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平成24年10月15日号
「日書連定款」勉強会/連合会組織のあり方 役員の役割など学ぶ

日本書店商業組合連合会(日書連)は9月20日の定例理事会で、全国中小企業団体中央会総務企画部副参事の鈴木亮三氏を講師に招いて勉強会を開催した。鈴木氏は「日書連定款」をテーマに講演し、連合会組織のあり方や役員の役割などについて説明。講演終了後に質疑応答を行った。概要を紹介する。

〔日書連を構成する会員「個店」でなく「各県組合」〕
日書連の定款は「中小企業団体の組織に関する法律」(以下、団体法)、及び団体法が準用している「中小企業等協同組合法」(以下、協同組合法)、「会社法」の範囲内ならば自分たちで自由に定めていいものと位置付けられる。ただ、定款の内容は漠然としている部分もあるので、その運用について規約や規程を定めることができる。法律の範囲内で定款、定款の範囲内で規約、規約の範囲内で規程という優先付けがなされている。法律を超える定款を作った場合、その部分は無効となる。
一般的に「所属員」は組合員のことを指すが、日書連定款の第1条に「会員及びその組合員(以下『所属員』という。)」という文言がある。「会員」とは46都道府県の書店商業組合のこと。「その組合員」とは各県組合の組合員である個店、会社、事業者のこと。ここでは「会員」と「その組合員」の両者をまとめて「所属員」と呼んでいる。
「会員」の資格について第8条に「本会の地区内において書籍、雑誌小売業を資格事業とする商業組合とする」とある。第3条に「本会の地区は、全国の区域とする」とあるので、原則的に47都道府県が該当する。そして書籍、雑誌小売業を資格事業とするのは書店のこと。この第8条は極めて重要で、連合会の構成員の根本となる部分を表現している。
連合会の構成員について、定款は会員と組合員を規定しているが、「会員」という本来的な意味で連合会を構成するメンバーはあくまでも各都道府県組合であるということが、定款にはしっかりと書かれている。団体法など上位の法律で、その団体がどのようなメンバーで構成されているか明記するよう求められているので、それに従って書かれたものだ。これを外して「誰でも『会員』になっていい」とは絶対言ってはならない。

〔定款違反には業務改善命令も〕
定款を一言一句覚える必要はないが、どのような趣旨のことが書いてあるか、どこに置いてあるかだけは覚えておいていただきたい。定款を知らずに何かやり始めると、最終的に国からお叱りを受けることになる。定款違反状態が常態化すると、認可行政庁から業務改善命令が出される。業務改善命令が出されたのに直さなかった場合は罰金を科されたり解散させられることもある。ただ、実態として役所が業務改善命令をどんどん出すかというと、そういうことはない。どの団体も中央会からの指導、支援を受けて改善すべきところは改善しているので、結果的にそこまで至っていない。

〔役員数は仕事数に応じて決まる〕
役員の定数がどのように決まるか説明したい。日書連は定款第26条で「理事50人以上55人以内、監事1人以上3人以内」とあり、私が知っている中では役員定数が多いほうだと思う。役員の人数は、まず何らかの役員の仕事があり、その責任を果たすために必要な人数で決まる。日書連の場合、現在、54の役割があるから54人の理事がいるのであり、役所に認可申請した結果、理解を得てそのようになっている。まず54人ありきということではない。大きな連合会であっても、10の仕事しかないのなら、理事は10人でいいということもありえる。
総会、理事会の運営方法については日書連定款の第6章に記されている。さらに細かく規定したい場合は、定款に基づいて別途規約や規程を作る。実際そのようにしている連合会もある。日書連にそれが必要かどうかは皆さんで判断していただきたい。

〔定款はしっかり守る/中央会と相談の上、実態に即して変更も〕
定款は法律の要請に基づいて皆さんご自身の判断で作られたルール。自分たちで作ったルールを守れないということは、国から見れば認可要件に欠けることになる。組織の体をなしていなければ解散命令が出る可能性もある。そうならないよう定款はしっかりと守らなければいけない。
では、定款を一言一句、杓子定規に、すべて守らなければいけないのか。実態と違うところがあった場合はどうするのか。中央会と相談の上で定款を変更すればいい。定款は絶対に変えてはいけない硬いものではない。団体法、協同組合法、会社法の範囲内であれば、実態に応じて皆さんの手で変えられるものだ。実態としてやりたいことがあるけれど定款に書いていない、あるいは定款のやり方だと実態に即していなくて苦しいというときは、中央会に相談していただければ、役所に相談の上、総会にかけ、認可が下りれば定款を変更していいことになっている。
定款は比較的やわらかいもの。ただし一度決めたことはしっかりと守る。守れないなら変更する手続きを踏めばいい。そういう存在だ。国から与えられたものではなく皆さんが作ったものだから、柔軟に見ていただきたい。


【質疑応答】
〔日書連総会で発言できるのは?会員(各県組合代表)だけ〕
Q:総会の議決権を有するのは誰か。
A:定款第9条に「会員は、おのおの1個の議決権及び役員の選挙権を有する」とあるほか、団体法に基づく連合会の特徴として比例割りが規定されている。日書連の場合、現在「会員」である46の都道府県組合に議決権を与えている。それ以上でも以下でもない。
Q:日書連は平成23、24年度の総会を定款通りに「会員の半数以上が出席して行う」団体法に基づく方式で開催した。これを従来の「各県組合の構成員書店が出席して自由に発言できる開かれた総会」に戻すべきという意見がある。23年間にわたり慣習として認められてきた実態だからだ。どのように考えたらいいか。
A:法律や定款の趣旨から申し上げると、総会では「会員」だけに議決権や発言権がある。組合の代表ではない個店、つまり「所属員」には、総会という名の下で開催された会議での発言権は一切ない。議長が認めれば発言権を与えることはできるが、「所属員」の側から議長に発言権を与えるよう要求する権利はない。これはどの連合会にも当てはまることだ。慣習については双方の合意があって初めて成立するもので、片方が慣習の存在を主張しても成立しない――というのが弁護士の見解だ。
Q:日書連の「会員」である各都道府県組合の理事長らが、日書連の理事会で決まったことを各都道府県組合の構成員書店に伝え、納得させていく作業が必要ということか。
A:日書連の場合、理事会に出席しているメンバーと各県の代表者はほぼイコールだと思う。各県の書店の多種多様な意向を取りまとめ優先順位をつけ、連合会に上げる。そして連合会で決まったことを各県に持ち帰る――それが各県の代表者に課された重要な役割だ。全国組織だから北から南まで様々な意見がある。それを調整する場が理事会。理事会で調整して、方向性を出す。いったん理事会で決まったことは全員が守らねばならない。

【日書連定款主な条文】
第1章総則
(目的)
第1条本会は、書籍、雑誌小売業の中小企業者の改善発達を図るための必要な事業を行い、会員及びその組合員(以下「所属員」という。)の公正な経済活動の機会を確保し、並びに経営環境の整備を図ることを目的とする。
第3章会員
(会員の資格)
第8条本会の会員たる資格を有する者は、本会の地区内において書籍、雑誌小売業(但し、スタンド小売専業者並びに古書籍、古雑誌、特価本及び輸入書小売業を除く。)を資格事業とする商業組合とする。
(議決権及び選挙権)
第9条会員は、おのおの1個の議決権及び役員の選挙権を有する(平等割り)のほか、この平等割りの議決権又は選挙権の総数の2倍を超えない範囲内において、本会の会員の組合員総数に対する当該会員の組合員総数の割合に応じ、別に定めるところにより議決権又は選挙権を有する(比例割り)。
(経費の賦課)
第16条本会は、その行う事業の費用(使用料又は手数料をもって充てるべきものを除く。)に充てるため、会員に経費を賦課することができる。
第5章役員、顧問及び職員
(役員の定数)
第26条役員の定数は、次のとおりとする。
(1)理事50人以上55人以内
(2)監事1人以上3人以内
(理事の忠実義務)
第32条理事は、法令、定款及び規約の定め並びに総会の議決を遵守し、本会のため忠実にその職務を遂行しなければならない。
第6章総会、理事会及び委員会
(総会の議事)
第44条総会の議事は、中小企業団体の組織に関する法律(昭和32年法律第185号。)に特別の定めがある場合を除き、会員の半数以上が出席し、その議決権の過半数で決するものとし、可否同数のときは、議長が決する。

訂正

10月1日付1面「日書連理事会―書店くじ」の記事中、「今秋からダブルチャンス賞を取り止めることにした」とあるのは「来春からダブルチャンス賞を取り止めることにした」の誤りです。訂正します。

10月1日付6面に掲載した「太洋社決算」の記事中、専務取締役の氏名が「加藤顯二」とあるのは「加藤顯次」の誤りです。お詫びして訂正します。

うみふみ書店日記/海文堂書店・平野義昌

10月に入ったというのに、店内はまだ冷房中です。服装も半袖の人が多数です。
懐かしい人が店を訪ねてくれました。かつて大阪で出版営業をしていて、ライターを志し上京されたのでした。週刊誌で前にいた本屋を取材してくださいましたが、かれこれ20年ぶりになります。雑誌の署名記事や書評を拝見して、その活動は存じています。今年の初めに単独の著書を出版されました(1)。【海】のブログで紹介したところ、丁重なお礼メールが届き、これも顔見知りのスタッフが返事を書き、旧交を温めたのでした。一口に20年ですが、我々が【海】で働いていることなど、彼には想像もつかないことだったしょう。神戸の本屋地図は激変しています(全国同じ)。繁華街だけではなく、郊外も全国組織の大書店ばかりになっています。当時の知人で、今も業界に残る人は指折り数えられるほどです。鬼籍に入った方もいます。
彼はあの頃の思いを着々と実現して、来年早々2点刊行が決まっているそうです。私はと言えば、相も変わらず本屋でのたくっている訳で、かと言って他人様を羨んでも詮無いこと、つらつら思い出してみるに、彼が取材してくれた時に紹介した本は、やっぱり「スケベ本」であったなあと、我ながらしみじみ「アホは直らん」と呆れた次第です。昔なじみとしてできることは、著書を売ることです。
その彼、都心の話題書店「コンシェルジュ」さんを取材したそうです。もちろん、私、その書店に行ったことはありませんし、たぶん行くこともないと思います。高級ブランドショップみたいで、おっさんには敷居が高いというか、怖いというのが本音です。7月に久しぶりに有名老舗書店に行きましたが、大改装され、おっさんには店内彷徨無理と判断しました。
前の東京堂書店店長さんが新刊を出されました(2)。
……わたしは、本が本をよぶのであって、その声を聴きながら棚を構成していくことをできるだけ心がけてきた。本にしたがうことは、大げさにいってみればハイデッガー風に「存在の声を聴く」といったことの実習をしているようなものである。……
気難しい方と想像しますが、多忙な合間に営業さんをからかう場面もあります。
本の内容の面白さや造本の美しさについては多くの人が語ってくれます。本を運ぶための作業――本縛り・包装・ブックカバーに注目する人たちがいます(3)。「本縛り」によからぬ想像をしたのは私だけでしょうか。古本屋さんが本を縛り、見事に本の固まりを作ります。その方法を連続写真で再現します。ある雑貨店の和紙での包装、編集氏の帰省利用途中下車「ブックカバー」蒐集もあります。
……本は読者の手元に届くまでに、様々な梱包や包装などといった手が加えられている。本を処分したあとも手が加えられるし、つねに移動させられる。本ほど移動させられるものは少ないのではないだろうか。……
本紙がお手元に届く頃には、文学賞が決定していることでしょう。あの方の名が毎年挙がります。隣国との領土紛争で荒れてしまった感情を冷静に宥めてくれる発言に、さすが世界的文学者と認識を新たにしました。神戸人・業界人としては、今年こそ、とは思いますが、「まだ獲らんといて」という複雑な気持ちもあります。
(1)朝山実(じつ)『アフター・ザ・レッド』角川書店
(2)佐野衛『書店の棚本の気配』亜紀書房
(3)『BOOK5』第3号トマソン社

鈴木喜重理事長を再選/千葉総会

千葉県書店商業組合(鈴木喜重理事長)は、9月27日に千葉市中央区の千葉県書店会館で第29期通常総会を開催、組合員88名(委任状含む)が出席した。
総会は中島浩副理事長が司会進行、仁木俊行副理事長が開会宣言。鈴木理事長はあいさつで千葉県下の書店の厳しい現状を説明し、「私ども組合は、個々の店が悩むこと、苦しむことのないよう、知恵を出し合って永続していきたいと考えている。コミュニケーションを取って、それぞれのお店を一人一人が頑張ると同時に、お互いが支え合うようにしたい」と述べた。
鈴木理事長を議長に議案審議し、第29期事業報告、収支決算書、第30期事業計画案、収支予算案など全ての議案を原案通り承認可決した。事業報告では、昨年10月に臨時総会を開き、総代会制から総会制に移行するための定款変更が承認されたことなどを報告。事業計画案では、書店に有利な販売条件の商品の取扱い推進や、神田村の活用等について説明があった。任期満了に伴う役員改選では、理事20名を承認し、鈴木理事長の再選を決定した。
来賓として出席した日書連大橋信夫会長は、送品・返品同日精算問題で公正取引委員会に調査依頼の申告書を提出した件の経緯を説明した。総会終了後、県中央会、出版社、取次を交えて懇親会を開催した。
〔千葉組合執行部〕
▽理事長=鈴木喜重(ときわ書房)▽副理事長=中島浩(中島書店)、仁木俊行(仁木書店)▽専務理事=植田栄一(植田文教センター)

書店再生増売企画に積極取組み/東京理事会

東京都書店商業組合は10月3日に書店会館で定例理事会を開催。日書連が実施する書店再生のための実用書セット増売企画について、支部単位で目標セット数を設定し、達成に向けて一層の働き掛けを求めた。
総務・財務委員会報告では、大橋理事長が10月1日、平成24年度東京都功労者表彰で産業振興功労により都知事賞を受賞したと報告があった。また、10月27日・28日に開催される第22回神保町ブックフェスティバルの「本の得々市」に青年部がワゴンを出展する費用を本部で一部負担することを承認した。
平成24年度「書店経営研修会」は、11月7日(水)午後3時から書店会館で開催することになった。テーマはライトノベル販売のポイント。平成25年新年懇親会は、1月16日(水)午後5時半から東京ドームホテルで開催予定。
増売企画では、あかね書房の「トリックアート図鑑ペーパークラフト」に取り組むことを決めた。

古事記をテーマに3段階の連動事業/兵庫組合

兵庫県書店商業組合(山根金造理事長)は、日本最古の歴史書『古事記』が編纂1300年を迎えたことから、9月から12月にかけて3段階の連動事業「読んで、聞いて、行ってみて神話の世界古事記ざんまい」を実施している。
第1弾「古事記ざんまい上つ巻古事記の世界に触れるフェア」は、9月21日から11月15日まで、組合加盟書店で古事記関連書籍の特設コーナーを設置して開催。対象書籍を1千円以上購入した読者の中から抽選で20名に、連動事業第3弾の「古事記で日本を訪れるバスツアー」に招待する。
第2弾「古事記ざんまい中つ巻古事記で日本を知る講演会」は、11月23日(金)午後2時から、神戸市産業振興センターで開催。「~神々の求婚~古事記と妻問ひ」をテーマに、講師は大阪府立大学教授の村田右富実氏。
第3弾「古事記ざんまい下つ巻古事記で日本を訪ねるバスツアー」は、「国生み神話・淡路島を訪ねる旅」と「古事記編纂の地・奈良大和を訪ねる旅」の2コースを設定、12月に実施する。講演会やバスツアーに参加希望の読者は、チラシに記載された応募用紙で申し込む。

BOOKEXPO2012/11月9日に大阪で大商談会

昨年、大阪で初めて行われた大商談会が、「BOOKEXPO2012秋の陣~極めろ!書店力~」と題し、今年も梅田スカイビル「アウラホール」を会場に開催されます。関西の出版社や第三商材社も出展し、商談に限らず、貴重な情報交換の場となります。本会限定の情報や特典、楽しく・役立つイベントをご用意して、売場ご担当者様の皆様の来場をお待ちしています。ぜひお越しください。
▽日時2012年11月9日(金)午前11時~午後5時
▽会場梅田スカイビル10階「アウラホール」大阪府大阪市北区大淀中1―1
▽出展141社・136ブース
▽問い合わせ「BOOKEXPO2012」実行委員会事務局(出版文化産業振興財団=JPIC)まで。℡03―5211―7282FAX03―5211―7285

トーハン、「TONETSi」を開発/出版社向け支援システム

トーハンは、出版社と情報を共有し出版SCM(サプライチェーンマネジメント)を実現するための出版社向けWebシステム「TONETSi」を開発、サービスを開始した。
「TONETSi」の稼働により、書店向けWebシステム「TONETSV」とともに書店・出版社・トーハンを一本で結ぶ情報インフラを完成させ、商品供給の高度化・効率化による業界全体の収益拡大を目指す。
「TONETSi」は、流通の最適化と需要創造型の販売施策推進を目指すオープンネットワークの中核をなす出版社向けシステム。「行動するためのシステム」というコンセプトのもと、「innovation」(革新)、「interactive」(相互作用・対話)、「information」(情報)、「intelligence」(分析・解釈)と、「eye」(アイ・目)の意味を込めて命名した。
銘柄別の販売状況を提供するとともに、データを分析・加工することで次に必要な行動を可視化することが可能。出版社の生産・販売計画を全面的にバックアップする多彩なメニューを搭載している。出版社は「TONETSi」のシグナルやアラーム機能を活用することで様々な観点から対応すべき銘柄を抽出したり、類書比較や商品トピックス情報等を活用した需要予測を元に販売施策を立てることが可能になる。

トーハン創立63周年記念式

トーハンは9月19日に本社8階大ホールで創立63周年記念式を開催し、併せて永年勤続者の表彰を行った。藤井武彦社長のあいさつ要旨は以下の通り。
「私は社長就任のとき、『3つの行動基準』を皆さんに示した。『情熱』『挑戦』『スピード』の3つであり、ぜひとも全員に徹底してもらいたい。
今年は『東京出版販売』から『トーハン』に変わって20年の節目。時代の変化に合わせて、我々自身も大きく変わっていかなくてはならない。トーハンの成し遂げるべき変化とは、新分野への挑戦だけではない。本業部分、紙の本の流通・販売においても、イノベーションを起こすことが求められている。
創立70周年を視野に入れた『本社再開発構想プロジェクト』で、私が『新しい業を興そう』と呼びかけたのも、トーハンそのものを大きく変えていくべきだと考えたからだ。10月にはプロジェクトチームを発足させ、キックオフをしたい。皆さんから、将来につながる斬新な知恵とアイデアを出して頂くことになる。夢と希望と情熱を注ぎ込み、『全員参加』でこの事業に挑戦していこう」。

第20回パンパクに340名が出席/関西日販会

関西日販会は9月13日、大阪市中央公会堂で第20回関西日販会出版博覧会(パンパク)を開催、340名が出席した。
関西日販会は今年6月5日に大阪、京滋、兵庫の3日販会が統合して発足しており、関西日販会としては今回が初めての開催。名称を関西日販会出版博覧会(パンパク)に変更し、今年4月開催の第19回オオサカパンパクに続いて多数の参加者で賑わった。
商談会には出版社60社が出展、各社がおすすめ商品を紹介する1分間の「得トーク」コーナーや商談会でアピールを行った。日販からはSta×2やHonyaClubの2ブース、MPDからも1ブースが出展し、開発商材の提案やPRがなされた。第20回の特別イベントとして、出展者から店頭活性化につながる景品を提供してもらい、参加書店を対象に抽選会を実施。最後には総勢18名の「本や連」による南中ソーランの演舞が披露された。

「声」/「生涯本屋」誠実に働き続けた父に感謝/尼崎市・小林書店・小林由美子

「本屋」業60年、現役の父が亡くなった。苦労を共にした母を2年前に亡くし、泣き暮らして奇しくも1日違いの命日となった。
山陰の農家で11人兄妹の5番目に生まれ、12歳で家を離れて関西で丁稚奉公、やがて召集。敗戦後、中国・青島で満期まで勤めて帰国、親戚の世話で顔も見たことのない母と結婚した。仕事もなく、書店をしていた遠縁を頼って尼崎に出て、住み込みで見よう見まねで書店業を覚え、昭和27年に独立。借地、借家から40年前に移転して自分の店を持った。わずか12坪、吹けば飛ぶような店で、晩年に父は「大きくもなれず…」とよく悔んでいた。
年中無休、早朝から夜遅くまで店をあけて、確かに世の中みんなそういう時代ではあったが実に両親はよく働いた。ずいぶん大きくなるまで、両親が眠っているのを見たことがなかった。口にはしないが、当時の父と同年代の人たちは戦争で失った多くの家族・仲間の分、1日も早い日本復興のため、皆黙々と働いていたように思う。
「大きくはなれなかった」が、誠実に働き、生きて、生ききった父を、私は誇りに思っている。脱サラで店を継いでくれた主人が葬儀の夜、「どんな形にせよ、店のあるうちに、小林書店の店主として送ることができて本当によかった…」とつぶやいた。ありがとう――大変な時代、プレッシャーを抱えてがんばってくれた主人にも、ただ感謝である。
亡くなる1週間前、衰弱してウトウトしながら「日販の支払いはちゃんとできてるか?」と聞いた。全身に鳥肌が立った。生涯、本屋、享年96歳の見事な終幕であった。

売上高4・51%減少/マイナスは15年連続/日販『書店経営指標』

日販は全国114企業751店舗の経営関連データを収集分析した2012年版『書店経営指標』(B5判64頁、頒価1575円)を発行した。これによると、売上高前年比は4・51%減で15年連続の前年割れとなった。損益面では、売上総利益率は前年より0・81ポイント増加。営業利益率は0・09ポイント減少し0・22%になったものの、営業外収益が営業外費用を0・33ポイント上回ったことから、経常利益率は0・01ポイント増加し0・55%になった。

調査店751店舗の売上高前年比は4・51%減で、マイナス幅は前年より0・33ポイント拡大した。地域別では、首都圏・中京圏・近畿圏の三大都市圏が前年を1・45ポイント上回る4・07%減、地方は前年を0・83ポイント下回る4・60%減だった。立地別にみると、駅ビル6・88%減、商店街6・54%減、駅前6・07%減、SC内4・60%減、郊外3・97%減、住宅地2・16%減と軒並みマイナスだった。
売場規模別でも全ての規模で前年割れとなった。落込みが最も大きかったのは201~300坪の6・37%減。以下、101~200坪6・12%減、100坪以下6・02%減、501坪以上5・21%減、301~400坪4・23%減、401~500坪3・41%減。業態別では専業が5・37%減、複合が1・99%減でともにマイナス。
損益面では、売上総利益率が26・88%となり、前年より0・81ポイント増加した。販売費・一般管理費は人件費、その他管理費などは減少したものの販売費、設備管理費が増加したため、26・66%と前年より0・90ポイント増加。これにより、営業利益率は0・22%と前年比0・09ポイント減少した。しかし営業外収益が営業外費用を0・33ポイント上回ったため、経常利益率は0・01ポイント増加し0・55%となった。
収益性の総合指標である総資本対経常利益率は、資産効率性を図る総資本回転率が前年より0・06ポイント減少して2回転を切ったことにより、0・02ポイント減の1・08%になった。
商品在庫が生み出す売上総利益の割合を示す交差主義比率は、商品回転率が減少したことにより前年比1・22ポイント減少し165・89%になった。また固定資産回転率は0・96回転減少し7・45回となった。
短期支払能力を測る指標である当座比率は、前年比0・25ポイント向上し49・50%。返済義務のない自己資本の割合を表す総資本対自己資本比率は1・56ポイント減の14・66%。また、資産の固定度合いを示す固定比率は294・41%で38・8ポイント増加した。
従業員1人当たりの売上総利益を示す労働生産性は、前年を74万7千円下回って552万8千円になった。1時間当たりの売上総利益を示す人時生産性は、前年から93円減少し2827円。売上総利益に占める人件費の割合を見る労働分配率は低い方がよく40%台が望ましいとされるが、前年比4・77ポイント改善して43・15%となった。
正規従業員の年間勤務日数は266日で、前年より4日減少した。地域別では三大都市圏が263日、地方が267日。売上規模別では3億円未満274日、3億円以上5億円未満266日、5億円以上10億円未満269日、10億円以上261日だった。業態別では、専業が271日、複合が264日となっている。
正規従業員の年間総実労働時間は2204時間と、前年より13時間減少した。一方、パート・アルバイトは1235時間で23時間減だった。正規従業員の平均賃金年間支給額は前年より4万1021円減少し346万7677円となった。三大都市圏と地方の格差が42万8117円と、前年に比べて18万903円拡大した。

日販創立63周年記念式典

日販は9月10日に本社5階会議室で創立63周年記念式典を開催。社長賞、業績貢献賞、業務革新賞、業務精励賞の表彰を行った。古屋文明社長のあいさつ要旨は以下の通り。
「今期から新・中期経営計画『Change』をスタートした。
流通改革の実現については、行き過ぎた委託を返品に制限のある制度に置き換え、2015年までに書籍返品率25%を達成して業界三者の収益を向上させること、計画販売・新刊歩安・時限再販等といった形で、書店マージンの高い商品のシェアを拡大していくことを目指す。
今年店頭の売上が急速に落ち込んでいるが、おそらく今また消費構造が転換しているのではないか。電子書籍に対する取り組みを拡大していくとともに、紙の本の流通を極めなければならない。変化、変動を分析して下半期の営業施策を立て直す必要がある。
CRMの推進については、HonyaClub.comを開設してから1年が経過した。HonyaClubの認知度をアップさせ、Webとリアルの垣根を超えて利用する読者を増やしてほしい」。

催し

◇第22回神保町ブックフェスティバル
10月27日、28日の両日、東京・千代田区のすずらん通り、さくら通り、小学館・集英社前広場で開催。同フェスティバル実行委員会主催、東京都書店商業組合千代田支部など共催。汚損本・自由価格本を販売する「本の得々市」、チャリティーオークション、石田衣良氏らのサイン会など多彩なイベントが催される。オープニングセレモニーは27日午前10時半から。

◇神田古書店連盟・読書週間行事=能勢仁写真展・講演会「アジアの古本屋さん見て歩き」
10月27日~11月3日、東京・千代田区の東京古書会館2階情報コーナーで、出版・書店コンサルタントの能勢仁氏が撮影したアジア・オセアニアの古書店の写真展を開催する。また、10月30日午後4時から同会館地下多目的ホールで、写真展に連動して能勢氏による講演会を開催する。ともに入場無料。

リアルとデジタル融合に対応/高須博久会長を再選/書店新風会地方総会

書店新風会は9月13日、愛知県豊橋市のホテルアソシア豊橋で第53回地方総会を「愛知・三重合同ええじゃないか総会」として開き、会員書店30名をはじめ出版社、取次など総勢156名が出席した。愛知県豊橋市の豊川堂、三重県津市の別所書店が幹事店を務めた。
総会では、リアルとデジタルを融合した書店のビジネスモデルを目指す「ICTハイブリッド型書店実践委員会」の新設を決定、委員長に高須大輔氏(豊川堂)が就任した。役員改選では高須博久会長(豊川堂)を再選。高須会長は「右手に紙の本、左手に電子書籍の時代が来る。ICTハイブリッド型書店実践委員会の活動をしっかりと進めたい」と抱負を語った。また、来年の地方総会を北海道で、なにわ書房が幹事店となって開催することを決めた。
総会終了後、愛知県豊川市出身で先天性四肢欠損症として生まれたタレント、佐野有美さんが「あきらめない心、そして感謝」をテーマに講演し、ミニライヴを行った。
懇親会では成田耕造副会長(成田本店)の開会あいさつに続き、高須会長があいさつ。中央経済社の山本時男最高顧問、トーハンの近藤敏貴副社長があいさつし、日販の吉島哲夫常務の発声で乾杯した。

人事

〔社外取締役に安藤氏/太洋社〕
太洋社は9月27日開催の定時株主総会および取締役会で役員の選任ならびに業務分担を以下の通り決定した。
代表取締役社長
國弘晴睦
専務取締役営業・物流ユニット担当加藤顯次
取締役管理ユニット担当
大神田博
同(非常勤)木村喬
同(社外)安藤拓郎
監査役泉信吾
※沢野豊常務、大和政之、牧野伸一、土屋正三取締役は退任した。

〔新社長に戸塚源久氏/双葉社〕
双葉社は9月19日開催の定時株主総会ならびに取締役会で以下の役員人事を決定した。○印は昇任。
代表取締役会長
○諸角裕
代表取締役社長
○戸塚源久
専務取締役(編集局長・編集統括)赤坂了生
常務取締役(総務局長・総務労務担当)大沢紀寛
取締役(総務局長・財務経理担当)岩崎初美
同(広告局長兼編集局長)
稲垣潔
同(営業局長)川庄篤史
同(営業局長・製作担当兼事業局長)梓沢雅治
※本多健治顧問は退任した。

□実業之日本社
9月28日に以下の通り販売本部の人事異動を行った。
取締役販売本部・広告本部管掌(システム部、物流情報部部長兼務)原浩史

新受注センター開設/世界文化社

世界文化社は新しい受注センター「セブンブックセンター」を開設し、10月1日から営業を開始した。東京・板橋区の同社の商品管理部門の倉庫「セブンセンター」内に置き、書店や取次からの注文に正確かつ迅速に対応することが目的。営業時間は午前9時15分~午後5時45分(土日、祝祭日および同社指定日を除く)。
住所=東京都板橋区高島平6―1―7℡03―5967―0108FAX03―3976―1620

特賞は図書カード5万円分/読書週間書店くじ

10月27日から始まる読書週間書店くじ(日書連主催)のポスターが出来た。特等賞として図書カード5万円分が40本当たり、賞品総額5820万円、9・7本に1本当選することをアピール。

古書出版部を分社化/八木書店

八木書店は9月3日、八木書店古書出版部を分社化した。各分担業務を明確化し、顧客サービス向上を図ることが目的。
八木書店(八木壮一会長、八木唯貴社長、東京都千代田区神田小川町3―8)は、BtoB事業(卸売)を主体とする事業会社とし、バーゲンブック販売、仕入、新刊取次、出版営業を行う。八木書店古書出版部(八木壮一会長、八木乾二社長、神田神保町1―1)は、BtoC事業(小売)を主体とする事業会社とし、古書・稀覯書の売買、出版企画・編集を行う。
各事業会社は特長を生かした連携によりグループ企業の価値向上に努める。


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