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平成21年8月21日号
静岡地震で書店に被害

8月11日午前5時7分頃に駿河湾沖で発生し、静岡県で震度6弱を記録した地震で、日販、トーハン、大阪屋調べの静岡県内書店被害状況が発表された。
日販静岡支店調べによると、静岡全域で非常に強い揺れを受け、多数の書店で商品の落下被害があったが、多くの書店で同日中に営業を開始している。震源から近い布施書店(牧之原市)ではガラス1枚や店内看板などが落下。周辺の住宅は屋根瓦が落ちるなど被害が大きく一帯はブルーシートで覆われている。永野書店(牧之原市)は13日から営業を開始したが周辺地域断水で、客足は厳しい。谷島屋呉服町店(静岡市)は棚が倒れ、本が散乱。水道管破裂で水漏れが発生した。同新流通店(静岡市)は一時停電し、2階への吹き抜けガラスが破損した。同曲金店(静岡市)は2階部分の商品が散乱。同有東坂店(静岡市)は2階レンタル売場の商品が散乱。
トーハン調べでは、2階の床の一部がはがれる、スプリンクラー作動による一部商品水濡れと天井一部落下などの店舗被害が2店、書籍、コミック、文具などの商品落下が16店、棚の一部が外れる、棚が散乱するなどの什器被害が2店、瓦一部落下などの自宅被害が1店あった。
大阪屋調べでは、焼津谷島屋書店登呂田店(焼津市)は棚より商品が落下し、コミック売場のガラスが割れた。店舗前の道路に亀裂が入った。宮脇書店静岡店(静岡市)では棚より商品が落下した。

東京組合BOOKER’S「こち亀厳選セット」を展開

東京都書店商業組合の電子サイト運営推進委員会(小橋琢己委員長)が運営する携帯電話向け電子書籍サイト、Booker's(ブッカーズ)は7月21日、ドコモの公式サイトに認定され、au、ソフトバンクとともに3キャリアの公式サイトとなった。これを機に同委員会では、ブッカーズと組合書店店頭との連動企画として、集英社のコミック「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(こち亀)の「ブッカーズ厳選セット」を店頭展開する。
ブッカーズがNTTドコモの公式サイトに認定されたのは7月21日で、au、ソフトバンクにドコモを加えた3キャリアの公式サイトとして本格始動することになった。これを機に電子サイト運営推進委員会は、新潮文庫「夏の100冊」に続くブッカーズと組合書店店頭との連動企画として、集英社の協力で「こち亀」の「ブッカーズ厳選セット」を組んだ。
テレビドラマ化を記念し、全165巻のうち30巻を厳選したもの。各支部長を通じて、またファックスを通して申し込みを受け付けたところ、8月6日現在、すでに組合加入書店101店、165セットの注文が寄せられている。
店頭では、「こち亀」セット購入者に1冊につき2枚のメンコを進呈。メンコの裏側にはQRコードが付いており、QRコードからブッカーズの専用サイトにアクセス、会員登録(300円または500円コースを選択)すると、両さんやキャラクター画像を手に入れることができる。このサイトは一般客には入れないサイトで、メンコのQRコードでのみアクセスすることができる。サイト内でも「こち亀」コンテンツをダウンロードし購入することができる。
申し込み書店にはメンコのほか店内告知用B3ポスター、スイングポップ、ドラマ化宣伝帯を送付する。ドラマは8月1日から3カ月間放映されるが、販売実績と在庫状況を把握するため、9月上旬に販売数の確認を行う。
また、同委員会は9月から企画チームの設置を検討している。特任理事4書店を中心に、6名構成の3チームを編成する。企画立案、出版社との交渉、書店への促進と展開、実績収集と出版社へのフィードバックを行い、年間2本程度の企画に取り組む。東京組合9月理事会に諮り、正式承認を得て発足する予定。

読書週間標語「思わず夢中になりました」

読書推進運動協議会(野間佐和子会長)の主催により文化の日をはさんで10月27日から11月9日まで実施される第63回読書週間の標語が「思わず夢中になりました」に決まった。野間読書推進賞、全国優良読書グループ表彰などの行事が行われる。

2大取次は減収増益/日経流通新聞「卸売業調査」

日経流通新聞(日経MJ)は7月29日号で2008年度「第38回卸売業調査」を発表した。これによると、全14業種の売上高は0・9%増と7年連続で増収を果たしたものの、過去7年で最低の水準。経常利益は前年比21・5%減と、現在の集計方式になった02年度以降、初の2ケタ減となった。14業種中4業種が増収、5業種が増益だった。消費低迷の中、薄利多売に走らざるを得ない「川中」の苦悩がうかがえると同紙では分析している。
同紙では「書籍・CD・ビデオ・楽器」をひとくくりの業種に分類。売上高は4・1%減。書籍類の返品増や設備投資の負担が大きかったが、流通コストの低減効果などで経常利益は9・2%増えた。少子化などの影響で市場全体は縮小傾向にあるとしている。このうち出版卸売業だけをまとめたのが別表。日販、トーハン、日教販は連結決算。
出版取次で売上首位の日販は2・3%減収だったものの、経常利益は10・2%増加。物流拠点の王子流通センターなどで送品・返品物流の生産性向上に取り組み、コスト削減効果を引き出した。トーハンも売上高6・8%減、経常利益36・8%増加と減収増益。
売上高経常利益率は日販が0・8%でトップ。売上高販売管理費率は大阪屋が7・7%でトップ。以下、トーハン10・6%、太洋社10・8%、日販10・9%、日教販12・3%。1人当たり売上高も大阪屋が2億7923万円でトップ。以下、トーハン2億4426万円、中央社1億4794万円、太洋社1億3407万円、日教販1億2685万円、日本地図教販8988万円。

うみふみ書店日記/海文堂書店・平野義昌

長い梅雨が明けたと思ったら、立秋も過ぎてしまいました。集中豪雨、台風に地震と災害の連続です。被災地の皆さんにお見舞い申し上げます。加えて、私、清純派女優の覚醒剤騒ぎに心を痛め、仕事では、売れてほしい本が売れず、読みたい本はいっぱいあるのに読書が進まず、紹介するべき本を選べずと、息が詰まりそうな毎日でした。
でもね、世の中、そう悪いことばかりではございません。海文堂を紹介してくださる書店員さんが現れました。『本の雑誌』9月号にJ堂新宿店のMさんが、地方棚フェアのための仕入れ行脚を報告されています。題して「満薗春菜仕入旅」、海文堂の3名+みずのわ出版社主の計4名のアホ面トリオを写真と共に取り上げてくださいました。ここまで読まれて、「ほんまにアホ、4人ならカルテットや」と呆れる方もおられましょう。ご指摘、正しいのですが、「正しい」ことが「真実」「正義」でないことは人類の歴史が証明しています。そんな大仰なことではなく、関西では「4人でもトリオは、あり!」なのです。お笑いの「チャンバラトリオ」は最初3人だったのが4人になっても「チャンバラトリオ」なんです。ついでに、「春菜」さんは「桂春菜」とは無関係です。関西ネタでわかりづらいか?
で、写真の場所は南京町の高級立飲み屋、春菜ちゃんは拉致されて、近所の変な古本屋さんに放り込まれたのです。悪魔に魅入られた美女春菜ちゃんの運命は如何に?悪漢全員指名手配で、アホが全国に晒されてしまいました。写真はフェア会場でも展示されているそうで、お近くの方はご覧ください。赤松酒店も全国デビューです。
週刊誌の「R-40本屋さん大賞書店員が選ぶベスト本!」というアンケートに回答しました。私、趣旨を理解しておらず、マイナーな本ばかり挙げましたので、当然掲載されておりません。「ベスト」と書いてあるやろ!週刊誌の読者に薦めるのですから売れている本を紹介しないとあきません。私に任せた店の責任者がいけないんです。週刊B春さん、お役にたたずにごめんなさい。次回から海文堂ははずしてちょうだい。
弱小ながら硬派の出版社で構成するNR出版会の皆さんが来神され、大宴会となりました。当日、関西出版界では種々のイベントが重なるわ、某大書店がまた超巨大店を開店するわ、長老書店員が体調を崩すわと、参加者が集まらず、どうなることかと心配しました。先のアホ4人トリオ+当店顧客のミステリ評論家と別の書店員さん1名で大いに盛り上がりました。翌日海文堂を見学してくださいました。参加者がそれぞれ新しいご縁を結べて喜んでいます。出版関係者の会、可能なら、ぜひ神戸で開催してください。勉強会にも参加しますし、ちゃんと人を集めます。懇親会も準備しますし、アホトリオで余興もやります。決して損はさせません。おみやげもつけましょう、って、私は客引きか?

書店の生き残り模索/出版業界再編に対応して/佐賀総会

佐賀県書店商業組合は7月25日午後3時より佐賀市・若楠会館で第27回通常総会を開催し、組合員30名(委任状含む)が出席した。
総会は小野副理事長の開会の辞で始まり、最初に岩永理事長があいさつ。「書店業界はこのところ大きく揺れ動いており、大日本印刷と大手書店の業務提携や講談社、集英社、小学館がブックオフの株式を取得するなど、書店経営に影響を与えかねない業界再編が懸念される。佐賀県書店商業組合が発足して27年間の間に書店を取り巻く経営環境が大きく変わってきた。県内書店の生き残りを策を考え、頑張っていかねばならない」と述べた。
来賓のテジマ㈱手島社長のあいさつのあと、議長に古賀嘉人氏(古賀書店)を選出して議事の審議を行った。第1号議案の事業報告、決算報告、第2号議案の事業計画、予算案は原案通り承認可決された。
任期満了に伴う役員改選は、選考委員による指名推薦により理事11名を再選したほか、新たに坂井岳史(積文館書店)、高野一也(佐賀金華堂書店)の両氏を含む13名の理事を選出した。続いて行われた第1回理事会で岩永理事長を再選した。
岩永理事長は新理事長のあいさつで「厳しい時代の生き残りをかけて皆さんの知恵と協力を得て乗り切っていきたい」と抱負を述べ、副理事長、会計、監事は従来通りと指名し、各委員会組織は次回理事会で決定する旨伝えた。
高田副理事長の閉会あいさつで午後4時50分に終了した。
(近藤甲平広報委員)

図書装備センター設立/学校図書館納入を支援/滋賀総会

滋賀県書店商業組合は8月5日午後4時から守山市・ライズヴィル都賀山で第26回通常総会を開催。組合員58名(委任状含む)が出席した。
総会は宇野壽晃理事の司会で始まり、平柿宗敏理事長が「右肩下がりの経済情勢の中、湖南では新店舗出店が相次ぎ、地元書店にとっては厳しい状況が続いている。当組合は学校や公立図書館への納品を守るため活動を続けている。図書館サポート委員会に加え、昨年には図書装備センターを立ち上げ、組合加盟店をサポートする体制を整えた。草津市では昨年から日書連マークが導入され、22年度には全校に導入が決まっている。周辺の守山市、栗東市にも拡がっている。他の地域も支部の法人化を含めてノウハウを提供していきたい。近畿ブロック情報化委員会のメンバーや名古屋の教育システムからの協力も得られるので積極的に進めてほしい。近江商人には三方良しという言葉がある。書店・取次・出版社に出版輸送も加えた4者が助け合って繁栄していけるよう頑張っていきたい」とあいさつした。
来賓の滋賀県中央会山田俊明総務課長補佐より祝辞をいただいたあと、議長に川端陸央理事を選出して議案審議を行い、平成20年度事業報告、収支決算報告、平成21年度事業計画、収支予算案などすべての議案を原案通り承認可決した。任期満了に伴う役員改選では理事15名と監事2名を承認し、新理事会で平柿理事長を再選した。
総会終了後、京都新聞社「お話を絵にするコンクール」の表彰式を行い、これに続いて、取次、出版社、関係者を交えた懇親会を行った。
滋賀組合新役員
▽理事長=平柿宗敏(平柿文仙堂)
▽副理事長=藤本英雄(藤本弘文堂)、吉田徳一郎(ヨシダ書店)
▽専務理事=上田聡幸(三信堂)
(岩根秀樹広報委員)

ビールで納涼会/目黒世田谷・青風会

東京組合目黒世田谷支部の青年部「青風会」の納涼ビールパーティーが8月7日夕、恵比寿のロビンズクラブで行われ、書店42名、出版社、取次、輸送など42名が出席した。
小林洋氏(烏山書房)の司会で始まったパーティーは、先頃逝去した梅沢鈴夫氏(紅梅堂)に黙祷を捧げたあと、青風会上地進二会長(千歳書店)が「4月に前任の新倉修氏から会長を引き継いだ。本屋は厳しい状況が続くが、タクシーも銀座に客がいないと聞いている。景気の先行きが心配だが、力を合わせて解決の糸口を見出したい。読者の支持を失わない書店でありたい」とあいさつ。
お客様を代表して日本文芸社・荻原正江氏が「不況の解決には地域密着の書店が必要。出版社も一緒になって書店を応援していく」と述べ、越石武史氏(甲文堂書店)が「青風会ができて36年。継続は力」と述べ乾杯の音頭をとった。

売上げ伸び率4・9%の減/マイナスは14年連続/トーハン書店経営の実態

トーハンが発行した平成21年度版『書店経営の実態』によると、調査を行なった全国の145企業404店舗の平均売上高伸長率は前年を0・5ポイント下回るマイナス4・9%で、14年連続のマイナス成長となった。収益面では、売上高対営業利益率がマイナス0・5%(前年0・0%)、売上高対経常利益率が0・2%(同0・6%)で、ともに悪化した。

〔損益状況〕
『書店経営の実態』では分析の基準として収益性に重点を置き、売上高対経常利益率がプラスの企業を「健全企業」、マイナスの企業を「欠損企業」に分けて比較対照している。売上高伸長率を見ると、健全企業が前年比0・9ポイント増のマイナス2・9%、欠損企業が3・0ポイント減のマイナス8・8%でともにマイナス。総平均では0・5ポイント減のマイナス4・9%となり、14年連続のマイナス成長となった。
企業の営業力の指標といえる売上高対営業利益率は、総平均でマイナス0・5%となり、前年を0・5ポイント下回った。健全企業は1・3%で利益を確保したが、欠損企業はマイナス4・3%。売上高対経常利益率は健全企業が2・1%、欠損企業はマイナス3・7%で、総平均では前年を0・4ポイント下回り0・2%となった。
粗利益対経費率は、販売費及び一般管理費が粗利益に占める割合を見るもので、収益が厳しい低成長期には特に重要になる。総平均では前年より1・3ポイント上昇して101・3%となり、10年連続で100%を上回った。健全企業が94・2%であるのに対し、欠損企業は115・2%。粗利益対人件費率(労働分配率)は50%以内が目標とされているが、健全企業が47・7%、欠損企業が59・7%。総平均では前年より0・6ポイント改善して51・8%となった。
複合型書店の調査では、書籍・雑誌以外の売上構成比が20%以上の店舗を複合型書店、それ以外を本専業店に分類した。複合型書店の売上高伸長率を部門別にみると、書籍マイナス5・1%、雑誌マイナス4・4%、レンタルマイナス8・7%、セルCDマイナス4・1%、TVゲームマイナス7・6%、文具マイナス2・6%で、総平均はマイナス4・4%。本専業店は総平均マイナス2・2%だった。売上高対粗利益率は本専業店21・5%に対し、AVレンタル複合店が34・2%、セルCD複合店が24・2%、TVゲーム複合店が30・6%、文具複合店が20・9%だった。
売上高伸長率を地域別にみると、前年は甲信越・北陸と近畿がプラスだったが、今回は軒並みマイナス。特に北海道・東北がマイナス8・0%と大きく落ち込んだ。立地環境別では駅ビル内が3・0%だったほかはすべてマイナス。駅前がマイナス7・6%、商店街がマイナス4・9%、住宅地がマイナス4・8%と不振だった。売上規模別では5億円以上が3・3%、1億5000万円~2億円未満店が3・2%と堅調だったが、5000万円未満店はマイナス10・4%と大きく落ち込んだ。売場規模別では301坪以上が1・4%、20坪以下が0・1%だったほかはすべてマイナスとなった。

〔販売効率〕
従事者1人当りの月間売上高は、健全企業が202万7千円、欠損企業が118万円で、総平均では174万3千円と前年比8万6千円減少した。従事者1人当りの月間粗利益高を見る
と、健全企業39万6千円に対し欠損企業25万8千円。総平均では前年比2万4千円減の35万円だった。
商品回転率は健全企業4・7回、欠損企業3・3回で、総平均は前年比0・2回減の4・2回。売上高対粗利益率に商品回転率を掛けた商品投下資本粗利益率は、収益性と商品投資効率を総合的に判断する指標。健全企業115・4%、欠損企業80・9%で、総平均では前年より1・1ポイント減少して101・0%となった。

〔財務状況〕
総資本に占める自己資本の割合を示す自己資本比率は、健全企業が2・3ポイント増の21・7%、欠損企業が3・5ポイント減の7・5%となり、総平均は16・9%で1・1ポイント増加した。
事業に投下された資本総額の回転速度を表す総資本回転率は、書店経営では約2回転が目安。総平均は0・3回減の1・7回で、健全企業が1・8回、欠損企業が1・6回だった。
流動比率は1年以内に回収される資産である流動資産と、返済義務を負う流動負債のバランスを見ることで短期支払能力を表す指標で、130%以上の確保が望まれる。健全企業は4・2ポイント減の130・7%、欠損企業は7・7ポイント減の118・7%で、総平均は5・6ポイント減の125・7%となった。
固定資産への投資が適正かを判断する尺度となる固定比率は、100%以下が目標。健全企業は15・1ポイント改善し183・4%になったが、欠損企業は90・2ポイント増の432・0%と悪化した。総平均は18・6ポイント改善し222・5%となった。
全店平均の借入金を見ると、短期借入金は23・4%で前年比3・0ポイント増、長期借入金は27・9%で7・0ポイント減少した。

「情報BOX」の運用支援説明会/京都組合

京都府書店商業組合(中村晃造理事長)は、京都市中京区の書店会館で7月17日・18日の午後2時から、学校図書館管理システム「情報BOX」の書店向け運用支援説明会を開催。2日間でおよそ35名の組合員が参加した。
学校図書館の電算化が全国規模で進む中、京都でも京都市内全ての公立小中高校およそ300校で、日書連MARCを使用した教育システムの「情報BOX」が導入されている。また、府下においても宇治市をはじめ、綾部市や亀岡市を中心に同じシステムで導入が広がっている。京都組合では、ITサポート委員会による組合加盟書店の電算化支援体制が確立しているため、書店は自店での作業はもちろん、学校現場においても図書納品とともに、電算化された図書館を技術面でも書店がサポートする体制が整えられている。
今夏、その「情報BOX」がバージョンアップした。既に導入済みの学校図書館では、バージョンアップにともなう作業が必要となるが、京都組合は、その作業についても書店が行う技術サポートの一環であるとして、今回説明会を開催した。バージョンアップによるシステムの主な改良点は、①キーワードからも可能になった蔵書検索②システム起動時に行うデータバックアップの自動化③システム更新ファイルのアップデートの自動化④夏期休暇などの特別期間貸出設定の簡素化⑤学年の進級処理の簡略化、などである。説明会には、学校への技術サポートを行っている書店が参加。改良されたシステムの操作方法について学んだのをはじめ、バージョンアップの具体的な方法から、実際パソコンを触りながら学校で行う作業を想定した細かい手順についてまで講習を受け、新しくなったシステムの理解を深めた。
ITサポート委員会は今回の書店向け説明会のほか、京都市内公立学校の図書担当教員が集まる場においても、7月末の2日間、このバージョンアップで改良された「情報BOX」の使用説明会を教員向けに開催した。これは学校側にもこのシステムの操作性や知識を深めてもらうことが目的で、書店と学校の双方が情報を共有することで、改良でさらに進化した機能の有効活用が期待される。
学校図書館の電算化については、日書連MARCを使用したシステムを推し進めることで、書店が従来通りに図書納品を行える体制が維持できる。また、学校側としても図書担当教員の業務負担が、書店のサポートで軽減されるほか、図書の貸出状況などの情報がデータベースで管理できることから、それを活用した指導なども簡単に効果的に行える利点がある。京都組合では、書店と学校が一体となることで学校図書館を取り巻く環境の向上が望めることから、今後も学校図書館教育の一助になればとしている。
(澤田直哉広報委員)

セミナー

◆本の学校出版人教育講座本の学校郁文塾は、今秋の第15回「出版人教育講座」を初めて東京・神保町で開講することになった。
開催は9月15日(火)午後1時から、神保町1丁目・中央経済社6階ホールで。定員80名。受講料4千円+懇親会費3千円。講座内容は以下の通り。
①開講の辞(田辺聰)、②岐路に立つ街の書店(岩波ブックセンター柴田信)、③ウェブの進化と出版・読書の明日に想う(梅田望夫)、④鼎談(梅田望夫、三省堂書店・児玉好文、コーディネーター河野通和)。終了後、午後6時40分より懇親交流会。申込みは本の学校郁文塾。℡0859―31ー5001。Eメール=b-schule@imaibooks.co.jp

クレーム対応学ぶ/トーハン書店大学

トーハン書店大学は9月16日午後、「クレーム対応レベルアップセミナー」をトーハン本社で開催する。クレーム客に対する誠意ある態度から、クレーム対応の基本ステップまで実習を通して習得する。講師は話し方・ビジネスマナー講師、渡辺由佳氏(元テレビ朝日アナウンサー)。
プログラムは①クレーム対応になぜCSが必要か?(クレームの質の変化、接客サービスがお客様の心をいやす、CSでお客様はファンになる)、②クレーム客の心を満たす接客マナー(対応時の表情と傾聴力、接客用語とイントネーション、誠意を伝えるお辞儀とふるまい)、③身につけたい対応の基本(早い段階で解決する、苦情三変の法則、クレーム応対の5つのステップとロールプレイング)、④書店が抱える様々なクレームを解決する。受講料は書店共助会加入店1名5千円、非加入店2万2千円。申込先=トーハン・コンサルティング℡03―3267ー8686、Eメール=seminar@tohan-c.co.jp

金文会青年部と交流/東京青年部、今後も情報交換へ

東京組合青年部(牛房邦夫会長)は8月6日午後3時半から書店会館で九州金文会青年部(都城金海堂・中村吉寛部長)との交流会を行った。九州金文会青年部は、毎年夏場に合宿で研修会を行っており、今回は14名が参加した。
開会にあたり、東京組合柴﨑副理事長が歓迎のあいさつ。「金文会の噂はPOSレジ開発などで東京にも伝わっている。東京組合はTS流通協同組合を組織し、コストのかかる集品は栗田にお願いしている。金文会のネットワークを利用してデリバリーもできるのではないか。客注は取次が特急料金をとっており、解決へ向けて意見交換を行いたい」と述べた。
金文会中村部長は明治23年の菊竹金文堂発足以来の金文会の歴史を説明したあと、「金文図書を通じてTS組合のような組織が実現できるかもしれない。同じ出版業界に身を置く人間として問題意識を共有し、絆を深めたい」と訪問の趣旨を説明した。
このあと、金文会、東京青年部の会員双方から自己紹介を兼ねて各書店の懸案事項が報告されたが、金文会からは課題として外商員の育て方や活性化、採用品の値引き問題などが挙げられたのに対し、東京組合青年部からは来店客の増加を図るため、店売のテコ入れ、他の商材の開発などが提起された。
また、金文会からは2年前に立ち上げた「金文会ネット」で従業員も含めた情報交換を行っていると報告があった。東京青年部からは携帯書店サイト「ブッカーズ」の紹介と青年部ホームページが紹介され、今後もお互いに書店の困っている問題を情報交換し、結束して解決にあたっていくことで一致した。

売上7%減、244億円/中央社新社長に風間氏就任

中央社は8月17日午前10時より板橋区の本社で平成20年度定時株主総会を開催。平成20年度決算諸案などを承認した。
今期の売上高は244億1132万円で前期比93・0%となった。このうち出版物販売高は雑誌133億5396万円(前期比91・8%)、書籍64億7900万円(93・9%)、特品6億7830万円(110・9%)だった。
売上原価が売上高の伸びを上回ったため売上総利益は23億4161万円で、前期比89・1%にとどまった。経常利益は7323万円、52・9%で減収減益の決算となった。
売上げダウンは雑誌の不振が大きかったほか、民事再生を申請した明林堂の売上減収分が今期も影響を残した。一方、返品率は雑誌32・6%(1・4ポイント減)、書籍35・1%(2・9ポイント減)、特品12・7%(4・9%減)、合計32・9%(2・1ポイント減)と大きく改善しており、経常利益面では貸倒引当金を3700万円積み増し、将来リスクに備えた。
定時総会終了後、午後1時から行われた記者会見で、6月にトーハン副社長を退任、今回中央社の代表取締役社長に就任した風間賢一郎氏があいさつ。「トーハンで培ったノウハウを生かし、利益の出せる取次にしていきたい」と抱負を述べた。このほかの役員では外山常務が専務に、新谷取締役が常務に昇格した。21年度の売上目標は2・7%増の250億6387万円としている。
中央社は本年創立60周年を迎えるため「チャレンジ60」の施策をたて、各部ごとに目標設定のうえ、インセンティブ契約を行う。また、今期から役員、従業員持株会をスタートさせる。
また、業務協業化策として2月から共栄図書の返品業務受託を開始、雑誌は4月から協和出版販売、日本雑誌の発送協業化を始めている。

◇中央社新役員
(○新任、◎昇任)
代表取締役社長
○風間賢一郎
専務取締役◎外山義朗
常務取締役◎新谷喜代春
取締役大谷敏夫
同小暮豊博
同矢下晴樹
監査役剣持明敏
◇退任
取締役社長正能康成
◇委嘱
営業本部長兼経営戦略室長
取締役社長○風間賢一郎
社長補佐管理・物流・渉外担当兼総務人事部長
専務取締役◎外山義朗
営業副本部長兼名阪支社長
常務取締役◎新谷喜代春
仕入全般担当・営業副本部長兼仕入部長
取締役大谷敏夫
営業全般担当・営業副本部長兼コミックメディア部長
取締役小暮豊博
取引担当兼取引部長
取締役矢下晴樹

【風間賢一郎氏略歴】
昭和19年2月21日生れ、新潟県出身、中央大学経済学部卒。平成21年8月中央社入社、執行役員副社長を経て8月17日、代表取締役社長就任。現住所は埼玉県春日部市。

本屋のうちそと

先日、日本テレビ系列朝の情報番組「ズームインスーパー」の、認知度調査「バードウォッチング」のテーマが「どくかん」だった。
読書感想文のことを近頃の子どもたちはこう言うそうだ。都内の繁華街でインタビューを受けた女子中、高生たち。中学3年で書いた感想文を高校1年でも使いまわしたとか、映画やTVドラマの感想を、その原作を読んだように書いてしまうとか。
昔も現在も変わらず、夏休みの宿題の越えなければいけない最後の高いハードルみたいなものが読書感想文なのだろう。「こんなものは読めばすぐに書けるだろう」と思って最後まで残しておくと、大変なことになる。みんなそれなりに苦手意識はあるようだが。
インタビューを受けた生徒の中に「携帯小説」と言った子がいた。それも単行本ではなくて携帯で読む小説。先生も許可しているとか。
ショック!本は読まないの?の問いに「疲れるから。」おじさんは携帯でスクロールするのが疲れるのに。それも本のページをめくるのが苦痛らしい。
ショック!本屋に…未来は…ないよなあ。(理)
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