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平成20年1月11日号
25日に新年懇親会

日書連は1月25日(金)午後5時から箱根湯本の湯本富士屋ホテルに有力出版社、販売会社、業界関係者を招いて出版販売新年懇親会を開催する。今年の新年懇親会実行委員は木野村佑助委員長(岐阜)以下、西猛(福島)、杉山和雄(栃木)、戸和繁晴(大阪)、西尾文士(香川)の各氏。これに先立ち午前11時から同ホテルで日書連1月理事会を開催する。

年末年始の売行き低迷/取次調べで90%台前半に

年末年始の書店売行き状況がトーハン、日販両社から発表されたが、12月29日から1月3日まで年末年始6日間の平均は、トーハン調べが92・8%、日販調べは90・6%と大幅なマイナスで、年明け以降の売行き動向が懸念されている。
トーハン調べ(POS店932店)によると、年末3日間の売上げは書籍96・2%、雑誌99・0%、コミック84・7%、NM商品109・7%。年始が書籍89・5%、雑誌92・0%、コミック83・5%、NM113・0%。コミックは年末年始ともに83~84%台で推移し、年始の書籍、雑誌も90%前後にとどまった。
日販調べ(1489店)では、書籍、雑誌のジャンル別内訳を集計しており、書籍では文芸書が101・6%と前年をクリア、新書は99・8%と横ばいだった以外は90%前後。特に実用書は年末、年始、期間計とも80%を割る大幅なマイナスだった。
雑誌は年末年始合計でコミックが83・9%に低迷したほか、月刊誌は92・5%、週刊誌96・5%、ムック91・9%。
エリア別では期間合計で特販91・3%、首都圏91・0%、東部87・5%、名古屋・中部92・0%、関西・岡山92・2%、広島・四国・九州90・9%。名古屋、関西、九州地区は年末が94~95%台だったが、年始は87~89%台となり、売行きにかげりが出た。

協力して不況克服へ/名刺交換会で出版4団体

平成20年の幕開けを告げる出版業界恒例の新春行事「新年名刺交換会」が9日正午から神楽坂の日本出版クラブ会館で開かれた。名刺交換会は太鼓、笛、鉦、三味線による正月らしいお囃子、獅子舞で始まり、出版4団体代表が壇上に勢揃い。赤ワインで乾杯して、新年のスタートを祝った。

乾杯を前に日本出版クラブ野間佐和子会長があいさつ。「出版業界は難しいところに来ていますが、前年をクリアして新しい芽が出てきますよう、ネズミ年ですから細やかな配慮を持って次の年につなげていきたいと思います」と述べ、音頭をとった。
4団体代表のあいさつはプリントで配布されたが、日書連大橋会長のあいさつ要旨は次の通り。
新年明けましておめでとうございます。「全国小売書店経営実態調査」を実施して一年が経過しました。書店経営の厳しい実態を内外に発表する一方、環境改善に向けたアクションを展開しました。その一つが「新販売システムの導入」であり、二つ目が「返品入帳改善」という取引慣行是正のお願いでした。
「新販売システム」は、第二回が条件が合わず中止となりましたが、小売が積極的な販売姿勢を示すことにより満数配本を確保し、高マージンを獲得しよう。併せて十月二十七日の「文字・活字文化の日」を盛り上げていこうという企画でした。今年は方法論を精査し、第三回目の案作りに入りたいと考えています。
返品入帳改善問題は、既に対応済みの販売会社様もあります。私どもの要望は、送品請求と返品入帳の期日を一緒にして欲しいというものです。書店のキャッシュフロー改善の第一歩とも言えましょう。販売会社各社におかれては是非、今年の大きな研究課題にしていただきたい。
新年早々の話題には相応しくないかも知れませんがクライシス・マネジメントについても出版業界諸賢のお知恵を拝借したい。厳しい時代なればこそ、避けては通れぬ問題です。
私ども連合会の使命は、「環境改善」にあります。独禁法事業者団体ガイドラインに抵触しないことが大前題ですが、取引改善、流通改善、読書推進、情報化推進等、いずれも環境整備です。雑誌・書籍の販売の原点は、リアル書店にあります。大・中・小書店、それぞれの立場、役割を生かすことが、出版業界の健全な発展に直結するものと信じてやみません。
「環境改善」には大変な時間と労力が必要ですが、幸い出版業界にはフォローの風が吹き始めています。朝の読書運動、ブックスタート、絵本ワールド、サン・ジョルディの日、文字・活字文化機構等々。加えて、四月二十三日「子ども読書の日」、十月二十七日「文字・活字文化の日」が制定されました。これらを受け各書店が自らステップアップを図っていくことも必要です。
書店を取り巻く環境は厳しいものがありますが、我々は人類の知的財産を扱う書店業に誇りを持つとともに、この一年、明日の書店像を模索していきたいと考えております。

わが社のイチオシ企画/金の星社・出版部副部長・大河平将朗

日本のストーリー漫画を確立し、アニメーションの世界でも偉大な業績を残した手塚治虫。20世紀が生んだ手塚治虫が作品に込めたメッセージ〝生命の尊さ〟を21世紀に生きるすべての人たちに伝えたい。往年の名作が、今、当時の薫りそのままに現代に甦りました!
1964年から65年にかけて鈴木出版が刊行した『手塚治虫全集』を復刻、金の星社から1月中旬、全10巻同時発売。金の星社創業90周年記念出版です。
セットでご購入のお客様には、特典として、特製ポスターをプレゼント。さらに先着1000名様にオリジナル複製原画(4枚組)をプレゼントします!
手塚治虫生誕80周年ということもあり、刊行前から手塚ファンを中心に口コミで浸透していますので、よろしくお願いいたします。
【愛蔵版】手塚治虫全集、各巻定価3360円(税込)分売可、B5上製・128ページ。第1巻『鉄腕アトム』、第2~8巻『0マン1~7』、第9巻『ビッグX』、第10巻『アリと巨人』

わが社のイチオシ企画/小峰書店・広報室室長・松木近司

『伝承遊び考』全4巻
このシリーズは加古里子先生が50年にわたり、セツルメント、講演会、大学講義などの折に集めてきた子どもの遊びをまとめた集大成です。
戦後、舗装道路ができることで急速に減少した石けり遊びなど、既に衰退してしまった遊びもあるので戦前からの伝承遊びの記録としても貴重な資料集です。
また、本書のいちばんの特徴は、遊び方を紹介するだけでなく、日本全国、海外で収集した膨大な数の資料約29万点を整理・分類し、遊びが伝承されていく過程を教育学、民俗学、歴史学など、さまざまな角度から分析することで、そこに秘められた「子ども」の姿を探ります。
大学、高校はじめ学校図書館、公共図書館、児童文化に興味のある方に待望のシリーズ!伝承遊び考●全4巻A5判布クロス継表紙上製貼り函入り
①絵かき遊び考●収集資料10万1千点(定価6825円)
②石けり遊び考●収集資料3万3千点(定価6300円)
③鬼遊び考●収集資料5万9千点(定価7875円)
④じゃんけん遊び考●収集資料10万1千点(2008年5月刊予定)

生活実用書/注目的新刊

七福神の神様は恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋様だが、ここには長寿の神様が二人もいらっしゃる。福禄寿、寿老人は同体異名の神様という説もあるようだが、それはともかくとして福禄寿は幸福・封禄・長寿の神、寿老人は酒を好む長寿の神である。室町時代頃からの民間信仰とされ、今日でも正月には全国各地の七福神を祀る寺社を参拝する人々が引きも切らない。長寿は古来より人々の普遍的な願いなのである。
米山公啓著『新老人論本当は楽しい75歳からの生活』(アスキー新書043724円)は、医師でありライターである著者が教える長生きのヒントである。最近の研究では、サーチュイン遺伝子という長生きスイッチの存在がわかってきた。この遺伝子は細胞内で活性化すると、細胞の寿命を伸ばすのだという。スイッチが入れば人類は理論上、160歳位生きられる。
暗い、病気がち、貧乏、ゲートボールが好き、長生きすると医療費が増えるなど、老人への誤解が社会に蔓延していると著者は言う。年を重ねて、むしろ若々しく生きる人をさまざまに紹介しながら、成熟することの楽しさを説いていく。
例えば落語家、芸術家、政治家の共通点は「経験がモノをいう商売」であること。円熟味が出、新しいものを創造し、積み重ねた知的経験が生きてくるというのである。
早死にスイッチの入らぬように働きすぎず、腹六分を心がけて、明るい老後の待つ社会にしようと提案している。
75歳を越えて生き生きと、一層元気な方は数々いるが、中西太著『西鉄ライオンズ最強の哲学』(ベースボール・マガジン社新書004760円)もその一人である。野球を知らない人でも知っていた選手。若い日に怪童と呼ばれた最初の選手である。
自らの野球人生を語り、義父でもあった三原脩監督のノートからも箴言を引き出す。「積極こそ前進のすべてである。」など、最近では顧みられなくなりつつあるスポ根、スポーツ根性の中に、生きるヒントがちりばめられる。昭和の時代の匂いが漂う。
阿川弘之著『大人の見識』(新潮新書237680円)なども加えて、年長者に学ぶフェアなどいかがだろうか。(遊友出版・斎藤一郎)

若い人に贈る読書のすすめ

読書推進運動協議会は2008年に成人の日、新社会人となる日を迎える若い人に向けてリーフレット「2008若い人に贈る読書のすすめ」を作成した。掲載の書名は以下の24点。
▽『映画篇』金城一紀、集英社▽『14歳の君へ』池田晶子、毎日新聞社▽『博士の本棚』小川洋子、新潮社▽『ひとり日和』青山七恵、河出書房新社▽『日本の美風』木村尚三郎、潮出版社▽『16歳親と子のあいだには』平田オリザ編著、岩波書店▽『世界を信じるためのメソッド』森達也、理論社▽『獣の奏者1・2』上橋菜穂子、講談社▽『女ですもの』内田春菊・よしもとばなな、ポプラ社▽『国際協力師になるために』山本敏晴、白水社▽『夜回り先生の「子どもたちよ!大人たちへ」』水谷修、朝日新聞社▽『〈新釈〉走れメロス他四篇』森見登美彦、祥伝社▽『神田川デイズ』豊島ミホ、角川書店▽『青春の読書案内』小川義男編著、小学館▽『民主主義という不思議な仕組み』佐々木毅、筑摩書房▽『学生諸君!』夏目漱石ほか、光文社▽『すべては脳からはじまる』茂木健一郎、中央公論新社▽『世界一やさしい問題解決の授業』渡辺健介、ダイヤモンド社▽『なによりも大切なこと』あさのあつこ、PHP研究所▽『犬と私の10の約束』川口晴、文藝春秋▽『2020年の日本人』松谷明彦、日本経済新聞社▽『がばいばあちゃんの勇気がわく50の言葉』島田洋七、徳間書店▽『大人になるための社会科入門』乙武洋匡、幻冬舎▽『不都合な真実ECO入門編』アル・ゴア、枝廣淳子訳、ランダムハウス講談社

日書連のうごき

12月4日全国中小小売商サミット打合せに大川専務理事が出席。
12月5日S―DB運営委員会に井門副会長ほか役員が出席。活字文化振興出版会議に大川専務理事が出席。
12月7日弾力運用レポート発表会に大橋会長ほか役員が出席。「文藝春秋」忘年会に大橋会長が出席。鹿児島県組合総会・研修会に湯本専門委員が出席。
12月13日JPO運営委員会に井門、柴﨑副会長が出席。第2回出版RFIDコード管理研究委員会に大川専務理事が出席。
12月14日「在庫僅少本」問題意見交換会に、柴﨑副会長、岡嶋理事が出席。
12月17日公取協12月度月例懇談会に影山専務理事が出席。
12月19日日書連各種委員会(指導教育、定款変更、増売、読書推進、書店経営健全化、取引改善、流通改善、広報、消費税問題、再販研究、情報化推進、書店業界環境改善)、取協との有事出版社対応意見交換会。日書連共済会運営委員会。第1回会館問題特別委員会に大橋会長が出席。児童出協との忘年会に、谷口副会長、舩坂常任委員が出席。業界紙との忘年会に、大橋会長、面屋副会長が出席。
12月20日日書連12月定例理事会。財務委員会。出版販売新年懇親会実行委員会。
12月21日JPO・ICタグ書店部会に井門副会長が出席。
12月28日事務局仕事納め。

読者に魅力ある売場創造めざす/トーハン

トーハンは9日午前9時半から目白の椿山荘で「新春の会」を開き、書店、出版社など3006名が出席した。今年のテーマは「すべては読者のために~魅力ある売場創造を目指して~」。トーハン桶川SCMセンターが完全稼働したことを受け、書店支援の諸施策をアピールした。
冒頭あいさつで山﨑厚男社長は、年末年始の取引先932書店の売上状況について「年末95・7%、年始89・5%、トータルで92・8%。書籍は92・9%、雑誌は96・1%、コミックは84・1%だった」と報告。「今年も引き続き非常に厳しい状況にどのように立ち向かうかが課題となる」と指摘した。
また、流通販売の要めは地域に密着した書店の存在と強調。「地域の書店を支援していくことが大事で、疲弊させるようなことは断じてあってはならない。読書推進は地域の書店を下支えするもの。トーハンが推進する『うちどく(家読)』の実施エリアでは書店の売上が伸びている。ビジネスに反映しつつある読書推進をさらに展開するべき」と述べた。
同社の施策については①桶川SCMセンターの一層の充実。物流のスピードと正確性、在庫の品揃えの水準を引き上げる②読者のニーズとウォンツを満たすことと、書店におけるローコストオペレーションの実現を両立させるためのシステム構築③e‐hon、ざっしの定期便、CRM(顧客関係管理)などお客様との結びつきを強化する仕組みの推進――に言及した。
来賓書店を代表して福岡金文堂・山本太一郎社長が「読者が何を求めているかつかみ、しっかりと売っていきたい。雑誌が厳しいが、時代に合った新しい商材の開発も必要」とあいさつ。トーハン施策プレゼンテーション、作家・佐伯泰英氏があいさつしたあと、トーハン・上瀧会長、山﨑社長、福岡金文堂・山本社長の3氏で鏡開きを行い、新年の門出を祝った。

幼児から生涯学習まで対象に/日教販

第57回日教販春季展示大市会は9日午前9時から四谷のスクワール麹町で開催された。
会場では市会目録掲載商品全点の陳列をはじめ、教科書に出る本・要点ぶんこコーナー、DSで学ぶコーナー、国語・算数活用力アップコーナー、新学期辞典コーナーなどを展示。午前10時には「大学入試の動向と次期学習指導要領の方向性について」「新学期高校ガイドと推薦辞書の売場つくり」をテーマに書店研修会が行なわれ、多くの来会者で賑わった。
午後1時からのセレモニーで日教販・河野隆史社長が「学参・辞典を取り巻く環境は厳しいが、少子化や教育環境の変化をマイナス要因として捉えず、発想や視点を変えて活路を見出す。幼児から生涯学習まで全ての年齢層を対象とした教育商材に分野を拡げ、教育の日教販を貫いていく。逆風に耐えられる経営体質構築が急務。信頼される販売現場力の強化、物流体制の精度強化の取り組みをさらに進めていきたい」と年頭あいさつを行った。
続いて、学習書協会・益井英博理事長、辞典協会・鈴木一行理事長、日書連・大橋信夫会長があいさつ。大橋会長は「出版業界は厳しいと言われ続けているが、流れは変わってきている。読書推進運動の効果が出版業界だけでなく周囲を巻き込みつつあるからだ。社会におかしな事件が続き、人々の心がすさんでいるためだと分析されているが、現状認識をするだけでは解決にならない。こういう時こそ読書の大切さを声を大にして訴えることが重要だ」と述べた。
引き続き大橋会長の発声で乾杯。福島日教販会から河野社長に白河ダルマが贈呈され、来賓全員で片目を入れて新春の学参商戦を祝った。

書店活性化支援策を積極推進/日販

日販の「2008年新春を祝う会」は「NEXT~夢を現実に」をテーマに8日午前11時から東京・港区のザ・プリンスパークタワー東京で開かれた。
主催者あいさつで日販古屋文明社長は、年末年始の売上げ動向は書籍91・7%、雑誌89・4%、合計90・6%と紹介。「4日の株価も暴落して、いつになく厳しい年明け」と指摘した。
一方、日販の今年の課題については、業界SCM、物流改革、書店活性化支援を行う「NEXT」最後の年として①王子NEXTでオールデータイン、トレーサビリティ、24時間稼動をキーワードに情報・物流システムの全面刷新を図る、②200店、会員125万を超えたHonyaClubで読者の購買データを分析し売場に生かす、③Z―TOPで雑誌販売を支援、新しい発見のある売場を演出する――と3つの書店支援策を説明。「売れないと嘆く前に、まだまだ潜在的売上げはある」と強調した。
また、ケータイ小説や各社の大型企画が好調なことを伝え、「スタートダッシュで売っていこう」と呼びかけた。
書店を代表して紀伊國屋書店松原治代表取締役会長兼CEOは「アメリカのサブ・プライム問題、原油値上げと悪条件は多いが、店をしっかり守って売上げを上げる以外に方法はない」と、勤勉のすすめ。
松原会長、岩波書店山口昭男社長、日販鶴田会長、古屋社長の4名で鏡開きを行ったあと、乾杯の発声は岩波書店山口社長。山口社長は「おみくじで大吉を引いた。願い事は望みのままとあった」と紹介して、「11日に発売する『広辞苑』は初版30万部を突破した。紙の辞書がどこまで存在感を示せるか、書店外商がどこまで元気になれるかの試金石。先頭に立って頑張りたい」と述べ、新年の門出を祝って乾杯した。

新春読者の投稿/小日本主義を唱えた石橋湛山/小田原市・平井書店・平井弘一

昭和時代でリーダーシップをとってほしい人物というと何人もいるが、石橋湛山を代表的な人物と思う。
昭和20年まで日本は「大東亜共栄圏」「八紘一宇」と全アジア・太平洋地域を日本の旗の下に統一しようとする考えが強かった。すなわち「大日本主義」である。これに対して湛山は一貫して「小日本主義」を唱えた。朝鮮、台湾を独立させ、満州は中国に返すべきと主張した。一時国勢の衰えを見ても、各国民衆の支持を得て、繁栄の道を歩むことになるとした。昭和20年の敗戦により日本は小日本主義をとることを余儀なくされた。どちらの考え方が正しかったか、昭和の歴史を見れば一目瞭然である。
敗戦国となった日本は軍事費の負担から解放され、世界第2位の経済大国となった。一方、戦勝国はどうだったろうか。米国はフィリピンを失い、英国はインドを失い、オランダはインドネシアを失った。そして、ロシアはウクライナ、中央アジアの独立を認め、中国は外モンゴルの独立を承認せざるを得なくなった。実に第二次大戦の戦勝国で領土の拡張に成功した国は一つもなく、ことごとく領土を縮小しているのである。
一方、この逆、小国が大国の攻撃を受けた例は2、3ある。ソ連に併合されたバルト3国、イスラエルに占領されたパレスチナ、イラクの攻撃を受けたクウェート等。しかし、これらの国はみな独立を回復した。圧倒的な軍事力を持ってしても、国際世論の力にはかなわなかったのだ。
今、平和ボケ論、中国脅威論が言われているが、こんなときこそ、石橋湛山の説いた小日本主義を噛みしめるべきではないだろうか。

参考図書

◆メディアパル『本からはじまる物語』
トーハンの書店向け広報誌「出版フォーラム」に連載されていた本と本屋をテーマにした掌編小説が、メディアパルより『本からはじまる物語』として出版された。四六判216頁、定価本体1300円。
アンソロジーの執筆陣は恩田陸、本田孝好、今江祥智、阿刀田高、山本一力、石田衣良など18名。ミステリーやファンタジー、恋愛など本と本屋をめぐるストーリーが楽しめる。

50億目標に巡回販売/児童書10社の会

あかね書房、岩崎書店、偕成社、学研、金の星社、国土社、小峰書店、ポプラ社、理論社でつくる「児童図書十社の会」の2008年度巡回販売が今年もスタートする。
今年の自主販売は、従来4月から8月までだった販売期間を前期(4~8月)と後期(9~3月)に分け、1年間延長。販売促進費は前期分12月、後期分は7月に支払う。
また、販売促進費は金額によって2%から4%まで4段階あったが、30万円から4百万円まで3%、4百万円以上4%に簡素化し、10社ブックネットで発注すれば30万円以上で一律4%とする特典がある。
販促用カラーカタログ「本を選ぶ本」は今年から小学校向(450円)と中学校向(350円)の2分冊になり、4月に生徒数百名以上の小学校と中学校全校にDMを実施する。注文締め切りは例年より1カ月早い1月31日。自主販売事務局は偕成社。
十社の会岡本光晴会長(あかね書房専務)は「平成20年は学校図書館図書整備5カ年計画2年目で、予算化増に期待している。自主販売の通年化ともあわせ、販売目標は50億円」としている。10社ブックネットのアドレスはhttp://booknet.hon10.com

新風賞は『女性の品格』/新風会新年懇親会で表彰

書店新風会が選ぶ第42回新風賞に坂東眞理子著『女性の品格』(PHP研究所)が選ばれ、9日、新宿のハイアットリージェンシー東京で行われた新風会新年懇親会の席で贈賞式が行われた。会合には201社、303名が出席した。
新年懇親会は中島良太研究委員長(三和書房)の司会で進められ、冒頭、高須博久副会長(豊川堂)が開会あいさつを行った。この中で高須副会長は恒例の新春会員アンケート結果を発表。①平成20年の書店景気予想は「昨年より悪くなる」が75%、「昨年並み」21%で、「良くなる」は1店(4%)のみだった、②営業初日の対前年同日比は平均91・8%。③年間の売場増減は増加22%、減少50%、増減なし29%だったなどと報告した。
井之上賢一会長(久美堂)は「昨年は食の偽装、年金問題、中越地震と問題が山積した。出版業界も売上げが10年前に戻り2兆円を切るのではないかと心配している。新風会は10月に50周年を迎える。販売集団として約束を守り真剣に本を販売していきたい。会員拡大も図っていく」と、新年の決意を披瀝した。
来賓を代表して取協山﨑厚男会長は「偽装が騒がれる時代だからこそ本物が求められる。付加価値の高いコンテンツを提供していくのがわれわれの責務。マーケットを維持拡大していくには再販を中心としたルールがあり、品格も必要ではないか」と祝辞を述べた。
新風賞選考経過は大垣守弘事業委員長(大垣書店)が報告を行い、井之上会長から坂東眞理子氏とPHP研究所江口克彦社長に表彰状が手渡された。PHP研究所は、松下幸之助『崩れゆく日本をどう救うか』以来、31年ぶりの受賞。
坂東氏は受賞者スピーチで「30年前から年に1冊程度書いてきたが、こんなにたくさん読んでもらったのは初めて。書店で1冊ずつ奨めていただいたことに感謝している」と御礼の言葉を述べた。

32期生卒業で一区切り/須原屋研修生OB会で説明

第30回須原屋研修生OB会が1月8日午後5時半から浦和ロイヤルパインズホテルで開かれ、OB書店、出版社、取次など90名が出席した。
諏訪光一氏(諏訪書店)の司会で始まったOB会では、須原屋高野隆社長が「これまでに177名の卒業生を送り出したが、昨年10月に32期生の和田宇弘氏(四街道市・大和屋書店)が卒業して以降、新しい研修生を受け入れていない。和田さんのお父さんは2期生の和田好裕氏。親子で出席されている。一つの節目になった。書店を取り巻く環境は厳しいが、OBが一同に集まる機会に来賓出版社のご指導を賜りたい」と開会あいさつ。
続いて高野嗣男会長が須原屋研修生の歴史を振り返り「書店子弟を預ってと頼まれ、昭和50年から研修所を始めた。卒業生は私の心の支えになっている。ただ、時勢も変わり、書店のあり方も変わって、入寮の研修生は終わりにした。OBは書店経営を立派に守り、次の世代に継承発展してもらいたい」と述べた。
来賓を代表して、浦和在住50年という東洋経済新報社前社長、浅野純次氏は「地域に支えられ、地域をリードする書店が必要だ。地域とのつながりを大事にする書店になってほしい」と出席書店にエールを送った。このあと、第1期生、多ケ谷章市氏(岩槻・多ケ谷商店)の発声で乾杯した。OB会に先立ち、午後3時半から高野会長が「私の履歴書、書店経営60年」を講演した。

本屋のうちそと

10月からコミックを中心に対前年を割る数字、困った。そのコミックと何とかがんばっている文庫の手直しと在庫の充実ということで、棚の増設を検討。10年も前のかなり低い中棚なのでそれぞれ2段ずつ乗せる事に。ラインナップが増えるのに伴ってレイアウトも変更。取次番線担当者との打ち合わせを年末に。夏前に視察に来ているので、打ち合わせも楽かなあと話を進めていくと、アダルトの向かいにJブックやエニックスのノベルズ。
おいおい!もうちょっと考えてくれよ。取次の机の上と書店現場には差がありすぎる。平成20年はどんな年になるんだろう?と不安を持ちつつ1月4日初荷が入荷。雪の年越しですっかり冷え切った雑誌に手が凍える。
品数も多く久々の本ということでうれしいのだが、ふろく、フロク、付録のオンパレード。幼年誌や学年誌、ティーンズ誌ほどではないにしても、冷え切った手には厳しいもの。
ほとんどの読者は付録は始めから付いていると思っている。社会体験学習でやってくる中学生たちが付録を付ける作業に驚くのも不思議じゃない。黙々と付録付け。
箱型のフロクは挟み込んでもバランスが悪くて数冊積むと簡単に崩れる。版元さん試してみた事あるのかな?本誌からはみ出すフロクは結局1・3冊分のスペースを確保しないと並べきれないじゃないか!
「版元さんよ!付録詰めは出版社の会議室でやってるんじゃないんだ!書店の現場でやってるんだ!……室井さーん!」(理)
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