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全国書店新聞
平成21年10月21日号
組合員の声、紙面に反映/書店新聞の編集方針討議/全国広報委員会議

日書連広報委員会は10月14日、東京・神田駿河台の書店会館で全国広報委員会議を開き、総勢43名が出席。日書連本部広報委員、各都道府県の広報委員、本紙編集部員が一堂に会し、この1年間の広報活動を振り返り、今後の全国書店新聞の編集方針を話し合った。面屋委員長は「機関紙として総会、理事会記事の充実を図り、出版業界全体の問題もフォローする。地域に根差し優れた活動をしている書店を紹介し、組合員の声、考えを紙面に反映させたい」と方針を示した。
会議は小泉副委員長の司会で進行。谷口委員の開会の辞で始まり、大橋会長があいさつ。「多くの組合員は全国書店新聞を読むことでしか日書連の活動を知ることができない。しかし、すべてを新聞に掲載すればいいかというと、必ずしもそうではない。交渉事の裏まで書いてしまうと相手にこちらの手を読まれてしまうという、駆け引きの問題がある。なんでもオープンにすればいいわけでは必ずしもないが、書店組合は開かれた活動をしているので秘密にすればいいというものでもない。そのへんのさじ加減が広報委員の仕事の難しいところ。今後もご努力をお願いしたい」と激励した。
続いて、面屋広報委員長が「日書連広報の役割と課題」と題してあいさつ。「書店新聞は機関紙としての役割を持つ。日書連理事会および各県組合理事会の内容を全国組合員に周知し、出版業界に関する情報を広く集める。一方で声欄で組合員の意見を吸収する。これらを双方向でやるのが広報だ。この1年、組合員の考えを紙面に反映することを目指し、地域に根差して優れた活動をしている平均的な規模の書店、活躍する女性経営者、女性理事の紹介に取り組んだ。また、各県組合総会開催状況を調査し、47組合の総会記事を漏れなく掲載することを目指した。多くの組合員は、自分の所属する県の情報を書店新聞で知ることが多い。県組合の活動について報道することが広報委員の重要な役割。出版業界の情報については、読書推進運動や再販制度など日書連に関係のあるものを重点的に紹介することが課題」と述べた。
優秀広報委員表彰では、年間14本の記事を書いた京都組合広報委員の澤田直哉氏に賞状と金一封を贈呈。澤田氏は「広報委員になって3年。全国の諸先輩方に追いつこうと頑張ってきた。受賞を励みにこれからも積極的に原稿を書いていきたい」と謝辞を述べた。
このあと、小泉副委員長を座長にフリー討論「拡大編集会議」を行い、各都道府県から以下の意見が出された。「活字応援団の作家・経営者・司書・読者等のリレーなど、活字メディアの威力を伝える連載をやりたい。売上増を達成している書店、カリスマ書店員の紹介も」(岩手・小原氏)、「中央からの情報は充実しているが、地方からの情報が少ない」(福岡・西村氏)、「記事のマンネリ化を感じる。各県の総会は記事として必要か。理事長交代など特別の場合だけでも。増売など現場の記事に力点を」(熊本・宮崎氏)。
また、小泉副委員長は「今年に入って、書店新聞の記事に対する抗議が数例きている。組合に加入している大手ナショナルチェーンの出店を取り上げたコラムに、当該書店から『仲間のことをなぜ機関紙で批判するのか』とクレームがきた。機関紙として書店新聞はどうあるべきか。トラブルになる表現などのガイドラインが必要ではないか」と問題提起した。
これに対し、出席者から「署名入りのコラムにガイドラインや規制を設けるべきではない。批判対象の書店には掲載を事前に知らせ、反論スペースを用意すればいい」(奈良・庫本氏)、「原則的には規制すべきでない。ただ、誹謗中傷の定義は明確にすべき。いけないものはいけないという姿勢が必要。それを判断するのが編集の仕事だ」(山梨・東浦氏)などの意見が出た。
面屋委員長は「書店新聞は機関紙の性格を持つ。組織と組合員に損害を与える記事は外さねばならない。一方、書店新聞は出版業界という言論の世界のまっただ中におり、表現の自由が要求される面もある。機関紙ということを念頭に置きつつ運営していくことが必要」との認識を示した。
最後に小泉副委員長は「書店新聞は出版業界に対する組合の顔。より良い新聞作りに努力したい。今後も積極的に意見を出していただきたい」と拡大編集会議をまとめ、大隈委員の閉会あいさつで終了した。

【全国広報委出席者】
▽日書連本部=大橋信夫会長、大川哲夫専務理事
▽日書連広報委員会=面屋龍延委員長、小泉忠男副委員長、谷口正明委員、大隈劭委員、東浦澄夫委員
▽各都道府県組合広報委員=高橋千尋(北海道)黒滝恭一(青森)石川信(秋田)小原玉義(岩手)五十嵐靖彦(山形)佐々木栄之(宮城)高橋雅夫(茨城)落合均(栃木県)石川昭(埼玉)植田榮一(千葉)小田切壽三(神奈川)小林洋(東京)榊原壮一(愛知)磯田智(三重)熊田雅明(新潟)渋谷英史(富山)高嶋雄一(長野)清水祥三(福井)岩根秀樹(滋賀)萩原浩司(大阪)澤田直哉(京都)庫本善夫(奈良)中島良太(兵庫)福田寛(島根)荒木健策(岡山)光永和史(愛媛)西村勝(福岡)近藤甲平(佐賀)古瀬寛二(長崎)宮崎容一(熊本)金光直明(大分)楠田哲久(鹿児島)安仁屋博一(沖縄)
▽編集部=田中徹編集長、白石隆史、土屋和彦

うみふみ書店日記/海文堂書店・平野義昌

秋の神戸は芸術の街になりました。メリケンパークを中心に芸術祭「神戸ビエンナーレ2009」(10月4日~11月23日)が開催されています。有名作家の作品展示だけでなく若手作家の発掘・育成も目指しています。港や美術館の他、商店街まで会場になって、街がひとつの美術館のようです。
元町商店街は毎年「元町ミュージックウィーク」(10月11日まで)で盛り上がります。子どもからシニア、プロ・アマ交えて楽しい生演奏を奏でてくれます。海文堂はふだん音楽のない店ですが、演奏会場がすぐ隣ですので、明るい歌声や盛大な拍手が流れ込んできます。レジにいると、「リズムうきうき心ずきずきわくわく」(「東京ブギウギ」鈴木勝作詞)となります。ついつい外に浮かれ出てしまいます。小さい子たちの演奏には、その努力の過程を想像してウルウルします。感傷の季節でもあります。
北野町界隈では「神戸ジャズストリート」(10月11日まで)もあり、まさに美術と音楽が街に溢れています。芸術・文化で人が賑わう、活気がある、とても良い気持ちです。春はインフルエンザ騒ぎで、商店街に人がいませんでしたから尚更です。
海文堂のフェアは「読書の秋」にぴったりです。①「村上春樹って誰?」。小説家以外の側面に焦点をあてます。よって『1Q84』も『ノルウェイの森』もない「春樹フェア」です。②「安野光雅『旅の絵本』」。新刊「Ⅶ」の発売に合わせてパネルも展示しています。③「名月や本をめくりて夜もすがら(盗作?)」。本に関する本、本が主役・脇役の本、古本エッセイなど、読書の楽しみ・喜びを伝える本を、この1年以内の出版から選びました。昨年は「秋深しやっぱり今日も本を読む」でした。来年は「秋深し隣は何を読む人ぞ」と決まっています。全部私が考えたみたいに書いていますが、私は③だけです。
古本市も始まります(10月23日~11月1日)。今回、古本屋さんに加えて、ある愛好家が蔵書から文庫本を大量に放出してくださいます。どんなお宝が飛び出すか、担当者の笑顔が想像できます。
「アルバイト募集」の貼り紙をしていました。問い合わせがあるのは社会人の人ばかりです。「大学生」と書いていても尋ねてくるのは、やはり「職」を探している方が多いということでしょう。こちらの条件を申し上げてお断りをしています。就職活動に専念していた4回生に復帰してもらいました。
「バイト君」といえば、数年前の女子卒業生が結婚の報告に来てくれました。残念ながら私は会えなかったのですが、「立派に育った」と感慨しきりです。ヨソ様の子やというのに、厚かましい。ブログで祝辞を書きました。「おい彼氏、大事にせな悪口書くでー」と。陰湿です。こういう時に人間性が現れるものです。海文堂の全員が信頼を寄せた、その彼女が選んだ彼だし、彼女を選んだ彼ですから、きっとまわりの人は祝福してくれるでしょう。ここまで書いて、またウルウル、祝祝、シクシク。

主婦の友社増売企画が目標をクリア/愛知組合

愛知県書店商業組合(谷口正明理事長)は10月6日に協同増売委員会を開催し、以下の報告・協議が行われた。
①「主婦の友新実用BOOKS年間セットフェア」の合計申し込み数が、目標の1万4千冊を突破した。②孫の日キャンペーンの参加書店に、世界文化社より「おはなし絵本、おつきみどろぼう」の宣伝CD(唄・街角の歌芸人マーチン古池)が提供され、各店頭で活用した。③講談社の責任販売商品「まんが昔ばなし」に続く組合書店応援企画第2弾として、五木寛之著「親鸞」上・下巻の特別配本の案内。④NHK出版「きょうの健康大百科」の拡販(目標2千部)。
(榊原壮一広報委員)

10月31日・11月1日に神保町BF

読書週間期間中、神田古本まつりに協賛して開かれる「第19回神保町ブックフェスティバル」が10月31日(土)と11月1日(日)の両日、すずらん通りを中心に行われる。
すずらん通り、さくら通りでは、お楽しみワゴンセール「本の得々市」を開催。小学館・集英社前広場では「こどもランド」と名づけて児童書ワゴン本セールや、講談社「本とあそぼうおはなし隊」による読み聞かせ、人形劇、シールラリー、お茶の水小学校和太鼓演技などの催しを用意している。
イベントでは髙田郁サイン会(31日15時、三省堂書店)、北方謙三サイン会(1日16時、同店)、島地勝彦講演会(1日17時、同店)、坪内祐三講演会(31日16時、東京堂書店)、大竹聡トークショー(1日15時、同店)、講演会「地図の物語・物語の地図」(1日14時、岩波ブックセンター)などが行われる。

「帯コン」受賞者が決定/11月14日に表彰式と展示会/大阪組合

大阪府書店商業組合(面屋龍延理事長)の10月期理事会が10日に組合会議室で行われた。主な報告・審議事項は以下の通り。
【読書推進委員会】
本の帯創作コンクールは10月2日午前11時から組合会議室で入賞作の最終選考を実施した。大阪府知事賞を始めとする受賞者は89名。朝日新聞紙上での受賞者名の正式発表は、10月21日以降となる予定。
11月14日に、コンクールの表彰式及び展示会を開催する。その為、受賞作ほかの展示作品の貼り付け作業を11月12日午後1時から行う。また、上位入賞9点の帯を装丁した課題図書の店頭販売も実施するため、表彰式前に店頭販売できるように手配することにした。注文締切りは10月28日。
【広報委員会】
「組合だより」10月号で、新たに、書店用品等の不用品を紹介・斡旋する『リサイクルコーナー』を作った。
【事業・増売委員会】
①小学館の協力を得た年末の拡材「世界地図カレンダー」の申し込み数が約4万6千枚となった。目標の5万枚まであと一息で、未だ申し込んでいない書店は急ぎ申し込むこと。
②トーハン企画のMVPブランド「親子のたいやきくん、お楽しみBOOK」を組合員に斡旋して欲しいと、トーハン大阪支店から要請があった。但し、商品は受注生産となっているため、不確定要素がある。斡旋の是非、条件等は、今後委員会で検討する。
【学校図書館・IT化関連委員会】
①大阪市教育委員会発注の図書が公開見積制となって学校現場が混乱している。組合から改めて制度見直しの要望書を教育委員会へ提出したが、10月2日に回答書が組合に届いた。「概ね見直しはない」との回答だったが、但し、「一部、納入困難な図書は発注しないように指導する」「少額の雑誌類は、当面の間、特命随意契約を可能とする」との付帯回答もあった。
②店頭でコミックの一部を試読できる日書連「ためほん」システムの実験は、大阪組合では「ブックスふかだ」が実験店となる。
③面屋理事長が提唱する「ストップ・ザ・廃業」プロジェクトの担当委員を藤田副理事長、坂口常務理事、堀理事に委嘱する。委員は、取次担当者と具体策を検討することになる。
【その他】
大阪地区再販委員会が廃止されたことに伴い、大阪組合の再販・公取協委員長が長らく空席であったが、新たに坂口常務理事に委嘱することにした。
(中島俊彦広報委員)

新理事長に丸田氏/富山総会

富山県書店商業組合の第22期通常総会が、8月24日に富山市電気ビルで行われた。
総会の議案審議では、平成20年度事業報告、収支決算報告、役員改選、平成21年度事業計画案、収支予算案などすべての議案を原案通り承認可決した。
役員改選では、新理事長に丸田茂氏(清明堂書店)を選出。副理事長に、吉岡隆一郎前理事長(文苑堂書店)と千石建一氏(中田図書販売)、専務理事に清水康雄氏(高岡清文堂書店)ほか、理事5名と監事1名を決定した。
事業計画案では、①販売促進事業(オリジナル図書カードの作成、販売)②読書推進運動の協力事業として、北日本新聞主催「富山県小学生読書感想文コンクール」の優秀作品に当組合から図書カードの贈呈――を決定した。
(渋谷英史広報委員)

催し

▽文字・活字文化の日記念「言葉を楽しむ日」
文字・活字文化推進機構の主催で10月27日(火)午後1時半から国立国会図書館新館講堂で開催。
プログラムと出演者は第一部・朗読=大久保満男(日本歯科医師会会長)、角野栄子(作家)、田中真紀子(衆議院議員)、長尾真(国立国会図書館館長)、福原義春(文字・活字文化推進機構会長)、林野宏(クレディセゾン社長)。第二部「お話と朗読」=山根基世(ことばの杜代表)、広瀬修子(ことばの杜)。第三部・講演「話芸を楽しむ」=桂文我(落語家)
参加費無料。問い合わせは文字・活字文化推進機構(℡03・3511・7305)まで。
▽講談社野間記念館の名品
10月24日(土)から12月20日(日)まで文京区の野間記念館で開催。「野間コレクション」「出版文化資料」「村上豊作品群」のコレクションから、同館の至宝とも呼ぶべき名作を展示する。開館時間は午前10時から午後5時まで。休館日は月・火曜(祝休日の場合は水曜日以降に振替え。11月4日と25日は休館)。入館料一般5百円、学生3百円(小学生以下無料)。
▽有隣堂創業百周年記念「北方謙三講演会」
11月7日(土)午後3時から横浜市西区の「はまぎんホールヴィアマーレ」で開催。作家・北方謙三氏が「我が青春の文学放浪」と題し講演する。有隣堂各店のサービスコーナーで参加チケット千円(税込み)を販売する。
▽海文堂の古本市
神戸市の海文堂書店は10月23日(金)から11月1日(日)まで、同店2階のシー・スペースで開催する。古本市の開催は5回目で、同店では「今回も、神戸近郊の古本屋さんと新刊書店・海文堂が力を合わせて、本好きのお客様に喜んでいただきます」としている。
▽日本出版学会・出版流通研究部会
10月27日(火)午後6時半より、千代田区の八木書店本店6階会議室で開催。「デジタルコンテンツと紙の本の近未来―多様な表現ができる技術と流通」をテーマに、ボイジャー・ジャパン代表の萩野正昭氏が報告する。問い合わせは出版メディアパル・下村昭夫氏まで。℡047・334・7094

人事

◇小学館PS
〔依嘱〕
東日本営業部長、総合推進部長依嘱を解く
代表取締役社長秋山豊営業企画部長兼務を依嘱
取締役営業副本部長
福井雄治
〔昇任〕
▽東日本営業部長、CSC本部部長兼務、同促進開発センター長兼務(営業企画部長代理)浜田浩▽総合推進部長代理(東日本営業部長代理)水柿巧▽西日本営業部次長、総合推進部課長兼務、関西エリアマネージャー(西日本営業部課長)西川雅司▽総合推進部課長、営業企画部書籍・雑誌・コミック推進室課長兼務(総合推進部課長代理)渡辺光昭▽営業企画部営業企画室課長代理、書籍・雑誌・コミック推進室書籍担当兼務(営業企画部副課長)北尾健▽東日本営業部副課長、首都圏エリア担当(総務部経理課主任)牧野貴雄

書店新聞のあり方を問う/大阪市・今西書店・今西英雄

書店新聞9月11日号のトップ頁で、アマゾンがとりあげられていた。対策が急務の今、何故こんな紙面作りをしたのか意図が分からない。眼前の敵への怒りがみえないし、抑止にむけた戦略・戦術も見えない。しかも対策は無いとのニュアンスまで表している。
日書連が取組んできた正価販売、定価販売・現在の再販制度の哲学や歴史は本屋なら1年生でも知っており、わざわざ説明に行くまでもない。この姿勢は、リアリズムに欠けた上滑りとしかみえない。「読書市場開拓では一致」とは、本の販売を業とする者にとっては日常行為で、わざわざ書店新聞の一面を使って[確認?]するまでもない。テーマは“値引販売への対応”にある。
これが業界紙であれば、業界の動きをウォッチしていればよいが、書店新聞は違う。街角の書店等の商売を守り向上を図る「組織の武器・利器」として活動の根幹を担う機関紙。第一面は、組合員群の先頭に立つ旗の役割と共に、業界全体に見せる「日書連の顔・姿」なのだ。そこには“強い意志と闘う姿勢”がみえねばならない。日書連が毅然としなければ、新規参入者に与える悪影響は計り知れない。
日書連運動の真髄は、法的制約も・社会的攻勢にも、また業界内外のゲリラにも屈せず闘い続けてきた。にもかかわらず、再販は「民・民の契約だから」と、まるで「原爆しょうがない」と発言し、闘争心までくじこうとしている影が透けてみえる。組合をリードする者は、生活者の感覚でいて欲しい。
「原爆云々」と言った政治家は見事に支持を失った。一方書店新聞を通じて、出版社、取次会社、アウトサイダー書店、他チャンネル販売業者等が日書連の動向を注視している。常に改善の途を探る姿が見えなければ、陳腐化して支持を失う。街角の本屋にとって書店新聞は、太陽であり空気・水であり、大自然のような存在なのだ。事柄の判断を的確に行い、プライドと誇りがみえる広報誌を目指されたい。

鹿児島組合婦人部の懇親旅行/日置市・弘文堂・山口萬里子

6月19日、20日と一泊二日で鹿児島組合婦人部「あじさいの会」の旅行を実施し、17名が参加しました。今回で18回となりました。
19日は花と緑の楽園、指宿フラワーパークを心ゆくまで楽しみました。花・風・光のシンフォニーの中の散策です。今年話題になったうす紫の「ジャガランダ」が満開でしたが、聞きなれない花の名前が覚えられず、ナンジャロカイと言っているうちに、ようやく覚えられました。
この花のほかにも、アジサイ、トケイソウ、ホテイアオイ、ハイビスカス、サルビア、マリーゴールド、ベゴニアとたくさんの花が咲き誇っていました。
お昼は唐仙峡でソーメン流し。魚も肉も。指宿ロイヤルホテルに到着すると、「論点」でおなじみのホテル代表、有村桂子さんに「もてなしの心支える地域力」という講演をしていただきました。「自分が今日一日ハッピーであればいいじゃないの」というお話に全く同感でした。
20日は活魚街道、かごしまふるさと物産館、錦江高原ホテルでのバイキング。本屋の元気なおかみさんたち、来年も健康で明るく、理解ある旦那さんへ「少し愛して、ながーく愛して、あじさいの会もたのんもんでな」。

不正返品防止策など研究/中古図書販売研究委が初会合

日本出版インフラセンター(JPO)で改組して再出発することになった「中古図書販売研究委員会」(佐藤善孝委員長=小学館社長室)は10月6日、東京神楽坂の出版クラブ会館で第1回目の委員会を開催した。
委員会は佐藤委員長の開会あいさつで始まり、再スタートに至る経過報告や同研究委員会の委員確認が行われた。また、公正取引委員会との話し合いの内容が報告され、独禁法や「事業者団体の活動に関する独占禁止法上の指針」などを遵守して運営していくことが申し合わされた。
会議では現在中古図書の併売を行っている書店から報告があり、読者から買取った中古図書が、取次・出版社へ返品されるトラブルを避けるために、どのような取り組みをしているか発表があった。
また出版社からは、不正返品の実態について、倉庫で時期を定め人海戦術で目視チェックを行う計画があることが明らかにされた。今後も不正返品防止策などが話し合われる。
このほか、研究委員会の進め方について、さまざまな意見や提案が出されたものの、引き続き次回以降に議論を重ねていくこととした。

【中古図書販売研究委員会委員】
▽委員長=佐藤善孝(小学館)▽幹事長=永井祥一(講談社)▽委員=佐藤隆哉(小学館)、柳本重民(集英社)、峰岸延也(講談社)、濱宏行(文藝春秋)、田村修一(角川グループパブリッシング)、渡辺政信(新潮社)、平川惠一(筑摩書房)、金田徴(日販)、小川慎二郎(トーハン)、古市恒久(大阪屋)、黒田敬三(栗田)、牧野伸一(太洋社)、大谷敏夫(中央社)、世良與志雄(フタバ図書)、宇津木雅美(ワンダーコーポレーション)、加藤和裕(三洋堂書店)、高野幸生(CCC)、児玉純(ブックスビヨンドアライアンス)

FM静岡で紹介した絵本をこども病院に

トーハンと静岡トーハン会(古澤隆会長)は、静岡FM放送で毎週土曜夜8時から放送中の「K-MIXラジオ・リーディング・ショー」の朗読コーナー「ベッド・タイム・ストーリー」で取り上げた絵本、約50冊を10月7日、静岡県立こども病院に寄贈した。
静岡FMの番組は「読み聞かせ」をキーワードに楽曲の歌詞や詩、絵本の朗読を音楽と言葉で演出する番組。言葉によるイマジネーションの世界へ誘導する。番組最後のコーナー「ベッド・タイム・ストーリー」は、出版社の協力を得て家庭での読書「うちどく(家読)」におすすめの絵本を朗読している。今年4月より静岡トーハン会の会員書店店頭では同番組で朗読される絵本をコーナー展開している。

誌面複製は著作権侵害/雑協、エニグモ社に中止要請

今月7日からスキャンした雑誌データをネットで販売していたエニグモ社に対して、日本雑誌協会は「出版社の事前許諾なしに雑誌誌面をスキャンして複製するのは著作権侵害」として雑協編集員会(委員長=東洋経済新報社・柴生田晴四)名で見解をまとめ、同社に中止要請を行った。
エニグモ社のサービス名は「コルシカ」。雑協の抗議を受けてエニグモ社は9日、協会加盟社の雑誌販売を中止したのに続き、13日には宝島社、ロッキング・オンなど非加盟社の雑誌についても販売を中止した。
エニグモによるコルシカサービスについての中止要請(見解)
株式会社エニグモによるコルシカサービスは、当該雑誌の権利者である各出版社の許諾なしに、雑誌誌面をスキャンして複製することによって成立しているものであり、無許諾複製を行っている時点で、明らかな著作権侵害行為といえます。
エニグモ社は販売事業者である以上、当該複製行為が私的利用として権利制限の対象となることはありえません。また著作物をどのような形態で読者に対してサービスしていくのかを決めることができるのは権利者たる出版社だけであり、エニグモ社が単独で決められることではありません。
当協会および会員社出版社は、その総意として貴社によるコルシカサービスの即時中止を強く求めます。一方、当協会では現在、会員出版社とともに、雑誌コンテンツデジタル推進委員会として、新たな出版ビジネスモデルの研究を進めており、出版業界以外の多数の企業も参加した雑誌コンテンツデジタル推進コンソーシアムも動き出しています。
これは、現在のネット流通社会の中で、雑誌コンテンツのデジタル流通を促し、様々な形で雑誌コンテンツを読者に提供していくことが求められているからです。ただし、このような出版ビジネスモデルは、全ての権利者の同意の下に行われるべきものです。
今回のエニグモ社の行為、すなわち権利者の許諾なく雑誌デジタルサービスが行われることは、上記関係者の努力を無にしかねないような暴挙であります。
以上、当協会の総意として求めるものです。以上

四国も営業代行開始/トーハン・コンサル

トーハン・コンサルティング(鈴木武則社長)は、四国エリアにおける出版社の書店営業代行を11月から開始し、営業代行事業部のサービスエリアを拡大する。これによりサービスエリアは北海道、本州、四国、九州、沖縄の主要都市をカバーする。
四国は、大河ドラマなどの効果によりご当地関連商品の増売が見込まれており、年末から来年度に向けて、四国エリアにおける出版社の書店営業活動を支援することが目的。
サービス開始は11月2日からで、主なサービス業務は①店頭調査、②新刊事前予約、③既刊商品の在庫調査・欠本補充、④雑誌創刊時の事前受注・発売後の店頭調査、⑤販促物の配布・設置など。
問合せは㈱トーハン・コンサルティング営業代行事業部まで。℡03・3267・8686番。

メディアワークス文庫創刊

アスキー・メディアワークスは12月16日に新文庫レーベル「メディアワークス文庫」を8点で創刊する。
累計1800タイトルを超えたライトノベル系文庫「電撃文庫」の枠に収まりきらない優れたエンタテインメント作品を独自の新レーベルで発行する。
創刊ラインナップはいずれも書き下ろしの新作で、図書館戦争シリーズの有川浩氏、壁井ユカコ氏など電撃小説大賞受賞者6名に第16回電撃小説大賞でメディアワークス文庫賞を受賞した2名がデビュー。

講談社と秋田書店、版権営業で業務提携

講談社と秋田書店は国内・海外における版権ビジネスの分野に関して業務提携に合意。秋田書店の版権営業窓口業務の一部を講談社に委託する。10月14日から18日まで開催されたフランクフルト・ブックフェアの講談社ブースで秋田書店の版権営業活動を開始した。
業務提携の目的は、豊富なバックリストを保有する両社間で版権ビジネスに関するノウハウ、ライセンシー、市場に関する情報を共有することで、セールス交渉においてもスケールメリットを発揮できるという。

受賞

◇第46回文藝賞
応募総数1974点から選ばれた第46回文藝賞は大森兄弟『犬はいつも足元にいて』、藤代泉『ボーダー&レス』の2作に決まり、10月16日午後6時から東京・駿河台の山の上ホテルで受賞式と祝賀会が行われた。

出品数は過去最多/書協謝恩価格フェア

書協は出版社113社の共同企画として10月15日から12月15日の2カ月間、インターネット上で「期間限定謝恩価格フェア」を開催する。2003年秋に第1回を実施して以来、春の「こどもの読書週間」、秋の「読書週間」を中心に開催し、今回で13回目。
参加出版社は新規参加が10社あり、113社は第10回と並ぶ最多参加。出品点数1560点は過去最多となる。出品商品は時限再販品が中心で、定価・価格の50%引きで販売し、期間終了後は定価販売に戻る。部分再販品は23点。また、出品図書は昭和図書が経営する実験的小売店舗「ブックハウス神保町」でも千点余を販売する。
配送・決済はブックサービスで、販売価格1500円未満は、カード決済手数料200円、送料300円。1500円以上購入の場合、送料とカード決済手数料は無料。代引のみ手数料200円が必要になる。
販売サイト「bargainbook.jp」では10月15日から26日まで「行楽の秋」を特集しているほか、文化の日、勤労感謝の日、クリスマスに合わせて特集を展開。夜間には「夜中の一押し」を展開する。

本屋のうちそと

全国広報委員会議に出席した。私が広報委員になったのは70年代終わりで、まだ通信員と呼ばれていた頃だった。当時の日書連会長は有隣堂の松信さん、広報委員長は北海道の浪花さんだった。田中編集長がまだヒラの編集員だったころで、私もまだ三十路前、いろんな会合に出ても若手若手と言われ、本人も取り得は若さと思っていた時期だった。
そもそも、委員に選任されたきっかけが県の理事長に出した年賀状で、その文面を気に入った理事長が「あんた通信員や」の一言で、毎年上京するようになったのである。実は年賀状は妻が書いたものだったのだが。あれから30年以上、あっという間に還暦になってしまった。当時1万2千もの組合員も今や半分以下になり、新しいメディアやコンテンツが生まれシステムなどあらゆるものが変化した。もちろんこの業界だけじゃなく、世の中全体がホーンデッドマウンテン並みに、上がったり、急降下したり、左右に振り回されたりしてきた。書店新聞の紙面には絶えることなく様々な問題が載り、怒りや悲しみや諦めなどが刷り込められていた。でも小さくても必ず笑いや喜びや希望も散りばめてあったと思う。
それは絶対にネットや他のメディアに取って代わらないリアル書店の棚の輝きと、読者に対する姿勢を守り続けている本と本屋の魅力を語り続けている書店人の誇りのような気がする。
会議のため上京する往復で得られる至福の読書時間だけでも広報委員になったことに感謝。今回も2冊読破、面白かったなあ。本って本当に面白いですねえ。(理)
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