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平成23年2月1日号
正確な在庫情報開示を/「共同ネット」への加入求める/日書連

日書連は1月21日、書店会館で定例理事会を開催。出版倉庫流通協議会が運営する「出版社共同ネット」への加入を求める文書を出版社に送ることを決めた。同ネットへの参加出版社を増やすことで在庫情報の開示を進め、書店が読者の問い合わせに対して正確な情報を提供できるようにすることを目指す。

〔情報化推進〕
在庫情報のオープン化について、井門委員長は「読者に正確な在庫情報を提供できないことに、書店は歯がゆさを感じている。注文したら確実に商品が手に入る在庫情報を確保したい」との考えを示し、出版倉庫流通協議会が運営する書店向け受注サイト「出版社共同ネット」により多くの出版社が加入するよう求める文書を、第1弾として倉庫会社の大村紙業に在庫管理を委託している出版社約200社のうち約140社に送付することを決めた。
神奈川県の鎌倉中央図書館で日本ユニシスなどが総務省の委託事業「新ICT利活用サービス創出支援事業」の実証実験を開始、大阪府の堺市図書館がTRCの電子図書館サービス「TRC―DL」を導入するなど、公共図書館で電子図書館導入が本格化していることについては、「電子書籍の図書館納入はリアル書店が行うべきという運動を展開したい。地元書店が声をあげ、自治体等に働きかけてほしい」と述べた。
店頭コミック試し読みシステム「ためほんくん」は1月に本稼働した。田江部会長は「今後は設置台数を増やす活動に力を注ぐ」と述べた。また、絵本の通販サイトを運営する「絵本ナビ」が昨年10月から無料で全ページ試し読みできるサービスを開始したことに言及し、「試し読みで売上が伸びることは常識になりつつある。我々は店頭での試し読みで売上増を図る。絵本でも試し読みができるよう、ためほんくんの機能を拡張したい。ビジネスチャンスを逃がすことはできない」として、将来コミック以外のジャンルを取り扱うことに意欲を示した。
〔指導教育〕
リアル書店が電子書籍を販売し利益を得る仕組みを検討したいと鶴谷委員が報告した。
〔広報〕
日書連ホームページを刷新するため部会を設置した。辻本和樹(部会長、京都・向島書店)、東浦澄夫(山梨・徴古堂)、庫本善夫(奈良・庫書房)、岩田徹(北海道・いわた書店)の4氏で構成。
〔政策〕
昨年末に問題提起した小売書店の権能強化について、大橋会長は「書店は何の権能も持っていない。現状では書店員は儲けるための工夫をすることもできない。だから再販制度下で時限再販や部分再販を活用する方法を検討したいということ、本の最終処分権をほしいということを申し上げた。東京組合『書店再生を考える委員会』が3月末に出す予定の結論を受けて、日書連政策委員会でこの問題を検討したい」と述べ、今春から本格的に議論を始める意向を示した。
〔流通改善〕
責任販売制の在り方について、藤原委員長は「ポプラ社が『KAGEROU』で実施した緩やかな歩安入帳を他の出版社にも求めたい」と述べた。
また、平成23年の土曜休配日は6月11日、7月9日、11月12日、2月4日の4回に決まったと報告した。
〔再販〕
岡嶋委員長はアマゾンが『KAGEROU』(ポプラ社)を15%引きで販売していると報告した。
公取委がホームページの「よくある質問コーナー」で「電子書籍は『物』ではなく情報であるため、再販の対象外」との見解を示したことについては、「公取委は法定再販の規定に相応しい立法措置によって、『著作物』の範囲を明確にすべきではないか」と述べた。
〔消費税問題〕
菅再改造内閣は消費税増税を含む税制と社会保障の一体改革の具体案を6月をめどにまとめる考えを示している。
日書連は書協、雑協、取協と4団体連名で、出版物の消費税率を軽減税率または据え置きとすることを求める要望書を政府税調に出すため文案を作成中であると面屋委員長が報告した。
〔読書推進〕
各県組合から募集した「サン・ジョルディの日PR企画推進費」は1月8日の締切までに20組合から応募があり、1月14日に選考会を行った結果、17組合に20万円から5万円まで総額300万円を支給することが決まったと西村委員長が報告した。
このうち、北海道組合は「本屋のオヤジのおせっかい中学生はこれを読め!」、愛知は「サン・ジョルディフェスティバル名古屋」、新潟は「にいがた文学検定」の実施プランで補助金を申請した。
新成人に本を贈る「20歳の20冊」については、JPICの中泉事務局長が平成22年度の実施報告を行った。
このほか、読売新聞社が3月9日から4月10日まで実施する「読売新聞本屋さんへ行こう!プレゼントキャンペーン」を後援することを承認した。このキャンペーンは書店で購入した出版物のレシートを応募ハガキまたは郵便ハガキに貼って応募してもらい、抽選で図書カード総額30万円分を255名にプレゼントするもの。実施エリアは東京、埼玉、千葉、神奈川、茨城、栃木、群馬、山梨、静岡。期間中、約2千書店の店頭にポスターと応募ハガキを設置する。
〔増売〕
昨秋行われた読書週間書店くじの特賞当選者は1月10日の締切までに全国から17名(別掲)が名乗りをあげた。2月1日付で特賞賞品として図書カード5万円分を贈る。
今年4月に実施する「春の書店くじ」は舩坂委員長から360万9千枚の基本目標数が示された。
〔組織〕
12月期の各県組合の加入・脱退は、加入0店、脱退16店、前月対比16店純減となり、傘下組合員合計は5042店になった。中山委員長は加入メリットとして「ためほんくん」「20歳の20冊」などを前面に打ち出して組合加入を勧めるよう求めた。

◇日書連理事交替
秋田県=加賀谷龍二(秋田市・加賀谷書店、所属委員会=流通改善、情報化推進、増売)
鹿児島県=楠田哲久(奄美市・楠田書店、所属委員会=指導教育、図書館サポート、読書推進)
◇出版物小売業公正取引協議会理事交替
秋田県=加賀谷龍二(秋田市・加賀谷書店)
三重県=岡森泰造(伊賀市・岡森書店)
鹿児島県=楠田哲久(奄美市・楠田書店)


平成22年読書週間書店くじ特賞当選者(カッコ内は発券店)
久慈市・賀口明美、福島市・関根あずさ、古河市・鮎川達也(セキグチ書店)、取手市・橋本邦一(東京堂書店)、那珂郡・大内咲季(大野書店)、さいたま市・今田奈緒子、船橋市・越後秀穂(はつらつ書房)、横須賀市・前島更紗(有隣堂川崎BE店)、川崎市・福山美千代(文教堂書店)、川崎市・十文字典子、練馬区・吉田玄作、北区・金田泰治(ブックスおおの)、葛飾区・河西毅明(東京堂書店)、江東区・磯辺康子(書泉)、高岡市・渡辺悦子(文苑堂書店新野村店)、豊岡市・久保田登美子、徳島市・山本富美(久米書店)

再販見直す議論、当面予定なし/公取委・竹島委員長

公正取引協会が主催する「公正取引委員会竹島委員長講演会及び平成23年賀詞交歓会」が1月11日に平河町の海運クラブで行われ、公正取引委員会の竹島一彦委員長が「公正取引委員会の最近の取組について」をテーマに講演。質疑応答で同協会の舟橋和幸常務理事から、著作物再販制度が存置されて10年が経過したが、現在の公取委の考えを聞かせてほしいと質問があった。これについて竹島委員長は「再販制度に関する世論は当時とあまり変わっておらず、関係者も努力しているところであり、いま(見直しの)議論をする考えはない」と回答、公取委として当面再販問題を取り上げる予定はないことを明言した。

「組合活性化資金」拠出を決定

日書連は1月21日の理事会で、組合活性化に向けた具体策を提案した組合に「組合活性化資金」として補助金を拠出することを決定した。1組合当たり上限20万円。希望する組合は、所定の申込書に理由と諸費用概算を記入の上、2月7日までにFAX(03―3295―7180)で申し込むこと。

新理事長に加賀谷龍二氏/秋田総会

秋田県書店商業組合は11月7日、秋田市の秋田温泉プラザで第24回通常総会を開催した。
総会は平野史郎副理事長の司会、開会宣言で始まり、和泉徹郎理事長があいさつ。「書店の廃業が止まらない。近年出版社の倒産もあり、有事の際の対応を取次に求めたい」と述べ、今後取り組むべき課題として返品入帳、電子書籍、組合財政強化などをあげた。
和泉理事長を議長に平成21年度事業報告、収支決算書、平成22年度事業計画案、収支予算案などすべての議案を原案通り承認可決した。役員改選では新理事長に加賀谷龍二氏を選出した。(石川信広報委員)
〔秋田組合役員〕
▽理事長=加賀谷龍二(秋田市・加賀谷書店)
▽副理事長=和泉徹郎(横手市・金喜書店)平野史郎(秋田市・ひらのや書店)浅利国夫(鹿角市・あさり書店)
▽専務理事=高堂晃冶(由利本荘市・高堂書店)

春の書店くじ実施要領

▽実施期間平成23年4月20日(水)より30日(土)まで。書籍・雑誌500円以上購入の読者に「書店くじ」を進呈
▽発行枚数400万枚。書店には1束(500枚)3571円(税別)で頒布
▽申込方法注文ハガキに必要事項を記入し、束単位で所属都道府県組合宛に申し込む。締切は2月20日(厳守)
▽配布と請求方法くじは取引取次経由で4月18日前後までに配布。代金は取引取次より請求。
▽当選発表5月23日。日書連ホームページ並びに書店店頭掲示ポスターで発表
▽賞品総額5820万円、9・7本に1本
特等賞=図書カード5万円40本
1等賞=同1万円800本
2等賞=図書カード又は図書購入時充当1千円1200本
3等賞=同5百円1万2000本
4等賞=図書購入時に充当百円40万本
ダブルチャンス賞=図書カード5千円200本
▽賞品引換え特等賞は当選券を読者より直接日書連に送付。1、2、3、4等賞は取扱書店で立替え。図書カード不扱い店または品切れの場合は、お買い上げ品代に充当。ダブルチャンス賞は7月5日(当日消印有効)までに読者が直接日書連にハズレ券10枚を送付
▽引換え期間読者は5月23日より6月30日(消印有効)まで。書店で立替えたくじは7月31日までに「引換当選券・清算用紙(発表ポスターと同送)」と一緒に日書連事務局に送付
▽無料配布店頭活性化の一環で組合加盟店全店に書店くじ50枚、ポスター1枚を無料配布

書店再生委員会立ち上げ/本の最終処分権など検討/東京組合新年懇親会

東京都書店商業組合は1月14日午後5時半から水道橋の東京ドームホテルで新年懇親会を開催。組合員、出版社、取次など300名が出席した。
懇親会であいさつした大橋信夫理事長は「書店は本を売るのが仕事。本を売ることで良いことがあるようにしてほしい。出版社、取次にお願いしたいのはそういうこと。再販を大事にしながら、良いところを一部分書店にくださいというつもりで、昨年暮れに『本の最終処分権をいただきたい』ということを申し上げた。東京組合では、ブックスページワンの片岡さんを委員長に『書店再生を考える委員会』を立ち上げた。3月末を目途に作業を進めていく方針だ」と述べた。
出版社を代表してあいさつした小学館の相賀昌宏社長は「東京組合の人とはよく話すが、仲良しクラブでもなく喧嘩クラブでもない、いろんなことを一緒にやっていくのが楽しい仲間だと思っている。力を合わせてこの1年頑張りたい」と祝辞を述べた。
日販・石田耕二専務の発声で乾杯した。

12月期売上0・8%減/『KAGEROU』効果、文芸書大幅増/日販調べ

日販経営相談センター調べの12月期書店分類別売上調査が発表された。売上高対前年比は雑誌がマイナス、書籍がプラスとなり、合計では0・8%の微減になった。
雑誌は2・5%減。前年に集英社『ONEPIECE』56巻とスクウェア・エニックス『鋼の錬金術師』24巻の大型銘柄が発売された反動で今月はマイナスとなった。
書籍は1・1%増。ポプラ社『KAGEROU』が発売され売上が好調だったことから、文芸書は21・2%の大幅増となった。ダイヤモンド社『もしドラ』が多くのテレビ番組で10年のベストセラーとして紹介されたことで再び売上を伸ばしたことから、ビジネス書も3・4%増となった。一方、文庫は4・0%減に。前年に文藝春秋『坂の上の雲』がドラマ放送開始に伴いシリーズ各巻の売上が好調に推移したことから、今月は反動減となった。

書店が携わる電子書籍市場構築へ行動を/京都新年互礼会

京都府書店商業組合は、1月6日に京都市中京区の京都ホテルオークラにて、平成23年京都出版業界新年互礼会を開催した。京都組合と京都出版取次京栄会、日本書籍出版協会京都支部の出版関係団体三者が共催で毎年開催しているもので、今回は総勢約150名が参加した。
互礼会は午後4時半からトーハン京都支店の長谷川春奈氏の司会で進行。あいさつで京都組合・中村晃造理事長は、「昨年は電子書籍元年と言われ、出版業界全体が震撼した1年だったが、今年は出版業界の内外から電子書籍の市場で主導権を掌握しようとする動きがさらに加速すると思われる。京の出版社、取次と連携を密に協力関係を強化して電子書籍化への対策に乗り出すことはもちろん、書店を通じて電子書籍データの配信を目指す企業との情報交換も行いながら、従来の書店が携わる電子書籍市場を構築するための方策の具現化に向けた行動をするべきと考える。また京都組合ではこの4月に支部の再編を実施し組織力全体を強化するほか、書店のIT化をサポートする委員会のさらなる充足を図るなど、組合員が今抱える不安が払拭されるよう実質ある取り組みを目指す。先行きの見えない時代ではあるが、関係各位の力添えを賜りながら、行政とも手を携えてこの難局を乗り越えて行きたい」と述べた。
続いてトーハン・小野晴輝近畿営業部長が「電子書籍が市場となって定着するまでには、まだまだ創意工夫と時間が必要だが、その核になるのも書店だと確信している」として、乾杯の発声をした。参加者はバイキング形式の立食を楽しみながら、およそ2時間にわたり歓談して時を過ごした。結びのあいさつで杉田啓三書協京都支部長(ミネルヴァ書房)は、「昨年暮れに日本出版インフラセンターの近刊情報センターが稼動したことで、ようやく業界全体が一丸となって情報の一元化に本腰を入れた思いがある。電子書籍を吹き飛ばす勢いで、この一年に取り組んでいただきたい」と述べ、会は盛況のうちに終了した。
(澤田直哉広報委員)

大型書店と仲間卸で共存共栄/大阪新年互礼会

大阪出版流通業界新年互礼会が1月17日午後3時から、「ホテルグランヴィア大阪」鳳凰の間で開催され、出版社、取次、大阪府書店商業組合などから115名が参加した。
新年のあいさつで、大阪組合の面屋理事長は「この年末年始は昨対で105%前後と久しぶりに好調な数字を示し、出だしの良い正月を迎えることができた。一昨年はネット書店問題に、そして昨年は国民読書年に始まり電子書籍元年で終わった。昨年末には超大型書店が大阪の茶屋町にオープンしたり大型改装などがあって、大阪は1位争いが過熱した。町の書店との共存共栄を図るべく交渉を重ね、仲間卸をしてもらえるようになった。今年も1年、1日でも長く書店を続けられるよう頑張っていこう」と述べた。
続いて乾杯の音頭を取った大阪屋の西取締役は「今年から数年間、九州新幹線の開業や阪神百貨店の全面オープン、梅田北ヤードの再開発、阿倍野地区の再開発など地域を活性化するプロジェクトが次々と完成していく。私たち出版業界もこの流れに乗っていこう」とあいさつした。
会場ではアトラクションとして、大腹座による安来節が披露され、場を大いに盛り上げた。最後に、NHK出版の永尾支店長が「今年の大河ドラマも関西が舞台。全国の注目がそそがれるこの年、皆で関西の出版業界を盛り上げるよう頑張ろう」と締めくくってお開きとなった。
なお、会に先立ち、「ためほんくん」の説明会も開催され、熱心に聞き入る出版関係者の方々が大勢おられ、関心の高さを物語っていた。
(萩原浩司広報委員)

生活実用書/注目的新刊

浮世絵や草双紙は江戸時代を代表する出版文化である。
絵師、歌川広重が没したのが安政5(1858)年というから僅かに150年の時が流れていったにすぎない。それにしては、木版から活版、オフセット、電子書籍へと変化のスピードは凄まじい。
赤坂治績著『完全版広重の富士』(集英社新書ヴィジュアル版020Ⅴ1333円)は『富士三十六景』『不二三十六景』『富士見百図』の全92点を収録したもの。
江戸時代、富士山は江戸の町からよく見える身近な山だった。富士講(富士信仰)も流行していて、積み立てた金で富士山に登山、参拝した。富士見、駿河などの地名も多く、江戸っ子は富士好きだ。
版元の永寿堂が企画した葛飾北斎『富嶽三十六景』が大ヒットしたが、その頃広重は風景画を中心にした数種類の江戸名所、東海道シリーズを描いていた。そもそも浮世絵は肉筆画と版画があるが、版画の初摺はほぼ200枚だったという。第二版以降は後摺といった。しかし、版木に彫るために摺るたびに摩滅してしまう。一つの版木で摺れる枚数には限りがあった。
北斎の没後、新たな富士山の絵が求められ、北斎より37歳年下の広重が登場する。広重はその序文で、北斎が絵の面白さを追求したのに対し、風景をあるがままに描いたと述べている。しかし『不二三十六景・相模七里か浜風波』などは波がダイナミックに揺れ、タッチは異なるが波間に富士の見える北斎の神奈川沖浪裏を思い出させる。
大久保純一著『カラー版浮世絵』(岩波新書11631000円)は広重、北斎ばかりでなく歌麿、写楽、国芳など75点を収録している。
浮世絵が誕生し、やがて明治の近代化の波、機械印刷に圧倒されるまでの流れ、美人画などのジャンルやテーマを語る。さらにはどのように作られて売られたのか。浮世絵鑑賞のための入門書である。
浮世絵は版元が自らの店舗で売ったが、小売り専業の絵双紙屋にも卸し、絵入り読み物の草双紙と併せ並べた。当時の二八そばが十六文。それで役者絵が二枚、大判の錦絵が一枚二十文だったという。版画の技法も紹介されるが、これらの本をパラパラめくる楽しみは、とうてい電子書籍には真似できないだろう。
(遊友出版・斎藤一郎)

福岡組合・長谷川理事長「儲かる元年に」/福岡新年の会

福岡県出版業界新年の会が1月6日、福岡市「ホテルオークラ福岡」で開かれ、業界関係者108名が出席した。
今年は九州出版取次協会の担当で、司会のトーハン庄嶋北九州支店長の開会あいさつに続き、福岡県書店商業組合・長谷川理事長より、新年の干支である「卯」の薀蓄の後、「儲かる元年」にしようという新年のあいさつがあった。引き続き、出版社を代表してNHK出版の秋葉支社長が「情報交換を密に、アイデアの提供を頻繁にするため、業界人との接触率向上を目標に頑張ろう」と述べた。
取次を代表してあいさつしたトーハン・江島九州支店長は、年末年始6日間の売上動向報告を行い、「売上は前年比106・1%、九州は103・5%だった。特に文芸書で『くじけない』『KAGEROU』『もしドラ』が販売好調であったこと、コミックでは『NARUTO』『バクマン』『ワンピース』が、雑誌は男性情報誌の売上好調が好要因であったようだ。この売上げを維持し、このまま突っ走って1年間を乗り越えて欲しい」と述べた。
天龍運輸・園原社長の「うさぎ年でさらなる飛躍を」との発声で乾杯。博文館新社九州出張所・小倉所長による、めでたい「舞」が披露され新春ムードが高まる中、出席した年男に記念品が贈られた。
中締めでは博多祝い歌(祝いめでた)が披露され、博多手一本で盛況のうちに終宴した。日販九州支店・杉本支店長が閉会の言葉を述べ、会を締めくくった。
(西村勝広報委員)

新規出店数17・2%減/平均坪数は前年上回る/2010年出店数、240店、3万6481坪に

大手出版社への出品依頼を基にした昨年の書店出店数が12月27日付「文化通信」で発表された。
これによると2010年の新規出店数は240店、売場面積は3万6481坪で、前年の290店、4万2214坪から店数で17・2%減、坪数で13・6%減となった。平均坪数は152坪で、前年の145・6坪から4・4%増加した。
増改築による出店の合計は、2010年は105店、3605坪で、店数は前年の104店とほぼ同水準。増改築坪数は前年の4603坪に対し21・7%減と大幅に減少した。100坪以上の出店数は新規が111店で、前年の152店から41店減少。増改築合計は15店で、前年より5店増加した。
新規・増改築を合わせた取次別出店数はトーハンが106店・1万5289坪、日販が141店・1万746坪、大阪屋が51店・9785坪、栗田が13店・2725坪、太洋社が21店・1233坪、協和が7店・223坪、中央社が6店・85坪となっている。

24自治体の成人式で実施/新成人に「20歳の20冊」贈る

出版文化産業振興財団が提案し、日書連が協力する読書推進事業「20歳の20冊」が、1月2日~9日に24自治体の成人式で実施された。平成22年度は、8月に「夏の成人式」で実施した4自治体と合わせ、計28自治体・新成人3534名での実施となった。
「20歳の20冊」は、文化人・著名人が選んだ20冊のリストの中から新成人に好きな本を選んでもらい、成人式でプレゼントするというもの。平成23年度は、製作物や報道資料等を活用して2月と4月に全国1800の自治体に企画提案を行い、50自治体・新成人1万人での実施を目標に進めていく方針。

オリコン出荷を拡大/トーハン桶川SCMセンター賀詞交歓会

トーハン桶川SCMセンター新年賀詞交歓会が1月14日にさいたま市のパレスホテル大宮で開催、輸送会社、出版社など物流部門関係者231名が出席した。
あいさつしたトーハンの近藤敏貴社長は「桶川SCMセンターは昨年10月で稼働5年目を迎えることができた。東京ロジスティックスセンターは15年目を迎える」と感謝の意を表明。「新体制となり今年が勝負の年。自分が営業、仕入の先頭に立ち、全社一丸となって売上増、返品率改善に取り組む」と抱負を語った。
栃木裕史執行役員ロジスティックス部長は物流部門の取り組みを説明。「MVPサプライという効率的送品の比率が上がり、返品が大幅減少した。物流は品質、スピードがますます重要になってくる」と述べ、今年の基本方針として①品質主義、②環境を考慮したグリーンロジスティックスの推進、③納期の短縮――を掲げた。グリーンロジスティックスの施策では、書籍の注文品物流の梱包材を段ボールからICタグ付き折り畳みコンテナ(オリコン)に順次切り替えることでCO2排出を削減し、環境に配慮した物流を推進。11年中にオリコン出荷を全取扱量の80%に拡大することと、オリコンの業界統一規格化を目指すとした。
来賓のカンダコーポレーション・勝又一俊社長は「輸送に求められているのは品質とコストの両立。トーハンとともに、よりよい業務品質を目指したい」とあいさつした。

新風賞に『もしドラ』/書店新風会

書店新風会は1月7日、新宿区のハイアットリージェンシー東京で第45回新風賞贈賞式・新年懇親会を開き、会員書店、出版社、取次など182社・273名が出席。新風賞に『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』が選ばれ、著者の岩崎夏海氏とダイヤモンド社の鹿谷史明社長に賞が贈られた。
昨年の総会で新会長に就任した高須博久会長(豊川堂)は「電子書籍が話題になっているが、紙の本の利点を改めて考えるべき。紙にできて電子にできないことは著者サイン会。出版社の協力を得ながら地域のお客様に喜ばれる書店作りをしたい。新風会はこの1年『不易流行』に取り組む。次世代の出版界をどうするか真剣に考え、地域書店として頑張っていくので支援を」とあいさつした。
井之上賢一前会長が退任あいさつを行った後、来賓の書協・相賀昌宏理事長は「新しい視点でユニークな本を掘り起こしてほしい。それが新風会の魅力。力を合わせて新しい風を吹かせ、チャレンジする1年にしよう」と呼び掛けた。
新風賞は小林卓郎事業拡販研究委員長が発表。岩崎夏海氏は「祖父が岩崎書店の創業者で、小さい頃から本に囲まれて育った。05年にドラッカーの『マネジメント』と出会い、この本の素晴らしさを多くの人々に伝えることが自分の使命と思い、企画は始まった。多くの人に読まれ、この賞をもらい、思いを果たすことができた。本を教えてくれた祖父にも恩返しができた」と喜びを語った。

日書連・西村委員長が茨城県大子町を視察

茨城県大子町で1月9日、「20歳の20冊」が実施され、日書連の西村俊男読書推進委員会委員長が視察した。文化福祉会館「まいん」で行われた成人の集いで、新成人にそれぞれ選んだ本が贈られた=写真。中には早速本を読む姿も見受けられた。
大子町は、子どもたちに豊かな心を育んでもらおうと、2007年に「読書のまち」宣言をして、小中学校での「朝読」、自宅での「家読」を呼びかけている。

OKC戸田センターで流通改革/大阪屋おでんの会

大阪屋の「新春おでんの会」が1月10日正午から東大阪市の関西ブックシティで開かれ、総勢1308名が出席した。
あいさつした南雲隆男社長は、取引先400店の年末年始売上状況について「前年比102・7%で、久しぶりに晴れマークがついた」と報告。出版業界全体の動向については「電子書籍元年といわれたが、本当に根づくのか、今年の動静が注目される。業界として最も注視しなければいけないことは、紙を主軸とするリアル店に資するデジタルのあり方であり、既存書店への活性化支援のシナリオづくりだ」と述べた。
今年の重要施策として①栗田との共同事業「OKC戸田センター」の早期全面稼動②既存書店活性化のアクションプランの2つを挙げ、「OKCがめざすのは、雑誌・書籍を主とした新刊商品の送品機能と、倉庫在庫品、取寄せ品等の集配機能を具備した、統合型の流通センター。お客様のさまざまな要望に応えるセンターとして、新たな流通改革をめざしたい。既存書店支援策については、昨年『書店活性化チーム』を社内重点プロジェクトとして立ち上げた」と説明した。
講談社・浜田博信相談役、大阪出版協会・佐藤徹哉理事長、NHK出版・遠藤絢一社長、日書連・面屋龍延副会長、栗田・郷田照雄社長、大阪屋友の会連合会・田村定良会長、大阪屋・南雲社長の7名で鏡開きを行い、田村会長の発声で乾杯した。

第26回梓会出版文化賞/紀伊國屋書店出版部が受賞

第26回梓会出版文化賞は紀伊國屋書店出版部、同特別賞にせりか書房、西村書店、新聞社学芸文化賞に皓星社が選ばれ、1月18日午後6時から日本出版クラブ会館で贈呈式が行われた。
贈呈式で菊池明郎理事長(筑摩書房)は「昨年はデジタル化元年などと言われたが、私はビジネスになるのは十年先ではないかと思っている。今自分たちが紙の書籍を中心に商売をしていることを大事にしていきたい。出版梓会の各社が発行している専門書は、非常に質の高いものが多い。そのことに自信を持って、著者共々きちんとした仕事をしていけば悪い結果は出ない。出版の未来に希望を持って仕事に取り組んでいきたい」とあいさつした。
受賞各社に賞が贈られた後、選考委員の植田康夫氏が選評を行い、本賞の紀伊國屋書店出版部について「1955年創業し、50年代は翻訳書を中心に意欲的な刊行を続け、63年から76年まで『紀伊國屋新書』を刊行。最近も、二度ピューリッツァー賞を受賞したウィルソンの著書や、『紀伊國屋映画叢書』など、多彩なジャンルで優れた著書を刊行している。創業以来営々として意欲的な著作を刊行してこられた業績を評価し、本賞に推薦した」と選考理由を話した。
各受賞者のあいさつに続き、東京新聞・後藤喜一文化部長が新聞社学芸文化賞の選評を述べて乾杯した。

心にのこる子どもの本新学期・夏休みセール

日本児童図書出版協会加盟社がお薦めする、売行き良好書227点260冊を、4つのセットに分けてご用意しました。これまで「夏休みセール」としていましたものを、搬入時期を2ヵ月早め、「新学期・夏休みセール」に変更。季節に合わせた品揃えでリニューアルしています。また送本条件は7ヵ月長期となっております。お店の児童書コーナーの充実に是非ご活用ください。
【絵本セット】(小学校低学年まで)
▽どうぶつくらべっこ/ハリセンボンがふくらんだ(あかね書房)▽タピーロとタピーラ(あすなろ書房)▽ペネロペのいちにち/さよならをいえるまで/なきすぎてはいけない/ぼくのえんそく(岩崎書店)▽まってる/とべバッタ/テレビくんにきをつけて/ちいさなおうさま(偕成社)▽あかりをけすと/ぴよちゃんとひまわり(学研マーケティング)▽ねえ、おつきさまどうしてぼくについてくるの?/ふみきりのかんたくん/くものこくーのかぞくでおでかけ/じごくのラーメンや/ばあちゃんのおなか/おばけかな?(教育画劇)▽ぼくとかあさん/コブタくんもうなかないで/さるかにがっせん(金の星社)▽ともだちくろくま/ぼくとかれんのかくれんぼ(くもん出版)▽おとうじゃ、ないって/3ぷんもまてないよ!(佼成出版社)▽とうさんのあしのうえで/えほんのこども(講談社)▽ドラキュラーってこわいの?/ゆうひのしずく/海をわたった折り鶴(小峰書店)▽ぞうのはなはなぜながい(集英社)▽イルカの子(主婦の友社)▽エラのふしぎなぼうし/コんガらガっちあっちこっちすすめ!の本/はじめましてぼく、ボリス(小学館)▽絵本おとうと/絵本おとうとⅡ(新日本出版社)▽さかさことばのえほん/たまごにいちゃんといっしょ(鈴木出版)▽4こうねんのぼく/ちいさなまち(そうえん社)▽ぜったいぜったいたべないからね!(大日本絵画)▽ライオンのおとしもの/だいじょうぶ・ダック(大日本図書)▽飛べない渡り鳥リッレヴィン(汐文社)▽やめて!/おたすけこびと(徳間書店)▽おしいれのぼうけん/おにぎりくんがね‥/すいかくんがね‥(童心社)▽ゆっくとすっくきょうからおともだち/ゆっくとすっくトイレでちっち(ひかりのくに)▽ちっちゃなトラックレッドくん/みんなでんしゃ(ひさかたチャイルド)▽さあ、ひっぱるぞ!/ようせいアリス(評論社)▽オレのカミがた、どこかへん?/怪僧タマネギ坊(BL出版)▽おむすびさんちのたうえのひ/なつのおとずれ/ぼくのおふろ(PHP研究所)▽おいていかないで/きょだいなきょだいな/トマトさん(福音館書店)▽かいじゅうたちのいるところ(冨山房)▽ゴー・ゴー・ゴール!/ねこざかなのたまご(フレーベル館)▽うみのほんたべものリレー(文化出版局)▽まねっこねこちゃん/はいいろねずみのフレイシェ(文溪堂)▽かえってきたドロンコ/四角いクラゲの子(文研出版)▽いちばんうつくしいのはオレだ(平凡社)▽おばけの地下室たんけん(ほるぷ出版)▽「とうさん」/のっぺらぼう/たこやきようちえんたのしいえんそく(ポプラ社)▽かわいいことりさん/サバンナのともだち(光村教育図書)
【読物セット】(小学生向け)
▽キョーレツ科学者フラニー④タイムマシンで大暴走!(あかね書房)▽フィーフィーのすてきな夏休み(あすなろ書房)▽ことわざ絵本/ルルとララのシャーベット(岩崎書店)▽宮里藍世界にはなつミラクルショット(旺文社)▽あめあがりの名探偵/ふしぎの時間割/竜退治の騎士になる方法(偕成社)▽魔法の国の小さなバレリーナバレエ学校はおおさわぎ!/松井秀喜あきらめない心夢の頂点へ(学研マーケティング)▽わたしおてつだいねこ/さいごのまほう(金の星社)▽きんいろのさかな・たち/つくも神のゆゆばあ(くもん出版)▽青い風(佼成出版社)▽風の靴/徳田さんちはおばけの一家/つるばら村の大工さん(講談社)▽無人島の冒険/ぼくの夏休み革命(国土社)▽いたずら魔女のノシーとマーム①秘密の呪文/おさらのぞうさん(小峰書店)▽なみだめネズミイグナートのぼうけん(集英社)▽テスの木(主婦の友社)▽ティムール国のゾウ使い/新装版がんばれブライアン(小学館)▽ママ、お話読んで/ジュン先生がやってきた!(新日本出版社)▽みんながそろう日(鈴木出版)▽雑木林のおくりもの(世界文化社)▽しりとり佐助①にんじゅつつかいになりたい(そうえん社)▽ちびっこ大せんしゅ(大日本図書)▽八ヶ岳に舞え、100万のオオムラサキ(汐文社)▽本だらけの家でくらしたら(徳間書店)▽ずるやすみにかんぱい!/学校クエスト(童心社)▽大きなクマのタハマパー家をたてるのまき(ひさかたチャイルド)▽ジョシュア・ファイル①見えない都市(上)/ジョシュア・ファイル②見えない都市(下)(評論社)▽ゼルダとアイビー(BL出版)▽妖精の家具、おつくりします。/れいぞうこのなつやすみ(PHP研究所)▽はじめてのキャンプ/もりのへなそうる(福音館書店)▽地球最北に生きる日本人(フレーベル館)▽ドラキュラ・キューラはネコぎらい?/テントウムシがころんだ?(文溪堂)▽ねこの手かします手じなしのまき/大スキ!大キライ!でも、やっぱり…(文研出版)▽七つめの絵の具(平凡社)▽読書リレー5~6年生ホームランボール(星の環会)▽ふねにのっていきたいね/ゴリラのごるちゃん(ポプラ社)
【あそびと学習セット】(小学生向け)
▽ぴょこたんのおばけめいろ181(あかね書房)▽和菓子の絵本(あすなろ書房)▽クマノミとサンゴの海の魚たち(岩崎書店)▽クワガタムシ観察ブック/わたり鳥の旅(偕成社)▽ほんとのおおきさ水族館(学研マーケティング)▽めざせ!日本語クイズマスター漢字クイズ/めざせ!日本語クイズマスターまちがえやすい日本語クイズ(金の星社)▽地球が回っているって、ほんとう?(くもん出版)▽おやゆびとうさん(佼成出版社)▽発見!マンガ図鑑NHKダーウィンが来た!(7)サバイバル大作戦編/仕事ってなんだろう?(講談社)▽ネバーエンディングめいろ/実物大恐竜図鑑(小峰書店)▽冒険遊び大図鑑/どこまでも(主婦の友社)▽ドラえもんちずかん①にっぽんちず/黒い太陽のおはなし/こうすればかけっこが速くなる(小学館)▽むしのきほん/カブトムシのなかま(新日本出版社)▽伝承おもちゃリニューアル大作戦たのしいおもちゃ屋さん(鈴木出版)▽いきものもどき/だまされる目錯視のマジック(誠文堂新光社)▽はじめての日本地図絵本/はじめての漢字えほん(世界文化社)▽てのひらかいじゅう/へんしん!たんぼレンジャー(そうえん社)▽熱・温帯雨林探検(大日本絵画)▽桂かい枝の英語落語猫の茶わん/知っておきたい四字熟語レベル1(汐文社)▽生命の樹(徳間書店)▽わざわざことわざことわざ事典①いきものの巻(童心社)▽アリジゴクほか観察記/田んぼの生きものたち赤とんぼ(農文協)▽辞書びきえほん日本地図/辞書びきえほんことわざ(ひかりのくに)▽もうひとつのどうぶつえん(ひさかたチャイルド)▽続・これがほんとの大きさ!―古代の生きものたち―(評論社)▽こねこにこにこねどこでねころぶ(BL出版)▽昆虫の迷路/ぱらぴたぽん(PHP研究所)▽星空の話/町のけんきゅう(福音館書店)▽かみとあそぼう(冨山房)▽ぼくのハはもうおとな/むしばになったどうしよう(フレーベル館)▽20本の木のノート(文化出版局)▽琵琶湖のカルテ(文研出版)▽新訂第6版ジュニア地図帳こども日本の旅/新版恐竜の飼いかた教えます(平凡社)▽極限生物摩訶ふしぎ図鑑/どっこい生きてる、ゴミの中(保育社)▽幼児とあそぶおもちゃ/広いところであそぶおもちゃ(星の環会)▽日本地図めいろⅡ(ほるぷ出版)▽むしのかお/国性爺合戦(ポプラ社)▽いのり/ひらめきの建築家ガウディ(光村教育図書)▽ギンヤンマ(リブリオ出版)
【読み聞かせにふさわしい絵本セット】
▽はなさかじいさん(あかね書房)▽あっぱれぱんつ(あすなろ書房)▽かいぶつトロルのまほうのおしろ/チョコレートがおいしいわけ(アリス館)▽あしにょきにょき(岩崎書店)▽おばけなんていないよ!(偕成社)▽おとうふちゃん(学研マーケティング)▽がまんのケーキ(教育画劇)▽せんろはつづくまだつづく(金の星社)▽うれしくてうれしくて(くもん出版)▽ひとりじめ(佼成出版社)▽ぼく、仮面ライダーになる!(講談社)▽ひろしまのピカ(小峰書店)▽パンやのろくちゃんでんしゃにのって(小学館)▽ちゅーちゅー(鈴木出版)▽カシュウとナッツ①あそぼっ(そうえん社)▽よくばりなこいぬ(大日本絵画)▽こぐまくん、ないしょだよ(大日本図書)▽こんたのおつかい(徳間書店)▽こちょこちょももんちゃん(童心社)▽そらのおっぱい(農文協)▽石のきもち(ひさかたチャイルド)▽ねえ、どれがいい?[改訳新版](評論社)▽ハーメルンの笛吹き男(BL出版)▽てのひら(PHP研究所)▽こんとあき(福音館書店)▽みえとコウノトリ(フレーベル館)▽うんこ!(文溪堂)▽ココロのヒカリ(文研出版)▽世界一ばかなわたしのネコ(平凡社)▽わゴムはどのくらいのびるかしら?(ほるぷ出版)▽どうしちゃったの?ねずみくん(ポプラ社)▽エイモスさんがかぜをひくと(光村教育図書)

小峰書店がLCA日本フォーラム表彰奨励賞に

小峰書店は第7回LCA日本フォーラム表彰の奨励賞を受賞した。同社発行の『さがしてみようくらしの中のエコ』(全5巻)がLCAの普及・啓発・教育等に関わる社会活動として評価されたもの。
LCA(ライフサイクルアセスメント)は製品やサービスに対する環境影響評価の手法のこと。同表彰制度は我が国におけるLCA手法の研究開発・普及・発展に寄与した取り組みを顕彰する目的で、LCA日本フォーラムが平成16年度に創設したもの。

『神田村取扱出版社一覧表』組合員書店に配布

東京出版物卸業組合は『神田取次(神田村)取扱出版社一覧表』を作成し、東京、千葉、埼玉、神奈川、茨城、山梨の各組合員書店に配布した。上記以外に希望する組合員書店へも無料配布する。問い合わせは大学図書まで。℡03―3295―6861FAX03―3219―5158。※部数に限りがあるので申し込みはお早めに。

寅さんDVDマガジンを創刊/講談社

講談社は「男はつらいよ寅さんDVDマガジン」を1月6日に創刊。その前日の5日に東京會舘で記者発表会が開かれ、山田洋次監督、さくら役の倍賞千恵子、落語家の立川志らく、講談社野間省伸副社長の各氏が出席した。
DVDマガジンは、山田監督が今年映画監督50周年を迎えることを記念し、映画会社の松竹が展開する「50周年プロジェクト」の第1弾として刊行されるもの。全50巻で隔週火曜日に発売する。DVDには「男はつらいよ」シリーズを各巻1作品収録するほか、志らく師匠が解説する見どころガイド、ロケ地の今と昔を案内する「寅さん旅のあと」を収録。また創刊号・2号は山田監督、3号・4号は倍賞さんのスペシャルインタビューを収録する。マガジンは、山田監督初の小説『寅さんの少年時代けっこう毛だらけ』を連載、映画公開時の復刻ポスターが毎号付録につく。
記者発表会で野間副社長は「松竹とのコラボレーションで新しいファンを開拓し、2年間にわたりさまざまな企画で寅さんを盛り上げる」とあいさつ。山田監督は「寅さんシリーズは、家族や地域の人々との心のつながりがメインテーマ。最近、家族とは、絆とは何かというのが日本人にとって不安材料になっている気がする。そういう時にこの企画が実現したのは、寅さんという作品を通して心のつながりが再び求められているんだなと思った」と語った。

電子書籍ストアをオープン/文芸書、マンガなど2万点/DNP、ドコモ

大日本印刷(DNP)、NTTドコモ、CHIの共同事業会社であるトゥ・ディファクトは1月12日、ドコモのスマートフォン等向け電子書籍ストア「2Dfacto(トゥ・ディファクト)」を開設した。
DNPの電子書籍サービス「honto(ホント)」の文芸書やコミックなど約2万点から販売を開始し、11年春までに約10万点に拡充する計画。将来的には新聞・雑誌や動画コンテンツの配信も目指す。
当初の対応端末はドコモのスマートフォンおよびブックリーダーなど7機種(Xperia、GALAXYS、GALAXYTab、LYNX3D、REGZAPhone、Optimuschat、ブックリーダーSH―07C)。今後発売するドコモのスマートフォンおよびブックリーダーにも対応する予定。
11年中にはhontoを強化し、電子書籍の販売だけでなく、DNPグループのオンライン書店「ビーケーワン(bk1)」と、リアル書店(丸善、ジュンク堂、文教堂)との連携を図り、「電子書籍を販売する電子書店」「オンライン書店」「リアル書店」を連携させたハイブリッド型総合書店を目指す。
ハイブリッド型総合書店では、3書店での購入履歴を基に商品を案内する「レコメンド機能」や、共通で利用できる「ポイントサービス」、購入した紙と電子の書籍を端末で一覧できる「電子書棚機能」などを提供する予定。さらに、11年中には、ユーザーが複数の端末で同一の書籍を読むことができる「マルチデバイス1コンテンツ機能」や、しおりやマーカーなどで記録した情報を複数の端末で共有、続き読みができる「sync(シンク)」機能を提供する予定。
なお、「honto」の運営は、1月12日にトゥ・ディファクトに移管した。

日本放送出版協会がNHK出版に改称/新書を新装刊

日本放送出版協会は今年4月1日に創立80周年を迎えるにあたり、1月1日から「NHK出版」に社名変更した。
これに伴い、2001年にスタートした「生活人新書」を1月から総合新書「NHK出版新書」として新装刊。第一弾として1月8日に『はじめての宗教論左巻~ナショナリズムと神学』(佐藤優)など5点を刊行した。

トーハン「TONETSV」開発/店舗作業効率化を支援

トーハンは書店向け総合情報SAシステム「TONETS V」を開発した。1月24日の第1次リリースから順次機能を拡大し、4月の第2次リリースと段階を経て全面稼働する。
返品期限の近い雑誌などを検知する「アラーム機能」、発注や返品など店舗作業の長所と課題を数値によって表示する「スコア機能」、店舗や本部で作業指示や連絡事項を共有、自社ネットワークとして活用可能な「TODO・伝言板」、さらに関東キー局のテレビ番組で紹介された書籍を放映10分後に知らせる機能などを装備。取引先書店の店舗オペレーション効率化や販売に直結する売場作りを支援する。
開発は富士通が担当。初期投資額は約25億円。今後5年間の運用経費は約10億円。トーハン桶川SCMセンター内に開設した新データセンターの仮想サーバ上でクラウド型サービスを提供する。利用料は1店舗あたり月額1万5千円程度を予定。まず3千店への導入を目指す。
1月11日の記者会見で、近藤敏貴社長は「店舗オペレーションを効率化し、書店を支援するため開発した。誰でも簡単に操作できることを重視した。今後もより良い商品供給の仕組み作りを目指す。出版社とのオープンネットワークも構築したい」と話した。

「ワンピース」2億冊突破/全雑誌でキャンペーン/集英社

尾田栄一郎氏のマンガ『ONEPIECE』の単行本累計発行部数が2億冊を突破したことを記念し、集英社は同社が発売するマンガ誌、文芸誌、女性誌、情報誌などすべての雑誌の表紙に主人公ルフィが登場するキャンペーンを2月に実施する。さらに、オリジナルグッズを全雑誌の付録や読者プレゼントとして用意する。
この「表紙ジャック」は1月31日発売の「週刊少年ジャンプ」を皮切りに、青年マンガ誌「ヤングジャンプ」、少女マンガ誌「りぼん」、文芸誌「小説すばる」、女性ファッション誌「Seventeen」「non・no」、男性ファッション誌「MEN’SNON―NO」、男性向け情報誌「週刊プレイボーイ」、そして2月28日発売の「週刊少年ジャンプ」など30誌以上で展開する。

凸版印刷とインテルが協業/電子書籍ストア開始へ

凸版印刷と米半導体大手のインテル、および凸版印刷子会社のビットウェイは1月20日、電子書籍市場の早期拡大に向け協力することで合意したと発表した。インテルの技術協力を受けることにより、電子書籍プラットフォーム環境の構築や電子書籍ビューアの開発などを行い、国内外での電子書籍事業を推進する。
ビットウェイは凸版印刷およびインテルの投資部門のインテルキャピタルから第三者割当増資を通じた投資を受ける。ビットウェイは調達した資金で電子書籍事業を手掛ける100%子会社「BookLive」(ブックライブ)を1月28日に設立し、クラウド型の電子書籍ストア「BookLive!」を2月上旬からスタートさせる。
BookLive!は、サービス開始時点ではパソコンやAndroid端末にコミック、小説、実用書を中心に約3万点を配信し、今春までに雑誌や写真集などのジャンルを拡充しながら約10万点に増やす計画。購入した書籍はクラウド上の書庫に保存され、共通IDで複数の端末から閲覧できるという。2015年に売上で約600億円を見込んでいる。出版社では講談社、集英社、小学館、新潮社、日経BP、文藝春秋の6社が賛同を表明している。
凸版印刷は、今回の投資を通じてビットウェイを中心とした電子書籍事業の強化を図り、この事業で蓄積したビジネスプラットフォームを流通、通販、教育など他の市場へも展開していくとしている。
ビットウェイは主に電子書籍の取次事業を担う。BookLive!のほか、すでに凸版印刷、ソニー、KDDI、朝日新聞社による電子書籍配信プラットフォームのブックリスタと連携しているが、さらに紀伊國屋書店やシャープの電子書籍事業にも対応する方向で協議しているという。
凸版印刷の大湊満常務は「インテルとの協業によりハードウェアやシステム開発まで、消費者にとってより魅力的なサービスをトータルに展開できる」と自信を示している。

本屋のうちそと

去年、何かいいことはありましたか?僕の場合、初孫の誕生ですとかいろいろでしたが、何が一番かというとやはり亡き友、佐藤泰志の『海炭市叙景』の映画化と文庫化ですね。
彼が亡くなってから20年もの歳月が過ぎました。その遺作を、函館の人たちが中心となって、お金と力を寄せ合って映画を創り上げてしまいました。これは彼の作品が故郷の人達の心の中に生きていたという事ですね。それが今になって人々の心を動かしたのです。小学館文庫もよく売れていて、6刷5万部にまでいったそうです。これは出版社の予想を大きく上回るものでして、全国の書店人もこんな本を売りたかったのだという「想い」が伝わってくるような気がします。
出版業界の人々が文学や本の力にすっかり自信をなくしていました。紙の本がゲーム機のような端末に取って代わられるのではという恐怖感が業界全体に覆いかぶさっていました。そこにこの『海炭市叙景』の登場は事件でした。問題は、何で読む(見る?)かではなく、何を読むかであり、語られるべき大事な事は20年の時が経ってからでも人々の心に届くという事なのです。派手なもの、すぐに結果が出るようなもののスピードに惑わされてはいけません。少なくなったかもしれませんが、でも確実に存在する読者に本を届ける仕事に携わっている者としての矜持を捨ててはいけません。(広辞猿)
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