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平成24年7月15日号
震災復興基金募金箱設置に協力を

〈大震災〉出版対策本部では、「大震災出版復興基金」の店頭での募金活動に協力を呼びかけている。協力書店には、アクリル製ブック型の募金箱と店頭掲示用ポスター、送金用の郵便振替用紙を送付する。振込料は本部負担。募金を送金することで書店に税金はかからない。問い合わせは所属の書店組合へ。

第19回東京国際ブックフェア/会期中に7万4千人来場

「第19回東京国際ブックフェア」(TIBF2012)が7月5日から8日まで、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。今回は7月4日から6日まで、第16回国際電子出版EXPO、第2回ライセンシングジャパン、第1回クリエイターEXPO東京が並行して開催され、合わせて7万4616人が来場した。TIBFでは昨年に続き震災復興支援のチャリティセールが行われたほか、講演会やセミナーなどさまざまなイベントが開催され、一般公開日の7日・8日は本を求める多くの読者で賑わった。
TIBFには、世界25ヵ国から約800社が出展。自然科学書、人文・社会科学書、児童書、編集制作プロダクションの4つのフェアと、生活・趣味実用書、読書グッズ、出版物流・流通ソリューション、海外印刷、語学書の5つのゾーンが設置され、書籍の受発注や版権取引などが盛んに行われた。
初日の5日は午前9時半から、会場となった西展示場入口でオープニングセレモニーを開催。主催者を代表して日本書籍出版協会・相賀昌宏理事長が「出版界はデジタル化に伴う環境の変化に直面している。紙の本の良さを生かしつつ電子出版市場の促進を図っていく必要がある。各社の展示や専門セミナーでその一端を御覧に入れたい。また、今回のブックフェアも昨年に引き続き東日本大震災の復興支援を一つのテーマにしており、チャリティセールやシンポジウムを開催する。出展社及び来場者の皆様が、本展を通じて大きな成果を上げられることを祈念する」とあいさつ。同ブックフェア名誉総裁の秋篠宮殿下をはじめ、紀子妃殿下、日書連・大橋信夫会長、書協・相賀理事長、日本雑誌協会・石﨑孟理事長、日本出版取次協会・古屋文明会長ら出版業界代表や各国大使などでテープカットを盛大に行った。
日書連、書協、雑協、取協など出版業界7団体で構成する東京国際ブックフェア実行委員会と〈大震災〉出版対策本部は、「震災復興支援チャリティコーナー」を設置し、昨年と同様に自由価格本のチャリティセールを実施した。売上げの一部を大震災出版復興基金に拠出する。また、雑協は「雑誌写真が語る3・11からの軌跡そこから未来をどう築くのか」と題し、震災報道写真のパネル展示を行った。
会期中に開かれた専門セミナーでは、6日に日書連電子書籍対応部会の鶴谷祿郎部会長が「電子書籍をこれからの書店経営の力に」と題して講演。日書連が進める電子書籍販売事業を説明し、「紙と電子を結びつけることで新しい需要を生み出し、書店の低い収益性を改善したい」と述べた。

書店情報化の最新事情学ぶ/日書連・全国情報化推進会議

日書連は7月5日午後2時から東京ビッグサイトで「全国情報化推進会議」を開催。大橋信夫会長、流通改善委員会・藤原直委員長をはじめ、各都道府県組合の情報化推進担当者など66名が出席した。
始めに、日本出版インフラセンター(JPO)の永井祥一専務理事が「書店を取り巻く業界の動向とJPOの役割について」と題して書店周辺事情を基調報告した。経済産業省からJPOが受託した書店活性化事業「フューチャー・ブックストア・フォーラム」(FBF)については、「ネット書店に負けないリアル書店の活性化」をテーマに第2期を開始すると説明。ネット書店とリアル書店の一番大きな差は客注品の配送スピードとコストにあるとして、迅速配送の仕組みを研究し、書店店頭の受注機能強化や物流コストの削減などについて検討していくと述べた。このほか、書店ブランドを活かした新ビジネスモデルや、リアル書店の新業態を研究すると説明。「書店が顧客の要求を知り、自らの判断で商品を仕入れて売るという流れが本流になれば、近刊情報や、試し読みといった商品情報の提供が非常に重要になってくる」と述べた。
次に、日書連「ためほんくん」部会の田江泰彦部会長が、店頭試し読みシステム「ためほんくん」の現状を説明。雑誌連載中の作品の試し読み機能拡充や、コンテンツを3150点に拡大したことなどを報告した。また、導入店に対する調査結果から、売上アップにつながるコツとして①POPや音声によるアピール②「ためほんくん」で展開している商品や、試し読み回数の多い商品を揃える③お客様への声かけ――の3つが重要だと指摘した。このほか、FBFの実証実験で行われた絵本の試し読みは、売上冊数が実験前より39%の伸びを示すなど、大きな効果があったと報告。実用化に向けて対応を図っていきたいと述べた。
最後に、日書連図書館サポート部会の高島瑞雄部会長が活動内容を報告。全国中小企業団体中央会の補助金交付を受けて開発した図書館注文対応オンラインシステム「発注ツール」の特徴を説明し、「書店の発注作業を簡素化しようという構想で開発した。報奨金のある発注先への分別発注を一括して自動的に行えるので、『児童図書十社の会』『クリーンブックス』『NCL』『CBL』などの出版社グループが行っている学校図書自主販売の報奨対象から漏れてしまうということもなくなる」と述べた。続いて教育システムの長尾幸彦氏が、発注データの取り込みから、学校・発注先の編集、発注作業など「発注ツール」の流れをデモを交えて解説した。

組合運営に気を引き締めて取り組む/愛媛総会で光永理事長

愛媛県書店商業組合(光永和史理事長)は6月5日、松山全日空ホテルで第24回定時総会を開催。組合員26名(委任状含む)が出席した。
光永理事長のあいさつでは、「正式就任して丸1年を経たが、理事長職務の多さに驚いた。これからも組合運営に気を引き締めて取り組む方針だ」との言葉があった。
続いて光永理事長を議長に選任し、平成23年度事業報告書・収支決算書、平成24年度事業計画案・収支予算案等の議題が原案通り承認された。
議事終了後、愛媛新聞社主催の「第24回愛媛新聞小学生読書感想文コンクール」についての実施要領が、同社の五島遵也氏より発表された。また、愛媛県警察本部からの万引き防止に対する報告の中で、愛媛県は京都府に次ぐ全国ワースト2であるとの発表があり、さらなる対策の必要性を痛感した。
総会終了後、出版社・取次会社など21名を交えて合同懇親会を行った。
(松岡省自広報委員)

武雄市図書館とCCCの提携問題で報告/佐賀理事会

佐賀県書店商業組合は5月22日午後2時より、佐賀市の「アバンセ」で理事会を開催した。理事会の冒頭、小学館PS九州支社の山脇氏が「辞書引き学習法」講演会の佐賀市での開催について説明。佐賀組合の主催で9月までに開催することを決定した。
続いて日書連報告を行い、九州雑誌センターの株主総会報告では、返品雑誌の落ち込みのため経費の節減等を余儀なくされていること、日書連の6月通常総会に関しては、加盟書店の減少のため、緊縮財政で事業費や経費のカット・抑制が目立つ内容だったと報告された。
協議次項に入り、「軒先.com」と「神田村」に関しては、県組合の総会の場で事業内容等を会社の担当者より直接説明を受ける方向で決定。「万引き防止ポスター」は検討期間が長期になったので印刷見積りの上、急いで作成配布することを了承した。また、組合運営の大きな財源である教職員互助会よりの図書カード購入が、平成25年度から大きく減額になるとのことで、組合の健全な運営への影響が懸念される。
最後に、武雄市が市立図書館の指定管理者をカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)に決定して来春から運営が始まる予定との報告があった。武雄市のブックマート日の出・高田氏より収集した情報の説明が行われたが、内容が不明な部分も多く、CCCのポイントサービスとも大いに関係が有り、問題を内包していることから、岩永理事長は、市議員団と武雄市図書納入組合との話し合いの場を作って問題点を整理して、市と交渉したほうが良いとアドバイスした。
(古賀嘉人広報委員)

長谷川義史さんの絵本ライブを開催/滋賀組合

滋賀県書店商業組合は5月27日、文字活字文化振興特別事業として、彦根市ビバシティホールで長谷川義史さんを迎え「ゆかいな ゆかいな 絵本ライブ」を開催、336名が参加した。
当日は、開場の2時間前から列ができ始め、開場時間を早めて対応、すぐに満席となる盛況ぶりだった。講演は吉田理事長のあいさつから始まり、長谷川義史さん自身による絵本の読み聞かせを中心に、ウクレレのライブ、即興で歌を作ったり、絵を描きながらの読み聞かせなど、会場が一体となって楽しめる内容で、終始参加者の笑いと拍手が絶えなかった。
講演終了後、絵本購入者を対象にサイン会も開催。購入者の中には「今日は、お父さんが読み聞かせをしてあげる」と言って、購入された方もおられた。当日の会場での販売金額は約24万円。(細江弘人広報委員)

講演会・絵本ワールドを開催/永年勤続従業員12名を表彰/新潟総会

新潟県書店商業組合(西村俊男理事長)は6月18日、新潟駅前のカルチャーセンターで第28回通常総会を開催した。
熊田雅明専務理事より総会成立が報告された後、西村理事長を議長に議案審議。平成23年度事業・決算報告、平成24年度事業計画・予算案を承認した。
24年度事業計画では、①首都圏よりも遅れている週刊誌類の発売日を、首都圏と同じになるよう運動する、②サン・ジョルディの日記念文化講演会の開催、③「絵本ワールドinにいがた」の開催、④「書店での電子書籍サービス」の研修会の開催、⑤永年勤続従業員の表彰、⑥AIU団体交通傷害保険への加入促進――などの取り組みを承認した。
総会終了後、永年勤続従業員12名を表彰。西村理事長から勤続5年の金子恵美さん(上越市・柿村書店)に賞状と記念品が贈られた。
続いて、ウェイズジャパンによる電子書籍販売システムの研修会が行われ、その後、出版社・トーハン・日販担当者を交えて懇親会を行った。
(熊田雅明広報委員)

総会スケジュール

◆佐賀県書店商業組合第30回通常総会
7月21日(土)午後3時、佐賀市の「朝風」で開催。
◆長崎県書店商業組合第25期通常総会
7月26日(木)午前10時半、諫早市の「水月楼」で開催。
◆山形県書店商業組合第25期通常総会
7月27日(金)午後3時、山形市の山形県教科書供給所会議室で開催。

ホームページ協賛版元と連動企画を推進/東京青年部総会

東京都書店商業組合は6月13日午後4時から飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで第22回通常総会を開き、会員71名(委任状含む)が出席した。
総会で秋葉良成会長(江戸川書房)は1年間を振り返り、「東日本大震災の支援では、チャリティゴルフの開催や、被災地へ行って本を届けたり、神保町ブックフェスティバルの収益寄付を行った。また、理事会に版元・メーカーを招いて議論し合った。今日は各理事からの報告を審議いただき、新たなスタートにしたい」とあいさつした。
正副議長に渡辺眞氏(ワタナベ書店)、秋葉幸伸氏(ブックタウン)を選出して審議を行い、平成23年度活動報告・会計報告、平成24年度活動計画・収支予算のすべての議案を原案通り承認可決した。今年度活動計画では、ホームページへの参加店募集や、東京都書店案内における店内在庫開示書店の拡大、他県組合との連動、広告を出稿している出版社との連動企画推進などに取り組むとした。
相談役の東京組合・大橋信夫理事長は「東京組合の会員数は年々減少しており、日本経済の状況も大変厳しい。だが、カラ元気も含めて経済を盛りたてていかなければいけないと思う。青年部も大いに元気を出して頑張っていただきたい」とあいさつした。

書店再生で実用書の増売を検討/「20歳の20冊」JPICが協力要請/東京理事会

東京都書店商業組合は7月4日午後2時半から、書店会館で定例理事会を開催した。
書店再生問題では、「書店再生のための提案」5項目のうち、書店が提案する増売活動と既刊本の掘り起こしについて、書店再生委員会で具体的な内容を検討。今秋の読書週間に東京組合で増売企画を実施することを決め、ジャンルを実用書に絞って出版社と話し合いを進めていくと報告があった。
デジタル戦略推進では、双葉社のコミック『走馬灯株式会社』のテレビドラマ化に合わせて実施した店頭連動キャンペーンの注文が好調だったと報告された。
TS流通協同組合の6月期の発注件数は5743件(前年同月比75・2%)、売上金額は568万7547円(同77・8%)、書店数は66店(同103・1%)となった。
理事会終了後、出版文化産業振興財団(JPIC)が提案し、日書連が協力する読書推進事業「20歳の20冊」について、JPICの矢作孝志専務理事から説明が行われた。同事業は、各界の著名人が推薦する20冊の中から、新成人が選んだ1冊を成人式で自治体から贈るもの。2011年度は、25自治体1学校の2129人に対し、地元書店組合または地元書店が定価で自治体に本を納入して贈呈された。矢作専務は、「東京都はまだ実績がないので、ぜひ地元の自治体に実施を働き掛けていただきたい」と協力を求めた。

『タニタ(正・続)』がトップ/2012年上半期ベストセラー

取次各社が発表した2012年上半期(11年12月~12年5月)ベストセラーによると、総合ランキング1位は各社とも『体脂肪計タニタの社員食堂(正・続)』だった。
同書は計量機器メーカー、タニタの社員食堂レシピ本で、読者の健康食志向とあいまって人気化。レシピ本ブームの火付け役となった。今年1月には丸の内タニタ食堂がオープンするなど話題性と人気が続き、1巻は10年2月の発売から299万部、続巻は同年11月の発売から185万部のロングセラーとなっている。このほか『大往生したけりゃ医療とかかわるな』『「空腹」が人を健康にする』もランクインするなど、健康関連書の好調が目立つ。
また、今年の本屋大賞受賞作『舟を編む』、昨年の同賞受賞作の続編『謎解きはディナーのあとで2』も健闘し、書店員が選ぶ本屋大賞の影響力は今年も健在だった。
〔トーハン調べ〕
①『体脂肪計タニタの社員食堂』『続・体脂肪計タニタの社員食堂』(タニタ、大和書房)②『人生がときめく片づけの魔法』(近藤麻理恵、サンマーク出版)③『大往生したけりゃ医療とかかわるな「自然死」のすすめ』(中村仁一、幻冬舎)④『50歳を超えても30代に見える生き方「人生100年計画」の行程表』(南雲吉則、講談社)⑤『舟を編む』(三浦しをん、光文社)⑥『謎解きはディナーのあとで』『謎解きはディナーのあとで(2)』(東川篤哉、小学館)⑦『「空腹」が人を健康にする「一日一食」で20歳若返る!』(南雲吉則、サンマーク出版)⑧『日本人の知らない日本語(3)祝!卒業編』(蛇蔵/海野凪子、メディアファクトリー)⑨『采配』(落合博満、ダイヤモンド社)⑩『かいけつゾロリはなよめとゾロリじょう』(原ゆたか、ポプラ社)⑪『心を上手に透視する方法』(トルステン・ハーフェナー、サンマーク出版)⑫『恋物語』(西尾維新、講談社)⑬『共喰い』(田中慎弥、集英社)⑭『不滅の法宇宙時代への目覚め』(大川隆法、幸福の科学出版)⑮『6時間でできる!2ケタ×2ケタの暗算』(岩波邦明/押田あゆみ、小学館クリエイティブ発行/小学館発売)⑯『座るだけ!骨盤クッションダイエット』(福辻鋭記、新星出版社)⑰『こびと大百科びっくり観察フィールドガイド』(なばたとしたか、長崎出版)⑱『聞く力心をひらく35のヒント』(阿川佐和子、文藝春秋)⑲『下山の思想』(五木寛之、幻冬舎)⑳『モンスターハンター3G3DS版GREATTRIALBOOK』(Vジャンプ編集部、集英社)
〔日販調べ〕
①『体脂肪計タニタの社員食堂』『続・体脂肪計タニタの社員食堂』(タニタ、大和書房)②『人生がときめく片づけの魔法』(近藤麻理恵、サンマーク出版)③『大往生したけりゃ医療とかかわるな』(中村仁一、幻冬舎)④『舟を編む』(三浦しをん、光文社)⑤『謎解きはディナーのあとで』『謎解きはディナーのあとで2』(東川篤哉、小学館)⑥『日本人の知らない日本語(3)』(蛇蔵/海野凪子、メディアファクトリー)⑦『50歳を超えても30代に見える生き方』(南雲吉則、講談社)⑧『心を上手に透視する方法』(トルステン・ハーフェナー、サンマーク出版)⑨『采配』(落合博満、ダイヤモンド社)⑩『「空腹」が人を健康にする』(南雲吉則、サンマーク出版)⑪『かいけつゾロリはなよめとゾロリじょう』(原ゆたか、ポプラ社)⑫『下山の思想』(五木寛之、幻冬舎)⑬『「折れない心」をつくるたった1つの習慣』(植西聡、青春出版社)⑭『恋物語』(西尾維新、講談社)⑮『共喰い』(田中慎弥、集英社)⑯『不滅の法』(大川隆法、幸福の科学出版)⑰『聞く力』(阿川佐和子、文藝春秋)⑱『女性に贈る100文字の幸福抄』(池田大作、主婦と生活社)⑲『座るだけ!骨盤クッションダイエット』(福辻鋭記、新星出版社)⑳『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(東野圭吾、角川書店発行/角川グループパブリッシング発売)
〔大阪屋調べ〕
①『体脂肪計タニタの社員食堂』『続・体脂肪計タニタの社員食堂』(タニタ、大和書房)②『大往生したけりゃ医療とかかわるな「自然死」のすすめ』(中村仁一、幻冬舎)③『人生がときめく片づけの魔法』(近藤麻理恵、サンマーク出版)④『50歳を超えても30代に見える生き方「人生100年計画」の行程表』(南雲吉則、講談社)⑤『聞く力心をひらく35のヒント』(阿川佐和子、文藝春秋)⑥『舟を編む』(三浦しをん、光文社)⑦『采配』(落合博満、ダイヤモンド社)⑧『「空腹」が人を健康にする「一日一食」で20歳若返る!』(南雲吉則、サンマーク出版)⑨『謎解きはディナーのあとで』『謎解きはディナーのあとで②』(東川篤哉、小学館)⑩『体制維新大阪都』(橋下徹、文藝春秋)⑪『日本人の知らない日本語③』(蛇蔵/海野凪子、メディアファクトリー)⑫『共喰い』(田中慎弥、集英社)⑬『恋物語』(西尾維新、講談社)⑭『下山の思想』(五木寛之、幻冬舎)⑮『心を上手に透視する方法』(トルステン・ハーフェナー、サンマーク出版)⑯『かいけつゾロリはなよめとゾロリじょう』(原ゆたか、ポプラ社)⑰『「折れない心」をつくるたった1つの習慣』(植西聡、青春出版社)⑱『弱った体がよみがえる人体力学』(井本邦昭、高橋書店)⑲『武器としての決断思考』(瀧本哲史、星海社発行/講談社発売)⑳『一流の男、二流の男』(里中李生、三笠書房)

うみふみ書店日記/海文堂書店・平野義昌

大雨が続いています。皆様お変わりありませんか。
先日通勤の時間、神戸も土砂降りでした。私、ズボンの上に雨用のナイロン製ズボン(名称を知らぬ)を装着したのはよかったのですが、靴はいつものボロ靴で、靴下までグショグショになりました。今ひとつ考えが足りません。途中、商店街のアーケード下で、会社に向かう人たちが雨足の弱まるのを待ってはりました。そんな雨の中、傘をさして自転車で走り去る女性を2人目撃しました。「ワイルドだぜ~」と口に出てしまいました。
神戸元町の古本屋さんが登場する小説があります。【註1】
モデルは別の都市にある古本屋さんで、店の雰囲気や店主の人柄はそのままのようです。主題はこの店でアルバイトをしている女性の恋愛問題ですが、私の興味は店主の方に行ってしまいます。ゆるーいキャラクターで癒し系ですが、真面目に彼女のことを考えてアドバイスをします。人間味溢れる人です。いいセリフがあります。彼女との面接でした本の話は、「本を大事に思ってください」の一言。肩書きについて、「僕の人間としての仕事は詩人やけど……」。
私も言ってみたいものです。
この著者がサイン会をしてくださいます。ある書店員(もちろんわがGF)が、「著者の来店は、書店員にとってもご褒美」と言っていますが、その通りです。憧れの作家(そうでない人もいるかもしれない)が目の前にいらして、お話してくださって、場合によっては(期待)握手してもらえて……、夢の世界です。さらに場合によっては(可能性低い)一緒に1杯呑めることもあります。ご褒美どころではありません。これ以上何を望むと言うのでしょうか。あとの人生はオマケです。トイレで紙がなくても、あきらめがつきます。それほどの一大事です。
遠い昔に異端派フランス文学者と同席したことがあるという先輩がいました。それも福原の呑み屋だったとか。いいなあ「異端派と福原」、話だけで痺れてしまいます。ふだんは弁の立つその先輩は、緊張と興奮で一言も発せられず、ただただ呑むばかりでありました。
さて今回のサイン会はどういう「流れ」になるでしょう。入念にシュミレーションしておかなくてはいけません。
著者はうら若き女性です。
「このたびはサイン会、ありがとうございます」
お互いがこう挨拶しますな。ちょっと読んだだけなのに、すべて理解したみたいに、小説の話をします。そのうちに、お客さんが来はって、大盛況です。その間は、まあ一生懸命役目を果たしますな。終わりの挨拶です。見つめ合って(空想の世界に入ってます)感謝の気持ちを言葉にし合って、記念の握手、ひょっとしたら親愛の抱擁(もう妄想です)、お手々つないで呑み会(狂気)……。とってもしあわせな人生!でしょ?
明治の詩人が、若い女性作家を身近に見た感想を残しています。【註2】
メディアの少ない時代です。雑誌の挿絵で見た作家が図書館にいます。彼女、目録台の墨汁壷を倒してしまいました。一斉に周囲の目が注がれます。袂から真っ白な手巾を出して、すばやく拭き取りました。その時の彼女の「口元のきっとした、眼つきの拗ねた顔」が「有(も)って生れた才分の秘密にたどり入る緒(いとぐち)」のように思われた、と書いています。
私は表情でその人の才能を見きわめることなどできません。ボーっと口開けて見とれるだけです。
【註1】中居真麻『私は古書店勤めの退屈な女』宝島社
【註2】『一葉のポルトレ』みすず書房薄田泣菫「たけくらべの作者」

書籍4点と朗読音源、被災地に寄贈/今人舎

児童書を中心とした出版社の今人舎は、今年も「東日本大震災応援プロジェクト」の一環として「本と朗読音源」の寄贈活動を行っている。作家や音声ペンのメーカーであるセーラー万年筆、ウィズ・コーポレーション、同友館が協力。俵万智『俵万智3・11短歌集あれから』などの書籍4点と朗読音源を収録した音声ペン「音筆」をセットにして、被災地の教育委員会、学校、幼稚園、保育園、市町村集会所などに寄贈する。申込期間は7月31日まで。申込方法などは今人舎ホームページに掲載。

雑誌愛読月間スタート/定期購読キャンペーン過去最多に

日本雑誌協会は今年で14年目を迎える雑誌愛読月間キャンペーンを7月21日~8月20日に実施する。
キャンペーンのイメージキャラクターにはテレビ、CM等で活躍中の剛力彩芽さんを起用し、雑誌ならではの表現をモチーフにした「フツーじゃ見えない世の中があります/発見をめくろう」というキャッチフレーズを呼びかけている。
期間中、書店店頭で定期購読1号分お買い得になる年間定期購読キャンペーンを7月1日~8月20日に全国約5000書店で開催。日書連、日本出版取次協会との共催。本年度の対象雑誌は47社126誌と、キャンペーン開始以来、タイトル数が過去最多になった。
また、今回初めての試みとして「デジタル雑誌も読んでみよう」キャンペーンを実施。デジタル雑誌を配信する13の電子書店とコラボレーションし、紙の雑誌に加えてデジタルでも雑誌の認知度向上を狙う。
このほか剛力彩芽さんのオリジナル図書カードプレゼント、キャンペーンWebサイトでパソコン・スマホ用の剛力彩芽さんオリジナル壁紙ダウンロードなどの企画を行う。

郷土史知る講演会「赤松氏と明石」/兵庫組合明石支部

兵庫県書店商業組合明石支部は、市民に郷土の歴史を知ってもらう機会を提供するため、6月10日に明石市民ホールで講演会「赤松氏と明石」を開催。市民220名が来場した。
講演会は山根金造理事長の司会、三宅節男明石支部長の主催者あいさつでスタートし、市内在住の郷土史家・八瀬久氏が講演。鎌倉時代末期に現れ、播磨から美作、備前を支配下に置いたが、14世紀のはじめに将軍を殺害して嘉吉の乱を起こし滅亡した豪族・赤松氏をテーマに、赤松氏と明石の関わりなどについて語った。
なお、講演会開催にあたり、県組合は同支部に助成金3万円を拠出した。
(三宅節男支部長)

「新しいトーハン作る」企業統治、効率経営を重視/藤井新社長

トーハンは6月28日、第65回定時株主総会並びに取締役会を開催し、藤井武彦財務顧問が代表取締役社長、近藤敏貴代表取締役社長が代表取締役副社長に就任するなどの役員人事を正式決定した(別掲)。新役員体制では、豊田広宣、高見真一、朝倉邦造の3氏が取締役に新任。山﨑厚男代表取締役会長、阿部好美専務取締役、上瀧博正取締役相談役、小林辰三郎取締役、立花佑介取締役、柏木祐紀執行役員が退任し、退任役員のうち山﨑会長、上瀧相談役、小林取締役は顧問に就任した。
総会終了後、午後3時から東京都新宿区の同社で開いた記者会見で、藤井社長は「社長就任は正直、予期せぬ話だったが、全般的な情勢判断の中で承諾した。色々な経緯が喧伝されているが、新しいトーハンを作るための陣痛だったと思っている。重い経営責任を負いながら、これからどうやって新しいトーハンを作るかが最大の関心事」と抱負を語った。記者会見の発言概要は以下の通り。

〔藤井社長の発言概要〕
業界は変化のスピードが速くなっており、それに対応していく。大事なことは経営管理体制の再構築。今日、部課長を集めて①ガバナンスの効いた正道を歩む経営②風通しのいい活力あふれる職場作り③地味だがコツコツ懸命に仕事する社員を大事にする「一隅を照らす経営」――の3つの基本方針を説明した。
特に①のガバナンスの効いた経営については、トーハンのすべてにわたって、良いものは良い、おかしいものはおかしいという、健全なチェック・アンド・バランスの機能する形が主体性をもって実現することを目指す。
社長になって大きな問題意識は、本業のシェアを上げていくのは大事だが、新しい事業分野にも出てドメインを広げたい。ただ高コスト体質になっていて、必要以上に経費を食っている部分がある。組織の手直しをして、チェック機能を高めながら全体的な経営効率を上げていきたい。売上、収益とも逆風な面があるが、まだ改善余地は大きい。経費をコントロールするだけでも収益構造はかなり変わると思う。
経営体制的には、私は執行役員にならず経営全般の責任を持つ。近藤副社長は代表権を持ち、執行役員のトップに立って個別案件に迅速に対応していく。私と近藤副社長と二人三脚でいいバランスをとって、新しいトーハンを作る。カルチャーも企業風土も変える意気込みでやっていきたい。

【トーハン組織変更・役員人事】
〈組織変更〉
1、管理本部を新設し、管理本部に広報室、総務人事部、経理部、取引部を置く。
2、社長直轄部門を設置し、部門に秘書室、経営戦略部、監査室、海外事業部、海外事業開発室を置く。
3、情報戦略部門を設置し、部門に情報システム部、デジタル事業部、プラットフォーム事業部を置く。
4、資産管理部を廃止し、その機能を総務人事部に移管する。

〈役員人事〉○印は新任
代表取締役社長
○藤井武彦
代表取締役副社長
近藤敏貴
専務取締役川上浩明
同正能康成
常務取締役清水美成
取締役本川幸史
同谷川直人
同小宮秀之
同吉田尚郎
同栃木裕史
同藤原敏晴
同○豊田広宣
同○高見真一
同鈴木仁
同鈴木敏文
同○朝倉邦造
監査役(常勤)馬場章好
同(同)加藤悟
同相賀昌宏
同野間省伸
顧問○上瀧博正
同金田万寿人
同○小林辰三郎
同○山﨑厚男
相談役赤尾文夫
同佐藤隆信
同平尾隆弘
同坂井宏先
◎執行役員
副社長営業統括本部長
近藤敏貴
専務管理本部長、情報戦略部門担当川上浩明
同営業統括本部副本部長渉外担当兼図書館事業部長
正能康成
常務営業統括本部副本部長支社総括担当兼図書館事業営業推進担当清水美成
上席執行役員ディストリビューション事業部長兼CVS事業部長本川幸史
同仕入企画部長
谷川直人
同海外事業部門担当
小宮秀之
同経理部長吉田尚郎
同物流部門担当、ロジスティックス部長兼流通システム部長栃木裕史
同特販支社長藤原敏晴
同市場開発担当、営業統括推進部長豊田広宣
同情報戦略部門副担当、プラットフォーム事業部長
高見真一
執行役員首都圏支社長
森岡憲司
同特販第二部長
庄司和人
同九州支社長小島俊一
同市場開発部長
高田聡
同情報システム部長
中村勉
同東部支社長石川二三久
同名古屋支社長
川島桂
同総務人事部長
田仲幹弘
同デジタル事業部長
○鵜澤吉記
同近畿支社長○小川慎二郎
同経営戦略部長兼海外事業開発室長○大西良文
※執行役員・小野晴輝氏は明屋書店専任
◎退任役員
取締役会長山﨑厚男
専務取締役阿部好美
取締役相談役上瀧博正
取締役小林辰三郎
同立花佑介
執行役員柏木祐紀

田村会長「取引条件改善を」/大阪屋友の会連合大会

第46回大阪屋友の会連合大会が6月6日、岐阜県下呂市の下呂温泉「水明館」で開かれ、会員書店、出版社、大阪屋など総勢351名が出席した。
冒頭あいさつした同連合会の田村定良会長(田村書店)は「自助努力の限度を超えた。取引条件の改善をお願いしたい。ただ出版社、取次も苦しい状況。ならば今までの制度、仕組みを大々的に変更しなければならない。委託制度にあぐらをかいて取引をやっている時代ではない」として取引条件改善の必要性を強調。「書店も痛みを伴うが買切制を含んだ返品率圧縮への努力をしなければ。小学館、ポプラ社などが行っている計画販売は、書店の売上金額のほんの一部分で、失礼ながら影響は少ない。日書連の『書店再生のための提案』に『65%で仕入れて55%で返品する』がある。この制度を1割入れることで1%、2割で2%改善する。返品率改善より売ってほしいという出版社には、目標達成した書店への正味改善をお願いしたい。書店の売上は雑誌が5割、またはそれ以上。雑誌についても正味改善が必要。雑誌を買切にするのは難しいが、返品には徹底的な歩安入帳でも行い、送品の段階である程度の利率を出すテクニックを講じてほしい。今までのような全社・全商品画一的な商取引とは大幅に違うやり方に変えねばならない。最終的に3%から5%ぐらい正味を改善しなければ書店経営は難しい」と訴えた。
来賓祝辞で登壇した大阪屋の南雲隆男社長は「今期は第8次中期経営計画の総仕上げと第9次計画への新しい出発に『チェンジ&チャレンジ』する事業年度と位置付けている」として、①社内業務の全面棚卸しと経営資源トータルの再検証②東西2拠点の倉庫機能の再編と最大活用③OKCインフラを基盤とした新事業の追求④営業・物流一体となっての新しい営業活動の展開と書店との連携強化⑤本業第一義としつつ新収益、新事業領域へのチャレンジ⑥返品業務改革に向けたFA機導入と返品協業化の拡大――に重点的に取り組むとの方針を示した。また、新客注支援システム「ぶっくる便」の導入状況を説明し、「日書連が提案する『取次特急便の書店負担の軽減・廃止』を先取りする取組みとして評価いただけるものと確信している」と述べた。
日書連の面屋龍延副会長は、今年2月の定例理事会で採択した「書店再生のための提案」5項目を説明し、「収益改善はもちろん、万引きロスや雑誌付録組みの負担軽減、取次特急便の負担廃止などを求めている。町の本屋は困っている。業界の矛盾について業界全体で話し合い、解決したい。この20年で約7割の組合員を失った。書店の唯一の団体である日書連がなくなったら書店が意見を言う場がなくなる。右肩下がりの業界を結束して盛り上げよう」と呼びかけた。
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