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全国書店新聞
平成20年4月21日号
組合員数5869店に/43都道府県組合でマイナス

日書連傘下の都道府県書店商業組合加盟店総数は今年4月1日現在で前年の4月1日より461店(7・3%)減少して5869店になったことが、書店経営健全化委員会(中山寿賀雄委員長)の調べで明らかになった。組合加盟書店数は昭和61年の1万2935店をピークに22年連続で減少が続いている。
この1年間の加入数合計は全国で50店、脱退数は加入数の10倍超に及ぶ511店と高い水準が続いている。加入数が脱退数を上回った組合はゼロ。増減なしが福井、広島、香川、徳島の4組合。残る43組合は組合員数を減らしている。
加入の内訳は、22組合が1年間に新規加入ゼロ。加入数が多かったのは東京7店を筆頭に宮城、佐賀各4店、北海道、千葉、静岡、大阪、香川各3店。一方、脱退の内訳をみると、脱退数ゼロの組合は広島、徳島の2組合。脱退数が多かったのは北海道80店を筆頭に東京40店、神奈川38店、岩手32店、大阪30店。
加入と脱退を合わせた増減数では、減少数が多い順に①北海道(77店減)②神奈川(36店減)③東京(33店減)④岩手(32店減)⑤大阪(27店減)⑥愛知(21店減)⑦兵庫(20店減)⑧静岡(19店減)⑨埼玉(15店減)⑨福岡(15店減)と都市部の組合が目立つ。
増減率ではマイナス幅の大きい順に①岩手(33・0%減)②北海道(32・2%減)③富山(19・4%減)④沖縄(12・5%減)⑤大分(11・3%減)⑥高知(10・8%減)⑦神奈川(10・2%減)⑧秋田(9・5%減)⑨兵庫(8・7%減)⑩静岡(8・2%減)となり、こちらは地方組合の割合が高くなっている。
日書連では書店業界環境改善政策審議会や取引改善委員会が中心となって取引条件改善に向けた施策を提案するなど、廃業数の増加傾向に歯止めをかけるべく努力を続けている。
また、書店経営健全化委員会は新規店や未加入店への加入促進に利用するため「書店商業組合加入のご案内」と題するパンフレットを今夏までに作成。各都道府県組合に100~200部ずつ配布し、各組合単位での加入促進運動活性化を目指す。秋には主要取次各社を訪問し、加入促進運動への協力を要請する予定。同委員会では「取次の支社・支店網を使って、新規開業および未加入の書店に組合加入を働きかけてもらいたい」としている。
1月9日に民事再生を申請し、再建の道を探っていた草思社が文芸社(瓜谷綱延社長)の支援で再生を図っていくことになった。支援の形態は文芸社の出資による株式の減増資。草思社の株式を全額無償で償却し、新たに現在の資本金と同額の3600万円を文芸社が出資。草思社は文芸社100%出資の子会社になる。

草思社、文芸社の支援で再建

1月9日に民事再生を申請し、再建の道を探っていた草思社が文芸社(瓜谷綱延社長)の支援で再生を図っていくことになった。支援の形態は文芸社の出資による株式の減増資。草思社の株式を全額無償で償却し、新たに現在の資本金と同額の3600万円を文芸社が出資。草思社は文芸社100%出資の子会社になる。
4月17日に行われた記者発表で草思社木谷東男社長は「今日まで取引先にご迷惑と心配をかけたことに深くお詫びする」と述べたあと、文芸社の支援決定について「10社ほど支援に名乗りをあげていただいた。文芸社は以前からつきあいがあり、1月から3月にかけて、ほぼ同社に絞って打診してきた。基本的に草思社の法人格、社名を従前通り残し、既刊書も販売できる。出版活動の独自性を尊重してくれることで契約の運びとなった。債権者の了解を得なければいけないが、最良の選択だと思う」と説明した。
渡邉敦子弁護士によると今後、4月22日に東京地裁に再生計画を提出後、6月初旬の債権者集会で過半数の賛成が得られれば計画認可。確定までさらに1か月かかり、7月中旬頃、新体制で再スタートできる見通しという。

うみふみ書店日記/海文堂書店・平野義昌

某大書店新入社員一行様が見学にご来店。引率は顔見知り幹部2名、おひとりは呑み仲間。今や全国トップを狙おうかという巨大書店のエリート候補生の皆さんに、息切れ寸前潰れかけ名ばかり老舗が何の参考になりましょうや?ぜひ「ここがダメ、あそこがパー」の評価を戻されたし、と要望いたしました。嘘か誠か、幹部氏「このうち何人残るかなあ」。欠員があってもなかなか人員補充は難しいそうです。大卒の新社員を多数雇用できる書店が全国にどれほどあるかは存じませぬが、彼らが明日の書店業界を担う人たちです。海文堂のスキだらけの棚から何かを感じとってくださるのなら、いつでもお越しください。
当店では新卒者採用は、まずないです。バイト君の卒業入れ替えで、今春募集人員以上の応募がありました。私、くじ引きで決めました。落選者には申し訳ないです。みんな本が好きで、愛読書や本屋の思い出を話してくれます。一様に「本屋さんでバイトしたかった」と。純粋な思いを語ってくれる彼らに応対する私の第一声は、「給料安いでー、交通費も出えへんでー」。
本紙でも紹介していただいた、「海文堂の古本市」、いよいよ26日からです。熱く濃い2週間になることでしょう。新刊本とはちがう「いい顔付きの本」(当店店長の言)約1万冊が会場を埋めつくします。常設の古書店「ちんき堂」店主の戸川昌士さんの新刊『古本パンチ』が5月に河出書房新社から出ます。
合わせてフェアも。この爽やかな季節に海文堂は、怪しい暑苦しい売場になりそうです。
同僚から、バイト女子と話している時は「ほんまに嬉しそう」と指摘されました。んー、そんなつもりはないのですが……。確かにベテラン君とはレジで漫才しています。ハタから見れば、きっとニヤケタ顔してしゃべっているのでしょう。冷静に我が身を観察いたますと、声の調子は上がっておるし、カラダ全体がモジモジしておる。もうひとりの自分が「家族には見せられんなー」と警告しているのがわかります。以前、女子営業には注文が多いという噂もありましたが、真実だったかもしれませぬ。今さら矯正できんでしょう。このまま行きます。
こんな私でも、同僚たちが老いぼれた身体を気遣ってくれます。なるべく疲れを表情に出さぬよう、迷惑かけぬよう心掛けておりますが、ほんとうにありがたいことです。高齢者を厄介者扱いする新自由主義者共とエライ違いです。自分で「かわいそうなぐらい苦労している」とおっしゃるエリートとは人間のデキがちゃいます。「実は二日酔いでして……」とは言えやしません。

女性のための食事会を開催/京都組合

京都府書店商業組合(中村晃造理事長)は、4月13日正午から、京都市東山区のウェスティン都ホテル京都で、組合員の女性を対象にした食事会を開催した。
この会は、書店経営で陰になり日向になり支える奥様や女性従業員に対して日頃の労をねぎらうとともに、書店間の親睦を深めてもらうことを目的にしたもので、実施は2回目。今回は総勢およそ90名が参加した。
開会にあたり中村理事長は「組合員の数は年々減り続けているが、書店組合がこれからも欠かせない存在であるために、組合への要望をしていただきたい。組合としては出来る限り迅速に対応する所存で、組合員の支えになる存在の組合でありたい」と述べた。続いて、参加者を代表して都堂書店・三宅恵美子氏は、「私たちは普段、仕事と家事の両立に追われる毎日ですが、本日はリフレッシュするつもりで参加しました。今後もこのような機会を願っております」とあいさつした。
宴会場は、日本の近代庭園の先覚者として知られる7代目小川治兵衛氏によって昭和8年に作庭された葵殿庭園を右手に、京の町並みを左手に一望する絶好のロケーション。メニューはフランス料理のフルコース。参加者は、京都で有数のホテルで享受されるサービスを、洗練された料理とともに堪能した。
和やかな会話が続く中、神戸太郎厚生委員長の言葉で閉会した後は、ホテル内の庭で治兵衛氏長男の白楊氏により作庭された日本庭園「佳水園庭園(京都市文化財)」をホテルの案内で見て周り、京都の春のひとときを楽しんだ。
(澤田直哉広報委員)

770社の出展見込む/第15回東京国際ブックフェア

「東京国際ブックフェア(TIBF)2008特別説明会」が4月14日午後2時から東京・有明の東京ビッグサイト「レセプションホール」で開かれた。
はじめにTIBF実行委員会の小峰紀雄実行委員長が「東京国際ブックフェアは商談や版権取引の貴重な場。ぜひ活用してほしい。今日本は国を挙げて文字・活字文化の振興と読書推進に取り組んでおり、このブックフェアは大きな役割を担っている。皆様のお力で成功させていただきたい」とあいさつ。続いて出版関連7団体と共同で主催するリードエグジビションジャパンから、ブックフェアの概要や前回来場者の分析、来場者動員活動、ブース運営の諸手続きなどの説明があった。
第15回となる今回は、7月10日から13日までの4日間、東京ビッグサイトで開催。出展社は昨年の749社を上回って過去最高の770社となる見通し。また、来場者も昨年の5万5943人から、今年は5万8千人に拡大することが見込まれている。
TIBFには、仕入れなどの商談の場として来場する真剣な業界人が年々増えており、書店と出版社の商談が活発に行なわれている。海外出版社との著作権取引も増加しており、海外来場者は昨年の1422人から今年は1600人に増える見通しで、さらに大きなビジネスの場となることが期待される。
専門書コーナーでは、自然科学書、人文・社会科学書、児童書、編集制作プロダクション、学習書・教育ITソリューション、デジタルパブリッシングの各フェアを開催。特設コーナーは、語学教育コーナーとアートブックスクエアに加え、出版流通ソリューションとデジタルコンテンツの2コーナーを新設する。
また、会期中は各種のイベントを実施。7月10日は開会式と、VIPのためのレセプションパーティー。12日は「2008年本の学校出版産業シンポジウムin東京」、出版梓会創立60周年記念講演会を開催。読書推進セミナーとして、12日に作家・五木寛之氏、13日に立命館大学教育開発支援センター・陰山英男教授の講演を行う。
脳科学者の茂木健一郎氏が10日に基調講演「『本』の流通は脳にはじまり、脳に終わる」を行うほか、12日に特別講演「どうする!出版産業のビジネスモデル―現行システムの根本を問い直し、未来への展望を探る」。パネリストは、有隣堂・松信裕社長、筑摩書房・菊池明郎社長、インフォバーン・小林弘人会長。
出版業界関係者を対象とした専門セミナー(7月10日、11日)の書店員コースでは、以下のテーマと講師で講演会が行なわれる。
①書店経営は雑誌次第!~売上アップ法と売上アップ持続法~/文藝春秋・名女川勝彦取締役②出版洪水に流されず、どう自店のロングセラーを育てるか/さわや書店本店・伊藤清彦店長③児童書売り場を魅力的な子供部屋に!~子供も大人も夢中になる楽しい棚に~/講談社こどもの本コーディネーター・さわださちこ氏④思わず入りたくなる魅力ある書店になる~異業種から学ぶ書店のためのVMDとは~/VMDコーディネーター・中込美津子氏

訃報

松本一男氏
元日書連理事、元香川県書店商業組合理事長、高松市・松本書店会長。4月14日逝去した。享年89歳。通夜は15日午後6時から、告別式は16日正午から高松市・公益会館西館で営まれた。喪主は長男で同社社長の松本敏裕氏。

セミナー

日販は5月16日、日販本社会議室で接客指導者の養成とスキルアップを目的とした「接客トレーナー養成講座」を開催する。接客指導者に求められるマインド、接客基本用語やお客様への挨拶など基本スキルの確認、トレーニング法などを実践的に学ぶ。講師は書店の指導経験豊富な㈲オフィセム立野恵美子社長。開催要領は以下の通り。
◆主な内容=①現場指導の必要性、トレーナーに求められるもの、②トレーナーとしてのサービスマインドの確認、③場面別サービス基本スキルの確認(接客基本用語、お客様への挨拶、会計とお渡し)、④短時間で効果を上げるトレーニング法の練習(ロールプレイングと発表)
◆受講料(昼食付)=日本出版共済会加盟店3千円、未加盟店8千円
◆受講申込=5月9日(金)までに日販各支店、または経営相談室まで。定員36名になり次第締切り。

顧客サービス強化にMD本部新設/初の女性部長職、広報室長に加藤氏/トーハン

トーハンは4月8日付けで平成20年度の機構改革と役員業務の変更、人事異動を発表した。機構改革では顧客が求めるサービスの実現へ向けてMD本部を新設。書籍部門では複数の部署が行っていた仕入、配本業務を一本化するなどの改革を行った。
人事ではMD本部長に風間副社長が就任。部長級人事では初の女性部長として加藤真由美氏が広報室長に昇格した。
【機構改革】
1、MD本部を新設する。
2、MD本部に書籍MD部MD企画部、雑誌MD部を置く。
3、書籍部、企画推進部、MD推進部、雑誌部、コミック部を廃止する。4、営業本部にSCM統括部を新設し、オペレーション統括部、SCM統括室を廃止する。
5、開発営業部に事業開発室を置く。
6、桶川MD部を廃止する。
【執行役員】
委嘱MD本部長兼任
副社長風間賢一郎
委嘱SCM統括部長兼任、解オペレーション統括部長兼任委嘱
上席執行役員加藤 悟
委嘱トーハン桶川SCMセンター副センター長兼任
執行役員石井孝文
委嘱雑誌MD部長、解特販第4部長委嘱
執行役員本川幸史
委嘱トーハン桶川SCMセンター副センター長兼任、解トーハン桶川SCMセンターGM兼任委嘱
執行役員森岡憲司
委嘱SCM統括部GM兼任、解SCM統括室GM兼任委嘱
執行役員志村真嗣
委嘱図書館営業部長、解名古屋営業部長委嘱
執行役員鵜澤吉記
【退任役員】
執行役員・図書館営業部長
阿部信行
執行役員・東部営業部長
藤原敏晴

◆人事異動(部次長級)4月8日付
広報室長(広報室M)
加藤真由美
広報室GM(広報室長) 佐川 二亮
書籍MD部長(書籍部長) 関口 晴生
書籍MD部GM(近畿営業部GM)小林進
書籍MD部GM・MD推進グループ(企画推進部長)矢作 孝志
書籍MD部GM(書籍部GM)池田 政夫
MD企画部長(MD推進部長)岩田 新治
SCM統括部GM(SCM統括室長)貝沼 保則
任職員、命事業開発室長(東部営業部長)藤原敏晴
解休職、命取引部GM兼経営支援室GM(休職・他社出向)山口 和人
解取引部GM兼任(取引部GM兼経営支援室GM)柴 豊
東部営業部長(雑誌部長兼コミック部長)柏木 祐紀
名古屋営業部長(名古屋支店長兼中部ロジスティックスセンター所長)谷川直人
特販第四部長(新潟支店長)川島桂
流通管理部長兼西台雑誌営業所長兼上尾センター長(流通管理部GM兼西台雑誌営業所長兼上尾センター長)工藤信
輸送管理部長(ロジスティックス部M)清田伸一
輸送管理部GM(輸送管理部長)関川立男
トーハン桶川SCMセンターGM(同副センター長兼桶川DC部長)吉浜茂
桶川DC部長(流通管理部長)野辺忠史
桶川DC部GM(桶川MD部長)石原篤
命現職(東京ロジスティックスセンターSM兼休職トーハン・ロジテム出向)中林剛
命現職(休職トーハンメディアホールディングス出向)近藤隆一
任職員、命休職出版科学研究所出向(図書館営業部長)阿部信行
経営企画部SM(取引部SM兼経営支援室SM)
渡辺 政雄
開発営業部SM・マーケットソリューショングループ(オペレーション統括部SM)松原 憲仁
東部営業部SM(開発営業部M)高木 浩行
桶川DC部SM(桶川DC部SM・注文計画グループ)新井
正英
桶川DC部SM(桶川MD部SM・PBセンター)
鈴木 林蔵
命休職・TCS出向(情報システム部SM)澤田博

社内に出版倫理委設置/調査報告書受け講談社/奈良調書漏示事件

昨年10月、『僕はパパを殺すことに決めた』(草薙厚子著)の出版をめぐり、鑑定医の崎濱盛三医師が秘密漏示罪で逮捕され、今月14日から奈良地裁で裁判が始まる。事態を重くみた講談社が設置した原因追究のための第三者機関「調査委員会」の報告書がまとまり、調査委員会による記者会見が9日、日本出版クラブ会館で行われた。
調査委員会は東京大学名誉教授の奥平康弘氏を委員長、青山学院大学名誉教授清水英夫氏を委員長代行にノンフィクション作家・吉岡忍氏、弁護士・升味佐江子氏、専修大学准教授山田健太氏の5名で構成。
講談社からは①供述調書を丸ごと引用することで少年審判の非公開原則を破ってもよいか、②少年、家族の名誉、プライバシーに配慮を欠いていなかったか、③取材のあり方に問題はなかったか、④公権力の介入や民事訴訟の可能性を予測し、対応を考えていたか、⑤原稿や造本、出版のチェック体制に問題はなかったかなどの検討事項が委嘱され、昨年12月から10回にわたって関係者のヒアリングが行われてきた。
報告書はA4判47頁にわたる大部なもので、「はじめに」「出版に至る経緯―週刊誌取材から単行本化まで」「なぜ問題を生じたか―法・倫理上の問題点」「公権力の介入による出版の自由の危機」「提言―よりよい出版活動に向けて」の5章で構成されている。
記者会見で調査委員会奥平委員長は「あってはならない異例の権力行使を究明するため、講談社が独立した第三者機関に十分な調査を依頼したことは評価できる」と前置き。報告書の結論として、①非公開の供述調書の扱いにどれだけ慎重だったか、②法務大臣声明、奈良家裁の抗議、東京法務局の勧告に対し、従来通り切り抜けられるという甘えがなかったか、③書かれる側の立場を編集者がどこまで負ったかなど、編集の構造改革と講談社の社会的責任を指摘。コンプライアンスの強化とは別に、編集過程に問題があるとすれば専属の編集オンブズマンを設置してはとする提言を紹介して、「講談社は報告書を積極的に受け止めてほしい」と述べた。
各委員からは「事件取材には地道な周辺取材が不可欠だが、この本は供述調書を取材メモとして使ったため本来の周辺取材が甘くなった面がある」(吉岡委員)、「出版社は無傷、筆者も不起訴でありながら、善意の取材源をさらし者にした事態は猛省してほしい。少年法の理念をもう一度考え直してもらいたい」(升味委員)などの指摘があった。
調査委員会報告に続いて行われた講談社の記者会見で中沢義彦常務は「刊行に意義があったことは確信しているが、捜査の可能性に対する認識不足、チェック体制・ブレーキ機能、社員の倫理意識に問題があった。社内に出版倫理委員会を設置し、倫理意識の高揚とチェック体制の強化を図る。外部の力を借りず、社内的に自らを厳しく律したい」と、同社の今後の対応を説明した。
出版倫理委員会は編集総務局担当取締役を委員長に編集総務局長、法務部長、広報室長と6名いる各出版局長の10名で構成する。また、今回の調査報告書は講談社のホームページに掲出するほか、書籍にまとめ全国の公立図書館に配布することにしている。

第2回CAR検定/今年は7都市で実施

自動車文化検定委員会、産経新聞社、ニッポン放送による第2回「CAR検(自動車文化検定)」が7月6日、東京・大阪・名古屋・札幌・横浜・神戸・福岡の7都市で実施される。
「CAR検」は日本初の本格的な自動車文化検定試験として昨年10月、東京・大阪・名古屋で第1回試験を実施、約4千名が受験した。第2回は試験会場を全国7都市に拡大し、2級合格者のみ受験できる1級試験を初めて実施する。
日販は昨年から検定実務を請け負う検定ソリューション事業に参入しており、今回も検定サイト「検定、受け付けてます」を通じて募集、コールセンター、受験票・合否の発送まで検定業務を完全サポートする。
検定は3級、2級、1級があり、合格者には合格認定証を送付する。検定料は3級4千円、2級4千5百円、1級5千5百円、3級・2級併願8千5百円(いずれも税込)。webからの受験申し込みは4月4日よりホームページで開始しており、4月下旬から郵便局で申込みできる用紙を全国主要書店に設置する。
公式テキストと問題集は4月下旬、二玄社より発売予定。『CAR検公式テキスト初級編』1680円、『CAR検公式問題集2級・3級』1260円、『CAR検解答・解説』1260円、『CAR検公式テキスト上級編』1890円、『CAR検公式問題集1級』1260円。

移転

◇JPIC出版文化産業振興財団(略称JPIC)は4月14日より左記の新事務所に移転した。電話、FAXは従来通り。
新住所=〒101―0051千代田区神田神保町3―12―3神保町スリービル8F電話03・5211・7282FAX03・5211・7285
また、財団法人文字・活字文化推進機構事務局も同所に移転する。電話03・3511・7305FAXはJPICと同じ。

課題図書18点決まる/青少年読書感想文コンクール

毎日新聞社と全国学校図書館協議会が主催して行われる「第54回青少年読書感想文全国コンクール」の小学校低学年・中学年・高学年、中学校・高等学校向け課題図書18点が次の通り決まった。
【小学校低学年】
『ふしぎなキャンディーやさん』みやにしたつや作・絵、金の星社、1260円
『ぼくがラーメンたべてるとき』長谷川義史作・絵、教育画劇、1365円
『かわいいこねこをもらってください』なりゆきわかこ作、垂石眞子絵、ポプラ社、945円
『ちいさなあかちゃん、こんにちは!未熟児ってなあに』リヒャルト・デ・レーウ他作、ディック・ブルーナ絵、野坂悦子訳、講談社、1365円
【小学校中学年】
『3年2組は牛を飼います』木村セツ子作、相沢るつ子絵、文研出版、1260円
『ぼくのだいすきなケニアの村』ケリー・クネイン文、アナ・フアン絵、小島希里訳、BL出版、1675円
『花になった子どもたち』ジャネット・テーラー・ライル作、市川里美画、多賀京子訳、福音館書店、1470円
『今日からは、あなたの盲導犬』日野多香子文、増田勝正写真、岩崎書店、1365円
【小学校高学年】
『チームふたり』吉野万理子作、宮尾和孝絵、学習研究社、1260円 『耳の聞こえない子がわたります』マーリー・マトリン作、日当陽子訳、矢島眞澄絵、フレーベル館、1470円
『ブルーバック』ティム・ウィントン作、小竹由美子訳、橋本礼奈画、さ・え・ら書房、1365円 『なぜ、めい王星は惑星じゃないの?』布施哲治著、くもん出版、1260円
【中学校】
『となりのウチナーンチュ』早見裕司著、理論社、1575円
『曲芸師ハリドン』ヤコブ・ヴェゲリウス作、菱木晃子訳、あすなろ書房、1365円
『天馬(てんま)のように走れ:書聖(しょせい)・川村驥山(きざん)物語』那須田稔著、ひくまの出版、 1575円
【高等学校】
『荷抜け』岡崎ひでたか著、新日本出版社、1890円
『兵士ピースフル』マイケル・モーパーゴ著、佐藤見果夢訳、評論社、1575円
『オデッセイ号航海記:クジラからのメッセージ』ロジャー・ペイン著、宮本貞雄訳、角川学芸出版、1470円

吉川英治文学賞に浅田氏『中原の虹』

第42回吉川英治文学賞に浅田次郎氏の『中原の虹』(講談社)、第29回吉川英治文学新人賞に佐藤亜紀氏の『ミノタウロス』(講談社)、第42回吉川英治文化賞に伊藤明彦氏ら4氏1団体が決まり、4月11日午後5時から東京日比谷の帝国ホテルで贈呈式と祝賀会が行われた。
贈呈式では吉川英治国民文化振興会野間佐和子理事長から各受賞者に正賞と副賞が手渡されたあと、北方謙三、伊集院静、柳田邦男の各選考委員が選考経過を報告した。
北方氏は浅田次郎氏の受
賞作『中原の虹』について「『蒼穹の昴』に始まる中国物は浅田氏のライフワーク。壮大な世界が広がっている。浅田氏の本質は正史に対する稗史。続編も読みたい」と選評。
浅田氏は受賞者あいさつで「全4巻の長い作品を読んでもらい恐縮している。『蒼穹の昴』『珍妃の井戸』に続く三作目。歴史と文学の融合がどの程度成功したかわからないが、この先も書き続けたい」とお礼の言葉を述べた。
◆吉川英治文学賞
浅田次郎氏『中原の虹』(講談社)
◆同文学新人賞佐藤亜紀氏『ミノタウロス』(講談社)
◆同文化賞
伊藤明彦氏(被爆者の声の記録に尽力)
岩澤信夫氏(不耕起移植栽培の普及に尽力)
児童虐待防止協会(児童虐待防止に尽力する日本初の民間団体)
獄釜徹氏(ドミニカ移住問題の解決に尽力)
宮城信勇氏(石垣方言辞典で日本語の研究に貢献)

催し

◆第42回大阪屋友の会連合大会
6月4日、5日の両日、石川県・山代温泉「ホテル百万石」で開催する。4日は大阪市営長堀駐車場、JR京都駅八条口、JR米原駅西口の3カ所から出発。
総会はホテル百万石で午後2時半から。
2日目は小松カントリークラブのゴルフと、越前・加賀観光に分かれて懇親。

人事

◆日本文芸社
3月25日開催の第50期株主総会と取締役会で以下の役員を選任。◎は昇任。
取締役会長稲垣正夫
代表取締役社長西澤宗治
代表取締役専務小高敏元
常務取締役(経営管理室長、書籍編集本部長)
友田満
常務取締役(雑誌編集本部長)◎東道郎
取締役(営業本部長)
菅俊英

大内都紀夫専務、北野弘志取締役は3月25日付、阿部林一郎相談役、窪田寅男顧問は3月末日で退任。

本屋のうちそと

先日、某映像レンタルと書籍販売の複合店の出店説明会に出席した。そこでは、近隣チェーン店の移転出店と受け止められていたが、取次の説明に腑に落ちない点があることから、疑問点を糺せば、実際は直営店が廃業し、FC店が新規出店するとの話。
FC店の親会社は地元家電量販店で既に数店舗を展開している。近頃流行のカタカナ語でいえば、メガ・フランチャイジー(巨大なフランチャイズ加盟店)ということだ。
この店がコミックのレンタルを展開するとの説明があった。レンタル・コミックが業界で正式に認知され、貸与権管理センターが機能しだしたことは知っていたが、わが町にも進出してきたことに、「不快感」がある。
聞けば取次7社が指定代行店として納品をする体制だ。取次は、小書店にコミックを配本して返品が出るよりも、買切りのレンタルショップに卸すことを選ぶだろう。
新文化は今年中には1、000店を超えるだろうとの予想をし、収益は「順調」で、千葉でテスト営業した書店では粗利益率は80~85%だと伝えている。
全国の書店数が約1万6700店。日書連加盟店が約6000店。昨年の廃業店が約1000店。統計数字だけを見ていると、町の書店が雑誌やコミックを売っている図は、近いうちに歴史資料館に展示していることになるだろうと思っている。
(井蛙堂)
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