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平成22年5月15日号
国民読書年わが組合の取り組み/青森・鶴谷祿郎理事長

青森県書店商業組合は国民読書年記念事業として「青森県の読者大賞」を設立した。鶴谷祿郎理事長に話を聞いた。(聞き手=白石隆史)

――趣旨について。
「県民の読者が今まで読んだ本の中から心に残っている本を推薦し、さらに『とても心が安らいだ。癒された』など応募用紙に記載されている41種類の『感動コメント』 の中から自分の感想に近いものを選んで応募してもらう。これを感動の種類別に仕分け集計し、大賞と各賞を選ぶ。『勇気づけられた読者大賞』とか『人情の機微に触れた読者大賞』とか。まず各賞を約60点選び、大賞作品10点程度に絞り込む。大賞受賞本推薦者に抽選で図書カード3千円分、各賞受賞本推薦者に1千円分を贈る。図書カードを地域書店で使ってもらうことで店頭が活性化する」
――スケジュールは。
「『世界本の日サン・ジョルディの日』の4月23日から『文字・活字文化の日』の10月27日まで組合加入75書店の店頭で応募を受け付ける。受賞作の発表は11月末」
――著者の表彰は。
「考えていない。作品の優劣を決めるのではなく、作品が読者にどのような感動を与えているか発見することに主眼を置いている」
――この事業の狙いを教えてほしい。
「地域の読者と書店のつながりが深まるきっかけになればと思っている」
――増売に結びつける施策は考えているか。
「出版社にご協賛いただき、受賞作のブックフェアを12月から3月にかけて実施したい。ブックリストも作る」
――集計データはどのように活用するのか。
「読者には推薦本と併せて最寄書店名も書いてもらうので、各地域読者の読書傾向がつかめる。マーケティング・リサーチとして位置づけ、地域書店が棚作りに活用できるデータを収集・分析したい」

6月24日に第22回日書連通常総会

日書連は6月24日(木)午前11時から東京・飯田橋のホテル・メトロポリタンエドモントで第22回通常総会を開催し、平成21年度事業報告・決算報告、平成22年度事業計画・予算案などを審議する。
また、出版物小売業公正取引協議会の通常総会は5月19日(水)午前11時から開催される。

本屋の歩き方/日書連も後援団体に

2010年の国民読書年に連動した取り組みとして、読者に「読書の楽しさ」「書店の面白さ」を伝え、読者と書店を結ぶ書店活性化支援ウェブサイト「本屋の歩き方」が4月1日にオープンした。同サイトは凸版印刷に運営事務局を置き、日書連はじめ業界6団体が後援に名を連ねている。ITの活用でリアル書店に足を運んでもらい、店頭を活性化させることが狙いだ。
「本屋の歩き方」(http://hon-aru.jp/)は、凸版印刷が打ち出した既存出版流通の維持・活性化に対する施策で、4月現在の後援団体は文字・活字文化推進機構、出版文化産業振興財団、書協、雑協、取協、日書連の6団体。
キーコンセプトは、読者に対して「本屋をエンジョイするよろこび(ほんじょび)」を伝えること。書店での本との出会いをプロデュースし、読者と書店の情報接点の拡大を全面的にサポート。また、凸版印刷の持つITと店頭活性化のノウハウを活かし、ウェブとリアル店舗を連動させた情報発信を行う。
メインコンテンツの書店情報検索データベースサービス「本屋ナビ」は、凸版の地図情報検索サービス「マピオン」のエンジンを活用し、読者は地図、駅名、店舗名、店舗特性・得意分野など様々なフリーワードで書店を検索できる。
また、「発見!あなたの街の○○な本屋」では個性的な書店を紹介し、読者の「行ってみたい」という気持ちを喚起する。このほか著名人に本と書店について話を聞く「ほんじょびトーク」などのコンテンツが揃う。
書店が参加申し込みすると各書店専用の情報ページ(マイページ)が作成され、参加申込書に記入した内容と更新情報が検索対象となる。参加費は無料。フェア、イベント、キャンペーンなどの情報発信を無料で行うことができ、凸版が運営する月間6千万ビューを誇る電子チラシサイト「Shufoo!(シュフー)」の地図上にも掲載されるなど、様々な参加メリットがある。4月現在の参加書店数は1500店。
4月23日に開かれた取次向け説明会で、凸版印刷の曽我忠出版文化推進部長は「登録書店数は1500店、1日2万ページビュー(PV)と順調にスタートした。1年間で認知してもらうため、月間1千万PVを目指す。業界全体でサイトを作り上げ、読者視点を取り入れながらサービスを向上させる」と話した。
永吉久人事業企画部長は「読者が書店に足を運ぶための圧倒的なメディアになるにはまだ課題がある。業界主要団体の後援が決まり、業界一丸となって取り組む形ができた。読者に書店の楽しさを知ってもらい、店舗で本を買ってもらえるよう、問題点を改善していく。集客・売上アップの事例を作ることも必要」と述べた。
日書連が4月22日開催の理事会で後援を決めたことについては「凸版という一企業ではなく業界全体の取り組みという意識が個々の書店に浸透する。書店が『本屋の歩き方』を活用しようという気になるステップが一ランク上がった」と説明した。

うみふみ書店日記/海文堂書店・平野義昌

『1Q84』第3巻発売日、朝のテレビでは、午前0時とともに販売を開始した都心の書店の様子が流れています。さすが大都会、深夜に本を買う行列ができるのですね。大阪でも早朝から販売した書店があるそうで、一大イベントとなりました。
当店は営業時間を早めるでもなく、特設ワゴンを出すこともなく、淡々と普段通りです。平常心と申しますか、やる気が表に出ない、そういう店ですから、開店前にお客さんの行列などできることもありません。それでも、ありがたいことに地元新聞が取材をしてくれます。記者にカメラマンまで同行します。生憎当日は小雨模様で、ただでも少ない客足が一段と少ないありさまです(ということはゼロ?)。カメラマン氏が購入者を待っているのですが、なかなか見えません。ようやく予約の女性がレジに来られて、写真をお願いすれば、「ごめん、仕事中に用事のついでに寄ったので、社には内緒」と拒否されます。次に初老の男性は「かめへんよ」と1枚パチリ、この写真は翌朝刊に掲載されました。当日夕刊はと申しますと、わが店の誇る「美貌の文芸担当」が村上作品への思いを語れば、写真も当然彼女のはずと思うのに、意表をついて「貧相おっさん」のニヤケ顔です。ゲテモノ趣味・おっさん好きの方は神戸新聞サイトをご覧ください。(www.kobe-np.co.jp/news/bunka/0002881520.shtml-)
ゴールデンウィークの催しは、「大古本市」です。7回目で、すっかり元町のイベントとして定着しました。初日は開店前に待ってくださる方が7名ほど、行列と言うほどではありません。「春樹で行列できないけれど、古本待つ人ちらほらと」という本屋風景です。
珍しく1階に人だかりができています。あちこちで予告をしていました、F店長の蔵書放出フェアです。〈身辺整理・古本100円均一〉の棚に多くの人が集まってくれます。彼、3千冊を持ち込んでいます。「全部売る(売れる)」と豪語、店に手数料を渡し、手元に戻るお金で「大ドンチャン」を宣言しております。蔵書を手放す、憂いを残さず、来たるべき旅立ちに備える……、見事な生きざまです。貧乏性の私には、このフンギリがつきませぬ。この覚悟を見習わなくては。彼にも葛藤があったことでしょう。1冊1冊に思いがあるはずです。また読んだ本・集めた本は彼の内面でもあり、それを人目にさらすことは、自分のすべてを曝け出すことでもありましょう。潔いです。しかし逆を申せば、本が売れると彼の過去はきれいに消えてしまうということです。すべてチャラ、ご破算で、新しい人生が始まってしまうのです。うまい考えです。彼の過ち・苦しみを100円で引き取ってやってください。これも功徳です。袖摺り合うも因縁というものでございましょう。今日も多くの善男善女が100円置いて本を拾うて帰ります。1冊でいいのに、10冊20冊と。連日お越しの方も。本人は当然、私たちも手を合わせています。「一杯呑める」。

参考図書

◇海文堂書店『ほんまに』第11号
海文堂書店が神戸と本をテーマに年2回刊行するPR誌の最新号。定価税込み5百円。巻頭特集として、6人の若手書店員が本屋の現状や問題点、あるべき本屋像を語り合う「非カリスマ書店員座談会10年後も本屋でメシが食えるのか」を収録。「街を写す」「神戸とミステリー」などの連載も読み応えある1冊。

読書活動優秀実践校などを表彰/子ども読進フォーラム

「子ども読書の日」を記念した「子どもの読書活動推進フォーラム―国民読書年を迎えて―」(文部科学省、国立青少年教育振興機構主催)が4月23日に東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで開かれた。
式典では主催者を代表して高井美穂文部科学大臣政務官が「今年は国民読書年。一人でも多くの子どもがすばらしい本と出会い、これからの人生が意義深いものとなるよう期待する」とあいさつ。また、来賓の文字・活字文化推進機構・福原義春会長は「日本は国際化の大きな波に洗われており、これまで以上に幅広い創造力を身につけた人材を求めている。子どもたちが読書習慣を身につけ生涯にわたって学び続ける国民に育ってほしいと願っている」と述べた。
続いて、文部科学大臣表彰として読書活動優秀実践校、子どもの読書活動優秀実践図書館、子どもの読書活動優秀実践団体の代表を表彰した。なお、個人で久住邦晴氏(くすみ書房・北海道書店商業組合理事長)が表彰されている。この後基調講演「読書力と言語力『ことばの力』を育む」とパネルディスカッション「子どもの読書活動を推進するために社会全体でできること」が行われた。

「春の書店くじ」抽せん会

第14回「春の書店くじ」の抽せん会が5月7日午後5時から東京・神楽坂の日本出版クラブ会館で開かれ、特賞「図書カード5万円分」をはじめ各賞の当せん番号を決めた。
抽せん会は日書連・杉山和雄増売委員の司会で進行。冒頭で大橋信夫会長は「春の書店くじも第14回を迎えた。書店くじで少しでもたくさんお店に来ていただきたいということで、いろいろ工夫している」とあいさつした。
続いて舩坂良雄増売委員長が経過報告を行い、「春と秋の年2回実施している書店くじは、特賞が図書カード5万円になった。日本図書普及と一緒になって読者還元に力を入れていきたい。書店が厳しい状況でなかなかくじを買っていただけないが、出版社、取次にもぜひ書店くじを購入して読者に配っていただき、一緒になって盛り上げていただければと思っている」と述べた。
このあと抽せんを行い、抽せん会出席者の中から選ばれた秋田書店・村山光磨取締役、中央社・大谷敏夫取締役、日本出版インフラセンター・大江治一郎事務局長ら5氏がボウガンの射手をつとめ、特賞から4等賞までの当せん番号を決定。日本書籍出版協会・小峰紀雄理事長の発声で乾杯した。

投稿「ポイントカード問題を考える」/日書連相談役・文誠堂書店八田哲弥

昨年11月に当支部内(池袋)にヤマダ電機の新規出店があった。そこに書籍売り場を設け開店記念セールとして5%のポイントサービスを行う(現在通年3%)という情報が入ってきた。
支部内で見過ごすわけにはいかないと結論し、当該出版社に抗議文を送るということになった。抗議文の作成に当っていろいろ調べた結果、以下の事柄が判った。
1、公取委は再販制度の弾力運用の一つとして、低率のポイントサービスを容認するような発言をしてきた。(ここに混乱の根本がある)
2、再販出版物として、市場に出した出版社は自社の出版物について、付加した条件をその都度公表すべきである。
例えば、①わが社は再販違反に繋がるポイントサービスは認められないとか。②わが社は最高3%まで認めるとか。③小売店は実施するポイント率を夫々の出版社に申告し、了解を得た上で実施するとか。
少なくとも上記の1・2項の事柄にわが業界が留意していれば、こんにちのなし崩し的再販廃止傾向はみられなかったと思う。そこで支部長(渋谷真氏)と同道し日書連の再販研究委員会と懇談した。さいわい本件への考え方、今後の取り組み方等の意見の一致をみたので、出版社への抗議行動はしばし保留することとし、当支部としては再販研究委員会の後方支援にまわることにした。

出版販売金額4・1%の減/2兆円の大台を割り込む/出版指標年報

出版科学研究所が発行した『2010出版指標年報』によると、2009年の出版物(書籍・雑誌合計)の推定販売金額は前年比4・1%減の1兆9356億円となった。2兆円割れは1988年以来21年ぶりで、前年比マイナスは5年連続。
書籍の推定販売金額は8492億円で、前年比4・4%減。この10年間で03年の4・6%減に次ぐ2番目の落ち込みとなった。販売部数は7億1781万冊で4・5%減。08年の血液型、自己啓発、タレント自伝ものブームのような、関連書が賑わう現象がほとんどなかったことが要因とみられる。金額返品率は前年比0・5ポイント増の40・6%。98年の41・0%に次いで2番目に高い数値となった。
新刊点数は7万8555点、前年比2・9%増となり、3年ぶりに増加に転じた。流通ルート別の内訳は取次仕入窓口経由の新刊が2・3%増の6万914点で3年連続の増加。一方、注文扱いの新刊は5・3%増の1万7641点。
新刊推定発行部数は2・8%減の3億8608万冊。新刊1点当たりの発行部数は4900冊で前年より300冊減った。販売状況が悪化しているため、1点当たりの部数をさらに引き締めるという傾向になっている。新刊平均価格は1146円と24円(2・1%)下落した。
ミリオンセラーは、『1Q84(BOOK1・2)』(新潮社)と『読めそうで読めない間違いやすい漢字』(二見書房)の2点にとどまり、昨年から5点減少した。毎年ミリオンセラーを出してきた教養新書は低迷し、09年はミリオンが出なかった。また、ドラマ化・映画化作品は多かったものの、話題作以外の商品が振るわなかった。
新刊点数をジャンル別で見ると、単行本3・6%増、文庫本3・8%増、新書本6・0%増、事典・辞典11・2%増など主要部門は揃って増加。新書は、大ヒットの可能性がある分野として依然創刊活動が活発で、新規参入が続いている。文庫も新レーベルの創刊が19と、点数増の大きな要因になっている。
雑誌の推定販売金額は1兆864億円、前年比3・9%減で12年連続のマイナスとなった。内訳は、月刊誌が3・2%減の8445億円、週刊誌が6・1%減の2419億円。どのジャンルも総じて振るわず、グッズ付き雑誌の増加や価格を改定する雑誌が相次ぎ、全体の平均価格は3・3%増加したものの、不況の影響もあって売行きはむしろ悪化した。
推定販売部数は6・9%減の22億6974万冊で、前年の6・7%減を超えて過去最大の落ち込みを記録した。内訳は月刊誌が5・9%減の15億1632万冊、週刊誌が8・9%減の7億5342万冊。販売金額は価格の大幅な上昇で売上げ減がカバーされているが、販売部数は如実に売上げ不振を示している。金額返品率は0・3ポイント減の36・2%。
年間の創復刊点数は135点で前年より42点減少。89年(112点)以降では最少の点数だった。分冊百科は前年より9点多い32点が創刊されたが、部数水準の低い企画が多かった。一方、休廃刊点数は3点増の189点で、08年に続き有名雑誌の休刊が相次いだ。

日書連のうごき

4月5日東京国際ブックフェア出展者説明会に大橋会長が出席。
4月6日学校図書館整備推進会議運営委員会に大川専務理事が出席。日本図書コード管理センターワーキンググループ委員会に岩瀬専門委員が出席。
4月7日情報化推進&図書館サポート合同委員会。「ためほんくん」プレ稼動記者会見。
4月8日出版倫理協議会事務局と都庁との意見交換会に石井局次長が出席。
4月9日出版社との再販研究意見交換会に岡嶋常任委員が出席。
4月13日メディアコンテンツストア万引対策協議会の立ち上げで大川専務理事が経済産業省を訪問。
4月14日東京古書組合創立90周年記念シンポジウムに大橋会長が出席。
4月15日JPO運営委員会に柴﨑副会長が出席。
4月19日第49回全出版人大会・役員・顧問会に大橋会長が出席。読進協常務理事会に大川専務理事が出席。
4月20日公取協4月度月例懇談会に影山専務理事が出席。三省合同デジタル懇談会利活用ワーキングチームに大川専務理事が出席。
4月21日各種委員会(増売、読書推進、指導教育、取引改善、流通改善、再販研究、広報、情報化推進、組織、政策)。小売公取協専門委員会。
4月22日4月定例理事会。雑協・雑誌公取協懇親パーティーに大橋会長が出席。ISBN第2回マネジメント委員会に柴﨑副会長が出席。九州雑誌センター第4回取締役会に大橋会長ほか役員が出席。
4月23日「ためほんくん」協賛出版社との打合せ会。「コミック10社の会」に田江理事が出席し、「ためほんくん」のデモンストレーションを実施。凸版印刷主催の「本屋の歩き方」懇親会に大川専務理事が出席。
4月26日東京国際ブックフェア実行委員会ブース打合せに難波事務局員が出席。組織対応問題で大川専務理事が全国中央会を訪問。出版物小売公取協の会長交代に伴い大橋新会長ほか役員が消費者庁を訪問。
4月27日再販研究出版社との意見交換に岡嶋常任委員が出席。
4月28日第596回文化産業信用組合理事会に大橋会長が出席。出版物小売公取協監査会。
4月30日出版物のデジタル利活用問題における経済産業省のヒアリングに大橋会長が対応。

ハイブリッド出版の土台作る/DNP森野常務、古書組合デジタル化シンポで

東京都古書籍商業協同組合は4月14日、東京・一ツ橋の国立情報学研究所で創立90周年シンポジウム「滅亡か、復権か―大規模デジタル化時代と本の可能性」を開き、古書店など総勢333名が出席した。また、当日の模様はツイッターとユーストリームでも生中継され、ユーストリームの視聴者は約70名だった。
冒頭、小沼良成理事長は「デジタルの世界は必ず来る。前向きに商機を確保したい。ビジネスモデルは五里霧中。ただ、古書業界は本に関する様々な分野と付き合いがあり、フリーハンドの状態。どのようにでも変化でき、対応が可能」と自信を示した。
長尾真(国立国会図書館館長)、森野鉄治(大日本印刷常務)、高野明彦(国立情報学研究所連想情報学研究開発センター長・教授)各氏が基調講演。この中で森野氏は、DNPが主導する出版業界再編について「いま起きているのは技術革新。出版をエンジニアリングするとどうなるか。モノ作り屋として一枚噛みたかった」と説明した。
新しいプラットフォームについては「最終的にはデジタル時代が来るかもしれないが、出版エンジニアリングのコンセプトとしてはデジタルの利便性とアナログのテイストを残したハイブリッド出版のプラットフォームを作りたい」との考えを示した。具体案については明らかにしなかった。
また、出版社と書店ではなく取次がマーケティングを担っている現状に疑問を示し、「古書店が一番マーケティングが進んでいる。目利きと値付けのできる古書店がこれから求められるビジネスモデルの最先端になる」と指摘した。
最後に高野、森野両氏に河野高孝氏(中野書店店主)を加えてパネル討論会を行った。

『東京・横浜・鎌倉』11月刊行/ミシュラン

ミシュランは4月22日、千代田区のコンファレンススクエアエムプラスで記者発表会を開き、『ミシュランガイド東京』に横浜と鎌倉を加えた『ミシュランガイド東京・横浜・鎌倉2011』を今年11月に刊行すると発表した。
日本ミシュランタイヤのベルナール・デルマス社長は、「横浜は日本でも最大規模の都市の一つ。興味を引かれる料理店がたくさんある。江戸時代から国際都市のイメージがあり、食にもその影響が色濃く現れているが、独自のスタイルを培っている。鎌倉は観光客のみならず関東在住の地元の方々にも人気の高いエリア。優れた神社やお寺があるが、料理店も負けておらず、ここでも素敵なお店を見つけている。読者に気に入っていただけることを祈っている」と話した。同ガイドの発売日、価格等の情報は9月に発表する予定だが、発行部数は日本語版は15万部、英語版は3万部を目指すとしている。
なお4月21日には、京都・大阪版に神戸を新たに加えた『ミシュランガイド京都・大阪・神戸2011』を10月に発行することも発表している。

催し

◇第26回郡山子どもの本展示会「チャイルド・ブックフェア」5月22日、23日の両日午前10時から午後5時半まで郡山市民文化センター1F展示室で開催。郡山市児童図書展示会実行委員会主催、日本児童図書出版協会共催。読み聞かせや児童書展示などが行われる。入場無料。

新副理事長に石崎孟氏が就任/雑協

日本雑誌協会は4月22日、東京・文京区の東京ドームホテルで第55回通常総会を開催し、新副理事長に石﨑孟氏(マガジンハウス)が就任。新常任監事に簗瀬誠一氏(毎日新聞社)が就いた。上野徹理事長(文藝春秋)と相賀昌宏副理事長(小学館)は再任。

新会長に山﨑厚男氏/取協

日本出版取次協会は4月27日の第58回通常総会で山﨑厚男氏(トーハン)を新会長に選出した。平成22年度の新役員は以下の通り。
▽会長=山﨑厚男(トーハン)
▽常務理事=古屋文明(日販)南雲隆男(大阪屋)郷田照雄(栗田)風間賢一郎(中央社)河野隆史(日教販)國弘晴睦(太洋社)雨谷正己(協和)
▽理事=近藤敏貴(トーハン)橋昌利(日販)齋藤隆巳(日本雑誌販売)
▽監事=関貴司雄(明文図書)山本和夫(公認会計士)
▽顧問=上瀧博正、金田万寿人、小林辰三郎(トーハン)


◇大学読書人大賞4月26日の公開討論会で、130人の聴衆を前に文芸サークル代表の大学生5人が討論。討論後の投票の結果、「2010大学読書人大賞」は森見登美彦著『夜は短し歩けよ乙女』(角川文庫)に決定した。

利益生む書店経営追求/全国トーハン会代表者総会

全国トーハン会代表者総会が4月26日、東京・文京区の椿山荘で開かれ、トーハン会代表者書店、出版社、トーハンから上瀧博正会長、山﨑厚男社長ら総勢275名が出席。山﨑社長から「利益を生み出す書店経営の追求」など、今年度の基本方針と営業施策の説明が行われた。
第1部の施策説明会で山﨑厚男社長は、全国トーハン会プレミアムセールが目標50億円に対して43億3700億円、達成率86・7%に終わったが、責任販売企画は目標250億円に対して411億8800万円となり、トーハン会の占有率が69・1%となったことを明らかにし、「全国トーハン会の存在がますます重要になっている」と称えた。
今期の書店向け基本方針については、「利益を生み出す書店経営の追求」を掲げ、①MVPブランドによる減価引き下げ、②MVPサプライによる無駄の排除、③売上減の阻止――の3点に言及した。特に売上減の阻止は「最大の命題」と強調。需要予測とPOSデータの把握で売るための仕入れへ転換し、MDとセールスプロモーションの強化により地域マーケットニーズへの適合を図りたいとした。書店を取り巻く課題としては「図書館市場」「デジタル化」への対応を挙げた。
近藤貴敏専務は、昨年8月から発売を開始したMVPブランドについて、「40~50%と破格のマージン率。ただし売りきっていただく。目利きの力があれば相応の利益を得ることができる」とメリットを指摘。これまで6点発売、参加書店2699店で売上1億2600万円、トーハン会は1764店で売上6600万円だったと報告。今年度の売上は前年度の6倍にあたる5億円を目標にしたいと述べた。
第2部のプレミアムセール表彰式では、1位山陰、2位北陸、3位岡山の各トーハン会に賞状が贈られた。山陰トーハン会の今井直樹会長は「地域と密着し、リアル書店として役割を果たしていきたい」と述べた。

訂正

5月1日付1面「日書連『本屋の歩き方』を後援」の記事中、参加表明取次で「日教販」が抜けていました。お詫びして訂正します。

本屋のうちそと

広辞苑第六版が発売された時、北海道書店組合はお客様が既に持っている旧版の広辞苑を日本語を勉強している外国人にプレゼントするという活動に取り組みました。沢山の辞典が海を渡りタイやカナダの大学に届けられました。国内各地の留学生たちにもプレゼントすることが出来ました。
学生たちからの礼状を読み返す度に、新たな感動が沸き上がってくるのを感じます。それと同時に、彼らから訊かれた素朴な疑問についても考えさせられるのです。彼らは新品の辞書を貰ったと思っていたのです。それくらい綺麗な物が多かったからです。10年も前の辞書が箱も帯までもがそのままにあったと言うことが不思議だというのですね。
彼らは広辞苑を開いて、知っている言葉を見つけるとマーカーで色を付けます。説明を読んで、判らない言葉に出会うと、またそれを引いて調べます。こうやって日本語の世界の大海原に乗り出していくのです。
これは今、話題の「辞書引き学習」と一緒なのですね。子供に辞書を買い与え、知っている言葉を見つけたら、付箋を貼っていくというアレです。深谷圭助先生は学習指導要領でいう4年生まで待つことなく、1年生から始めようと訴えています。
小学1年生と一緒に来店されるお母様たちにお買い上げいただくのは、殆どが漢字や計算のドリルです。テストでイイ点を取る練習をするよりも、辞書を引く楽しさを一緒になって、遊んであげられる親であったなら、どんなに素敵な事でしょう。
(広辞猿)
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