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平成16年12月21日号
解決は年明けの課題に/ポイントカード膠着状態/日書連

ポイントカード問題で公取委野口文雄取引企画課長が「出版社への要請行動は違法」と指摘した問題をめぐり、日書連は12月16日に開催した理事会で今後の対応を協議した。この結果、①野口課長との2回目の話し合いを年内にも予定しており、反論の機会を設けていく、②出版社への働きかけは、なお継続するという当面の取り組みを了承した。
公取委野口課長は11月30日の出版再販研究委員会ならびに12月9日の書協・雑協合同説明会で①1%程度の低率のポイントカードまで一切駄目では、消費者利益を不当に害する恐れがある、②書店団体が出版社、取次に言ってやめさせれば不公正な取引方法に該当するなどと指摘。12月理事会では2つの会合を中心に岡嶋再販委員長が経過報告を行い、「ポイントカードの現状は膠着状態になっている」と説明した。
岡嶋委員長は「ポイントカードは値引きであり、出版社に明確な姿勢をとってほしいと働きかけを行ってきた。出版社訪問は圧力になるという見方だが、15日に訪問した農文協では、出版社のやるべき仕事をしてもらって感謝していると激励された。われわれも契約当事者だし、公取委野口課長の発言は小泉首相答弁書とズレがある。個人的には勇み足だと思う。」と述べた。
この報告に、理事会では「これから公取委に抗議に行こう」「日書連として粘り強く最後まで戦う姿勢と気構えが必要」「出版業界3団体で共同声明を出してはどうか」などの発言があった。
これを受けて、萬田会長は「野口課長とはまだ1度しか話し合っていない。年内にも再販研究委員会で2度目の話し合いを行うことにしている。当面、同委員会を窓口に公取委と協議していく。政府見解とのズレも含めて、まとめて反論する必要がある」などと述べ、当面の取り組みと、再販制度維持へ向けた協力を求めた。
岡嶋委員長からは、年内にさらに出版社訪問を継続
する意向が示されたほか、各県再販委員長の連絡体制も整っているとして、展開次第では運動の盛り上げへ向けて「次の一手」も提起する方針を明らかにした。

今井書店に大賞/企業活動で社会貢献

本業を通じて社会貢献する企業を顕彰する「企業フィランソロピー大賞」に米子市・今井書店グループが選ばれた。「本の学校」を中心とした出版文化研究、読書推進環境整備、出版業界人研修等の運営が高く評価されたもの。
同店のほか、油藤商事、多摩中央信用金庫、日本理化科学工業、富士電機ホールディングスの4社が地域エコロジー、社会共生などで特別賞を受賞した。贈呈式は来年2月1日午後、千代田区の日本プレスセンターで行われる。

再販弾力運用レポート第7集を刊行

2004年出版流通白書、再販制度弾力運用レポート第7集『本との出合い☆読者と出版流通』が刊行された。A4判256頁。出版4団体で作る出版流通改善協議会発行。
2004年版では巻頭に昨年5月から12月まで消費者団体、出版業界、公取委代表で計5回開かれた「再販制度ラウンドテーブル」全記録を収録。1年間の再販制度弾力運用と流通改善の取り組みについて、出版社、取次、各団体ごとの活動を紹介するとともに、読書推進、貸与権、著作権法、個人情報保護法などの現状もレポートしている。入手希望者は書協事務局まで問合せを。

地震義援金15日までに81万円

新潟県中越地震の被災書店にと、日書連が呼びかけた義援金で12月15日までに19の書店組合、書店などが81万8581円のカンパを寄せた。送金者は次の通り(到着順)。
東京都書店組合、長崎県書店組合、山形県書店組合、宮崎県書店組合、富山県書店組合、石川県書店組合、日本図書普及㈱、滋賀県書店組合、沖縄県書店組合、甲府市・柳正堂書店、松戸市・コスモス書店、勝山市・玉木書店、岡山県書店組合、福岡県書店組合、鳥取県書店組合、高知県書店組合、江津市・千代延書店、千葉県書店組合、松江市・園山書店

年間1位はハリポタ

年間ベストセラー
〔日販調べ〕
①ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(上下)、②世界の中心で、愛をさけぶ、③バカの壁、④グッドラック、⑤蹴りたい背中、⑥13歳のハローワーク、⑦ドラゴンクエストⅧ、⑧川嶋隆太教授の脳を鍛える大人の音読ドリル/計算ドリル、⑨キッパリ!、⑩いま、会いにゆきます
〔トーハン調べ〕
①ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(上下)、②世界の中心で、愛をさけぶ、③バカの壁、④ドラゴンクエストⅧ空と海と大地と呪われし姫君、⑤グッドラック、⑥蹴りたい背中、⑦13歳のハローワーク、⑧川嶋隆太教授の脳を鍛える大人の音読ドリル/計算ドリル⑨キッパリ!、⑩いま、会いにゆきます

年末年始の事務局体制

年末年始の特別体制により、日書連事務局ならびに日書連共済会事務局は、年内は12月29日(水)で業務を終了し、新年は1月5日(水)より通常業務を行います。ご了承ください。

井狩春男の必殺まるす固め

取次の週報を見ていたら、売りたい本があった。その書店さんは予約の短冊を出版社に流す。すると事前の注文は受けられない、発売になってから申し込んでくれと、事故伝が返ってきた。それで発売になってから短冊を流すと、今度は「品切」で戻ってくる。
本がこない理由は、書くまでもない。大型店を中心に配本するつもりだったし、そのようにしたから部数がわずか(客注対応分くらい)しか残らない。あなたの店には出さないよ、ということなのだ。その後、本当に客注があって、流したのだが、てんぷらぐらいにしか思われなかったのか、また「品切」で返ってきた(事故伝さえもこないこともある。捨てちゃうのですか?)。
明らかに売れるであろうと思われる大手出版社の新刊については、昔からこんなことのくりかえしで、なんら解決策を考えないまま今日まできてしまっている。
それを考えると、静山社(ブックストラテジーサービス)は、「ハリ・ポタ」というオバケ商品を、日本全国の売りたい書店に、買切にすることによって、発売日前に希望数を届けていたというのは立派で見事である。そして、現在店頭に売れてない本があるとはいえ、本体4000円もするものを、推定で200万部も売ってしまっているというのは、驚きとともに感謝に値し、こんなに読者が大勢いる、育ってきているかと思うと、目の前が明るくなるのである。
大手出版社、または大売れするのが予想できる新刊を出す版元は、その商品を静山社に習って買切にしてもいいのではないか。本は申し込みどおりに入荷する。部数の読みちがいは、書店が責任をもつことになるが、残本が生じたあたりで時限再販に移り、処分できる型にする。買切るのだから、当然正味は下がる。
以前、ボクはこのコーナーで、ハリ・ポタの6巻、7巻は委託にすべきだと書いたが、撤回する。委託だと、やはり全国の書店さんに、発売日に行き渡らない。読者はどこにでもいるのに、発売日に売るものがないのでは悲劇である。本屋として、こんなつらいことはない。出版社は、書店さんに虚しい思いをさせては絶対にならない。
ハリ・ポタの1巻を14歳で読んだ子は、6巻が出る頃には成人になっている。5巻を仕入れすぎた店は、ハリ・ポタ離れをも考え、最低限の部数を申し込むといいだろう。大売れする本は買切にする。これで、少しは出版界は活気づく。
本連載は今回をもちまして終了いたします。長い間のご愛読ありがとうございました。

出版業界の新年会日程


〈組合関係〉
〔日書連〕
◇出版販売新年懇親会=1月21日(金)午後5時半から神奈川・箱根湯本の湯本富士屋ホテルで開催。
〔北海道〕
◇新年合同懇親会(在札取次・出版金曜会・北海道書店商業組合)=1月11日(火)午後5時から札幌市中央区のJRタワーホテル日航札幌で開催。
〔宮城〕
◇合同新年懇親会=1月7日(金)午後5時から仙台市青葉区のホテルメトロポリタン仙台で開催。
◇宮城県書店商業組合理事新年会=1月23日(日)時間・会場未定
〔福島〕
◇福島県書店商業組合新春理事会=1月25日(火)午後1時から磐梯熱海温泉の四季彩一力で1月理事会。午後6時から新年懇親会。
〔東京〕
◇東京都書店商業組合新年懇親会=1月14日(金)午後5時半から文京区の東京ドームホテルで開催。
◇東京都書店商業組合青年部新年会=1月27日(木)午後6時半から文京区の東京ガーデンパレスで開催。
〔神奈川〕
◇2005年度神奈川県書店商業組合9支部合同新年懇親会=1月14日(金)午後5時半から横浜市中区の華正楼・本店で開催。同会場で午後1時から常務理事会、2時から理事会。
〔静岡〕
◇第37回静岡県書店商業組合新年総会=1月12日(水)午後3時から掛川市のつま恋で開催。
〔愛知〕
◇平成十七年新春賀詞交歓会=1月6日(木)午後5時半より名古屋市千種区の愛知厚生年金会館で開催。
〔三重〕
三重県書店商業組合理事会・新年会=1月15日(土)午後3時から津市の組合事務所で理事会。終了後、午後5時から天蕎麦で新年会。
〔大阪〕
◇平成17年大阪出版業界新年互礼会=1月6日(木)午後4時から大阪市北区のホテルモントレ大阪で開催。
〔京都〕
◇平成17年京都出版業界新年互礼会=1月11日(火)午後4時半から京都市中京区の京都ホテルオークラで開催。
〔福岡〕
◇2005年新春賀詞交礼会(北九州支部・筑豊支部)=1月5日(水)午後5時から北九州市小倉北区の観山荘別館で開催。
◇2005年出版業界新年の会(福岡支部・筑後支部)=1月6日(木)午後4時から福岡市中央区の福新楼で開催。


〈取次関係〉
◇大阪屋新春おでんの会=1月10日(月)午後12時半から東大阪市の関西ブックシティで開催。
◇2005年栗田新春あいさつの会=1月11日(火)午前9時から板橋区の本社新物流センターで開催。鏡開きは午前11時。
◇中央社新春会=1月11日(火)午前8時半から板橋区の本社で開催。社長あいさつは正午。
◇2005年トーハン新春の会=1月12日(水)第1会場は午前9時半から新宿区の本社8階特設ホールで開催。社長あいさつは午前10時20分。第2会場は午前8時から首都圏営業部・店売で開催。
◇日販2005年新春を祝う会=1月12日(水)午前10時から千代田区の本社特設会場で開催。社長あいさつは午前10時半。
◇第54回日教販春季大市会=1月12日(水)午前9時から文京区の後楽園会館で開催。

若い人に贈る読書のすすめ

読書推進運動協議会は2005年に成人の日、新社会人となる日を迎える若い人に向けてリーフレット「2005若い人に贈る読書のすすめ」を作成し、書店、図書館に配布した。掲載の書名は以下の24点。
▽『GoodLuck』アレックス・ロビラ、フェルナンド・トリアス・デ・ベス、ポプラ社▽『数え方の辞典』飯田朝子、町田健(監修)、小学館▽『ビューティフル・ネーム』鷺沢萠▽『父の目方』宮本輝(選)、光文社▽『茶色の朝』フランク・パヴロフ、ヴィンセント・ギャ(絵)、高橋哲哉(メッセージ)▽『人を信じるということ』島田裕巳、晶文社▽『お菓子を仕事にできる幸福』東ハト(編)、木曽健一+中田英寿(製作総指揮)、日経BP社▽『黒冷水』羽田圭介、河出書房新社▽『怒りの方法』辛淑玉、岩波書店▽『負けてたまるか!』中村修二、朝日新聞社▽『頭がいい人、悪い人の話し方』樋口裕一、PHP研究所▽『図書館の神様』瀬尾まいこ、マガジンハウス▽『そのバイト語はやめなさい』小林作都子、日本経済新聞社▽『世界を救った医師SARSと闘い死んだカルロ・ウルバニの27日』NHK報道局「カルロ・ウルバニ」取材班、日本放送出版協会▽『チルドレン』伊坂幸太郎、講談社▽『フューチャー・イズ・ワイルド』ドゥーガル・ディクソン、ジョン・アダムス、松井孝典(監修)、ダイヤモンド社▽『時代と人間』堀田善衛、徳間書店▽『夜明けの風』ローズマリー・サトクリフ、ほるぷ出版▽『約束』石田衣良、角川書店▽『それでも私は戦争に反対します。』日本ペンクラブ(編)、平凡社▽『チョコレート・アンダーグラウンド』アレックス・シアラー、求龍堂▽『言葉が通じてこそ、友だちになれる韓国語を学んで』茨木のり子、金裕鴻、筑摩書房▽『「好き」をシゴトにした人』大岡まさひ、高橋里彩、主婦と生活社▽『Highanddry(はつ恋)』よしもとばなな、文藝春秋

台風23号等被害に義援金54万円/兵庫理事会

兵庫県書店商業組合は12月7日、神戸シーガル会館で定例理事会を開催した。
三上一充理事長は挨拶の中「10月の台風23号など一連の風水害に対し義援金を募ったところ、被害地域を除く各支部から54万円が寄せられた」と、組合員の協力に礼を述べた。配分は、多大な被害にあった豊岡地区を中心に床上浸水の被害にあった組合員に1店舗当たり5万円を支給し、残りは日書連を通して新潟中越地震への義援金として役立てて貰うことが決まった。
また、村田執行理事からは11月6、7日に行われた第3回絵本ワールドinひょうごの収支報告がなされた。2日間で428万円の売上で過去最高となった。
各支部からの報告では、大型出店の報告が目立った。豊岡地区では風水害による閉店の報告。大杉共済会委員長は、被災地区の非組合員からは組合に入っておけば良かったとの声も上がっているため、これを機会に組合への加入促進を進めていくと語った。
理事会の後、場所を神戸駅前「しる一」に移し、雑誌発売日励行委員会と共に総勢30名で今年の締めくくりの宴を催した。
(中島良太広報委員)

チームワークで逆風はね返す/社員、パートみんなで懸賞論文応募/山梨県石和・ブックスアマノ

書店新聞1500号懸賞論文に経営者、社員、アルバイト4名で応募してきた山梨県笛吹市のブックスアマノは、従業員との一体感と前向きな経営姿勢が審査員から高く評価された。この書店を訪ねて、中央本線・石和温泉駅に降りた。
石和温泉駅から南に1キロちょっと。市道沿いにあるブックス・アマノは平屋の郊外型書店。文具も兼業し、売場110坪。出迎えてくれたのは社長の後藤雅利さん(43歳)だった。懸賞論文に応募してきた後藤實さん(70歳)はお父さんで現会長。雅利さんは2年前に社長を継いだ。店の裏手にある事務室でお二人から話を聞いた。
ブックスアマノは雅利さんで6代目。勝沼にあった天野書店から初代がのれん分けされて、石和で開業したのが明治30年代。戦前は東八代郡の検定教科書をほとんど扱っていた。
實さんは明大商学部を卒業後、家族と一緒に食事をとれない本屋暮らしを嫌って、県立第一商業の教員になる。生徒にはとにかく新聞を読んで考える力を身につけろと教育した。
石和の繁華街にあった店は30坪で、駐車場もなかった。山梨県は自動車保有率が高い県。これからは駐車場がなければやっていけないと、18年前に現在地に移転した。實さんが教員を退職して商売を継いだのは11年前のことだ。
最初の2、3年は順調だったが、出版業界の伸び率と同様、8年ほど前から売上げは毎年下がっていく。
「ぼくは、にわか商人。みんなから智恵をもらいたいと考えていたところに、書店新聞の懸賞論文募集を見つけた。ぼくも書くからみんなで応募しようと呼びかけた。文章にまとめて発表するのは、自分の考えをまとめることになる」そう説明する会長の提案を、周囲は「まだ、先生の気分がぬけない」と笑った。
だが、会長には冷静な計算があった。募集が7月1日、締め切りが8月末まで夏場の暑い盛りだから応募は少ない。うまくいけば全員入賞だ。自分と社員2名、アルバイト1名を選抜して4名でひとつ封筒に入れ応募した。
結果的に4名の中から、アルバイトを経由して社員になった勤続3年半の志村明美さん(24歳)が入選した。志村さんの論文は児童書の面陳、30代から40代の女性客へのミニフェアの提案だった。「えへへ、見る人が見れば、いい論文はわかるわけですね」。孫のような店員は鼻高々だった。
ブックスアマノは2年前に「文春80周年増売コンクール」に入賞した。百部以上のAコースで35部を271部に、約8倍に増やして堂々のトップ。かつて文春といえば150部前後販売し、半分が定期だった。気づいてみれば20部足らずに減っている。会長が知人に声をかけると100部近く売れた。これに力を得て従業員にも声をかけさせた結果が前述の数字だ。ただ、現在はまた40~50部に落ちている。配達と集金は効率が悪い。
結局、年をとり、小さい活字が見にくくなったと購読をやめる客が多い。文春の読者は高齢化しているのだから、活字を大きくする工夫が必要ではないか。内容も盛りだくさん過ぎる気がする。
ブックスアマノにとって今気がかりなのは大型店の出店ラッシュだ。比較的無風だった商圏に次々に大型書店が進出している。車で5分以内の距離に「よむよむ」が160坪と200坪の店を出した。さらに来年8月にはユニーのSCアピタが店のすぐ裏にできる。書店は夢屋が出るのではと噂されている。
「こんな田舎でも、本屋は200坪、300坪の時代になった。しかし、対抗して過大投資はできない。当面は新しく出る書店を研究しながら、本と文具のジョイントに特化した店を作りたい」と雅利社長。
具体的には、ボールペンなら売りっぱなしにせず、替え芯も揃えておく。和紙の切り売りは50㌢からお応えする。石和には温泉を利用したリハビリ施設も多いので、通路は車椅子が通れる広さを確保する。
書籍・雑誌でいえば、POSレジでは見落としがちな、量販店と違う品揃えを考えていきたい。市立図書館がちょくちょく作家を招いて講演会を行うので、サイン会には出張販売する。「昔の本屋にあったドキドキ感を取り戻したい」と、児童書棚は志村さんがクリスマスに向けてカラフルな飾り付けをしていた。書籍売場では、小1の子育て中という社長夫人千鶴さんと志村さんの二人が注目の新刊にせっせと推薦カードを書き、読者が手に取るようアピールしている。家族、社員で力を合わせることで、逆風をはね返そうとしている。

「声」/万引き投書に反響/北海道・高野名書店・高野名正治

私が5月に全国紙「声」に書いた「万引被害で書店閉店か」の投書は、北辺の漁村の書店で1日50冊のコミック万引き被害を訴えたのですが、大きな反響がありました。
当地の高校では投書をコピーして生徒に渡し、万引きについて討論しました。その後、万引きがめっきり減り、投書の力に驚きました。今、若い人たちは万引きが犯罪という意識が希薄になり、盗んだ本を売ってお金に換え、書店を脅かしています。学校や家庭でもっと万引きについて話し合う必要を痛感します。
私たち夫婦しか知らない話ですが、年金生活をされている関東の婦人から「閉店しないでほしい」というお便りとともに、お金が同封されてきました。このご厚情に努力で応えたいと思います。
私が書店を始めたのは58年前の敗戦の翌年。無一文で知人宅を回り、本を数百冊集めて貸本屋を始めました。娯楽に飢えていた町民に親しまれ、その後、新刊書もよく売れました。下校時など店内に人があふれ、入りきれない繁栄の時代もありました。地域の文化の向上に少しでもお役に立てたと自負しています。
今、不況、過疎、活字離れは深刻で、売上げ減で利益を出せず、ささやかな蓄えを崩して営業しているのは私ばかりではないと思います。小樽の老舗書店の社長さんが「書店で一番潤っていた週刊誌がコンビニに主役を奪われた」と書かれています。弱肉強食はますます強まるでしょうが、後継者もおり、家族の生活を守るためにも、つぶされぬよう頑張ります。
今年、台風や大地震の被害を受けられた書店は、日書連共済会の力を得て再興してほしいと思います。悪条件に負けず、日書連からこれ以上退会店を出さないよう力を合わせましょう。

「声」/TRC研究の必要/杉並区・文彰堂書店・能一彦

図書館総合展がパシフィコ横浜で開催されたので、見学に行った。広い展示場に82の企業が出展しており、かなりの活況を呈していた。
私が注目したのはTRCの活動ぶりである。TRCのブースは入口左手の最良の場所にあり、広さも最大級だった。ICタグを書籍に装備し、現在のバーコード・ラベル方式に替わって貸出や返却、不正持ち出しの監視まで行う新しい方式も既に実用にされ、その実物が展示されていた。
また、TOOLi―sは「調べ学習」や「教科書単元」などの検索機能や注文機能、マークデリバリー機能など充実した内容であった。またTRCと提携している㈱岡山情報処理センターのブースも充実していた。さらに各種フォーラムも行っており、力の入れ方がうかがえた。
書店組合としてTRCに対抗して図書館への納入を行おうとすれば、これに負けない力を蓄えることが必要であろう。またTRCと手を結び、あいたずさえて図書館への販売に力を尽くす考え方もある。
孫子の兵法書には「彼を知り己を知るものは、百戦して危うからず。彼を知らず己を知らずんば戦うごとに必ず危うし」とある。実務は専門会社に外注するにせよ、書店側もTRCについて十分研究するとともに、自分の発注しようとしている専門会社の力についても研究しておかなければと感じた。

セルDVDの新物流センターを開設/日販

日販はセルDVDを中心とした新物流センター「三芳メディアセンター」を、埼玉県入間郡三芳町に来年1月11日開設する。
日販はこれまでAV商品の物流を墨田区の本所メディアセンターで行ってきたが、DVD市場の急激な拡大に伴い、書店でのDVD販売促進やネット注文に対応するためDVDメインのセルセンター開設を決めたもの。本所メディアセンターは、今後レンタル物流の強化を図っていく。
三芳メディアセンターは2階建て740坪で、DVD在庫は4万点・20万枚。本所メディアセンターより2万5千点・12万枚多く、将来的には30万枚まで拡大していく予定。これにより、現在80%強の在庫引当率を95%まで引きあげることを目指し、注文品を24時間以内に出荷する体制を整える。

北斗の拳など6作品をソフトで発売/ソースネクスト

ソースネクストとイーブックイニシアティブジャパンは、電子書籍販売サイト「イーブック・ジャパン」で販売している『北斗の拳』(①~⑥巻)など6作品を「ソースネクストセレクションコミックス」として12月17日に発売した。税込各1980円。同シリーズは漫画をパソコンで読むことができるソフト。今回は北斗の拳のほか、シティーハンター、キャッツ・アイ、恐怖新聞(各①~⑥巻収録)、鬼太郎大全集(①~⑤巻収録)、包丁人味平カレー戦争編の5作品を発売。今後も順次シリーズを増やしていく。

松下電器とルイ・ヴィトンに大賞/講談社広告賞

第26回読者が選ぶ講談社広告賞「広告大賞」に男性誌・情報誌部門は松下電器産業(オブラ掲載)、女性誌部門はルイ・ヴィトン・ジャパン(グラツィア掲載)が選ばれ、7日、ホテルニューオータニで贈賞式が行われた。
今年3月、4月に発売された男性誌・情報誌部門5誌、女性誌部門7誌を対象に読者の直接投票で優れた広告を選出する読者参加型広告賞。各誌ごとに最優秀賞1点と優秀賞2点を決め、さらに入賞作品から大賞各部門1点を決めた。

人事
(◎昇任、○新任)

★三省堂書店
(11月19日付)
代表取締役社長
亀井忠雄
専務取締役比留間鎭夫
常務取締役石田憲一
同森雅夫
同鈴木良介
取締役○品田公博
同○持主俊介
常任監査役○鈴木明人
※新田恭隆監査役は退任し顧問に就任した

★三省堂(11月26日付)
代表取締役社長〔営業本部長〕五味敏雄
代表取締役専務〔出版局長及びデジタル情報出版部を除く出版局各部担当〕
◎八幡統厚
常務取締役〔経理部長及び情報システム室・製作管理部担当〕佐伯勇
取締役〔学事本部長及び営業本部担当〕池野年勝
同〔宣伝部長及び総務部・経営管理室担当〕
佐久間孝夫
同〔営業管理部長及び営業企画部・営業部・販売部・デジタル情報出版部担当〕
荒井信之
監査役加藤精英
※亀井忠雄取締役は退任し相談役に就任した

★白泉社(11月26日付)
代表取締役社長
◎坂口紀和
専務取締役〔編集総括〕
◎草彅紘一
同〔営業及び総務経理総括〕◎橋本幸夫
取締役〔営業部・販売・宣伝広告・業務担当〕
甘利博正
同〔第四・MOE・書籍・CANDy編集部担当〕
角南攻
同〔総務・経理・ライツ事業部・編集総務部担当〕
○永井英男
同〔第一・二編集部担当〕
○内山晴人
同小島民雄
取締役相談役麻木正美
常勤監査役○佐藤将
役員待遇〔第三・花丸・コミックス編集部担当〕
三浦修二
同〔総務・経理部長〕
○阿部勇

★東洋経済新報社
(12月22日付)
代表取締役社長
高橋宏
常務取締役総務局長
太田寿樹
同第一編集局長
大西良雄
取締役情報化本部長
熊野政晴
同営業局長小林勉
同広告局長冷泉まさし
同第二編集局長
柴生田晴四
同データベース事業室長
○田谷和明
同出版局長○大貫英範
監査役宮島晋平
同○加藤丈夫

日書連のうごき

11月2日ASAブッククラブ・TOKYO問題で、トーハン小林社長来局、萬田会長他と懇談。
11月4日再販問題で岡嶋委員長他、岩崎書店、偕成社社長を訪問。出版再販研究委小委員会開催。
11月5日読進協野間読進賞贈呈式典へ萬田会長他出席。
11月8日電子書籍ビジネスコンソーシアム総会へ井門副会長他出席。
11月10日JPO運営委員会へ志賀委員出席。
11月11日再販問題で岡嶋委員長他、理論社社長を訪問。
11月12日再販問題で大脇弁護士との打合会。
11月15日ISBN規格改定WG委員会へ柴崎委員他出席。
11月16日再販問題で佐々木秀典衆議院議員(民主党)を岡嶋委員長他で訪問、懇談。
11月17日新年懇親会実行委、指導教育、情報化推進、組織強化、共同購買、増売、読書推進、流通改善、消費税対策、再販研究、広報、共済会運営、公取協専門各種委員会。JPO図書コード運営委へ井門委員出席。読書週間書店くじ抽せん会開催。
11月18日日書連定例理事会。共済会、公取協理事会開催。第4土曜日実行委員会へ高須委員長他。出版物関係輸送懇談会へ梅木委員他。児童図書出版協会との懇談会へ舩坂委員長他出席。
11月19日再販レポート打合会へ大川局長。JTBパブリッシング設立披露会へ白幡専務他出席。
11月22日S―DB運営委員会へ井門委員他出席。
11月24日出版流通改善協議会へ岡嶋委員長他出席。
11月25日出版倫理協議会へ丸岡副会長他。JPIC定例評議会・理事会へ萬田会長他。再販問題で岡嶋委員長他、トーハン高野専務と懇談。
11月26日電子タグ実証実験説明会(大阪)へ井門副会長。中小小売商連絡会幹事会へ丸岡副会長、秋の叙勲受章者祝賀会へ萬田会長出席。
11月29日出版ゾーニング委員会へ丸岡副会長、学校図書館フォーラムへ舩坂委員長他出席。
11月30日図書普及役員会へ萬田会長他。出版再販研究委へ萬田会長他。雑誌発売日本部・同実行合同委員会へ藤原副会長他出席。

本屋のうちそと

12月の店頭は、日記、手帳、家計簿、暦等が並び、師走の気分をつくり出すが、今年はさしたる盛り上がりもないまま日にちだけが過ぎていく。
ちょうど10年前、50歳になった記念に一念発起して、『石原10年連用日記』を買い込んだ。過ぎてしまえば早いもので、50代の充実した日々を記録して今月で完成する予定であったが、世の中予定通りにいかない事が判るに1ヶ月を要しなかった。軽蔑する家族に“挑戦する心意気”を説いても理解してもらえず、10年が過ぎてしまった。
そんな事情を知る由もない編集長からこの欄の執筆を依頼されたのが8年前。当初1年の約束で引き受けたのだが、「まだまだ書ける」のおだてにのり、ふと気がつけば期せずして『8年連用月記』が出来上がっていた。妻子には改めて挑戦する心意気を説く「挑戦」をしてみたいものだ。
さて、今年の世相を象徴する漢字は「災」だという。さくらんぼの花を直撃した4月末の雪、相次ぐ台風の上陸による農産物への被害、夏の猛暑、止めを刺すように大地震。それでも「災」には「転じて福となす」希望を持つことが出来るが、私的実感としては「壊」である。暖冬へと続く今年の異常気象は再生不能の地球破壊。警察の裏金や公金の横領、憲法無視の海外派兵は社会システムの自壊。幼児虐待、ネット自殺、続発する殺人事件は人間性崩壊。人はどんなに辛くとも、希望があれば生きられるものなのに。駄文長期付合感謝是終了再見。
(どんこ水)

オンライン検索・発注サービス開始/洋販

洋販は書店店頭でオンラインによる洋書検索と発注サービス「ブックポインター」を開始した。書店がID、パスワードを取得すれば、簡単にブックポインターのサイトにアクセスでき、洋販に在庫のある洋書20万点の検索とオンライン発注が可能になる。
9月から洋販グループの流水書房4店舗はじめ三省堂神田本店、八重洲ブックセンター本店、有隣堂西口トーヨー地下街店など18店舗で洋書3万タイトルをモニターしてきた。洋販に口座があり、ブックポインター導入を要望する書店にはID、パスワードを順次発行していく。問合せは洋販担当営業員またはbookpointer@yohan.co.jp
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