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平成27年8月15日号
8月21日に芥川賞と直木賞の贈呈式

第153回芥川賞・直木賞の贈呈式は、8月21日午後6時より、東京・千代田区の帝国ホテルで開催される。文藝春秋は同10日、又吉直樹氏の芥川賞受賞作「火花」を掲載した月刊誌「文藝春秋」9月特別号(8月7日発売)を13万部増刷することを決め、累計発行部数が105万3千部になると発表した。また、単行本の「火花」もさらに20万部増刷し、累計229万部となった。

転換期迎え大胆な改革討議/さいたま市で関東ブロック会

日書連関東ブロック会(鈴木喜重会長=千葉県書店商業組合理事長)は7月12日、さいたま市の浦和ワシントンホテルで総会を開き、茨城・栃木・群馬・千葉・神奈川・埼玉の各県組合より理事長等18名、日書連より柴﨑繁副会長、石井和之事務局長の総勢20名が出席した。
総会は、開催県の埼玉組合・吉田矩康理事長が開会の辞を述べ、鈴木会長が「今日は、書店の減少、出版社・取次の有事と業界全体が激動の状況の中をどう生きるか、書店の担う社会的役割をどうしていくのか、新しい、大胆な改革へ討議・提言をお願いしたい」とあいさつした。
続いて日書連・柴﨑副会長より、あいさつ並びに日書連活動の現況について報告が行われ、出版物への軽減税率適用の課題や、書店の存続についての課題、出版社・取次の有事に関する書店の債権・債務について等の話があった。
各県組合の報告では、組合員の減少問題があげられ、現状維持が困難な状況であることが共通していた。書店減少の原因や大型書店の出店問題と並んで、各組合から独自のイベントの開催、県市町村との提携について、具体例をあげた報告が行われた。
フリーディスカッションでは、大手取次が書店を組み込む事例が増えている問題、書店経営を考えた正味の問題等、多くの発言があった。神奈川組合・筒井正博理事長の「本屋の在り方、経営の仕方の転換期が来ている」、同組合・井上俊夫副理事長の「もうすでに書店経営はビジネスではない。目先の計算ではなく先を見据えた経営が必要」との話が、会議のまとめとなった。
続いて、千葉組合・杉本良一会計顧問より平成26年度会計報告、神奈川組合・井上副理事長より監査報告があり、全員これを承認した。最後に、埼玉組合・高野隆専務理事が閉会の辞を述べて会は終了した。
この後、会場を「満寿家」に移し、柴﨑副会長の同席で懇親会を開催。各県の情報交換等、なごやかな雰囲気の中有意義なひと時を過ごした。
(埼玉県書店商業組合・山口洋事務局長)

組合員書店の減少に危機感/東北ブロック大会で藤原会長

第67回書店東北ブロック大会が7月9日、秋田県書店商業組合の設営により「秋田温泉さとみ」で開かれ、東北6県の書店や出版社、取次など約180名が出席。日書連東北ブロック会の藤原直会長は、組合員の減少や書店のない自治体の増加に憂慮を示し、「売上と書店の減少は負のスパイラルに陥っているが、できることはまだある。この会で情報交換しながら明日への期待を培いたい」とあいさつした。

会員書店のみが参加して行われた第1部は、秋田組合・平山崇理事の司会で進行。あいさつに立った藤原直会長(宮城県書店商業組合理事長)は、書店の厳しい状況について、平成初期に1100軒を超えていた東北6県の組合書店数が、現在330軒と3分の1以下に減少していること、6県内で60ヵ所の自治体に書店がないことに言及して、「これは由々しきこと。売上が悪いから本屋が辞めるのか、本屋がなくなるから業界全体の売上が少なくなるのか、負のスパイラルに陥っている。だが、やればできることはまだあるし、いろいろな所で頑張っている書店、プラスになっている書店はある。この会で皆さんと情報交換をしながら、明日への期待を培いたい」と述べた。
また、日本出版インフラセンターの書店マスタ管理センターが運用する書店データベース「共有書店マスタ」について説明し、各県組合にデータのクリーニングを要請。「活用して仲間を増やす一助にしてほしい」と呼びかけた。
続いて、日書連・舩坂良雄会長が日書連活動について報告。舩坂会長は、どうしたら書店が今後も商売を続けていけるかが最大の課題だと述べ、書店の収益改善の取り組みとして、藤原ブロック会長を委員長に「雑誌買切制度研究小委員会」を設置し、外商雑誌の買切による報奨金獲得のシステムを検討していると説明。「まだ時間がかかると思うが、書店がやればやるほど利益が上がるように考えたい」と述べた。
出版物に軽減税率適用を求める運動では、出版4団体で与党税調の議員に陳情活動を行っていると報告。財源確保の問題のほか、対象となる出版物の線引きがどうなるかも課題となりそうだと述べた。
このほか、注目を集めている取り組みとして、北海道砂川市のいわた書店が実施する「1万円選書」を紹介。「全国にはまだ読者がいる。どんな本を読んだらいいか迷っている人が多く、読者の相談に応じたり、本好きの人に発信していく店づくりが必要ではないか」と指摘した。
この後、藤原会長を議長に選任して議事を進行し、平成26年度会計報告・一般報告を原案通り承認。次年度大会の当番県を青森県に決定した。
出版社、取次など全員が参加して行われた第2部では、秋田県出身で読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏による講演会「2回半読む~本のたのしさ~」が行われ、冒頭で秋田組合・加賀谷龍二理事長が歓迎のあいさつ。加賀谷理事長は「橋本先生は、三種町という本屋のない町に『橋本五郎文庫』を開設、読書普及に力をいただいている。田舎の我々がこれから本屋として生きる道は、都会とは違う面があると思う。先生のお話を聞き、この後の懇親会で皆さんとお話しして、生き残る道のヒントを得たい」と述べた。講演終了後、次年度当番県の青森組合・成田耕造理事長が、大会を来年7月7日に開催すると報告。「書店業界が1つでも前進する機会にしたい」とあいさつした。
午後6時からは第3部の業界三者懇親会が開かれ、秋田組合・和泉正之副理事長の開会あいさつに続き、オーム社・村上和夫社長が祝辞。日本出版販売・高瀬伸英常務取締役の乾杯の発声で開宴した。

出版情報登録センターが本稼働/相賀代表理事を再任/JPO総会

日本出版インフラセンター(JPO)は6月30日に東京・新宿区の日本出版会館で平成27年度定時総会を開催した。
相賀昌宏代表理事(小学館)は冒頭あいさつで、7月1日から本稼働する出版情報登録センターへの協力に感謝を述べるとともに、JPOの仕事が増加しており情報の共有が大きな課題だと述べた。
総会は相賀代表理事を議長に審議を行い、平成26年度活動報告、決算・監査報告、平成27年度活動計画、予算など全ての議案を原案通り承認可決した。
活動計画では、ISBN付与対象外商品にISBNを付ける事例が多発している件について、出版物へ消費税軽減税率を求めていく立場から、間違った運用をしている出版者に注意を喚起し、改善を求める周知徹底を継続していく。書店活性化事業では、海外の事例調査を元に、書誌情報の一元管理のシステム構築等について研究を進める。出版情報登録センターは、近刊情報センターと商品基本情報センターを統合し、多様な出版情報を扱う総合的な登録センターとして7月から業務を開始するが、積み残しの問題解決のため引き続き管理委員会の中で検討作業を進めていく。
役員選任では、理事8名と監事1名を選出。相賀代表理事の再任を決定した。〔JPO役員〕〇新任
▽代表理事=相賀昌宏(小学館)
▽専務理事=永井祥一(JPO事務局長)
▽理事=安西浩和(日本出版販売)〇川上浩明(トーハン)佐藤隆信(新潮社)野間省伸(講談社)藤原直(日書連)〇山本宏義(日本図書館協会)
▽監事=菊池明郎(筑摩書房)

CCCの図書館運営で報告/第28回岡山県組合通常総会

岡山県書店商業組合(小野正道理事長)は、6月27日に岡山市の岡山県教科図書販売藤原営業所で第28回通常総会を開催し、組合員73名(委任状含む)が出席した。
開会に先立ち小野理事長は、就任後の3年間について、組合に対する期待と、それに応えるべく取り組む組合の役目について自身を振り返ってあいさつ。その中で、組合とは「個々の書店で出来ないことを組合員の協力のもと後押ししていくもの」と話した。
総会は、事務局の林氏を司会に進行し、議長に小野理事長を選任して審議。平成26年度事業報告ならびに収支決算報告、平成27年度事業計画案・予算案など全ての議案が原案通り承認可決された。
情報化推進の報告の中で、図書館の指定管理者制度の導入により、岡山県でも高梁市がカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を選択、基本合意書を締結したことを説明。CCCによる運営事例も他所の話ではなくなりつつある現状について意見が交わされた。
また、津山市教育委員会が「本に親しむきっかけに」と、地方創生関連の国の交付金をあてて、市内の小学生を対象に2千円分の図書クーポンを配布したことを報告した。なお、読書推進を目的としたイベント「一日こども図書館フェスティバル」は、平成26年をもって終了となった。
今回は特別な講演等は企画しなかったが、昼食を囲みながらの懇親会は話題も多く、交流が深まった。
(荒木健策広報委員)

堤理事長を再選/公共・学校図書館納入改善に取組む/佐賀総会

佐賀県書店商業組合は、6月13日午後2時より佐賀市の観光ホテル朝風で第33回通常総会を開催し、組合員28名(委任状含む)が出席した。
総会は吉竹康志理事の司会で始まり、堤洋理事長はあいさつで、「『全国書店新聞』は組合活動の情報源。経営者・店長だけでなく書店に関わる皆さんに読んでほしい。また本年は、公共図書館及び学校図書館の納入条件の改善に取り組み、佐賀県のICT教育の対応についても継続してやっていきたい」と述べた。
続いて、近藤甲平理事を議長に議事を進行。小野賢一副理事長が平成26年度事業報告、収支決算報告を行い、中嶌睦夫監事が監査報告。さらに平成27年度事業計画案、収支予算案等を審議し、全ての議案を原案通り承認可決した。任期満了に伴う役員改選では、理事11名、監事1名が留任し、この後の第1回理事会で堤理事長を再選した。
総会終了後、日本図書普及の朝羽泰幸取締役を講師に、新図書カード「図書カードNEXT」の概要と読取機の交換及び設置について研修会を開催。さらに、弘正堂図書販売の細野寛行社長を講師に神田村についての研修会を開催した。その後、午後5時半より懇親会を行った。〔佐賀組合役員〕
▽理事長=堤洋(ブックスグリーンウッド)
▽副理事長=小野賢一(ブックランドしろいし)高田悟(ブックマート日の出)

読書週間書店くじ実施要綱

▽実施期間平成27年10月27日(火)より11月9日(月)まで。書籍・雑誌500円以上購入の読者に「書店くじ」を進呈
▽発行枚数200万枚。書店には1束(500枚)3571円(税別)で頒布
▽申込方法と申込期限注文ハガキに必要事項を記入し、束単位で所属都道府県組合宛に申し込む。締切は8月20日(厳守)
▽配布と請求方法くじは取引取次経由で10月25日前後までに配布。代金は取引取次より請求
▽当せん発表12月5日。日書連ホームページ並びに書店店頭掲示ポスターで発表
▽賞品総額2860万円
当せん確率は9・6本に1本
1等賞=図書カード1万円400本
2等賞=図書カード
又は図書購入時充当1千円600本
3等賞=同5百円8000本
4等賞=図書購入時に充当百円20万本
▽賞品引換え1、2、3、4等賞は取扱書店で立替え。図書カード不扱い店または品切れの場合は、お買い上げ品代に充当
▽引換え期間読者は12月5日より平成28年1月10日まで。書店で立替えたくじは平成28年1月31日までに「引換当せん券・清算用紙(発表ポスターと同送)」と一緒に日書連事務局に送付
▽PR活動「読書週間書店くじ」宣伝用ポスターは日書連ホームページ(http://www.n-shoten.jp/)よりダウンロード(郵送はしません)。全国書店新聞に実施要綱を掲載。日書連ホームページで宣伝

日書連のうごき

7月1日東京国際ブックフェア開会式に舩坂会長が出席。書店大商談会実行委員会に事務局が出席。
7月3日JPIC読書アドバイザー養成講座開講式に舩坂会長が出席。図書館サポート部会打合せに高島部会長が出席。文藝春秋白石氏お別れ会に事務局が出席。
7月7日雑誌発売日励行本部委員会に藤原副会長、田島、長﨑両理事が出席。
7月8日JPO運営委員会に柴﨑副会長が出席。
7月9日書店東北ブロック大会に舩坂会長が出席。軽減税率専門委員会流通ワーキンググループに柴﨑副会長が出席。首都圏栗田会に本間副会長が出席。
7月12日関東ブロック会に柴﨑副会長が出席。
7月14日学校図書館整備推進会議幹事会に事務局が出席。吉野作造賞贈呈式に舩坂会長が出席。
7月15日公取協会月例懇談会に舩坂会長、柴﨑副会長、公取協・吉武専務が出席。
7月16日全国中小小売商団体連絡会事務局会議に事務局が出席。ためほんくん管理委員会に深田部会長が出席。
7月17日出版倫理協議会に田島理事、井上委員が出席。
7月21日読書推進運動協議会事業委員会に舩坂会長が出席。全国中小企業団体中央会月例研修会に事務局が出席。
7月22日子どもの読書推進会議総会に西村副会長が出席。
7月24日出版クラブ平和堂委員会、出版平和堂維持会に事務局が出席。
7月27日JPOドイツ出版業界視察調査報告会に事務局が出席。
7月30日書店金賞打合せ会に事務局が出席。

組合員減への対応等を協議/氷見市で北信越ブロック会開催

日書連北信越ブロック会(西村俊男会長=新潟県書店商業組合理事長)が7月5~6日、富山県書店商業組合の担当により、氷見市民宿「こーざぶろう」で開催された。
ブロック会は、新潟、長野、富山、石川、福井各県書店商業組合理事長の出席のもと、西村会長のあいさつで開会。各県ごとに書店組合の現状報告を行うとともに、組合員数の減少への対応、賦課金の見直し、書店くじの増売等の諸問題について活発に意見交換した。
次年度は、新潟県書店商業組合の担当で開催することを確認し、次回も元気に集まることを約束して閉会した。
(澁谷英史広報委員)

絵本読み聞かせ200回/「地域の文化と人育てる」17年活動/神奈川・茅ヶ崎・長谷川書店

神奈川県茅ヶ崎市内で3店舗を運営する長谷川書店(長谷川義剛社長)のネスパ茅ヶ崎店が長年続けてきた読み聞かせ企画「絵本とおはなし会」が4月に200回を迎えた。「これからも地元の人たちと協力しながら、地域の文化と人を紡ぎ、育てていきたい」と意欲を新たにする長谷川静子店長に、地域に愛される街の本屋を目指す同店の読者サービスと読書推進活動について聞いた。(白石隆史)

「絵本とおはなし会」は毎月第3火曜日午後3時から、JR茅ヶ崎駅北口にあるネスパ茅ヶ崎店の6階ギャラリー(約70平米)で開かれ、乳幼児から小学校低学年までの子どもたちと親が集まる。毎回テーマを決めて4、5冊の絵本を選び、地元ボランティアグループのメンバーらが読み聞かせをしている。毎回30分程度、絵本の読み聞かせのほかパネルシアター、手遊びなども行い、楽しい内容になるよう心がけている。
200回目の4月21日のプログラムは「びっくり!!」がテーマ。『わたしのワンピース』(にしまきかやこ、こぐま社)、大型絵本の『はらぺこあおむし』(エリック・カール、偕成社)などを読み聞かせたほか、終了後に『わたしのワンピース』の塗り絵を配り、参加者は真っ白いワンピースに好きな模様を熱心に描いた。
長谷川店長は大学で経済学を学び、政府系の金融機関に就職。92年4月にネスパ茅ヶ崎店が開店すると同時に長谷川書店に入社し、店長になった。書店の娘として育ったが、「家業を継ぐことは元々考えていなかった。書店経営のことは何も分からない素人だった」という。ただ、地元茅ヶ崎と書店という空間への愛着は強かった。「茅ヶ崎は東京への通勤圏だから、東京の大型書店で本を買う人が多い。なんとか茅ヶ崎で買い物をしてほしいと必死だった」と当時を振り返る。
店長になって最初の夏に読書感想文の課題図書を仕入れ、店頭に並べた。しかし、売行きは芳しくない。一方、同店6階ギャラリーで開いた初めての企画、大日本絵画の「しかけ絵本教室」は好評だった。多くの親が口々に「子どもが本と関わる機会を持てて助かる」「毎年やってほしい」と言う。当時はゆとり教育が推奨され、子どもたちは夏休みに宿題を課されていなかった。だから課題図書が売れないのも当然ということが分かった。
学級崩壊、荒れた学校も社会問題化していた。子どもたちを取り巻く環境は決して良いものではなかった。「未来を担う子どもたちがこれではいけない。書店として何かできることはないか」と考え抜いた末、絵本を通じて子どもの心を育てる読み聞かせ企画「絵本とおはなし会」を始めた。第1回は1998年9月。16年8ヵ月かけて200回を達成した。この間、雨の日も台風の日も東日本大震災の時も、何があっても欠かさず続けた。
会を開くときは2階の児童書売場に関連書を置く。6階の会場に本を並べることもあるが、なかなか売れない。「集客とか売上のことを考えたらこんなに長く続けられなかった。長い目で見て読者を育てる文化事業だから続いた」と話す。
会に来ていた子どもたちが成長し、中学生、高校生になっても来店してくれる。「長谷川書店さんのおかげで娘は本好きになりました」とお礼を言う親もいる。「子どもたちが本に親しみながら成長していく姿を見ると、続けてよかったと思う」とほほ笑む。
売上を増やすためには、まず来店してもらうための工夫が必要で、会はそのきっかけになっている。地域に本好きの子どもが増え、家族ぐるみで長谷川書店を利用する客が増えるという形で、同店の取り組みは実を結んでいる。
長谷川店長が大切にしているのは、地元の人たちとの文化の共有、そして地域文化の創造だ。そこに街の書店が果たす役割は大きいと考えている。「読み聞かせをお願いしている地元ボランティアグループのメンバーは5人いる。絵本の研究をしている人、東京子ども図書館まで勉強に行っている人、松居直さんをご存じの人、読書協力員として小学校で授業をしている人など、皆さん絵本や児童文学を熱心に研究して自分のものにしている。努力していてレベルが高い。絵本が心の成長に役立つことを熟知している人たちばかり。だから読み聞かせの質も良い。何よりも会の目的を理解し、私の思いとベクトルが一緒だから、ここまで続いている」と胸を張る。
絵本の読み聞かせを通じて子どもの読書環境を向上させることは書店の大切な役割だが、同店では大人にも改めて読書に親しんでもらおうと様々な取り組みを行っている。
「紙芝居実演者養成講座」は08年に開催。受講者たちが紙芝居研究サークル「さわやか」を作り、毎月第4金曜日に同店ギャラリーで「かみしばい劇場」を続けている。毎回3、4冊の紙芝居を上演し、乳幼児から大人まで多くの参加者が楽しんでいる。7月に100回を迎えた。
「大人の塗り絵体験教室」も人気企画で、この教室をきっかけに「大人の塗り絵を楽しむ会」というサークルも生まれた。3年前には「大人の塗り絵」コンテストを行い、店内に作品を展示した。
「街の書店が成長していくには何をすればいいのか」は、入社以来ずっと追求してきたテーマだ。「地域の人材を取り込むことで、街の書店が教育環境を作り、生涯学習の要となり、ともに成長していく道を探っていきたい」と考えている。「長谷川書店発のサークルが2つできた。そのメンバーたちが色々な場所で活躍できるよう手助けしていきたい」という。
販売と読書推進の2本柱の融合を進めている。「片方だけ充実しても、それは私が目指す書店ではない。両方しっかりやってこそ信用される」と強調する。一連の読書推進活動は売場とも連動しており、児童書や学参の品揃えは質量ともに充実している。また、「東京に行かなくてもここで全部揃う」をモットーに、話題の本や人文、社会科学、ビジネス書などへの目配りも怠らない。
これからの街の書店について、長谷川店長は「私たちの最大の武器は『歩いて行ける』『手で触れられる』ということ。気軽に立ち寄ることができて、頼りにされる存在でありたい。地域の人と思いを共有し、地元の作家やボランティアグループと協力して、読書の楽しさを広める活動を進めていく。地域の文化と人を育てる役割を担っていきたい」と話した。

小学生、帯で読書の感動伝える/大阪「本の帯創作コンクール」作品募集

大阪読書推進会(事務局=大阪府書店商業組合)と朝日新聞大阪本社が主催する第11回大阪こども「本の帯創作コンクール」は作品を募集している。
このコンクールは、子どもたちに読書の喜びや表現の楽しさ、大切さを知ってもらいたいとの趣旨で2005年にスタート。小学生を対象に、児童書の表紙に巻く「帯」を独自のキャッチコピーや絵で表現して作ってもらおうというもので、作品の評価は他の人がその本を読んでみたくなるような作品であることを基準とし、大阪府と市の学校図書館協議会が選定する課題図書部門と、自由図書部門を設けている。
大阪府では、府内すべての市町村または教育委員会が後援し、応募作品は毎年1万点前後に上っている。
作品の締切は9月8日。11月に大阪府知事賞、朝日新聞社賞、大阪国際児童文学振興財団賞、大阪出版協会賞、大阪府書店商業組合賞、大阪市をはじめとする府内自治体の市町村長賞、課題図書出版社賞の各賞を発表。表彰式を11月14日に大阪市西区の大阪市立中央図書館で開催する。また、課題図書部門の大阪府知事賞、朝日新聞社賞、大阪国際児童文学振興財団賞の作品を実際の「帯」として印刷し、本に装丁したものを書店店頭で販売する。

6月期は3・5%減/『火花』効果、文芸書7・6%増に/日販調べ

日販営業推進室調べの6月期分類別売上調査は、雑誌・書籍・コミック合計で対前年売上増加率が3・5%減(先月6・6%減)と下げ幅を縮小した。
雑誌は6・9%減(同7・8%減)。週刊誌は前年分冊百科やワールドカップ関連銘柄の売上が良好だった反動で継続してマイナスとなった。
書籍は1・4%減(同2・9%減)。文芸書は『火花』(又吉直樹、文藝春秋)や『絶歌』(元少年A、太田出版)の売上が好調だったため、7・6%増と1年10ヵ月ぶりにプラスに転じた。一方、売上構成比の高い文庫や実用書は不振が続いた。
コミックは2・2%減(同11・9%減)。『亜人6』(桜井画門、講談社)が牽引し青年ジャンルがプラスに転じたが、『ONEPIECE74』など前年の売上良好銘柄には届かず、マイナス幅の縮小にとどまった。

常務に小野晴輝、田仲幹弘両氏が就任/トーハン役員人事

トーハンは6月26日開催の定時株主総会及び取締役会で、小野晴輝、田仲幹弘両取締役の常務昇任、高田聡氏の取締役新任など、以下の通り新役員体制を決めた。◎昇任、○新任

取締役社長(代表取締役)
藤井武彦
取締役副社長(代表取締役)近藤敏貴
専務取締役川上浩明
同清水美成
常務取締役栃木裕史
同豊田広宣
同◎小野晴輝
同◎田仲幹弘
取締役谷川直人
同吉田尚郎
同藤原敏晴
同高見真一
同森岡憲司
同中村勉
同○高田聡
同鈴木敏文
同朝倉邦造
監査役(常勤)馬場章好
同○本川幸史
監査役相賀昌宏
同岩瀬徹
顧問山﨑厚男
本川幸史氏は取締役を退任し、常勤監査役に就任した。また、加藤悟氏は常勤監査役を退任した。

〈執行役員〉
副社長(営業統括本部長)
近藤敏貴
専務(管理本部長兼情報戦略本部長兼商品本部長、渉外・広報担当)川上浩明
同(複合事業本部長、外販推進担当)清水美成
常務(物流部門担当、ロジスティックス部長兼東京ロジスティックスセンター長兼書籍流通業務部長兼雑誌流通業務部長)栃木裕史
同(営業統括本部副本部長、支社総括担当、営業統括推進部長兼店頭活性化プロジェクト推進室長)
豊田広宣
同(オムニチャネル担当、CVS部門担当、CVS第一部長兼CVSネット事業部長)小野晴輝
同(海外事業部門担当、総務人事部長)田仲幹弘
上席執行役員(商品本部担当、仕入企推進室長)
谷川直人
同(経理部長)吉田尚郎
同(市場開発部長、支社総括副担当)藤原敏晴
同(情報戦略本部副本部長兼デジタル事業部長兼プラットフォーム事業部長)
高見真一
同(首都圏支社長)
森岡憲司
同(情報戦略本部副本部長兼情報システム部長)
中村勉
同(特販支社長)
○高田聡
同(経営戦略部門担当、取引部門担当)○松本俊之
執行役員(名古屋支社長)
石川二三久
同(近畿支社長)
小川慎二郎
同(経営戦略部長)
大西良文
同(中国四国支社長)
塚田達夫
同(複合事業本部副本部長兼複合売場開発部長)
渡辺勝也
同(特販第三部長)
酒井修
同(図書館事業部長)
松木修一
同(九州支社長)
○堀内洋一
同(物流部門副担当、トーハンロジテックス兼任)
○志賀国隆

協和出版販売社長に磯田肇氏

協和出版販売は6月29日開催の株主総会並びに取締役会で、代表取締役社長に今年4月にトーハンから出向した磯田肇氏、常務取締役にトーハン出身の三浦敏氏、取締役にトーハン執行役員経営戦略部長の大西良文氏、監査役にトーハン取締役の吉田尚郎氏を選任した。坂井光雄社長は退任し顧問に就任した。○新任

代表取締役社長
○磯田肇
常務取締役(営業総括)
佐久間信
同(営業担当)
○三浦敏
取締役磯野芳郎
同○大西良文
監査役○吉田尚郎
相談役小貫邦夫
顧問坂井光雄

催し

◇NET21「年末年始児童書受注会」
中小書店協業会社「NET21」は9月18日(金)午後1時半~6時、東京・新宿区のTKP信濃町ビジネスセンターで「年末年始児童書受注会」を開催する。昨年までは加盟店のみで開催していたが、今年は初めて加盟店以外にも広く参加を呼びかけている。
当日は午後1時開会、1時15分から商談会を開始し、4時15分で終了後に、4時40分からNET21・田中淳一郎代表取締役があいさつ、4時50分から絵本作家・ヨシタケシンスケ氏の特別講演を行い、6時から懇親会を催す。
問い合わせはNET21本部まで。21_head@mail.book-net21.jp、℡03―3514―0648

雑協「マガフェス」開催中/年間通じて雑誌活性化

日本雑誌協会は、雑誌の魅力を多くの人々に知ってもらうことを目的に、年間を通して様々なテーマで雑誌のフェアやキャンペーンを実施する「マガフェス2015―16」を開催している。
第1弾企画は「戦争を考えよう」を7月上旬にスタート。ジャーナル、歴史、文芸、スポーツなど様々なジャンルの雑誌31誌(参加出版社18社)が、それぞれのカラーを活かした戦後70年特集号を組んでいる。参加書店は約1300店。
第2弾は9月発売の女性誌フェア「ToMeキャンペーン」。参加出版社15社、対象誌30誌と過去最大の女性誌販売促進フェアとなる。参加書店は約3000店。参加出版社から対象誌1誌ごとに3つの特選グッズを提供してもらい、読者に抽選でプレゼント。Wチャンスとして図書カードを抽選で読者に贈呈する。8月上旬から書店店頭および専用サイトで事前告知を積極的に展開。書店店頭では、参加誌の表紙、見開き2ページの画像、定価、対象年齢、プレゼント内容を掲載した試し読みカタログを配布する。フェアは対象雑誌発売後1ヵ月、10月末まで行う。
10月からは第3弾「読書の秋本を読もう」フェアを実施する。参加出版社は12社、対象誌は16誌。参加書店は500店を見込んでいる。絵本から高齢者向けの本の楽しみ方まで、幅広い特集のラインナップが揃った。参加書店店頭で、各誌の特集で取り上げるおすすめ本とマガフェス対象誌を一緒に販売する。

取締役に小倉淳氏/出版協同流通

出版共同流通は6月19日開催の定時株主総会並びに取締役会で以下の通り役員を決定した。○新任

代表取締役会長 古屋文明
代表取締役社長 中山剛
常務取締役 吉川浩
取締役 長田浩
同 ○小倉淳
同 大竹深夫
同 山本高秀
同 國弘晴睦
同 安西浩和
同 高田誠
監査役 河野隆史
同 兼子信之

取締役に逸見剛氏/新役員体制を決定/日販

日販は6月25日開催の定時株主総会並びに臨時取締役会で、逸見剛氏の取締役新任など、以下の通り新役員体制を決定した。○新任

取締役会長古屋文明
代表取締役社長
平林彰
専務取締役(マーケティング本部長[流通改革推進グループ、販売企画グループ、仕入部]、物流部門総括、取協担当)安西浩和
同(営業全般担当[支社、CRM推進部、取引部]、営業開発部担当、営業推進室長、特販支社総括)
吉川英作
同(管理部門担当[人事部、総務部、経理部]、CVS部担当、ネット事業部総括)加藤哲朗
常務取締役(ネット事業部担当)大河内充
同(特販支社長)
高瀬伸英
同(首都圏支社長)
清地泰宏
取締役(物流部門担当、流通計画室長、王子流通センター所長)高田誠
同(㈱MPD代表取締役社長)奥村景二
同(東部支社長)
大久保元博
同(経営戦略室長、秘書室長)宮路敬久
同(システム部長)
酒井和彦
同(関西支社長)
竹山隆也
同(中四国・九州支社長)
横山淳
同(特販支社特販第一部長)○逸見剛
同(カルチュア・コンビニエンス・クラブ㈱代表取締役社長)増田宗昭
同(㈱講談社代表取締役社長)野間省伸
常勤監査役兼子信之
同久保朗
監査役(弁護士法人森・濱田松本法律事務所代表社員弁護士)○相原亮介
同(税理士法人高野総合会計事務所シニアパートナー公認会計士税理士)
○真鍋朝彦
吉島哲夫常務取締役は顧問に就任。また、佐藤隆信、高野角司両監査役は退任した。
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