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平成19年7月1日号
組織委、ワーク機関統合し経営健全化委を新設/財務運用、定款で特別委/委員会編成

日書連は6月21日午前11時から書店会館で定例理事会を開催。大橋体制のスタートにあたり各種委員会編成と委員長人事を承認した。委員会編成では組織強化委員会と環境改善ワーキング機関を統合して「書店経営健全化委員会」を設置したほか、日書連共済会の残余財産活用を検討する「財産運用研究特別委」、改正組合法に対応する「日書連定款変更検討特別委」の2特別委員会を設置した。

〔委員会編成〕
6月理事会は5月の日書連総会で大橋新会長が選出されたのを受けて、初めての理事会。冒頭、12の常設委員会と4特別委員会の編成、委員長人事、外部団体への派遣委員案が示され、了承された(2面参照)。
このうち、新設の「書店経営健全化委員会」は組織強化委員会と、特別委員会の環境改善ワーキング機関を統合し常設委員会として設置したもの。組織強化委員会の議論から「書店経営実態調査」が実施され、書店の要望を受けて返品入帳の改善が進んだなど日書連の運動の前進に果たした両委員会の役割が大きいことを高く評価した上で、今後の役割を明確化して継続的に取組んでいくため常設委員会に加えた。
同委員会の委員長となる中山副会長は「返品入帳処理など、成果を得るまで継続して取り組んでいきたい」と述べた。ワーキング機関長として活躍した鈴木副会長も同委員会にとどまり、「支払いサイト、返品率減少のインセンティブを引き続き考えていく」と、
当面の課題を指摘した。
また、特別委員会の編成では、①日書連共済会から譲渡された5億円強の財産運用を扱う「財産運用研究特別委員会」(井門照雄委員長)、②改正組合法への対応を研究する「定款変更検討特別委員会」(鈴木喜重委員長)の2特別委員会を設置することになった。
〔政策審議会〕
井門委員長は先月の総会でデモを行った出版社共同ネットについて、「現在は33社程度の加入だが、50社になれば注文品が迅速に届くようになる。日書連からも出版社に共同ネットへの参加を呼びかけたい」と述べた。
書店データベースは36組合で点検が終了。東京、大阪など11組合の作業が残っており、早急に点検に着手するよう求めた。
懸案になっていた書店くじの抜本改革は、具体化が今秋には間に合わないと説明があり、1千万枚程度配布できる仕組みを検討していくとした。
〔流通改善〕
新販売システム第2弾については、4月27日の説明会に参加した出版社25社のうち18社から回答があり、参加3社、検討中が8社、今回は見送るが7社あり、6月末の締め切りを待って具体化に着手する方針が藤原委員長から示された。
河出書房新社の斡旋する『ハリー・ポッター』BOX(2800円)は32組合から増売商品に扱うと申し出があり、マージンは買切り6掛となる。
〔取引改善〕
国際地学協会の民事再生問題で、柴﨑委員長は「取次に質問状を出している。早急に回答を求め返品を受けるよう交渉していく」と述べた。新しい問題として、同委員長は「文庫のパターン配本は出版社がつけたランク通りに配本されているか、新規大型出店分を既存店の配本から抜いていないかどうか調べてみたい」と提起した。
〔再販研究〕
出版4団体で構成する出版再販研究委員会が7月9日に開かれると岡嶋委員長が報告した。また、新年度にあたって、公取委と意見交換会を行いたいとした。
〔消費税〕
6月18日に衆議院第1議員会館で活字文化議員連盟、新聞協会、活字文化振興出版会議、文字・活字文化推進機構設立世話人会の4団体により活字文化懇談会「活字文化推進プロジェクトチーム(PT)」が発足したことが報告された。同PTでは、参議院選挙が済めば必至と見られる消費税率上げに対して、低減税率を求めていく。
大橋会長は「税率が上がれば売上げが下がるのは明らか。出版4団体の足並みを揃え、新聞業界とも手を携えて軽減税率を求めていきたい」と説明した。
〔増売〕
春の書店くじ申込み店の中から選ぶ特賞「ギリシャ旅行」随行書店について抽選を行い、宮古市・小成書店、鹿児島市・徳田屋書店、志布志市・くにみ書店の3店が選ばれた。
心にのこる子どもの本秋の新刊セールは、絵本・読物・あそびと学習・読み聞かせにふさわしい絵本の各セット内容が決まり、7月中旬に全国書店に申込書を発送する。
〔読書推進〕
熊本組合が作成した中学生向け推薦図書リスト『おーい中学生本はよかばい』が朝日新聞に紹介され、大きな反響があったことを熊本組合長﨑理事長が報告。日書連会員書店には1冊525円(送料込み)、10冊以上は7掛で卸すと説明した。
大阪組合からは同組合が4年前から小学校に無償配布している『読書ノート』について、今年から有償の『読書ノート』も製作したが、残部があるので希望があれば他県組合の書店にも1セット50冊単位で分けると紹介があった。

*新理事に岡嶋氏
日書連7月理事会は東京組合選出の丸岡義博理事が6月15日付で退任したのを受けて、後任の新理事に岡嶋成夫氏(江東区・ブックロード)、新常任委員に小泉忠男氏(足立区・小泉書店)の就任を承認した。

8月21・22日に事務局研修会

〔指導教育〕
8月21日、22日の両日、文京区の東京ガーデンパレスで、指導教育委員会の主催により都道府県書店組合事務局員を対象に「事務局職員研修会」が開かれる。改正組合法の概要、組合会計実務の研修、都内大型書店の見学のほか、各県事務局担当者で情報交換と交流を図る。

5日に情報化委員長会議/内田洋行でICタグ見学も

〔情報化〕
7月5日午後1時から東京ビッグサイトで全国情報化推進委員長会議が開かれるが、これに先立って午前11時から内田洋行潮見オフィスで「ICタグ見学会」が行われる。井門委員長は「本、CD、DVDを一元管理できるシステムとして、図書館の貸し出し、棚管理のショールームを見学して欲しい」と各県組合に出席を呼びかけた。
長野組合からは6月14日に図書館サポート委員会湯本光尚委員を講師に図書館指定管理者システムの研修会を行い、好評だったと報告があった。
〔日書連共済会〕
昨年12月で解散した日書連共済会の残余財産は5月末現在5億3358万円にのぼることを木野村運営委員長が報告した。以後、新設の日書連財産運用研究特別委員会で資金の活用方法を検討していくことになるとした。

新年度編成決める/大阪6月理事会

大阪府書店商業組合は6月16日、理事会を開き、面屋龍延理事長は「出版業界は氷河期にあるが、読者の読書傾向を把握している街の書店が減った結果だと思う。その流れに埋没しない施策を考えたい」とし、①組合員のための正しい活動を行い、組織を活性化する、②読書推進運動をさらに発展させる、③中小書店の支援策を構築する――と3つの方針を示した。
新理事紹介に続き、常務理事を投票で選出。深田健治、中島俊彦、坂口昇、灘憲治、虎谷健司、冨士原純一、辻山昌佑の7名が常務理事に就任した。正副理事長、常務理事の協議で以下の委員長を決めた。
Aグループ(戸和副理事長)▽総務・財務=中島常務理事、▽市立中央図書館等納品=坂井親宗理事、▽定款等改定=冨士原常務理事、▽再販・公取協=辻山昌佑常務理事、▽読書推進=虎谷常務理事、▽レディースランチ=高松理事
Bグループ(藤田副理事長)▽学校図書館・IT関連=深田常務理事、▽広報=坂口常務理事、▽事業・増売=猿田理事、▽出版販売倫理=野村理事
Cグループ(石尾副理事長)▽雑誌発売日励行=森理事、▽経営活性化・書店環境改善=灘常務理事、▽=組織強化・出店問題=辻理事
委員会報告では、読書推進委員会から5月29日に有償版「読書手帳」3千冊を注文書店に発送したこと、6月15日に朝日新聞大阪本社で大阪読書推進会総会を開催したと報告があった。
学校図書館IT関連委員会では5月25日に近畿ブロック情報化委員会を開催し、大阪組合「学校図書館電算化プロジェクトチーム」の会議も開いたと報告した。(中島俊彦広報委員)

5月は平均91・1%/『ハリポタ』の反動で落ち込む/日販調べ

日販経営相談センター調べの書店5月期分類別売上げ調査は対前年比91・1%と大幅なマイナスとなった。昨年5月には『ハリー・ポッター』第6巻が発売されており、この反動を受け文芸書が52・3%と大きく落ち込んだ。
規模別では50坪以下店が90・2%、51~100坪店が90・0%と、ほぼ1割減。101~150坪店で91・2%。151~200坪92・9%、201坪以上で93・4%。
文庫も昨年5月の『ダ・ヴィンチ・コード』の反動で89・5%と大きなマイナスとなった。コミックは新刊のビッグタイトルが増加したこと、『LIARGAME』(集英社)などメディア化された既刊が好調で107・5%と、唯一のプラスになった。
客単価も各規模で2~4%前年を下回り平均97・2%の1146・2円。ここにも『ハリー・ポッター』の影響がうかがえる

平成19年度日書連各種委員会編成

(◎印は委員長)
〔常設委員会〕
◇総務=◎大橋信夫(東京)、鈴木喜重(千葉)、中山寿賀雄(長崎)、谷口正明(愛知)、西村俊男(新潟)
◇財務=◎井門照雄(愛媛)、藤原直(宮城)、面屋龍延(大阪)、柴﨑繁(東京)、木野村祐助(岐阜)、吉田達史(岡山)
◇書店経営健全化=◎中山寿賀雄、鈴木喜重、面屋龍延、柴﨑繁、鶴谷祿郎(青森)、大野豊治(茨城)、古澤隆(静岡)、森井清城(石川)、戸和繁晴(大阪)、西本功(奈良)、三上一充(兵庫)、冨永信(山口)、山口尚之(福岡)、長谷川澄男(福岡)、岩永藤房(佐賀)、田中隆次(宮崎)、井上俊夫(神奈川)、岡嶋成夫(東京)、舩坂良雄(東京)
◇指導教育=◎鈴木喜重、西猛(福島)、杉山和雄(栃木)、山本裕一(神奈川)、作田幸久(三重)、吉岡隆一郎(富山)、安部悟(福井)、田江泰彦(鳥取)、冨永信、西尾文士(香川)、本久善一(高知)、山口尚之、長崎晴作(熊本)、坂口洋右(鹿児島)、長谷川正夫(埼玉)、小泉忠男(東京)、藤田彰(大阪)
◇広報=◎面屋龍延、谷口正明、赤澤桂一郎(岩手)、平柿宗敏(滋賀)、小泉忠男、堀江幸雄(京都)◇流通改善=◎藤原直、伊澤崇(北海道)、和泉徹郎(秋田)、大野豊治、大澤孝輝(群馬)、長谷川義剛(神奈川)、佐藤光弘(愛知)、西村俊男、赤羽好三(長野)、戸和繁晴、中村晃造(京都)、吉田達史、平野惣吉(徳島)、長崎晴作、山田親夫(沖縄)、梅木秀孝(東京)
◇取引改善=◎柴﨑繁、鶴谷祿郎、水野兼太郎(埼玉)、宮井治夫(和歌山)、冨永信、岩永藤房、越石武史(東京)、斉藤行雄(静岡)、山根金造(兵庫)
◇情報化推進=◎井門照雄、和泉徹郎、三上一充、田江泰彦、平野惣吉、大隈劭(大分)、藤田彰、堀江幸雄、専門委員=高島瑞雄(福島)、岩瀬且敏(東京)、長尾幸彦(愛知)、中尾隆一(福岡)、川崎孝(長崎)図書館サポート=◎井門照雄、藤田彰、辻本和樹(京都)、高島瑞雄、岩瀬且敏、湯本光尚(東京)、山田洋一、長尾幸彦、中尾隆一、川崎孝、村田征禧(日外アソシエーツ)、岡本公一(フィルムルックス)、山崎栄三郎(内田洋行)
◇再販研究=◎岡嶋成夫、柴﨑繁、五十嵐太右衛門(山形)、西猛、山本裕一、古澤隆、佐藤光弘、西村俊男(新潟)、吉岡隆一郎、中村晃造、水川雅生(広島)、山口尚之、長崎晴作、石尾義彦(大阪)、再販弾力運用研究チーム=◎岡嶋成夫、柴﨑繁、古澤隆、佐藤光弘、西村俊男、石尾義彦
◇読書推進=◎谷口正明、久住邦晴(北海道)、大野豊治、水野兼太郎、青柳和人(山梨)、戸和繁晴、宮井治夫、今井直樹(島根)、本久善一、大隈劭、坂口洋右、越石武史◇増売=◎舩坂良雄、伊澤崇、和泉徹郎、赤澤桂一郎、杉山和雄、長谷川義剛、作田幸久、安部悟、西本功、吉田達史、水川雅生、平野惣吉、長谷川澄男、田中隆次、山田親夫◇共同購買・福利厚生=◎中山寿賀雄、五十嵐太右衛門、山本裕一、平柿宗敏、西尾文士、岩永藤房、村田正喜(千葉)、山根金造
〔特別委員会〕
◇書店業界環境改善政策審議会=◎大橋信夫、鈴木喜重、藤原直、中山寿賀雄、面屋龍延、柴﨑繁、谷口正明、久住邦晴、木野村祐助、西村俊男、吉田達史、大川哲夫(事務局)
◇消費税問題=◎面屋龍延、大橋信夫、鈴木喜重、藤原直、中山寿賀雄、柴﨑繁、赤澤桂一郎、大澤孝輝、木野村祐助、西村俊男、森井清城、三上一充、今井直樹、吉田達史、山口尚之、岡嶋成夫、斉藤行雄、石尾義彦
◇財産運用研究=◎井門照雄、藤原直、面屋龍延、柴﨑繁、伊澤崇、古澤隆、木野村祐助、赤羽好三、岩永藤房
◇日書連定款変更検討=◎鈴木喜重、中山寿賀雄、谷口正明、鶴谷禄郎、西村俊男、戸和繁晴、今井直樹、山口尚之、岡嶋成夫

井門理事長を再選/中学生向け読書冊子作成/愛媛組合第19回総会

愛媛県書店商業組合(井門照雄理事長)は6月6日午後4時より松山市・ワシントンホテルで第19回定時総会を開催した。
総会は松岡理事(アテネ書房)の開会あいさつのあと、井門理事長を議長に選出して議案審議が行なわれた。事業報告では、松岡理事がこの1年間の発売日違反の状況説明。組合員から松山空港内での違反の指摘があり、早急に調査対応することになった。
引き続き井門理事長が事業報告を行い、転廃業が続く厳しい経営のなか取引条件の改善、万引き防止、増売への施策が重要と話した。事業計画案では、商業組合設立20周年に向けて、中学生向け読書推進の冊子作成が提案され、了承された。
このあと光永和史専務理事(松山堂書店)より平成18年度収支決算報告が行なわれ、平成19年度予算案とともに満場一致で承認された。役員改選では、井門理事長を再選。また、監事の原田伸昭氏(原田書房)が退任し、稲田憲司氏(稲田書店)が新監事に就任した。
総会終了後、午後6時より出版社、取次をまじえて和やかに懇親会を行なった。(光永和史広報委員)
〔愛媛組合役員〕
▽理事長=井門照雄(丸三書店)
▽副理事長=安藤大三(明屋書店)、日吉英夫(マスヤ書店)、篠崎守良(篠崎書店)
▽専務理事=光永和史(松山堂書店)

山本一力氏が講演/熊本文化講演会

熊本県書店商業組合は6月10日、全国縦断文化講演会「山本一力〈生きかた雑記帳〉」を水俣市文化会館で開催した。
人口3万人足らずの水俣市で参加者動員を危ぶむ声もあったが、水俣市長の「日本一読書の町、水俣を目指す」の声を受け、熊本県および隣接する鹿児島県北部を対象に募集を開始。長崎理事長と地元の宮崎副理事長が水俣市や大手企業に参加要請を行ない、地元テレビに宮崎副理事長が出演して県民に参加を呼びかけるなどした結果、約500名が参加した。
講演会の内容は迫力があり、参加者は皆さん満足した様子。講師の山本氏は奥様ともども社交的で、スタッフとも和やかに談笑していた。
熊本組合では「執筆活動多忙のところ講演を行なってくれた山本氏、講談社、水俣市の皆さん、動員に協力していただいた方々に感謝する。日書連および九州ブロックの皆さんに厚く御礼申し上げる」と、関係各方面に謝意を示している。
(熊本県書店商業組合事務局長・相良英文)

有料版を1万部頒布/4年目迎えた読書ノート/大阪

大阪読書推進会と朝日新聞社大阪本社が始めた「読書ノート」運動。4年目を迎えた2007年度は、今まで以上に多くの学校、子どもたちに参加してもらえるよう、昨年より1万部増刷し4万部作成。府内にある小学校および養護学校約190校、約7万冊の応募があり、抽選により当選した学校に5月中旬に無料贈呈した。
また、本年度の新しい試みとして有料版の読書ノート『読書手帳こんな本を読んだよ』(写真)を1万部作成し、頒価150円で有料頒布している。
「読書ノート」は児童の読書履歴を永く保存するための有効な手段で、子どもの読書意欲を高めるものとして評価が高まっている。参加校も年々増加しており、50冊以上の本を読んだ児童数は5千名を超えるようになった。そのため、朝日新聞紙上への掲載基準を前期(07年10月下旬締切)、後期(08年4月下旬締切)とも、150冊以上読了した1~4年生児童、70冊以上読了した5、6年生児童へと変更した。また、ウエブのあさひドットコムには前・後期とも100~149冊読了した1~4年生児童の氏名を掲載する。

読みきかせらいぶらりい/JPIC読書アドバイザー・前田敏子

◇2歳から/『おかあさんのパンツ』/山岡ひかる=著
/絵本館850円/2005・2

この本は第3弾まで続く最初の本です。可愛いさくらんぼ模様の子どものパンツをおかあさんが穿いた時…そっとページを開くと「ゴロンゴローン!りんごになった!」と横1面に拡がるパンツ。大好きなおかあさんの穿くパンツに目を輝かせ、小から大への展開に大喜びしますよ。

◇4歳から/『よしおくんがぎゅうにゅうをこぼしてしまったおはなし』/及川賢治、竹内繭子=作・絵/岩崎書店1300円/2007・4

ある朝よしお君は牛乳瓶を倒してしまい、牛乳は床いっぱいに広がってよしおくんを外に流してしまいます。ミルクの海を泳ぐよしおくんは「ぎゅうにゅうこぼすな!」の看板にぶつかりドキッ。見ている子どもも一緒にドキッ。自分の失敗を思い出しハラハラ。最後はほっとする絵本です。

◇小学校低学年向き/『どんなかんじかなあ』/中山千夏=文/和田誠=絵/自由国民社1500円/2005・7

目が見えないって、どんな感じかな?耳が聞こえないのは?ひろ君は目を瞑ってみたり、耳栓をしたり、その人の立場になって考えることで、自分にないものを発見します。友達も又、ひろ君の素晴らしいものを教えてくれるのですが、その時のひろ君の笑顔がとっても明るく幸せなのです。

安部理事長が続投/出店問題で視察研修実施

福井県書店商業組合は5月28日に芦原温泉灰屋で通常総会を開き、51人(委任状含む)が出席した。
安部悟(安部書店)理事長はこの一年を振り返り、大きな出来事として共済会の解散と組合員の減少を挙げた。しかし組合員減少のなかった2県のうちの一つが福井であることを報告。今後の組合活動は地道に確かな活動をしていきたいと話した。そのためにも書店くじへの積極的な参加や予算のおりる学校図書館への働きかけも示唆した。
議事は各議案を原案通り可決。役員改選では安部理事長の再任と全理事の留任、および新任として福井支部長の出口昌之氏(出口書店)を理事に選任した。また、今年度最初の事業として6月24日に出店ラッシュ激戦区金沢市への視察研修を福井支部と青年部を中心に実施することになった。
懇親会ではトーハン、日販、太洋社および小学館等の来賓を交えて親睦を深めた。(清水祥三広報委員)

ふるさとネットワーク/四国ブロック編

〔香川〕
江戸初期に考案された丸亀うちわは丸亀市を代表する地場産業として発展を続け、現在の生産量は年間約8300万本、全国シェアの約90%を占める。平成9年5月には国の伝統工芸品にも指定されている。しかし、うちわ産業を取り巻く環境は厳しい。昭和30年代まで代表的冷房器具といえば扇風機とうちわだったが、生活様式の変化とともにエアコンが普及し、うちわの需要は減少傾向が続いている。一方で、ゆとりと豊かさを求める生活ニーズの高まりとともに伝統文化の良さを再認識する風潮も芽生え、うちわ業界にも明るい環境が生まれつつある。全国に誇る地場産業を守るため、香川県うちわ協同組合連合会では業界努力につとめ、インテリアにも使えるデザインうちわ、民芸品としての高級うちわなどを開発。また、市から委託を受けて、うちわの総合博物館「うちわの港ミュージアム」を運営している。

〔徳島〕
徳島市の中心部に位置する標高280mの眉山が最近注目されている。さだまさし原作、松島菜々子主演の映画「眉山」が5月より全国一斉封切されたためだ。
なだらかな稜線が眉の形に似ていることから名付けられた「眉山」。阿波踊り会館5階発着の眉山ロープウェイで空中遊覧を楽しみつつ山頂へ。眉山公園として整備された山頂には、大正時代にポルトガル総領事として来日し、徳島をこよなく愛し、徳島で生涯を終えた文人モラエスの記念館、戦死者慰霊のために建てられたパゴダ平和記念塔などがある。山頂からは市街はもちろん、大鳴門橋、淡路島、紀伊水道まで見渡せる。まさに徳島のランドマークである。
今年の阿波踊りは観光客の増加で例年より賑やかになりそうだ。
(林健二広報委員)

〔愛媛〕
今回は本年4月28日にオープンしました「坂の上の雲ミュージアム」を紹介いたします。当館は松山市の中心にそびえる松山城の隣接地にあり、全面ガラス張りの素敵な建物です。名前の通り司馬遼太郎の長編小説『坂の上の雲』に登場します松山出身の正岡子規、日清・日露戦争で活躍した秋山好古、真之兄弟そして明治時代を偲ぶ内容で構成されています。戦争は肯定できませんが、明治という時代は維新以来、世界の列強国に追いつき、肩を並べる近代国家建設のため、最も日本人が自由、活発に活動した時代です。制度疲労的問題が多発する現在、我々はこの時代に学ぶことが多いように思います。秋にはNHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の撮影も始まるとのこと。松山市民もイベントの盛り上がりに期待しています。子規記念博物館はじめ秋山兄弟生誕の地、道後温泉と関連施設も充実しており、ぜひ松山を訪ねていただきたいと思います。路面電車、坊ちゃん列車も素敵ですよ!(光永和史広報委員)

〔高知〕
高知県は柚子の生産量日本一。中でも有名なのが馬路村の柚子だ。人口約千人。過疎、高齢化に悩む馬路村だが、何回かの市町村合併の機会も村民の反対多数によって合併協議を離脱するなど、村民の自立意識が高い。馬路村農協は単独での生き残りを図るため、柚子加工品の開発・販売に力を入れる。同村の製品であることを前面に出して村自体を売る「おらが村方式」による村内販売所の整備や物産展への出展、通信販売の充実によって柚子加工品の全国ブランド化に成功。現在、33億円産業にまで成長している。最大のヒット商品は柚子ジュース「ごっくん馬路村」。無農薬の柚子と蜂蜜のみによる、爽やかな甘みと酸味が特徴。成功の要因は村の名前と田舎ののどかなイメージを前面に打ち出し、ネーミング、パッケージデザイン、CM・広告によって村をまるごとブランド化した戦略にある。経緯は、大歳昌彦著『「ごっくん馬路村」の村おこし―ちっちゃな村のおっきな感動物語』(日本経済新聞社)に詳しい。

『鈍感力』がトップ/07年上半期ベストセラー

トーハンが運営するオンライン書店e―hon、および日販調べによる2007年上半期ベストセラーが発表された。総合トップはいずれも『鈍感力』(渡辺淳一、集英社)だった。
【e―hon調べ】
①鈍感力(渡辺淳一、集英社)②日本人のしきたり(飯倉晴武、青春出版社)③白川静さんに学ぶ漢字は楽しい(白川静監修・小山鉄郎編、共同通信社)④家庭教師ヒットマンREBORN!隠し弾(1)骸・幻想(天野明・子安秀明ノベライズ、集英社)⑤華麗なる一族改版(上)(山崎豊子、新潮社)⑥佐賀のがばいばあちゃん(島田洋七、徳間書店)⑦不都合な真実(アル・ゴア、ランダムハウス講談社)⑧バッテリー(6)(あさのあつこ、角川書店発行・角川グループパブリッシング発売)⑨ひとり日和(青山七恵、河出書房新社)⑩女性の品格装いから生き方まで(坂東眞理子、PHP研究所)⑪華麗なる一族改版(中)(山崎豊子、新潮社)⑫華麗なる一族改版(下)(山崎豊子、新潮社)⑬林住期(五木寛之、幻冬舎)⑭田中宥久子の造顔マッサージ10年前の顔になる(田中宥久子、講談社)⑮インスパイリングエクササイズ(Micaco、SDP)⑯千の風になって(新井満日本語詩、講談社)⑰国家の品格(藤原正彦、新潮社)⑱がばいばあちゃんの笑顔で生きんしゃい!(島田洋七、徳間書店)⑲十七歳の硫黄島(秋草鶴次、文藝春秋)⑳DDD(1)(奈須きのこ、講談社)
【日販調べ】
①鈍感力(渡辺淳一、集英社)②日本人のしきたり(飯倉晴武、青春出版社)③女性の品格(坂東眞理子、PHP研究所)④赤い糸(上・下)(メイ、ゴマブックス)⑤ポケットモンスターダイヤモンド・パール公式全国大図鑑(ファミ通編集部、エンターブレイン)⑥ポケットモンスターダイヤモンド・パール公式ぜんこく図鑑完成ガイド(元宮秀介・ワンナップ、メディアファクトリー)⑦世界の日本人ジョーク集(早坂隆、中央公論新社)⑧国家の品格(藤原正彦、新潮社)⑨もしもキミが。(凛、ゴマブックス)⑩田中宥久子の造顔マッサージ(田中宥久子、講談社)⑪復活の法(大川隆法、幸福の科学出版)⑫病気にならない生き方(1・2)(新谷弘実、サンマーク出版)⑬一瞬の風になれ(1~3)(佐藤多佳子、講談社)⑭かいけつゾロリまもるぜ!きょうりゅうのたまご(原ゆたか、ポプラ社)⑮ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説(関暁夫、竹書房)⑯不動心(松井秀喜、新潮社)⑰今でもキミを。(凛、ゴマブックス)⑱大人の「国語力」が面白いほど身につく!(話題の達人倶楽部、青春出版社)⑲インスパイリングエクササイズ(Micaco、SDP)⑳ぼく、オタリーマン(よしたに、中経出版)

雑誌力の強化は出版市場を拡大する/日本雑誌協会理事長・主婦の友社会長・村松邦彦

日本雑誌協会理事長で主婦の友社会長の村松邦彦氏は6月5日に行われた大阪屋友の会連合大会で『雑誌力の強化は出版市場を拡大する―雑誌の現状と将来展望』と題する特別講演を行った。

〔「雑高書低」が逆転した〕
雑誌全般に厳しい状況が続いている。私が社長になって8年だが、昨年、雑誌が赤字に転落した。雑誌部門は販売65億円、広告55億円で、120億円の売上げがあるが、2億1千万円の欠損を出した。雑誌協会の理事長になった途端、会社が赤字を出してしまった。
主婦の友社の雑誌20誌のうち11誌が赤字で、出荷減、返品増、広告減の三重苦になっている。書籍・ムック部門は販売75億円で、利益が15・6%、11億7千万円出た。かつては雑誌で利益を出し、書籍の赤字を補ったものだが、いまや逆転現象を起こしている。
それ以外に海外版権として中国に5誌、タイ2誌、台湾4誌。書籍は中国、韓国、台湾、タイに版権を出し、4億円の売上げで2億5千万円の黒字がある。新規事業としてデジタル化の先行投資もしており、この売上げが5・5億円で、赤字が2・9億円。売上げ合計は205億円、営業利益が9・2億円で4・2%の利益率だったが、最も大きな雑誌部門が赤字になって先行きを危惧している。

〔この10年で変わったもの〕
雑誌の現状を10年前と比べ検証してみたい。1996年に雑誌の総発行部数は51億2千万冊だった。2006年は40億冊で、11億2千万冊減少した。21・8%の落ち込みだ。
売上げは10年前の2兆1440億円が昨年は1兆8620億円と、10年前の86・8%。13・2%落ち込んでいる。返品は10年前の27・1%が34・5%に増加した。金額にして1840億円。このうち65%が書店と考えると約1200億円の返品増で、1店あたり年間680万円。これがそのまま利益なら、書店には大きなプラスになる。
市場金額でいうと1996年は約3兆円の出荷があり、2006年も2兆8500億円。1千億円ちょっとの減少で済んでいる。定価も418円から465円へ11・2%増加した。結果的に返品増が売上げに大きく影響しているわけだ。
広告もピークから比べると約500億円減少した。インターネット、フリーペーパー、フリーマガジンの増大による影響が大きい。
雑誌を読んでいる人口、12歳から69歳の読者は10年前とほとんど変わらず約8割ある。特に10代、20代は90%が雑誌を読んでいる。
雑誌低迷の原因はいろいろあるが、一番大きな原因は書店の減少だろう。書店は10年前、約2万6千店あった。昨年は1万7600店となり、8千店以上減少した。1年に800店なくなった。廃業店が年間2700万円売ると仮定すると2160億円の市場が減少したことになる。中小書店の廃業を大型店、CVSでカバーしても、せいぜい1割から1割5分だろう。
2番目の問題は少子化で、0歳から14歳までの人口は10年前に比べて250万人減った。15歳から64歳までは313万人減少し0歳から64歳まで合わせると563万人のメイン読者が減ってきた。仮に一人平均年間1万7千円買うとすると約960億円が少子化によって減少している。今後、シニア層の雑誌をどう開拓していくか、一人の読者に2冊、3冊買わせることが販売戦略になる。
フリーマガジンは500誌、1億3千万冊。フリーペーパーは700誌、1億6千万冊と言われる。実態はもっとたくさん出ている。フリーペーパー市場は推定30億冊近い。定価換算すると600億円前後の販売が喪失し、広告が500億円減収した大きな原因になっている。
ただ、最近のフリーマガジンを見ていると、昔は1日でなくなったが、最近は3日、4日と残っている。コンテンツがしっかりしているわけではないので、大きな脅威になることはないだろう。気になるのは店頭にフリーマガジンを置いている書店のあることで、これだけはやめていただきたい。読者に情報はタダでもらえるという意識を植え付けていく。目先の1部30円に惑わされないでほしい。
キオスクの苦戦も駅にフリーペーパーを置き始めて客が減ってきたことによる。客は雑誌、新聞を買うついでにガムやアメを買っていく。昨年の書店の雑誌販売は前年比96・7%、CVSで98%程度だが、キオスクは86%に落ち込んだ。
雑誌を読む時間も減ってきた。インターネットは8500万人、携帯電話も9500万人に普及している。しかし、携帯電話で雑誌を読むことはできない。インターネットで雑誌を読むのも疲れる。アメリカでも、雑誌はインターネットでは普及していない。紙媒体であると言われている。むしろ書籍を携帯電話で読む層が増えている。
4つ目は図書館の雑誌購入が広がってきた。市立図書館でも、100誌近い雑誌が置いてある。年間80万円の予算にしても、全国で3000館となれば、かなり大きな売上げ減少につながる。回読率も『主婦の友』の回読率3・4回が4・5回に増えている。
5つ目にマンガ喫茶が拡大している。これについてはどの程度、雑誌が回転しているか推定はむずかしいが、影響していることは確かだ。先般、貸与権センターでレンタルコミックの著作権料が決まった。1店あたり月間140冊販売されている。レンタルコミックの加盟店は500店あって、12カ月で推定すると約84万冊がレンタルコミック店に販売されている。採算は10回転と考えていて、コミック全体で年間50億円程度の影響を受けている。
かつては日経BPが中心だった直販誌も、最近は一般誌に拡大し、版元が読者に直送する定期講読も増えている。これをどうやって取り戻すか。私がチャンスだと思うのは、直送の8割はクロネコヤマトの宅急便で配送している。ところが、クロネコが「発売日に届けることはもうできません。雑誌は別個にメール便で行います。もし発売日に指定するなら1部100円いただきます」と言ってきた。雑誌で100円は負担できる金額ではない。そうなればクロネコに頼んでいた直送便を書店を通して売っていきたいとなるわけで、書店が定期購読を獲得すれば大きな市場になる。
読者が雑誌嫌いになったわけでも、雑誌を買わなくなったわけでもない。近くに書店がなくなれば直送で送らざるをえなくなるし、最寄の書店で買うことができなくなれば遠のいていく読者も増える。

〔業界全体での意識付け〕
出版社の問題としては、発行点数が増え競争が激化してきた。2006年は161誌が創刊し、167誌が休刊した。この10年間に創刊された雑誌は1878誌、休刊が1520誌。差し引き358誌増えた。書店にとっては店頭に置ききれない。日本の雑誌は約4千誌だが、人口が7割程度の英国は9500誌出ている。スクラップ&ビルドを繰り返しながら、かなりきめ細かい読者ターゲットに絞り込むことによって雑誌が活性化している。
日本でも大量部数はむずかしくなるので、ターゲットを明確にした雑誌づくりが改めて問われる。そのため編集力を強化しないといけない。雑誌が増えるに従って編集長になる器や編集の人材も薄まり、雑誌力が低迷した。編集者の再教育をしていく必要もある。
もうひとつ困った問題は宣伝だ。かつては新聞広告で宣伝すればすんだが、最近は新聞離れで若い人は新聞を読まない。インターネット、携帯を使い、鉄道の中吊りを使いながら宣伝をしているが、ネット、携帯は不特定多数であり、絞り込んだ宣伝がむずかしい。
書店に定期購読の拡大をお願いするにあたっては、出版社は宅配への送料支援を考えていただきたい。1誌50円かかるとすれば、その半分は出版社が負担する。あるいは責任販売制として返品率を減少させ、部数を増加した中で書店に還元していく。
出版社がデジタルで読者にアプローチすることも出てくるわけで、書店も定期購読を取ることによってデジタルの販売も考えていただきたい。雑誌『エフ』でデジタル展開をしているが、一般的に宣伝し、ヤフーや楽天と組んでもなかなか部数は増えない。先般、北京のFIPP雑誌世界大会で欧米各社にも聞いたが、デジタルで採算を取るのはきわめてむずかしいと言っていた。アメリカは10年近く前からデジタル化を推進しているが、利益が出るのはレアケースで、本来の紙媒体をしっかり売ると同時に、デジタルも書店と一緒に販売していく仕組みを作っていけば成果が出るかもしれない。
雑誌協会は何とか雑誌増売運動に取り組もうと「雑誌ハンドブック」を作成することになり、初めて予算をとった。雑誌売り名人発掘、店頭売り伸ばし実例集としてブログで成功例を募集している。
雑誌はお客にきてもらう一番大きな武器だ。年間12回転する。書籍は3回転か4回転。効率がよいと同時に、雑誌を買いにきた読者が書籍も買っていく。陳列期間もぜひ次号が出るまで置いていただきたい。2週間でいいという考えもあり、確かに2週間で85%の売行きだが、残り2週間で15%売れる。途中で切れば返品増。次号が出るまで売ればロングテールの販売になる。発売日にはPOP、次号予告の宣伝をしていただく。店頭で定期を獲得する仕組みを作る中で、チラシなどの宣伝物は出版社に要求してほしい。CVSとの差別化をきちんと図るにも定期購読は重要だ。
全国小売書店実態調査にあるように中小の本屋に地域密着型商品の雑誌がいかない。取次は配本の見直しをやっていただきたい。店頭であれ配達であれ、定期購読部数と、店で販売する部数を分けて送ることも考えていいのではないか。システムを変えることになるが、ロスの無い販売機会を提供してもらいたい。
部数を増やしていけば、どうしても返品が増えてくる。先般も中国地区の書店が年間11%近い雑誌増売をしたが、30、40の返品が45になることもある。すると翌月部数が減らされる。雑誌は生き物で、その月によって売れるものも売れないものもある。部数も6カ月ぐらいのロングで見てもらいたい。大阪屋は定期購読を積極的に取っていただいているが、出版社に対し配達支援の仕組みを提案してもらいたい。
もうひとつはデリバリーを統一してはどうか。トーハン、日販、大阪屋がそれぞれ配本しているのは大変なロスだ。アメリカでは地域によって雑誌の表紙が違い、広告も違う。日本では全部東京で作り取次ごとに配送しているが、デリバリーを統一して北海道・東部はトーハン、中部は日販、関西は大阪屋と配送できれば大きなプラスになる。印刷も大阪でできる。広告も大阪で取れる。高い運賃を払って東京から大阪まで運ぶことはない。
常にお店をリニューアルしていかないと、お客は3年から5年で必ず離れていく。その時、お店をリニューアルすることでお客を呼び戻していく。そういう先行投資がない中では継続した売上げ増はむずかしい。出版社もぜひ書店のいろいろな政策について十分検討して、できるだけ応えていく姿勢をもっていただきたい。
なぜ雑誌が増えていくことが業界の発展につながるかというと、雑誌はコンテンツを創造していく。文芸誌も経済誌もコミック誌も二次、三次使用ができて大きな利益をあげていく。また宣伝媒体として自社の書籍だけでなく、ありとあらゆる書籍を紹介している。300億から400億円近い宣伝媒体の価値がある。
FIPP北京大会のテーマもほとんどデジタルだった。小学館相賀社長と電通俣木社長が「雑誌は編集力である」という基調講演をされた。原点はコンテンツであり、紙媒体だろうがデジタルだろうがコンテンツのよしあしによって読者に感動を与えることもできる。これから電子媒体は増えていくだろうが、編集力を強化しながら紙媒体の持っている良さを広く読者に訴え、日本の縦書き文化をしっかり守っていく。それが文字活字文化の振興にもつながっていくのではないか。
韓国は高速ネットができたが、雑誌が低迷しているのはコンテンツの問題だ。日本ほどきめ細かく作られている雑誌はない。『レイ』は1冊で2800枚から3000枚の写真を載せている。欧米も日本の雑誌に学びたいと言っている。日本の雑誌はコンテンツを非常に大事にしてきた実績があり、まだまだ紙媒体は強くなっていくと思う。
雑誌はもう駄目だとか、出版界は低迷していくと言われてきたが、決してそんなことはない。志をしっかり言葉に表していく力があれば、読者は離れない。今一度、雑誌拡売に真剣に取組んでいただきたい。

新・アジア書店紀行/ノセ事務所代表取締役・能勢仁

〔第16回オーストラリア・シドニー(1)〕
シドニーは人口525万人で、オーストラリア最大の都市である。2000年に前々回のオリンピックが行われた。
高橋尚子がサングラスを投げて金メダルを決定づけた地点は今でも名所になっているとか。シドニーはオペラハウスの景観や、豪華客船が入港するシドニー港もあり、国際都市の面目躍如たるものがある。経済、文化の中心地としてオーストラリアの発展には不可欠の都市である。
日本とは丁度逆の四季である。しかし冬といってもコートを着ることはない。勿論雪など降らないが、風邪をひく人が多いそうである。そのためにこどもの冬休みが一番長く2ヵ月である。日本の夏休みに相当するのだろうか。
オーストラリアは4学期制。春夏秋に1ヵ月前後休むが、夏休みが一番短く、2月が新学期である。〈シドニーの書店〉
シドニーの書店は市の中心部に集中している。地元老舗書店のダイモックス(780坪+文具+喫茶室)、ボーダーズ(800坪)、そして紀伊國屋書店(800坪)がある。ところが更にアンガス&ロバートソン(800坪)という安売専門書店が混戦の中に割り込んできている。これらの書店が皆800坪クラスという超大型書店であり、しかも300m以内でしのぎをけずっている。中でもボーダーズとA&Rは隣りあわせという競合状態である。こんな激戦は日本にもない。この中で贔屓目かもしれないが、紀伊國屋書店が商品の充実度、特色の発揮で一歩リードしていると思う。しかしダイモックス書店のあざやかな陳列、明るさ、スタッフの多いこと、バーゲンブックの量の多いことなど考えると、紀伊國屋書店といえどもあなどれない存在である。更に更に脅威はA&Rの攻勢である。
なにしろ奥行72間(129・6m)という拡がりとバーゲン特有の積み上げるボリューム感、雑誌取り扱いの多いことなど凄いの一語である。
シドニー市の電話帳によれば、市内の新刊書店は65店である(チェーン店は1店と数えた)。今回は全部訪問できなかったが、特色のある書店が多いことである。つまり大型店は市の中心地に、その他の書店は特化された形で頑張っていることがわかる。例をあげるならば、アート&デザインとこどもの本のアリエール書店、SF、ホラー、ファンタジー専門のギャラクシー書店、料理書専門書店、特にカレーに特化した書店、ビジネス書専門店、モーター専門書店、合唱曲専門書店などである。尚、出版社はシドニー市内に209社あった。これは書籍専門発行出版社で、雑誌、定期刊行物発行社は除いての数である。
〈ダイモックス書店〉
創業1879年の書店である。シドニーが発祥地であり本社がある。市内中心地のジョージストリートに10階建ての堂々たるダイモックスビルに書店がある。周囲のビル郡に負けない立派な建築物である。
書店は1階、地階、2階で、広い吹き抜けは開放感を伴い、明るさを一層引き出している。地階の半分は文具専門店(200坪)であり、2階の喫茶室を合計すると、1000坪を超す商業施設である。
開店時間は平日は午前8時半と早いが閉店時間も午後6時半と早い(木曜日のみ市内商店街一斉に午後9時まで営業する。週給日のためである)。包装袋に次の言葉が書かれていた。「readmore、learnmore、laughmore、crymore、feelmore、livemore」である。店内一杯に余裕と自信を感じる書店であり、本の配列も見事である。1000坪の見本書店なので詳しく記してみたい。各フロアーすべて棚番号表記なので、本は探しやすい。
〔1階〕大項目=小説、伝記、料理、芸術、スポーツ、モチベーション
1ベストセラー、2~26フィクション、27~35クッキング、36~37グラフィックアート、38~48スポーツ、49~50ウォータースポーツ、51~52フィットネス、53ヨガ&TaiChi、54~55ポエム、56~60オーストラリアンフィクション、61~62オーストラリア写真集、63ギフトカード
・フィクションの量が凄い、18m連続である
・クッキングはレファレンス、オーストラリアン、アジア、インターナショナル、ヘルスに細分されている。刺身、すし、鍋物も揃っていた。
〔2階〕大項目=ビジネス、トラベル、ラングウェッジ、エデュケーション、ヒューマニティ、コンピューター
1レファレンス、2アトラス、3~6辞書、7~8言語、9文章、10~12ESL、13メディア、14批評、15結婚、16~18宗教、19聖書、20~23初等学参、24~32学習参考書、33~35マネジメント、36リーダーシップ、37伝記、38組織論、39~42財政、43~45不動産、46新刊、47ベストセラー、48~53ソフトウェア、54~55コンピューティング、56Cisco、57~60検定、61~63バーゲンブック、64プログラム言語、65ビジュアルベーシック、66~67c/c++、68XML、69~70バーゲンブック、71~73グラフィックス、74ゲームガイド、75コンピュータゲーム
・学参に力が入っている。海外書店では珍しいことである。特に初等学習問題集、中等教育、教え方に力点あり。
〔地階〕大項目=ベストセラー、ディズニーセンター、児童書、音楽書、SF、パズル&ゲーム
1~6ハリー・ポッター、7詩とジョーク、8オーディオ、9ベストセラー、10~13ピクチャーブックス、14~15古典、16説話とおとぎ話・寓話、17ベストセラー、18~19幼年用おとぎ話、20~22ベストセラー、23ベースギター、24~25ギター、26~27ギターアーチスト、28ベストセラー、29クラシックギター、30~32音楽家、33グラフィックノベル、コミックス、34~37SF、ファンタジー、38~41SF新刊、42ベストセラー、43家庭用ゲーム、44有名作品、45トレビア、46創作、47ゲームブック、48クロスワード、49ジグソー、50~51子供向きジグソー、52~55ジグソー、562~5歳ゲーム、57こども、58短編小説、59~61ピクチャーブックス、62新刊、63ベストセラー、64初期読書
・コミック軽視がわかる。90㎝幅に5段、僅か20~30冊位しかグラフィックノベルはない。
ダイモックス書店はオーストラリア全土に21店舗、シドニー市内に3店舗ある。今回は2店しか見られなかったが、それぞれに特徴を発揮している。陳列方法、レイアウトはメルボルン2店も含め同じである。
シドニー本店はボーダーズ、アンガス&ロバートソンの商品構成を意識してだろうと思うが、フィクションに圧倒的に力が入っている。専門書、コミックに関しては紀伊國屋書店の強さを知ってか、力を入れていない。特にコミックはイギリス文化圏共通のアレルギー現象がある。文具専門店としても力を発揮している。伊東屋がシドニーに進出してきた位に充実している。〈ダイモックス・ジョージ通り支店〉
シドニー郵便局となりにダイモックスのチェーン店がある。この店は地下売り場だけであるが、店頭に派手な看板が出ているので見落とすことはない。約100坪の中型店である。本店の手薄であった理工学書に力を入れている。対象をサラリーマンにおいているので、ビジネス書も多い。OL向きの実用書にも力を入れているのがわかる。

催し

トーハン書店大学「万引き徹底対策セミナー」が7月19日午後1時からトーハン本社で開催される。
リテールサポート代表取締役山内三郎氏を講師に万引き対策の問題点や被害の実態把握、防犯効果アップにつなげるスタッフの接客指導、セキュリティ機器の配置や保安員の選定等、すぐ対応できる内容。「万引き犯を捕まえた時の対処法」はロールプレイイングで学び、万引き犯を寄せ付けない売り場づくりを考える。受講者特典として、万引き捕捉後の対応についてCD―ROMを進呈。
プログラムは「自店舗の現状把握と自己チェック方法」「相手(万引き犯)を知る」「万引き犯を捕まえた時の対処法」「万引き犯を寄せ付けないお店づくり」。
受講料は書店共助会加入店1万円、非加入店2万7千円。問合せ、申込先はトーハン・コンサルティング教育事業部。℡03―3267―8686。

人事

★講談社(6月1日付)
〔機構改編〕
1、営業企画室を解消。
2、営業企画室営業企画部と販売促進局企画部を統合し、販売促進局促進企画部とする。
3、営業企画室販売開発部を販売促進局に移管。
4、営業企画室宣伝企画部を担当役員直轄宣伝企画部とする。
5、雑誌販売局雑誌営業推進部を解消し、その業務を局に移管する。
6、雑誌販売局に雑誌第1販売部、雑誌第2販売部を新設し、雑誌販売部の業務を分掌する。
〔人事異動〕
○新任、◎昇格
販売促進局長(役員待遇)○重村博文
雑誌販売局長鈴木伸育
社長室長(局長待遇)
室川潤一
販売促進局次長工藤義之
同霜触賢
同兼販売促進第1部長
川端下誠
同兼販売促進第3部長
阿部利行
同兼促進企画部長兼デジタル事業局デジタルビジネス委員会委員樋口明彦
同兼書籍宣伝部長
◎山田昌輝
担当役員直轄宣伝企画部長
(局次長待遇)山岡英夫
販売促進局販売開発部長
木村隆
雑誌販売局雑誌第1販売部長兼デジタル事業局デジタルビジネス委員会委員
佐野洋
同雑誌第2販売部長
佐藤雅伸
書籍販売局書籍第2販売部長藤崎隆
流通業務局総合受注センター部長兼広報室担当部長
◎田木敏之
担当役員直轄宣伝企画部担当部長(部長待遇)兼広報室担当部長坂本知之
担当役員直轄宣伝企画部担当部長田口澄夫
同阿久井寛
同(部長待遇)山上昌彦

★大学出版部協会
5月25日開催の定時社員総会で以下の新役員を選任した。
▽理事長=山口雅己(東京大学出版会)
▽副理事長=〔営業部会長〕市川昭夫(法政大学出版会)
▽常任理事=〔事務局長〕三浦義博(東海大学出版会)〔編集部会長〕西脇禮門(麗澤大学出版会)〔電子部会長〕山本俊明(聖学院大学出版会)〔国際部会長〕三浦邦宏(明星大学出版部)
▽理事=前田次郎(北海道大学出版会)栽原敏郎(産業能率大学出版部)笹岡五郎(専修大学出版局)山本信成(玉川大学出版部)平山勝基(中央大学出版部)古谷勇治(東京農業大学出版会)伊藤八郎(名古屋大学出版会)永山俊二(九州大学出版会)
▽監事=小林丈生(慶應義塾大学出版会)植村八潮(東京電機大学出版局)唐澤幹雄(早稲田大学出版部)〔関西支部長〕鈴木哲也(京都大学学術出版会)
▽顧問=箕輪成男(元東京大学出版会)石井和夫(同)山下正(同)渡邊勲(同)原野勉(元東京電機大学出版局)

★日本出版インフラセンター
6月20日に定時総会を開催し、以下の役員と運営委員会体制を決めた。
〈役員〉
▽代表理事=相賀昌宏(雑協・小学館)
▽理事=井門照雄(日書連・丸三書店)佐藤隆信(書協・新潮社)橋昌利(取協・日販)松岡要(日本図書館協会)
▽監事=中村勉(取協・トーハン)
〈運営委員会正副委員長及び委員〉
▽委員長=野間省伸(講談社)
▽副委員長=橋昌利、柴崎繁(日書連・王様書房)佐藤善孝(小学館)
▽委員長補佐兼広報担当=永井祥一(講談社)
▽委員=伊勢久雄(大阪屋)大島道夫(新潮社)貴志學(角川グループパブリッシング)沢野豊(太洋社)鈴木仁(取協・トーハン)平川惠一(筑摩書房)福田収(集英社)皆川文男(紀伊國屋書店)村越武(有隣堂)
〈運営委員会事務局〉
▽常務理事兼事務局長=大江治一郎
▽事務局長代理=田宮修

★教文館
5月30日の取締役会で役員の一部変更を行った。
代表取締役会長
宮原守男
代表取締役社長〔出版部兼務〕渡部満
取締役〔販売支援室長、ウェンライト・ホール・日本キリスト教文化協会担当〕
小橋琢己
同〔洋書部長〕沖種臣
同〔総務部長〕
大多和美恵子
同〔総務担当〕新保拓也
同平岩美秀
同〔日本キリスト教書販売社長〕白川日出男
同〔福音館書店相談役〕
松居直
同〔宣教協力協議会〕
ヘイゼル・タヒューン
同〔こぐま社社長〕
佐藤英和
監査役〔東京子ども図書館理事長〕松岡享子
同〔キリスト教文書センター理事長〕本村利春
※臼井英夫取締役は退任した。

★三省堂書店
(6月12日付)
理事・神田本店長(理事・神田本店長兼企画営業課リーダー)佐藤英之
MD販促室室次長(有楽町店長)松村彰久
神田本店次長兼企画営業課リーダー(神田本店次長
兼仕入課リーダー)
関根昭二
有楽町店長(MD販促室室次長)副田陸児
新宿店長(名古屋髙島屋店副店長)伊藤哲也
外商推進室洋書仕入担当リーダー兼MD販促室チーフマーチャンダイザー(外商推進室洋書仕入担当リーダー)鈴木修
有楽町店副店長(外商推進室リーダー)亀井崇雄
都庁店長(有楽町店副店長)北久保浩
名古屋髙島屋店副店長(新宿店長)中森晴海
大丸東京店長(大丸東京店係長)飯島京子
新宿店副店長(大丸東京店長)杉本佳文
名古屋テルミナ店次長(都庁店長)星ノ谷秀一
※神田本店は7月1日付で神保町本店に名称変更。

売上げ4・3%増加/2年連続で1200億円達成/大阪屋

大阪屋の第60期(平成18年4月~19年3月)決算は売上高が1257億4100万円(4・3%増)で、2年連続で1200億円台を達成した。
内訳は書籍787億9900万円(109・99%)、雑誌457億2500万円(95・96%)、教科書その他12億1600万円(96・20%)。返品率は書籍32・38%、雑誌31・86%、教科書3・67%、合計で32・03%と前年を1・85ポイント下回った。
経費面では書籍分野の売上げ構成が拡大する中で物流改革、システム改革の先行投資が多く、販売管理費は98億9400万円と前年を若干上回った。営業利益は6億4百万円で88・28%、経常利益は3億2400万円、95・58%。税引後当期利益は1億2900万円、129%。
第7次中期経営計画3年目に当る来期は「確実な成果の実現と企業力強化へのさらなる挑戦」を経営指針に、6・72%増の売上げ1341億8600万円を目指す。

大阪屋損益計算書
(単位百万円)
売上高125、741
売上原価115、242
販売費及管理費9、894
営業利益604
営業外収益549
受入利息及配当金64
その他営業外収益484
営業外費用829
支払利息3
売上割引824
雑損1
経常利益324
特別損失103
税引前当期純利益221
法人税住民税及事業税52
法人税等調整額△40
当期純利益129
副会長に上地進二氏/東京組合青年部

東京都書店商業組合青年部は6月14日の理事会で副会長に上地進二氏(千歳書店)を選出した。7日の総会で選任された新倉修氏(八雲堂書店)が辞退したため。

e-honが雑誌単号取り扱いを開始/トーハン

トーハンが取引先書店と一体となって運営する書籍・CD・DVD通販サイト「全国書店ネットワーク『e―hon』」は、6月18日から雑誌の単号の本格取り扱いを開始した。
e―honではこれまでコミックやムックの取り扱いはあったが、読者の要望が高かった雑誌単号の販売を本格スタートすることで、書籍とCD・DVDに加えてラインナップが揃うことになる。
新設する雑誌コーナーで取り扱うのは、月刊誌を中心に約2千5百誌、約7千点。おおむね最新号から過去3号分まで注文できる。今後はさらに週刊誌等のアイテム数を増やして一層のサービス向上を図っていく。商品詳細画面は書籍と同様に商品内容に加えておすすめコメントも掲載。検索機能も雑誌名、出版社名ほか、ジャンルからも検索できる。
なお、e―honでは雑誌の本格取り扱いにあわせて7月から2カ月にわたりプレゼントキャンペーンを実施する予定。

web-Bookセンターを移転/日販

日販はネット通販専用物流センターの「web―Bookセンター」を移転・拡充し、下記住所で営業を開始した。
同センターは3棟3層構造の倉庫で、従来に比べフロア面積を約2千5百坪拡張してトータルで5千坪とし、在庫点数・冊数の拡充を図った。Book・CD・DVDその他商材を含む2百万冊の在庫エリアと、個配荷物用自動包装機が増設配備された、パッケージ出荷専用エリアで構成される。
旧センターは2000年6月に開設したが、過去3年で稼働が4倍に増加したことや、これからのインターネット販売の市場拡大を見据えて移転・拡充となったもの。今後はスペースの拡大・在庫増強により、ネットによる注文の調達スピードアップに加え、自動包装機増設などさらなるインフラ強化・サービス向上を推進していく。
6月15日には関係者のみで開所式が行われ、同センターの発展と業務の安全を祈願した。
◎「web―Bookセンター」新住所
〒354―0044埼玉県入間郡三芳町北永井432―1℡049―259―1654FAX049―259―1674(郵便番号・電話・FAXは変更無し)

ケータイ小説の文庫シリーズ創刊/メディアワークス・魔法のiらんど

メディアワークスは㈱魔法のiらんどと提携して今秋『魔法のiらんど文庫(仮)』を創刊する。魔法のiらんどが運営する携帯電話向けサイトに投稿された小説を、メディアワークスが文庫シリーズとして毎月定期刊行するもの。
同サイトのアクセス数は月間19億ページビューを超え、若年層からの圧倒的な支持と知名度を誇る。これまで投稿された小説は百万タイトル以上で、このうち27作品が書籍化されており、合計7百万部を突破している。投稿小説の中から作品を厳選して文庫化し、創刊時は5点程度で以後毎月3点程度を刊行していく予定。価格は五百円台。

青少年読書感想文コンクール課題図書

全国学校図書館協議会と毎日新聞社が主催する「第53回青少年読書感想文全国コンクール」が、以下の18点を課題図書として実施される。
〈小学校低学年の部〉
▽『おじいちゃんのごくらくごくらく』西本鶏介作、長谷川義史絵、鈴木出版▽『ハキちゃんの「はっぴょうします」』薫くみこ作、つちだのぶこ絵、佼成出版社▽『ぼくのパパはおおおとこ』カール・ノラック文、イングリッド・ゴドン絵、いずみちほこ訳、セーラー出版▽『はっぱじゃないよぼくがいる』姉崎一馬文・写真、アリス館
〈小学校中学年の部〉
▽『りんごあげるね』さえぐさひろこ作、いしいつとむ絵、童心社▽『ピトゥスの動物園』サバスティア・スリバス著、宇野和美訳、スギヤマカナヨ絵、あすなろ書房▽『ゆりかごは口の中子育てをする魚たち』桜井淳史著、岩崎保宏絵、ポプラ社▽『干し柿』西村豊写真・文、あかね書房
〈小学校高学年の部〉
▽『七草小屋のふしぎなわすれもの』島村木綿子作、菊池恭子絵、国土社▽『両親をしつけよう!』ピート・ジョンソン作、岡本浜江訳、ささめやゆき絵、文研出版▽『平和の種をまくボスニアの少女エミナ』大塚敦子写真・文、岩崎書店▽『あきらめないこと、それが冒険だ』野口健著、学習研究社
〈中学校の部〉
▽『レネット金色の林檎』名木田恵子作、金の星社▽『一億百万光年先に住むウサギ』那須田淳作、理論社▽『世界一おいしい火山の本チョコやココアで噴火実験』林信太郎著、小峰書店
〈高等学校の部〉
▽『てのひらの中の宇宙』川端裕人著、角川書店▽『ぼくたちの砦』エリザベス・レアード作、石谷尚子訳、評論社▽『泣き虫しょったんの奇跡』瀬川晶司著、講談社

日販、子どもワールドを4会場で開催

日販は、「本と遊ぼうこどもワールド2007」を名古屋、宮崎、福島、東京の4会場で開催する。
同展示会は1978年に京都で初めて開催して以来、毎年夏休み期間に全国各地で開催しており、今年で30年目を迎える。
各会場では、「赤ちゃんがはじめて出会う本ファーストブックコーナー」「しかけ絵本コーナー」「恐竜コーナー」「となりの人への想いを育む(いじめ・いのち・こどもの安全)」をはじめ、テーマごとにコーナーを設け約5万点の図書を展示。絵本作家などによる講演会・サイン会など会場ごとのオリジナルイベントを実施するほか、日販の読書推進活動の一環である書店店頭読み聞かせ会「おはなしマラソン」についても関連コーナーを展開する。また、地域の児童施設などへの図書贈呈式も行う。
各会場の開催日程とオリジナルイベントは次の通り。
▽名古屋会場=7月21日~23日10時~17時、名古屋市公会堂4階ホール(21日角野栄子講演会・サイン会、22日蟹江篤子読み聞かせトークライブ。このほか読み聞かせ会)
▽宮崎会場=7月27日~29日10時~17時、JA・AZMホール(28日高畠純講演会・サイン会、29日なかえよしを講演会・サイン会)
▽東京会場=8月4日・5日10時~16時半、日販東京ブックセンター4階イベントホール(4日川端誠講演会・サイン会)
▽福島会場=9月1日~3日10時~16時半、福島市子どもの夢を育む施設こむこむ(1日角野栄子講演会・サイン会、2日原ゆたか講演会・サイン会)

本屋のうちそと

7月20日より全国ロードショーの「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」。当店、初回仕入れ分がまだ沢山売れ残っております。松岡様、ぜひあのスイスの銀行預金で大量に広告打って下さいな。
一過性の祭りの如く大型店や大型SCが毎月オープンして行く。車社会の田舎街、何十キロ離れていようと刺激を求めて祭りの踊りの輪に参加するかの如く皆々繰り出してゆく。されど景気回復には程遠い田舎街、出来てまだ間もない大型SCからは売上不振でテナントが何軒も撤退し塞がれたままになっている。
最近、取次と仕事の話をしているとつい違和感を覚える。私がいつも話すのは一冊500円の雑誌や一冊1000円の本の事であり、その一冊一冊の積み重ねが当店の日々の、月々の、そして年間の売上となる。だが今の取次は違う。「ハイ、500坪の出店、1億円の売上計上です」「ハイ、今度は1000坪の出店、2億円の売上計上です」。
当店のような弱小既存店の売上回復が見込めない中、致し方ないのだろうが、そんな取次と話が合うはずも無いし、第一当店がそんな取次から「お呼びでない?コリャ失礼致しました」。
けれど業界全体の売上が伸びず、且つ金利上昇局面においての過度の大型出店は、取次が立て替えて支払っている開店在庫分の利払いの為の更なる出店に繋がりはしないのか。金利は本来なら5%である。余計なお世話か。年金問題でお客様がお金を使わないトホホの暑い夏よ「夕立に濡れし女の肌よ夏」
(海人)
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