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平成27年1月1日号(前)
書店再生の施策強化/業界三者が利益享受できる仕組みを/舩坂良雄日書連会長に聞く


長引く出版不況に消費税増税が追い討ちをかけ、大きく落ち込んだ昨年の出版界。ネット書店の台頭やスマートフォンの普及も影響し、書店店頭は厳しい状況が続く。山積する課題にいかに立ち向かうか。書店再生の取り組みを中心に、日書連の舩坂良雄会長に話を聞いた。 (聞き手=本紙編集長・白石隆史)

〔実用書増売企画「書店金賞」/受賞作売り伸ばしで実績作る〕
――会長に就任して1年半たちました。振り返って感想をお願いします。
舩坂本を取り巻く環境は年々厳しさを増しています。出版販売金額は1996年の2兆6564億円をピークに落ち込みが続いています。アマゾンに代表されるネット書店が台頭し、公共図書館ではベストセラーや新刊を置いて貸出冊数が増えています。電子書籍も登場しました。インターネットやスマートフォンの普及で読書に充てる時間自体、減少しています。こうした環境の中、どうすれば本を買って読んでもらえるか、新刊書店が生き残っていけるか、もっと深く考えなければならないと痛切に感じているところです。
――近年、日書連が書店の収益性改善のため重要課題として取り組んでいる運動に書店再生がありますが、昨年は第3回目となる実用書増売企画「食と健康」を「書店金賞」という新しい形で実施しました。意図を教えてください。
舩坂実用書増売企画「食と健康」はこれまで12年、13年と2回実施して一定の成果をあげることができました。昨年、第3回を実施するにあたり、これをもっとインパクトのある形に変え、長く継続できるものに育てたいと考えました。「食と健康」というテーマはこれまで通りとして出版社イチ押し実用書を増売し、販売実績上位3点を金賞作品に決定、さらに売り伸ばしを図ろうというものです。「金賞」という冠をつけることで話題性を持たせ、増売と店頭活性化に結び付けることが狙いです。
――今回は新星出版社、1万年堂出版、日本文芸社の3社が受賞しました。
舩坂時代に合った素晴らしい作品が揃いました。全国の組合加入書店の店頭で継続的に販売していきたいと思います。
――書店金賞は恒例行事として今後も続けるのですか。
舩坂年1回のペースで実施する予定です。あと、書店金賞とは別に、特定のジャンルで強みを持つ専門出版社を1社選定して銘柄を出してもらい、手をあげた書店が増売するという試みもやってみたいと思っています。たとえば医学書、理工書、法律書、歴史書などの分野は中小書店では扱えないところが多いですよね。でも、そういった分野の本を求める読者は全国各地にかなりの数いらっしゃる。地域にどんな読者がいるか、それを一番知っているのは街の本屋です。街の本屋がなかなか扱えない分野の専門書を掘り起こして地域に合った専門書コーナーを作り、店頭に一定期間置いて増売する。そうしたことも提案していきたいと思います。

〔雑誌買切、報奨金で収益改善/書店マージンは30%必要〕
――昨年6月の日書連通常総会で、外商雑誌の買切による報奨金で書店収益の改善を目指す「書店再生への提案」を会長試案として発表しました。
舩坂書店売上の半数以上を占める雑誌の販売が著しく低迷して書店経営を圧迫しています。外商をやればガソリン代や人件費もかかる。雑誌を配達している書店の多くは非常に苦しい状況にあります。そこで、まず外商で販売する雑誌を完全買切制とし、出版社から報奨金をいただく仕組みを作ることで、そうした書店の収益の改善を図ろうというのが主旨です。この課題に取り組むため、昨年9月の日書連定例理事会で「雑誌買切制度研究小委員会」を新設しました。
この仕組みを実施することで、書店に「この条件ならまだ頑張れる」と思っていただきたい。そうすれば書店は更なる努力で販売数を増やし、出版社や取次にも応分の利益をもたらします。主たる目的は書店に元気になってもらうことです。書店が経営を続けるには30%のマージンが必要と考えています。ただ、書店だけが良くなればいいということでは決してありません。出版業界3者にとって意義ある制度であることを理解し、実現に向けて協力していただきたいと思います。
当初、今年3月スタートを目指していましたが、調整しなければならない点がいくつかあり、もう少し時間がかかりそうです。
――外商をやっていない書店への施策についてはいかがでしょうか。
舩坂外商雑誌の取り組みが成功したら、次に店売の雑誌の問題にも手をつけたいと考えています。あとは再販制度の弾力的運用についても考えなければと思っています。時限再販や部分再販で読者が喜ぶサービスや企画を提供する。再販について色々な意見があることは十分承知しています。皆様の声を聞きながら慎重に対応しなければなりません。しかし、今のままでは書店業界の先行きは非常に厳しいのではないでしょうか。
――日書連傘下組合加入書店数は1986年の1万2953店をピークに減少を続け、昨年4月には4224店になりました。組織規模の縮小が組合活動に及ぼす影響はとても大きいと思います。組織強化策としてどのような対応を考えていますか。
舩坂組合の中に取引取次別のグループを作ることも1つの方法ではないかと思います。仕入れは各店別で行うけれど、売上金額は一本化する。そうすれば出版社や取次との交渉でスケールメリットを追求できる。1店では1冊しか入荷しなかった本が、10店のグループで100冊入荷するかもしれない。その代わり情報はすべて共有する。最初は各都道府県組合ごとに始めて、行く行くは全国規模のグループにすれば、大きな力を持つことができるでしょう。それが日書連傘下組合への加入メリットにもなります。
これからの書店は1店舗ずつ、一国一城の主では難しいと思うのです。でも、取次という基盤、そして志を同じくする仲間が集まってグループを作り、お互いの個性を尊重しながら力を合わせれば、生き残りの道もより開けてくるのではないでしょうか。今後そういったことも皆様の意見を聞きながら考えていきたいと思います。
――昨年4月に消費税率が5%から8%に引き上げられました。さらに今年10月に10%への引き上げが予定されていましたが、再来年4月に1年半先送りされました。出版4団体は書籍・雑誌への軽減税率適用を求めて運動していますが、日書連の今後の方針をお聞かせください。
舩坂景気弾力条項が外れて17年4月には確実に10%になります。その際、書籍・雑誌に軽減税率を適用するよう求める署名と各党への請願運動は、引き続き重要課題の1つと位置付けて取り組みます。
書籍・雑誌が軽減税率の対象品目として相応しいということを国民の皆様に理解していただくことも大切です。書籍・雑誌は知的生活必需品。人が生きていく上でなくてはならないものです。文字・活字は必要だということを出版業界が世間に向けて積極的にPRし、国民のコンセンサスを得ることができれば、政治も動くでしょう。
――最後に今年の抱負をお願いします。
舩坂会長に就任してから1年半の間、種を蒔き、水をやって、今やっと芽が出てきたところです。これから花が咲いて、実が付いて、刈り取れるか。それは全国の組合加入書店の皆様が、日書連の提案を受け入れてくださるかどうかにかかっています。組合加入メリットを追求し、これからも色々な提案を行っていきます。店頭で本がたくさん売れ、出版社も取次も潤う仕組みをしっかりと構築する。そんな1年にしたいと思っています。時間はかかるかもしれませんが、協力をお願いいたします。
――ありがとうございました。

1月15日必着でスリップ送付を/実用書増売企画「書店金賞」

昨年12月31日で販売期間を終了した日書連書店再生委員会主催の実用書増売企画、第1回「書店金賞」は、売上データをもとに販売報奨金の計算を行っています。POSレジ未導入の参加店は、売上スリップを1月15日(木)必着で日書連本部までお送りください。

書店経営実態調査、2月に実施/日書連理事会

日書連は12月18日、東京・千代田区の書店会館で定例理事会を開催した。主な審議事項は以下の通り。
〔指導教育委員会〕
書店の現在の経営状況を把握するため9年ぶりに実施する「全国小売書店経営実態調査」の実施方法が決まった。全国書店新聞2月15日号にアンケート調査記入票を挟み込む。各質問事項に回答の上、ファックスで返送してもらう。締切は2月28日。回収率の目標は前回並みの30%。集計・分析結果は日書連ホームページに掲載、冊子作成は次年度予算で検討する。鈴木喜重委員長は「多くの書店の声を集約することで、今後の日書連活動の方向を見定めたい」と述べた。
万引犯罪防止機構は増加する万引犯罪防止のため、喫緊の課題である①高齢者万引対策、②防犯画像の取り扱い、③集団窃盗の取り扱い――に関する提言をまとめ、同機構役員・会員及び一般から意見を募集している。鈴木委員長は「防犯カメラ設置で補助金を出してほしい旨、日書連の意見として伝える」と述べた。
〔消費税問題〕
15年10月に予定されていた消費税率10%への再引き上げは1年半先送りとなった。軽減税率について、与党は衆院選の公約で「17年度からの導入を目指して、対象品目、区分整理、安定財源などについて早急に具体的な検討を進める」と明記した。面屋龍延委員長は「署名と各党への陳情を続け、軽減税率を勝ち獲りたい」と訴えた。
中村晃造理事(京都)は、京都府議会が9月30日に「消費税の軽減税率制度の導入等に向けて環境整備を求める意見書」を可決したと報告。飲食料品や新聞、書籍などの分野への配慮や痛税感の緩和の観点から軽減税率実現に向けた環境整備を国に求めたもの。また、吉田徳一郎理事(滋賀)は、日書連から全国中小企業団体中央会に軽減税率適用について要望するよう求めた。
〔書店再生委員会〕
第1回「書店金賞」は新星出版社、1万年堂出版、日本文芸社の3社に決まり、11月21日に発表会、12月17日に贈呈式(3面に掲載)を行った。小泉忠男委員長は「410書店が参加し、441セットの申込があった。各都道府県組合別の参加店名簿があるので、必要な組合は日書連事務局まで申し出てほしい。報奨金の対象となるのは14年12月末販売分までだが、その後も積極的に売り伸ばしていただきたい」と求めた。
〔雑誌買切制度研究小委員会〕
11月7日に会合を開き、外商雑誌の買切による報奨金で書店収益の改善を目指すという舩坂会長の試案を実施する場合の方法論や問題点について取協と話し合ったと藤原直委員長が報告した。
〔組織委員会〕
各都道府県組合の加入・脱退状況は、9月期は加入3店・脱退23店で前月比20店純減、10月期は加入5店・脱退6店で同1店純減、11月期は加入2店・脱退16店で同14店純減。日書連傘下組合加入書店は合計4095店になった。
今回から受注生産方式となった日書連オリジナル手帳「ポケッター15」は4万8200部の申込があった。中山寿賀雄委員長は「16年版も受注生産方式でやりたい」と述べた。
〔流通改善委員会〕
15年度の年間発売日カレンダーが取協物流発売日研究委員会から示されたと藤原直委員長が報告した。土曜休配日は15年6月6日、7月11日、12月5日、16年2月6日と、前年同様の年4回。繁忙期の祝日発売日設定は前年同様9月23日(水)秋分の日の年1回。
〔取引改善委員会〕
柴﨑繁委員長は、トーハン、日販両社の返品入帳締切日が昨年4月期から変更になってからの状況を説明。2月中旬にトーハン桶川SCMセンターを視察する意向を示した。また、出版社有事の際に書店が被害を被っている問題で、出版業界用語の統一を進める方針を確認した。
〔読書推進委員会〕
独自企画を提出した組合に補助金を支給する「2015サン・ジョルディの日PR企画推進費」に、11月28日の締切までに14組合から応募があり、12月4日に選考会を行った結果、12組合に総額215万円を支給することを決めたと西村俊男委員長が報告した。採用された組合と支給金額は以下の通り。▽20万円=北海道、青森、愛知、新潟、富山、長野、京都、奈良、福岡▽15万円=山梨▽10万円=山形、佐賀
日書連、取協、児童図書出協の児童書増売活動「心にのこる子どもの本」セールで、図書カードプレゼントキャンペーンを実施する。同セールの帯が付いた書籍を購入した客を対象に、ネコ柄図書カード(1千円分)を抽選で300名にプレゼントする。応募締切は3月31日。
〔広報委員会〕
全国書店新聞15年1月~12月の刊行スケジュールを面屋龍延委員長が説明した。また、10月21日、22日の両日、全国中小企業団体中央会の補助金事業として開催した「日書連書店経営・販売研修会」について、受講者33名にアンケートをとった結果、参加満足度は90・9%にのぼったと報告した。

新理事に天野、都渡、森松3氏/日書連臨時総会

日書連は12月18日、東京・千代田区の書店会館で臨時総会を開き、会員38名(署名、委任状含む)が出席。井上俊夫(神奈川)、長谷川澄男(福岡)、大石宏典(同)各理事の退任に伴う役員補欠選挙を行い、新理事に天野潔(神奈川・弘集堂本店)、都渡正道(福岡・菊竹金文堂)、森松正一(同・森松尚文堂)の3氏を選出した。天野氏は指導教育委員会、取引改善委員会、都渡氏は組織委員会、書店再生委員会、外部団体関係として出版再販研究委員会、森松氏は広報委員会、指導教育委員会にそれぞれ所属する。

2015年度理事会等の日程決まる

〔政策委員会〕
2015年度理事会日程案を承認した。
▽15年4月=委員会15日・理事会16日▽同5月=委員会27日・理事会28日・公取協総会28日▽同6月=委員会17日・理事会18日・通常総会18日▽同7月=委員会15日・理事会16日▽同8月=休会▽同9月=委員会16日・理事会17日▽同10月=休会▽同11月=休会▽同12月=委員会16日・出版販売年末懇親会16日・理事会17日▽16年1月=休会▽同2月=委員会17日・理事会18日▽同3月=休会

催し

◇よむよむ・わくわく広場in江戸川区
幼児・小学生と保護者向けの「読育」イベント。1月31日(土)午前10時~午後4時、東京・江戸川区の江戸川区立葛西区民館で開催。同実行委員会主催。東京都、東京都書店商業組合江戸川支部、文字・活字文化推進機構絵本・日本プロジェクト、椿書房共催。絵本コーナー、絵本作家・真珠まりこさんらのおはなし会&サイン会、江戸風鈴など区伝統工芸の体験学習、「妖怪ウォッチ」ジバニャンとツーショットなどの催しが行われる。入場無料。

第1回「書店金賞」贈呈式開く/新星出版社、1万年堂出版、日本文芸社を表彰

日書連は12月17日、東京・千代田区の帝国ホテルで開催した出版販売年末懇親会の中で、「食と健康」をテーマとした出版社12社の実用書を増売し、販売実績上位3作品を表彰する、第1回「書店金賞」の贈呈式を行った。
今回受賞したのは、販売実績順に『血行促進ローラー付きふくらはぎ整体』(福辻鋭記/新星出版社)、『子育てハッピーアドバイス笑顔いっぱい食育の巻』(松成容子、明橋大二/1万年堂出版)、『朝に効くスープ夜に効くスープ』(浜内千波/日本文芸社)。
贈呈式は日書連書店再生委員会・小泉忠男委員長の司会で進行。冒頭、POSデータ集計に尽力した功績を称え、日本出版取次協会・藤井武彦会長(トーハン)に日書連・舩坂良雄会長から感謝状を贈呈。続いて舩坂会長から受賞した出版社と著者に賞状とトロフィーを贈呈した。
新星出版社の富永靖弘社長は「我々の実用書で書店が元気になってくれれば。15年も金賞に値する商品を企画したい」と話した。
1万年堂出版の岩井達也営業部長は「いい本を作るため、今後も書店の皆様からご指導いただきたい」、著者の松成容子氏は「本屋さんは夢と知識と元気を買いにいくところ。この本を買ってくださった方々が元気になってくれるとうれしい」と述べた。
日本文芸社の中村誠社長は「書店でお客様が実際に買っていただいた結果としての賞。受けることができてうれしい」、吉村かつら書籍編集部副編集長は「これからも読者に愛される本を作る」と喜びを語った。

若い人に贈る読書のすすめ/読進協

読書推進運動協議会はこのほど「2015若い人に贈る読書のすすめ」のリーフレットを作成した。各都道府県の読進協から寄せられた「若い人に是非読んでもらいたい本」の推薦書目をもとに、読進協事業委員会で選定したもの。掲載図書は以下の24点。
▽『鹿の王(上・下)』上橋菜穂子、角川書店▽『花のベッドでひるねして』よしもとばなな、毎日新聞社▽『ハケンアニメ!』辻村深月、マガジンハウス▽『向かい風で飛べ!』乾ルカ、中央公論新社▽『クラスメイツ(前期・後期)』森絵都、偕成社▽『翔ぶ少女』原田マハ、ポプラ社▽『「自分」の壁』養老孟司、新潮社▽『叱られる力』阿川佐和子、文藝春秋▽『もし僕がいま25歳なら、こんな50のやりたいことがある』松浦弥太郎、講談社▽『あなたはまだ本気出してないだけ』小玉歩、朝日新聞出版▽『1%の力』鎌田實、河出書房新社▽『心の力』姜尚中、集英社▽『嫌われる勇気』岸見一郎、古賀史健、ダイヤモンド社▽『東大卒プロゲーマー』ときど、PHP研究所▽『本当に怖い!薬物依存がわかる本』西勝英、西村書店▽『おとなの教養』池上彰、NHK出版▽『ポケットに物語を入れて』角田光代、小学館▽『ペナンブラ氏の24時間書店』ロビン・スローン、東京創元社▽『紙つなげ!彼らが本の紙を造っている』佐々涼子、早川書房▽『走れ!移動図書館本でよりそう復興支援』鎌倉幸子、筑摩書房▽『21歳男子、過疎の山村に住むことにしました』水柿大地、岩波書店▽『いのちの花』向井愛実、WAVE出版▽『宇宙を目指して海を渡る』小野雅裕、東洋経済新報社▽『わたしはマララ』まらら・ユスフザイ、クリスティーナ・ラム、学研パブリッシング
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