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平成19年12月1日号
入帳可は新刊委託26点/エクスメディアの自己破産

日書連は11月22日午前11時から東京・書店会館で定例理事会を開催した。取引改善問題をめぐっては柴﨑委員長がエクスメディアの自己破産と、書店の抱える在庫本の処理について報告を行った。委託期間中の26点は返品が可能だが、直前に返品はいつでも取るとして補充していった出版社に対する不信の声があった。
〔取引改善〕
エクスメディアが10月31日に自己破産した問題について柴﨑委員長は、10月31日午後3時にトーハンから東京組合に「有事出版社のお知らせ」として連絡があり、委託期間内商品として別掲の26点を示し、該当商品以外の返品は書店に返送する旨、通知があったとした。日販は11月1日に取引書店に連絡が入ったと報告があった。
これを受けて東京組合は11月6日付で書店の在庫調査を行ったところ、調査した128店のうち66店に在庫があり、うち38店では10月中にエクスメディアの営業マンが訪れ、いつでも返品を取ることを条件に商品を補充していったばかりだったことが判明した。
柴﨑委員長は「エクスメディアの8月以降の納品は新刊委託26点があり、これは返品を取る。これ以外は既刊分なので注文買切りとして返品はできない」と説明。今後の対応については「同社の商品は力のある商品なので、できれば販売してほしい。残った本は個々に取次と対応した上で検討したい」と述べた。
理事会では「エクスメディアの管財人に対して、日書連、取次で共同して返品を取るよう求めてはどうか」「出版社が破綻した時、一方的に返品を取らないというのはおかしい。業界として明確なルール化を協議すべきだ」などの意見があがった。
取次別返品入帳、文庫ランク配本の各調査については、データ内容に不十分な点があるため、なお調査を重ねて報告を行うことになった。
〔再販研究〕
再販制度弾力運用の一環として「謝恩価格本ネットフェア」が企画され、定価の半額で販売されている問題で、「読者は出版後1年たてば半額になると受け止めている」「再販がなし崩し的に崩壊するのではないか」「定価の信頼感が崩れる。(出品には)きちんとしたルールが必要だ」などの強い批判があがった。
〔政策審議会〕
大橋会長は再販と並ぶ重要課題として消費税があり、新聞業界とともに政治を動かすための財団法人として「文字・活字文化推進機構」を立ち上げたとし、大橋会長の理事就任と出資金2百万円を承認した。
〔消費税問題〕
書協、雑協、取協、日書連の4団体は、出版物の消費税は軽減税率とする要望書をまとめ、10月18日付で自民、公明、民主など各党に提出したことを出版税制対策特別委員会面屋委員長が報告。
これを受けて11月5日には公明党のヒアリングがあり、出版業界の説明を受けた公明党冨田茂之文部科学部会長は「出版団体からの要望については部会として党税調に反映していく」と述べたという。
〔流通改善〕
第2回新販売システムについて流通改善委員会で行った議論を藤原委員長が報告。「買切り条件に書店の抵抗が働いたのではないか」「選定図書に問題があった」「ロングセラーで売っていくのか、旬の商品を売るかが明確でない」「前回のフォローが十分でなかった」などの意見が紹介された。
東京組合中央支部からは単行本が文庫化されるのに平均3年4カ月かかっており、文庫化の前に新装版をという提起があり、その他、建設的な意見があれば提案をお願いしたいと藤原委員長が呼びかけた。
大橋会長は「(出版社の設定した)ハードルを下げても注文が伸びなかったため中止にした。第3回はぜひ成功させたい」と述べたほか、「新販売システムは10月27日発売にこだわらなくてもよいのではないか」「追加注文もできる仕組みにしてほしい」「返品許容率を検討してもらいたい」などの意見があがった。
2008年度の土曜休配については、6月14日、7月12日の年2回に決まったことが報告された。
〔定款変更〕
来年5月の日書連定時総会で成立を目指している定款改正について、鈴木委員長が進捗状況を報告した。11月に入り、14日、16日と続けて委員会を開催し、日書連定款のとりまとめ作業を行なった。11月理事会には「日書連定款新旧対照表」が示され、配布された新旧対照表をもとに、12月5日までに理事、各県からの意見を集約していくことになった。

平成20年理事会日程

委員会理事会
1月25日(金)新年懇親会
2月21日(木)22日(金)
3月休会
4月22日(火)23日(水)
5月28日(水)◎定時総会5月29日(木)
6月18日(水)19日(木)
7月23日(水)24日(木)
8月休会
9月17日(水)18日(木)
10月23日(木)移動理事会
11月19日(水)20日(木)
12月17日(水)18日(木)

図書館納入は組合事業/大分組合、定款変更で明記/11月理事会

〔情報化〕
図書館納入問題は、地方財政の厳しさを反映して指定管理者制度を導入する自治体が増加していることから、井門委員長は各県組合が図書館に納入する場合、法人化を進めることが重要だと呼びかけた。
参考事例として大分組合の定款変更が紹介され、大隈理事長が大分県中央会と協議して図書館納入を定款に明文化したことを報告した。同組合の定款で訂正・追加されたのは「組合員の取扱う出版物の共同販売及び受注斡旋」「組合員の行う公立・学校図書館における管理・運営・利用システムに関する共同受託事業」の項目。
書店データベースの整備の件では、山梨組合の点検が終了し、残るのは秋田、福島、埼玉、大阪、岡山、宮崎、鹿児島の7組合となったことを井門委員長が経過報告した。
出版インフラセンターの委員派遣では、ICタグ研究委員会書店部会に井門委員長、RFIDコード研究委員会に川崎専門委員(長崎・メトロ書店)を送る。
〔書店経営健全化〕
中山委員長は10月に行われた長崎組合臨時理事会で手嶋運輸から返品輸送の現状を聞いたことを報告。これによると、①書店からの返品は長崎市と佐世保市にある同社の営業所に集められたあと、福岡のコンテナ基地から東京を経由して東京ロジスティクスセンター、または出版共同輸送に送られる、②コンテナ・ターミナルには3~5日留め置きされるのが常識で、書店出荷から取次到着まで、だいたい10日かかっている、③毎月10日~15日に返品を出さないと当月入帳にできない――などが明らかになった。
中山委員長は、来年2月に予定している九州ブロック会で九州各県の返品事情を聞いて、九州の返品の実態をまとめてみたいと報告した。
〔読書推進〕
北海道組合からスタートして愛知組合、熊本組合と拡大した「中学生はこれを読め」の冊子製作の件で、谷口委員長から全国版の希望があるか、アンケート調査したいと説明があった。久住委員から提案のあった「日本読書大賞」の創設については、さらに下準備を進め、具体案がまとまり次第、理事会にはかる方針。
岡山組合では小学館の協力により「本の世界たんけんカード」事業がスタートしたことを吉田理事長が報告した(6面参照)。
〔増売運動〕
春の書店くじ特賞のギリシャ旅行は、大橋会長を団長に11月7日から13日まで21名が参加して行われた。
当選者ならびに同伴者は7名、書店からの自費参加11名。今秋の読書週間書店くじは359万枚の消化率で対前年94・6%だった。
来年4月に実施する「春の書店くじ」特賞は「タイ5日間、ペアで招待」に決まったことが舩坂委員長から報告された。
〔日書連共済会〕
日書連共済会は昨年末に解散し、残余財産については日書連に譲渡することになっていたが、課税問題が解決しないため、保留扱いとなっている。日書連共済会運営委員会木野村委員長ならびに大橋会長は①財団法人を設置して、移管する、②旧加入者に戻すなど複数の案を示し、出来る限り節税していく方向で、なお検討を加えていく方針を説明。これを了承した。
〔共同購買・福利厚生〕
日書連のオリジナル手帳「ポケッター」2008年版は、11万部製作して3200部の残があったが、埼玉、長野、長崎各組合の追加注文でほぼ完売したことを中山委員長が報告した。

創立50周年で祝賀会/共同ビルの検討に着手/書協・雑協

日本雑誌協会、日本書籍出版協会両団体の創立50周年を祝う記念式典・祝賀会が11月21日午後6時から帝国ホテル孔雀の間で開かれ、出版社、取次、書店など約千四百名の業界関係者が出席した。
式典はオープニング映像で「出版50年の歩み」を振り返ったあと、司会の石﨑孟(マガジンハウス)、古岡秀樹(学習研究社)両氏から創立50周年記念事業の概要が説明された。
主催者を代表して小峰紀雄書協理事長は「書協は敗戦後の混乱期を脱出した時点で、多くの出版社の強い要望に応えて誕生した。以後、出版流通・販売・情報の基盤整備、言論・表現・出版の自由、知的財産権、再販制度、国際交流、読書推進など出版環境の整備に努力してきた。文字・活字文化振興については新聞界とともに推進機構を設立し、読書活動を推進していく。50周年記念事業として、雑協と共同で『50年史』を編集したほか、出版会館、雑誌会館の老朽化が進み、出版共同ビルの検討を開始した」などとあいさつした。
村松邦彦雑協理事長は「雑協創立の昭和31年は日本が国連に加入して世界の一員に復帰した年。現在は95社の会員で構成され、多くの雑誌を刊行し、雑誌メディアの地位を築いた。雑誌は時代を映す鏡であり、出版業界の使命を担い、発展に努力していきたい」と述べた。
ゲストとして韓国出版界を代表して大韓出版文化協会パク・ミョンホ会長が祝辞。「パートナーとして半世紀の歴史を築いてきた日韓両国出版協会は、アジアはもちろん世界の出版界の中心軸になるよう相互発展を図っていこう」と述べ、来年5月12日から15日までソウルで開かれる2008IPA(国際出版連合)世界大会への多くの参加を呼びかけた。
ドナルド・カマーフェールド国際雑誌連合会長のメッセージ紹介に続いて、書協小峰、雑協村松両理事長、パク会長の3名で乾杯の音頭。雑協村松理事長が「世界の出版文化の発展を祈って」と述べて乾杯、50周年を祝った。

百冊の絵本を即売/福岡こども読書フォーラムで県組合

福岡市教育委員会などの主催による「福岡市子ども読書フォーラム」が11月23日、福岡市・あいれふで開かれ、福岡県書店商業組合は「図書館員が選んだ100冊の絵本」の展示即売を行った。
子ども読書フォーラムは、平成17年の子ども読書活動推進計画策定を契機に、子どもと保護者、読書ボランティアなどが一堂に会し、相互交流や情報交換を行おうと考えられたもの。第3回目にあたる今年のフォーラムでは、ノートルダム清心女子大学脇明子教授の基調講演「読む力は生きる力」はじめ、西南学院大学、九州産業大学の学生による読み聞かせ、絵本の中のお菓子作り、ボランティア団体による人形劇、パネルシアターなどの実演、小学生によるストーリーテリング、中学生のブックトーク、市立高校生の図書館活動展示など盛りだくさんの催しが行われた。

専務理事2名制に/兵庫組合理事会

兵庫県書店商業組合は、11月13日、エスカル神戸で11月定例理事会を開催した。三上一充理事長(三上尚文堂)は、10月総代会の御礼を兼ね挨拶を述べるとともに理事長に再任された決意を述べた。
また、総代会で執行部預かりとなっていた組織編成案が提出され、全会一致で承認された。専務理事が2名制となり新に井上喜之理事(井上書林)が就任した。その他の役員は別掲の通り。
委員会報告では、第2、第3、第5支部で大阪組合より紹介された電子マネーEdy導入説明会を行った。導入にかかる設置費用については、1店舗当たり1台はいずれも支部負担とすることが報告された。
村田事務局長からは、11月17日、18日に神戸海星女子学院大学で開催される「絵本ワールドinひょうご」への協力と参加を呼びかけた。
12月11日に開催される12月定例理事会後には、発売日励行委員会と共に懇親会
を開催の予定。

〔兵庫組合新役員〕
理事長=三上一充(姫路市・三上尚文堂)
副理事長=大杉誠三(姫路市・大杉広文堂)、山根金造(明石市・巌松堂書店)、森井宏和(姫路市・森井書房)
執行理事・事務局長=村田耕平(神戸市・三宮ブックス)
専務理事=坂田正美(神戸市・甲南堂)、井上喜之(姫路市・井上書林)
常務理事=山口武司(神戸市・文進堂書店)、春名洋志(西宮市・大和堂書店)、小松恒久(尼崎市・小松書店)
(中島良太広報委員)

デジタル雑誌国際会議/来年11月、日本で開催

日本雑誌協会は11月28日に記者会見を開き、来年11月13日、14日の両日、東京・四谷のホテルニューオータニで、FIPP(国際雑誌連合)との共催により「デジタル雑誌国際会議」を開催すると発表した。
FIPPは2年に一度世界大会を開催しているが、今年3月、ドイツのハノーバーで世界雑誌界共通の課題となっているデジタル環境下での雑誌の可能性について討議する国際会議を初めて開いた。
FIPPは同会議を日本で開催する意向を示し、これを受けて雑協は大会実行委員会(松村邦彦大会会長)、大会推進委員会(田中祐子委員長)、および大会推進事務局を編成。大会に向けて準備を始めた。同協会としては97年にFIPP世界大会を東京で開いて以来の国際会議となる。
日本250名、欧米・アジア150名、合計400名規模の参加を予定。日本、欧米、アジアから講師を招き、デジタルマガジンの現状、デジタルと雑誌のコラボレート、著作権の問題点、印刷・編集などの先進例と技術発展をテーマにセミナーを催す。
雑協は開催意義について①雑誌販売の打開策②デジタル雑誌の可能性③欧米、アジアの現状把握④我が国が直面する課題⑤雑誌とネットの融合――を探ることと説明している。

組合員数減少が最大の課題/藤原直理事長を再選/宮城総会

宮城県書店商業組合は11月11日午後2時から仙台市太白区秋保温泉『ホテル緑水亭』で通常総会を開催。書店40名、出版・取次・運輸・その他11名、合計51名が出席した。
総会は菅原正敏理事(興文堂書店)の司会、菅野喜副理事長(ブックスカンノ)の開会の辞で始まり、藤原直理事長(金港堂)があいさつ。「現在、日書連が抱える最大の問題は組合員数の減少。昨年、日書連がまとめた書店経営実態調査では、約85%の書店がここ数年で経営状態が悪化したと回答している。調査結果に基づき、日書連各種委員会ではマージンアップ、適正配本などの諸課題に真剣に取り組んでいる」と話した。
このあと藤原理事長を議長に選出して議事。任期満了に伴う役員改選で藤原理事長を再選し、新任理事に守能房子、山田裕明、中村賢一の3氏を選出した。
議事終了後、出版社・取次・運輸各社も加わり、永年勤続者の表彰が行われた。今年の受賞者は、勤続5年から30年まであわせて11名。代表として勤続15年の松浦奈緒氏(ブックスミヤギ)の代理で柴修店長が壇上で理事長より表彰を受けた。
続いて行われた出版社・取次各社研修会では、各出版社が自社商品の説明を行い、取次各社は新しい流通・書店支援策などを説明した。小関真助副理事長(かほく書店)が閉会の辞を述べ、総会は終了した。
総会終了後に行われた懇親会では、参加者それぞれが打ち解け、日頃の仕事の諸問題を大いに語り合った。
(佐々木栄之広報委員)

台湾周遊4日間の旅/第34回読書週間書店くじ

第34回「読書週間書店くじ」の抽選会が11月20日午後5時から東京・神楽坂の日本出版クラブ会館で開かれ、特賞「台湾周遊4日間の旅ペアご招待」をはじめ各賞の当選番号を決定した。
抽選会の冒頭、日書連・大橋信夫会長があいさつ。「書店くじは日書連が非常に大きな思いを込めて行っている事業。出版業界には逆風が吹いているが、負けずに頑張りたい」と書店くじの意義を強調した。
このあと抽選を行い、抽選会出席者の中から選ばれた5名にボウガンの射手をお願いして4等から順に当選番号を決めた。
懇親会に先立ち、日本書籍出版協会・小峰紀雄理事長があいさつ。「書店くじが1冊でも多く本が売れることにつながれば。大変な時代だが、いいこともある。『読書は大事』という流れが大きくなっている。長いスタンスで読書振興を続け、出版業界を活性化させたい」と述べ、乾杯した。
懇親会では、舩坂良雄増売委員長が「日書連では読書の素晴らしさをアピールし、1冊でも多く本が売れるように様々な試みを行っているが、その一つとして書店くじがある。今後も読者に喜ばれる企画を着実に行っていきたい」とあいさつした。

10月期は平均94.6%/全ての規模でマイナスに/日販調べ

日販経営相談センター調べの10月期分類別売上調査によると、10月の売上平均は対前年同月比94・6%と、前年を5・4ポイント下回った。前年を5ポイント以上下回るのはハリー・ポッターの反動による影響を受けた5月以来となる。
売場規模別では全規模で前年割れ。なかでも51~100坪(6・6%減)、101~150坪(6・3%減)の下げ幅が大きかった。立地別でも全立地で前年割れ。SC内は7・6%減と大きく下げた。
ジャンル別では新書(0・6%増)、ビジネス書(1・0%増)の2ジャンルが前年を上回った。新書は『女性の品格』(PHP研究所)がテレビで紹介された影響で再び売上を伸ばした。一方、売上構成比で18・7%を占めるコミックは4・6%減と大きく落ち込み、全体を押し下げる要因となった。
平均客単価は1・3%減の1076・3円。

中小が生き残れる業界に/ジュンク堂・工藤恭孝社長が講演/出版科研セミナー

ジュンク堂書店の工藤恭孝社長は11月7日に行われた出版科学研究所の平成19年度第1回出版セミナーで「ジュンク堂書店の次なるステージは?」と題して講演。同書店がこれから何を目指すのか、急成長を支える人材育成はどのように行われているのか、そして自身が考える書店像と経営哲学について語った。

〔失敗から学び続けた30年間〕
ジュンク堂の売上げは阪神大震災の時以外は上がっている。しかし、売上げ競争よりも品揃え競争をしたいと考えている。新宿店には「売場面積は負けているけれど、池袋店を超えた品揃えをするように」と言っている。品質競走をやりたい。品揃えは日本一という店を作りたい。
初年度売上げ6億円の会社が、創業から約30年間で410億円を超す見通しにまでなった。これまで、やることなすこと失敗ばかりだったが、失敗から学んだということに尽きる。失敗を恐れず、思いついたらやってみた。若かったからやって失敗もした。成功例もたまたまの産物だったと思っている。
最初の失敗は31年前、1976年に神戸・三宮に343坪の店を出したこと。まず中型店の立地を探したが、大型店の立地しかなかった。「神戸で大型店なんかできない」というのが30年前の常識だった。また、大型店の運営ノウハウがないので、分類方法もわからない。読者にとっても本を探しにくい店だったと思う。ただ、担当者や僕の勉強にはなった。現場のことを担当者まかせにしたため人材が育ってくれた。
このときの失敗に懲りずに6年後の82年、三宮東・サンパルビルに2号店のサンパル店を出した。最初コミック専門店という話も出たが、専門書店にした。専門書は大阪に行かないとない、専門書なら来てくれる、倉庫だと思えばいいじゃないかと考えた。契約は300坪だったが、当時は大店法が厳しく売場面積を50坪削減することになった。この時「専門書を選ぶには時間がかかるし、疲れる」「買ったらすぐに読みたい」「選書するのにテーブルがほしい」という声を聞いた。そこで喫茶店なら売場ではないからと、喫茶店を併設することにした。売場面積削減のため専門書の品揃えは当然足りなくなった。このとき思い出したのがオランダで見た書店。棚が天井まであった。天井まで本を並べたらアイテム数は300坪以上の規模になる。そのような棚を作った。
1号店の三宮は売れ筋の本がまったく入ってこなかった。実績の無い本屋には配本してもらえない。しかし専門書なら買切りだから入れてくれる。苦しまぎれで専門書を始めたのだ。プラスになったのは、版元からの支援。ジュンク堂を支援しようと新刊案内を送ってくれる。常備も出してくれる。もうひとつは社員の問題。それまでは10人かそこらの応募しかなかったのが、この店で働きたいというグレードの高い学生が百人、2百人と増えてきた。現在の店長クラスが入ってきたのがこの頃のことだ。
3つ目の失敗は、88年に出した京都店。繁華街の河原町でなく、四条通りの銀行街に出店した。四条通りは人通りが無くて喫茶店が少しあるくらい。あんなところに出店するのかと言われた。しかし2年目には黒字にすることができ、あんなところは潰れるという京都の常識をくつがえすことができた。

〔読者の声と品揃えを大切に〕
京都店は成功したが、優秀な人材を神戸からそっくり連れて行ったため、三宮もサンパルもガタガタになってしまった。担当者がいないだけでこんなに簡単に数字が下がるのかと、人材の重要性に気づいた。小売店は立地と品揃えが第一と考えて、人材を重視していなかった。定期的に新卒を採用し、人材を軽んじているつもりはなかったが、ここまで数字に影響するとは思っていなかった。
これからは人が抜けてもある程度やっていけるようにデータを取り入れようと思い、ロイヤルホストで見たものをヒントに93年にPOSレジを開発した。取次の協力を得て自動発注システムも作ることができた。POSレジを使い少ない社員でローコストの出店をしたのが、94年の明石店。社員はわずか5人で、あとは全員アルバイト。明石には大学がない。理工書、法経書は売れるはずがないと思い、学参は置いたが、コミックや文庫中心の商品構成でスタートした。
ある日、店の近くの居酒屋に入ると、隣の客の声が聞こえた。「やっと三宮に行かなくてすむようになったと思ったら、あの品揃えだ。ジュンク堂は明石の住民をなめとんのか」と怒っている。サンパル店以降、「専門書といえばジュンク堂」「本が揃っている」というブランドが浸透していたのだ。ハッと気づいて、恥ずかしい思いをした。こういう店を作ったらいけない。読者の期待を裏切り、店の看板に泥を塗ってはいけない。期待以上の店を作って、初めて読者に喜んでもらえる。近くの本屋と同じような本を並べて、相手を潰すような店は作りたくない。とても反省した。
阪神大震災はそれから数ヵ月後の95年1月17日に起こった。1号店はビルまで全壊、2号店はスプリンクラーで水浸し。在庫の8割は水に濡れてしまった。1号店は無理でも、2号店だけは早く再開しようと必死だった。2週間後の2月3日、店は再開できることになった。しかし、交通網はズタズタ。ビルは潰れアーケードは落ちたままで危険だから人は立ち入れない。住民も客もいない中でのオープンだった。ところが、オープンした10時、お客さんが50人ほどなだれこんで来た。そして次々に「ありがとう」と言う。どこから来たのか、その後も続々やって来る。その日は本屋をやっていてよかったとつくづく思い、近くの屋台で祝杯をあげた。
このとき「何のためにこの仕事をやっているのか」を考えた。使命感をもって仕事をしなければいけない。必要とされる店なら潰れない。利益はおまけでついてくるもの。喜ばれる店を作るのが一番だ。

〔出店より既存店強化を優先〕
これからのことだが、よほど本に困っている地域であれば出店するかもしれない。しかし、基本的には既存店を良くしていきたいと考えている。品揃えをよくして、担当者にもっと勉強してもらい、お客様に喜んでいただきたい。
中小書店が生き残っていける業界に変わるよう舵を切らなければ、大型店だけでは絶対に将来やっていけない。中小書店があっての、そして雑誌、文庫、コミックがあっての専門書売場。お客さんは専門書や医学書ばかり買うわけではない。文庫も雑誌も買う。中小書店の方が便利だというお客様もいる。
システム装備は必須。今日売れた本が明日追加される。セブンイレブンのように、5個仕入れて売り切れたら2個すぐ追加するぐらいのシステムを業界で構築できないものか。本は弁当よりずっと扱いやすいはずなのに、なぜ切らしたまま放っておくのだろうか。ジュンク堂はシステム装備に相当な金をかけている。最近、全店のデータをサーバーに読み込ませた。システム装備で売場支援をやれば大型店はなんとかなる。
中小書店が生き残るための方策を考えないと、大型店にもツケが回ってくる。このまま中小書店が減り、外商もなくなってしまえば、版元も当然減るだろう。大型店だけで専門書版元を維持できるわけではない。取次も不要になる恐れがある。知恵を出して業界をよくしていきたい。

新・アジア書店紀行〔番外編〕/ノセ事務所代表取締役・能勢仁

〔第22回ギリシャアテネの書店〕

今回の訪問記は、11月7日~11月13日に行われた、書店くじ特賞当選者招待ツアーに筆者も同行、取材したものである。大橋信夫日書連会長を団長として、当選者・関係者11名に日本図書普及総務部長黒柳光雄氏、他書店関係者10名、総勢21名のギリシャ7日間の旅であった。
〈ギリシャについて〉
06年度のギリシャの新刊は9209点で、内訳は科学(人文、社会、自然)31・2%、児童書22・4%、文学20・7%、学習8・6%、美術6・9%、他10・2%である。出版社数は6百社前後である。総人口1100万人(内アテネ市に360万人)、面積は日本の約3分の1(北海道+九州)の割合から考えると、ギリシャの出版活動の盛んなことがわかる。
〈アテネの書店〉
アテネの中心地シンタグマ広場からパピピスティ通りが出ている。この通りに学士院、アテネ大学、国立国会図書館が連続して並んでおり、道の反対側にギリシャを代表するエレフテルゥザキス書店(チェーン店8店)がある。この通りは文教通りともいえるので書店が多い。エレフテルゥザキスを追うパパソタリオ書店、個性的なカウフマン書店、雑誌・地図専門のニューススタンド店、古書店が2店と、道行く人の多くが書店を覗いていた。この真下には地下鉄が走っていて、交通の便は至極よい。
アテネ大学の裏側に二本通りがある。アカデミアス通りとソロノス通りである。大学前のパネピスティミウの大通りに比べて、道幅は狭い。しかしこのアカデミアス、ソロノスの二本の通りにも新刊書店(一部古書店)が目白押しである。前者には13店舗、後者には18の書店があった。日本の神保町、本郷通り、西荻窪、早稲田通りそっくりである。ソロノス通りの書店群(中型店多い)の経営は出版社であることが日本の事情と違う点である。アカデミアス通りのパタカ書店は規模、内容、質、サービスから三番手書店といえる総合大型店(地下、1、2階約360坪)である。地域的には神田須田町~九段坂下の距離と同じで、この大通りが三本あることになる。
〈エレフテルゥザキス・本店〉
ギリシャ銀行隣りにあるからすぐわかる。堂々たるビルで、各階毎にジャンルが明確に示されている分かりやすい書店である。信頼、風格、貫禄、品揃え、サービス、クリンネスは他店の追随を許さぬものがある。売場面積は約7百坪、エレベータ三基である。
1階新刊、ベストセラー、詩学、伝記。伝記の棚98段は凄いと思った。
中2階SF、ジェネラルフィクション、コンテンポラリーリタラチャー、アート、写真集、グラフィックコミックが少々(12段)、CD売場、10坪。売場と売場の間を窓状にしてあり、一瞬鏡かなと思ったが、それは先の売場であり、特異な陳列感であった。
2階学参、辞書売場。全館整然とした売場であるが、この階の乱雑な姿はどうしたのであろうか。幼児、こども対象の薄物出版物が多いためか。辞書、言語の対象は英、仏、独、伊、西である。英文法が多かった。
3階実用書。広い売場に大型本の面展示は迫力があり、良い雰囲気を作っている。平台は①ガーデニング、②クッキング、③デザインが展開されていた。
4階こどもの本。0~3歳、3~8歳、8~14歳の仕分け。8歳以降の商品の多いのが特色。コミックに毒されていない証か。読み聞かせのステージが一段と映えていた。
5階理工書、専門書売場。客数は少ないが、インフォメーションが大活躍。各階にiは必ずある。
6階社会科学、人文科学。フローリングの床でゆったり感があり、落ち着いた雰囲気である。
7階喫茶室。デラックスな椅子は社長室応接間である。80席、利用者が多い。
8階地図・ガイドブック。全世界の都市ガイドがABC順に揃えられている。97段あり。東京は13種、37冊陳列されていた。ロンリープラネット版「東京」一冊25ユーロ。
9階管理事務室
チェーン店のニキス店(シンタグマ広場より5分)も訪問した。女性2名の店。1、2階80坪の店。
〈パパソタリオ書店〉
エレフテルゥザキス本店の並び3百㍍先にある店である。大衆的な店である。店の造り、什器には無頓着であり、店内の陳列、什器配列も雑然としている。一階中央に無料のコーヒーサービス、飲料水が用意されている。売場面積は三フロアーで約230坪である。一階レジ背面の大壁画は見とれてしまう。天井の高い店だからできる業である。二階にゆく鉄製階段のゴツくて幅の広いこと、売場の階段というより工場内の階段といった感じである。万事がこの調子である。一階新刊平台は6間連続であるから、ぐるりとまわらなければ向かいに行けない。
1階新刊、文芸、経済、コンピュータ
2階雑誌が21段、約百アイテム。趣味の本(例Auto―Moto)、ソフトウェアの充実はエレフテルゥザキスを抜く。
地階こどもの本、実用書、デザイン。芸術、音楽の棚はエレフを凌駕している。このパパソタリオ店はエレフ店をよく研究して、弱い点をついている。ビジネス書、コンピュータ書、趣味書の細分は見事である。
〈パタカ書店〉
アカディミアス通りを代表する書店である。道路から引っ込んだ建物なのでウィンドウが目立つ。1階は間口10間、奥行17間、地下売場もあるから売場面積は340坪である。2階は喫茶46席。1階は文芸と学習書、地階はこどもの本、文具である。総合書店であるが、文系に強い店だと感じた。インフォメーションは行き届いていた。
〈ソロノス通りの書店〉
目だって大きい書店はない。出版社直営の書店が多い。アンディ出版社、エスティア書店はその例である。どの書店も自社出版物をウィンドウに陳列していた。
アテネのの書店の特徴を列記すると次の様になる。
1.二階を使用する書店が多い。
2.喫茶を経営する店が多い。
3.レジキャッシャーは座って対応している。
4.インフォメーションが徹底している。

人事

☆東洋経済新報社
11月13日に開催された取締役会で、12月21日開催の株主総会・取締役会に提案する取締役の新陣容を内定した。
取締役会長高橋宏
代表取締役社長
柴生田晴四
常務取締役マーケティング局長小林勉
取締役出版局長
大貫英範
取締役総務局長兼社長室長兼コンプライアンス室長
清野一芳
CIO兼取締役情報化本部長兼データベース事業室長
横澤達雄
取締役広告局長
勝呂敏彦
取締役第一編集局長兼WEB事業室長山縣裕一郎
取締役第二編集局長兼新事業準備室長駒橋憲一
監査役井上ちはる
監査役加藤丈夫

☆聖教新聞社出版局
(12月1日付、◎昇格)
出版局局次長兼書籍部部長(出版局局次長)
上田康郎
出版局次長兼東京書籍部部長(出版局次長)
山田善一
出版局局次長兼出版計数部部長(書籍部部長)
◎竹中工
※長谷川太作・前出版局担当局長兼東京書籍部部長は、創価学会本部接遇局次長に就任した。

読みきかせらいぶらりい/JPIC読書アドバイザー・早川裕

◇2歳から/『くんくん、いいにおい』/たしろちさと=作/グランまま社1260円/2006・7

パン、くだもの、たきたてのごはんなど、ページをめくるごとに良い匂いのする物が続きます。でも匂いは食べ物だけではありません。ぶらんこのあとの手の匂いや土の匂い、そしておとうさんやおかあさんの匂いもね“ブックオブセンスシリーズ”の第1巻。

◇4歳から/『ぼくのパパはおおおとこ』/カール・ノラック=文/イングリッド・ゴドン=絵/いずみちほこ=訳/セーラー出版1575円/2006・11

ぼくのパパは大きいんだぞ。かくれんぼの時には山の向こうにかくれなきゃ。雲もパパの肩でひと眠り。パパのくしゃみで海も吹き飛ぶよ。子どもにとって父親はいかに頼もしい存在なのかが伝わってきます。2007年の青少年読書感想文全国コンクールの課題図書にも選ばれました。

◇小学校低学年向き/『ハンタイおばけ』/トム・マッケレイ=文/エリナ・オドリオゾーラ=絵/青山南=訳/光村教育図書1470円
2006・10

ハンタイおばけは、言ったことと反対のことをしでかすオバケ。だから今日のネイトはママや先生から怒られてばかり。でも良いことを思いついたネイトは、無事ハンタイおばけを退治します。ところが次の日も現れたハンタイおばけに、ネイトは今度は意外な言葉を言ったのでした。

妊婦を応援するブックフェア/トーハン

トーハンは、妊婦に優しい社会をめざした「BABYinME」マークを応援する「BABYinMEブックフェア2007冬」を全国450書店で開催している。
このマークは、妊婦を気遣う優しい気持ちをもってほしいと、横浜市のフリーライター・村松純子さんが考案。ステッカーやバッジで妊婦であることをさりげなく周囲に伝えることで、交通機関や公共の場で妊婦に配慮しやすい社会をめざすもの。
ブックフェアは2006年10月、今年4月に続く3回目で、妊娠・出産や育児関連書を揃え12月末まで開催する。対象商品には専用帯が付き、期間中に対象書籍を購入した読者の中から抽選で50名にオリジナルトートバッグ2008年版(BABYinMEマタニティバッジ付き)をプレゼントする。また、フェア開催書店のほかにも全国約2300書店店頭で「特製しおり」を配布する。
対象商品は『わたしがあなたを選びました』(主婦の友社)『ベイビーサインで赤ちゃんと話そう!』(日本文芸社)など7点。トーハンでは、企画の狙いについて、優しい社会づくりに貢献する書店をアピールすると共に、親子で親しんでもらえる地域に密着した店づくりをサポートしたいとしている。

本の世界たんけんカード/50冊読破の小学生を表彰/岡山県読書推進運動協議会

岡山県書店商業組合などでつくる岡山県読書推進運動協議会は、小学生に読んだ本を記録してもらい、50冊の達成者を表彰する「本の世界たんけんカード」事業を開始した。
同協議会は岡山県組合のほか、県図書館協会、県学校図書館協議会、県出版懇話会、県立図書館、山陽新聞社、NHK岡山放送局、山陽放送で構成。「たんけんカード」事業には、県小学校長会、県PTA連合会が後援、小学館が協賛している。
この活動は子どもたちの読書のきっかけを作ろうと行なわれるもので、同様の事業は神奈川県、大阪府に次いで3番目。読書対象は物語・詩・伝記・科学読み物・絵本などとし、漫画・週刊誌等の雑誌類は含まない。
読み終えた本を記録するカードは「ドラえもん」が描かれた楽しいデザインで、10冊のタイトルと読了日、その中で1番感動した「金メダルの本」を記入する欄が設けられている。10冊読み終えたらカードを書店組合加盟店に持参し、次のカードを受け取る。書店が最寄りにない場合は、事務局を担当する岡山県組合に送付してもらい対応する。カードの色は青、黄、赤、銀、金とステップアップするようになっている。
50冊達成者には、表彰状とレアなドラえもんグッズが贈られるほか、氏名を山陽新聞紙上で発表する。
同事業は読書週間が始まった10月27日からスタート。県内全校の約3割に当たる145校、2万9663人が参加している。平成20年3月31日までを第1回の締切りとし、以後も活動を継続する予定。(写真は書店に掲示される「本の世界たんけんカード」のポスターと記録カード)

催し

◇海文堂書店でトークイベント
書店新聞連載コラム「うみふみ書店日記」でおなじみの神戸市・海文堂書店では、12月8日午後3時からトークイベント「本と女の子の本音?」を開催する。書肆アクセス元店長の畠中理恵子さんと、ミニコミ誌『modernjuice』編集発行人の近代ナリコさんが、読書、出版から書肆アクセス閉店までを本音で語り合う。問合わせは海文堂書店(℡078―331―6501)まで。

朝の読書実践校に3団体が図書寄贈

秋の読書週間にあわせ、講談社(講談社創業90周年記念事業「へき地の学校図書館等への図書寄贈」運営委員会)、フォア文庫の会、ヤングアダルト出版会の3団体が、「朝の読書」実践校への図書寄贈を行なった。
朝の読書推進協議会によると、「朝の読書」は現在2万5千校を超える小・中・高校で実施され、約930万人の児童・生徒が取り組んでいる。しかし、一方で学校の図書環境整備が遅れており、平成19年3月末で学校図書館図書標準を達成している学校の割合は、小学校で40・1%、中学校で34・9%にとどまっている。
これらの状況を踏まえて、3団体では4年前から学校での「朝の読書」を応援するため、「朝の読書応援ブック」と称して図書を寄贈する運動を行なっている。今年の図書寄贈校は次の通りで、各校に百冊以上の「応援ブック」が贈られた。
▽講談社=千葉県君津市立南子安小学校、山梨県笛吹市立御坂西小学校、山口県周南市立今宿小学校、佐賀県唐津市立九里小学校
▽フォア文庫の会=茨城県大子町立だいご小学校、京都府宮津市立府中小学校、佐賀県伊万里市立黒川小学校
▽ヤングアダルト出版会=茨城県大子町立大子西中学校

本屋のうちそと

♪星は何でも知っているー♪という訳でクリスマスにかわいいあの娘を泣かせない為の『ミシュランガイド東京/2008』、連日TVで取り上げたせいか田舎書店の当店にも客注が5冊も。でも東京でさえ品切れなのにさてどうしよう…。『恨ミシュラン/朝日文庫』でご勘弁を、てか。
ナショナルチェーンによる大型書店の全国各地への出店攻勢が凄まじい。大都市のみならず人口3万から5万の小都市はおろか、それ以下の町や村にまで出店して来る。「大型書店と中小書店の共存は可能」などと能天気な事を宣う人も居る様だが、開店口座による開店在庫の支払い免除を初め、取次との取引条件が中小の書店とは断然違うのだから共存どころか競争さえ成り立つ訳が無い。
しかもこれだけ大型書店が全国に出店しているのに業界全体の売上は落ちているのだから「共存」では無い。結局大型書店は周りの中小書店の売上や資産を収奪して成立している。「地方の老舗はもう駄目ですよ」と言う取次の「構造改革」でもあるのだろうが。
大型書店が無ければアマゾンにもっとやられていたとも言いたいのだろうが、ポスレジの出始めの頃に「売上情報を収集・整理し物流インフラを整備して下さい」と取次の役員に言ったのだが解って貰えなかった。出店すれば売上の取れる時代が長く続いたせいだろう。お金の掛かる先行投資など無意味だったのか。「唇に触れし泡雪妹が名ぞ」♪きっと君は来なーい♪アァもう12月かよ。(海人)

話題の本/ミシュランガイド東京の重版が決定

東京の選りすぐりのレストランを紹介した『ミシュランガイド東京2008』が11月22日に発売されたが、日本ミシュランタイヤは、日本語版の初版12万部が25日までにほぼ完売したと発表した。
ミシュランガイドは欧州20カ国はじめ、ニューヨーク、サンフランシスコ、ロサンジェルス、ラスベガスで発行され、日本が22番目。アジアでは初のガイドとなる。日本版は日本・ヨーロッパ混成5名の調査員が匿名で1年半の実地調査によりセレクトを行った。
最高級の三つ星は8軒、二つ星25軒、一つ星117軒。150軒のレストランのうち懐石、割烹、ふぐ、寿司、天ぷらなどの日本料理が60%、残る40%がフランス料理、イタリア料理、スペイン料理、中華料理となっている。日本語版12万部、英語版3万部が発行され、日本語版は初日に9万部が売れるという好調な売行き。ミシュランでは急遽重版を決定、第2版は12月13日に書店に並ぶ見込み。
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