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平成27年9月15日号
春の書店くじ立て替え金を振り込みました

今春実施した「2015春の書店くじ」で各書店にお立て替えいただきました1等1万円、2等千円、3等5百円、4等百円の清算業務は終了いたしました。入金をご確認いただくようお願いいたします。
日書連書店くじ係

業界環境変化への対応討議/日書連強化の役割担う/神奈川総会

神奈川県書店商業組合は8月25日、横浜市中区の神奈川平和会館で第38回通常総会を開き、組合員129名(委任状含む)が出席した。
総会は水越孝司常務理事(水越書店)の司会で進行し、井上俊夫副理事長(井上書房)の開会の辞に続き、筒井正博理事長(伊勢治書店)が「これから書店がどうやって難局を乗り切っていくか十分討議したい」とあいさつした。
続いて村上弘一副理事長(村上書店)を議長に選出して議案審議を行い、平成26年度事業報告、決算並びに監査報告、平成27年度事業計画案、予算案などすべての議案を原案通り承認可決した。
事業報告全般について筒井理事長は、今年度取り組んだ事業として神奈川新聞社と横浜市が協働編集する季刊誌「横濱」の販売、いき出版『相模原市の昭和』の斡旋・販売、全国共済との協力による病院への児童書納入、神奈川県読書推進会主催「第9回大好きな本絵画コンテスト」の後援、県教育委員会「ファミリー読書」への協力――などを説明した。
質疑応答では、消費税問題について「国民の購買力が落ちる中、さらに消費税を増税するのは、出版界にとどまらず広く社会的な問題。労組や主婦団体と協力して運動することも検討すべき」との意見が出た。また、書店の減少に歯止めがかからない状況について「根本原因は、負担はすべて書店に負わせればいいという出版業界の体質にある」として、山積する問題の改善を求める意見が出た。
来賓あいさつした日書連の舩坂良雄会長は、消費税軽減税率適用を求める運動について「出版業界あげて取り組んでいる。秋に大綱が決まるので、9月からまた議員への請願活動を行いたい」と述べた。
日書連傘下組合員数が6月に4000店を切ったことについては、「本が売れない。多くの書店が閉店を余儀なくされている。書店が経営を続けるには、本の定価を上げることや、最低30%の書店マージンが必要」と述べた。
また、「今後は出版社から色々な提案が出てくる」と述べ、一例としてNHK出版が発売するDVD+BOOK『立川談志全集』が本体価格3万8000円、書店卸正味73%で発売されることをあげて、「予約を多く取れれば書店に利益をもたらす」と説明。さらに、村上春樹の『職業としての小説家』(スイッチ・パブリッシング)を東京組合が紀伊國屋書店から仕入れて組合員に希望冊数配ることを決めたと報告した。
最後に「書店が組織を使って利益を上げることができる方法を考えている。日書連が本を直接仕入れて組合員に配りたいが、難しい面もあり、慎重に対処しなければならない。皆さんの意見を聞いて、日書連傘下組合加入書店に利益が出るようにしたい」と話した。
総会終了後、出版社、取次などを交えて行った懇親会であいさつに立った筒井理事長は「業界がすごいスピードで変化し、ビジネスモデルが崩壊していく中、組合は何をすべきか考えている。神奈川組合は一致団結し、日書連と協力して歩んでいく。これまで何回も日書連に要望書や意見書を出してきたが、そうしないと日書連は強くならない。日書連に一生懸命関わり、県組合にフィードバックし、次のステップに行く組織でありたい」と語った。

村上春樹新刊を5百冊受注/紀伊國屋書店の買切施策で/東京組合

東京都書店商業組合(舩坂良雄理事長)は9月2日に定例理事会を開催。村上春樹著『職業としての小説家』の初版10万部のうち9万部を紀伊國屋書店が買い切って全国の書店に流通させる取組みについて、東京組合が仕入窓口となって組合員書店に申込みを募り、64店から合計5百冊を受注したと報告した。

〔事業・読書推進委員会〕
紀伊國屋書店は、スイッチ・パブリッシングが9月10日発売する村上春樹著『職業としての小説家』の初版10万部のうち9万部を買切り、全国の書店や取次に流通させると発表した。ネット書店に対抗し、注目の新刊書をリアル書店に行き渡らせ、一丸となって販売するという新しい取組みで、東京組合は組合員書店の仕入窓口となることを決め、全店に案内をFAXで送信。5冊から15冊まで5冊単位で注文を募った結果、64店から合計5百冊の申込みがあったと本間守世副理事長が報告した。
舩坂理事長は「紀伊國屋書店の取り組みは第1弾ということで、大きなインパクトがあった。アマゾンが自社に有利な条件を出版社と交渉していくということが顕著に現れてきており、全国の書店が力を落とせばアマゾンの力は増していく。もっと我々書店が頑張っていかなければいけない」と述べた。
本間副理事長は、日書連の書店再生増売企画「第2回書店金賞」について、82店92セットの申込みがあったと報告。東京組合の増売企画では、NHK出版が11月17日に発売するDVD+BOOK『立川談志全集よみがえる若き日の名人芸』について、出版社の担当者が来訪して販売企画を説明した。このほか、白泉社のコミック『あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。「初恋本屋。」』(11月5日発売)と既刊本の販売促進企画について、販促物として東京組合限定の描き下ろしペーパーとオリジナルPOPが送付されると説明し、協力を求めた。
〔組織委員会〕
エリア会議を10月中までに開催し、活動報告書を提出してほしいと要請した。出店情報では、良品計画有楽町(千代田区)が書籍売場50坪で9月4日オープンと報告した。
〔共同受注委員会〕
図書館納入に伴う入札資格について、各支部に対し申請を行うよう要請した。
〔再販・発売日・倫理委員会〕
主婦の友社発行のムックが、東京都の青少年健全育成条例に基づく「不健全図書類」に指定されたことを説明し、注意を促した。
〔取引・流通改善委員会〕
TS流通協同組合の7月期発注件数は4777件(前年同月比94・0%)、売上金額は533万8475円(同99・8%)、書店数は47書店(同88・7%)。8月期発注件数は5360件(同109・4%)、売上金額は496万1936円(同94・3%)、書店数は50書店(同71・4%)だった。
〔指導・調査委員会〕
平成27年度書店経営研修会は、11月中旬の開催を予定し、テーマと講師の選定を進めていると報告した。
〔厚生委員会〕
平成28年新年懇親会は、来年1月13日(水)午後5時半から、東京ドームホテルの「天空」で開催すると報告があった。
〔青年部活動報告〕
7月と8月開催の理事会について、青年部の矢幡秀治副会長が報告。7月は、NET店頭連動、店頭活性化、新事業の3つの新委員会を決定、8月は、3つの増売キャンペーンの報告と新年度の掘り出し選書の体制について協議を行ったと述べた。また、青年部のホームページが小学館のホームページからリンクされたことが報告され、他の出版社にもリンクを呼びかけて各書店への顧客誘導を図っていきたいと説明した。

宮脇、西尾両代表理事が留任/香川組合平成27年度通常総会

香川県書店商業組合は8月7日、高松市のホテルパールガーデンで平成27年度通常総会を開催、組合員30名(委任状含む)が出席した。
総会は政本公男氏の司会で進行、宮脇範次代表理事理事長を議長に選任し、平成26年度事業報告・収支計算書、平成27年度事業計画案、経費の賦課額及び徴収方法を審議して原案通り承認した。
役員の改選では、組合設立当初79名の組合員が、今年5月末日で37名に減少していることから、定款を変更する議案を上程。理事数13人以上、15人以内となっている定数を6人以上、8人以内と変更する原案が承認され、理事8人を選出した。また、代表理事2人制は次期まで継続とした。理事8人の役割分担は、定款変更認可申請が承認されてから改めて理事会を開催して決定するが、従来通りの役割分担となる予定。
総会終了後、中小企業診断士を講師に招いて、マイナンバー制度についての講演と質疑応答を行った。
(政本公男広報委員)

〔香川組合役員体制〕
▽代表理事理事長=宮脇範次(宮脇書店)▽代表理事会長=西尾文士(西尾誠文堂)▽副理事長=松本周平(ブックス三条)▽専務理事=政本公男(員外理事)

女性誌30誌でキャンペーン/雑協「マガフェス」第2弾企画

日本雑誌協会は、雑誌活性化を図る「マガフェス」の第2弾企画として、9月発売の女性誌30誌を対象にした「ToMeキャンペーン」を全国約3400店で実施している。
女性誌は、「アンノン族」「Hanako族」など時代を象徴する大きなムーブメントを創出し、読者に寄り添い女性のライフスタイルとともに歩んできた。「ToMeキャンペーン」は、それぞれの世界観を持つ15社30誌の雑誌を対象に、「キレイになれる雑誌30冊」と銘打ち実施するもの。女性誌のフェアとしては過去最大規模となる。
キャンペーンでは、参加書店で9月発売の対象誌を購入した読者に、参加各誌が選んだ厳選グッズ(各誌3個合計90名)を抽選でプレゼント。Wチャンスとして、厳選グッズにはずれた読者を対象に抽選で特製図書カードを合計1025名にプレゼントする。プレゼントの応募は10月31日まで。マガフェス特設サイト(http://magafes.jp/tome2015/)では、対象誌の試し読みができるようになっている。
〔参加出版社〕50音順
エムオン・エンタテインメント/学研マーケティング/講談社/光文社/コンデナスト・ジャパン/三栄書房/集英社/主婦と生活社/主婦の友社/小学館/世界文化社/セブン&アイ出版/日経BP社/扶桑社/マガジンハウス

出版功労者顕彰会/10月9日出版平和堂で

昨年1年間に亡くなった出版人を偲ぶ「第47回出版功労者顕彰会」が10月9日(金)正午から、神奈川県箱根町の出版平和堂で営まれる。新たな顕彰者は次の各氏。
▽出版社=上野幹夫(東京布井出版)今井悠紀(保育社)粕谷一希(「中央公論」編集長、出版評論家)若森繁男(河出書房新社)岡本健(ひかりのくに)益井欽一(文英堂)土井庄一郎(築地書館)大橋芳子(暮しの手帖社)安部欣一(学事出版)

10月19日に書店大商談会/東京ドーム「プリズムホール」で

第6回「書店大商談会」が10月19日に東京・文京区の東京ドーム「プリズムホール」で開催されます。出展は、過去最多となる244社・250ブース。一般書、ビジネス書、児童書、コミック、第三商材のコーナーを設置し、各社オリジナルの拡材、特別受注条件などの特典が満載です。著者サイン会、サイン本受注コーナー、勉強会など多彩なイベントも行われます。来場者には、店頭で役に立つ「出展社営業担当一覧」冊子をプレゼント。また、アンケート回答者全員に1千円分の図書カードを贈呈します。皆様ぜひご来場ください。
▽日時平成27年10月19日(月)午前11時~午後5時30分
▽会場東京ドーム「プリズムホール」(JR総武線・都営三田線水道橋駅から徒歩5分、都営大江戸線・三田線春日駅から徒歩10分、東京メトロ丸ノ内線・南北線後楽園駅から徒歩10分)
▽主催「書店大商談会」実行委員会
▽後援日本書店商業組合連合会、東京都書店商業組合ほか
▽問い合わせ帳合の取次担当者または「書店大商談会」実行委員会事務局(出版文化産業振興財団=JPIC)まで。℡03―5211―7282FAX03―5211―7285

10月31日、11月1日に開催/神保町BF

読書週間の恒例イベント・第25回「神保町ブックフェスティバル」(神田古本まつり協賛)が今年は10月31日(土)、11月1日(日)の両日、東京都千代田区神田神保町のすずらん通り、さくら通りを中心に開催される(雨天中止)。
神保町ブックフェスティバルの最大の呼び物は、汚損本や自由価格本をバーゲン販売する「本の得々市」ワゴンセール。在庫僅少本フェアや、出版社の新刊企画促進フェア・促進用品フェア、大活字本フェア、児童書ワゴンセール、チャリティー・オークション、著者サイン会なども開催される。初日の31日には、関係者によるテープカットやオープニングパレードが実施される予定。

雑誌発売日の改善要望/組合未加入店の加入促進図る/長崎総会

長崎県書店商業組合(中山寿賀雄理事長)は8月4日午前11時より諫早市「水月楼」で第28期通常総会を開催。組合員36名(委任状含む)が出席した。
総会は草野専務理事の進行で始まり、中山理事長はあいさつで日書連総会について説明したほか、ポケッターの注文や、「心にのこる子どもの本」秋・冬セールの注文をお願いすると述べた。
その後、古瀬副理事長を議長に選任して議案を審議。1号議案の事業報告を行った中山理事長は、26年度の事業概要で、脱退店の増加による賦課金の減少で組合の運営にも支障が出そうだと述べ、その対応として、取次の返品入帳の締めを九州地区でも1週間程度の繰り下げを図っていくこと、九州雑誌センターでのムックの取扱いを拡張することを呼びかけていきたいと説明した。
2号議案の決算報告は草野専務理事が詳細に説明、六倉監事より監査の結果適正であった旨の監査報告があり、全員異議なく承認された。
3号議案の事業計画案は中山理事長が説明。27年度事業計画は、組合未加入書店の加入促進と、九州一円の雑誌発売日を2日目地区にするよう要望する案を盛り込んだ。4号議案の収支予算案は草野専務理事より説明があり、3号議案・4号議案とも全員異議なく承認された。
総会終了後、来賓の中央会・小川氏よりあいさつが行われ、長崎県の中央会の現状などについて説明があった。懇親会では、テジマ運送の中山部長よりあいさつがあり、無事総会及び懇親会を終了した。
(古瀬寛二広報委員)

日書連のうごき

8月5日書店大商談会実行委員会に舩坂会長が出席。
8月18日全国中小小売商団体連絡会に事務局が出席。
8月21日芥川賞・直木賞贈呈式に日書連幹部が出席。
8月25日神奈川県組合総会に舩坂会長が出席。
8月26日東京都製本工業組合インタビューに舩坂会長が出席。

週休2日制を試験的に導入/トーハン

トーハンはすべての週で土曜日を休業とする週休2日制の導入を決め、9月1日から試験的に実施を始めた。従来第2土曜日のみ休業としていたが、最近の社会情勢を考慮し、ワークライフバランスの取り組みの一環として導入したもの。本年度は試験的に導入し、結果を検証した上で、来年度から本格的な導入に向けて検討を進める。出荷作業等物流業務は現状通り変更なく作業を行う。

熊本トーハン会と合同役員会/熊本組合

熊本県書店商業組合(長﨑晴作理事長)と熊本トーハン会(宮崎容一会長)は8月28日、JR熊本駅から三角駅まで往復のビール列車で合同役員会を開催。日頃の慰労を兼ねて行った企画で、計10名が参加した。
車窓から見える景色を楽しみながらメンバー同士、情報交換を行い、組合とトーハン会の連携した活動案などについて話し合った。
(宮崎容一広報委員)

人事

〔専務に加藤悟氏/中央社〕
中央社は8月20日開催の定時株主総会並びに取締役会で、トーハンの常勤監査役だった加藤悟氏が専務取締役に新任するなど、新役員体制を以下の通り決定した。○新任

代表取締役社長(総合経営計画本部長兼営業本部長)
風間賢一郎
専務取締役(社長補佐兼総合経営計画本部副本部長兼情報システム担当、取引担当、物流担当)
○加藤悟
常務取締役(仕入本部長兼渉外担当)大谷敏夫
取締役(総務人事担当、経理担当兼株式法務室長)
矢下晴樹
同(営業本部副本部長兼戦略開発室長)山本章雄
同(名阪支社長兼関西支店長)竹内文利
監査役小暮豊樹
執行役員(総合推進室長兼人事部長兼物流管理部長)
片山秀樹
同(経理部長)江上浩
同(名古屋支店長兼戦略開発室部長) ○足立良二

出版業界総売上高、5年で1兆2500億円消失/帝国データバンクの経営動向調査

帝国データバンクはこのほど、出版関連業者の経営動向調査の結果を発表した。企業概要ファイル「COSMOS2」(収録件数146万社)から出版社、取次、書店を抽出し、2013年度と5年前の08年度の売上高や損益状況などについて分析したもの。
これによると、13年度の出版業界全体の総売上高は約5兆997億3500万円となり、5年前の08年度比(総売上高約6兆3495億7500万円)で19・7%減少、金額で約1兆2500億円減少したことが分かった。
業態別に見ると、減少率が最も高かったのは出版社(08年度約2兆5920億8900万円、13年度約1兆9616億9500万円)の24・3%。次いで、書店(08年度約1兆6432億7500万円、13年度約1兆3421億7200万円)の18・3%、取次(08年度約2兆1142億1100万円、13年度約1兆7958億6800万円)の15・1%と、全業態で減少した。
13年度の出版関連業者数は2672社で、08年度比で17・6%(569社)減少した。業態別に見ると、最も減少率が高かったのは書店(08年度1115社、13年度855社)の23・3%。次いで、出版社(08年度1564社、13年度1285社)の17・8%、取次(08年度562社、13年度532社)の5・3%。
13年度に黒字が確認できた出版関連業者の比率は35・6%で、08年度の39・8%から4・2ポイント減少した。業態別に見ると、最も悪化が著しかったのは取次(08年度41・5%、13年度34・8%)の6・7ポイント減。次いで書店(08年度33・4%、13年度28・1%)の5・3ポイント減、出版社(08年度43・8%、13年度40・9%)2・9ポイント減となった。
08年度と13年度で利益比較が可能な企業1327社のうち、増益となった企業の割合は44・0%となった一方、減益の企業の割合は56・0%。減益となった企業の割合を年商規模別に見ると、「50億円以上」43・1%、「10億~50億円未満」53・0%、「10億円未満」58・5%と、年商規模が小さくなるにつれて利益確保が困難になっている。また、増益企業比率を業態別に見ると、出版社は46・6%であるのに対し、取次は44・9%、書店は38・8%と、商流の川上から川下の順に下がっている。
帝国データバンクでは「今年6月には準大手の取次である栗田出版販売が民事再生法の適用を申請。同社の倒産により、旧来の書籍流通モデルの限界を指摘する声も聞かれる」として、「今後も出版業界は厳しい業界環境が続くことが予想される」との見方を示している。

書籍ほか卸、売上高4・4%減/全13業種で最大の減少率/日経MJ卸売業調査

日経MJ(日経流通新聞)は8月5日号で「第44回日本の卸売業調査」の結果を発表。2014年度の全業種の売上高は前年比0・4%減、営業利益は同11・7%減と、4年連続の増収増益となった13年度から一転、減収減益に陥ったことが分かった。
この調査は消費財を中心とした卸売業を行う企業961社を対象に依頼状を郵送して行ったもので、有効回答企業は580社。商業統計、大型小売店の売場構成などを参考に、独自に13業種に分類。該当しない企業は「その他」とした。
14年度の調査では、13業種のうち前年実績を上回ったのは、売上高で4業種、営業利益で3業種にとどまった。消費税増税後の個人消費の冷え込みなどで大半の業種で売上高が伸び悩み、円安などによる輸入価格の高騰、人手不足に伴う物流コストの上昇は利益面を圧迫した。
売上高の伸び率が最も大きかった業種は文具・事務機卸で同8・6%増。他に増収は食品卸、スポーツ用品卸、玩具卸のみ。
書籍・CD・ビデオ・楽器卸の売上高は同4・4%減と、全13業種で減少幅が最も大きかった。営業利益は10・8%減、経常利益は5・4%減、税引後利益は66・1%増だった。
売上高ランキング首位の日販は同3・1%減収で、営業利益は同45・5%減と大きく落ち込んだ。2位のトーハンは減収ながら営業利益、経常利益とも前年を上回った。
日経MJでは、出版業界で起きている再編、異業種提携の動きに触れた上で、出版販売額は10年連続で前年割れの状況が続いており、底入れの兆しが見えていないのが実情と分析している。

書籍3年4ヵ月ぶりプラス/『火花』好調で文芸書17%増/日販調べ

日販営業推進室調べの7月期分類別売上調査は、雑誌・書籍・コミック合計で対前年売上増加率が1・0%減(先月3・5%減)と下げ幅を縮小した。
雑誌は6・6%減(同6・9%減)。ムックでは『妖怪メダル萬全集極』(小学館)の売上が好調だったが、前年の売上良好銘柄には届かなかった。定期誌もマイナスが継続した。
書籍は2・1%増(同1・4%減)と、12年3月以来3年4ヵ月ぶりにプラスに転じた。文芸書は、『火花』(又吉直樹、文藝春秋)が売上を伸ばした他、小説投稿サイトから書籍化された『君の膵臓をたべたい』(住野よる、双葉社)が好調に推移し、17・1%の大幅増となった。
コミックは1・1%増(同2・2%減)と今年2月以来5ヵ月ぶりにプラスとなった。『ONEPIECE78』(尾田栄一郎、集英社)などが売上を牽引した。

万引防止街頭キャンペーン/福岡組合と県警、12回目の実施

福岡県書店商業組合(都渡正道理事長)は7月20日、「万引防止街頭キャンペーン」を福岡市の目抜き通り天神で行った。毎年「海の日」に実施しており、今年で12回目となる。
組合員10名と福岡県警6名の総勢16名が「万引きは犯罪です」と記載されたチラシとボールペンのセット2000セットを道行く人に手渡し、万引防止を訴えた。
県警によると、万引きの認知件数は年々減少しているが、当初青少年によるものが圧倒的だった万引きが、最近では65歳以上の高齢者によるものが増加し、全体の31・6%を占めているという。
出発式で、福岡県警・井上寛之安全安心まちづくり推進室長補佐は「書店組合の皆さんと万引き防止の啓発活動を続けていくことは大変有意義であり、今後も継続して取り組んでいきたい」と話した。
福岡組合の安永副理事長は「猛暑の中で大変だが、万引き撲滅を目指し、今後も県警と一緒にこのキャンペーン活動を継続していく」とあいさつ。この後、街頭で万引防止を訴えた。
(事務局・井芹信幸)

「itCOMICS」10月から刊行/KADOKAWAアスキー・メディアワークス

KADOKAWAアスキー・メディアワークスは、「COMICit(コミック・イット)」発の本物志向のコミックス単行本「itCOMICS(イット・コミックス)」の刊行を10月15日より開始する。
コミック専門店で作品を探したり、書評サイトや口コミサイトに投稿するような感度の高い、本物志向のコミックファンを読者層ターゲットに、読み応えのある作品を凝った装丁・デザインで刊行する。発売日は毎月15日頃。B6判、予定価格帯本体650円より。
第1弾のラインナップは『グッドナイト、アイラブユー』(たらちねジョン)、『オゲハ』(oimo)、『ドージン活動、はじめました!?』(中条亮)、『おのれフリー!』(佐倉チカ)の「COMICit」連載4タイトルに、人気作家・左近堂絵里の作品の愛蔵版コミックス『高速エイジCompleteEdition』第1巻を加えた5タイトル。

DVD+BOOK『立川談志全集』/書店卸正味73%で/NHK出版

NHK出版は、DVD+BOOK『立川談志全集よみがえる若き日の名人芸』を11月17日に発売する。本体価格3万8千円。販売条件は、書店卸正味が73%で、1冊あたりの書店マージンは1万260円になる。書店返品正味は63%の歩安入帳。3ヵ月延べ勘。
『立川談志全集』の体裁は、愛蔵版BOOK(A3変型・96頁)と豪華ケース入りDVD(8枚組)。DVDは、40~50歳代の貴重な高座を中心に、60~70歳代の円熟期の名演まで26席を収録したもの。愛蔵版BOOKは、ビートたけし、大林宣彦、市川染五郎など親交の深かった各界著名人が語る談志の芸と思い出や、愛弟子の立川志らくによる全演目解説を収録する。
予約限定特典として、2009年4月放送の「100年インタビュー立川談志」の音声を収録したCDが付く。予約申込締切日は10月15日。

ティファニーが大賞/講談社広告賞

第37回「読者が選ぶ・講談社広告賞」の贈賞式と懇親会が7月29日に東京・千代田区の帝国ホテルで開かれた。今回は、3~4月に発売された17誌の広告を対象に、インターネットとはがきによる審査を経て広告大賞、入賞広告作品を決定。大賞はティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク(「with」5月号)が受賞した。
懇親会であいさつした講談社の野間省伸社長は「弊社刊行の東山彰良さんの『流』が直木賞を受賞、書籍やコミックは活発な出版活動を継続しヒット作に恵まれている。雑誌は、活動的で消費行動も活発な50代女性を対象とする季刊誌『おとなスタイル』を創刊する。日本経済新聞社との協業や、デジタル媒体の『mi―mollet』『FORZASTYLE』など新しい形態の取り組みも積極的に行っている。4月にはハースト婦人画報社と業務提携した。現状は販売の受託にとどまっているが、今後紙とデジタル両方の面でさまざまな取り組みをしていく」と述べた。

風刺に満ちた箴言集『出版業界版悪魔の辞典』/能勢仁氏が上梓

出版・書店コンサルタントの能勢仁氏(ノセ事務所代表)が『出版業界版悪魔の辞典―愛書家に贈るシニカルブック』を出版メディアパルから上梓した。四六判、176ページ、定価本体1500円。
同書はアンブローズ・ビアスの箴言警句集『悪魔の辞典』に触発されたもので、「客注」「逆送品」「注文」「長期委託」「入帳」「延勘」などの出版用語をシニカルな視点から解説。能勢氏は「ビアスのパロディ版とも言える本書を書くにあたり、自分の生きてきた出版業界を揶揄していいものかと悩んだが、出版業界を裏側や側面から見ることも必要と考えた。昨今、出版業界は暗い話題が多いので、本書が一服の清涼剤になればとも思った」とモチーフを語る。
第1章「出版業界版悪魔の辞典―出版を愛する人に贈るシニカル用語」、第2章「読書・出版箴言集―本好き人間に贈る世界の名言集」、第3章「出版業界消えた用語集―出版人に贈る業界で忘れられた用語」の3章から成る。出版業界人のみならず広く一般読者も楽しめる、風刺と機知に満ちた1冊。

6年ぶりの減収減益決算/売上高4・6%減、経常利益29・7%減/中央社

中央社は8月20日、東京・板橋区の本社で定時株主総会と取締役会を開き、平成26年度(平成26年6月1日~平成27年5月31日)決算諸案、役員人事などを承認した。
売上高は前年比4・6%減の233億7541万円となった。内訳は、雑誌が同3・4%減の139億2165万円、書籍が8・8%減の79億6538万円、特品が11・1%増の14億8535万円。
雑誌部門は、定期雑誌の売上減少をコミックスの売上増加でカバーするためコミックセンターの機能改善、在庫拡充、営業担当者からの売行良好書の補充提案を実施し、コミックスの売上伸長に寄与したが、雑誌全体の底上げには至らなかった。
書籍部門は、文庫・ライトノベルスを中心に大物新刊商品が減少した影響で前年割れとなったが、特装版コミックの増加などで特品部門は大きく伸長した。
総合返品率は29・5%と同1・6ポイント悪化した。内訳は、雑誌が同1・0ポイント増の29・7%、書籍が3・0ポイント増の32・0%、特品が3・4ポイント増の10・3%と、全部門で悪化した。ただ、市場在庫分析ツール「ValueAnalyze」や「新配本システム」の活用で、個々の取引先に応じた最適配本を実施した結果、総合返品率は5年連続30%を下回る水準となっている。
不動産収入、業務委託収入などを合計した総売上高は同8・8%減の235億8132万円となった。前期に取引先複合チェーンが企業買収されたことで事務代行手数料が大きく減少したが、一方、売上原価も同9・3%減の211億7298万円と大幅に抑制された。
利益面では、営業利益が同15・8%減の3億8397万円、経常利益が同29・7%減の1億8543万円。純利益は法人税、住民税、事業税のほか、本社や支社の社屋の全面改修を行ったため特別経費が大きく影響し、当期利益は同51・5%減の1億4223万円となった。減収減益の決算は6年ぶりとなる。
今期の目標は、売上高が同3・4%増の241億6500万円、返品率が同2・1ポイント減の27・4%、経常利益が2・0%増の1億8919万円。
中央社は平成26年度で中長期計画の第1フェーズが終了したが、目標未達成のため、今期から始まる第2フェーズで①本社再構築PT(プロジェクトチーム)②物流再構築PT③取扱品目拡大PT④新規事業開発PT⑤効率販売具現化PT――の5項目のタスクフォースを立ち上げ、効率販売を目指す。
さらに、従来から進めてきた「生産性向上委員会」を進化させた「ハイ・パフォーマンス・プロジェクト(HPP)」を立ち上げ、企業としてのパフォーマンスを高める。
また、取引先書店の節電・経費削減を目的とした新事業として、安価で工事費がかからないLED商品「シンプル・チューブ」を提案する。
役員人事では、新谷喜代春専務取締役が退任して顧問に就任。トーハンの常勤監査役だった加藤悟氏が専務取締役に新任した。

来店客数減少対策が課題/矢幡秀治会長を再選/東京日販会

東京日販会は7月29日、東京・千代田区の日販本社で第9回総会を開き、会員書店38名(委任状含む)が出席。役員改選で矢幡秀治会長(真光書店)を再選した。
矢幡会長は「店の前を通る人数は変わらないが、店に入ってくる人は少なくなっている。改善したくても良い案が見つからず、ここまできてしまった。厳しい状況が続いている。本日の総会を節目に少しずつ前を向いて元気を出していきたい」とあいさつした。
議案審議は事業報告、会計報告、事業計画案、予算案などすべての議案を原案通り承認可決した。役員改選では矢幡会長を再選したほか、丸山敬生氏(丸山書房)を副会長に新任した。
来賓として日販の清地泰宏常務取締役首都圏支社長は「書店が儲かる流通改革を実現したい。一番の問題は来店客の減少。楽しさや居心地の良さというネットでは提供できない環境的価値を高めていきたい。本のことを知っている書店が、皆さんの言葉で本の面白さを提案することが重要」とあいさつした。
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