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平成18年5月1日号
5月中旬にも官報告示/小売公取協の景品規約改訂

出版小売業公正取引協議会の「景品規約」改訂問題で、4月15日、公取委で公聴会が行われたが、4月20日に開催した小売公取協理事会で井門会長が公聴会の模様を報告した。当日の公述人は書協・雑協から昭和図書・大竹靖夫、取協から中央社・土屋博功、全国広告関連労働組合協議会・藤井勝敏、消費者協会・市原由美子、主婦連・和田正江、法政大学教授・岸井大太郎の6氏。大竹、土屋、藤井の各氏は規約変更に賛成したが、これ以上拡大することを懸念し、主婦連・和田氏は景品規制の緩和より値引きを求めたという。
公聴会を経たことで、改訂案は公取委で最終検討に入り、5月半ば過ぎに官報告示される見通し。小売公取協ではパンフレット「景品提供のルール」改訂版を作成して配布することにしている。

総会までに報告書作成/全国書店の「経営実態調査」/日書連

小売書店の経営の窮状を明らかにするため実施した『全国小売書店経営実態調査』の結果がまとまり、5月総会までに報告書を作成することが4月20日に開かれた日書連定例理事会で発表された。日書連はこの報告書をもとに書店の経営環境改善へ向けた様々な取り組みを展開していく方針だ。
〔実態調査〕
『全国小売書店経営実態調査』は、2028店からの回答を元に報告書がほぼまとまったことを高須委員長が報告した。調査結果は「まとめ」「書店の現状」「雇用・労働条件の現状」「経営の実態」「取引の実態」「経営者の実態」の各章からなり、自由意見欄への記入は報告書別冊としてまとめる方針。報告書は5月の日書連総会までに作成する。
丸岡会長は「調査結果をベースに出版社、取次に働きかけ、書店の取引改善を目指していきたい」と、今後の方針を述べた。
〔環境改善〕
環境改善ワーキング機関は2月23日、3月7日と議論を重ねてきた経過を鈴木委員長が報告。19日の委員会では河出書房新社若森社長を招き、書籍の価格設定について勉強会を行ったとした。
鶴谷理事は「営業改善ができず廃業していく書店が増えている。営業努力の問題でなく、キャッシュフローの悪化から財務が逼迫している」と問題点を指摘。「書店のキャッシュフローを改善するためには、商品回転率に合わせた支払いサイトの延長が必要だ」と述べ、各県組合の理解と協力を求めた。
〔流通改善〕
5月17日に発売される『ハリー・ポッター』第6巻の販売報奨について、藤原委員長は「返品許容が5%だからといって、販売数の95%にしか報奨金を出さないのはおかしい。100%売ることが前提ではないか」と指摘。静山社、ブックストラテジー両社に申し入れたことを報告した。
今後の方針として、藤原委員長は『ダ・ヴィンチコード』の評価など、責任販売制の推進を検討したいとした上で「三者が応分のリスク負担でないと責任販売制度は成り立たないのではないか。現在行われている責任販売制は書店のリスクだけがあり、取次にはリスクがない。最終的に時限再販が必要だという意見もあがっている」と、問題点を指摘した。
発売日問題では、今年の運送会社夏期統一休暇は8月13日(日)、14日(月)、15日(火)となったことが報告された。
〔指導教育〕
書店業界に新風を吹き込み、元気になるような「私の書店論」(仮称)募集について大橋委員長が説明を行った。応募資格は都道府県書店組合加盟店の経営者、従業員、パート、アルバイト。原稿は4百字詰め原稿用紙20枚以内の分量にまとめる。応募期間は7月1日から8月31日まで2カ月。最優秀賞1名に賞金20万円、優秀賞3名に賞金各3万円を進呈。募集要項、審査結果は書店新聞紙上で発表する。

9月へ向け対応決める/日書連共済会の存続・解散

4月1日から施行された保険業法等の一部改正により「日書連共済会」も規制対象となったため、組織を変えて存続していくか解散するかの瀬戸際に立たされている。
日書連共済会は4月20日午前9時半から緊急理事会を開いて保険業法改正に伴う今後の対応を検討。当面、平成19年度の募集は行わないとしたほか、取次共助会や他団体などの情報を収集し、小額短期保険業者としての届出期限である今年9月までに対応を決める方針を確認した。
今回の保険業法の一部改正は、同法が従来「保険会社」のみを規制してきたのに対し、契約者保護の観点から保険業法の適用範囲を見直し、任意団体などで特定の者を対象に保険引き受けを行う共済会などの事業も保険業法の規定を適用することになったもの。
一定の事業規模で小額短期の保険のみを引き受ける場合は、登録制の「小額短期保険業者」の枠組みを作った。この場合、最低資本金1千万円、資産運用は預金、国債など安全資産に限り株式などへの運用は認められない。
緊急理事会で日書連共済会運営委員会木野村委員長は①金融庁に保険会社として届け出る、②共済協同組合を設立する、③外部の保険会社に業務委託する、④無認可共済として存続する、⑤解散する――の5つの選択肢を示し、「保険会社にするには規模が小さすぎる。供託金も必要だし、資産運用も厳しいチェックが入る。日書連の福利厚生事業部として存続する場合は見舞金は30万円以下の小額に。解散の場合は災害準備金の配分が問題になる」と状況を説明。「運営委員会では日書連共済会規模の存続はむずかしく、解散やむなしの意見が多かった」と紹介した。今後さらに情報を収集し、5月15日に全国地区委員長会議を招集。対応策を検討する。

5月25日に日書連通常総会

日書連は5月25日(木)午前11時から東京・台東区の池之端文化センターに各都道府県組合代表が参加して第18回通常総会を開催する。
前日24日(水)は書店会館で午前11時から日書連5月定例理事会、午後4時から同会場で出版物小売業公正取引協議会の総会を開催予定。

特殊指定見直し議論/再販擁護へ重要性認識/4月理事会

日書連は4月20日午前11時から書店会館で理事会を開き、近く冊子になる「経営実態調査」のデータをもとに書店経営環境改善の様々な取り組みを行っていく
ことを確認した。理事会の主な報告は以下の通り。〔再販〕
岡嶋委員長は出版4団体で構成する再販研究委員会が今年1月以降開かれていないことを指摘し、委員会の定例開催を働きかけていきたいと述べた。
大野理事からは公取委で新聞業の特殊指定見直しが進んでいる問題について「再販制度を守る意味で出版業界も共闘すべきではないか」と提起し、岡嶋委員長は「新聞業界、教科書の特殊指定はずしは再販を骨抜きにする一環。両団体との意見交換も重要だと認識している」と、日書連の考え方を説明した。
〔スタートアップ21〕
出版インフラセンターが進めている出版業界のICタグ活用について、ICタグに付加する基本情報を各団体から求めていることを井門委員長が説明。同委員長は日書連として、①当初の目的であった万引き防止のための情報、②返品可・不可情報、③物流追跡情報の3点を要求していると報告した。
書店データベース整備の件では4月20日現在17組合で点検が完了し、15組合が作業中。残る15組合については早急にデータベースの点検を行うよう求めた。
〔読者サービス〕
読者サービスとしてのポイントカードについて井門委員長は「図書カードリーダーを用いたポイント付与を図書普及と話している」としたほか、1店1円程度で出版物にベルマークのような表示を行い、点数を集めて学校図書館充実につなげてはどうかと提案。業界内のコンセンサスをまとめていきたいとした。
〔取引〕
「初版配本ゼロ」が多数/『ダ・ヴィンチ・コード』文庫版/東京組合が調査――と報じた前号1面の記事について、角川書店が井上泰一社長名で「アンケートの意見の一部が選択的に記載され、極めて遺憾。正しい事実と認識に基づいた記事掲載を」と日書連と東京組合に申し入れてきたことが下向委員長から報告された。
同委員長は「記者会見の責任者は自分だが、角川書店の配本に問題があったのか、取次の配本に問題があるのか。角川書店側と十分話し合いたい」と経過報告。広報委員会山口委員長は「文庫版上・中・下巻で180万部売れたことは書店の活性化に貢献した。記事はマイナス面だけ強調しており、取次の配本にも触れていないことはバランスを欠いていた」と、率直に認め、今後、責任販売制度などを議論していく必要性を強調した。
〔読書推進〕
絵本ワールド会場で行われる児童書・絵本の展示即売会において、地元書店組合との連携が十分でないという問題で、高須委員長は実施にあたっての運営細則をまとめているとし、今後は、こども読書推進会議事務局から日書連、取協、児童図書出協に迅速な情報伝達を行って、連携を深めていくと説明した。
〔増売運動〕
春の書店くじ申込み店から3店を特賞「オーストラリア旅行」の随行員として招待する件で、理事会の席上抽選が行われ、大阪市・紀伊国屋書店梅田本店、同・いせや商店、姫路市・福島文姫堂の3店が決まった。
今年の日本縦断文化講演会は福島、東京、新潟、京都、鳥取と5会場での開催が決まった。福島市は児童図書出版協会協賛で開かれる(講師未定)ほか、東京は新潮社協賛・藤原正彦、新潟市は講談社協賛・伊集院静、京都は小学館・田原総一郎、鳥取は岩波書店・朴慶南、小室等の講演会を開催する。
〔組織強化〕
4月1日現在の日書連傘下組合員数は、前年比355店減の6683店になったことが鈴木委員長から報告された。1年間の加入数は55店、脱退は410店。
書店の脱退は高い水準が続いており、今後、書店経営実態調査をもとに環境改善委員会で対策を進めていくとした。
〔情報化〕
教育システムが新しい図書館用ソフトを開発したため、5月の日書連総会でデモを行うとした。志賀委員長は各県組合でも勉強会の開催を呼びかけた。
また、全国中央会に申請していたシステム開発の補助金が認可されたため、ソフト開発と、配布に使っていくと説明した。
大阪組合からは府立高校150校の図書館システム電算化をめぐり、昨年は48校でTRCマークが採用されたが、今年度分については日書連マークの採用を教育委員会に働きかけていると報告があった。
〔共同購買〕
①あんしん財団の加入状況は4月17日現在で15組合56名になったこと、②ユタカ紙業とタイアップしていた雑誌袋の斡旋は3月20日をもって終了したことが中山委員長から報告された。
〔共済会運営〕
日書連共済会は平成18年度加入優秀地区として沖縄組合を筆頭に14組合を5月の総会で表彰する。総合順位ベストテンは①沖縄、②長野、③茨城、④滋賀、⑤香川、⑥愛媛、⑦宮城、⑧和歌山、⑨東京、⑩島根の各組合。

共済会給付

(18・2・21~18・4・17)▽病気傷害伊達郡梁川町本町19第二大竹大竹篤殿
蕨市中央4―2―1志誠堂植村稔殿9口
中央区日本橋人形町2―6―2至誠堂書店加島正伸殿
渋谷区初台1―38―11新盛堂桜内秀吉殿3口
宮城郡松島町高城字根崎24―1渋谷秀夫殿2口
玉造郡鳴子町字湯元6こけし書房佐藤きよ殿2口
▽死亡弔慰留萌市南町4留萌ブックス高宮小夜子殿
花巻市上町5―29誠山房梅津健一郎殿5口
喜多方市1―4636瀬野屋書店瀬野作右衛門殿
板橋区大山町24―9法文堂書店岩田五郎殿
三重郡菰野町大字永井3093―18ブックストア北勢久原国一殿2口
奈良市南紀寺町2―276―25福角学生堂書店福角久義殿
郡山市富田町大徳南6―10佐藤書店希望が丘店佐藤八重殿
幸手市中1―8―19ならいち奈良次男殿13口
鴻巣市本町4―5―10奥沢書店奥沢茂殿6口
北九州市小倉北区金田町2―5―8中尾書店中尾礼隆殿10口
▽配偶者死亡(高宮小夜子)留萌市錦町1―5―26誠文堂書店高宮要夫殿
▽雪害瀬棚郡今金町字今金159―9さわ書店澤卓殿10口34万1千円
常呂郡置戸町置戸92小林薬店小林登美殿2口4万7千円
▽漏水文京区本駒込1―1―28南天堂書房奥村弘志殿5口16万2千円

3ヵ月ぶりにプラス/売上げ101.3%の微増/日販調べ

日販調べの3月期書店分類別売上調査がまとまった。3月期は対前年同月比101・3%となり、3カ
月ぶりに前年を上回った。児童書、文庫、新書が2ケタ増と好調だが、低価格で構成比が低いため、全体の伸び率はわずかになっている。
児童書は『かいけつゾロリのなぞのおたから大さくせん2』(ポプラ社)、『子ぎつねヘレンがのこしたもの』(偕成社)、『ライオンと魔女』(岩波書店)と映画化作品が好調。
文庫では10日に文庫版が発売された『ダ・ヴィンチ・コード(上・中・下)』の売行きがよく、111・5%増。9カ月連続で前年をクリアした。新書も114・5%で10カ月連続の伸び。引き続き『国家の品格』が売れている。
客単価は平均で5・4%増の1196・9円となっている。

倉田真由美さんの講演会/とかちプラザに聴衆250名/SJ十勝

北海道書店商業組合十勝支部、サン・ジョルディ十勝実行委員会は4月21日、とかちプラザレインボーホールで、コメンテーター・漫画家の倉田真由美さんを招いて第17回サン・ジョルディの日・祝帯広市立図書館開館記念の講演会を開催した。
今回の記念講演会は、帯広市図書館が新築開館されたことを祝って共催に加わっていただいており、当日は約250名が来場した。
講演会は倉田さんが「本との気持ちいいおつきあい」と題して、愛読書で恋愛観を養い失敗を重ねたエピソードなどをユーモアを交えて講演し、会場は笑い声に包まれた。講演の中で倉田さんは「だめな男性は自分のだめな点に気付かない」と言い、毎回同じような男性と付き合い失敗する女性も「ひどい恋愛を記憶から消そうとし、学習しないから」と話した。
学生時代に「三国志」や「宮本武蔵」の登場人物に夢中になったことや、大学時代に恋をした男性に対して「少女漫画を参考にして気持ちの伝え方で失敗した」など、本や漫画の影響力の強さについて語った。質疑応答の時間もあり、実体験を含めた興味深いエピソードに会場は大いに盛り上がった。
講演のあと入場者プレゼント抽選会が行われ、講演者がクジ引きをしてその度に会場を沸かせた。参加者からは、「書店組合がサン・ジョルディの日として毎年このような講演会を開いてくれることを楽しみにしています」「参加料無料でその上書店くじももらえ、おまけに抽選会もあり、書き手とも直接会えてうれしい」など喜びの声が主催者に寄せられた。その後サイン会も行われ、多くのお客様が参加した。
(松山雄洋広報委員)

1万冊をチャリティ販売/本と花の祭典に2万人が来場/SJ名古屋

「サン・ジョルディフェスティバル名古屋2006」が4月22日、23日の両日、名古屋市東区のOASIS21銀河の広場で開催。第21回となる今年も、本と花の展示販売を中心に多彩なイベントが行なわれた。2日間の来場者は約2万人にのぼった。
愛知県書店商業組合は、イベントの目玉となっている本のチャリティーバザーを実施。読者から家庭にある読み終えた本を寄贈してもらい、定価の1割以上で販売するもので、売上金全額を中日新聞社会事業団を通じて各種福祉事業・施設などに寄付している。文芸書、文庫、新書、児童書、実用書など約1万冊を陳列し、76万5619円を売り上げた。
22日には、開会に先立ちサン・ジョルディ名古屋実行委員会の高須博久委員長(愛知県書店商業組合理事長)が「4月23日のサン・ジョルディの日は世界本の日、子ども読書の日にも制定されており、会場には子どもさんを対象にお話し会、手作り絵本のコーナーを設けた。皆様のご支援をいただき集めることができた本のチャリティ販売や、花屋さんのコーナーもある。本と花を交換してサン・ジョルディの日を盛り上げていただきたい」とあいさつした。
ステージでは絵本の読み聞かせや、かいけつゾロリとの握手・撮影会が行なわれ、親子連れの人気を集めた。手作り絵本教室ではちびっこたちがハサミやのりを手に絵本作りに取り組み、「おはなし広場」には、床に座って熱心に絵本に見入る子どもの姿が見られた。花のチャリティ販売やアレンジメント教室も好評だった。名古屋経営短期大学の学生約80人が選んだ50冊を発表する「女子大生が選ぶ恋愛本BEST50」コーナーでは、手作りのしおりがプレゼントされた。

Web認証システムを導入/雑誌POSセンター

雑誌POSセンターは4月20日に雑協で利用社集会を開催。センターの機能拡充策として、出版社相互開示誌のWeb認証システム導入など、平成18年度活動計画を決めた。
前年度の新会員はアシェット婦人画報社、デアゴスティーニ・ジャパンで、利用社は合計39社。3月現在の利用状況は、自社参照誌766誌、他社参照誌667誌で合計1433誌。データ提供法人数は14法人、拠点数1578となっている。
集会では、平成18年度の活動計画について、POSセンターの機能拡充策として①出版社の相互開示認証をWeb上で行なえるようにする、②データ提供法人向けに定期雑誌のジャンル別上位売上率ランキングを掲出する、③雑協内に常設デモコーナーを設置する――の3つを今夏までに実施することを決めた。このほか、今年度に限り月額2万5千円の基本料金を無料とする入会促進キャンペーンを行なうと発表した。
現在、出版社間の相互開示承認業務は雑誌コード登録票で行なっているが、「責任者パスワード」発行によるWeb認証システムを導入することでペーパーレス化。18時までに登録すると翌営業日から閲覧が可能となる。また、登録画面をバージョンアップして雑誌情報を充実、出版社は自社誌情報を随時確認できるようになる。

読みきかせらいぶらりい/JPIC読書アドバイザー・真野朋子

◇2歳から/『だっこのえほん』ヒド・ファン・ヘネヒテン=作・絵/のざかえつこ=訳/フレーベル館1260円/2004・12

まず表紙の絵がいい。ブタのお母さんのやさしい顔、それを見つめる子ブタの目。自分の心までも温かい両手で包まれるような、ほっとした気持ちになれる、いのちを抱きしめる絵本。子育て中にはいろいろあるけれど、まずぎゅっとね。あぁもっとだっこしてあげればよかった。

◇4歳から/『くりちゃんとおとなりのエーメさん』どいかや=作/ポプラ社840円/2006・3

エーメさんの畑にた~くさんできた真っ赤なトマト。くりちゃんは一生懸命考えて、ついにおいしそう?なトマト料理が完成します。そのびっくりメニューの数々に、子どもたちから歓声が上がるでしょう。そして最後のページの大豊作きゅうり…まさか、きゅうりまんじゅう?

◇小学校低学年向き/『あなたをずっとずっとあいしてる』宮西達也=作・絵/ポプラ社1260円/2006・1

大好評ティラノサウルスシリーズ第4弾。「はやく元気に生まれてきてね」「あなたは私の大切なたからもの」「あなたがどこにいてもいつまでもあなたをあいしてる」まさに出産から子の自立までの親の想い3点セット。読みきかせをしながらホロリときてしまうのでハンカチ必要です。

ふるさとネットワーク/近畿ブロック編

〔滋賀〕
平成17年2月、八日市市・永源寺町・五個荘町・愛東町・湖東町の1市4町が合併して誕生した東近江市(平成18年1月、蒲生町および能登川町とも合併)。古くは額田王と大海人皇子の相聞歌の舞台となった蒲生野がある東近江市には、数多くの古刹があることで有名だ。
瑞石山永源寺は百箇所以上の末寺を統率する臨済宗永源寺の大本山。康安元年(1361年)、近江守護職・佐々木六角氏頼が寂室元光禅師を迎え、七堂伽藍を建立したのが開基と言われる。関西紅葉3名所の1つとして有名なこの寺はシーズン中、多くの参詣者があるが、近年は季節を問わず研修道場として活用されることが多くなった。また、本尊の聖観音像は秘伝で、俗に「世継ぎ観音」とも呼ばれており、今も子授け観音として信仰を集めている。(加藤務広報委員)

〔大阪〕
大阪市東淀川区にある曹洞宗の古刹の崇禅寺には、戦国時代に赤松満祐に謀殺された足利幕府六代将軍義教の菩提が弔われている。また、明智光秀の娘で細川忠興の妻であったガラシャ夫人の墓もここにある。さらに、崇禅寺馬場の敵討で反り討ちにあった遠城兄弟の墓もある。この辺りは、赤松氏・細川氏の所領であった十五・六世紀頃の賑わいを示す遺物も多く出土している。寺は大阪市柴島浄水場の傍にあったため、空襲に会い荒れ果てていたのが戦後しばらくして復興された。そして、東淀川区の名所旧跡に指定されてはいるが、門前町といった雰囲気もない、往時の賑わいを偲ばせるようなものもない、住宅街の中にひっそりと佇んでおり、大阪市の中心部から離れているため、訪れる人も余り多くはない。
(中島俊彦広報委員)

〔京都〕
一澤帆布。京都東山の知恩院近くにある全国的に有名なカバン屋さん。1905年創業の老舗。使いやすく丈夫な帆布製カバンを職人気質で地道に作っていた。ところが、いつからか京大生や修学旅行で京都を訪れる中高校生の口コミで人気が広がり、ファッションアイテムとしてブレイク。若者を中心に人気を集めるブランドになった。使い続けることで独特の味わいが出てくるため、長年愛用しているお年寄りも多い。
そんな一澤帆布に昨年、お家騒動が勃発。故・一澤信夫前会長の三男・信三郎氏が長男・信太郎氏に社長の座を負われた。解任された信三郎氏は新ブランド「一澤信三郎帆布」を立ち上げ、一澤帆布の向かいに店舗を開店。4月6日から営業を始めた。一澤帆布を支えてきた職人たちは信三郎氏のもとに集まった。ファンの支持も得て、「伝統の継承と新しいことへの挑戦」を掲げた新ブランドのショップは盛況が続いている。

〔奈良〕
日本人のカラダにやさしいのだろう、折に触れてブームとなる日本酒。大和は酒造り発祥の地であり、酒造技術の先進地だった。奈良県には今もたくさんの蔵元がある。
歴史をひもとくと、奈良酒の歴史は記紀の時代まで遡ることができる。だが、日本酒の歴史の中で奈良が画期的な役割を果たすのは、室町から戦国にかけての時代。この頃の酒造りは「僧坊酒」といい、寺で造っていた。奈良で有名なのは菩提山正暦寺の「菩提泉」。ここで初めて諸白の酒が造られたと言われている。諸白とは、精白した米を使ったということ。今では当たり前の「諸白酒」のルーツは正暦寺にあった。奈良の諸白は織田信長、徳川家康をはじめ戦国武将たちに大変もてはやされたという。
江戸時代になると酒造りの中心は次第に灘五郷などへと移っていくが、今ある日本酒の基礎を作ったのは大和の酒だった。その歴史的意義は大きい。

〔和歌山〕
紀州は海の幸が豊富。ハモ、太刀魚、マグロ、クジラ……などなど挙げればきりがないが、なかでも九絵(クエ)は「クエを食ったらほかの魚は食えん」というシャレがあるほど、飽きのこない絶妙な味わい。鍋、さしみ、唐揚げなど楽しみ方もさまざまだ。
クエは幻の魚と言われており、捕れる海域は限られ、また経験を積んだ漁師でも何日も釣れない日が多いという。スズキ目ハタ科マハタ属のサカナで、一見グロテスクな容姿からは想像できない上品で繊細な味わいの高級魚だ。
県の海岸線のほぼ中央に位置する日高町のクエは、他のものと比べると脂の乗りからしてまったく違う。町内にはクエのモニュメント、クエの供養碑があり、毎年10月には「クエ祭り」まで開かれる。本場のクエ料理は日高町で食べたい。(堀康雄広報委員)

〔兵庫〕
107人が死亡、555人が重軽傷――4月25日、JR史上最悪の事故となった福知山線脱線事故から丸1年。尼崎アルカイックホールで開かれたJR西日本主催「福知山線列車事故追悼慰霊式」は遺族約580人をはじめ計1900人が出席、犠牲者の冥福を祈った。式は午前9時17分に始まり、事故が起こった9時18分に黙祷。JR西日本の山崎正夫社長は「皆様の幸せな人生を一瞬で奪ってしまった」と謝罪。北側国交相も追悼の言葉を述べた。遺族と負傷者の家族は慰霊の言葉を述べた。式の後、遺族らは献花のため事故現場に赴いた。
JRの対応に遺族らは強い不信感を持っている。ただ、事故直後から現場や駅周辺に立ち頭を下げるJRの一職員たちも、当事者であると同時に被害者だと思う。ほんの少しの油断が大きな事故につながることを肝に銘じ、毎日を過ごしたい。このような事故が二度と繰り返されないように。(中島良太広報委員)

地域密着型の役割強調/雑誌増売意見交換会で/主婦の友社・村松社長

日書連のスタートアップ21特別委員会と増売委員会は4月19日午後3時半から書店会館で、主婦の友社・村松邦彦社長を招いて雑誌増売に向けて意見交換会を行なった。
同社は昨年4月から半年間、関西地区の大阪屋帳合の書店5法人で同社発行の雑誌18誌を対象に「返品率5%削減で売上げの3・5%を支払う」という雑誌返品率低減テストを実施。返品率が減少したのは3法人で、目標をクリアしたのはこのうち2法人という結果が出た。
意見交換会で村松社長は「雑誌増売には地域に密着した書店の存在が不可欠」という姿勢をあらためて示し、今回のテスト、雑誌増売の施策などについて考えを話した。以下、概要を紹介しよう。
雑誌返品率低減テストに参加していただいた豊中市・毛利書店の記事が、全国書店新聞(4月11日付)に載っていた。毛利書店はマメに数字をチェックしながら返品率低減に取り組んでくださった。毛利社長は「ОJTの手法で従業員教育に役立った」とおっしゃっていた。また、別の書店さんは、最後の1冊を棚差しせず「残り1冊コーナー」に置くそうだ。「残り1冊」とうたうと読者は買わざるを得ない気持ちになりやすく、この手法で約85%の「残り1冊」の雑誌が生き返ったという。売り方次第ということだ。
今回のテストに興味を持った出版社、書店からたくさん問い合わせがきている。声をかければいくつかの出版社は参加してくれると思う。ただ複数の出版社で実施した場合、対象誌の数は増える。はたしてどれだけの書店さんがそれだけの冊数を管理できるかという問題がある。
でも、もう1回テストをやるとしたら、当社の雑誌だけでは大した金額にならないので、書店さんにとってメリットが少ないと思う。いちばん大手のA書店にフィードバックした金額が30万円強。ここは多くの店舗を持っているので、1店あたりに均したら大した金額ではなくなってしまう。だから、もっと多くの出版社に参加してもらって、女性誌、男性誌、高級誌など様々な雑誌を対象に実施するのがいいと思う。
雑誌返品率を下げるには定期購読を拡大することだ。定期購読でいちばん効果があるのは専門誌と読者年齢層の高い雑誌。逆にヤング誌はむずかしい。地域でみると東京や大阪など都市部はむずかしいが、地方で読者に密着して営業している書店は定期購読拡大で成果をあげているようだ。
また、雑誌返品率を下げる方法として、書店において「雑誌のプロ」を養成することも必要だ。店長がすべてを取り仕切るのではなく、雑誌のプロが雑誌を手がける。ある書店は、雑誌については雑誌事業部に所属する専門家に権限を持たせるようにしたところ、以来2桁成長を続けているという。
昨年の雑誌販売額は1兆2767億円。15年前の水準まで戻ってしまった。地域密着型書店の売れ筋は雑誌、コミック、文庫だから、雑誌をどうするかは大きな問題だ。いま約3500種類の雑誌が出ているが、このうちCVSで扱っているのは約1割の350誌から400誌程度。残りの9割は書店さんに取り扱っていただいている。当社発行の雑誌も、22誌のうちCVS取り扱いは7誌に過ぎない。地域の書店がなくなっていくことが、結果的に雑誌市場の縮小につながっていることは明らかだ。書店マージンを増やすことを真剣に考えねば、出版社も書店もきつくなっていくばかりだろう。
雑誌は出版の生命線。書店さんにとっても売上げに対する寄与で大きな意味がある。日書連、雑協、取協の3者が集まって、どうやって雑誌を売るか、どうやって正味を下げるかについて、真剣に議論できればと思っている。

桶川稼動で書店支援/販売コン総合1位に北陸/トーハン

平成18年度トーハン会全国代表者会議が4月24日午後2時から目白の椿山荘で開催され、各地のトーハン会、青年部合わせて55名と、出版社200名、トーハン関係者28名など総勢288名が出席した。
第1部本会議であいさつした小林社長は、2005年バリューアップ販売コンクールの結果について、「目標金額21億2100万円に対し、実績は20億8900万円で約3200万円及ばなかったが、当初計画の20億円の大台に乗せることができた。厳しい市場環境下、トーハン会会員の並々ならぬ努力の結果。目標達成も前年の6会から13会に拡大した」と報告。増売の成果に感謝を述べた。
各地のトーハン会を代表して兵庫トーハン会安井克典会長は「『小学1年生』4月号は44万部を完売し、5月号も好調。近畿各トーハン会は相互交流を図り販売向上に努力している。トーハン桶川SCMセンターが動き出し、心強い限り。トーハン会は既存会員の能力向上を最優先に取組んでおり、バリューアップコンクールを軸に販売集団の役割を果たしていきたい」とあいさつした。
販売コンクール表彰では、店頭活性化企画、ざっしの定期便、バリューアップ貢献賞各賞と前期、後期、総合の各部門を表彰。総合1位になった北陸トーハン会吉岡隆一郎会長は「昨年10位で今回は3位以内を目指していた。北陸支店の占有率は3%だが、実績は6%で平均の倍を販売したことになる。支部対抗の販売や成功事例を流すなど支店とともに頑張った」とスピーチを行った。
第2部トーハン18年度施策説明会は「書店が市場で勝ち残るために、今するべきこと」として、小林社長が同社の基本方針を説明。「桶川計画を中心に、ゲオとの業務提携、e―hon、ブックライナー、ざっしの定期便の諸施策を据え、既存書店支援の新しいビジネスモデル構築に挑戦していく」と述べた。
この中で小林社長は平成17年度の営業状況は前年度に続き微増収の見込みと説明。「コミック部門の売上増とゲオとの業務提携によるマルチメディア商品の売上増が寄与したが、書籍、雑誌は返品が増加傾向にあり、売上げは前年を下回る不本意な成績」とした。
トーハン桶川SCMセンター稼動による書店支援策では、①多様な責任販売商品をラインナップ。データ分析による店舗別MD、個性的な店づくり、マージン確保を実現する、②経営効率化のためのローコスト・オペレーションを支援する、③プラスゲオ導入による複合化を支援する――と3つの支援策を説明。
さらに「業界内部から再販制度を崩壊に導きかねない状況が見られることは、きわめて遺憾」として、出版再販制度堅持を訴えた。
このあと、池田常務が桶川SCMセンターの概要、山崎専務が増売・経営効率化支援・営業支援体制を、風間専務とT&G酒井専務がプラスゲオによる書店複合化ビジネスモデルの各論を展開した。
この中で風間専務は「業界全体を乱す大きな問題」として「弾力運用の名のもとに再販ルールを乱す行為が公然とまかり通っている。その1つがポイントカードであり、値引き、再販違反は明らかだが、一部実施書店に中止勧告ができない状態にある。アマゾン、楽天のようにネット書店が実施するポイント制やオークション、ユーズド商品売買は定価販売制である再販制を崩壊させる。一部出版社の実施する中抜きや直販も業界三者の健全な発展の枠組みを覆す」と指摘して、再販制度擁護を強く呼びかけた。

05バリューアップ販売
コンクール優秀地区
〔前期〕
①山形、②鹿児島、③山陰、④熊本、⑤大分
〔後期〕
①北陸、②岡山、③四国、④神奈川、⑤北海道
〔総合〕
①北陸、②四国、③神奈川、④埼玉、⑤岡山、⑥新潟、⑦福島、⑧北海道、⑨熊本、⑩岩手
〔貢献賞〕
①中部、②京都、③北海道、④静岡、⑤埼玉
〔ざっしの定期便1店平均受注〕
①北陸、②奈良、③むさしの
〔同ベスト販売賞〕
①北陸、②中部、③福岡

マガジンハウス徳田さんの卒業祝う会

マガジンハウスの営業マンとして活躍した徳田さんの定年退職と再出発を祝う会が4月25日夕、麹町の都市センターホテルで開かれ、マガジンハウスの同僚はじめ、出版社、取次、書店、作家など210人が出席した。
発起人を代表して平安堂平野稔会長は「徳田さんがマガジンハウスの前身、平凡出版に入社したのは昭和43年。奇しくも、『平凡』が創刊した昭和20年に満州の瀋陽で生れた。定年だというのに、髪も黒々として若い。ゴルフがうまく、業界屈指のジェントルマン。すぐれたコミュニケーション・スキルを持っており、今後も末永く働いてほしい」とあいさつ。マガジンハウス石崎社長の激励に続き、金高堂吉村社長の発声で乾杯、人生の区切りと再スタートを祝った。
文藝春秋田中顧問や作家・池田香代子氏らのスピーチのあと、夫人とともに登壇した徳田氏は「広告営業に16年、大阪支社を含め販売を22年、営業一筋に38年勤めた。昨日の誕生日に米子の母から電話があった。妻とは朝まで会に出る出ないで喧嘩したが感謝している。先輩、同僚にも支えられた。5月からは契約社員として現役に負けない仕事をして恩返ししたい」
と御礼の言葉を述べた。

全国265書店で読み聞かせ会実施/子ども読書週間に日販

日販は「子どもの読書週間」(4月23日~5月12日)に合わせて、全国265店で読み聞かせキャンペーンを展開している。
読み聞かせ会を継続開催している取引書店に呼びかけ、全国で読み聞かせ会を開催するもので、2001年秋から毎年春秋の読書週間に展開しているもの。今回は前回より63店多い参加となった。
日販は同社ホームページで告知するとともに、実施店の読み聞かせ会を支援。開催支援キットとして、店内用ロゴポスター、おみやげ用の自由帳、ぬり絵、保護者向け読み聞かせガイドブック、スタンプラリーカードなどを提供する。
また、東海ラジオ、KBCラジオ(福岡)、MBCラジオ(鹿児島)で読み聞かせラジオ番組『絵本の時間おはなしマラソン』を放送しており、番組内で各エリアの書店の読み聞かせ会開催日程を紹介することにしている。
今回のキャンペーンを機に、『日販速報』は4月24日号から「チャレンジ!おはなしマラソン」の連載をスタート。毎月1回、読み聞かせ会おすすめ絵本や開催虎の巻を紹介する。

平成18年取協役員

日本出版取次協会は4月25日の通常総会で平成18年度役員を選任した。○新任
▽会長=小林辰三郎(トーハン)▽常務理事=鶴田尚正(日販)、三好勇治(大阪屋)、郷田照雄(栗田)、土屋博功(中央社)、森内日出美(日教販)、國弘晴睦(太洋社)、雨谷正己(協和)▽理事=風間賢一郎(トーハン)、橋昌利(日販)、福眞峰穂(鉄道弘済会)、吉見壽文(東邦書籍)▽監事=○関貴司雄(明文図書)、山本和夫(公認会計士)

PR誌『本の時間』毎日新聞社から創刊

毎日新聞社は4月15日にPR文芸誌『本の時間』を創刊した。月刊、A5判96頁、年間購読料千円(税・送料込み)。
創刊号の内容は長田弘の巻頭詩に続き、「サンデー毎日」に連載した『チョコレートコスモス』を単行本にまとめたばかりの恩田陸インタビュー、南伸坊、中上紀らの書評、梁石日、藤沢周、谷甲州、松本健一の連載など。
「最後発の冊子だが、多くの方に『本の時間』が届きますように」と期待をこめ、編集後記に創刊の狙いを書いている。

学校図書館の蔵書支援へ図書展示会/トーハン

トーハンは学校図書館の蔵書充実を支援する恒例の「06明日をみつめる子どものための優良図書展示会」を5月15日~6月9日の本社を皮切りに全国17本・支店で開催する。
この展示会は小・中学校の図書館や公共図書館を対象に、教科別・ジャンル別に約1万5千点を展示。全国の小・中・高校2万1695校(4月20日現在)で実施されている「朝の読書」のコーナーや「総合的な学習の時間」に役立つコーナーのほか、課題図書、SLBC、話題の新刊、小・中学校の教科書に出てくる児童作家の本のコーナーなどが設置される。
さらに、トーハンでは小・中学校の図書館や公共図書館を対象とした移動展示会「06子どもの本の展示会」を4月下旬から7月にかけて全国69会場で開催する。昨年発行された新刊を中心にセット商品約1000点、単品約1800点と幅広く豊富な展示商品の中から選書できることで、学校現場の教師や図書館司書からも毎年好評を得ている。
また、公共図書館ならびに高校・大学図書館を対象とした「図書館ブックフェア2006」を9月13日の茨城会場をはじめ全国13会場で開催する予定。

10周年記念して12出版社で実施/書物復権

読者からのリクエストをもとに復刊を決める出版社共同企画「書物復権」。1997年の第1回以来、10年目を迎える今回は、10周年記念として参加出版社を従来の8出版社から12出版社に拡大して実施することになった。岩波書店、紀伊國屋書店、勁草書房、東京大学出版会、白水社、法政大学出版局、みすず書房、未来社の8社に加え、新曜社、創元社、筑摩書房、平凡社の4社が特別参加する。
12出版社の復刊候補書籍99冊の中から、はがきまたはインターネットによるリクエスト結果を受けて、発行出版社の判断で実施書目を決定する。リクエスト締切は6月4日。7月上旬に復刊書目を決定し、7月6日~9日に東京・有明の東京ビッグサイトで開催される東京国際ブックフェア会場、および7月下旬発行の〈書物復権〉リーフレットで発表する。復刊書は9月上旬、全国の協力書店店頭で一斉発売の予定。
なお、関連イベントとして、「紀伊國屋セミナー〈書物復権〉2006」が5月を皮切りに3回にわたって開催される。第1回は5月16日午後7時から東京・新宿の紀伊國屋ホールで、「批評・教養の〈場〉再考/再興」をテーマに姜尚中、佐藤学、高橋哲哉の3氏がディスカッションを行なう。第2回は9月、第3回は11月に開催予定。また、東京国際ブックフェアに書物復権8出版社が共同出展する。

人事

(◎昇格、○新任)
◇日本雑誌協会
4月18日の第51回通常総会で、白石勝理事長(文藝春秋会長)の後任理事長に村松邦彦常務理事(主婦の友社社長)を選任した。新役員体制は以下の通り。
▽理事長=○村松邦彦(主婦の友社)
▽副理事長=相賀昌宏(小学館)矢内廣(ぴあ)
▽専務理事=勝見亮助(日本雑誌協会)
▽常務理事=秋田貞美(秋田書店)○上野徹(文藝春秋)河村有弘(日経BP社)佐藤隆信(新潮社)鈴木勤(世界文化社)浜田博信(講談社)増田義和(実業之日本社)山下秀樹(集英社)
▽理事=石崎孟(マガジンハウス)○井上泰一(角川書店)○イヴ・ブゴン(アシェット婦人画報社)遠藤洋一郎(学習研究社)○大橋晴夫(日本放送出版協会)片桐松樹(扶桑社)○進藤隆夫(朝日新聞社出版本部)並河良(光文社)
▽常務監事=鹿谷史明(ダイヤモンド社)高橋宏(東洋経済新報社)
▽監事=清水英夫(弁護士)村山秀夫(主婦と生活社)
村松邦彦氏(むらまつ・くにひこ)
昭和16年1月3日生。40年3月早稲田大学第一政治経済学部卒。65歳。同年主婦の友社入社、平成4年取締役編集出版事業本部副本部長、6年常務取締役編集出版事業本部長、10年常務取締役編集出版事業本部第一事業部長、11年代表取締役社長。13年日本雑誌協会理事、14年同広告委員会委員長、16年同常務理事。

◇角川書店
(4月1日付)
取締役営業局長兼営業局マーケティング部部長
田中樹生
雑誌事業部編集部部長
木島淳一
営業局販売部コミック・ニューメディアグループ長
◎横沢隆
営業局販売部販売開発グループ長相内仁志
営業局マーケティング部販売総括グループ長
冨田和夫
営業局マーケティング部宣伝グループ長◎佐藤芳実
営業局マーケティング部販売総括グループ総括係担当課長柿澤史行

応募総数11万1472作品/大修館「もっと明鏡」キャンペーン

大修館書店は『明鏡国語辞典携帯版』の新装発刊を記念して、国語辞典に載せたい言葉や意味・文例を募集する「みんなで作ろう国語辞典!『もっと明鏡』キャンペーン」を昨年10月16日から今年1月31日にかけて実施。このほど結果を発表した。
応募総数は11万1472作品。審査の結果、特に優れた作品として「もっと明鏡」大賞100点を選び、このなかから最優秀作品賞として「ツボ」、「粗辞」、「バクバク」、「異装」(いそけん)、「はじける」の5作品を選出した。また、大賞のほかに優秀賞4018作品、最優秀学校賞10校、学校賞50校を選んだ。
このキャンペーンは、既存の国語辞典ではなかなか扱うことができない言葉を見出し語として、その語釈や解説、例文を含めた辞典の1項目を広く一般に募集したもの。国語辞典に採録されるような一般化された言葉ではなく、話し言葉として気軽に用いられる言葉、新しく作り出された言葉、特定の世代・業界・地域で使われる言葉など、1人ひとりの日本語の世界にスポットライトを当てた。すでに国語辞典に載っている言葉に新しい意味や文例を付け加える形での応募も受け付けた。
応募用紙は同社新刊書籍に入れたほか、全国の書店で配布し、全国の中高校にも送付した。このため中高校の国語表現学習の一環として学級・学年単位で取り組んだ学校も多く、生徒たちの日常に根差した作品が多数寄せられた。また、若年層からは若者言葉、年配者からは世相を反映した言葉が多く寄せられた。全体的な傾向としては、テレビの報道番組や芸能番組からの影響が顕著に見られたほか、現在の流行を反映してインターネットやITに関連する言葉や「アキバ系」などオタク用語の応募数の多さが目立った。
なお、同社ではキャンペーン結果をもとにした書籍の発刊を予定している。

本屋のうちそと

今月から、「本屋のうちそと」に参加することになりました「井蛙堂」です。「せいあどう」と読んで戴ければと思っています。
店舗面積は、約25坪。住宅地の路面店です。外商は業務店と会社のみで、店売りを中心に営んでいます。所在地は、一応関西とだけにしておきます。
家族は妻と二人の大学生の子供。従業員はバイト君1人です。
この原稿が読まれる頃はゴールデンウイーク中で、雑誌の付録組みで忙殺されていると思います。そこで、雑誌について日頃思うことを書いてみます。
雑協のホームページを見ると、付録つき雑誌は年間約4千点あり、総点数の約1割超との事。1ヵ月実入荷日を25日とすると、平均1日約13点前後となる。
当店の売上げ構成比は、週刊誌約20%、月刊誌約30%、ムック約5%、コミック約25%、残りの20%が書籍となっている。ここから類推すると、付録つき雑誌の売上げ寄与率は約5%となるようだ。
売上げ構成比と作業工数比が釣り合っていれば、一応健全といえるだろう。当店では、1日24人時で、通常付録つき雑誌を陳列までに3人時程度要する。月末の未就学誌とローティーン・ファッション誌が同時に発売になる日は、約7人時まで跳ねあがる。つまり、通常では12・5%、忙しい時で29%の作業工数比となる。
小書店ほど雑誌に依存し、収益と見合わない付録組みをする書店の現状を出版社や取次は本当に理解しているのだろうか。
(井蛙堂)
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