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平成23年4月1日号
地震義援金口座を開設/日書連

日書連は「東北地方太平洋沖地震被災書店義援金」の口座を開設しました。受付口座は、文化産業信用組合本店・普通預金・口座番号0189699・口座名義「日書連地震災害義援金口」。受付は6月30日まで。義援金は全額、被災書店支援に活用されるよう寄付します。組合加盟書店はじめ出版関係者皆様のご協力をお願いいたします。

出版5団体、連絡協議会を設置/震災情報を共有、公開

書協、雑協、出版クラブは3月23日、「〈大震災〉出版対策本部」を設置した。製紙工場の被災による用紙の供給不足、計画停電や燃料不足による流通の混乱などの問題に一元的に対応する。常任委員会(相賀昌宏委員長=小学館)の下に運営委員会(大竹深夫委員長=講談社)、広報委員会(坂本隆委員長=小学館)を置く。相賀委員長は「復興基金を立ち上げ出版界のために活用したい。被災地の子供の心のケアのため本を送ることも考えている。出版事業を通じた読書環境、販売環境の復活に力を尽くす」と述べた。
併せて、運営委員会と広報委員会の下に「連絡協議会」を設置した。日書連、取協、書協、雑協、出版クラブの5団体で構成。事態の改善や今後の復興に業界一丸となって取り組む。大竹深夫氏(講談社)が議長、佐藤善孝氏(小学館)が副議長をつとめる。同協議会では震災関係のポータルサイト「情報公開Webサイト」を立ち上げ、各業界団体のWebサイトで公開される震災関連情報へのリンクを一元的に収集・整理。出版関係者や読者に向けて情報公開する。

被災地の書店に励ましのメッセージを

このたびの東北関東大震災で被災された書店の皆様を励ますメッセージをお寄せください。全国の書店をはじめ出版関係者皆様のあたたかいひとことが、苦難を乗り越えるため必死に頑張っている仲間たちの心の支えになると思います。メッセージは50字以内に簡潔にまとめ、住所、氏名、社名・店名、部署・役職を明記の上、下記までお送りください。お寄せいただいたメッセージは本紙紙面に掲載いたします。
全国書店新聞「被災書店メッセージ」係
〒101-0062東京都千代田区神田駿河台1-2
FAX03-3295-7180
メールt-shiraishi@n-shoten.jp

東北関東大震災/書店、甚大な被害/日書連が対策本部

3月11日午後2時46分頃、三陸沖を震源地として東北関東大地震が発生した。地震の規模を示すマグニチュードは9・0と世界最大級。岩手、宮城、福島の沿岸部を中心に壊滅的な被害を受けた。大地震と津波は出版産業にも深い傷痕を残した。東北地方を中心に多数の書店で店舗倒壊、流失、商品破損などの被害があったほか、製紙工場や流通網も各所で打撃を受けた。原料供給、生産から流通、販売まで出版業界は未曾有の危機に直面し、長期的な影響も懸念される。日書連は地震発生後に対策本部を一早く立ち上げ、傘下組合加入書店の安否確認と被害状況の把握に全力で取り組むとともに、義援金の受け付けを開始した。また、書協、雑協、取協、出版クラブなど関係諸団体と連携をとりながら懸命に対策を練っている。

被災書店の情報収集や復興支援策の検討などを行うため、日書連は3月11日、大橋信夫会長を本部長とする対策本部を立ち上げた。大橋会長は「被災書店の復興に日書連として総力を結集して取り組む」と決意を語っている。対策本部のメンバーは以下の通り。
▽本部長=大橋信夫会長▽副本部長=柴﨑繁副会長
▽構成員=鈴木喜重副会長、水野兼太郎理事、山本裕一理事、筒井正博理事、舩坂良雄理事
▽事務局長=大川哲夫専務理事
対策本部は23日の会議で、特に被害の大きかった岩手、宮城、福島3県の書店商業組合の活動を支援するため、組合員数(昨年10月1日現在)×1万円分のお見舞い金を拠出することを決めた。岩手組合(組合員数50名)に50万円、宮城組合(同132名)に132万円、福島組合(同77名)に77万円、計259万円を早急に送る。
また、被災した組合加盟書店への義援金の受け付けを、被災県組合に代わって行っている。義援金は全額、被災した書店への支援に活用されるよう寄付する。
各書店の被災状況については日書連事務局や取次各社が懸命に調査しているが、被災地域が広域にわたることや被害が甚大であるため現地での調査がままならず、また電話がつながりにくいことなどにより、正確な情報の収集は困難を極めている。対策本部では、被災状況が把握できた書店に対して、順次、集まった義援金から1店5万円を現金書留で送るとしている。

一時「隔日配送」に/被災地域は出荷停止続く

燃料不足や計画停電などにより取次の出版物配送にも影響が出ている。
日本出版取次協会(取協)は震災後の3月15日から18日まで、取次各社から全国への書籍・雑誌の配送を前例のない「隔日配送」、宮城県全域および岩手、福島両県を中心とした各被災地には「出荷停止」とする措置をとった。輸送・配達するためのトラックのガソリン不足、物資の配送が被災地優先に手配されているためコンテナ輸送手段が困難になっていること、計画停電が輪番制で実施されたため取次各社の作業所で稼働しているところと稼働していないところが出るなどの問題が複合的に発生したため、「流通不能という最悪の事態を避けるため」(取次関係者)緊急措置として実施したもの。以後の予定は状況を見ながら18日に決定するとした。
そして取協は18日、「輸送各社の尽力で一部エリアを除き配送可能な燃料を確保できた」として、「隔日配送」を19日で一旦中止し、以降は通常配送することを決めた。宮城県全域、岩手県(一部地域)、福島県(一部地域)、茨城県(一部地域)を中心とした各被災地については、出荷停止を継続するとした。
ただ、今後も燃料不足や計画停電による配送困難な状況が再び発生する可能性もある。また、出荷停止措置のとられている被災地では営業している書店もあり、「本を届けてほしい」という切実な声が日書連にも寄せられている。被災地への配送については、救援物資の輸送が優先される中で出版物の輸送は困難という事情はあるが、きめ細かな対応も求められよう。

寄稿/届かない荷物、出版界にも風評被害?/福島県郡山市・高島書房高島瑞雄

書店にとって新刊書籍・新刊雑誌や客注品は経営の基本中の基本である。それがなぜかここ9日間も届かない。いや、東京でトラックに積んだまま福島県に向かうことなく、M貨物の倉庫に県内全書店分が留まっている。3月19日発売の週刊ジャンプはもちろん、15日発売のコロコロコミックも入荷していない。もちろん、新刊書籍も客注品も入荷していない。
運送会社からは何の連絡もない。取次に話しても埒が明かない。取次からは、15日に取協の東北地方太平洋沖地震に伴う臨時輸送計画(訂正版)がファックスされてきた。それによると、14日・15日は通常配送、その後隔日配送になると伝えてきた。もちろん我々のいる福島県も例外ではなく、一番上段に記載されていた。が、待てど暮らせど14日の着荷を最後に全く入荷の気配がない。
取次に確認したら「燃料がなく配送が困難」との報告。待てよ、同じM貨物が配送を受持つ岩手県には、輸送計画通りに着荷しているとのこと。岩手県よりも東京に近い福島県に届けられないのは、燃料の問題ではないのでは……。昨日(22日)、第2弾の輸送計画がファックスされてきた。もちろん最上段に福島県が掲載をされており、今週からは通常の配送に戻るとの事。しかし、23日現在、1個の荷物も届いていない。
この顛末は、最終的には取協の輸送研究委員会の問題として取り上げざるを得ない。同輸送研究委員会が決定した輸送計画に沿って、(他の道府県は計画通りの配送を実施しているのに)迅速で正確な輸送が全くできないM貨物およびK運送(県内配送)を福島県の担当輸送会社に指定した責任は重い。今後他道府県で同じことが発生しないよう、各輸送会社の洗い直しをすべきではないだろうか。この問題は、起きてからでは手遅れなのだから。

出版用紙供給に影響/製紙工場で在庫被害

東北関東大震災は印刷用紙を生産する東北地方の製紙工場にも大きな被害を与えた。
塗工紙を生産する工場では、日本製紙グループ本社の石巻工場(宮城)が津波の影響により工場構内に土砂が堆積し、在庫製品はほぼ全損の模様。復旧までに長期間を要するのは確実と見られる。三菱製紙の八戸工場(青森)は津波で1階部分が浸水、在庫製品はほぼ全損し、操業を停止している。ただ、ゴールデンウィーク前をメドに、パワープラント(自家発電)で生産を再開できる見通しという。
操業停止した両工場は印刷情報用紙の主力工場。全塗工紙の20%を生産し、出版印刷用塗工紙に占める割合は40%に達するという。出版用紙の絶対量が不足することは確実な情勢で、すでに出版物の製造に深刻な影響が出始めている。

発売延期200誌超、発売中止は16誌/ジャンプも延期

紙不足や物流網の混乱で、定期刊行物の発売日が全国的に不確定になる地区が増えている。
集英社は「週刊少年ジャンプ17号」(3月28日発売)の発売を4月4日に延期した。以降は毎週月曜日に発売する予定としている。
取協によると、3月25日付までの発売延期等の状況は以下の通り。▽発売延期=117社234誌、4月に延期51誌、5月に延期19誌▽発売中止=16誌▽発売未定=41誌

被災地の声

〔青森〕
■鶴常書店・鶴谷禄郎氏(五所川原市、青森組合理事長)組合員全員無事と聞いている。東北の仲間たちが心配だ。取次は被害状況の把握に全力で取り組んでほしい。日書連は被災書店に対して何らかの形でお見舞い金を出すことが必要。営業中の書店に最大限の方策を。3、4日に1回でもいいから商品が確実に届くようにしてほしい(3月19日)

〔岩手〕
■岩手教科図書・鹿糠幸康氏(矢巾町、岩手組合事務局担当)沿岸部の市町村は海側に商店街があり、山側の高台に住宅街があるところが多い。書店は多くが海側にあり、壊滅的な被害を受けた。危惧しているのは沿岸部の書店が軒並み廃業してしまうこと。県内の文化・教育の発信基地がなくなってしまう。1年で一番の稼ぎ時にこんなことになり、このままでは命があっても次のステップに進めない。どうやって復興への環境整備をすればいいか、どこから手をつければいいか、問題が多すぎて全くわからない(19日)

〔宮城〕
■金港堂・藤原直氏(仙台市青葉区、宮城組合理事長)商品が届き、棚が回復しなければ商売にならない。復興にはマンパワーが必要だ(23日)
■大越書店・大越行雄氏(仙台市若林区)家族全員無事で、被害はなかった。営業している。自宅は海岸から10キロ内陸だが、川を伝って至近まで津波が迫った(17日)

〔福島〕
■西沢書店・西猛氏(会津若松市、福島組合理事長)液状化による道路崩落で避難した人もいるが、被害は比較的軽微。当店も営業している。沿岸部は地震、津波、原発で大変な事態だ。本屋は商品が入らないと復旧できない。早く通常配送に(23日)
■武文書店・武田文一郎氏(国見町)商品が崩れ、ガラスも割れて、店内は滅茶苦茶。休業している。今でも地面が揺れているようで気持ちが悪い(17日)

〔茨城〕
■はまや・茂木芳子氏(北茨城市)商品がすべて飛び出た。13日から営業しているが4時間営業。3時半には店を閉めている。原発で夜は外に出れない。市内は(福島から逃げてきた)いわきナンバーのクルマが多く異様な雰囲気だ。生活物資も不足している(17日)(文責=白石隆史)

返品期日1ヵ月延長/雑協、1561点で

雑協は3月23日、書店からの返品の荷物がデポに滞留している状況を踏まえて、3月11日から同末日までに返品期日を迎える雑誌461社・1561点について、1ヵ月間返品期日を延長することを決めた。
この期間に返品期日を迎える雑誌は昨年末に販売されたものであることから、すでに返品処理済みのものが大半で、最大でも送品の10%程度の模様。取次マスターの変更によって結果的に九州雑誌センターを含む全国の返品期限の延長となる。今回は急を要するものに限定し、4月以降は別途連絡するとしている。

出版社各社に返品入帳で配慮求める/日書連・取協

日書連と取協は3月24日、出版社各社に対して東北関東大震災で被害を受けた書店の返品入帳について配慮するよう求める要望書を送付した。
要望書は「配送が出来ない被災地域を含む全国の書店では、すでに販売期間を超過した商品、これから返品期限切れとなる商品が発生する恐れがある」と懸念を示し、「被災地域の罹災書店の遺失・汚損・破損商品に対する格別の配慮と、配送の遅延により今後発生が予測される返品期限切れ商品期限の延長など、格別の配慮をしてほしい」と求めている。

読み聞かせ隊を派遣/ポプラ社

ポプラ社は避難所の子どもたちに「読み聞かせ隊」の派遣と図書の寄贈を行うと発表した。「読み聞かせ隊」として派遣を予定しているのは、絵本作家の那須正幹さん、角野栄子さん、原ゆたかさん、宮西達也さん、礒みゆきさん、ギター弾き語りのotologyさんらで、派遣時期は4月中旬以降を予定している。

SJチャリティ販売の収益金を寄付/愛知組合

愛知県書店商業組合の谷口正明理事長は3月23日、本紙の取材に対し「4月23日~24日開催の第26回『サン・ジョルディフェスティバル名古屋2011』で実施するリサイクル本チャリティ販売の収益金を東北関東大震災の被災地に寄付する」と表明した。
同フェスティバルでは毎年、読者から読み終えた本を寄贈してもらい定価の1割以上で販売、売上金を中日新聞社会事業団への寄付などに使っている。平成7年の阪神・淡路大震災を契機に始めたもので、昨年はハイチ大地震の復興支援のため約30万円を寄付している。
谷口理事長は「避難所の子どもたちに絵本を届ける取り組みをできないか。震災後の心のケアは大切。出版界として出来る限りのことをやるべき」と話した。

角川グループ、5千万円を寄付

角川グループホールディングスは被災者救援で、日本赤十字社を通じて義援金5千万円を寄付することを決めた。併せてグループ各社の役員・従業員にも義援金を募り、別途寄付を行う。また、被災地での受け入れ態勢が整い次第、小・中学校などに角川グループ各社の書籍を寄贈する。

漢検協会から日書連に義援金2百万円

日本漢字能力検定協会の長田全理事(東京事務局長)、大竹靖夫理事、出口正幸東京書籍教材普及課課長の3氏は3月24日、日書連事務局に来局。「東北関東大震災で被災した書店の復興が第一。少しでもお役に立てれば」として、義援金200万円を寄付した。

売上寄付と救援金の募集/講談社

講談社は被災者支援のため、売上の一部を寄付することを決定した。また「東日本大震災救援金」を募集する。受付期間は6月30日まで。
振込先は、①ゆうちょ銀行振替口座00150―1―251144口座名義「株式会社講談社」(通信欄に「震災救援募金」と明記)②三井住友銀行・大塚支店普通預金2017498口座名義「講談社震災救援募金」

対策本部の設置など支援進める/取次各社

▽トーハン=3月11日に近藤敏貴社長を本部長とする災害対策本部を設置。取引書店の被災状況把握と救援態勢整備を行っている。
▽日販=3月11日に柴田克己副社長を本部長とする災害対策本部を設置、復旧作業と取引先支援を行っている。
▽大阪屋=南雲隆男社長を本部長として3月17日に「東北地方太平洋沖地震特別対策本部」を設置した。
▽栗田=各営業部、各支店において取引書店の被害状況確認を行っている。
▽中央社=被害状況把握と被災先支援のため、風間賢一郎社長を本部長に3月15日、「東日本大震災災害対策本部」を発足した。▽太洋社=3月11日に加藤顯次専務取締役を責任者とする「東北地方太平洋沖地震災害対策本部」を設置した。
▽日教販=戸田センター・各支社において取引書店の被害状況確認を行っている。

組合書店で募金活動

☆鹿児島県書店商業組合(楠田哲久理事長)は、義援金による支援を行うことを決定。組合員に「東日本大震災の義援金募金について」のPOPを送付して店頭での募金の実施を呼びかけ、3月16日より活動を開始した。募金の締切は4月末から5月の連休後を目途とし、集まった義援金は日書連を通じて全額被災者救済のための資金として寄付する。

☆沖縄県書店商業組合(小橋川篤夫理事長)は、被災地へ見舞金を送る募金活動を全店にて開始した。
3月25日開催の理事会は小橋川理事長の被災地へのお見舞いのあいさつで始まり、理事全員が1日も早い復興を祈るとともに、県組合としてできうる限りの支援に同意した。
(安仁屋博一広報委員)

生活実用書/注目的新刊

昭和40年代をピークに、現在は消費量が3分の1になってしまったという日本酒。
焼酎やワインに押されているとはいえ、また蔵元の数が1400を切るほど減少したとしても、酒は日本の文化である。米、水、酵母や麹菌などの微生物に加え、土地の持つ気候風土、さらに作り手の技の五つが揃わなければ生まれないからである。
長田卓著『至福の純米酒一〇〇選』(洋泉社カラー新書1000円)は、そんな逆風にもかかわらず品質を高めている日本酒、中でも純米酒にスポットを当てている。
純米酒は米と麹と水だけで造られる。醸造アルコールなどの添加物のない酒である。
北海道の「国士無双烈」から宮崎県「日向桜」までの百銘柄の純米酒を紹介する。
岩手県釜石市「浜千鳥純米吟醸吟ぎんが仕込み」は白桃や枇杷のような甘く柔らかな香り。地元の吟ぎんがという米、岩手の酵母ゆうこの想いを使う。湯葉、生ウニなどソフトな食感の肴によく合う。
新潟県佐渡市「北雪純米吟醸酒」は淡麗辛口の代表格。すべてがカラーで紹介されるのだが、好みの酒を選ぶためのラベルの読み方も詳しい。
純米酒には燗に向く酒が多い。温めるとたとえばアミノ酸は味わいが深まる。温度の具合、燗酒のつけ方も細かく解説した純米酒読本である。
『日本酒の基本』(枻出版社552円)は雑誌スタイルで日本酒を多角的に捉えようと編集された単行本。
日本酒のできる行程が蔵本を取材した多くのカラー写真でわかりやすく紹介される。
また、日本酒の味を決めるのが水。仕込み水には軟水や中硬水が使われる。軟水の場合は優しくまろやかになり、硬度が高めの水を使うと、コクのある辛口の酒になる。有名な兵庫県の「灘の宮水」は中硬水に属し、キレのある辛口で灘の男酒と称される。
普通に食べる米と違って、日本酒にはたとえば山田錦のような酒米を使用する。食用米に比べると粒が大きい。精米歩合70%以下が本醸造酒、60%は吟醸酒、大吟醸は50%以下。純米酒は規定がない。
酒母には醸造用に培養された乳酸を添加する場合と自然の微生物から生成した乳酸を使用する方法がある。生?仕込みや山廃仕込みは自然培養の酒母。日本酒は実に深い。
(遊友出版・斎藤一郎)

日本出版クラブが義援金募集

日本出版クラブは、被災者支援・復興のための義援金募集を行う。集まった募金は、日本赤十字社に寄託する。
送金先は、①文化産業信用組合・本店普通預金0186154、②三菱東京UFJ銀行・神楽坂支店普通預金0001701、③日本出版クラブへ持参か郵送(現金書留)。口座名は「(財)日本出版クラブ義援金口」。期日は4月28日まで。

マンガ雑誌6誌をWebで無料公開/講談社

講談社は、震災で被災地をはじめ全国各地で発売が遅れるなどの影響が出たことから、マンガ雑誌6誌を4月中に限定して「講談社コミックプラス」内の特設サイトで無料公開する。対象誌はヤングマガジン15・16号、週刊少年マガジン16号・17号、週刊モーニング15・16号、イブニング8号、Kiss6号、BELOVE7号。
また3月14日~4月30日発売の定期刊行誌に限り、バックナンバーの注文を受付ける電話窓口を設ける。

共同ネットに参加よびかけ/出版倉庫流通協議会が説明会

出版倉庫流通協議会は2月24日、日本出版クラブ会館で「出版社共同ネット説明会」を開催。共同ネットの概要を説明して出版社に参加を呼びかけた。
日書連は、同協議会に加盟する大村紙業に業務委託している出版社に対し、この1月に「『出版社共同ネット』へのご加入のお願い」として在庫情報の開示を要望する文書を送付しており、今回の説明会は日書連と大村紙業の協賛で行われたもの。
共同ネットは2006年に開設した書店向け受注Webサイトで、出版社から倉庫会社を通じて書誌データ、在庫データ、出荷データを発信してもらい、共同ネットセンターで情報を一括処理。小学館グループなど大手出版社の共同受注サイト「S―BOOK.NET」のインフラを利用しており、書店は共同ネットへのアクセスに「S―BOOK」と共通のID、パスワードを使用する。書誌・在庫情報は毎日更新され、24時間365日、手数料なしで発注できる。
出版社は書誌・在庫情報の開示だけですぐ参加できる仕組みで、初期費用はほとんどかからず、利用料は出庫1冊に対し、本体価格1千円未満が本体価格の1%、1千円以上は10円。参加出版社は説明会開催時点で62社だったが、3月28日現在で72社に増加、さらに数社が契約手続き中となっている。

九州・沖縄トーハン会が合同で募金活動

九州・沖縄の7つのトーハン会は合同で被災地救援の募金活動を開始した。参加書店の募金活動は、店頭で手製のポスター案内とともに4月末まで実施し、募金は日本赤十字社を通じて寄付される。
さらに、被災した子どもたちに絵本や児童書を寄贈する。復興が始まり現地の受け入れ態勢が整う6月頃を目途に、被災地の幼稚園・保育園に贈る予定。

災害医療関連コンテンツを無料配信/トーハン

トーハンは、医療従事者のための電子書籍販売サイト「Medicale‐hon」で3月14日から災害医療関連コンテンツの無料配信をスタートした。
被災地で活動する医療従事者を支援するため4月末まで実施するもので、当初メディカ出版の15コンテンツでスタートしたが、その後賛同出版社が増え、3月22日現在で9社49コンテンツに拡大している。トーハンでは引き続き出版社に協力を呼びかける。

SJの日でチラシと花の種を配布/鹿児島理事会

鹿児島県書店商業組合は、2月19日に鹿児島書籍会議室で第2回理事会を開催した。
最初に楠田哲久理事長があいさつと日書連報告を行った後、4月23日の「サン・ジョルディの日」の企画について話し合い、昨年に引き続きチラシ・花の種の配布とポスターの作成を行うことを決定した。また「春の書店くじ」と「心にのこる子どもの本」の増売について組合員の協力をお願いすることとした。
各委員会報告では毎年恒例の奥様方の研修旅行「あじさいの会」を6月24・25日に県内で開催することとし、詳細は黒木淳一厚生委員長に一任した。また図書館の指定管理の勉強会を行うことを決定した。
(和田豊広報委員)

取次流通センターの状況

▽トーハン(3月16日付)トーハン桶川SCMセンターは在庫商品の落下等があったが14日より出庫作業が可能な態勢となった。上尾センター、東京ロジスティックスセンターは軽微な被害があったが14日に復旧した。トーハン桶川SCMセンター内にあるブックライナーの「本の特急便サービス」は計画停電の影響を受け断続的にサービス停止が生じている。
▽日販(3月15日付)王子流通センターは施設及び在庫商品の一部に被害が確認されたが復旧作業を行い書籍新刊商品の整品・出荷作業は通常通り行っている。書籍注文品についても14日より在庫商品の出荷体制が整っている。ねりま流通センター(雑誌)・CVS流通センター(CVS向け雑誌)・web‐Bookセンターは通常営業を継続している。MPD扱いのCD・DVD商品の出荷は、在庫商品の落下などの被害が出たが、復旧作業を行い、3月16日発売分の新譜商品は通常通り出荷、旧譜商品は3月17日以降出荷作業を再開できる予定となっている。
▽大阪屋(3月14日付)東京支社並びに物流センター等関連施設は被害はなかった。TBC・iBC内で一部商品の落下が発生したが復旧を完了した。

声/「浪花さんを偲んで」/奈良市・たつみ書店辰巳寿一

エッ、ナニワさんが亡くなった。2月15日号の書店新聞で知った。八田さんの一文である。
段々淋しくなる。北海道と関西、だいぶ離れているが同志の一人であった。遠くからではあるがおくやみ申し上げる。それしかない。残念だ。八田さんの一文を待つまでもなく、私が日書連の理事をさせて頂いた頃は良き相談相手であった。松信さんとも浪花さんは話の通った仲だった。ああっ!残念。一つまた日書連が遠くなった。それだけでない、また仲間が一人へった。言い様のない淋しさ、誰にぐちる事が出来よう。まあ仕方ない、人の運命とは酷なものだ。次は私かも?その時は皆様よろしく…。書く勇気がない。

2月期売上1・4%減/文芸書は芥川賞受賞作が好調/日販調べ

日販営業推進室調べの2月期分類別売上調査が発表された。売上高対前年比は雑誌、書籍ともマイナスで、合計では1・4%減となった。
雑誌は0・3%減。コミックは先月は8・6%減と大きく落ち込んだが、集英社『ONEPIECE』61巻の発売があったことから、4・0%増とプラスになった。
書籍は2・6%減。小学館『謎解きはディナーのあとで』がパブリシティの影響により売上を伸ばしたこと、1月下旬に発売された、幻冬舎『逮捕されるまで』、新潮社『苦役列車』『きことわ』などが好調だったことから、文芸書は3・4%増とプラスを持続した。先月20・1%の大幅減を記録した実用書は、角川GPの「モンスターハンター」攻略本は好調だったものの、前年同時期にダイエット関連銘柄が引き続き好調だった反動で、今月も9・7%減とマイナスだった。

コミック市場9年連続前年割れ/『出版月報』コミックレポート

出版科学研究所発行の『出版月報』2月号は「コミックレポート2010」を特集。昨年のコミックス、コミック誌を合わせた推定販売金額は前年比2・3%減の4091億円で、9年連続マイナスになったことを伝えている。同レポートからコミック市場の動向を拾ってみよう。

〔コミックスは5年ぶりプラス/『ONEPIECE』が牽引〕
コミックスの推定販売金額は前年比1・8%増の2315億円。推定販売部数は同2・9%増の4億6849万冊。05年以来5年ぶりに前年を上回った。
増加の要因は『ONEPIECE』の大ヒット。60巻の既刊すべてに重版がかかり、10年に発行された部数だけでも3960万冊に達した。同作品を09年程度の発行部数としてシミュレートするとコミックス全体では2%程度のマイナスになる。1作のみが突出して売れたが、それ以外に大きなプラス要素はないため、決して楽観できない状況にあると出版科学研究所は分析している。
平均価格は3円(同0・6%)安の494円。価格改定の多かった前年に比べ価格が安定しており、また400円前後と比較的安価の少年向けコミックスが大部数で発行されたことで微減になった。
返品率は同2・4ポイント減の26・5%と大幅に改善した。09年夏頃から取次が送品数の見直しを行ったことによるものと思われる。出版社が売上推移や書店からの情報などを参考にして慎重に部数決定を行った効果があらわれた。
新刊点数は前年より50点増加の1万1977点。雑誌扱いコミックスの新刊点数は同48点減少の8851点だったが、廉価版を除くと同19点増の7445点と点数を伸ばしている。書店扱いコミックスは同98点増の3126点の大幅増。廉価軽装版、コミック文庫が減少した。ジャンルの細分化が進み、『テルマエ・ロマエ』(エンターブレイン発行、角川グループパブリッシング発売)、『聖☆おにいさん』(講談社)などオリジナリティのある人気作品が生まれている一方、作品の多さに読者や書店がついてきていない面もある。
コミック文庫は、推定販売金額が同14・7%減の71億円、推定販売部数が同16・8%減の1058万冊と激減した。新刊点数は前年より85点少ない686点。文庫化できる作品が尽きている状況にある。発行部数も絞っているようだ。
廉価軽装版の推定販売金額は同9・4%減の232億円。推定販売部数は同8・5%減の5108万冊となった。新刊点数は同4・5%(67点)減の1406点。コミック文庫同様、コンテンツ不足が深刻なようだ。

〔『ジャンプ』以外は不振続く〕
コミック誌の推定販売金額は同7・2%減の1776億円、推定販売部数は同7・3%減の5億5917万冊で、15年連続のマイナスになった。
月刊誌・週刊誌別にみると、販売金額は月刊誌が同10・2%減の872億円、週刊誌が同4・1%減の903億円。販売部数は月刊誌が同11・8%減の2億1040万冊、週刊誌が同4・3%減の3億4877万冊。
販売金額を読者対象別にみると、月刊誌の子供向けは同9・3%減の288億円、大人向けは同10・6%減の584億円、週刊誌の子供向け(少年週刊誌)は同0・1%減の575億円、大人向け(青年週刊誌)は同10・5%減の328億円。微減にとどまった子供向け週刊誌以外は10%前後のマイナスと、退潮のスピードは加速している。子供向け週刊誌は、『週刊少年ジャンプ』が300万部を超える号も多く絶好調。一方、『週刊少年マガジン』は「ダイヤのA」などの人気で微減にとどまったものの、155万部とジャンプの半分近くにまで縮小している。AKB48の限定付録を付けた『週刊少年サンデー』など単号が販売する雑誌はあったが、いずれも持続性に欠けている。
平均価格は1円(0・3%)アップの333円。内訳は月刊誌が7円(1・7%)アップの424円、週刊誌が前年並みの265円。定価改定を行った雑誌は『少年ガンガン』『プリンセス』など約30点で、前年より約20点少ない。
10年12月末時点での月刊誌・週刊誌を合わせた発行銘柄数は前年より12点減の288点となり、増加基調から減少に転じた。創刊点数は前年より5点少ない9点。休刊点数は同5点多い23点。雑誌全体で休刊誌が続出しているが、今年はコミック誌の休刊も多かった。主な創刊誌は『ヤングエース』(角川書店発行、角川グループパブリッシング発売)、『シルフ』(アスキー・メディアワークス発行、角川グループパブリッシング発売)、『ARIA』(講談社)など。

〔問題はコミック誌の部数減〕
推定販売金額におけるコミックスとコミック誌の比率は56・6対43・4となり、その差は13・2%と大きく開いた。金額差では539億円と、その差は年々開いている。
コミック市場の問題はコミック誌の減少だ。10年は『ONEPIECE』の大ヒットのおかげでコミックスが5年ぶりに前年を上回ったが、コミックスの母体であるコミック誌は大半が部数を減少させており、危機的状況になっている。
ケータイやゲーム機の普及など娯楽の多様化の影響で、通勤通学電車内でコミック誌を読む読者が減った。さらに、紙媒体とは読者が別と言われる電子コミックの市場が年々拡大しており、コミック周辺の環境は変化が激しい。デジタル時代になって売り方、買い方、選び方が大きく変容している。だが、面白いコンテンツを読みたいという読者のニーズは変わらずに存在し、コミック読者もしっかりと存在している。「面白い作品を作り、作品を読者に知ってもらう。そして読者の反応をキャッチし、広めていくこと。当たり前なことではあるが、それが今後を考える上で何よりも重要」と出版科学研究所はまとめている。

紙の本の文化守る/電子書籍への対応を聞く/愛知組合・谷口正明理事長

愛知県書店商業組合は2月上旬、電子書籍が紙の本の購買につながるシステムを構築するよう求める要望書を出版社250社に送った。電子書籍について谷口正明理事長に考えを聞いた。
――昨年から出版界は電子書籍の話題でもちきりだ。書店としてどのように対応すべきか。
「紙の本は視覚、嗅覚、触覚で何物にも代えがたい品格を持っている。『紙の本という文化』を守り、後世につなげることが、私たち書店の責務だ。出版社は極力、出版物を電子書籍で全文提供することをやめていただきたい。日書連のコミック試し読みシステム『ためほんくん』のように、一部分を読むことが紙の本の購買につながるシステムを作るべきだ」
――電子書籍に否定的な宝島社の出版物の増売運動を行うということだが。
「業界紙で蓮見社長が『電子出版は書店に対する裏切り行為だ』と宣言しているのを読んで、よくぞ言ってくださったと感激した。紙の本の文化を守ろうとする者にとって、これほどありがたいことはない。1月の理事会で、組合として宝島社の増売運動を行うことを全会一致で決議した」
――教科書のデジタル化の動きもある。
「子供たちに配られる教科書がデジタル化されれば日本の教育は終わりだろう。そして本屋もなくなる。デジタル化が追求する便利さはプロセスを省くことを本質としているから、プロセスそのものである教育とは原理として相容れない。ポプラ社の坂井社長は『日本の子供たちが危ない』と熱心に行動している。田原総一朗さんの『緊急提言!デジタル教科書は日本を滅ぼす』を出版するなど、熱い思いに敬意を表する。これに応えるため『ポプラディア』の増売も呼びかけたい」
(聞き手=本紙・白石隆史)

日経BP、減収増益の決算/書籍事業が好調に推移

日経BP社は3月10日の取締役会で2010年度(第43期)決算を承認した。売上高は前年比5・4%減の404億8000万円で、6期連続の減収となった。営業損益は12億8700万円の黒字(前期は10億5300万円の損失)、経常損益は15億5600万円の黒字(前期は7億4500万円の損失)を計上。減収増益の決算となった。
売上高の内訳は、広告収入が同7・8%減の163億4300万円、販売収入が3・3%減の221億2400万円、事業・その他収入が同8・7%減の20億1200万円。このうち、インターネットの総売り上げは同2・8%増の59億4000万円となった。
同社は子会社の日経BPソフトプレスを吸収し、書籍事業の活性化に取り組んだ。その結果、『スティーブ・ジョブス驚異のプレゼン』は発行3ヵ月で10万部を突破。『ビジョナリーカンパニー3』をシリーズ3巻目として発行、既刊2巻の売れ行きも伸び、3巻合計で累計45万部を超えるなど、書籍事業が好調に推移した。また、10月に電子書籍ストア「日経BPストア」を新設し、電子書籍のほか「日経ビジネス」など雑誌のデジタル版7誌の提供を開始。電子書籍市場に橋頭保を築いた。
2011年度予算は、売上高400億1000万円、営業利益9億4200万円。3月末オープン予定の中国語の環境情報サイト「日中環保生態網」や電子書籍事業の拡充など、「アジア」と「デジタル」事業を積極的に推進するとしている。

「プリキュア」関連商品3点を発売/トーハン

トーハンは東映アニメーションとともに人気キャラクター「プリキュア」の関連商品3点を開発。3月中旬にMVPブランド第17弾「プリキュアオールスターズマグネットきせかえトランク」と第18弾「プリキュアオールスターズジグソーパズル108Lピース」、及び第20弾「プリキュアオールスターズDX3スクールカレンダー」を発売した。
「プリキュアシリーズ」は女児の間で絶大な人気を誇り、2月からテレビ新シリーズがスタート、3月19日に映画が公開され、関連商品への注目度も高い。トーハンではMVPブランド商品の開発・販売にあわせ、その他の関連商材を含む店頭増売を実施。また発売に際して配給会社の東映とも連携を図り、展開書店に映画のポスター、チラシ、プロモーションDVD及び割引券を拡材として提供している。

トーハンe-hon/サイト刷新で利便性を向上

トーハンが運営するオンライン書店「e‐hon」がリニューアル。検索機能の向上や商品表示の見直し、フロア(商品カテゴリ)の新設などユーザビリティを高め、サイトデザインを一新した。
検索機能では、「形態(文庫、コミック等)」や「条件(在庫あり、予約受付中等)」、「出版された年代」、「価格帯」等、様々な角度からの絞り込み検索を可能にしたほか、表示スピードも向上して利便性を高めた。
フロア構成では、従来ワンフロアで取り扱っていた「CD・DVD」を「CD」と「DVD・Blu‐ray」に分割。ユーザーが欲しい商品を探しやすいように、音楽ソフトと映像ソフトの区分けを明確にした。さらに「セレクト商品」フロアを新設し、ブックカバー等、読書関連用品や知育玩具を中心とした商品の販売を開始。今後はユーザーの要望も取り入れながら商材の拡大に取り組んでいく方針。

河出書房新社長に小野寺氏

河出書房新社は2月25日の定時株主総会後の取締役会で、小野寺優常務の社長就任など新役員体制を決定した。若森繁男社長は代表取締役会長に就任した。(◎昇任)
代表取締役会長
◎若森繁男
代表取締役社長兼編集本部本部長◎小野寺優
常務取締役営業本部本部長兼管理本部本部長
岡垣重男
取締役営業本部副本部長
伊藤美代治
取締役編集本部副本部長
阿部晴政
監査役野村智夫

第45回吉川英治文学賞に森村誠一氏

吉川英治国民文化振興会が主催する吉川英治賞3賞の受賞者が3月3日に発表された。
受賞したのは、第45回吉川英治文学賞に森村誠一氏『悪道』(講談社)、第32回吉川英治文学新人賞に辻村深月氏『ツナグ』(新潮社)、第45回吉川英治文化賞に宇梶静江、木村若友、具志堅隆松、斎藤晶、笹本恒子の5氏。
同日帝国ホテルで行われた記者発表で、森村氏は「吉川英治賞は20数年前に接近した気配を感じたのだがそれ以来遠ざかり、縁がないと思っていたのでとてもうれしい。今後50冊は書きたいと思っているが、吉川英治賞というグランプリをいただいたことは大きなバネになる」、辻村氏は「『ツナグ』は死についての話。30代になったばかりの私が書くのはおこがましいのではないかと迷いながらの執筆だった。しかし、読者からいただいた感想の中に、私が思う以上の気持ちを小説から豊かに読み取って下さっているのを見て、改めて書いてよかったなと思った」とそれぞれ受賞の喜びを語った。

出版社102社がブース出展/東海日販会

東海日販会は2月24日に名古屋市の名古屋東急ホテルで第55回総会を開催し、会員書店、出版社、日販関係者あわせて440名が出席した。
総会前には第8回ブックサミットが行われ、出版社102社がブースを展開し書店と商談を進めた。また第3回となる書店員の応募による「POP大賞」の作品展示と投票が行われた。総会で宮川源世話人代表は「ポプラ社の『KAGEROU』のように緩やかな責任販売は、書店も仕入と販売方法を真剣に考える機会となり評価している。各出版社でもベストセラーが見込める商品は、こういう施策を展開してほしい。これからは書店のあり方が問われ、精度の高い仕入や陳列がますます重要になる。そのためにも中小書店の経営が楽になるような仕組みを作り上げていかなければならない」とあいさつ。
この後、昨年度事業経過報告・会計報告及び今年度事業計画案・予算案を審議し、いずれも可決承認。また出版社世話人として学研マーケティング・上野雅道社長が新たに選任された。
来賓あいさつで日販古屋文明社長は、PARTNERS契約など日販の推進する施策を説明して「業界三者がwinwinの関係になるようにしたい」と祝辞。また講談社森武文専務は「PARTNERS契約で収益の改善がなされ、まさにトリプルウィンの関係になってきている。書店が元気になり収益が上がるよう、いいコンテンツ・商材を出すよう努力していきたい」と述べた。

セールのモデルチェンジ図る/第46回日販オートマチック研修会

第46回日販オートマチックセール記念研修会が3月3日・4日に福島県穴原温泉「吉川屋」で開かれ、書店116名、協賛出版社28名、日販関係者などあわせて195名が出席した。
3日は実用書展示市会が行われ、その後の懇親会で日販古屋文明社長があいさつ。「出版物販売額はマイナス成長を続け、日販POS店の調査でも昨年の販売額は対前年2・3%減だった。書籍合計では同2・8%減で、実用書ジャンルは同4・9%減という結果だが、実用書のシェアは文庫に次いで高く、相変わらず重要なジャンルであることに変わりはない。本日の展示市会にも様々な実用書が展示され、時代にあったテーマが取り上げられていると感じた。オートマチックセールは実売率に課題を残しており、皆様の声も聞きながらモデルチェンジを図り、時代に合ったものとしていきたい」と述べた。
書店を代表して三省堂書店亀井忠雄社長は「実用書は、私が現場の責任者を務めていた時代も売場作りが難しいジャンルだった。今は昔に比べいい品揃えになってきているが、読者にエキサイティングな売場を提供するということについては、まだ課題はある。切磋琢磨しながら、実用書が書店の中心になるような形にしていきたい」と述べた。
続いて、オートマチックセール実用書販売コンクールの結果が発表され、表彰式が行われた。
協賛出版社を代表して、日販オートマチックセールの会池田豊会長(池田書店)が「実用書は書店にとってなくてはならないジャンルであり、この会も長い歴史を重ねてきた。歴史を尊重することは大切だが、一方で過去にとらわれることなく変えられることは変えて、時代に合ったものにしていきたい」とあいさつして乾杯した。

〔実用書販売コンクール1位〕
▽実売拡大賞=リブロ池袋本店▽実売率賞=天一書房日吉店▽返品改善賞=紀伊國屋書店玉川高島屋店▽返品率賞=清文堂書店
〔平台フェアディスプレイコンクール最優秀賞〕
BOOKSあんとく荒尾店

書店員が選んだコミックフェア/日販

日販は「全国書店員が選んだおすすめコミック2011」として、全国1600書店でオリジナルフェアを開催している。
全国の書店員から「おすすめコミック」のアンケートを募集し、その結果に基づいてフェア展開する企画で、今年で6回目。過去最高の1012名(792書店)の書店員がアンケートに参加し、1位は講談社の「進撃の巨人」、2位「3月のライオン」(白泉社)、3位「テルマエ・ロマエ」(エンターブレイン)という結果。上位にランキングされた中から8作品を集め、オリジナルの帯・POP等を送付した。
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