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平成21年4月11日号
コミックの取り扱い開始/携帯用電子書籍サイトで/東京組合

東京都書店商業組合は4月2日午後2時から書店会館で定例理事会を開催。携帯電話用電子書籍サイト「Booker's」で4月末からコミックの取り扱いをスタートすると報告があった。また、平成21年改選期の役員候補者を決定。理事候補者45名のうち4名を、新たに設けた理事会推薦枠で選んだ。
〔電子サイト運営推進委員会〕
携帯電話用電子書籍サイト「Booker's」がNHK出版とタイアップして展開する、大河ドラマ「天地人」との連動企画が3月25日にスタートした。オリジナルクリアファイル7万5千枚ととしおり15万枚を組合加入書店に配布し、対象商品購入者にプレゼントする。「60歳のラブレター」「坂の上の雲」「竜馬がゆく」との企画も予定されている。
また、auはアクセスパブリッシングとの協業により新携帯雑誌「THEexp」をスタートさせた。このサイトトップに「書店人の勧める今週の1冊」コーナーを設け、そこから閲覧者をBooker'sに誘導する。
今後の展開については、4月末よりコミックの取り扱いを約5千タイトル、5万ファイル(話)でスタートする。コミック主要版元7社を訪問し、直接取引によるコンテンツ提供の要請など営業活動を行った。サイト立ち上げを機に店頭プロモーションを行う予定。また、「夏の文庫」連動フェアを準備中。
〔総務・財務委員会〕
5月20日の総代会で役員改選が行われる。そのため平成21年改選期の理事候補者45名、監事候補者3名を決定した。理事45名のうちエリア選出41名、さらに新たに設けられた理事会推薦枠で4名が候補者となった。退任役員18名、新任役員12名。
〔万引・出店問題委員会〕
ブックスゴロー向台町店が西東京市のIHI工場跡地に建設されたサミットストア内にオープンする。4月オープン予定(詳細日未定)。売場面積95坪。営業時間午前10時~午後11時。
〔流通改善委員会〕
TS流通協同組合の3月期の売上げは944万3202円(前年比90・5%)、発注件数8608件(100・3%)、書店数は67書店(95・7%)と報告された。
また、ICタグを使って買い切りか委託かを選択できる責任販売制について「ICタグの発端は万引きだった。タグが進歩したという部分はあるのだろうが、現状は責任販売制に活用されている。値引き販売の可能性があるなど、再販に関わってくる恐れがあるのではないか」と懸念する意見があった。
〔組合員数〕
平成21年4月1日現在の組合員数は634店で、前年より48店減(脱退51店、加入3店)となったと報告があった。
〔理事会日程〕
6月以降の理事会日程を以下の通り決めた。6月2日(火)、7月2日(木)、8月4日(火)、9月2日(水)、10月6日(火)、11月5日(木)、12月2日(水)

湊かなえ氏『告白』が受賞/2009年第6回本屋大賞

「2009本屋大賞」は湊かなえ氏の『告白』(双葉社)が選ばれ、4月6日午後7時から東京・港区の明治記念館で発表会が開かれた。
この賞は出版業界活性化のため、全国の書店員が一番売りたい本を投票で選ぶもので、今年で第6回目。第1回大賞受賞作『博士の愛した数式』(小川洋子)、第2回『夜のピクニック』(恩田陸)、第3回『東京タワーオカンとボクと、時々、オトン』(リリー・フランキー)、第4回『一瞬の風になれ』(佐藤多佳子)、第5回『ゴールデンスランバー』(伊坂幸太郎)と、いずれも受賞とともに話題となり、大きく部数を伸ばしている。
今回は07年12月1日から08年11月30日の間に刊行された日本の小説を対象に選考。846書店・1172名の書店員がエントリーし、327書店・411名の一次投票で上位10作品をノミネート。308書店・356名の二次投票で大賞作品を決定した。なお、2位は和田竜氏『のぼうの城』(小学館)、3位は柳広司氏『ジョーカー・ゲーム』(角川書店)だった。
発表会の席上、NPO本屋大賞実行委員会の浜本茂理事長は「出版業界、書店業界を取り巻く状況は本屋大賞を始めた6年前より悪くなっている。当時、出版業界はすでにマイナス成長を続けているところで、書店店頭でお祭りをやって業界を活性化しようと本屋大賞を始めた。昨年の金融恐慌の結果、100年に一度と言われる深刻な事態が進行し、広告収入が激減したいくつかの雑誌が休刊に追い込まれた。われわれにできることは年に一度、本屋大賞を発表すること。本屋さんに行けば楽しそうなことがある、面白そうなことをやっていると思われ、その結果、読者に書店に足を運んでもらい本を買ってもらい、リピートしてもらう。このお祭りを全国書店の皆さんに利用していただきたい」とあいさつした。
大賞を受賞した湊かなえ氏は「本屋大賞受賞はありがたく、夢のような気持ち。ふだん想像できない世界に連れて行ってくれるのがフィクションの楽しさ。それを1人でも多くの読者の方々に感じてもらいたい」とお礼の言葉を述べ、投票した書店員と一緒に記念撮影にのぞんだ。
発表会終了後、湊氏は記者団に対し、「本屋大賞は読者のいちばん近くにいる書店員の方々が選ぶ賞。『告白』という作品を本当に読者に届けたいという気持ちで選んでくださったのだと思う。目標は5年後も作家でいること。5年後に『告白』が代表作となっていないよう、自分に厳しく、フィクションの可能性を追求していきたい」と話した。

愛知県組合が表彰/子ども読書フォーラム読書活動優秀団体に

財団法人「文字・活字文化推進機構」は4月23日午後1時から東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで「子どもの読書活動推進フォーラム」を開催するが、読書活動優秀団体として愛知県書店商業組合が表彰されることになった。
フォーラムは「4月23日=子ども読書の日」を記念して、国民の間に広く子どもの読書活動についての関心と理解を深めるのが狙い。当日のプログラムは愛知県書店組合のほか、読書活動優秀実践校、図書館も表彰する。式典に続いて詩人で童話作家の工藤直子氏が「子どものこころ詩のこころ」を講演するほか、子どもの読書活動推進実践事例が報告される。

業務提携の協議開始/丸善、ジュンク堂、DNP

丸善㈱、㈱ジュンク堂書店、大日本印刷㈱の3社は3月24日、3社間の業務提携に関する協議を開始することで基本合意書を締結したと発表した。業務提携は書籍市場の活性化を目的に、各社の経営資源を広範にわたって活用する協業体制を構築するのが狙い。3社は取締役等を構成員とする提携協議会を設置して協議を進め今年8月末を目途に提携内容をまとめ、最終合意書を締結する予定。
業務提携では各社が保有する店舗運営力、店舗開発力、システム・ITノウハウ、物流機能、ブランド力などの経営ノウハウを共有し、丸善、ジュンク堂の事業領域全般で提携を推進していく。また、資本提携、経営統合、役職員派遣による人事交流も検討していくことにしている。
具体的な領域として店舗事業では①店舗部門強化のための戦略構築、②相互人材交流および共同研修等を通じた店舗運営ノウハウの共有・向上、③洋書・文具・専門書等の商品調達力におけるスケールメリットを生かした商品展開力の強化、④ITを活用した注文品の相互融通、全国対応によるサービス向上を目指す。
また、教育・学術事業では①外商部門強化のための戦略構築、②相互の店舗活用による外商顧客への納期短縮実現、③特定顧客に対する来店選定システムの強化による顧客利便性向上を図る。
この業務提携に伴い、先に共同持株会社設立による経営統合を目指していた丸善と㈱図書館流通センター(TRC)は、当初、今年3月中旬としていた最終契約書締結を延期、「平成21年内を目途」に変更するとともに、ジュンク堂を含めた経営統合も視野に入れて協議するという。

▽大日本印刷=北島義俊社長、資本金1144億円、売上高(連結)1兆6160億円(08年3月期)
▽丸善=小城武彦社長、資本金58億円、売上高(連結)969億円(09年1月期)、従業員(連結)879名、47店舗
▽ジュンク堂書店=工藤恭孝社長、資本金3985万円、売上高405億円(08年1月期)、従業員262名、33店舗

催し

◇第48回全出版人大会
日本出版クラブは5月11日午後3時より千代田区紀尾井町のホテルニューオータニ鶴の間で開催する。大会会長は野間佐和子氏(講談社)。大会委員長は菊池明郎氏(筑摩書房)。
第1部式典では内閣総理大臣、文部科学大臣、国立国会図書館長祝辞のほか、古希を迎えた長寿者の祝賀と永年勤続者の表彰を行う。第2部は午後4時から同会場で懇親パーティーを行う。

参考図書

『よくわかる出版流通のしくみ』改訂版

トーハンの関連会社、㈱メディアパルは、出版流通をわかりやすくまとめたブックレット「よくわかる出版流通のしくみ」改訂版(A5判48頁、定価525円)を発行した。
2年に一度刊行している同書は最新のデータをもとに出版業界の仕組み、市場規模などを紹介するとともに、本の製作過程、書店の業務、新刊・注文・返品物流、図書館や教科書の流通など出版社―取次―書店という出版流通のシステムをイラストや図表を用いて簡潔に解説している。
書店新入社員の基礎教育テキストとして定評があるほか、業界全体を俯瞰できるため出版業界に関心のある他業種の読者にも好評。
主な項目は出版事情と流通ルート/出版流通を支える制度/出版流通革命―出版SCMの実現―/図書カードの流通のしくみ/読書推進/出版界を取り巻く環境の変化など。

生活実用書/注目的新刊

日本列島は今まさに桜前線が北上中だが、桜が散った後にも楽しめるのが、引き続き自然の息吹きであろう。柳生真吾著『夫婦で楽しむ!親子で楽しむ!デジカメ散策のすすめ』(アスキー新書101933円)は、デジカメにチャレンジしようとしている初心者にぴったりの楽しみ方ガイドである。
著者は園芸家。NHK「趣味の園芸」キャスターでもあった。俳優、柳生博氏の子息である。長野県は八ヶ岳山麓に住んでいるのだから、自然は身近にある。それを自分の眼でしっかり見るのが一番だと思っていたのだが、ひょんなことから手にしたカメラで撮ってみた方がより心に焼きついていることを発見する。
冒頭は群生するカタクリの花。接写というマクロの世界が広がる。画像の処理、露出の補正、絞り、シャッタースピードなどのそれぞれの失敗や工夫が詳しく語られる。もともとのカメラ嫌いがカメラにはまっていくのだから、初めての人には断然わかりやすく、共感がいっぱいだろう。春夏秋冬の各章では、花や樹木ばかりでなく、蝶やトンボも登場するし、新緑の林、冬の弱い陽光に光るつららの造形など、美しいカラー写真がふんだんに掲載されている。全ての写真に露光量などデジカメ撮影のデータがつく。カメラを持って、すぐにも自然の中に出かけたくなる。
田中淳夫著『森を歩く森林セラピーへのいざない』(角川SSC新書661050円)もカラー版。樹木や自然の風景写真がたくさんある。森に入ると人は心が和み、癒される。森林浴という言葉では言い表せない森の力の研究はまだ始まったばかりなのである。植物が傷すると、周囲の菌が死滅する現象があって、植物が放出する揮発性の物質が発見された。フィトンチッドというその物質は、人にリフレッシュ効果をもたらす。しかも、ストレスを遠ざけるという森林療法も行われるようになってきた。
本書では長野県飯山市から沖縄県国頭郡国頭村まで10 カ所、森林セラピー基地が報告されている。全国に森林セラピー基地は31カ所、セラピーロードが4カ所あるが、ほかにも森林療法を行う地域や団体がたくさんあるという。いずれも市区町村役場の企画課や観光課などで、巻末にその一覧と連絡先、URLなどのデータが載っている。一番多いのは長野県だが、ともかく近くの森に行ってみるだけでもよさそうである。
(遊友出版・斎藤一郎)

ネットで学べる書店業務/eラーニングで楽しく身につく/日書連

日書連が提供するeラーニング講座『書店の基本業務』は、書店業務の基礎知識をインターネットで楽しく習得できる優れモノ。受講修了者はこれまで130名にのぼり、「適切で分かりやすい」「長年仕事をしても気づかされることが多かった」と高い評価が寄せられている。この春書店人の仲間入りした新入社員の方はもちろん、もう一度基礎から学習したい方も、ぜひ受講してみてはいかがだろうか。
日書連のeラーニングシステム『書店の基本業務』は、小学館の協力のもと、㈱ネットラーニングが書店向けに制作して開講したもの。日書連加盟書店は無料で受講することができる(非加盟書店は受講料7800円)。コースは1日約10分の教習が全10章で、最後の確認テストを含めても全教程を2時間程度で終了できる構成になっている。内容は「書店で働くこと」「開店前の仕事」「レジ・カウンターの仕事1・2」「接客応対と電話」「売り場の管理」「注文」「提案」「読者満足」「よりよい店づくりのために」。重要ポイントは図解、アニメーション、クイズ形式の設問などで楽しく学習できる。レッスンのほか、「売場のチェックポイント」「注文票の記入」といった、応用情報や実務に使える資料もダウンロードできる仕組みになっている。
コースがスタートしたのは2006年10月。今年3月までの総受講者は365名で、130名が受講を修了しており、総受講者に占める割合は35・6%と、個人ユーザー対象のコースとしては高い数値になっている。受講修了時にアンケート調査に回答していただく仕組みになっており、その中から、コースについての感想や、次に受講する方へのアドバイス等を自由に書いてもらった内容を以下にピックアップした。受講の参考にしていただきたい。

〔新人書店従業員の方に〕
★新人研修として利用するにはとても適切で分かりやすい内容だったと思います。
★店に勤めて数ヶ月ですが、基本事項が学べ、再確認できて良かったです。是非、次があれば受講したいと思います。
★書店員になって一年くらいでの学習でしたのでとても勉強しやすかった。
★字を追うだけではなく、アニメなどでわかりやすかったと思います。新人さんにも数人勉強してもらいましたが、暇を見つけると各自が進んで勉強していました。
★基礎を学習するには、丁度いいのではないでしょうか。明確な業務マニュアルのない中、一つの指針になるかと思います。

〔基本業務を再確認できる〕
★書店の基本業務を確認でき、有意義であった。自店の仕事に活用できる資料も多数あり、役立てていきたい。
★基本的なことが丁寧に順序よく説明されていてとても勉強になった。日々の仕事のよい確認作業になった。
★書店員の仕事の基本を網羅していたので、とても良かったです。長年仕事をしている身でも改めてわかることや、気づかされることが多くとても為になりました。是非、人に勧めたいと思います。特に新人に。
★長く小さな書店をやっています。ほとんど自己流で済ませているのでどんなものかと受講しました。基礎業務は一応OKのようで一安心です。現在随分多様化してきた出版・流通の世界の実情や、また再販制等もガイダンスでもあればと思いました。

〔学習は自分のペースで〕
★時間をあまりかけずに気軽に学べるのが良かった。
★受講をついつい忘れがちだったけど、メールで知らせていただいて、再起できたのでよかった。
★期限があるので、終わらせなければいけない気持ちになることができました。書店の仕事の概要が分かって良かったです。言葉遣いについて、特にためになりました。

「言語力検定」10月スタート/論理的な表現力を重視/文字活字文化推進機構

文字・活字文化推進機構(福原義春会長)は、4月2日に日本プレスセンターで開催した記者会見で、今年10月に第1回言語力検定を実施すると発表した。
検定の問題は、OECD(経済協力開発機構)が実施しているPISA(国際的な「生徒の学習到達度調査」)をモデルとし、出題文や資料を読み解いた上で、それらを根拠に意見を表現させるのが特徴。記述式問題が4割を占めており、解答時間は80分。
第1回検定では3・4級(中学・高校レベル)のみを10月17日から11月15日の期間内に行ない、平成22年秋に5・6級(小学校中学年~高学年レベル)、23年秋に1・2級(大学生・大卒以上レベル)を追加して実施する。申込みは6月15日から9月18日まで、学校または団体(10人以上)単位で申込む。受検料は1人3千円(3・4級)。会場は学校の教室など、申込み校または団体が自ら設けた受検用の会場。結果は平成22年1月中旬までに受検者と学校・団体に発送する。
記者会見で福原会長は「当機構は言語力の育成と向上を通して創造的な国作りを目指し、様々な事業に取り組んできたが、言語力検定はその重要な柱だ。日本の知的基盤を確かなものにしていくために読む力、考える力を育てることが重要で、機構はその手伝いをすべきだと考える。思考過程を重視する言語力検定は、このタイミングで必要なものだ」とあいさつ。
有元秀文・言語力検定PT作問部会長(国立教育政策研究所統括研究官)は「2000年に実施されたPISA型読解力の国際調査で、日本の子どもは自由記述問題で20%強が無回答だった。根拠を挙げて自分の意見を表現することに慣れていない。子どもたちがこれからの時代をたくましく生きていくためには、国際化社会にふさわしい読解力が必要だ。PISAと同じような、国際的に通用する問題を作っていく」と述べた。
また、北川達夫・同作問委員(日本教育大学院大学客員教授)は「いろいろな価値観を持つ人が共存する国際社会では、他の主張を客観的に評価し、誰にでも分かる形で意見を述べられる、根源的な言語の力が必要だ。検定を通じて、どんな力が必要とされているのかを知ってもらう意味でも、大きな意義があると考える」と述べた。

取次各社で入社式

取次各社は4月1日に入社式を開催。トーハンは64名、日販は69名、大阪屋は10名、栗田は10名の新入社員が出版業界の仲間入りをした。
【トーハン】
新入社員は64名(男子29名、女子35名)。本社8階大ホールで入社式を行ない、山﨑社長が次のようにあいさつした。
「出版業界は、マーケットが伸張しているとは言えない中で、ますます競争が激化している。反面、読者が『読みたい』と思うコンテンツは確実に販売を伸ばしている。トーハンの方向性を象徴するキーワードは『読者』だ。人々の関心を出版へ引きつけ、一人でも多くを『読者』として迎えることができるかが大きなテーマの一つだ。与えられた仕事が読者のニーズや目線に立脚したものか、考え、悩み、変革のための方策を模索してもらいたい。採用選考にあたって皆さんに求めた人物像は『周囲を巻き込む行動力』『周囲を動かす創造力』『周囲を元気にする情熱』の三つだ。本日からそれらを実践し、影響を与える範囲を広げてもらいたい。ぜひ個々人が強くなった上で、それぞれに周囲を巻き込んで、強力なチームが数々の現場で出現してくることを望む」
【日販】
本社5階会議室で入社式を開催。新入社員は69名(男子40名、女子29名)だった。古屋社長のあいさつ要旨は以下。
「現在出版界が抱えている課題は2つある。ひとつは売上の減少だが、雑誌の売上は落ちているが書籍はベストセラーが出れば売上が落ち込むことはない。潜在需要を掘り起こしていく努力が必要だ。もうひとつの課題は返品率の増加だ。返品率が高止まりしているのは、現在の流通の仕組みがマーケットに見合っていないからに他ならない。日販はこの4月から3カ年にわたる新中期経営計画をスタートさせる。中心テーマは、従来の委託制度を見直した新しい契約体系の導入によって、業界全体が発展する取引の仕組みを構築することだ。日販には創業時から受け継がれている、若手社員が伸び伸びと自分の力を発揮できる風土、経営参画ができる風土がある。積極果敢に様々な仕事にチャレンジし、自らが業界をリードする日販を作り上げるという意気込みを持ってほしい」
【大阪屋】
大阪本社で入社式を行ない、南雲社長は新入社員10名(男子4名、女子6名)を前に以下のあいさつを行なった。
「大阪屋は本年9月、創立60周年を迎える。『企業30年説』になぞらえると、まさに『第3創業期』を迎えることになる。今日は新しい事業年度のスタートの日でもあり、経営指針に『チェンジ&チャレンジ』を掲げてあらたな基盤作りをめざす。皆さんも、心構えはしっかりもつよう切望する。大事なことは、①仕事の基本に忠実であること②常に前向きな発想と行動力を培うこと③目標実現への意欲と執着心を高めること。職業人としては、①チャレンジ精神を持ち続けること②主体性、積極性、責任感を発揮すること③知識より体得や行動を重視することなどを心して、『自らの成長と企業の発展』に努めてもらいたい。『明るく元気に前向きに』、未来を切り拓いていくことを大いに期待する」
【栗 田】
新入社員は10名(男子4名、女子6名)。本社4階研修室で入社式を挙行した。以下は郷田社長あいさつ要旨。
「当社は昨年6月に創業90周年を迎えた。今年は中期経営計画の最終年度に当たる。3支店の移転、静岡支店の新設、大阪屋との業務提携によって新たな一歩を踏み出そうとしている年であり、当社が今何をすべきか、出版物を通してお客様とどう向き合うか真剣に、スピード感を持って行動する年だと認識している。学生時代とは違って、これからは社会人として自分自身で生きていかなければならない。新しい環境の中、積極的にやりたいことを見つけてほしい。同じ年に入社したのも縁だ。その和を活かし、新しい感性や知恵と知識を以って、新しい栗田を作る大きな力になってほしいと願っている。厳しい環境の中で、皆さんは当社を選び、当社も皆さんを選んだ。そのことに自信を持ってこれから頑張っていただきたい」

日書連のうごき

3月3日出版平和堂委員会に大川専務理事が出席。
3月4日活字文化推進会議第8回推進委員会に大橋会長が出席。
3月5日相賀徹夫氏お別れの会に大橋会長ほか役員が多数出席。
3月6日日本出版クラブ運営委員会に大橋会長が出席。雑誌発売日励行本部・同実行合同委員会に鈴木副会長ほか役員が出席。
3月11日出版ゾーニング委員会に鈴木副会長が出席。昭和図書を井門副会長が訪問。平成20年度全国団体情報化推進研修会に大川専務理事が出席。
3月12日JPIC第40回定例評議員会第85回定例理事会に大橋会長ほか役員が出席。
3月16日公正取引協会3月度月例懇談会に影山専務理事が出席。
3月17日第12回出版RFID管理研究委員会並びに第12回光文社三賞贈呈式に大川専務理事が出席。
3月18日文化産業信用組合理事会に大橋会長が出席。
3月19日九州雑誌センター第17期第3回取締役会に大橋会長ほか役員が出席。第48回全出版人大会協賛団体事務局打合せ会並びに読進協「50年史」編纂準備委員会に大川専務理事が出席。「春の書店くじ」取協書籍進行委員との打合せに筒井常任委員が出席。
3月25日日本出版クラブ理事会並びに「日本絵本賞」表彰式に大橋会長が出席。
3月26日「第四土曜日は子どもの本の日」実行委員会に谷口副会長ほか役員が出席。日本図書普及役員会に大橋会長ほか役員が出席。
3月30日出版倫理協議会に鈴木副会長が出席。文字・活字文化推進機構第4回定例理事会に大川専務理事が出席。

セミナー

◇日販出版流通学院
日販は次代を担う経営幹部育成を目的に1990年から出版流通学院を開講してきたが、今期から経営幹部に加えて店長、中堅社員、新入社員の各コースを加えて募集を開始する。 ①経営者及び経営管理者セミナー=8月から来年2月まで7か月全3回(1回2日)。8月、11月、2月に開催。受講料23万円。申込締切7月15日。
②店長・本部マネージャーセミナー=7月から来年2月まで8か月全6回(1回3日)。7月、9月、10月、11月、1月、2月開催。受講料24万円。申込締切6月12日。
③中堅社員・主任セミナー=6月から10月まで5か月全4回(1回2日)。6月、7月、9月、10月開催。受講料10万円。申込締切4月30日。
④新スタッフセミナー=4月23日(全1日)、受講料日本出版共済会加盟書店3千円、未加盟店8千円。申込み締切4月15日。
①②は日本出版共済会加入50口につき5万円、③は加入口数50口につき3万円の補助。問い合わせは日販経営戦略室広報課まで。

角川ゲームスを設立/角川GH

角川グループホールディングス(代表取締役社長兼COO佐藤辰男)は、4月1日、ゲーム事業に関する戦略的子会社「㈱角川ゲームス」(代表取締役社長安田善巳)を設立した。
角川グループでは角川書店、アスキー・メディアワークス、エンターブレインなどの事業会社が個々にゲームソフト開発や販売を手掛けてきたが、今後は角川ゲームスを基軸にゲーム市場への取り組みを強化。いまで以上にコンテンツの収益力強化、新しいゲーム市場の創造を目指していく。
本社所在地は千代田区富士見2―13―3。

責任販売・委託併用第2弾/小学館、7月に3点を刊行

小学館は今年7月、図鑑NEOプラス『くらべる図鑑』、星の地図館『太陽系大地図』、『脳で旅する日本のクオリア』の3点にRFIDタグを貼付して責任販売・委託販売併用の商品として発売する。企画内容は次号詳報。
責任販売制の取引条件はいずれも販売会社出し65%、書店マージン35%、3カ月延勘。返品は書店3掛の歩安入帳。委託を選んだ場合は通常正味で、『太陽系大地図』のみ4カ月長期委託、他は新刊委託。申込締切はいずれも5月29日。
責任販売制で申し込めば希望数が満数出荷され、書店マージンは35%を確保できるが返品は歩安入帳。委託販売制で申し込めば、マージンは通常正味だが返品は可能。ただし希望数が減数される場合がある。いずれも商品本体にRFIDタグが貼付され、申込みデータが登録されるほか、責任販売制の出荷はスリップが赤色、委託出荷は青色で区別される。
小学館が昨年11月に出版した責任販売・委託販売併用の『ホームメディカ』は責任販売制で7万部、委託で5千部を販売し、成功を収めた。今回の販売目標数は『くらべる図鑑』6万部(うち責販制5万部)、『太陽系大地図』3万部(同2・5万部)、『脳で旅する日本のクオリア』2万部(同1・5万部)に置いている。
4月8日、販売会社を集めて行われた説明会で小学館早川取締役は「『ホームメディカ』は(従来なら)3万部も売れればという商品だが、責任販売制と委託制の併用で大きな部数をとすることができた。全国書店からも評価する声をいただき、次の商品をと待望の声がある。間髪を入れず3点を出す。書店の売場を活性化したい」とあいさつ。
市川書籍部GMは「書店は委託制だと申込部数を調整されて思うような数が入ってこなかった。責任販売制なら事前注文の数が満数入ってくる。読者も手に触れやすく、最終的に返品率も下がり、環境問題も改善する」と責任販売制の意義を強調した。なお、同社の2月末決算で書籍の販売額は前年比94%の150億円だったことが報告された。

人事

各社4月1日付、○は昇格

◇大阪屋
取締役(管理本部長兼社長室長兼広報室長)伊勢久雄
執行役員(物流本部長兼物流業務部長兼大阪流通センター所長兼茨木流通センター所長) 森田俊郎
同(商品本部副本部長兼東京ブックシティ所長兼iブックシティ所長兼関西ブックシティ担当)阿部修嘉
同(商品本部副本部長兼仕入部長)和田年正

◇文藝春秋
取締役営業局長五井幹雄
雑誌営業部長渡辺郁夫
統括次長浅間裕美
次長大石正輝
同浅野牧子
同○江刺卓
書籍営業部長浜宏行
副部長○香田直子
同○安達康雄
統括次長○楠美詩織
次長小菅昭次
同加藤政代
文庫新書営業部長勝野聡
副部長石川八重子
統括次長原田政美
同江坂寛
同木村美佳
同○大熊邦稔
同○佐藤潔
営業推進部長山本喜由
副部長○伊藤健治
統括次長中村睦子
同間宮務
同都築真弓
次長○神山貴之
受注推進部長山本喜由
副部長佐々木由紀子

◇主婦の友社
〔組織改編〕
販売部雑誌課、書籍ムック課、販売情報・開発室を廃止し、MD企画課、販売推進課、販売総括課を置く
〔新役職〕
販売部MD企画課長
○矢崎謙三
販売推進課長酒見英昭
販売総括課長安田修一

◇学研
〔組織〕
①促進部を新設し、第1課、第2課、セレクター課を置く。②出版販売部、雑誌販売部を廃止する。③販売部を新設し、従前の雑誌販売部、出版販売部書籍販売室・出版サービス室の業務を継承する。
〔人事〕
促進部長兼広告部長
山田耕嗣
販売部長兼出版管理室長
糸久哲郎
販売部長代行(第1出版事業本部担当)松嶋真
同(第2出版事業本部担当)福山通彦
促進部副部長青柳尚樹
出版管理室物流・システム管理課長兼海外版権課長
大谷亨
促進部第1課長小枝清裕
同第2課長野中隆司
促進部セレクター課長
三浦一郎

◇法研
常務取締役出版事業部担当兼出版事業部長
土居国明
関連会社(法研神奈川)へ(出版事業部長)前田和彦

◇日経BP
代表取締役会長大輝精一
代表取締役社長平田保雄
常務取締役秋吉穫
同小浜利之
同和田洋
同金子隆夫
同古沢美行
取締役近藤勝義
同(日本経済新聞社代表取締役社長)喜多恒雄
監査役大谷清
同新保哲也
同○梶原克則
同(日本経済新聞社常務執行役員経理担当補佐)
○村上一則

電撃文庫1億冊突破でキャンペーン

アスキー・メディアワークスは「電撃文庫」の制作部数が今年1億冊を突破するのを記念して4月から「電撃文庫1億冊突破キャンぺーン」を開始した。3期に分けて来年3月まで1年間実施する。
第1期は読者の応募により抽選で特賞「電撃文庫1年分」、スペシャル賞「電撃文庫特製かけ替えカバー5枚組セット」などをプレゼント。8月から11月までの第2期では、読者プレゼントに加えて書店店頭で「電撃文庫ぶっちぎり!1億冊突破フェア」を実施する予定。

本屋のうちそと

『新文化』も大絶賛のWAVE出版のTSUTAYAのみでの新刊独占先行発売。3月末の発売後一カ月間はTSUTAYA以外の書店から注文が来ても保留とし出庫はしない。米国でもアマゾンやウォルマートによる独占発売の形はあるのだが。TSUTAYAだけが書店である、か。
ただ、私としては嫌なのでWAVE出版の店内在庫6冊は返品した。日販はTSUTAYAチェーンのPOSレジ数で優位に立つということか。ではなぜトーハンはトーハンPOSレジを採用しなかった大手書店チェーンに対して金融支援を行うのか。
イオンは多額の広告費を使って「反省」と言っている。しかしイオンが反省すべきは「共生」という言葉を忘れたことだろう。イオンは自らが市場を独占すれば売上げは伸び続けると思っていたのだろうが、イオンの大型化により店の売上げを取られ貧乏になった私はイオンよりも安いローコストの店へと買物に行く。程々にイオンで買物をし、程々に地元の店でも買物するという「共生」の関係が無ければイオン自体も実は成立しない。
経済規模が小さかろうと成長率が低かろうと、その地域の中でお金が回れば経済は成立する。しかし大店舗法の緩和でこの国の地域経済の毛細血管はズタズタにされ壊死してしまった。地域通貨という試みも幾つかはあるが粗利の約半分を東京に持って行く「コンビニ」大好き人間ばかりの我が国では「不便は利益」などという考えは通用しないだろうなと思う。(海人)
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