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平成15年8月21日号
共同倉庫ネットに構築

昭和図書、河出興産、主婦の友図書など出版倉庫関連の23社が集まって、出版倉庫流通協議会が8月12日に発足した。

協議会では今後、①出版共同倉庫ネットの構築、②ICタグ利用の共同研究、③EDI業務標準化の促進、④業務標準化システムの共同研究の4つのテーマを推進していくことになった。

設立総会は12日午前10時半から日本出版クラブ会館で行われ、会則、役員、事務局、初年度事業計画などを承認。

代表幹事に昭和図書社長の大竹靖夫氏、副代表幹事に大村照雄(大村紙業)、川尻一壽(主婦の友図書)両氏を選出した。

総会終了後、行われた設立パーティーで大竹代表幹事は「ネット受発注が可能な出版社は300社に過ぎないが、売上げ上位1000社の商品は倉庫会社60社で物流代行しており、これをネットで結べば物流の90%フォローでき、EDI取引の推進にもつながる。

世界一と言われる取次の物流機能がありながら、欲しい本が手に入らないのは版元や出版倉庫にも責任の一端がある。

ICタグも関係省庁の指導を得ながら倉庫内にデモ環境を整え、テストに取り組む。

競争の中の協調を目指したい」と協議会の目的を説明。

日本インフラセンター代表理事で小学館社長の相賀昌宏氏は「インフラセンターとしてもバックアップしたい。

ネットでたくさん売れるようになるわけではないが、読者の注文した本が入手できるか、いつ入るのかという失われていた信頼は回復できるのではないか」と、協議会への期待を表明した。



出版物販売金額今年上半期は4.1%減

2003年上半期(1ー6月)の出版物販売額は、前年同月比4・1%減の1兆1281億円となったことが出版科学研究所の調べで明らかになった。

上半期の実績では、前年割れが始まった97年以降最低の実績という。

内訳は書籍が4・9%減の4830億円、月刊誌2・6%減の4823億円、週刊誌は5・8%減の1628億円。

返品率は書籍37・2%,雑誌30・5%で返品率の上昇が著しい。

[書籍]書籍は前年にファンタジー、日本語・英語関連書、生き方関連書のブームでミリオンセラーが続出。

この反動で今年の販売金額は5%近く落ち込んだ。

新刊点数は前年同期比で1・8%増加した。

新学習指導要領の実施で昨年刊行点数が多かった学参を除くと、新刊点数は4・1%の大幅増となる。

しかし、1点あたりの発行部数は7・1%減の5200冊に低下している。

ジャンル別の動きでは文庫本の売れ行きが前年同期比92~93%と不振。

新刊点数は2・0%増で、販売低迷を点数増でカバーするが、1点あたりの発行部数は前年を1割以上下回っている。

売行きが好調だったのは高村薫『マークスの山』(講談社)、『話を聞かない男、地図が読めない女』(主婦の友社)など単行本ベストセラーの文庫版。

一方、新書は昨年の販売実績が90%を割り込んだが、今年前半は95%程度で推移。

『バカの壁』が7月18日現在で81万部の大ヒットとなり、5月、6月は新書全体で100%を上回った。

[雑誌]上半期の雑誌販売金額は月刊誌・週刊誌合計で3・4%減。

販売部数は4・9%減で、2000年の5・4%減に次ぐ落ち幅。

月刊誌が3・0%減、週刊誌は8・0%減。

返品率は売れ行き鈍化により月刊誌が1・2ポイント、週刊誌で0・9ポイント上昇している。

発行部数は月刊誌1・3%減、週刊誌6・4%減。

定期誌の発行部数は5・0%減。

月刊誌4・1%減、週刊誌6・0%減。

右肩下がりが続いており「定期購読率の低下は深刻」という。

定期誌の不振を増刊・別冊、ムック、コミックが補っているが、多品種少量化で販売効率が悪化、雑誌全体の返品率上昇に拍車をかけている面もある。

ムックの新刊点数は前年同期より210点多い3899点。

出版社別で点数が増えたのは宝島社284点(130点増)、学研152点(45点増)、旺文社120点(47点増)など。

コミックスの販売状況は金額で5%程度の伸びを示し好調。

しかし、コミック誌を購入せず、コミックスのみを購入する読者が増加。

10代の読者の購買力は弱まっている。



井狩春男の必殺まるす固め

☆「母は、息絶えるまで私のことを、末っ子で手のかかる子供という眼差しで見ていました。

卵巣ガンで最後だと分かった時に、母のベッドの横にベッドをつけ、姉、兄、姉、私と、皆で一晩ずつ付き添いました。

私が付き添った時、眠れないでいる私に、母の手が伸びてきました。

寝ていると思い、掛け布団を直してくれているのです。

力なく布団を引き上げる様子、目が開けられなかった。

忘れられません。

ありがとう、母さん。

」『親のこころ』(1万年堂出版)のこの文章を読んだ時、亡き母が、病院でベッドに寝ていた時の様子が浮かんできて、そういえば、自分が重病であることを棚に上げ、息子のボクのカラダのことを心配してくれたっけ、と思い出し、涙がこぼれそうになった。

そして、「車が心配だからと、高齢の母は、五十歳を過ぎた私の手を握り、横断歩道を渡る」「この子を産んだら、あなたは100パーセント死にます。

いいのですか……」「子供の命と引き換えに逝った妻の最後の言葉は、三人の子供を『よろしくお願いしますね』」「絶対に幸せにする。

幸せになる」と読み進むと、もう目は涙でいっぱいで、前に読み進めなかった。

「親の恩」について、歴史上のエピソードと、2000通の応募の中から選び抜かれた体験談をまとめたものである。

版元の話によると、発売前に書店さんを廻った時、チラシだけだと少ない見本程度の部数だったのが、ゲラ刷りをその場で読んでいただくと、部数をひとケタ増やしてくださった人が多かったという。

すべての書店さんは、目ききである。

このごろそう思うようになった。

特別に抜きん出て目ききの人がいる、とは思えなくなった。

新人はともかく、2~3年以上も毎日本を触っている人なら、みなさん目ききである。

いい本かどうか、自分の店でどのくらい売れる本か、どういう人たちが買うのか、よくできている本であるかどうか、良いところと悪いところ、どの場所で売ったらいいのか、ポップを書くとしたらどういうのがいいか、いかに演出して売ったらよいのか……。

瞬時に、答えをはじき出すのだ。

この本は、広告が出る前の発売時から大売れしている。

書店さんの応援のおかげさまである。

発売5日後で、重版が決まった。

まれに見るイイ本。

キザな言い方だが、涙が心を育ててくれる本なのである。



2002年度卸売業6年ぶりの増収

日経流通新聞は8月7日付で「第32回日本の卸売業調査」を発表した。

今回から連結・単体決算混合で実施しており、卸売業全体の2002年度売上高は前年比1・1%増と6年ぶりの増収だったが、単体のみの集計では0・3%減。

卸本体の商況は依然厳しく、製造、物流など子会社も含めて増益を何とか確保したと同紙では分析している。

書籍卸売業だけをまとめたのが別表。

日販、トーハンはそれぞれ1・6%、1・8%の減収だったが、返品削減や物流効率化により経常利益はともに2桁の伸びとなった。

売上高が前年比増だったのは、日教販、大阪屋、図書館流通センターの3社。

一方、経常利益は太洋社を除きプラス伸長で、前年に大きく落ち込んだ日教販、中央社が盛り返した。

粗利益率は図書館流通センターが24・6%で突出、キクヤ図書販売が18・9%でこれに続く。



新理事長に岩永藤房氏

佐賀県書店商業組合(弥富啓治理事長)は7月27日午前11時より、佐賀市若楠会館で組合員48名(委任状含む)出席のもと第21回通常総会を開催した。

総会は高田理事の司会で進行、岩永副理事長の開会あいさつの後、今期で引退する弥富理事長があいさつ。

「業界は依然厳しく、中小零細書店は経費を切り詰めてやっている。

組合の最大の問題であった再販は解決することができたが、懸案の雑誌発売日問題がいまだ解決できずにいる。

今後、皆様に引き継いで運動をお願いする」と述べた。

馬場理事を議長に議案を審議。

第1号から第5号議案までの審議では活発な質疑応答が行われ、組織強化では「経営安定を第一に考え、組織力をもっと活かせるよう、横のつながりが必要ではないか」など組織の改革を求める声があり、賦課金徴収に関しても再検討を促す質問があった。

理事・副理事長の定員減の定款変更については、理事は10名以上15名以内、副理事長は2名に決定。

任期満了に伴う役員改選では、選考委員を決めて役員を選出する方法をとり、新理事は13名の留任と2名の新任を決定した。

引き続き第1回理事会を行い、岩永藤房氏(鹿島書房)を新理事長に決定。

副理事長は岩永理事長が小野賢一氏と高田悟氏を指名し承認された。

岩永新理事長は「これ以上佐賀の書店の灯を消さぬよう、どうしたら生き残っていけるかを新理事の方と一緒に考えていきたい」と述べ、秋口に日書連マーク研修会を行いたいとの意向を示した。

続いて弥富前理事長に感謝状を贈呈し、20数年間に渡る功績に対し感謝の意を述べた。

最後に小林理事の音頭で総会スローガンを斉唱し、小野副理事長の閉会の辞で終了。

その後懇親会を開催して解散した。

(近藤甲平広報委員)

棟方志功の生誕百年フェアを実施

青森県書店商業組合(鶴谷祿郎理事長)は、青森市出身の版画家・棟方志功の生誕100年を記念し、7月30日から加盟店約90店全店が参加してブックフェアを実施している。

組合の取り上げ商品は、講談社『棟方志功の世界―柳は緑、花は紅―』、小学館『棟方志功いのちを彫る』、文藝春秋『写真集棟方志功』、学陽書房『鬼が来た(上・下)』、青森市観光レクリエーション振興財団『まんが伝記棟方志功』の5点で、県内すべての組合店が販売している。

現在進めている「青森県書店情報センター」設立後の共同仕入れを念頭においた事業でもあり、組合が関係出版社に交渉して販売促進統一条件での協力が得られた。

また、青森図書に各店の在庫調整と、逐一追加発送できる状態をお願いし、書店側は販売促進と返品ゼロをめざして努力する体制を取った。

地元新聞社ともタイアップし、版元の協賛を得て新聞広告も積極的に行っている。

各書店では独自に関連書を仕入れ、さらにボリュームのあるコーナーを展開している。

(黒滝恭一広報委員)

県内出版物DB作成に取り組む

長崎県書店商業組合(中山寿賀雄理事長)の第16期通常総会が7月25日午前11時より諌早市「水月楼」で開催され、組合員87名(委任状含む)が出席した。

総会は草野専務理事の開会に続き、中山理事長があいさつ。

九州ブロック会長と日書連副会長に就任したことの報告と、カレンダーのテストセールについて案内があった。

辻田副理事長を議長に選任して議事に入り、平成14年度決算報告、平成15年度事業計画及び収支予算案が報告され、満場一致で承認した。

昨年度は組合員の退会が7件、入会が0件という結果になり、相変わらず厳しい状態が続いている。

本年度は、長崎県内地方出版物データベースの作成や、図書カードリーダーの無償設置をできないか、などを組合として取り組んでいくことを確認し、総会を終了した。

(古瀬寛二広報委員)

学校図書館納入は日書連MARCで

[書店装備支援]これからの趨勢である学校図書館電算化スタートに関しては、TRC以外、教育委員会を指導できる業者は皆無である。

教育委員会もコンピュータシステム会社も、図書館蔵書にバーコードを貼りデータの引き当てを行う手順などの知識は皆無である。

学校、教育委員会への指導、助言をわれわれ書店がサポートするのである。

そのために装備未経験の書店は早速、装備に慣れる必要がある。

慣れるまでの間、あるいは受注繁忙期の装備に関してアウトソーシングできるのが、日書連協力会社としてのフィルムルックス㈱である。

書店は通常通り取次に発注する。

日販、トーハン、大阪屋等ほとんどすべての取次に対して恒常的取引があり、横持ち運賃(追加配送料)不要で装備を書店から請け負う会社である。

取次に対して「フィルムルックス回し」という指示をするだけで、発注した書籍がバーコードラベル、背ラベル、全面フィルムコーティング済み状態で取次から入荷する。

納期は通常より2週間程度余分にかかる。

問い合わせ先=フィルムルックス㈱(丹波、秋山)電話03―3269―0491[TRCデータ採用を覆したポイント]「公共図書館がTRCデータを利用しているので、連携を考えると学校も同じデータにしなくてはならない」よくあるTRCのセールストークである。

基本的に正論で、システム的にもシンプルにできるメリットがあるセールストークである。

ただ、次のような反論は有効である。

学校側にとって公共図書館との連携とは、「貸出をお願いする」一方通行に他ならない。

公共図書館に本を貸し付けることは考えられない。

すると公共図書館からの「団体貸出」書籍を受け入れられるシステム、すなわちソフト側の機能で解決可能である。

基本的に、連携ではなく、情報・知識を受け取る側が学校という一方通行の関係であることを考えると、公共図書館と学校図書館のデータベースは別で問題はない。

現実、千葉県市川市のデータベース構築で、公共図書館はTRCMARC、学校は日外アソシエーツのMARCを利用している。

さらに、京都市の中央図書館の以下の良識ある見解を見れば、今後TRCのMARC1社独占という時代は考えにくい。

コンピュータ機器とIT技術の発達が今まで不可能だった全文複合検索さえ可能にすることは確実だろうし、ISBNの精度も向上している。

ゆえに学校図書館のデータは、TRCである必要はないとの結論を頂いた。

静岡県浜松市の教育委員会学校教育課でも同様の見解で、TRCMARCと日書連MARC+日外BookPlusスクールサービスは、学校での利用において共に有用で同等と見なす、という喜ばしい判断が入札執行時にとられた。

各地の自治体は財源不足が深刻化している。

行政側としては、TRC1社による寡占状態を問題視する意見も出ている。

行政がTRCを牽制するための位置づけとして、学校図書館の電算化が別のMARCで行われることは、価格競争の原理が働き、われわれ納税者の立場からも望ましいと主張できる。

「学習用件名があるのでTRCMARCが良い」というが、日外アソシエーツは、キーワードという概念で内容検索を行おうとしている。

一方、従来の図書館学の発想からは、件名が重要であるという主張がされる。

概念の違いについて説明しよう。

キーワードは、書名、シリーズ名、叢書名、内容要旨、目次の各データの文字列を文節単位で分かち書きを行い、その中から、助詞、感嘆詞等をはずし、意味のある単語をピックアップしたものである。

自由語による検索が可能である。

件名とは、図書資料の主題を簡潔なことばであらわしたもので、標目として採用すべき言葉は、あらかじめ統一化しておくことが前提である。

図書館資料の目録作成の際には、その統一された件名を使用する。

件名は「基本件名標目表」等で参照できる。

件名標目表の一覧の単語のうち、適切と思われる単語をその書籍に対応させるという概念で統制語による検索が可能である。

件名標目を熟知した司書による検索は、非常に効率が良い。

それぞれ一長一短あることは明白で、思想の違いは説得しても仕方ない気もするが、図書館学ではなく、学校における情報教育の観点から学習での有効性を考えるとキーワード検索は、インターネットによるもっともポピュラーで代表的な検索サイトであるGoogleと同じ検索方法であり、検索結果も同じような傾向を持ち指導しやすいという評価がある。

これは、説得力のあるセールストークである。

神奈川県平塚市では、むしろキーワード検索が高い評価を受けて採用につながった。

なぜなら、小学校の「総合的な学習」で扱う「ケナフ」、「ネチケット」という新しい言葉は件名には存在しないからである。

[最後に]日書連MARCによる書店外商業務の変革は、日書連という頼りになる組織の存在を活かす、またとない機会である。

福岡県では、県組合が音頭をとって、支部ごとに何度も研修会を行い、装備について理解が深まった。

さらにこの書店啓蒙活動は九州全域に広がりを見せている。

青森県では、県組合情報化委員会主催で、外商を手がける書店中心に3度目の講習会を行い、活発な質問が飛び交った上に、県教科書特約も協力して装備センターの設立が決まった。

京都市では書店組合を中心に、関電情報システム(KIS)、教育システムとタイアップし、パソコン機器販売とソフトのサポートはKISが行い、書籍は電算装備して書店が納品する、という仕組みができあがった。

すべての書店が、自ら装備が出来るように学び、「図書館納入は地元の書店に任せてくれ」と自信に満ちた書店が全国に出現することが望まれる。

パソコン、プリンター等設備の共有が可能ならば、負担は軽減することも可能だし、またバックアップしてくれる装備会社、システム会社もある。

まず、はじめることが大切である。

明日、学校に納品する本からさっそく装備しよう。

講習会の実施、教育委員会への営業活動支援等の依頼は日書連事務局まで。

[問合せ先一覧]▽日本書店商業組合連合会〒101―0062東京都千代田区神田駿河台1―2/℡03(3294)0388/URL=http://www.shoten.co.jp/▽教育システム〒453―0853愛知県名古屋市中村区牛田通1―21/℡052(471)5219/URL=http://www.gakkou.jp/▽コンピュータハウスナノビット〒802―0035福岡県北九州市小倉北区常磐町7―25ハウスNEWオータニ205号室/℡093(513)5501/URL=http://www.nanobit.co.jp/


絵本とパンの異種組合わせ

江國香織が翻訳した絵本『おひさまパン』(エリサ・クレヴェン作絵、本体定価1300円)と同名のパンが新宿タカシマヤで9日から限定販売されている。

絵本を出版した金の星社が本のレシピ通りにパンを焼いたところ、おいしそうなパンが出来上がった。

そこで斉藤社長が商品化を提案、アンパンの老舗、銀座木村家に持ち込んだところ、厨房のあるタカシマヤで限定テスト販売することになった。

パン売場には絵本を展示して1個200円で販売する。

銀座木村家は6月の「父の日」にお父さんの写真で「パパパパン」を焼いて話題になった店。

金の星社は「本は心の栄養、パンは体の栄養」とばかり、異種コラボレーションに期待をかけるが……。



『声』

全国的に万引きが増える中、横浜市が藤子不二雄Aさん、さいとうたかをさんら漫画家有志、出版関連団体と協力して本格的な対策づくりに乗り出したことは、どれだけ成果を上げられるか未知数だが、私たち書店も注目している。

藤子さんが「万引きされるのはコミックで、夢を与える漫画家として悲しい。

この事業で子供のマイナスの心をプラスにしたい」と話している。

しかし、新古書店の買取り手続きの厳格化など、もっと強化する必要がある。

犯罪としての気持ちを持たない子ども達に加え、30%も占めたコミックの売れ行きは低下している。

インターネットの普及で従来の出版社―取次―小売店の流通が減り、多少運賃がかかっても早く確実にお客に届けられれば、ますます書店の存在が危機にさらされる。

弱肉強食が強まり、力のある大型店が生き残り、零細書店は淘汰される運命なのか。

日書連は取次店へ30日支払いの延長や消費税アップ反対など、加盟店のプラスになる運動をしなければ組織としての存在が問われる。

役員の方々にはご苦労をかけるが、この重大な案件に実行力を発揮しこれ以上つぶされる店を少なくするよう、みんなで力をあわせて頑張り抜きたい。



催し

◇出版学会関西部会第21回=8月25日午後6時半から大阪駅前第2ビル、大阪市立大学文化交流センターで「活版から電子ジャーナルへ」。

講師はナカニシ印刷、中西秀彦氏。

第22回=9月12日午後6時半から阪急梅田、アプローズタワー13階、関学ハブスクエア大阪で「政治漫画の分析」。

講師は北陸大学法学部、茨木正治氏。

参加希望は日本出版学会、吉川登氏へ。

(nyoshi@ootemae.ac.jp)


0歳から読み聞かせはじめてブック刊行

主婦の友社は10月より、ママと赤ちゃんのための絵本「はじめてブック・シリーズ」を偶数月の10日に発売する。

定番で買い求めやすい価格の「基本シリーズ」と、有名絵本作家による創作性の高い「スペシャルシリーズ」の2つのシリーズがあり、基本シリーズは対象赤ちゃんの月齢を表示する。

10月刊は『赤ちゃんと話そう』『どんぐりねこ』『みつけたよ!』『このおててだあれ?』『このはねだあれ?』と、五味太郎の『おまちしてます』『おむかえします』『おまもりします』の8点。

11月は、きたやまようこの『いないいないばあ』『ころころぽこっ』『ぱくぱくぱっくん』の3点。

12月から隔月刊になる。


中高年向けのセット

地域密着型の書店を支援する中央社は、中高年をターゲットに41社284点各1冊のオリジナル・セットを組み取引先100店に送付、常設コーナーの設置で店頭活性化をめざす。

本体価格39万円、6カ月長期。

「人生を徹底的に楽しもう」というパネル2種、棚用インデックスをセットに同送。

売れ行きデータを収集し、平成16年にはさらに内容を充実させる。



『声』

幻冬舎に電話で客注品を注文したところ、「あいにくですが、その商品はただ今品切れで、重版検討中でございます」との返事でした。

「いつ、重版出来予定ですか」と問うと、「検討中ですので、わかりません」とのこと。

そのままお客様にお伝えして、結局、その注文はキャンセルになりました。

後日、そのお客様から電話があり、「品切れと言っていた本の件で幻冬舎に電話をかけたら『新刊本ですので、4、5日でお届けできます』と言われ、送料500円を払って送ってもらった」と言うのです。

幻冬舎は発売当日の新刊はもとより、一般文芸書でさえも常に「品切れ、重版検討中」との回答しか返ってきません。

注文保留で、2カ月たっても「まだ保留です」と言われたこともあります。

小書店はパターンによる新刊入荷がほとんどありませんので、新刊を手に入れるには出版社に電話かFAXになります。

お客様の幻冬舎に対する注文は、どのように対処すればよいのでしょうか。

入荷、搬入期日がわからなければ、注文は受けられません。

重版の出来がわからないなら、「電話注文はお受けできません」と、はっきりしてほしいものです。


3会場に1万5千人

日販は7月19日から28日まで鹿児島、名古屋、青森の3会場で「本と遊ぼうこどもワールド」を開催。

合計1万5067名の入場者で賑わった。

「母と子の読み聞かせ」をコンセプトに1978年以来、夏休みに開催している。

今回は「赤ちゃんが初めて出会う本ファーストブック」「ことばあそび絵本」「おばけ幽霊大集合!」などテーマ別展示や人気児童作家のサイン会・講演会を行った。

〔鹿児島会場〕7月19日から21日まで鹿児島市・オロシティたにやまで開催。

地元出身の椋鳩十の作品コーナー、テーマ別展示のほか、かごしま文庫の会による読み聞かせ、「かいけつゾロリ」の原ゆたか氏、童話作家・内田麟太郎氏の記念講演会、サイン会が行われた。

〔名古屋会場〕7月23日から25日まで名古屋市公会堂で開催。

昨年までの明治生命ビルから一段と広い会場に移り、児童書を展示した。

絵本作家・飯野和好氏、メルヘンハウス社長・三輪哲氏によるおはなし会「ぼくの絵本づくり」、飯野氏の「おっと痛快、絵本の読み語りの旅でい!」は大好評。

「おじいちゃん、おばあちゃんに手紙を送ろう」というイベントには500名近い参加があった。

〔青森会場〕7月26日から28日まで、青森市・フェスティバルシティ・アウガで開催。

開会セレモニーで菅徹夫日販会長は「次の時代を担うこどもたちが本に出会う環境づくりを主旨に開催しています。

多くの方々に来場いただき、様々な本との出会いの場となることを願っています」とあいさつ。

「ファーストブック」「ことばあそび絵本」「棟方志功生誕百年」コーナー、青森児童文学研究会の読み聞かせなど特色あるイベントが行われた。



本屋のうちそと

8月は夏祭りの季節、百万人単位の観光客を集める大がかりな祭りから、地域の人たちが楽しむローカルな盆踊りまで、お盆を中心に各地で繰り広げられる。

当地区の盆踊りは、地元の商工会支部が戦後まもないころから取り仕切り、これまで回を重ねてきた支部最大の年間行事でもある。

6月に実行委員会を立ち上げ、寄付集め、参加者の取りまとめ、当日を挟んだ準備と撤収など多大なエネルギーが、役員のボランティアとして費やされる。

成り行きで今春から庶務の一端を引き受けることになったが、一方的に「祭り担当庶務」に祭り上げられ、気がついたときには後のまつり。

2カ月間仕事も手につかない「お祭り男」になってしまった。

ここ数年、寄付金は毎年減少する一方だが、よさこいソーランのブームで踊り子は増加の一途。

資金のやり繰りに四苦八苦である。

それでも開催当日の会場にあふれんばかりの人手に、これまでの苦労が報われた思いになる。

各地から花火大会や盆踊り大会中止の動きが伝えられる。

長引く不況で寄付金が思うように集まらないことが原因のようだが、さらにつきつめれば、これまで地域づくりの中核を担ってきた商店街の衰退につきあたる。

商工会役員のボランティア精神は「地域の生活と文化を支えている」という自負心に基づいていた。

しかし、目の前の踊り子たちはもはや商店街を支えてはいない。

片思いのすれ違いが地域と祭りを衰退させていく。

(どんこ水)
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