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平成24年2月15日号
「再販は商道徳」相賀委員長/再販研究委員会新年懇親会

出版再販研究委員会は1月19日、東京・千代田区のホテルグランドパレスで新年懇親会を開き、出版社、取次、書店の委員、業界各団体の代表ら43名が出席した。日書連からは大橋信夫会長はじめ面屋龍延、西村俊男両副会長、山本裕一、長谷川澄男両理事、大川哲夫専務理事が出席した。
冒頭、あいさつした相賀昌宏委員長(日本書籍出版協会理事長)は「改めて再販とは何かが議論されていくと思うが、再販を守るため力を合わせていきたい。私見だが、再販は商道徳という見方はどうか。我々は法律のために仕事をしているのではなく、商売がまずある。その中で、競争や値引きを行うのはおかしいというプロとしての道徳的な姿勢がある一方、お客様のために少し緩やかに対応することもある。再販はガチガチでは困るし、ユルユルでも困る。商道徳としてお互いに守るところがあるのではないか」と述べた。
日本雑誌協会の石﨑孟理事長は「出版界の先輩たちが築いてきた再販制度を維持することが我々の基本であることは変わらないが、もう一度検証して、時代に合わせた弾力運用について4団体が協力してアイデアを出し合うことが今年のテーマ」と述べた。
日本出版取次協会の山﨑厚男会長は「再販堅持は我々の基本認識だが、ここ数年で計画販売制など色々な販売手法が進んでおり、返品減少と増売の両立を目指しているところだ。今年も時限再販などを含めて色々なトライアルが出てくるだろうが、どんどん進めていかねばならない。また、書店を舞台にしてお客様に喜ばれることをもっと追及するべき。そこはまだ議論の余地がある」と述べた。
日書連の大橋会長は「再販制度はやっていけないこととやっていいことの判断が難しい。そこを明確にする必要がある。グレーではなく黒か白かをはっきりさせ、問題点を明らかにしたい。書店が死なないようにすることが今年の日書連の目標。それが出版社と読者の利益にもつながる」とあいさつした。

雑誌販売額過去最大の下落/27年ぶりに1兆円割れ

2011年の書籍・雑誌販売金額は前年比3・8%減の1兆8042億円になったことが出版科学研究所の調べで明らかになった。販売金額の内訳は、書籍はヒット作の続出で同0・2%減のほぼ横ばいと健闘したものの、雑誌は同6・6%減と過去最大の下落で27年ぶりに1兆円を割り込み、明暗を分けた。
書籍の推定販売金額は前年比0・2%減の8198億円と5年連続の前年割れとなったが、過去4年間1・6~4・4%減であったのに比べて下げ幅は縮小。『謎解きはディナーのあとで』『心を整える。』などミリオンセラーが10点(前年は5点)生まれ、ほぼ前年並みと健闘した。
推定販売部数は同0・3%減の7億13万冊となった。ベストセラーが長期間にわたり爆発的に売れ続けた影響によるもので、売れる本と売れない本の二極化が進んでいる。
返品率は同1・4ポイント減の37・6%と改善が進んだ。10年から続く取次の送品抑制策によるところが大きい。
新刊点数は7万5810点で同1・5%増。内訳は取次仕入窓口経由が5万6877点で同1・6%減、注文扱いが1万8933点で同12・0%増。取次仕入窓口経由は一昨年から減少に転じているが、売上の落ち込みを新刊点数を増やすことでカバーしてきた出版社が、取次の新刊部数の絞り込みによって採算ベースに合わない新刊刊行を手控える傾向が強まったため。
平均価格は、出回りはベストセラーが牽引して同0・7%増の1118円。一方、新刊は同1・5%減の1109円。読者の低価格志向を反映し、3年連続の下落となった。
雑誌の推定販売金額は前年比6・6%減の9844億円。08年の4・5%減を上回る過去最大の落ち込みを記録し、27年ぶりに1兆円を割り込んだ。内訳は、月刊誌が同6・2%減の7729億円、週刊誌が同7・8%減の2115億円。週刊誌の不振は分冊百科の落ち込みが一因で、これを除くと約5%の減少。
推定販売部数は同8・4%減の19億8970万冊と過去最大の落ち込みで、20億冊の大台を割り込んだ。月刊誌は同8・3%減の13億3962万冊、週刊誌は同8・6%減の6億5008万冊。
返品率は同0・6ポイント増の36・1%と、再び悪化した。
創復刊点数は同9点増の119点とやや回復したが、創刊誌部数は同11・4%の大幅減。少部数でマニアックな雑誌の創刊が多かったため。休廃刊点数は同58点減の158点、部数は同36・4%減。休刊点数が増刊点数を上回る状況が続いている。この結果、雑誌の総発行銘柄数は同77点減の3376点と、5年連続のマイナスになった。
雑誌の低迷について出版科学研究所は「人口減や情報源としての出版物の役割低下、読者年齢の上昇、新古書店や公共図書館の影響といった構造的な要因は変わらないが、そのひずみは雑誌により深刻に表れ始めた。新企画が乏しく、休刊誌が増える一方、新規読者が少ないため、雑誌は加速度的に落ち込むことが懸念される」と分析している。

震災復興基金募金箱設置に協力を

〈大震災〉出版対策本部では、「大震災出版復興基金」の店頭での募金活動に協力を呼びかけている。協力書店には、アクリル製ブック型の募金箱と店頭掲示用ポスター、送金用の郵便振替用紙を送付する。振込料は本部負担。募金を送金することで書店に税金はかからない。問い合わせは所属の書店組合へ。

電子書籍販売の開始祝う/県内18店舗で展開進める/青森組合

青森組合は1月31日午後3時半から、青森市のショッピングセンター「サンロード青森」会議室で、電子書籍サービス開始について記者会見を開催。同センター内の成田本店サンロード店で、プリペイドカードと電子書籍端末の販売を始めた。青森組合では2月半ばまでに組合書店18店舗でサービスをスタートする。
記者会見で、青森組合の鶴谷祿郎理事長(日書連電子書籍対応部会長)は「書店は読者と本の出会いを考え、本について責任を持つことを使命としてきたので、電子書籍も我々の手で扱うことができないかと考えた。電子と紙の良い点を融合したサービスを展開することで今後の書店経営に活かしていきたい。まず青森と東京でサービスを開始するが、これをモデルケースとしてお客様の反応や問題点を検証し、第2、第3のステージに向けてより良いものへ研究を重ねたい」とあいさつした。
ウェイズジャパンのアラム・サルキシャン代表取締役は、電子書籍サービスのビジネスモデルについて説明し、「紙の本から離れている若年層をターゲットに、書店を電子書籍との出会いの場にしたい。今後はコンテンツの充実を図り、書店限定のコンテンツも出版社と企画していきたい」と述べた。
続いて、成田本店サンロード店の店頭で、青森県中小企業団体中央会の蝦名文昭会長、成田本店の成田耕造社長、鶴谷理事長、サルキシャン代表取締役がテープカットを行い、電子書籍サービスの門出を祝った。
成田社長は、電子書籍の販売について「コミック試し読みの『ためほんくん』もこの店で導入しており、お客様が馴染んでいただいている環境の中で一緒に取り組めればと考えた。デジタルの販売で、紙の本の需要も喚起されるきっかけになれば」と期待を寄せた。

電子書籍サービスがスタート/日書連

日書連がウェイズジャパンと協力して取り組む電子書籍販売事業が1月31日、青森県と東京都でスタートした。この事業は、書店店頭で電子書籍購入用のプリペイドカードや、電子書籍端末「ISTORIA(イストーリア)」を販売するもの。読者はウェイズジャパンが運営する電子書籍プラットフォーム「雑誌オンライン+BOOKS」でコンテンツを購入する。読者がサイト上で直接決済した分についてもロイヤリティが支払われる。
日書連は昨年12月の定例理事会で、ウェイズジャパンと電子書籍販売事業基本協定書を締結。青森県書店商業組合は1月19日、全国に先駆けて同社と販売契約を結び、31日から青森市の成田本店サンロード店で販売をスタートした。東京都書店商業組合も同日、世田谷区の優文堂書店で先行販売を開始した。
「ISTORIA」は電子ペーパーを搭載したコミック専用リーダーで販売価格は1万8000円。プリペイドカードは、1500円、3000円、5000円の3種類を用意する。ともに委託販売方式をとり、端末販売は15%、プリペイドカード販売は10%が書店マージンとなる。購入した読者はその書店の「所属ユーザー」となり、「雑誌オンライン+BOOKS」にてクレジットカード決済等でコンテンツを購入した場合、金額の約10%をロイヤリティとして還元する。ロイヤリティはウェイズジャパンが所属の書店組合にまとめて支払い、書店組合から各書店に分配する。
店頭什器は、プリペイドカードのサンプルや「ISTORIA」実機1台、案内パネル等がセットになっており、初期導入費は2万5000円。「ISTORIA」は『ブラックジャックによろしく』全13巻をプリインストールし、すぐに読むことが可能。また「雑誌オンライン+BOOKS」で購入したコンテンツはパソコンやiPhoneなど他の端末でも読める。

ウェイズ社と販売契約/1月31日から先行販売開始/東京組合

東京組合は2月2日に開いた定例理事会で、ウェイズジャパンと電子書籍販売事業の基本契約書を締結することを承認した。これに先立ち、1月31日に優文堂書店(世田谷区)、2月1日に大盛堂書店(渋谷区)でプリペイドカードと電子書籍端末の販売をスタート。さらに4日には東京堂書店(千代田区)とオリオン書房ノルテ店(立川市)、10日には八重洲ブックセンター本店(千代田区)で販売を始めた。

書店の収益改善案を集約/書店再生で日書連に提案/東京理事会

東京都書店商業組合は2月2日に書店会館で定例理事会を開催。書店再生委員会が議論を重ねてきた「書店の収益改善案」の大筋が提示され、7日に行う最終協議を経て日書連に提案することで了承された。
組織委員会からは、出店情報として、北区のダイエー赤羽店に「アシーネ赤羽店」が売場面積135坪で3月1日にオープン予定と報告があった。
取引・流通改善委員会では、店頭陳列に支障をきたす大きさの雑誌付録の報告があり、雑協の自主基準「雑誌作成上の留意事項」を逸脱しているため、調査を進めることにした。
TS流通協同組合の昨年12月期の発注件数は5887件(前年同月比74・7%)、売上金額は500万2605円(同60・0%)、書店数は56店(同82・4%)。1月期の発注件数は5952件(同66・5%)、売上金額は728万6059円(同83・5%)、書店数は58店(同85・3%)となった。
理事会終了後、暮しの手帖社の阪東宗文社長が「暮らしのヒント集」ほかの増売企画について説明した。

日書連のうごき

1月5日事務局仕事始め。
1月6日第61回日教販春季展示大市会に大橋会長が出席。新年名刺交換会に大橋会長ほか役員が出席。書店新風会新年懇親会に大橋会長が出席。
1月10日大阪屋「新春おでんの会」に面屋副会長が出席。
1月11日出倫協・ゾーニング委員会に石井事務局長が出席。
1月13日公正取引委員会委員長講演会&平成24年賀詞交歓会に柴﨑副会長ほか役員が出席。悠々会新年会に大橋会長が出席。
1月16日書店注文環境整備研究WGに大川専務理事が出席。
1月17日第27回梓会出版文化賞贈呈式に小沢総務部長が出席。東京組合新年懇親会に大川専務理事が出席。
1月18日出版倫理協議会に石井事務局長が出席。
1月19日電子書籍対応部会。出版再販研究委員会&新年懇親会に大橋会長ほか役員が出席。
1月20日「ためほんくん」幹事会。平成23年度第2回小売連絡会に大川専務理事が出席。
1月23日第1回「読書活動活性化のために」シンポジウムに小沢総務部長が出席。書店再生委員会。
1月24日読進協常務理事会と出版倉庫流通協議会月例会に大川専務理事が出席。
1月25日公正取引委員会再販ヒアリングに舩坂副会長が出席。読売新聞社平成24年新春懇親会に大橋会長が出席。電子出版コード管理研究委員会に藤原副会長が出席。
1月26日奈良組合「ためほんくん」研修会に田江理事が出席。文字・活字文化振興法推進協議会主催の第1回再販勉強会に大橋会長ほか役員が出席。文化産業信用組合理事会に大橋会長が出席。
1月27日政策委員会。
1月30日第19期「JPIC読書アドバイザー養成講座」修了式に大橋会長が出席。
1月31日日本図書普及役員会に大橋会長ほか役員が出席。全国万引犯罪防止機構平成23年度第2回理事会に大川専務理事が出席。全国万引犯罪防止機構臨時総会に小泉理事が出席。

うみふみ書店日記/海文堂書店・平野義昌

休日、私、家事をしなければなりません。妻はパートに出ています。その日、風呂の残り湯を洗濯に使おうとしたのです。何故それを思い立ったのか、今でもわかりません。理由のない行動を時にはするものです。皆さんは、いしいひさいちさんのマンガで、ドジOLがお茶をお客さんにぶっかけてしまうシリーズをご存知でしょうか。オチは型が決まっているのですが、こうきたかー、と毎回笑ってしまいます。それでですね、私も、一瞬、やってしまうかも……、予感とシナリオと映像がよぎりました。自分を裏切れない!案の定というか当然のように敷居でつまずいて洗面器から半分ほど湯をこぼしてしまいました。脳裡に浮かんだ言葉の数々、未来予知、強迫観念、既視感、事実は小説より~(この場合マンガですけど)、自然が芸術を模倣~……、自分でも訳が分からなくなっていますが、なすべきことは明解です。妻の帰宅前に畳を乾かし、その他の用事を片づけておくことです。
この欄を借りて【海】の歴史のヒトコマを紹介させてください。大正14年から15年にかけて、創業者賀集喜一郎が『海事大辞書』(全3巻・定価25円)を刊行しました。高級官吏の月給が100円という時代です。ヨーロッパの戦争景気で海運業も盛況でした。賀集が投入した資金は10万円、社運を賭けた大企画です。編者の序文には、刊行にあたっての壮大な決意が書かれています。
「海運に関する真の学問即ち経験と学理との併進合一の実現……」
海運業界から支援を受け、近藤記念海事財団(「日本郵船」経営者の功績を記念、現在も活動)や金子直吉(鈴木商店)の名前が明記されています。
しかし、売れ行き不振で、結果経営危機に陥ったという曰くつきの本です。東京海文堂出版の金庫に「門外不出」として、ナフタリン漬けで保管されています。封印と言うべきでしょう。このたび某海洋関係団体から逆寄贈され、私たちも閲覧することが可能になりました。【海】は何とか再建でき今日に至っています。この出版物には、まさに先輩たちの努力と汗と涙が沁み込んでいるのです。現役の私たちは「継続」の役目を果たさなければなりません。
作家の太田治子さんがご近所に講演に来られ、その足で【海】を訪問、サイン会をしてくださいました。太田さんと関係者のご好意に感謝いたします。【海】のイベントは毎回多くの皆さんにお世話になっています。応援をしてもらえることがお客さんの「評価」と肝に銘じ、今後ももっと応援していただけるよう、本を売ります。
ところで、太田さん、私共「太宰の娘」という先入観があるものですから、暗い人柄かと想像しておりました。実は何を隠そう、ご本人は何も隠さない「天然系」の方でした。サインをお求めの読者たちはきっと彼女の性格をご存知なのでしょう。皆さん気さくにお話をし、和気藹藹としたサイン会風景でした。でも、一人だけ遠くから彼女を見詰めている女性がいて、他のお客さんに押し出されるようにして、ようやく最後にサインをもらうことができました。作家には親近感も必要で読者にはうれしいことですが、やはり憧れの存在なのです。
寒さはまだまだ続きます。インフルエンザが流行しています。皆さんご自愛ください。【海】でも発症者があり、私、勝手に非常事態宣言を発表して、それでもいつものようにチンタラ動いています。ではまた。
太田さんの新刊
『夢さめみれば――日本近代洋画の父・浅井忠』(朝日新聞出版)

兵庫組合山根理事長「魅力ある組合作る」/はりま支部新年会

兵庫県書店商業組合はりま支部(安井唯善支部長)は1月13日午後5時より、姫路市の割烹森富で恒例の新年互礼会を開催した。県組合の新年会は数年前より休止されており、尼崎支部とはりま支部の2支部が新年互礼会を開催している。
今年は、版元8社10名、取次・運輸・設備・報道で7社8名、書店11社13名が参加した。岡田勉副支部長の司会で進行し、支部長あいさつの後、兵庫県組合山根金造理事長があいさつ。山根理事長は特に会員の拡大を掲げ、魅力のある組合を作ることを強調した。
次に、来賓の東京書籍関西支社長の日高大蔵氏、トーハン神戸支店長の山下幸治氏から祝辞。両氏共に昨年の震災について触れ、活字の持つ力を再認識し業界3者一体となって良い年にしたいと述べられた。
乾杯の後、和やかな懇談の場が持たれた。今回は初参加の書店が多く、今後の支部活動への光明となった。(安井唯善広報委員)

寄稿「組合活動を全国へPRする場に」/京都府書店商業組合広報委員・澤田直哉

日書連の本部広報委員と各組合の広報委員が一堂に会する全国広報委員会議では、1年間の広報活動を総括し、優秀広報委員の表彰を行っている。昨秋の同会議で3年連続となる表彰を受けた京都府書店商業組合広報委員の澤田直哉氏に、書店新聞に投稿する際に心掛けていることについて寄稿してもらった。(編集部)
◇◇
私は広報委員をさせていただいて今年で7年目になる。広報委員就任当時を振り返ると、書店新聞に投稿するということに対して、組合の活動を報告するのだという、重い責任を感じた。緊張しながら文章を考え、練って読み直しをして書いていたことを思い出す。優秀広報委員として表彰していただいて、当初の気持ちを思い起こし、全国の書店さんに京都の活動を伝えていくんだという使命を改めて心に刻み、今後も頑張って広報活動に励んでいきたいと思っている。
広報委員として書店新聞へ投稿するとき、意識していることをいくつか挙げてみたい。まず始めに、優秀広報委員として表彰していただいたのは、投稿の内容に関してというより、投稿した数のためだと認識している。とにかくたくさん投稿し、書店新聞に掲載されることが大事だ。投稿内容について気を付けていることとしては、表現等で問題があって組合に迷惑がかかるといけないので、中村晃造理事長に必ず内容を知らせ、京都組合として情報を発信してよいという確認を取ってから原稿を書くようにしている。このほか、例えば新聞原稿としてちょっとそぐわないような内容であったとしても、書店新聞の編集の方で責任をもって訂正してもらえるかな、という安心感のもとで原稿を書いている。
新聞の紙面は、掲載しなければいけない記事が多い場合、一つひとつの記事の文章が短くなる時がある。そこで、短くしてもらってもいいように、基本的にあらかじめ原稿を長めに書くようにしている。編集してもらうことによって、紙面に適応した形に直っていることがほとんどだ。
もう一つ意識していることは、例えば継続して行う事業の場合、何回かに分けてその内容を投稿することがある。その際、基本的には読む方が初見であろうと想定し、その記事を初めて読んでも事業の概要がつかんでいただけるように書いている。そして、見出し・タイトルと、「誰が」「どこで」「何をした」といった基本的なポイントを押さえて書く。1~2行読んだところで大体の内容を把握していただけるような形をまず作っておいた上で、その後で内容について順次説明していくという形をとるようにしている。あとは主語述語をなるべく近づけて、何を言いたいのかが不鮮明にならないよう心がけている。
書店新聞に数多く投稿できるのは、京都組合が中村理事長を先頭にさまざまな活動をしているおかげでもある。組合活動を全国の書店の皆さんに伝える最大の媒体、もしくは唯一の媒体であるのが書店新聞だ。京都組合の活動をPRする絶好の機会として、ここまで挙げたことを心がけながら今後も投稿を続けていきたい。

震災復興支援「絵本ライブ」を協力開催/上田市書店協同組合

長野県の上田市書店協同組合は、絵本ライブ実行委員会と協力し、東日本大震災復興応援イベント「絵本で元気を!」を昨年10月29日に開催した。絵本作家の長谷川義史氏とミュージシャン&マジシャンの大友剛氏が贈る絵本ライブを、多くの方々に楽しんでいただいた。このイベントについて、実行委員会事務局の伊藤理恵さんより、『書店組合の皆様に感謝!』という題で、立ち上げから当日の様子までを伝えていただいた。(渡辺学広報委員)
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『書店組合の皆様に感謝!』
上田市で、小さな公民館を会場として復興応援イベントを行おうと決めたのはずい分前のことでした。発足人は3人。それも隣県に住む友人からの勧めで始めた企画はなかなか話が進まず、気が重くなるばかりのスタートでした。そんな中いつもお世話になっている書店に相談したところ、「大丈夫。書店組合の各店がきっと協力してくれるから是非やりましょう」と心強いお言葉で背中を押していただき、ようやく腰を上げることができたのです。
チラシやポスターの配布、チケットの分配や売上げ表なども協力していただきました。何よりも力をいただいたのは、書店の皆様の温かい笑顔と励ましの言葉でした。「今日は○枚売れたよ。みんな楽しみにしているね」。皆様は本当にたくさんのチケットを売ってくださいました。市からの補助金を申請していたものの、長谷川氏と大友氏の出演料や旅費等をチケットの売上げで賄うには心もとなく、赤字が出たら3人で負うつもりでおりました。
どきどきしながら当日の朝。そこには早くから開場を待つ人の列ができました。開演を待つ間にも、書籍販売コーナーにはたくさんの人があふれました。そして開演。講師のお2人の絶妙なトークや演奏、数々のマジック。大スクリーンに映し出される絵本に合わせた長谷川氏の語り。大きな笑いあり、心震わす涙あり。2時間のライブはあっという間で、帰る方々は満面の笑顔でした。書店組合からは多額の寄付をいただき被災地にお届けすることもできました。本当に心から感謝いたしております。
混沌とした時代の中で、子どもたちには絵本や本の力が不可欠であると感じます。また、地域の文化を守り育てていくために、地域に根ざした書店の存在がとても大きいと確信しています。この絵本ライブを支えて下さった地元書店組合の皆様に心から感謝すると共に、出版文化や書店の繁栄を願い続けております。

ホームページ協賛版元と販売活動を展開/東京青年部新年会

東京都書店商業組合青年部は、2月7日に西新宿の初台オペラシティ・スカイバンケットで新春懇親会を開き、約80名が出席した。
秋葉良成会長は「ホームページを使った展開として、広告協賛をいただいている版元と、担当する理事がタッグを組んで、近刊情報や売行き情報を載せていく取り組みを始めた。版元や業界の方々と話を深め、今後につなげていければと思っている」とあいさつ。
続いて相談役の東京組合大橋信夫理事長が「書店という業態は曲がり角に来ている。私も厳しいことを発言し、それに対する意見も頂戴しているが、本当の意見をぶつけ合うのは大事なこと。東京組合が青年部に支えられているのは大変心強い。今後も優れた力を発揮していただきたい」とあいさつ。小学館PS首都圏エリア・堀内輝義エリアマネージャーの祝辞に続き、栗田出版販売・塩沢衛執行役員の発声で乾杯した。歓談の中で、協賛出版社と担当理事がコミュニケーションをとりながら商品を販売していく取り組みのプレゼンテーションが行われた。

「熱くなれる業界目指し頑張る」/北海道新年懇親会で久住理事長

北海道書店商業組合は、1月17日午後4時半からホテル札幌ガーデンパレス「白鳥」で「神田村の利用について」の説明会を開催。東京出版物卸業組合の細野寛行氏(弘正堂図書販売社長)が来道し、組合加盟書店20店が参加した。
引き続き、午後6時から同ホテル「平安」で平成24年北海道取協・出版社・書店組合新年合同懇親会を開催し、58名が出席した。
主催者側として北海道取協のトーハン・藤岡聡北海道支店長があいさつ。北海道組合久住邦晴理事長は、今後の書店経営について、地域ボランティア等との関わりや、プロの書店としてお客様とより一層強い結びつきをもつことも欠かせない大事な要素であると述べ、「データによる短期的売上や効率が最優先となっている今、原点を見失わず、熱くなれる夢中になれる業界を目指して頑張りたい」とあいさつした。
小学館PSの西川北海道エリアマネージャーの発声で乾杯。懇親を深め今年の活躍を誓い合った。(北海道組合事務局・蓼内英江)

創元社に梓会出版文化賞/特別賞は亜紀書房、化学同人

第27回梓会出版文化賞(出版梓会主催)の贈呈式が1月17日、東京・新宿区の日本出版クラブ会館で開かれた。今回は本賞に創元社、特別賞に亜紀書房と化学同人、新聞社学芸文化賞に荒蝦夷が選ばれた。
贈呈式で菊池明郎理事長は「東日本大震災の被災地では、震災の直後、本がよく売れ、本の力を改めて認識した。今回の受賞者の中には震災の渦中で頑張ってきた出版社も入っており心底うれしく思う。非常に厳しい時代だが、いい仕事は必ず評価されるということを肝に銘じて、今年も出版物を多くの人々に読んでもらうため手を携えて仕事に邁進したい」とあいさつした。
受賞各社に賞が贈られた後、選考委員の斎藤美奈子氏が選評を行い、各受賞社の代表があいさつした。
創元社の矢部敬一社長は「ユングの『赤の書』は長い時間かけて作った本。『世界で一番美しい元素図鑑』は当社の図鑑の第1号として出し、大変好評だった。出版業界は大変厳しいが、1冊1冊を丁寧に作って読者に喜んでもらえるものを提供していくことに尽きる」と受賞の喜びを述べた。
亜紀書房の立川勝得社長は「『災害ユートピア』は震災を経て広まっていく本になった。現実にそこで苦労している方々にこの本が少しでも役に立てばと願っていた。こういうときに出版社をやっていてよかった」と述べた。
化学同人の曽根良介社長は「『えれめんとランプ』という元素の周期表のカードゲームを作り、科学館や書店にコーナーを作って子供たちに体験してもらい好評を得ている。理科好きの子供を増やすため努力したい」と述べた。
荒蝦夷の土方正志社長は「震災のあと、仙台から山形に避難して営業再開したが、廃業も考えた。しかし、名古屋のちくさ正文館や神戸の海文堂書店が『激励の言葉より本を売れ』を掲げてブックフェアを行ってくれるなど、外部の方々が支えてくれた。小さな出版社だが、印刷、製本、製紙、書店、著者、読者など関わっている人が多いからこそ差しのべられた手もまた多かった。受賞はうれしいが、亡くなった知人やまだ仮設住宅にいる人もいて、複雑な心境。今回の受賞は東北6県被災地で本にまつわる仕事をしているすべての人たちの代表としていただいたと思っている」と語った。

栗田、神田神保町に本社移転/3月12日に営業開始へ

栗田出版販売(郷田照雄社長)は2月13日、本社オフィスを東京・板橋から同・神田神保町へ移転すると発表した。営業開始日は今年3月12日(月)。
郷田社長は昨年1月に開かれた「栗田新春あいさつの会」で「OKCへの物流移管により栗田に残るのは営業業務。営業力強化のため、本社を現在の板橋から足場のいい都心へ移転したい」との考えを示し、今年1月の同会でも「本社機能の都心への移転については準備を進めており、決まり次第お知らせする」としていた。新住所とアクセスは以下の通り。
▽新住所=〒101―8427東京都千代田区神田神保町3―25住友神保町ビル℡03―3514―0620(代表)FAX03―3514―0650▽アクセス=九段下駅(新宿線・東西線・半蔵門線)から徒歩3分、神保町駅(新宿線・三田線・半蔵門線)から徒歩4分

活字は軽減税率適用を/渡辺恒雄会長が求める/読売新聞社新春懇親会

読売新聞社は1月25日、東京・千代田区の東京會館で出版業界関係者との新春懇親会を開き、出版社、取次、書店など約600名が出席した。
あいさつに立った読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長・主筆は、自炊代行業者について出版界の秩序を乱すものと批判し、「読売は電子をやっていない。紙と活字が基本。電子新聞を出している社は損をしながら実験的にやっているのではないか。有料の電子新聞は10~20万部の規模だが、読売は1000万部出している。社会的影響力の点で電子媒体より紙と活字の文化のほうが強い。紙と活字は知的財産であり教養のもとだ」と述べた。
消費税問題については「消費税は欧州並みに15~20%に上げなければ効果がない。ただし活字に対しては文化を守るため欧州諸国と同じように非課税または軽減税率にすることが絶対に必要。欧州で活字文化が優遇されているのは、自国の言語を守るためという哲学があるから。日本も活字文化を尊重するなら税率を5%から上げないようにすべき」と指摘。「それぞれの媒体を使って活字文化を守り、日本の教養水準を高め、国際競争力を維持するため一緒に頑張ろう」と呼びかけた。
来賓を代表して日本雑誌協会の石﨑孟理事長が「今こそ原点に戻って、まず読者のことを考えよう。今年を雑誌復興元年に」とあいさつして乾杯した。

新商品展示会を開催/日販

日販は2月23日、24日の両日、「第2回新商品展示会」を開催する。
事業戦略部が取り扱う文具・雑貨をはじめとする開発品の新商品・新企画を展示。業界内外で今売れている商品の紹介に加え、新たな集客ツールとなりうる常設売場作りを導入事例を交えながら提案する。
▽日時=2月23日午前10時~午後5時、24日午前10時~午後4時
▽会場=日販本社5F会議室
▽参加費=無料(事前に営業担当者または事業戦略部に申し込む)
▽出品予定=文具、玩具、知育玩具、キャラクター雑貨、菓子、生活用品ほか20社以上のメーカーの出展を予定

広大な「知」の世界を網羅/『南方熊楠大事典』刊行/勉誠出版

『南方熊楠大事典』が1月に勉誠出版より刊行された。松居竜五・田村義也編。菊判上製カバー装、808頁、定価1万290円(税込)。
南方熊楠(1867~1941年)は博物学者にして民俗学者、生物学者(特に菌類学)。様々な領域を自在に横断、古今東西の文献を駆使し、「歩く百科事典」とも呼ばれる。多面的・複合的な知のフィールドを持つ熊楠を既存の学問分類の中に位置づけることは難しく、読解のためにはガイドブックとなる事典形式の解説が必要。熊楠の思想を総合的に網羅した集大成となる事典が本書だ。
第1部「思想と生活」、第2部「生涯」、第3部「人名録」、第4部「著作」、第5部「資料」、第6部「年譜」から構成。計239項目を38人の執筆者が担当している。植物学、民俗学、西洋思想、中国文学、日本文学、比較文化など各分野の専門家が最新の研究成果に基づいて執筆したもので、今後の熊楠研究を支える基盤として研究者が活用するのみならず、一般読者の熊楠入門にも役立つ内容となっている。
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