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平成29年9月15日号
粗利30%獲得運動を推進/組合員数減少対策が課題/関東ブロック会

日書連関東ブロック会が9月5日、神奈川県書店商業組合の設営により横浜市中区の中華街「華正樓本店」で開かれ、会員の茨城、群馬、埼玉、神奈川、千葉の各組合の役員ら総勢24名が出席。栃木組合は7月に杉山和雄理事長が死去したため欠席した。鈴木喜重会長(千葉県書店商業組合理事長)は書店粗利益30%獲得運動を一致団結して推進し、中小書店の生き残りの道を探る考えを示した。各県組合からは組合員数減少など山積する課題について報告が行われた。
神奈川組合・水越孝司常務理事の司会で進行し、同・井上俊夫理事長の開会の辞に続き、鈴木会長があいさつした。
鈴木会長は粗利益30%以上の獲得を目指す日書連の運動に言及。「かつては粗利益が30%になれば異業種や大手の出店が増えて中小書店は苦境に陥るという意見がかなりあり、長いこと低い粗利益でかまわないという気持ちでやってきた。しかし、売上不振が原因で閉店を余儀なくされる書店が全国で相次ぐ現状に危機感を感じ、粗利益30%獲得の主張を明確に打ち出すことにした」と説明。「関東ブロック会も粗利益30%獲得の運動を推進する。関東武士が結束して鎌倉幕府を作ったように、関東ブロック会も大同団結して出版業界をリードしていこう」と呼びかけた。
続いて日書連の石井和之事務局長が日書連活動の現状を報告。粗利益30%獲得を目指す運動について、「4年前に日書連舩坂会長が就任した時、外商雑誌買切で書店収益を改善する方針を示したことが始まり。報奨金やバックマージンで30%を確保したいが、雑誌販売が落ち込む中、クリアしなければならない課題が多い」と指摘し、全国小売書店経営実態調査報告書に基づき作成した要望書をもって主要出版社や取次を訪問、書店収益の改善を求めていくなど、今後の運動方針を説明した。
また、出版物への軽減税率適用、万引防止対策の取り組みについて報告した。
このあと、各県組合から以下の通り活動報告と提案が行われた。
▽茨城組合・池田和雄理事長=「この5年間で44店が脱退と組合員の減少が続いている。組合財政に直結する問題のため、苦渋の決断で賦課金の一部値上げを承認した。公立図書館や小中学校図書館への納品・装備の状況、値引き問題、TRC問題等についてアンケート調査を実施する」
▽群馬組合・鹿沼中理事=「組合員数を増やすため未加入店に働きかけていく。TRC対策で各県の取り組みを知りたい」
▽埼玉組合・吉田矩康理事長=「組合加入書店の減少が続いている。地元の書店がどんどんなくなり、組合活動が困難になっている。昭和37年から毎年、組合から福祉施設に児童書を寄贈し、県と良好な関係を築いている。県立図書館への納入など厳しい状況だ」
▽千葉組合・中島浩副理事長=「県民手帳や県発行刊行物の斡旋など組合員に利益となる施策に取り組んでいる。県立図書館との取引で、今年になって県から入札をしたいという話が出てきた。他組合の事例を聞いて、今後の対応に活かしたい。5月には、『平成29年度学校図書館整備施策に関する予算化のお願い』と題した文書を、県下80市町村の教育委員会教育長宛に提出した」
▽神奈川組合・井上理事長=「dマガジンなど定額読み放題サービスについて各地区の発売日に合わせた配信を行うなどの枠組み作りを求める決議を採択した。雑誌は売上が大きく落ち込み、返品率も高止まりしている。中小書店はますます経営が困難になっていく。何とかしなければならない。アマゾンについても研究しなければならない。書店経営の環境改善について議論し、街の本屋が継続できる道を模索したい」
議事終了後、横須賀市・金文堂信濃屋書店社長で郷土史家の山本詔一氏が「ペリー来航と神奈川」と題して講演し、最後に懇親会を行った。

春の書店くじ立て替え金を振り込みました

今春実施した「2017春の書店くじ」で各書店にお立て替えいただきました1等1万円、2等千円、3等5百円、4等百円の清算業務は終了いたしました。入金をご確認くださいますようお願いいたします。
日書連書店くじ係

万引防止対策は業界全体で/アマゾン伸長に危機感もって/神奈川総会

神奈川県書店商業組合は8月25日、横浜市中区の平和会館で第40回通常総会を開き、組合員97名(委任状含む)が出席。井上俊夫理事長(井上書房)は、万引防止対策やアマゾン研究に取り組み、中小書店の経営が成り立つ環境整備を推進、組合員数減少に歯止めをかけたいとの活動方針を示した。
総会は水越孝司常務理事(水越書店)の司会で進行し、筒井正博常務理事(伊勢治書店)の開会の辞に続き、井上理事長があいさつ。「第40回目の総会を迎えた。40年前は県組合員数592店、県組合から日書連に理事5名を出していた。現在、県組合員数は98店、日書連理事は1名となった。これ以上の組合員数減少を止めるため、書店経営を続けられる環境作りの活動をしていきたい」と述べた。
続いて村上弘一副理事長(村上書店)を議長に選出して議案審議を行い、平成28年度事業報告、決算並びに監査報告、平成29年度事業計画案、予算案などすべての議案を原案通り承認可決した。
事業報告で井上理事長は、「万引防止出版対策本部」を立ち上げ、日書連を始め業界6団体が参加する方向で進めていることに言及し、「万引対策は書店だけではなく出版業界全体の問題。万引ロスで書店経営は打撃を受けており、日書連が重要課題として取り組むのは当然だが、業界三位一体の考え方で、出版社や取次にも協力をお願いすることを踏まえた運動が必要」との考えを示した。
また、アマゾン問題について、「フランスではアマゾンに対する法律を国が作り、書店を守っている。我々ももっと危機感を持つべき。アマゾンがどうやって売上を伸ばしているのか、研究しなければならない」と述べた。
総会終了後、会場を中華街「華正樓本店」に移し、出版社、取次などを交えて懇親会を開催。あいさつに立った井上理事長は「元日書連会長の松信泰輔氏(有隣堂)は業界三位一体でコミュニケーションをとって盛り上げていこうと言っていた。組合員が一致団結して本を売っていきたい。店頭でお客様一人ひとりに気持ちを込めて接し、街の本屋として頑張っていく」と意気込みを語り、日販横浜支店・村松利尚支店長が「書店、出版社、取次の力を最大限に合わせれば、まだまだ売上は作れる」と述べ、乾杯の音頭をとった。

宮脇、西尾両代表理事が再選/香川組合平成29年度通常総会

香川県書店商業組合は8月5日、高松市のホテルパールガーデンで平成29年度通常総会を開催、組合員25名(委任状含む)が出席した。
総会は高木事務局長の司会で始まり、西尾文士代表理事会長が日書連の活動内容を報告。宮脇範次代表理事理事長があいさつし、県立図書館の入札はTRCの原価割れ入札により7年連続で対応できなかったことを中心に経緯を説明した。
続いて宮脇理事長を議長に選任して議案審議。平成28年度事業報告、決算報告、監査報告、平成29年度事業計画案、予算案、経費の賦課額及び徴収方法など全ての議案を原案通り可決承認した。
任期満了による役員改選では、従来通り代表理事2名を再選。代表理事理事長に宮脇氏、代表理事会長に西尾氏を決定した。香川県中小企業団体中央会事務局長の丸山市郎氏が祝辞を述べ、総会を終了した。

[香川組合役員体制]
▽代表理事理事長=宮脇範次(宮脇書店)▽代表理事会長=西尾文士(西尾誠文堂)▽副理事長=松本周平(ブックス三条)▽専務理事=政本公男(員外理事)
(政本公男広報委員)

「春夏秋冬本屋です」/「司書との交流、全国に広がる」/大分・おおくま書店店長・大隈智昭

7月15日号に書いたエッセイ「司書全員と友達になりたい」を、偕成社の藤坂康司さんがフェイスブックに投稿してくださった。おかげで市外どころか県外の司書さんたちとも友達になれた。その1人、埼玉県立春日部女子高司書の木下通子さんが6月に『読みたい心に火をつけろ!』(岩波ジュニア新書)を出版したので読ませてもらった。これが面白い。市内の司書さんたちにも薦めようと思っている。
7月20日、21日の2日間、大分市内で開かれた小中学校・公共図書館向け展示会「児童図書・優良図書展示会」に参加した。小中学校の司書は9割、市立図書館から2人、支援学校の司書も参加。皆さんと会話を楽しんだ。トーハン図書館事業部の末弘さんからの情
報によると、昨年の販売に比べて1・4倍の伸びになったという。20日が1学期終業式と重なっていたので過去最高の昨年には勝てないと思っていたが、今年度から別府市教育委員会が後援に加わったことが好い結果を生み出したようだ。
そしてもう1つ。「中学校・高等学校ビブリオバトル大分」が今年も11月5日に大分県立図書館で開かれることを高校の図書館司書さんから教えてもらった。大分県の本好きの本屋さんは是非足を運んでほしい。学生たちの好きな本への純粋な思いが聞けて、本を売る側にとっても勉強になりますよ。

河出書房新社『源氏物語上』増売に取組み/ホームページ作成に着手/東京理事会

東京都書店商業組合(舩坂良雄理事長)は9月5日に東京都千代田区の書店会館会議室で定例理事会を開催した。
舩坂理事長は、7月31日に「渋谷署管内書店万引き防止連絡会」が発足したことを説明。「渋谷駅周辺の書店と新古書店が参加したのは非常に大きなこと。競合店同士でも万引は共通の問題。書店間でどのように万引防止の連携を取っていくか、協議を重ねていく」と述べた。
理事会の主な審議・報告事項は以下の通り。
〔総務・財務委員会〕
11月3日~5日開催の第27回神保町ブックフェスティバルについて、出品を希望する支部及び青年部はワゴン台数を9月25日までに事務局へ連絡するよう要請した。
10月6日に箱根の出版平和堂で行われる「第49回出版平和堂功労者顕彰会」について説明、参加希望者は事務局まで知らせてほしいと求めた。
東京都最低賃金(地域別最低賃金)が改定され、10月1日から26円引き上げられて時間額が958円になることを報告した。
〔事業・読書推進委員会〕
河出書房新社「日本文学全集」の掉尾を飾る『源氏物語上』(角田光代訳)について担当者が来訪し、「とにかく読みやすく、感情表現が豊かな現代語訳」と特徴を説明して店頭での展開を呼びかけた。また、『僕はロボットごしの君に恋をする』(山田悠介著、10月21日発売予定)について、豪華制作陣によるアニメーション・ムービーを作成する〝僕ロボ〟プロジェクトを説明。ムービーは発売日から10月31日まで企画参加書店店頭のみの独占公開とすることを話した。
青幻舎からは、現在実施中の『携帯東京古地図散歩浅草編/丸の内編』『東京古道探訪』増売企画について担当者が説明を行い、更なる参加を呼び掛けた。増売対象期間は10月31日まで。
この他、白揚社『変貌する都市の記録』の企画紹介があった。
「読者謝恩図書カード」は20口の協賛を目標に、現在出版社に協力要請を行っていると説明した。販売開始は12月1日を予定する。
〔指導・調査委員会〕
組合ホームページの制作についてミツバ綜合印刷に設計を依頼、見積金額を理事会に諮り承認された。今後具体的な掲載内容を検討していく。
東京万引き防止官民合同会議主催の第8回「万引き追放SUMMERキャンペーン」が8月2日に文京シビックホールで開かれ3名が出席したと報告。また、9月19日にグランドアーク半蔵門で開かれる第4回「万引き防止シンポジウム」に小林副理事長が出席すると報告があった。

日書連のうごき

8月15日公取委取引企画課訪問に舩坂会長、柴﨑、本間両副会長、公取協・元永専務理事が出席。
8月21日出版再販研究委員会に舩坂会長、本間副会長が出席。読書推進運動協議会野間賞一次選考会に事務局が出席。
8月22日全国中小企業団体中央会月例研修会に事務局が出席。
8月23日消費者庁表示対策課訪問に公取協・元永専務理事が出席。
8月25日JPIC読書アドバイザー養成講座開講式に舩坂会長が出席。
8月28日万引防止出版対策本部打合会に事務局が出席。全国中小小売商団体
連絡会に事務局が出席。
8月31日『出版再販・流通白書』事務局打合せに事務局が出席。

SJ図書カードの促進図る/児童書セットを積極展開/富山総会

富山県書店商業組合(丸田茂理事長)は8月25日、富山市電気ビルで第30期通常総会を開催し、組合員31名(委任状含む)が出席した。
総会は丸田理事長を議長に選出して議案審議を行い、第30期事業報告、収支決算、役員改選、第31期事業計画、収支予算案など全ての議案を原案通り可決承認。役員改選では、山谷治(山谷書店)、山田繁人(山田書店)両氏を新理事に選出した。
第31期事業計画案は以下の通り。
①サン・ジョルディの日の推進企画として、組合員の販売促進のためにオリジナル図書カードの作成・販売を実施する。実施時期を1ヵ月早めて、新学期プレゼント用として利用促進を図る。今まで約10絵柄のカードを作成しており、現在は、氷見の梅、黒部の桜、秋の立山、城端の桜、朝日町舟川の桜の5種類ある。富山県に立ち寄った際、最寄りの書店で購入してもらうよう促進する。
②日本児童図書出版協会加盟社が刊行した選りすぐりの199点199冊、2017年度「心にのこる子どもの本秋・冬セール」のセットを積極的に展開していく。
③出版文化産業振興財団の読書推進事業と連携して講演会等の読書推進イベントを企画・実施する。
④日書連や出版物小売業公正取引協議会に出席し、意見具申を行う。
(澁谷英史広報委員)

訃報

久住邦晴氏(くすみ・くにはる=元日本書店商業組合連合会理事、元北海道書店商業組合理事長、元くすみ書房代表取締役社長)8月28日、肺がんのため死去、66歳。お別れ前夜の会(通夜)は同30日、お別れの会(告別式)は同31日、札幌市豊平区のむすめやホール平岸で行われた。喪主は長女久住絵里香さん。
07年から13年まで日本書店商業組合連合会理事、北海道書店商業組合理事長を務めた。
くすみ書房では「なぜだ!?売れない文庫フェア」などユニークな企画を次々と仕掛け、「本屋のオヤジのおせっかい『中学生はこれを読め!』」は北海道をはじめ全国の組合にも広がった。

JPIC読書アドバイザー養成講座開講式/「万引は書店経営に深刻なダメージ」日書連・舩坂会長が訴える

出版文化産業振興財団(JPIC、肥田美代子理事長)は8月25日、東京・新宿区の日本出版クラブ会館で第25期JPIC読書アドバイザー養成講座の開講式を開催した。
今期は出版業界関係者や図書館関係者、教員、会社員、主婦ら全国32都道府県の100名が受講。出版業界関係者は13名で、内訳は出版社5名、取次2名、書店5名、その他1名。来年3月までのスクリーニングとレポートに取り組み、読書や出版について体系的に学習する。
開講式ではJPICの小柳貴史専務理事があいさつした後、来賓を代表して日書連・舩坂良雄会長が受講生に激励の言葉を送り、書店を取り巻く厳しい経営環境について話した。
舩坂会長は、8月24日の朝日新聞に掲載された「書店ゼロの街2割超」の記事を紹介し、「このままだと書店のない市町村がもっと増える可能性がある。行政と本屋が一緒になって役所の一角に本屋を開いたり、青森県八戸市のように税金を使って本屋を直営するなどの動きが出ており、今後も新しい試みが増えていくだろう。『街には本屋が必要』という声が広がっていかないと行政は動かない。日書連も一緒に手伝っていきたい」と述べた。
また、万引問題に触れ、舩坂会長の地元である東京・渋谷周辺の書店が万引被害や犯人情報を共有し、区や警察と連携して万引対策を行う「渋谷署管内書店万引き防止連絡会」を発足したことを説明。「書店が手を取り合って、万引被害を最小限に抑えるため協力している。得た成果を東京、全国へと広げていきたい」と、万引防止の重要性を強調した。
さらに、「週刊新潮」8月31日号に掲載された「メルカリは泥棒市場だ」と題した記事を紹介し、「徳島の書店・平惣で大量の万引が発生。795冊、110万円の本が盗まれたという。社員が転売先を調べたところメルカリを使っていた。万引は軽く見られているが刑法の窃盗罪。本の粗利益は22、23%で、1冊の本を万引されると、たくさんの冊数を売らないと取り戻すことができない。平惣の被害金額は大変なことで、1ヵ月の売上がほとんど消えてしまう。書店経営に深刻なダメージを与えている万引問題に関心を持ってほしい」と訴えた。

鈴木のりたけ&ヨシタケシンスケフェア/トーハンが展開

トーハンは、店頭活性化プロジェクトの企画として、絵本作家「鈴木のりたけ×ヨシタケシンスケ」関連の絵本・雑貨・文具・雑誌を集めたポップアップショップを、9月1日~10月31日の期間に全国約1000書店の店頭で展開している。雑貨・雑誌を併売することで相乗効果を図り、絵本の販売促進を狙う。
絵本フェアとして、両氏の作品の中から大人にも人気の絵本を各6点ずつ合計12点セレクトし、ポップアップショップ内に展開。購入者に両氏のイラスト入りオリジナルメッセージカードをプレゼントする。また、両氏の対談特集を掲載する「MOE」10月号(白泉社)をポップアップショップ内で併売する。また、トーハンのMVPブランドと連動し、新商品「ヨシタケシンスケ描き下ろしデザイントートバッグ&文具」(発売元・PHP研究所)を併売する。
[フェア対象商品]
▽鈴木のりたけ=『しごとば』『たべもんどう』『ケチャップマン』(ブロンズ新社)、『す~べりだい』『すなばばば』(PHP研究所)、『とんでもない』(アリス館)▽ヨシタケシンスケ=『りんごかもしれない』『このあとどうしちゃおう』(ブロンズ新社)、『りゆうがあります』『ふまんがあります』『なつみはなんにでもなれる』(PHP研究所)、『つまんないつまんない』(白泉社)

雑協、月刊誌“とって置き”キャンペーン/参加書店を募集/10月1日から2ヵ月間実施

日本雑誌協会の次世代雑誌販売戦略会議は「月刊誌〝とって置き〟キャンペーン」を実施する。昨年まで17年間、夏の雑誌愛読月間に実施してきた「年間定期購読キャンペーン」に代わる、雑誌増売と店頭活性化の新しい試み。店頭での都度払いによって取り置きをしてもらう仕組みのため、読者の来店動機につながる。
このキャンペーンは、期間中に全国の参加書店店頭で定価500円以上の対象誌(別掲)を購入し、次号からの取り置きを希望する新規購読者にスタンプカードを配布。同一誌を5号連続で購入し、5つスタンプがたまった読者に図書カード500円分を進呈するもの。スタンプカード配布期間は10月1日~11月30日。対象誌は30社60誌。外商や配達分は対象とならない。
雑協は取次各社を通じて8月中に参加書店を募集していたが、このほど書店の参加登録を9月末日まで延長。日書連からも参加を広く呼びかけることにした。問い合わせ・申し込みは取引取次店まで。

「月刊誌〝とって置き〟キャンペーン」対象誌
「アサヒカメラ」(朝日新聞出版)、「デジタルカメラマガジン」(インプレス)、「BikeJIN」(枻出版社)、「きょうの料理」(NHK出版)、「andGIRL」(エムオン・エンタテインメント)、ハーモニィRomance」(宙出版)、「レタスクラブ」(KADOKAWA)、「ムー」「アニメディア」「声優アニメディア」「実践障害児教育」「CAPA」「GetNavi(ゲットナビ)」「ル・ボラン」「メガミマガジン」(学研プラス)、「経済界」(経済界)、「With」「ViVi」(講談社)、「HERS」(光文社)、「月刊ゴルフダイジェスト」(ゴルフダイジェスト社)、「オプション」「スタイルワゴン」「FUDGE」「GOLFTODAY」「GOOUT」(三栄書房)、「FIGAROjapon」(CCCメディアハウス)、「エクラ」「マリソル」「バイラ」(集英社)、「ar」「LEON」(主婦と生活社)、「ゆうゆう」「ジゼル」(主婦の友社)、「サライ」「CanCam」(小学館)、「新潮45」(新潮社)、「家庭画報増刊家庭画報プレミアムライト」(世界文化社)、「ダイヤモンドZAi」「CARandDRIVER」(ダイヤモンド社)、「日経ウーマン」「日経ビジネスアソシエ」(日経BP社)、「メンズクラブ」「ヴァンサンカン」「エル・ジャポン」「婦人画報」「ハーパーズバザー」(ハースト婦人画報社)、「Fine」「FINEBOYS」「Safari」(日之出出版)、「ESSE」「MAMOR」(扶桑社)、「月刊スカパー別冊韓流ぴあ」(ぴあ)、「PRESIDENTWOMAN」「Dancyu」(プレジデント社)、「文藝春秋」(文藝春秋)、「テニスマガジン」(ベースボール・マガジン社)、「ポパイ」「ギンザ」「&プレミアム」「カーサブルータス」(マガジンハウス)

7月期販売額10・9%減/書籍6・2%減、雑誌15・0%減/出版科研調べ

出版科学研究所調べの7月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比10・9%減となった。
部門別では、書籍が同6・2%減、雑誌が同15・0%減。雑誌の内訳は、月刊誌が同17・1%減、週刊誌が同6・1%減。7月期は土曜休配日が2日あったため、特に雑誌のマイナスへの影響が大きかった。
返品率は、書籍が同0・2ポイント減の42・0%、雑誌が同3・4ポイント増の46・2%。雑誌の内訳は月刊誌が同4・2ポイント増の47・8%、週刊誌が同0・4ポイント増の39・5%。月刊誌の返品率が高く、中でもコミックスやムックの返品増が目立つ。
書店店頭の売上は、書籍が約2%減。学参・辞典は約3%増、児童は約2%増と引き続き好調。文庫本は住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉文庫)、湊かなえ『豆の上で眠る』(新潮文庫)などのヒット作の影響で前年並みとなり、3ヵ月連続で堅調に推移した。
雑誌は、定期誌が約8%減、ムックが約11%減、コミックスが約7%減。コミックスは『キングダム』(集英社)、『七つの大罪』(講談社)など大物新刊の発売で、3ヵ月連続の2桁減は免れた。

書籍・CD・ビデオ・楽器卸、実店舗不振で売上高1・2%減/日経MJ「16年度卸売業調査」

日経MJは8月2日号で「第46回日本の卸売業調査」の結果を発表。2016年度の全業種の売上高は前年度比0・1%減、営業利益は10・6%減と2年ぶりの減収減益となった。
この調査は、消費財を中心とした卸売業を行う企業929社を対象に、依頼状を郵送して行ったもの。有効回答企業は566社。商業統計、大型小売店の売場構成などを参考に、独自に13業種に分類。該当しない企業は「その他」とした。
16年度の調査では、訪日客の需要失速や根強い節約志向などから、全13業種のうち11業種で減収となった。日用品・医療用品卸が4・8%増となったほか、売上高全体の4割を占める食品卸は2・7%増と好調だった。一方、時計・貴金属卸は6・7%減、繊維卸は6・0%減と前年を割り込んだ。営業利益がマイナスとなったのは6業種。
書籍・CD・ビデオ・楽器卸の売上高は1・2%減少した。営業利益は1・1%増、経常利益は0・8%増、税引後利益は31・7%増。「スマートフォンの普及に伴い、ネット通販や電子書籍の利用が増える一方、実店舗で買い物をする消費者は減っており、市場環境は厳しさを増す」と同紙は分析している。
主な扱い商品が「書籍」の企業の売上高順位は、①日販(売上高6244億2200万円、売上高伸び率2・4%減)、②トーハン(4759億700万円、2・6%減)、③大阪屋栗田(802億円、16・8%増)、④図書館流通センター(428億5500万円、7・4%増)、⑤日教販(273億5700万円、0・9%減)、⑥ユサコ(58億6000万円、3・7%減)、⑦春うららかな書房(38億4900万円、11・1%増)。
売上高トップの日販は2・4%減と4期連続の減収となった。書籍は好調だが、雑誌が不振。物流コスト増加などで純利益は51・9%減だった。今年6月にアマゾンジャパンが一部取引を打ち切り、業績への影響が懸念される。
2位のトーハンも2・6%減と3期連続の減収となったものの、販管費の圧縮などで6・6%の営業増益を確保した。ただ、主要物流会社から値上げ要請が相次いでおり、今後、物流コスト増加が業績を圧迫する可能性がある。
芥川賞は沼田真佑氏『影裏』、直木賞は佐藤正午氏『月の満ち欠け』/第157回芥川賞・直木賞贈呈式

第157回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の贈呈式が8月25日に東京都内のホテルで開かれ、芥川賞の沼田真佑氏(受賞作『影裏』文學界5月号)、直木賞の佐藤正午氏(同『月の満ち欠け』岩波書店刊)にそれぞれ賞が贈られた。
芥川賞選考委員の山田詠美氏は、「ある人間に出会った前と後ではっきり人生が変わる瞬間を経験した人は少なくない。その境目のところでこぼれてくる言葉を拾い上げ、そこに暗い影と明るい光が落ちてくるような、そんな感じの小説だ」と受賞作を称賛した。
受賞の沼田氏は「自分はデビューして4ヵ月足らずの若輩者だが、1つだけ方針を立てた。それは質素に暮らすということ。明日からはまたシンプルな暮らしに戻る」とあいさつ。会場に招いた親族や知人について、「自分が腐りかけたときに一緒に飯を食ってくれたり、自暴自棄になり弱くなりかけたときに長電話に応じてくれたり、金がない時に金をくれた方々に、受賞で少しお礼をすることができた」と語った。
直木賞選考委員の伊集院静氏は「非常によくできていて、文章、構成力、登場人物の陰影が群を抜いていた。死んでまた生まれ変わりを繰り返す女性を描いた作品で、人間の死の形とは何なのかということを書いたのではないか」と述べた。
受賞した佐藤氏は体調不良のため式を欠席し、担当編集者がメッセージを読み上げた。佐世保市在住の佐藤氏はこの日が62歳の誕生日で、メッセージでは「佐世保で誕生祝いをしているわけではありません」と前置きし、「作家はこの年になると体のあちこちにガタがくる。僕も体力的な不安を抱えおり、慣れない長旅が原因で仕事ができなくなるのでは元も子もない。これからも頑張って仕事を続けなさいという励ましで賞をいただけたと思う。物を書く仕事を続けること以外に、直木賞という得難い贈り物へのお返しの方法はない」とお礼を述べた。

参考図書

◇『集英社90年の歴史』
集英社は、昨年8月に創業90周年を迎えたのを記念し、『集英社90周年の歴史』を刊行した。
集英社は1997年に『集英社70周年の歴史』を編纂しており、今回は97年から2016年までの20年間を中心に同社の歴史をまとめた。第1部「集英社この20年」では、この間の出来事をジャンルや部署ごとに構成、話題作やイベントシーンなどを掲載する。第2部「年表1997年~2016年」では、年ごとに出来事や出版物の発行日、その年の正月新聞広告などを掲載している。

中央社、減収減益の決算/雑誌、コミックスの低迷響く

中央社は8月18日、東京・板橋区の本社で定時株主総会と取締役会を開き、平成28年度(平成28年6月1日~平成29年5月31日)決算書案、役員人事案などを承認した。
平成28年度の売上高は前期比1・7%減の226億1077万円となった。内訳は、雑誌が同5・2%減の129億9419万円、書籍が同0・2%減の83億2647万円、特品等が同35・7%増の12億9011万円。不動産収入、業務受託収入、その他収入を合計した総売上高は同1・6%減の228億608万円となった。
雑誌部門のうち、コミックスを除く雑誌は同6・0%減、雑誌扱いコミックスは同4・6%減。定期雑誌の売上減少に加え、前期下半期の大ヒットアニメ関連売上の不足分をカバーできず、雑誌全体で前年を下回る結果になった。
書籍部門は、文庫・ライトノベルの減少傾向が続いたが、児童書・学参などが好調で、通期では微減にとどまった。特品部門は、通常の新刊に加え、専門店向けの特装版商品の増加や専売品の開発が貢献し売上が伸びた。
返品率は同1・7ポイント増の31・0%。取引書店と返品減少の取り組みを行ったが、平成21年度以来7年ぶりに30%を上回った。内訳は、雑誌が同2・0ポイント増の31・2%、書籍が同1・8ポイント増の33・0%、特品が同0・6ポイント増の11・6%。
経費面では、上昇傾向にある運賃及び荷造費は前期を上回ったが、人件費を含む営業費は減少。販売費及び一般管理費の合計は前期と同水準を維持した。この結果、営業利益は同10・0%減の3億401万円、経常利益が同20・7%減の1億2141万円、当期純利益は23・7%減の1億1698万円で、減収減益の決算となった。
同日行った記者会見で加藤悟社長は「返品をコントロールできなかったことが減収減益の大きなポイントになった」として、今期は返品率を30%以下に抑えたいと述べた。平成29年度は雑誌、書籍、特品等のプロパー売上高が同3・7%増の234億4275万円、返品率が同1・4ポイント減の29・6%、経常利益が同13・7%減の1億480万円を見込んでいる。
役員人事では、山本章雄取締役が常務に昇任、江上浩執行役員が取締役に新任。風間賢一郎取締役相談役、矢下晴樹取締役、新谷喜代春非常勤顧問が退任し、風間氏は非常勤相談役に就任した。また、岩﨑典彦仕入部長が執行役員に新任した。
[役員体制]
◎昇任、○新任
代表取締役社長加藤悟
専務取締役大谷敏夫
常務取締役◎山本章雄
取締役竹内文利
同片山秀樹
同○江上浩
監査役外山義朗

[機構改革・組織変更]
(本部・部)
1.取引本部を廃止する。
2.営業本部に名阪支社を置く。
3.取引経理部を新設する。
4.株式法務部を廃止し、株式に関する機能を総務部に移管し、法務に関する機能を取引経理部に移管する。
5.経理部と取引部を廃止し、その機能を取引経理部に移管する。

1500人が来場/日販王子まつり

日販王子流通センターの夏祭り「第46回王子まつり」(日販・日販労組共催)が7月31日、東京都北区の同センター構内で行われ、書店、出版社、関係会社、近隣住民ほか約1500人が来場した。
今年のテーマは「Breakthrough!更なる一歩は王子から!!」。開会にあたり流通計画室長・王子流通センター所長の北林誉取締役が「『Breakthrough』は日販の中期経営計画の呼称だが、計画は今年が最終年度。最後の仕上げとして、きちんと立ち向かっていこうということを王子から発信していく」とあいさつして乾杯した。
開会に先立ち、地元の太鼓会「豊五太鼓」が太鼓演奏を披露し、続いて新入社員による仮装とダンスが披露された。また王子まつり恒例となっている、ブラジル人ダンサーグループと東京外国語大学ブラジル研究会によるサンバ隊が会場を盛り上げた。

「能勢仁が語る書店史道を拓いてくれた人」/清明堂書店・丸田外喜男氏

〔催事の開催で売場を活性化〕
富山市の清明堂書店の丸田外喜男社長とは、多田屋時代に新風会のメンバーとして交流がありました。丸田社長は私が尊敬する1人でした。お店は総曲輪通り商店街の中心的な存在で、1、2階230坪の市内一番店でした。当時100坪は大型店でしたから、いかに巨大店であったかわかります。
訪問する機会があり、その時教えて下さったことが今も忘れられません。それは出来る店長とダメ店長の違いでした。店長の必須条件は、1.販売予算を必ず達成させること2.1ヵ月を32日以上にすること…でした。カレンダー上は1ヵ月は30日~31日ですが、その日数を増やすことを考える店長がよい店長です。店舗には売場効率の低い場所があるはずです。その売場を活用して1日分の売上がとれる催事をしなさいと教えてくれました。売場の活性化を常に考える社長の姿勢に打たれました。清明堂書店では1、2階のどこかで必ず催事を行っていました。催事には季節催事、地域催事、時事催事、緊急催事等があるが、もう1つ自主催事のあることも教えてくれました。この催事は書誌を作ることが大事ですとも言われました。ユーモアあふれる丸田社長の真摯な経営姿勢には心打たれることが多くありました。
(ノセ事務所代表)
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