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平成17年3月1日号
規約改正専門委で検討/7月メドに景品規約改訂/2月理事会

日書連2月理事会は17日、書店会館で開かれ、ポイントカードの新たな対応を検討(前号既報)したほか、7月に改訂が予定されている書店景品規約について小売公取協からの報告を受けた。〔小売公取協〕
今年7月に予定されている「書店景品提供ルール」の見直しについて、小売公取協影山専務理事は1月18日に行なった公取委消費者取引課との打ち合わせを説明。「現行の書店景品規約は激変緩和措置として暫定的に3年間に限って認められた経緯がある」とし、①総付け景品の限度額7%を10%へ、②期間制限「年2回60日」の撤廃を求められていると報告した。同問題では1月に規約改正専門委員会の設置を決めており、さっそく検討に入る。
〔組織強化〕
6年ぶりに実施が決まった「小売書店経営実態調査」は特別委員会を設置し、委員長には組織強化委員会の鈴木委員長をあてることを確認した。委員の人選は次回理事会までに決める。鈴木委員長は調査結果をもとに、書店の経営改善を業界に訴えていきたいと意欲を述べた。
神奈川組合からは、県内に13店もありながら1店も加入していない大手チェーンがあることを指摘し、全国図書カード化を機に、未加入店の加入促進を図りたいと報告があった。
1月末現在の組合加盟店数は、昨年4月1日比275店減って7126店。〔流通改善〕
鳥取、島根、山口の3県で3月15日発売分から週刊誌の3日目発売が2日目に繰り上がる件で、2月1日と7日に現地で説明会があったことを藤原委員長が報告。永井、冨永両理事長からも地元書店、読者の喜びの声が伝えられた。
「ハリー・ポッター」第5巻については、発売から半年が経過したことから、静山社と総括の話し合いをもちたいと報告があった。〔読書推進〕
「心にのこる子どもの本夏休みセール」は①絵本、②読物、③遊びと学習、④読み聞かせらいぶらり絵本の4セットを用意しており、6ヶ月長期委託。2月下旬から受注に入る。
高須委員長は「年々ベストセラーの入手がむずかしくなる中で、児童書は中小書店でも入手しやすいジャンル。セール売上げの一部は第4土曜キャンペーンの支援にあて、目標達成組合には報奨金がある」と、積極的な注文を呼びかけた。
今年のサン・ジョルディの日は20回を数えるが、愛知組合では「愛・地球博」支援事業として、連動したイベントを企画していることが高須委員長から報告された。
〔増売運動〕
鈴木健二著『今、読書が日本を救う』(グラフ社)の増売について、舩坂委員長は同書を日書連推薦図書として取り組みたいとし、グラフ社と販売条件を協議することになった。
秋の読書週間書店くじWチャンス賞は4209通の応募があり、理事会で100名の当選者を決めた。春の書店くじは申し込み締め切りを延長する。
〔指導教育〕
政府は大店立地法の指針見直しを今年中に行なうとしてパブリックコメントを募集したが、丸岡委員長から経産省にあてた日書連の意見書が報告された。
意見書では、「まちづくり3法の制定時の期待に反し全国の中心市街地は衰退の傾向を強め、中小小売の廃業増加は社会問題をもたらしている」として、①生活環境概念の拡大、②地域との共生によるまちづくりの明記、③事前出店説明会の改善、④深夜24時間営業への配慮を求めている。
〔情報化〕
ISBNコード13桁化について志賀委員長は「平成19年1月から変更するが、OCR―Bフォントの数字がなくなるだけで、基本的には変らない」と説明。
学校図書館への日書連マーク研修会は、今後も開催の要望があれば出向くとしたほか、大分組合から図書館システム「図書館ナノ」のパンフレットを作成した残部があるので、申込みいただきたいとした。
〔広報〕
今西委員長がメーリングリストを設定するとして、各都道府県組合でメールアドレスを設定して広報委員会に連絡するよう求めた。
〔消費税〕
元主婦連会長の和田正江氏が書店会館を訪れ、「消費税を考える」として約1時間にわたり講演。消費税の逆進性などの問題点を指摘した。
〔共済会運営〕
日書連共済会の昨年決算は地震、水害などの見舞金増加により、894万円の損失が出たと木野村委員長から報告があった。なお、期末の剰余金は6億1289万円。2月期の給付では、大町市・塩原書店全焼に対し5口1500万円の給付を可決承認した。

書協、雑協が「人権擁護法案」を批判

政府・与党が平成15年に廃案になった「人権擁護法案」を一部修正し、今通常国会に提出することから、書協、雑協は2月22日、「人権擁護法案の再提出に対する見解」「個人情報の保護に関する法律の全面施行に際しての見解」を発表。今回の法案も民主主義の根幹である「出版・表現・出版の自由」への介入を招くものとして、強く批判している。

日書連で代行資格取得/貸与権、スタートは4月か

〔スタートアップ21〕
ICタグ実験は第2期に入り、印刷所から取次、書店、図書館、新古書店まで一貫した流れで行うことを井門委員長が説明した。先日、中央製版印刷所で集英社のコミックにICタグを装着した実験を行い、順次、倉庫、取次、書店で実験する。書店は三省堂本店と紀伊国屋新宿南店、図書館は都立中央図書館、品川区立大崎図書館で実施。
貸与権問題では、著作者側とレンタル業者で貸与権料、新刊貸出期間の考え方に差があり、文化庁長官の裁定待ちで、スタートは3月か4月にずれ込む見通し。井門委員長は日書連が代表して貸与権代行業者の資格を取り、対応していく方針を説明した。
書店データベースの整備については、宮城、愛媛両県が完了し、栃木、静岡、滋賀、鳥取、山口の5県で進行中。これに続く組合を選ぶ方針。

新潟中越地震義援金、394万円

新潟県中越地震の被災書店に対する日書連の義援金は、2月23日現在で各県書店組合などから53件、394万8747円が寄せられた。2月16日から23日までの到着分は以下の通り。
福井県書店組合、群馬県書店組合、福島県書店組合、根室市・伊澤書店

共済会給付

(17・1・20~2・16)
▼病気傷害京都市下京区河原町通七条角大谷書店大谷健郎殿2口
松本市中央3―1―12細田書店細田義子殿
▼死亡弔慰横須賀市若松町2―7平坂書房駅前店小林彦夫殿5口
藤沢市辻堂1―1―9前田書店前田五郎殿5口
大津市長等2―2―18中井書店中井康雄殿2口
姫路市播磨区東堀11中島書店中島直殿
▼配偶者死亡(服部正雄)
京都市山科区東野南井ノ上町9―7はっとり書店服部静子殿
▼全焼大町市九日町4136塩原書店塩原義夫殿5口1500万円
▼倉庫全焼真庭郡八束村大字中福田236池田書店刀川智殿4口280万円
▼漏水入間郡毛呂山町毛呂本郷1271皆さんの駅前本屋神田進殿5口11万3千円
▼水害横浜市旭区鶴ヶ峰2―30文教堂鶴ヶ峰店中川千恵子殿1口6千円
川崎市高津区溝ノ口1―12―12文教堂溝ノ口店
嶋崎欣也殿1口28万5千円
▼住居風害伊東市玖珠美元和田720―143サガミヤデュオ店沼田渉殿12口31万4千円
▼倉庫風害伊東市広野4―1―4サガミヤ広野店沼田渉殿10口9万5千円
▼風水害名古屋市熱田区西郊通2―27泰文堂三輪金久殿5口4万5千円
佐世保市山祇町329―4金明堂書店山祇店山本太一郎殿2口120万円
▼倉庫風水害井原市井原町1087柳本商店柳本公典殿1口5万円
▼風害倉敷市阿知2―21―11愛文社書店岡晃殿1口18万4千円
玉名市高瀬157小川文華堂小川治雄殿87万2千円
▼床上浸水新居浜市宮西町4―6沢井書店沢井元子殿1口50万円
新居浜市久保田町2―5―7新居浜書店脇淳一殿1口50万円
▼その他被災(看板破損)藤沢市鵠沼海岸2―4―9鵠沼書店福地美沙子殿1口1万円
同(自動車接触)津山市堺町4照文堂書店春名武殿1口1万円
同(自動車飛込み)総社市中央3―2―114荒木尚文堂荒木健策殿1口1万円
▼地震長岡市新町2―4―10文化堂書店田井芙美子殿2口23万5千円
魚沼市堀之内306丸末書店市川百合子殿7口16万7千円
十日町市駅前通り野上書店野上昭三殿4口20万円
長岡市坂之上町2―3―5書林長岡土田松郎殿2口10万円

新規370、閉店114店/昨年の書店出店・閉店数

『文化通信』1月24日号は、アルメディア調べとして昨年1年間の書店出店、閉店数を発表した。これによると、昨年の出店数は370店(前年比1・4%増)、7万5951坪(同17・7%増)。閉店は1114店(同33・4%減)、6万1651坪(同9・5%減)となった。
出店数の370店は対前年5店増と、ほぼ前年並みだが、平均売場面積は205坪で、前年を28坪、15・8%上回った。コーチャンフォー・ミュンヘン大橋店の2120坪はじめ、丸善丸の内本店(1750坪)、ジュンク堂書店新宿店(1100坪)など千坪を超えた出店は7店舗。取次別の出店数はトーハン127店、日販116店、大阪屋62店、栗田27店、中央社12店、太洋社15店。
閉店は一昨年の1673店から昨年は1114店と559店舗減ったが、閉店平均面積は66坪で、前年の55坪から11坪増加した。

川崎支部が集英社、小学館を訪問

神奈川県書店商業組合川崎支部は、2月8日、「雑誌販売をめぐる問題点」をテーマに書店販売研修会を開催。参加者10名は集英社、小学館の2社を訪問して編集室を見学後、編集者との懇談を行なった。

万引きポスター製作/栃木理事会

栃木県書店組合は2月9日午後3時から宇都宮市のホテル丸治で定例理事会を開催。来賓として栃木県中小企業団体中央会、日本図書普及も出席した。
絵本ワールドとちぎの中間報告、万引き防止ポスター製作、返品運賃値下げの報告のほか、組合員数減少に伴う委員会の規模縮小など定款変更に関する件と、図書普及から全国完全図書カード化の説明を受け、これを了承した。
(落合均広報委員)

3ヵ月連続でマイナス/児童書のみ2ケタの伸び/日販調べ

日販経営相談センター調べの1月期書店売上げは平均98・8%で、11月、12月に続き3ヶ月連続で前年割れになった。規模別では121坪以上を除いて、すべてマイナス。立地別では郊外地を除いて前年を下回った。商店街は5・3%の大幅な減少。
ジャンル別ではコミック、児童書の2ジャンルのみプラス。コミックは「ONEPIECE」「HUNTER×HUNTER」「NARUTO」と人気作品の新作が貢献して2ヶ月ぶりの前年クリア。児童書は映画「ハウルの動く城」の関連本が引き続き好調で6ヶ月連続の前年クリアとなった。これと対照的なのが新書で、6ヶ月連続前年割れが続く。前年の「バカの壁」の反動。
平均客単価は1118・9円で、3・6%の増加。41~80坪クラスを除いて、いずれもプラス。

本の帯創作コンクール/優秀作品は採用して店頭に/大阪

昨年5月に発足した大阪読書推進会(中川正文会長)は、朝日新聞大阪本社と共催で「読書ノート」「本の帯コンクール」の2大事業を開催するが、第1回本の帯創作コンクールの説明会が7日トーハン大阪支店、8日大阪屋本社、9日日販大阪支店と3日間にわたり開催された。
説明会は3会場で合計百書店余が参加。各会場とも大阪読書推進会の戸和繁春実行委員長代行・総括責任者(大阪組合常務理事)が司会、面屋龍延実行委員長(同副理事長)が大阪読書推進会の組織・規約と2大事業の概略を話したあと、「帯コン」虎谷健司班長(同常務理事)が作品応募要項、18点の課題図書等、事業の詳細を説明した。
取次各社もトーハン下村敏夫大阪支店長、大阪屋鈴木一郎会長、日販鎌谷照夫関西支社長が「書店業は農業。種蒔きし、耕すことで収穫を得ることができる」「『読書ノート』運動の成果同様、『帯コン』も良い結果を得られると思う」「『お話しマラソン』参加者が5万人を突破し、児童書市場が拡大している。『帯コン』運動も期待できる」と、大阪組合の取組みに賛意を表明した。協力出版社も各社の意気込みを述べ、販売促進を約束した。今西大阪組合理事長もこの運動は大阪組合が発案したものであると挨拶した。
質疑応答では、帯コン応募者多数の時の対応について、「学校コンクール実施校には低・中・高学年ごとに優秀作へ表彰状・副賞を贈呈する。本選では大阪府知事賞・大阪市長賞など各賞を贈呈する。今後各自治体の後援が得られれば増える可能性がある」と回答。
「課題図書は4月からの新学年のものでよいか」の問いには「大阪府、大阪市ほか多数の後援を受けた公的な運動であり、帯制作は3、4年生の国語カリキュラムに組み込まれている。応募作品受付を書店店頭でも行う(申込み登録制)ので、増売に直結する」と説明があった。
説明会を受けて、組合事務局には受付書店登録申込みが多数届き、14日、15日にはポスター、チラシなどを府内1100の小学校や書店に一斉に発送した。
一方、「読書ノート」運動は昨年6月に募集して1万6千冊のノートを配布したところ、30冊以上読んだ児童が9月の前期締切りで903人に達し、10月に朝日新聞紙上で発表した。後期は今年2月締切りで、今春新たな参加者を募集する予定。(中島俊彦)

日書連マーク研修会/岡山組合

岡山県書店商業組合は2月15日午後1時15分から岡山市・岡山シティホテルで日書連マーク研修会を開き、26名が参加した。
「学校図書館へ納入に際しての近況報告、並びに問題について」と題し、情報化推進委員会・小野正道委員長が詳細な説明と報告を約2時間にわたり行った。新見市の現状とTRCの進出、公共図書館をめぐる状況、学校図書館の電算化、日書連マークの活用、図書館ナノの特徴を講義。現在の図書館システムは本当にそれでいいのかと、いつでも地元の図書館、教育委員会に説明に出向くと提案した。(荒木健策広報委員)

日書連活動の活性化など討議/近畿ブロック会

日書連近畿ブロック会が2月12日、大阪組合会議室で開かれ、近畿2府4県の理事長はじめ組合幹部21名が出席。以下を議論した。
①日書連活動の活性化、効率化について実情分析から抜本的対策法まで模索した②ポイントカード問題については現在の情勢を共通認識としてもった上で日書連の現在の行動方針を全面的に支持すると結論した③図書券の完全カード化については読取器の操作指導を含めた完全設置を急ぐ。設置費用や消耗品等の完全無料化を目指すこと等で理解を深めた④今回の義援金の顛末については阪神淡路大震災から10年経過、体験した地域として各地の対応状況について意見交換した。
続いて各種課題の担当チーフによる現況報告と今後の活動方針を議論。売書推進事業では担当の中村晃造、書店活性化は西本功、IT推進は庫本善夫、図書館等のIT化対策・日書連マークは三上一充、再販問題は宮井治夫、雑誌発売は並河昂二、出店問題は村田耕平、組織問題は西川忠夫、取引問題は面屋龍延各氏が報告。最後に特別報告として大阪における読書推進について説明があった。
また、開催に先立ち、管掌下にあるいくつかのメーリングリストに次のメールを開示した。「近畿2府4県の書店組合幹部が参集し、上記の骨格で議事を行いますので、広く組合員の皆様のご意見の表明を頂き組合運営に反映させる路と致します。ご意見は『本メーリングリスト』『各府県幹部と直接対話』『ブロック会事務局(大阪組合)』へ、直接対話・電話・ファックス・文書送付等々でお寄せください。書店組合は組合員利益を図ります」。
(坂口昇広報委員)

冨永理事長が謝意/山口発売日改善説明会

雑誌発売日が首都圏と比べて2日遅れだった山口県で、3月15日から主要雑誌が1日遅れに改善されるのを控え、「雑誌発売日改善についての説明会」が2月7日午後3時から山口市小郡町ふれあいセンター会議室で開かれ、県下書店55名が出席した。
説明会は大山豊トーハン広島支店長の司会で進行し、藤原直日書連副会長、冨永信山口県書店商業組合理事長、森武文雑誌発売日励行本部委員長(講談社取締役)のあいさつのあと、取協・小澤弘氏(日販)、同・鈴木清氏(トーハン)他が詳細説明した。
あいさつのなかで冨永理事長は「山口県書店界において悲願だった雑誌(週刊誌)発売の1日繰り上げ発売の実現に対し多大なるご尽力をいただいた関係各位の皆様方に、山口県書店界を代表して厚く御礼申し上げる」と謝辞を述べた。
質疑応答の後、大挙取材に訪れた新聞社、テレビ局に記者会見を行った。即日、NHKテレビで報道された。(山本信一広報委員)

訂正

2月21日付、第1522号2面「声」欄のみどり書房・奥川禮三氏の住所は杉並区の誤りでした。お詫びして訂正します。

読みきかせらいぶらりい/JPIC読書アドバイザー・菅原梨花

◇2歳から/『つみきでとんとん』鈴木まもる=絵/竹下文子=文/金の星社1200円/2005・1

つみ木で作ったつみきざうるすが動き出したよ!さあたいへん!ページを繰るごとにつみ木の壮大な世界が広がっていきます。つみ木を積んでいるとき、子どものイメージは、きっとこんな大きな世界になっているのでしょう。いつもの遊びに子ども達がぐっとひきつけられる絵本です。

◇4歳から/『いやだあさまであそぶんだい』ヘレン・クーパー=作/アスラン書房1600円/2004・5

「おやすみのじかんよ」というおかあさんから逃げ出した坊や。飛び出した世界で元気いっぱいみんなを誘います。けれど誰も相手をしてくれずみんな眠ってしまいます。やがて坊やは一歩も進めなくなって…。美しい絵を読み解く楽しさ、何度でも広げたくなるファンタジー絵本です。

◇小学校低学年向き/『きょうはこどもをたべてやる!』ドロテ・ド・モンフレッド=絵、シルヴィアン・ドニオ=文/ほるぷ出版1400円/2004・12

あるあさ、わにの子アチーユは好物のバナナを食べようとしないばかりか、「にんげんのこどもをたべるんだ」と言い出します。うろたえる両親を尻目にアチーユは小さな女の子に忍び寄りますが…。人生ってこんなもの?子どもの成長願望をユーモアたっぷりに描いたフランスの絵本。

万引き女性と府中の書店、7万円支払いで和解/損害賠償請求訴訟

東京都府中市の分梅書店(下向磐社長)がコミック3冊を万引きした女性を相手取って損害賠償請求訴訟を立川簡易裁判所に起こし、女性が7万2480円を支払うことで和解が成立した。東京都書店商業組合が2月24日に開いた記者会見で明らかにしたもの。
東京組合は一昨年末に「万引きは窃盗罪」「直ちに警察に通報する」「損害賠償を請求する場合もある」とうたったポスターを作成、組合加盟書店店頭に掲出するなどして万引き防止に努めてきた。今回、下向磐副理事長自らポスターの文言を実行に移すことで、「たかが万引き」という風潮に警鐘を鳴らす形になった。「書店が万引き犯に防犯費用まで請求したのは初めて」(萬田貴久理事長)で、書店業界の万引き問題に対する断固たる姿勢をあらためて示した。
この事件は昨年2月、府中市片町の分梅書店で、同市在住の女性がコミック3冊(計1170円相当)を万引きしたところを同店従業員が取り押さえ、警察に通報。同3月に警視庁府中署に被害届けを提出し、同署は女性を窃盗容疑で書類送検。起訴された女性は同7月、立川簡裁で懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を受けた。
女性は取り押さえられる以前から同店に出入りし、38冊の本を万引きし新古書店へ売却したことを自供。同店では挙動が従来から怪しいと警戒し、現行犯で捕らえるために監視要員を1人雇い、3日間にわたり10時間の監視を続けた。万引き防止ミラーも設置した。
このため、同店は①監視要員費2万5千円②万引き防止ミラー設置費2万円③従業員が警察の事情聴取で時間を取られた間のうべかりし利益の損失1万1900円④盗まれた本を410円と見積もって計1万5580円⑤弁護士費用16万円
――総額23万2480円の支払いを求めて同10月、立川簡裁に損害賠償請求訴訟を起こし、同11月、女性が同店に弁護士費用を除く計7万2480円を支払うことで和解が成立した。
記者会見の席上、萬田理事長は「万引きは犯罪。罪を犯せば課罰されるという意識を青少年時代からもつことが大切。万引き防止の重要性を地域社会や教育現場に訴え続けたい」と話した。また、下向副理事長は「万引きした書籍が新古書店に売却された事実を警察捜査によって認定できたことが収穫」、榎本信行弁護士は「被害額を考えると非常に重い判決が出た。当局が万引き問題を重視していることの現われ」と、今回の訴訟の意義を評価した。

ふるさとネットワーク/北海道・東北ブロック編


〔青森〕
演歌「津軽海峡冬景色」で有名な津軽半島。歌詞に出てくる竜飛崎は年平均風速10m以上で、その名の通り竜も飛びそうな強風地帯である。津軽平野の中心に位置する金木町は津軽三味線発祥の地として有名だが、書店人である私としては作家・太宰治の生家「斜陽館」を紹介したい。
太宰治記念館「斜陽館」は大地主だった太宰の父・津島源右衛門が明治40年に建てた入母屋造りの豪邸を記念館として再生したもの。太宰は明治42年、この建物で津島家の6男として生まれた。津島家が手放した後、昭和25年から旅館「斜陽館」として営業。平成8年に金木町が買い取り、平成9年に町営記念館として一般公開された。館内は太宰が生活していた当時の様子を忠実に復元、太宰関係の品々が数多く展示されており、太宰ファンは必見だ。(黒滝恭一広報委員)

〔秋田〕
春遠い雪国である。今年は豪雪で屋根から雪おろしを2回もするほどの積雪だった。角館町は静かな城下町、武家屋敷のたたずまいが色濃く感じられる、季節ごとの変化を見せてくれる観光地である。春には町内を流れる桧木内川は2キロにおよぶ桜のトンネルとなり、川の堤防を長くながく浮き出させてくれる。
寒く冷たい雪国でもこの桧木内川では毎年恒例、写真のような風景もある(写真の川の上の方は堤防の真っ白な雪です)。「セヤ!セヤ!」気合を込めて百本突き、実戦空手道「武心会」の寒げいこ。上半身裸となって膝まで冷たい流水につかり基本げいこと百本突きが行われた。まだ春遠い雪国だが「みちのく小京都角館」のしだれ桜は春待ち遠しく、雪降る家々の雪の谷間で本当の桜の開花を小声で呼んでいるかのようだ。
(木村和一広報委員)

〔岩手〕
今から2年6ヵ月前の平成14年8月に『運命の足音』(幻冬舎刊)のサイン本の販売でお世話になった五木寛之氏が再度一関市に来られ、2月11日にベリーノホテル一関で東北地区では初めての「五木寛之・論楽会」が開催されました。第1部は講演会、第2部はトークとジャズ演奏、第3部はジョイントミニコンサートの構成で600人のファンが集まり大盛会でした。
五木先生は講演の中で、現代社会で悲しい事件が余りにも多く発生し心が萎えると話し、これをロシアの「トスカ」、中国の「悒」、韓国の「恨」等の言葉で表現、その内容も説明されました。日本は人間の命が軽んじられ、先進国なのに世界1位の自殺国だと悲しく話されました。早く明るい社会になってほしいと願い、第2部、第3部と進行し、満場の拍手で終了しました。(栗原秀郎広報委員)

〔山形〕
全国の将棋駒生産量の約95%を占める天童市。競技人気も高く、プロ公式戦のいくつかも天童市で行われている。
天童将棋駒産業の起こりは江戸時代末期、窮迫した生活状況に置かれた天童織田藩士が家計を補うため内職として始めたことが由来とされている。当時の家老吉田大八は「将棋は戦闘を練る競技のため、将棋の駒を作るのは武士の面目を傷つける内職ではない」として、その製造を奨励したという。内職レベルから脱して産業として確立したのは、明治維新により俸禄を離れた旧家臣たちが、内職で習得した製造技術を木地屋・書き屋の分業形態で始めたときからである。
天童駒は現在、伝統的工芸品に指定されている。特徴は草書体の書き駒だが、近年は彫り埋駒、盛り上げ駒などが作られ、名人戦や王将戦等プロの対局に使用されている。

〔宮城〕
県南支部のほぼ中央部に岩沼市があります。人口5万弱の小都市ですが、古来、交通の要所、商業の町として栄えた宿場町です。市の中心に日本三稲荷のひとつとして広く知られる竹駒神社があります。千年以上の歴史を持ち、年間210万人の参詣者で賑わいます。古くは奥州平泉藤原三代、伊達家62万石の手厚い保護を受けてきました。五穀豊穣や商売繁盛、産業開運を願う人々がお参りに訪れています。春の初午祭は旧2月初めの午の日から7日間、五穀豊穣の予祝であり、初日・中日の御神幸には総勢7百人の華麗な奴行列、稚児行列などが市内に繰り出します。中でも大名行列を今に伝える竹駒奴の毛槍投げ受けは有名です。なお、2月節分の日から7日間(お七夜祭)の神秘の奇祭事があり、一切の鳴物を停止する全国でも稀な神事があります。(菅野喜広報委員)

〔福島〕
今の季節、会津若松市の大町通り、野口英世通り約1・5キロの商店約百店舗では軒先の一角をギャラリーに見立て、全店にお雛様が飾られている。これは、このほど「ふるさとづくり賞」2004年度内閣総理大臣賞に輝いた「アネッサクラブ」の仕事の一端である。平成9年に大町通り商店街のおかみさんたちを中心に衰退する商店街に活力を取り戻そうと「アネッサクラブ」が立ち上げられた。方言「あねさま」をもじったもの。
この活動の中心となるのが「のきさきギャラリー」。年間を通して季節ごとに同じテーマで各店が創意工夫をしながら展示している、小さな美術館のようなもの。評判となっている活動は「4つのどうぞ」。軒先を歩きながら必要となってくるもの「お茶をどうぞ」「いすをどうぞ」「トイレをどうぞ」「お荷をどうぞ」という4つのもてなしの心だ。そのほか多くの活動を行っているウーマンパワーによって、通りに活力が確実に戻りつつある。
(佐藤良平広報委員)

〔北海道〕
当「マル五中尾書店」は秘境の地(中標津町)で創業82年、本屋稼業52年、徹底して地域密着、貢献をモットーに営業をしています。
真っ白な雪原の中にある空港から車で走ること7分、市街地には温泉5ヵ所。特にお勧めはひなびた養老牛温泉。渓流のせせらぎと小鳥の鳴き声を聞きながらの清流露天風呂の秘湯は、人気のスポット。温泉に入った後のオリジナルアイスクリームはやめられない。新鮮そのもの飲むヨーグルト等の酪農製品はこれまた絶品。また、当町は幻の「東知床市」(合併ご破算)の臍、弟子屈、摩周、秘境の地知床、羅臼、川湯、斜里、鶴居とこれまた温泉を回れる。
東京から朝10時に中標津入り、すぐゴルフ。ハーフで止めて養老牛温泉直行。札幌経由で帰ればその日に東京へ着きますよ。ぜひ一度お越しを。(中尾邦幸広報委員)

読書率5ポイント減の66%/1975年の統計開始以来最低に/家の光協会・全国農村読書調査

家の光協会は昨年8月に実施した第59回「全国農村読書調査」の結果をまとめた『2004年版農村と読書』を発表した。これによると雑誌読書率が59%、書籍読書率が29%で、総合読書率は66%と過去最低を記録。本の購入代金や読書時間など多くの面でも低迷が続いていることが明らかになった。

総合読書率(月刊誌、週刊誌、書籍のいずれかを読んでいる人の割合)は、前回より5ポイント下がって66%。総合読書率の統計を取り始めた1975年以降で最低を記録した。性別では男性60%に対して女性71%。若い年代ほど総合読書率は高い傾向にあり、10代の79%に対して60代は63%。しかし若年代の活字離れが進んでおり、1975年以降では10代と20代で初めて70%台に落ちた。職業別では学生の74%がトップで、最も低いのは自営業と無職の57%だった。

〔書籍読書率が初めて30%割る〕
雑誌読書率(月刊誌か週刊誌を読んでいる割合)は前回より4ポイント下がり59%。男性は5ポイント減の55%、女性は4ポイント減の62%だった。
月刊誌読書率は前回と同じ43%。内訳は、毎月読んでいる割合が3ポイント減の20%、ときどき読んでいる割合が3ポイント増の23%だった。性別でみると、男性は前回より1ポイント減の36%、女性は同率の49%。その差は13ポイントと年々開く傾向にある。年代別では10代が最も高く62%、一番低いのが40代で38%。職業別では学生が52%で最高、最低は自営業の30%だった。同じ月刊誌を毎号読んでいる定期読書率は19%。前回より3ポイント減少してほぼ5人に1人の割合になった。
週刊誌読書率は38%で、前回より4ポイント減少した。内訳は毎週読んでいる割合が6%、ときどき読んでいる割合が32%で、ともに前回より2ポイント減少した。
週刊誌読書率を性別でみると男性39%(3ポイント減)、女性37%(6ポイント減)。ともに30%台に低下し、1995年の雑誌分類変更後10年間で最低となった。年代別では60代が42%でトップだが、年代が上がるほど「ときどき読む」割合が高くなり、60代で「毎週読む」人は3%しかいない。
読んでいる月刊誌のトップ5は『家の光』『現代農業』『オレンジページ』『NHKきょうの料理』『NHK趣味の園芸』。読んでいる週刊誌の上位4誌は『女性自身』『週刊現代』『週刊ポスト』『週刊文春』の順になっている。
書籍読書率は前回より2ポイント減少して29%。1998年以降減少を続けながらも30%台を維持していたが、今回20%台に落ち込み、過去33年間で最低の読書率を記録した。性別では男性21%、女性36%。年代別にみると10代の41%を最高に、最低は60代の23%。10代を中心に若い年代ほど高い傾向があるが、2001年以降10代~40代の読書率が急速に低下し、低いレベルで水準化しつつある。

〔1ヵ月の読書冊数は0.8冊〕
書籍を読まない人も含めた全員の1ヵ月の読書冊数は0・8冊で、前回より0・2冊減少した。性別では男性0・6冊に対し女性0・9冊。年代別では若いほど読書冊数が多く、10代1・9冊に対して60代は0・5冊だった。また、書籍を読んでいる人の平均冊数は前回より0・4冊減って3・3冊。
過去半年間に読んだ書籍のトップ5は『世界の中心で、愛をさけぶ』『バカの壁』『冬のソナタ』『蹴りたい背中』『ONEPIECE』。好きな作家・著者は西村京太郎、赤川次郎、宮部みゆき、瀬戸内寂聴、渡辺淳一の順。
雑誌、書籍の入手先・入手方法は、月刊誌が書店(54%)、スーパー・コンビニ(35%)、農協(22%)、週刊誌がスーパー・コンビニ(45%)、書店(44%)、美容院・食堂・病院(37%)、書籍が書店(86%)、図書館・公民館(20%)、スーパー・コンビニ(15%)の順だった。

〔本代は86円減少して月757円〕
本(月刊誌、週刊誌、書籍)を読まない人も含めた本代の支出額構成をみると、一番多いのが「買わない」で42%で、前回より1ポイント増えた。本を買わないのは女性(39%)より男性(45%)で多く、また10代の21%を最低に、最高は60代の53%と、年代が上がるにつれて本を買わなくなる傾向がある。
本を買わない人も含めた全員の月平均支出額は757円で、前回より86円減少した。性別では男性が72円減の778円、女性が100円減の738円。年代別では10代が最も高く1069円、一番少ないのが60代で573円だった。職業別では給料生活が957円でトップ、学生が876円で続く。最低は自営業の496円。一方、雑誌か書籍いずれかを買う人の平均額は1348円で、前回より181円減少した。
1日平均の読書時間は読まない人も含めた全員で16分で、前回より3分少なくなった。性別では男性が3分減の14分、女性が2分減の18分。年代別では10代がもっとも長く23分、短いのは30代の12分で、これまでは年代が上がるにつれ読書時間が短くなる傾向が強かったが、今回はその形が崩れている。職業別では学生の25分がトップだが前回より12分も減少した。最短は自営業の10分。なお、本を読んでいる人の1日平均読書時間は3分減少して25分となり、この5年間で最も短くなった。
新聞の閲読時間は前回より3分増えて28分、テレビの視聴時間は5分増えて161分になった。新聞は年長者ほど閲読時間が長く、テレビは30代を底に若年・高齢層の時間が長くなっている。

〈調査方法〉
全国の農業協同組合に加入している正組合員世帯の満16歳から69歳の家族を母集団とし、住民基本台帳から1世帯1名ずつを無作為に抽出した1167名を対象に、調査票を預けて後で回収する「留め置き法」を基本に実施した。有効回収数777、回収率67%。

ノセさんの書店診断in山形/ノセ事務所・能勢仁

〔第3回雑誌について〕

〈止めよう刺身状陳列〉
雑誌は基幹商品であるから、売場が最高に売れる状態になっていなければならない。ところが、書籍の売場に比べて未整理な売場が雑誌売場であった。雑誌平台はきちんとしているが、雑誌棚がぎゅうぎゅうにつまり、雑誌名も読めない店が約四分の一あった。雑誌アイテム数に対して、雑誌陳列棚が足らないために鱗陳列(刺身陳列)になってしまう。読者はこうした混雑陳列に対して探そうという気力は出ない。探しやすい書店に行ってしまう。
自店の扱いアイテム数に対して、陳列可能点数(フルカバー陳列として)はいくらあるのか、検証する必要がある。ほとんどの書店は1800誌(増刊、別冊を含む)は扱っている。雑誌台(1・8㍍)は平台2列、上4段とすると面平台陳列18誌、背差36誌、合計54誌である。1800誌を54誌で割ると34台という数字が出る。つまり必要雑誌台数は34台になる。
しかしである。ここに問題がさらにある。それはムックが年間7000点発行され、毎日送品されていることを忘れてはならない。月平均583ムック誌が送られてくる。先ほどの1800誌と合計すると2383誌を陳列しなければならない。先ほど同様計算すると必要台数は45台となる。
今回の臨店で最高に雑誌台を保有していた店は40台であった。売場面積300坪の書店である。この店は雑誌に力の入っていた店であった。45台雑誌販売台を用意できる店は400坪以上の店でなければ無理である。普通の書店では20台~30台が圧倒的に多い。所詮、全アイテム、並びにムックをフルカバー陳列することは無理なのである。それを知らずに無理に陳列するから、雑誌が重なってしまうのである。

〈それではどうしたらよいのか〉
コンビニでは週刊誌は3日陳列、月刊誌は20日陳列である。これは僅か2坪しかない雑誌売場の効率を考えた結論である。それで日商5万円販売する。
書店でもこの考えを導入する必要がある。これは雑誌の賞味期限しか陳列しない方法である。月刊誌は発売後1週間で75~80%の売上を示す。であるから3週間陳列すれば90~95%の販売を完了する。従って最後の1週間あるいは10日間は陳列からはずす、残品がある時は返品してしまう。陳列期間を縮めることによって刺身状の陳列が解消される。早期返品でなく、賞味期限販売と考えてほしい。
今回臨店した店の雑誌返品率は25%前後であり、全国平均より低かった。これからは20日間で売れるだけの冊数を仕入れれば、返品率はさらに低くなり、フルカバー陳列の結果、売上増になる。一石二鳥の陳列法となる。
もう一つの問題はムックの陳列期間である。L表示ムックは、その期間内陳列でよいが、それ以外のムックは自分の店でルールを決めればよい。

〈趣味誌を大切にしよう〉
ホビー、鉄道、カメラ、艦船、飛行機、クラフト、絵画、歌舞伎、ダンス、陶芸、宝塚等、趣味誌を大事にしてほしい。その理由は趣味誌には限定読者がついているわけで、書店にとっては固定読者である。我々の扱う雑誌1800誌の中、三分の一の600誌は趣味誌である。臨店で見る限りでは、1~2台の雑誌台の陳列の店が多かった。これでは刺身状陳列にならざるを得ない。ただ趣味誌の配本は1~3冊程度と少ないのが普通である。担当者の関心如何によって、読者が増えてくれば、今までの棚の差し陳列から平台陳列に発展する。定期改正の賜物である。趣味誌は担当者が関心を示さないと育たない。

〈自店ではどんな雑誌が売れているのか〉
雑誌は4つのゾーンに分けられる。
女性誌(ファッション、パズル、料理、住宅、インテリア、編み物等)
男性誌(モーター、スポーツ、コンピュータ、ギャンブル、アダルト等)
専門誌(ホビー、音楽、総合、ビジネス、テキスト、文芸等)
店頭誌(週刊誌〈少年、少女、青年コミック、一般〉、テレビガイド、レジャー、児童誌等)
この4つのジャンルが平均的に売れる書店は珍しい。必ず女性誌、男性誌、専門誌型と特徴がある。このデータは自分の店で把握していなければ雑誌売上は伸びない。取次に連絡すれば、毎月でもデータはもらえる。必ずもらって自己診断をして、よく売れるジャンル、弱いジャンルを認識する。この割合に合わせて陳列量の増減を図ること。よく売れるジャンルを育てる方が効率的である。例えば男性誌のよく売れる店であれば、モーター誌、スポーツ誌、男性ファッション等に一層力を入れ、対応すれば売上増は期待できる。

〈雑誌の年回転率は10回転以上ですよ〉
雑誌の平均的な商品回転率は9・7回転である。わかりやすく10回転以上と記憶すればよい。雑誌台1台に約35万円前後の商品が入っている。雑誌台が25台あれば、雑誌在庫金額は875万円となる。この在庫金額の10倍、8750万円が雑誌の年間売上となる。専門誌やムックが多く陳列されていれば、在庫金額はもっと多い。
100坪以上の書店では1000万円以上の雑誌在庫金額はざらにある。あっても構わないが、10回転は確保して下さい。担当者、店長は在庫金額に敏感になってほしい。

〈雑誌と実用書の連動陳列〉
実用書を書籍の棚に陳列するより、雑誌台の中に陳列した方が売上が作れることがある。売場面積の狭い店ほど、連動陳列は効果を発揮する。
料理、編み物、インテリア、住宅、名付け、妊娠出産育児、ペット等の実用書は女性誌、ファッション誌、健康誌の中に混合陳列すると読者に喜ばれることが多い。
男性誌の中にはくるま、カメラ、スポーツ、アウトドア、釣り、コンピュータ、ゴルフ、音楽、碁・将棋等の男性実用書を混合陳列すると読者は雑誌と書籍を購買されることが多い。臨店した店の中では、料理、編み物、住宅、くるま、カメラ、音楽等の混合陳列が目立った。中途半端に実用書を二分するより、一ヵ所陳列、連動陳列の方が読者には便利である。

鶴岡支部が山古志村支援でセット拡売

山形県組合鶴岡支部は1月に開いた新年の会で、「2005年企画第一弾」として小学館の新刊写真集『山古志村ふたたび』と、1969年に新日本出版社から発行され56刷を重ねている児童文学の名著『鯉のいる村』の2点セットを拡売することを決めた。『山古志村ふたたび』の3刷配本の3月1日を待って、幹事組合書店を中心に一斉に訴えのチラシを配布し拡販に努めている。
新潟中越地震支援では、昨年末のチャリティに続く取り組み。市民からは「近年大型書店がよそから来るが、地元の書店として一生懸命社会貢献していることに感心する」とお褒めの言葉もいただいている。
(佐藤一雄)

「家の光読書エッセイ」入選作品集

家の光協会は第4回「家の光読書エッセイ」入選作9点を掲載した入選作品集「本に感謝」を発行した。B6判58頁、非売品。
78年から22回にわたって募集してきた全国農村読書体験文を01年からリニューアル、毎年テーマを変えて募集している。今回は「本に感謝」をテーマに昨年7月から10月まで募集、1040点の応募があった。

月刊総務が新装刊

40年の歴史を持つ『月刊総務』が8日発売の4月号からオールカラー化新装刊。総務から経営を変えていくをテーマに一新する。
ナナ・コーポレート・コミュニケーションでは特約店を募集中で、特約店になれば同誌に書店名を掲載するほか、オリジナル高級手提げバック30袋を進呈。定期読者へのサービスも。

売上げ1598億円/創業以来初の税引前損失/講談社

講談社は2月23日第66期株主総会を開き、第66期(平成15年12月1日~16年11月30日)の決算及び役員人事を発表した。
これによると今期の売上げは1598億2700万円で前年比95・6%。内訳は雑誌1049億4700万円(93・9%)、書籍289億8900万円(101・7%)、広告収入216億1500万円(94・6%)、その他42億7500万円(104・8%)。
雑誌、広告収入が落ち込んだことから税引前当期純損失は5億1千万円、当期純損失は7300万円となった。税引前損失は同社創業以来初めて。
記者会見で決算報告を行った横山常務は「返品の増加による雑誌の減収と広告収入の減少で売上げは95・6%。利益面では費用の削減に努めたが、売上げの減少が大きく、当期損失を7千万円計上した。雑誌は今期、『課長島耕作』ほかパートワークを数点創刊した一方で『ホットドッグプレス』はじめ4誌を休刊した。コミックはほぼ前年並みの売上げを確保したが、『週刊少年マガジン』など本誌の売上げが減少し、93・9%となった。広告収入は月2回刊誌、週刊誌の減収が大きかった」と説明した。新年度の課題については、「雑誌事業、書籍事業の充実によりコミック事業依存からの脱却を図る。雑誌は事業全体の再構築を進め、書籍は売上げ率を改善し廃棄を減らし、さらなる体質改善を進める。創業百周年に向けアメリカ、中国などにおける国際的事業を推進するとともに、社内システム、インフラの抜本的整備を進め、新たな成長を目指したい」と述べた。
人事面では野間省伸副社長が担当局を持たず、社業全般を見ることになった。新取締役は栗原良幸、持田克己の2氏。栗原氏は講談社フェーマス・スクール社長からの復帰。持田氏は雑誌販売局を担当する。

講談社新役員(○新任)
代表取締役社長
野間佐和子
代表取締役副社長(社業全般)野間省伸
常務取締役(コミック部門担当)〔第3・第5・第7編集局・ライツ事業局担当〕五十嵐隆夫
同〔業務局・経理局・業務提携推進委員会担当〕横山至孝
取締役(書籍部門担当)〔広報室・編集総務局・校閲局・資料センター・生活文化局担当〕中沢義彦
同〔第2・第4編集局担当〕伊原道紀
同(雑誌部門担当)〔宣伝企画部・営業企画室・広告局担当〕大塚徹哉
同〔学芸局・児童局・総合編纂局担当〕柳田和哉
同〔書籍販売局・流通業務局・新システム推進部担当〕岩崎光夫
同〔販売促進局・コミック販売局担当〕森武文
同〔社長室・社史編纂室・総務局担当〕山根隆
同〔第1編集局・文芸局・文庫出版局担当〕鈴木哲
同〔第6・ディズニー出版事業局・デジタル事業局担当〕○栗原良幸
同〔雑誌販売局担当〕○持田克己
取締役相談役(渉外・関連会社担当)浜田博信
取締役(非常勤)小池武久
同関根正之
同山野勝
同保月滋
同皆川槇二
常任監査役稲垣文美
同○関根邦彦
監査役高井伸夫
同足立直樹
顧問幸脇一英
同浜村修

版元113社で商談会/愛知博で書店業界も元気に/東海日販会

東海日販会は2月24日午後4時からウェスティン・ナゴヤキャッスルで第49回通常総会を開催した。総会に先立ち商談会「東海ブックサミット2005」が行われ、出版社113社がブースを並べ3時間にわたって商談を行った。
総会は林茂夫氏(松清本店)の司会で進行。篠田元弘世話人代表(自由書房)が「東海地区は中部国際空港セントレアが開港し、3月25日に愛地球博が開幕する。今、名古屋が一番元気で、書店業界も期待できる」とあいさつ。さらに、書店を取り巻く経営環境について「新しい舞台と役者が登場して一種の革命が起き、旧体制が崩壊しつつある。プロ野球では巨人中心の枠組みから離れ、ソフトバンクや楽天が出現した。書店も新しい潮流が押し寄せ、今までと同じ形で新刊書籍のみの販売にこだわっていられない。ネット通販、漫画喫茶、リサイクルが出現し、図書館の品揃えも新刊書店を蝕む要因になっている。外部環境の変化に有効な対策を立てられなかった結果、新刊書店のマーケットをシュリンクさせたのではないか。今こそマージン、接客、オペレーションなどで新しいビジネスモデルが必要だ。今日のブックサミットは日本一の規模。お互いの商売に役立てていただいたと思う」と述べた。
宮川源氏(鎌倉文庫)を議長に事業報告、決算・予算、事業計画は佐藤光弘氏(光書店)が提案説明。来年の創立50周年に向けて500万円の記念事業費を計上したなどと報告し、承認された。
日販鶴田社長は祝辞で東海地区の経済指標に触れて「有効求人倍率は全国平均0・88に対し東海は1・31。地価変動も銀座2丁目の8・3%を名駅3丁目は9・9%で上回るなど、経済が活性化している。逆に活性化のため県外の企業進出も多く、これを地元企業がどう迎え撃つかが大きなテーマ。東海3県はマーケットのリーダーとして、全国の牽引力になっていただきたい」と述べた。
出版社を代表して文藝春秋白石会長は、最近気にかかる問題としてライブドアのニッポン放送買収を取り上げ「若い堀江氏が大企業に切り込んだことに、若者が刺激を受けた面がある」としながらも、「こういう形で当社が標的にされればどうなるか。株は非公開だが違う形の攻撃はありうる。企業を運営していく形が堀江氏とはあまりに違う。経済合理性ばかりで割り切れないのがメディア。訴訟をいくつも受け、裁判費用もかかり敗訴もある。それを避けて雑誌ジャーナリズムは成り立たない。芥川賞・直木賞も社内選考会に時間がかかり、他社の作品でも祝賀会をするなど、経済合理性はない。無駄な時間とコストをかけて出版社をやっている。合理化は目指しつつも、守るべきものは守っていきたい」と所感を述べた。
懇親会の席上では、ブックサミット出席書店の投票で選んだ「東海発ベストセラー」として①青春出版社『願いは、ぜったい叶うもの』、②理論社『神様がくれた漢字たち』、③中央公論新社『今週、妻が浮気します』が発表された。

本屋のうちそと

『いぬのきもち』に『ねこのきもち』、小さな「ほんやのきもち」は涙色と。「書店ではお求めになれません」という直販の雑誌が増えてきた。「お宅『いきいき』無いのー?」「スミマセン、当店には・」「じゃあ『ふくふく』は?」「スミマセン、それも・」「お宅は本当に何も無い本屋なのね!」お客様から見れば私はきっと役立たずの本屋だろう。
私は思う「そんなに返品率の高いリアルな本屋は嫌いかい?」と。即答で「ハイ、そうです」と言われそうだな。小書店の立場で言えば、返品率がいつまでも高いのは毎月のように大書店・SC・コンビニの出店が相次ぎ売り場が定まらないからで、お客様はそのたんびにアッチにウロウロ、コッチはガラガラとなる。日銀が景気をなんとか良くしようとお札を沢山刷っては「規制緩和」と言う底の抜けたバケツに注ぎ込んではいるのだけれど、低金利のお金が市中に溢れている限り、それを当てにした出店は続くわけで、高返品率は止まりませんわな。ついでにスーパーも出店競争で、低価格競争が続く限りデフレも止まらない、と。
雑誌や本以外でも通販業界はとても伸びている。一体いつから街の中の買い物はそんなに魅力無く苦痛なものになってしまったのだろう、大型店がこれだけ増えたのに。思うに買い物をしていてもなんとなく「疎外」されている感じが、有るのではないだろうか。モノを売買する時の「ひととひととのきもち」は、今どこに行ったのだろう。(海人)
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