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全国書店新聞
平成15年9月21日号
新聞軸に、WEBで補完/日書連広報活動の指針示す/全国広報委員会議

日書連広報委員会と各都道府県の広報委員、本紙編集部で昨年1年間の総括と今後の編集方針を検討する第31回全国広報委員会議が9月16日午後1時から東京・千代田区の書店会館で開かれ、総勢44名が出席。これからの日書連広報の役割を話し合い、全国書店新聞をメインにWEBを補完的に利用、それらの相乗効果で組合員のためになる情報提供を行っていくことで意見集約した。
会議は丸岡広報委員の開会で始まり、萬田日書連会長があいさつ。萬田会長は書店新聞が週刊から旬刊(月3回刊)になった経緯を説明し、情報提供事業費が6年間で約2000万円削減されたことを報告。これら経費削減への努力が日書連財政に貢献していることを評価した。
また、広報の今後の方向性について「新聞には『記録性』『速報性』『一覧性』などの機能があるが、さらに書店新聞は機関紙なので日書連を代表する意見を掲載することが求められている。週刊から旬刊になったが、ページ数は減っても質の高い新聞作りを目指している。また、ホームページの充実を図り、各都道府県組合にパソコンを設置することなどで足りない部分を補っている。書店新聞を通じて組合員皆さんと意見交流することで、各都道府県組合との連携強化を図っていきたい」と話した。
続いて今西広報委員長があいさつに立ち、日書連広報の役割と課題について話した。今西委員長は組合員数減少で日書連財政は苦しい状況にあるとして、「紙面のDTP化」「刊行サイクルの旬刊化」など広報委員会と書店新聞が取り組んできた経費削減策を説明。
「広報委員会のメインは書店新聞だが、ページ数と速報性の減少をWEB広報で補っていく方向づけをしている。パソコンを駆使できなければやっていけない時代。WEBを広報に取り入れなければならないことを理解していただきたい」として、経費削減を広報活動活性化へとつなげていく考えを強調した。
また、今西委員長は書店新聞の性格について「よく書店新聞を業界紙と表現する人がいるが、書店新聞は業界紙ではない。組合員が利用するために存在する機関紙である」と説明し、機関紙としての書店新聞を構成する3要素として①プロパガンダ(宣伝)②コミュニケーション(意思疎通)③インフォメーション(情報)をあげた。
このあと編集部から月3回刊化、DTP化による経費削減の成果と評価を発表し、続いて近畿ブロックIT推進会議の庫本議長が「WEB広報の必要性」と題して講演。庫本氏は「パソコンは道具。使う人と使わない人との差が経費面で大きくなっている」と指摘し、電子メールやメーリングリストを利用することが経費削減につながることを強調。「記事の送稿や広報委員間の討議を電子メールでやれば、広報活動ももっと活性化する」と提案した。
このあと各都道府県広報委員によるフリー討論を行った。主な意見は以下のとおり。「取次人事や売上ベストは新聞よりホームページに載せたほうがいい」(松山委員)、「現場主義に立脚した、組合員が興味をもつ内容の記事を」(植田委員)、「パソコン初心者向けの連載記事が必要」(舘野、小崎、竹内委員)、「新聞の内容をそのままホームページに載せているが、紙に載せられないものをWEBに載せるというようにできないか」(田中委員)、「新聞にホームページ掲示板の議論を載せてもいいのでは」(清水委員)、「メールマガジンなど出来るところからWEB広報に移行したい」(中島委員)
最後に、今西委員長が「あくまでも紙に印刷した書店新聞がメインであり、相乗効果を発揮するためにWEB広報があるというスタンスは今後も変わらない」、山口広報副委員長が「書店新聞は長年にわたる見直しの繰り返しで、今その姿は完成の域に達している。WEB広報のポイントはメーリングリスト。ブロックや県単位から始めて、全国規模に発展させたい」と総括し、閉会した。

全国広報委員会議出席者
本部=萬田貴久会長、今西英雄広報委員長、山口尚之同副委員長、丸岡義博同委員、庫本善夫近畿ブロックIT推進会議議長、白幡義博専務理事、大川哲夫事務局長
各都道府県組合=松山雄洋(北海道)黒滝恭一(青森)木村和一(秋田)栗原秀郎(岩手)梅津理昭(宮城)佐藤良平(福島)舘野弘(茨城)小崎治(栃木)竹内靖博(群馬)長谷川正夫(埼玉)植田榮一(千葉)平井弘一(埼玉)小泉忠男(東京)白松猛(静岡)榊原壮一(愛知)熊田雅明(新潟)渋谷恵一(富山)高嶋雄一(長野)清水祥三(福井)山田英幸(滋賀)田中順二(大阪)森谷勝則、清水完勇(奈良)中島良太(兵庫)桑原利夫(島根)光永和史(愛媛)鹿子島慶正(福岡)近藤甲平(佐賀)古瀬寛二(長崎)宮崎容一(熊本)金光直明(大分)今村栄(宮崎)井之上博忠(鹿児島)安仁屋博一(沖縄)
編集部=田中徹、白石隆史、土屋和彦計44名

井狩春男の必殺まるす固め

「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」は来年の5月頃だと聞いていたが、来夏になるとのことだ。その穴埋めではないだろうが、1巻の新書版と朗読CDを年内に出すという。
海外で朗読CDは目の不自由な方や小さい文字が読みにくくなった人、入院などしている人がヘッドホンで聞いたりするために大好評で売れているとのことだ。日本でも同様に求められるだろう。といっても、まだまだ朗読CDは日本で市民権を得ていない。出版社は製作数に注意するといい。ちなみに、朗読は契約で1人がするとのことだ。誰だかは、まだ決まっていない。
CDより先に新書版が出るらしい。発売は10月末か11月初めあたり。1冊もので、定価は千円前後を予定しているとか。委託。ここで、たいがいの人が同じ疑問を持つだろう。新書版は売れるのか?と。
単行本の1巻はすでに500万部を超えて売れている。しかるべき読者のほとんどが買ってしまったのではないか。だから、続巻が出ても1巻は少ししか売れないと予想がつく。それくらいのものが、新書版になったからといって、はたして読者がいるものだろうか?と思われても不自然ではない。
ベストセラーが文庫になった時、売れるには値ごろ感があるが、千円前後となると単行本の感覚ではないか?版型を小さくしただけでは、売れにくいのではないか?また、実際に書店さんの現場で質問すると、ストーリー性のあるものは、さんざん売ってしまったあとで新書版にしても、内容はわかっているわけだから買わないのではないかという声も返ってくる。
ここに、興味深いデータがある。「ノルウェイの森」は、単行本が上下合わせて450万部売れたが、文庫にしても合わせて250万部(現在も)売れている。史上最大のベストセラー「窓際のトットちゃん」は約580万と大売れしたが、文庫は86万部と、「ノルウェイの森」に比べると少ない割合である。
この2つから、1冊の本に読者は最大で650万人ぐらいしか(「ノルウェイの森」は上下本だから半数と計算)いないのではないかと考えてもいいのでは。「ハリ・ポタ」①の新書版は、最大で150万部売れる!というのが、今回のボクの結論であります。

58名へ喜寿慶祝金/日書連共済会から会員に

日書連共済会は今年も9月15日の敬老の日に、喜寿を迎えた名義人、前名義人58名に5万円のお祝いを贈った。
▽北海道=中田良雄(旭川市・水晶堂)、沼田久友(名寄市・学友堂書店)、高野名正治(古平郡・高野名書店)
▽青森=本間徳夫(青森市・吉野家本間書店)▽秋田=加賀谷ミツ子(秋田市・加賀谷書店)、高堂正治(本荘市・高堂書店)▽岩手=道又康平(盛岡市・カネボウ書店)、梅津健一郎(花巻市・誠山房)▽宮城=熊谷ちかよ(仙台市・熊谷書店鶴ヶ谷店)、千葉忠夫(登米郡・千忠書店)福島=山ノ井健次郎(郡山市・山ノ井書店)、瀬野作右ェ門(喜多方市・瀬野屋書店)、木村久美(相馬市・広文堂書店)、鈴木友子(会津若松市・文栄堂書店)
▽茨城=青天目昭(北茨城市・ヤマサン)、白石裕巳(土浦市・白石書店駅ビル店)▽埼玉=押田浩(さいたま市・押田謙文堂)、田中喜悦(狭山市・盛文堂書店)▽神奈川=藤本丈治(横浜市・湖南書房)、萬納昭一郎(同・山陽堂)、小林彦夫(横須賀市・平坂書房駅前店)、林和子(同・大津書房)、鈴木則雄(中郡・マイブック平塚)
▽東京=早嶋健(中央区・東京旭屋書店)、川嶋定雄(世田谷区・川島書店)、塩沢和子(新宿区・大観堂)、安藤文隆(板橋区・亜図ジョイハウス)、堀口昭二(同・堀口書店)、澤田布久松(同・澤田書店)、大楠康平(練馬区・林盛堂書店)、八田哲弥(同・文誠堂)、山口よし(足立区・足立山口書店)、谷田部精一(狛江市・だぐら書店)、丸山チヒロ(東村山市・丸山書房)
▽静岡=古澤徳三(沼津市・マルサン駅ビル店)、曽根平太郎(島田市・いろは堂宮川店)、鈴木小梅(浜松市・富久文堂書店)▽愛知=吉村文江(岡崎市・秀文堂書店)、水野富久男(豊橋市・水野富久男商店)▽岐阜=浅野美知(岐阜市・丸本書店)
▽長野=大塚三千雄(塩尻市・神田堂)、竹澤久和(小諸市・竹澤書店)、横内通安(諏訪郡・三澤屋書店)、舟窪荘治(東筑摩郡・小桜屋)
▽大阪=上田一(大阪市・上田玉芳堂)、中西安一(松原市・中西書店)▽京都=大井三郎(京都市・大新堂)▽和歌山=多屋睦男(田辺市・多屋孫書店)、平松次氏(有田郡・平松書店)▽兵庫=小川恵一郎(神戸市・灘宝文館)、加藤武男(西宮市・加藤書房)、角野愛子(尼崎市・ABC書店)
▽島根=糸川吉夫(大原郡・糸川書店)▽岡山=岸本正(岡山市・あいや)
▽佐賀=中島正仁(唐津市・日新堂書店)▽熊本=小川治雄(玉名市・小川文華堂)▽鹿児島=原田隆一郎(日置郡・原田屋)▽沖縄=角田倭朗(那覇市・角田書店)
以上、24都道府県58名

長崎理事長を再選/熊本総会

熊本県書店商業組合は8月30日、熊本市のニュースカイホテルで第16回定時総会を開催した。
決算、予算承認後、任期満了による役員改選で理事16名、監事2名を選任。岩田浩(金龍堂)、小嶋元光(吉久書店)、松本寿憲(ブックス書泉)、小川豊記(小川文華堂)の各氏が新理事に就任した。
総会終了後の理事会で、理事長に長崎晴作氏を再選。副理事長に宮原一吉(カメヤ)、村松淳志(大万書店)、大塚鷹之介(文洋堂)、宮崎容一(一心堂)の4氏を選んだ。懇親会では理事を7年、うち副理事長を1年つとめた川元義次氏(ブックス書泉)に記念品を贈呈した。

新年度日程など決定/神奈川理事会

神奈川県書店商業組合は9月4日、トーハン神奈川支店で理事会を行い、新年度のスケジュールと各委員会正副委員長を決めた。例年、11月に行っていた永年勤続者表彰は希望者が少ないため中止になった。
各支部が開催する新年会については、集まりが悪くなっていることから、1月中旬に合同で新年会を行う案が出て、日時、会場を検討することにした。また、8月に行う総会は今年と同様、横浜市内で日帰りで行うことになった。 不況の折から、賦課金を一等級ずつ下げてはと一部支部から提案があったが、今年度予算が承認されたばかりで、今回は見送ることを決めた。
横浜市とJPICで進める「万引き防止モデル地区」は中田横浜市長が先頭に立って取り組むことになっており、書店組合も積極的に働きかけを行う。
出店問題では、相模原市ミウイ橋本に有隣堂ミウイ店が180坪、海老名サティに230坪、厚木サティ90坪と出店が続いている
(平井弘一広報委員)

タイガース優勝図書カードなど検討/大阪

大阪府書店商業組合は9月6日、定例理事会を開き以下の問題を検討した。
出版販売倫理・読書推進委員会=携帯電話によるデジタル万引きの注意を促すため店内に貼るステッカーを作成したい。
事業委員会=阪神タイガース優勝記念図書カード、組立式ブックスタンド、マンガ府史、区分地図の発行について提案があった。
組織強化委員会=8月23日にイーストホテルで女性部会を立ち上げ、有本美代子、森千鶴子、高松美佐子の3名の世話人を決めた。
経営活性化・読書推進委員会=雑誌6カ月間定期購読キャンペーンの提案があった。在阪出版社及び大阪に営業拠点を持つ14社18誌を対象とし、出版社から読者用サービス品の提供を受ける。キャンペーンは11、12月の2カ月間。支部対抗コンクールを実施する。
再販・公取協委員会=トーハンe―honを利用して三菱電機・グループ社員用オンラインショップが会員に10%オフで販売している件で、関係先に事実関係を紹介することになった。
学校図書館問題=8月7日、21日と研修会を行った。学校でのプレゼンテーション用にノートパソコンを貸し出してはという提案があり、検討に入る。
IT推進委員会=書店におけるパソコン利用方法をまとめることになり、「楽樂本屋さん」「パルネットチェーン」のノウハウを参考にさせてもらう。
(田中順二広報委員)

人事

★協和出版販売
8月18日開催の株主総会で左記の役員を選出、取締役会で担当職務を決定した。○新任。
取締役会長小貫邦夫
代表取締役社長
雨谷正己
取締役販売部長兼取引管理部長木下英樹
取締役仕入部長兼営業推進室担当佐久間信
取締役業務部長・高島平物流センター担当
中島政一
取締役総務部長兼計算管理部長坂井光雄
取締役電算室長
○梅沢弘治
監査役○町田孝治
顧問島田礼治
★法経会
8月27日開催の定例総会で役員体制を次の通り変更した。
▽代表幹事=後藤光行(日本評論社)
▽総務担当幹事=前田正人(弘文堂)
▽書記幹事=木村和康(有斐閣)
▽会計幹事=鈴木伸(東洋経済新報社)
▽渉外担当幹事=竹内康一(東京大学出版会)

コミックの被害が突出/日販『書店経営指標』万引アンケートより

日販は2003年版『書店経営指標』で、特集として「万引に関するアンケート」を実施、全国123店(企業)から回答があった。アンケートでは、よく万引される商品として9割以上の店が「コミック」と回答。防犯カメラ・ミラーの設置や店内巡回など、各店でさまざまな対策を講じる一方で、万引の計画性、暴力化がより深刻になっている状況がうかがえた。この調査結果を紹介する。
過去1年間に万引犯をつかまえた回数(図1)は、3~5回が最も多く28%。次いで1~2回が21%で、1~5回が約半数を占めたが、0回という店でも「過去にさかのぼれば10回以上」という回答もあった。「逃げられた」「発見できなかった」ものも含めると万引被害の実数は膨大な数になると推測される。
万引被害額の年間売上額に占める割合(図2)は、被害額、売上額両方とも回答があった店で集計。0・1%以上0・2%未満が最も多く22%、0・2%以上0・3%未満が21%となった。「1%以上」という店の中には「3%」という答えもあった。
被害によくあうジャンル
を答えてもらったのが図3。コミックが突出して多く、114件と9割以上の店が挙げた。以下、CD42件、雑誌33件、写真集26件、ゲーム23件と続いており、換金目的の増加という傾向を反映してか、高額で売れるものが狙われているとみられる。「その他」で多いのはDVD、ビデオ等レンタル品など。
見つけたときの基本的な対処法は「捕まえる」が102件と大多数を占めた。「声をかける」が21件、「近づいて様子を伺う」が19件、「特に決まっていない」が4件、「見逃す」0件だった。「捕まえるのは誰か」の問いには、社員65件、店長52件、パート・アルバイト20件、警備員19件となった。
万引犯を捕まえたときの基本的な対処法のトップは「警察に連絡」で93件。以下、「家族に連絡」43件、「学校・会社に連絡」30件、「事務所で説諭」29件、「購入させる」17件、「店頭で説諭」4件、「特に決まっていない」3件だった。万引犯の年齢や、万引内容によって対応を変えるという例もあった。
実施している万引対策は、「防犯カメラ(ビデオ)設置」78件、「防犯ミラー設置」77件、「店内巡回」74件の3対策が拮抗した。このほか、「店内ポスターで呼びかけ(見つけたら通報します等)」53件、「不審者への声かけ(何かお探しですか等)」50件、「入店客全員への声かけ(いらっしゃいませ等)」49件、「防犯ゲート設置」36件、「警備員配置」19件。何の対策もしていないという回答はゼロで、店舗によってさまざまなパターンがみられた。「その他」として「万引犯が通り抜けられないよう、コミックコーナーに壁を作った」という例もあった。
万引対策にかかる費用の売上に対する割合を、対策費用と売上額両方とも数字を出してもらった59店の中で集計したところ、0%が28%、0・05%未満が27%でほぼ並んだ。0・5%以上という店が12%あり、多いところでは「0・9%」という例もあった。
最後に、特筆すべきことを挙げてもらうと、万引の傾向として、犯行の計画性、暴力化が高まっている点が多く挙げられた。「中高生の凶悪化が目立つ。スタッフが襲われた例もある」「換金目的が主流となり、万引で生計を立てる成年者が増加している」「万引は犯罪であるという意識が希薄だと思われる(万引犯の親も含めて)」「逃走用の原付等を店外に置き、警報が鳴ってもかまわずゲートを突破する」「1人が店員の注意を引き、その隙に仲間が万引する。携帯電話で実行のタイミングを連絡するなど、集団化や手口の高度化が目立つ」という指摘があった。
対策としては、「商品の整理整頓の徹底。棚に隙間を作らない」「ベストセラーは現物を店に出さずにダミーを陳列する」「狙われやすい商品はレジの真向かい等、見やすい位置に置く」といった、商品の陳列に配慮するものや、「声かけ、監視を徹底する」「容姿や持ち物(大きいカバン)等、怪しい人物に注意する」「万引を捕まえるよりまず『させない』等、店員の意識を高める」という店内の動向に気を配る方策が挙がった。

オール太洋会が初会合/6地区の太洋会を一本化

全国6地区の太洋会を統合して全国組織となった太洋会の第1回総会が9月10日、東京目白の「フォーシーズンズホテル椿山荘東京」で開かれ、会員書店90名、出版社195名など319名が出席した。
午後1時半から行われた総会であいさつした太田博隆会長(ブックスフジ)は「昭和38年に会員の共済を目的に『太洋社共栄会』ができ、40年に九州太洋会が発足した。結束を強めるため各地太洋会を一本化し、従来の会長は支部長になってもらった。各地の特徴も生かしながら運営していく。戸田の雑誌センターは業界の先を行くシステムで、書店も情報を享受できる体質強化が必要だ。今日は記念すべき第1歩。明るく、夢を失わず一丸となって進んでいきたい」と述べた。
太洋社を代表して祝辞を述べた沢野常務は「各地太洋会が発展的に1つの会にまとまった。今まで以上のパワーで難関を乗り切るよう社をあげてバックアップする。戸田センターは9月17日から北陸で、9月末には全面稼動する。本社は1階から4階まで書籍流通センターにして在庫充実と注文品の迅速化を図る」と、今後の計画を説明した。
会計報告と規約、役員を拍手で承認したあと、休憩をはさんで第1回太洋会増売コンクール表彰式。講談社賞、小学館賞など各出版社賞と外売部門総合賞を表彰した。総合賞第1位は東海・近畿・中国支部。
このあと、瀬戸内寂聴氏の講演「切に生きる」、出版社・太洋会交流会、懇親会と続き、懇親会であいさつした太洋社国弘社長は6月末締めの第50期決算について「売上高451億円、102・9%と増収だが、戸田センターの投資で減益。うまく稼動して利益につなげたい。太洋社は半世紀を経てリセット後、新しいスタートを迎え、太洋会がひとつになった。ウェブを通したコミュニケーションを図り、取引先の立場に立った営業を進めていく」と述べた。

売上高2.9%の増加/先行投資で利益は減少/太洋社

太洋社は9月29日午前10時から文京区水道の本社で第50期株主総会を開催するが、これに先立って12日、第50期(平成14年7月1日~15年6月30日)の決算発表を行った。
今期の売上高は前期比2・9%増の451億6600万円。内訳は雑誌240億9300万円(1・3%減)、書籍197億4700万円(10・3%増)、その他13億2600万円(16・2%減)。返品率は雑誌34・4%、書籍35・6%、その他17・3%で、合計では前期と同率の34・5%。
損益面では書籍の扱い比率が増加したことなどから売上原価が上昇、販売管理費は1・98%増と売上げ伸び率以下に抑えたが、営業利益は1億1405万円と対前期比78・1%、経常利益も7062万円と前期比52・6%になった。当期利益は2701万円で前期比42・1%。
資産面では戸田流通センターの建設により土地・建物など固定資産が23億円増加した。9月中には雑誌送品はすべて戸田に移行し、本社の雑誌配送ラインを撤去。年内に本社は1階から4階まで書籍倉庫と作業所にリニューアル、書籍の在庫充実と注文品スピードアップが期待されている。
来期の売上目標は4・0%増の470億円。任期満了による取締役改選の件では、現役員5名を全員再任。新任監査役として泉信吾氏が就任予定。

損益計算書(単位千円)
売上高
45、166、011
売上原価
40、405、817
販売費及び一般管理費
4、646、135
営業利益114、058
営業外収益197、265
受取利息及び配当金69、291
雑収益127、974
営業外費用240、695
支払利息8、430
売上割引212、263
雑損失20、001
経常利益70、628
特別損失10、619
固定資産除却損5、506
投資有価証券評価損5、113
税引前当期純利益60、008
法人税、住民税及び事業税58、000
法人税等調整額△25、003
当期純利益27、012
前期繰越利益45、209
過年度税効果調整額384、185
当期未処分利益456、406

8割がM&W店に特化してよかった/中央社調べ

中央社は平成12年11月より成人向けに特化したセレクトショップ「M&W店」を支援しているが、今年3
月末現在で「M&W店」として登録している80店のアンケートが中央社から発表された。
これによると、M&W店になって「良かった」という回答は78%、「悪かった」12%、「失敗」6%などで、「良かった」の回答が8割近くを占めた。「良かった」理由として①在庫の回転率が改善された(平均6・2回)、②特定読者に絞込み、顧客のリピート度が上がった、③利益率の高い商材により利益幅が増えた、④青少年条例に対する対応ができた――など。創業時売場10坪でスタートし2店舗に拡大した書店、4店舗を経営し、チェーン拡大に取り組む書店も。
中央社では「M&W店」に対する支援として、中央社が本部機能を持ち、売場レイアウトから商品構成の提案、新商品・売れ行きベスト情報の提供、定番商品の在庫管理と補充の迅速出荷など、トータルにMDサポートを行っている。今後、情報スピードと商品開発、取引条件改善など新機軸を打ち出すなどで新規加盟店を募集中。

本屋のうちそと

9月1日は2学期の始業式風景がニュースで流れるが、東北地方は1週間前に始まっており、この時期はもう運動会シーズンである。招待状とのし袋を片手の運動会まわりは、創業以来2学期の仕事始めでもある。
今年の夏は気温が上がらず、海水浴もできないような夏休みだったが、9月になっても好転せず、運動会が行われる週末もほとんど雨模様の天候が続いた。
以前は、雨天の場合は翌日あるいは翌週順延が当たり前だったが、週休2日制になってからは規模を縮小して体育館で行われるようになり、順延はほとんどなくなった。それでも、グランドでの運動会は捨てがたくギリギリの選択となる。
ある中学では判断を誤り?まさかの雨天運動会が繰り広げられていた。足をとられて転倒続出でほとんどの生徒が泥まみれ。まるで幼稚園の泥遊びのような大はしゃぎの最中であった。生徒たちにとって忘れがたい運動会となったことであろう。保護者の苦情に対して、校長は「雨の日は雨の中で」と答えたという。まるで相田みつをのような立派な校長だ。
子育てが温室栽培のようになってしまったのはいつの頃からだろう。親の願望を自分の希望と勘違いして親の期待に応えながら成長し、自我に目覚めたときに目標が無いことに気づく。世に一流と言われる大学でさえ(だからかも)、卒業しても3割が就職しないという。自然に逆らわず、泥の中から何かを見つけだすような、そんな運動会があってもいい。
(どんこ水)
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