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平成24年9月1日号
「ポケッター」2013年版の申込み

日書連組織委員会は年末年始の贈答・販売用に「ポケッター2013年版」、名入れ印刷の代用に便利な「店名刷込シール」を斡旋します。年末年始の贈答用にぜひご活用ください(価格は別途消費税がかかります)。
◇ポケッター2013(78×127×3㍉、のし袋付)①店名なし=1セット(百部)8650円②店名入り=5百部以上・百部単位(印刷場所は後ろ見返し。のし袋への印刷は不可)。5百部以上・1セット(百部)当たり1万650円、1千部以上・1セット当たり9850円、3千部以上・1セット当たり9350円
◇店名刷込シール(55×25㍉、5百枚以上・百枚単位)5百枚以上・百枚当たり1050円、1千枚以上・百枚当たり950円、3千枚以上・百枚当たり600円
※「ポケッター店名入り」「店名刷込シール」の書体は細ゴシック体または明朝体に限る。
ご注文は所定の申込用紙に必要事項を記入し、所属都道府県組合へ。11月上旬頃に取引取次店より配送。

今年上期は2・4%減/下げ幅縮小も低落続く/出版販売額

出版科学研究所は2012年上半期(1月~6月)の書籍・雑誌分野別動向をまとめた。出版物販売金額は前年同期比2・4%減の9016億円で、前年の3・8%減より落ち込み幅は縮小したものの低落傾向が続いている。内訳は、書籍が同2・0%減の4337億円、雑誌が同2・9%減の4678億円だった。

書籍の販売金額は前年同期比2・0%減で、上半期としては6年連続の前年割れとなった。推定販売部数は3億6467万冊と同0・9%減。販売金額の減少より販売部数の減少が小幅なのは、読者の廉価志向が強まっているためで、出回り平均価格は0・8%減の1121円と「本の低価格化」が進んでいる。
書籍は、ここ数年大手取次の返品減少対策による送品抑制が進められ、09年に通年で40・6%だった返品率は11年に37・6%と3・0ポイント改善。12年上半期も36・0%と低水準を維持しているが、年度末調整の働いた3月期を除くと返品率は軒並み前年同月より上昇しており、効果の一巡感が強くなっている。
12年上半期は、大ヒットが続出した前年同期に比べ、牽引役の大型ベストセラーが少なかった。ダイエットや中高年向けの健康本のブームが続いたほか、文庫本など廉価な本の需要が堅調だった。一方、文芸単行本やビジネス書は売れ筋不足が深刻な状況となっている。
新刊点数は前年同期比2・6%増の3万8984点で、このうち取次仕入窓口経由は2・5%増の2万9037点、注文扱いが同3・1%増の9947点。10年以降減少傾向にあった取次仕入窓口経由新刊が増加に転じてきている。
雑誌の販売金額は4678億円で前年同期比2・9%減。内訳は月刊誌が同3・5%減の3650億円、週刊誌が同0・8%減の1028億円。雑誌の現状について出版科学研究所は、当たるか分からない若い読者向けの企画よりも、30代以上の雑誌世代の読者をいかに手放さないかという既刊誌の立て直しが最優先という状況になっていると指摘している。
平均価格は月刊誌が前年同期比1・0%増の593円、週刊誌が同2・4%増の340円。金額返品率は月刊誌が同0・6ポイント増の38・7%、週刊誌が同1・2ポイント増の32・2%だった。
創復刊点数は、昨年は4年ぶりに増加したが、今年上半期は前年同期より26点減の54点と再びマイナスに転じた。分冊百科が同1点多い18点創刊されており、通常の定期誌は非常に少ない。推定発行部数は同16・3%減、分冊百科を除くと同53・9%減で、創刊される企画の部数規模は大幅に縮小している。一方、休廃刊点数は88点で同2点減。しかし推定発行部数は同35・0%増と前年を大きく上回った。主な休刊誌は、『小学三・四年生』『ラブベリー』『LoveCeleb』『月刊囲碁』など。
不定期誌の新刊点数は増刊・別冊が2404点で前年同期比80点増加。07年以降減少傾向だったが、6年ぶりに前年を上回った。ムックは4390点と同137点増加した。

10月5日に出版平和堂出版功労者顕彰会

昨年1年間に亡くなった出版人を偲ぶ「出版平和堂第44回出版功労者顕彰会」が10月5日、箱根芦ノ湖畔の出版平和堂で営まれる。新合祀者は次の16名。
▽出版社=鈴木和夫、岡田吉弘、長坂一雄、前田完治、野間佐和子、市川昶史、重久昌明、瀨戸忠信、佐々木繁、本吉敏男、前田成雄、宮本信太郎、大下敦
▽取次=臼田義弘、関根登、後藤道夫

読書週間書店くじ実施要領

▽実施期間平成24年10月27日(土)より11月9日(金)まで。書籍・雑誌500円以上購入の読者に「書店くじ」を進呈
▽発行枚数400万枚。書店には1束(500枚)3571円(税別)で頒布
▽申込方法注文ハガキに必要事項を記入し、束単位で所属都道府県組合宛に申し込む。
▽配布と請求方法くじは取次経由で10月25日前後までに配布。代金は取引取次より請求。
▽当せん発表12月5日(水)。日書連ホームページ並びに書店店頭掲示ポスターで発表
▽賞品総額5820万円、9・7本に1本
特等賞=図書カード5万円40本
1等賞=図書カード1万円800本
2等賞=図書カード又は図書購入時充当1千円1200本
3等賞=同5百円1万2000本
4等賞=図書購入時に充当百円40万本
ダブルチャンス賞=図書カード5千円200本
▽賞品引換え特等賞は当せん券を読者より直接日書連に送付。1、2、3、4等賞は取扱書店で立替え。図書カード不扱い店または品切れの場合は、お買い上げ品代に充当。ダブルチャンス賞は平成25年1月15日(当日消印有効)までに読者が直接日書連にハズレ券10枚を送付
▽引換え期間読者は12月5日より平成25年1月10日まで。書店で立替えたくじは平成25年1月31日までに「引換当せん券・精算用紙(発表ポスターと同送)」と一緒に日書連事務局に送付
▽無料配布店頭活性化の一環で組合加盟店全店に書店くじ50枚、ポスター1枚を無料配布

武雄市立図書館問題を懸念/教育デジタル化の影響注視/佐賀総会

佐賀県書店商業組合は7月21日、佐賀市のホテル朝風で第30回通常総会を開き、組合員27名(委任状含む)が出席した。
総会は堤洋理事の司会で進行。議長に近藤甲平理事を指名し、小野賢一副理事長の開会の辞に続き、岩永藤房理事長があいさつ。「佐賀県の書店業界は今、2つの点で注目を集めている。1つは、武雄市がカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を市立図書館の指定管理者とする計画。全国図書館協会からも疑問が出ている。本を借りてポイントが付与されること、武雄市内の地元書店が雑誌納入を含めてすべて締め出される懸念もあり、様々な問題点を含んだままで行政が先走りし過ぎている感がある。もう1つは、先進的ICT利活用教育推進事業を推し進めている佐賀県の学校教育。学校教育のICT化、デジタル化の推進が地元書店にどのような影響を与えるか、地元学校の需要に県内の書店で応えることができるか、注視していかねばならない。変わりつつある業界の中で、個々の書店の力ではやれないことを書店組合の組織が担っていきたい」と話した。
祝辞を述べたテジマの手島宏彰専務は「アマゾンは今春、鳥栖市に流通センターを開設した。朝の注文については、九州全域で、その日のうちに読者に届くのではないか。こういう影響が今後じわじわと及んでくる」と指摘した。
このあと議案審議を行い、平成23年度事業報告、決算報告、監査報告、平成24年度事業計画案、収支予算案などすべての議案を原案通り承認。高田悟副理事長の閉会の辞で終了した。
なお、当日は総会開会の前に、賃貸スペース仲介サイトを運営する㈱軒先の有馬友恵営業統括マネージャーを招いて説明会を実施。同サイトの仕組みや書店での活用例を紹介した。不景気の下で書店経営の助けになればと出席者の関心は高く、組合全体として早急に申請書店の取りまとめを行う方向でまとまった。
(古賀嘉人広報委員)

秋分の日「通常発売」/書店に告知ポスター配布/雑協

日本雑誌協会は、9月22日(土曜日・秋分の日)の休日に雑誌を通常発売するのに伴い、書店用告知ポスター(写真)を作成。日本出版取次協会の協力で8月28日、1万1千書店に2万枚配布した。節電対策の一環としての業量平準化、書店店頭活性化が目的。昨年より1週間早いPRで増売につなげたい考え。なお、今年は12月24日の振替休日も発売日設定を予定している。

光をそそぐ交付金活用/学校図書館とのパイプ太く/山形総会

山形県書店商業組合は7月27日、山形市の山教販で第25期通常総会を開催。組合員26名(委任状含む)が出席した。
総会は五十嵐太右衞門理事長のあいさつに続き、平成23年度事業報告、貸借対照表・損益計算書、平成24年度事業計画案、予算案の説明があり、すべての議案を満場一致で原案通り可決した。
このうち平成23年度「光をそそぐ交付金」については、地産地消で地元組合員書店に児童書等の注文があり、推定で4千万円を超えるのではないかとの報告が出された。また、河北町支部が町内の小中学校7校の図書館電算化システム(日書連システム)を一括受注、学校図書館と組合員書店のパイプが一層太くなった1年だったとの報告があった。
(五十嵐靖彦広報委員)

生活実用書/注目的新刊

風化させてはならない記憶というものがある。広島と長崎に落とされた原子爆弾。沖縄もまた。阪神大震災、東日本大震災も勿論そうである。
『大震災日本列島が揺れた』(小峰書店1600円)は、サブタイトルが高校生・高等専修学校生75人の記録。全国から応募した4104編もの作文から選ばれた75編が掲載されている。本の背後には、掲載できなかった4000人以上の少年達の声があることも忘れずに、読み進めたいと思うのである。
3月11日が誕生日だった少年は、津波が来るかもしれないと迎えに来た瞬間に、母と波に飲まれてしまった。「多くの人の力で、僕の命の灯は消えなかった」と書くが、無事を祈った母と妹の命は無残にも奪われた。少年は泣くだけ泣いた後、「希望は捨てない」と、健気な決意をする。
受験生の少女は被災後、次次と体調を崩す避難所の人々を見て呆然とする。やがて、学校に行けるという知らせに震災後に初めての喜びを感じるが、原発事故のために家に帰ることはできない。しかし復興のために尽力する人を目の当たりにして、ふるさとの町を取り戻すことを信じようと必死に祈るのである。
15から18歳の少年と少女が、被災した土地を思い、命の儚さと尊さを綴るその声が多くの人の心に届くように、祈らずにはいられない。
小出裕章著『原発はいらない』(幻冬舎ルネッサンス新書044838円)は、原子力の平和利用を夢見て研究を始めた京都大学原子炉実験所助教の著者が、痛恨の思いで語る反原発の40年である。
福島第一原発事故は人災であり、犯罪である、というのが冒頭の小見出し。以前から地震や津波による原発事故の危険性を指摘してきたにもかかわらず、政府も東京電力も無策を続けてきた。「原発は危険。必ず事故が起きる。起きれば壊滅的な被害になる」40年に渡る叫びは政府や東電に届かない。放射性物質は日本列島ばかりでなく、世界中を汚染し続けるのである。
「原発をやめたら電力が足りなくなる」という大宣伝が目くらましだったという。
原発に関するQ&Aでは素朴な疑問に一つずつわかりやすい回答。福島第一原発は、未だに安心にはほど遠いのである。推進派は広島・長崎の記憶を忘れたのであろうか?
(遊友出版斎藤一郎)

中山寿賀雄理事長を再選/組合員減少を憂慮/長崎総会

長崎県書店商業組合(中山寿賀雄理事長)は7月26日、諫早市「水月楼」で第25期通常総会を開催。組合員54名(委任状含む)が出席した。
総会は草野専務理事の司会で始まり、中山理事長があいさつ。日書連総会の模様を報告し、書店再生委員会のあり方や書店店頭での電子書籍販売事業について説明した。
このあと尾崎副理事長を議長に議案を審議。事業報告を行った中山理事長は「脱退1店となかなか歯止めがかからない」と、組合員減少に憂慮の念を示した。このほか決算報告、監査報告、事業計画案、収支予算案などすべての議案を原案通り承認可決した。
任期満了に伴う役員改選では、理事12名、監事2名全員を再選。このあと臨時理事会を開き、中山理事長を再選した。また、欠員になっていた副理事長に古瀬寛二氏を選任した。
総会終了後、JPICの矢作孝志専務理事が「20歳の20冊」を説明し、懇親会を行った。
〔長崎組合役員体制〕
▽理事長=中山寿賀雄(好文堂書店)
▽副理事長=辻田信(博文堂)尾崎嘉生(長崎書店)古瀬寛二(ながせや)
▽専務理事=草野義広(くさの書店)
(古瀬寛二広報委員)

本との出会いを創り育てるために/東京国際BF特別講演

東京国際ブックフェアの特別講演「本との出会いを創り、育てるために―『本の学校』はなにをめざすのか」が7月7日に開催され、慶應義塾大学教授の片山善博氏、日本書籍出版協会副理事長の菊池明郎氏、日本出版取次協会前会長の山﨑厚男氏、NPO法人本の学校理事長で今井書店グループ会長の永井伸和氏がパネリストとして出席。行政、出版社、取次、書店それぞれの立場から、地域と読書の現状と出版業界の課題、読書環境の整備等について発言した。コーディネーターは、本の学校副理事長で文化通信社取締役編集長の星野渉氏。

〔地域トータルで読書環境整備を〕
星野本の学校は今年3月にNPO法人(特定非営利活動法人)となり、今井書店グループの事業から経済的、組織的に独立した。このシンポジウムでは、本の学校は何を目指すのか、地域やコミュニティの中で、本と人が出会うためには何が必要なのかを改めて問い直してみたい。
片山私は長い間、読書環境問題に強い関心を持ち、鳥取県知事、総務大臣という自分のその時のポジションに応じてできることを一生懸命やってきた。その原点には、私自身が本のお世話になってきたということがある。
最近の本を巡る環境にかなり深刻な危機感を持っている。以前に比べ学生が本を読まなくなっており、社会全体として教養や知識が共有されなくなってきた。身の周りから書店が消えるとともに、自治体を中心に知を担う人材がすごく粗末にされる時代になっている。図書館の業務がどんどん外部化され、正規職だったものが非正規化している。これからは地域全体として読書環境をトータルに考えなければいけない。自治体が読書環境をもっと深刻に捉えるべきではないかと思っている。
菊池出版界の売上はピーク時の1996年と比べ30%落ちている。ではこの状況は絶望的かというと、必ずしもそうではないと思っている。若い人たちは本を全く読まないわけではなく、本を提供する側がいろいろ工夫をすれば、まだやれるのではないか。
ドイツは出版の売上が横ばいか少し上向いている状況だが、図書館も含めて出版に関係する人たちが連携して努力をしている。子どもたちに読書は大事だということを具体的に提示し、本を読む習慣をつけることについて、書店と図書館が対立的でなく、協力的な関係が得られていると思う。
東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方に行って話を伺ったが、極限に追い込まれた状況の中で、地域の人たちにとって、本を借りて読む場も、本を買う場も必要であることが分かった。各地域の読書環境を整備することで出版産業もまた蘇っていく。その中に新しいメディアの電子書籍もある。各関係者が手を取り合うことで少しずつ改善していく、そういう希望が持てる状況にあると思う。
山﨑私は東北と首都圏の営業責任者をやっていたが、現在生き残っている書店が持つビジネスモデルは2つあると思う。1つは、出版物とその他の商材を複合していること。もう1つは、一定規模の固定客を持ち、外商をしっかりやることだ。ただ、黒字を出すためのハードルは毎年上がっている。では第3のパターンはどこにあるのか。出版産業に携わる人たちは、これ以上書店を減らさないために、どのようなモデルがあるのかを考えなければいけない。
永井本の学校の転換点に立ち、これまでを振り返る。1992年に今井書店グループ創業120周年事業として「本の学校構想」を発表。1995年、鳥取県米子市に本の学校と実習店舗をオープンした。地域を原点に「生涯にわたる読書の推進」「出版界や図書館界のあるべき姿を問うシンポジウム」「業界書店人の研修講座」を始めた。
昨春、東京を拠点に、連続講座「本屋の未来を創造する」を始め、経済産業省の委託事業フューチャー・ブックストア・フォーラムの1つ「書店ビジョン研究ワーキンググループ」を担当した。法人化の取り組みを特定非営利活動法人と定め、今年3月に設立登記。事務局を本の学校の実習店舗に置き、山陰と東京の2拠点の活動から全国へと発信する。紙の本か電子の本かという二者択一ではなく、読書の根源的な意味を改めて問うていきたい。

〔書店と図書館の交流促進が必要〕
星野地域における読書環境、書店、図書館の話が出てきた。地域性と読書環境整備について伺いたい。
片山市ぐらいの規模を単位として、市長や教育委員会、議会などが、地域の読書環境について常に関心を持っている状態が望ましい。さらに、市の取り組みを県や国が包括的にバックアップしたり、場合によってはリードすることが望まれる。
菊池出版業界と自治体との交流はこれまでほとんどなかった。税収が落ちてくると真っ先に削られるのは図書費だ。行政が子どもたちの読書環境を整え、予算をきちっと付けて、地元の書店に図書を発注するようにしていけば、書店と図書館は最終的に連携できていくはずだ。
山﨑今まで業界として地方自治体と連携したことはほとんどない。図書館の整備をめぐって書店と図書館とのパイプがようやくでき、それに伴って行政とのパイプができたが、全体として地域とどのように手を組むかという目線はなかったと思う。
永井私は、リアルな出会い、リアルな空間が地域の生活圏の中になければいけないという思いが強い。グローバルに考えてローカルにアクトする時代になっているのに、日本は上り下りの縦割り社会が強すぎる。「知の地域づくり」には、地方自治、民主主義のあり方を問うという視点がまず大前提にあるということが、足腰の強い国づくりにとって大事だ。
星野読書環境を整備する中で、図書館や書店はどういうことを追求していけばその役割を発揮できると考えるか。
菊池図書館と書店は対立しなくていい存在だと思う。図書館は読者を育て、読書意欲がだんだん高まって読者が書店に出向く。そういう関係を作る方向へ、書店と図書館の交流が地域レベルで少しずつ行われるといいと思う。
星野山﨑さん、書店の経営モデルで第3のパターンについて話を。
山﨑まず、知の拠点として出版物に対する専門性を発揮すること。もう1つは、住民の方に自店に連帯感を持ってもらうという、ロイヤリティの確立。この2つを両立させることが、これからの地域における書店のあり方ではないか。お客の情報を掌握し、お客に提案したり来店してもらう仕組みを作らないとだめだと思う。
星野まとめに入るが、読書環境の整備にコミュニケーションは大事で、特に書店と図書館は、自治体等も絡んでコミュニケーションをする場を作っていただきたいと思う。
片山地域の読書環境整備で中心になるべきなのは、やはり自治体。ただ、首長や議会は関心が高くないので、理解を深めてもらうよう日頃から働きかけをしていかなければいけない。図書館がコーディネーターになって、関係機関、学校、書店、大学、研究機関、文化団体、読書活動グループを束ねて地域の読書環境を点検し、連携して支え合ってほしい。
菊池1つの町に書店が存在することはたいへん大事。絵本などは、最寄りの書店に親子で行って買う。実物を見て本の世界になじんでいくのではないか。書店には地域に根付いて頑張っていただきたい。出版社もできるかぎりのことをしていきたい。
山﨑書店に持続可能になってもらうためのインフラを提供することが取次会社の使命だ。フューチャー・ブックストア・フォーラムは、出版業界として書店をどのように盛り立てていくかを語る上で大きな場になると期待している。
永井私どもが目指しているのは聖域なき議論であり、このような言論の場を次の世代につなぎたい。ドイツから学んだのは、図書館から読者まで1つの共同体、横の関係だということ。社会そのものについても、ネットワーク型、参加型の社会を作っていかなければいけない。そういう変化の架け橋に我々はなるかもしれない。気づいたことは言い続けるということを誓いたい。

ポプラディア大図鑑『WONDA』11月創刊/ポプラ社

ポプラ社は小学生向け学習図鑑『ポプラディア大図鑑WONDA』(全12巻)を11月20日頃に創刊する。8月2日に書店、取次、報道関係者を招いて開いた企画説明会で発表した。初回配本は「昆虫」「動物」「星と星座」の3巻。来年3月に「植物」「鉄道」、6月に「恐竜」「魚」、以降「水の生きもの」「宇宙」「鳥」「人のからだ」「両生類・は虫類」を刊行する予定。定価は各2100円(税込)。
企画説明会であいさつした坂井宏先社長は「2002年に刊行した『総合百科事典ポプラディア』(全12巻)はトータル10万セットを販売し、小中高約3万5千校で採用された。その後テーマ別の『ポプラディア情報館』(全50巻)を刊行し、インターネット版の『ポプラディアネット』をリリースした。これに今回の図鑑が加わり“ポプラディアワールド”が完成する。競合他社の図鑑に勝てると思う」と自信を示し、増売へ協力を求めた。
児童書編集局の山口竜也執行役員は、同図鑑の特長を①ナンバーワンの情報量②新しい③理解しやすい④高品質なビジュアル⑤青色キャプションなど紙面の4つの工夫――と説明。「子供たちのあらゆる疑問に応え、調べ学習のすべてをサポートする図鑑を作った」と強調した。また、『WONDA』の名称はWonderful(素晴らしい)、Original(今までにない)、New(新しい)、Dynamic(迫力のある)、Advanced(一歩進んだ)の頭文字による造語で、社内公募で選んだと説明した。
販売促進面では、初回限定特典としてポケット図鑑とポプラディアネット利用ライセンス(6ヵ月間無料)を付ける。また、店頭展開用に3つのセット(6ヵ月長期)を用意した。報奨金はエントリー制で1冊につき100円を支払う(期間は12年11月~13年12月)。

平成24年敬老の日読書のすすめ/読進協

読書推進運動協議会は「平成24年敬老の日読書のすすめ」のリーフレットを作成した。推薦図書は以下の24点。
▽新藤兼人『100歳の流儀』PHP研究所▽水木しげる『水木さんの「毎日を生きる」』角川マガジンズ▽津村節子『紅梅』文藝春秋▽吉沢久子『前向き。』マガジンハウス▽曾野綾子『人生の収穫』河出書房新社▽三星静子『わたしは99歳のアーティスト』NHK出版▽森村誠一『五十歳でも老人八十歳でも青年』ベストセラーズ▽五木寛之『新・幸福論』ポプラ社▽加賀乙彦『科学と宗教と死』集英社▽日野原重明『100歳の金言』ダイヤモンド社▽保坂隆『老いを愉しむ習慣術』朝日新聞出版▽三浦しをん『舟を編む』光文社▽児玉清『すべては今日から』新潮社▽笹本恒子『好奇心ガール、いま97歳』小学館▽井上靖『わが母の記』講談社▽竹浪正造『はげましてはげまされて』廣済堂出版▽三浦朱門『老年の流儀』海竜社▽中澤まゆみ『おひとりさまの終活』三省堂▽瀬戸内寂聴/ドナルド・キーン『日本を、信じる』中央公論新社▽北杜夫『マンボウ最後の家族旅行』実業之日本社▽葉室鱗『蜩ノ記』祥伝社▽小高賢『老いの歌―新しく生きる時間へ―』岩波書店▽井上由季子『老いのくらしを変えるたのしい切り紙』筑摩書房▽柴田トヨ『百歳』飛鳥新社

「書店元気づける企画を」/出展社、計画上回る149社に/書店大商談会出展社説明会

第3回「書店大商談会」(同実行委員会主催)の出展社説明会が8月2日、東京・新宿区の日本出版会館で開かれた。商談会は当初計画していた130社を上回る149社が出展する。
あいさつした奥村弘志実行委員長(南天堂書房)は「書店はみんな疲弊している。来場した書店に特典や得する情報などのメリットを考えてほしい。大商談会で書店に栄養剤を与えて元気づけていただきたい」と述べた。日書連の大橋信夫会長(東京堂)は「年に1回の大商談会。書店の社長や担当者と情報交換しながら商売につなげていただきたい。いい企画が書店の店頭に並ぶようご協力を」とあいさつした。
大商談会は10月11日午前10時~午後7時、東京・新宿区のベルサール西新宿グランドホールで開催する。
出展社149社の内訳は、一般書コーナー97社、コミックコーナー10社、児童書コーナー21社、ビジネス書コーナー15社、その他6社(このうち5社は2ブース出展)。児童書コーナーでは、ラッピングと読み聞かせの勉強会を予定。また、来場者名簿を作成し来場書店と出展出版社に配布する。コミックコーナーでは、来場者に名前を記入してもらい大商談会終了後の人脈作りに使う。また、サロン形式での情報交換会、増売に関する勉強会を実施するほか、モデル店での増売を予定している。
当日の運営態勢は、実行委員会を中心に取次各社の協力を得て対応する。会場受付は帳合取次ごととし、出展社以外の入場は原則断る。書店を会場奥まで誘導するため、会場最奥部にコーヒーサービス付き休憩コーナー、スタンプラリーのチェックポイントを設置する。また、会場では『脳を創る読書』の著者である東大大学院教授の酒井邦嘉氏が紙の本の必要性について講演する。来場促進策としては、出展社が書店に来場を呼びかけるインビテーションカードを実行委員会が作成して提供する。また、出展各社の情報を掲載した事前パンフレットを取次経由で書店に配布する。
最後に東京トーハン会の越石武史会長(甲文堂書店)は「日書連、書店組合、取次が協力して広範囲に告知したい。書店の動員、売上とも昨年を上回ることは確実と思っている」、日書連の舩坂良雄副会長(大盛堂書店)は「業界3者による本物の商談会、商取引として力を入れている。一層のお力添えをいただき大成功に導きたい」とあいさつした。

7月期売上7・0%減/文芸書は2割超のマイナス/日販調べ

日販営業推進室調べの7月期書店分類別売上調査が発表された。売上高対前年比は7・0%減と先月を2・7ポイント下回った。
雑誌は全体で6・0%の大幅減となった。月刊誌は12年7月1日が日曜日になったため発売日繰り上げの影響を受けて7・9%減、週刊誌は前年に『オレンジページ』などの売上が良好だった反動で4・3%減とマイナスに転じ、コミックは前年に『3月のライオン』など白泉社銘柄の売上が良好だった影響で5・2%減とマイナスが続いた。
書籍も全体で8・0%減と低調だった。文芸書は『心を整える。』など前年に売上が良好だった銘柄の影響が大きく23・5%減。書籍コミックも前年に『ヘタリア』など幻冬舎銘柄が好調だった反動で15・6%減とマイナスが続いた。ジャンル別でプラスだったのは文庫(0・2%増)のみ。


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