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令和2年4月1日号
東京組合「BooksPRO」説明会/出版情報をすべての書店へ

東京都書店商業組合(矢幡秀治理事長)は2月18日、東京・千代田区の書店会館で書店向け書誌情報サイト「BooksPRO」の説明会を開催した。同サイトは、日本出版インフラセンター(JPO)の出版情報登録センター(JPRO)に登録・蓄積された近刊・既刊の書誌データと販売促進情報を手軽に閲覧できるもので、3月10日にオープン。説明会にはJPRO管理委員会の柳本重民委員長(集英社)、ムック・雑誌登録推進PTの井上直リーダー(ダイヤモンド社)らが出席し、サイトの概要と機能を説明した。両氏の講演内容を紹介する。

【全国の書店で出版情報を共有/近刊情報の充実・活用促進に力点/JPRO管理委員会委員長・柳本重民氏】
「BooksPRO」(URL https://bookspro.jp)は、近刊・既刊の書誌情報を書店や図書館、取次に公開するサイトだ。JPROの近刊情報は既に大手書店やネット書店、取次に配信していたが、テキストデータであるため一般の書店が利用するのは困難だった。そこで、全国津々浦々の書店が近刊・既刊の情報をすべて見られるポータルサイトを作ろうというのが、BooksPRO構想の始まりだった。3月10日にサイトがスタートするが、これが完成形ではなく、よちよち歩きの第一歩だ。書店や取次の意見を反映して、よりよいものに成長させていかなければならないと考えている。
私の住んでいる町には、駅近くの歩いて行けるところに書店が3軒あった。雑誌の編集長をやっていたので、それぞれの書店で自分の雑誌の売上を見て回るのが楽しみだったのだが、残念ながらこの10年間に1軒もなくなってしまった。「書店のない町をこれ以上増やしてはいけない」というのが私たちの基本的な考え方で、ドイツの取次や書店を見てきた私たちがBooksPROを思い付き、推進会議を立ち上げてここまで走って来た原点だ。
アマゾンや、一部の大手書店にだけ届いていた特別な情報が、このBooksPROを使うことで全国の書店と共有できたら素晴らしい。これによって情報格差がなくなることを夢見た。なにより「書店ファースト」であり、全国の書店を応援したいということだ。
BooksPROのオープンに先立ち、「BooksPROニュース創刊号」を作成した。取次の週報、速報等へ入れ込んで送付する。創刊号のおもて面は、BooksPROを初めてご利用いただく書店に分かりやすく、面白そうだから使ってみようと思っていただけるような作りにした。うら面は、矢幡理事長をはじめ、書店や出版社の方々からBooksPROに寄せられた期待や要望などを載せている。
JPROのトップページからBooksPROのサイトにアクセスすると、ログイン画面が出る。はじめに、共有書店コードや書店名、取引取次、パスワードなどを登録するユーザー登録が必要になる。共有書店コードは、書店ごとに必ず割り振られているので、不明な場合はサイトから検索できる。2回目からは、共有書店コードとパスワードを打ち込めばスムーズに入っていただけるようになっている。
BooksPROの一番の狙いは、大きな出版社も小さな出版社も同じように情報を登録でき、大きな書店も小さな書店も同時に同じ情報が受け取れるということだ。既刊の検索サイトはいろいろあるが、BooksPROが一番力を入れているのは近刊、要するに「これから出る本」の情報を書店や図書館、取次にいち早く伝えることだ。どんな本がいつ出るのか、値段はいくらなのかが分からないと、仕入れの予定も立たないのは当然のことだと思う。BooksPROでは近刊情報がカレンダー形式で表示され、ジャンルごとにソートできる。例えば児童書に強いお店だったら、児童書だけで検索をかけていけば、砂浜の砂の中から宝石を見つけ出すようなことでなく、当たりの確実性を増して探せるようになっていくと思う。
BooksPROはトーハンのTONETS‐Vや日販のNOCS7と連携を進めるほか、楽天ブックスネットワークとも連携を予定している。それから、S―BOOK、Webまるこ、Bookインタラクティブ、WebHotLineの出版社系注文サイトともきちんとつないでいきたいと考えている。
これらとBooksPROは現状ではスムーズに連携ができているとは言い切れない部分があるが、これは冒頭に申し上げた通りスタートであって、そこから成長していくサイトだと思って気長に見ていただければと思う。また、サイトは3月時点ではパソコン版からのスタートとなるが、5月にはスマートフォンに最適化した画面もリリースする予定だ。
商品の販促情報も拡充し、重版情報、受賞情報など様々な情報をお届けする。新聞への掲載情報などは、東京では全国紙が多いと思うが、地方では地元紙が一番強かったりするので、そういう情報も広げていこうと考えている。
数々の誇りたい点があるのと同時に、まだ情報の速度や質、量においても足りないことだらけだが、まずは書店に使っていただくことが一番だ。書店に使っていただければ出版社は必ず一生懸命情報を入れる。その循環がきちんと回り、情報がリッチになればなるほど、書店に役立つサイトになっていくと思う。
そして取次や各出版社の理解が進み、新刊の予約注文ができるところまで進めば、マーケットインの理想の実現にも一歩ずつ近く。そのためにも、書店と一緒に力を合わせ、意見をいただきながら歩んでいきたい。

【出版物の総合カタログサイトに/近刊情報を一本化し書店に届ける/ムック・雑誌登録推進PTリーダー・井上直氏】
BooksPROは、「出版情報をすべての書店へ!」を掲げ、出版情報登録センター(JPRO)のデータベースを「見える化」することを目的としている。
まずJPROについて簡単に説明すると、日本出版インフラセンター(JPO)の中にあって、書誌情報の収集・配信を担っている。JPROには既にデータベースがあり、大手書店やネット書店のデータベースや、取次の「トーハン週報」、「日販速報」といった広報誌には、この書誌データが使われている。
これはテキストデータなので、一般の書店が利用しようとしても、どんな商品がこれから出るのか、どんな商品が今まで出てきたのかを検索するには使い勝手が悪かった。このデータを書店の皆さんに簡単に見ていただける出版物の総合カタログのポータルサイトとしたのがBooksPROだ。
JPROには毎月約5000件の書誌情報が登録されており、今年1月現在で累計242万510点の書誌情報が既に登録されている。近刊情報は、委託ルートの新刊書籍の約8割をカバーする。BooksPROは、今後も、1ヵ月先、2ヵ月先の近刊情報もどんどん集めていき、それを書店が見やすく分かりやすいサイトにしていく。
出版社がJPROに登録し、一本化された近刊情報を、書店や図書館、取次の現場で受け取れる。どこの地域の書店でも同時に同じ情報が見られるような状態を目指している。サイトはPCでも、iPad等のタブレットでも見ることができ、5月頃には、スマートフォンに最適化した画面で見ることができるようにする。棚を管理している現場の方が、売場に立っている時にもスマホで商品情報を検索できるようにしたい。
今はいろいろな出版社から大量の郵便物、FAX、メールで案内が来ていると思うが、BooksPROを活用してもらえばいちいちそれらをチェックしなくても、「ここを見ればすべての出版情報が確認できる」というサイトを目指していく。
BooksPROでは、書店が商品をより探しやすくするために、出版社が新しく登録する項目として、「JPROジャンル」を設定した。書店の棚を意識したジャンル分けになっていて、出版社は「大ジャンル」+「中ジャンル」を最大3つまで登録できる。大ジャンルは、「文芸・人文」「社会・ビジネス」「医学・理工・コンピュータ」「芸術」「趣味・実用」「児童書」「語学・学参」「文庫・新書」「コミックス・ゲーム」「雑誌・ムック」の10種類だ。
最近は、書名や表紙のイメージからは、どこのジャンルに置いたらいいのか迷う書籍がすごく増えてきている。「社会・ビジネス」が元の棚だけれど、これは健康書でも売れるというものもあれば、健康書だが50代くらいのビジネスマンが買いそうだから、ビジネス書の方に置いたほうが売れるというものもある。そういう時に、どこの棚に置いて大丈夫な本なのかを判別するジャンル分けがあるといいと考えた。書店が置きやすいようなジャンル分けを考え、各社が登録していくのではないかと思う。
BooksPROでは、検索窓で書名からももちろん検索できるが、この大ジャンルのタブをクリックするだけで「社会・ビジネス」だけを抽出するといった方法でも検索することができる。
JPROでは、近刊情報の登録を、目指すところとして60日前登録を出版社にお願いしている。60日前の段階で表紙画像がアップされていて内容も見えるようになっているというのが理想だ。BooksPROのトップページでは、カレンダー形式で日ごとの新刊点数を表示している。2ヵ月前にどんな商品が出るのかを書店に知っていただき、品揃えに活用していただけるカレンダーを目指している。
検索してクリックをしていくと、個別の詳細な商品情報の画面が出る。サンプル画像は、出版社は最大3枚まで入れられるようになっている。ISBNコードをはじめ基本的な書誌情報や、内容紹介などが表示される。出版社の公式ホームページにもリンクし、試し読みが可能なタイトルは、リンクボタンをクリックすると試し読みのサイトに飛べる構造になっている。最終的には、取次や出版社の注文サイトへ連携させることを目指していく。
BooksPROでは、個別の商品ごとに出版社が販促情報を入力できるようになった。出版社が登録する販促情報タイプとして、「重版情報」や、映画化・アニメ化などの情報を掲載する「メディア化情報」、「受賞情報」、新聞や雑誌などの書評や紹介記事の情報を載せる「書評情報」、全国紙・地方紙の新聞広告掲載情報を登録する「新聞広告」などを設定した。
また、近刊・既刊に関わらず、旬の話題や人物などに絡めて推したい本の情報として、「旬のオススメ」という登録項目も設けた。全国の書店からよく要望をいただくのが、「拡材のデータがあればウチで出力して使えるのに」ということ。「拡材いろいろ」ではPOPやポスターなどをダウンロードして活用していただけるようにしている。
BooksPROは、ムックや雑誌の情報提供にも取り組んでいく予定だ。まずは40%ほどになっているムックの登録率を70%にまで上げることを目指し活動している。
アメリカは国土が日本の約26倍だが、書店は数千店。日本に1万店の書店があるのはすごいことだ。取次を中心とする委託流通があり、出版社がそれにものを乗せれば全国へ自動的に配本してもらえるという素晴らしい仕組みがあったから、この業界は保ってきた。しかし、今これだけ売上が厳しくなってくると、その仕組みだけではなかなかうまくいかない。
ドイツやアメリカのように、書店が自分の店に置きたい本を選んで仕入れることがすごく大事になってくるだろう。年間7万点の新刊があるので、その中から書店自らが選び、欲しいものを送ってほしいと言う必要がある。それは書店にとってもすごく大変なことだと思う。それ以上に覚悟を決めなければいけないのが出版社だ。2ヵ月前にどんな本が出るかが分かるようになり、書店がチェックして、この本は要らないと判断されたら、出版社は本を出せない。欧米はそうなっているが、そこを一足飛びに目指すことはたぶんできないだろう。委託流通のいいところを残しながら、どれだけ書店が自店に合ったものを仕入れられるか。それに対し、出版社はちゃんと商品を出せるのか。1万店の店から5冊ずつ注文が出たら、単純な委託の条件では出せないかもしれない。海外の事例も勉強して、日本に合った仕組みを作っていかなければいけないと考えている。

SJ名古屋、4月25日のイベントを中止

サン・ジョルディ名古屋実行委員会(愛知県書店商業組合、日本・カタルーニャ友好親善協会)と中日新聞社が主催する「サン・ジョルディフェスティバル名古屋2020」は、4月25日に名古屋市でイベントの開催を予定していたが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため中止を決定した。書店での店頭フェアは例年通り実施する。

「春夏秋冬本屋です」/「新人時代の気持ちを忘れない」/青森・成田本店しんまち店図書部業務係係長・齊藤夕子

子供の頃の書店のイメージといえば、店主のおじさんがハタキで掃除して立ち読みの小学生を追い払うという光景だった。雑誌の付録などは印刷の工場で挟み込むラインがあると思っていたし、友人に至っては「店番をしながら好きな本を読んでそう」と昭和の町の本屋さんのようなことを想像していた。
30年前、入社に先立ち2週間程度、実習でアルバイトに入った。店長も若く、同年代の先輩が多い店舗だったため気後れすることはなかったが、学生時代のアルバイト経験もなく、当然だが接客やレジ打ちも未経験。最初の「いらっしゃいませ」の一言が恥ずかしさでなかなか言えず、その上クリスマス時期と重なりラッピング依頼の嵐。何もかも初めてでおろおろするばかりの新人に、先輩たちはとても優しく指導してくれた。新刊だけではなく、既刊商品の補充、返品時期の見極め、客注の処理、電話対応など、今となっては特筆することもない業務でも当時は目を白黒させながら覚えていった。
30年たった今でも、初めて担当を持ち商品を発注して店頭に並べ、それが売れたときや対応したお客様に喜んでいただいた時のことを思い出す。今の自分は喜ばれる対応ができているだろうか、ちゃんと後輩にやさしく接しているだろうかと自分に問いかけることを忘れない自分でいたいと思っている。

「出会えたね。とびっきりの1冊に。」/4月23日~5月12日・第62回こどもの読書週間

読書推進運動協議会(野間省伸会長)は2020年・第62回「こどもの読書週間」を4月23日から5月12日まで、「子ども読書の日」(4月23日)から「こどもの日」(5月5日)をはさんで20日間実施する。
今年の標語は「出会えたね。とびっきりの1冊に。」。読進協は実施にあたり、全国の公共図書館、小中高等学校図書館、書店、出版社、報道機関などにポスター(写真上)や広報文書を配布してPR。読書週間の趣旨を示すマーク(写真下)を作成し、期間中またはその前後を通じて各社が発行する雑誌・新聞・広報紙誌などに使用するよう呼び掛ける。また、都道府県の読進協、関係各団体の協力を得て、以下の各種行事実施を推進する。
▽公共図書館、公民館、小中高等学校の学校図書館で「子どもの読書研究会」「子ども読書のつどい」「親と子の読書会」「大人による子どもの本研究会」「子どもの読書相談」「児童図書展示会」「児童文学作家による講演会」「児童図書出版社との懇談会」などの開催。「読書感想文・感想画コンクール」の実施
▽都道府県の読進協による都道府県単位の「子ども読書大会」などの開催
▽出版社、新聞社、放送局、文化団体などによる被災害地域、児童養護施設、矯正施設などへの「図書・雑誌の寄贈運動」の実施

レジ袋有料化、谷島屋は1月から/前倒しの動き広がる

小売店が配るプラスチック製レジ袋の有料化を、政府が義務付ける7月1日に先駆けて開始する動きが、書店でも広まっている。
谷島屋(静岡)は1月14日より全16店舗で有料化し、販売価格は大が4円、小が2円。三洋堂書店(愛知)は4月1日より3円、くまざわ書店(東京)も4月1日よりビニール手提げ5円、ラッピング袋・紙手提げ10円と有料化した。
2月20日の日書連定例理事会で藤原直副会長は、谷島屋の取り組みを紹介。また、紙袋などは7月1日以降も有料化の対象外となることや、プラスチック製レジ袋の販売価格は2円~5円程度が望ましいとする指針が示されていることを説明し、「紙袋の無料配布、レジ袋有料化などの判断は書店がそれぞれすること。各組合でも話題にしてほしい」と求めている。

九州ブロック会新会長に安永寛氏(福岡組合理事長)/粗利改善運動への協力を決議

日書連九州ブロック会が2月13日、長崎市の長崎バスターミナルホテルで開かれた。16年にわたり会長を務めた中山寿賀雄氏(長崎県書店商業組合理事長、好文堂書店)が退任し、新会長に安永寛氏(福岡県書店商業組合理事長、金修堂書店)を選出した。
各県組合理事長・理事10名、オブザーバー4名が出席して行われたブロック会は、中山会長を議長に選んで議案審議を行い、事業報告、決算報告・監査報告、事業計画案、予算案などすべての議案を原案通り承認可決した。
事業計画案では、日書連の課題として①粗利30%以上を目指す書店環境改善運動の今後、②11月1日「本の日」の活動、③組織強化――の3点を説明。九州ブロック会として協力を惜しまないことを決議した。
また、九州7県による書店商談会「九州選書市」を今年は9月3日に開催すること、九州ブロック会の次期開催地を宮崎県にすることを決定した。
役員改選では、各県組合理事長の互選により、新会長に安永氏を選出した。
続いて、九州雑誌センター、テジマ、天龍運輸の各社が状況報告を行った。
このあと懇親会を行い、中山前会長に花束を贈呈。「地元長崎で任を終えることができ、幸せだった」と笑顔で受け取った。

1月期販売額は0・6%減/『鬼滅の刃』品切れ店相次ぐ/出版科研調べ

出版科学研究所調べの1月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比0・6%減となった。
書籍は同0・6%増。前月が大幅減だったことに加え、返品が減少し、微増となった。雑誌は同2・2%減で、内訳は月刊誌が同0・7%減、週刊誌が同8・0%減。月刊誌では爆発的人気のコミックス『鬼滅の刃』(集英社)全巻(1~18巻)の重版が猛烈な勢いでかかり、その影響で微減に留まった。週刊誌は減少が続いている。
書店店頭の売上げは、書籍が約4%減。全体が低調な中、ビジネス書は約2%増。著名人のウェブでの紹介や交通広告で『FACTFULNESS』(日経BP発行/日経BPマーケティング発売)が再び盛り返し、『メモの魔力』(幻冬舎)も引き続き好調。
雑誌は、定期誌が約5%減、ムックが前年並み、コミックスが約24%増。コミックスは品切れ店が相次ぐ『鬼滅の刃』の大ブレイクに加え、前月未発売の『ONEPIECE』、1月発売の『約束のネバーランド』(いずれも集英社)の新刊も売上を伸ばし、2ヵ月連続で2割増となった。

隆祥館書店・二村氏×ジュンク堂書店・福嶋氏/「見計らい配本」「ヘイト本」で討論/トークイベント「本と本屋の未来を考える」

隆祥館書店の二村知子社長はジュンク堂書店難波店の福嶋聡店長をゲストに迎え、トークイベント「本と本屋の未来を考える」を2月24日、大阪市中央区の隆祥館書店多目的ホールで開催。本屋好きの人や出版関係者らが多数参加した。
創業70年を迎えた隆祥館書店の闘いから見える出版業界の姿をジャーナリスト木村元彦氏が描いた『13坪の本屋の奇跡』(ころから)を読んだ福嶋氏が「心から敬意を表する」と感想を伝え、今回のトークイベントの開催につながった。福嶋氏は『書店と民主主義』(人文書院)などの著書があり、紙の本の危機に対する認識を二村氏と共有している。
冒頭、大型店が優遇される差別的な入帳問題を指摘し、街の書店も返品同日入帳にするべきだと闘った父の故・二村善明氏の肉声と映像を披露。次に「ヘイト本」と「見計らい配本」の問題を議論した。「ヘイト本」ではライターの李信恵氏が登壇し、「幼い頃、宝物がいっぱいだった本屋に怖くて行けなくなった」と切実な思いを語った。
終了後、参加者から定例化を要望する声が出るなど好評。二村氏も「多くの書店員が声をあげ、ウェーブを作り出すきっかけになれば」と前向きな考えを示している。

総合読書率、前年と同率の55%/家の光協会・全国農村読書調査

家の光協会は第74回「全国農村読書調査」の結果をまとめた報告書『2019農村と読書』を発表した。全国60地点の農林業地域に在住の16歳~79歳の男女1200名を対象に、昨年7月11日~29日に実施。有効回収数は841名、回収率は70・1%。これによると、月刊誌、週刊誌、書籍のいずれかを読んでいる割合を示す総合読書率は、前年と同率の55%となった。

■総合読書率
総合読書率は前年と同率の55%。過去最高の1989年に比べ32ポイント低下している。性別では、男性は51%、女性は60%で、ともに前年比1ポイント増加した。女性が32年連続で男性を上回っている。
年齢別では、10代が最も高く68%。以下、50代が61%、60代が58%、20代と30代が54%、70代が53%となり、40代が最も低く48%だった。
職業別では、学生が最も高く75%。以下、自営業が61%、農業が58%、主婦が56%、給料生活が53%となり、無職が50%で最も低かった。
■雑誌読書率
月刊誌か週刊誌を読んでいる割合を示す雑誌読書率は、前年と同率の44%となった。性別では、男性の41%(前年比1ポイント増)に対して、女性は47%(前年同率)だった。
年齢別では、60代が最も高く51%。以下、50代が49%、70代が48%、30代が36%、40代が35%、20代が34%となり、10代が最も低く26%となった。
職業別では、自営業が最も高く53%。以下、農業が50%、主婦が47%、無職が45%、給料生活が40%の順で、学生が最も低く33%。
■月刊誌の読書状況
月刊誌読書率は同2ポイント増の33%となった。性別では、男性が29%に対して女性が37%で、ともに同2ポイント増加した。
年齢別では、50代が最も高く41%、60代が36%、70代が32%、30代が29%、10代と40代が26%の順となり、20代が最も低く25%となった。
職業別では、自営業が42%と最も高く、以下、農業が38%、給料生活と主婦が31%、学生と無職が29%の順となった。
毎月読む人の割合は14%。性別では男性が15%、女性が14%だった。年齢別では60代が20%と最も高く、職業別で最も高かったのは自営業の28%。
毎月ではないがときどき読む人は19%。性別では男性が15%、女性が22%となった。年齢別では20代が22%でトップ。職業別では給料生活と主婦が21%で最も高かった。
同じ月刊誌を毎号読んでいる定期読書率は14%(同3ポイント増)となった。性別では男女ともに14%。年齢別では60代が20%、職業別では自営業が27%で最も高い。
■週刊誌の読書状況
週刊誌の読書率は同1ポイント減の24%。性別では、男性、女性ともに同1ポイント減の24%だった。
年齢別では、70代が最も高く31%。以下、60代が26%、50代が23%、40代が21%、20代が20%、10代が16%の順となり、最も低いのは30代の14%となった。
職業別では、農業が31%、主婦と無職が29%、自営業と学生が21%で、最も低いのは給料生活の19%。
毎週読む人の割合は前年と同率の4%。性別では男性が6%、女性が2%だった。年齢別では10代が16%、職業別では学生が17%で最も高かった。
毎週ではないがときどき読む人は同1ポイント減の20%で、性別では男性が18%、女性が22%と女性の方が高くなっている。年齢別では70代が30%、職業別では主婦と農業が28%でトップになった。
同じ週刊誌を毎号読んでいる定期読書率は同1ポイント増の4%。性別では男性が6%、女性が1%。男性が女性を上回っているのは、毎号読まれている週刊誌にはコミック誌が多く、コミック誌の読者には男性が多いことが要因と考えられる。年齢別では10代が16%、職業別では学生が17%で最も高かった。
■書籍の読書状況
この半年間に書籍を読んだ人の割合を示す書籍読書率は31%で、同1ポイント減少した。性別では、男性が27%(同1ポイント減)、女性が34%(同2ポイント減)だった。
年齢別では、前年に続いて10代が58%と最も高く、以下、20代が42%、30代が39%、50代が34%、40代が32%、60代が26%で、70代が最も低く21%となった。
職業別では、学生が最も高く67%。以下、自営業が34%、給料生活が31%、主婦が29%、農業が27%の順で、無職が24%で最も低かった。
この半年間に書籍を読まなかった人も含めた全員の過去1ヵ月の平均読書冊数は、同0・1冊減の0・9冊。過去1ヵ月に書籍を読んだ人の平均読書冊数は、同0・5冊減の4・1冊(男性が3・9冊、女性が4・2冊)。年齢別では30代が最も多く8・0冊、職業別では自営業が5・2冊でトップになった。
■雑誌、書籍の購入先または借覧先と入手法
月刊誌は1位書店51%、2位スーパー・コンビニ29%、3位予約購読17%。週刊誌は1位スーパー・コンビニ42%、2位美容院・食堂・病院40%、3位書店34%。書籍は1位書店78%、2位図書館・公民館22%、3位インターネット18%の順となった。
■1ヵ月当たりの本代
本を読まない人も含めた1ヵ月の支出金額別構成比をみると、最も割合が高いのは「本を買わなかった」の58%で、前年と同率だった。支出金額別では500円未満が2%、500~999円が7%、1000~1999円が12%、2000~2999円が5%、3000円以上が6%。本を買う人の平均支出額は同76円減の1783円。
■1日平均のマス・メディアとの接触時間
雑誌・書籍の読書時間は、読まない人も含めた全員で12分、読んだ人では29分。新聞の閲読時間は16分、テレビの視聴時間は144分、ラジオの聴取時間は44分、インターネットの利用時間は33分。
■インターネット接続機器の利用および電子書籍や電子雑誌の読書状況
パソコン・携帯電話・電子書籍端末・その他のインターネット接続機器のどれかを利用している人の割合は同3ポイント増の69%となり、この質問形式になった2012年と比べると24ポイント増加した。
電子書籍・電子雑誌の読書率(よく読んでいる+ときどき読んでいる)は同3ポイント増の26%だった。

19年の年間店頭売上1・7%減/コミック、開発品は2年連続増/日販調べ

日販調べによる2019年の年間店頭売上前年比調査の結果が発表された。全体の売上は前年比1・7%減で、前年より1・9ポイント上昇した。
書籍は同4・2%減(前年3・9%減)、雑誌は同3・9%減(前年6・9%減)、コミックは同6・2%増(前年0・1%増)、開発品は同4・3%増(前年11・5%増)だった。コミック、開発品は2年連続の前年超えで、特にコミックは「鬼滅の刃」(集英社)の大ヒットもあり、売上冊数でも前年を超えるなど、好調が続いた。
売上冊数の前年比を見ると、平均定価の増加が売上金額維持に寄与していることがうかがえた。特にビジネス書は、売上冊数前年比は0・9%減だったが、平均定価が2・5%増加した影響もあり、売上金額は前年比1・1%増となった。

国文学専門出版社、おうふうが破産開始決定

東京商工リサーチによると、おうふう(東京都千代田区)は3月18日、東京地裁より破産開始決定を受けた。破産管財人には村上義弘弁護士(桜川綜合法律事務所、港区虎ノ門2―3―20、℡03―5501―7160)が選任された。負債総額は債権者10名に対して4億7000万円。
1993年に設立の同社は、辞典や著作集など国文学を中心に手掛ける学術出版社として事業を展開し、1991年7月期は売上高約5億4300万円をあげていた。しかし、出版不況から販売が落ち込み、2012年7月期は売上高約3億円にとどまっていた。以降も業況は改善せず、2020年2月に取次や書店に廃業を通知し、事業を停止していた。

「指定管理者制度は図書館になじまない」「街の本屋、地域社会はもっと大切に」/地方創生EXPO・片山元総務相が講演

早稲田大学教授で元総務大臣、元鳥取県知事の片山善博氏が、2月5日、千葉市美浜区の幕張メッセで開かれた「地方創生EXPO」で、「真の地方創生と公共図書館の役割」をテーマに講演した。片山氏は指定管理者制度は図書館になじまないと指摘し、街の書店を大切にすることが真の地方創生を実現するための第一歩になると訴えた。
片山氏は、「図書館がないがしろにされている」と図書館を取り巻く現在の状況に疑問を示し、その典型的な例として「人手に渡してしまうこと」=指定管理者制度に言及。「図書館を未来永劫、指定管理者に任せるわけではない。契約は3年から5年。働く人は1年の短期雇用。これでは、司書は中長期的な視点を持つことができない。重要な仕事をしているのに収入も良くない」と、短期で不安定な雇用条件で働いている司書の実態を問題視した。
また、指定管理者が図書館で提供する、外資系カフェを導入してコーヒーを飲みながら本を読むことができたり、本を借りることも買うこともワンストップでできるサービスを評価する声もあるが、片山氏は鳥取県知事を務めた経験から違う感想を持つという。
片山氏は「ユーザーは便利だが、街の本屋はどうするのか。街に本屋があって一生懸命仕事をしているのに、行政が税金を使って東京の大手資本を誘致して、そこで本を売られたら、地元の本屋は商売あがったりになる。私が本屋の店主なら、自分も税金を払っているのに、その税金で何てことをしてくれるんだと思うだろう」と、街の書店の気持ちを代弁するように訴えた。そして、「地方創生で雇用を生むといいながら、結果的に地元の本屋の首を絞めるようなことをしてしまっている。言っていることとやっていることが矛盾していることに気付かなければいけない」と厳しく批判した。
また、便利・手軽・安いことが重宝される時代を否定はしないとする一方、「それを追求し過ぎれば、地域は疲弊する」と指摘。「最近、地方ではネットで本を買う人が多い。ネットではどんな本か分からないから、まず本屋で現物を見て、家に帰ってネットで注文する人もいる。本屋からすれば、自分たちはネット書店の展示場かと疑問に思うだろう。なぜ本屋に行かないのかと聞くと、地方は本屋が小さく、注文しても1週間かかる。ネットで買えば明日か明後日に届く。便利で手軽だからと言う。でも、みんながそれを目指したら本屋は商売あがったりになる」と訴え、「街から本屋がなくなったら、私は寂しい街になると思う。そんな街には住みたくない。本屋があって、ふらりと寄って、気に入った本があれば買って、無ければ注文する。そういう本屋のある街は魅力がある。品格と風格のある街だと思う」と持論を展開した。
そうした街を創るために必要なこととして、「便利さばかりを追求するのではなく、多少は不便を忍ばなければいけない。それが地方創生の第一歩。1人ひとりが地域のことを考えることだ」と語った。

出版流通学院「日販マネジメントセミナー」/書店イノベーション生む可能性大きい/「未来の書店」考える講演とシンポ

日販が運営する出版流通学院は2月13日、東京・文京区の東京ドームホテルで第56回「日販マネジメントセミナー」を開催し、全国各地の取引先書店など約80名が参加した。
今年は同学院開設30周年節目の年として、「未来の『本屋』は私たちが創る」をテーマに開催。冒頭、開講のあいさつに立った日販・吉川英作副社長は「30年間の功績は『人』。書店業界のレジェンドと呼ばれる方々や若手経営者を輩出していることは私たちの誇り。本日の講演・シンポジウムを新しい書店の姿について考える場にしていただきたい」と述べた。
第1部では、一橋ビジネススクール教授の楠木建氏が「イノベーションの本質―それは何ではないか―」と題して基調講演。企業価値創出のカギとされる「イノベーション」だが、多くの議論で「進歩」と取り違えて語られているとして、両者の違いを豊富な事例を交えて解説。「イノベーションは価値次元そのものの転換であり、既存の価値次元上にある『進歩』とは別個の現象」と指摘し、イノベーションの本質を踏まえた上で施策を考えることが重要と話した。また、「行き詰っているところでこそイノベーションは生まれる」とも述べ、現在十分に行き詰っている書店業界には大きな可能性があると示唆した。
第2部では、2015年に『スクラップ・アンド・ビルド』(文藝春秋)で芥川賞を受賞した小説家の羽田圭介氏と、元アイドルで現在は書店「夢眠書店」の店主を務める夢眠ねむ氏を迎え、「30年後の書店/書店の未来について考える」と題するシンポジウムを行った。2019年11月に募集を開始した「30年後の書店の姿は?『書店の未来』アイデアコンテスト」(日販出版流通学院主催)に寄せられたアイデアを踏まえ、「場」としての書店の姿や役割、書店員や本そのものがどう変わっていくかをテーマにフリートークを行った。

ヨシタケシンスケ絵本キャンペーン/全国取引書店で4月30日まで/日販

日販は4月30日まで、全国の取引書店488店で「ヨシタケシンスケ春のおすすめ絵本キャンペーン」を実施している。
ヨシタケ氏は「MOE絵本屋さん大賞」の第1位をこれまで5回受賞するなど、ユニークな視点で人気の絵本作家。
キャンペーンでは、実施店舗で対象商品を購入すると、抽選で合計105名にヨシタケ氏のオリジナル図書カードとグッズが当たるプレゼントキャンペーンや、ぬりえコンテストを実施している。
【対象商品】
『みえるとかみえないとか』(アリス館)、『それしかないわけないでしょう』(白泉社)、『つまんないつまんない』(白泉社)、『ものは言いよう』(白泉社)、『わたしのわごむはわたさない』(PHP研究所)、『おしっこちょっぴりもれたろう』(PHP研究所)、『なつみはなんにでもなれる』(PHP研究所)、『ふまんがあります』(PHP研究所)、『りゆうがあります』(PHP研究所)、『ころべばいいのに』(ブロンズ新社)、『こねてのばして』(ブロンズ新社)、『このあとどうしちゃおう』(ブロンズ新社)、『もうぬげない』(ブロンズ新社)、『ぼくのニセモノをつくるには』(ブロンズ新社)、『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)、『なんだろうなんだろう』(光村図書出版)

移転

■鳳書院
新社屋「鳳ビル」落成に伴い左記に移転。3月30日より業務を開始した。
〒101―0061東京都千代田区神田三崎町2―8―12鳳ビル3階
℡03(3264)3168FAX03(3234)4383

2月期は前年比5・0%増/コミックと学参が売上げ伸ばす/日販調査店頭売上

日販調べの2月期店頭売上は前年比5・0%増。前月と比べて3・1ポイント上昇し、3ヵ月連続で対前年プラスとなった。なお、今年はうるう年のため、当年が2月1日~29日、前年は2月1日~28日で比較している。
前年超えしたジャンルのうち、コミックと学参の好調が目立った。コミックは13年11月の集計開始後、初めて対前年130%を超え、5ヵ月連続での前年超えとなった。学参は新型コロナウイルス感染症対策のための小中学校等の一斉休校の影響で学習ドリルなどが売上を伸ばし、2桁増。
雑誌は4・4%減。書籍は1・4%減だったが、総記、ビジネス書、専門書、学参、児童書の5ジャンルで前年を超えた。総記は、新学習指導要領に対応した『例解学習国語辞典第十一版』(小学館)、『新レインボー小学国語辞典改訂第6版小型版』(学研プラス)が売上を伸ばし、4ヵ月連続で前年を超えた。
コミックは33・1%増。雑誌扱いコミックは、『鬼滅の刃19』(集英社)が売上を牽引。「鬼滅の刃」は既刊と合わせてランキングを独占している。書籍扱いコミックは『宇崎ちゃんは遊びたい!4』(KADOKAWA)、『賢者の孫13』(KADOKAWA)が売上を牽引した。

河出書房新社『ピーナッツ全集』予約申込期間6月末まで延長/全巻予約5300セット突破反響大きく

河出書房新社は、2019年10月29日より刊行している『完全版ピーナッツ全集スヌーピー1950―2000』(全25巻)が予想を超える反響を呼んでいることを受け、豪華2大特典がもらえる全巻予約の申し込み期間を、当初の20年3月末締切から6月末までに延長すると発表した。
同全集は刊行直前の10月25日に2500セット以上を達成。発売後も順調に申し込みが増え、20年3月時点で5300セットを突破。揃定価7万円(税別)と高額の書籍シリーズとしては異例の売行きを記録している。
20年6月末までに全巻を予約すると、全集をより完全にする『別巻』(非売品)をプレゼントする。1コマ作品や広告用作品のほか、通常の連載作品以外の『ピーナッツ』を集成した、ファン必携の1冊。さらに、スペシャルポスター3枚(非売品)もプレゼントする。いずれも全巻予約の特典でしか入手できない貴重なもの。

生活実用書・注目的新刊/遊友出版・齋藤一郎

岩佐義樹著『失礼な日本語』(ポプラ新書860円)は、新聞社の校閲センター部長だった著者が検証する、正しい日本語の使い方である。
まずは首相の発言録。大震災の犠牲者、及び戦没者の追悼に際し「慎んで哀悼の誠を捧げます」と語られ、誤字とも言えるが、慎んで、では控えめにという意味なので、哀悼自体が控えめになってしまいこれは間違い。「謹んで」が正しい。
コンビニで弁当を温める時、店員の温めますかに「結構です」と答えると、相手は意味が分からない。結構な味と言えば誉め言葉にもなる結構は曖昧な日本語の典型でもある。今は、大丈夫ですというのが普通になっている。これは第5章イラッとする使い方の一つ。
7章では失礼ワード20選。たとえば妙齢。「若者ではない妙齢の方々」は間違い。女性の美しさを誉め、更に若さとも結びついてくるのだが、もう若くはない年頃と考える人の方が多いようだ。
岩田亮子著『日本人の9割が知らずに使っている日本語』(青春新書1000円)は日本語講師が、何気なく言っている言葉の意味を解説。
一部始終の一部は何故そうなのかというと、一部は書物全体の初めから終わりを指すから。日本語を見直す道標である。

フライヤー「読者が選ぶビジネス書グランプリ」/『FACTFULNESS』に決定/「政治・経済」部門とダブル受賞

ビジネス書の要約文をアプリに配信するサービスを展開するフライヤーは2月18日、東京・千代田区のグロービス経営大学院東京校で「読者が選ぶビジネス書グランプリ2020」の授賞式を開催。総合グランプリに『FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』(ハンス・ロスリング他/日経BP)が輝いた。同書は「政治・経済」部門も受賞した。
今年で5回目となるこの賞は、ビジネスに役立つ「いま読むべき本」をテーマに読者が選ぶビジネス書の年間アワード。対象書籍は18年12月から19年11月に国内で刊行されたビジネス関連書。過去最多となる約100冊のエントリーが出版社から寄せられた。それらを「イノベーション」「マネジメント」「政治・経済」「自己啓発」「リベラルアーツ」「ビジネス実務」の6部門に分け、インターネット上で一般から広く投票を受け付けた。最も票を集めた書籍を総合グランプリに決定した。
授賞式の冒頭、フライヤーの大賀康史CEOは「ビジネス書グランプリの取り組みは創業時の思いと強く関係している。読者の声を集約することで、ビジネスパーソンにとって本当に価値のある本が健全に評価され、書店でもインターネットでも大きく露出され、読者の元に届くようにしたい」とあいさつした。
続いて全6部門の受賞作を発表。著者や担当編集者、翻訳者が登壇した。グランプリに輝いた『FACTFULNESS』の担当編集者の中川ヒロミ氏は「現在、63万部。良い本だから100万部を目指せという声をいただいている。これからも増売に努力したい」と喜びを語った。
大賀CEOは今回受賞作の傾向を「多様性の理解」と総括した。
各部門の受賞作は以下の通り。
▽イノベーション部門=『売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放』(中村朱美/ライツ社)▽マネジメント部門=『学校の「当たり前」をやめた。―生徒も教師も変わる!公立名門中学校長の改革―』(工藤勇一/時事通信社)▽政治・経済部門=※グランプリ作品とダブル受賞▽自己啓発部門=『天才を殺す凡人職場の人間関係に悩む、すべての人へ』(北野唯我/日本経済新聞出版社)▽リベラルアーツ部門=『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ/新潮社)▽ビジネス実務部門=『メモの魔力TheMagicofMemos』(前田裕二/幻冬舎)
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