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平成23年1月15日号
「図書カード」安心して販売を/日本図書普及

読売新聞などで商品券の利用停止について報道され、書店への問い合わせが増えている。これを受け、日本図書普及は「当社が発行する全国共通図書カードと全国共通図書券はこれまで通り変わりなく使うことができます」とする告知用文書を作成。店頭やレジ周りに掲示し、客に周知するよう加盟書店に求めている。この文書は同社HPからダウンロードできる。

年末年始の売行きは好調/取次調べで105%前後に

トーハン、日販調べの年末年始(12月29日~1月3日)の書店店頭売行動向は、トーハン調べで年末3日間が106・6%、年始3日間が105・4%、合計106・1%。日販調べで年末105・8%、年始104・0%、合計105・0%と、好調なスタートとなった。
トーハン調べ(POS店1474店)によると、年末年始6日間のジャンル別動向は、書籍101・4%、雑誌105・9%、コミック117・2%、MM128・8%。コミックは年末122・6%、年始114・4%と、年末年始とも2桁の大幅増となった。
日販調べ(1578店)の年末年始売上動向は、書籍101・5%、雑誌108・9%と、特に雑誌が堅調だった。
書籍の内訳を見ると、文芸書(124・0%)、ビジネス書(113・4%)、新書(112・1%)が2桁増と好調。一方、実用書(85・2%)をはじめ専門書、文庫、児童書は前年割れとなった。
雑誌は期間計でコミックが118・2%の大幅増となったほか、週刊・隔週刊誌111・0%、月刊・隔月刊誌104・4%とも好調だった。ムックは98・1%と前年割れとなった。
エリア別では期間計で特販103・7%、首都圏105・8%、東部107・2%、中部109・4%、関西・岡山103・1%、中四国・九州102・0%。

協力して不況克服へ/名刺交換会で出版5団体

2011年出版関係新年名刺交換会が1月6日正午から東京・神楽坂の日本出版クラブ会館で開かれ、出版社、取次、書店など出版業界関係者580名が出席。新年の門出を祝い、不況脱出への決意を新たにした。

新年名刺交換会は新春を祝い江戸の伝統を活かした粋で勇壮な助六太鼓の演奏と獅子舞でスタート。写真右から日本書籍出版協会の相賀昌宏理事長(小学館)、日本雑誌協会の上野徹理事長(文藝春秋)、日本出版クラブの江草忠敬副会長(有斐閣)、日本出版取次協会の山﨑厚男会長(トーハン)、日書連の大橋信夫会長(東京堂書店)の各氏が出版5団体を代表して壇上に上がり、江草副会長が「いかなる情報手段が現れても、出版が本来持っている基本理念を崩さず、1年間頑張っていきたい」とあいさつし、ワイン乾杯で新年の門出を祝った。
出版5団体代表のあいさつは「出版クラブだより」に掲載されて当日配布された。日書連・大橋会長のあいさつ要旨は以下の通り。
新年あけましておめでとうございます。日書連が全国の多くの書店から求められているものは、「環境改善」にあると思います。その代表的なものとしては取引問題、具体的な案件の一つは「送品・返品同日精算」の問題です。今年は、大手取次会社2社様から前向きの回答が得られるようですので、大いに期待しておるところです。
この問題は、長い年月の中でいつの間にか書店のキャッシュフローを大きく圧迫してしまっているという現実の問題提起でもあります。委託商品を出す出版社は、「店頭展示をして、読者の目に触れる機会を多くしたい」という思いが込められていると思います。ところが実際はどうか。取引取次店からの請求は、送品分全額請求で、書店は翌月百%支払いを余儀なくされています。返品締め日後に送品されたものまで請求される。書店は少しでも次の請求を減らすべく、委託期間内のものでも返品せざるを得ない。輸送上のタイムラグはともかく、せめて返品着荷処理が出来る日までの送品請求にして欲しいというものです。取次会社様のみならず版元各位にも是非この点はご理解願いたいところであります。
最近つくづく思うのですが、書店は自由裁量として許されている範囲が限られています。本の仕入権(選択権)、処分権、いずれもありません。確かに再販制度の存在意義はありますし、その中での委託制度、買切り制度であることも充分理解しているつもりですが、これだけ市場が疲弊してきているだけに、時限再販、部分再販等で思い切った工夫をしていかないと、出版業界全体が消滅してしまうのではないかと危惧するような次第です。この問題は、私ども内部でも慎重に検討し、骨格がまとまってから、改めてご提案申し上げたいと考えています。
日書連は、デジタルコンテンツ時代に突入しつつある現在、何が書店店頭で出来るのか真剣に検討し、一つの試みとして本年1月から「ためほんくん」の本格稼働に入ることにしました。これは、書店店頭でコミックの試し読みが出来るシステムです。協賛出版社が12社、扱いコンテンツ数が2100点、導入店数160店、導入台数200台でスタートすることになります。幸い、昨年の三省デジ懇でも「ためほんくん」は大きく取り上げられました。次いで、その延長線上で総務省が「新ICT利活用サービス創出支援事業」に取り組み、そこでも書店の活性化を取り上げています。電子書籍時代を迎えるに当たり、書店を元気付ける報告書を期待するとともに、書店手作りの「ためほんくん」をしっかり育てていければと考えています。
多くの難題が山積していますが、問題点を一つひとつクリアしながら、あるべき書店像を追い求めていきたいと考えております。

うみふみ書店日記/海文堂書店・平野義昌

皆様、良い新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
新春雑感。
私、早々の不覚、妻の実家に向かう電車内でのことです。正月用に取って置いた1冊をめくっておりました。本の世界にすっかり入って思わずジーンときてしまいます。ここで涙を流してはならぬと堪えていますと、水分が鼻の方に回ってきます。それでも堪えきれずに一粒二粒こぼしてしまいます。
「どうなさいました?」
隣の女性が声を掛けてくださいます。声だけでその人の優しさがわかります。以下()は私の発言。
(いや、なんでもございません)
ちょいと格好をつけています。
「どうぞこれを」
キレイなハンケチを差し出してくれます。
(ありがとう、お気持だけ……)
明らかに、夢でしょう。
「アンタ、着いたで、降りるで」
小突かれました。隣の美女は妻でした。もう、初夢かいな。
大晦日の歌番組で、長いこと歌った女性がいましたな。
(説教臭い歌、歌うな!)
思わず叫んでしまいました。
(あんたとこは、見返りがないと便所掃除せーへんのか?)
悔しいのは、メロディがついつい口を衝いて出てしまうことです。
その大晦日から問い合わせが殺到したのは、柴田トヨ『くじけないで』(飛鳥新社)です。多くの方が新年の準備を終え、テレビをご覧になって感動したようです。すぐに在庫がなくなりました。こういうことがないとベストセラーは生まれないです。本書は昨年3月から売れ続けて、新年の重版で百万部に乗るそう、著者と作品に力があるということです。
本を読みたいのだけれど、何を読めばいいのか?という人が多いのでしょう。週1回でも月に1度でも本屋に来てください。本があなたを「読んで」と呼んでくれますから。
当店の年末年始のベストは「トヨさん」で、続いてP社小説大賞のイケメンさんです。仰山仕入れていますから、もっと売れてくれないと困りますな。次は『もしドラ』、お笑い芸人さんが「もしドラえもんが~」とネタにしていましたが、もうビジネス書のワクを超えています。コミック化、アニメ化、映画化と戦略が進んでいます。「ドラ」と「お婆ちゃん」で思い出しました。「朝ドラ」のお婆ちゃん、私、東映任侠映画時代からのファンですが、ずっと「じゅんこ」と思っていましたら、復帰した時に「すみこ」になったそうで、今ごろ気が付く大ボケです。
暮れにオープンした大阪のメガ書店は大盛況で、情報通によりますと、近隣の既存店の売り上げも落ちていないそうです。それは結構、万々歳でしょうが、そうか、ウチが食われたのかー!
(それは関係ないと思う)
年末年始のご挨拶文をくださった全国の出版関係女性陣の方々、ありがとうございます。どうか、他の男性にも振り分けてくださいな。嫉妬の視線に、おっさんは耐えられない、もう辛いです。
(まだ夢見てます)
相変わらずのアホ話ばかりです。本年もお付き合いくださいますよう、お願い申し上げます。
忘れていました。暮れに昔の書皮をご寄贈いただきましたが、これが関係者初見で、今年はこの調査をしなければなりません。
(他にせなあかんこと、いっぱいあると思うけど)

再販を当面見直す予定なし/公取委・松山事務総長が明言

公正取引協会の主催する「平成22年12月度月例懇談会」が12月20日に開催され、公正取引委員会の松山隆英事務総長が「独占禁止政策の回顧と展望」をテーマに講演。松山事務総長はこの席上で、「著作物再販を当面見直す予定はない」と明言した。
この講演で松山事務総長は、1947年に独占禁止法が制定、施行された初期の混乱期から、法改正整備が進み、その運用が強化された2010年の現在に至る競争政策の回顧及び今後の課題と展望について解説した。
講演終了後の質疑応答で、舟橋和幸・公正取引協会常務理事(元公正取引委員会経済取引局長)が、「著作物再販制度は、平成13年3月に当面存置の結論が出て、弾力的運用が求められた。以来、今日まですでに10年が経過した。その後の対応と公取委の現在の考え方を聞かせて欲しい」と質問した。
これに対し松山事務総長は、「公取委は、著作物再販制度の弾力的運用・流通改善についての意見交換の場として、関連事業者、消費者、学識経験者を構成員とする『著作物再販協議会』を設置し、平成20年までに8回の会合を重ねて取り組んできた。現在は各業界と現状について個別のヒアリングが進行中だ。公取委としては、当面、著作物再販を見直す予定はない」と回答した。

書店の最終処分権「時限再販で対応可能」/書協・菊池副理事長が見解示す/出版流通改善協議会・再販説明会

出版4団体で構成する出版流通改善協議会の「再販関連」会員説明会が、12月17日午前11時から神楽坂の日本出版クラブ会館で開催された。
開会にあたり同協議会の相賀昌宏委員長は「書店でのポイントカードがお客様へのサービスとしてどんどん増えている。出版社の立場は販売価格の維持が原則ではあるが、現実的対応としてある程度のサービスが商売に必要ならば認めていかざるを得ないと思う。書店の意見をさらに調査し、日書連とも話し合っていきたい」とあいさつした。
『2010年出版再販・流通白書№13』について同協議会の早坂三雄委員(小学館常務)が概要を説明した後、主婦の友社と小学館から責任販売等の事例報告が行われた。
主婦の友社の藤井孝行執行役員は『シリコンスチームなべつき使いこなしレシピBOOK』の取り組みを紹介。10月発売で7万部からスタートして年内に25万部到達の見込みだと報告し、成功の要因として①同様の高い商品がある中、安い価格で出せた②多くのテレビ番組で紹介された③35%の書店マージン――をポイントにあげた。
小学館の友弘亮一書籍営業グループゼネラルマネージャーは同社の計画販売制(責任販売制)施策について、委託販売制と計画販売制という複数の取引条件を併用しているのが大きな特徴だと説明。2010年は、「重版からの計画販売受注」「セット販売については計画販売のみの受注」といった新たな取り組みを行ったと報告した。
最後に書協の菊池明郎副理事長は「日書連の年末懇親会で大橋会長が『本の最終処分権がほしい』という発言をされたが、これは現行制度の枠内でできる。それなりのマージンを考え、時限再販を適用することで最終処分権を書店に渡すことができるだろう。まだ責任販売等に取り組んでいる出版社は少なく、もう少し広がれば書店に何がしかの助けになるかと思う。ともかく出版社が書店の要望に沿った形のものを提供していかないと前に進まない。来年も私どもの社で工夫していきたいと思っているし、ぜひ各社で課題として取り組んでいただきたい」と述べた。

電子書籍は情報/公取委が非再販の根拠を明示

出版流通対策協議会(流対協)は昨年9月30日、公正取引委員会に電子書籍が非再販商品であると判断した根拠について明らかにするよう申し入れを行ったが、このほど公取委はホームページの「よくある質問コーナー」に回答を掲載した。
公取委は、著作物再販適用除外制度は独占禁止法の規定上「物」を対象としており、ネットワークを通じて配信される電子書籍は「物」ではなく情報として流通しているとの認識を示し、「電子書籍は、著作物再販適用除外制度の対象とはなりません」と結論づけている。

ムダのない商品供給行う/トーハン新春の会

2011年トーハン新春の会は7日午前10時半から東京・目白の椿山荘で開かれ、書店、出版社など総勢2352名が出席した。
冒頭あいさつで近藤敏貴社長は取引先1474店の年末年始6日間の売上状況について、書籍は101・4%、雑誌は105・9%、コミックは117・2%、マルチメディアは128・8%、総合で106・1%になったと報告。「良いスタートを切ることができた」と評価した。
今年のテーマは「いま起きている変化にどのように対応していくか、言葉ではなく行動で示すこと」とし、「多くの情報の中から書店店頭で販売に活かすことができるデータを分析して読者と結びつけることを目指す」と述べた。
キャッチアップした需要を商売に結びつけるための具体的な仕組みとして書店向け総合情報SAシステム「TONETSV」の提供を開始すると発表。「販売に活かすことができる情報を書店現場に提供するもの。テレビ放映された本の情報を10分後に書店店頭に送信し、また新刊・近刊情報を流すことで、需要予測に基づく精度の高い配本を目指す。また、書店業務をサポートするため、在庫管理や売上管理について書店現場とトーハンの営業が情報共有化を図り、増売とムダの削減に一体となって取り組む。今年はこのシステムを核にトーハンの営業と仕入を大きく変える。全営業マンのベクトルを書店売上の一点に向けていく。出版社とのオープンネットワークも早急に構築し、3者が同じ情報を同時に共有する形を年内に実現したい。新体制になって勝負の年。全役職員が力を合わせて頑張る」と述べた。
来賓の豊川堂・高須博久社長はトーハンに対して「電子書籍も書籍のうちというスタンスで取り組むべき。現在の商流の中で商売を広げる可能性の追求を」、出版社に対して「著者と密にコミュニケーションをとり、読者が喜ぶ本を作ってほしい」と求めた。
特別ゲストの作家・高田郁氏あいさつのあと、トーハン・山﨑厚男会長、近藤社長、豊川堂・高須社長により鏡開きが行われた。

需要精度上げ返品削減/JPO近刊情報センター説明会

日本出版インフラセンター(JPO)は12月7日、東京・神楽坂の日本出版クラブ会館で、刊行前の出版物の書誌情報を一元的に収集し、取次や書店に配信する「JPO近刊情報センター」について説明会を開催。出版社、取次、書店など300名を超える業界関係者が出席した。
同センターは総務省の委託事業「次世代書誌情報の共通化に向けた環境整備」の一環として、4月の開設を目指して実証実験を行っているもの。
出版社はウェブ上でタイトル、著者名、ISBNなど50項目(19項目は必須)の書誌基本情報を書き込む。同センターは収集した近刊情報をサーバで管理し、データベース上で書店や取次に公開する。同センター推進委員会の永井祥一座長は同センターの役割について「情報を配信するだけで、情報の内容には責任を負わない。取引には口を出さない」と説明した。
近刊情報を書店経由で読者に伝えることで、出版社は事前リサーチを図り、需要予測の精度を上げて返品削減に結びつけることが期待されている。書店は店頭や外商で事前予約を取るための環境が整備される。ただ、注文対応はしていないため、情報は無料で手に入るが、注文した本が確実に手に入るわけではない。
同センターにはすでに講談社、小学館、筑摩書房、版元ドットコム、白泉社、創元社、集英社、アマゾンジャパン、紀伊國屋書店、三省堂書店、メトロ書店、丸善、本屋の村などが参加しており、ネット21、書協、大学生協も参加を検討しているという。

営業力強化とコスト削減を/栗田新春あいさつの会

「2011栗田新春あいさつの会」は8日午前11時から東京・板橋区の栗田新物流センター4階大ホールで開催。出版社、書店など248社・480名が出席した。
冒頭、郷田照雄社長があいさつ。「創業93年の歴史の中で大きな節目が2つあった。一つは平成16年に旧オーナー家からほぼ全量の株式を取得したこと、もう一つは21年に大阪屋と共同出資で㈱OKCを設立したこと。新しい会社に生まれ変わろうと努力している。
第2次中期経営計画の第1年度が昨年9月に終了した。昨期は微減収増益の決算になった。いっそうの返品率改善が課題だ。今期はOKC戸田センターを実現し、物流業務の円滑な移管によるコスト削減を図りたい。また、OKCへの物流移管により栗田に残るのは営業業務となる。販売・仕入を強化し、売上増と返品率改善を図る」と語った。また、私見と前置きして「営業力強化のため、本社を現在の板橋から足場のいい都心に近い場所へ移転したい」との考えを示した。
大阪屋の南雲隆男社長は「OKCが本格稼働する。書店にしっかりした物流を供給したい」と述べた。大阪屋友の会連合会の田村定良会長は、栗田会との協力関係強化に意欲を示した。来賓の小学館の早川三雄常務は「栗田と大阪屋が力を合わせれば新たな可能性が生まれる。本の力を信じて道を切り開こう」と祝辞。書店を代表してあいさつした南天堂書房の奥村弘志社長は、同氏が企画して昨年11月に開催した第1回首都圏書店大商談会が成功裡に終わったことを報告し、10月下旬に秋葉原で開催する第2回への協力を要請。「いま生き残っているのは予選を通過して決勝に進出した書店。規模に関係なく努力した結果。行動しなければ本は売れない。若い人たちと力を合わせて夢のある業界にしたい」と述べた。
郷田、奥村、早川の3氏にNET21の大野裕彦社長が加わり鏡開きの後、大野氏の発声で乾杯した。

教育専門取次として力発揮/日教販市会

第60回を迎える日教販春季展示大市会は、6日午前9時半から四谷のスクワール麹町で開催された。
5階の展示場では市会目録掲載商品3900点全点を陳列したほか、新学期の店頭展開に役立つ情報コーナーを展示。3階会場では「新しい小学校学習指導要領の実施に伴う小学校学参店頭展開」をテーマに書店研修会を実施、文理の滝川尚書店営業部課長による「教科書が変わると、準拠問題集が売れる」、学研マーケティングの小林伸一学参・辞典販売課課長による「小学学参・小学辞典市場と新学期の販売について」と題する講演が行われた。
午後1時からのセレモニーで日教販・河野隆史社長は「今年度から小学校の新学習指導要領が改訂され、今後数年間にわたり業界にビジネスチャンスが到来する。教科書の学習内容充実が図られ、授業時間も増加する。小学生の父兄に店頭でどうアピールしていくかが重要になるだろう。子どもたちの学力向上が叫ばれるときだからこそ、家庭学習の重要性を訴えていきたい。当社の最大の課題は、営業力の強化と物流の効率化を柱とする経営改革を着実に実行し、安定した経営を実現すること。日販との業務提携も営業面、物流面の各分野で進めていく。今後も教育の専門取次としての役割を果たしていきたい」とあいさつした。
続いて、来賓を代表して日書連・大橋信夫会長があいさつ。国民読書年や電子書籍など昨年の動向を振り返り、「厳しい状況の中、書店や出版業界が生き残る道を考えると、現場の人々の工夫やアイデアが生きなければいけない。だが、そうした工夫の根底となるものが書店には少ない。そこでショタレ本などの処分権をいただけないだろうかと昨年暮れに申し上げた。日書連は再販擁護の立場に変わりはない」と述べた。
この後、辞典協会・鈴木一行理事長の発声で乾杯。福島日教販会・西猛副会長(福島県書店商業組合理事長)から河野社長に白河ダルマが贈呈され、来賓全員で片目を入れて新春の学参商戦を祝った。

流通効率化へ改革進める/日販新春を祝う会

「人に夢を本に未来を」をキャッチフレーズに、日販の「2011年新春を祝う会」が7日午前10時から港区のザ・プリンスパークタワー東京で開催され、書店、出版社、取引先、日販グループ関係者など総勢2111名が出席した。
開会にあたりあいさつした日販古屋文明社長は、年末年始(12月29日~1月3日)の書店売上動向について、書籍は101・5%、雑誌は108・9%、合計では105・0%となり、5年ぶりに前年比プラスになったと報告。
日販の推進する諸施策について、「取引先と目標を共有し、達成された成果をシェアするパートナーズ契約を昨年から実施し、現在、インペナ契約、インセンティブ契約、MPDの契約をあわせて全取引の51%がこの新しい契約となっている。出版社との契約のシェアは26・6%で、これを早急に50%にもっていきたい。書店支援策については、『HonyaClub』に311書店が加盟し、会員は400万人を超えている。6月には会員向けサイトと『本やタウン』を統合し、『HonyaClub.com』としてリニューアルオープンし、リアルとネットの融合により本に関する読者のニーズを最大限吸収する。今年は、今の流通をさらに効率の良いもの、顧客のニーズに応えるものに変えていきたい。取引先と力を合わせて改革を進める」と述べた。
来賓を代表してあいさつした有隣堂の松信裕社長は「パートナーズ契約は、日販、契約している書店・出版社と三者三様によい結果を得られていると思う。日販の施策は業界の先陣を切るものがたくさんあり、今後も先頭を切ってほしい。今までのように簡単に出して簡単に返品するという時代ではなくなる。作るほうも売るほうも出版物を大切に扱っていきたい。この業界が縮小均衡に陥らないように努力を」と述べた。
日販古屋社長、柴田副社長、有隣堂松信社長、講談社野間省伸副社長により鏡開きを行い、野間副社長の音頭で乾杯した。

本屋の村が近刊情報利用の実験参加/書店支援サービスで

本屋の村有限責任事業組合は日本出版インフラセンター(JPO)が行う「近刊情報センター実証実験」に参加し、近刊情報の提供を開始した。一般書店向きの支援サービスを提供することを目的に参加し、出版社が作成した新刊情報を簡単に利用できるようにデータ変換して、インターネットで閲覧と印刷できるようなシステムを試作した。
実験段階で参加出版社が少なく発注のためのインフラが整っていない状況にあり、即座に活用できる状況ではないが、いずれ参加出版社が増えれば、書店にとって近刊情報を知り活用するための有益な媒体になることが期待される。
本屋の村試作ホームページ(http://www.hon-shop.com/onlyuser/jpo/menu.php)
(岩根秀樹広報委員)

わが社のイチ押し企画/角川書店・角川グループパブリッシング・書籍グループ

明けましておめでとうございます。旧年中は格別なるご支援、ご協力を賜り誠にありがとうございます。
2011年の弊社が力を入れる商品は、今年で創刊10周年を迎える新書レーベル「ワンテーマ21」でございます。
「世の中の人が〝本当に知りたいこと〟〝いま一番に求めている情報〟とは何か」を編集方針の第一に挙げて創刊された「ワンテーマ21」。そのコンセプトを十二分に発揮しつつ、2011年という節目の年を、10周年フェアで1年間盛り上げていく所存です。
その第一弾を飾る発売中の1月新刊には、強力なラインナップ4書名を揃えました。
まずは野村克也氏著の「野村ボヤキ語録人を変える言葉、人を動かす言葉」。野村再生工場の異名をとる著者が、経験から導き出した人間再生の極意とは何か、を熱く語る一冊となっています。さらに、〝デキる夫の作り方のコツを教えます!〟 というキャッチコピーの野村沙知代さん著「夫の転がし方」にもご注目ください。ご夫婦での同時発売はマスコミの話題になること間違いなしです。続いては昨夏のワールドカップで注目を集めた遠藤保仁氏による「信頼する力ジャパン躍進の真実と課題」、そしてテリー伊藤氏著の「バカの正体」と、こちらも目が離せない作品です。
2月新刊以降も、羽生善行氏の「続・決断力(仮)」等強力な執筆陣を揃え、10周年フェアを盛り上げていく所存です。
さらに4月からは、1か月ごとに全国9エリアを周るオリジナルフェアも予定しており、これまで新書に興味のなかった方や、「ワンテーマ21」を知らなかった方にも関心を持っていただける企画としたいと考えております。
角川グループでは、編集・営業・宣伝とグループ各社が総力をあげて「ワンテーマ21」10周年キャンペーンに取り組んで参ります。ぜひとも貴店店頭でのご展開に、ご支援、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

わが社のイチ押し企画/学研教育出版・辞典編集室日本語辞典編集長・森川聡顕

平素は格別のご愛顧、ご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。2011年が皆様にとって幸運な一年になりますよう心より祈念いたします。
さて、昨年11月に「改定常用漢字表」が告示され、29年ぶりに常用漢字が改定されました。ここ十年ほど続いた漢字行政の集大成となり、漢和辞典、漢字関連本の市場が盛り上がることと期待しております。
また、今年の4月からは小学校の、来年は中学校の、再来年は高校の学習指導要領、教科書が改定されることになり、常用漢字への対応が注目されております。
私共出版社も商品の充実をはかり、書店の皆様とともに新学期商戦を盛り上げていきたく存じます。
今回、弊社の「イチ押し企画」として『漢字源改訂第五版』を紹介させていただきます。
『漢字源』はもともと、次の特長がありました。
①語源に詳しい。
②漢字数、熟語数、イラスト数が多い。
③漢字を探しやすい工夫が豊富で、解説も丁寧で、読者に親切。
その上で、今回の改訂で次の内容を加えました。
①「改定常用漢字表」に対応しました。
②訓読みの、漢字の部分と送り仮名の部分との区切りをつけました。
③漢文用例の訓点と出典を整備し、必要に応じて解説を入れました。
④字形ロゴの下に、活字と手書きの違いについて解説しました。
見本をご覧いただいた高校現場の先生方からもご好評をいただき、弊社営業も期待を込めて促進しております。書店の皆様におかれましても、倍旧のご支援を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

わが社のイチ押し企画/金の星社・出版部・阿部文

「スポーツ大陸」というドキュメンタリー番組があります。2004年4月から、NHKで毎週放送されている人気番組です。毎回、トップアスリートたちを密着取材し、選手たちの心に寄りそって、喜びや悲しみ、不安や苦悩といった様々な心情をカメラでとらえながら、知られざる物語を掘り起こしている番組です。
この番組に登場する選手たちは、それぞれ自分の限界に挑みつづけ、目の前に立ちはだかる壁を必死に乗りこえようとしています。見えないプレッシャーに立ちむかい、どうしたら競技で最高のプレーができるのか常に考えつづけ、また、試合では強敵に真っ向勝負をかけていく人たちです。
選手たちのエピソードの中では、果てしなく繰り返されるトレーニングの過酷さや、勝利と敗北の非情さ、勝敗の間に見せる人間らしさが描かれています。そして、夢をつかもうとする心の強さと葛藤もまざまざと描かれています。そんな憧れのスポーツ選手たちのドラマを見ていると、夢とは何なのか、夢をつかむことはどんな犠牲をともなうことなのか、ひしひしと考えさせられます。でも、同時に、夢のために闘いつづけるアスリートたちの懸命な姿に、わたしたちは思わず自分の人生を重ね合わせざるをえません。
小社では、昨年の9月から、この人気番組をもとにした本を刊行しはじめました。番組で特に好評だった人気選手を取り上げ、子どもから大人までの幅広い読者層を設定し、シリーズ全4巻、1冊に3名ずつの選手の番組内容を収録しています。世界で活躍するトップアスリートたちの真の姿を描いたスポーツ・ノンフィクションです。
『NHKスポーツ大陸野茂英雄・松井秀喜・小笠原道大』『NHKスポーツ大陸遠藤保仁・闘莉王・中村憲剛』『NHKスポーツ大陸松坂大輔・金本知憲・田中将大』『NHKスポーツ大陸石川遼・福原愛・髙橋大輔(1月中旬刊行予定)』。A5判上製、定価各1365円。

わが社のイチ押し企画/新潮社・出版部文芸第二編集部・大庭大作

畠中恵さんの(今年が作家デビュー10周年です!)初の〝武家物〟(かつ過去最長の)『ちょちょら』が今春刊行されます(「しゃばけ」シリーズ第10弾は、今夏刊行予定です)。
舞台は文政六年(1823年)の江戸。播磨の小藩、多々良木(たたらぎ)藩で、誰もが認める優秀な兄の跡を継ぎ新米留守居役(るすいやく)となった間野新之介(まのしんのすけ)の(思い切って、言ってしまえば)青春(成長)小説です。
留守居役というのは、自分の藩が危機的状況に陥らないよう、〝情報〟を武器に水面下で交渉(暗躍、ともいえるかもしれません)する(今でいうところの)〝外交官〟のような役職なのですが(インテリジェンス、という語を思い浮かべてみてください)、有益な〝ネタ〟を仕入れるためには江戸の世だってお金がかかります。がしかし、多々良木藩は、にっちもさっちもいかないくらいに困窮していたのです。さて、困りました。ただでさえ、優しく、不器用、さらに兄、千太郎に対するコンプレックスを持っている(でも、兄のことは大好きな)新之介はどうすればいいのでしょうか?
太平な世であれば、やり過ごすこともできたかもしれません。けれども、時代が許しませんでした。人の、家の、将来を劇的に変えてしまうもの悲しい事件、知りたくもなかったある真実との直面、そして、藩が無くなってしまうかもしれないとんでもない(逃げる事のできない)出来事が新之介を待ち受けていたのです。
先輩留守居役たち(岩崎という、兄に似ている見目麗しい先輩は、相当に恰好良いです)の力を借りながら(ときに裏切られながら)、新之介は藩のために、己のために突き進んでいきます。
江戸城と、留守居役たちの憩いの場であり戦場でもある料亭(のような場所)で繰り広げられる信頼と疑心の交錯(江戸時代だって、いやな感じの人はいるのです)を描いた『ちょちょら』は、新しい〝畠中ワールド〟の開幕を告げる一冊です!乞うご期待!

日書連のうごき

12月1日図書館対応システム「選書ツール」の展開で取協・物流発売日研究委員会と意見交換。
12月2日第1回出版ハイブリッド流通推進会議に大川専務理事が出席。学校図書館整備推進会議に石井事務局次長が出席。
12月3日浪花剛相談役の社葬に柴﨑副会長が参列。
12月7日JPO近刊情報センター説明会に小沢総務部主任が出席。
12月8日日本児童図書出版協会忘年会に舩坂理事が出席。
12月9日再販問題研究出版社との意見交換会に岡嶋委員長ほか役員が出席。取次協会と「ためほんくん」対応で意見交換。
12月10日電子書籍配信関係で紀伊國屋書店と意見交換。
12月14日文化産業信用組合理事会に大橋会長が出席。JPO運営委員会に柴﨑副会長が出席。
12月15日「ためほんくん」出版社との意見交換会。
12月16日第3回出版販売年末懇親会。児童図書増売「心にのこる子どもの本新学期・夏休みセール」三者会談。各種委員会(増売、読書推進、年末懇親会、指導教育、取引改善、流通改善、再販研究、広報、消費税、情報化推進、組織、政策)。
12月17日定例理事会。第2回次世代書誌情報共通化会議に安倍専門委員が出席。
12月20日公取協月例懇談会に影山公取協専務理事が出席。
12月27日出版サロン会に大橋会長が出席。
12月29日事務局仕事納め。

受賞/野間文芸賞に村田喜代子氏/野間文化財団

野間文化財団が主催する第63回野間文芸賞に村田喜代子氏『故郷のわが家』(新潮社)、第32回野間文芸新人賞に円城塔氏『烏有此譚』(講談社)、柴崎友香氏『寝ても覚めても』(河出書房新社)、第48回野間児童文芸賞に市川宣子氏『きのうの夜、おとうさんがおそく帰った、そのわけは……』(ひさかたチャイルド)が選ばれ、12月17日に帝国ホテルで贈呈式が行われた。
講談社野間省伸副社長から受賞者に賞状と副賞が授与された後、各賞の選考委員が選評報告。野間文芸賞の佐伯一麦選考委員は、「『故郷のわが家』は、連作短編として近来まれに見る達成だと思う。短編の名手である村田さんだが、短編の魅力に加え、長編小説としての面白さも堪能できる作品に仕上がっていた」と述べた。

わが社のイチ押し企画/マガジンハウス・営業局出版営業部・仙石譲

「新・片付け術断捨離」は2009年12月に発売以来、堅調に実売数を伸ばし、1年後の2010年12月には累計発行部数で25万部を突破しました。テレビ・新聞・雑誌など各メディアでも大変話題になり、「2010年ユーキャン流行語・新語大賞」にもノミネート選出されました。
「断捨離」とは、ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」をもとに生まれた言葉です。「断」=入ってくる要らないモノを断つ。「捨」=家にはびこるガラクタを捨てる。「離」=モノへの執着から離れ、ゆとりある〝自在〟の空間にいる私。つまり、「家のガラクタを片づけることで、心のガラクタをも整理して、人生をご機嫌へと入れ替える方法」。このように「断捨離」することによって、仕事の効率が上がり、早起きが楽しくなり、素敵な偶然が増え、自分を好きになっていきます。このような新しい世界を体験した「ダンシャリアン」と呼ばれる人たちが巷に溢れました。
その、やましたひでこ先生が満を持して2011年2月に「断捨離第2弾」にあたる「新・生き方術続・断捨離俯瞰力(ふかんりょく)」の刊行を予定しています。今回は片づけに留まらず、〝生き方〟や〝人間関係〟に更にフォーカスを当てていきます。やましたひでこ先生曰く、「第一弾で伝えたかったのは、断捨離で得られる感覚=自己肯定感。第二弾では、断捨離で得られる能力=俯瞰力について伝えたい」。つまり、モノと向き合うことで、俯瞰で物事を捉える訓練ができ、生きるのがラクになったり、ビジネスが効率よくなったりしていくのです。まずは「断捨離」の教えを端的に整理し紹介し、続いてモノから見えてくる人間関係や〝場の持つ力〟についてなど、片づけ関係の新たなエピソードや心がけを含め、分かりやすく提案します。乞うご期待!

わが社のイチ押し企画/河出書房新社・営業第二部第二課・大沢直美

2009年11月に発売した『なんでも!いっぱい!こども大図鑑』は、おかげさまで順調に版を重ねており、2010年末時点で9万部を突破いたしました。そして、2010年11月には「こども大図鑑シリーズ」として『こども大図鑑 動物』を発売し、好調な売れ行きを見せております。『こども大図鑑動物』も『なんでも!いっぱい!こども大図鑑』と同じように、従来の図鑑とは一線を画す圧倒的なビジュアルとレイアウトが最大の特徴で、多種多様な動物たちの世界に迫っております。
本書では、無脊椎動物から昆虫、魚類、哺乳類まで、単なる種の紹介ではなく、動物たちがどんなからだで、お互いにどんな関係を持ちながら厳しい環境をどうやって生きているのか、そんな動物たちの不思議とおどろきに満ちた「くらし方」を紹介しています。また、生態系や食物網、外来種や生物多様性といった、これからの時代を生きるこどもたちが知っておくべき問題をわかりやすく解説しています。本書は三部構成になっており、第一部「地球の生きもの」では、[分類][骨格][哺乳類][昆虫]など、動物たち世界をコンパクトに紹介し、第二部「生きるための技」では[からだの手入れ][伝達][身を守る]など、驚きに満ちた〝技〟の数々を紹介。第三部「生きもののくらし」では[生息環境][長距離の移動][共生]など、動物たちの不思議なくらし方を紹介。すべて見開き1テーマで構成しております。そして、旭山動物園前園長の小菅正夫先生より序文をいただき、また、米村でんじろう先生より推薦のお言葉をいただきました。
この「こども大図鑑シリーズ」は、2011年5月に『こども大図鑑 地球』、秋には『こども大図鑑 人体』が発売予定となっており、今後も多彩なテーマで刊行を続けて参ります。新しい時代を生きるこどもたちのために、「こども大図鑑シリーズ」を末永くご愛顧いただきたくお願いいたします。

京都府の体験型文化事業に参加/京都組合

京都府民参加型の文化体験事業「あすKyoフェスタ2010」が11月28日に京都市北区の北山地区で開催されたのにともない、京都府書店商業組合は、京都の懐かしい町の様子を写真で紹介するスライドショーを企画して参加した。
「あすKyoフェスタ」は京都府が開催したイベントで、自然を巡るウォーキングに木工教室や絵画、コンサートや講演会などの文化事業を、会場となった京都府立植物園内で体験できる催し。そのメイン会場に隣接した「京都府立陶板名画の庭」の特設会場で、京都組合は出版社の淡交社と提携し、「写真でたどる京都のキオク」と題して昭和20年~40年代の移りゆく京都市内の町の様子を記録した写真の数々を、解説を交えながら大型スクリーンに投影して紹介した。
また会場では、淡交社から11月に刊行された『京都写真館』を販売。これは、終戦から復興した激動の時代を京都の視点から眺めた写真集で、文化資料としても貴重であることから、組合推薦図書に選定し拡販に努めている。戦後、歴史ある古都・京都が有した特徴ある町の文化に来場者は思い出を重ね合わせながら、スライドショーを閲覧し、写真集を買い求めていた。会場には、京都組合のマスコットキャラクター「ブックン」も登場して子供との記念撮影を行うなど、イベントに花を添えた。
(澤田直哉広報委員)

県に児童書等を寄贈/埼玉組合

埼玉県書店商業組合は12月14日、水野兼太郎理事長と山口洋事務局長が埼玉県福祉部こども安全課を訪問し、四方準一課長、立石裕之主幹、小林健太郎養護担当に平成22年度寄贈本として児童書・辞典など541冊を寄贈した。
四方課長からは「長年にわたり毎年多くの本を寄贈していただき、県内福祉施設も大変感謝をしている」とのお礼をいただいた。四方課長は児童施設の現場におられ、「読み聞かせ」等を実際に行われていたとのことで、子どもたちとのふれあいの中、心や感情の育成で本を通すことの重要性についてお話いただいた。
寄贈本は、県内の児童養護施設、母子生活施設等にクリスマスにあわせ配本され、毎年各施設ならびに子どもたちより心温まる多くの礼状をいただいている。
(山口洋事務局長)

岡森泰造氏を理事長に選出/増売に組合員一丸で取組む/三重総会

三重県書店商業組合は11月27日、津市「ホテルプラザ洞津」で第25回通常総会を開催し、組合員53名(委任状含む)が出席した。
総会は小野理事の司会で始まり、作田理事長があいさつ。「今年は国民読書年と、電子書籍元年という2つの大きな出来事があり、業界にとって大きな節目の年だった。3期6年理事長を務めたが、今期で退任したい」と、退任の意向を発表した。
続いて木村理事を議長に議案審議に入り、第1号議案から第6号議案まで議案通りに承認。第7号議案の理事・監事選任の件では、理事15名、監事2名を選出し、新理事長として岡森泰造氏(伊賀市・岡森書店)を選出した。
あいさつに立った岡森新理事長は「電子書籍元年と騒がれているが、惑わされる事なく、もう一度書店の原点である本を売ること、増売に組合員一丸となってやる気を出して取り組もう」と力強く語った。
総会閉会後、初の試みとして、版元・取次を交え「書店の利益を得るために」をテーマに討論会を開催した。トーハン・日販・日教販・中央社・NHK・偕成社・小学館・ポプラ社・博文館の各社が商品を説明して質疑応答を実施。MVPブランド、計画販売制、日記等の年末商品への取り組みと、いろいろな議題が上がり、予定していた2時間弱があっという間に過ぎた。
(磯田智広報委員)

〔三重県組合役員〕
▽理事長=岡森泰造(岡森書店)▽副理事長=稲垣弘泰(ブックハウス・シード)鈴木邦郎(金青堂書店)▽専務理事=伊藤信悟(天神堂書店)▽財務理事=作田幸久(作田書店)▽監事=滝川益男(滝川書店)重盛康志(重盛書店)

新理事長に楠田哲久氏/明るく輝く書店業界に全力/鹿児島総会

鹿児島県書店商業組合は12月13日に鹿児島市・サンロイヤルホテルで第25回定時総会を開催し、組合員71名(委任状含む)が出席した。
総会は村永総務委員長が司会進行。井之上博忠理事長は「ピーク時に300近くあった組合員が3分の1に減少し、理事長就任後の3年間でも30店の減少があった。将来の事を考え、痛みを伴いながらも改革を進め、一定の成果が上がってきている。懸案であった組合費の見直し(減額)にも着手した。また電子書籍に関し、書店はもっと声を大にして本の良さを発信すべきだ」とあいさつした。
楠田哲久理事を議長に議案審議を行い、第25期事業報告、収支決算報告、第26期事業計画案、収支予算案を原案通り承認可決。その後役員改選を行い、新理事長に楠田哲久氏を選任した。楠田新理事長はあいさつで「業界を取り巻く状況は大変厳しいながらも、2店の組合加入があった。書店が未来に希望を持ち、明るく輝く業界になるように微力ながら全力を尽くすので、皆さん一緒にがんばりましょう」と述べた。
総会終了後の講演会ではブックスミスミからiPadの研修を受けた。午後6時から同会場で懇親会を開催。黒木淳一理事の司会のもと聖教新聞社九州支社上田書籍部長が来賓あいさつ、テジマの手嶋専務の発声で乾杯し、和やかに懇親を深めた。
(和田豊広報委員)

〔鹿児島組合役員〕
▽理事長=楠田哲久(楠田書店)▽副理事長=瀬川浩三(文泉堂)▽専務理事=石井俊司(石井書店)

県民が選ぶ「読者大賞」、火野葦平の『花と龍』に/青森組合・国民読書年記念事業

青森県書店商業組合は11月29日、青森県民が選ぶ「読者大賞」の集計結果のプレス発表を行った。
この事業は国民読書年の記念事業として、4月23日から10月27日まで実施したもの。県内の組合書店及び公共図書館にポスター・チラシ・応募用紙を置き、心に残った本のタイトル、感動した点のコメントなどを書いてもらい、組合書店のレジ脇に置いた投入函に応募してもらった。
応募総数は93通で、最年少者は11歳、最高齢者は89歳だった。組合理事会で選考方法を決め、最終選考を三役会で行った結果、「読者大賞」1名(賞状、副賞の図書カード5千円)、「読者賞」13名(賞状、同3千円)、「ネーミング賞」2名(賞状、同2千円)、「入賞」65名(副賞のみ・図書カード1千円)を決定。大賞には、青森市の舘脇幸子さん(写真左)が推薦した火野葦平『花と龍』が選ばれた。各受賞者には、12月5日までにそれぞれの最寄書店より通知していただき、その書店で賞状の授与と副賞の贈呈を行った。
組合書店では、この後も読者大賞・読者賞の受賞作品のブックフェアを開催するとともに、推薦者のコメントを掲示していく。また現在購入が難しい作品があるため、公共図書館にも作品のコメントを掲示していただく予定である。
(伊藤篤広報委員)

電子書籍大賞を創設/月刊誌「ダ・ヴィンチ」

メディアファクトリーは1月5日、「ダ・ヴィンチ電子書籍大賞」を創設すると発表した。
対象作品は2010年1月1日~12月31日にスマートフォン、タブレット端末、パソコン向けに配信された電子書籍。1月6日に開設した特設サイトおよびツイッターで候補作品のエントリーを受け付ける。締切は1月25日。この中から大賞、小説賞、書籍賞、コミック賞、特別賞、読者賞を選ぶ。審査員はメディアジャーナリストの津田大介氏や歌手の一青窈氏ら。発表は3月下旬を予定。
同社は「電子書籍ブームを単なる一過性のブームに終わらせることなく、書籍文化・市場を活性化させていくため」と創設の趣旨を説明している。

ツイッター文学賞/豊崎由美氏が主催

書評家の豊崎由美氏が主催する「Twitter文学賞」の投票受付が1月20日に始まる。投票方法は、奥付が2010年1月1日~12月31日の国内の新作小説、海外の初訳小説から最も面白いと思った作品を1人各1作品あげて、ハッシュタグをつけてツイートする。締切は1月31日。受賞作は2月5日に発表。結果を受けて、豊崎氏や大森望氏、佐々木敦氏らによる座談会を当日Ustream配信する。
豊崎氏はブログで「これまでにない面白い文学賞を作っていきましょう!」と呼びかけている。

微減収増益の決算/今期は経常黒字化めざす/栗田

栗田出版販売は12月22日、東京・板橋区の本社で第73期(09年10月~10年9月)定時株主総会を開催し、決算諸案を承認した。
売上高は463億円で前期比0・8%減となった。大型新規店の寄与があったものの、既存店の売上減が影響した。人件費、運賃など経費を削減し、営業利益
は5億1000万円で同26・0%増となったが、書店への歩戻し負担で8000万円の経常損失を計上した。しかし、旧支店不動産売却益があったため、当期純利益は前期より6億円増の6000万円だった。前期のような株式評価損や貸倒引当金積み増しなど多額の減損処理がなく、微減収増益の決算となった。
返品率は書籍44・3%で同1・2ポイント改善、雑誌35・5%で同0・3ポイント悪化、合計39・5%で同0・3ポイント改善した。
期中の新規店は26店(ヤマダ電機13店)、増床と合わせて4410坪が増え、中止・廃業店は54店、2741坪が減り、差し引き28店減、1669坪の増加となった。中小書店の転廃業に加え、スクラップアンドビルドも増加した。
第74期は中期経営計画(KIPⅡ)の目標の「本業の強化による収益率向上」を目指し、①OKC戸田センターの実現=物流業務の円滑な移管によるコストの早期削減、②営業力の強化=販売力・仕入力の強化による売上確保・返品改善の促進――の重点施策を進める。売上高目標は477億円で、経常黒字化を目指す。
役員体制は亀川正猷、萩原保宏の両相談役と林保顧問が退任。執行役員に高梨秀一郎、森岡忠弘両氏が新任した。

催し

◆第47回「日販マネジメントセミナー」
2月16日午前9時40分~午後4時半、東京・千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで開催。「秘策!!これで業績回復!!ダウントレンドでの勝ち組」をメインテーマとして、宮脇書店の宮脇富子代表取締役会長をはじめ4名の講師を迎える。
▽講演テーマ
第1講「お金をかけずにお店を繁盛店に変える手法」㈱アチーブメントストラテジー社代表取締役/店舗経営コンサルタント・富田英太氏
第2講「一流選手から学ぶ目標達成へのプロセス」サッカー解説者/2004年アテネ五輪サッカー日本代表監督・山本昌邦氏
第3講「落語から学ぶ顧客満足向上」落語家真打・三遊亭楽春氏
第4講「私の書店人生、一期一会」㈱宮脇書店代表取締役会長・宮脇富子氏
▽会費=日本共済会加盟店5千円、未加盟店3万円(日本共済会加盟口数30口につき1名5千円)
▽申込先=日販各支店、営業部および経営相談センター書店研修係
▽申込締切=2月9日
◆第45回「大阪屋友の会連合大会」
6月7日~8日、三重県志摩市「賢島宝生苑」で開催する。

店頭で印刷・製本オンデマンド開始/三省堂書店神保町本店

三省堂書店は12月15日、東京・千代田区の神保町本店で、本を店頭で印刷・製本するサービス「三省堂書店オンデマンド」を開始した。
このサービスは、同店1階に米オンデマンドブックス社の製本機「エスプレッソ・ブック・マシン」(コピー機約2台分の大きさ)=写真=を設置。検索用PCのメニューリストから本を選んでもらい、注文から約5分で印刷・製本し、その場で客に手渡すもの。1冊から注文可能。

都青少年育成条例改定に抗議声明/コミック10社会など

講談社、小学館、集英社などで構成するコミック10社会は12月22日、東京都青少年健全育成条例案が同月15日に可決されたことを受けて抗議声明を発表した。同会は同月10日にも、3月の「東京国際ブックフェア」(実行委員長=石原慎太郎都知事)への協力・参加を拒否する緊急声明を発表しており、改めて抗議の意思を示した形だ。
声明は、まず「東京国際アニメフェア」への協力・参加を拒否したことについて「心待ちにしていた皆様にお詫びする」とし、不参加の意思表示が「全国の漫画・アニメファンのためになる」と理解を求めた。
さらに、出版界の自主規制の努力により有害図書が氾濫している状況ではないにも関わらず不明瞭な改定案を出してきたことについて「全く理解に苦しむ」と批判し、「作家の表現の自由や出版界の自主的な努力を尊重しつつ、改定条例の慎重な運用を行っていくことを強く求める」と要望。改定条例の在り方と運用について「監視の手を緩めることなく、常に先頭に立って問題提起をしていく」としている。
同日、日本漫画家協会・21世紀のコミック作家の会・マンガジャパンも連名で抗議声明を発表した。

日経BP新社長に長田公平氏

日経BP社は12月14日、日本経済新聞社の長田公平専務が1月1日付で新社長に就任する人事を決定した。長田社長は日本経済新聞社の取締役・出版グループ副代表を兼任。また、平田保雄社長は日本経済新聞社の取締役副会長・出版グループ代表に就任。

〔役員体制〕
代表取締役社長長田公平
代表取締役(人事・労務担当)秋吉穫
取締役(経営情報グループ統括、経営情報グループ開発長)小浜利之
同(技術情報グループ統括、技術情報グループ開発長、日経メディカル開発社長)古沢美行
同(生活情報グループ統括、生活情報グループ開発長)金子隆夫
同(経営企画グループ担当、編集担当、セキュリティ担当、個人情報管理責任者、環境管理責任者)
近藤勝義
同(非常勤、日本経済新聞社代表取締役社長)
喜多恒雄
監査役大谷清
同新保哲也
同梶原克則
同(非常勤、日本経済新聞社常務執行役員)村上一則

理論社の再建支援を表明/沖縄など3トーハン会

沖縄、新潟、岡山の3トーハン会は12月に入り相次いで、民事再生中の理論社の再建を支援する意向を表明し、会員書店向けに文書を送付した。
3トーハン会とも①常備申し込み、②売れた商品の補充対応、③コーナー展開やフェアによる在庫の増売、④ヤングアダルトセットなどの外商による学校販売――によって理論社を支援していくとしている。
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