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平成24年2月1日号
紙の本を自信を持って売りたい/宮城新年会で藤原理事長

平成24年宮城県書店商業組合・出版みちのく会・取次・運輸合同新年会が1月10日、ホテルメトロポリタン仙台21階銀河の間で行われ、書店22名、出版社24名、取次12名と運輸3名の合計61名が参加した。
司会の聖教新聞社・久松一雄氏が開会の言葉を述べ、宮城組合藤原理事長が新年のあいさつ。「日書連でも今年電子書籍販売に取り組むが、震災の際皆さんが経験したとおり、紙の本がまた見直されてきている。仙台など震災被災地では他の地域と比較し震災バブルといわれているが、これからも紙の本を自信を持って売っていきたい。10数年マイナス成長を続けている業界ではあるが、今年は明るい良い年にしていきたい」と語った。
続いて、日販東部支社長の高瀬伸英取締役が祝辞で年末年始の売上動向を紹介。東部の売上実績は全国平均の91・2%を若干上回り、東北エリアでは宮城県が98・1%だったと述べ、「今年は我々の扱う『本の力』を信じ知恵を絞って宮城県から復興をしていきたい」と語った。
乾杯あいさつでトーハン東部支社長の石川二三久取締役は、トーハンも年末年始の売上は不調だったが、宮城・岩手・福島は平均を4~5ポイントを上回っていたと述べ、その後声高々に一同乾杯を行った。
しばしの歓談の後、毎年恒例の年男のお祝いが行われた。続いて出席者あいさつと今年の抱負が壇上で発表され、今回は趣向を変え出版社・書店が交互に上がりあいさつした。出版みちのく会の安斎佳成会長(NHK出版)の発声により一本締めで幕を閉じた。
(佐々木栄之広報委員)

震災復興基金募金箱設置にご協力を

〈大震災〉出版対策本部では、「大震災出版復興基金」の店頭での募金活動に協力を呼びかけている。協力書店には、アクリル製ブック型の募金箱と店頭掲示用ポスター、送金用の郵便振替用紙を送付する。振込料は本部負担。募金を送金することで書店に税金はかからない。問い合わせは所属の書店組合へ。

新たな取組みに挑戦し活路見出そう/大阪互礼会

平成24年大阪出版販売業界新年互礼会(大阪出版取次懇和会・大阪府書店商業組合主催、出版三水会・日本書籍出版協会大阪支部後援)が1月11日に開かれ、出版社、取次、書店など合計130名が出席した。
大阪組合の深田健治副理事長の司会のもと、面屋龍延理事長があいさつ。「ここ数年書店は非常に苦しんでいるが、今年度は電子書籍の販売など新たな取り組みに挑戦し、今後の活路を見出そう」と力強く述べた。また、数年前から取り組んでいる送品・返品同日精算問題に関しても今年度中に実現できるよう交渉に臨みたいとしたほか、本の帯創作コンクールについて、年々定着しており今年度も各会のご協力のもと開催したいと述べた。
続いてトーハンの清水美成常務が、年始に行われた箱根駅伝で、倒れながらもタスキをつないだ情景を今の出版業界に例えて「私たちも次代にタスキを渡せるよう頑張りましょう」とあいさつして乾杯した。
アトラクションでは、越中おわら節風の盆倶楽部の皆さんが演奏し場を盛り上げた。中締めで、出版三水会代表の永尾功且氏(NHK出版大阪支社長)は、「何もしなければ何も変えることができない。自ら活路を見出すために動かなければならない。昨年大成功を収めたBOOKEXPOでは、NHK出版は首都圏書店大商談会の2倍の売上げをあげることができた。今年一年も皆で一緒に頑張っていきましょう」とあいさつし、一本締めでお開きとなった。
(萩原浩司広報委員)

不況脱出へ業界再生の年に/東京組合新年懇親会に270名

東京都書店商業組合は1月17日午後5時半から、水道橋の東京ドームホテルで新年懇親会を開催し、出版社、取次、組合員ら総勢270名が出席。大橋信夫理事長があいさつで「書店の生き残りのために売れる本を作っていただきたい」と出版社に呼びかけたほか、書協相賀理事長、雑協石﨑理事長らが祝辞を述べた。
新年懇親会は越石武史実行委員の司会で進行、片岡隆実行委員長が開会の辞を述べ、東京組合が昨年行った東日本大震災の被災地に本を贈る運動について報告。本や図書カードを寄贈した宮城県東松島市立赤井南小学校から寄せられた感謝の手紙を紹介した。また、大震災出版復興基金の募金箱の設置について協力を求めた。
あいさつに立った大橋理事長は、今年も厳しい状況が続くとの見通しを示し、「出版社にお願いしたいのは、いい本を作っていただきたいということ。やはり書店が生き残っていくためには、売れる本がほしい。東京組合では各委員会でいろいろ検討しており、それぞれの問題についてお願いしますと言うことは容易だが、一つだけ『いい本を作っていただきたい』と言えば、それだけ書店の窮状が分かっていただけるのではないか」と述べた。
来賓の日本書籍出版協会・相賀昌宏理事長は、「もう少し自由に発想を広げて、さらに柔軟にさまざまな仕事に取り組めば、市場はまだまだ広がる。今年は、我々の仕事自体を思い切り広げていくような1年に一緒にしていきたい」とあいさつ。また日本雑誌協会・石﨑孟理事長は「平成24年は何としても長い低迷から脱出し、上昇に転じる年にしなければいけない。日書連と東京組合では書店再生委員会を設置し、新たな取り組みを始めている。今年を書店再生元年、出版再生元年にしなければいけない」と述べた。
この後、トーハンの阿部好美専務が「震災の復興の中で活字の持つ力を改めて感じ、勇気づけられた。業界の一人ひとりが読者の視点に徹して挑戦を続けていくことで、必ずや結果が出ると確信している」と述べて乾杯。閉会は正副理事長が登壇し、柴﨑繁副理事長の三本締めで終了した。

責任販売制の取組みに期待/愛知賀詞交歓会

愛知県書店商業組合は1月13日、名古屋市千種区のルブラ王山にて平成24年賀詞交歓会を開催した。これに先立ち、同会議室で理事会も開催した。
賀詞交歓会には組合員53人が出席。この他出版社、販売会社等60人の総勢113人の参加があった。
冒頭のあいさつで佐藤光弘理事長は、年末年始の店頭の売上げの落ち込みに触れ、消費税の増税や、円高による地元トヨタをはじめとする自動車関係の不況など、明るい材料がない中、責任販売制などの書店に大きな還元がある商品に期待したいと述べた。最後に、皆様の力を借りて今年も頑張っていきたいと決意を表明した。
乾杯のあいさつでは、竹内文利中央社名古屋支店長が、「今年は雑誌等の適正配本の見直しに力を入れたい」と述べて乾杯の発声を行った。大変盛り上った会の中締めは、小学館パブリッシングサービスの浜田浩東日本営業部長が、「理事長が期待している責任販売に積極的に取り組んで、読書推進に力を注ぎたい」と力強くあいさつして幕を閉じた。

電子書籍の情報収集進める/京都互礼会

京都府書店商業組合は、1月6日に京都市東山区のウェスティン都ホテル京都で、平成24年京都出版業界新年互礼会を開催した。日本書籍出版協会京都支部、京都出版取次京栄会と共催しているもので、総勢153名が参加した。
互礼会は午後4時半から下村麻優子氏(ミネルヴァ書房)の司会で進行。中村晃造理事長はあいさつで、「京都市内の小学校では、年間100冊以上読書をした生徒の数が、昨年度は2万5千人にも及んだ。さまざまな読書推進活動によって、本が好きな子どもが育まれている結果だと理解している。書店は今後、電子書籍の普及により変化と対応を求められるが、ウェイズジャパンによる事業展開に注視するなど、組合として情報収集と対応を迅速に行うことが必要と考える。子どもたちが大きくなったときに、昔と変わらず足を運んでいただける書店となるよう、次世代に引き継げるものをしっかり確立させていきたい」と述べた。
乾杯の辞では日本書籍出版協会京都支部長のミネルヴァ書房・杉田啓三氏が、「電子書籍への流れは不可避だと思うが、紙の本こそが将来の読書人口を増やすことに繋がると信じている。行政には紙の本で子どもたちに読書を体験させて力を付けさせる教育作りを期待したい」とした。
また、来賓の門川大作京都市長が「京都において出版は伝統産業でありすばらしい文化。かつて教育長だった時代に、地元書店と京都市内の公立小中高等学校の図書館電算化を実現したことが思い出される。町の書店は京都の宝であり、しっかりと共に協力していきたい」とあいさつした。
中締めでは、日販奥村景二取締役が「社会や経済が不安定だが、今は本によって得られる楽しさ、幸せをもっと感じてもらえる環境作りが求められており、その道づくりができるのではないか」とあいさつ。一本締めで会は終了した。
(澤田直哉広報委員)

春の書店くじ実施要領

▽実施期間平成24年4月20日(金)より30日(月)まで。書籍・雑誌500円以上購入の読者に「書店くじ」を進呈
▽発行枚数400万枚。書店には1束(500枚)3571円(税別)で頒布
▽申込方法注文ハガキに必要事項を記入し、束単位で所属都道府県組合宛に申し込む。締切は2月20日(厳守)
▽配布と請求方法くじは取引取次経由で4月18日前後までに配布。代金は取引取次より請求。
▽当せん発表5月23日。日書連ホームページ並びに書店店頭掲示ポスターで発表
▽賞品総額5820万円
当せん確率は9・7本に1本
特等賞=図書カード5万円40本
1等賞=同1万円800本
2等賞=図書カード
又は図書購入時充当1千円1200本
3等賞=同5百円1万2000本
4等賞=図書購入時に充当百円40万本
ダブルチャンス賞=図書カード5千円
200本
▽賞品引換え特等賞は当せん券を読者より直接日書連に送付。1、2、3、4等賞は取扱書店で立替え。図書カード不扱い店または品切れの場合は、お買い上げ品代に充当。ダブルチャンス賞は7月5日(当日消印有効)までに読者が直接日書連にハズレ券10枚を送付
▽引換え期間読者は5月23日より6月30日(消印有効)まで。書店で立替えたくじは7月31日までに「引換当せん券・清算用紙(発表ポスターと同送)」と一緒に日書連事務局に送付
▽無料配布店頭活性化活動の一環として組合加盟店全店に無料の「書店くじセット」(くじ50枚、ポスター1枚)1組を直送
▽PR活動「春の書店くじ」宣伝用ポスター。全国書店新聞に実施要綱を掲載。日書連ホームページで宣伝

業界全体で店頭活性化を/神奈川新年会

神奈川県書店商業組合は1月18日、横浜市西区のホテルキャメロットジャパンで新年懇親会を開き、組合員、出版社、取次など総勢106名が出席した。
冒頭あいさつに立った山本裕一理事長は「神奈川組合も組合員数が減ったが、それでもまだ約240名いる。それぞれ地域に密着して頑張っている組合だ。出版社は売れる本、書店に活力を与える本を出してほしい。それを取次が適正配本することで、町の書店は生き残ることができる」として、業界全体で店頭活性化に取り組むべきとの考えを示した。
また、再販問題に言及して、「日書連では今、書店が抱える様々な課題を検討しているところだが、書店経営の根幹に関わる再販制度についても議論している。神奈川組合の根底に流れる考えは再販擁護。再販なくして中小書店の経営は成り立たない。出版社はこの点を深く心に留め、再販崩しの動きに加担することのないようお願いしたい」と求めた。
来賓出版社を代表して農山漁村文化協会首都圏支部の田村雅彦氏が「書店組合と出版社が一体になって店頭活性化に取り組み、いい年にしよう」とあいさつしたあと、トーハン神奈川支店の田名網智志支店長の発声で乾杯した。

組合事業への参加呼びかけ/福岡新年の会

福岡県出版業界新年の会が1月6日、福岡市天神の「福新楼」で開かれ、業界関係者109名が出席し新年を祝った。
今年は福岡県書店商業組合の担当で、大石副理事長の開会あいさつに続き、九州出版懇話会の古川氏(主婦と生活社)は「昨年末に選ばれた漢字『絆』が出版業界復興にもキーワードである」と述べた。取次を代表してトーハン九州支店江島支店長が恒例の年末年始6日間の売上動向を報告。12月29日~1月3日の売上は前年比92・6%、部門別では書籍95・7%、雑誌96・5%、コミック77・9%、マルチメディア87・3%とそれぞれ前年割れ。児童書は「朝読」が浸透し、自分好みの本探しが習慣になったためか好調で、また今年も「光をそそぐ交付金」の実施が期待されると述べた。
福岡組合の長谷川理事長は今年の干支である「辰」にちなんで、めでたい龍の蘊蓄を紹介したのち、1年間を通して日書連・福岡組合の事業活動に積極的な参加を呼びかけた。また最後にマザー・テレサの言葉を引用し「小さなことこそあなたの仕事です。何事もコツコツと」と日々の努力を勧めた。
出席した7人の年男に記念品が贈られて新春ムードが高まり、中締めでは博多祝い歌が披露され博多手一本で盛況のうちに終宴した。
(西村勝広報委員)

新理事長に聞く/兵庫組合理事長・山根金造氏

〔地域に根付いた運動推進/読者に支持される組合めざす〕
組合の財政健全化と存在意義再構築を掲げ、昨年10月18日の通常総会で兵庫県書店商業組合理事長に就任した山根金造氏(明石市・巌松堂書店)に、今後の組合運営について聞いた。
――昨春まで12年間、明石市議会議員を務めながら書店を続けてきた
「本が好きで今でも年間200冊は読む。考古学のファンでもある。本で得た知識は政治にも役立つ。活字文化を守りたいという気持ちを持ち続けてきた」
――理事長に就任してまず取り組んだことは
「組合は中小書店のために絶対に残す必要がある。そのためにはまず健全財政にしなければならない。兵庫組合は長年、神戸市の三宮に事務局を置き、三宮ブックスの村田耕平さんに事務局業務を担当していただいてきた。私の理事長就任を機に、村田さんの負担を軽くし、家賃などの経費を削減するため、理事長が事務局を兼務することにした。大書堂の三宅節男さんに会計主任としてサポートしていただいている」
――組合の存在意義についてどう考えるか
「組織の定義づけが必要だ。組織の事業は顧客によって定義される。顧客満足こそ組織の使命であり目的だからだ。書店組合の一番の顧客が組合加盟書店であることは言うまでもない。しかし読者、出版社、著者、取次、図書館、書店従業員、マスコミも重要な顧客と考えている。兵庫組合が12月に開催している絵本ワールドも、読者である子供への読書推進を図るため組合の事業として行っている。読者に支持される組合でなければならない。私は、書店組合を『文化を広めるお手伝いをする組織である』と定義している」
――地域における書店の役割についてどうみる
「地域密着型の中小書店の多くは、もともと本が好きで、文化発信に対する強い使命感を持っている。営業も大事だが、地域に根付いた運動をしっかりとやっていけば、町の小さな本屋は大型書店よりも生き残りやすい。読者との結び付きを強め、地元になくてはならない存在になる。そうすれば図書館納入も地元の書店でということになる」
――理事会の運営についてはどうか
「値引き販売防止など後ろ向きの議題が多い理事会をもっとワクワクする、思わず出席したくなるような会に変えていきたい。理事会の1時間前に集まって書店生き残り策を考えるための勉強会を開いている。お客さんにアピールする方法を学ぶ場を提供できればと考えている」
――兵庫組合は支部活動も活発だ
「組合活動の基本は日頃の支部活動にある。また組織強化に果たす役割も大きい。支部が有意義な活動をしている姿をアウトサイダーに見せれば『だから組合に入ればメリットがある』と言える。作家講演会など積極的な活動を行っている支部には助成金を出す」
――支部活動充実のほかに行っている組織強化策は
「昨年10月から今年3月まで組合加入促進キャンペーンを行っている。期間中は入会金0円の特典がある。また組合の概要や加入メリットを記した冊子を作成して加入呼びかけを行っている」
――電子書籍の登場など書店を取り巻く環境は激変している
「電子書籍については若手にどんどん発言してほしい。40~50代の若手組合員には優秀な人材がたくさんいる。三和書房の中島良太さんが若手をまとめている。研究会やプロジェクトチームの設置など、積極的に提言してほしい」
(聞き手=本紙・白石隆史)

青森組合とウェイズが基本契約書に調印/書店での電子書籍販売事業

青森県書店商業組合とウェイズジャパンは1月19日、書店会館で電子書籍販売事業基本契約書の調印式を行った。
この事業は、書店店頭で買った電子書籍専用端末またはプリペイドカードを使って利用者が電子書籍を購入すると、書店にロイヤリティが支払われるもの。青森組合は全国に先駆けてウェイズ社と契約を締結し、1月31日から組合加盟書店でサービスを開始する。
調印式には青森組合から鶴谷祿郎理事長、ウェイズ社からアラム・サルキシャン代表取締役が出席し、両氏による契約書への調印が行われた。鶴谷理事長は日書連電子書籍対応部会長として同事業で主導的役割を担っている。
鶴谷理事長は「時と場所に関係なく全国どこでも平等に情報を入手できる電子書籍の利点を、これからの書店経営の力として活用していきたい。青森県や北海道、九州など地方の中小書店は流通や配本で大きなハンディを背負ってきた。電子書籍ならこれを克服できる。次のステージに向けて電子書籍を活用して書店の繁栄策を考えていきたい」と意気込みを語った。
サルキシャン代表取締役は「電子書籍市場で書店の役割を確保するための土台を作りたい。現在首都圏中心に展開されている最新のデジタルサービスを全国どこでも享受できる環境を作ることが大切。青森組合が全国の組合で最初にこの事業に取り組むことになったのは、地方から火をつけていくという観点からも望ましい」と期待を示した。

12月期売上6・5%減/雑誌コミックが2ケタ減に/日販調べ

日販営業推進室調べの12月期書店分類別売上調査が発表された。売上高対前年比は6・5%減で先月を1・0ポイント下回った。
雑誌はコミックの売上が大きく減少したため全体で7・2%の大幅減に。コミックは12・9%の2桁減。前年は1月発売の集英社ジャンプコミックスの12月発売へ繰り上げがあったが、今年はなかったことが響いた。また、前年は「ONEPIECE」関連銘柄の売れ行きが良好だったため、その反動も出た。
書籍は、前年に『KAGEROU』『もしドラ』の売れ行きが好調だった反動で6・5%減と、先月から3・1ポイント大幅悪化した。文芸書は『謎解きはディナーのあとで2』が好調だったものの『KAGEROU』の売上をカバーできず13・1%の2桁減。ビジネス書も『もしドラ』の反動で10・4%の大幅減となった。

新規出店は前年と同数/売場面積は12・6%の減少/2011年出店数、240店、31888坪に

大手出版社への出品依頼を基にした昨年の書店出店数が12月26日付「文化通信」で発表された。
これによると2011年の新規出店数は240店で前年と変わらず。売場面積は3万1888坪で、前年の3万6481坪から12・6%減少した。平均坪数は132・9坪で、前年の152坪から12・6%減。
増改築による出店の合計は、2011年は145店、2948坪で、店数は前年の105店から38・1%増加。増改築坪数は前年の3605坪に対し18・2%減と2年続けて大きく減少した。100坪以上の出店数は新規が108店で、前年の111店から3店減少。増改築合計は11店で、前年より4店減少した。
新規・増改築を合わせた取次別出店数はトーハンが121店・9238坪、日販が153店・1万5843坪、大阪屋が63店・7418坪、栗田が16店・1232坪、太洋社が21店・649坪、中央社が8店・436坪、協和が3店・20坪となっている。

新成人に本を贈る/22自治体で「20歳の20冊」

成人の日に自治体から新成人に本を贈る「20歳の20冊」(出版文化産業振興財団主催、日書連協力)は、1月の成人式で22自治体(継続16、新規6)にて実施された。

〔日書連の西村委員長が視察/福島県大熊町の成人式〕
東日本大震災による福島第1原発事故の警戒区域となった福島県双葉郡大熊町は、町ごと会津若松市へ避難してきているが、1月8日に成人式が同市のワシントンホテルで行われた。
式辞の中で渡辺利綱町長から「新成人となった皆さんの中には、家族がバラバラになっている方もおられるでしょう。1日も早く大熊町で普通の生活ができるよう、新成人の若い力も必要です。一緒にベストを尽くしましょう」との話があった。成人証書と、記念品として20歳の20冊の中から選んだ本が、新成人代表の千葉眞由子さんに渡された。
新成人の1人、武内智子さんは「私は今、新潟の料理専門学校に行っています。家族は今仙台にいます。早く家族が一緒になれればいいなと思っています。記念品は私が選んだ本なので、読むのが楽しみです」と話していた。
(日書連読書推進委員会・西村俊男委員長)

心にのこる子どもの本新学期・夏休みセール

日本児童図書出版協会加盟社がお薦めする、売行き良好書222点256冊を、4つのセットに分けてご用意しました。送本条件は、前回に引き続き7ヵ月長期となっております。お店の児童書コーナーにぜひご活用ください。
【絵本セット】(小学校低学年まで)
▽とけいのくにのじゅうじゅうタイム(あかね書房)▽ウエズレーの国/野はらの音楽家マヌエロ(あすなろ書房)▽ぴんぽーん(アリス館)▽おばけのがっこうへきてください/ぼくのえんそく/パパのしごとはわるものです(岩崎書店)▽世界は気になることばかり/りんごちゃんとビートルカード/うみにいったライオン/もぐらバス(偕成社)▽ぴよちゃんのはるなつあきふゆ(学研マーケティング)▽べべべんべんとう/プンとフォークン/ちびころおにぎりなかみはなあに?/くものこくーとそらのなかまたち(教育画劇)▽小さないのちまほうをかけられた犬たち/キツネのおとうさんがニッコリわらっていいました/ねずみのよめいり(金の星社)▽カイくんのランドセル/ちょうどいいよ/おばあちゃんのたんじょうび(佼成出版社)▽あいちゃんのワンピース/ちいさな死神くん/これ、もっていき(講談社)▽ひろしまのピカ/うさぎのくれたバレエシューズ(小峰書店)▽エロイーサと虫たち(さ・え・ら書房)▽タラリタラレラ(集英社)▽ぼくたちの春と夏と秋と冬(主婦の友社)▽ゆうかんなうしクランシー/エラと『白鳥のみずうみ』(小学館)▽おやつがほーいどっさりほい/ママのとしょかん/スミス先生とふしぎな本(新日本出版社)▽おおきなけやき/ちゅーちゅー/はるばるえんのあたらしいともだち(鈴木出版)▽3びきのこぶた(世界文化社)▽てのひらかいじゅう/ラポラポラ(そうえん社)▽ちいさなククル/ぶたのトントン(大日本図書)▽ぼくもおにいちゃんになりたいな/ちびくまくん、おにいちゃんになる/やめて!(徳間書店)▽すいかくんがね‥/りんごくんがね‥/ふうとはなとたんぽぽ/おしいれのぼうけん(童心社)▽パパのしっぽはきょうりゅうのしっぽ!?/バナナわに(ひさかたチャイルド)▽ハエのアストリッド/ねむくなんかないっ!(評論社)▽わたしのにわ/ポットさん/ワニくんのいえ(BL出版)▽うんこのたつじん/ぼくのトイレ/チクチクさんトゲトゲさん(PHP研究所)▽ぐりとぐらのえんそく/くだものだもの/かばくん(福音館書店)▽いろいろへんないろのはじまり(冨山房)▽タイムカプセル(フレーベル館)▽ひよこのアーサーがきえた!(文化出版局)▽だがしかし/ポチポチのレストラン/カバサンチとアドバルーン/タッキーはチアリーダー(文溪堂)▽海をわたったヒロシマの人形/ごうた、1年生でしょっ(文研出版)▽木のあかちゃんズ/ねこのいえ(平凡社)▽めかくしおに(ほるぷ出版)▽わたししんじてるの/おかあさん、げんきですか。/のらねこのポラ(ポプラ社)▽まほうつかいのトビィ/アンナのあたらしいじてんしゃ(光村教育図書)
【読物セット】(小学生向け)
▽呪いのまぼろし美容院(あかね書房)▽わたしの犬、ラッキー(あすなろ書房)▽小道の神さま(アリス館)▽河童のクゥと夏休み/ルルとララのアイスクリーム(岩崎書店)▽これがおばけやさんのしごとです/ドリーム★チーム⑤悪夢ストップ大作戦(偕成社)▽知ってびっくり!ことわざはじまり物語/知ってびっくり!漢字はじまり物語(学研マーケティング)▽ふしぎなのらねこ/セラピー犬からのおくりもの(金の星社)▽お笑い一番星/星空に魅せられた男間重富(くもん出版)▽リタイア犬ポリーの明日/おかえり!盲導犬ビーン(佼成出版社)▽救命救急フライトドクター攻めの医療で命を救え!/恋のギュービッド大作戦!(講談社)▽底なし沼の妖怪(国土社)▽うさぎのぱんとぶたのぱん/リューンノールの庭(小峰書店)▽ゴーストハンターほんとうにあった幽霊狩り事件簿(主婦の友社)▽ダレン・シャン前史クレプスリー伝説1殺人者の誕生/レントン教授と幻影の森(小学館)▽ふじづるのまもり水のタケル/どんまい!卓球部(新日本出版社)▽ダンスのすきなジョセフィーヌ(鈴木出版)▽地球のおくりもの(世界文化社)▽メン!出会いの剣/ちょっとだけ弟だった幸太のこと(そうえん社)▽ちびっこ大せんしゅ(大日本図書)▽小惑星探査機「はやぶさ」宇宙の旅/哲学のおやつ幸福と不幸(汐文社)▽だいすきだよ、オルヤンおじいちゃん/ひみつたんていダイアリー①オイボレ発明家をすくえ!(徳間書店)▽わすれんぼうにかんぱい!(童心社)▽いのちのしずく(農文協)▽わたしのなまえはやまだまや(ひさかたチャイルド)▽カエデ騎士団と月の精(評論社)▽パパはステキな男のおばさん(BL出版)▽妖精のぼうし、おゆずりします。/ロンとククノチの木(PHP研究所)▽ありのフェルダ/ゆかいな農場(福音館書店)▽がちょうのペチューニア(冨山房)▽ふしぎなエレベーター(フレーベル館)▽ケンタのとりのすだいさくせん(文溪堂)▽金魚のひなこさん/ぼくって女の子??(文研出版)▽七つめの絵の具(平凡社)▽三国志上赤壁の戦い(ほるぷ出版)▽ぼくとあいつのラストラン/魔法の庭ものがたり⑨フェアリーたちの魔法の夜(ポプラ社)▽ヘイタロウ妖怪列伝1の巻一つ目男と生首女(リブリオ出版)
【あそびと学習セット】(小学生向け)
▽ぴょこたんの超ぼうけんめいろ365(あかね書房)▽ホネホネ絵本(あすなろ書房)▽だいすきてづくり!うれしい日のプレゼント(アリス館)▽ことわざ絵本/ルルとララのレシピカードブック(岩崎書店)▽わすれたくない海のこと(偕成社)▽一生の図鑑(学研マーケティング)▽妖怪天国霊界めいろブック/にほんちずのえほん(金の星社)▽昔のことば大事典(くもん出版)▽アラマタ生物事典/日本のもと憲法(講談社)▽まんがで学ぶ同音語(国土社)▽恐竜トリケラトプスの大めいろ(小峰書店)▽元素図鑑宇宙は92この元素でできている/羽生善治みんなの将棋入門改訂版(主婦の友社)▽さんすうねんど(小学館)▽さがしてみよう虫は忍者(新日本出版社)▽宇宙ロケットのしくみ/科学の目で見る特殊車両/パンダもの知り大図鑑/ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた宇宙の不思議(誠文堂新光社)▽はじめての漢字えほん(世界文化社)▽サンゴの森/へんしん!たんぼレンジャー/きみも鉄道マスターをめざせ!車両クイズ120(そうえん社)▽太陽系のふしぎ(大日本絵画)▽かんたん!おいしい!チョコ●スイーツ(汐文社)▽かしこいさかなはかんがえた(徳間書店)▽わざわざことわざことわざ事典かずの巻/切り紙12か月(童心社)▽野原であそぼう/ホタル(農文協)▽辞書びきえほん科学のふしぎ(ひかりのくに)▽はちみつができるまで(ひさかたチャイルド)▽これがほんとの大きさ!(評論社)▽よるくまくるよ/ダーウィン(BL出版)▽宇宙の迷路/月の大研究(PHP研究所)▽みんなうんち/立体で見る星の本(福音館書店)▽ムークせかいをひとまわり(フレーベル館)▽やさいノート(文化出版局)▽おりがみえほんきょうりゅう(文溪堂)▽100の知識海のふしぎ(文研出版)▽新版恐竜の飼いかた教えます/こども世界国旗図鑑(平凡社)▽暗闇の生きもの摩訶ふしぎ図鑑/海中探魚図鑑(保育社)▽ステゴサウルス(ほるぷ出版)▽地球生きものアドベンチャー①魔王への挑戦/冒険!発見!大迷路スコルピオンの秘密基地(ポプラ社)▽どうしてちがでるの?(光村教育図書)▽アゲハチョウ(リブリオ出版)
【読み聞かせにふさわしい絵本セット】
▽とうさんとうさんいかがなものか?(あかね書房)▽どうするティリー?(あすなろ書房)▽おれたちはパンダじゃない(アリス館)▽おすわりくまちゃん(岩崎書店)▽へんたこさんせんちょうになる(偕成社)▽日本の昔ばなし20話(学研マーケティング)▽がまんのケーキ(教育画劇)▽おこる(金の星社)▽おかあさん(佼成出版社)▽おじいちゃんちのたうえ(講談社)▽おばけやしきなんてこわくない(国土社)▽かわうそ3きょうだい(小峰書店)▽おめでとうおひさま(小学館)▽なにするじどうしゃかな(新日本出版社)▽ワンガリ・マータイさんとケニアの木々(鈴木出版)▽にんじんさんとじゃかじゃかじゃん(世界文化社)▽いろいろおんせん(そうえん社)▽おかん(大日本図書)▽コウモリとしょかんへいく(徳間書店)▽すりすりももんちゃん(童心社)▽ゆっくとすっくしあげにはみがきもういっかい(ひかりのくに)▽パパとあたしのさがしもの(ひさかたチャイルド)▽きょうはみんなでクマがりだ(評論社)▽くるまあらいます(BL出版)▽なつのおとずれ(PHP研究所)▽おふろだいすき(福音館書店)▽HOTAIR熱気級はじめてものがたり(フレーベル館)▽せきとりしりとり(文溪堂)▽ぼく、なきむし?(文研出版)▽ヘンゼルとグレーテル(平凡社)▽干潟のくちばしじまん(星の環会)▽5ひきのすてきなねずみひっこしだいさくせん(ほるぷ出版)▽ぼくがきょうりゅうだったとき(ポプラ社)▽ぼくの!(光村教育図書)

被災地への関心と支援風化を懸念/忘れさせないための取り組み、業界全体で/郡山市・高島書房社長高島瑞雄

福島県郡山市・高島書房の高島瑞雄社長(日書連顧問)は1月7日に開かれた「2012年栗田新春あいさつの会」で、東日本大震災の被災地の書店を代表してあいさつした。高島社長は被災地に対する関心と支援が風化しつつあることを懸念し、「忘れさせない」ための取り組みを出版業界あげて行ってほしいと訴えた。あいさつの概要を紹介する。昨年末に紅白歌合戦をご覧になった方は多数おられると思いますが、福島県出身の4人で結成された猪苗代湖ズというバンドが出場して、「Iloveyou&Ineedyouふくしま」という曲を歌いました。このときメンバーの箭内道彦さんは「今年(2011年)はもうすぐ終わるけど、福島はまだ何も終わっちゃいない。皆さんに忘れられないように今日は歌いに来ました」と話していました。
また、福島県出身の芥川賞作家、玄侑宗久さんは「福島は現在、四重苦である。そこに五番目のダメージが来ようとしている。なんとかそれを防がなければいけない」と語っています。四重苦というのは「地震」「津波」「原発事故」「風評被害」。五番目のダメージは「風化」です。「忘れ去られること」です。まだまだ復興どころか復旧もしていない福島県浜通りは、すでに立ち直っているんだろう、復興しているんだろうと思われ、声をかけられないことに対して寂しさを感じ、生きる気力を失ってしまうような状況も散見されています。それを玄侑さんは心配しつつ、「風化させない努力をしてほしい」と訴えています。
また、昨年12月14日に東京の帝国ホテルで開かれた日書連主催の出版販売年末懇親会で、〈大震災〉出版対策本部の本部長である相賀昌宏・小学館社長と話をしました。そのときの相賀社長の第一声は「高島君、忘れさせないことだよ」でした。その通りです。では何をするのか。相賀社長は1000個の募金箱を作ったとおっしゃいました。現在、その募金箱を店頭に置いてくれる書店を募っています。一部にはそのお金をどうやって回収するんだという声もありますが、お金が入る入らないの問題ではなく、募金箱を書店の店頭に置く、あるいは出版社の入口に置く、それだけで結構です。まだまだそういう募金が必要な時期なんだということを知らしめることが大事なんだと思うのです。
「個人は3日で飽き、3ヵ月で冷め、3年で忘れる」と、原発事故の政府調査・検証委員長を務める畑村洋太郎東大名誉教授が言っています。阪神・淡路大震災によってどれだけ酷いことが起きたかということは、おそらく段々と風化しているのではないでしょうか。今日お集まりの方々は石﨑孟マガジンハウス社長はじめ錚々たる出版社の方々です。忘れさせないための出版活動を継続して行ってくださるようお願いします。それを取り扱う取次や書店にも引き続き流通へのご努力をお願いします。報道関係の方々には記事を書いていただきたい。このように末永く忘れさせないための努力を業界全体で行っていただきたいと考えています。
被災地の人々はあの惨状を早く忘れたいと思っています。しかし、そうでない方々には、長く記憶し、支援していただきたい。そうすることが結果的に日本全体の繁栄や発展につながるものと確信しています。あえてそれを強くお願いしたいと思います。本日お集まりの皆様は各社に帰りましたら、「忘れないでほしい」「何もしなくてもいいから忘れないでほしい」ということを伝えてください。

人事

◇マガジンハウス
12月14日開催の定時株主総会並びに取締役会で次の通り役員人事と職務を決めた。◎昇任
代表取締役社長石﨑孟
専務取締役(編集統括)
◎秦義一郎
同(業務統括、広告局担当)◎片桐隆雄
取締役(経理局担当)
南昌伸
同(総務局、クロスメディア事業局担当)新宮洋
同(営業局担当)
芝山喜久男
監査役畑尾和成
同吉田高
最高顧問木滑良久
執行役員(広告局担当)
岩田孝司
同(雑誌編集局局長)
久我英二
同(同)石渡健文
同(同)熊井昌広
同(書籍出版局局長)
村尾雅彦

◇世界文化社
12月16日開催の定時株主総会並びに取締役会で以下の通り役員を選任した。
代表取締役社長
鈴木美奈子
取締役名誉会長鈴木勤
専務取締役(社長補佐、販売担当)大塚茂
専務取締役・専務執行役員(社長室室長、広告営業本部本部長)小林公成
同(編集担当)内田吉昭
常務取締役・常務執行役員(管理本部本部長)
大河原宏
取締役(経営戦略グループ長)勝見圭太
監査役武田裕二
上席執行役員(通販事業本部本部長、執行役員会議長)駒田浩一
同(ワンダー事業本部本部長兼管理部部長兼eコマース部部長)佐藤秀人
同(管理本部副本部長・本部長待遇〔写真部・製作部・編集ライツ部担当〕)
押鐘正人
同(第3・第4編集本部担当兼第3編集本部本部長)
髙林祐志
同(販売プロモーション本部本部長兼デジタル部部長)竹間勉
執行役員(ワンダー事業本部副本部長)井上雅夫
同(ワンダー事業本部副本部長・本部長待遇兼新企画部部長兼コーポレートグループ長)今井朗子
同(第1・第2編集本部担当兼第1・第2編集本部本部長)内山しのぶ
※加治陽前上席執行役員は退任し顧問に就任した。

生活実用書/注目的新刊

不景気な時は実用書を売ると、かつては出版界の合言葉のようだった言い方を、最近耳にしなくなった。ここで言う実用書とは、具体的に実際役に立つ本のことである。
白澤卓二著『100歳までボケない101の方法』(文春新書769700円)も長寿、ボケ、アンチエイジング、予防医学などのキイワードでくくれる、高齢化社会を見据えた実用書のひとつ。30万部以上売れているそうだから、現代的なテーマが読者のツボにはまったといえる。
何をどう食べるか?という食事編から始まる。たとえば朝食を抜いて昼食を食べると血糖値が一気に上がる。朝食は眠っている間に基礎代謝で失われたエネルギーを補うもので、朝食抜きは肥満のもとになるという。日野原重明医師の献立も登場し、摂取カロリーを通常の約7割に心がけている様子が紹介される。
習慣編では日常生活の工夫をアドバイス。長寿遺伝子は誰もが持っているので、その遺伝子を活発にさせる。大切なのは適正な体重の維持である。また、ボケない人は料理がうまい、諦めは老化の始まり、嫌なことはどんどん忘れるとか、脳と心を活性化する心得が語られる。そして、最後に運動編と続いている。
日野原重明/天野暁(劉影)著『病気にならない15の食習慣』(青春新書P1―332800円)は100歳を迎えた日野原医師と東大の食の安全研究センター特任教授であり東洋医学が専門の女医が語る長寿の秘訣である。
まずは1日3食の間違い。日野原医師の朝食はオレンジジュースにオリーブオイルをスプーン一杯注いだものと小ぶりのバナナ1本。時間の取れない昼はクッキーと牛乳だけのこともあるのだが、夜にその欠点をカバーするべく、野菜、果物、蛋白質をバランスよく食べるという。それに対して同意見の天野医師も、年齢とともに変化する食習慣は、食事の回数よりバランスなのであると、タイプによって異なる身体に合う食べ物と合わないものを詳しく説く。
寝る前に食べても大丈夫、油抜きではやせられない、食事を残せば病気にならないなど、各章が日野原氏の経験と天野氏の養生ガイドで構成される食べ方の養生訓である。
青春新書には、白澤卓二著『100歳までガンにならない食べ方ボケない食べ方』もある。(遊友出版斎藤一郎)

被災地の書店再開続く

〔みなとや書店ブックボーイ茶屋前店/仮設商店街で営業再開〕
日販は12月6日、東日本大震災で津波被害を受けた岩手県の取引先書店2店の営業再開について発表した。営業を再開したのは大船渡市の「みなとや書店ブックボーイ茶屋前店」と陸前高田市の「山十ブックランドいとう」。
みなとや書店ブックボーイ茶屋前店は12月1日、大船渡市の仮設商店街「おおふなと夢商店街」で30坪の仮設店舗として営業再開した。同商店街は中小企業整備機構が9月末から整備していたもので、約30店舗・事務所が入居している。
みなとや書店ブックボーイは大船渡店、大槌店、マイヤ本店、AtoZマスト店の4店舗が津波による店舗全壊と商品全流失の被害を受けた。サンリア店は商品落下のみの被害で4月1日に営業再開、売上は順調に推移している。経営者の家族と従業員は無事だった。本店の再開は今年10月中旬を予定している。
茶屋前店の営業再開にあたって、佐藤勝也社長は「地域の方々と手を取り合い、大船渡市の復興、復旧に向け努力していく」とコメントした。初日売上は37万5千円だった。
ブックランドいとうは12月15日に仮設店舗で営業再開した。店舗面積はブック20坪・文具12坪。同店を運営する㈱山十は伊東進社長一家が津波により亡くなったため、兄の孝会長が営業を再開した。3月に同出店エリア近くに本仮設店舗を開店する予定という。

〔「町から書店なくさない」/岩手県大槌町に一頁堂書店開業〕
トーハンは12月28日、被災地の岩手県大槌町で新規開店した一頁堂(いちぺーじどう)書店、宮城県気仙沼市で津波により被災した宮脇書店気仙沼本郷店の営業再開について発表した。
一頁堂書店は12月22日、大槌町のショッピングセンター「シーサイドタウンマスト」に売場面積60坪でオープン。経営は同町の木村薫さん、里美さん夫妻で、書店業の経験はない。「町から書店をなくしてはならない」「子供たちの心が本を読むことで少しでも癒されれば」との思いから、薫さんは勤務していた会社を退職し、奥さんとともに書店を始めることを決意。トーハン東北支店のバックアップで12月22日に開店し、多くのお客で賑わった。クリスマス用の絵本やコミックのまとめ買いが目立ったほか、辞書や収納関連書・ハウジング関係の実用書も好調だった。
宮脇書店気仙沼本郷店は気仙沼三菱自動車販売(千田満穂社長)が関連会社として千田商事(千田紘子社長)を運営。千田商事が宮脇書店FCで営業していたが、津波で被災し、再開はできないと小野寺徳行店長を除く13名の店員が退職。しかし常連客や町の人々から再開を望む声が寄せられたことから、5月16日にトーハンの協力で移動販売を開始し、多くのお客が殺到した。千田紘子社長と千田満穂社長夫妻は「書店をやらねば」と決意し、7月1日に気仙沼三菱自動車販売駐車場で仮設テントの青空書店をスタート。営業を続けてきたが、このほど隣接地に新たに建設した店舗が完成し、12月24日にオープンした。売場面積は95坪。開店と同時にお客が殺到し、2台のレジは閉店まで行列が途切れることなく続いた。

「大阪から出版業界変えよう」/トーハン大阪新春の会

トーハン大阪支店は1月11日、大阪市北区の同支店で「新春の会」を開催。書店216名、出版関係者559名、トーハン関係者らが主席した。また、当日は新春活性化セールも催され、多くの書店人が年末年始に売れ行きの良かった書籍やコミックの確保に奔走した。
あいさつしたトーハンの清水美成常務は、東京会場で近藤敏貴社長があいさつした言葉を引用しながら、今年度のトーハンの方針を説明。また、いま注目を集めている大阪都構想に触れ、「出版業界でも大阪から全国を変えていこう」と呼び掛けた。
このあと特別ゲストとして兵庫県宝塚市在住の作家、高田郁氏の講演会を開催。高田氏は「個性を出して競い合っている近所の本屋巡りをするのが幼少の頃から好きだった」と述べ、具体的な書店名をあげながら話を進めた。また、魂を込めて書いた本を作家から出版社、取次、書店、読者へとバトンを渡していく大切さを訴え、「それができるのは電子書籍でもネット書店でもなく町の本屋さん。だから町の本屋さんを応援したい」とエールを送った。
また、今回は出版社各社の協力で、東日本大震災のチャリティ抽選会が行われ、会場は大いに盛り上がった。(萩原浩司広報委員)

「ハイブリッド書店めざす」/書店新風会新年懇親会開く

書店新風会は1月6日、東京・新宿区のハイアットリージェンシー東京で第46回新風賞贈賞式・新年懇親会を開き、会員書店、出版社、取次など181社・271名が出席した。
冒頭あいさつした高須博久会長(豊川堂)は、東日本大震災以降、被災地の子供に本を贈る運動に取り組んできたことに触れ、全国の読者から寄せられた10万冊以上の本を避難所や児童クラブに届けたと報告。「子供たちは絵本や児童書が届くと喜んでくれた。この笑顔を見て、本屋をやっていてよかった、本の力ってあるんだなと再認識した」と述べた。
会員に行った新春アンケートの結果については、営業初日の対前年同日売上比は3・9%減、「客数が少なかった」と回答した書店が50%と厳しい数字だったことを報告。「新風会は今年、ハイブリッドな店を目指す。また、売る集団ということを再確認したい。出版社はいい企画を作り『これを売ってくれ』と声をかけてほしい。工夫して売っていく」と話した。
来賓の取協・山﨑厚男会長は「昨年12月22日、津波で被害を受けた岩手県・大槌町に一頁堂書店が60坪で開店した。今年初日1月2日の売上は100万円近い。同町の人口は1万人強。1人当たり100円お買い上げいただいたことになる。日本全国が同町のようになれば毎日100億円、年間3兆6500億円の売上となる。乱暴な計算だが可能性はある。これを実現するため出版社は商品に自信をもって宣伝をえげつなくやってほしい。書店は基本を徹底する、売り損じをなくす、欠本をなくす、売れ筋を揃える。そのための基本的な仕組みを作れと取次にご用命いただきたい」とあいさつした。
新風賞贈賞式では、新風賞の長谷部誠著『心を整える。』(幻冬舎)、新風特別賞の柴田トヨ著『百歳』(飛鳥新社)を表彰した。幻冬舎の見城徹社長は「震災があって『心を整える。』というタイトルが皆さんの心に染み込んだのではないか。ビジネス書、自己啓発書として作ったスポーツマンの本というところにオリジナリティがあった。内容に価値がなければどんなにプロモーションしても売れない。書店がやっている賞を獲れたことがうれしい」と喜びを語った。

新刊紹介

■『営業と経営から見た筑摩書房』
筑摩書房在籍40余年の菊池明郎会長が筑摩書房の軌跡を辿った『営業と経営から見た筑摩書房』が論創社から刊行された。好評シリーズ「出版人に聞く」の第7弾。四六判、192ページ、定価本体1600円。
小田光雄氏によるインタビューに菊池氏が答える形で、筑摩書房の歴史が語られる。1980年の倒産、再生についても当時の状況が生々しく語られている。同社の歴史で重要な役割を果たした松田哲夫、田中達治両氏のエピソードも登場する。また、新しい出版理念として時限再販を提言。再販制度弾力運用と責任販売制にも言及している。
■『グーグル日本上陸撃退記』
流対協会長・高須次郎氏の『グーグル日本上陸撃退記―出版社の権利と流対協』が論創社から刊行された。2009年春に突然出版界を襲った「グーグルブック検索問題」で和解案に出版社団体として唯一離脱を表明した流対協の会長による同問題の活動記録。電子書籍における出版者(社)の権利獲得に向けた問題点がまとめられている。四六判、243ページ、定価本体1800円。

大阪屋新春おでんの会/新しい商品供給体制整備へ

大阪屋の「新春おでんの会」が1月10日、大阪府東大阪市の関西ブックシティで開かれ、書店、出版社など総勢1261名が出席した。
あいさつした南雲隆男社長は、POS店400店の年末年始(12月29日~1月3日)売上状況について前年比7%減と報告。「地域別では東高西低の傾向。東北は元気だったが、近畿圏以西は四国を除き苦戦を強いられた。中でも地元大阪の落ち込みが気になる。分野別では書高雑低の傾向が色濃く出た」と厳しい認識を示した。出版業界全体については「一段と厳しさが募り、難しさを重ねた1年だった。書高雑低の傾向が強く、各社が『書籍でどう生業を行い、利益計上するか』が指摘されており、ここにも業界の構造的問題が大きく浮上した」と指摘した。
昨年9月に全面稼働したOKCについては、「栗田との業務提携を進めながら、出版物以外の商品の配送なども視野に入れ、事業拡大の推進エンジンとする。書店に対して相互のビジネスの選択肢を広げられる新たな付加価値を提供したい」と話した。また、OKC完全稼働を背景にKBC、TBC、iBCの3倉庫の再編に着手するとし、「今年2月末までにTBCの商品をiBCとKBCに振り分け、移設を行う。iBCはスペースを拡張し、専門書倉庫を備え、KBCでも棚の増設と既存在庫のバランスを図りながら一体管理を目指す。東西400万冊の在庫総量を変えることなくマルチ倉庫として生まれ変わるとともに、新たな商品供給体制を整備する。書店の利益につながるよう倉庫のあり方と商品供給について全体最適化を進めたい。また、新客注支援システムを今年4月頃にリリースする」と述べた。
このあと、大阪出版協会・佐藤徹哉理事長、小学館・早川三雄常務、講談社・岩崎光夫取締役、書協・岡本健理事、日書連・面屋龍延副会長、栗田出版販売・郷田照雄社長、大阪屋友の会連合会・田村定良会長、大阪屋・南雲社長の8名で鏡開きを行い、大阪屋友の会連合会・田村会長の発声で乾杯した。

今年のテーマは「行動力と機動力」/日販大阪新春を祝う会

日販大阪支店は1月11日、大阪市北区の日販堂島ビルで「大阪支店新春を祝う会」を開き、書店、出版社など総勢306名が出席した。
冒頭、日販の奥村景二取締役関西・岡山支社長が年頭あいさつ。「流れに乗るのではなく流れを創りたい。流れを作るためには相当のエネルギーが必要。今年の関西・岡山支社のテーマは行動力と機動力。支社内ではパソコンの使用を控える試みを行っている。動くことが大切だ」と話した。
このあと大阪日販会の長谷川政博会長、NHK出版大阪支社の永尾功且支社長、日販の奥村関西・岡山支社長、同・椎木康智大阪支店長の4名による鏡開きが行われ、椎木支店長の発声で乾杯した。

本屋大賞ノミネート10作品が決定

全国の書店員がいちばん売りたい本を選ぶ「2012年本屋大賞」のノミネート作品が1月23日に発表され、高野和明さんの『ジェノサイド』(角川書店)、文庫本として初めてノミネートされた三上延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖』(アスキー・メディアワークス)など10作品が選ばれた。4月10日に大賞を発表する。ノミネート作品は以下の通り。
▽『偉大なる、しゅららぼん』(万城目学、集英社)▽『くちびるに歌を』(中田永一、小学館)▽『ジェノサイド』(高野和明、角川書店)▽『誰かが足りない』(宮下奈都、双葉社)▽『人質の朗読会』(小川洋子、中央公論新社)▽『ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち』(三上延、アスキー・メディアワークス)▽『ピエタ』(大島真寿美、ポプラ社)▽『舟を編む』(三浦しをん、光文社)▽『プリズム』(百田尚樹、幻冬舎)▽『ユリゴコロ』(沼田まほかる、双葉社)
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