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平成25年3月15日号
復興へ暗中模索の日々/原発30キロ圏内 被災書店の今/福島県南相馬市・おおうち書店・大内一俊氏

東日本大震災から2年を迎えた。地震、津波に加え原子力発電所の事故の爪痕が深く、今も苦しみが続く被災地・福島。東京電力福島第一原発から25キロほど北西にある南相馬市原町区でおおうち書店を経営し、福島県書店商業組合の副理事長を務める大内一俊氏に、震災を境に激変した経営環境、いまだ営業を再開できずにいる書店が多い相双支部(相馬市・南相馬市・双葉郡)の現状について寄稿してもらった。

〔双葉郡の書店/困難な再建への道〕
福島県は地震、津波、原発事故の災害に遭い、まだ多くの住民が避難生活を余儀なくされています。2012年6月に居住が認められない計画的避難区域の見直しが行われ、「避難指示解除準備区域」「居住制限区域」「帰還困難区域」の3つの区域に再編されました。年間積算量が20ミリシーベルト以下の避難指示解除準備区域にしても、住民の帰郷のめどはいまだ見えていません。ましてや警戒区域の双葉郡にある5軒の書店が戻って商売を再開できるのは、セシウムの半減期が30年であることなどを考えると、かなり先のことになるのではないでしょうか。
今年になってその5軒の書店に連絡をとる機会を得て、重い扉を開ける思いで電話をしました。避難先で営業再開するべく前向きに取り組んでいる書店、教科書会社でアルバイトしながら避難生活を送っている書店、復興NPOの手伝いをしている書店……長い避難生活にも負けず、皆さん元気な声で安心しました。避難生活については長い時間、世間話のように話してくれました。しかし今後の話を聞くと、「暗中模索でどうしていいかわからない」「双葉郡の復興は先が見えない」と会話は途切れてしまいます。「これからも全国書店新聞は楽しみにしているので続けて読みたい」とのことでしたので、今後も組合費を納付してくださるようお願いして電話を切りました。
原発被害はすべてを奪い取ってしまいます。財産だけでなく、地域で長年培ってきた信頼も、大切なお客様も、すべて失ってしまいます。避難先で商売を再開するにしても、失われたお客様は戻ってきません。賠償は精神的慰謝料のみで、財物の賠償はまだ決まっていません。つまり生活するのがやっとの状況です。現実的に言って避難先での商売再開は難しい。今回電話した皆さんは当店の営業再開を知っており、「お宅は羨ましい」と口々に言われました。

〔2ヵ月で営業再開、店内は客で溢れる〕
私の店は、原発から約25キロ離れた南相馬市原町区にあります。奇しくも私の誕生日である11年4月22日、原発から20~30キロ圏内の屋内退避指示が解除となりました。震災から約2ヵ月間、妻の実家の山形で避難生活を送っていましたが、ようやく南相馬市に戻り、5月の大型連休後に営業を再開することができました。
7万人以上あった市の人口は11年3月下旬、原発事故の混乱の中で1万人まで減少しました。私が戻った5月頃には、避難先からの帰宅者を含め、原町区の人口は半数まで戻っていました。しかし、原発30キロ圏内はまだトラックが入って来ることができないため、生鮮食料品すら普通に買うことができない状況です。しばらくは最寄りの運送会社の倉庫まで毎日、荷物を取りに通いました。
そうまでして雑誌や新刊書を並べる店がコンビニを含めてなかったこともあり、店を開けると狭い店内には人が溢れ、本に関する問い合わせの電話が鳴りっ放しの状態になりました。寝食も筋肉痛も忘れて仕事に没頭し、余計なことを考えずに済みました。また、「本屋さんが開いてよかった!」というお客様の声を聞いたときは、本屋をやっていてよかったと思いましたし、本屋冥利に尽きる体験をさせていただいたと思っています。

〔手触り心の安らぎに/見直された本の価値〕
どんな本も飛ぶように売れました。当時は県組合の理事会でも電子書籍の影響が懸念され始めた時期ですが、被災地では本の重さや手触りもまた心の安らぎとなったようです。
震災後2ヵ月間の休配期間に発売された週刊誌のバックナンバーの並列陳列も行いました。これにはお客様も驚かれたようです。ビニール袋が一杯になるほど何冊も購入し、両手に提げて満足げな表情で帰って行く姿を何人も見ました。震災のあとネットで無料配信している雑誌もありましたが、印刷本のありがたさを実感したのではないでしょうか。電子書籍と違い電気を必要としないのでいつでも読めますし、回し読みもできます。
週刊誌バックナンバーの並列陳列を行おうと考えたのは、震災用に対応している出版社があるという情報をいわき市のくどう書店から聞いていたからです。いわき市も原発事故の影響で1ヵ月間、雑誌が止まっていました。その経験を教えてくれたのです。

〔原発関連の本・雑誌、あらゆる手段で確保〕
被災地の皆さんは痛感したと思いますが、震災においては情報が生死の分かれ目になります。アンテナを張り巡らすことが必要不可欠なのです。書店も同じです。特に売れ筋の情報はお客様から得るのが最善の方法であり基本です。週刊誌には毎号、原発関連の記事が掲載されていました。返品期限ギリギリまで各誌を並列で販売しました。原発関連の増刊や別冊、単行本もたくさん発売されました。しかしすべて入荷するわけではありません。お客様から尋ねられた入荷のない商品や売れ筋商品は、その都度いろいろな方法を使って発注し確保しました。震災関連の写真集も各社から発売されました。震災見舞いのお返しにたくさん購入する方もおり、取次から情報を得て版切れ前にたくさんの在庫を抱えて対応しました。
お客様の反応は大切です。いままで話をしたことのなかったお客様が突然、避難生活の苦労話を語り始めることがあります。何か話したくて来店されるお客様も多く、いったん話し始めると止まらなくなってしまうこともあります。精神科の医者のように出来るだけ話を聞くようにしています。そしてそのことでお客様とのつながりが深くなったように思います。

〔若い世代の人口減少、子育て世代の女性も/街の将来に不安募る〕
震災から早2年が経とうとしています。町を見渡すと、休業していた店舗が再開し、廃業した店舗に新しい店舗が入るなどして、街並みも元に戻りつつあります。南相馬市は12年9月30日に緊急時避難区域が解除され、仮設住宅の建設が可能になったため、県外に避難していた住民も徐々に戻り始めています。しかし若い人ほど戻らないケースが多く、街は高齢化が進んでいます。
震災前7万人だった人口は現在、実勢で5万人と言われます。2万人の避難者の多くは若いお母さんと子供です。子供の健康を心配し、戻って来ないのです。年齢が低いほど人口の減少率が高く、出生数も減少しています。町の未来が心配でなりません。

〔女性・子供向け商品の売上げ激減/一変した売れ筋〕
震災を境に当店を取り巻く環境は激変しました。来店されるお客様の顔ぶれはずいぶんと変わってしまいました。人口流出が続き、人口構成が流動的であるため、売上げも売れ筋も安定しません。今まで売れていたジャンルが売れなくなり、今までほとんど売れなかったジャンルの本の問い合わせが多くなっています。何をどのぐらい仕入れたらいいのか見当をつけるのも難しい状況です。
子供が町に戻って来ていないので学参は売れない。震災まで当店の主力ジャンルの1つだった耽美系のコミックや小説も売上げが10分の1まで減少しました。耽美系の主要読者は20代後半から30代後半の女性だからです。幼年誌、学年誌、女性誌も売れなくなりました。一方、高齢男性のお客様が増えた影響で、カメラ、将棋、ラジコン、鉄道などのホビー誌は売上げが5倍に伸長しました。

〔地域環境の変化に合わせた商売探る〕
農水産業、工業、サービス業、そして小売業も、変わりゆく町の状況に合わせて変化し続けなければ存続できません。当店も状況に応じて脱皮していきたいと考えています。
全国の書店の現状を考えると、おそらく被災した書店と同じぐらい厳しいのではないでしょうか。当店も震災前までは売上げが12年連続下がり続け、真っ暗闇の状況でした。大型店、コンビニ、オンライン書店、ベストセラーの減少、少子化等が原因です。でも、今回の震災で生き抜く術を身につけました。お客様にとって必要な店であり続けることが大切です。真っ暗闇では前に進めません。業界三者が力を合わすことができれば、希望の光はまだあると思っています。


■福島県書店商業組合相双支部の組合加入書店
○印は休業中
〔相馬市〕
丁字屋書店、広文堂
〔南相馬市〕
○広文堂小高店、東京書房、叶屋、文芸堂書店、おおうち書店
〔双葉郡浪江町〕
○コオリ書店、○くさか書店、○マツバヤ、○ほていや書店
〔同・富岡町〕
○菊地書店

「食と健康増売企画」POSレジ未導入店はスリップ送付を/報奨金の精算は組合単位

実用書増売企画「本屋さんが選んだ『食と健康』」は2月末日で4ヵ月長期委託は終了です。参加書店でPOSレジを導入されていない書店は、売上スリップを3月18日必着で日書連本部まで送付して下さい。本年7月頃、都道府県組合単位で報奨金を送金します。

特賞は図書カード5万円/春の書店くじ、4月20日からスタート

4月23日の「世界本の日サン・ジョルディの日」に合わせて、平成25年「春の書店くじ」の配布が4月20日からスタートする。特等賞には「図書カード5万円分」30本を用意した。
28年目を迎える「世界本の日サン・ジョルディの日」に合わせて実施する「春の書店くじ」。配布するくじは、母親が女の子に絵本の読み聞かせを行っている写真を使ったデザインで、宣伝用ポスターも同様のもの。特等賞の図書カード5万円分が30本当たることを大きくアピールし、1等賞、2等賞、3等賞、4等賞の賞品と当選本数、当選発表日と発表方法、賞品引換期間などを記載している。
店頭活性化活動の一環として、組合加盟店全店に無料の「書店くじセット」(くじ50枚、ポスター1枚)1組を送付する。くじの配布期間は、4月20日(土)から30日(火)まで。当選番号発表は5月23日(木)。

書店くじ立替金振り込みました

昨年秋実施した「2012読書週間書店くじ」で各書店にお立て替えいただきました1等1万円、2等千円、3等5百円、4等百円の清算業務は終了いたしました。入金をご確認いただくようお願いします。書店くじ係

飯舘村に図書などJPICが寄贈/豪州からは移動図書館車

原発事故で全村避難が続く福島県飯舘村(菅野典雄村長)の読書環境支援に取り組んでいる出版文化産業振興財団(JPIC、肥田美代子理事長)は、このほど新たに図書1000冊、ブックトラック32台、本棚31台を寄贈し、1月31日、福島県川俣町にある飯舘村仮設小学校で寄贈式を行った。オーストラリアのクイーンズランド州立アイロンサイド高校と豪日交流基金から寄贈された移動図書館車「こあら号」のお披露目式も同時に行った。
式典には、JPICから肥田理事長、オーストラリアからブルース・ミラー駐日オーストラリア大使らが出席。ミラー大使から「こあら号」のマスコットキー、肥田理事長から寄贈図書目録が、それぞれ児童代表に手渡された。肥田理事長は「辛いことがあったら本を読んでください。あなたたちに寄り添ってくれる言葉があります」と励ましの言葉を述べた。最後に参加した200名以上の児童がお礼として「飯舘村民歌」を歌った。
今回寄贈したブックトラックは、十分な学校図書館を設置できない仮設小学校で、図書の活用を活発にするため利用される。また、「こあら号」は1200冊の図書を載せ、先月から飯館村関連の幼小中校や仮設住宅などを巡回している。

万引被害実態調査を一本化/万防機構臨時総会

全国万引犯罪防止機構(河上和男理事長)は1月31日、東京・千代田区のアルカディア市ヶ谷で平成24年度臨時総会を開催し、総会終了後に同機構が昨年行った「3つの提言」への取り組みをテーマにシンポジウムを催した。
総会の冒頭あいさつした山村秀彦総務委員長は「警視庁によると、万引犯罪は平成22年をピークに減少傾向にある。ただ、青少年の万引きが減少する一方、高齢者が増えている。青少年・成人はゲームソフトや化粧品が多く、高齢者は食品が多いなど、同じ万引きでも性格が違う。具体的な対応策を取ることが重要」と話した。
議事では、これまで東京万引き防止官民合同会議と同機構が別々に実施していた小売業者の万引被害実態調査を一本化し、今年から合同調査を行うことを承認。また、認定NPO法人の仮認定申請について承認した。
シンポジウムでは「マイバッグ使用マナーの遵守」「万引品処分市場の撲滅」「万引犯の店内確保に関わる諸問題」の3つの提言について報告と講演が行われた。

新学期高校採用品等で県教育長へ陳情/群馬組合

群馬県書店商業組合の竹内靖博理事長は2月14日、群馬県庁に県教育委員会の吉野教育長を訪ね、新学期の高校採用品等で地元書店の活用を陳情した。
竹内理事長は、街の書店がどんどん減っていく現状について説明。学校現場と地元書店との結びつきや、地元文化への貢献等について意見交換をした。その中で特に新学期における高校採用品等について、地元書店を十分活用してもらうことと、地元書店でしかできないサービス等を説明。新学期の採用品は、出版社との直接取引ではなく地元書店へぜひ注文をいただきたいとのお願いの文書を手渡した。
吉野教育長は竹内理事長の話に理解を示し、高校教育課を通じて学校現場へ話を伝えると述べた。また、新指導要領で明示されている百科事典等のことや、最近話題に多く取り上げられている『いじめ』の問題や『体罰』について話を聞いた。
(鹿沼中広報委員)

学参売場のポイントを講演/紀伊國屋書店ららぽーと豊洲店・桜井希帆氏

学習参考書協会と辞典協会は共催で「2013年新学期学参・辞典勉強会」を2月14日午後1時半から東京・新宿区の研究社英語センターで開催し、紀伊國屋書店ららぽーと豊洲店の桜井希帆課長代理が「学参売場のポイント」をテーマに講演。棚作りの基本や接客、年間スケジュールによる月別の取り組み方など販売の要点を解説した。

〔地域の学校・塾の状況を把握〕
当店は商業施設の3階にあり、客層はヤングファミリーやビジネスマンが中心。傾向としては、幼児ドリルや小学校参考書、中学校受験参考書など、教育熱心なご両親の来店が多い。今日は学参初心者の方向けに話をしたい。
学参は、基本的に書店販売用と採用品に分かれる。書店販売用は参考書、問題集、ガイド、準拠問題集に分かれ、さらに学年別、教科別、分野別に分けることができる。また用途により、日常学習用、入試用に分かれる。採用品に関しては、書店販売可能な商品と入手不可能な商品に分かれるので、注文を受ける時に注意したい。
ガイドや準拠は教科書別になっている。中学、高校は1つの教科が幾つかに分かれ、科目や教科書によってガイドの発行がない場合もあるので注意が必要だ。
定期的に新学期や夏休み、冬休みセットなど、出版社からチラシやパンフレットが来ると思うので、しっかり目を通しておきたい。欲しいときにワークやドリルが入荷しないなど、売り逃しのもとになる。
学参は地域に密着した売行きを見せる分野なので、近隣の学校は把握しておきたい。教科書の採択や学校のレベルに応じた参考書の展開なども必要だ。また、大手予備校や塾が近隣にあれば、棚構成の仕方が変わってくる。
次に年間スケジュールを説明すると、1月はセンター試験があるが、新学期セットが入荷し始めることと学校入試直前用の総仕上げ的な商品をしっかりと揃えておくのもポイントだ。2月は本格的な学校入試の時期。ポイントとしては中学1、2年の復習ものや、小学低・中学年の復習ものは注意して揃えたい。3月はいよいよ新学期商戦。新入生の課題プリントなども配られるので、アンテナは常に張っておく。近隣の学校や塾によって採用する商品は違うので、毎年お店独自の資料を作っておきたい。
4月は準備万端で売るだけの状況が出来上がっていると思うが、売行き商品の発注をしながら、頭の片隅で受験関連書コーナーについて考え始めるようにしてほしい。5月は小学校の学校説明会や、中間試験がある。小学受験のコーナー作りと、中間テストのガイドや準拠の充実が必要だ。赤本やセンターの過去問も入り始める。6月は夏休みドリルの入荷、推薦・AO入試の棚注文を意識しておく。期末用の実技教科の問題集も揃えておきたい。
7月は夏休みの学習用ドリルが動く。宿題の調べもの学習、自由研究や課題図書の感想文の書き方など、児童書と連携して置いていく。8月は塾での夏期講習など、急に受験意識が出てくるので、定番商品の基本的な参考書や、1、2年の復習ものをチェックする。9月は小学受験問題集の需要が増えてくるので、面接本や体験本も一緒に置く。高校入試コーナーの品揃ええも入ってくる。
10月は過去問の年度版など、受験を意識した本格的な棚作りに変化していく。11月は推薦の結果待ちだった学生が、センター試験に本腰を入れる時期。過去問だけでなく薄物問題集、暗記ものなど、こまめな棚管理をする。12月は短期集中でセンターものが売れる。一方でセンター後の棚の商品発注も意識しておき、大学入試や二次試験対策書、赤本など、どのように棚を構成するかを考えていく。

〔定番と流行交え変化ある棚を〕
それぞれの学参のポイントを説明する。小学受験ものが売れるお店は、日常学習用と受験学習用のドリルは区別し、「受験コーナー」を作る。直商品が多いので、日頃から情報を集めておきたい。売れ筋はお母さん方の口コミで広がっていくので注意する。
小学学参は地域に密着しているのが特徴。春は準拠を中心に購入されるが、授業が進むごとに個人差が出るので、購入目的も多様になる。地域の採択表は1年を通じて掲示しておく。
中学校受験は両親の意識が高い。塾のコミュニティーがあるので、口コミの問い合わせで学校や塾採用品の注文が入ってきたりする。一般に知られていない商品の方が圧倒的に多いこともあるので注意する。
中学は地域によって2学期制や3学期制があり中間・期末の時期がずれてくる。ある程度の在庫は1年間で売るものだと考えておくことが必要だ。中学学参は塾の採用品が多いので、問い合わせに対応できるようにしておく。
高校受験は、日常学習とは分けて棚を作る。1、2年の復習も分けたほうがよい。地域の受験動向を把握しておき、過去問の入荷数を考えていく。
高校学参は1つの科目でも細かく出版されているので見やすい棚を心掛ける。新学期は定番商品を中心に置く。新学期や夏休みにコピーやメモを持った学生さんが来店してくるので、チャンスがあったらメモやコピーをとらせてもらい、情報を入手してほしい。
大学入試は予備校の出版物が強い。講師の紹介があると近隣書店に集中して問い合わせがくるので、どういう講師がいるかもチェックしておく。棚が狭く、どんな本を置いたらよいのかというお店は、勉強の方法の書籍をチェックして、掲載された参考書を置いてみてはどうか。勉強法や参考書紹介などを載せているブログも多いので、チェックしてみるのも面白い。
センターは過去問や実戦問、パックの順に発行されるが、赤や白、黒、青など出版社ごとに表紙の色で表現されている。親御さんが子どもから聞いてきたりすると、区別がつかない場合があるので注意する。
ガイドや準拠については、教科書は4年に1回改訂されるので、改訂時期の表を見て長期的に棚をどのように変える必要があるかを把握しておく。高校のガイドは教科書番号を必ず確認する。逆に小学・中学は番号ではなく出版社、教科、学年などを詳しく聞くようにする。
採用品の注文はトラブルやショタレの元になるので、慎重に受けるようにする。注文できたと思っても「解答が付いていなかったのでキャンセルしたい」ということも発生する。下調べをしっかりしてからお客様に確認をとって発注するようにする。
赤本の最大のポイントは年末からお客様が殺気立ってくるということ。特に子どものために必死な親御さんには注意してほしい。接客の際の一言一言のニュアンスにも、細心の注意が必要だ。本人以外が購入する場合は、必ず学校名・学部名を確認してほしい。
最近は、お店に本がないと「ネットで買えばいいよ」と言うお客様が増えている。離れていくお客様にこちらから一声かけないといけない時代になってきたと思う。学参売場に必死に足を運んでいただけるお客様は教育熱心な方なので、目当ての本が見つかったら必ず購入してくれる。例えば新人の店員なら、ちょうど親子の中間世代になるので、自分の経験から世代ギャップをつなぐ書籍を紹介してみてもよい。ベテランの店員は、それまでの売場で感じた傾向や売れ筋を伝えて、コミュニケーションをとってもよいと思う。
指導要領が変わっても、定番商品と言われるものが多く残っている。実際にこの参考書をやって成績が上がった人や、受験に合格した人の実績の積み重ねと口コミで今があると思う。また、最近はバリエーション豊富な書籍が出版されている。流行と定番の2つを、常に購入者の立場から考え、季節に合わせて変化のある棚を提案していけたらと思う。

取次・出版輸送と合同懇親会を開催/滋賀組合

滋賀県書店商業組合(吉田徳一郎理事長)は1月29日、草津市のホテルボストンプラザ草津で、取次各社並びに出版輸送と組合理事との懇親会を開催。取次3名、出版輸送2名、理事15名が出席した。
懇親会は吉田理事長のあいさつから始まり、「まだまだ現状は厳しいが、出版に携わる全員が知恵を出し合い、今後の経営に役立てていただきたいので、今日はトコトン議論を交わしてほしい」と檄が飛んだ。
出席者自己紹介の後、各支部、各委員会より出された、「定期客注雑誌が配本されなくなるのは困る」「雑誌の返品期限の表示が小さく見にくい」「同日精算を解決してほしい」「出版社の閉鎖、経営の悪化の情報を共有したい」「輸送中に期限切れになる商品は面倒を見てほしい」「荷物の到着が遅れる場合は、速やかに連絡がほしい」など数多くの要望、疑問について審議。早急に各関係者は改善、修正を検討するとの返答をもらって質疑応答を終了した。
その後、懇親会が開催され、お互いに交流を深めて散会した。
(石田淳広報委員)

軽減税率署名運動に取組む/東京組合

東京都書店商業組合は3月4日、書店会館で定例理事会を開催した。各委員会の主な審議・報告事項は次の通り。
〔総務・財務〕
日書連は、出版物への軽減税率適用を求め全国規模で署名運動を行うことを2月21日の理事会で決定、東京組合も署名運動に取り組むことを承認した。
〔書店再生〕
日書連が実施する「書店再生のためのロングセラー、実用書増売企画」は2月末までで第1回が終了。第2回は「食と健康」のテーマを継続してさらに深化させる方針で、現在出版社12社から参加希望の申込みがあると報告された。商品は、50点50冊に平積み用として5点各5冊を加えた合計75冊のセットを組む予定。7月から4ヵ月間の実施を検討しており、今後は参加出版社や商品の選定を進める。
〔事業・読書推進〕
Jリサーチ出版「TOEICTEST対策本」の増売企画について、同社の福田富与社長が理事会開会前に説明を行った。
〔取引・流通改善〕
TS流通協同組合の2月期発注件数は6434件(前年同月比90・1%)、売上金額は814万9455円(同114・2%)、書店数は93店(同124・0%)となった。
〔デジタル戦略推進〕
ケータイ書店Booker’sの閉鎖は、ドコモが3月31日、ソフトバンクが4月1日、KDDIが4月4日に確定した。スマートフォン向け電子書籍販売サイト「BOOKSMARTpowered by Booker’s」は、サイトのデザイン改善や特集バナーの設置などを行うとともに、特別企画やコンテンツの強化を図っていく。

日書連ホームページのURLが変わります

日書連のホームページ「本屋さんへ行こう!」は、4月1日からリニューアルし、URLが「http://www.n-shoten.jp」に変わります。お手数をおかけしますが、お気に入り登録等の変更をお願いします。日書連広報委員会

第20期受講生99名が修了/JPIC読書アドバイザー

出版文化産業振興財団(JPIC)が主催する第20期読書アドバイザー養成講座の修了式が、1月28日に東京・新宿区の日本出版クラブ会館で行われた。
始めに主催者を代表してJPICの肥田美代子理事長は「これから皆さんは日本中で活躍してくださる。それぞれの地域で皆さんの力が試されると思う。読書は言葉の力をつける唯一の方法だと申し上げた。そして教育の基盤は読書しかない。この国の方向を決めるのは皆さんであり、言葉の力がこの国の力を決めていくと思う。皆さんと一緒に考えながらしっかりとした足取りで、この国を読書で変えるんだという意気込みで歩いていきたい」とあいさつした。
続いて、来賓の日本雑誌協会・石﨑孟理事長と日書連・大橋信夫会長が祝辞。石﨑理事長は「時代が変わっていく中で、活字文化の変わりようも大きくなっている。そうした中で読書推進の仕事をするのは非常に大変なことだ。地元に戻られたら、読書の素晴らしさ、活字文化の魅力を伝えていただきたい」。大橋会長は「書店はいま非常に厳しく、売上げが年々落ちている状態にある。そうした中、読書アドバイザー養成講座は20期の修了式を迎えた。毎年100名近い方が修了されているので、全国に2千人の心強い味方がいると思っている。皆さんには読書の楽しさを教えてほしい。読書は人生のプラスになるものだと信じて、アピールしていただきたい」とあいさつした。
この後、第20期修了生99名を代表して、所沢市在住の齊藤靖子さん、延岡市在住の新田直子さん、札幌市在住の橋本玲子さんが修了証書を受け取って受講した感想などを語った。

「辞書引き学習」で読売新聞と連携し販促

トーハンは読売新聞社と「辞書引き学習」広告特集で連携し、小学生向け辞書の販売促進を強化する。
「辞書引き学習」広告特集は、2月19日付読売新聞(東京・大阪本社版)で掲載され、辞書引き学習法の提唱者である深谷圭助中部大学准教授による体験会の様子と協賛出版社による広告で構成。体験会には小学生の親子ら約40名が参加し、子どもたちが熱心に辞書を引く様子や参加者の感想などが掲載されている。協賛出版社は、偕成社、くもん出版、小学館、ベネッセコーポレーション、増進堂・受験研究社の5社。
トーハンでは掲載に合わせて小学生向け辞書の販売促進を強化。オンライン書店「e‐hon」では特設ページを開設し、広告掲載商品の紹介とともに立ち読みページを設け、Web上でも内容を見比べられるよう選書の一助とする。また、家庭での読書の習慣「うちどく(家読)」とのコラボレーション企画として、子どもだけでなく家族で辞書を引く習慣をつけることを提案していく。

日書連のうごき

2月5日光文社小林武彦元会長を偲ぶ会に大橋会長が出席。読進協全体事業委員会に石井事務局長が出席。
2月6日神田法人会セミナーに石井事務局長が出席。
2月7日全国中小企業団体中央会決算講習会に石井事務局長が出席。
2月8日中小企業活路開拓調査・実現化事業説明会に石井事務局長が出席。
2月12日読進協平成24年度第3回理事会に石井事務局長が出席。
2月13日税制対策特別委員会に大橋会長ほか役員が出席。
2月14日平成24年度全国団体事務局代表者会議に大川専務理事が出席。ISBN付与対象外商品流通問題WGに岩瀬専門委員が出席。出版倉庫流通協議会に石井事務局長が出席。
2月15日読進協子どもの読書週間標語選定会議に難波事務局員が出席。
2月18日公取協議会規則改訂問題で柴﨑副会長ほか役員が消費者庁を訪問。
2月20日各種委員会(図書館サポート、指導教育、電子書籍対応、書店再生、取引改善、流通改善、政策、広報、HP、読書推進、組織)。
2月21日定例理事会。
2月22日「ためほんくん」部会。「ためほんくん」幹事会に深田顧問が出席。第148回芥川・直木賞贈呈式に大橋会長が出席。
2月26日読進協・平成24年度第2回臨時総会に石井事務局長が出席。
2月27日文化産業信用組合理事会に大橋会長が出席。

読売新聞と協力してミステリーフェア/日販

日販は読売新聞社と協力して、新聞紙面との連動企画「ミステリーブックフェア」を全国の取引書店約5百店で開催している。
同企画は今年で24回目を迎えるミステリー小説のオリジナルフェアで、今回は角川春樹事務所、幻冬舎、講談社、光文社、実業之日本社、宝島社、東京創元社、徳間書店、双葉社、文藝春秋のミステリー本大手10社の協賛を得て開催。フェア対象書籍47点と協賛書店が2月25日の読売新聞朝刊(東京・大阪本社版)に掲載され、東野圭吾氏と湊かなえ氏の対談などを紹介した。
対象書籍にはフェア共通帯を付け、共通パネルも書店に送品して店頭販売を盛り上げる。オンライン書店「HonyaClub.com」にもフェア特集ページを開設。対象書籍の購入者を対象とする「本を買ってチャンス!」と、対象書籍のおすすめコピーを特設サイトからTwitterで応募してもらう「Twitter投稿でチャンス!」の「Wプレゼントキャンペーン」を3月末まで実施する。

1月期は3・6%の減/文庫が4ヵ月ぶりプラスに/日販調べ

日販営業推進室調べの1月期書店分類別売上調査は、対前年売上増加率が3・6%減と先月を1・9ポイント下回った。
雑誌は全体で2・4%減と、先月の0・4%増からマイナス転換した。月刊誌は5・7%減で、創刊90周年記念となる『文藝春秋2013年2月号』が好調だったが、前年に女性ファッション・ティーンズジャンルの売上が良好だった影響を受けた。週刊誌は11・3%減。分冊百科の創刊数が前年より2点少なかったことや、『週刊少年ジャンプ』の発売本数が曜日の関係で前年より1本少なかったことが影響した。
書籍は全体で4・7%減と、先月を0・8ポイント下回った。実用書は、前年にタニタ関連銘柄がメディア露出の増加で売上を牽引しており、その反動で8・9%減と落ち込んだ。文庫はメディア化銘柄や新刊が好調で1・8%増と4ヵ月ぶりのプラスになった。

電子書籍の店頭販売フェア開催/日販

日販は2月25日から4月中旬にかけて、東京と千葉の7書店で電子書籍の店頭販売フェアを開催する。
このフェアは、新刊やベストセラー作品、書店が勧めるビジネス書など、テーマに合わせた電子書籍をフェアごとに10~20点用意。読者は取り扱い書店の店頭で電子書籍を選んでレジで決済し、ダウンロードコードが記載された販売カードを受け取る。無料の専用アプリ「boocross(ブクロス)」を端末にインストールしてコードを入力し、電子書籍をダウンロード・閲覧する仕組みになっている。「ブクロス」はAndroidスマートフォンとタブレットに対応し、iOSについては近日中に対応予定としている。


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