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平成19年2月21日号
政官民で活字文化振興/「言葉の力図書館を考える集い」

「言葉の力図書館を考える集い」(文字・活字文化推進機構設立世話人会、図書議員連盟、活字文化議員連盟、子どもの未来を考える議員連盟主催)が2月14日、東京・永田町の憲政記念館で開かれ、文字・活字文化振興のための諸施策実現に向けて政官民連携して取り組むとするアピール(別掲)を採択した。
集会は文字・活字文化推進機構設立世話人の肥田美代子氏(JPIC理事長)の司会・開会あいさつで始まり、主催者を代表して同・小峰紀雄氏(書協理事長)があいさつ。「一昨年、文字・活字文化振興法が制定され、活字文化議員連盟が26項目にわたる画期的な施策を展開すると発表した。さらに平成19年度から新学校図書館図書整備5か年計画がスタート。豊かな教育の重要な基盤になると考えている。言語力の涵養は社会的な課題。社会全体、特に民間が積極的に取り組むべき。10月24日に文字・活字文化推進機構を設立する予定。文字・活字関係者だけでなく各界各層との連携を幅広く図り、政治、行政との協力関係も深めたい」と述べた。
続いて文字・活字文化関係3議連の代表者があいさつ。活字文化議員連盟の中川秀直会長(自民党幹事長)、子どもの未来を考える議員連盟の河村建夫会長(元文部科学大臣)、図書議員連盟の江﨑鐵磨事務局長が、言葉の力の重要性を力説し、文字・活字文化振興に全力で取り組むと話した。また、総務省の岡本保自治財政局長、文部科学省の銭谷眞美初等中等教育局長は、新学校図書館図書整備5か年計画等の諸施策を説明した。
国立国会図書館国際子ども図書館の村山隆雄館長ら4氏が図書館の現場の立場から報告・提言。肥田氏がアピール文を読み上げ、拍手で採択した。

〔アピール〕
「真理がわれらを自由にするという確信に立って、憲法の誓約する日本の民主化と世界平和とに寄与することを使命として、ここに設立される。」
これは、国立国会図書館の理念です。すべての図書館は人類の知識と知恵を蓄積し、未来を創造するうえで欠くことのできないものです。
私たちは、人生のすべてのステージで、自己研鑽と自己学習の場として、図書館を利用する権利があります。こうした認識に立って、「文字・活字文化振興法」を実効あるものにし、図書館行政に光を当てるため、「文字・活字文化振興法の施行に伴う施策の展開」で提示した諸政策の実現に向けて、私たちは、政官民の連携による活動に取り組みます。
今般、学校図書館の整備拡充を図る「新学校図書館図書整備五か年計画」が策定されました。私たちは、この計画に基づく交付税措置が完全に実施されるよう、自治体に強く働きかけて参ります。また、調べ学習の一層の充実のために、新聞を使った教育(NIE)の推進に力を尽くす決意です。

大型書店の出店増える/新規397店、閉店1104店

出版業界紙「文化通信」はアルメディア調べとして2006年1月から12月までの書店出店・閉店状況を発表した。これによると年間新規店は397店で前年より23店(6・1%)増。閉店は1104店で208店(23・2%)増。店舗数は差し引き707店減少したが、売場面積は1万7802坪増加した。
年間新規書店は397店で前年より23店(6・1%)増加、増床面積は7万9452坪で4657坪(6・2%)増加した。平均売場面積は200坪で前年比変わらずだった。新規店数はここ数年ほぼ横ばいで推移しているが、増床面積は90年代後半の大型出店時代に迫っている。
新規店の売場面積上位をみると、2000坪クラスの超大型店はなかったが、700坪以上の大型店は16店で、05年の13店を上回っている。首都圏では埼玉、神奈川など東京周辺への大型出店が目立つ。1000坪超の新規出店は明文堂書店TSUTAYA金沢野々市店(石川、1130坪)、いまじん春日井南店(愛知、1000坪)、丸善ラゾーナ川崎店(神奈川、1000坪)の3店舗。
取次別の新規出店数は、トーハン103店、日販142店、大阪屋72店、栗田33店、太洋社21店、中央社12店、その他14店。トーハン、日販大手2社の占有率が低下し、大阪屋、栗田、中央社の比率が増加した。一方、閉店数は1104店で208店増と、前年を23・2%上回る大幅増に。年間閉店数は05年にいったん沈静化する気配を見せたが、再び1000店の大台を超えた。しかし、減床面積は0・1%増加とほぼ横ばいで、平均売場面積は63坪と15・5%縮小した。

「読ませ大賞」決定

出版文化産業振興財団(JPIC)は昨年10月27日「文字・活字文化の日」から12月31日まで、第1回「読ませ大賞」の投票募集を行い、文藝部門賞に『東京タワー~オカンとボクと、時々オトン~』(リリー・フランキー著、扶桑社刊)、ノンフィクション部門賞に『鏡の法則』(野口嘉則著、総合法令出版刊)が選ばれた。総投票数は1万4757通だった。

うみふみ書店日記/海文堂書店・平野義昌

恒例の芥川賞・直木賞発表で、ズッコケてしまった書店員の皆さんは全国で数万人いたことでしょう。数えた訳ではありませんが、実際はもっと多いかもしれません。芥川賞一人はまあいいとしても(それでも読解力が怪しいと噂の慎ちゃんが推したというのもなあ)、直木賞該当作なしは、ちとヒドイ。
今回の候補者はそれぞれヒット作もあり、誰が取っても文句は出ないと思ったのですが。選考者でもめたのか、文壇内の政治力か、単なる好き嫌いなのか、新しいスターの出現を邪魔したいのか、いずれにしても、納得いかない。トトカルチョに負けたから言うんじゃない(今回は流れた)。賞はお祭りです。事前に候補作を発表して盛り上げているのだから、出すもん出しなはれ。賞がすべてではありません。無冠の帝王と呼ばれる人もいれば、受賞作一作で消えた人もいます。それなら、賞あげてよ。出版界の大イベントにしましょうよ。
昨秋の古本市は以前書きましたが、当店、「古本コーナー」を常設しています。近所の古書店「ちんき堂」さんの協力で棚四段設けています。ウン百円台の本・雑誌です。掘り出し物あります。店主はその仕入れ、蒐集の記録を著書にし、サブカルチャーの世界では有名人。「元町サブカルの帝王」と、私呼んでいます。また、郷土史充実の「ロードス書房」さんは古書展での当店出品や目録販売のお世話をしてくださいます。
PR紙「海会(カイエ)」とPB雑誌「ほんまに」の編集では、お隣の編プロ「シースペース」の皆さんに大きな力を頂戴しています。
というように、海文堂は地域で頑張る人たちと共に、この地域で活動していきます。もっと広い店舗とか支店とか、「そんなんムリです」。何とか前年並みの売り上げを確保という小さな目標です。おカネ至上主義者は「そんな経済活動意味なし」とバカにするでしょうが、「ホットイテー」と答えるのみです。
さて、久しぶりに万引き犯を取り押さえました。例によって警察で調書作成協力ウン時間。あとで店長も呼ばれ、私が何か悪いことして、身元引受人みたいです。大きな部屋のあちこちで事情聴取していて、水商売のトラブルやら、賭博に交通事故、新人警官の教育も。私たちが帰る頃には高校生が六人、自転車持って上がってきました。世の中のウラ話に、私の耳はダンボになっていました。よくあることですが、万引きをとらえてみれば常連さん、ご用心を。

昨年上回る1万人が入場/2年目迎えた絵本ワールド山形

「絵本ワールドinやまがた2007」が2月3・4日、山形市の山形国際交流プラザビッグウィングで開催された。山形新聞社主催、こども読書推進協議会・山形県書店商業組合・児童書出版協会などが共催で、昨年に引き続き2回目の開催となった。
絵本を読む楽しさ・大切さを知ってもらおうと、児童書1万冊を展示販売。ボランティアサークルによる人形劇や紙芝居、手作り絵本体験コーナー、そして絵本作家(3日あきやまただし先生・4日長谷川義史先生)の講演会。2日間の入場者は1万人を突破(前年は6000人)し展示即売所では270万円の売上、絵本を一生懸命選んでいる家族がたくさん見受けられ、県内の絵本や児童書に対する高い意識が感じ取られたイベントであった。
(五十嵐靖彦広報委員)

春の書店くじ実施要領

▽実施期間平成19年4月20日(金)より30日(月)まで。書籍・雑誌500円以上購入の読者に「書店くじ」を進呈
▽発行枚数600万枚。書店には1束(500枚)3750円(税込)で頒布
▽申込方法返信用申込書に必要事項を記入し、束単位で所属都道府県組合宛に申し込む。締切は2月末日
▽配布と請求方法くじは取次経由で4月18日前後までに配布。代金は取引取次より請求。
▽当選発表5月23日。日書連ホームページ並びに書店店頭掲示ポスターで発表
▽賞品総額8680万円、9・8本に1本
特等賞=ギリシア7日間の旅60本
1等賞=図書カード1万円600本
2等賞=図書カード又は図書購入時充当1千円1800本
3等賞=同5百円1万2000本
4等賞=図書購入時に充当百円60万本
ダブルチャンス賞=図書カード1万円100本
▽賞品引換え特等賞は当選券を読者より直接日書連に送付。1、2、3、4等賞は取扱書店で立替え。図書カード不扱い店または品切れの場合は、お買い上げ品代に充当。ダブルチャンス賞は7月5日(当日消印有効)までに読者が直接日書連にハズレ券10枚を送付
▽引換え期間読者は5月23日より6月30日(消印有効)まで。書店で立替えたくじは7月31日までに「引換当選券・清算用紙(発表ポスターと同送)」と一緒に日書連事務局に送付
▽申込み書店特典組合経由の申込店から抽選で3店にギリシア7日間の旅無料随行員。
▽無料配布店頭活性化の一環で組合加盟店全店に書店くじ50枚、ポスター1枚を無料配布

来年2月20日に創立百周年式典/長野

長野県書店商業組合は1月20日、正副理事長会並びに百周年記念事業委員会を開催し、創立百周年記念式典を来年2月20日に行うことを決めた。
長野組合は明治41年2月20日に長野市城山館に同業者46名が出席して信濃書籍商組合として設立された。初代会長は西沢喜太郎氏(長野西沢書店)。46店のうち現在も営業を続けているのは14店。
「時は営業上の困難を打開せむとするの際であり、親睦を厚くし、組合一般の利益を計るして、この難局を打開せんとする」と設立趣旨にあり、先人の志を継ぐべく式典を挙行することになった。百周年記念誌も順調に編集作業がすすんでいる。
(高嶋雄一広報委員)

おやじ組で推薦/東京組合青年部

東京都書店商業組合青年部は2月9日午後6時半から六本木のセンチュリーコートで新年会を開き、会員書店、出版社など87名が出席した。
冒頭、小宮仁会長(こみや書店)は「今年の課題は読者利益の研究。読者謝恩図書カードを毎年発行できないかと思っている。読者は読みたいときが買いたいとき。出版社の確実な1冊の出庫が中小書店に何よりも重要。読者サービスの一環として『本屋おやじ組』の活動を始めた。既刊文庫を中心に、自ら感動した著作に手製オビと推薦文を書き、地域読者にアピールしている。書店の廃業が相次ぐ中、切羽詰った思いで始めた。出版社の皆さんと読者サービスについて意見交換していきたい」とあいさつ。本屋おやじ組の初代組長・戸坂信氏(柴崎書店)は「本屋が汗を流して行動を起こせば、読者は反応してくれる。おやじ組だけでなく、兄組、姉組なども作りたい」と抱負を語った。
来賓の東京組合丸岡理事長は「昨年、日書連は景品規約改正、書店経営実態調査、新販売システム、返品入帳改善などに取り組んできた。今年は読書推進に積極的に取り組みたい。人間形成に読書は必要不可欠。町の本屋の役割は大きい。返品入帳問題は取次8社から前向きな回答をいただいた。資金繰りを改善し、お客様に喜んでいただける店にしていきたい。青年部は人材の宝庫。出版業界の閉塞感を打破する突破口を」とあいさつした。
講談社阿部利行営業局次長あいさつに続き、東京都中小企業団体青年部協議会岩窪宏明副会長の発声で乾杯した。

訃報

高島季雄氏(前日書連理事、前福島県書店商業組合理事長、郡山市・高島書房社長)
1月31日、脳梗塞のため入院中の病院で死去した。81歳。葬儀・告別式は2月3日、郡山斎場で営まれた。喪主は長男の瑞雄氏。昭和51年から日書連理事、58年から常任理事、平成3年から13年まで福島組合理事長、日書連理事を歴任。雑誌発売日、再販、SJの日などで幅広く活躍した。

新・アジア書店紀行/ノセ事務所代表取締役・能勢仁


〔第10回中国(2)〕
〈変貌する中国の書店〉
中国の政治体制は社会主義である。従って出版体制も国営で、出版社は国の管理であり、流通も国営、書店も国営であった。
ロシアの書店はどこにいっても書店名はドム・クニーギである。中国も同様、中国全土どこにいっても新華書店である。歴史の古い中国は教育に熱心であり、儒教も人間形成に影響を与えていた。焚書坑儒もあった中国であるから、出版の歴史も古い。従って中国の書店の形態は世界でも珍しい形態である。つまり国家で生産される出版物は全国の新華書店で販売され、古典籍は中国書店で販売、外国書籍、辞書は外文書店で販売されていた。変則的であるが、専門的な歴史書は商務印書館で販売されていた。書籍の種類によって販売店が異なっていた。
こうした統制されていた書店に、今大変化がおきているのである。中国は長い間計画経済であったが、鄧小平が市場経済を唱えて以来、中国経済の発展ぶりは目覚ましいものがある。特に2000年以降は毎年5~8%の経済成長を遂げている。中国の出版界も同様で、2003年は出版点数で11・4%増、売上で8%増である。今までは書店は国営の新華書店だけであった。しかし20世紀末になり民営書店が北京の一隅に出来て以来、書店事情が変わってきた。21世紀に入り一気に芽吹いた。
〈席殊書店〉
民営書店の旗手は席殊氏である。1995年に将来性ありと思い書店業界に入った。開放政策が背景となり、チャンスをつかむことが出来た。氏は40歳代であり、書家としても有名で、この面での収入も多いとのこと。また宣伝広告、企画に卓越したセンスをもつ人物である。96年に800万元を元手に第一号民営書店をおこした。97年に読書クラブを創設し、2000年にネット書店を開設した。矢継ぎ早の施策は成功し、現在席殊書店は640店舗(04年)ある。売上げは3億6千万元(約50億円)である。二年後には2千~3千店舗にしたい意向を席殊社長はもらした。現在、読書クラブの会員は60万人に達している。
席殊書店チェーンの加盟料は1万元である。ロイヤリティは売上げの3%、契約期間は3年、仕入は本部から30%、その他70%である。店舗面積は60~80平方㍍と大きくはない。店舗は5万人に1チェーン店と本部は考えている。
物流は席殊総本部から供給する方法と、各地にある物流会社から供給する二通りがある。一部の書店では雑誌とニューメディアを取り扱っている。席殊書店の総本部は北京にあり、各書店の注文品を一括受けている。注文読者への連絡を本部で行っているのも面白い。配達しますか、書店にとりに行ってくれますかと聞き、その旨を本部は各書店に連絡している。
北京にある席殊書店の直営店を訪ねてみた。間口4間、奥行7間で、店頭の看板は席殊書屋であった。店長は女性のドゥ・ウェイさんで30歳代、副店長はグオ・ミングさんで20歳代である。社員はこの2人で、他に2名の女性がいた。
店に入って右側にCD売場、左側はレジカウンターで、カウンターの脇に8折(20%オフ)の看板があり、バーゲンセールを行っていた。再販国中国では珍しい風景である。席殊フランチャイズ店では本部が20%まで返品を受けている。
席殊社長は中国出版物の売上シェアについて、民営書店60%、国営書店(新華書店)40%と発言していた。一方中国出版社協会の発言ではシェアは丁度反対であった。
しかし書店数は民営書店3万4千店に対し、国営新華書店は1万1千店である。大型店は新華書店に多いが、店の数は民営書店が国営書店の3倍以上ある。席殊書店が2年以内に3千店チェーン店を作る意気込みからすると、逆転現象は数年以内であろう。
民営書店は明るく綺麗である。人文書に強い特色もある。将来的には席殊社長の考えでは、ジャンル別に強い店を作りたい考えのあることをもらした。小学参の需要も高いので、この専門店も視野に入れている。現状のFC加盟店にはインテリ層が多いという。大学の先生、翻訳家等である。
席殊社長が民営書店の発展の原因を5つあげた。
①学術関係からの参入者が多い。②物流の面で成功した人の参加が多い。③目標をしっかりもった人が参入してきた。④文化産業が開放されたことによる。⑤資金力、人材力をもった人が多く参加してくれた。
最後に席殊社長はFC店の成功要因は、資金力のあることと、経営者が確固たる経営理念をもっているかどうか、その資質にかかっていると言った。
〈泰安・新華書店〉
泰安の象徴は泰山である。世界自然文化遺産にも登録され、テレビの露出度の多い名山である。泰安は済南の南200㌔㍍にあり、山東省中部に位置する。泰山は泰安市北部にあり市街地から近い。泰安市は人口547万人と多く、商店街も発達していた。
新華書店は財源通りに面している1~3階240坪の店である。近くに市役所もあった。書店の朝礼風景(8時20分)をウインドウ越しに見た。1階レジ前で8名の朝礼である。8時半開店。掃除は8時頃から始めて店内は綺麗になっている。1階ベストセラー、文芸書、古典が目立つ。2階学参、辞書、児童書。3階実用書、医学書である。泰安は豆腐料理が有名で、昨晩食べた豆腐料理そのものの料理書が、面展示されていたのが印象的であった。
道を挟んで反対側に民営書店があった。文洪書店、読者書店でいずれも20坪前後である。午前9時になっても開店していない。営業時間の表示はなかった。

読書率2ポイント増の67%/読書状況は過去最低水準続く/家の光協会・全国農村読書調査

家の光協会は昨年8月に実施した第61回「全国農村読書調査」の結果をまとめた『2006年版農村と読書』を発表した。これによると総合読書率は67%で、過去最低を記録した前回調査を2ポイント上回ったが、今回から母集団を変更し回答者の年齢が若くなったことが要因と見られ、農村の読書状況はこの3年間過去最低の水準となっている。
同調査は、今回から調査方法を①調査対象者の年齢上限を69歳から79歳に、②調査地点数を35から60に、③母集団を農協正組合員家族から国勢調査区の農林業地区にそれぞれ変更した。これにより、60歳以上の構成比は33%と前回より1ポイント増えたが、農家に比べて高齢化比率の低い非農家の増加により、30歳以下の構成比は8ポイント増えて28%になった。
総合読書率(月刊誌、週刊誌、書籍のいずれかを読んでいる人の割合)は、過去最低だった前回を2ポイント上回る67%。60%台の総合読書率は3年連続となった。性別では男性65%に対して女性69%。年代別では10代が最も高く88%、20代は78%で、30~60代は65~71%だが70代になると47%と大きく低下した。職業別では学生の88%がトップで、給料生活72%、自営業70%、農業62%、主婦59%、無職52%。
雑誌読書率(月刊誌か週刊誌を読んでいる割合)は前回より2ポイント増の60%。男性は60%、女性は61%だった。
月刊誌読書率は46%で、前回より1ポイント増。接触状況の内訳は、毎月読むが22%、ときどき読むが24%。性別でみると、男性44%に対し女性48%。年代別では20代が最も高く64%、一番低いのが70代で31%。職業別では学生が56%で最高、最低は無職の36%だった。
週刊誌読書率は前回より3ポイント増の40%で、内訳は毎週読むが10%、ときどき読むが30%。性別では男性44%、女性36%だった。年代別では60代が50%と最も高く、最低は10代の28%。職業別では自営業が51%でトップ。
読んでいる月刊誌のトップ5は『家の光』『文藝春秋』『オレンジページ』『non・no』『現代農業』。週刊誌の上位5誌は『女性自身』『週刊文春』『週刊現代』『週刊少年ジャンプ』『週刊新潮』だった。
書籍読書率は前回を5ポイント上回る36%で、2年連続の増加となった。性別では男性33%、女性38%。年代別にみると10代の63%を最高に、最低は70代の22%。職業別では学生が63%でトップ、低いのは農業の25%だった。
書籍を読まない人も含めた全員の1カ月の読書冊数は、前回と同じ1・2冊だった。性別では男性1・0冊に対し女性1・3冊。年代別では若いほど読書冊数が多く、10代3・2冊に対して70代は0・5冊だった。また、書籍を読んでいる人の平均冊数は前回より0・4冊減って4・0冊。
過去半年間に読んだ書籍のトップ5は『ハリー・ポッターシリーズ』『ダ・ヴィンチ・コード』『NANA』『東京タワー』『国家の品格』。好きな作家・著者は西村京太郎、赤川次郎、司馬遼太郎と続く。
雑誌、書籍の入手先・入手方法は、月刊誌が書店(63%)、スーパー・コンビニ(37%)、予約購読(16%)、週刊誌がスーパー・コンビニ(49%)、書店(46%)、美容院・食堂・病院(31%)、書籍が書店(78%)、図書館・公民館(23%)、スーパー・コンビニ(15%)の順だった。
本(月刊誌、週刊誌、書籍)を読まない人も含めた本代の支出金額構成をみると、一番多いのが「買わない」で36%。本を買わない割合は男性36%、女性35%でほぼ同じ。また10代が10%、20代が13%に対し70代は62%と、上の年代ほど本を買わない傾向がある。
本を買わない人も含めた全員の月平均支出額は878円で、前回より54円増加した。性別では男性が131円増の975円、女性が17円減の788円。年代別では20代が最も高く1203円、一番少ないのが70代で509円だった。職業別では自営業が1357円でトップ。最低は無職の562円。一方、雑誌か書籍いずれかを買う人の平均額は1411円で、前回より46円減少した。
1日平均の読書時間は読まない人も含めた全員では21分で、前回より3分多くなった。性別では男性が20分、女性が22分。年代別では10代が38分で最も長く、70代は14分だった。職業別ではトップの学生が33分で最短は農業の13分。なお、本を読んでいる人の1日平均読書時間は6分増加して35分となった。
新聞閲読時間は前回と同じ25分、テレビ視聴時間は3分増の162分だった。新聞は年長者ほど閲読時間が長く、10代11分に対し70代が36分。テレビの視聴は40代(144分)を底にU字型の傾向が見られた。

〈調査方法〉
国勢調査区の農林業地区に住む16歳以上79歳以下の男女を母集団とし、「層化2段無作為抽出法」で抽出した1200人(60地点)を対象に、調査員による訪問留置・訪問回収法で実施した。有効回収数870、回収率72・5%。

協業化第2ステージ/NET21新春会

中堅書店21法人58店舗で組織する書店チェーン「NET21」(渡辺順一社長)の新春の会が13日午後5時からアルカディア市ヶ谷で開かれ、出版社など147名が出席した。
第1部では田中淳一郎副社長、大野裕彦専務らが「NET21からの提案」として、これまでの活動内容と今後の展望を説明。法人化から5年を経過し、販売データをもとに本部機能を充実させ、NET21発の販売企画を展開していきたいと第2ステージの課題を紹介した。
具体的な取組みとしては文庫担当者連絡会議を立ち上げ各自の推薦による40点のオリジナルフェアを昨年11月から展開。1カ月あまりで5300冊を販売した。また、児童書においてもロングセラー商品の品切れチェックを行い、今年から年間スケジュールに合わせた重点商品を販売していくという。
続く第2部懇親会では渡辺社長が「NET21は売上げ百億円を越えた。安定して質の良い内容を伴った拡大で2百億円を目指している。Jチーム、文庫キャプテン、本部機能を使ってビジネス書、実用書と、各店の持つノウハウを活用。お客様の役に立つ書店にしていきたい」とあいさつ。
川上賢一相談役(地方小出版流通センター)は「NET21は書店協業化の代表選手として評価され出した。第2ステージでは地域読者の声を積極的に伝えて欲しい」と祝辞。栗田出版販売郷田社長の音頭で乾杯を行った。

春はテキスト販売から/売場演出で店頭活性化/NHK出版

NHK出版は2月7日午後4時半から新宿京王プラザホテルに関東甲信越地区の書店230名を招いて平成19年度春の販売促進会を開催した。
第1部説明会で山田篤営業局長は「NHKテキストを基点に書店の売上げに貢献したい。『きょうの料理』『おしゃれ工房』は定価を20円アップ、500円にした。放送ではテキストの露出を高める。各書店でのテキストコーナー充実をお願いしたい」と述べた。
春の新企画は野崎隆販売推進部長から①語学テキストの表紙デザインを一新し、毎月テーマカラーで統一する、②『きょうの料理』はB5判からAB判に大型化、新テキストとして『きょうの料理ビギナーズ』を18万部でスタートする、③店頭飾り付けコンクールは昨年1298店が参加したが、今年は2千店参加を目指す――などとし、「テキストコーナー見直しで団塊世代7百万人の読者をつかんでほしい」と呼びかけた。
第2部懇親会であいさつしたNHK出版大橋晴夫社長は「雑誌の売上げが不振で、NHKテキストも秋口までは落ちこんだが、やや持ち直している。テキストを牽引車に売上げを回復してもらいたい。『きょうの料理』は放送50年を迎え大判化して値上げする。語学テキストも徐々に定価改訂していく。NHK出版は売上げ上位10社に入っているが、さらに上を目指す」と述べた。
出席書店を代表して紀伊国屋書店松原治会長は「NHK出版はテキスト120点で3700万部販売し、業界8位の売上げ。これからもしっかり売っていきたい」と述べ、乾杯の発声を行なった。

人事

◇工学書協会
▽幹事長=南條光章(共立出版)
▽副幹事長=飯塚尚彦(産業図書)
▽幹事=櫛田義則(第1販売委員長、オーム社)、吉野和浩(同副委員長、裳華房)、岩下孝男(第2販売委員長、共立出版)、高橋朋彦(第3販売委員長、東大出版会)、渡辺孝一(同副委員長、井上書院)、山本幸夫(第4販売委員長、丸善)、望月達夫(目録・広報委員長、彰国社)、玉村秀男(総務委員長、日刊工業新聞社)
▽会計監事=渡辺武彦(アグネ承風社)、後藤武(彰国社)

◇東京出版物卸業組合
昨年12月4日開催の総会並びに理事会で以下の役員を決定。○印は新任。
▽理事長=○井田隆(大学図書)
▽副理事長=○齊藤隆巳(日本雑誌販売)
▽理事=○九嶋英幸(会計、三和図書)、○川添英弘(広報、文苑堂)、○雨谷正巳(協和出版販売)、○川邊雅久(博文社)
▽監事=○西村倭雄(西村書店)
▽相談役=吉見壽文(東邦書籍)

過去最大規模で開催/商談会に版元176社が参加/当会日販会

東海日販会の第51回通常総会が2月15日午後4時から名古屋市のウエスティンナゴヤキャッスルで行われ、出版社282名、書店189名が出席した。総会に先立って午後零時半から商談会「東海ブックサミット2007」が行われ、出版社176社が参加した。
総会の冒頭、篠田元弘代表世話人(自由書房)は「今年も商談会が盛大に行われ、販売情報の交換ができた。東海エリアは人口1107万人、8・7%を占め、雑誌の伸び97・7%、書籍102・2%はいずれも全国平均を上回る。中小が生きる道は地元密着。岐阜組合では県警とタイアップしてこども110番の店になっている。読み聞かせや保護司、民生委員として社会参加している書店も多い。効率本位ではひずみが出る。今後も絶大なるご支援を」とあいさつした。
議長に宮川源世話人副代表(鎌倉文庫)を選び、事業報告・決算、事業計画・予算案は佐藤光弘世話人(光書店)が①共同拡販、②研修会、③イベント、④レクリェーションに分けて報告と提案を行った。このうち研修会活動については新年度に250万円の予算を計上し、景気の低迷を打破したいと説明し、各議案とも原案通り承認した。
来賓の日販古屋文明社長は「東海日販会は最大規模の日販会として様々な活動を展開している。ブックサミットも2百名を超える出版社との商談で熱気を感じた」としたあと、日販の中期経営計画「NEXT」の戦略についてプロジェクターを用いて説明した。
この中で古屋社長は「トリプル・ウインプロジェクトは責任販売制のインフラとして定着してきた。SCMは1300店、220出版社が参加し、常時70銘柄が動いている。今後は書籍からコミック、ムック、定期誌へ拡大していく。CRMプログラム『HonyaClub』には101店45万人が加盟、一般店の売上げを4%上回っている。王子流通センターは7月に主要な仕組みが完成し、スピード、品質で書店店頭活性化を支援する」と述べた。
出版社を代表して文藝春秋上野徹社長は「東海地方は大きな消費潜在力を持っている。活字人口は減っていない。むしろ高くなった要求水準に出版業界が十二分に応えられていないのではないか。文藝春秋では若い人へ向けた『はじめての文学』の刊行を始めた。書店は読者を惹きつける魅力的な場所になっていただきたい」とあいさつした。

本屋のうちそと

正月以来、久しぶりに長男が帰ってきた。息子と娘が今春大学4回生となることから、就職問題について語り合った。彼らには本屋の跡を継ぐという選択肢が全くない。親父が背中を丸めてお客様と応対している姿を見て、感謝はするが同じことをしたいとは思わないようだ。
子供たちにとっての夢の実現が、彼らの人生である以上、家業を継がせたいと思うことは親のエゴでしかないと思っている。親としての仕事は、継ぎたいと感じられるほどの店舗価値を作り上げられるかどうかだろう。
自らの夢実現を目指して仕事をしていれば、私の夢にシンパシーを感じた者が、従業員であれ、子供たちであれ、第三者ヘの譲渡であれ現われれば、その人物に委ねたいと思っている。
昨年も知り合いの書店さんが何軒も廃業された。結局の原因は、血縁の後継者がいないことによる。一方では書店で働きたいと言ってくる若者がいることも事実だ。彼らの意欲を単に従業から経営に高めることが出きれば、後継者問題は解決ができるだろう。いくらIT社会だとか、web2・0だとかいわれても、紙媒体の情報の安価性、再生保存性、携帯性を勘案すれば存続するはずだ。
地権者が集まって、全体の価値を高めるためにエゴを棄て協調してすすめる土地区画整理事業のようなことができるのだから、視点を変えれば個々の書店の火は町から消えないだろう。
つまり、利益を継続的に上げることが出来る店であれば、事業の後継ではなく、経営権の移譲は可能だと考えている。
(井蛙堂)
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