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全国書店新聞
平成16年7月11日号
地域の中小書店支援/関東ブロック会で萬田会長

書店関東ブロック会は6月4日午後2時から安房小湊「ホテル三日月」で今年度総会を開催し、関東6県組合の代表が出席した。
ゲストの日書連萬田会長は「首都圏は人口が多く恵まれている反面、競争条件も厳しい。東京も丸善、ジュンク堂、文教堂と大型出店が続き、大競争時代が始まっている。中小書店はそれぞれの存在感を訴えるべきで、日書連はこれを支援していく」と述べた。
鈴木喜重会長を議長に各県議案の審議では、茨城、栃木組合からヤマダ電機のポイント・カード対応、群馬、埼玉から図書館納入問題が提起され、栃木、神奈川からは賦課金の改定に取り組んでいることが報告された。鈴木会長は船橋でレコード組合と万引き防止の共同キャンペーンを検討していると説明した。

日書連活動のインフラ/日書連広報委員長・今西英雄

「全連会報」は忘れた頃にやってくると、災害のように言われた時代を経て、「全国書店新聞」が創刊されたのは昭和41年5月。当初月2回刊行で始まった本紙も、月3回の旬刊から週刊に、今また旬刊発行と時代の要請に従い変化してきましたが、創刊以来38年を経て本号にて1500号となります。
電話が主流だった時代の取材の実情を初めとして、印刷技術のレベルや配送などの諸々の環境から、最も大きな要件である予算に伴うリストラなど、時代により様々な制約下で先輩諸兄がいかに努力し克服されてきた経緯が日書連40年史に詳しく記載されています。まず諸先輩のご努力の集積の結果として現在があることに感謝の念と敬意を表します。
「全国書店新聞」は上記のようなハード面では時代環境の制約を受けてきましたが、ソフト面であるマインドは、いつの時代も不動であり不変であり続けました。日書連のなかの広報の役割は、常にその活動の正確な鏡として、「読者であり主権者である組合員の目線で」「組合員と組合運営者との意志疎通・交流」「組合はいかなる活動をしているかをお知らせする」「得する情報を提供する」の四ファクターを念頭においた活動を、そして時には戦いの旗印やラッパの役割も果たして来た歴史でもあります。
「全国書店新聞」は今後も日書連活動のインフラとして水か空気のような必要不可欠な存在として、不変不動のマインドをベースに組織の主権者である組合員の気持ちを的確に捉える鋭敏なアンテナを備え、各方面の要望&要請等に応えられる活動を地道に行い続けます。最近ではIT技術の発達による環境が整ってきたので、旬の内容をいち早く提供する「タイムリー&スピード」部分についてのウエイトは徐々にシフト変えして行きます。ハードは変化変態を遂げてきたがマインドは不変ですので広報の品質は落とさず活動してまいります。
最後になりましたが、次の時代へのスタートの時に当り、広告面その他でご協力頂きました関係社の方々に深甚の感謝を申し上げると共に、今後も日書連活動に、ご理解とご支援を賜りますようお願いを致します。

本号で創刊1500号/書店と歩んだ38年間/羅針盤、交流の役割発揮

『全国書店新聞』は昭和41年5月の創刊以来、38年をかけて本号で通巻1500号となりました。この間、発行サイクルは月2回刊から月3回刊、週刊と変遷し、現在の月3回刊になったのは2年前の平成14年から。書店新聞を担当する広報委員長も中川謙氏、浪花剛氏、中村義治氏、岩本収氏と引き継がれ、現・今西英雄委員長で5代目。
創刊の年、昭和41年は1月に書店会館が落成し、全連創立20周年祝賀会が開かれる一方、運賃・荷造費撤廃要求書店総決起大会が行われ、適正利潤獲得運動はやがて「ブック戦争」に発展していきます。
書店新聞の歴史は各時代ごとの様相は異なっても、底流にあるのは正味獲得運動はじめ再販制度擁護、月1回支払制、雑誌発売日不公正是正と、小売書店の取引条件、流通問題を改善し、競争秩序の確立をめざす日書連の取り組みの歴史です。本号では今西広報委員長のメッセージとともに、書店新聞1500号の歩み、識者4氏に「全国書店新聞の役割と今後の課題」の執筆をお願いしました。

〔創刊1500号記念特集〕
本号は創刊1500号記念特集として、識者4氏に「全国書店新聞の役割と今後の課題」をテーマに特別寄稿をお願いしました。
日本出版学会植田康夫会長、前セゾン総合研究所主席研究員・木下修氏、出版ニュース社・清田義昭社長、日本書店大学・田辺聰学長の各氏です。

542万円を販売/ネット謝恩価格本

書協が4月20日から6月20日まで実施したインターネットによる謝恩価格本フェアの販売結果が書協「出版広報」7月号で発表になった。
これによると、参加出版社は52社、562点。定価の50%引き(一部30%引き)で販売し、期間中のアクセス数は4万3015、販売冊数は5034冊、売上げは542万390円だった。注文は『アンパンマンのあいうえおあそび』『ドラえもんのどうぶつえん』など幼児向け絵本が上位を占めた。

青少年読書感想文コンクール課題図書

小学校低学年の部
▽『このはのおかね、つかえます』茂市久美子、佼成出版社▽『きつねのかみさま』あまんきみこ、ポプラ社▽『しゅくだい』いもとようこ、岩崎書店
小学校中学年の部
▽『よみがえれ、えりもの森』本木洋子、新日本出版社▽『ずいとん先生と化けの玉』那須正幹、童心社▽『ちびねこグルのぼうけん』アン・ビートリ、福音館書店
小学校高学年の部
▽『救出日本・トルコ友情のドラマ』木暮正夫、アリス館▽『海で見つけたこと』八束澄子、講談社▽『すてねこタイガーと家出犬スポット』リブ・フローデ、文研出版
中学校の部
▽『食べ物と自然の秘密』西谷大、小峰書店▽『モギちいさな焼きもの師』リンダ・スー・パーク、あすなろ書房▽『エドウィナからの手紙』スーザン・ボナーズ、金の星社
高等学校の部
▽『正伝野口英世』北篤、毎日新聞社▽『博士の愛した数式』小川洋子、新潮社▽『オレンジガール』ヨースタイン・ゴルデル、日本放送出版協会

健友館が廃業

健友館(坂本遵代表取締役、東京営業部=中野区野方5丁目)は6月21日で廃業したことが同社代理人、新井・須郷法律事務所の発表で明らかになった。

催し

◇楽樂ほんやさんソフト体験会大阪書店組合IT委員会は書店向け勉強会の一環として、楽樂ほんやさんシリーズソフトの体験会を7月16日(金)午後2時から大阪組合会議室で実施する。書店グループ「本屋の村」が開発した定期・売掛管理ソフト「ラクプロ」や、POSレジシステム「ラクPOS」を使って納品、請求業務の一括処理、新雑誌バーコードに対応した安価なPOSシステムを使った単品管理、取次とのデータ連携などを体験する。近県からの参加も歓迎。申込みは大阪組合事務局へ。06-6361-5577

生活実用書・注目的新刊

折り紙というのは幼い子供 が遊ぶものと、そう思いこん でいる大人はたくさんいる。
ところが、この指を使って紙 を折る世界は思いの外広くて、 また奥が深いのである。 折り紙建築など、実際にビジ ネスシーンで活用されるばか りでなく、アートにまで高め られているジャンルもある。 暮らしの中で、もてなしの料 理を出す時の箸置きや、間接 照明の優しい光を演出するた めのランプシェードを折った りする楽しみ方もある。 『親子で楽しむデザイン折 り紙②折り紙動物園』(学習 研究社900円)は文字通 り、母親が子供と遊ぶ初歩的 な本だが、模様の印刷された 本物の折り紙が四種類、24枚 付録になっているのがミソ。 象でもニワトリでも、模様が 違えば印象も違ってくる。イ カなどはハサミを使って足を 十本作る。大人がやっても結 構面白そうな感じがする。 一方、山本厚生著『ひと裁 ち折り紙折り目あそびの魅 力』(萌文社1800円) は、むしろ大人が楽しむため に考案されたもの。 「ひと裁ち折り紙」とは、 はて聞き慣れない言葉だが、 「紙を何度か折り、一直線で 切り、開くと形が出来ている !たったこれだけ」と著者は 説明する。しかし、それだけ ではよくわからない。 一番簡単なのは数字の1。 折り紙を半分に折って、折っ たところから四分の一くらい の辺りを、まっすぐハサミで 切る。切り取った部分も、残 った部分も1になるわけなの だが、これはあくまで文字だ けで説明するのために、単純 な例を取らざるを得なかった ので、これ以外は勿論とても 複雑に折られている。その上 で、最後にハサミをひと裁ち すると、一瞬にして様々な文 字や図形が現れるのである。 では、どんな形がひと裁ち でできるのかというと、アル ファベットのAからZ、数字 は0から9まで。図形はハー ト、矢印、ワイングラス、ハ サミ、魚、蝶、さくらんぼな ど18種類紹介されている。 挟まれたコラムでは、シン メトリー(線対称)の法則、 日本人の指先の器用さ、また 「NO!WAR」と切って平 和のメッセージにしたエピソ ードなどが語られる。「遊び は素直に自分がしたくてする ものです」と著者は言う。 残念ながら遊びがあって、 色々な折り紙の本が揃った書 店は、それほど多くない。
(遊友出版・斎藤一郎)

再販制存続に努力/長野組合総会

長野県書店商業組合は6月23日午後1時より上諏訪温泉「ホテルぬのはん」で通常総会を開催した。
総会は塩原副理事長の司会で進行し、赤羽理事長が
「先般、伊藤嘉三郎相談役がなくなった。伊藤さんは理事長時代、本屋はもっと利幅がなければやっていけないと先頭に立って取次、出版社を訪問、正味引き下げ運動の立役者だった。平林かほるさんは平林理事長時代の組合経理を一手に引き受けていただいた。お二人の冥福を祈りたい」としたあと、「長年の運動により再販存置が決まったが、ポイントカード問題が浮上してきた。ポイントカードは再販違反であり、再販制度そのものの崩壊につながることのないよう努力したい。現在、組合員数は119店で、10年前に比べ80店舗減少した。これ以上の減少に歯止めをかけたい。TRC対策、万引き問題など山積している問題解決に努力する」と述べた。
議案審議は伊藤恒宏副理事長が議長となり、事業・決算報告、事業計画・予算案を承認した。このあと、出版社など13社が新企画を発表。阿南自動車・小野強、トナミ運輸・勝田延雄両氏に感謝状と記念品を贈った。(高嶋雄一広報委員)

書店の自発的規制歓迎/都改正青少年条例で説明会

東京都書店商業組合は7月2日の理事会終了後、東京都から水野青少年課長を招いて改正「健全育成条例」の説明会を行った。
7月1日から施行されている不健全図書の規制で、指定図書は小売に区分陳列と包装が義務付けられたほか、「18禁マーク」の表示図書についても出版社に包装が努力義務として求められている。
コンビニ業界の要請で指定図書、表示図書以外のグレーゾーンの雑誌も小口をシール止めすることになったが、水野課長は「出版社が自主的に対応するもので、出版社にせよ書店にせよ自主的な対応は歓迎する。ただ、シール留めしていても内容が悪ければ有害図書指定は行う」と東京都の考え方を説明した。

平成16年春の書店くじ特賞当選者発表

4月末に実施した「春の書店くじ」は6月30日をもって読者の賞品引き換え受付を終了したが、特賞「図書カード5万円」は以下の18名が当選した。カッコ内は発券店、敬称略。
根室市・清水俊子(伊澤書店)、弘前市・高田伸子(メディアイン樹木店)、青森市・関野準哉(藤井書店)、飯能市・奈良ひとみ(ブックス・カミーリア)、藤沢市・福田優(有隣堂藤沢店)、御殿場市・石田洋一(いわなみ書店)、沼津市・西哲生(吉野屋)、松阪市・国枝一美(石井書店・花岡店)、千曲市・西沢ひさみ(中村書店)、大阪市城東区・滝賢介、大阪市都島区・新堂美耶子、亀岡市・山口恵(天龍堂)、和歌山市・藤井啓光(藤井書店)、西宮市・片山勝博(みやこ書店)、三田市・富田美佐子(大利昭文堂)、柳井市・岡本由美子(ダルマ書店)、福岡市東区・安部祐輔(紀伊国屋書店)、平良市・田場直彦(沖縄教販宮古店)

書店新聞1500号の歩み

書店新聞が発刊されてから38年、全連時代の「全連月報」発刊から数えると54年におよぶ機関紙活動となる。そこで1500号発刊のこの機会に、過去の歴史を振り返り、日書連運動のなかで発展、成長してきた姿を「書店新聞の歩み」としてまとめた。

〔前史〕
★昭和25年(1950年)
5月1日「全連月報」創刊。タブロイド判2頁、編集発行人は江間京一氏。第2号5月20日発行、以後第12号まで月刊で発行するが、13号は1年後の27年3月発行。第4号から月報委員会設置。委員長に木和田為作氏。
★昭和28年(1953年)
3月発行の第18号から月報委員長田辺茂一氏。7月10日付、第21号から編集兼発行人水谷章一氏。以後、毎月20日発行をうたいながらも、年に2、3回程度の不定期刊が続く。
★昭和31年(1956年)
11月刊の第36号から「全連会報」と改題。以後、発行月のみ記載し、発行日はない。
★昭和34年(1959年)
12月から発行人木和田為作氏。
★昭和35年(1960年)
5月、月報委員長に中川謙氏。7月から発行人中川謙、編集人出口一雄氏。「全連月報」の最終号は36年新春特別号(第49号)。第1期適正利潤獲得運動。
★昭和36年(1961年)
4月15日発行の第50号から判型がB5判に変わり、スタイルを一新。編集人出口一雄氏、発行人中川謙氏。以後、昭和41年4月15日発行の103号まで、ほぼ月刊発行の態勢が続く。

〔本史〕
★昭和41年(1966年)
5月15日、タブロイド判6頁の「全国書店新聞」創刊。発行人は広報委員長の中川謙氏、出口事務局長が編集長を兼任。編集には白幡義博事務局員と額浩があたる。全連大川義雄会長は「創刊のことば」で「全連強化5ヵ年計画で新聞発行を計画した」と紹介する。毎月1日、15日の月2回刊。配送は当初、第3種郵便物認可がとれず、取次経由で配布した。『全連会報』と異なり、購読料として定価1部30円、年700円(〒共)の記載がある。7月から1部35円、年840円に改訂。7月15日第3種郵便物認可。
★昭和44年(1969年)
5月、全連会長に酒井正敏氏。10月1日付、第82号から組合員に直送。定価1部50円、年1200円。
★昭和46年(1971年)
7月1日付、第124号から定価1部70円、年1600円。
★昭和47年(1972年)
4月、長く発行人を続けた中川謙副会長が死去。5月、「日本出版物小売業組合全国連合会(全連)」から「日本書店組合連合会」に名称変更。6月、広報委員長に浪花剛氏。沖縄県組合が日書連に加入。8月1日付、第151号から毎月1日、10日、20日発行の月3回刊。購読料年2500円に改訂。活版印刷から輪転機印刷に変更。新聞の直送スタート。この年ブック戦争。編集長額浩から松下英夫に。
★昭和48年(1973年)
7月、第1回通信員会議。編集部に伊藤経一。
★昭和49年(1974年)
4月1日付、第209号より購読料1部100円、年3600円に改訂。編集部に大川哲夫。
★昭和51年(1976年)
4月5日付、第281号より購読料1部120円、年4320円に改訂。編集部に田中徹。
★昭和53年(1978年)
10月、公取委橋口委員長が再販廃止発言。
★昭和54年(1979年)
3月、日比谷公会堂で再販廃止反対総決起大会。100万署名。編集部に宮川智。
★昭和55年(1980年)
10月、新再販制度スタート。同月、「通信員」の名称を「各県広報委員」に変更。
★昭和56年(1981年)
11月、出版物小売業公正取引協議会が発足。編集部に中沢泰。
★昭和57年(1982年)
4月15日付で創刊500号。記念論文「低成長時代にどう対処する―私の書店経営」を募集。特選「返品率が低いと言われる私の店の実態レポート」(長万部町・加藤書店・加藤節雄氏)。返品減少運動始まる。
★昭和60年(1985年)
10月3日付、第625号より毎週木曜発行の週刊化。購読料1部130円、年6000円に改訂。編集部に木下直也。
★昭和62年(1987年)
9月、編集長に田中徹。編集部に石井和之、長谷川敬子。
★昭和63年(1988年)
6月、法人格をもつ日本書店商業組合連合会に改組。
★平成元年(1989年)
4月、消費税3%で導入。編集部に牧野祐介。
★平成2年(1990年)
編集部に寺田圭司。
★平成4年(1992年)
1月、発行日を木曜から水曜に繰り上げ。11月、経営健全化東京大集会。編集部に白石隆史。
★平成5年(1993年)
6月、広報委員長に中村義治氏。7月14日付で1000号。記念懸賞論文を募集。特選「書店における読者開発」(熊本・金龍堂・樋口欣一氏)。10月6日付1011号より年間購読料7210円(税込み)に改訂。編集部に土屋和彦。
★平成7年(1995年)
11月、再販擁護全国書店総決起大会。12月、広報委員長に岩本収氏。
★平成9年(1997年)
4月、消費税率5%に。4月16日付、1181号から年間購読料7350円(税込み)に。
★平成12年(2000年)
9月、岩本収広報委員長が退任、辰巳寿一副委員長が委員長代行。
★平成13年(2001年)
6月、広報委員長に今西英雄氏。
★平成14年(2002年)
4月1日付、第1418号より毎月1日、11日、21日発行の月3回刊化。
★平成15年(2003年)
4月1日付、第1454号より紙面の一部をDTP化、9月から完全DTP化。
★平成16年(2004年)
7月11日付で1500号。

創刊1500号記念特集・特別寄稿/「開設分析にも力注いで」日本出版学会会長・植田康夫

日本書店商業組合連合会の機関紙で、「全国書店新聞」という題名なので、書店に関するニュースだけなのかと思って読むと、出版社に関してのニュースが掲載されていたり、「井狩春男の必殺まるす固め」という、元鈴木書店仕入部の井狩氏によるコラムがあったりして、この新聞は、書店員以外の人間が読んでも興味深い新聞である。だから、書店は利用しても、書店の経営には縁のない私のような人間でも手にとりたくなる。
とは言っても、今のままの内容でよいかというと、注文をつけたくなることもある。それは、この新聞がニュース報道に徹しているため、資料の紹介なども解説がついていればよいのに、と思えるものがある。たとえば、5月21日号には、全協・出版科学研究所発行の『出版指標年報』2004年版を使って出版物の販売金額が7年連続でマイナス成長になったというニュースを伝えているが、これなどは、『年報』の記事のダイジェストだけでなく、7年連続のマイナス成長がなぜ起こったかという分析が欲しい。
そして、書店員の立場から、マイナス成長をどう受けとめ、この事態に対して、どのように対応すべきかをアドバイスして欲しいと思う。それが、もし行われていれば、この新聞を読む者は、書店員としての対応策を練ることが出来ると思う。
このことは、同じ号の「ABC雑誌発行社レポート」の紹介についても言える。この記事は、日本ABC協会がまとめた2003年7月から12月までの発行社レポートを紹介したものだが、03年上期および02年下期の部数も紹介されているので、部数の増減を比較することができる。その点は良いのだが、週刊誌では、今や「週刊朝日」が25万3998部、「サンデー毎日」が9万4473部となり、出版社系週刊誌の「週刊新潮」「週刊文春」「週刊現代」「週刊ポスト」などが、いずれも50万部以上を発行している状況と対比すると、厳しい状況にあるのはなぜなのか、という理由はわからない。その理由を明らかにすることは大変だとは思うが、書店の人たちにとっては、理由が知りたいのではないだろうか。
同じことは「ザテレビジョン」と「月刊ザテレビジョン」の部数でも感じることである。前者は、03年下期に64万4983部で、後者は103万1972部であるが、テレビ視聴者は、なぜ週刊のテレビ情報誌よりも月刊のテレビ情報誌を好むのか。このことの理由も知りたい。このように、情報だけではわからないことがいろいろとあるのだが、これからの「全国書店新聞」は、この課題について取り組む必要がある。
そして、この新聞でぜひやってもらいたいのは、「ブックショップ・オブ・ザ・イヤー」とでも題して、いろいろな工夫によって売上げを伸ばしている書店を毎年1回表彰することである。「新風賞」のように、書店グループが出版社を表彰する賞はあるのだが、書店が表彰される賞はあまり聞かない。ぜひ、書店を励ます賞をこの新聞が作って欲しい。

創刊1500号記念特集・特別寄稿/「もっと独断あっていい」出版ニュース社社長・清田義昭

マージンアップ、ポイントカード導入反対、入荷数不足など書店が要求したい課題がある。しかし、これを実現させることは容易なことではない。マージンアップでは、かつて熊本の書店組合が30%を要求したことがあった。だが、実現していない。これについては、出版社がそれを保証しなければならないのだが、現状の取引関係のなかで、ムリな話しかもしれないが。
ポイントカード導入を反対するのは、定価販売が原則なので、ポイントサービスは値引きで、再販違反だから、やるべきではない。実施するところがあればやめさせねばならない。再販違反を認めると実施する書店が増え、競合し、果てには自滅してしまうからだ。げんにポイント率が高くなって競合に負けて廃業した書店があった。とりわけ、いま問題なのは家電量販店で5%ものポイントサービスをしているのは決して許せない。
ベストセラーは確実に売れる商品。だが、注文をだしてもほしい数がこない。きたときには、販売のピークが過ぎていて売れない。
一昨年ハリ・ポタを注文して買い切った。現実に売れた。しかし、買い切り商品なのにマージンが同じというのはおかしい。次回からは、マージンをあげて欲しいと要望している。要望が実現するかどうかは別として、この理屈は正しい。9月に発売される第5巻も売れ筋商品だから、従来の実績から推定して確保したい。

といった書店からの要望や見解がある。だが、別の視点からは、このような理屈もでている。マージンが30%になると他業種からの参入を招き入れることになり、それらと競合することは、たいへんだ。したがって、マージンアップも問題だ。マージンアップもだいじだが、客注に対して、迅速にこたえることだ。そのためには現状のマージンのなかからでも、より早く確実に入手するために身を切っている。宅配便や直行便の費用負担をしてでも、あるいは直接出版社に出向いたり、ときには別の書店から買ってでも届けたいという使命感もある。
ポイントサービスは、今や常識の時代になっている。他の商品の購入やサービスで、ポイントがつかないのは少ない。にもかかわらず、出版物だけを特別視するのはおかしい。1%や2%くらいならば、サービスすることで顧客をつかむほうが得策である、という考え方もある。
たしかに、ポイントサービスはわかりやすい。それがつまるところ値引きになったとしてもである、と居直る書店もある。ポイントサービスにかわる出版界独自のサービスのあり方を模索してはどうか。2年前から実施されている「読書ノート」を利用した読者サービスもそのひとつだ。いい顧客に対するサービスは実のところさまざまなかたちでおこなわれている。それを値引き販売といわないだけである。
最近、日教販とTRC(図書館流通センター)の合併問題があった。日書連の反対声明が効を奏したのか、結果としては合併は実現しなかった。TRCが学校図書館にシフトしてきており、実現すると大きな打撃をこうむるとの判断があったと推測される。TRCは書店にとってまさに脅威である。それに対抗して日書連マークをつくり普及の努力をしてきている。
ひとつの課題や問題でも、視点や立場がかわると、その理屈も幾通りもある。それぞれの立場からの理屈を、とりまとめるのはたいへん難しいことだ。日書連に限らず各企業団体も同じようだといってよい。外からみると一枚岩のようでも現実はそうではない。『全国書店新聞』は日書連の機関紙である。機関紙は商業紙ではない。だから基本的には日書連内部の執行部の方針や提案を掲載することが役割であろう。一方では、日書連の組合員の意見・主張を汲みとることもだいじなことだ。同時に出版関連の情報を掲載するのは当然だ。それも日書連の立場からの切り口で。もっというと、独断であっていい。
少しの不協和音があってもそれを反映している機関紙であるのが、いまの出版界における『全国書店新聞』ではないかと思うのだが―。

創刊1500号記念特集・特別寄稿/「激動期に使命大きく」前セゾン総合研究所主席研究委員・木下修

まずは1500号の発刊御慶び申し上げます。
*書店に未来があるのか
私が出版産業、出版流通について研究するようになって約10年たった。事の発端は書店論を書こうとしたことにある。「棚の美学」にチャレンジしている店、いわゆる「美しい」「個性的な」「意味の編集」を棚で実現している店を探すべく、ストアコンパリゾンとヒアリングを開始した。現場からは、欲しい本が欲しい量・欲しい時に入ってこない、決済方式が不公平だ、粗利が低い、なぜ書店経営が苦しいのか、書店に「未来」があるのか、流通・取引の実態を調査して書いてほしい、と逆に要請される始末であった。
92年は日書連が正味引下げ運動を開始した年でもあった。日本の書店マージンは大変低く、正味引下げ要求は当然、しかしマージンが少し上がっても解決にはならず、流通・取引構造そのものを変革する必要がある、川下起点で再構築すべきではないかと思った。
調査結果は『流通産業』に「書籍流通変革への序章」というタイトルで93年に5回連載した。「通説」や「神話」とは逆に、80年代後半以後の日本の書籍流通は制度疲労が目立ち、業界三者の関係も特殊日本的でひずんでいて前近代的とさえ思えた。日本の書店は、「棚の経済学」の基本部分がうまくいっていなかった。また、マーチャンダイジングに創意工夫がなく、美・知・意味・価値で棚を「編集」しておらず、「棚の美学」がうまくいっていなかった。流通構造、取引ルールが現在のままならば、書店業には明るい「未来」がない、しかし、いかなる困難な状況下であっても、ヘルメース的な知恵を活かして「棚の経済学」と「棚の美学」に挑戦することが課題だということを書いた。これは私の出版流通論、書店論の最初のものであった。1994年からは書店未来研究会の機関誌『未来研』に流通論や書店論を連載していった。
それから約10年。IT革命の進行、情報共有化の促進、書店の大型化の進行、売場面積の拡大、新刊点数の大幅増大、オンライン書店や電子書籍の登場など目覚しい変化があった。
では、書店の経営環境はどう変化したのか。経営実態、取引ルール、マーチャンダイジングの水準、機会損失問題等はほとんど改善していない。むしろカニバリズムと再編淘汰という異常な事態が発生している。全国の主要都市はオーバーストア、オーバーフロアとなったが、そこでナショナルチェーン、リージョナルチェーン、ローカルチェーン、インディペンデント、新規参入アウトサイダーたちが入り乱れて出店し、無謀ないわば喉をかっ切る競争を展開している。協調、共存共栄、棲分けという言葉は空語となった。
*『全国書店新聞』への期待
『全国書店新聞』が創刊された昭和41(1966)年は内外ともに激動の年だった。ベトナム戦争が泥沼化し、中国では文化大革命が進行し紅衛兵が暴れまくっていた。日本では、1月に早大で全学ストが決行され大学本部が占拠され、以後大学紛争が全国に波及していった。2月には全日空機が羽田沖に墜落して133名全員死亡、6月にはビートルズが来日、9月にはサルトルとボーボワールが来日、12月には衆議院、黒い霧問題で解散、等々。まさに大きな構造変動過程の只中にあった年であるだけでなく、価値観の転換が顕著に見られた年であった。
日書連に関することとしては次のことがあった。1月20日、書店会館落成祝賀会。2月18日、小売全連(日書連の前身)が講談社など15社および東販と日販に運賃・荷造費小売負担撤廃を要求。5月15日、『全国書店新聞』創刊。5月20日、小売全連、運賃・荷造費撤廃要求全国書店総決起大会を開催(1200名参加)。
波瀾万丈の年に『全国書店新聞』が誕生したのだ。なお見落としてならないのは、この年に公取委が第1回目の出版物再販の取外しの検討を開始したことだ。8月25日、公正取引委員会は出版社が全集・百科事典等の販売で小売店に対して行っている過大リベート、海外旅行招待などを「警告」した。12月28日の朝日新聞は、公取委が全集物等を再販適用除外から外す意向だと報道した。
それから約40年たった。
現在、書店は大きな変動過程のなかにあり、多くの難問をかかえている。日書連の加盟店数は減り続けている。
『全国書店新聞』は激動の時代の最中で1500号を迎えた。取り組むべき大きな課題がいくつもある。これを一つの節目として、その目的と使命を再確認しつつ、さらに意義がありかつ評価される紙面作りをしていくことを期待したい。

創刊1500号記念特集・特別寄稿/「若さと希望、紙面に」日本書店大学学長・田辺聰

「全国書店新聞」が紙齢1500号の峠を越えられたことをみんなで慶びたい。
全国の書店は苦難を切り開きながら戦後の半世紀を乗り越えてきた。書店新聞は、そうした書店の伴走者として、書店に寄り添い、ともに考え、主張しながら長い道程を歩んで、その足跡を記録してきた。この功績は大きい。当然のことながら日書連の方針を忠実に伝えて組合員に徹底し、総会、各地書店組合の動向、イベント、「声」「ふるさとネットワーク」など組合員の活躍や意見を吸い上げ、親睦を深めている。そして、今、書店は何を考え、どの方向に進んでいるか、という全体像が把握できるように編集されている。
旬刊になって、「ちょっとは仕事が楽になったのじゃないの?」と田中徹編集長さんにきくと、「みんなにそう言われますが、とんでもない。相変わらず忙しいですよ」という返事だった。発行回数が少なくなっても取材を省略するわけにはゆかない。最近の紙面は引き締まって、読んでいると、業界専門紙とは違ってコンパクトにまとまっているので、情報を短時間で収集整理できたり、検索のつもりで読み返したりで、思わぬ利用価値を発見する。全国の書店人がこの書店新聞を今日まで長年にわたって愛読してきたのは、紙面が徹頭徹尾、書店の側に立って編集されてきたからである。出版界は狭い世界に三者がひしめき合って活動している。三位一体とはいえ、実態はそんなきれいごとではすまされない。業種間の軋轢や不満が鬱積している。その書店側の不満や言いにくい意見を率直に代弁するのは書店新聞しかないのである。
確かに他の業界専門紙には強力な取材力があるが、これらはあくまで中立の立場で論評する。が、書店新聞は何より書店の利害を第一義に考え、書店側の価値観を中心軸にして出版界を論じているのだ。その紙面づくり、タイトルを見て書店人はそうだそうだと共鳴し、時には溜飲を下げる。創刊以来、その姿勢にゆるぎないから、書店の信頼を獲得してきたのである。書店人個々は弱い立場だが、その意見をすくい上げ、率直に発表するところに書店新聞の役割がある。日書連の主張も分かりやすく報道されており、主張の核心は強烈だが表現は穏健なのも、現在の萬田会長の温厚なお人柄の反映だろうか。

この先、書店はどうなるのだろうか、というのが全書店人の共通の不安である。親しかった同業店がつぎつぎに姿を消してゆく。
ではどうすればよいか。暗い事実ばかり忠実に報道されては紙面は暗くなるばかり。果たして書店の未来はそれほど暗いのだろうか。世紀末に、米子今井書店の永井伸和さんたちの肝煎りで、大山緑陰シンポジウムを5年間にわたって延べ2000人を集めて開催された。そのとき、昭和40年代の出版最盛期を経験した先輩たちは、これからの出版界はお先真っ暗という感じで打ちひしがれていた。しかし、そんな最盛期を経験しなかった若い世代は、出版人、図書館、電子産業界の人々と熱心に夜を徹して語り合い、出版や書店の未来の明るさを話し合って高揚した気分になっていた。その報告は先輩出版人にはまるでマルコポーロの東方見聞録を聞くように新鮮に聞こえたのである。かれらは書店業界の未来の限りない明るさをはっきりみているのだ。
書店新聞はこうした若い新鮮な流れをつかみ、紙面いっぱいに希望を満載してほしい。
他産業の優れたシステムや国際交流、特に中国、韓国など東アジアの書店人との交流、欧米の優れた出版流通システムの導入、21世紀に適応した書店も共栄できる新ビジネスモデルの模索など、将来を見据えた視点での編集をお願いしたい。
幸い、書店新聞には全国に張り巡らされた書店人による取材、報告の貴重なネットワークがある。これを活用して、地方の郷土文化に根差した出版活動、読書推進活動を掘り起こし書店活動と連動させてほしい。
わたしは平素「書店は太陽である」と提唱しているが、「書店新聞は書店の太陽である」ように輝いてほしいものだ。

全国書店新聞1500号記念論文募集

日本書店商業組合連合会の発行する機関紙「全国書店新聞」は、昭和41年5月15日創刊以来、本年7月11日付で1500号を数えることになりました。これを記念して、日書連広報委員会では書店経営者、従業員(パート・アルバイト含む)の方から「書店業務、私の提案」を募集します。書店の日常業務でこう工夫したら成果が上がったという事例や、こうすれば成果が上がるという具体的な提案をご応募ください。仕入れ・電子発注・陳列・POP・接客・催事・棚管理・万引対策・注文対応・朝礼・情報収集・ホームページの活用・社員研修など、書店の業務に関連することなら、どんなことでも結構です。応募要綱は以下の通りです。



〔テーマ〕「書店業務、私の提案(アイデア)」
〔字数〕1600字以内
〔応募資格〕都道府県書店組合加盟の書店なら経営者、従業員、パート、アルバイトを問いません。グループによる応募も可。
〔締め切り〕平成16年7月31日到着分まで
〔応募方法〕書店名、書店所在地、氏名、年齢、勤続年数を添えて、郵便または電子メールで左記宛へご応募ください。
〒101‐0062東京都千代田区神田駿河台1‐2日書連「1500号アイデア募集係」またはXLD07116@nifty.ne.jp
〔審査〕日書連正副会長ならびに広報委員会委員により厳正審査
〔入選〕入選作10名に賞金各2万円を進呈
〔発表〕平成16年10月1日号
〔その他〕応募作品は返却いたしません。入選作の版権は日書連に所属します。以上

人事

★中央公論新社(6月17日付、◎昇任、○新任)
取締役会長(代表取締役社長兼営業局長)中村仁
代表取締役社長兼営業局長(読売新聞東京本社取締役編集局長)○早川準一
取締役総務局長(総務局長)◎鳥山輝
取締役書籍編集局長(顧問)◎大和正隆
※平林敏雄取締役書籍編集局長は退任し、6月18日付で中央公論事業出版代表取締役社長に就任

★山海堂(4月27日付、◎昇任)
代表取締役(副社長)
◎松元龍治
※海野巖・前代表取締役は特別顧問に就任

★新潮社(6月15日付、◎昇任、○昇格)
常務取締役〔経理部・総務部担当〕(取締役)
◎佐野修
同〔営業部・広報部・コミック事業部担当〕(取締役)◎松田宏
同〔出版部・出版企画部・装丁室・小説新潮編集部等〕(取締役)◎石井昻
(7月1日付)
営業部長〔役員待遇〕(営業部長)○木島秀夫

★世界文化社(6月21日付)
専務取締役販売本部長(専務取締役)大塚茂
役員待遇・ワンダー事業本部副本部長(役員待遇・販売本部長)平林和成
第4編集局局長兼販売本部販売部部長(販売本部販売部部長)高林祐志
販売本部業務部副部長(販売本部販売部副部長)
太田五月

★大阪屋(6月26日付)
代表取締役会長
鈴木一郎
代表取締役社長
三好勇治
専務取締役〔東京本部長〕
高橋茂
常務取締役〔東京本部副本部長兼CVS事業部担当〕
青木高次
取締役〔流通統括部長兼関西ブックシティ所長・教科書部長〕高岡博
同〔東京本部仕入部長〕
上高牧正一
同〔管理統括部長兼社長室長・広報室長・経営推進室長・総務人事部長〕
南雲隆男
同〔営業推進統括部長兼第二営業統括部長・特販第一部長・大阪屋友の会担当〕
伊勢久雄
同〔第一営業統括部長兼第二営業部長・取引部担当〕
西洋一郎
常勤監査役弓戸庄三
監査役出嶋侑章
同吉田烈
役員待遇〔㈱マルサカ流通センター所長〕枦太津義
同〔流通統括部大阪流通センター所長兼茨木流通センター所長〕森田俊郎
同〔経営推進室副室長兼EC事業部長・管理統括部情報システム部長〕
荻田日登志

★トーハン(6月29日付、○新任)
*役員人事
取締役○阿部好美
同○馬場章好
監査役〔常勤〕星野安弘
同○川上浩明
監査役野間佐和子
同相賀昌宏
※小島紀二常勤監査役は退任
[執行役員]
上席執行役員・営業副本部長阿部好美
上席執行役員・特販第一部長馬場章好
執行役員・SCM推進本部ゼネラルマネジャー
佐藤俊之
執行役員・商品整理部長兼桶川計画推進室ゼネラルマネジャー○池田政夫
執行役員・書籍部長
○野村博信
※川上浩明執行役員・総務人事部長は退任
*人事異動
解・休職、命・総務人事部長(休職〔トーハン・メディア・ホールディングズ出向〕)山口和人
雑誌部長兼コミック部長(雑誌部シニアマネジャー〔雑誌仕入グループ〕)鶴巻和儀
開発営業部長(図書館営業部ゼネラルマネジャー)
関川立男
開発営業部ゼネラルマネジャー〔首都圏営業部担当〕(開発営業部長)
豊田広宣

★太洋社(6月11日付)
総務人事部長代理兼総務課長(総務人事部長代理)
荒木勝男

★ブックサービス(6月18日付、○新任)
代表取締役会長有冨慶二
代表取締役社長伊丹侃
取締役総務部長伊東淑夫
取締役営業部長○渡邊央
取締役郷田照雄
監査役○森下武
※佐々木博章、神津修一両取締役、遠藤英男監査役は退任

ベネッセ99億円でトップ/2003法人申告所得ランキング

『週刊ダイヤモンド』は別冊7月1日号で2004年版法人申告所得ランキングを発表した。これによると、2003年1月から12月に決算を迎えた法人のうち、年間4千万円以上の課税所得を申告した企業の数は前年比2・8%減の7万1076社、申告所得総額は1・0%増の31兆4934億円。依然厳しい状況にあるものの、ともに前年比大幅減だった2002年から、やや横ばいで推移し、下降トレンドの底打ちへ明るい兆しがうかがえる結果となった。
表1は出版社の申告所得上位40社をランキングしたもの。1位はベネッセコーポレーションで99億5200万円(前年比50・7%減)。以下、2位集英社78億1800万円(9・6%減)、3位新日本法規出版73億400万円(5・2%減)、4位静山社38億8900万円(16・4%減)、5位宝島社38億300万円(4・1%増)。総合ランキングではベネッセ304位、集英社406位、新日本法規出版443位だった。
申告所得10億円を超えた出版社は24社。上位40社の中で100%を超える伸びを示したのは、ゼンリン865・3%増、メディアプロダクション356・2%増、文藝春秋323・7%増など6社。一方、前年比マイナスとなったのは、ソフトバンクパブリッシング82・7%減、小学館67・4%減、ベネッセ50・7%減など13社だった。
書店の申告所得上位をまとめたのが表2。トップはジュンク堂書店で6億5200万円(32・5%増)。次いで有隣堂6億3900万円(9・7%増)、宮脇書店5億200万円(11・3%増)。このほか高い伸びを示したのは、フタバ図書66・6%増、八重洲ブックセンター27・0%増など。
取次の上位3社は、①トーハン90億8000万円(42・4%増)、②日販50億5200万円(前年ランク外)、③図書館流通センター18億3100万円(21・6%増)。

ソースネクスト法人市場に参入

ソースネクストは6月17日、1980円のPCソフトシリーズで法人市場に参入すると発表した。
同社は2003年2月に主力ソフトを1980円に価格改定し、販売経路を書店やコンビニにも拡大、今年6月現在で販売本数シェア第1位に躍進した。法人市場へも「パソコンソフトは文具」をキーワードに、企業の日常業務の効率化を手軽に図れるツールとしてソフトを提供していく。
製品ラインアップは、PDF作成ソフト「いきなりPDF」を主軸に23ジャンル50タイトルを用意、今後100タイトルまで拡大する方針。個人向け市場での知名度と豊富なラインナップを活かし、法人市場で2004年度10億円、2009年度までに年商200億円の売上を目指す。

福岡・熊本でこどもの本BF/トーハン

トーハンは取引書店との共催で、6月9日から13日まで福岡市エルガーラ・ホール、6月18日から20日まで熊本県グランメッセ熊本で「2004こどもの本ブックフェア」を開催。福岡会場には6300人、熊本会場には6012人が来場した。
開幕セレモニーでは協賛団体代表として日本児童図書出版協会から、福岡では福音館書店・時田史郎社長、熊本ではポプラ社・坂井宏先社長があいさつ。会場には一般来場者のほか多くの教師が訪れ、学校図書館用セットや児童書・教育書を熱心に選定していた。
福岡では自然写真家・今森光彦氏が「身近な自然・里山」と題して講演。今森氏が撮影した里山の環境や昆虫などのスライドが上映され、サイン会も好評だった。昨年に続き行われた柳田邦男氏の「言葉と心の危機の時代に~いま、大人にすすめる絵本」コーナーでは5ジャンル27冊の絵本を紹介。ファースト・ブック・コーナー「絵本の与え方」や、いわさきちひろコーナーなどが親子連れで賑わいをみせた。

催し

◆本の学校・郁文塾「書店人教育・夏講座」
米子市の本の学校・郁文塾で8月3日から3日間にわたり開講する。対象は、経営者のサポーター役であり、また小集団のリーダーである中堅スタッフ。講師には全国的に著名な熟練店長を招聘、書店評論家の永江朗氏がコーディネートする。また売場の差別化では、人文書や文芸書を視点を変え学習する。受講料は1万5千円、選択受講も可能。なお、秋講座では経営改善や、地域での読書推進活動を学ぶ。
問い合わせは本の学校・郁文塾まで。米子市新開2―3―10℡0859―31―5001
◆第31回「朝の読書」全国縦断青森交流会
8月1日午前9時半から、青森市の青森県立図書館で開催する。内容は、朝の読書推進協議会・佐川二亮事務局長より全国の状況説明、同・大塚笑子理事長による基調講演「朝の読書は心の栄養素」、小・中・高校別分科会、総括と展望など。

『NIKITA』9月に創刊/LEONの女性版/主婦と生活社

主婦と生活社から『LEON』の女性版として『NIKITA(ニキータ)』が9月28日に創刊される。196頁、予価780円。
読者対象は既婚、未婚を問わず30歳以上の可処分所得の多い女性。ファッション、ビューティー、ジュエリー、時計と、高度な差別化を目指す欲張りな女性たちのための高級実用誌を目指す。
『ニキータ』の編集長は3年前に『レオン』を立ち上げ、実売80%を越える好調ぶりを持続する岸田一郎氏。6月30日に行われた記者説明会で、岸田編集長は「『レオン』は7万部前後発行し、10~15%が女性読者。女性読者が増えてきたことから『レオン』の乗りの女性誌を企画した。独身なら年収800万円以上、奥さんなら毎月小遣い30万円以上がターゲット。彼女たちはもう若くないというコンプレックスを持っている。『あなたに必要なのは若さでなくテクニック』をキャッチフレーズに、小娘に負けないテクをビジュアルな紙面とウィットで編集する」と述べた。
発行部数は20万部を予定。書店対象に創刊号販売部数、実売率コンクールを実施。宣伝面では都内、阪神、名古屋の7ヶ所で店頭デモ販売を行うほか、朝日、読売に全頁カラー広告、JRと私鉄各線でダブルの中吊り広告を打ち、28日発売の女性誌市場に挑戦していく。

第34回赤い鳥文学賞に長谷川摂子氏

赤い鳥の会が主催する、赤い鳥3賞の贈呈式が7月1日午後3時半から、池袋のサンシャインシティプリンスホテルで開かれた。
今回受賞したのは、第34回赤い鳥文学賞に長谷川摂子氏『人形の旅立ち』(福音館書店刊)、第22回新美南吉児童文学賞に小森香折氏『ニコルの塔』(BL出版刊)、第18回赤い鳥さし絵賞に金井田英津子氏『人形の旅立ち』。
式の冒頭で、松谷みよ子世話人代表が「『赤い鳥』が創刊されてから86年目と長い年月がたった。新美南吉は中学3年生のとき『百年後、千年後でも自分の作品が読まれたらどんなにうれしいだろう』と書いている。時代が変わる中で『赤い鳥』の思いをずっと重ねていきたい」とあいさつ。
選考委員の砂田弘氏は「長谷川さんはテーマ、構成、文章いずれも完成度が高く群を抜いており、文句なしに受賞が決まった。小森さんの作品が持つ豊かな物語性は、新美南吉の作品世界ともつながる。奥が深くさまざまな読みかたができる」、高橋健氏は「金井田さんは『人形の旅立ち』の舞台を実際に訪れ、雰囲気を肌で感じたと聞く。作品を見事に支えた」と受賞者をたたえた。

NHKブックス千号記念の会開く/日本放送出版協会

日本放送出版協会は6月29日午後6時から東京・南青山の青山荘で、NHKブックスの著者や出版関係者を招いて「NHKブックス1000号突破出版記念の会」を開いた。今年創刊40周年を迎えたNHKブックスは6月に6冊同時刊行して通巻1000号を突破した。
会はNHKの武内陶子アナウンサーの司会で進行。冒頭、あいさつに立った松尾社長は「オリンピックの年である1964年に第1号、坂本藤良氏の『経営学への招待』を出し、以来、総発行部数は2300万部。『仏像』(望月信成、佐和隆研、梅原猛)113刷・33万部など息長く売れている作品も多く、在庫をしっかりと持ちながら復刻版も含めて展開している。月2冊刊行ペースで40年後に2000号になるが、売るためにはお祭りをしたほうがいい。1111号、1500号など節目節目に記念の会をやりたい」と話した。さらにシリーズを網羅した「NHK出版ライブラリー」を作る構想を明らかにし、欠番を埋める方策を検討しているとした。
『太陽系の科学』の著者小尾信彌氏の発声で乾杯。1000号を突破した6月刊行の著者である斎藤孝、茂木健一郎、竹田青嗣、上田紀行、永江朗の各氏やジュンク堂書店池袋本店の福嶋聡副店長らがあいさつ、TV、ラジオで話題の女性クラシック・ア・カペラ・グループ「アンサンブル・プラネタ」が「アベ・マリア」など4曲を歌った。

本屋のうちそと

インターネットオークションがはやっているようだ。女性はブランド品を市場価格より安く買ったと喜んでいるが、まだまだこのオークションは100%信用できるものではない。怪しげなものをつかまないために注意が必要だ。
先日テレビで海外のブランド品の鑑定をしたら、90%くらいが模造品だったという。わかっていて買った場合はそれなりに我慢して使用するだろうが、本物と思って偽物をつかまされたらたまったものではない。ブランド品は高くともやはり専門店で買わないとだめだろう。安く買ったという優越感に浸っていたら偽物だということになるだろう。
近所のおじさんは、カメラに凝っている。オークションでは、箱と説明書があるか、美品か、それによって買い付ける値段が違ってくるので、データを全部調べてメールでやり取りしてからオークションにかかる。誰か競る人がいれば、自分の金額の上限で打ち切る。先日も珍しいカメラを落札したという。値打ち物かはわからないが、競る人がいなかったので3100円ほどで落札したという。なんとも安いねぇ。
当方も先日絵を一枚落札した。たまに良いものが出るとやっていて、競る人がいるとむやみに値段が上がってしまうが、今回は競る人が途中でやめてしまったので当方が落札した。根岸神社の水彩画だ。店頭に飾っても素敵だと思う。もっと安っぽいものだと思ったらすばらしいもので、絵を見て感激してしまった。自己満足です。
(とんぼ)
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