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平成23年8月1日号
「出版社共同ネット」説明会

出版倉庫流通協議会は8月18日午後3時半から東京・新宿区の日本出版クラブ会館で書店向け注文サイト「出版社共同ネット」の説明会を開催する。今回は河出興産㈱関係出版社が対象。同ネットの概要と加入手続きについて説明があるほか、日書連図書館サポート部会の高島瑞雄部会長が講演を行う。

東北・関東7組合に案分/被災書店義援金の残額/日書連理事会

6月の定時総会で大橋会長の3期目がスタート。7月21日に開かれた定例理事会では外部団体派遣委員を承認し、新たな顔ぶれで新年度の取り組みを開始した。震災対策では、これまで集まった義援金は8546万円、被災書店への送金額は1400万円になったことを報告。組合未加入書店への見舞金送金後、残額を東北・関東7組合に被害状況に応じて案分することを決めた。

〔地震対策本部〕
日書連東北地方太平洋沖地震被災書店義援金に寄せられたカンパは7月15日現在で304件・総額8546万3338円に達した。これまで計約1400万円の見舞金を被災した組合加入書店に送金した。義援金受付は7月末日で締め切り。今後は組合未加入で大きな被害を受けた書店にも一律5万円の見舞金を送金し、残額を今回の震災で被災者生活再建支援法が適用された青森、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、千葉の7県の書店商業組合に配分する。各県組合に配る金額は取次調査による各県被害状況に基づいて案分する。
〔書店再生〕
日本児童図書出版協会とタイアップして行う「心にのこる子どもの本秋・冬セール」は227点・261冊を「絵本」「読物」「あそびと学習」「読み聞かせにふさわしい絵本」の4ジャンルに分けて用意。送品条件は7ヵ月長期委託。申込締切9月5日。発送10月上旬~中旬予定(6面にセット内容掲載)。
春の書店くじ特賞当選者は別掲の8名が決まり、図書カード5万円分を贈呈する。また、ダブルチャンス賞には1656通の応募があり、200名の当選者を決めたと舩坂委員長が報告した。
〔読書推進〕
読売新聞東京本社と日書連のコラボ企画「読売新聞本屋さんへ行こう!キャンペーン」を9月15日から10月16日まで実施すると西村委員長が報告した。書店で購入した書籍・雑誌のレシートを応募ハガキ、郵便ハガキに貼って応募してもらい、抽選で図書カードを255名(総額30万円、1万円×5名、1千円×250名)にプレゼントするもの。実施エリアは東京、埼玉、千葉、神奈川、茨城、栃木、群馬、山梨、静岡の1都8県。約2000書店の店頭でポスター掲示、応募ハガキ設置を行う。
〔流通改善〕
雑誌発売日問題で、日書連の要望として①北海道、九州地区の3日目発売を2日目発売に繰り上げてほしい、②沖縄地区の週刊誌航空輸送の早期実現に尽力してほしい、③読者目線に立って合併号を廃止し、年間を通してレギュラー発売が出来るようなシステムを構築してほしい――など7項目を雑誌発売日励行本部委員会に求めると藤原委員長が述べた。
また、秋分の日の9月23日に雑誌発売日設定を行うことになった。9月第4週は19日の敬老の日、23日の秋分の日と1週間に2日の休日が設けられ、発売予定点数が多いことから15%の節電達成が困難な状況となっていた。電力の大口需要家である印刷工業会・雑協・取協の業界3団体は、出版物の制作や輸送配送に大きな影響が出ると懸念していたことから、検討の結果、9月23日の発売日設定を決めた。
〔組織〕
6月期の各県組合加入・脱退状況は、新規加入が9店、脱退が9店、差し引き横ばいとなり、全国の組合員数は4896店となった。2002年10月に月次動向の調査を始めて以来、初めて純減から脱した。
今後の加入促進の基本政策について、中山
「出版社共同ネット」説明会

出版倉庫流通協議会は8月18日午後3時半から東京・新宿区の日本出版クラブ会館で書店向け注文サイト「出版社共同ネット」の説明会を開催する。今回は河出興産㈱関係出版社が対象。同ネットの概要と加入手続きについて説明があるほか、日書連図書館サポート部会の高島瑞雄部会長が講演を行う。

東北・関東7組合に案分/被災書店義援金の残額/日書連理事会

6月の定時総会で大橋会長の3期目がスタート。7月21日に開かれた定例理事会では外部団体派遣委員を承認し、新たな顔ぶれで新年度の取り組みを開始した。震災対策では、これまで集まった義援金は8546万円、被災書店への送金額は1400万円になったことを報告。組合未加入書店への見舞金送金後、残額を東北・関東7組合に被害状況に応じて案分することを決めた。

〔地震対策本部〕
日書連東北地方太平洋沖地震被災書店義援金に寄せられたカンパは7月15日現在で304件・総額8546万3338円に達した。これまで計約1400万円の見舞金を被災した組合加入書店に送金した。義援金受付は7月末日で締め切り。今後は組合未加入で大きな被害を受けた書店にも一律5万円の見舞金を送金し、残額を今回の震災で被災者生活再建支援法が適用された青森、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、千葉の7県の書店商業組合に配分する。各県組合に配る金額は取次調査による各県被害状況に基づいて案分する。
〔書店再生〕
日本児童図書出版協会とタイアップして行う「心にのこる子どもの本秋・冬セール」は227点・261冊を「絵本」「読物」「あそびと学習」「読み聞かせにふさわしい絵本」の4ジャンルに分けて用意。送品条件は7ヵ月長期委託。申込締切9月5日。発送10月上旬~中旬予定(6面にセット内容掲載)。
春の書店くじ特賞当選者は別掲の8名が決まり、図書カード5万円分を贈呈する。また、ダブルチャンス賞には1656通の応募があり、200名の当選者を決めたと舩坂委員長が報告した。
〔読書推進〕
読売新聞東京本社と日書連のコラボ企画「読売新聞本屋さんへ行こう!キャンペーン」を9月15日から10月16日まで実施すると西村委員長が報告した。書店で購入した書籍・雑誌のレシートを応募ハガキ、郵便ハガキに貼って応募してもらい、抽選で図書カードを255名(総額30万円、1万円×5名、1千円×250名)にプレゼントするもの。実施エリアは東京、埼玉、千葉、神奈川、茨城、栃木、群馬、山梨、静岡の1都8県。約2000書店の店頭でポスター掲示、応募ハガキ設置を行う。
〔流通改善〕
雑誌発売日問題で、日書連の要望として①北海道、九州地区の3日目発売を2日目発売に繰り上げてほしい、②沖縄地区の週刊誌航空輸送の早期実現に尽力してほしい、③読者目線に立って合併号を廃止し、年間を通してレギュラー発売が出来るようなシステムを構築してほしい――など7項目を雑誌発売日励行本部委員会に求めると藤原委員長が述べた。
また、秋分の日の9月23日に雑誌発売日設定を行うことになった。9月第4週は19日の敬老の日、23日の秋分の日と1週間に2日の休日が設けられ、発売予定点数が多いことから15%の節電達成が困難な状況となっていた。電力の大口需要家である印刷工業会・雑協・取協の業界3団体は、出版物の制作や輸送配送に大きな影響が出ると懸念していたことから、検討の結果、9月23日の発売日設定を決めた。
〔組織〕
6月期の各県組合加入・脱退状況は、新規加入が9店、脱退が9店、差し引き横ばいとなり、全国の組合員数は4896店となった。2002年10月に月次動向の調査を始めて以来、初めて純減から脱した。
今後の加入促進の基本政策について、中山委員長は「運送会社と話し合い、組合に加入すれば返品運賃が安くなるようにしたい。また、コミック試し読みシステム『ためほんくん』の月額利用料は組合加入店3千円、未加入店6千円となっており、組合加入メリットとして前面に出していきたい」と述べた。
〔指導教育〕
万引き問題で、山口理事(福岡)が福岡県での最近の取り組みを紹介した。同県では支払い前の商品をカバン・袋・衣服などに入れて隠す行為を「店内で」発見した時点で警察に通報することとし、福岡県万引防止連絡協議会と福岡県警察連名のポスターを書店など小売店の店内に掲示している。山口理事は「(店内発見時の通報は)全国で初の試み。警察の指導の下で行っており、相当の抑止効果がある」と話した。
各県組合が「ウェイズジャパン」と契約を結び、組合加入書店が店頭で電子書籍端末を販売。端末を買った利用者が電子書籍を購入すると書店にロイヤリティが支払われる事業については、9月までに各県組合とウェイズジャパンが締結する契約書のひな形を作成することになった。
〔取引改善〕
送品・返品同日精算の早期実現に向けてトーハン、日販と粘り強く交渉を続けていると柴﨑委員長から報告があった。日書連は誠意ある進展が見られない場合、公取委の審査部に優越的地位の濫用の調査を依頼することも視野に入れており、公正取引協会発行『別冊公正取引№1優越的地位濫用規制の解説』をもとに研究を進めている。
〔広報〕
全国広報委員会議を10月12日午後1時から4時半まで東京・千代田区の書店会館で開催すると面屋委員長が報告した。日書連本部広報委員、各都道府県組合の広報委員、本紙編集部員が一堂に会し、書店新聞の編集方針などを話し合う。
〔庶務報告〕
10月26日に東京・秋葉原で開かれる「第2回首都圏書店大商談会」、11月11日に大阪・梅田で開かれる「BOOKEXPO2011」を後援することを承認した。
〔理事交替〕
▽新理事=塩川明人(長野県小諸市・花屋書店、担当委員会・部会=読書推進委員会・財産運用部会・雑誌発売日励行本部委員会)
▽退任理事=赤羽好三(長野県松本市・凌雲堂書店)

平成23年春の書店くじ当選者(カッコ内発券店)
千葉県千葉市・鈴木将鷹(三省堂書店神保町本店)、神奈川県三浦市・田中邦子(三崎堂書店)、東京都渋谷区・吉田啓、同国分寺市・谷矢真一、静岡県静岡市・鈴木由美子(谷島屋)、大阪府大阪市・西村恒彦、島根県出雲市・本藤知歩(今井書店出雲店)、広島県広島市・大西信行(廣文館)

外部団体への派遣委員

出版再販研究委員会
▽委員=大橋信夫(東京)藤原直(宮城)面屋龍延(大阪)西村俊男(新潟)中村晃造(京都)長谷川澄男(福岡)▽副委員長=舩坂良雄(東京)▽会計=山本裕一(神奈川)
雑誌発売日励行本部委員会
▽本部委員=藤原直(宮城)西村俊男(新潟)筒井正博(神奈川)佐藤光弘(愛知)▽実行委員=竹内靖博(群馬)片岡隆(東京)塩川明人(長野)戸和繁晴(大阪)長﨑晴作(長崎)小橋川篤夫(沖縄)
出版倫理協議会
鈴木喜重(千葉、出版ゾーニング委員会委員兼務)西猛(福島)山本裕一(神奈川)片岡隆(東京)石井和之(事務局)
読書推進運動協議会
▽常務理事=大橋信夫(東京)▽監事=西村俊男(新潟)▽事業委員=舩坂良雄(東京)石井和之(事務局)
共通雑誌コード管理センター
▽理事=大橋信夫(東京)藤原直(宮城)▽運営委員=柴﨑繁(東京)竹内靖博(群馬)岩瀬且敏(東京)
日本出版インフラセンター(JPO)
▽設立社員=大橋信夫(東京)▽理事=藤原直(宮城)▽運営副委員長=柴﨑繁(東京)
※ICタグ研究委員会・書店部会
▽委員=藤原直(宮城)
※出版RFIDコード管理研究委員会
▽委員=川崎孝(長崎)
※日本図書コード管理センター
▽マネジメント委員=藤原直(宮城)柴﨑繁(東京)▽WG委員=岩瀬且敏(東京)小沢誠(事務局)
出版文化産業振興財団(JPIC)
▽副理事長=大橋信夫(東京)▽運営担当常務理事=舩坂良雄(東京)▽理事=藤原直(宮城)柴﨑繁(東京)西村俊男(新潟)▽評議員=川島孝文(埼玉)筒井正博(神奈川)小泉忠男(東京)片岡隆(東京)江﨑直利(静岡)田江泰彦(鳥取)
東京国際ブックフェア実行委員会
▽副実行委員長=大橋信夫(東京)▽実行委員=西村俊男(新潟)舩坂良雄(東京)
子どもの読書推進会議
▽運営幹事=西村俊男(新潟)▽会計監査=大川哲夫(事務局)
学校図書館整備推進会議
▽運営委員=西村俊男(新潟)▽広報委員=石井和之(事務局)
国際子ども図書館を考える全国連絡会
▽運営委員=舩坂良雄(東京)
全国中小企業団体中央会
▽理事=大橋信夫(東京)▽商業専門委員=大橋信夫(東京)
日本図書普及
▽取締役=大橋信夫(東京)鈴木喜重(千葉)藤原直(宮城)面屋龍延(大阪)▽監査役=西村俊男(新潟)
文化産業信用組合
▽理事=大橋信夫(東京)
文字・活字文化推進機構
▽理事=大橋信夫(東京)
活字文化振興出版会議
▽運営幹事=大橋信夫(東京)▽運営委員=大川哲夫(事務局)
活字文化推進会議
▽推進委員=大橋信夫(東京)
「書店データベース」(S―DB)運営委員会
▽委員長=藤原直(宮城)▽委員=川島孝文(埼玉)筒井正博(神奈川)
出版流通改善協議会
▽副委員長=藤原直(宮城)▽委員=面屋龍延(大阪)柴﨑繁(東京)舩坂良雄(東京)山本裕一(神奈川)
日本出版クラブ
▽監事=大橋信夫(東京)▽運営委員=大橋信夫(東京)▽出版平和堂維持会理事=大川哲夫(事務局)
九州雑誌センター
▽役員=大橋信夫(東京)中山寿賀雄(長崎)▽監査役=山口尚之(福岡)
税制対策特別委員会
▽委員=大橋信夫(東京、小委員会兼務)藤原直(宮城)面屋龍延(大阪、小委員会兼務)柴﨑繁(東京、小委員会兼務)西村俊男(新潟)木野村祐(岐阜、小委員会兼務)
全国万引犯罪防止機構
▽理事=大橋信夫(東京)▽処分市場小委員=小泉忠男(東京)

鹿児島婦人部研修会「あじさいの会」

鹿児島県書店商業組合は6月24日、25日の両日、20回目となる恒例の婦人部研修会「あじさいの会」を開催し、25名が参加した。初日は黒木厚生委員長の地元・さつま町を中心に薩摩切子製造ガラス工芸館、鶴田ダム、水力発電所を見学した。夜の大宴会には例年通りテジマ・手嶋専務と白石所長、特別ゲストとしてトーハン・江島支店長が参加し、踊りに歌にと例年以上の盛り上がりを見せた。2日目は豊臣秀吉に最後まで抵抗した新納忠元の史跡を巡り、維新の源となった薩摩の郷中教育の礎は新納忠元だったと説明があった。楠田理事長が薩摩の経済的基盤は奄美の黒砂糖交易だったと説明した。笑いあり歌あり歴史ありの充実した婦人部研修会となった。(和田豊広報委員)

新理事長に塩川明人氏/長野総会

長野県書店商業組合は6月27日、上田市内のホテルで第27回通常総会を開き、組合員86名(委任状含む)が出席した。
総会は笠原新太郎副理事長(笠原書店)の司会進行で始まり、赤羽好三理事長(凌雲堂書店)があいさつ。理事長を務めた6期12年を振り返り、「無事任期を全うできたのは全組合員の協力の賜物と深く感謝する」と話した。
このあと、犬飼隆氏(明金堂)を議長に議案審議を行い、第1号議案から第6号議案を質疑応答を経て可決した。第7号議案の役員改選では新理事長に塩川明人氏(花屋書店)を選出した。塩川新理事長は「歴史ある長野組合。組合員皆様の一丸となった支援がなければとても運営していけるものではない。前任の赤羽さん以上に一層の支援と協力をお願いしたい」とあいさつした。
総会終了後、日書連図書館サポート部会専門委員の長屋幸彦氏が「電子書籍と書店・書誌データ無償化でどう変わる図書館」をテーマに講演。長尾氏は専門用語をやさしく使い、組合員は一言ももらさないという姿勢でメモをとっていた。今後も勉強になる講演を続けてほしいとの声が数多く寄せられた。
午後6時半から版元6社・6名を交えて懇親会を開催し、和やかに親交を深めた。
なお、総会前に午前11時から開催された理事会では、①総会の円滑な運営の確認、②赤羽理事長への感謝状と金一封の贈呈、③大谷昇監査役(大谷書店)より監査業務として、6月6日に開催された北信支部総会で承認された項目の中で、「理事選出」について強引な運営が認められるとして、北信の出席者の意見を聞き、「再選出」が妥当と判断され、理事会を終了。後日、第3者立ち会いで長野組合の定款に基づく選挙を行うことにした。詳細について、数年前の東信支部の例にならって次の理事会で検討することになった、④賦課金は総会終了後、2ヵ月以内に本部へ送金するようにしてもらいたい旨の報告が承認された、⑤公共図書館の納入書店の中に組合員でない書店があるが、長野県書店商業組合は長野県から認可を受けた唯一の組合なので、組合に加入してもらうか、未加入であれば排除してもらうよう組合として公共団体に厳しく申し入れをしていく旨の報告があり、承認した。
(宮原洋一広報委員)

図書館納入、地元書店へ発注求める/北信越ブロック会

新潟、富山、福井、石川、長野の5組合で構成する北信越ブロック会は7月10日、新潟県妙高市内のホテルで第30回ブロック会を開催。各県組合理事長と代表者8名が出席した。
西村俊男会長(新潟組合理事長)は「困難な中、営業を続けねばならない時代。皆様の英知を結集して有意義なブロック会になることを期待している」とあいさつ。続いて各県から報告が行われ、共通の問題として以下が討議された。
①公共・学校図書館の入札価格が異常な安値で、一般書店の落札が非常に難しい状況。対策としては、税金を払っている地元書店に発注するよう当局に陳情を繰り返すしかない。
②返品運賃問題は各県で対応しているが、組合未加入店と大きな差をつけるよう運送会社と話し合い、組合加入メリットにすべき。
③組合賦課金の金額について、各県とも苦労している。新潟組合では売場面積、売上高などを基準に決めているとの報告があった。2年間未納の場合は自然退会として処理しているとの報告もあった。
④読書推進運動について各県から報告があった。新潟からは組合主催「にいがた文学検定」が県民に好評で、市町村広報に記事が出ると大きな効果があるとの報告があった。富山ではオリジナル図書カードの製作・販売を今年も行う。長野からは組合員啓蒙活動として6月に「ためほんくんと電子書籍」「書誌データ無償・電子書籍でどう変わる、公立・学校図書館」と題して2回講演会を開催し、好評だったとの報告があった。
最後に来年の開催県である長野県の塩川明人新理事長があいさつしてブロック会を終了。午後6時半から懇親会を行った。
(新潟組合事務局長・治田正良)

塚越賢次理事長を再選/茨城総会

茨城県書店商業組合は6月25日午後2時から水戸市茨城県開発公社で第25回通常総会を開催。組合員65名(委任状含む)が出席した。
総会は美野輪博一副理事長の開会の辞で始まり、塚越賢次理事長があいさつ。「東日本大震災で日書連では対策本部を立ち上げ、被災書店の復興に総力を結集して義援金活動を開始。理事会で茨城を含む被災県の組合員に見舞金を送ることを決定した。どうか被災された書店の皆様にはもうしばらく耐え忍んでいただきたい。震災による影響や困難がまだまだ続くが、全国の仲間の温かい励ましやお見舞い、義援金に感謝しつつ皆様共々頑張っていきたい」と述べた。
来賓の県中央会・三村勉総務部長より祝辞をいただいた後、議長に塚越理事長を選出して議事を進行。平成22年度事業報告、同収支決算書、監査報告、平成23年度事業計画案、同収支予算案等すべての議案を原案通り可決した。
任期満了に伴う役員改選では、理事23名、監事2名、相談役2名を選出。新理事会を開催し、全会一致で理事長に塚越賢次氏を再選した。
塚越理事長より平成23年度事業計画について①共同販売に関する事業②共同委託に関する事業③教育及び情報の提供に関する事業の主旨説明が行われ、その後副理事長5名、常任理事10名を選出、承認された。
再選出された塚越理事長は就任あいさつで「業界の現状を考えると、電子書籍を媒体とする異業種の業界参入、大手資本による書店・出版社への資本参加や、iPhoneなど携帯端末の登場とこれからの進化は大変な脅威で、生き残り策を一層真剣に考える時期になった。私も組合と日書連のパイプ役として、また当組合の発展に役立つよう頑張りたい」と決意表明。田所和雄副理事長の閉会の辞で総会を終了した。
(高橋雅夫広報委員)

組合活性化資金の活用法などを審議/岡山総会

岡山県書店商業組合は6月23日に岡山メルパルクで平成23年度総会を開催、組合員65名(委任状を含む)が出席した。
開会に際し、3月に発生した東日本大震災の犠牲者に全員で黙祷を捧げた。
開会あいさつで吉田達史理事長は、震災について、復興までは相当の年数がかかるのではないかと懸念を表明。また、昨年は書籍の電子化到来で出版界が大きく揺れた年だったと述べ、他産業に狙われるやも知れない時代に、恐れるだけでなく現状をよく見極め、これに対応できる後継者を育てることが不可欠であると話した。
今城副理事長を議長に選出して議案審議し、22年度事業報告・収支決算、23年度事業計画案・予算案をすべて承認可決した。その他の議案では、東日本大震災に対する義援金を日書連本部に送ることを決定。7月3日開催の深谷圭助先生による「辞書引き学習法」の講演(小学館協賛)は、当初の予想を大きく上回る応募数で、モニター聴講を急遽追加決定したと報告された。また、日書連「組合活性化資金」の活用について、読み聞かせの会で使用できるキャラクター小物(ぬいぐるみ等)の作成や、大型絵本が楽しめるプロジェクターの購入はどうかなどの提案がなされた。
続いて書道家の佐藤英夫(白秀)先生による記念講演「唐詩に読まれた表現は決して誇張ではない」を開催。最後に懇親会が行われ、閉会した。
(荒木健策広報委員)

書店情報化の最新事例学ぶ/日書連全国情報化推進会議

日書連は7月7日午後2時から、東京・有明の東京ビッグサイトで「全国情報化推進委員長会議」を開催した。会議には大橋信夫会長をはじめ、各県の情報化推進委員長など総勢52名が出席。大川哲夫専務理事が司会を務めた。
始めに国立国会図書館(NDL)収集書誌部司書監の佐藤尚子氏と主任司書の山地康志氏が「国立国会図書館新着図書情報サービス―公共的書誌情報基盤の整備」をテーマに説明。書誌情報を迅速に無償で提供し、広く社会で活用されることを目的に、平成24年1月の図書館システムのリニューアルに合わせて①「NDL新着図書情報」サービスの開始②「国立国会図書館サーチ」による書誌データの提供③新NDL―OPAC(蔵書検索・申込システム)での情報提供――の3段階で基盤整備を進めていると述べた。
次に日本出版インフラセンター(JPO)の永井祥一事務局長が「フューチャー・ブックストア・フォーラム」の取組みを説明した。同事業は、経済産業省の「書籍等デジタル化推進事業」のうち、電子出版と紙の出版物のシナジー効果による書店活性化の可能性について、JPOを代表提案者として、日書連などが共同参加して調査・研究を行うもの。永井氏は、フォーラム内に設置する5つのワーキンググループの概要を説明、このうち調査WGについて「ドイツは再販制度があり、出版点数はコミックを含めずに年間約9万点、売上も伸びているなど、ある意味理想の国。調査団を派遣して出版物の販売方法等を調査したい。国内では医薬品業界の物流システム調査を検討している」と述べた。
ウェイズジャパンのアラム・サルキシャン代表取締役は、書店での電子書籍販売サービスについて説明。同社が開発した電子書籍端末を書店が店頭で販売、読者が電子書籍を購入するのに応じて、端末を販売した書店にロイヤリティを支払うシステムを紹介し、今秋コミックを中心としたコンテンツ約1万5千点でサービスを開始すると述べた。
最後に日書連「ためほんくん」部会の田江泰彦部会長が、本稼働から6ヵ月が経過した「ためほんくん」の現状を報告。現在申し込み台数は約280台に達していると述べ、「出版社からのコンテンツ提供や、商品配本で取次の協力を得ていくためには、台数の増加が不可欠。新規の導入を拡大していくとともに、現導入店には2台目、3台目の導入を検討していただきたい」と呼びかけた。

大学読書人大賞に冲方丁氏『天地明察』

全国の大学文芸サークルが、大学生に読んでほしい本を評論と議論によって選ぶ「2011大学読書人大賞」(「大学読書人大賞」実行委員会、出版文化産業振興財団=JPIC・主催)の贈賞式が6月17日、新宿区の日本出版クラブ会館で行われた。
贈賞式には大学生120名が参加。JPICの矢作孝志専務理事から、大賞作『天地明察』を推薦した関西大学・和田晴子さんに賞状が渡された後、著者の冲方氏に立教大学の大西蘭子実行委員長から賞状と記念品の学帽が贈られた。冲方氏は、「皆さんはこれからたくさんの経験を培っていくと思う。その中で、自分の心に響くものを大事に頑張ってほしい」と述べた。

大杉前副理事長が黄綬褒章を受章/兵庫組合

兵庫県書店商業組合前副理事長の大杉誠三氏(大杉広文堂)が、本年春の黄綬褒章を受章された。
大杉氏は昭和31年に書店業界に入り、昭和50年に独立。その後、県組合理事、はりま支部支部長、副理事長を歴任。現在は相談役理事として後輩の育成に尽力されている。一方、書店経営の第一線でも活躍されており、79歳の年齢をみじんも感じさせることはない。
黄綬褒章は、その道一筋に精励した人としての受章であり、兵庫県組合として、この度は教科書供給関係からでなく、書店関係から初めての受章となった。この慶賀は組合員の誇りであると同時に大いなる励みとなった。
なお、9月16日に、有志による祝賀会を予定している。
(安井唯善広報委員)

「児童書販売研究会」の開催目指す/北海道理事会

北海道書店商業組合の定例理事会が7月13日正午から、札幌市中央区のヒューリック札幌ビル会議室で行われた。
理事会では久住邦晴理事長から、「小学生はこれを読め」は北海道新聞社より3千部の出版が決定したことを報告。また、「児童書販売研究会」の立ち上げについて提案があり、久住理事長と浪花剛理事を中心として第1回開催を目指すことを決定した。
岩田徹理事より北海道組合ホームページの改訂について報告が行われ、ブログの参加を呼びかけるとともに具体的な操作方法などを説明。今後の当該ホームページ管理については岩田理事に一任することとした。

「声」/店内イヤホーン禁止、業界で運動を/茅ヶ崎市・長谷川書店・長谷川義剛

東日本大震災に罹災された皆様方にお見舞い申し上げます。さて厳しい書店経営の明日への希望を託された、日書連の返品入帳運動も厳しい局面を迎えましたが、末永く行動していただければ幸いです。
他方、近時日ごとに多くなる来店のお客様のイヤホーンが気になるところです。書店業務の中での店頭での声掛け、BGM、アナウンス効果、時によっては閉店コールまで無視されてしまいます。
書店に来店くださるお客様個々に「お客様、イヤホーンをはずしてください」とはいいづらいものです。そこで、業界で検討して雑誌出版社等、目に付くメディアの活用によるご協力をお願いすることができないでしょうか。折角来店いただくお客様に店頭努力でお買上げいただかなくてはいけません。
「イヤホーンを外してもらい声掛け運動で明日への書店像を確立しよう!」

「声」/出版人として言葉を丁寧に扱いたい/熊本県書店商業組合理事長・長﨑晴作

先日ある表彰式のリハーサルで進行役を任された。その際冒頭で「表彰者の皆さま、本日はおめでとうございます…」とあいさつした所、式終了後ある先輩が「表彰者という言い方は変だ、表彰を受ける方々だから受賞者だろう」と指摘された。
その先輩いわく「最近日本語が乱れている。『とんでもございません』なんて言葉はない」や『役不足』の誤用について等々、私の失言が宴席での肴となり話が弾んだ。言うまでもなく、出版業界には、お話も文章も達者な方が多い。
特に私がどちらも不得手なためそう思うのかもしれないが、サラッと書かれたお手紙に、感心するような言い回しやユーモアが含まれていたりする。父が亡くなったあと某出版社の会長が亡父の思い出を認(したた)めてくださった。短い文章だったが、思わず胸が熱くなった。
翻って、少し前から気になっていることがある。大手某社の社員の方々が手紙やメールに度々使ってくる「貴職」「小職」という言葉である。明らかに誤用であるし、これらの言葉は無機質で、何の温かみも感じない。気がつく度に広辞苑でも大辞林でも引くようにと指摘してきたが、最近頂いた重役からの手紙にも使われていて唖然とした。数年前にもらったお詫び文で、たった十五行の文章中「申し訳ありません」が七回も繰り返してあったのを見つけた時と同じ位の驚きであった。
冒頭、指摘頂いた先輩が席上「卑しくも文字活字を生業とする僕らは、人一倍言葉を丁寧に慎重に扱うべきだ」とお話しされた。至極もっともである。

「声」/26年営業の店を閉店、慰労の言葉に感謝/岡崎市・BOOKSナカジマ・畔柳弘

26年の歳月は夢幻の如く過ぎし、ささやかではあるがいくつかを思い出す。生業、生活の糧としての側面、世の中の情報文化、娯楽などをお客様にお伝えできればとの思いもあったが、はたしてどれだけ伝わったか定かでない。
昨今の書店業界は様変わりし、営業するに大変厳しい環境になってきた。閉店にあたり返品について危惧していたが、太洋社は全額入帳。担当部長や課長、担当の職員の方々から長い間の慰労と感謝のことばをいただいた。閉店最終日、直接担当になったこともない纐纈さんから慰労の電話、いつも電話で的確に注文品の処理をしてくれる亀崎女史、太洋社総会の懇親会で初めてお会いした、かわいい彼女の顔を思い浮かべながら聞く「長い間ご苦労さん」の声。優しい声で「お元気で」と励ましをいただいた。
坂部長は数日後、お別れと長い間のお付き合いでの感謝と慰労の言葉を述べて、出張中であいさつが遅れたことの非礼を詫びられた。
26年間、取次と書店は同志であり、拡販商品の販売に邁進してきたことが思い出される。活字文化は人類の最高の思考を醸造し、世の中の不条理、錯誤を修正する唯一の方法である。近年の財政赤字から東日本大震災までの間の政府の対応は劣悪であった。それらを修正するのは活字文化から醸し出す情報以外に、対処するものはない。
永遠に書店はなくてはならない業務で頑張っていただきたい。

お客様を知る力は日本一!の書店員/大阪市・隆祥館書店取締役営業部長・二村知子氏/東京国際BF専門セミナーより

「1人ひとりのお客様の嗜好を把握し掘り下げる」「情緒的な心の交流が大切」と話すのは、大阪市中央区にある隆祥館書店の取締役営業部長、二村知子さん。同店は、店を訪れる客とのコミュニケーションを大切にし、心のこもった接客対応で多くの固定客をつかんでいる。二村さんが7月8日、東京国際ブックフェア専門セミナーで行った講演『お客様を知る力は日本一!の書店員1500人の趣向を把握し、販売につなげる接客とは?』を抄録する。

隆祥館書店は昭和27年に父が創業しました。場所は中央区上町台地という、住宅地としては大阪で海抜の一番高いところです。大阪のメインストリート、心斎橋から5分、梅田から10分ぐらいに位置します。長堀通りに面しており、車で来られるお客様も多いです。
私が書店の跡を継ぐために本格的に営業に参加したのは今から16年前のことです。競争の激化で書店を取り巻く環境は厳しさを増すばかりでした。新刊書籍ではランク配本があり、大型書店やチェーン店には大量に配本されても、町の中小書店には商品の配本自体がなかったり、限られていて、お客様が来られているのにお渡しできないような本もありました。
どうしたら売れ筋の商品が、お客様にお断りしなくて済むようにスムーズに入ってくるのか。ランク配本や流通の仕組みに疑問を持って、何とかならないものかと、そればかり考えていました。
動物占いの本がヒットした頃のことです。店にあれば必ず売れる状況でしたが、取次の大阪支店に頼んでも在庫なし。東京本社に電話しても、ランク配本です。大型書店には山積みなのに、うまく配本できないですかとお願いしても、「月商いくらですか」という具合。「坪単価では大阪一と言われています」と言っても、「それが何ですか、月商ですよ」と、本を出せないのは当たり前のように言われました。

〔お客が買った雑誌や書籍を記憶〕
その頃、大阪トーハン会青年部で企画された講演の中で、出版社の中には書店の規模にかかわりなく公平に対応してくださる方がおられることを知り、一筋の光を見たような感じがしました。懇親会で講師にその方のことを詳しくお聞きしたのですが、1ヵ月ほどたった頃、ご本人である、当時小学館の雑誌営業部長だった黒木さんからお手紙をいただき、驚きました。何回か手紙でこちらの状況をお知らせする中で、黒木さんはご自身の会社だけでなく出版業界全体のことを常に考え、そのためには全国に存在する町の小さな本屋を守っていかなければという強い思いを持っておられることがわかりました。
それからは人脈作りで出版社が集まる会に積極的に出席し、名刺交換を重ねるようになりました。そしてまだ自分の顔と名前を覚えてくださっているうちに本の注文をして、出版社とのパイプ作りに励みました。お客様を大事にしたいという書店の立場に立って、親身に考えてくださる出版社の方との出会いが、心の折れそうなときの自分を助けてくれました。
私が店頭で心がけていることをお話ししますと、店を大型書店の対極に位置づけるということです。両親が一生懸命築いてきた店を守りたい、どうしたらうちで本を買いたいと思っていただけるのか、必死で考えました。
まず考えたのは、居心地の良い店にしたい、本を買うならあそこで買いたいと思っていただけるようにしたいということです。いつも笑顔でいること、心のこもったあいさつをすることを心がけました。
そして、お客様が何に興味を持たれているのか、観察したりお話しして、買われる雑誌や書籍を覚えていくように努めました。そうすることで、その雑誌の最新号をお薦めすることができます。この本もあの方が購入しそうだなと思ったら、次回のご来店でそれとなく「こんな本があるんですけれども」とご紹介できます。「この間紹介してくれた本、良かったよ」と言ってくださるお客様が増え始めて、会話がはずむことでお客様とのつながりが強くなっていきました。
パートワーク誌は当店の大事な商品です。定期購読は毎週お顔をあわせることができるので、どんどんお客様と親しくなっていけますし、お話しするのが苦手な方でも、このお客様は○○が好きだということが分かるので、お客様に対する心遣いさえあればいろいろなものにつながっていく可能性があります。このようなパートワークのシリーズの定期や企画本などからコンピュータには約3千の顧客リストがあります。それは店の宝です。
大型書店もあるのに、わざわざたった15坪のお店に来てくださる。それだけでも感謝の気持ちでいっぱいです。来てくださっているお客様のために役に立ちたい。1人ひとりのお客様の趣味、嗜好を把握し、深く掘り下げて心をこめた本選びをしたいと思っています。
いつもビジネス本を買われて、元気良くビジネスの話をされている方が疲れた表情で来られたら、「今日は何かほっとされる本がいいんじゃないですか」と、癒し系の本をお薦めしたりします。心の温まる接客を、どれだけその方の身になって考えることができるかを大事にしています。
お客様との会話に無駄なことは1つもありません。1日に200人から250人ぐらいのお客様が来てくださるのですが、ほとんどの方とお話をします。コミュニケーションをとることで、どのような方かも分かりますし、信頼関係にもつながってきます。

〔ニーズへの対応はあきらめずに〕
お客様の探している本が品切れや絶版になっていることがときどきあります。草の根わけても手に入れるのが書店員の役目だと思っていますし、喜びでもあります。出版社にお電話すると、無理なお願いにもかかわらず最善を尽くしてくださる方がおられます。
あるとき文藝春秋の『CREA』でソウル特集が掲載されました。これは売れると判断して追加注文し、予想通り普段の倍ぐらい売れました。あるお客様が来られたときは最後の一冊でした。しばらくしてそのお客様が「知り合いのためにもう1冊ほしい」と訪ねて来られました。最初は出版社に「もうないです」と言われたのですが、ご無理をお願いしたところ、後日1冊送っていただいたのです。
その方は『CREA』が定期購読になって何年もたつのですが、今もずっと来てくださっています。親身になって探してくださった版元の方にも感謝しないといけませんし、お客様のニーズのためには決してあきらめてはいけないということを改めて感じました。
河出書房新社の『屋根裏に誰かいるんですよ。』は、奥様が認知症ではないかと心配するお客様から問い合わせを受けました。調べたら絶版になっており、版元からも「本はない」という連絡がありました。
それでもお客様は「本は入った?」と店にいらっしゃいます。気の毒でたまらなくなって、事情を版元に説明して懇願しました。そうしたらなんと、何百ページもある本を全てコピーして送ってくださったのです。お客様にも大変喜んでいただきましたが、私も河出書房新社さんに恩返ししようと思いました。
書店員を始めた頃は売れ筋の本がどれだけ入るかということに一喜一憂していました。今も品揃えには気をつけていますが、今は店に来てくださるお客様とどれだけ情緒的な心の交流ができる関係になっているかが大切だと思っています。満足度を高めて生涯顧客になっていただくこと、そのための努力を大事にしていきたいと思います。
最後になりますが、本とは多様なものですから、書店の規模や、売上等のランクで配本される性質のものではないのではないでしょうか。システムには限界があって、個々のお客様の要望に応えるためには、計り知れない要素がたくさんあると思うのです。
お客様を知ること、深く掘り下げてお客様の細部にわたって要求をかなえるのは、日々お顔を合わせ、会話する書店にしかできないことだと思います。そしてそのお客様にご要望の本をお渡しできるのは、多くの出版社の方々が支えてくださっているからにほかならないのです。
それぞれの書店にはいろいろハンディがあるかもしれませんが、夢と希望と信念を持って一生懸命努力すれば、成功への道が開かれるのではないでしょうか。

2011年上半期ベストセラー/トーハン、日販調べ

取次が発表した「2011年上半期ベストセラー」によると、総合ランキング1位は、トーハン(e‐hon調べ)が『くじけないで』(柴田トヨ、飛鳥新社、定価1000円)、日販が『謎解きはディナーのあとで』(東川篤哉、小学館、定価1575円)に決定した。『くじけないで』は、昨年末に放送されたテレビの特集番組で改めて注目を集めた。『謎解きはディナーのあとで』は2011年本屋大賞を受賞した。
両社の「2011年上半期ベストセラー」1位~20位は以下の通り。
〔e‐hon調べ〕
①『くじけないで』(柴田トヨ、飛鳥新社)②『謎解きはディナーのあとで』(東川篤哉、小学館)③『心を整える。』(長谷部誠、幻冬舎)④『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海、ダイヤモンド社)⑤『KAGEROU』(齋藤智裕、ポプラ社)⑥『老いの才覚』(曽野綾子、ベストセラーズ)⑦『100歳までボケない101の方法』(白澤卓二、文藝春秋)⑧『八日目の蝉』(角田光代、中央公論新社)⑨『麒麟の翼』(東野圭吾、講談社)⑩『阪急電車』(有川浩、幻冬舎)⑪『苦役列車』(西村賢太、新潮社)⑫『島田紳助100の言葉』(島田紳助、ヨシモトブックス発行/ワニブックス発売)⑬『AKB48総選挙公式ガイドブック2011』(FRIDAY編集部編、講談社)⑭『千思万考』(黒鉄ヒロシ、幻冬舎)⑮『体脂肪計タニタの社員食堂』(タニタ、大和書房)⑯『まゆゆ』(渡辺達生撮影、集英社)⑰『続・体脂肪計タニタの社員食堂』(タニタ、大和書房)⑱『AKB48ヒストリー』(週刊プレイボーイ編集部編、集英社)⑲『月の街山の街』(イ・チョルファン著/草彅剛訳、ワニブックス)⑳『傾物語』(西尾維新、講談社)
〔日販調べ〕
①『謎解きはディナーのあとで』(東川篤哉、小学館)②『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら』(岩崎夏海、ダイヤモンド社)③『KAGEROU』(齋藤智裕、ポプラ社)④『くじけないで』(柴田トヨ、飛鳥新社)⑤『老いの才覚』(曽野綾子、ベストセラーズ)⑥『モンスターハンターポータブル3rdスタートダッシュブック』(集英社)⑦『心を整える。』(長谷部誠、幻冬舎)⑧『救世の法』(大川隆法、幸福の科学出版)⑨『モンスターハンターポータブル3rdザ・マスターガイド』(アスキー・メディアワークス発行/角川グループパブリッシング発売)⑩『ONEPIECESTRONGWORDS(上・下)』(尾田栄一郎・内田樹、集英社)⑪『バムとケロのもりのこや』(島田ゆか、文渓堂)⑫『ワンピース最強考察』(ワンピ漫研団、晋遊舎)⑬『体脂肪計タニタの社員食堂』『続・体脂肪計タニタの社員食堂』(タニタ、大和書房)⑭『伝える力』(池上彰、PHP研究所)⑮『マネジメント』(P・F・ドラッカー、ダイヤモンド社)⑯『報道写真集巨大津波が襲った3・11大震災』(河北新報社発行/河北新報出版センター発売)⑰『麒麟の翼』(東野圭吾、講談社)⑱『放課後はミステリーとともに』(東川篤哉、実業之日本社)⑲『小学館の子ども図鑑プレNEO楽しく遊ぶ学ぶふしぎの図鑑』(白數哲久、小学館)⑳『傾物語』(西尾維新、講談社)

500名の親子が受講/岡山で辞書引き学習法講演会

辞書を引く習慣を身に付けさせることで子どもの学習意欲を高める『辞書引き学習法』を提唱する深谷圭助中部大学現代教育学部准教授の講演会が、7月3日、岡山市北区柳町の山陽新聞社・さん太ホールで開かれた。岡山県書店商業組合主催、小学館協賛。
同学習法は、小学校低学年から国語辞書を活用し、調べた言葉に付せんを貼ることを習慣化させる。付せんが増えることでゲームのような達成感を与え、楽しみながら学ぶ姿勢を養う。
深谷准教授は、学習法を取り入れた立命館小学校 (京都市) で、児童が常に机の上に辞書を置き、疑問を感じるとすぐに自分で調べる習慣がついたと説明。「語彙力が大きく向上し、勉強に対する積極性も高まった」と話した。
子どもたちは会場で実際に辞書を引き学習法を体験。最初は親と一緒に辞書を引いていた子どもたちも、時間が経つにつれいつの間にか自分一人で調べるようになっていった。
当初、用意した付せん100枚をあっという間に使い切り、追加を希望する子どもたちが続出。「知らない言葉を調べるのは楽しい。家でも続けたい」と話す子どももいて、あらためて子どもたちの吸収力の速さを実感した。
さん太ホールは、定員300名であったが申込受付開始早々に定員に達し、その後も続々と申込が殺到したため急遽、第2会場を設営して合計約500名の親子らの受講希望に応えた。第2会場では、さん太ホールでの講演の様子をスクリーンに映し出しての受講となったが、メイン会場と同様に子どもたちの辞書引きに対する熱意になんら遜色はなかった。
(荒木健策広報委員)

SJの日をPR/山形県内各地で読み聞かせ

山形県書店商業組合は、日書連読書推進委員会企画「2011年サン・ジョルディの日PR」について、「地域での読み聞かせ活動」を実施した。各書店の実施概要は以下の通り。
◇長井市=八文字屋長井店毎週日曜日午後3時から約20分、児童書売り場で未就学の子供を中心に読み聞かせを行っている。特に紙芝居を読むことが多い。
◇酒田市=みずほ八文字屋毎週日曜日午後2時から、工作1点と読み聞かせ2点を児童書売り場で実施している。
◇鶴岡市=八文字屋エビスヤ店毎週日曜日の午後2時半から約30分、1回3冊の絵本や紙芝居を読み聞かせしている。定期開催のため、リピーターがたくさん増えて大盛況となっている。
◇寒河江市=平安堂寒河江店毎月第1日曜日午前10時半から、ボランティアのお母さんが大勢の子どもたちを集めて読み聞かせを実施している。
◇山形市=こまつ書店月1回第3日曜日に、児童書売り場でスタッフ3名で、①出し物②読み聞かせ③プレゼント大会の3部構成で実施している。
◇小国町=加藤書店「トライあんぐる」という3人グループを結成し、小学校では朝読書時間・放課後での読み聞かせ、地域の「絵本まつり」での読み聞かせ等、年間20数回行っている。
(五十嵐靖彦広報委員)

神田村こう使っている/小書店にもきめ細かな対応

小さな書店を始めて今年で15年。特に客注中心の商売をしている。以前は、大手の取次から仕入れをしていた。しかし、たやすく手に入るのはブームの去った本。人気絶頂の本や、ある一定の年数を経た本は、なかなか入らない。もし入ったとしても2週間以上経ってからというのはザラだし、お客さんだってそんなに待ってはくれない。
あるとき同業者の方から神田村の存在を聞き、出かけてみた。この取次は新聞社系出版社の本がたくさん置いてあるとか、ここは大学出版関係、ここは地図、ここは建築関係等々、それぞれに得意分野がある。また、巻頭に地図がある「神田取次(神田村)取扱出版社一覧表」という冊子を作っていて、どこの出版社と取り引きがあるか一目瞭然なのだ。そこを目指して行けば、在庫があれば当日、なくても数日で取り寄せてくれる。
それに、何と言っても取次の人たちがやさしいのだ。たった1冊が見つからずうろうろしていると、声をかけて一緒に探してくれたり、なかなか入らない本があると版元にすぐ連絡をして聞いてくれたり、そこの取次では仕入れる冊数が少ないのにもかかわらず、他で仕入れた本と一緒に段ボールに詰めて宅急便で送ってくれるところもある。それも送料が格段に安い!うちのような弱小書店には涙が出そうなくらいありがたい!!
大きな書店に行けば所狭しと並んでいる本たちは、お客さんの心をくすぐる。では、小さな書店ができることは何だろう。そんな細かい対応をしてくれる取次があるからこそ、小さな書店もお客さんの細かいご要望に応えることができるのだと思う。それはやがて信頼となっていく。お金と物のやりとりだけではない、血の通った商売ができること。それが何よりうれしい。(東京都国分寺市)

東日本大震災義援金

(7月7日~25日)
ワタナベユウブンドウ、福音館書店、ドクシャ、イズミブンコ、ヤマシタタダシ、モロズミトシヨ、スピリッツ編集部
(受付順、敬称略)
総額8557万270円

探検家の角幡氏ら/大宅壮一NF賞

日本文学振興会主催の「第42回大宅壮一ノンフィクション賞」は、探検家で元朝日新聞記者の角幡唯介氏『空白の五マイル―チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑む』(集英社刊)とNHK報道局ディレクターの国分拓氏『ヤマノミ』(NHK出版刊)、「第18回松本清張賞」は経済ライターの青山文平氏『白樫の樹の下で』(文藝春秋刊)にそれぞれ決まり、6月17日、東京都千代田区の帝国ホテルで贈呈式が開かれた。角幡氏は探検中のカナダ北極圏からビデオメッセージを寄せた。

6月期売上1・4%減/文芸書のプラス幅拡大/日販調べ

日販営業推進室調べの6月期書店分類別売上調査が発表された。売上高対前年比は1・4%減とマイナスだったが、前月と比べ1・8ポイント改善した。
雑誌は、コミックのマイナスが続いているものの、ムックがプラスに転じたため、全体で3・7%減と前月から0・5ポイント改善した。
書籍は、文芸書と実用書がプラスに転じたことと、書籍扱いコミックが前月に引き続きプラスだったことから、全体で1・3%増と前月を3・5ポイント上回った。文芸書は、メディア露出の影響で幻冬舎『心を整える。』、ポプラ社『日本男児』が好調だったことに加え、文藝春秋『真夏の方程式』など大型新刊が発売されたことから7・1%増と大幅伸長した。実用書は扶桑社『おうちで簡単!ビストロスマップ』、光文社『AKB48海外旅行日記』の好調で0・7%増とプラスに転じた。

参考図書

◆『本の世界に生きて50年』
多田屋、平安堂、アスキー、太洋社を経て現在は書店・出版コンサルタントとして活躍するノセ事務所代表の能勢仁氏。その50年にわたる出版業界歴をインタビュー形式でたどる。論創社が刊行する「出版人に聞く」シリーズの第5弾。四六判204頁、定価本体1600円。
◆『出版デジタル化の本質を見極める本の学校・出版産業シンポジウム2010記録集』
昨年7月開催された「出版産業シンポジウム2010in東京」の全記録。本の学校編、出版メディアパル発行、A5判200頁、定価本体2400円。
第1部シンポジウム全体会「本の消費現場で何が起きているのか?」は、デジタル技術の進展が出版産業にとっての消費現場をどのように変質させているかを分析。第2部は分科会報告として、第1分科会「人文書ワークショップ」、第2分科会「デジタル時代、取次はどこに向かうのか?」、第3分科会「書店の中古書併売の実績を聞く」、第4分科会「出版デジタル化の流れを再整理する」を収録する。

人事

〔◎昇任、○新任〕

【川上、正能両常務が専務に昇任/トーハン】
(6月29日付)
〔役員人事〕
取締役会長
代表取締役山﨑厚男取締役社長
代表取締役近藤敏貴
専務取締役阿部好美
同◎川上浩明
同◎正能康成
常務取締役清水美成
取締役相談役上瀧博正
取締役本川幸史
同谷川直人
同鈴木仁
同小宮秀之
同吉田尚郎
同○栃木裕史
同○藤原敏晴
同小林辰三郎
同鈴木敏文
同立花佑介
監査役(常勤)馬場章好
同○加藤悟
監査役相賀昌宏
同野間省伸
顧問金田万寿人
相談役朝倉邦造
同赤尾文夫
同佐藤隆信
同上野徹
財務顧問藤井武彦
物流顧問○池田禮
情報システム顧問
飯島信太郎
〔執行役員〕
社長(営業統括本部長)
近藤敏貴
専務(営業統括本部副本部長、渉外・特販担当兼ディストリビューション事業部長)阿部好美
同(営業統括本部副本部長、取引・資産管理部門担当兼広報室長)川上浩明
同(営業統括本部副本部長兼図書館事業部長)
正能康成
常務(西日本営業本部長)
清水美成
上席執行役員(東日本営業本部長)本川幸史
同(仕入企画部長)
谷川直人
同(デジタル事業部長)
鈴木仁
同(海外事業部門担当)
小宮秀之
同(経理部長)吉田尚郎同(物流部門担当、ロジスティックス部長兼流通システム部長兼東京ロジスティックスセンター長)
栃木裕史
同(首都圏営業本部長)
藤原敏晴
執行役員(総務人事部長)
森岡憲司
同(特販第三部長)
庄司和人
同(営業統括推進部長)
豊田広宣
同(プラットフォーム事業部長)高見真一
同(近畿営業部長)
小野晴輝
同(輸送管理部長)
柏木祐紀
同(九州営業部長)
小島俊一
同(市場開発部長)
髙田聡
同(情報システム部長)
中村勉
同(東部営業部長)
石川二三久
同(名古屋営業部長)
川島桂
同(秘書室長)○田仲幹弘
〔退任役員〕
取締役副社長池田禮
取締役加藤悟
常勤監査役本田和美

★大阪屋
(6月27日付)
代表取締役社長南雲隆男
常務取締役(管理本部長兼社長室長・広報室長・業務監査室長・関連会社担当)<b
生活実用書/注目的新刊


井口悦男・生田誠著『東京今昔旅の案内帖』(学研ビジュアル新書007952円)は、明治以降の古い絵葉書、写真、地図を駆使してたどる東京の観光ガイドブック。
第一章はシンボルタワーで浅草公園の花やしきの奥にそびえる凌雲閣。通称浅草十二階である。明治23年開業で、当時はひときわ高い建物だったが、高さ約52メートル。関東大震災で上部が崩壊し、そのまま取り壊された。そのほか愛宕山の愛宕塔、駿河台のニコライ堂も登場するが、何といっても昭和33年の東京タワー。そして平成24年のスカ
イツリーに受け継がれる。
昭和初期の絵葉書に映る銀座通りはまだ舗装されていなかった。周辺にも平屋の住宅が並んでいる。銀座を走る昭和通りは、関東大震災からの復興道路として計画されたものだった。大震災後には続々とモダン建築が建てられた。警視庁本部庁舎もその一つ。震災復興後の絵葉書や写真なので整然としているが、一面の瓦礫の山と化した町は、ま
たたく間に蘇ったのである。
現在起こっている東日本大震災の爪跡も、やがてこれらの記録のように、力強く復興すると信じたいものである。
品川駅周辺の現在の地図と大正3年の地図を見比べる。東側の目黒川ばかりか、かなりの場所が埋め立てられているのがわかる。百年の変貌を見ながら歩くのも面白い。
佐々悦久編著『大江戸古地図散歩』(新人物文庫さ-2-1714円)は江戸の切絵図区分に合わせて現在の地図を重ねた散策ガイド。
江戸の町は思いのほか狭く皇居から、本所深川まで30カ所に集約されている。
京橋南築地鉄砲洲絵図とあるのは、現在の銀座、築地、入船あたりである。この一帯は当時縦横に掘り割りが巡っていた埋め立て地である。鍛冶橋門の南側で分岐し、白魚橋まで流れる京橋川はなく、現在は京橋の橋の欄干をかたどった石碑が建っている。
築地本願寺は浜町に創建されたが、明暦の大火でこの地に移転した。当時は干潟で、佃島漁師や信徒が埋め立て建てたので築地と呼ばれるようになったという。
副都心の新宿も江戸のはずれ。千駄ヶ谷村と内藤新宿、の区分図である。
近くを歩きながら、遠く過ぎた時間を巡る散歩である。
(遊友出版・斎藤一郎)

紀伊國屋1129億円で首位/日本の専門店ランキング/日経MJ調べ


日経MJ(日経流通新聞)は7月13日付で第39回日本の専門店調査(2010年度、有効回答409社)を発表した。
これによると、09年度と比較可能な380社の総売上高は21兆5513億円で、売上高伸び率は前年比4・6%増と前回調査の2・0%増を上回った。営業利益も22・3%増と2年連続でプラスになった。エコポイントや地デジ対応テレビへの買い替え需要があった家電量販店が全体を押し上げたと、同紙では分析している。
23業種のうち増収は18業種で前回調査より6業種増。そのうち経常増益は14業種で、08年のリーマン・ショック後の消費低迷が底入れし、多くの業種で回復の兆しが見え始めた。
書籍・文具業種の増収率は、前回より1・1ポイント増加して2・0%。1位の紀伊國屋書店は1・3%減だったが、有隣堂0・8%増、ジュンク堂書店7・0%増など上位の企業が伸び、全体を引っ張った。多くの企業が店舗数を増やしたことに加え、1店舗当たりの売場面積も拡大し、顧客増につながったと見られる。また、書籍と雑貨等の複合店化が奏効したヴィレッジヴァンガードが9・1%増、トップカルチャーが5・6%増と増収を果たした。
総売上高経常利益率はヴィレッジヴァンガードが9・6%、1人当たり総売上高は文教堂が4498万5千円、3・3㎡当たり直営店売上高は有隣堂が704万3千円、直営+FC新設店舗数はヴィレッジヴァンガードが56店で、それぞれトップだった。

LED照明のレンタル開始/ディー・アンド・ジー


トーハンとゲオの合弁会社「ティー・アンド・ジー」は、このほどLED照明大手の遠藤照明の関連会社「イーシームズ」および三菱UFJリースと提携し、書店店舗のLED照明化をサポートするため、レンタル方式による斡旋を開始した。
初期費用は不要。照明機器の費用、工事費用をすべて合わせて月額のレンタル料金として提供する。書店との契約はトーハン・グループの東販リーシングが行い、契約期間は5年、更新も可能となっている。
東京・板橋区の120坪の店舗で今回の方式で照明をLED化したところ、月額レンタル料は11万円だが、電気料金の減額分と相殺すると、トータルコストは電気料金の1割程度削減したという。トーハンは節電効果や経費削減効果を検証し、取引先書店に広く提案していくとしている。

被災地の子供たちへ本を贈る/〈あしたの本〉プロジェクト


日本国際児童図書評議会、日本ペンクラブ、日本出版クラブ、出版文化産業振興財団の4団体は6月17日、東京・新宿区の日本出版クラブ会館で「子どもたちへ〈あしたの本〉プロジェクト」発足の記者会見を開いた。
このプロジェクトは、東日本大震災被災地の子供の読書活動支援を目的に、4団体が呼びかけ団体となって取り組むもの。具体的な活動内容は①国内外の絵本・児童文学作家による応援メッセージ・直筆画展&オークション②被災地での読み聞かせ③移動図書館の活用④絵本・遊具・バリアフリー図書などのセット「だいじょうぶだよセット」の贈呈などを予定している。
記者会見の席上、日本ペンクラブの浅田次郎会長は「被災地の子供たちが本を読み知識を高めることは、彼らにとって大きなチャンス。5~10年先の日本の原動力になる。子供たちに知識、創造力、夢を提供するこの運動には大きな意義がある」と語った。

義援金4637万円を日赤に寄付/コミック作家有志


漫画家、漫画原作者、漫画プロダクション約760名から成る「21世紀のコミック作家の会」は東日本大震災の被災者を支援するため4月から6月まで会員を対象に義援金を募っていたが、4637万9000円が集まり、このほど全額を日本赤十字社に送金した。呼びかけ人はさいとう・たかを、藤子不二雄A、弘兼憲史、やまさき十三、秋本治、ちばてつや、北見けんいち、武論尊、池上遼一の9氏。

野間講談社社長、メディア各社と懇談


講談社は、故野間佐和子氏に代わり3月31日に代表取締役社長に就任した野間省伸社長とメディア各社との新社長就任懇談会を7月13日、東京・文京区の椿山荘で開いた。
野間社長は「昨年は電子書籍元年と言われ、出版業界は激動の時期にあった。そうした中で私たちも情報発信の重要性を改めて認識した。(メディア各社とは)一定の距離を保ちながらいい形のコミュニケーションをとっていきたい」とあいさつした。

被災3県の小学生に図書カード13万枚寄贈/〈大震災〉出版対策本部


日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本出版クラブの出版3団体で構成する〈大震災〉出版対策本部は、被災3県の被災地域にある小学校の児童に寄贈する図書カードの発送作業を7月12日に完了した。
「出版界からの贈りもの本の中にもなかまがいる」のコピーが入った1000円の図書カードを、508校宛てに13万2210枚発送した。内訳は岩手県104校・1万3155枚、宮城県258校・8万9605枚、福島県146校・2万9450枚。佐川急便が配送を担当した。費用は「大震災出版復興基金」の中から拠出した。
なお、図書カードの発送後、7月20日現在で44校から237枚の「枚数不足」の連絡が来ており、同本部は「可及的速やかに追加発送の作業を行っている」としている。

直木賞は池井戸潤氏の『下町ロケット』


第145回芥川賞・直木賞の選考会が7月14日、東京・築地の新喜楽で開かれ、直木賞に池井戸潤氏の『下町ロケット』(小学館)が選ばれた。芥川賞は該当作なし。

「復興アクション」キャンペーンに協力/トーハン


トーハンは政府が呼び掛ける「復興アクション」キャンペーンに参加。キャンペーン事務局が作成した復興アクションのポスターやPOPを取引先書店に提供し、「本で応援します」と店頭での掲出を呼びかけている。
同キャンペーンは内閣府、関係省庁、賛同する民間団体などが連携したキャンペーン。日本を元気にし、被災地の復興の原動力となるように、1人ひとりが普段の暮らしの中で「今できることを無理せずやる」という誰でも参加できる取り組み。「噂や風評に惑わされないようにしよう」「過度な自粛をしない」「節電を心がけよう」といったアクションを実践することを目指している。
トーハンは、キャンペーンサイトで使用を呼び掛けているロゴ入りポスターやPOPを取引先書店に提供し、活用事例を紹介しながら売場作りを提案。これを参考に各書店でメッセージを書き込み店頭に掲出することを呼び掛けている。ヤフージャパンの復興アクション特設ページでキャンペーンに関連するイベントや店舗情報が地図上にアウトプットされる「復興アクションに参加しよう!ワイワイマップ」に参加書店のうち約800店の情報が掲載される予定。特設ページは9月末まで開設予定。書店情報は7月下旬より掲載されている。

本屋のうちそと


夏です。北海道へ来られたお客様を車でちょっとご案内する事があります。有名なお菓子のお店や革製品のショールーム、等を見てから最後は小高い山頂の展望台。眼下に広がるのは豊かな空知平野と石狩川。「あの辺にはワイナリーがあるんですよ」なんて説明すると、「まるでリゾートのようだ」と喜んでくれます。見渡す限りの田園地帯にコンパクトな町が息づいています。ナショナルチェーンの看板が乱立する隣町とは正反対の道を歩む姿は、訪れた人の心に何か安らぎのようなものを感じさせるようです。この風景を前にすると、「何が足りないか?」ではなく「何を守り、残すべきか?」という長期的=大局的な考え方をしている自分に気づきます。
今、書店が静かなブームです。色んな雑記が特集を組んだり、世界の書店の写真集が刊行されたりしています。歴史ある書店から、趣味の延長のような小さな古書店まで、様々な「書店」を眺めていくと、人が何を書店に求めているのかがボンヤリとではあるけれど見えてくるような気がするのです。まずそこで働く人間が幸せでなければ意味がありません。来店された人が「心地よい」空間であって、はじめてその人にとって無くてはならない書店となりうるのだと思うのです。
あれもこれも全てを取り込もうとして、何一つ手元に残らないような苦役ではなく、荒れた大海原からキラリと光るものを一つずつ掴み取るような仕事がしたいと思っています。
(広辞猿)
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