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平成21年9月11日号
読書市場開拓では一致/面屋委員長、アマゾンジャパンを取材

日書連面屋龍延広報委員長は9月1日、東京・渋谷にあるアマゾンジャパンのオフィスを訪問し、渡部一文バイスプレジデント・メディア事業本部長らと懇談。出版市場、読書開発、リアル書店支援などの考え方を聞くとともに、早稲田大学、ソフトバンク・モバイルと提携したAmazonギフト券サービスを扱うに至る経緯を聞いた。
アマゾンジャパンは渡部バイスプレジデントのほか、渡部高士書籍統括事業本部企画・編集本部長、友田雄介営業本部長、小西みさを広報部部長の4名が面屋委員長を出迎え、午前11時から約1時間にわたって懇談した。
アマゾンが日本語サイト、Amazon.co.jpで運営を開始したのは2000年11月。2008年の全世界の売上総額は約2兆円にのぼり、北米以外(英仏独日中)の売上は、そのうち約47%。Amazon.co.jpの取り扱い品目は電気製品からアパレル、靴まで50ジャンルに及ぶが、全世界の書籍、DVD、CD、PCソフト、ビデオゲームのメディア商材の売上は約6割という。
この日の懇談では、はじめに日書連面屋委員長から、日本の出版業界が置かれている現状について「10年にわたって売上低迷が続き、業界は疲弊している。これは街の中小書店が激減しているからだと私どもは考えている。このため、官民一体となって読書推進運動の取り組みが行われているところだ」という認識を示し、アマゾンの考え方を求めた。
これに対し、渡部バイスプレジデントは「我々も裾野が広がることを望んでいる。リアル書店に協力できることがあればやっていきたい」と述べ、同サイトと連動した販売プロモーション、洋書販売で協力できる可能性を示唆した。
さらに面屋委員長は、「日書連の歴史は再販擁護の運動が大半を占めてきた。再販がなくなれば街の書店の大半が消える。05年に成立した文字活字文化振興法の施行施策の展開にも、再販維持の文言が入っている」と話し、早稲田大学の学生、教職員、校友に提供するAmazonギフト券サービスについての説明を求めた。
これについて渡部バイスプレジデントは、①学生市場に裾野を広げるため、早稲田大学に話しに行ったところ、ある程度の割引が前提ということで、交渉の結果8%になった、②大学に入っている生協以外の書店も同じようなサービスを行う業界慣行があると理解している、③Amazonギフト券サービスは継続しているが、(金額は)限定的である、④今後も機会があれば早稲田のような形のアレンジを検討したい。(他大学からの)要望があるのは事実だが、どことは申し上げられない、⑤再販契約は民―民の契約であり、内容については当事者間の問題である――などとする考え方を述べた。
また、「大学以外の一般マーケットにまで(割引サービスが)広がっていくということは考えているか」という質問に、渡部バイスプレジデントは「現時点では、それは考えていない」という考えを示した。
一方で、ソフトバンク・モバイルの学割サービスに対する考え方については、「携帯電話のマーケット・セグメントにおける学生顧客との取引に役立ててもらうために、ソフトバンク・モバイルに対してAmazonギフト券を提供した」という認識を示した。

春の書店くじ立て替え金を振り込みました

今春実施した「2009春の書店くじ」で各書店にお立て替えいただきました1等1万円、2等千円、3等5百円、4等百円の清算業務は終了いたしました。入金をご確認いただくようお願いいたします。
日書連書店くじ係

読書週間書店くじ実施要領

▽実施期間平成21年10月27日(火)より11月9日(月)まで。書籍・雑誌500円以上購入の読者に「書店くじ」を進呈
▽発行枚数500万枚。書店には1束(500枚)3751円(税込)で頒布
▽申込方法返信用申込書に必要事項を記入し、束単位で所属都道府県組合宛に申し込む。
▽配布と請求方法くじは取次経由で10月25日前後までに配布。代金は取引取次より請求。
▽当選発表12月5日(土)。日書連ホームページ並びに書店店頭掲示ポスターで発表
▽賞品総額7500万円、9・7本に1本
特等賞=図書カード5万円100本
1等賞=図書カード1万円1000本
2等賞=図書カード又は図書購入時充当1千円1500本
3等賞=同5百円1万5000本
4等賞=図書購入時に充当百円50万本
ダブルチャンス賞=図書カード1万円100本
▽賞品引換え特等賞は当選券を読者より直接日書連に送付。1、2、3、4等賞は取扱書店で立替え。図書カード不扱い店または品切れの場合は、お買い上げ品代に充当。ダブルチャンス賞は平成22年1月15日(当日消印有効)までに読者が直接日書連にハズレ券10枚を送付
▽引換え期間読者は12月5日より平成22年1月10日(消印有効)まで。書店で立替えたくじは平成22年1月31日までに「引換当選券・清算用紙(発表ポスターと同送)」と一緒に日書連事務局に送付
▽無料配布店頭活性化の一環で組合加盟店全店に書店くじ50枚、ポスター1枚を無料配布

9月23日は雑誌通常発売/大型連休の対応でポスター

今年は9月20日(日)から23日(水)の秋分の日まで大型4連休となるが、雑協、取協、日書連の協議で9月23日は通常通り『ViVi』『J・J』『CanCam』などの定期雑誌を発売することを確認した。
年末年始の特別体制を除くと、祝日を通常発売日にするのは異例で、せっかくの休日に書店に行ったのに新しい雑誌がないという事態は避けられ、書店店頭の活性化が期待できる。
出版3団体では、23日発売の定期雑誌の表紙を並べて「9・23」をデザインした雑誌愛読月間のポスターを作成。「祝日だってザッシは休まないのだ。」と読者にアピール。雑誌と一緒に休日を楽しみましょうと呼びかけている。

4書店で高校生おはなしマラソン/日販

日販は、8月に首都圏の4書店で読み聞かせ会「高校生おはなしマラソン」を開催した。高校生がボランティアとして書店で子どもたちに絵本や紙芝居の読み聞かせを行なう取り組みで、昨年初めて試験的に実施したもの。今年は、昨年開催した長谷川書店と、新たに3書店の協力のもと、6回の読み聞かせ会を開催。計37名の高校生がボランティアとして参加、また各会場あわせて122名の親子連れが参加した。
長谷川書店ネスパ店(茅ヶ崎市)では8月4日に2回読み聞かせ会を開催し、神奈川県立藤沢工科高校の生徒7名、私立清心女子高校の生徒5名が、それぞれ読み手として参加。各回とも、手遊びうたや大型絵本をまじえた約30分のプログラムを構成、2度目の参加となるメンバーを中心に、集まった子どもたちに語りかけながら読み聞かせを行なうなど、高校生たちが会の進行を工夫しながら行なった。
このほか川崎市・住吉書房武蔵中原店、小平市・よむよむ花小金井駅前店、横浜市・住吉書房新杉田店で読み聞かせ会が開かれた。

小中学校の先生に辞書引きセミナー/熊本組合

熊本県書店商業組合は8月19日午後1時から、立命館小学校の深谷圭助校長を講師として招き、水俣市もやい館で辞書引きセミナーを開催した。協賛はベネッセコーポレーション、宮崎一心堂。
このセミナーは、日本一の読書のまちづくりを宣言する水俣市とベネッセコーポレーションとの共同企画で開催されたもので、小中学校の教職員約80名が参加した。深谷先生からは、早い時期から活字に親しむことと、辞書引き学習の大切さについて、全国の小学校での事例を挙げながら話があった。
セミナーに参加した地元の先生たちは、「今日の辞書引きの話を現場に持ち帰り、生徒たちの教育に役立てたい」と話し、熱気の中終了した。
(宮崎容一広報委員)

10月30日に全国図書館大会東京大会

日本図書館協会主催、国立国会図書館が共催する第95回「全国図書館大会」東京大会が、10月30日(金)に千代田区の明治大学ほかを会場に開かれる。
開会式・全体会は午前10時から明治大学アカデミーホールで開催。長尾真・国立国会図書館長のあいさつ、塩見昇・日本図書館協会理事長の基調報告、柴田信・本の街・神保町を元気にする会事務局長の記念講演「本―ひと―街本屋だから見える街づくり」が行なわれる。午後1時から5時にかけて、明治大学、国立国会図書館、日本図書館協会、三省堂書店、東京堂書店を会場に、以下の分科会が開かれる。①インターネット時代のデジタルアーカイブを考える、②図書館職員の雇用問題、③国民読書年をみんなで考える、④変わる著作権法!変わる障害者サービス!、⑤図書館をめぐるIT環境の変化と明日の図書館サービスを考える、⑥図書館に関する科目―大学における司書養成の理想的な枠組み―、⑦司書のキャリア形成、⑧図書館評価をどう活用するか?、⑨現代の図書館分類法を考える、⑩躍進する韓国の図書館に学ぶ
午後6時からは日本図書館協会で懇親会を開催。このほか、協賛事業として国立国会図書館データベースフォーラムと見学会(10月29日)、シンポジウム「本の街・神保町で本の匠が語る」(10月31日)、大活字本シンポジウム(同)などが行なわれる。

生活実用書/注目的新刊

野菜が人気者である。いつも見ているし、毎日食べているのに、なぜ注目されるかというと、やはり健康のためなのだ。生活習慣病の予防、改善やダイエットには欠かせないものだからなのである。
日本ベジタブル&フルーツマイスター協会著『からだが喜ぶおいしい野菜のチカラ』(中経の文庫に‐6‐1619円)は野菜と果物58品目を見直し、楽しもうと提案している。今はほとんどの野菜が一年中出回っているために、若者に限らず、結構イイおとなでも、野菜それぞれの本当の旬の季節を知らなかったりする。ここでは、野菜も果物も、春夏と秋冬に分類して紹介される。
たとえば、秋の一番バッターはじゃがいも。冒頭にカラー写真と、おいしいじゃがいもの選び方があり、原産地、栄養成分、エネルギーなどのデータを掲載。じゃがいもは丸みがあり、デコボコがなく堅くしまったもの、皮が薄くて色は均一、しわのないものを選ぶといい。不景気で人気のもやしは、ビタミンCとB群、アスパラギン酸、食物繊
維、カルシウム、鉄が含まれて、見かけによらず栄養価の高い食品なのだ。うまみと香りはひげ根近くが強いので、捨てずに利用してください、と野菜ソムリエのワンポイント・コメントがついている。
調理のコツや栄養のことも解説されるので、特にひとり暮らしを始めようとする若者には便利な一冊である。
永田照喜治著『「極上野菜」をベランダで作る』(光文社知恵の森文庫tな2‐1 648円)は、簡単に鉢で自分の食べる野菜を作ってしまおうという提案である。
トマトに始まって、葉もの野菜、根菜、ハーブ、さらにピーマンやナスなど実もの野菜まで23種、馴染み深い野菜が登場する。
ほうれん草は3月に種を蒔き、5~6月に収穫できるのだが、これは「春まき」で、9月に蒔いて11月から食べられる「秋まき」と、二シーズン楽しめる。春菊、芽ネギ、ニンジン、ミニ大根、葉ゴボウなど春と秋に栽培できるものは意外に多いのだ。その栽培カレンダーもついている。間引きしたニンジンに白和えなど、旬を食べる野菜料理レシピも楽しい。
人気者の野菜の本なのだから、レジ横で販売するのも面白い。
(遊友出版・斎藤一郎)

訂正

本紙前号2面、愛知組合理事会の記事で、小規模中学図書寄贈に参加した書店のうち、愛新堂書店、豊川堂田原店がもれていました。お詫びして訂正いたします。

相川七瀬の小説で店頭企画/電子書籍サイトBooker's/東京組合

東京都書店商業組合は9月2日に書店会館で定例理事会を開催した。主な審議事項は以下の通り。
〔電子サイト運営推進委員会〕
携帯電話用電子書籍サイト「Booker’s(ブッカーズ)」は、ロックシンガーの相川七瀬が初の小説『ダリアDAHLIA』をアスペクトから発売するのと連動して、サイン本の店頭販売を実施する。購入者には生写真をプレゼントする。ファックスで申込みを受け付けたところ、組合書店17店・180冊の注文が寄せられたと報告があった。書店にはオリジナルPOPを提供、店頭販売は9月11日開始予定。この企画と連動して、ブッカーズのサイトでも、会員登録した人に相川七瀬の待ち受け画像をプレゼントする。
また、委員会内に設置する「企画チーム」について、特任理事店から7名の派遣員が参加することが報告された。企画チームでは、企画立案から出版社との交渉、書店への促進と展開、実績収集と出版社への結果フィードバックまでを一連の作業として、1チーム6人程度で2~3チームを編成し、約1年をかけて取り組む方針で、9月上旬に会合を開いてチームの編成を進めていく。
〔流通改善委員会〕
TS流通協同組合の7月期の売上げは803万4449円(前年比81・44%)、発注件数8885件(100・8%)、書店数は74書店(107・2%)。8月期の売上げは912万0496円(131・2%)、発注件数8265件(113・0%)、書店数73書店(114・1%)と報告された。
〔厚生委員会〕
中止を決めていた平成22年の新年懇親会について、組合員から開催の要望が多く寄せられたことから、検討の結果、経費を節減して実施することにした。
〔組織委員会〕
理事が1名の支部において、理事会に本人が出席できない場合、あらかじめ登録した人の代理出席を認めることとした。4支部から代理者の発表があり、理事会で承認した。
〔万引・出店問題委員会〕
警視庁・東京都・全国万引犯罪防止機構が9月24日(木)に豊島公会堂で開催する「万引きをしないさせない見逃さない」東京キャンペーンについて、10名程度の参加依頼があり、大橋理事長はじめ東京組合から出席することにした。また、後援団体の名義使用の要請についても、理事会でこれを承認した。

日書連のうごき

8月3日山形県図書館システム研修会(庄内会場)に本間専門委員が出席。
8月4日山形県図書館システム研修会(置賜会場)に本間専門委員が出席。
8月5日出版流通改善協議会に柴﨑副会長と山本理事が出席。中小小売商連絡会に石井総務部長が出席。「読書週間」ポスター用イラスト選定事業委員会に舩坂理事が出席。
8月6日活字文化振興出版会議運営委員会に大川専務理事が出席。
8月12日出版倉庫流通協議会総会&創立記念パーティーに大川専務理事が出席。
8月21日神奈川組合第32回通常総会に大橋会長が出席。芥川賞・直木賞贈呈式に大橋会長が出席。
8月26日平成21年度上期公正取引協議会連絡会議に影山公取協専務理事が出席。「送品・返品同日精算問題」内部打合せ。図書館ネット選書システム検討委員会。
8月27日出版平和堂実行委員会に大橋会長が出席。
8月28日流通改善協議会に柴﨑副会長と岡嶋常任委員が出席。
8月31日「野間読書推進賞」第一次選考委員会に石井総務部長が出席。

売上高3・27%マイナス/営業利益は3年連続黒字/日販『書店経営指標』

日販は全国110企業518店舗の経営資料を収集分析した2009年版『書店経営指標』(B5判68頁、頒価1575円)を発行した。これによると、売上高前年比は3・27%減と12年連続の前年割れ。損益面では、売上総利益率は2・96ポイント増の27・59%と大きく改善し、販売管理費は増加したものの営業利益率も0・09ポイント増加して0・17%と、3年連続黒字になった。

〔SC内の下落大きく/売上高前年比〕
調査店518店の売上高前年比は3・27%減と12年連続のマイナス。マイナス幅は前年の3・89%減から0・62ポイント縮小した。地域別では、首都圏・中京圏・近畿圏の三大都市圏が前年を1・41ポイント下回る2・68%減、地方は前年を0・96ポイント上回る3・49%減となった。
立地別に見ると、商店街が0・55%の微増だったほかは軒並み前年割れに。駅ビルは0・85%減とわずかな下げにとどまったが、SC内は4・88%減と大きく落ち込んだ。このほか、駅前3・18%減、住宅地3・08%減、郊外2・91%減だった。
売場規模別では401~500坪が2・96%増となったほかは軒並み前年割れ。落ち込みが最も大きかったのは101~200坪で4・29%減。以下、201~300坪が3・49%減、301~400坪が3・43%減、100坪以下が2・80%減、501坪以上が2・59%減。
業態別では専業が2・78%減、複合が3・01%減とともにマイナス。売上増加率別の店舗数構成比をみると、増加率がプラスの店舗は26・11%で前年より2・51ポイント増加した。

〔粗利益率大きく改善/損益計算書〕
損益面では、売上総利益率(粗利益率)は27・59%になり、前年より2・96ポイント増加と大きく改善した。業態別では三大都市圏が0・10ポイント減だったのに対し、地方は4・05ポイント増。業態別では専業が0・32ポイント増、複合が3・31ポイント増だった。売上原価率が下がったのは、『ハリー・ポッター』のような低正味商品の扱いが増加していることなどが影響している。しかし販売管理費も大きく増加しており、営業利益は0・17%と0・09ポイントの改善にとどまった。経常利益も0・04ポイント増の0・49%で、依然として厳しい収益状況が続いている。
販売費及び一般管理費は前年より2・87ポイント増加し27・42%だった。すべての経費が増加しており、特に人件費が0・73ポイント増加したのが営業利益率の改善率が小幅にとどまったことに影響している。
財務体質の健全性を示す総資本対自己資本比率は高いほうがよく50%までとされる。前年の11・39%に対して、今回は3・79ポイント増加して15・18%になった。業態別では専業店が前年より2・51ポイント増加、複合店は7・02ポイント増加だった。
支払い能力の目安となる流動比率は大きいほどよく150%~200%が理想的とされる。前年より3・03ポイント上がって120・95%になった。業態別では専業店が2・01ポイント減の116・54%で、複合店の124・66%(7・66ポイント増)を下回った。設備投資等の固定資産をどれだけ自己資本で賄っているかをみる固定比率は低いほうがよく100%以下が望ましいとされるが、前年より95・53ポイント改善して277・73%になった。

〔正社員の労働時間増/勤務日数・労働時間〕
正規従業員の年間勤務日数は270日で、前年と変わらなかった。地域別では三大都市圏が10日増加したのに対し、地方は5日減少した。業態別では専業が7日増加したのに対し、複合は2日減少した。売上規模別では1億円未満は338日、1億円以上3億円未満280日、3億円以上5億円未満275日、5億円以上10億円未満270日、10億円以上261日と、売上規模が小さいほど勤務日数が多い。
正規従業員の年間総労働時間は2302時間と前年より104時間増加した。一方、パート・アルバイトは1164時間と40時間減少した。業態別に見ると、専業は正規従業員が274時間増加した反面、パート・アルバイトは48時間減少。複合でも正規従業員が10時間増加、パート・アルバイトは10時間減少していることから、パート・アルバイトの人員整理と同時に、正規従業員の負担が増加していることがうかがえる。
正規従業員の平均賃金年間支給額は前年よりも0・7%増加して342万7千円となった。地域別でみると三大都市圏は17万4千円減ったが、地方は10万7千円増加した。業態別では専業が9万6千円の減少、複合が7万6千円の増加となった。

〔労働生産性は向上/生産性と分配率〕
従業員1人当たりの年間粗利益額を示す労働生産性は高いほうがよいとされるが、前年を60万3千円上回って655万2千円になった。売上高対人件費が0・73ポイント増加したものの、それ以上に売上高対売上総利益率が2・96ポイント増加したことが影響している。地域別では、3大都市圏は前年を8万1千円下回ったが、地方は76万9千円上回った。業態別では、専業が10万8千円増、兼業が88万8千円増と、ともに前年を上回った。
従業員1人1時間粗利益額を示す人時生産性は高いほうがよいとされるが、前年を56円上回る3059円になった。地域別では三大都市圏が前年を18円、地方が57円上回った。業態別でも専業は58円増、複合は39円増と、ともに前年を上回った。
粗利益額に占める人件費の割合を見る労働分配率は低いほうがよく40%台が望ましいとされるが、2・49ポイント改善して45・56%
になった。地域別では三大都市圏が0・99ポイント悪化した一方、地方は3・11ポイント改善した。業態別では専業が0・15ポイント減少、専業が0・89ポイント減少とともに向上したが、両者の格差は前年より広がり11・2ポイントになった。

〔前年比1千円下回る/坪当たり売上高〕
年間の売場1坪当たり店売売上高は190万4千円で、前年を1千円下回り、これで14年連続の減少となった。客数の減少によって売上が減少したことが要因になっている。業態別では、専業は前年より12万8千円増加して221万5千円、複合は25万円減少して161万1千円となり、両者の格差は前年の22万6千円から60万4千円に広がった。

【調査店の内訳】
〈地域別〉
三大都市圏(首都圏・中京圏・近畿圏)
38企業197店舗
地方72企業321店舗
〈業態別〉
専業(BOOK売上占有比80%以上)
51企業328店舗
複合(同80%未満)
59企業190店舗
〈売上規模別(年商)〉
(%)
1億円未満7・8
1億~3億円未満15・6
3億~5億円未満9・4
5億~10臆円未満9・4
10億円以上57・8
〈収益別〉(%)
経常利益率3%以上
6・3
同1%~3%未満28・1
同0%~1%未満40・6
同0%未満25・0

キャンペーン参加62店に/愛知組合「孫の日」運動

おじいちゃん、おばあちゃんから、かわいい孫に本を贈ろうと、愛知県書店商業組合が提唱する「孫の日」キャンペーンは、今年で6年目。9月21日の「敬老の日」から10月18日の「孫の日」まで約1カ月の催しを担当するのは協同増売委員会(服部正弘委員長=福文堂書店)で、今年のキャンペーン参加店は昨年の50店から12店増えて62店となった。
愛知組合ではキャンペーンのツールとしてPR用ポスター2種、専用オビ、年齢別孫の日おすすめ本リストのほか、ポプラ社提供の「読み聞かせ絵本ガイドブック」、小学館協力の「おじいちゃん、おばあちゃん似顔絵用チラシ、出版社提供の拡材を用意した。
読者プレゼントとして、帯、リーフレットの孫の日マークを送ると抽選で図書カードプレゼントも。
本年度は「孫の日」の主要テーマとして「おじいちゃん、おばあちゃんの孫育て」から、『講談社のCDえほんまんが日本昔ばなし』をおすすめ本に取り上げている。
豊川市の田中書店では、「『まんが日本昔ばなし』はあらゆる世代を超えて、すべての日本人のノスタルジーを呼び覚ます名作です」として、店主の田中良和さんが豊川稲荷「いなり楽市」のキャラクター「ごんじい」に扮して増売に取り組んでいる。
(榊原壮一広報委員)

佐野眞一氏が受賞/講談社NF賞

第31回講談社ノンフィクション賞に佐野眞一氏『甘粕正彦乱心の曠野』、第25回講談社エッセイ賞に青柳いづみこ『六本指のゴルトベルク』、向井万起男『謎の1セント硬貨』、第25回講談社科学出版賞に大河内直彦『チェンジング・ブルー』が決まり、9月4日夕、千代田区丸の内の東京會館で贈呈式と祝賀会が行われた。
授賞式では講談社野間省伸副社長が「講談社は今年創業百周年を迎えた。皆さんのご支援の賜物と感謝したい。昨年休刊した『月刊現代』に代わるノンフィクションの総合メディアとして、本日、『G2』を創刊した」とあいさつ。
ノン・フィクション賞を受賞した佐野真一氏は「作品の構想は40年前の東映のヤクザ映画時代。文芸坐のスクリーンの裏側に満州が見え、甘粕への興味が拡がった」とあいさつした。

『ミスティ』付録で復刻版バースデイ/実業之日本社

実業之日本社の占い誌『MISTY』は9月17日発売の10月号で別冊付録として占い好きのバイブルと言われた『Mybirthday』を30周年記念永久保存版として復活する。
「マイバースデイ」は昭和54年に創刊。平成18年11月に休刊していた。復刻版はB6判変型、64頁。同誌で活躍し、読んで育ったルネ、浅野八郎、鏡リュウジほかのスペシャル・インタビュー、懐かしのグッズや歴代の付録を大公開。80~90年代に少女だった女性たちに贈る1号限りの復刊。
また、本誌メイン特集は09年下半期運勢、1星座2Pの12星座占い、霊能力者下ヨシ子さんの2010年緊急メッセージなどを掲載。特別定価690円。

人事

(○は新任)
◇自然科学書協会
▽理事長=○後藤武(彰国社)
▽専務理事=筑紫恒男(建帛社)
▽常務理事=○宮部信明(岩波書店)、南條光章(共立出版)、○新谷滋記(工業調査会)、○平田直(中山書店)
▽理事=朝倉邦造(朝倉書店)、金原優(医学書院)、大畑秀穂(医歯薬出版)、○竹生修己(オーム社)、曾根良介(化学同人)、○長滋彦(技報堂出版)、○牛来真也(コロナ社)、飯塚尚彦(産業図書)、○田中久米四郎(電気書院)、山口雅己(東京大学出版会)、○小立鉦彦(南江堂)、山本格(培風館)、森田猛(緑書房)、及川清(養賢堂)、
▽監事=岡田吉弘(海文堂出版)、○伊藤富士男(農山漁村文化協会)、大谷健美(文化産業信用組合)▽顧問=○本郷允彦(南江堂)
▽相談役=○佐藤政次(オーム社)、長祥隆(技法堂出版)、○志村幸雄(工業調査会)、○牛来辰巳(コロナ社)、森北肇(森北出版)

◇岩崎書店
代表取締役会長
○岩崎弘明
代表取締役社長
○黒田丈二
常務取締役津久井恵
取締役今西栄一

◇双葉社(9月18日付)
常務取締役編集局長
○赤坂了生
常務取締役広告局長
○佐藤俊行
取締役営業局長
○戸塚源久

河奥更樹専務取締役は退任し、顧問に就任。大森誠顧問は退任。

◇協和出版販売
(8月18日付)
取締役会長小貫邦夫
代表取締役社長雨谷正己
常務取締役(仕入部・販売部・取引管理部・営業推進室担当)○佐久間信
同(総務部・計算管理部担当)○坂井光雄
取締役(業務部担当)
中島政一
同(電算室担当)
梅沢弘治
同(経理担当)○田辺慶一
監査役町田孝治

いちおし!ルーキーズ/コミックを共同増売/大阪屋と栗田

大阪屋と栗田出版販売は共同増売企画第3弾としてコミックス新人発掘増売企画「いちおし!ルーキーズ」を9月8日から534店で実施している。
まだ単行本発売点数の少ない伸び盛りのコミック作家の作品から、書店へのアンケートをもとに、これはというタイトルをピックアップ。各種拡材を利用して店頭活性化、売上増につなげてもらう狙い。参加店にはオリジナルポスター、POP、ノベルティや作者からのメッセージ・ペーパーを提供する。
商品内容は①少年向けが『クローズZERO』(秋田書店)、『ぬらりひょんの旅』(集英社)、『いつわりびと◇空◇』(小学館)各1・2巻、6点各5部30冊、②少女向け『となりの怪物くん』1・2(講談社)、『赤髪の白雪姫』(白泉社)、『LOVESOLIFE』(同)、『ラブシック』(同)5点各5部25冊、③青年向け『凍牌』(秋田書店)、『とろける鉄工所』(講談社)、『ビン~孫子異伝』(集英社)、『高校球児ザワさん』(小学館)各1・2巻、8点各5部40冊。
企画実施期間はフェア台、平台、面陳展開は10月末まで、継続販売期間は来年2月末まで。オリジナルPOPコンクールと、売上コンクールを実施し、優秀店を表彰する。

本屋のうちそと

「魔の9月」の4連休。取次18日着では返品入帳はされないだろう。取次は決算月、いつまで取ってくれるか。7月、当店の返品は取次到着後7日間、入帳処理されなかった。よほど嫌われてるようだ。最近、取次からの伝票に「買切」の文字が増えたような気がする。注文していない送り付けの延べ勘のセットの伝票にも「買切」の文字が。既成事実作りか。
取次の役員がシンポジウムで何を言ってもその場の話でしかない。「取次で無駄な競争をしないで」ただでさえ過剰出店で且つ売上減で、既存の大型店すら軒並み在庫を減らしている中への更なる大型出店。取次「出店はしますが売上が取れるかどうかは分かりません」。丸善の社長は「今迄の書店には仕入れ能力が無い」と言う。取次に保証を含めて過剰なまでの保護優遇策を受けて存在している大型店に売上を取られた中小の書店が、自主仕入れの資金さえ枯渇していることを分かっていない。
政権が替わった。「民主党300議席か」と売上のために煽っていたマスコミが一番うろたえているよう。では民主へのネガキャンで売上が取れるのか。「自民党の再生」?「国民生活の再生」が先だろう。それが解ってないから選挙に負けたことがまだ判っていない。日経新聞09年前半売上高は前年比14・7%の減。ここにも自民党の負けた理由がありそうだ。投票日前の自民党の古賀誠氏「小泉改革は大失敗で地方を痛めつけたことは反省しなければならない」もっと早く言っとけば…。 (海人)
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