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平成14年2月20日号
主婦の友社、角川と販売業務提携を解消

主婦の友社は平成11年5月より角川書店に販売と物流を委託してきたが、このほど販売提携を解消し、4月1日から自社で発行・発売、受注・物流を行うことにしたと発表した。

2月14日に行われた記者会見で村松邦彦社長は販売提携を解消する理由として、■角川書店が主婦の友社と育児雑誌で当社と競合関係にあるベネッセと提携した、■レタスクラブを買収し、料理、お金など実用書の分野で当社とぶつかる、■提携時は角川に支社もあり、販売力に期待していたが、その後、営業を縮小した。

角川書店に営業強化を申し入れたが改善されなかった−−の3点をあげ、「11月14日の時点で解消を申し入れ、両社の常務同士で検討してきた。

12月14日に角川社長と私が会い、話がついた。

切り替えは契約の切れる4月までと申し入れたが、その後、一方的に3月末で解消を言ってきた。

これについては大変遺憾だが、受けざるを得ないと決断した。

12日、13日と取次各社に説明に歩いたが快く了解いただいた」と説明した。

4月1日以降の販売体制は、角川書店に出向していた営業社員4名が全員主婦の友社に戻り、新販売部は22〜23名と、提携以前の規模になる。

また、角川書店と半分ずつ出資して設立した・ブックメイトは、社員も含め3月末に主婦の友社に吸収する。

神田常務は「書店、取次、読者に迷惑はかけない。

商品の出し入れは4月1日に完璧にやる」と強調。

受注センターの電話番号変更などは、取次週報などを通じて徹底するとした。

インターネット受注は4月からSブックに加入する。

両社の提携解消の理由を角川社長が「利益を浸食している」と述べたという新文化の報道について、村松社長は「当社がメデイアワークスの販売を引き受けた時、最初は赤字があったが年商80億円になった時、2億6千万円の利益をあげている。

角川には130億円の売上げと、書籍10%、雑誌5%の手数料、3年間で27億円を払ってきた。

赤字というのは考えられない」と、真っ向から否定した。

主婦の友社が全国書店あてに出した挨拶状は以下の通り。

××弊社は平成11年5月1日より株式会社角川書店と販売提携し、弊社出版物の販売と物流を委託してまいりました。

昨年8月以降、株式会社角川書店からの要請により、提携内容の見直しに入りましたが合意に達せず、提携解消の協議に入り、この春に全面的解消のはこびとなりました。

弊社では、販売提携解消後、提携以前の体制に戻し、自社で「発行・発売、受注・物流」を行い、社内に新しい販売体制を構築し、全国書店様担当部門を新設いたします。

また、株式会社角川書店と協議運営してまいりました、店頭補充でお世話になっておりますブックメイト組織に関しましても、4月より弊社商品のみの補充活動に変更になります。

いま一度創業の原点に戻り、出版文化向上のため社員一同心をひとつにして社業に邁進していく所存でございます。

今後とも倍旧のお力添えを賜りますよう心よりお願い申し上げます。

主婦の友社代表取締役社長村松邦彦


くじ精算はお早めに

昨秋実施いたしました「読書週間書店くじ」で各書店様にお立て替えいただきました1等1万円、2等1千円、3等5百円、4等百円の精算受付は2月中となっています。

まだ、くじをお手持ちの書店は所定の用紙に当選券の明細、取引金融機関名、支店名、口座番号、書店名を明記の上、日書連事務局「書店くじ係」へお送り下さい。



−無題−

書店で年間購読予約雑協担当委員会と初会合書店店頭で雑誌年間購読を受け付けるシステムを実現しようとする日書連スタートアップ委員会(井門照雄委員長)は、2月15日午後3時から雑誌会館で雑協雑誌愛読月間推進特別委員会と初会合を持ち、今後、も話し合いを続けていくことで基本的に合意した。

日書連は2月5日付けで雑協に「書店における雑誌年間予約システムの促進方お願い」を送付しており、これを受けた雑協は8日の販売委員会で「雑誌愛読月間推進特別委員会」を窓口に話し合いに入ることを決めた。

この日の話し合いには同委員会の吉成俊郎(主婦と生活社)、浅井淳(文藝春秋)、高橋純夫(光文社)各委員と勝見亮助専務理事らが出席。

日書連スタートアップ委員会からは中村宣勝委員と田中次長が出向いた。

懇談では初めに中村委員が「雑誌販売は長期低落傾向が続いており、これに歯止めをかけたい。

書店店頭でも読者への声かけが減っている。

原点に帰って雑誌の注文を取りたい。

書店店頭で読者が一時払いでサービスを受けられる仕組みが必要ではないか。

出版社にもメリットがある」と、申し入れの趣旨を説明した。

これに対し雑協は、一昨年、昨年と行った雑誌愛読月間の定期購読予約サービスの結果を報告。

「店頭予約の多い雑誌はむずかしい」「専門性の高い情報誌なら定期購読が上がるのではないか」「テスト誌を決めて、できるものから取り組んではどうか」などの意見が示された。

この結果、雑協として同委員会を窓口に今後も意見交換を行っていく方針を確認した。




有害環境基本法に改めて反対を声明

自民党は今通常国会に「青少年有害社会環境対策基本法案」を提出すると伝えられているが、書協は2月12日付で「自民党『青少年有害社会環境対策基本法案』に対する意見」を発表し、改めて同法案に反対する態度を明確にした。

自民党内閣部会青少年を取り巻く有害な環境対策の推進に関する小委員会(田中直樹委員長)で検討している法案は、■事業者および事業者団体に対し、青少年有害社会環境の適正化のための協定等の締結と、「青少年有害社会環境対策協会」の設立・加入、苦情処理等の措置を求め、■主務大臣、都道府県知事は対策協会の業務への指導・監督権限を持つ「青少年有害社会環境対策センター」を設立し、各種業務を行わせる−−としている。

この点について書協は「これらを通じて事業者と事業者団体の活動への介入が可能。

思想・表現の統制に道を開く」「有害社会環境をもたらした要因を一方的にメディア環境に帰し、青少年の健全な育成を名目に、すべてのメディアを政府の管理下に置こうとするもの」と指摘して、改めて言論・出版等の表現の自由を規制する法案に断固反対を表明した。



子ども・ゆめ・読書

読書推進運動協議会など14団体でつくる「子どもの読書推進会議」(野間佐和子代表)は、3月25日午前10時から渋谷区代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで「“子ども・ゆめ・読書”全国フォーラム2002」を開催する。

政・官・民の協力で取り組んだ2000年「子ども読書年」の成果を踏まえて実施されるもの。

「読む歓び、聞く歓び、ともにいる歓び」のサブタイトルで、2001年度絵本ワールド事業、こどもと本ジョイントネット21・山口の事例紹介、河合隼雄文化庁長官の講演「子どもの可能性」、河合長官、ブックスタート支援センター松井直理事長らの鼎談「読む歓び、伝える歓び」などを行う。

入場は無料だが、参加申込制。

問い合わせは読書推進運動協議会内、フォーラム係。

■03−3260−6833。

FAX03−5229−1560。



丸の内に1600坪

丸善は東京駅丸の内北口の旧国鉄本社跡地、丸の内1丁目1街区開発計画A地区商業ゾーンに「丸善・丸の内本店」(仮称)の出店を決定した。

開店は平成16年秋。

売場面積は書籍(洋書含む)1400坪、文語150坪、ギャラリー50坪、カフェ30坪の合計1630坪。

同計画は三菱地所、日本生命、丸の内ホテルの3社が共同で開発を進めているもの。

計画によれば、丸善が出店するのは地下4階・地上17階の商業・ホテル棟の1〜4階。

1階(150坪)はベストセラー・雑誌・地図・ガイド、2階(260坪)は文芸書・文庫・新書・実用書・コミック・セルフカフェ、3階(640坪)ビジネス・経済書・社会科学・語学・コンピュータ・学参書・児童書・文具・出版サービス、4階(620坪)洋書・医学・理工学・人文科学・芸術・ギャラリー・カフェ。

営業は年中無休で、営業時間は月〜金曜7時半から22時、土曜10時から21時、日曜10時から22時となっている。

売場には書籍の相談員として「本のソムリエ」を配置、あらゆるジャンルの和書、専門性の高い洋書・洋雑誌120万冊を蔵書し、常時在庫検索を可能にするという。

また、定期セミナー開催や、ビジネス・ブティックを設置、学術・教育情報も発信していく。

初年度の売上は60億円を想定。

2月7日に行われた記者発表で丸善の村田誠四郎社長は「ビジネス・パーソンをリードする次世代型の多機能総合ブックストアがコンセプト。

丸の内地区周辺には4千社の企業に24万人が働いている。

企業、役所、法人の役に立ち、首都・東京の表玄関にふさわしい店づくりを行う。

グループ店を含め全国78店舗の旗艦店として、本店機能も持たせたい」と意欲を述べた。

日本橋店は、本店機能は移転するものの、閉店の予定はない。



第1回理事会開く

鹿児島県書店商業組合は2月5日、鹿児島書籍本社で本年度第1回理事会を開催した。

坂口洋右理事長の業界現況報告に続き、新理事3名(浜田、楠田、和田)が紹介された。

3名の父親はいずれも昨年末で退会した大正12年生まれの亥トリオ。

永年にわたり出版業界、組合をリードした大先輩だった。

理事会ではこのあと各委員長を選任し、委員会構成、年間計画を立案。

離島を数多く抱える県として入荷日数、発売日、運賃問題など活発な意見が飛び出した。

(浜田晴樹広報委員)

改善されない返品増

出版科学研究所の「出版月報」1月号によると、2001年の書籍の返品率は39・1%と前年より0・3ポイント減であった。

あまり改善できなかったのは2年連続で新刊発行点数が増加した所為とみられる。

ところが新刊発行部数は0・4%減っている。

出版社は1点当たりの発行部数を減らす分、発行点数を増やして売上げを確保しようとしているが、書店の店頭は飽和状態だからあまり陳列されることもなく返品されてしまう。

出版社が新刊発行点数を増やすのは、ある意味で泥沼にはまり込んでいるところがある。

即ち、出版物の約3割が取次、書店の取り分で、他に紙代、製本代、人件費が約3割、著者印税が約1割と7、8割の経費がかかってしまう。

2、3割の利益しかないところへもってきて、取次から支払われるのはその3分の1にすぎない。

(ほぼ日刊イトイ新聞)。

即ち、経費の4割強の入金しかない。

必然的に自転車操業的に次々新刊を発行することになる。

その結果が各社似たような企画の氾濫であり、競うように新創刊される文庫、新書である。

行きつくところは返品増による破綻ではないのか。

出版社の営業の人も、その不合理は判っていていて、「行きつくとこまで行かなくては仕方ないのでは?」と自嘲の言葉を吐く。

資金ショートを回避するための新刊発行増であるならば、無理なく資金を回転させる方策、例えば取次との取引条件の改善を考えるべきではないのか。

聞くところによると、取次と出版社との力関係によって各社それぞれ支払条件が違うようであるが、それをもう少し出版社に有利な条件に改定はできないのだろうか。

その為には原資が必要だが、大型書店の出店条件を厳しくしたらいくらかはまかなえるだろう。

小書店から厳しく取り立てているのと同じように、大書店からも厳しく取り立てるべきである。

何よりも現金化されない市中在庫が増え過ぎたのだから。

ある意味で、現在の逼塞した出版状況を招いたのは大型書店だともいえるのではないか。



7年連続で前年割れ

日販はこのほど2001年の「書店分類別売上調査」をまとめ、発表した。

これによると、2001年の調査店総合実績は前年比98・6%で、前年の96・3%を上回ったが、7年連続の前年割れとなった。

ジャンル別では、文芸書が6・2%増、コミック1・6%増、児童書0・7%増と3部門がプラスに。

児童書と文芸書は『ハリー・ポッター・シリーズ』の貢献が大きい。

コミックは前年に続いてのプラス。

書店規模別では各クラスとも前年割れながら、121坪以上店が99・2%で最も良く、次いで41〜80坪店、40坪以下店、81〜120坪店の順。

立地別では好外地が横ばい、その他は1・5%の伸び。

対照的に駅前は2・7%減、商店街は4・7%減と落ち込んだ。

客単価の平均は2000年の996・9円から2001年は1000円台に回復した。

1992年から2001年まで、この10年間の分類別売上高と、売上構成比の推移は3面に掲載した。




シンポジウム前文

人文社会科学系の専門取次として高い評価を得ていた鈴木書店は、一方で10年以上にわたって赤字経営が続き、昨年12月7日に自己破産を申請して破綻した。

文化通信社と出版ヘルメスの会は2月13日、東京の文京区民センターで緊急シンポジウムを開催。

筑摩書房・菊池明郎社長、図書館流通センター・尾下千秋社長、ジュンク堂・中村文孝池袋本店副店長、出版ジャーナリスト・村上信明氏、セゾン総合研究所・木下修主席研究員の5名が出席し、鈴木書店の破綻と書籍流通の今後について話した。



−無題−

●鈴木書店破綻について経営者「不在」の状態菊池鈴木書店は87年以来、十数年にわたって赤字を垂れ流し続け、債務超過は14億円に達した。

経営者が形式的にしか存在していない、経営者不在の状態が破綻という事態を招いてしまったと断定していい。

構造的な問題として、高正味出版社と一本正味の大書店、大学生協の狭間で粗利益が少なかったことが指摘される。

確かに人文社会科学書は高正味のものが多いが、単価も高い。

また、大書店・大学生協の取引条件は厳しいが、返品率も低い。

だからやってこれたのだが、売上が伸びなくなって赤字を出すようになったとき、新しい時代に合わせて体質改善を図らねばならなかった。

しかし、従来通りのやり方で通した。

出版社が経営に入ったときはもう手遅れで、倒産という残念な結果になった。

一会社の経営問題尾下鈴木書店の破綻を出版界が抱える構造的な問題と考えると、物事の本質が見えなくなる。

一会社の経営問題ととらえるべき。

ビジネスモデルの検証、売上高から見たランニングコストの算出、ランニングコストから見た要売上高・要人員・要設備・要システムの見直しを行い、このケースを出版業界が抱えている問題のモデルケースとして突き詰めていけば、今何をすべきか見えてくる。

経営責任と労使問題中村鈴木書店の破綻で、出版社は売り掛けのロスなど大変な被害を被っているが、書店のほうは「便利な取次が一個なくなった。

これは困った」というのが、正直な感想ではないか。

今回の件について原因はいろいろ言われているが、経営というものをまったくやっていなかったこと、労使間がうまくいっていなかったことが一番大きい。

倒産間近のとき当店に来ていた営業担当者について話したい。

私もいろいろなところから情報を聞いていたが、残念だったのはその情報を鈴木書店の営業マンが知らなかったこと。

鈴木書店が今どうなっているかを、どうして私が鈴木書店の社員に教えなければいけなかったか。

経営者側が働いている人達に対して情報公開していなかった、あるいはする必要がないと思っていたのか。

そんな状態のまま立ち直ったとしても、労使紛争が原因になるかどうかはわからないが、この取次は早晩うまくいかなくなるだろうなと思った。

生業取次店の限界村上鈴木書店は「取次会社」ではなく、経営近代化を図らなかった「生業取次店」だった。

経営実態として中堅取次にもなり得ず、にもかかわらず82年頃には従業員数は120人と小取次の範囲を越えていた。

また、専門取次と言われたが、出版社はトーハン、日販で代替可能と腹の底では思っていたのではないか。

鈴木書店は、書籍出版社にとって二大取次への対抗手段だったが、書店にとっては迅速注文調達と二大取次の隙間を埋める御用聞き、場合によっては返品の手伝いまでするという使い勝手のよさでしかなかった。

それを鈴木書店自身はどうすることもできなかった。

経営戦略の失敗木下破綻の原因はマネジメント戦略の失敗にある。

財務体質、新規顧客開拓、取引条件改善をできなかったことが大きな問題。

高正味だから粗利は少なくてもやっていけるというものではない。

小売業にとっては粗利と回転率の両方が大事で、片方だけでは営業はできても先行投資する構造にならない。

成長戦略を組めない体質だったから、競争力も落ちたのだ。

●これからの書籍流通マーケティング意識菊池現在の書籍流通システムの問題点は注文品流通が欧米に比べ遅れていること。

多くの出版社がマーケティングの意識がないまま既成のシステムに乗り、無自覚に商売を続けてきた結果である。

取次に改善を求めるだけではなく、書店は仕入れ能力を身につけ、出版社は収集・分析したデータに基づくマーケティングをやりたい。

ドイツでは注文品は24時間で届く。

これは理想形だが高いコストがかかるので、我々は3日から1週間で届く体制を目指したい。

専門取次に頼らない流通は可能。

地図、医学書、音楽書など特殊な専門取次には頼らざるをえないが、鈴木書店の人文社会科学書を一般取次に置き換えても問題はない。

取次は専門書のノウハウはそれほど持たなくていい。

情報を書店、出版社に提供し、出版物を届け、お金を回収するということを、きちんとやってほしい。

マーケティングは出版社が主体となってやるべき。

POSデータを活用し、配本、常備、売れ始めたときの重版のタイミングに生かす。

取次の配本に不満があるなら、自社の配本パターンを作ればいい。

客に合った品揃え尾下出版点数が非常に多いこと、本の寿命が短いこともあり、本に出会える機会が不足している。

TRCでは書籍流通改善の試みとして、新刊情報を入手し事前に必要部数を発注する受注生産、返品率10%以下を限度とした責任販売、重版本の買切、適所配本、図書館市場向けの専門書出版などに取り組んでいる。

自分のお客を分析して、お客に合った品揃えをすることで、出版界全体のロスを改善できる。

三者対等の取引関係中村いま出版社、取次、書店三者の構造は、まったく取引になっていない。

出版社が好き勝手なものを好き勝手な時に作って、販売会社と言われている取次店に書店というデポ(販売拠点)を使って売ってもらっているだけというのが、今の書籍流通の姿だ。

2社程度の大型書店を除き、書店は取次会社のデポでしかない。

大変な労力、資金、頭脳がいるが、取次の書店系列下支配から脱却することが必要だ。

本という形態だけにこだわらず、これからは総合メディアソフト産業に変わっていかざるを得ない。

そうなったときに恐いのは、他メディアソフト産業は「取引になっている」ということ。

出版界は特殊ではなく遅れているだけなので、他メディアソフト会社に吸収される形になりかねない。

これまでは出版社が取次、書店をうまく使ってきたが、取次、書店が流通のイニシアチブを握る時期に来ている。

リスク負担しているところが一番儲かる構図になっているのが一番正しい姿。

今の構図のなかでは出版社がリスク負担しているが、書店、取次がリスク負担するなら儲からねばおかしい。

責任販売制などは方法論であって、根幹はリスク負担するところが儲かる構図にすることだ。

書店マージン見直し村上日本の書籍流通は自立していず、雑誌流通が支えているのが実態。

いまトーハン、日販が大変なのはここ数年間、雑誌売上が落ちてきたということで、これから書籍でも利益を出していこうと思ったら、今の制度を自ら変えていかざるをえない。

鈴木書店がなくなってもトーハン、日販で代行できるのは確かだが、二大取次機構への過度の依存は出版社そのものを成り立たせなくなる。

トーハン、日販の当面の目標は書籍返品率を30%以内に抑えること。

書籍出版社は、どうしたら自社の書籍が売りやすくなるかを考えなければいけない。

書店が売りやすい状況を作ることが大前提となる。

仕入れは書店の責任だが、マージンは出版社の責任。

雑誌ではなく、書籍を売って食える書店マージンを設定すべきだ。

雑誌流通からの自立木下日本の雑誌流通は世界でナンバーワンの取引システムだが、書籍流通と取引制度に関しては後進性、前近代性が強い。

日本の書籍は適品・適量・適時の流通システムになっているだろうか、機会損失をしていないだろうか。

書籍マーケティングの現状として新刊委託幻想がありすぎ、業界三者のトータルマーケティングがうまく機能していない。

大きな問題は書籍流通が独立・自立せず、雑誌にパラサイトしていることだ。

また、正味が非常に高いこと、高い返品率に対する抑止システムがないことも業界の課題だ。



週間売行き情報

通勤電車でベストセラー本を実感します。

昨年末からは映画原作の厚くて大きい本が目に止まりました。

最近は話題のあの本の文字と色を目で追ってしまいます。

(文)(1)『世界がもし100人の村だったら』マガジンハウス4‐8387‐1361‐4……12冊(2)『声に出して読みたい日本語』草思社4‐7942‐1049‐3…8冊(3)『恐慌の罠』中央公論新社4‐12‐003233‐7……5冊”『論理力を鍛えるトレーニングブック』かんき出版4‐7612‐5975‐2……5冊”『ピープルウエア第2版』日経BP出版センター4‐8222‐8110‐8……5冊”『ゆとりの法則』日経BP出版センター4‐8222‐8111‐65冊”『まれに見るバカ』洋泉社4‐89691‐601‐8……5冊”『世界一簡単な英語の本』幻冬舎4‐344‐00140‐0……5冊”『HARRYPOTTER&THEPHILOSOPHER’SSTONE』BLOOMSBURY0‐7475‐4955‐9……5冊”『あかね空』文藝春秋4‐16‐320430‐X……5冊(11)『猛スピードで母は』文藝春秋4‐16‐320650‐7……4冊”『肩ごしの恋人』マガジンハウス4‐8387‐1298‐7……4冊(13)『日本の中世一巻』中央公論新社4‐12‐490210‐7……3冊”『盲導犬クイールの一生』文藝春秋4‐16‐357260‐0……3冊”『恋愛は自腹で。

』主婦と生活社4‐391‐12603‐6……3冊”『ハリー・ポッターと賢者の石』静山社4‐915512‐37‐1…3冊”『時代が変わった』講談社4‐06‐209980‐2……3冊(2月10日〜16日調べ)

週間売行き情報

成田憲彦氏の『官邸』は、政務秘書官時代の経験に基づいて書かれているだけに、政策が決まっていく過程等、臨場感があり、お薦めの一冊です。

(井)(1)『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』静山社4‐915512‐40‐1……11冊(2)『世界がもし100人の村だったら』マガジンハウス4‐8387‐1361‐4……9冊(3)『ハリー・ポッターと秘密の部屋』静山社4‐915512‐39‐8……6冊”『声に出して読みたい日本語』草思社4‐7942‐1049‐3…6冊(5)『ハリー・ポッターと賢者の石』静山社4‐915512‐37‐1…5冊”『日本村100人の仲間たち』日本文芸社4‐537‐25088‐75冊”『魔香録魔界都市ノワール』祥伝社4‐396‐20731‐X…5冊”『ももこの21世紀日記N,01』幻冬舎4‐344‐00153‐2……5冊(9)『ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本』幻冬舎4‐344‐00140‐0……4冊”『朝日キーワード2002』朝日新聞社4‐02‐227702‐5……4冊”『鎖の闇』講談社4‐06‐182234‐9……4冊(12)『日経経済記事の読み方2002年版』日本経済新聞社4‐532‐21562‐5……3冊”『肩ごしの恋人』マガジンハウス4‐8387‐1298‐7……3冊”『奔流』祥伝社4‐396‐20732‐8……3冊”『東日流妖異変龍の黙示録』祥伝社4‐396‐20733‐6…3冊(16)『人魚とミノタウロス』講談社4‐06‐182207‐1……2冊”『学園祭の悪魔』講談社4‐06‐182235‐7……2冊(2月10日〜16日調べ)

日販おはなしマラソン

日販は1月26日、東京地区(一部埼玉)の11書店で読み聞かせ会「おはなしマラソン」を開催、合計442名(子ども270名、大人172名)が参加した。

オリオン書房ノルテ店(立川市)では、有志によるグループ「オリオン書房読み聞かせ会」を結成。

メンバー8人が交替で実演を担当し、今回は絵本、紙芝居、手製の大型絵本、最後に3人で「だんまりくらべ」のお芝居を上演した。

盛りだくさんの内容に参加者も大いに楽しんでいた。

八重洲ブックセンター恵比寿三越店(渋谷区)では、ボランティアグループ「おはなしトロッコ」の5人が実演を担当。

導入の手遊びから、様々な仕掛けがある手製布絵本や指人形を用いたおはなしで楽しんだ後、絵本2冊の読み聞かせを行い、パネルシアターを使ったおなはしで終了と多彩な内容だった。

井上書店(昭島市)では「国立おはなしの会」「秋川絵本とお話しの会」のメンバーが実演を行った。

小さい子どもが多い場合に備えて用意した紙芝居、指人形が好評で、「もっと読んで」と声があがった。

このほか、ブックスゴロー砧店(世田谷区)TSUTAYAサンストリート亀戸店(江東区)蔦屋ブックガーデン浜田山店(杉並区)ハタヤ書店(三鷹市)かじか書房学園町店(練馬区)正育堂書店稲城店(稲城市)TSUTAYA福生店(福生市)芳林堂書店所沢店(所沢市)で実施され好評を博した。

各書店では2月、3月も第4土曜日を中心に「おはなしマラソン」を開催する。



新規会員と購入者へプレゼント企画

トーハンが運営する書籍通販サイト「e−hon」は2月、3月に合計120名に景品が当たる“ダブルチャンス”キャンペーンを実施する。

この企画は、キャンペーン期間内に入会した新規会員の中から2千円の図書券を、また購入者にはオリジナルブックカバー(文庫版革製)を、それぞれ抽選で各月30名にプレゼントするもの。

「e−hon」は新聞の書籍広告との連動企画を積極的に展開しており、キャンペーン期間中も全国紙での告知等でサイトへの誘導を図り、新規会員の獲得と受注拡大をねらう。



読売新聞とタイアップでミステリーBF

日販は、読売新聞社とタイアップしたオリジナル企画ブックフェア「ミステリーブックフェア真冬のミステリージャック2002」を、2月中旬から3月中旬まで全国650書店で開催する。

ミステリーはベストセラーランキングの常連となっている人気のジャンル。

フェアでは売れ筋ミステリーを揃えることで店頭を活性化し、ファンのさらなる拡大をめざす。

今回は、人気作家の作品とともに協賛出版社と日販が精選したタイトルを集め、平台用・棚用の2セットを用意して展開する。

実施内容は次の通り。

▽主催=ミステリーブックフェア実行委員会▽後援=日本推理作家協会、読売新聞社、日販▽協賛出版社=講談社、光文社、祥伝社、徳間書店、原書房、双葉社、二見書房▽セット内容=Aセット(平台用)42点255冊、予価23万8710円。

Bセット(棚用)31点34冊、予価2万5714円。

▽販売条件=4カ月長期委託▽拡材=オリジナルポスター、ポップ、フェア帯フェア帯に付いている応募券(単行本用帯は1枚、新書・文庫本用帯は3枚)を送ると抽選で105名に豪華商品が当たるプレゼントを実施する。



海外含め414万編応募

毎日新聞社と全国学校図書館協議会が共催する「青少年読書感想文全国コンクール」の表彰式が2月8日午後1時から丸の内の東京会館で行われた。

第47回を数える今年のコンクールには海外の日本人学校も含む2万8556校、414万7330編の応募があり、最優秀作品に贈られる内閣総理大臣賞に入間市立藤沢北小学校1年砂田梨早ちゃんなど6名が選ばれたほか、文部科学大臣奨励賞、毎日新聞社賞、全国学校図書館協議会長賞、サントリー奨励賞など各賞が贈られた。

倉敷市立万寿小学校3年の渡邊真衣ちゃんは2年連続の総理大臣賞受賞となり「大好きな本を読んで2回も賞をもらえることは幸せ。

今、夢中になっているのは『ハリー・ポッター』です。

初めて出会う本は私の知らない世界を教えてくれます。

今日はありがとう」と受賞のあいさつを行った。

今年で7回目の出席となる皇太子殿下は「これほど多くの若い人々が、日頃から本に親しみ、素晴らしい感動を感想文に表現していることを喜ばしく思います。

昨年12月に子供が生まれた私たちは、父親、母親としては新入生ですが、皆さんが今後とも読書を通じて豊かな感性を育まれることを希望します」と、お祝いのお言葉を述べた。



催し

◇「川合玉堂展」講談社野間記念館(東京都文京区)が開館2周年企画として3月30日から5月26日まで開催。

入館料一般500円、中・高・大学生300円、小学生以下無料。

日本独自の山水画を志向し、やがて水墨や鮮やかな色彩による独特の風景画を確立させた川合玉堂。

その作品「渓村秋晴」「芦間之舟」「渓山月夜」などを展示する。

開館時間は午前10時〜午後5時。

月・火曜日休館(祝休日の場合はその翌日)。

同時展示は「日本のうた、ふるさとのうた」。

なお3月24日までは「少年倶楽部展」を開いている。



新刊紹介

◆『病院患者図書館』菊池佑著、出版ニュース社刊、A5判上製366頁・本体2500円。

日本病院患者図書館協会会長として、病院図書館の調査・研究・普及運動を続けている著者の25年の論文集。

日本の最新情報だけでなく、各国の病院図書館を実地見聞した詳細なレポートを収めている。



人事

☆実業之日本社(2月1日付)雑誌部長(販売本部雑誌部次長)宮下勝美池永秀生雑誌部長は教育図書出版部長に就任した。




70年代をテーマに復刊フェア

出版社8社(岩波書店、紀伊國屋書店、勁草書房、東京大学出版会、白水社、法政大学出版局、みすず書房、未來社)が共同で取り組んでいる復刊フェア〈書物復権〉は、第6回を迎える今回、1970年代の書籍を取り上げる。

テーマは「20世紀の『秋』−−70年代の豊かな果実」と題し、各社の品切れ書から主として70年代に刊行され、かつ品切れ期間の長い書籍という基準でセレクトした。

復刊候補80点のリストを1月下旬発行の第1号リーフレットに掲載、ハガキとインターネットで読者からのリクエストを集約して3月中旬に復刊書目を決定する。

書名は4月中旬発行の第2号リーフレットに掲載し、5月から書店受注を開始。

6月上旬に共通帯を巻いて一斉発売する。



本屋のうちそと

ふくろ、袋中に物を入れて、口をとじるようにした入れ物。

紙、布、革などで作る。

〈広辞苑より〉ふくろの話1、呪縛レジが急に忙しくなった、慌てて袋を取ろうとすると、ノリがくっついてて3枚取れてしまう、早くやらねばとあせると下の2枚が下に落ちた、レジはますます忙しく袋を拾う暇が無い、また数枚落ちた、困った状態だ、書店人として袋を踏むことは許されない、本屋の踏み絵だ、もう一歩も動けない、その時休憩を終わった社員が助けてくれた、その瞬間だけ彼女がマリア様に見えた。

ふくろの話2、油断レジ回りにパンフレットが集まってくる。

〇〇全集のパンフ多すぎて減りません、「じゃ袋づめにして」。

育児の〇〇もう出てます、「そうか、袋に入れて」。

新刊案内新しいの来ました、「古いの袋づめね」。

映画の割り引き券、居酒屋のドリンクサービス券、カラオケ2時間無料券、店のアドレス用紙、社長宛の苦情ハガキ、何でもかんでも袋づめだあ。

〇〇全集予約入りました、育児の〇〇客注です、店のアドレスにオーダー入りました、社長宛にお客様から礼状が届いたそうです。

すごいねえ、やっぱり本屋の袋っていうのは宣伝効果がすごいねえ。

店長、袋の中のことで苦情が入っています。

「あんたが店長なの、何で私の袋にだけ結婚相談の案内がいつも入ってるのよ〜」……(たに)
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