の被害状況を調査し、事務局に連絡してほしい」と呼びかけた。
このほか政策委員会では、2020年度理事会日程案を承認した。理事会は年6回開催する。通常総会は20年6月25日、出版販売年末懇親会は20年12月16日に開催する。
また、常設委員会委員名簿案を承認した。
また、日本出版取次協会が19年11月~20年2月に実施する取協読書推進事業「読み聞かせ会」の協賛と、参加促進を行うことを承認した。
[指導教育委員会]
鈴木喜重委員長は、粗利30%以上の実現を目指す運動について経過報告。「11月下旬から出版社7社を訪問し、特に外商中心の小規模書店が経営を継続するためのアイデアについて意見交換を行いたい」と今後の方針を説明した。
[組織委員会]
中山寿賀雄委員長は、各組合の新規加入・脱退状況について、9月期は新規加入2店・脱退14店で差し引き12店減と報告した。
また、定款第6条「この定款で定めるもののほか、必要な事項は、規約等で定める」、同第56条2項「委員会の種類、組織及び運営に関する事項は、規約で定める」に触れ、「委員会規約を作らなければならない。12月定例理事会で案を提示したい」と述べた。
[流通改善委員会]
香川県善通寺市の善通寺市立図書館が指定管理者制度に移行し、丸善雄松堂・TRC共同事業体が選定された。指定期間は令和元年10月1日~令和8年3月31日の6年6ヵ月。藤原直委員長は「指定管理の流れは止めようがないが、図書納入だけは地元書店が行えるようにしたい」と述べた。
また、前日の委員会で図書装備とICタグをテーマに勉強会を行ったと報告。ICタグについては神奈川組合から書店現場の生産性向上のため早期導入を求める意見書が提出されている。藤原委員長は「経済産業省は『コンビニ電子タグ1000億枚宣言』に基づき、25年までにコンビニ大手5社の取扱商品に電子タグを付けることを目指して実証実験を行っている。今後も経産省の動きを見据えながら考えていきたい」と述べた。
[取引改善委員会]
柴﨑繁委員長は、返品現地処理問題を報告。返品運賃の大幅上昇が書店経営を圧迫している現状に改めて危機感を示し、これを軽減するため返品現地処理が実現するよう関係者と話し合いを続けたいと話した。
[読書推進委員会]
春井宏之委員長は、日書連が事務局を務める「本の日」について、「日書連としてやらなければならない重要なことは、『本の日』図書カードプレゼントキャンペーンの応募用QRコードが入ったポスターを組合加盟書店の店頭に貼って、認知度向上に努めること」と述べた。
また、書店くじの魅力アップを図るための施策を検討しているとして、アイデアがあれば寄せてほしいと呼びかけた。
[広報委員会]
面屋龍延委員長は、「全国書店新聞」の20年1月~12月の刊行スケジュールについて、従来通り毎月2回(1日・15日)刊行し、6月15日号は通常総会議案書特集号にすると報告した。
[書店再生委員会]
渡部満委員長は、直近の再販相談事例はあがっていないと報告した。

新理事長に森忠延氏/「OneTeam」で改革推進/兵庫総会

兵庫県書店商業組合は10月15日、尼崎市のホテルヴィスキオ尼崎で第31回通常総会を開き、新理事長に森忠延氏(井戸書店)を選出した。
総会は組合員61名(委任状含む)が出席して成立。藤井剛理事(新文堂)の司会で進行し、はじめに中島良太理事長(三和書房)があいさつした。
中島理事長は「今期は新規加入3店・脱退10店で組合員が7店減少する中、8年ぶりに絵本ワールドを開催することができた。ホームページの拡充を図ることもできた」と述べ、「日書連が目指す粗利30%以上を実現することで組合の魅力を高め、組合未加入書店の加入促進を図りたい」と訴えた。最後に、この総会で理事長を退任する意向を示し、新体制への移行がスムースに行われることを希望すると締め括った。
続いて春名洋志副理事長(大和堂書店)を議長に選出して議事を行い、各種委員会報告、各支部報告、収支決算報告、監査報告を各担当者が上程し、すべての議案を原案通り承認した。
任期満了に伴う役員改選では、山根金造前理事長(巌松堂書店)が各支部より推薦された理事名を読み上げ、これを承認。新理事による第1回理事会を開き、森氏を新理事長に選出した。中島理事長は副理事長に就任した。
森新理事長は、組織のスリム化、権限委譲と責任分担を行い、誰でも理事長になれるよう改革するとして、「OneTeam」をテーマに掲げた。
他の役員の選出については、歴代理事長と森新理事長で構成する指名委員会を設置。山根氏が委員長を務め、副理事長2名、専務理事1名、常務理事2名を発表した。
[兵庫組合役員体制]
▽理事長=森忠延(井戸書店)▽副理事長=中島良太(三和書房)安井唯善(安井書店)▽専務理事=安東興(文学館)
(安井唯善広報委員)

2020年度日書連理事会日程

▽20年4月=休会▽同5月=委員会27日・理事会28日・出版物小売公取協総会28日▽同6月=委員会24日・理事会25日・通常総会25日▽同7月=休会▽同8月=休会▽同9月=委員会16日・理事会17日▽同10月=委員会21日・理事会22日▽同11月=休会▽同12月=委員会16日・理事会17日・出版販売年末懇親会16日
▽21年1月=休会▽同2月=委員会17日・理事会18日▽同3月=休会

文苑堂書店・吉岡会長ら3氏に黄綬褒章/秋の叙勲

秋の叙勲で全国教科書供給協会から次の3氏が黄綬褒章を受章した。伝達式は12月17日に行われる。
相馬聰雄(栃木県/有限会社相馬商店代表取締役)
福田慶文(福井県/福田書店代表者)
吉岡隆一郎(富山県/株式会社文苑堂書店代表取締役会長)

「本の日」東京でオフィシャルイベント

日書連が事務局を務める「本の日」実行委員会(矢幡秀治実行委員長=日書連会長、真光書店)は、「本の日」の11月1日に東京・渋谷区の大盛堂書店でオフィシャルイベントを開催。「本の日」ブックカバー大賞の発表・表彰式と、メイン1日店長任命式を行った。全国各地でも11月1日を中心に、1日店長イベントや図書カードプレゼントキャンペーンなど、読者の来店を促す様々な企画が開催された。
「本の日」ブックカバー大賞は、「本の日にふさわしいブックカバー」をテーマに文庫のカバーデザインを公募したもので、応募212作品の中から、矢幡実行委員長を審査委員長に美術系雑誌編集長4名を加えた計5名で審査して大賞作品と各編集長賞を決定した(別掲)。大賞のブックカバーは、参加を申し込んだ全国の書店167店舗で11月1日より文庫の購入客に配布を開始した。
「本の日」メイン1日店長には、『メモの魔力』(幻冬舎)の著者で、SHOWROOM代表取締役社長の前田裕二氏が就任した。『メモの魔力』は、「本の日」限定カバーバージョンを受注生産し、11月1日から申込み書店で発売した。このほか「本の日」実行委員会では、作家を招いた1日店長イベントに奨励金を助成する企画を実施。10月1日から11月30日までの期間中に全国の書店23店舗と青森県書店商業組合が対象イベントを開催している。

〔「本の日」ブックカバー大賞/坂口香南子さんの「本の木」に〕
11月1日に大盛堂書店で行われたイベントでは、矢幡実行委員長が、書店店頭掲示ポスターのQRコードで応募できる「本の日」図書カードプレゼントキャンペーンと、ハウス食品の協賛により、書店57店舗で2千円以上の購入者を対象にレトルトカレーを先着順でプレゼントする企画について説明した。
次いで、店頭活性化委員会・奥野康作委員長(ブックエース)が「本の日」ブックカバー大賞の概要を説明し、坂口香南子さんの作品「本の木」を大賞に選んだと発表。矢幡実行委員長から坂口さんに表彰状と副賞図書カード5万円分の目録が授与された。
受賞のあいさつで坂口さんは、「20代後半の頃は好きなものが何もなく、会社と家の往復で、このままではまずいとすがる思いで本屋に行った。1冊読むと次はこういう本が読みたいという感じで木が枝分かれするように自分の世界が広がった。最終的に自分は絵に興味があるとわかり、その道に進んだ。人生を変えてもらったきっかけは本。そこから『本の木』という作品で応募した」と語った。

「本の日」ブックカバー大賞入賞作品
〔大賞〕
坂口香南子『本の木』(兵庫県加古川市)
〔各編集長賞〕
▽「イラストレーション」編集長賞=清水あかね『本の部屋』(東京都)▽「芸術新潮」編集長賞=飯島帆南美『〆切前の幻想』(新潟県長岡市)▽「アイデア」編集長賞=おのばね『わくわくがはじまる』(広島県呉市)▽「美術手帖」編集長賞=有延和磨『たすけてたすけてたす…』(兵庫県多可郡多可町)

〔『メモの魔力』の前田裕二氏/「本の日」メイン1日店長に就任〕
ブックカバー大賞表彰式の終了後、メイン1日店長任命式を開催。矢幡実行委員長が任命書を読み上げ、SHOWROOMの前田社長に「本の日」エプロンを授与した。子どもの頃から本が好きだったという前田氏は、「本は自分の頭の中を超えて広がる深遠な知識の世界に連れて行ってくれる。自分の可能性をすごく感じる場所が本屋だった。そういう楽しさを皆に感じてもらい、改めて本の価値に気付いてもらえるよう頑張りたい」と話した。
この後、大盛堂書店でサイン本のお渡し会が行われた。

室井滋さんのおはなし会・サイン会/東京の3書店で開催

絵本・日本プロジェクト(髙橋小織会長、BOOKS隆文堂)は11月2日、「本の日」記念イベントとして「よむよむ・わくわく1Dayおはなしツアー」を東京の3書店で開催。絵本やエッセイなど活発な執筆活動を行っている女優の室井滋さんのおはなし会とサイン会を実施した。
「おはなしツアー」は、西国分寺のBOOKS隆文堂、西荻窪の今野書店、渋谷の大盛堂書店を巡回し、1会場目のBOOKS隆文堂には65名が来場した。室井さんは、幼い頃の体験を元に書いた絵本『しげちゃん』(金の星社)の読み聞かせをしたのち、最新刊『ヤットコスットコ女旅』(小学館)とあわせてサイン会を行った。プレゼントが当たる「読書クイズ」も行われ、室井さんが初めて読書感想文を書いて賞をもらった本などについての出題に会場が盛り上がった。

日書連のうごき

10月2日JPO運営幹事会に事務局が出席。
10月4日出版平和堂功労者顕彰会に矢幡会長が出席。
10月8日出版物小売公取協規約関連で元永専務が消費者庁を訪問。
10月9日本の日ブックカバー大賞選考会、同実行委員会に矢幡会長が出席。全国公取協連絡会議に柴﨑、渡部両副会長が出席。
10月10日聖教新聞社書店説明会に矢幡会長が出席。JPO運営委員会に春井副会長が出席。
10月15日定期会計監査。
10月16日各種委員会・部会。
10月17日定例理事会。
10月18日九州雑誌センター見学に矢幡会長が出席。
10月23日文化産業信用組合理事会に矢幡会長が出席。
10月25日万引防止出版対策本部に事務局が出席。
10月28日高橋松之助記念「朝の読書大賞」「文字・活字文化推進大賞」贈呈式に事務局が出席。
10月29日全国書店再生支援財団理事会に矢幡会長、平井理事、高島顧問が出席。
10月30日聖教新聞社新社屋内覧会に柴﨑副会長が出席。

「春夏秋冬本屋です」/「『本屋』時々『落語家』」/兵庫・井戸書店代表取締役・森忠延

小売店の究極の目標は「あなたから買いたい」とお客様から言ってもらうこと。思い遣りをお客様にどれだけ発揮するか、お客様の抱く期待や予想を超えたことを行うと必ず喜んでもらえます。
これが第一であれば、次のキーは店主の属性に惚れていただくことです。私の場合はそれが落語です。高校時代に自己流でやっていた落語を、50歳の手習いよろしく、NHKの文化教室でプロの落語家に習うこと8年。今ではネタ数も20近くまでになり、地域の老人会や婦人会などからお呼びが掛かるほどになりました。その場では、芸名である「笑喜転一頁」の由来から話させてもらい、本屋だから「一頁」と、まくらでしっかりと店の宣伝もさせていただきます。往来を歩いていても、「師匠~!」と呼ぶ声が聞こえ、えぇ~私のことかいなと驚くばかり。井戸書店店主イコール笑喜転一頁という認識が地域の方々にインストールされつつあります。井戸書店でも、お正月、ゴールデンウィーク、シルバーウィークの最終日に、「井戸書店寄席」を開催しています。素人の落語仲間との落語会の楽しみは格別です。また、毎年9月に東京へ出張する際、童心社のKamishibaiHallで東京公演も開催していただき、噺は落ちても、来場者数は右肩上がり、商売もその調子にあやかりたい~

新社長に青木取締役/作品社

作品社は10月28日開催の株主総会で、青木誠也取締役営業担当を代表取締役社長に選任した。和田肇代表取締役社長は代表取締役会長に就任した。
新役員体制は次の通り。

代表取締役会長(出版代表)和田肇
代表取締役社長(経営・営業代表)青木誠也
常務取締役(業務担当)
大橋泉之
取締役(編集代表)
福田隆雄
社外取締役(非常勤)
増子信一
監査役(非常勤)
早川和一

日書連常設委員会委員名簿

(カッコ内は主な担当事項、◎は委員長、○は部会長、10月17日現在)
◇政策委員会(総務・財務・渉外全般、事業活動企画)=◎矢幡秀治(東京)、鈴木喜重(千葉)、藤原直(宮城)、中山寿賀雄(長崎)、面屋龍延(大阪)、柴﨑繁(東京)、渡部満(東京)、春井宏之(愛知)
◇組織委員会(加入促進、加入メリットの研究、共同購買事業、福利厚生事業)=◎中山寿賀雄(長崎)、玉山哲(岩手)、池田和雄(茨城)、竹内靖博(群馬)、奈良俊一(埼玉)、吉田徳一郎(滋賀)、安永寛(福岡)、長﨑晴作(熊本)、小橋川篤夫(沖縄)
◇指導教育委員会(書店人の育成、出版倫理、調査活動、研修会、万引対策)=◎鈴木喜重(千葉)、鈴木雅文(福島)、竹内靖博(群馬)、平井久朗(東京)、木野村匡(岐阜)、森井清城(石川)、柳澤輝久(長野)、戸和繁晴(大阪)、今井直樹(島根)、森松正一(福岡)、二階堂衞司(大分)、田中隆次(宮崎)、楠田哲久(鹿児島)
◇広報委員会(新聞の発行、資料収集、独自調査、消費税対応)=◎面屋龍延(大阪)、吉田徳一郎(滋賀)、森朗(広島)、宮脇範次(香川)、光永和史(愛媛)、森松正一(福岡)、二階堂衞司(大分)
◇流通改善委員会(客注迅速化、雑誌発売日、ISBN対応、JPO対応、情報化推進)=◎藤原直(宮城)、加賀谷龍二(秋田)、玉山哲(岩手)、五十嵐太右衞門(山形)、鈴木雅文(福島)、池田和雄(茨城)、松信裕(神奈川)、大塚茂(山梨)、西村行人(新潟)、丸田茂(富山)、犬石吉洋(京都)、林田芳幸(奈良)、中島良太(兵庫)、古泉淳夫(鳥取)、小野正道(岡山)、平野惣吉(徳島)、小橋川篤夫(沖縄)
◇図書館サポート部会(図書館対応)=○髙島瑞雄(福島)、志賀健一(北海道)、吉見光太郎(静岡)、別所信啓(三重)、古泉淳夫(鳥取)、平野惣吉(徳島)、五藤栄一郎(高知)、楠田哲久(鹿児島)/専門委員=岩瀬且敏(東京)、湯本光尚(東京)、長尾幸彦(愛知)、中尾隆一(福岡)
◇取引改善委員会(不公正取引問題、送品・返品同日精算、雑誌付録、適正配本)=◎柴﨑繁(東京)、志賀健一(北海道)、松信裕(神奈川)、西村行人(新潟)、安部悟(福井)、戸和繁晴(大阪)、犬石吉洋(京都)、小野正道(岡山)、森朗(広島)、光永和史(愛媛)、五藤栄一郎(高知)、堤洋(佐賀)、田中隆次(宮崎)
◇返品現地処理小委員会(返品現地処理の研究)=◎柴﨑繁(東京)、志賀健一(北海道)、成田耕造(青森)、光永和史(愛媛)、田中隆次(宮崎)
◇読書推進委員会(絵本ワールド、子どもの読書推進、書店くじ、児童書増売、「本の日」キャンペーン)=◎春井宏之(愛知)、成田耕造(青森)、加賀谷龍二(秋田)、五十嵐太右衞門(山形)、奈良俊一(埼玉)、大塚茂(山梨)、木野村匡(岐阜)、別所信啓(三重)、丸田茂(富山)、森井清城(石川)、安部悟(福井)、林田芳幸(奈良)、中島良太(兵庫)、今井直樹(島根)、堤洋(佐賀)、長﨑晴作(熊本)
◇書店再生委員会(書店再生研究、再販研究、ポイントカード)=◎渡部満(東京)、成田耕造(青森)、平井久朗(東京)、吉見光太郎(静岡)、柳澤輝久(長野)、宮脇範次(香川)、安永寛(福岡)

神保町ブックフェスティバル/2日間で売上げ6500万円/13万人来場「本の得々市」賑わう

「第29回神保町ブックフェスティバル」が10月26日、27日の2日間、東京・神保町で開かれ、本を求める約13万人の来場者で賑わった。同実行委員会主催、東京都書店商業組合千代田支部、日本児童図書出版協会など共催、出版文化産業振興財団、文字・活字文化推進機構など協賛、東京都書店商業組合など後援。
26日、すずらん通り入口で開かれたオープニングセレモニーでは、大橋信夫実行委員長(東京堂書店)の開会宣言に続き、東京組合の矢幡秀治理事長、文字・活字文化推進機構の肥田美代子理事長、石川雅己千代田区長ら関係者によるテープカットとくす玉割が行われ、華々しく開幕した。
メイン会場のすずらん通り、さくら通りには出版社、地元商店街などがワゴンを出展。自由価格本や汚損本などを謝恩価格で販売する「本の得々市」では大勢の来場者が熱心に本を選んでいた。出版物の売上げは6500万円にのぼった。東京都書店商業組合青年部はワゴン2台を出展し、売上げは60万円だった。新刊・既刊のサイン本とチャンドラー『ロング・グッドバイ』トートバッグを用意した早川書房、400円均一の文庫本を販売した東京創元社は今年も大人気で、ワゴンの前には長蛇の列ができていた。
神保町三井ビルディング公開空地に設けられた「こどもの広場」では、児童書のワゴンセールやお話し会などの催しが行われ、親子連れを楽しませた。

聖教新聞社が書店説明会/ポール・マッカートニー初の絵本/潮出版社から

聖教新聞社は10月10日、東京・新宿区の創価文化センターで書店説明会を開催。同社をはじめ潮出版社、第三文明社、鳳書院各社刊行の創価学会関連出版物について説明し、拡販への協力を要請した。
説明会には書店、取次など約200名が出席。書店組合からは日書連・矢幡秀治会長、同・柴﨑繁副会長、同・渡部満副会長、東京組合・平井久朗副理事長が来賓として出席した。
聖教新聞社・石橋正至出版局長は、小説『新・人間革命』を学ぶための副読本『世界広布の大道Ⅰ』(8月22日発売)は好調に部数を伸ばし累計15万部を超えたと報告。第2集は12月に発売。また、11月18日の創価学会創立の日、新社屋完成・業務開始に合わせ、創価学会・池田大作名誉会長の著書『人間革命の宗教』を発売すると発表した。
潮出版社・南晋三社長は、池田SGI会長のエッセー集『忘れえぬ旅太陽の心で第3巻』(9月5日発売)を紹介。また、昨年夏から児童書に力を入れているとして、11月5日に元ビートルズのポール・マッカートニー初の絵本『グランデュードのまほうのコンパス』を発売すると発表した。12月にはポールとジョン・レノン初の絵本も発売する予定。
第三文明社・大島光明社長は、佐藤優著『希望の源泉・池田思想2――「法華経の智慧」を読む』(12月上旬発売)、聖教新聞の好評連載を収録した『ブラボーわが人生』(10月下旬発売)を紹介した。
鳳書院・大塚春樹取締役営業部長は、『新・名字の言選集〈新時代編〉』(5月30日発売)、創価学会・池田大作名誉会長が全国の新聞各紙に寄稿した随筆33編をまとめた『随想調和の懸け橋――結び合う地域の未来』(11月中旬発売)を紹介した。
この後、日書連・矢幡会長があいさつ。「書店の根本は本を売り、売上げを上げること。昨年完結した小説『新・人間革命』は売上げ、返品率とも出版界に対する貢献が大きく、感謝している。本日紹介された書籍も1冊1冊しっかり売っていきたい」と述べた。
聖教新聞社・原田光治代表理事は、「文字・活字文化は未来を照らす希望の光」とする池田名誉会長のメッセージを紹介し、「文字・活字文化興隆の活動に一層努める」と述べた。
創価学会・原田稔会長は創価学会の平和への理念を語り、「地域・社会に貢献し、世界平和へ向けて活動を続けている。本日紹介した書籍もその一環として刊行している」と述べた。

青森組合「本のまち八戸」で「本の日」イベント/青森生まれの芥川賞作家高橋弘希氏が市内3書店で1日店長つとめる

青森県書店商業組合(成田耕造理事長)は11月1日の「本の日」に、「『本の日』1日店長芥川賞作家高橋弘希が本のまち八戸を行く!」と銘打ったイベントを開催。昨年、『送り火』で芥川賞を受賞した青森県十和田市生まれの作家高橋弘希氏が八戸市内の書店を巡り、成田本店みなと高台店、TSUTAYA八戸ニュータウン店、伊吉書院西店の3書店で1日店長を務めた。普段ライバル関係にある3書店が、この日は読書推進のため力を合わせてイベントを盛り上げた。
高橋氏は、各店で本の整理などを手伝い、来店客への声掛けと著書へのサインを行った。地元出身の芥川賞作家の来店ということもあって、サイン会は各店とも盛況。5冊以上の本を抱える熱心なファンの姿も見られた。高橋氏はハロウィン用のおばけの帽子と「本の日」特製エプロンを身につけてサインに応じた。
イベントの冒頭、成田理事長は来店客を前にあいさつ。「街のあちこちに本屋があったが、どんどん消えていっている。出版業界は『これ以上、本屋をなくさない』を合言葉に、皆さんに本屋に足を運んでいただいて店頭に賑わいを取り戻そうと、『本の日』を制定した」と趣旨を説明した。
八戸の書店を選んだ理由については、小林眞市長が「本のまち八戸」を提唱し、八戸市立小学校と県立特別支援学校小学部に在籍するすべての児童に市内書店で使用できる「マイブッククーポン(1人2000円分)」を配付する事業を推進するなど、「県内で最も読書熱が高い地域」であることを挙げ、「本日はリアル書店ならではの楽しく豊かなひとときを過ごしていただきたい」と述べた。

『フォルトゥナの瞳』がチャンプ本に/静岡「高校ビブリオバトル」

静岡県教育委員会主催の「第5回静岡県高等学校ビブリオバトル」が9月29日、静岡市駿河区の静岡県立大学草薙キャンパス講堂で開かれた。
今年は静岡高等学校図書館研究会の協力もあり、参加人数は30校59名にのぼった。午前中に予選を行い、10名が午後の決勝に進出。県立富士宮西高校の深沢治希さんが紹介した『フォルトゥナの瞳』(百田尚樹著、新潮文庫)がチャンプ本に選ばれた。深沢さんは「読んだらあなたの運命が変わる。残り3ページのエピローグに最大の衝撃が隠れている。主人公がそこに至るまでの気持ちの揺らめきを感じ取ってほしい」という印象的なフレーズで聴衆の心をつかんだ。なお、同校は昨年の遠藤駿介さんに続き2年連続でチャンプ本発表者を輩出した。
準チャンプ本は県立清水西高校の彦山律花さんが紹介した『残像に口紅を』(筒井康隆著、中公文庫)、特別賞は聖隷クリストファー高校の谷野巧さんが紹介した『堤中納言物語』(大槻修校注、岩波文庫)が選出された。
主催者はビブリオバトルの周知と参加者の増加を図るため、今回の内容と紹介本をリーフレットにまとめ、県内の中・高校と書店に配布する。
(佐塚慎己広報委員)

「世界子どもの本展」を開催/JBBY

日本国際児童図書評議会(JBBY、さくまゆみこ会長)は10月1日~11月12日に東京・千代田区の出版クラブビル「クラブライブラリー」で「世界の子どもの本展」を開催した。同展では、国際児童図書評議会(IBBY)が世界中の子どもたちに読んでもらいたいと選び出した「2018年IBBYオナーリスト」に掲載された61の国と地域の児童書191冊を展示した。
オープニング記者会見が10月1日に行われ、JBBYが「2020年IBBYオナーリスト」に推薦する作品を発表した。「IBBYオナーリスト」はIBBYが1956年から隔年で発信している世界的に権威のある児童書リストで、IBBYに加盟する国・地域が、他の国でも読んでほしい優れた子どもの本を選び推薦するもの。文学作品部門は『きみの存在を意識する』(梨屋アリエ・作、ポプラ社)、イラストレーション作品部門は『よるのおと』(たむらしげる・作、偕成社)、翻訳作品部門は『青い月の石』(西村由美・訳、岩波書店)が選ばれた。
さくま会長は、JBBYの今後の活動予定について、さまざまな困難を抱える子どもたちを本で支援する「希望プロジェクト」や、児童書の編集者講座、子どもの本の翻訳フォーラムの開催等を紹介。また、9月に中国で開かれた「IBBYアジア・オセアニア地域大会」について報告し、「日中韓でテーマを決め、各国でよい本を3冊から5冊選んで解説をつけて相互に送り、翻訳してwebで発表するというプロジェクトが固まりつつある。日本の子どもと他国の子どもが友だちになってもらえるよう考えていきたい」と述べた。
「世界の子どもの本展」はこの後、11月16日~12月1日に群馬県の太田市美術館・図書館、12月17日~28日に千葉県の流山市立図書館、20年2月1日~16日に奈良県の奈良県立図書情報館、2月22日~3月8日に大阪府の大阪府立中央図書館、3月21日・22日に東京都のゲートシティ大崎(子どもの本の日フェスティバル)で開催する。

「帯コン」受賞作品が決定/表彰式のスケジュール等を確認/大阪理事会

大阪府書店商業組合(面屋龍延理事長)は10月19日、大阪市北区の組合会議室で定例理事会を開催した。
庶務報告では、藤田彰・前出版販売倫理委員長(ブックプラザ)が、大阪府から「青少年健全育成優良店表彰」を受けることが決定したと報告があった。
各委員会の主な審議・報告事項は以下の通り。
〔読書推進委員会〕
「本の帯創作コンクール(帯コン)」の最終審査会を10月4日に開き、受賞作品を決定した。11月16日開催の表彰式のスケジュールやスタッフ表を報告し、承認された。
〔雑誌発売日励行委員会〕
10月委員会が10日に開かれ、大阪地区雑誌発売日励行委員会委員長に山脇督史氏(小学館PS西日本営業部部長)の就任が承認されたと報告。11月委員会は違反がなければ休会、12月委員会は12月12日開催予定と報告した。
〔出版販売倫理・共同受注委員会〕
大阪青少年環境問題協議会(環問協)の理事研修会・懇親会が10月18日に、施設見学会(京都府宇治市・京都医療少年院)が11月22日に行われると報告。また、環問協の万引防止ポスターは取次を通して配布予定と説明した。
〔事業・増売委員会〕
小学館カレンダーの今年の受注数は2万2430枚と報告があった。
(石尾義彦事務局長)

河出書房新社 第56回文藝賞/宇佐見氏『かか』、遠野氏『改良』に

河出書房新社が主催する第56回文藝賞は、宇佐見りん氏『かか』、遠野遥氏『改良』に決まり、10月11日に東京・港区の明治記念館で贈呈式を開催した。
贈呈式では、選考委員を務めた磯﨑憲一郎氏、斎藤美奈子氏、町田康氏、村田沙耶香氏が講評を行った。受賞者あいさつで宇佐見氏は、「小説を通じて誰かと手をつなぐことはできないが、手形として残すことはできる。それは醜いかもしれないし未発達かもしれないが、皆が手を取り合い、振り払い、またつなぎながら歩んでいく社会で、ふと空いてしまった手を合わせてみることのできる手形があるとしたら、それは意義のあることだと感じる。多くの作家が残してきた手形の中にこの作品が加われることをうれしく思う」と喜びを語った。
遠野氏は「小説を書き始めたのは6、7年前で、誰かに読んでもらうこともなく、特に不満はなかった。この賞の最終選考に残って編集者の方に感想を聞き、自分では気づかなかった発見があり、他人に小説を読んでもらうのはすごく面白いことだと思った。文藝賞は注目度が高く、より多くの人が読んでくれるので非常にうれしい」と話した。
主催者あいさつで小野寺優社長は、季刊文芸誌『文藝』が今年の夏季号から誌面を刷新し、秋季号が3刷、今回の受賞作が掲載されている冬季号が重版となったことに言及して、「きっかけがあり、情報がきちっと伝われば、文芸誌をこれだけの人が手に取ってくれる。文芸誌だからこそ発信できることがある。文学に期待する人がたくさんいることを改めて知ることができた。今回受賞した2作が、『文藝』を新しく手に取ってくれた読者にどのように読まれていくのか楽しみだ」と述べた。

児童養護施設に図書58冊を寄贈/静岡日販会

静岡日販会(斉藤行雄会長、谷島屋)は10月4日、県内の児童養護施設4ヵ所に児童図書を寄贈した(写真)。今年で6回目の取り組み。
寄贈した児童書は、養護施設からの希望を踏まえて選んだ絵本・図鑑など58冊。10月4日に静岡県庁で行われた図書贈呈式には、斉藤会長や、日販静岡支店の松井支店長など11名が出席。斉藤会長は静岡県健康福祉部・池田部長に目録を贈呈、川勝県知事からの感謝状を受け取った。

第2回はブックエースが勝利/テキスト定期購読獲得の対抗戦/NHK出版

NHK出版は、春に実施している「NHKテキスト定期購読獲得コンクール」に合わせ、ブックエース(水戸市)とうさぎや(宇都宮市)による第2回企業対抗戦を開催。その表彰式が10月4日に東京・渋谷区のNHK出版で行われた。
この企業対抗戦は、「定期購読獲得コンクール」での獲得ポイント数を基準に、両社の昨年獲得実績の合計ポイントと今年度の獲得合計ポイントを比較し、その伸長率で総合優勝を確定する。ブックエースは25店舗が参加し前年比19・6%増の2万7775冊で優勝した。うさぎやは14店舗が参加し、前回55・8%増の伸長率で優勝した反動で同13・4%減の1万7040冊となり敢闘賞を受けた。総合店舗順位表彰では、各店の獲得ポイント数上位5位までを表彰。1位はブックエースのTSUTAYALALAガーデンつくば(3780冊)、2位はうさぎや栃木城内店(2774冊)、3位はうさぎや自治医大店(2410冊)だった。また、各法人内の伸長率順位表彰で、上位3店舗を表彰した。
表彰式でブックエースBOOK商品部の清宮慎太郎部長は、「うさぎやさんと対決するとほぼ100%負けていたが、今回は何とか勝たせていただいた。店舗の方にしっかりやっていただいたおかげだと思う」、うさぎやTSUTAYA事業本部の髙田直樹副本部長は「去年は辛くも勝ちをいただいたが、今年は見事にブックエースさんに負けてしまった。来年奮起したい」と話した。
2019年度のキャンペーン全体では、前年比46・6%増の50万8249冊の獲得となった。NHK出版の森永公紀社長は「両社には全国の書店の中でも特に定期購読獲得に力を入れていただいている。全国のキャンペーン参加店に占める両社のシェアは約2・8%だが、獲得冊数では約9%になり、圧倒的な戦闘力、販売力を誇っている」と感謝の言葉を述べた。
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