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平成20年9月21日号
サン・ジョルディ、来年3月で実行委を終了/一定の成果上げ発展的解消

サン・ジョルディ実行委員会は9月9日に委員会を開催し、第23回キャンペーンの経過と収支決算を報告。今後の実行委員会のあり方が話し合われ、23年にわたる活動の結果「子ども読書の日」の制定など読書推進に一定の成果を上げたとして、来年3月31日をもって委員会を発展的に解消することを決めた。
委員会では、大橋信夫実行委員長のあいさつに続き、舩坂良雄事務局長が第23回「世界本の日サン・ジョルディの日」キャンペーンについて以下の経過報告を行なった。
①雑誌出版社との特別共同企画「心が揺れた1冊の本」アンケート募集は、54社108誌の協力を得てPR広告を掲載。応募総数は2万859通で、抽選の結果A賞・B賞合計5百名に図書カードを送付した。②第9回「本のある風景」作品募集は243点の応募があり、20点の入選者を決定。このうち2作品をキャンペーンポスター及び図書カードのビジュアル素材に使用した。③第3回「本の川柳」作品募集並びに「読書アンケート」を実施。「本の川柳」は9908句の応募があり、優秀作20作品を決定、1名をグランプリに選定した。④地区イベントとして、北海道組合十勝支部が「第19回サン・ジョルディの日記念講演会」を開催。神奈川地区では県組合が地元紙の朝刊1面にPR広告を掲載。名古屋地区では「サン・ジョルディフェスティバル名古屋2008」を開催し、本のチャリティ販売をはじめ多彩なイベントを行なった。⑤PR活動として11の書店組合が独自キャンペーンを企画し、地域に密着した形の運動を展開した。
収支決算報告の後、今後の実行委員会のあり方が話し合われ、舩坂事務局長は「23年の運動でサン・ジョルディを日本の書店業界に根付かせ、大きな実績が『世界本の日』という形で認められた。また法律の面でも、子ども読書活動推進法の施行と『子ども読書の日』制定に実を結んだ」と活動を総括。大橋実行委員長が「これまでリクルートから毎回1050万円の協賛料をいただいていたが、次回から百万円となり、あと3回で終了するという回答をいただいた。日書連も財政が厳しく、今までのような拠出はできない。実行委員会を来年3月末までの7カ月間で終了し、今後は各団体で事業を引き継ぐ形で発展的に解消させたい」と提案し、委員会はこれを了承した。

帯コン表彰式でクイズ実施/児童文学館存続の請願提出へ/大阪理事会

大阪府書店商業組合(面屋龍延理事長)は9月13日午後2時から組合会議室で定例理事会を開催した。
理事会の冒頭で庶務報告が行われ、「8月1日午後2時から大阪屋本社会議室で開催された日本出版インフラセンター主催、日書連近畿ブロック会協力の『書店における万引き等の実態調査』及び『ICタグ研究委員会の活動』報告会には、大阪組合から19名、京都組合から11名、兵庫組合から7名、滋賀組合から5名、奈良組合から3名、和歌山組合から3名、その他44名の参加があった」と報告された。
各種委員会の審議・報告事項は以下の通り。
〔総務・財務委員会〕
8月末・中間期収支決算の仮締めを行った。ほぼ予算通りの執行となっているが、下期の執行額に若干の余裕がある。各委員会に良い企画があれば、来月理事会で提案願いたい。
〔読書推進委員会〕
9月10日に実行委員会を開催して、今年度の「帯コン」表彰式は、アトラクションとして「帯コン」課題図書にちなんだクイズを実施することに決定した。
〔出版販売倫理委員会〕
7月の環境問題協議会・総会で、無料風俗求人誌の有害性が取り上げられた。組合員は、それらの求人誌を取り扱わないようにお願いしたい。
〔経営活性化・書店環境改善委員会〕
8月20日、21日に東京で実施された日書連経営問題研修会に、大阪組合から都合7名が参加した。坂口広報委員長が研修会の様子をビデオに撮影した。希望者には実費相当額で頒布する。参加者からは、「ディスプレイ、POPの研修は、今すぐにでも取り組みたい有意義なものであった。キャッシュフローについての研修は、少し難しかった」と報告があった。
8月4日に大阪組合会議室で行われた文藝春秋・名女川勝彦取締役との会談要旨は、「組合だより」10月号に掲載する。
それに関連して、出版社直販の雑誌年間購読の販売額として、3年契約の場合、45%の割引を謳っている雑誌があるが、書店では何ともならない、どうにかならないのかという意見が出た。
〔出店問題・組織強化委員会〕
8月に3件の出店連絡があった。そのうちの「コーナン」の出店については、意見を申立てたい。いつの出店説明会にも「コーナン」の責任者の出席がない。取次に協力を要請したい。
〔雑誌発売日励行委員会〕
4件の発売日違反があった。いずれも新進のディーラーであることを大阪地区委員会で確認、「再びディーラーに対して発売日の教育を行なっている」と、新進から説明があった。出版社による措置は、来月の地区委員会で発表される。
〔事業・増売委員会〕
年末の読者サービスと拡材用品であるカレンダーを、今年も購買斡旋する。詳細は追って知らせる。
〔学校図書館・IT関連事業委員会〕
近畿ブロック会主催で、
日本図書館協会・常世田良常務理事の講演会を9月27日に開催する。図書館問題に関心のある方は、是非出席願いたい。
同じ日に、文字活字文化推進機構主催による「子供の読書環境整備推進フォーラム」が大阪商工会議所で開催される。先着180名の申し込み制となっており希望者は手続きされたい。
〔再販・公取協委員会〕
6月に公取委から発表された「書籍・雑誌の流通・取引慣行の現状」には、由々しき問題が記載されている。大阪組合でもこれらの問題の勉強会をするべきではないかと理事から提案があった。
〔その他〕
大阪国際児童文学館を育てる会の畠山氏から、「児童文学館の存続に関する請願書」を大阪府議会議長宛に提出して欲しいと要請があった。当組合としてもその趣旨に賛同しているので、よく文章を吟味して提出することにした。
(中島俊彦広報委員)

うみふみ書店日記/海文堂書店・平野義昌

「文藝春秋」10月号の「書店探訪」で海文堂を紹介していただきました。2時間あまりの取材、F店長がアレモコレモとしゃべり続けたようですが、さすがプロのライターさん、よく2ページにまとめてくださいました。海の本、港町グッズ、カバー、地元密着の方針も。そやけど、私の「嫁自慢」まで書くことないやろうに。
何度目の「血液型」ブームでしょう。私、ヘソ曲がりゆえ、何の興味もございませぬが、本はこれでもかー、と次々出てまいります。火付け役のB社は、同業他社の倒産や契約違反に動揺することもなく、逆に支援するなど堅実です。営業氏、さぞかし忙しく「ウレシイ悲鳴でしょう?」と訊ねると、複雑な表情です。本屋からの注文・督促の電話が鳴りっぱなしで、仕事にならないとか。それこそ「ウレシイ~」だと思うのですが。なじみの店からは怒られ、怒鳴られで、まだそれは我慢できるもの。ほとんど付き合いのない店――最初の営業訪問での冷たい対応に2度目がなかった――からは、「覚えてるー?名刺交換したよー」と、猫撫で声でかかってくるそうです。仕事に私情は禁物ですが、営業氏の気持ち、よーくわかります。
当店PR誌「ほんまに」の取材で、京都のH画伯宅を訪ねました。同行のS編集長とI絵師は前の週に神戸の仏文学者S氏に会い、その強烈な個性に圧倒されておりました。何せ元過激派で、研究は異端派文学ですから並の人間では太刀打ちできませぬ。S氏の大ファンF店長が同行したのですが、私たちは大不安でした。話は深夜に及び、下ネタ談義に終始、どんな記事になることでしょうか。それもあり、H画伯とは初対面の編集長・絵師共に緊張の面持ちです。私はイベントで何度もお会いしていますし、もっといやらしい関係もありますので平気です。が、二人の気持ちが伝染したのか、到着するなり「すんません、トイレ貸してください」。自戒・反省しております。
緊張が腸を弛める夏日かな。
実は古本愛好家H画伯の蔵書探索の使命があったのです。さりげなく邸内を観察するための口実です。それなのに、眼につく本は執筆の資料ばかりです。失敗か。帰る時、敷地内のお地蔵様が睨んでおられました。
PR誌には毎回私と絵師の共同作業もあります。本を紹介して、本のイメージをイラストにする、という企画で、選書も二人でいたします。今回は“同性愛”がテーマです。ひょっとして、二人の似顔絵が寄り添って……。それだけはやめてほしい、私は善良な一市民だし、妻もおります、年頃の子もいますから。せめて、思いっきり美化してアイドル美少年風に描いてくれたら、と願うところです。

『ポケッター09』残部僅少

薄型でハンディサイズが好評な日書連のオリジナル手帳『ポケッター2009年版』は、10万部製作しましたが、注文締切が迫っております。店名なしのみ受注可能です。早めに各都道府県組合にご注文ください。店名なし1セット(100部)7800円です。
日書連共同購買委員会

第11回謝恩価格本ネット販売フェア/書協、定価の半額で

書協は再販制度弾力運用の一環として今秋も出版社共同企画「期間限定謝恩価格本ネット販売フェア」を実施する。第11回目。読書週間を中心に10月15日から12月15日までの2カ月間、全書籍を表示価格の50%オフで販売する。
配送・決済を行うブックサービス手数料が販売価格の25%、業務代行料として昭和図書の入出庫・保管手数料が10%。表示定価2千円で割引率50%だと、ブックサービスに250円、昭和図書に100円、出版社には定価の32・5%、650円が入る。
対象ジャンルは児童書、実用書(含むムック)、一般文芸書、人文書、辞事典、美術書、自然科学書、豪華本。書協では「出品は発行後、1年以上経過した書籍をお願いします。部分再販商品も積極的にご出品ください」と呼び掛けている。バーゲンブック・ドットjp(http://www.bargainbook.jp)。
ちなみに、前回(第10回)の売上金額ベスト10は以下の通り。
①世界アトラスATLASofWORLDHISTORY(集英社)②高塚省吾素描集女たち(芸術新聞社)③NHK趣味の園芸樹木図鑑(NHK出版)④中国「世界遺産」の旅全4巻セット(講談社)⑤みんなのまちのはたらくじどうしゃ(永岡書店)⑥JapanUnderground(ジャパン・アンダーグラウンド)(アスペクト)⑦日本滝名鑑4000(東方出版)⑧JapanUnderground(ジャパン・アンダーグラウンド)3(アスペクト)⑨まど・みちお全詩集(理論社)⑩茶の湯の美と心(講談社)


◆第45回文藝賞
第45回文藝賞は8月26日に行われた選考会の結果、喜多ふあり氏『けちゃっぷ』、安戸悠太氏『おひるのたびにさようなら』の2作に決まった。
授賞式は10月24日午後6時より東京お茶の水・山の上ホテルで行われる。受賞作は10月7日発売の『文藝』冬号に全文を掲載する。

◆第57回小学館児童出版文化賞
小学館は9月11日に小学館児童出版文化賞の最終選考会を行い、受賞作に魚住直子『TwoTrains』(学研)、長谷川義史『ぼくがラーメンたべてるとき』(教育画劇)の2作を決めた。
贈賞式は11月6日午後5時半より千代田区一ツ橋の如水会館で行う。

人事

◇秋田書店
(9月1日付)
取締役神永悦也
同村山光麿

◇中央公論新社
(9月1日付)
営業局長兼務を解く(代表取締役社長兼営業局長)
浅海保
営業局長兼販売部長(営業局長代理兼販売部長兼商品管理部長・局次長待遇)
吉村治
総務局次長兼製作部長(総務局製作部長)三上博文

◇講談社インターナショナル
常務取締役前田正三
(元光文社取締役)

大型出店について報告/絵本ワールド、11月に開催/兵庫

兵庫県書店商業組合は9月9日、エスカル神戸で定例理事会を開催した。
各支部報告では、第2支部からブックファースト阪急西宮ガーデンズ店(西宮市)が来年11月に460坪でオープン予定。第4支部からフタバ図書ギガ明石店(明石市)が今年10月3日に1200坪(書籍500坪)でオープンすると報告があった。
また、10月21日に開催される通常総代会に向け、8月から9月にかけて各支部で支部総会が行われており、それぞれ報告があった。
今年度の絵本ワールドin兵庫は11月8日、9日の両日にわたって海星女子大学で開催されることが正式発表となり、総務委員会から各支部に対して応援の要請があった。
財務・図書館事業委員会からは、「県立図書館の予算削減(4割カット)に伴い組合の財政も厳しいが、9月18日、19日の両日にわたって神戸で開催される全国図書館大会兵庫大会に協賛しているので、興味のある方は参加してほしい」と依頼があった。
また、「こころに残る本」セール、書店くじおよぴポケッターの申し込みが例年に比べ低調のため、再度申し込みの確認をする旨の報告があった。
(中島良太広報委員)

訃報

遠藤健一氏(元トーハン代表取締役社長)
9月8日、急性心不全のため永眠した。享年87歳。葬儀は近親者により密葬として営まれた。喪主は奥様の光子さん。
大正10年8月7日生れ、東京都出身。昭和24年東京出版販売(現トーハン)入社、昭和62年取締役社長、平成3年取締役会長。

「声」/書店仲間に支えられて生き残る/羽曳野市・パルネット恵我之荘店・市田治男

私は赤い灯、青い灯が好きだ。これは生まれついてのものである。そこには、大好きな黄色い液体と脂粉の香りがある。大阪には北と南に代表的な繁華街があり、昔は仕事の関係でよく北新地へ通ったものだ。新地で本屋の姿を見かけたら、誰言うともなく「ああ、あの本屋の命脈は残りわずかだ」と噂されたものだ。私もそう思う。それでも懲りずに通い続けた。今は北の仕事がなくなり、地理的に近い南へ通い続けている。これは私の病気だから、死ぬまで治らないと思う。われながら悪運が強いと感心する。
こんな好き勝手ができるのは本屋稼業のおかげである。多くの友達や兄弟、本屋仲間に助けられ、夜逃げもせずに店を続けてこられた。それに何といってもパルネット仲間に支えられてきたことが一番大きい。ありがたいことである。
今年、パルネットは脱皮した。取次を大阪屋からトーハンに移行したのだ。17年前、他の取次から断られた協業システムを大阪屋に受け入れてもらった。今日まで生き残ってこられたのは大阪屋のおかげである。「長い間、ありがとうございました」と、心の中で手を合わせている。
出版業界は苦吟している。その最先端、書店は波をもろにかぶり、苦しみもがいている。その波は大書店もナショナルチェーンも、われわれ中小書店にも等しく押し寄せている。例外はない。パルネットも生き残っていかねばならない。トーハンへの取次変更は苦渋の選択であった。しかしパルネットはこの提携によって第2の発展期を迎えた。パルネットは後ろを振り返らない。振り返る余裕もない。ただ挑戦あるのみである。
私の店のように田舎の商店街に25坪の小書店でもパルネット組織のおかげで生き残ってこられた。これからも生き残っていけると確信している。毎日好きな本に囲まれ、好きな本と対話しながら顔なじみのお客様と顔を合わせて商売できる。命冥加である。売上げががた落ちしても、万引に苦しめられても、元気を出して町の本屋を守っていこうと思う。

「声」/ISBNの誤用/北九州市・後藤書店・野沢惇

日書連マークでの学校図書館納入業者として、今夏の納入の中でISBNの誤使用例が見られました。福岡県書店商業組合ホームページに「ISBNの使い回しはやめてください」として、①『東京大空襲』と『おひとりさまの老後』が同じISBNで表記されている、②『ベネチアと金のライオン』と『アラビアの空飛ぶ絨毯』がかぶって使われているという指摘がありました。
いうまでもなくISBNは固有の書籍番号としてのみ使用できるユニーク番号です。出版社が誤使用することは禁じられているはずです。ただちに是正処置を講じられ、書店が安心して使えるマークとして供給してください。

「声」/日書連元会長、松信さんを偲んで/横浜市・山陽堂書店・萬納昭一郎

松信さんが亡くなられて
半年が経過しようとしております。松信さんは豪放轟落な性格の一方、細かいことまで心配りをされた方だったと思います。書店にとって大切な再販と消費税を巡る問題について書くことにします。
橋口公取委員長の再販制廃止の発言以来、出版界は大騒ぎとなりました。日書連は松信会長、中村再販委員長、浪花、土橋、藤原、高野副会長のご指導の下、団結して闘いました。再販制存続百万人署名と国会議員への要請行動。各党首脳を集めた大会とデモ行進、地方議会の意見書の要請、消費者の理解を求める行動など、打つべき手立ては殆ど打ち尽したと思います。
この闘いで強く印象に残っているのは、三重県湯の山温泉で開かれた移動理事会でした。台風が直撃する中で、神奈川県の理事は早目に新幹線に乗ったのですが名古屋でストップ。それから先は電車が動かず、松信さんの咄嗟のご判断で名古屋から現地までタクシーで駆けつけました。列車が動かず、半分位の理事しか集まれません。それでも切迫した空気の中で理事会が開かれました。
その後、再販制を守る闘いは映画・演劇等に関わる方々にも及び、合同で大会が開かれました。松信さんはあらゆる情報を頭に作戦を練り、緻密なご指導をされ再販制を守り抜くことが出来ました。
しかし、公取は再販制とは別に景品等をめぐって攻勢を強めています。松信さんが会長を辞任された後もこの攻勢は続いています。再販制が一応守られたにもかかわらず、書店の経営はますます悪化し、廃業が続いています。松信さんが目指した書店業界の発展とは逆の方向に向かっていると思えてなりません。
悪化している書店経営を更に追い詰める要因の一つに消費税の問題があります。昭和63年竹下内閣の下で消費税が導入されようとした時、日書連は消費税が最悪の大衆課税であり、高額所得者には甘く、低所得者には過酷な逆進性の強い税金である等の理由で反対運動に立ち上がりました。出版四団体が一緒に闘わなければとの批判もありましたが、松信さんは断固として反対運動の先頭に立たれました。日書連は創立以来書店経営の向上のために闘って来た団体ですが、他の三団体は運動する団体ではなく、更に出版社には事業税が免除されており、その辺の事情を見抜かれていたのではないでしょうか。
日書連は色々な同業組合の中で先頭を切って闘いました。武道館を一杯にした大会を始め、昭和63年の代々木園に17万人を集めた大会では、松信会長は檀上より参加者に訴えられました。この時隣に座っていた、日本共産党副委員長の上田耕一郎氏から「松信さん、消費税に反対する論拠をすべて語られましたね」と言われた程堂々としたものでした。国民の反対にもかかわらず、消費税を導入する法案が国会を通過しました。
この事で日書連の一部に日書連だけで闘ったのは失敗だったと言う声が上がりました。しかし、反対はしても闘おうとしない三団体が動き出すまで待っていて、日書連が立ち上がらなければ闘わずして屈服したことになるでしょう。日書連の闘いが時の政府に大きな脅威を与えた事を評価して良いと思います。
消費税率を5%に上げようとした時、大蔵省の役人が松信さんに話し合いに来るよう求めました。松信さんは用があるなら、そちらから来るのが筋だろうと応じませんでした。何回かの誘いの後、大蔵省は取次首脳を通して来たそうです。松信さんは取次の顔を潰す訳にはいかないと大蔵省に赴きました。その時相手は5%まで税率を上げたいので認めてくれと言うものでした。松信さんは将来5%より上げる場合、出版物は低減税率にして欲しいと主張したけれど相手は返事をしなかったそうです。以上は松信さんから直にお聞きしたことです。
私は指導者としての松信さんから多くの大切なものを学ぶことが出来ました。
松信さんは本当に骨のある方でした。私は県組合で法律が関係する出店問題・再販問題・消費税反対運動の担当を松信さんに与えられ、自分の全力を尽くして頑張って来たつもりです。男として自分の能力を発揮出来る部署を与えられること程嬉しいことはありません。ご病気で倒れられた後も、何か問題にぶつかった時、松信さんだったらどう判断されるだろうと思ったものでした。
松信さんは私にとって正に人生の師でした。人間の価値は何か事にぶつかった時、どう判断し、どう対処するかに依って決まると思います。松信さんのように情報を集め、その上に立って大局的に判断されたことを今後も学び続けたいと思います。松信さん、本当に有難うございました。心よりご冥福を祈りつつ、拙い文を終わります。

『雪の下の炎』復刊

ブッキングは中国政府に30年間拘束されたチベット僧侶バルデン・ギャツォ氏の『雪の下の炎』を復刊する。同書は1998年に新潮社より刊行され絶版となっていたが、絶版の復刊を応援するインターネットサイト「復刊ドットコム」で多くの読者の支持を受け決定したもの。
四六判222頁、定価税込2625円。10月下旬発売予定。復刊ドットコムのネット通販のほか、全国書店店頭で購入できるよう1500部発行し、事前注文した書店に出荷する。
復刊ドットコムは流通市場から消えてしまった本を復刊に結びつけるサイトとして2000年に始動。8年間で登録書籍は3万6千点に上り、5千点以上を復刊している。

第15回北京図書展

第15回北京国際図書展が9月1日から4日まで、天津の天津国際展覧センターで開催された。北京オリンピック閉幕直後の混乱を避けるため会場を天津市に移しての開催となった。
参加国・地域は昨年の第14回より8減の51カ国・地域、総ブースは93減の1370ブースだった。テーマ国「ギリシャ」ブースでは、ミロのヴィーナス像の展示等が行なわれた。
トーハンと東方書店が主宰する日本事務局によると、日本からの出展は37ブース、206社で、海外最大級の規模となった。

ミシュランガイド東京2009は11月21日刊行

『ミシュランガイド東京』2009年版は日本語版・英語版とも11月21日に発売される。昨年版は初日に9万部が売れて急遽15万部を重版。合計で27万部を販売して、ほぼ完売したという。

書き下ろし100冊刊行/読者招きキックオフ講演会/講談社

平成21年12月17日に創業100周年を迎える講談社は「創業100周年記念出版」として、活字の力、面白さをテーマとした「書き下ろし100冊」刊行計画を進めている。
本年11月から2年間にわたって文芸書、児童書、ノンフィクション、学芸書を順次刊行。各分野におけるベストセラー作家を中心に力作を出版していく。
刊行に先立つプレイベントとして、講談社は一般読者5百名を招待して9月27日午後2時から文京区音羽の同社本館6階講堂で「書き下ろし100冊キックオフ講演会&シンポジウム」を開催する。
第1部は浅田次郎氏の講演、第2部はあさのあつこ、石田衣良、二宮清純各氏によるシンポジウム「活字の力」。司会は児玉清氏。
また、100周年記念出版として親鸞聖人750回忌を前に五木寛之氏の長編小説『親鸞』を刊行するが、講談社の配信により9月1日から全国25新聞社で同時連載が始まっている。

催し

▽佐野眞一トーク&サイン会
神戸市・海文堂書店は10月2日午後5時半から同店2階のギャラリースペースでノンフィクション作家、佐野眞一氏のトーク&サイン会を催す。佐野氏が精力的に取材している満州と沖縄をテーマに話したあと、サイン会。入場無料。
近著に『沖縄誰にも書かれたくなかった戦後史』(集英社インターナショナル)、『甘粕正彦乱心の曠野』(新潮社)、『阿片王満州の夜と霧』(新潮文庫)
がある。

101新書を創刊/10月1日に小学館

小学館は10月1日に「小学館101(イチマルイチ)新書」を8点で創刊する。100の上を目指す意味で、「ひとつ上ゆく、読みごたえ」がコンセプト。定価735円~777円。192~256頁。第2回配本は12月1日を予定。創刊ラインアップは以下の通り。
▽勝間和代『読書進化論』▽林真理子・山本淳子『誰も教えてくれなかった「源氏物語」本当の面白さ』▽佐藤留美『結婚難民』▽大竹のり子『ロハスに楽しむFX』▽尾木直樹・森永卓郎『教育格差の真実』▽ビートたけし『貧格ニッポン新記録』▽斉藤孝『人間関係力』▽神足裕司『空気の読み方』

NHK居眠り磐音の完全ガイド/双葉社

佐伯泰英の書き下ろし文庫時代小説「居眠り磐音シリーズ」が「NHK土曜時代劇」として9月6日からスタートしたが、同シリーズは昨年の放送に続くパート2で、連続12回放送される。原作は双葉社の「居眠り磐音シリーズ」第7巻『狐火ノ杜』から第17巻の『紅椿ノ谷』。
双葉社では放送開始に先立ち8月30日に双葉社スーパームック『NHK土曜時代劇陽炎の辻2~居眠り磐音江戸草紙~完全ガイドブック』を刊行した。A4変型120頁、定価1260円。9月12日にはシリーズ最新刊として第27巻『石榴の蠅』を刊行した。シリーズ累計は830万部。

売上げ前期比93%に/大型の帳合変更が響く?/太洋社

太洋社は9月29日の株主総会に先立ち、第55期決算概況を発表した。今期の売上高は書籍207億9400万円(前期比92・3%)、雑誌225億8500万円(93・7%)、その他8億6500万円(98・5%)で合計442億4400万円、前期比93・1%、金額で前年を32億円強下回る減収となった。
減収の要因は大型の帳合変更と、今年4月から6月の売上減。返品率も書籍42・2%、雑誌39・2%、総合40・4%と高い水準となっている。売上は3期連続の減収。
営業面では販売管理費全体では前年比97%に削減できたものの、固定費は前年並みにとどまった。これらを受けた結果、5500万円の営業損失となり、経常損益は1億2千万円の損失、当期損益で8千万円の営業損失となった。
取締役は毎年改選で、取締役6名全員が留任するが、安富監査役は任期満了に伴い退任する。
太洋社は「安心できる会社、新しい息吹、新しい希望」をキャッチフレーズに3年計画の中期経営計画を策定中で、来期の売上目標は今期比97・6%の売上431億8800万円、返品率38・4%を目標においている。
北陸支店は支店機能の見直しと営業サポート拠点の強化の兼ね合いから営業に特化し、10月1日より左記に移転する。
〒920―8201金沢市鞍月東1―22、ヴィラージュルミエール102、電話076―237―3551番、FAX076―237―3571番。

太洋社損益計算書
(百万円)
売上高44、244
売上原価39、512
売上総利益4、732
販売費及び一般管理費
4、788
営業損失55
営業外収益257
受取利息及び配当金77
雑収入180
営業外費用324
支払利息13
売上割引290
雑損失20
経常損失122
特別利益91
前期損益修正益90
投資有価証券売却益1
特別損失57
投資有価証券評価損6
投資損失引当金繰入額4
役員退職慰労引当金繰入額
45
税引前当期純損失87
法人税・住民税及び事業税

法人税等調整額△8
当期純損失80

本屋のうちそと

雑誌の休刊報道が続いている。書店や出版社の民事再生の報道も相次いでいる。
昨年までの経済指標から判断した好景気から、いまや日経平均は1万2000円を割ろうとしている。株価は数カ月後の経済の先行指標と呼ばれることや、取次各社の決算発表などから判断して今年の年末に掛けて、一段の再編の嵐が吹き荒れる可能性が高い。
当店の書籍・雑誌の売上も前年比約5%の減速。たばこはタスポの導入以降、これも約2割減。宝くじのロトやナンバーズの売上でキャッシュフローの名目数字が確保されている状態。
5月にバイト君が辞めて、支払い賃金や労務関連費がなくなったことから、バランスシート上は均衡が取れているが、私の実質労働時間の延長=睡眠時間の減少という形での「蟹工船」状態だ。
家族は、本屋家業に見切りをつけて、タバコと宝くじに特化して、足らずは年金で補えばと言っている。
老化が目立って、周りの同級生は皆定年。若い頃の元気は今何処といった中、出口は決まっている。後継者がいない以上、資産が目減りをして債務超過になる前に決心をしなければならない。
国会議員とりわけ自民党議員の世襲率は51・6%。どうやら次期総理大臣は麻生太郎氏のようだが、そうすると首相ですら4代続けて世襲議員となる。総選挙で民主党政権と交代しても、5代続けて世襲議員となるだけだ。
結論として、町の本屋は「絶滅危惧種」だとすると、自然と絶滅を待つだけなのか…。
(井蛙堂)
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