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平成28年7月1日号
発売日格差の改善求める/世界のウチナーンチュ大会へ取組み/沖縄総会

沖縄県書店商業組合は5月27日、那覇市の同組合会議室で第28回通常総会を開催し、組合員30名(委任状含む)が出席した。
総会は大湾喜代一事務局長の司会で進行し、小橋川篤夫理事長(いしだ文栄堂)があいさつ。熊本地震へのお見舞いを述べた後、平成27年度の活動報告として、次世代カード「図書カードNEXT」の説明会の実施、雑誌袋・しおり等の組合員への配布、日書連増売企画「書店金賞『和~日本のこころ』」への参加、ポケッター16の組合員への配布、視察研修の実施について話した。
続いて小橋川理事長を議長に議案審議に入り、平成27年度事業報告、収支決算報告、監査報告、平成28年度事業計画案、収支予算案など、第1号議案から第7号議案まですべての議案を原案通り承認した。
今年度の取り組みとして、①雑誌・書籍の発売日短縮に向けて関係各所へのさらなる改善依頼の継続、②書店活性化に向けた取り組み、③「世界のウチナーンチュ大会」に向けての取り組み――等を提案した。
任期満了に伴う役員改選では、小橋川理事長、真栄城副理事長、大城副理事長、安仁屋専務理事を再選した。
最後に大城副理事長のあいさつで閉会した。
(安仁屋博一広報委員)

7月10日千葉で開催/日書連関東ブロック会

日書連関東ブロック会(鈴木喜重会長)は7月10日(日)午後1時15分、千葉市美浜区のホテルスプリングス幕張で総会を開催する。
総会終了後、文化通信社編集長の星野渉氏が「取次システム崩壊後の出版業界」をテーマに講演。蔦屋書店イオンモール店などベイエリア商業施設を視察し、最後に懇親会を行う。

熊本組合へ震災見舞金/ガンバレ福島コンに多数の応募/福島総会

福島県書店商業組合(西猛理事長)は5月29日、郡山市のホテルプリシード郡山で第32回通常総会を開き、21名(来賓7名、書店14名)が出席した。
来賓の福島県中小企業団体中央会・伊藤崇氏が祝辞を述べたあと、西理事長(会津西澤書店)があいさつ。「昨年の組合事業、第1回『ガンバレ福島!私のおすすめ本メッセージカードコンテスト』には3500通の応募があり、予想を超える成果をあげることができた。また、『絵本ワールドinふくしま』は第10回を超え結実の感がある。店頭売上げは、昨年は良かったと思えるほど、今年は酷い状況だ。近年、取次2社が経営破綻に追い込まれ、全国の組合加入書店数も減少の一途。昨年、当県の組合員数の減少はなかったものの、人口減少がさらに進んでおり、心配している」と数字をあげて説明。「出版社、取次、書店が生き残りを賭け、存在意義を問う取り組みに向け、力を合わせて行動しなければならない」として協力を求めた。
総会は小林専務理事(西澤書店)の司会で進行し、鈴木副理事長(昭和堂)が開会宣言。正副議長に小泉氏(小泉書店)、佐藤氏(郡山書店)を選出し議事を進行。すべての議案を原案通り承認可決した。
最後に、熊本地震で多数の書店が被災したことを受け、熊本県書店商業組合に見舞金を送ることを満場一致で承認した。
(大内一俊広報委員)

軽減税率獲得、最優先課題に/商談会で「北海道ゆかりの本大賞」/北海道総会

北海道書店商業組合は6月14日、札幌市中央区のJRタワーホテル日航札幌で第40回通常総会を開催。出版物への軽減税率適用の実現に向けた運動に最優先課題として取り組む方針を確認した。また、9月6日に開催される北海道書店大商談会で「北海道ゆかりの本大賞」を実施することが報告された。
組合員55名(委任状含む)が出席した総会は、和田修理事(計文堂)の司会で進行し、最初に志賀健一理事長(リブレリーフィール)があいさつ。消費税問題について「出版物への軽減税率は引き続き検討となり、『有害図書』の線引きが課題にあげられている。消費税率10%への引き上げは2019年10月まで2年半延期されることが決まり、議論のための時間が生まれた」と指摘。「イギリスは標準税率20%に対して書籍・雑誌と食料品はゼロ%。『食料品は生きる糧、本は精神の糧』という考えから、同じように大切にされている」とヨーロッパの例を説明し、「難問山積だが、第一に出版物への軽減税率適用を実現すべく、どのように我々が参加していけばいいのかを考えたい。また皆さんに署名活動の依頼をすることがあるかもしれない。軽減税率8%で抑えなければ、10%で終わるわけではなく、15%、20%と他の商品と一緒に上がっていく。その恐ろしさを認識してもらい、取り組みをお願いしたい」と述べた。
このほか、書店マージン30%の実現、アマゾン・スチューデント・ポイントへの対応、大型商業施設の進出による地方中小企業の疲弊など、業界が抱える諸問題について報告した。
引き続き、中尾邦幸理事(マル五中尾書店)を議長に議案審議を行い、平成27年度事業報告、収支決算報告、平成28年度事業計画案、収支予算案などすべての議案を原案通り承認可決した。
読書推進運動については、第2回北海道書店大商談会を昨年9月15日に札幌パークホテルで開催し、出展109社・110ブース、来場書店238名と報告があった。第3回同商談会は9月6日、札幌パークホテルで開催する。
同商談会の実行委員長を務める中尾理事は「今回のアピールポイントは『北海道ゆかりの本大賞』の実施。組合員書店が推薦するご当地本約10冊の中から、商談会当日に書店員に投票してもらい、大賞を発表する。旭川市出身の絵本作家、あべ弘士さんのサイン会や実務担当者向けのラッピング講座なども企画している。ぜひ来場してほしい。現在、100社・101ブースが確定しているが、さらに出展を呼びかけたい」と述べた。
雑誌発売日問題では、雑誌同一発売対策委員会を立ち上げ、全国同時発売の早期実現に向けて努力を続けていると報告があった。
役員改選では、志賀理事長を再選し、高橋千尋副理事長(ザ・本屋さん)の後任に中尾理事を副理事長に選任した。
総会終了後、出版社、取次などを交えて懇親会を開催。志賀理事長あいさつのあと、来賓のトーハン北海道支店・加藤幹彌支店長、小学館パブリッシングサービス東日本営業部北海道エリア支社・伊端永人支社長があいさつ。中西出版・林下英二社長の発声で乾杯した。

[北海道組合役員体制]
▽理事長=志賀健一(リブレリーフィール)
▽副理事長=村上正人(マルイゲタ)寺下徹(図書館ネットワークサービス)中尾邦幸(マル五中尾書店)

京都BFで再販弾力運用の取組み/定額読み放題サービスに懸念/京都総会

京都府書店商業組合は5月26日、京都市中京区の京都ホテルオークラで第32回通常総会を開催。組合員73名(委任状含む)が出席した。
総会は犬石吉洋氏(犬石書店)の司会で進行。冒頭のあいさつで三宅久嗣理事長(久栄堂)は「就任して1年が経過した。執行部・理事の協力を得て何とか務めることができた。雑誌がdマガジン等による電子化で読み放題になり、書店業界は非常に大変で、行政側からも書店業界は何の努力をしているのかと問われている。当組合は全国に先駆けて『京都ブックフェスティバル』を今年4月に開催し、再販弾力運用のバーゲンブックフェアを実施。再販制度維持のため努力を表することができた。今後も元気のある京都組合を維持したい」と述べた。
続いて洞本昌哉氏(ふたば書房)を議長、棚橋啓二氏(むらさき書房)を副議長に選出して議事を進行。すべての議案を原案通り承認可決した。
各種事業については、組織情報委員会から、組合員数について平成28年3月末日現在で153店と報告された。また、支部同士が交流し情報交換することで知識を深めることができ、ひいては組合員の発展につながるとの見解が示された。
図書館納本事業委員会からは、図書館予算の減少に伴い売上も減少しているが、パートのシフトを工夫するなど職員の効率を上げて人件費の削減に努め、利益の減少を抑えたとの報告があった。また、厚生委員会からは、今年度も予算の許す限り秋に組合員対象の旅行を計画していると報告があった。
引き続き役員表彰を行い、組合に5年以上貢献した該当4名を表彰。また、第45回「京都新聞お話を絵にするコンクール販売促進キャンペーン」の表彰を行い、京都新聞が上位5店舗を表彰した。
最後に、京都市からの依頼で、事業委員会が「京都版ブックスタート事業」の概要説明を行った。
総会終了後、出席者による懇親会を行った。
(若林久嗣広報委員)

竹内靖博理事長を再選/組合員数維持対策が課題/群馬総会

群馬県書店商業組合は5月30日、前橋問屋センター会館で第29回通常総会を開催し、組合員34名(委任状含む)が出席した。
竹内理事長は「全国的に組合員数の減少に歯止めがかからない状況が続いている。大きく減少している組合もある。当組合も昨年度は1店の脱退があった。なんとか踏ん張って現状を維持しないと、組合活動に支障が出てくる。また、熊本地震では組合員58店中27店が被害にあった。1日も早い復興を祈りたいと思う」とあいさつし、日書連の取り組み、書店金賞や軽減税率の問題に触れ、これまで以上の協力を組合員に呼びかけた。
この後、竹内理事長を議長に議案審議に入り、平成27年度事業報告、決算報告、監査報告、平成28年度事業計画案、予算案などを審議し、すべての議案を原案通り承認可決した。
役員改選では指名推薦により理事15名、監事2名を決定し、その後の理事会で竹内理事長を再選した。
議事終了後、群馬県中小企業団体中央会の岩城課長補佐が祝辞を述た。
総会終了後、出版社の新刊説明会および運送会社との懇談会と質疑応答を行った。

[群馬組合役員体制]
▽理事長=竹内靖博(シロキヤ)
▽副理事長=高塚茂(正林堂)中村光雄(ナカムラヤ)小林卓郎(煥乎堂)
(鹿沼中広報委員)

「人の痛み、我がことに」熊本地震被災地支援を検討/石川総会

石川県書店商業組合は5月27日、金沢市の金沢勤労者プラザで第28期通常総会を開き、組合員42名(委任状含む)が出席した。
森井清城理事長は「熊本の震災では一般家屋はもとより、学校関係もかなりのダメージを受け、大変な状況を呈している。我々の地元もいつ被害にあうか分からない。備えを怠らない心がけとともに、被害にあわれた方々に何かしら支援の手を差し伸べることを考えなければならない。また、伊勢志摩サミットで来日し、広島を訪問したオバマ米大統領の勇気と決断を称賛したい。決して謝罪を求めるのではなく、核のもたらした惨状と被爆者の苦難を、我が身に起きうることと理解してもらい、米国が核廃絶に向けて大いなる一歩を踏み出すきっかけになればと思う。書店業界も、世の中が少しでも幸せになるよう、読者に対して情報発信ができるよう企画を考えていこう。協力をお願いする」とあいさつした。
引き続き森井理事長を議長に議案審議を行い、第28期事業報告、収支決算、第29期事業計画、収支予算などすべての議案を原案通り承認可決した。
(事務局・金野忠)

書店組合総会スケジュール

◆奈良県書店商業組合第32回通常総会
7月21日(木)午後1時、橿原市の橿原観光ホテルで開催。総会終了後、ウィー東条店店長・佐藤友則氏を講師に講演会「書店を未来へつなぐ具体的な方法」を行う。

収益あがる企画で店頭活性化/ネットからリアルへの取込みも/東京青年部

東京都書店商業組合青年部(平井久朗会長)は6月16日午後4時半から、東京都千代田区の書店会館会議室で第26回通常総会を開催し、会員67名(委任状含む)が出席した。
総会は、議長に小宮仁氏(こみや書店)を選出して審議を行い、平成27年度活動報告・収支決算、平成28年度事業計画・収支予算の全ての議案を原案通り承認可決した。
活動報告では、NET店頭連動委員会からホームページの「東京都書店案内」について、1日平均のアクセス数が前年比200%以上の伸びを記録していること、店内在庫を表示できる店が約1580店まで増加したことを報告。店頭活性化委員会からは、「これが本当の常備委託制度だ!」と銘打ちJリサーチ出版とバックマージン企画を実施したこと、文庫棚効率化企画で光文社文庫の増売を行ったこと、河出書房新社と『14歳の世渡り術』シリーズや『大人の塗り絵』でキャンペーンを実施したことなどを報告した。
平成28年度の活動については、①店頭活性化で、組合員がさらにしっかりと実益の取れる、収益があがる企画を実行②ホームページを中心とする「東京都書店案内」を活用した事業展開と、ネット書店利用読者層のリアル書店への取り込み③組合員のさらなる増強――の3つの方針を掲げた。
総会後の懇親会であいさつした平井会長は、NET連動店頭、店頭活性化の各委員会の活動内容を紹介して、「青年部は、まじめに本を売っていこう、1冊1冊読者に届けようと真剣に取り組んでいる。いい本なのに本屋が置いてくれないという商品があったら、青年部に声をかけてほしい」と呼びかけた。
続いてあいさつした相談役の東京組合・舩坂良雄理事長は、いい本を発掘し読者に提供することに積極的に取り組まなければならないとして、「青年部の力を借りて、東京組合でヒット作を出したいと思っているので、協力をお願いする。マージンアップは書店の希望だが、出版社も厳しい時。マージンをもらえるようにするにはどうしたらいいかを一緒に考え、増売に取り組みたい」と述べた。

優秀実践校など表彰/読書活動推進フォーラム

「子どもの読書活動推進フォーラム」(主催=文部科学省、国立青少年教育振興機構)が4月23日、東京・渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催された。
フォーラムでは、主催者あいさつのあと、文部科学大臣表彰として子どもの読書活動優秀実践校、図書館、団体・個人を表彰。引き続き、絵本作家の宮西達也氏が「絵本の持つ力」と題して講演し、自作絵本の読み聞かせを行いながら、「子どもが心豊かに育つためには、親子で絵本を読むことが大切」と訴えた。

訃報

高橋千尋氏(たかはし・ちひろ=日本書店商業組合連合会監事、ザ・本屋さん代表取締役会長)6月16日、膵臓がんで死去、70歳。通夜は同17日、葬儀・告別式は同18日、帯広市の公益社中央斎場で行った。
2013年から日本書店商業組合連合会監事。

「読書ノート」137校に発送/PAGEONE運動の経過説明/大阪組合

大阪府書店商業組合(面屋龍延理事長)は6月11日に大阪市北区の大阪組合会議室で定例理事会を開催した。
会議に先立ち、面屋理事長が5月に開催した総代会の総括報告を行った。また、大阪府教育庁と書店・取次・出版社が行う「OSAKAPAGEONEの日」毎月第1週末(土・日曜)は家族で本屋と図書館へ行こう――の運動について経過を説明。「ぜひとも組合員、とりわけ学校に出入りしている書店は参加申し込みを」と協力を呼びかけた。なお、参加店は教育庁のホームページに掲載される。
庶務報告では、8月20日に岸和田市で開催される言語活動推進フォーラム『「ことばと体験のキッズフェスタ」in大阪』(国立青少年教育振興機構、文字・活字文化推進機構主催)について説明し、第16支部(泉州)が担当すると報告した。
委員会報告では、読書推進委員会から、「読書ノート」を5月17日に137校に発送したこと、「本の帯創作コンクール(帯コン)」の資料を5月27日に小学校や自治体に発送したことを報告。また、6月12日にグランフロント大阪で開催する梅花女子大学と帯コンのコラボワークショップについて説明した。この他、大阪読書推進会の総会が、6月28日午後2時から朝日新聞大阪本社で開催される予定と報告した。
総務・財務委員会では、理事定数の変更に伴う問題について、定款委員会とすり合わせをしたいと説明があった。
事業委員会からは、小学館の世界地図カレンダーに今年も取り組むと報告。販売用カレンダーのカタログを「組合だより」と同時に発送すると説明した。
図書館・情報化委員会からは、7月1日に行う近畿ブロック図書館・情報化委員会について説明した。
(石尾義彦事務局長)

「東京ブックアワード」実施/35書店で店頭連動企画/東京組合

東京都書店商業組合(舩坂良雄理事長)は6月2日、東京都千代田区の書店会館で定例理事会を開催した。
デジタル戦略推進委員会では、日本エンタープライズと共同運営する電子書店「BOOKSMART」とリアル書店での店頭販売を連動させた新企画「東京ブックアワード2016」の実施について説明した。
「東京ブックアワード2016」は、書店員が選んだ商品を書店店頭とBOOKSMARTでプロモートし、読者からの評価や販売実績などにより大賞を選定・発表するもの。商品は、作家の発掘や育成支援を目的に選定を行い、新人作家や、良い作品ながらあまり知られていないものを中心にピックアップしていく。年3回開催する予定で、書店でノミネート作品を購入した読者を対象に、サイン本や原画が当たる抽選会を実施する。
第1回ノミネート作品は、ナガテユカ著『ギフト±』、佐々木ミノル著『中卒労働者から始める高校生活』(以上日本文芸社)、高野苺著『夢みる太陽』、田亀源五郎著『弟の夫』、こうの史代著『この世界の片隅に』(以上双葉社)、ドリヤス工場著『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』(リイド社)の6点で、店頭連動企画には35書店が参加。ノミネート作品には、BOOKSMARTの百円分の利用券とプレゼントの抽選券を兼ねたギフトチケットを付けて販売する。フェア期間は8月末までで、9月に大賞と当選番号を発表する予定。
またBOOKSMARTでは、「BOOKSMARTforレンタル」「BOOKSMARTfor読み放題」の両サービスを6月10日から開始。ノミネート作品も配信し、より多くの読者に向けて紹介していく。

販促情報の利用状況、書店にアンケート/JPO

日本出版インフラセンター(JPO)は、出版物の販売促進情報やデータ等の利便性を向上させるため、インフラシステム構築について研究する「次世代販促基盤研究委員会」を立ち上げたことに伴い、書店の日常業務における販売促進情報の利用状況について、全国約5000書店を対象にアンケートを実施する。実施期間は6月下旬~7月上旬を予定。
質問項目は、①出版物の情報について利用しているもの、②販促情報として意識的にチェックしているもの、③出版社からの情報のうち特にチェックしているもの、④出版社からの店頭宣伝物で利用しているもの、⑤出版物の発注で活用しているもの、⑥出版物の発注時に特に参考にしているもの、⑦その他・意見。回答はFAXまはたウェブで行う。
問い合わせはJPOまで。℡03―5261―0539

理事会の役割を強化/定款変更で組織体制見直し/JPO総会

日本出版インフラセンター(JPO、相賀昌宏代表理事=小学館)は6月15日、東京・新宿区の日本出版会館で平成28年度定時総会を開催。平成27年度活動報告、決算・監査報告、平成28年度活動計画、予算、定款変更などすべての議案を原案通り承認可決した。
総会の最大のテーマは、定款変更による組織体制の見直し。JPOは2002年に中間法人法に基づき有限責任中間法人として設立。その後、同法が廃止となり、一般社団法人に自動的に移行した。そのため一般社団法人法に合わせた定款変更の準備を昨年12月から進めてきた。
JPOはこれまで代表理事にすべての決定を一任する組織だったが、定款変更で、理事会の構成員・権限・成立要件を明確化し、理事会を定例開催することとした。理事会は3、5、9、12月の第2火曜日の年4回開催。また、理事が指名した運営幹事による運営幹事会を毎月開催する。
活動計画では、消費税の軽減税率適用を求める立場から対象外商品(グッズ、電化製品、食品など)へのISBN非付与の周知徹底、雑誌コード発行管理業務のシステム化、「出版情報登録センター」の正確性向上と書協「日本書籍総目録システム」との統合を目指した協議開始、このほど立ち上げた「次世代販促基盤研究委員会」でのプロモーションコンテンツの業界プラットフォームのあり方の研究を進めていく。

[JPO役員]
▽代表理事=相賀昌宏(小学館)▽専務理事=永井祥一(JPO)▽理事=安西浩和(日販)川上浩明(トーハン)佐藤隆信(新潮社)野間省伸(講談社)藤原直(日書連、金港堂)堀内丸恵(集英社)松井清人(文藝春秋)松原眞樹(KADOKAWA)山本宏義(日本図書館協会)▽監事=下中直人(平凡社)

雑協理事長に鹿谷氏(ダイヤモンド社)

日本雑誌協会は5月30日開催の第61回定時総会ならびに臨時理事会で役員改選を行い、新理事長に鹿谷史明副理事長(ダイヤモンド社会長)を選任した。石﨑孟前理事長(マガジンハウス)は理事に就任した。
[雑協役員]○印は新任
▽理事長=○鹿谷史明(ダイヤモンド社)▽副理事長=相賀昌宏(小学館)○丹下伸彦(光文社)▽専務理事=坂本隆(雑協)▽理事=イヴ・ブゴン(ハースト婦人画報社)石﨑孟(マガジンハウス)荻野善之(主婦の友社)久保田榮一(扶桑社)小泉公二(NHK出版)佐藤隆信(新潮社)鈴木美奈子(世界文化社)○新実傑(日経BP社)野間省伸(講談社)堀内丸恵(集英社)松井清人(文藝春秋)松原眞樹(KADOKAWA)宮原博昭(学研ホールディングス)矢内廣(ぴあ)山縣裕一郎(東洋経済新報社)▽監事=○青木康晋(朝日新聞出版)内田剛弘(弁護士)高納勝寿(主婦と生活社)

4月期販売額は1・1%減/書籍は大幅増、雑誌は低迷/出版科研調べ

出版科学研究所調べの4月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比1・1%減の1259億3600万円となった。
書籍は同6・5%増の612億100万円と大幅に増加した。本屋大賞を受賞した宮下奈都『羊と鋼の森』(文藝春秋)が50万部に達したほか、テレビの紹介で石原慎太郎『天才』(幻冬舎)が60万部、『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)が115万部へ伸長するなどヒット作が続出。児童書、実用書、学参は前年を上回り、今年に入ってから好調に推移している。
雑誌は同7・4%減の647億3500万円。内訳は月刊誌が同6・7%減の531億6100万円、週刊誌が同10・5%減の115億7500万円と大幅減が続いている。
返品率は、書籍が同1・9ポイント減の34・1%、雑誌が同0・6ポイント減の42・6%。書籍は推定出回り部数・金額ともに増加したが、売れ筋商品の貢献で返品率は改善された。雑誌は送品を10%程度抑えた効果で、ここ2ヵ月返品が減少した。
1~4月期の累計推定販売金額は同2・3%減の5590億8500万円。内訳は書籍が同2・9%増の3059億9200万円、雑誌が同7・9%減の2530億9300万円と、書籍は好調に推移している。

図書カード発行高16・9%減/27年ぶりに500億円下回る/日本図書普及

日本図書普及は6月30日開催の定時株主総会に先立ち、6月16日、東京・新宿区の同社で記者会見を行い、濱田博信社長と平井茂常務が第56期決算概況と役員人事、6月1日から発行を開始した次世代カード「図書カードNEXT」について説明した。
図書カードの発行高は前年比16・9%減の484億8900万円に留まり、27年ぶりに500億円を下回った。オリジナルカードは同13・4%増の25億7800万円だったものの、一般カードは昨年の職域の大口採用の剥落もあり同18・1%減の459億1100万円となった。
回収高は、一般カードは同3・2%減の474億5800万円、オリジナルカードは同1・5%減の20億4900万円、図書券は同14・2%減の6億300万円、合計は同3・3%減の501億1000万円と前年に達しなかった。
回収高が発行高を上回るのは、東日本大震災の翌年の平成23年度決算以来2度目となる。
加盟店は前期末対比337店減の6608店。加盟店の支店を含めた図書カード読取機設置店数も同390店減の9449店舗となり、設置台数も同304台減の1万2307台となった。
収益については、売上高は微増。販売費及び一般管理費は図書カードの発行額の減少によりカード製作・発送諸費用が減少したものの、次世代カード読取機の設置諸費用がかさんだため、営業損失は1億2700万円増加した。営業外損益では読取機購入資金30億円を捻出するためリートを売却し、有価証券売却益8億円を計上したため、経常損失は5億円縮小し4億5700万円となった。未回収収益が2億6600万円減少し、貸倒引当金繰入も1億4300万円計上したが、税引前当期純利益は1億700万円増の8億3300万円となった。法人税、住民税、事業税、法人税等調整額の合計が3億4300万円だったため、税引後当期純利益は4400万円増の4億8900万円となった。
役員改選では、古屋文明(日販)、秋山秀俊(中央社)の両取締役、山本高秀監査役(KRT)が退任し、新取締役に平林彰氏(日販)、新監査役に風間賢一郎氏(中央社)が就任した。
「図書カードNEXT」に対応する次世代読取機については、年度内に1万1000台の設置を目指していたが、初期トラブルもあり3月末で8576台にとどまった。6月15日現在の設置台数は1万1825台と加盟店の99%まで進んでおり、早急な全店設置を目指すとしている。6月1日から15日までの回収金額は1769万円。今のところ大きなトラブルは生じていないという。7月から書店店頭、新聞、ラジオ、交通広告などで本格的な宣伝活動を実施する。

41点43冊を復刊/第20回「書物復権」

読者からのリクエストを基に復刊を決める、出版社10社による第20回「書物復権」の復刊書目が以下の通り決まった。
今回は、140点を超える候補書籍を対象に約2500票のリクエストが寄せられ、通常版39点41冊、オン・デマンド版(個別の注文に対応して製作)2点2冊を決定。参加出版社10社は、9月に開かれる東京国際ブックフェアの書物復権共同ブースで復刊書籍を全点展示する。
「書物復権」では、1997年の第1回から第20回となる今回までに、復刊された品切れ書籍は9百点を超える。
〔哲学・思想・言語・宗教〕
▽『文化としての他者』ガヤトリ・C・スピヴァック/鈴木聡、大野雅子、鵜飼信光、片岡信訳/紀伊國屋書店▽『ワイマールからヒトラーへ第二次大戦前のドイツの労働者とホワイトカラー』エーリッヒ・フロム/佐野哲郎、佐野五郎訳/紀伊國屋書店▽『認知意味論言語から見た人間の心』ジョージ・レイコフ/池上嘉彦、河上誓作ほか訳/紀伊國屋書店▽『カント新装版』岩崎武雄/勁草書房▽『錬金術の世界』ヨハンネス・ファブリキウス/大瀧啓裕訳/青土社▽『経験と言語』黒田亘/東京大学出版会▽『知識と行為』黒田亘/東京大学出版会▽『社会学社会化の諸形式についての研究(上・下)』ゲオルク・ジンメル/居安正訳/白水社▽『貨幣の哲学(新訳版)』ゲオルク・ジンメル/居安正訳/白水社▽『時代おくれの人間(上)第二次産業革命時代における人間の魂』ギュンター・アンダース/青木隆嘉訳/法政大学出版局▽『時代おくれの人間(下)第三次産業革命時代における生の破壊』ギュンター・アンダース/青木隆嘉訳/法政大学出版局▽『見えないものを見るカンディンスキー論』ミシェル・アンリ/青木研二訳/法政大学出版局▽『身体の哲学と現象学ビラン存在論についての試論』ミシェル・アンリ/中敬夫訳/法政大学出版局▽『モードの体系』ロラン・バルト/佐藤信夫訳/みすず書房▽『中国の伝統思想』島田虔次/みすず書房▽『カントと永遠平和』J・ボーマン、M・ルッツ‐バッハマン編/紺野茂樹、田辺俊明、舟場保之訳/未來社▽『虚構の音楽』フィリップ・ラクー=ラバルト/谷口博史訳/未來社▽『パーリアとしてのユダヤ人』ハンナ・アレント/寺島俊穂、藤原隆裕宜訳/未來社▽『日本キリシタン史の研究』五野井隆史/吉川弘文館
〔社会〕
▽『イングランド18世紀の社会』ロイ・ポーター/目羅公和訳/法政大学出版局
〔歴史・民族〕
▽『明治憲法体制の確立富国強兵と民力休養』坂野潤治/東京大学出版会▽『歴史・レトリック・立証』カルロ・ギンズブルグ/上村忠男訳/みすず書房▽『平安王朝の子どもたち王権と家・童』服藤早苗/吉川弘文館▽『陸軍幼年学校体制の研究』野邑理栄子/吉川弘文館▽『日本食生活史(歴史文化セレクション)』渡辺実/吉川弘文館
〔文学・芸術〕
▽『現代SFのレトリック』巽孝之/岩波書店▽『映画理論講義映像の理解と探求のために』J・オーモン、A・ベルガラほか/武田潔訳/勁草書房▽『風狂虎の巻』由良君美/青土社▽『廃墟論』クリストファー・ウッドワード/森夏樹訳/青土社▽『エリック・サティ覚え書』秋山邦晴/青土社▽『事の次第』サミュエル・ベケット/片山昇訳/白水社▽『この私、クラウディウス』ロバート・グレーヴズ/多田智満子、赤井敏夫訳/みすず書房▽『室町絵巻の魔力再生と創造の中世』髙岸輝/吉川弘文館
〔法律・経済・政治〕
▽『国際社会論アナーキカル・ソサイエティ』ヘドリー・ブル/臼杵英一訳/岩波書店▽『二十世紀の政治思想岩波テキストブックス』小野紀明/岩波書店▽『ノージック所有・正義・最小国家』J・ウルフ/森村進ほか訳/勁草書房▽『近代立憲主義と現代国家新装版』樋口陽一/勁草書房▽『憲法と議会政』芦部信喜/東京大学出版会▽『日本の政治』京極純一/東京大学出版会▽『持続可能な発展の経済学』ハーマン・E・デイリー/新田功、藏本忍、大森正之訳/みすず書房
〔オン・デマンド書目〕
▽『ヘーゲル哲学の根源「精神現象学」の問いの解明』山口誠一/法政大学出版局▽『守護領国支配機構の研究』今谷明/法政大学出版局

1位は石原慎太郎『天才』/2016年上半期ベストセラー

取次各社が発表した2016年上半期ベストセラーによると、総合ランキング1位はいずれも『天才』(幻冬舎)が獲得した。同書は、田中角栄元首相の人生を、政敵だった石原慎太郎氏が一人称の文体で描く内容が話題になった。2位は各社とも『おやすみ、ロジャー魔法のぐっすり絵本』(飛鳥新社)。心理学的な仕掛けが盛り込まれた寝かしつけ用絵本で、世界的なブームになっている。
〔トーハン調べ〕
①『天才』(石原慎太郎、幻冬舎)②『おやすみ、ロジャー魔法のぐっすり絵本』(カール=ヨハン・エリーン、飛鳥新社)③『正義の法憎しみを超えて、愛を取れ』(大川隆法、幸福の科学出版)④『羊と鋼の森』(宮下奈都、文藝春秋)⑤『君の膵臓をたべたい』(住野よる、双葉社)⑥『火花』(又吉直樹、文藝春秋)⑦『嫌われる勇気自己啓発の源流「アドラー」の教え』『幸せになる勇気自己啓発の源流「アドラー」の教え(2)』(岸見一郎・古賀史健、ダイヤモンド社)⑧『置かれた場所で咲きなさい』(渡辺和子、幻冬舎)⑨『あの日』(小保方晴子、講談社)⑩『きえた!?かいけつゾロリ』(原ゆたか、ポプラ社)⑪『つくおき週末まとめて作り置きレシピ』(nozomi、光文社)⑫『京都ぎらい』(井上章一、朝日新聞出版)⑬『鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン!』(鴻池剛、KADOKAWA)⑭『身近な人が亡くなった後の手続きのすべて』(児島明日美・福田真弓・酒井明日子、自由国民社)⑮『超一流の雑談力』(安田正、文響社)⑯『だるまさんが』『だるまさんの』『だるまさんと』(かがくいひろし、ブロンズ新社)⑰『また、同じ夢を見ていた』(住野よる、双葉社)⑱『カエルの楽園』(百田尚樹、新潮社)⑲『人魚の眠る家』(東野圭吾、幻冬舎)⑳『聞くだけで自律神経が整うCDブック』(小林弘幸、アスコム)
〔日販調べ〕
①『天才』(石原慎太郎、幻冬舎)②『おやすみ、ロジャー魔法のぐっすり絵本』(カール=ヨハン・エリーン、飛鳥新社)③『羊と鋼の森』(宮下奈都、文藝春秋)④『君の膵臓をたべたい』(住野よる、双葉社)⑤『火花』(又吉直樹、文藝春秋)⑥『嫌われる勇気自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎・古賀史健、ダイヤモンド社)⑦『置かれた場所で咲きなさい』(渡辺和子、幻冬舎)⑧『正義の法』(大川隆法、幸福の科学出版)⑨『超一流の雑談力』(安田正、文響社)⑩『つくおき週末まとめて作り置きレシピ』(nozomi、光文社)⑪『きえた!?かいけつゾロリ』(原ゆたか、ポプラ社)⑫『鴻池剛と猫のぽんたニャアアアン!』(鴻池剛、KADOKAWA)⑬『幸せになる勇気自己啓発の源流「アドラー」の教え(2)』(岸見一郎・古賀史健、ダイヤモンド社)⑭『あの日』(小保方晴子、講談社)⑮『本音で生きる一秒も後悔しない強い生き方』(堀江貴文、SBクリエイティブ)⑯『また、同じ夢を見ていた』(住野よる、双葉社)⑰『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる能力以上に結果が出る「行動力」の秘密』(藤由達藏、青春出版社)⑱『だるまさんが』(かがくいひろし、ブロンズ新社)⑲『身近な人が亡くなった後の手続きのすべて』(児島明日美・福田真弓ほか、自由国民社)⑳『ママがおばけになっちゃった!』(のぶみ、講談社)
〔大阪屋栗田調べ〕
①『天才』(石原慎太郎、幻冬舎)②『おやすみ、ロジャー魔法のぐっすり絵本』(カール・ヨハン・エリーン、飛鳥新社)③『嫌われる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教え』(岸見一郎・古賀史健、ダイヤモンド社)④『羊と鋼の森』(宮下奈都、文藝春秋)⑤『火花』(又吉直樹、文藝春秋)⑥『幸せになる勇気―自己啓発の源流「アドラー」の教えⅡ』(岸見一郎・古賀史健、ダイヤモンド社)⑦『君の膵臓をたべたい』(住野よる、双葉社)⑧『あの日』(小保方晴子、講談社)⑨『京都ぎらい』(井上章一、朝日新聞出版)⑩『置かれた場所で咲きなさい』(渡辺和子、幻冬舎)⑪『カエルの楽園』(百田尚樹、新潮社)⑫『つくおき週末まとめて作り置きレシピ』(nozomi、光文社)⑬『身近な人が亡くなった後の手続きのすべて』(児島明日美・福田真弓・酒井明日子他、自由国民社)⑭『112日間のママ』(清水健、小学館)⑮『きえた!?かいけつゾロリ』(原ゆたか、ポプラ社)⑯『本音で生きる一秒も後悔しない強い生き方』(堀江貴文、SBクリエイティブ)⑰『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』(井堀利宏、KADOKAWA)⑱『超一流の雑談力』(安田正、文響社)⑲『ヤバい心理学』(神岡真司、日本文芸社)⑳『また、同じ夢を見ていた』(住野よる、双葉社)

生活実用書/注目的新刊

2016年6月19日、公職選挙法の改正で、18歳から投票できるようになった。林大介著『「18歳選挙権」で社会はどう変わるか』(集英社新書0838B720円)は、日本社会にとって大きな転換点ともなる18歳からの選挙を考える。確かに、若者の投票率は下降している。20代だけを見ても、昭和42年の衆院選に70%近くあったものが、一昨年の選挙では32%強にまで落ち込んでいる。
しかし、たとえば秋田県岩城町(現・由利本荘市)では2002年、日本初の18歳以上の住民投票を実施し、未成年の投票率が81%を超えた。2003年北海道奈井江町では、市町村合併に関する住民投票で、小学5年生から高校生を対象にした子ども投票を実施した。結果は大人より14%多い87%の投票だった。山形県の遊佐町少年議会、杉並区のユースプロジェクトすぎなみ、長野県のまつもと子ども未来委員会など、小・中・高校生が市や町の政策に対して提言する取り組みも、各地に広がっている。
20代投票率向上を目指す、「学生団体ivote(アイヴォート)」、NPO法人の「YouthCreate」や、安保法制反対という政策を掲げた「SEALDs(シールズ)」なども最近の動向である。国の借金が1000兆円を超えるような現状で、「おとな任せではなく自分たちの未来に関われる社会にしていかなければならない」と著者は、子ども自身が権利の主体であり、主権者だと認識できる社会にすべきという。
岩波新書編集部編『18歳からの民主主義』(岩波新書1599840円)は、本文の組みが横組みである。スマホ、PCなどで横組みに慣れた若者を想定してのことであろう。①民主主義のキホン②選挙。ここがポイント!③立ちあがる民主主義、の3章に35人の筆者が登場する。
「一年ほど前までの私は政治や社会について考えたり声をあげたりするような高校生ではありませんでした」と語るのは19歳の山森要氏。今は政治は自分と切り離せないという。94歳の瀬戸内寂聴氏は大学一年の学期末試験で勉強中の夜、真珠湾攻撃の知らせを受けた。それでも、無自覚だったと回想する。18歳を取り上げることが、大人の選挙
再考の機会にもなっている。
(遊友出版・斎藤一郎)

「増収増益の見通し」大阪屋栗田・大竹社長/賢島でOaK友の会

「大阪屋友の会」と「首都圏栗田会」が統合して初となる「OaK友の会連合大会」が6月8日、三重県志摩市の賢島宝生苑で開催され、会員書店、出版社、大阪屋栗田など総勢367名が出席した。大阪屋友の会としては第50回の節目の大会となった。
はじめに、首都圏栗田会会長からOaK友の会副会長に就任した奥村弘志氏(南天堂書房)が、「栗田出版販売が窮地に追い込まれ、取引書店は路頭に迷うところだったが、出版社に応援をいただき、大阪屋の皆さんと一緒に仕事ができるようになった。1冊でも多くの本を売ることでお返ししたい」と開会の辞。
田村定良会長(田村書店)は、大阪屋の経営再建から栗田との経営統合に至るまでの時期を振り返り、「今日まで出版社に変わらず商品供給していただいたおかげで、書店は従前と同じく営業することができた」と感謝を表明。書店の厳しい経営環境について言及し、正味の改訂や定価のアップを要請するとともに「1年に1日だけ、書店が全ての書籍・雑誌の価格を自由に決める日を作れないか。暴論ではあるが、これくらいインパクトのある考え方をもってしないとお客さんは書店に近づかない。業界を挙げて盛り上がる仕掛けが必要」と訴えた。
来賓の大阪屋栗田・大竹深夫社長は、旧大阪屋の第69期決算について、売上は693億円(前期比0・8%増)で、書籍433億円(同6・4%増)、雑誌242億円(同7・7%減)、返品率は34・8%(同5・5ポイント減)と報告。営業損益ベースで数千万円、経常並びに税引前ベースで1億円台半ばの利益計上を見込み、計画を上回る予定だと述べた。
今期は、統合による人材の多様化、異なる文化・経験の交流による人材の核融合と活性化、取扱業量増加による販売効率と物流効果の更なる向上を目指すと説明。最重要課題として、既存取次業務の更なる強化・効率化、新しい収益源の開拓、ネットとリアルの連携強化を掲げ、楽天から取締役に就任した服部達也氏、日販から特別顧問に就任した加藤哲朗氏を紹介、「新しい『OaK出版流通』作りに向けサポート、アドバイスをいただく」と述べた。
この後、出版社を代表し、マガジンハウスの石﨑孟社長、新潮社の佐藤隆信社長が祝辞。総会終了後、楽天ポイントパートナー事業長の笠原和彦氏が楽天ポイントのサービス導入事例を説明。大阪屋栗田の若手社員が、新POSレジ「Web―POS2」や「Web―OPAS」バージョンアップの紹介、川西流通センターの説明等を行った。
懇親会では、日書連の面屋龍延副会長(大阪府書店商業組合理事長)が乾杯の音頭を取った。面屋副会長は、日書連や大阪組合が取り組んでいる運動として、出版物への消費税軽減税率適用や、定期配達雑誌の30%マージン獲得について説明。また読書推進で、大阪府教育庁と民間団体等が連携し、毎月第1週末の土日曜を、本屋と図書館に家族で行こうという日に設定する「OSAKAPAGEONEの日」運動が展開されることを紹介し、協力を呼びかけた。

東北で「コミックトレイン」運行/〈大震災〉出版対策本部

日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本出版クラブ、読書推進運動協議会で構成する〈大震災〉出版対策本部とJR東日本仙台支社、盛岡支社は、人気漫画キャラクターをラッピングした特別列車「コミックトレイン」を、7月23日を皮切りに計7日間、東北本線や石巻線、釜石線、磐越東線で運行する。また、コミックトレインの運行に合わせ、女川駅、釜石駅、いわき駅周辺の会場で「特別企画展」を実施する。
これらのイベントは、『マンガでつなGO東北』企画の一環として行われるもので、小学館、集英社、講談社、宮城県が共催、「コミック出版社の会」などの協力で実施する。
コミックトレインは、3両編成のお座敷列車を使用し、1号車に「ONEPIECE」(尾田栄一郎著・集英社)、2号車に「ダイヤのA」(寺嶋裕二著・講談社)、3号車に「名探偵コナン」(青山剛昌著・小学館)のキャラクターが車体にラッピングされる。7月23日~25日は東北本線・石巻線の仙台―女川間を1日1往復。同30日は東北本線の盛岡から仙台まで片道運行。同31日は釜石線の花巻―釜石間を1往復。8月5日・6日は磐越東線の郡山―いわき間を1日1往復する。7月23日、31日、8月6日は招待列車とし、その他の運転は一般販売する。
コミックトレインの運行に合わせて行う「特別企画展」では、「コミック出版社の会」(14社)による複製原画やメッセージ入りサイン色紙を展示する。開催場所と日程は以下の通り。
▽女川会場=7月23日~25日・女川町まちなか交流館▽釜石会場=7月30日~8月1日・シープラザ釜石アイデアフロア▽いわき会場=8月5日~7日・いわきPIT
※展示時間はいずれも午前11時~午後5時。

著者が自著の魅力をアピール/講談社16年初夏の新刊書籍説明会

講談社は5月26日、東京・文京区の本社で、メディア関係者を対象に2016年初夏新刊書籍説明会を開催。著者や各部署の担当者が登壇し、作品の魅力をアピールした。
はじめに野間省伸社長があいさつに立ち、「今年は本谷有希子さんの『異類婚姻譚』が芥川賞を受賞し、小保方晴子さんの『あの日』がベストセラーになるなど、幸先の良いスタートを切ることができた。昨年創設した動画チャンネル『ボンボンTV』は今春急成長を遂げ、総再生回数8000万回、登録者数17万人を突破した。本日のプログラムでも大きな話題になる野心的な作品を揃えた。昨年4月の大幅な機構改編から1年がたち、新生講談社の成果を本日の新刊書籍説明会で感じ取っていただきたい」と述べた。
説明会では、フリーアナウンサー魚住りえ氏が『10歳若返る!話し方のレッスン』、元プロテニス選手の杉山愛氏(ビデオ出演)が『杉山愛の〝ウィッシュリスト100〟願いを叶える、笑顔になる方法』、人気ユーチューバーのよっち、えっちゃん、りっちゃんの3氏が『YouTuberマガジンvol2』、タレントで魚類学者のさかなクンが初の自叙伝『さかなクンの一魚一会』(仮)をアピールした。
また、文芸作品では、松岡圭祐氏が『水鏡推理Ⅲパレイドリア・フェイス』、塩田武士氏が『罪の声』、葉真中顕氏が『ブラック・ドッグ』、崔実氏が『ジニのパズル』の内容を説明した。

受賞

★講談社出版文化賞
第47回講談社出版文化賞の贈呈式が5月25日、東京
・文京区の同社で開かれ、さしえ賞、写真賞、ブックデザイン賞、絵本賞の各受賞者に、野間省伸社長から正賞の賞状と記念品、副賞100万円が贈られた。野間社長は「皆様のさらなる活躍を祈る」とあいさつした。
各賞の受賞者と受賞作は以下の通り。
▽さしえ賞=村田涼平「一本立ち手蹟指南所『薫風堂』」(野口卓作、「小説野性時代」掲載)ほか
▽写真賞=奥山由之『BACONICECREAM』(PARCO出版刊)ほか、西田幸樹『紗綾』(講談社刊)ほか
▽ブックデザイン賞=蟹江征治「講談社学術文庫」の一連の作品(講談社刊)
▽絵本賞=こみねゆら『オルゴールのくるくるちゃん』(講談社刊)

★向田邦子賞
優れたテレビドラマの脚本と作家を表彰する第34回向田邦子賞(向田邦子賞委員会、東京ニュース通信社主催)の贈賞式が5月31日、東京・千代田区の帝国ホテルで行われた。
今回は、16年1月14日~3月3日にNHK総合で放送された「木曜時代劇『ちかえもん』」の脚本家、藤本有紀氏が受賞した。
贈賞式では、選考委員の池端俊策氏が選考経過を報告。受賞者あいさつで藤本氏は、「若い頃、向田さんのシナリオ本や小説、エッセイを買い集めて読んだ。特に『手袋をさがす』というエッセイが大好きで、生きていく上で妥協は絶対しない、自分の好きなものを徹底的に追及していくという生き方に憧れた」と振り返り、「自分一人で手袋を探しているような勘違いをしていた頃もあったが、今まで関わってきたいろいろな方が一緒に探してくださっていたんだなと思う。ここに立っていられるのは、皆さんのおかげ」と感謝の言葉を述べた。

「出版復興基金」を熊本地震支援に充当/〈大震災〉出版対策本部

〈大震災〉出版対策本部は、東日本大震災での支援活動に充ててきた「大震災出版復興基金」を、熊本地震支援にも充当することを決めた。
同対策本部は、2011年の東日本大震災発生直後に立ち上げられ、出版事業を通じた読書環境の復活等を掲げて活動。支援活動を中長期にわたって継続するための財政措置として、「大震災出版復興基金」を設立した。今回、熊本地震による重大な被害に直面して、構成4団体の代表による常任委員会で、復興基金を熊本地震の被災地支援にも充当することを了承した。
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