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平成17年9月1日号
書店員向けにネットで受講/Eラーニング検討

スタートアップ21特別委員会は24日の委員会で、㈱ネットラーニング社から提案のあったインターネットを利用した書店従業員向け基礎学習コース「Eラーニング」を検討していく方針を固めた。
同社の提案は日書連のインターネットサイト「本屋さんへ行こう」に書店員向け基礎コースとして計画するもので、「本の基礎知識」「流通の基礎知識」「書店の仕事の基礎知識」などを習得。初級編、中級編各150分程度のコース案が考えられている。学習項目単位は10分程度としているため、業務の空き時間などに気軽に受講できる。
スタートアップ委員会では同社の提案を検討した結果、ホームページの運用面は情報化委員会(志賀健一委員長)、Eラーニングのカリキュラムについては指導教育委員会(大橋信夫委員長)が担当することを決め、ネットラーニング社と具体化を図っていくことを決めた。
このほか、同日の委員会では書店PRソング「本屋さんへ行こう」のデモ曲2案が示され、今秋の読書週間までにCD製作、配布の段取りであることが報告された。

雑誌・新刊書は不扱い/ブックハウス神保町の概要

8月24日午後、書店会館で行われたスタートアップ21特別委員会の席上、昭和図書が運営する「ブックハウス神保町」の計画概要が報告になった。
ブックハウス神保町は神田神保町2丁目、靖国通り沿いの北沢書店1階65坪に10月12日にオープン。売り場面積は45坪、事務所20坪。2階では北沢書店が「ブックハウス北沢書店」として引き続き洋古書を販売する。
計画では「出版社が共同して再販問題などの特定課題に取り組むための実験的な小売店舗を目指す」とうたい、雑誌、一般書新刊、コミックスは原則として扱わないという。扱い予定ジャンルは児童図書を中心としたファミリー図書と出版関連グッズ。
児童書新刊は展示を中心とし、販売する場合は在庫僅少本とともに定価販売。謝恩価格本は定価の半額で販売するが、3、4カ月ごとに商品を入れ替え、50%オフのシールを貼る。また、部分再販品については新刊時は定価扱いだが、一定程度経過したものは1~5割引。書協が実施しているネット価格本に連動する。
商品の販売にあたっては、商品にICタグをつけ、店舗管理の実証実験も予定、広くとったフリースペースで読み聞かせを行うなど、一般書店とはかなり異なる作りになりそうだ。
同店の運営に対する説明に対し、岡嶋再販委員長から「謝恩価格本は期間限定、場所限定が趣旨。謝恩価格本の販売を常設するのはおかしい」と異論が示されたが、地元・千代田支部は「商品が競合しない」ことを理由に、反対意見があがっていないことが報告された。

10月4日に合祀祭/出版平和堂

この1年間に亡くなった出版人を偲ぶ「出版平和堂合祀祭並びに合同慰霊祭」が10月4日正午より箱根・芦ノ湖畔の出版平和堂で営まれる。今年で37回目。
今回の合祀者は18名で、書店関係では没年順に鹿児島県・浜田智美(金海堂)、愛知県・高須元治(豊川堂)、栃木県・落合雄三(落合書店)の3氏が合祀される。

ポイントカードで論議/読者サービス委が初会合/日書連

日書連読者サービス研究特別委員会(井門照雄委員長)の初会合が8月24日、午前11時から書店会館で開かれた。会合では出版業界で行われている読者サービスの事例について検討を加えるとともに、図書カード端末を利用した共通ポイントカードのシミュレーションも示され、スタンプ方式、ベルマーク方式なども含めて、実現の可能性を探っていくことを決めた。
24日の会合では、冒頭に井門委員長から同委員会の設立経緯と目的について「今年2月理事会で萬田会長(当時)から『低率のポイントカードの仕組みを考えていきたい』と提案があり、5月の総会を経て6月理事会で特別委員会として設置されることになった。ポイントがらみで読者サービスとして何ができるか考えていきたい」と、説明があった。
続いて事務局がまとめた「出版業界の読者サービス」
が配布され、7年分の『弾力運用レポート』を中心に出版社、取次、書店、各業界団体ごとの取り組み事例が報告された。
これを受けて行われた意見交換では、「県組合が行っている施設への図書寄贈も読者サービスの一環ではないか」「地方出版なども地域に対するサービス」「少ない利幅で書店を経営していること自体、最大の読者サービスではないか」などの意見があがったほか、「一般消費者のイメージからすると日常的に行われている個々のサービス事例は少ない」という指摘もあった。
また、小売書店の利益率が低いため「書店が個々にサービスすることは体力的に無理。やるとすれば業界で原資を集める方向で考えるべきだ」とする発言もあった。
井門委員長は、今年2月頃、萬田会長(当時)の指示で全国共通図書カードの読取機を利用した共通ポイントカード・サービスの可能性を検討したことを明らかにした。これによれば、図書カード読取機を利用してポイントを貯める、交換する、データを送信することは技術的には可能だが、ターミナルの開発費だけで1億円程度必要で、さらに端末の交換か改造費用、データセンターの運用費が発生するという。
このほか、共通ポイントカードの運用についてはクレジット会社の利用、スタンプ方式、ベルマーク方式などの可能性についても自由に意見交換された。
討議の結果、「日書連だけで共通ポイントカードを出すことは原資の点で不可能」とする考え方で意見の一致を見た。今後、各方法の可能性を検討していくことを確認して初会合を終えた。

学校図書館研修会に48名が参加/茨城

茨城県書店商業組合では8月10日、水戸市民会館において情報化推進委員会の主催で司書ツール及び学校図書館の説明会を開催した。講師は茨城組合情報化推進委員の塚本氏(古河市つかもと書店社長)にお願いした。
書店業界の厳しい状況を反映してか、予想を大きく上回る48名の参加があり、椅子がたりなくて、一部立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。
研修会では、はじめて接する司書ツールにとまどいながらも、皆さん熱心に耳
を傾け、少しでも多く理解しようと取り組み、あっという間に予定の2時間が経過。その後もたくさんの質問が寄せられた。
これを期に、日書連マークが少しでも多く普及して、組合員の利益につながる事が期待される。(舘野弘広報委員)

江東・江戸川支部が納涼屋形船

東京組合江東・江戸川支部(本間守世支部長)は8月26日、東京湾に納涼船を仕立て「夏期交流会」を実施。支部員、目黒・世田谷支部、出版社のお客様など53名が出席した。
屋形船は定刻午後6時に小名木川を出船。本間支部長は「台風一過で気持ちよく納涼会ができる。これから3時間の船を楽しんで」とあいさつ。
東京組合丸岡義博理事長は「理事長に就任して3カ月たった。いろいろ問題はあるが、勉強して解決していきたい」と述べ、TS流通協同組合片岡隆理事長の発声で乾杯。隅田川、レインボー・ブリッジ、お台場の夜景を楽しみながら交流を深めた。

3年間で578名達成/ステップアップ読書ノート/神奈川総会

神奈川県書店商業組合は8月19日午後2時から横浜中華街のロイヤルホールヨコハマで第28回通常総会を開催、組合員48名が出席した。
長谷川理事長はあいさつで「読書推進、青少年育成条例、万引問題などで積極的に会議に出席し、官民連携を図った1年だった」と振り返ったあと、「県外からナショナル・チェーンの大型出店が相次ぎ、平成9年に613店あった組合員が396店に減った。バブル期に銀行が過剰融資したのと同じ状況が販売会社によって進められている。それが地域中小書店の売上げ減少を招き、資金繰りと経営を圧迫する要因になっている。大型出店は地方自治体のインフラ負担もある。せめて地域の書店組合に加入していただきたい。取次も業界の秩序ある発展の方向で協力してほしい」と、述べた。
山本副理事長を議長に進められた議案審議では、平成14年から神奈川県読書推進会で取り組んでいる「ステップアップ読書ノート」について、井上副理事長が報告。春・秋の年2回100冊達成者を表彰しており、組合書店に積極的なPRと普及を訴えた。平成17年春までの表彰者は累計で小・中学生381人、一般197名、合計578名にのぼっている。このほか神奈川県夏休み推薦図書も今年で21回を数え、毎年6万冊近く販売実績があがっていることが報告された。
長谷川理事長からは、神奈川県教育委員会、子ども読書活動推進会議が主催する「子ども読書活動推進フォーラム」が10月29日午後1時から県立かながわ県民活動サポートセンターで開かれるとし、官民一体で地域文化の裾野を広げていきたいと意欲を示した。
再販問題では堀委員長からポイントカードの対応について経過報告が行われ、「今後、日書連読者サービス研究委員会で具体的な検討に入る。景品規約とともに、組合員の意見を反映していきたい」と述べた。
組織強化の対応では、精文館書店、あおい書店、勝木書店、宮脇書店など県外大手の出店が相次ぎ、これらがいずれも組合未加入のことから、新年度は40店の加入促進を目指して働きかけを行なうとした。
決算・予算案、事業計画案は岡本事務局長が提案説明し、事業報告とともに原案通り可決承認。総会終了後、版元・取次46名をまじえて懇親会を行った。

庄内産のブックカバーと一緒に販売/藤沢周平セット

8月26日からNHK金曜時代劇で「秘太刀馬の骨」が始まり、10月1日には映画「蝉しぐれ」が封切りになるなど、相変わらず藤沢周平人気は衰えを知らないが、海坂藩のモデルになった鶴岡の観光客に藤沢周平関連のおみやげをと、鶴岡書店組合(代表=阿部久書店・阿部等氏)は「蝉しぐれ文庫本セット」と「蝉しぐれサムライセット」の販売を始めた。
鶴岡は青森県津軽、岩手県南部と並ぶ刺し子の生産地で、庄内の木綿藍染めや古布を刺し子にした手作りブックカバー、同じく日本最北限の絹産地を生かしてシルクの刺し子ネクタイを本と組み合わせた。刺し子の製作は庄内刺し子教室のグループに依頼した。
文庫本セットは「蝉しぐれ」の文庫本とイラストマップ「藤沢周平ゆかりの地図」、ブックカバーが付いて4千円。サムライセットは四六判「蝉しぐれ」に地図とネクタイが付いて8200円。
鶴岡書店組合では、藤沢周平ファンの方のお土産や贈答品になり、また新たな
藤沢周平の愛読者になってくれればありがたいとしている。
発売元は鶴岡市・鶴岡書店。電話0235・23・7041番まで。

4ヵ月ぶりにプラス/8ジャンルで前年をクリア/日販調べ

日販経営相談センター調べの7月期書店分類別売上調査が発表された。これによれば7月期は全体で102・0%となり、4カ月ぶりに前年同月比をクリアした。
書店規模別では40坪以下クラスが98・8%、立地別では商店街が97・9%で前年を下回った。苦戦の続いていた41~80坪は10カ月ぶりに前年を上回った。
ジャンル別では、文芸書
をのぞく8ジャンルが前年をクリア。8ジャンルがプラスになったのは昨年2月以来17カ月ぶりだという。
文芸書は88・1%で7カ月連続の前年割れ。ヒット作の多かった昨年の反動と見られる。逆にコミックは『ドラゴン桜』『鋼の錬金術師』が好調で、108・4%と7カ月連続のプラス。
客単価は平均1032・9円で前年同月比7・2%のプラスになった。

訃報

杉本貞幸氏(元東京組合副理事長、出版小売公取協専務理事)
8月21日、肺炎のため死去した。82歳。通夜は24日、告別式は25日、江東区の富岡斎場で営まれた。喪主は夫人の美代子さん。昭和57年から平成6年まで出版物小売業公正取引協議会専務理事として書店景品規約の啓蒙・宣伝に勤めた。

スペイン8日間の旅/日書連企画・参加者を募集

日書連では、組合員並びにご家族を対象とした特別企画「スペイン8日間の旅」を11月に実施します。世界遺産のアルハンブラ宮殿・ヘネラリーフェ庭園やコルドバ歴史地区の観光、建築家ガウディの傑作として名高い聖家族教会、白い町で知られるミハスや断崖絶壁の町ロンダなど、スペインの文化遺産を満喫できるツアーです。長い伝統と歴史を誇るスペイン国営のホテル「パラドール」にも宿泊します。スペイン最後の夜のパーティーは本場のフラメンコディナーをお楽しみください。
〈実施要領〉
▽旅行期間=11月24日(木)~12月1日(木)の8日間
▽旅行代金=19万9千円(2名1室利用。1人部屋追加代金4万5千円)
▽募集人員=60名(最少催行人員30名)
▽申込締切=9月30日
▽添乗員=成田より同行
▽食事=朝食6回、昼食3回、夕食4回(機内食除く)
▽問い合わせ・申込先=日本通運㈱首都圏旅行支店営業第3課担当=土岐(どき)、内海(うちうみ)、附田(つくた)℡03―6251―6353
〈旅行スケジュール〉
11月24日=成田発、バルセロナへ。バルセロナ泊。
25日=バルセロナ観光、午後バレンシアへ。車窓観光の後バレンシア泊。
26日=グラナダへ。アルハンブラ宮殿、ヘネラリーフェの庭園を観光。グラナダ泊。
27日=白壁の町ミハス散策の後、断崖絶壁の町ロンダへ。午後セビリア観光。アラブの古城「カルモナのパラドール」泊。
28日=コルドバ歴史地区を観光、スペイン新幹線AVEでマドリードへ。着後市内観光、マドリード泊。
29日=マドリード終日自由行動。フラメンコレストランにてサヨナラパーティー。マドリード泊。
30日=マドリード発、機中泊。
12月1日=成田着。
※オプショナルツアー
11月28日=①マドリード夕食プラン(6千円)
11月29日=②世界遺産・トレド観光(8千円)③プラド美術館見学(6千円)

読みきかせらいぶらりい/JPIC読書アドバイザー・鈴木綾子

◇2歳から/『こちょばここちょばこ』中川ひろたか=文/村上康成=絵/ひかりのくに780円/2005・3

小さい子を見るとどうしてくすぐりたくなるんでしょう?かわいいほっぺに、おひざに、おなか。思わず「こちょばこ、こちょばこ~!」ケラケラ笑う子どもたちの笑顔が見えてきそうです。たっぷりスキンシップをとりながら読んでくださいね。「こちょばこ」シーンのママの顔も最高。

◇4歳から/『やまださんちのてんきよほう』長谷川義史=作/絵本館1200円/2005・3

やまださんちの家族の様子を天気予報で表した面白絵本。ぼくがおねしょしたときは「こうずい」、ママが「冬ソナ」観て泣いてると「ごごいちじ、にわかあめ」、「おひるははるさめ」など。読み聞かせのときには気象予報士さんのマネをして読むとウケます。ユーモラスな絵も必見。

◇小学校低学年向き/『ごくらくらくご2』桂文我=作/飯野和好=絵/小学館1500円
2003・11

全国で「おやこ寄席」を開催し、古典落語を子どもが楽しめるように工夫している著者による落語絵本第2弾。収められた4編のうち「月とおだんご」は、俳句を上手に作ったら、お団子を1つずつ食べていいというゲームを始めた姉弟の話。トンチンカンな俳句を作る弟の様子が爆笑です。

日書連のうごき

8月1日出版再販研究委員会に丸岡会長ほか関係委員出席。
8月2日出版関連業界電子タグ標準化委員会に小林、井之上、小川各委員と大川専務理事が出席。
8月3日樽床、佐々木、肥田各代議士を下向理事ほか数名で訪問。文字・活字文化振興法成立に伴う出版業界対応打合せに大川専務理事出席。
8月4日再販弾力運用レポートⅧ製作に向けての打合せに大川専務理事出席。データベースに関して大阪屋との打合せに志賀副会長と大川専務理事出席。
8月5日読進協事業委員会に大川専務理事出席。
8月8日情報化推進委員会。
8月9日第37回出版平和堂合祀者選考委員会に大川専務理事出席。
8月10日山形県学校図書館システム研修会に長尾委員が講師として出席。出版物公取協として影山専務理事ら数名で公取・消費者取引課訪問。
8月11日「サン・ジョルディの日」実行委員会。書店経営実態調査特別委員会。
8月12日出版流通倉庫協議会総会に大川専務理事出席。
8月19日芥川賞・直木賞贈呈式に丸岡会長ほか役員が出席。
8月22日子どもの読書推進会議・絵本ワールド事務局会議に大川専務理事が出席。
8月23日流対協との意見交換会に丸岡会長ほか再販関係委員が出席。
8月24日読者サービス研究特別委員会。スタートアップ21特別委員会。
8月25日公取・舟橋取引部長との意見交換会に、丸岡会長ほか数名の役員が出席。電子書籍ビジネス運営委員会に志賀副会長が出席。
8月26日NPO法人「連想出版」設立総会に長尾委員が出席。
8月30日公正取引協議会連絡会議に下向副会長ほか役員出席。出版平和堂世話人会に大川専務理事が、第37回出版平和堂合祀際実行委員会に丸岡副会長と大川専務理事が出席。

売上げ伸び率4・5%の減/マイナス成長10年連続に/トーハン・平成17年『書店経営の実態』

トーハンが発行した平成17年度『書店経営の実態』によると、調査を行った全国の131企業366店舗の平均売上高伸長率は、前年比2・1ポイント増のマイナス4・5%。マイナス幅は縮小したものの、マイナス成長は10年連続となった。収益面では、売上高対営業利益率がマイナス0・24%(前年マイナス0・69%)、売上高対経常利益率が0・45%(同0・15%)で、ともに改善した。

〔損益状況〕
『書店経営の実態』では分析の基準として収益性に重点を置き、売上高対経常利益率がプラスの企業を「健全企業」、マイナスの企業を「欠損企業」に分け、比較対照している。
売上高伸長率をみると、健全企業が3・1ポイント増のマイナス2・6%、欠損企業が2・7ポイント増のマイナス5・2%、総平均ではマイナス4・5%となり、前年を2・1ポイント上回った。約75%の企業で伸長率がマイナスとなっている。
粗利益対経費率は80~85%以内が適切とされるが、総平均は100・9%で前年より3・1ポイント悪化、6年連続で100%を上回った。健全企業は92・8%であるのに対し、欠損企業は115・0%だった。粗利益対人件費率は50%以内が目標とされるが、健全企業が47・6%、欠損企業が59・5%、総平均では前年より5・4ポイント改善して52・1%になった。
企業の営業力の指標といえる売上高対営業利益率は、総平均でマイナス0・2%と6年連続の欠損。健全企業は1・5%で利益を確保したが、欠損企業はマイナス2・9%だった。
複合型書店の調査では、AVレンタル、セルCD、TVゲーム、文具それぞれの売上構成比が20%を超える店舗を「複合店」、また書籍・雑誌の売上構成比が80%を超える店舗を「本専業店」に分類した。
複合型書店の売上高伸長率を品目別にみると、書籍が0・9%、AVレンタルが3・9%とプラス。雑誌はマイナス0・8%、セルCDはマイナス0・3%、TVゲームはマイナス4・4%、文具はマイナス4・3%。本専業店は平均マイナス3・5%だった。
売上高対粗利益率は本専業店22・7%に対し、AVレンタル29・8%、セルCD25・3%、TVゲーム22・3%、文具複合店21・6%で、AVレンタル複合店の収益悪化が目立つ。
地域別の売上高伸長率は全地域でマイナスに。東京はマイナス6・2%と大きく落ち込んだ。立地環境別ではSC内が0・2%と唯一のプラスで、あとは軒並みマイナス。住宅地(マイナス6・7%)、駅前(マイナス6・2%)の不振が目立った。売場規模別では301坪以上(2・7%)以外はすべてマイナス。20坪以下でマイナス6・5%と小規模店の厳しい状況が続いている。

〔販売効率〕
従事者1人当たりの月間売上高は、健全企業203万7千円、欠損企業150万7千円で、総平均では186万3千円と横ばいだった。従事者1人当たりの月間粗利益高をみると、健全企業44万8千円に対し欠損企業は31万2千円。総平均では前年比1千円増の40万4千円となった。
商品回転率は健全企業4・8回、欠損企業5・0回で、総平均は前年比0・3回減の4・9回。売上高対粗利益率に商品回転率を掛けた商品投下資本粗利益率は、収益性と商品投資効率を総合的に判断する指標。健全企業109・8%、欠損企業102・0%で、総平均では前年より6・7ポイント減って107・6%となった。

〔財務状況〕
総資本に占める自己資本の割合を示す自己資本比率は、健全企業が0・1ポイント減少し16・6%、欠損企業が0・9ポイント減少し9・0%。総平均は13・8%で1・0ポイント増加した。
流動比率は1年以内に回収される資産である流動資産と、返済義務を負う流動負債のバランスを見ることで短期支払能力を表す指標で、130%以上の確保が望まれる。健全企業139・3%に対し欠損企業は130・0%で、総平均では8・2ポイント減の136・6%となった。
固定資産への投資が適正かを判断する尺度となる固定比率は、100%以下が目標。健全企業は12・1ポイント増の234・9%と悪化したが、欠損企業は7・2ポイント減の398・9%と改善。総平均は26・1ポイント減の275・5%になった。
全店平均の借入金を見ると、短期借入金は17・2%で前年比2・0ポイント増、長期借入金は40・5%で1・3ポイント減少した。

ふるさとネットワーク/近畿ブロック編

〔滋賀〕
「陶器の町」として全国的に知られる信楽は、日本六古窯と言われる常滑、瀬戸、越前、丹波、備前、信楽のうち、1250年の歴史を誇る日本最古の産地。奈良朝の天平14年(742年)、聖武天皇が信楽の地に紫香楽宮を建立する際に、ここの土をもって布目瓦、汁器の須恵器を焼かせたのが信楽焼の始まりとされている。
室町、安土桃山時代には茶陶、江戸時代には茶壷の生産が盛んになり、梅壷、味噌壷、徳利、土鍋など日用雑貨も作られるように。明治から昭和にかけては火鉢が国内シェア80%を占める主製品になった。その後は植木鉢や花瓶、庭園用品、傘立て、食器、有名な信楽タヌキなど様々なものが作られるようになり、現在に至っている。
素朴さと暖かさが魅力。昭和51年には国から伝統的工芸品に指定されている。

〔大阪〕
商業捕鯨が禁止されてから20年以上経過した。それに伴い鯨肉は庶民の食卓から消えてしまった。ところが、わが町にはその捕鯨が隆盛だった頃を偲ばせる遺跡がある。即ち、大阪市東淀川区瑞光2丁目の瑞光寺にある雪鯨橋(俗称くじら橋)である。
宝暦6年(1756・一説には宝暦4年)瑞光寺住職・潭住(たんじゅう)禅師が南紀太地浦に行脚した折、不漁に苦しむ漁師たちに豊漁祈願の依頼を受けた。仏法では殺生は五戒の1つと断ったが、たっての願いを断り切れず祈願したところ豊漁となった。
村人はその後お礼に黄金30両と鯨の骨18本を寺に贈った。住職はその骨で橋を作り、鯨の供養をしたと伝えられる。
後に寺が戦災にあい、橋も破損したが昭和49年太地町の協力を得て復興した。
(中島俊彦広報委員)

〔京都〕
京都では毎年8月16日の夜、「五山の送り火」が行なわれる。お盆に迎えた精霊を送る信仰の行事で、午後8時、東山連峰の如意ヶ獄の75の火床を並べた「大」の文字に点火される。続いて松ヶ崎の「妙」と「法」、西賀茂の船形、金閣寺裏の左「大」文字、北嵯峨の鳥居形と、次々と火が灯される。昔は随所で送り火が複数見られたが、最近は高層建築が増えたのか1ヵ所で多く見るのは難しくなってしまい、送り火観賞の観光バスが走るようになった。
全国的に有名になった「送り火」。「大」の文字は「弘法大師の筆によるもの」とか諸説あるものの、その起源ははっきりしない。しかし今も連綿と続くこの行事は、地元保存会の努力と奉仕によって成り立っている。われわれ書店業界も見習って、地域文化の発信の火を灯し続けていきたい。(棚橋良和広報委員)

〔奈良〕
「吉野・大峯」「熊野三山」「高野山」の3つの霊場と、これらを結ぶ大峯奥駈道、熊野参詣道中辺路、小辺路、大辺路、伊勢路、高野山町石道――奈良、和歌山、三重の3県にまたがり、古くから多くの人たちが歩いてきたこれら霊場と道が「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されて1年。奈良県は9月から11月にかけて「世界遺産登録記念フェスタ2005」を開き、様々なイベントを実施する。
このうち「心の道ウォーク」は修行体験を中心としたウォークイベントで、一般向けから健脚向けまでコース別に実施。「大峯山山伏修行一日入門」「義経が歩いた喜佐谷から象(きさ)の小川を訪ねて」「金峯山寺修行体験~回峯行者といく大峯奥駈道~」など興味深いラインアップが並ぶ。山々を紅葉が彩る秋の奈良を堪能したい。

〔和歌山〕
私の近頃のお気に入りスポットが、高野詣の表街道の中心であった「天野の里」。「丹生都比売神社」を擁した小高い山中の里である。丹塗りの楼門とたいこ橋の美しいこの神社(重文)他、弘法大師に縁の深い狩場大明神、西行堂、横笛の恋塚など史跡に事欠かないこの里では、時の流れがゆるやかに感じられる。その昔は参詣道として賑わいを見せていたのだろうが、今はひっそりとまさにかくれ里である。初めて訪れたのが秋だったこともあり、山中のトンネルを抜けて、眼の前に開けた里の佇まいは、世俗を忘れさせられるようで、空気の清々しさ、空の青さを堪能できた。
この里の高原野菜が近辺の町で重宝がられているのもうなずける。高野山へ行く途中、少し寄り道してはどうだろうか。
(堀康雄広報委員)

〔兵庫〕
尼崎中央・三和・出屋敷商業地区まちづくり協議会が8月、尼崎三和本通商店街に「MiA(メイドインアマガサキ)ステーション」をオープンした。メイドインアマガサキ事業で認定された尼崎名産品を常設販売する「MiA(メイドインアマガサキ)ショップ」と、市内にある障害者作業所の商品を販売する「心和」から成る。空き店舗の増加と来街者の減少という問題に直面した商店街が、地元出資のまちづくり会社と共同で、市、商工会議所の出資を得て設置した実験店舗である。「シャッター通り」になっている商店街が多い中、三和本通商店街はこのようなステーションを設置するだけの力があると言える反面、今後このステーションが自立・自活するためには絶えざる発信とこの「場」を必要とする人が集まる仕掛けが大きな課題である。(中島良太広報委員)

北海道・東北地区で182名が参加/おはなしマラソン

日販は7月の第4土曜日を中心に北海道・東北地区の7書店で読み聞かせ会「おはなしマラソン」を開き、合計182名(大人106名、子ども76名)が参加した。
今回お話し会を実施したのは、BOOKSコア(北海道美唄市)、成田本店やえだ店(青森県青森市)、宮脇書店水沢ブックセンター(岩手県水沢市)、高桑書店湯沢店(秋田県湯沢市)、高桑書店横手店(秋田県横手市)、BC湘南南吉成店(宮城県仙台市)、ツタヤ新田東店(同)。夏休み期間中ということもあり、多くの参加者で賑わった。大型絵本による実演や季節に合った選書など各書店で工夫を凝らし、好評を博した。なお、今回の実施で「おはなしマラソン」開催書店は累計514店、参加者はのべ6万813人にのぼっている。

移転

◇学習研究社出版営業部
左記の場所に移転した。
新住所=〒141―0031東京都品川区西五反田1―30―1ウィン五反田ビル〔促進室〕℡03―5434―1825、FAX同1829〔書籍販売室〕℡03―5434―1812、FAX同1829〔雑誌販売室〕℡03―5496―0621、FAX同0866〔出版サービス室〕℡03―5434―1820、FAX同1832〔販売管理室〕℡03―5434―1818、FAX同1832

◇ブックストラテジーサービス/ブックシステムサービス
左記の場所に移転、9月5日より業務を開始する。
新住所=〒102―0073東京都千代田区九段北1―15―15瑞鳥ビル3階℡03―5213―5475FAX同5476

催し

☆出版科学研究所「出版セミナー」
10月4日(火)午後2時から、新宿区の家の光会館7階コンベンションホールで開催。日経BP社代表取締役会長兼CEOの河村有弘氏を講師に、「変化の時代にどう対応するか日経BP社の戦略と悩み」をテーマに行う。
同社では、技術専門情報分野の雑誌と電子情報を一体化したビジネスモデル「マガジン・ウィズ・ネット」の構築を図っているほか、2003年に北京支局を開設、中国市場開拓に積極的に取り組んでいる。セミナーでは河村会長が日経BP社の戦略について語る。受講料5千円、申込締切9月20日。申込みは出版科学研究所出版セミナー事務局まで。℡03―3269―1379

☆トーハン総研カルチャーフォーラム
10月5日(水)午後2時から、神楽坂の日本出版クラブ会館で開催。「韓国の出版事情とメディア危機」と題し、韓国・中央日報メディア部記者の金宅煥(キム・テッファン)氏を講師に行う。
金氏は韓国言論研究院の研究チーム長、米ジョージタウン大学訪問教授、韓国・中央大学言論大学院客員教授を歴任。現在記者として活動中の金氏に、韓国の出版業界の現況からメディア時代の出版産業のあり方まで、さまざまな課題について語ってもらう。受講料5千円、申込みはトーハン総研セミナー事務局まで(℡03―3268―0731)。ホームページでの申込みも可。http://www.tohan-ri.co.jp/

出版QRセンターを設立/出版社38社が共同出資/トーハン

トーハンは7月13日に出版社38社と共同出資で㈱出版QRセンターを設立。トーハン桶川SCMセンター5階に共同在庫センターを設置して8月から一部稼動を開始した。資本金は1億円で、出資比率はトーハン53%、出版社38社で47%。代表は小林辰三郎トーハン社長。
新会社は、返品商品の検品・改装・保管・再出庫の工程を協業化。現状で15~20日要している返品商品の再出荷を5日以内に短縮する。また、参加出版社のトーハン非在庫商品をQRセンターに在庫することで、注文対応力を向上。受注から3日以内に出荷可能になる。注文リードタイムを短縮することで売上げアップと物流コスト削減が狙い。利用出版社は当面70社、最終的に4百社程度になる見込み。中経出版社、柏書房、丸善の3社は全量を在庫する。
トーハン桶川SCMセンター全体のプランでは、来春「書籍商品センター」稼動、来秋には書籍注文への搬入開始を予定しており、「書店POSデータから返品データ、注文データ、納品データを一元的にコントロールし、SCMを完成したい」(藤井副社長)と説明している。

〔出版QRセンター役員〕
代表取締役社長
小林辰三郎
専務取締役鈴木光雄
取締役高野仁
同池田禮
同嗔木荘一郎
同(社外)(講談社流通業務局長)江間正男
同(社外)(中経出版代表取締役社長)杉本惇
監査役藤井武彦
同(社外)(昭和図書代表取締役社長兼小学館社長室顧問)大竹靖夫

『からだにいいこと』10月号が完売/祥伝社

祥伝社の健康生活情報誌『からだにいいこと』10月号(8月16日号)が完売。関係者に「完売御礼」を出した。同誌は昨年12月に創刊。読者は30代から40代の女性が中心だが、10月号は特集「毒出しで今すぐ10歳若くなる」が評判を呼び、6万部を完売した。

人事

★学習研究社
(8月16日付)
〈組織変更〉
1.出版営業部に販売グループ、促進グループ及び販売管理室を設ける
2.販売グループは雑誌販売室、書籍販売室、商品管理室の3室体制とする
3.促進グループは促進室、出版サービス室の2室体制とする
4.雑誌販売室に雑誌販売課、ムック販売課を設ける
〈人事異動〉
出版営業部長兼雑誌販売室長(出版営業部長)
山田耕嗣
副部長兼促進グループ長兼出版サービス室長(副部長兼出版サービス室長)
黒崎輝雄
副部長兼販売グループ長兼書籍販売室長(書籍営業室長兼第4課長)
糸久哲郎
促進室長(促進室長兼第3課長)島田省五
商品管理室長兼商品管理室雑誌課長(雑誌営業室長兼第3課長)坂本登
販売管理室長兼取引管理課長(管理課長)
阿部勇喜

48時間限定で見られるDVDを販売/日販

日販は、48時間限定で鑑賞可能なDVD「48(よんぱち)DVD」を9月17日から東京・神奈川・千葉・埼玉のコンビニやインターネットで販売する。
「48DVD」は、開封後約48時間で再生不可能となる特殊樹脂でコーティングしたもので、米国のフレックスプレー社と国内独占販売契約を締結している。日販では、映像コンテンツの新しい楽しみ方や、映像を気軽に楽しむライフスタイルを提案していくほか、メディアの特性を活かした販促ツールとしての用途開発も進めていく方針。
今回発売するのは「アビエイター」「花と蛇」「カンフーサッカーオープニングスペシャル版」の3タイトルで、定価各6百円。1都3県のファミリーマート、サークルKサンクスなどのコンビニや、「48DVD」オリジナルサイト、楽天市場を通じて販売する。

本屋のうちそと

「店長ー、アタシお盆休み、5連休取りますからー(店のスタッフ/パート)」「アッアノー、それでは大変困るので、3連休の2日出の又2連休では駄目?(私/店主)」「だってー、もう旅行の予約、先に入れちゃってるしー、じゃあ私辞めます!」「ヤレヤレ、又職安行かなきゃ」
それはともかく選挙です。今回の選挙も国の経費は700億円余とか。有権者一人当たり700円支払っての一大イベントです、皆様是非ご参加下さい。
されど天下国家の事など何一つ顧みず、ひたすら我が店の存続のみを願う私としては、今回の選挙も選ぶのは難しい。小泉自民党も「規制緩和」路線だろうし、岡田民主党も「市場のことは市場に」とマニュフェストにちゃんと書いてある。国土交通省の有識者会議が、大規模商業施設の無秩序な郊外出店に対して、規制の方針を打ち出して来てはいるのだが。
戦後60年のこの夏、店の新刊の棚には我が国の過去の歴史観を問う本が多数並ぶ。国家の歴史観は大切である。しかし経済がここまでグローバル化し、国家の借金さえもが瞬時に国境を越えてしまう今、過去の歴史観の修正だけでこの国の未来を語ることが果たして可能だろうか。
あー、それにしても今日も私の元へ、「円」は巡って来てはくれない。私は思う、ひょっとして日銀が刷っているのは、実は「円」ではなくて「$」なのではないのかと。ところで「日本が自滅する日/石井紘基著」(PHP研究所)は現在品切れでしょうか。
(海人)
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