キャンペーン
世界本の日 サン・ジョルディの日
書店専用ページ
インフォメーション
リンク
全国書店新聞アーカイブ
全国書店新聞
平成15年7月1日号
カメラ付携帯電話記事撮影はお断り

カメラ付き携帯電話で雑誌記事をチャッカリいただきーーという若者が増えているが、7月1日から始まった雑誌愛読月間で「マガ人は、マナーを守る」と、タレントの吉岡美穂さんが書店店頭の読者マナー向上を呼びかけている(写真)。

ひと昔前なら、時刻表を隠れてメモするぐらいが関の山だったが、最近はカメラ付き携帯電話の普及で、雑誌の立ち読み中気に入った料理レシピを堂々と撮影する読者が出現しているため、読者のマナー向上を呼びかけることにしたもの。

雑協ではこの呼びかけと並行して、携帯電話の事業者団体にも、カタログなどを通じたマナー向上を働きかけることにしている。



『万引きは窃盗罪』

5月9日に行われた衆議院内閣委員会(佐々木秀典委員長)の質疑応答で、万引き対策を問われた谷垣禎一国家公安委員長(国務大臣)は、「万引きは窃盗罪であり、警察による取締り強化を進める。

書店の万引きは処分先となっている新古書店に本人確認の行政指導を推進していく必要がある」などと答弁していたことが明らかになった。

谷垣委員長の発言は、公明党太田昭議員の質問に対する回答。

太田議員は、最近の万引きが出来心などの理由ではなく、組織的に行われ、「組織犯罪の様相を呈しているのではないか」として、万引きの現状認識と実態把握、警察の対策について質問した。

これに対し、政府側は瀬川勝久警察庁生活安全局長が「平成14年の万引き認知件数は14万件で、10年前と比べて倍増している」と被害が大きくなっている事実を数氏を上げて説明。

換金目的の万引きが増えていることに対して、「大きな問題」という認識を示した。

また、谷垣国家公安委員長は「万引きは窃盗罪」という認識から、■警察として取り締まり、店舗立ち寄りを強化する、■民間にも防犯カメラ、ICタグなどの防犯対策を進めてもらう--などの取組みを述べたあと、書店の万引きに触れ、「処分先となっている新古書店に本人確認の励行を行政指導していく」と、重点的に対応していく姿勢を鮮明にした。

さらに委員長は万引き検挙人員の約4割を少年が占めていることを指摘して、「教育機関との連携と理解を求め、未然防止を図ることが大事」という答弁を引き出した。

(内閣委員会議事録は2面掲載)

ふるさとネットワーク・四国ブロック編

[香川]香川の今一番の売りは讃岐うどん。

ついこの間まで県内の畑には、黄金色に色づいた小麦が初夏の風に波打っていたものです。

JA香川によれば今年の秋も「讃岐の夢2000」という小麦の品種の栽培面積をさらに拡大していく方針ですが、伸びるうどんの需要に追いつかないといいます。

私も「讃岐の夢2000」で作られたうどんを試食してみました。

出来上がりは少し黄味がかって、腰の強さ、のどごしの良さは抜群でした。

各うどん店では出汁やトッピングにマル秘の工夫を競っていますが、打ちたてこそ最もおいしい食べ頃とされています。

「うどん喰いナンバー1は何玉召し上がった」という話はあちこちにあり、さらに四国遍路88か所にあやかって、県下88の有名うどん店巡りをするうどんラリー88か所もあります。

私たち讃岐っ子は「私のご贔屓うどん店」をそれぞれ持っていて譲りません。

(宮武玄子広報委員)[徳島]徳島県の鳴門と淡路島の間の鳴門海峡。

世界3大潮流の一つ「鳴門の渦潮」は、瀬戸内海と太平洋の潮位の差によって起こるものである。

潮位差は大きいときで2メートルにもなり、潮流は水位の高い方から低い方へすごい勢いで流れ込み、大きな渦が発生する。

潮流は普段は時速13~15キロだが、春秋の大潮時は時速20キロになり、渦潮の直径は20メートルにもなる。

渦潮は常に見られるわけではない。

発生しやすいのは、1日のうちではおよそ6時間ごとに訪れる満ち潮、引き潮のとき。

満月と新月の日は特に大きな渦を見ることができる。

鳴門には鳴門公園の千畳敷展望台、お茶屋展望台など渦潮を眺められるスポットがたくさんある。

3年前に大鳴門橋に設けられた遊歩道「渦の道」展望室では渦潮を眼下にすることができる。

また、観光船は渦の間近まで接近し、自然のダイナミズムを堪能できる。

(津川優広報委員)[愛媛]道後温泉「坊ちゃん湯」のすぐ近く、道後公園内に子規記念博物館が建っています。

松山が生んだ明治の俳聖・正岡子規の業績を集大成しようと、松山市民の念願によって昭和56年に開館しました。

地上4階・地下1階の建物の2階3階が展示室となっております。

2階には俳句、短歌、小説、書、水彩画など子規の業績を中心に、子規と関わりの深かった文化人の足跡が保存、展示されております。

3階には愚陀仏庵という建物が復元されております。

愚陀仏庵は、松山中学へ着任した夏目漱石の下宿で、しばらく子規が同居したことで知られています。

ここで俳句革新の狼煙をあげたそうです。

図書室や講堂もあり、市民が自由に出入りできる教養と文化活動の場所となっております。

松山の歴史と正岡子規の生涯を学ぶとともに、明治という時代を振り返ってみてはいかがでしょうか。

(光永和史広報委員)[高知]高知市のほぼ中央、小高い森の頂きにある高知城は南国土佐の象徴である。

土佐24万石初代藩主山内一豊が、10年の歳月をかけて築いたお城だ。

現存する城の中で、天守閣が残っている城が12。

天守閣と追手門が揃っているのは4城。

その中で唯一天守閣をはじめ、本丸周辺の建築群が石垣とともに残っている城である。

座りのよい天守閣はつつましく、それでいて威風堂々、風格がありチャーミングだ。

天守閣と追手門が1枚の写真に収まるのも高知城だけだとか。

石垣のまわりには「忍び返し」「石落し」「石樋」など城郭らしいからくりや見どころが多い。

今年は江戸開府400年とかで、このところ雑誌などはちょっとしたお城ブームである。

とりわけ「名城を歩く」シリーズ⑧『高知城』(PHP研究所)はオールカラーで構成されたきれいな本なので見るだけで楽しい。

その中の「城下の味めぐり」は私が執筆させていただいたのでぜひご一読下さい。

(金沢典子)


新BIRDネットPOSデータ・5月期ベストセラー

[ムック]①『徹底反復』小学館500円4-09-104425-5②『ドラゴンクエストモンスターズキャラバンハート公式ガイドブック』スクウェア・エニックス1333円4-7575-0931-6③『徹底反復書き順プリント小学校1・2・3年』小学館500円4-09-104439-5④『るるぶ北海道03~04』JTB出版事業局800円4-533-04751-3⑤『徹底反復「計算プリント」小学校全学年』小学館1600円4-09-104396-8⑥『東京ベストスポット』昭文社800円4-398-24263-5⑦『ひと皿完結まんぷくごはん』オレンジページ648円4-8730-3226-1⑧『初めてのたまごクラブ2003年春夏号』ベネッセコーポレーション571円4-8288-5646-3⑨『オレンジページインテリア№28』オレンジページ524円4-8730-3229-6⑩『徹底反復「漢字プリント」小学校全学年』小学館1600円4-09-104392-5[単行本]①『開放区』集英社1900円4-08-780377-5②『ファイナルファンタジーⅩ-2公式ファイナルガイド』エンターブレイン1500円4-7577-1472-6③『世界の中心で、愛をさけぶ』小学館1400円4-09-386072-6④『奪還』新潮社1300円4-10-459901-8⑤『ファイナルファンタジーⅩ-2アルティマニア』デジキューブ1800円4-88787-126-0⑥『学力は家庭で伸びる』小学館1000円4-09-345361-6⑦『キャッチャー・イン・ザ・ライ』白水社1600円4-560-04764-2⑧『朝には紅顔ありて』角川書店1200円4-04-883825-3⑨『PiecesofPeace(ピーシズ・オブ・ピース)』講談社952円4-06-211900-5⑩『真・三国無双3コンプリートガイド下』コーエー1700円4-7758-0060-4[新書]①『バカの壁』新潮社680円4-10-610003-7②『スイス時計の謎』講談社800円4-06-182316-7③『明日香・幻想の殺人』徳間書店819円4-19-850601-9④『新・寝台特急(ブルートレイン)殺人事件』光文社800円4-334-07511-8⑤『空が落ちる上』アカデミー出版667円4-86036-012-5⑥『angels-天使たちの長い夜』講談社840円4-06-182313-2⑦『新・魔獣狩り8』祥伝社819円4-396-20762-X⑧『空が落ちる下』アカデミー出版714円4-86036-013-3⑨『危険すぎる契約』ハーレクイン640円4-596-11865-5⑩『武士の家計簿』新潮社680円4-10-610005-3[文庫]①『あやし』角川書店552円4-04-361104-8②『星に願いを。

』竹書房590円4-8124-1164-5③『“It”(それ)と呼ばれた子幼年期』ソニー・マガジンズ650円4-7897-1925-1④『“It”(それ)と呼ばれた子少年期ロストボーイ』ソニー・マガジンズ700円4-7897-1992-8⑤『慟哭』東京創元社720円4-488-42501-1⑥『Missing8生贄の物語』メディアワークス550円4-8402-2376-9⑦『伝説の勇者の伝説3』富士見書房580円4-8291-1518-1⑧『青の炎』角川書店667円4-04-197906-4⑨『女薫の旅感涙はてる』講談社590円4-06-273741-8⑩『京都駅殺人事件』光文社514円4-334-73480-4[実用書]①『アンドディノス2003夏号』扶桑社429円4-594-03927-8②『Englishzone#003』中経出版1200円4-8061-1806-0③『経済のニュースがよくわかる本日本経済編(最新版)』小学館1500円4-09-379304-2④『RUNA2003年夏号』扶桑社362円4-594-03972-3⑤『英検3級全問題集2003年度』旺文社1000円4-01-095036-6⑥『決定版毎日のおべんとう』主婦の友社1200円4-07-236257-3⑦『俺が、つくる!』中経出版1400円4-8061-1760-9⑧『近藤典子の収納の基本』主婦の友社1200円4-07-236560-2⑨『本試験型漢字検定〈3級〉試験問題集2002年』成美堂出版660円4-415-01002-4⑩『経済のニュースがよくわかる本世界経済編』小学館1400円4-09-379305-0[児童書]①『トレジャー・ストーン57号』デアゴスティーニ・ジャパン752円4-8135-0353-5②『おめん』ポプラ社450円4-591-05820-4③『ミッケ!がっこう』小学館1360円4-09-281185-3④『ポケモンルビー・サファイアクイズ全百科』小学館830円4-09-281185-3⑤『ダレン・シャンⅦ黄昏のハンター』小学館1500円4-09-290307-3⑥『怪盗クイーンの優雅な休暇』講談社720円4-06-148612-8⑦『爆竜戦隊アバレンジャー爆竜戦士ひみつ図鑑』小学館800円4-09-750749-4⑧『わたしはあなたのこんなところが好き。

』ポプラ社880円4-591-07333-5⑨『トレジャー・ストーン58号』デアゴスティーニ・ジャパン752円4-8135-0354-3⑩『いないいないばああそび』偕成社680円4-03-131020-X[コミックス]①『ONEPIECE28』集英社390円4-08-873418-1②『NANA8』集英社390円4-08-856464-2③『NARUTO1』集英社390円4-08-873420-3④『WORST5』秋田書店390円4-25-320221-7⑤『犬夜叉30』小学館390円4-09-125650-3⑥『ドラゴンボール12完全版』集英社933円4-08-873455-6⑦『ドラゴンボール11完全版』集英社933円4-08-873454-8⑧『BLACKCAT13』集英社390円4-08-873421-1⑨『ブラックジャックによろしく5』講談社533円4-06-328884-6⑩『っポイ!22』白泉社390円4-592-17682-0

本屋のうちそと

夏至の夜、一斉に明かりを消すという試みが全国各地であったようだ。

石垣島では、旧暦の七夕(八月二日)にあわせて全島ライトダウンするらしい。

ホテル、商店街の照明やネオンはもちろん、街灯も消す。

島に住んでいる人たちにも協力を呼びかけている。

地上の明かりを落として、天の川を際立たせ、その美しさに浸ろうというのだ。

何年か前、米国のメイン州を旅したことがあった。

レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」が生まれた場所を見たいと思ったからだ。

一日に2本しかないバスが、まっすぐに伸びたハイウェイを走っているうちに日が落ちてきた。

そのあたりには道路の誘導ライトもない。

真の闇。

これが暗いということかと、広がる暗さを吸い込んだ。

その暗さにはまがまがしさはなかった。

光があれば闇もある。

自然の畏敬といったものが迫ってきたのだ。

それを、アメリカという国で実感したことにも、また特別の思いがわいたのを覚えている。

ライトアップは苦々しい。

桜、お寺、ルミナリエ…。

テレビ的には、闇の図が扱いにくいのかもしれないが、もちあげるのはやめて欲しいと思う。

ライトアップした桜のシーンを感動を込めてリポートしている高名なジャーナリストが、その舌の根のかわかぬうちに環境問題を口にする。

その思考の浅さに閉口する。

私には三のエコ、三〇〇〇の無駄遣いに見える。

ともあれ、ライトダウンが広がってきたことを素直に喜びたいと思う。

(如意)


7月は京都、岡山で

トーハンは6月に福岡、熊本の両地区で児童図書、保育・教育書、一般書3万点5万冊を集めた「2003こどもの本ブックフェア」を開催したが、7月には京都、岡山の2地区で開催する。

同ブックフェアは国際児童年の1979年にスタート、今年で24回目。

会場ではジャンル別分類のほか、テーマ別企画コーナーを設け、1983年以前に出版された絵本を紹介する「ロングセラーの絵本」、ノンフィクション作家・柳田邦男氏が大人にすすめる絵本の「柳田邦男セレクション」や、「日本のファンタジーをささえる6人の作家たち」「いわむらかずお絵本の世界」などを展示。

全国1万3千校を越えた「朝の読書」コーナーも設置する。

京都、岡山の開催日程は以下の通り。

◇京都7月21日(月)~23日(水)、京都三井ホール◇岡山7月25日(金)~27日(日)、コンベックス岡山


トーハン社長に小林氏

トーハンは6月27日開催の定時総会と取締役会で金田社長が健康上の理由で退任し、新社長に小林辰三郎副社長が昇格した。

また、高野仁常務は専務に昇格。

新たに池田禮、正能康成、山・厚男の3氏が取締役に就任した。

退任役員のうち鈴木常夫取締役は上席執行役員として金文図書出版販売の経営支援にあたるほか、土屋博功取締役は東販商事、ジャパン・メディア・サービスの社長就任。

小島紀二上席執行役員は常勤監査役、高野脩執行役員はジャパン・エイ・ブイ・レンタルシステム社長に就任した。

トーハン役員人事(◎昇任、○新任)代表取締役会長上瀧博正代表取締役社長◎小林辰三郎取締役副社長藤井武彦専務取締役◎高野仁常務取締役風間賢一郎取締役○池田禮同○正能康成同○山・厚男同金田万寿人同鈴木敏文同立花佑介常勤監査役星野安弘同○小島紀二同野間佐和子同相賀昌宏顧問遠藤健一相談役石川晴彦同朝倉邦造同赤尾文夫同白石勝同佐藤隆信小林辰三郎氏昭和15年2月29日生れ、63歳。

埼玉県出身。

昭和38年、中央大学商学部卒。

同年東京出版販売入社。

秘書室長、総務部長を経て平成4年取締役、5年常務、7年専務、11年取締役副社長。



全国3会場でこどもワールド

日販は、母と子の読み聞かせ「本と遊ぼうこどもワールド2003児童図書展示会」を7月19日の鹿児島会場を皮切りに、名古屋、青森と3会場で開催する。

各会場とも「ことばあそびえほん」「おばけ幽霊大集合」などのテーマごとにコーナーを設け約5万点の図書を展示するとともに、児童書の著者による講演会や楽しいオリジナル・イベントを用意。

日販の読書推進活動の柱である「読み聞かせ」「ファーストブック」は、今年も関連書コーナー、読み聞かせイベントを充実させていく。

開催概要は以下の通り。

◇鹿児島7月19日~21日、鹿児島総合卸商業団地協同組合会館◇名古屋7月23日~25日、名古屋市公会堂◇青森7月26日~28日、青森市男女協同参画プラザ


栗田特製カレンダー

栗田出版販売は障害者アーチストの芸術ライブラリー「アートビリティ」の作品を使用した「2004年アートカレンダー」を製作販売する。

体裁はA5判台紙付き16頁、1頁に2カ月表示。

頒価1部百円(税別)。

注文は百部単位。

店名刷り込み無料。

締切りは8月30日。

11月上旬配布予定。



『女性の安心医学』など

小学館は6月24日午前11時から東京・一ッ橋の如水会館に取次を招き、「2003年下期新企画発表会」を開いた。

冒頭あいさつした蜂谷常務は「5月末の第65期決算で売上高は前年比4・0%減の1519億円、当期利益はマイナス4億4千万円の赤字決算となった。

書籍部門は健闘したものの、雑誌が非常に苦戦した。

3~5月は大変好調で、特に『世界の中心で、愛をさけぶ』36万部など書籍部門がいい。

『週刊ポスト』も今年上半期のABCで首位を奪回できそうで、少しずつ光が見えてきた。

不況だからと嘆いていても何もならない。

新しい可能性を信じ、取次、書店と力を合わせて頑張る」と述べた。

続いて以下の2003年下期新企画説明が行われた。

◇『ウィメンズ・メディカ女性の〈からだと心〉安心医学』娘・母・祖母の3世代で読める初めての「女性のための大型医学健康書」。

A5判上製ケース入り別冊付録付き、本体818頁・別冊付録96頁、定価本体4600円(04年3月末日まで特別定価4300円)。

9月18日発売。

◇『はじめて出会う育児の百科』「からだ」「こころ」「ことば」の3つの子育てを1冊にまとめた新しいタイプの育児書。

B5判変形上製ケース入り、816頁、本体3800円。

11月20日発売予定。

◇『ビジュアル・ワイド世界遺産』今年7月に登録される最新の世界遺産までをいち早く収録する唯一の完全版。

A4判上製、496頁、本体6000円(04年2月末日まで特別定価5700円)。

11月下旬発売。



渡辺氏囲み『エ・アロール』出版記念会

渡辺淳一氏の2年ぶりの長編小説『エ・アロールそれがどうしたの』が6月25日、角川書店から初版20万部で発売になったが、作品刊行と紫綬褒章受章を記念して、26日正午から文京区のレストラン「ルリスダンバレ」で出版記念会が開かれた。

角川書店角川歴彦会長兼CEOは「渡辺先生の文学生活の中でいよいよ成熟した今回の作品を出版させていただき感激している。

50周年には全集をいただき、『失楽園』の映画化も大ヒットした。

次に作品をいただけるのはいつかわからないが、続編もぜひ角川から出させてほしい」とお祝いのあいさつ。

明るいグレーのジャケットに紫のネクタイというダンディなファッションの渡辺淳一氏は「高齢者施設というと暗くさみしいイメージがあるが、これをくつがえす人間の愛しさを書こうと、アメリカの施設まで見てきた。

『エ・アロール=それがどうしたの』という精神で前向きに生きてもらいたい。

広く実感をもって読んでもらえるのではないか」と創作の動機を語り、三省堂書店亀井社長の発声で乾杯、出版を祝った。



坊主部分に総額表示

日書連は6月19日午前11時から書店会館で定例理事会を開催。

来年4月1日から実施になる消費税総額表示について、16日に行われた書協・雑協合同説明会の模様を報告するとともに、出版社が進める準備と対応について説明した。

また、5月の定時総会で承認された新理事・常任委員により新年度の委員会編成を決定した。

(3面に各種委員会編成)〔消費税〕冒頭、6月16日に行われた書協・雑協「消費税総額表示問題」会員説明会の模様が白幡専務理事、池本常任委員から報告された。

同日の説明会では書籍の総額表示方法について、■スリップの坊主部分に「定価1050円■」と表示する筑摩書房方式、■スリップの下方に「定価1050円(本体1000円+税5%)」と表示する小学館方式、■スリップがない場合の短冊表示方式の3案が示され、各社で自主的に判断してほしいこと、取引は従来通り本体価格で行うこと、出版業界で店頭掲示用ポスターを作成し、読者に案内することが報告された。

この席で筑摩書房菊池社長は「スリップの坊主部分に総額表示すれば、カバーやオビはそのままでいいことになった。

一番経費のかからないのがスリップ方式。

今から準備していけば、来春一遍にコストをかけずに済む」と述べたほか、大坪小委員会委員長は「既刊分も今から始めれば来年4月までに70~80%は表示が変わるのではないか」という見方を示した。

この報告を受けた19日の日書連理事会では「総額表示にした場合の端数処理で読者とトラブルが起きないか」「総額表示では棚卸しで混乱するのでは」などの意見が出たほか、下向委員長からは「政府税調が税率2ケタアップを打ち出している」と、税率引上げ時の出版業界の対応を懸念する発言があった。

〔再販〕ポイントカード実施書店に対する講談社、小学館の対応を中村委員長が報告。

萬田会長は「日書連と講談社、小学館の考えは、かけ離れているわけではなく、再販制を守ることで一致している。

もう少し時間をかけて対応していく。

性急に結論めいたことは困難だ」と述べた。

〔公取協〕三省堂札幌店で実施しているクラブ三省堂のポイントカードについて、出版小売公取協影山専務理事から経過報告が行われた。

三省堂、ストアコンソーシアム・ジャパンから説明を受けた公取協は、同社のポイントカードが年2回、60日以内という景品規約の期間制限に抵触しているため変更を求めたが、三省堂は「解釈の相違」として、いぜんポイントカード提供を継続している。

影山専務理事は「説得に従わないとなれば、警告、違約金などの措置があるが今しばらく説得を続けたい」とし、萬田会長も「必要なら亀井社長に会う」と述べ、会長、専務理事に一任する方針を承認した。



日書連新役員

日書連は6月19日の理事会で大阪組合の推薦する以下の役員を承認した。

理事=面屋龍延(大阪・清風堂書店)常任委員=金田喜徳郎(大阪・喜文堂書店)、並河昂二(大阪・ナビカ書店)、辰野茂(大阪・辰野集文堂)



マイナス幅若干縮まる

日販経営相談センター調べの5月期書店売上げがまとまった。

前年割れはなお続いているものの、対前年同月比は98・3%で、マイナス幅は2か月連続で縮まった。

ジャンル別ではコミック、児童書、文庫、新書の4ジャンルが前年を上回った。

コミックは40坪以下店で2・6%増、41~80坪店で8・6%増、81~120坪店14・4%増と各規模で好調。

集英社の「ONEPIECE」、小学館の「金色のガッシュ」、高定価の特別版などがそれぞれ好調に推移し、年頭からの好調を持続している。

新書もコミックと並んで8%台の伸び。

4月に創刊した新潮新書は「バカの壁」が各紙書評、マスコミに取り上げられ、ベストセラーを走っている。

客単価は平均1066・0円で、前年比4・7%増加した。



万引きこの10年で倍増

太田昭議員テレビの特集を見ますと、女子高校生とか主婦が出来心で万引きをするという事態とは違い、薬、化粧品、CD、本屋にチームをつくって、組織的に持っていく。

どこかで換金するんでしょうが、そうした組織犯罪の様相を呈している。

今そのまま置いておけないのではないか、大きな転換点ではないかと思っております。

万引きの現状、実態、その対策がどうとられているかについてお聞きしたい。

瀬川勝久警察庁生活安全局長万引きは、近年大変増加傾向にございまして、平成14年中の認知件数は14万件余りです。

平成5年は7万6千件程度で、約84%の増加。

この10年間で約倍近く増えて、大変深刻な状況にあるという認識をしております。

特に書店における万引きが最近大きな問題になっておりまして、各種アンケート等におきましても、万引きが増えた状況が見られるところでございます。

中に換金目的の万引きが増えている点も指摘されておりまして、大きな問題である、こういうふうに認識をしております。

谷垣禎一国家公安委員長これは刑法上でいえば窃盗罪でありますし、その窃盗罪の一類型ということであります。

警察としても、万引き対策としては、警察による取り締まりあるいは店舗への立ち寄りはこれからも強化しなければならないし、経営者の方々に防犯カメラを設置していただくとか、商品への防犯用ICタグというようなことを工夫してやっていただいている。

こういう防犯対策がさらに進められるように、警察としても、国家公安委員会としても督励していかなければならないと思っております。

特に書店の万引きは、処分先となっている新古書店に対する本人確認の励行といったことを、もう少し行政指導を推進していく必要があろうかとも思っております。

万引きの検挙人員のうち少年が約4割を占めておりますので、教育機関との連携、学校等との連携というのが非常に大事なんじゃないかなと私は思います。

教育機関に、万引きは窃盗なのであるという理解も徹底していただいて、未然防止を図ることが大事じゃないか。

その辺の取組みを強化してまいりたいと思っております。



大阪も区分陳列義務化

〔指導教育〕東京、神奈川に続いて大阪府が青少年条例を改正、7月1日から青少年不健全図書の区分陳列が義務づけられることになった。

神奈川組合からは「区分陳列の対象となる成人図書の判断がむずかしい。

出版社でビニールパックするか、再販をはずして自由価格本にすべきではないか」という発言があった。

丸岡委員長は「成人向けの表示図書は150~160誌、グレーゾーンが400誌ほどある。

東京都も実話雑誌、レディースコミックなどのビニール包装を求めている。

少なくとも表示図書はビニール包装を働きかけていく」と説明した。

〔組織強化〕鈴木委員長は今年度の取組みについて「引き続き取次各社を訪問し新規加入の協力をお願いする」としたほか、各県組合に毎月、組合員の加入・脱退を報告するよう求めた。

兵庫組合からは兵庫ツタヤのFC展開が多いと報告され、ツタヤ本部、日販本社への働きかけが必要ではと問題提起があった。

鈴木委員長は早急に両社に働きかけたいと回答した。

〔情報化〕日書連MARCを用いた学校図書館納入研修会は、これまで31組合で実施。

6月には滋賀、群馬両県で開催したことが報告された。

志賀委員長は、図書館流通センター(TRC)が公共図書館の予算減額、ブックワンの業績不振から学校図書館の営業を強化している事情を説明し、「学校図書館には日書連MARCで納入できる。

図書館装備ソフトも準備している」として、地元書店支援を鮮明にした。

〔スタートアップ〕雑誌愛読月間は今年は7月1日から32社60誌が参加して定期購読キャンペーンが展開される。

井門委員長は昨年より多い1万1千店がキャンペーンにエントリーしたと報告した。

柴崎委員からは「トーハンでブックライナーを利用して88掛けで定期購読の話がある」と問題提起があり、井門委員長は「正式な話は聞いていないが、書店マージンは15%は必要だろう」と回答した。

また、萬田会長は「ブックライナーが拡大していけば、書店のマージン率が下がる。

行き過ぎがあれば問題にしていく。

今年は責任販売制、買切り制を俎上に乗せ、書店の収益性改善を目指していきたい」と述べた。

〔流通改善〕飯島愛の『生病検査薬』(朝日新聞社)発売に当たって、東京、大阪、名古屋の主要書店で「性病検査薬キット」が配布されたことが大阪組合から問題提起された。

藤原委員長は、出版社は「著者の希望で配布した。

付録でなくイベント用ノベルティ」と説明しているが、公平性を欠くため、厳重に抗議し、選定基準についても調べると述べた。

発売日関係では、本年9月1日から大型貨物自動車の速度制限が実施されるため、鉄道を含めた輸送への影響と見直しを行いたいとした。

〔読書推進〕今年の「絵本ワールド」は7月中旬の金沢市を皮切りに盛岡、奈良、神戸、岡山、米子、仙台、宜野湾、名古屋、鹿児島の10カ所で開催する。

搬入・搬出や陳列の経費増のため、推進会議から売上げの3%を拠出するよう要請があり、高須委員長は「基本的には自主運営してほしいが、重ねて検討したい」と説明した。

〔増売運動〕児童図書出協、取協とすすめている「こどもの本新刊セール」の実施要項を承認した。

新刊セールは6か月長期委託で目標2300セット、1億5千万円。

注文締切りは9月中旬。

〔共同購買〕オリジナル手帳「ポケッター」、雑誌袋の斡旋について、中山委員長が7月に組合書店に案内状を送るとしたほか、長崎、千葉、滋賀、大阪の4地区でカレンダーのテスト販売を行うことを決めた。

〔広報〕今西委員長はweb広報の一環として各県組合にパソコンの設置と、アドレス取得を求めた。

また、今年は全国広報委員長会議を9月16日午後、書店会館で開催する方針を説明。

書店新聞のDTP化は半年前倒しで完全DTP化を図る。


岩波文化講演会に福岡組合協力

岩波書店創業90年記念「岩波の文化講演会」が6月20日午後6時半から福岡市中央区の西鉄グランドホテルで開催され、ノーベル物理学賞を受賞した東大名誉教授・小柴昌俊氏が「素粒子と宇宙」、地元出身(八女郡立花町)の作家・五木寛之氏が「日本人の忘れもの」をテーマに講演した。

この講演会には福岡県書店商業組合(山口尚之理事長)と西日本新聞社が協力。

定員600名に2000通の応募があり、たいへん人気ある講演会だった。

(鹿子島慶正広報委員)

県青少年条例一部改正の請願決議

群馬県書店商業組合(高橋元理理事長)は5月26日、前橋問屋センター会館で第16回通常総会を開き、組合員67名(委任状含む)が出席した。

総会は石坂理事(事務局)の司会で進行、中村副理事長の開会で始まり、高橋理事長があいさつ。

最近の出版業界の動向、ポイントカード問題、消費税の総額表示、日書連マーク等について話した。

引き続き大沢副理事長を議長に議案審議に入り、平成14年度事業報告、決算報告、平成15年度事業計画案、予算案などを原案通り承認可決した。

その他の議案では、群馬県青少年保護育成条例の第10条、古物営業法における「書籍を除く」部分の改正について県議会へ請願することを満場一致で決議した。

また、広報委員が中村光雄氏(ナカムラヤ)から竹内靖博氏(シロキヤ)へ交代した。

議事終了後、中小企業団体中央会の石井暁主事が祝辞を述べ、高塚副理事長の閉会の辞で幕を閉じた。

総会終了後、版元の企画説明会があり、その後、懇親会で和やかに終了した。

(竹内靖博広報委員)

ミステリー作家の大沢在昌氏が講演

青森県書店商業組合(鶴谷祿郎理事長)は、6月13日午前11時より青森市フェスティバルシティ・アウガ5階の男女共同参画プラザAV多機能ホールで日本縦断「世界本の日」「サン・ジョルディの日」記念文化講演会を開催した。

協賛は角川書店と「サン・ジョルディの日」実行委員会。

講師に人気ミステリー作家・大沢在昌氏を迎え、『ミステリーと私』の演題で「作家を目指すきっかけ」「ヒット作が出るまでの苦労」「人気作家になってからのエピソード」「作家たちとの交流について」など、ユーモアを交えての興味深い講演会となった。

この日は平日午前中にもかかわらず、約230名の熱心な“大沢ファン”が詰めかけ、特に講演会後半の『質疑応答コーナー』では「シリーズ次回作はいつ出るのか」「作品の背景になった街への思い入れを聞きたい」など、熱烈なファンならではの質問が相次ぎ、講演後のサイン会も予想をはるかに超える希望者が並んで、予定時間を30分オーバーしてしまうほど盛況な会となった。

(岡田浩樹)

日書連各種委員会編成

◎委員長、〇副委員長〈常設委員会〉◇総務・財務委員会(総務全般、事業報告・計画全般、決算・予算全般、理事会・ブロック会運営)◎萬田貴久、委員=井門照雄(愛媛)鈴木喜重(千葉)今西英雄(大阪)藤原直(宮城)志賀健一(北海道)高須博久(愛知)中山寿賀雄(長崎)丸岡義博(東京)木野村祐助(岐阜)森井清城(石川)今井直樹(島根)◇組織強化委員会(加入促進、各組合の組織運営支援、加入メリットの研究)◎鈴木喜重(千葉)〇木野村祐助(岐阜)〇冨永信(山口)、委員=鶴谷禄郎(青森)森井清城(石川)西本功(奈良)宮井治夫(和歌山)河合正行(福岡)田中隆次(宮崎)井上俊夫(神奈川)奥村弘志(東京)金田喜徳郎(大阪)◇指導教育委員会(書店人の育成、出版倫理、調査活動、研修会、経営、出店問題、万引対策、新古本問題)◎丸岡義博(東京)〇村田耕平(兵庫)、委員=高島季雄(福島)、斉藤行雄(静岡)高村盛(三重)角谷和男(福井)永井伸和(鳥取)冨永信(山口)本久善一(高知)長崎晴作(熊本)坂口洋右(鹿児島)中田成一(埼玉)山口達郎(東京)辰野茂(大阪)◇広報委員会(新聞・名簿の発行、日書連ホームページ、資料収集)◎今西英雄(大阪)〇山口尚之(福岡)、委員=丸岡義博(東京)赤澤桂一郎(岩手)澤田益男(愛知)西川忠夫(滋賀)辻本和樹(京都)◇流通改善委員会(SCM促進、客注迅速化、不公正取引、責任販売制、雑誌付録問題、雑誌発売日、返品入帳処理)◎藤原直(宮城)〇長谷川義剛(神奈川)柴崎繁(東京)、委員=大野豊治(茨城)高橋元理(群馬)野澤恒雄(埼玉)西村俊男(新潟)赤羽好三(長野)面屋龍延(大阪)中村晃造(京都)村田耕平(兵庫)吉田達史(岡山)堀部豊重(徳島)岩永藤房(佐賀)山田親夫(沖縄)池本武夫(神奈川)梅木秀孝(東京)◇情報化推進委員会(情報化推進、「日書連マーク」の普及、「アドオン」コード対応)◎志賀健一(北海道)〇高橋元理(群馬)〇斉藤行雄(静岡)、委員=永井伸和(鳥取)大隈劭(大分)山口達郎(東京)辻本和樹(京都)三上一充(兵庫)、専門委員=中尾隆一(福岡)川崎孝(長崎)長尾幸彦(愛知)◇再販研究委員会(再販問題、弾力運用、ポイントカード)◎中村宣勝(神奈川)〇岡嶋成夫(東京)、委員=五十嵐太右衛門(山形)高島季雄(福島)澤田益男(愛知)西村俊男(新潟)中村晃造(京都)水川雅生(広島)長崎晴作(熊本)相江茂文(宮城)池本武夫(神奈川)古澤隆(静岡)並河昂二(大阪)◇読書推進委員会(第4土曜日、絵本ワールド、子どもの読書推進、ブックスタート)◎高須博久(愛知)〇今井直樹(島根)〇舩坂良雄(東京)、委員=大野豊治(茨城)野澤恒雄(埼玉)青柳和人(山梨)吉岡隆一郎(富山)面屋龍延(大阪)宮井治夫(和歌山)本久善一(高知)大隈劭(大分)坂口洋右(鹿児島)◇増売委員会(書店くじ、SJ関係、文化講演会、児童図書増売)◎舩坂良雄(東京)〇高須博久(愛知)○赤澤桂一郎(岩手)、委員=川井寛(秋田)小山田昭一(栃木)長谷川義剛(神奈川)高村盛(三重)角谷和男(福井)西本功(奈良)吉田達史(岡山)水川雅生(広島)堀部豊重(徳島)田中隆次(宮崎)山田親夫(沖縄)伊澤崇(北海道)辰野茂(大阪)◇共同購買・福利厚生委員会(ポケッター、雑誌袋、保険、旅行)◎中山寿賀雄(長崎)〇村田正喜(千葉)、委員=五十嵐太右衛門(山形)西川忠夫(滋賀)松本一雄(香川)岩永藤房(佐賀)奥村弘志(東京)林茂夫(愛知)金田喜徳郎(大阪)*〈特別委員会〉◇スタートアップ21特別委員会(アクションプランの具体化)◎井門照雄(愛媛)、委員=鈴木喜重(千葉)今西英雄(大阪)藤原直(宮城)志賀健一(北海道)高須博久(愛知)中山寿賀雄(長崎)丸岡義博(東京)中村宣勝(神奈川)下向磐(東京)木野村祐助(岐阜)永井伸和(鳥取)山口尚之(福岡)舩坂良雄(東京)◇消費税問題特別委員会(消費税問題、総額表示、軽減税率)◎下向磐(東京)〇井門照雄(愛媛)○藤原直(宮城)○中村宣勝(神奈川)○池本武夫(神奈川)○柴崎繁(東京)、委員=鈴木喜重(千葉)今西英雄(大阪)志賀健一(北海道)高須博久(愛知)中山寿賀雄(長崎)丸岡義博(東京)赤澤桂一郎(岩手)高橋元理(群馬)斉藤行雄(静岡)木野村祐助(岐阜)西村俊男(新潟)森井清城(石川)村田耕平(兵庫)今井直樹(島根)吉田達史(岡山)山口尚之(福岡)岡嶋成夫(東京)並河昂二(東京)◇日書連共済会運営委員会(加入促進、給付審議)◎木野村祐助(岐阜)〇伊澤崇(北海道)、委員=中山寿賀雄(長崎)鶴谷禄郎(青森)青柳和人(山梨)赤羽好三(長野)中村晃造(京都)松本一雄(香川)河合正行(福岡)村田正喜(千葉)古澤隆(静岡)、会計=井門照雄(愛媛)鈴木喜重(千葉)、監事=相江茂文(宮城)三上一充(兵庫)◇日書連・野間賞選考委員会◎萬田貴久(東京)、委員=井門照雄(愛媛)鈴木喜重(千葉)今西英雄(大阪)藤原直(宮城)志賀健一(北海道)高須博久(愛知)中山寿賀雄(長崎)丸岡義博(東京)木野村祐助(岐阜)森井清城(石川)今井直樹(島根)


大分・天瀬温泉で移動理事会

福岡県書店商業組合は6月9日、10日の両日、大分県・天瀬温泉の山荘「天水」で恒例の移動理事会を開催。

9日は梅雨入り直後で曇天の小雨が降る1日。

出版、販売、運輸、組合員総勢50名が出席のなか、午後3時から1時間にわたり6つの議題を討議した。

特に第2議題「日書連第15回通常総会報告」は40分の時間を要し、5月22日の日書連総会に出席した4名の常務理事から詳細な報告が行われた。

また、福岡組合は平成16年度の国民文化祭の開催県になっており、そのための準備についても討議した。

さらに、6月20日の岩波書店創業90周年記念講演会の件も議題にのぼった。

翌日は雨もあがり、ゴルフ組と観光組に分かれて懇親を深めた。

(鹿子島慶正広報委員)

共済会給付

(15・5・20~15・6・18)▼病気傷害遠田郡子牛田町字藤ケ崎56高橋売店高橋詮殿3口いわき市常磐湯本町天王崎40-3河内屋書店古川芳洋殿2口港区麻布十番3-8-1蕨書房蕨誠殿名古屋市中区栄3-27-7村上はな殿5口岐阜市鏡島精華3-9-8後藤書店後藤良雄殿9口京都市東山区五条通大橋東2-9都堂書店三宅千代蔵殿4口曾於郡大崎町仮宿1088-4後藤書店後藤順一殿▼死亡弔意日田市三本松1-4-41三芳屋書店中島照充殿2口▼配偶者死亡(庫本敬太郎)大和郡山市下三橋435-11庫書房庫本みつ殿▼地震下閉伊郡山田町中央町6-7鈴木書店鈴木茂殿1口5万8千円▼全焼可児市下恵土字5712-1東文堂可児店木野村祐助殿5口1500万円▼住居一部焼失仙台市若林区大和町4-13-27ヤナセ大和町店梁瀬幸夫殿1口25万円

中小書店に新刊配本を

かつて、中小書店は企画商品の拡売に挑戦して実績を上げたものだ。

昨今は、企画商品の説明会の通知が来ても、出席する気になれない。

大量出版時代の遺物なのか、コンピュータのためのシステムなのか、パターン配本のお陰で中堅となる中小書店に新刊配本が無くなって久しい。

馴染みのお客様には、「こんな新刊が出ていますよ」「こんな企画品が出ていますよ」とお勧めしたものだが、その新刊が入荷しなくなって、いつの間にかお勧めする馴染みのお客様がいなくなった。

読書離れは読者だけでなく我々業界にも大いに責任があるのではないか。

パターン配本で大量送品している大型店も最近は苦戦しているとか。

コンビニでは週刊誌の大量販売をしてくれるのかも知れないが、その一方、我が店では定期数まで削られ、一人でもお客様を逃すまいと、近隣の書店を捜し回って都合することが日常行事となっている。

読者を近隣の書店に引き寄せる改革こそが急務であり、中堅書店のかさ上げを早急に実施しないと、外国資本の進出を招き、日本語をも乗っ取られることにもなりかねない。



団結して不況を脱出しよう

北の零細書店である私の店は、5月25日、開店以来最低の客数、売上額を記録しました。

町の若い人は3分の1に減り、孤独な人達は携帯電話を持ち、活字離れや先行き不安による買い物客の減少を止めるのは容易ではありません。

店をやっていて改善してほしいのは、もっと売れる本を出版してほしいということです。

そして取次店は書店の実情に合った配本が急務です。

出版社、取次が配慮下されば小売店は助かります。

最近の売れ残り返品の多さをみる時、配本をぐんと減らしたらどれだけプラスになるでしょう。

経団連や与党はこの不況のツケを、消費税アップによって、大企業を守り弱者切り捨てを狙っていますが、消費税5%導入後に売上が激減したことを思うと、日書連はおとなしすぎます。

消費税反対署名などに、私たち書店も協力します。

新役員はその運動の先頭に立ち、日書連に加盟して良かったと言われるように、団結して難関を突破しましょう。



角川書店の商標登録に異議

角川書店は6月6日、主要新聞5紙に「『NPO』『ボランティア』の商標登録に関する報道について」との社告を掲載した。

同社がこれらの言葉を商標登録したことについて、NPO関係者が反発していたことに対し答えたものである。

社告では、NPO団体等が非営利の目的でこれらの文字を含むタイトルの印刷物や書籍を発行する場合には、商標権は及ばないとの見解を示している。

同社はNPOやボランティア活動に関する新雑誌の構想があり、タイトルのなかで使用するため特許庁に出願。

現在、新雑誌の企画は具体化していないという。

商標権とは、商品やサービス(役務)の識別標識である商標についての権利であり、商標権者はその指定商品について、他人が登録商標やそれに類似する商標を、その指定商品やそれに類似するものに使用するのを禁止することができ、侵害によって被った損害を賠償させることができる。

以下、私見を述べます。

日本語は日本人にとって共通の文化財産であり、当然、広く日本人が使用する普通名詞は共通財産です。

第一の問題点は、非営利団体が使用する際は該当しないと言っている点です。

反対の言い方をすれば、日本の出版物の大多数が商業資本によって刊行されている以上、多くの出版物に対し禁止したり、損害賠償させたり、使用料を請求したりできるということです。

第二の問題点は、企画が具体化していないのに商標を登録した点にあります。

辞典に載っているもので商標権を取得できるものはしておこうと、もし仮に一部の出版社が特許庁に走れば、共有文化財産としての日本語が私的独占の対象となっていまいます。

これは、NPOやボランティア団体が抗議しているという事柄に矮小化してはならない問題です。

出版に関わる全ての団体、個人が角川書店に登録の取り消しを求めるべきだと思います。



投稿について

「声」欄では読者の皆さんからの投稿を募集しています。

原則として6百字以内で、氏名・店名・住所・電話番号を明記の上、左記までお送りください。

紙上匿名はできますが、名前の分からない原稿は掲載いたしかねます。

FAX・Eメールでも受け付けます。

趣旨を変えずに文章に手を加えることがあります。

▽全国書店新聞編集部=〒101―0062東京都千代田区神田駿河台1―2書店会館内

日書連のうごき

5月1日出版物公取協・三省堂書店との懇談。

5月7日JPO役員会へ井門副会長。

税制等対策特別委小委員会へ下向委員他出席。

「春の書店くじ」抽せん会開催。

5月8日情報化推進委員会主催、全国情報化推進研修会開催。

日書連監査会へ野沢、三上両監事。

図書コード管理センター理事会へ萬田会長他出席。

5月9日全出版人大会へ萬田会長他出席。

5月13日学校図書館整備推進会議総会へ白幡専務出席。

雑誌発売日本部・同実行合同委員会開催。

5月14日出版再販研究委員会。

出版倫理協議会。

図書普及役員会へ萬田会長他。

出版クラブ監事会へ萬田会長出席。

5月15日JPIC評議員会、理事会へ萬田会長他出席。

兵庫県組合情報化研修会へ井門副会長他出席。

5月16日宮城県組合情報化研修会へ志賀委員長。

佐賀県同研修会へ中尾委員他。

沖縄地方出版物データ会議へ井門副会長出席。

5月19日税制対策特別委小委員会へ下向委員他出席。

5月20日JPO・ICタグ研究委へ山口委員出席。

図書普及監査会へ井門副会長出席。

5月21日日書連定例理事会。

同共済会理事会。

出版物公取協通常総会開催。

5月22日日書連通常総会開催(於・池之端文化センター)。

九州雑誌センター株主総会へ萬田会長他出席。

5月26日貸与権設立準備協議会説明会へ井門副会長出席。

5月27日全国中央会通常総会へ萬田会長。

出版クラブ理事・評議員会、書籍データセンター株主総会へ白幡専務。

JPO・ICタグ研究委員会へ山口委員。

茨城県情報化研修会へ志賀委員長他出席。

5月28日出倫協ゾーニング委員会へ丸岡委員。

読推協総会へ萬田会長他。

福島県組合総会へ下向理事出席。

5月30日読者のための出版流通会議へ中村再販委員長他出席。



催し

◇栗田児童図書展栗田出版販売は6月9日板橋区の本社新物流センターで「第28回栗田優良児童図書展示即売会」の開会式典を開催した。

亀川社長は「昭和50年からロングランで展示即売会に取り組んでいるが、子ども読書推進法施行から活動が具体的になってきた。

子ども読書推進は大人の読書推進でもあることを再認識し、努力したい」とあいさつ。

児童図書出協小峰紀雄会長の祝辞に続き、テープカットを行った。

展示即売会は新物流センターのほか、本社商品管理センター、北海道、大阪、九州各支店で8月30日まで開催中。



受賞

◇太宰治賞に小林氏第19回太宰治賞が小林ゆり氏の『たゆたふ蝋燭』に決まり、6月17日、丸の内の東京会館で贈呈式が行われた。

5年前から太宰治賞を共催する三鷹市の清原慶子市長は「三鷹市は太宰治が亡くなるまで過ごした所縁の地。

いつの日か賞に応募したいと心ひそかに思っていたが、思いがけず贈呈する立場になり感激している。

権威ある賞に新進気鋭の女性を送り出せることは喜び。

来年も引き続き支援していく」とあいさつ。

筑摩書房菊池明郎社長は「出版界は不況の真っ直中だが、中身のあるもの、面白いものは評価を受けている。

山田太一の『生きる悲しみ』は天声人語で紹介されて2か月で3万5千部売れ、『女は男のどこを見ているか』は新聞、雑誌の紹介でアッという間に20万部。

今回の受賞作も努力して伸ばしていきたい」と述べた。

柴田翔氏の選考経過に続いて、小林氏に対し菊池社長から表彰状、清原市長から正賞の時計と副賞百万円が手渡された。



人事

◇小学館6月16日付で執行役員を新設した。

社長室執行役員(兼ゼネラルマネージャー兼マーケティング局ゼネラルマネージャー)佐藤善孝総務局執行役員(兼ゼネラルマネージャー)山了吉経理局執行役員(兼シニアマネージャー)大木武志制作局執行役員(兼ゼネラルマネージャー)広岡克己マーケティング局執行役員(兼ゼネラルマネージャー)黒木重昭児童・学習編集局執行役員(兼チーフプロデューサー兼学習システム編集室)平山隆コミック編集局執行役員(兼チーフプロデューサー)辻本吉昭情報誌編集局執行役員(兼チーフプロデューサー)岩本敏女性誌編集局執行役員(兼チーフプロデューサー)桶田哲男コミュニケーション局執行役員(兼チーフプロデューサー兼小学教育編集長)宮木立雄マルチメディア局執行役員(兼チーフプロデューサー)亀井修◇NHK出版常務取締役営業局長(取締役販売部長)◎佐々野兵鬼取締役販売・直販統括部長兼直販部長(直販部長)○野中謙二販売部長(販売部担当部長)◎梅川昭雄参与(専務取締役営業局長)安藤正直

創業以来の前年割れに

日本図書普及の第43期決算(平成14年4月1日~15年3月31日)がまとまった。

平成14年度の図書券・図書カードを合わせた発行高は743億8700万円(前年比99・3%)、回収710億6000万円(同98・6%)。

創業以来初めて発行・回収とも前年割れとなった。

図書券・図書カードの別では、図書券が発行573億9700万円(3・9%減)、回収578億970万円(3・3%減)、図書カードは発行169億9000万円(12・8%増)、回収131億6400万円(8・1%増)。

決算概況を発表した同社佐藤専務は「金利を運用している当社にとって、国債の1%割れは痛い。

昨年かつてない落ち込みとなった有価証券売却益は、本年も相場が改善せず、前年の80%強にとどまった。

広告宣伝費の削減を中心に販売管理費を4億円強削減した。

引き換え手数料は来期以降の改定となるが、早い機会に元に戻したい」と述べ、今期も積極的な図書カード拡大キャンペーンを展開する方針を明らかにした。

3月末日現在の全国共通図書券加盟店は370店減って1万1705店、図書カード読取機の設置店は197店増えて9016店。

今期は取締役の改選期にあたり、小学館の相賀徹夫氏が取締役を退任し、相賀昌宏氏が新取締役に就任する予定。

図書普及損益計算書(単位百万円)売上高443売上原価208販売費及び一般管理費3、447営業損失3、212営業外収益1、509受取利息1、245有価証券売却益223賃貸収入9雑収入30営業外費用131支払保証料131経常損失1、834特別利益2、361未回収収益2、356貸倒引当金戻入5特別損失310収益計上券回収損310税引前当期利益216法人税、住民税及事業税133法人税等調整額▲39当期利益122前期繰越利益2当期未処分利益124
増収増益の好決算

大阪屋は6月27日午前10時から大阪市西区の本社で定時株主総会を行い、第56期営業報告書、利益金処分案などを承認した。

同社の56期(平成14年4月1日~15年3月31日)売上高は前年同期を20億円、2・36%上回る1077億7300万円となり、営業利益で3・6%増、経常利益は11・66%増、当期利益も22・79%増加した。

同社では1株6円の普通配当に加え、特別配当1円をプラスして1株7円の株主配当を行う。

売上高の内訳は書籍573億円(8・66%増)、雑誌492億円(3・23%減)、教科書その他11億円(26・65%減)。

返品率は書籍が1・87ポイント減の34・62%、雑誌も0・03ポイント少ない31・19%、教科書その他は1・89ポイント多い4・31%。

合計では前期より0・82ポイント少ない32・85%だった。

経費面では経費逓減活動と業務改革の推進に加え、総量規制と返品減少で前年より販売管理費を削減できた。

この結果、営業利益の伸びは売上伸び率を1ポイント強上回った。

第57期の売上目標は書籍607億円、雑誌504億円、教科書その他11億円、合計で4・22%増の1123億円と設定している。

大阪屋損益計算書(単位百万円)売上高107、773売上原価97、165販売費及び一般管理費9、658営業利益949営業外収益611受入利息及び配当金64その他営業外収益547営業外費用881支払利息2売上割引863その他営業外費用14経常利益680特別損失69その他特別損失69税引前当期利益610法人税、住民税及び事業税343法人税等調整額▲67当期利益334前期繰越利益40当期未処分利益375

参考図書

◇『出版年鑑+日本書籍総目録CD―ROM2003』日本書籍出版協会・出版ニュース社編、出版ニュース社発売、B5判並製・全3巻・3200頁、本体3万5千円。

第1巻「資料・名簿」は4部構成。

第1編「年間史年表」は出版概況等、第2編「法規・規約」は平成14年の著作権関係事項、第3編「統計・資料」は出版社別新刊書籍発行点数、20年間の書籍・雑誌発行推移等、第4編「名簿」は出版社、取次会社、関係団体等を収録する。

第2巻「目録・索引」は平成14年刊行の新刊書籍約7万4千点、一般雑誌4千5百誌、電子書籍1万点等を収録。

第3巻「日本書籍総目録CD―ROM」には書籍63万点、著者件数24万件、出版者数7千6百者等を収めている。

◇『何かおもろいことないか発想のマーチャンダイジング』新東通信代表取締役会長で日本・カタルーニャ友好親善協会専務理事の谷喜久郎氏が、誕生から広告業界に進んでの修行時代、新東通信を起こしてからの30年など、自身のこれまでの歩みと社の足跡を語る。

アドマンとしての心構えや着眼のポイントなどを示す、若きアドマンに贈るエールの書。

日新報道刊行、定価本体1500円。

◇『ベルナのしっぽ』盲導犬ベルナとの生活をつづった、27万部突破のベストセラーがリニューアル版で再登場。

郡司ななえ著、ナナ・コーポレート・コミュニケーション刊行、定価本体1300円。

犬嫌いだった全盲の女性が、子育てのために盲導犬ベルナと暮らすことに。

困難にともに立ち向かい、かけがえのないパートナーとなったベルナとの13年間の生活をつづった感動の物語。

続編に『そしてベルナは星になった』(定価本体1300円)がある。

現在、全国の小・中・高校生を対象とした第2回「盲導犬ベルナ」読書感想文コンクールの作品募集が行われている。

アニメ化も日韓共同で進行中。

著名人の心が揺れた1冊の本

「世界本の日/サン・ジョルディの日」のイベントとしておなじみになった、雑誌社共同企画「心が揺れた1冊の本」。

読者からの応募で上位にランクした本のリストをリーフレットにしているが、今年は特別企画として「著名人の心が揺れた1冊の本」を実施した。

21名の方に寄せていただいた「心が揺れた1冊の本」を紹介する。

(50音順、敬称略)◆市川森一(シナリオライター)『奥の細道』(松尾芭蕉/角川書店)高校2年生の時、この書を1冊持って家出をしたことがある。

わが青春の書。

◆市田ひろみ(服飾評論家)『沈まぬ太陽』(山崎豊子/新潮社)巨大な組織と個人の力。

このはざまで生きた恩地の姿。

励ましながら読んだものです。

◆伊東四朗(俳優)『蜘蛛の糸鼻』(芥川龍之介/新潮社)中学生の頃読みました。

「蜘蛛の糸」は自分の中にある身勝手さを、「鼻」には世間の本質を知らされショックだったことを思い出します。

◆猪瀬直樹(作家)『谷川俊太郎詩集』(谷川俊太郎/思潮社)「あなた、こんな本ばかりよんでちゃ、だめになるわよ」。

行きつけの書店の若い女店員さんから言われたのは高校時代のこと。

背伸びして難解な哲学書ばかり買っていた。

翌日、彼女から渡されたのが『谷川俊太郎詩集』だ。

日本語のやわらかな表現と韻律の美しさに、危うい時期の僕は救われたのである。

◆大林宣彦(映画監督)『草の花』(福永武彦/新潮社)人間の愛と孤独を描いた永遠の青春の書。

傷つきやすい心を持つ若い人に、是非読んで欲しい。

言葉が音楽のように美しい。

◆大平光代(作家)『ローラ、叫んでごらん』(リチャード・ダンブロジオ/講談社)1歳で生きながら両親によってフライパンで焼かれ、14歳まで話すことすらできなかった少女が、人との出会いによって、人として成長していくところ。

◆衣笠祥雄(スポーツ評論家)『ただの人となれ』(光永澄道/山手書房〔三笠書房〕)昭和54年前半プロ入り初のスランプに出会った時に私の心を支えてくれた本です。

◆竹中直人(俳優)『死の棘』(島尾敏雄/新潮社)闇の表現と夫婦の会話の素晴らしさ、おかしみに今、改めて驚いています。

映画化された作品とは別の印象であった。

◆立松和平(作家)『ブッダのことば』(中村元・訳/岩波書店)この世の真理が力むでもなく平易に語られています。

◆つかこうへい(作家)『ライ麦畑でつかまえて』(サリンジャー/白水社)カッコ良くない主人公があるということを知り、立派なことでは何も始まらないんだということを感じ、自分の向かう方向性を見つけた。

(高校2年生の時)◆童門冬二(作家)『虚空遍歴』(山本周五郎/新潮社)主人公の「人間は何をしたかでなく、何をしようとしたのかが大切だ」という考えに励ましを得た。

◆中島誠之助(やきもの鑑定士)『蒼穹の昴』(浅田次郎/講談社)今まで歴史物しかよみませんでしたので、史実と虚構の上手さにハマりました。

◆中村幸代(作曲家)『私の地球遍歴』(石弘之/講談社)私は地球や生命の存在の貴重さに、とても興味を持っていますが、そのことは私が音楽活動をする上で、大きな柱になっていると思います。

この本は著者が各国を巡り、その土地の人々とふれあう中で肌で感じた環境問題を細かな視点でとらえつつ、大きな問題提起をしています。

こんなことが起きているのか――初めて知るショッキングな現状が次々に述べられています。

こうした現状を知ることで「音楽を通して何をメッセージしてゆくのか」、私自身の目標がよりはっきりと力強く見えたように思います。

◆羽仁進(映画監督)『大豆づくり奮闘記』(今関知良/東邦出版)毎年、2~3冊は心が揺れます。

この本は僕の眼を農業の素晴らしさに開いてくれました。

◆林家こん平(落語家)『ゆく空に』(八島美夕紀/集英社)同県人で、しかも隣り村の出身で、国民的歌手の三波春夫先生の家族への思いやり、辞世の句のところでは雪国生まれの私は涙が止まりませんでした。

◆降旗康男(映画監督)『邪馬台国はなかった』(古田武彦/朝日新聞社)教科書を墨でぬった世代の1人として、日本史と日本の古典のインチキ臭さ感はぬぐえませんでしたが、この本が一条の切りひらく道を示したと思います。

◆細川たかし(歌手)『斜陽』(太宰治/新潮社)この作品に描かれた「没落貴族」の栄枯盛衰のありさまが、私を含めた今の社会に対する警鐘のように思われます。

斜陽館にも行きました。

◆三国清三(フランス料理シェフ)『道を開く』(松下幸之助/PHP研究所)17歳の時に上京する時において持って来た大切な本です。

◆みのもんた(アナウンサー)『三国志』(吉川英治/講談社)「7歩詩」に感動しました。

◆森川美穂(歌手)『リアルワールド』(桐野夏生/集英社)んー、実に現代。

2000年時代なんだな…と、いろいろ考えさせられました。

◆渡辺謙太郎(アナウンサー)『他力』(五木寛之/講談社)先行き不透明のこの世の中をどう生きぬいていくのか、己の心の指針として興味深く読みました。

読みきかせらいぶらりい

◇2歳から「目をつむるのよ、ぼうや」/K・バンクス=作/G・ハレンスレーベン=絵/今江祥智=訳ブロンズ新社1500円/2002・12米国の権威ニューヨークタイムズ’02年子どもの絵本ベスト10に選ばれました。

人気キャラクター、リサとガスパールを生んだ画家による味わい深い絵が魅力。

寝る時間になっても、空や木が見えなくなってつまらないからと、目をつむらないトラのぼうやにママが夢の話をしてあげます。

◇4歳から「あしたはてんき」/小春久一郎=作/杉浦範茂=絵ひかりのくに1200円/2003・2トラブルで困っている友だちを助けようとしたり、誰かの役に立とうと親切心を発揮する、きつねの子。

でも、結果はいつも裏目裏目に出てしまいます。

「こんなはずじゃなかったのに」という切ない思いを繊細にすくいあげたお話。

意表をつく大胆なアイデアの絵が何とも見事です。

◇小学校低学年から「あめふりのおおさわぎ」/D・シャノン=作/小川仁央=訳評論社1300円/2002・7ぽつんと降ってきた雨が激しくなるまでの間、動物たちや赤ん坊は騒ぎ出し、車は渋滞し、人びとはケンカを始めてどなり合う。

次から次へ伝播していく混乱が、少し皮肉をまじえユーモラスに描かれています。

日常シーンを躍動感たっぷりに描いた絵が、リアルで飛び出してきそうです。
pagetop▲
書籍、雑誌、コミック、電子出版… 情報満載小学館公式サイト
書籍、雑誌、コミック、電子出版… 情報満載小学館公式サイト


集英社の雑誌、書籍、コミックス情報満載!!SHUEISHA WEB INFORMATION


プレゼント・クーポンなどお得な情報使えるエンターテインメント情報