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全国書店新聞
平成17年10月21日号
謝恩価格本を常設販売/商品にICタグ装着/ブックハウス神保町が開業

27日から始まる読書週間に先立ち、12日、神田神保町に再販制度に則った謝恩価格本の常設店舗「ブックハウス神保町」がオープンした。書協が実施するネット謝恩価格本のほか、児童書を中心に品揃えした45坪の売場をのぞいた。
12日のオープンには業界関係者多数が出席。雑協白石理事長、書協山下専務理事、日書連丸岡会長、取協鶴田会長、公取委舟橋取引部長、JPIC小林理事長、児童図書出版協会竹下会長、小学館相賀社長、北沢ビル北沢社長の9名で除幕式が行われた。
小学館相賀社長はあいさつで「短時間で進めたために業界に波紋を与えたが、それなりに手を打った。皆さんの意見を反映して波紋をハーモニーに変えたい。子どもたちがここに来て、(本の世界に)あこがれ、手に取りたくなるような店にし、質問力を育てて力を与えていきたい」と、ブックハウス神保町の理念を説明。「神保町の町全体が一層活性化できるよう温かい声援をお願いする」と呼びかけた。
このあと、店舗を運営する昭和図書大竹社長が同店の概要を説明。①出版社の時限・部分再販実施を研究する実験店舗とする、②ICタグ実証実験の場とする――の2つを目的に、インターネットで展開する書協謝恩価格本フェアの出品図書を50%オフで販売するほか、部分再販品、児童書を中心とした新刊も並べたとした。商品には同社オリジナルのICタグをはさみ、タグをはずした商品が通過すると鳥カゴの小鳥がさえずる防犯ゲートなどの仕組みを説明した。店内中央にはゆったりしたソファーを配し、読み聞かせなどにも利用できる。

7千人が来場/子どもワールド岡山

岡山県書店商業組合(吉田達史理事長)は10月8日、9日の両日、コンベックス岡山で「子どもの本ワールドⅰnおかやま2005」を、山陽新聞社、こども読書推進会議、日本児童図書出版協会の協力で盛大に開催した。初日は天候不良で出足が鈍かったが、家族連れも多数来場し、2日間の入場者数は約7千人。会場には、さかたおさむのCD「サアー本屋さんへ行こう」をBGMで流し、会場の雰囲気を盛り上げることに一役買った。
講演会では絵本作家・飯野和好さんが読み語りを行い、サイン会も好評。2日目は内田麟太郎さんの講演で、会場は笑いの渦に包まれた。子どもの本の展示即売会は売上げ目標金額を大きく上回った。
(荒木健策広報委員)

絵本4千円のクーポン/秋田市で在宅子育て支援

秋田市は在宅の子育て家庭に、今年度から1セット12枚綴りのクーポン券を支給する。平成17年4月1日以前の生まれで、保育園や幼稚園に入園していない就学前の子どものいる家庭を支援するもので、日帰り遠足の「おでかけプラン」、一時保育の「ゆっくりプラン」と並んで、「親子の絵本プラン」を用意。市立図書館がすすめる絵本76冊の中から好きな本を購入できる。クーポン8枚(4千円相当)まで利用でき、パンフレットには秋田市内の組合加盟店19書店が紹介されている。

親しみもてる紙面めざす/地方の声吸い上げる仕組みを/全国広報委員会議

日書連広報委員会と各都道府県組合の広報委員、本紙編集部が一堂に会して1年間の広報活動総括と今後の編集方針を検討する全国広報委員会議が10月13日午後1時から書店会館で開かれ、総勢42名が出席した。
冒頭、開会の辞を述べた下向副委員長は、今回の全国広報委員会議を「丸岡新体制の下、今後の日書連広報の路線を決める重要な出発点」と位置づけ、「新聞がもつ影響力は大きい。書店新聞は組合員の声を聞き、組合員を励ます存在であるべき。機関紙として組合員が置かれている窮状を正しく紙面に反映し、組合のあり方を真摯に検討する役割をしっかりと果たしていきたい」と話した。
丸岡会長は「書店新聞は書店組合の機関紙。組合の政策、方針を組合員に正確に伝えるのが役割。書店新聞が役割を果たさなければ組合運動は成り立たない。最重要課題として紙面刷新に取り組む」と広報の重要性を強調し、組合運動についてより深く掘り下げた記事が必要と指摘した。さらに、親しみやすく読みやすい紙面作りを提起し、「全国広報委員同士のネットワーク、広報委員と日書連事務局、書店新聞編集部とのネットワークを確立し、地方の意見を吸い上げて紙面に反映させていくことが今後の課題」と述べた。
山口委員長は「日書連は数の力をバックに持つ事業者団体。独禁法で厳しく活動が制限されている。書店新聞もこうした制約の中で記事作りをしなければならない苦労がある。この会議を言いっ放し、聞きっ放しで終わらせてはならない。1つの会議を消化したというだけでは意味がない。ここで出た意見を今後の検討課題として、出来ることに関しては最大限の力で取り組んでいく」と話した。
坂口昇(大阪)、中島良太(兵庫)両広報委員を優秀広報委員として表彰したあと、赤澤本部委員を座長に各県広報委員によるフリー討論「拡大編集会議」を実施。「週刊から旬刊に変わって記事の内容が良くなったか検証する必要がある。組合員を主人公とする視点に立った、編集責任体制の抜本的刷新が必要」(北海道)、「青年部の動向など、若い書店人にスポットをあてた記事を」(青森)、「地元書店として生き続けている全国書店の特集を組んで、紙上交流を図ってはどうか」(山形)、「小さな店の声なき声を拾い上げ、取材して問題提起していくことで、組合員減少に歯止めをかけたい」(福島)、「1面は政治的な硬い記事でもいいが、後ろのほうの面では現場感覚の楽しく読める記事を」(茨城)、「一般組合員の切羽詰った声が新聞に載らない。総会等の場で投稿を呼びかけたい」(群馬)、「総会および理事会の議決事項を出来る限り素直に出すことが機関紙としての書店新聞の役割」(千葉)、「一口コントや川柳なども載せて、硬軟あわせもつ紙面構成を」(福岡)など、より良い紙面作りに向けて活発に意見交換を行なった。
最後に小泉副委員長が「年1回全国会議で会うだけでなく、全国広報委員間のネットワークを日頃から緊密にする試みと仕組みが必要」と述べて閉会した。

〈全国広報委出席者〉
▽本部=丸岡義博会長、山口尚之広報委員長、下向磐同副委員長、小泉忠男同副委員長、赤澤桂一郎同委員、谷口正明同委員
▽各都道府県組合=松山雄洋(北海道)黒滝恭一(青森)木村和一(秋田)栗原秀郎(岩手)佐藤一雄(山形)菅野喜(宮城)大内一俊(福島)舘野弘(茨城)竹内靖博(群馬)植田榮一(千葉)平井弘一(神奈川)白松猛(静岡)川口力(三重)熊田雅明(新潟)渋谷恵一(富山)宮原洋一(長野)清水祥三(福井)加藤務(滋賀)中島俊彦(大阪)山名達哉(京都)庫本善夫(奈良)中島良太(兵庫)今井直樹(島根)冨永信(山口)光永和史(愛媛)鹿子島慶正(福岡)岩永藤房(佐賀)古瀬寛二(長崎)宮崎容一(熊本)金光直明(大分)今村栄(宮崎)浜田晴樹(鹿児島)安仁屋博一(沖縄)
▽編集部=田中徹、白石隆史、土屋和彦

帯コン入賞作決まる/10月末に展示会と表彰式/大阪組合

大阪府書店商業組合は10月8日午後2時から組合会議室で定例理事会を開いた。各委員会の報告は以下の通り。
〔定款等改定委員会〕
9月17日の委員会で「第3章組合員」の条文を除いた部分の改定案がまとまった。10月17日に第2回委員会を開いて残りの部分を審議。理事会には全条文の最終案を取りまとめてから賛否を問うことにした。
〔出版販売倫理委員会〕
大阪府青少年健全育成条例の改正案が9月府議会に上程された。10月公布の後、18年2月から施行の予定。書店組合が要望していた未成年者からの古物買取禁止等の条文が追加された。古物商は未成年者から買い受ける時は身分証明書等で年齢を確認することが義務付けられた。
〔読書推進実行委員会〕
①当初、帯コン展示会・表彰式会場として予定していたアサコム・ホールが手狭であることが判明したため、大阪歴史博物館の研修室及び講堂に会場を変更することにした。10月7日、大阪読書推進会・中川会長に来組していただいて、入賞作の最終選考を実施、大阪府知事賞など約100点の入賞作品が選ばれた。10月27、28、29日の3日間、「帯コン」展示会、10月29日に表彰式を行なう。
②「読書ノート」の「読了カード」が約1400枚返送されてきた。「書店くじ」というプレミアがなく、50冊以上とハードルを高くしても、多くの返送があったことは喜ばしい。
〔事業・増売委員会〕
組合独自企画の拡材カレンダーを小学館の協力を得て安価(1枚50円)で提供する。総枚数は3万枚を予定。申し込み単位は100枚、200枚、500枚の3部門。申し込みが3万枚に満たない場合は中止。
〔学校図書館・IT関連委員会〕
大阪府立高校48校の図書館資源共有システムは某社が落札した。残りの99校は18年度に公募入札の予定。〔共同受注委員会〕
大阪の某公共図書館の図書納入が入札制に移行の模様。(中島俊彦広報委員)

北から南から

◇秋田県書店商業組合「第19回総会」
10月25日(火)午後3時から大仙市「史跡の里交流プラザ柵の湯」で開催。同日午後1時半から理事会。
(木村和一広報委員)
◇宮城県書店商業組合「平成17年度通常総会」
11月13日(日)、仙台市太白区・秋保温泉「ホテルニュー水戸屋」で開催する。第1部総会は午後2時から、第2部版元・取次研修会は午後3時半から、第3部懇親会は午後6時から。仙台駅西口バスプール正午発の送迎バスを用意している。

組合改革委員会を発足/書店新聞への通信活動強化/北海道

北海道書店商業組合(志賀健一理事長)は10月12日、札幌駅北口から徒歩5分という好立地に移転した新しい組合事務所において理事会を開催した。
志賀理事長による議事進行のもと、組織強化策をはじめとして今日の道組合が抱える様々な問題を討議した。その中で、現在休眠中の活性化委員会を解散し、新たに道組合改革委員会(仮称)を発足させた。委員会メンバー5名を選任し、来年6月開催予定の総会に向け、道組合のこれからの指針を具体的に策定し、かつ提言することとなった。
また、松山暫定広報委員長から道組合広報委員会が過日実施した「全国書店新聞」についての組合員アンケートの結果報告が行われ、紙面改善への働きかけを強め、魅力ある紙面にするため通信活動を強化していくことを確認した。
また、商取引是正問題や雑誌発売日2日目実現に向けて道組合としても活動の具体化をはかることを確認、理事長より委員会設置の方向で検討する旨の発言があった。財政問題でもこれまで以上に支出に対して厳正な判断を求める意見があり、改善策(久住副理事長担当)を検討した。
散会にあたり、アットホームな組合事務所として来札・来道の際は気軽に立ち寄れるような事務所にしていこうと、こもごも語られた。(高橋謙一広報委員)

台北BFの出展者募集/トーハン

トーハンは、来年開催される「第14回台北国際書展」の出展者を募集している。
同展示会はアジア最大級の国際図書展で、来年2月7日から「台北世界貿易中心展覧」で開催される。前回は9百社2千ブースが出展し、約32万人が来場。国際交流、版権売買、新刊発表や、読者への販売の場として講演会、サイン会など各種イベントも行われる。
主催者の「台北書展基金会」は日本から多くの出版社の参加を希望しており、トーハン海外事業部では主催者の意向を受け「日本出版社共同ブース」を16ブースの規模で運営する。ブースには商談スペースのほか、最新書籍、雑誌を紹介する展示コーナーを設ける。

参考図書

少年画報社は、創業60周年を記念して『赤胴鈴之助』『ビリーパック』『まぼろし探偵』の第1巻を復刻した。非売品。
同社は昭和20年に明々社として創業、『黄金バット』全4巻を刊行して大ヒットした。昭和23年に月刊誌「冒険活劇文庫」を創刊。昭和25年には「少年画報」と改題し、翌年社名も少年画報社に改めた。
今回復刻した3作品は、昭和30年代初頭にラジオ・テレビ・映画へというメディアミックスに成功し、現在のコミック文化隆盛のきっかけを作り出した記念碑的作品。

上野で子どもの本まつり/チャリティBF、セミナーが盛況

子どもの読書推進会議と出版文化産業振興財団(JPIC)は、10月8日から10日の3日間、台東区の上野恩賜公園で「第3回子どもの本まつりinとうきょう」を開催。多くの親子連れがチャリティ本販売や児童書セミナー、絵本作家の座談会など、本との触れ合いを楽しんだ。
中央噴水池前広場で行われた日本児童図書出版協会とヤングアダルト出版会の協力による「子どものためのチャリティ・ブック・フェスティバル」は、あいにくの雨で9・10日が中止になったが、初日のみで約450万円を売り上げた。
また、公園に隣接する東京国立博物館平成館では講演会・セミナー3プログラムが開催され、いずれも盛況だった。
8日に開催された岩波書店主催のセミナー「ファンタジーの魅力を探る」には298名が参加。はじめに基調講演で、児童文学者が「絵本から活字だけの読書の世界」への橋渡しとなる児童文学やファンタジーの魅力をわかりやすく解説。これを受けて第2部ではJPIC読書アドバイザーが、ファンタジー作品を中心とした読み聞かせとブックトークを行った。なお、このセミナーは平成17年度中に全国8会場で開催する予定。
9日にはポプラ社の協力により、「調べるって楽しい体験!パソコンで調べ学習」を午前・午後の2回にわたって開催。それぞれ40名が参加し、最新のデジタル百科を使った学習を体験した。10日の座談会「絵本作家たちの四方山話」は、とよたかずひこ、あきやまただし、村上康成、ささめやゆきの各氏が、絵本のことや自身の創作にまつわるエピソードを披露。聴衆311名が楽しんだ。
なお、子どもの読書推進会議とJPICによる上野恩賜公園での次回取り組みは、平成18年5月3日~5日の第7回「上野の森親子フェスタ」を予定している。

児童出協会長に竹下晴信氏

日本児童図書出版協会は9月5日に開いた総会で役員改選を行い、竹下晴信氏が会長に就任、以下の役員を決定した。
▽会長=竹下晴信(評論社)
▽副会長=下向実(理論社)
▽事務局長=高木正(文研出版)
〈各種委員会委員長〉
▽総務委員会=高木正▽書店委員会=小倉昇(福音館書店)▽展示企画委員会=渡辺裕(金の星社)▽読書推進ブックフェア委員会=田中志朗(ほるぷ出版)▽取次委員会=後藤敏彦(ポプラ社)▽目録委員会=今泉秀隆(小峰書店)▽『こどもの本』編集委員会=赤石忍(くもん出版)▽広報委員会=家井雪子(偕成社)▽研修委員会=岡本雅晴(あかね書房)▽図書館委員会=阿部伸介(農山漁村文化協会)
▽会計監査=鈴木昭伯(文化出版局)下中直人(平凡社)

MBCラジオでおはなしマラソン/日販

日販は、鹿児島県を主な放送エリアとするMBCラジオ(南日本放送)で、10月から読み聞かせ番組「徳永玲子の絵本の時間おはなしマラソン」の放送を開始した。
この番組は、福岡KBCラジオで制作し、KBCテレビ・ラジオで人気のパーソナリティ、徳永玲子さんが絵本を読み紹介するもの。福岡では昨年9月から放送を始めており、身近な言葉で絵本の楽しさを伝え、耳から聴く絵本の世界を楽しめる番組として好評を博している。
日販は書店での読み聞かせ会「おはなしマラソン」を実施しているが、ラジオ番組は、「おはなしマラソン」への参加者を喚起する読書運動の一つとして、読み聞かせの魅力を直接リスナーにアピールしようと始められたもの。MBCラジオの鹿児島での放送開始は、東海エリア、福岡エリアに続いて全国で3ヵ所目の展開となる。放送は毎週土曜午前9時40分頃と、毎週日曜午前10時5分。

10月27日は文字・活字文化の日/読書週間にあわせポスターでPR/JPIC

出版文化産業振興財団(JPIC)では、10月27日の「文字・活字文化の日」をPRするポスターをこのほど作製した。
今年7月に「文字・活字文化振興法」が成立し、読書週間の初日である10月27日が「文字・活字文化の日」に制定された。出版業界では日書連など出版4団体と読進協、JPICの6団体で「文字・活字文化の日」出版連絡会を結成。JPICに事務局を置き、「10・27キャンペーン」の推進や、各団体の取組状況の把握・意見交換を行っている。今回はポスター2万7500枚を取次を通して配送、店頭での掲示を広く呼びかける。

催し

◇本屋の村東京研修会書店業務支援ソフト「楽樂ほんやさんシリーズ」をリリースしている「本屋の村」は、11月5日午後1時から中野区の中野サンプラザで「ラクプロⅡ体験会」を開催する。体験会の内容は以下の4つの分科会。終了後、懇親会を予定。申し込みはHPで。http://www.hon-shop.com/
①ラクシリーズで単品管理(ラクシリーズをフル活用した単品管理の実際)、②ラクプロⅡ入門(外商管理を効率化するラクプロⅡ導入のステップ)、③ラクPOS入門(これからPOSレジ導入や入れ替えを検討される方へ機能全般の説明)、④ラクプロⅡ活用術(ラクプロⅡへのバージョンアップを検討される方、より高度なテクニックを紹介)
◇トーハン書店大学「書店ラッピングセミナー」
トーハン・コンサルティングは11月17日午後1時からトーハン本社でトーハン書店大学「書店ラッピングセミナー」を開催する。
クリスマスシーズンに向け「早くて、きれいで、コストのかからない」ラッピング手法を学ぶ。包材一式も提供され、店頭での業務にすぐ生かせる演習主体の実践的プログラム。他のスタッフへの教え方も学ぶ。講師はカスタマーズアイ・五味栄里氏。受講料は全国書店共助会加入店5千円。非加入店1万3千円。申込みはトーハン・コンサルティング教育事業部(℡03・3267・8686)

書店から責販制提起も/神奈川日販会で松信裕社長

神奈川日販会(松信裕会長)は10月14日午後2時半から横浜駅西口のホテルキャメロットジャパンで第35回総会を開催。会員書店73名、出版社・輸送122名など216名が出席した。
昨年、役員体制を大幅に
変更し、初めてのあいさつとなった松信裕会長は、上半期の業界成長率が前年を割り、下げ止まっていないこと、この10年で小売書店が半減したことに触れ「書店で売れないからコンビニだけで売れる本を作る。携帯に配信する。広告収入に頼るフリーペーパーを作る。書店も本以外に新天地を求め、相対的に新刊の比重が減っている。1つひとつの工夫は正しくても、合わせると大間違いという『合成の誤謬』(リチャード・クー)に出版界も陥っているのではないか。雑誌が売れずフリーペーパーに頼れば、ますます雑誌は売れなくなり、自己否定につながる流れがある」と、現状を分析した。
また、新聞販売業界では自廃店が出るのは恥として経営指導に当ってきたことを紹介し「販売網が縮小するのは出版業界の恥。既存店から自廃が出ないよう日販の経営指導をお願いしたい。日販の打つ手はトリプルウイン、無伝返品と一歩先を行っている。書店の側も責任販売制を提案し、返品率を下げる代わりにマージンアップを求めたい」と述べた。
松信会長を議長に議案審議では増売銘柄として小学館『明治時代館』(目標1500部)、講談社『旬の地魚料理づくし』『ティー&コーヒー大図鑑』(目標2銘柄で5千部)を決めたほか、青年部組織「藍青会」からは「コミック売上げUPフォーラム」を11月10日に開催することが報告された。
来賓あいさつで日販鶴田社長は販売の現状について「今年4、6、8月が若干上回ったが、返品の著しい増加で全体では非常に厳しい。神奈川エリアは全国平均を下回っているが、雑誌主力店が多いために、雑誌の低迷が追い討ちをかけている。アゲンストの風は強いが、潜在的な読者はいる。トリプル・ウインの仕組みを武器に新しいお客様の発見をお願いしたい。一方、業界は確実にシュリンクしており、売上げが減った分をリカバリーする新業態、商材も提供していきたい」と、日販の販売政策の一端を述べた。
総会第2部では、文化通信社星野渉出版担当部長が「本格的な競争時代、書店はどう変わるか」をテーマに講演した。

「声」/京王電鉄は社会的使命を/成田市・信水舎書店・飯塚信義

啓文堂久我山駅の問題が紙面を賑わしています。何十年もの間、その場所で書店をやっていなかった電鉄がなぜ今更、書店をやるのですか?「輸送人員が減少している。儲かるなら何でもやれ」が、電鉄経営陣の考え方です。「他の人のことなんかどうでもいい」。この考え方が駅員に対する暴行事件や苦情につながっていると思います。JR西日本のように大事故になったらどうするのですか。子供は大人のまねをします。トップがしっかりしていないから部下が今回のような出店を考えるのです。そして、「やってみてやっぱり儲からないので閉店します」ということになったとき、どう責任をとるのですか?電鉄会社は利益追求の前に、やるべきことがあるのではないでしょうか?

15歳の最年少受賞/河出書房『文藝賞』

第42回文藝賞の授賞式が10月14日午後6時から東京・駿河台の山の上ホテルで開かれた。今回の受賞は青山七恵氏『窓の灯』、三並夏氏『平成マシンガンズ』の2作。三並氏は15歳の中学3年生。これまで綿矢りさ氏ら若い作家を多数輩出してきた同賞でも史上最年少の受賞となる。青山氏は22歳の会社員。
授賞式で選考委員の田中康夫氏は「優れた作品を選んだ結果がたまたま中学生だったということに過ぎない」と強調し、「青山、三並両氏とも年齢、性など表層的なものを超えたセンスがある」と高く評価した。青山氏は「他人事のような不思議な感覚。新しい世界に一歩踏み出してワクワクしている」、三並氏は「思春期のある一時期を終えた後、今までのどうしようもない自分を忘れないうちに書いた」と受賞の喜びを語った。
河出書房新社の若森繁男社長は「ここ数年、雑誌『文藝』は目覚しい実績をあげている。今回受賞した2人に温かい声援をお願いしたい」と述べた。

『あたらさん』創刊/暮らしの手帖社

暮らしの手帖社から別冊暮らしの手帖『あたらさん』が10月25日に発売される。A4変型判、定価780円。創刊号は8万部でスタート。次号発売は来年2月だが、早い時期に隔月刊をめざす。
誌名は「もったいない」の古語「あたら(可惜)」と、太陽(サン)を組み合わせたネーミング。古くて新しい「もったいない」というテーマを、地球全体の明日を意識する読者とともに考えていく。読者対象は30代後半から50代。
創刊号は対談「私の好きな美しい暮らし」、「母娘三代で体験した『愛・地球博』」、「新・ベレー礼賛」、「大根今昔物語」など。編集部をしなの鉄道の無人駅「信濃追分」駅舎から情報発信していくことも注目を集めている。

本屋のうちそと

大雨洪水警報が出された土曜日。夫は商店街の一年に一度のイベントを強行するか中止するかの連絡待ちで仕事どころではないパニック状態。
時間短縮・規模縮小で強行することになり開始までの間に近所や幼年誌を優先して配達に出かけ二時間ほどで戻ってきました。すぐさま紋付袴姿に着替え、どしゃぶりの中、商店街での40分間の行列。持たせた大きめの番傘は主役に使用され、ビニールの百円傘では雨風を凌げるわけもなく、ドブネズミよりも酷いかしらという姿で帰ってきました。
週が明けて月曜日の朝、「土曜日に入ってるはずの雑誌が届いていない」という電話。「土曜日はひどい雨でしたので配達をお休みにしましたので今日お届けします」と答え、それでお客様も納得してくれたものだと思っていました。
ところが、夫が配達に伺った際に「土曜日に配達できないなら電話をするのが当たり前だろう。おまえだけが本屋じゃないからな」と強い口調で言われたのだそうです。
帰るなり「片道20分往復40分の町はずれの会社まで雑誌を1冊買ってもらうためにそこまでのサービスをしなくてはいけないのだろうか」と夫から意見を求められました。「そこまで言うのは何様なの?」と思ってもお客様からの解約の申し出なら角が立たないだろうねと怒りを抑えたつもりでした。
木曜日、夫は「あそこの会社へ行ってご期待には添えないので今後配達はできませんと断ってきたよ」と週前半のモヤモヤを一気に解消してきたのでした。
そこの会社は年中無休24時間営業の葬儀屋さん。儲けの桁が違いますが……。(あかり)
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