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全国書店新聞
平成16年1月21日号
春の書店くじ実施要領

▽実施期間平成16年4月20日(火)より30日(金)まで。書籍・雑誌500円以上購入の読者に「書店くじ」を進呈
▽発行枚数700万枚。書店には1束(500枚)3750円(税込)で頒布
▽申込方法束単位で返信用申込書に必要事項を記入し、所属都道府県組合宛に申し込む。締切は2月20日
▽配布と請求方法くじは取次経由で4月18日前後までに配布。代金は取引取次より請求。
▽当選発表5月23日。日書連ホームページ並びに書店店頭掲示ポスターで発表
▽賞品賞品総額1億110万円、9・7本に1本の当選確率
特賞=図書カード5万円70本
1等賞=図書カード又は全国共通図書券1万円1400本
2等賞=全国共通図書券又は該当する図書千円2100本
3等賞=同5百円2万1000本
4等賞=図書購入時に充当百円70万本
ダブルチャンス賞=全国共通図書券1万円100本
▽賞品引き換え特等賞は当選券を読者より直接日書連まで送付。1、2、3、4等賞は取扱書店で立て替え。図書券不扱い店または図書券が品切れの場合は、お買い上げ品代に充当。ダブルチャンス賞は7月5日(当日消印有効)までに読者が直接日書連にハズレ券10枚を送付
▽引き換え期間読者は5月23日より6月30日(消印有効)まで。書店で立て替えたくじは7月31日までに一括とりまとめて「引換当せん券・清算用紙(発表ポスターと同送)」と一緒に日書連事務局まで送付
▽PR活動「春の書店くじ」宣伝用ポスター1店2枚。全国書店新聞、取次広報誌に記事掲載。日書連ホームページ(http://www.shoten.co.jp)で宣伝

書籍・雑誌レンタルにも貸与権の法改正

文化審議会著作権分科会は14日、書籍や雑誌のレンタルでも著作権者に使用料が支払われるよう制度の見直しを求める報告書をまとめた。これを受けた文部科学省は今通常国会に著作権法の改正案を提出する。
著作権法は84年の改正でCDやレコードの貸与権が認められたが、書籍・雑誌は当分の間適用しないと暫定措置が取られていた。

ポイントカードで取次会社の動向注視/東京新年会

東京都書店商業組合は1月15日午後5時半から四谷のホテルニューオータニで新年懇親会を開き、330名が出席した。年頭あいさつで萬田貴久理事長はポイントカード問題に言及、取次が年明けの週報で「ポイントカード中止のお願い」の文書を掲載したことを受け、今後の取次の動向を注視する考えを示した。懇親会は家田通久実行委員の司会、丸岡義博実行委員長の開会の辞で始まり、萬田理事長が年頭あいさつを述べた。
萬田理事長は昨年の出版業界最大の問題としてポイントカードをあげ、「年明けの各取次週報に『ポイントカード中止のお願い』の文書が掲載されたが、出版社の指示に従い再販契約書第5条により措置を講じると明確な形をとっていることが、一昨年発表された文書と違うところ。日書連は昨秋以降、出版社57社に中止要請を行い、これらの動きを受けて取次週報の文書は発表された。この文書のもつ重みを実践の場で見届けたい」と、今後の動向を注視する考えを示した。
また、万引き問題について「昨年12月10日より都内組合員書店で万引き防止ポスターを一斉掲示している。竹花都副知事より『協力を惜しまない』との激励の言葉をいただき、出版社の協力を得て作った。損害賠償請求に関する文言も入っている。12月25日には都で第1回万引き防止協議会が開かれたが、様々な業界のなかで書店組合が筆頭に位置している。よく相談しながら進めていきたい」と説明。「21世紀に入り4年目を迎え、新時代の到来が言われている。すべての価値観が問われ、多様性と異質性の融合が表に出てきている。書店店頭や携帯電話からベストセラーが生まれるなど、ちょっとした行動が大きな成果を生むこともある。旧弊を打破し、失われた10年を取り戻したい。今年はポイントカード問題に決着をつけ、業界3者が結束して諸問題解決に取り組もう」と力強く所信を表明した。
出版社を代表して祝辞を述べた書協・朝倉邦造理事長は、出版業界の課題として消費税、ポイントカードをあげ、「4月から消費税総額表示が始まる。レジで混乱が起きないよう努力したい。ポイントカード問題は歩みは遅くとも堅実に、3者が団結して対応すべき」と述べた。
続いて雑協・浅野純次理事長が「出版業界は顧客満足への努力が十分でない。特に雑誌において、リピーターをもっと大切にしたい」と述べて、乾杯の発声を行った。

日書連MARC&司書Toolの販売開始/2004年版

日書連は全国の加盟書店で「日書連MARC2004年版&ソフト司書Tool」の販売をスタートした。定価5千円(税別)。書店卸は5百円=1掛。なお、この価格での利用は小、中、高等学校図書館限定。
「日書連MARC2004年版」は2003年12月末までの書籍約130万冊の書誌データベース。インターネットを利用して新刊データを追加ダウンロードできるので、入手日に関係なくデータベースはいつも最新で安心だ。この追加ダウンロードサービスはユーザー登録後1回だけ無料だが、年間5千円の別途有償契約で継続利用可能。
また、ソフト「司書Tool」は日書連MARCから書誌情報をISBNコードや書名、著者名の一部で検索し、データのダウンロード蓄積や台帳の印刷が容易にできる。
問い合わせは㈱教育システムまで。℡052―471―5219FAX052―482―0669ホームページhttp://www.gakkou.jp

井狩春男の出版まるす固め

☆おいおい、なんなんだ―。なんてスバラシイ本を作ってくれるのだ!うれしくって、鳥肌が立って、涙すら出そうになったではないか――。
久しぶりに出会えたぞイイ本。新年早々ツイてる。今年もイイ年になりそうだ。本は、森岡みのり絵手紙集「ピンクの空を見てみたい」(樹立社、℡5368―8434)。昨年の12月24日に出た本で、今年の1月末で早くも5刷になっている。
小学3年生のときから4年以上、東京から福井に住む72歳の画家、渡辺淳(すなお)さん(水上勉作品の挿絵で知られる)に絵手紙を毎日送り続けた少女がいた。森岡茉莉さん(現在13歳)である。キッカケは母親が水上ファンで、渡辺さんと文通していたことによる。私も送ろうと、絵日記のつもりで絵手紙を書(描)き送ったのだった。
毎日毎日絵手紙は届いた。「10日たち、20日たっても来る」(朝日新聞2003年12月30日)。そのうち来なくなるだろうとでも思っていたのだろうか。ところがドッコイ終らない。だんだん渡辺さんよりもいいくらいの絵になって届いたという。そして、たまりにたまる。その数1600枚あまり(スゲエ)。
他の人に見せるつもりはなくて送り続けられたこれら絵手紙は、昨年の夏、東京で「森岡みのり絵手紙展」として公の眼に触れることになり、出版社の心を射止める。
本にするつもりなどまったく無くて、心をこめて書(描)き続けたものだから、作品に曇りがない。「素直な心のつぶやきと絵筆が奏でる輝く言葉」が、爽やかにも透きとおっていて、なんともステキなのだ。
ぼくの好きなのは、小4の時の2本のさつま芋の絵に「淳さんも、左のさつまいもみたいに長生きして右のさつまいもみたいにじょうぶな体でずっといて下さい。」
小6の時の、青々とした緑の葉をつけ、見事なオレンヂに彩色した4本の人参の絵に付された「土にまみれてきれいな心になりたいな。」(これなんぞ、相田みつをさんだってヤラレタと思うかもしれない)
そして、中1の時の、透明感のあるブルーとグリーンの花に書かれた「あじさいはとってもキレイな声をしている。どうしてだろう?」(こちらは、あのナツカシイ武者小路実篤さんだって書けないかも)である。絵手紙はいまも続いている。イイ本ですから、どうか売ってください!

優良書店から学ぶ/京都新年互礼会

京都府書店商業組合は1月6日、京都ホテルオークラで京都出版業界新年互礼会を開催した。
堀江副理事長(ブックスランボー)の司会で始まり、中村理事長(桂書房)があいさつ。「昨年も当業界は厳しい年でしたが、その中でも業績を順調に伸ばしている店がある。そういう店の施策を講演会などで勉強していきたい。今年も組合員と出版業界のためになる組合を目指したい」と新年の抱負を述べた。
会は終始和やかな雰囲気で進み、出席者は今年こそよい年にしようと決意も新たにした。
(棚橋良和広報委員)

人文書院と金の星社に出版文化賞/出版梓会

中堅出版社108社で構成する出版梓会は第19回梓会出版文化賞を人文書院、同特別賞を金の星社に決定し、1月15日午後6時から新宿区の出版クラブで贈呈式を開催した。
式典で江草忠敬理事長は「出版業界は7年連続前年割れで、過去のような環境ではないと認識し対応する必要がある。梓会出版文化賞は今回2社に賞を受けていただく。会が存続する限りこの賞を継続していきたい」とあいさつした。
選考委員の植田康夫氏は「人文書院は戦前は心理学を中心に人文科学書、戦後は仏独文学の重要作品を次々に刊行。現在も多様なジャンルで優れた業績を残している。金の星社は子どもの心を豊かにし、成長の糧となる良書の刊行を営々と続けてきた」と選考理由を報告。人文書院渡邊睦久社長、金の星社斎藤健司社長が受賞の喜びを述べた。

読書ノートの成果、書店にアンケート/神奈川新年会

神奈川県書店商業組合は1月15日午後5時半から横浜市・中華街「華正楼」で9支部合同新年懇親会を開催。書店60名、出版社・取次など72名、合計132名が出席した。
懇親会は岩下副理事長の司会で進行。池本理事長があいさつで「県組合は昨年夏から教科書販売の1室に仮事務所を置いて運営している。安藤社長に御礼申し上げる」としたあと、出版業界の課題について「ポイントカード問題は再販を守る決意から、取次が最終決断で一歩を踏み出した。成果を期待している。消費税は端数が出ないよう版元は値付けで協力いただきたい。小学館の協力で展開している読書ノートは、近く書店のアンケートをとり、成果をまとめてみたい。先ごろスタートした万引き横浜モデルの運動も、青少年の健全育成、非行防止に万全を期したい」と述べた。
出版社代表の神奈川新聞社塚田主事は「活字文化の復興は神奈川から」と組合との協力を強調。栗田阿部部長の発声で乾杯した。

帯紙措置決め通知

コアマガジン発行「お宝ワイドショー」1月号が昨年12月24日開催された東京都青少年健全育成審議会で連続3回青少年有害図書に指定されたため、出版倫理協議会(鈴木富夫議長)は自主規制の申し合わせ第1項に該当するとして、次回搬入分より帯紙措置をとることを決め、出版社に通知した。

原点に戻り読書推進/大阪新年互礼会

大阪出版関係業界新年互礼会は5日午後4時から北区梅田のホテルモントレ大阪で開かれ、215名が出席した。
互礼会は増進堂受験研究社岡本明剛社長の司会で進行。大阪組合今西理事長は「わが国経済は回復基調というが、大阪府の人口は1年間に転出19万5千人、転入17万5千人で2万人減。近畿圏でも滋賀を除いて人口減少が目立ち、タイガース景気も業界にはプラスにならなかった。大阪組合は原点に戻って販売努力と読書推進活動に取り組む。具体的には大阪府に子どもの読書推進の具体的活用を働きかけている。今年こそ新しい大阪の確立を目指し転換を図っていく年にしたい」と述べた。
ひかりのくに岡本健社長の発声で乾杯、新年を祝った。(中島俊彦広報委員)

ぬりえコンテスト応募全作品を展示/鶴岡

山形県書店組合鶴岡支部は年末に「土田義晴ぬりえコンテスト」を実施。幼児から小学校低学年まで251名の応募があり、1月2日から12日まで鶴岡市の「こぴあ」で応募作品全点を年齢別に展示した。
02年に佐藤廣士きりえ展、03年に林明子ぬりえ展に続く3年連続の催しで、幼児期からの本や作家との交流こそが読書人口の拡大につながると、鶴岡出身の絵本作家、土田氏に協力をお願いし、3種類の絵を描いてもらった。展示品の中から投票で優秀作品を選び土田氏の絵皿をプレゼントする。(佐藤一雄)

訃報

相江茂文氏(元日書連副会長、現常任委員、仙台市・アイエ書店代表取締役会長)
1月12日午後6時16分、多臓器不全で逝去した。83歳。通夜は16日午後6時から、社葬並びに偲ぶ会は17日午後1時から、仙台市青葉区の勝山館で営まれた。葬儀委員長は藤原直氏。喪主は長男の吉信氏。
相江氏は昭和23年にアイエ書店を設立し、55年から宮城県書店組合理事。58年に宮城県書店商業組合理事長、日書連では58年から理事、常任理事、書店東北ブロック会長を歴任。平成元年から11年まで副会長。

流通革新へ桶川計画推進/トーハン新春の会

「あくなき挑戦顧客の創造」をテーマに「2004年トーハン新春の会」が本社8階特設ホールを主会場に開かれ、2665名が出席した。
10時20分から行われた鏡開きでは、小林社長が年末年始の売れ行きについて「年明け3が日は102・2%の好調なスタートを切り、やや明るさを増している。今年は安定成長の回復に向けて顧客満足の追及と思い切った営業改革を進める」と前置きして、桶川計画を説明。①流通拠点として2万坪の敷地に注文、返品、共同倉庫からなる物流センターを今年着工する、②需給調整のためのデータセンター構築、③仕入れ、配本を抜本的に見直し、書店の特性を生かした商品供給を再構築するなどの概要を紹介した。
さらに明るい話題として朝の読書実践校が昨年末で1万5156校を数え、1年間に4千校増加。年内にも2万校を超える勢いであると報告して「読者は減っていない。どうやって売上げにつなげるかだ」と、課題を指摘した。
書店を代表して丸善村田社長は「景気は緩やかな回復基調。サル年にちなみ、業界に新しい芽を育てプラス成長の年にしたい。『世界の中心で、愛をさけぶ』は成田の書店から火が付いた。書店人自らがベストセラーを作る地道な取り組みが必要だ。丸善は明治2年に創業し、135周年を迎える。秋には丸の内に1700坪をオープンし、日本橋店は再開発する。読者の支持が得られる店にしたい」と意欲を述べた。
ゲストとして直木賞作家、山本一力氏が「出版業界の一番の販促は書店員が面白いと薦めること。作家もよい作品を作るし、皆さんは信念をもって良い本を売ってください」とアピールした。
会場は「出版流通の新パラダイムを推進する」として、桶川計画のパネルが大きく展示されたほか、書店SAシステム、朝の読書、新雑誌定期講読システム、カウンターセールスなどの提案が行われた。

SA機器の廉価販売を展開/大阪屋おでんの会

大阪屋の新春おでんの会は10日午後12時半から東大阪市の関西ブックシティで開かれ、書店594名、出版社529名など総勢1302名が来場した。
冒頭であいさつした三好勇治社長は、取引書店213店の年末年始売上について、総じて年始が良好で、5日間のトータルでは雑誌103・5%、書籍106・6%、平均105・6%になったと報告。また第57期売上高が10年連続1千億円を達成できる見通しであることを明らかにした。
6月からの新雑誌コード体系変更に伴う、SA機器の全面切替とPOSネットワーク化に向けたシステム投資について、三好社長は「大阪屋友の会とタイアップし、弊社の創立55周年にちなんで『GOGOキャンペーン』を行う。SA機器を55掛けの大廉価で特別販売する。友の会の田村会長からは『ぜひ550店への導入を推進しよう』と力強いお言葉をいただた。これに加え、店舗支援システムとして新SA機器『Web―OPAS繁盛くん』を開発稼働する。書店とのパートナーシップ強化ツールとして、POSデータの活用、効率販売追求、顧客サービスの拡充を実現したい」と語った。
また、KBC・TBCの東西2拠点による流通改革を実行、新SA機器のPOS550店とネットワーク化を図り大阪屋バージョンのSCM計画として完成させるとしたほか、書店での雑誌定期購読をサポートするEC事業の展開について説明した。
講談社・保月滋常務、大修館書店・鈴木一行社長、増進堂受験研究社・岡本惠年会長、新興出版社啓林館・原野隆充会長、大阪府書店商業組合・今西英雄理事長、大阪屋・鈴木一郎会長の6名で鏡開きを行い、大阪屋友の会連合会・田村定良会長の発声で乾杯した。

専門分野を積極的に伸ばす/日教販市会

「第53回日教販春季展示大市会」は1月9日午前9時から文京区の後楽園会館で開催された。会場では話題書コーナー、店売語学書コーナー、予備校先生の参考書・問題集などさまざまな展示が行われ、多くの来会者で賑わった。また、午前10時から日中友好会館で「高校2年生改訂のあらましと入試対策」をテーマに書店研修会が行われた。
正午から行われたセレモニーでは、始めに日教販・大藤耕治社長が「出版業界では内部格差が広がると同時に、チャンスも広がっている。今年の目標は①専門取次として、欲しい学参を欲しい場所で欲しい時に手に入れることができるようにする②3月15日から4月3日まで開催するスタディ・ブック・フェスティバルで思い切った展開を行う③『教科書要点ぶんこ』『教科書はやわかりぶんこ』の拡売を大々的に行う――の3点。悲観的な要素も多いが、専門分野を積極的に伸ばしていきたい」と年頭あいさつを行った。
続いて来賓として学習書協会・古岡秀樹理事長、辞典協会・五味敏雄理事長、日書連・萬田貴久会長があいさつ。このうち、萬田会長は「ポイントカードをはじめ最近の問題は複合的。すべての絡みを考えて対処せねばならないので、解決に時間がかかる。各取次週報で『ポイントカード中止のお願い』が掲載されたが、出版社が再販契約違反と認知してからここに至るまで2年かかった。再販契約第5条により明らかに再販違反で、出版社の指示により措置するとしている。取次が主体的に措置できる状況が生まれてきた。重く受け止めてほしい」とあいさつした。
引き続き萬田会長の発声で乾杯。福島日教販会から大藤社長に白河ダルマが贈呈され、来賓全員で片目を入れて新春の学参商戦を祝った。

出版業界の構造改革進める/日販新春を祝う会

日販の「2004年新春を祝う会」は9日午前10時半から本社5階特設会場で行われた。
鏡開きであいさつした鶴田社長は、全国1107店のPOS導入店の年末年始売行きについて、年末が98・5%、年始が102・6%、合計で100・2%となり、3年ぶりに前年を上回ったと報告。
さらに鶴田社長は「トリプルウィンプロジェクトは協賛を得て軌道に乗ってきた。返品協業化も文庫の無伝票返品が近々スタートする。狙いは出版業界における収益構造の改善と、業界構造改革の実現だ。収益改善の前提として、責任販売制度について5~10%の返品を許容しつつ再編成する必要がある。漫画喫茶やレンタル書店などの外敵がいるなかで、2つの改革がなければ業界は地盤沈下してしまう。志を1つにして向かっていきたい」と新年の決意を述べた。
来賓の紀伊國屋書店松原会長は「ポイントカード問題は取次がしっかりしなければ是正も再販維持もできない。本年の課題は売上増進と返品の減少だ。ここ数年、POS情報を業界三者が共有する体制ができ、活用が進んでいるのはすばらしいこと。今年が商売順調であることを祈りたい」とあいさつ。角川書店角川会長は「再販と委託制は一体だと思っていたが、再販を守りつつ委託制を変えていくということをしていかなければと思う」と述べた。
鶴田社長、松原会長、角川会長に日書連萬田会長が加わり鏡開きを行った後、萬田会長が「取次各社が週報にポイントカード中止のお願いを掲載した。ぜひ実践をお願いする。今年は4月に消費税総額表示が始まり、他にも貸与権、新会社法など目白押しで忙しい年になりそうだ」とあいさつして乾杯の音頭をとった。

朝の読書用に愛蔵版セット/フォア文庫創刊25周年記念して

岩崎書店・金の星社・童心社・理論社の4社で構成するフォア文庫の会は、文庫創刊25周年を記念して装丁を一新、学校図書館向け「朝の読書」特選愛蔵版セットを刊行する。
装丁リニューアルは1月の新刊8点から開始、既刊本新装化にあわせ「ロングセラーフェア」を実施する。同フェアは名作20点各4冊をセットにして、セット価本体4万5520円。「キャラクターフェア」は人気キャラクターの本20点各4冊で、セット価4万4960円。いずれもフェアのミニのぼり付き。申込書店にオリジナルシャーボとエプロンをプレゼント。3ヵ月延勘、注文締切2月6日、2月20日搬入予定。
「朝の読書」特選愛蔵版は、小学校、中学校向けに朝の読書や学級文庫に最適な各16点を選書。セット本体各1万6千円、3ヵ月延勘、1月下旬発売。1~29セット販売に400円、30セット以上に800円の報奨金が出る。
1月14日に開かれた説明会でフォア文庫の会・下向会長(理論社社長)は「ブックスタートや朝の読書運動で、子どもが生まれてから高校まで読書のレールが引かれた。子どもを読書に導く流れを作り、活字文化をよりよい環境にしていきたい」とあいさつ。
金の星社斎藤社長は、朝の読書特選愛蔵版について「繰り返しの貸出に耐えられるハードカバー上製で、入門的な読み物から名作までを厳選した。セットケースは親しみやすいデザインで、書架として学級文庫でも使える」と述べ、岩崎書店岩崎社長は「フォア文庫は25年で2600万部販売。ニーズにマッチし読者層を広げる長期的展望で装丁を変えた。ここから読書の世界に入り、さらに難しい本へと進んでほしい」とあいさつした。

個人ユーザー向け1980円ソフト

ソースネクストは1月15日、六本木アカデミーヒルズで記者発表会を開催。サン・マイクロシステムズが開発した統合オフィスツール「StarSuite(スタースイート)」の販売提携を強化し、「StarSuite7」パーソナルパックを2月5日より1980円の低価格で販売すると発表した。
ソースネクストは昨年2月からパソコンソフト主力製品をすべて1980円に価格改定し、書店、スーパーなど新しい販売チャネルの開拓を行ってきた。「StarSuite7」パーソナルパックは個人ユーザー向けに機能はそのままで、使用できる期間を1年間に限定し、低価格化を実現した。同社松田憲幸社長は「販売チャネルは現在2万5千店まで拡大した。初年度百万本の販売を目指す」とした。

新風賞に『バカの壁』/養老孟司氏と新潮社を表彰

新風賞の贈呈式を兼ねた第38回書店新風会新年懇親会が1月9日、新宿のホテルセンチュリーハイアット東京で開かれた。
開会あいさつの高須副会長は「会員のうち15社が1日から営業した。営業初日の売上げ平均は前年比105・3%と近来ない数字。1年間この調子でいきたい」と述べた。
藤原会長は「仙台の百貨店は正月に2004万円の福袋が売れ、9%の伸びだった。やり方と仕掛け次第で売れる。成熟社会のキーワードとして潜在力、非合理、脱平均という仕掛けが必要だ。活力ある業界を作っていきたい」と年頭のあいさつ。
来賓のトーハン小林社長は「今年の正月は幸先の良いスタートを切ったが、市場構造の変化で全国1026町村に書店がない。多くの読者の不便が拡大しており、書店はぜひ外商強化に一層の取り組みをお願いしたい」と祝辞を述べた。
続いて成田事業委員長の進行により新風賞の贈呈式。今年の新風賞には『バカの壁』の養老孟司氏と新潮社、特別賞には長年にわたって書店研究を続けてきたポプラ社田中相談役が選ばれた。
新風賞に選ばれた養老氏は「思わず売れてしまった。人生には事故のようなことがある。自分の本が並んでいるので、本屋の敷居が高くなって困っている」と受賞の感想を述べ、新潮社佐藤社長の発声で乾杯、新年のスタートを祝った。

人事

◇明屋書店
(12月24日付、○新任)
代表取締役安藤大三
専務取締役(管理本部担当)
山本隆一
常務取締役(関連会社管理担当)安藤千穂
同(浜松東京ブロック店舗運営部担当)平山興治
取締役(九州ブロック店舗運営本部本部長)
○瀬川定伸
社外取締役安藤修三
監査役安藤明
同安藤一樹

浦和に卒業生50名ホーム・カミング/須原屋OB会

浦和の須原屋研修生OB会が8日夕、浦和ワシントンホテルで開かれ、卒業生・現役合わせて50名と出版社・取次など30名が出席した。
懇親会では須原屋高野隆社長が「昭和50年、後継者をしっかり教育することが書店の発展につながると始めた研修所は今春30期生を迎え、155名の卒業生が全国で活躍している。書店業界は8年連続のマイナスだが、熱い思いで自分の店をしっかり経営してほしい」とあいさつ。
2月で80歳になるという高野嗣男会長は「昭和22年に須原屋を再開以来、苦労の連続だったが、須原屋、教科書供給、埼玉書籍の3社とも47年から連続して優良法人表彰を受けており、須原屋も50%前後の自己資本比率を保っている」と近況を報告。さいたま新都心、片倉工業跡地のショッピング・モールに紀伊国屋書店が8百坪で出店することに触れ「迎え撃つため、2月に本店4階を改装、売場6百坪に拡充する。逆境にあってこそ店の真価が問われる。これを乗り越えるのが経営者」と、意気盛んなところを示した。
来賓を代表して、東洋経済新報社浅野会長は「よい店の条件は顧客満足度の追求。上向きの景気は秋頃まで続く。ナノテク、ICタグ、燃料電池と技術革新のうねりが束になって、景気を引っ張っていく。そういう流れがそろそろ来ることを期待している」と景気予測を行い、ポプラ社田中名誉会長の発声で乾杯した。
懇親会に先立ち、須原屋本店で研修会が行われ、日本書店大学の学長、田辺聡氏が「激動期を勝ち残る書店の条件」を講演した。

ほんやのうちそと

昭和19年生まれは、戦時中「生めよ増やせよ」の国策で生まれた最後の世代であろう。食料もままならない時代に、戦争遂行だけが目的でこの世に出てきた彼等は「学校始まって以来の出来の悪い学年」とことあるたびに先生に怒鳴られながら中学時代をすごした。
当時、田舎の中学は進学率が5割にも満たず、高校を断念した長男は家業に、次三男は「金の卵」ともてはやされながら集団就職で都会に出ていった。
あれから45年、還暦を迎える歳となり、高度成長期の日本経済を下から支えてきた役割を自ら祝うかのように、正月早々還暦を祝う同窓会が開かれた。だが、人生の実りを噛みしめ安らぎを求めるには余りにつらい時代となってしまった。それでも、45年ぶりの再会を喜び合う旧友は、夜が更けるのも忘れて尽きせぬ思いを語り明かした。
同じ日に、人生の入口にあたる成人式が全国で行われていた。バトンは着実に次の世代に引き継がれているのだ。しかし、あでやかに着飾った新成人に、40年前の自分達の姿を重ね合わせるには、あまりにも悲しい光景がここ数年テレビを通して映し出されるようになった。「大人としての責任」を自覚するはずの成人式で幼児性を余すところなく発揮する。「プライドがある」と絶叫する心の空虚に思わず泣いてしまった。
親に頼んでも高校に行けなかった時代と、親に頼まれて学校に行く「幸せな」現代の若者との間に語り合える言葉はあるのだろうか。(どんこ水)
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