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平成30年2月1日号
書店の経営環境改善に取り組む/舩坂理事長が決意を表明/東京組合新年懇親会

東京都書店商業組合は1月16日、東京・文京区の東京ドームホテルで新年懇親会を開催し、組合員、出版社、取次など総勢201名が出席。舩坂良雄理事長は年頭あいさつで、書店の経営環境改善など出版業界の課題解決に向け話し合いを進めると述べたほか、軽減税率適用、万引対策に取り組むとの決意を示した。
懇親会は渡辺真実行委員の司会で進行し、柴﨑繁実行委員長が「今後書店業界はどうなるのか、どうしていくのかという議論をしながら今年を過ごしていきたい」と開会の辞を述べた。
年頭あいさつを行った舩坂理事長は、始めに出版物の軽減税率について、「今年は適用を目指して頑張っていきたい」と実現に意欲を示した。書店業界の現状については、「全国で社運をかけて出店をされている書店が多々あるが、坪当たり30万から50万の経費をかけ、百坪の店なら保証金を含めて1億円以上かかる。私の夢は、書店を経験して独立したいという方がお店を出せるように支援することだ。日書連として出版社、取次にお願いし、業界を挙げて活路を見出そうという話し合いの場の設置を提案している。廃業を食い止め書店をやっていけるように、いろいろな施策を出しあって前に進めていきたい」と決意を述べた。
また万引問題について、自店で2日続けて起きた同一人物による万引未遂事件の事例を紹介し、万引対策に一層取り組むと言明。「今年は万引対策、軽減税率、業界トップの方々との話し合いを進め、出版業界がよくなるように頑張っていきたい」と結んだ。
続いて、出版社を代表して講談社の森武文取締役副社長が「当社では役員の間で『課題』という言葉を使わず『機会』という言葉にしようと一致した。出版業界が抱える難問課題は、業界を変える大きなチャンスと言い換えることができる。この1年皆さんと前向きに明るくチャレンジしていきたい」とあいさつ。東京組合特任理事を代表して丸善CHIホールディングスの中川清貴社長は、読者を第一に考えること、近江商人の『三方よし』にならって出版社、取次、書店皆が頑張ることの2つをビジネスの基軸に据えて、今年は読者に本をいかに早く届けるかに取り組みたいと述べた。
最後に取次を代表し、日販の清地泰宏常務が「2018年を覚悟の年、諸問題を絶対に先送りにしない1年にしなければいけない。業界の壁をなくし、もう一度原点に立ち戻ってみたい。業界3者が自社のことだけでなく、目線を同じにして諸問題に対して結論を出す形でいかなければいけない」と述べて乾杯した。
歓談の後、正副理事長が登壇して本間守世副理事長が閉会の辞を述べ、出席者全員による一本締めで終了した。

芥川賞に石井、若竹両氏、直木賞は門井氏

日本文学振興会は第158回芥川龍之介賞・直木三十五賞の選考会を1月16日、東京・築地の新喜楽で開き、芥川賞は石井遊佳氏の「百年泥」(『新潮』11月号)と若竹千佐子氏の「おらおらでひとりいぐも」(『文藝』冬号)、直木賞は門井慶喜氏の『銀河鉄道の父』(講談社)に決定した。

軽減税率、粗利拡大が課題/宮城合同新年会で藤原理事長

平成30年度宮城県書店商業組合・出版・取次・運輸の合同新年懇親会が1月9日、仙台市のホテルメトロポリタン仙台21階「スカイホール銀河」で開催され、総勢52名が出席した。
懇親会は、司会の日販東北支店・石井暢氏が宣言して開会。始めに宮城組合の藤原直理事長が新年のあいさつを行った。
藤原理事長は、2019年の消費税増税を控え、何としても軽減税率を勝ち取るため努力していきたいと述べたほか、雑誌売上の低迷や物流問題に触れ、土曜休配以外にも休配日が増えていかざるを得ないのではないかと説明した。また、日書連の舩坂会長らが書店の経営環境改善に向けて出版業界首脳と懇談したことを説明して、実務者会議の設置により書店の粗利益拡大に努力していきたいと語った。
続いて、日販の椎木康智東部支社長が祝辞を述べ、年末年始の店頭売上状況は総合で94・1%、宮城県は94・4%と報告。日販としては今年も書店店頭販促企画の「祭」に力を入れていきたいと語った。
トーハン東北支店の田代桂一支店長は、年末年始の売上について、全国95・1%、東北94・7%、宮城92・9%と報告。東北支店では、戌年にちなみワンフォーオール・オールフォーワンで店頭を盛り上げていきたいと述べ乾杯した。
歓談の後、恒例の年男の紹介を行い、アイエ書店・久保木正文氏、金港堂・太田孝幸氏、ヤマト屋書店・斉藤英直氏、米谷淳氏が壇上で記念品を受け取った。続いて参加各社が順番に登壇して今年の抱負やあいさつを述べ、宮城組合・佐藤由美副理事長の一本締めで散会した。
(佐々木栄之広報委員)

書店の収益改善を最優先に/大阪組合・面屋理事長が新年あいさつ

大阪出版販売業界新年互礼会(主催=大阪府書店商業組合・大阪出版取次懇話会、後援=日本書籍出版協会大阪支部・出版三水会)が1月10日、大阪市北区のウェスティンホテル大阪で開催。出版社、取次、書店、協力会社など123名が出席した。
会は大阪組合・堀博明副理事長の司会で進行。開会あいさつで面屋龍延理事長は「本の売上は全盛期の半分となり、昨年は特にコミックが落ち込むなど、町の本屋は生き残っていけない状態だ。出版業界第一線の書店で売上がないと出版文化は成り立たない」と危機感を示し、日書連は書協、雑協、トーハン、日販を訪問し、書店収益改善など出版業界の課題を解決するための実務者会議の設置を要請して前向きな回答を得たと報告。今年の最優先課題として取り組むと語った。
このほか、昨年9月に図書館問題で公明党府本部を訪問し、組合書店による納入を陳情したことを説明。また、今年で14年目になる読書推進活動を継続し、子どもたちに新しい読者を拓げていくと述べた。
トーハンの小野晴輝常務取締役近畿支社長は「出版社、取次にとっても日本の出版ルートを支えるため町の本屋が必要。書店経営安定のための条件整備や図書館納入の入札問題、輸送問題はいますぐきちんとすべき課題だ」と指摘。「日本の将来の発展に向け、書店文化、出版文化を成立させるために18年を力強くスタートする年としよう」と乾杯の音頭をとった。
出席出版社・取次の1分間スピーチで大いに盛り上がり、中締めで創元社の矢部敬一社長が、今年の干支・戊戌の話から「新しい大きな花は継続しないと咲かない、一歩ずつやり続けることが重要で、一緒に頑張ろう」とあいさつし、三本締めでお開きとなった。
(石尾義彦事務局長)

雑誌が10%減、初の2桁減に/17年の出版市場

出版科学研究所は1月25日、2017年の紙の出版物の推定販売金額が前年比6・9%減の1兆3701億円で、13年連続のマイナスになったと発表した。
書籍は同3・0%減の7152億円、雑誌は同10・8%減の6548億円。書籍は全体は低迷したが、文芸書や学参、教養新書などは前年を上回った。雑誌は初の2桁減。月刊誌は同11・1%減、週刊誌は同9・2%減で、コミック単行本が約13%減と大きく落ち込んだ。
一方、電子出版は同16・0%増の2215億円となった。

愛知書店新聞、県立図書館に設置/業界の認知度向上へ/愛知組合新春賀詞交歓会

愛知県書店商業組合は1月11日、名古屋市千種区のホテルルブラ王山で平成30年新春賀詞交歓会を開催。組合員30名、取次15名、出版社28名など計79名が出席した。
年頭のあいさつで春井宏之理事長は、昨年発覚した雑誌のネタバレサイトの手口を説明。早売り雑誌の入手先では金曜日に260円の少年ジャンプが300円で売られていたことも分かり、発売日と再販の両方の問題で雑協を中心に動いていることを報告した。
また、「知識の拡散」「読書の推進」の2つを常に年頭に置いて物事を進めたいとして、出版業界に関心を持つ人を増やすため、愛知書店新聞を愛知県立図書館で閲覧できるようにしたことを説明。また、碧海地区のケーブルテレビで放送されているJPIC読書アドバイザーの永井陽子氏による読み聞かせの番組を他地区でも放送するよう提案していると報告した。
また、サン・ジョルディフェスティバル名古屋は4月22日、日本ど真ん中書店会議(商談会)は8月22日に開催することが決まったと発表し、協力を求めた。
日販中部支社の金田徴支社長の乾杯で開宴。NHK出版の坂口一生名古屋事務所長の一本締めで閉会した。(近藤五三六副理事長)


春の書店くじ実施要綱

▽実施期間平成30年4月20日(金)より30日(月)まで。書籍・雑誌500円以上購入の読者に「書店くじ」を進呈
▽発行枚数200万枚。書店には1束(500枚)3571円(税別)で頒布
▽申込方法と申込期限注文ハガキに必要事項を記入し、束単位で所属都道府県組合宛に申し込む。締切は2月20日(厳守)
▽配布と請求方法くじは取引取次経由で4月18日前後までに配布。代金は取引取次より請求
▽当せん発表5月25日。日書連ホームページ並びに書店店頭掲示ポスターで発表
▽賞品総額2860万円
当せん確率は9・6本に1本
1等賞=図書カード1万円400本
2等賞=図書カード
又は図書購入時充当1千円600本
3等賞=同5百円8000本
4等賞=図書購入時に充当百円20万本
▽賞品引き換え1、2、3、4等賞は取り扱い書店で立て替え。図書カード不扱い店または品切れの場合は、お買い上げ品代に充当
▽引き換え期間読者は5月25日より6月30日まで。書店で立て替えた当せん券は7月31日までに「引換当せん券・清算用紙」(発表ポスターと同送)と一緒に日書連事務局に送付
▽PR活動全国書店新聞に実施要綱を掲載。日書連ホームページ(http://www.n-shoten.jp)で宣伝。「春の書店くじ」宣伝用ポスターは日書連ホームページよりダウンロード(郵送はしません)

「春夏秋冬本屋です」/「ネット書店に怯えない」/福島・高島書房代表取締役・髙島瑞雄

ご来店のお客様には、購入すべき書名が明確な方と、曖昧な方がいる。当店のような小規模零細書店には、この曖昧なお客様こそが貴重であり、得意であり、その後常連客に化ける、愛すべき存在なのである。
書名は基より、著者も出版社も、はっきりしない。テレビや雑誌や、口コミで、「欲しい!」と思った瞬間、書店に来ていた。が、書店員に説明ができない。欲しくなった状況だけを捲し立てる。
その曖昧な会話から、日頃の経験と直近の情報、そして書店人としてのプロ根性をもって解決(書名を割り出す)してゆく。
店頭になければ、ご注文をお勧めする。もちろん前金で。注文を断られても、検索結果をプリントしてお渡しする。
ネット書店でも検索は可能かもしれないが、誰もができる、と言うわけではないだろう。
できない人ほど感謝していただける。尚且つ、口コミの発信源となり、周囲に声をかけてもいただける。かくして、常連上顧客と化してゆく。
まだまだネットに頼らない読者がいるのだ。書店人は、その読者のために情報や技量を磨き、信頼され、尊敬されるプロフェショナルにならなければ、ますます読者に見放されてしまうだろう。
ネット書店に怯える前に、専ら知力と自力を養い、情報をかき集め、頼れる書店人たれば、売上減の歯止めのひとつになるかも。

「生き残りへ覚悟もって頑張る」/福岡県出版業界新年の会で安永理事長

平成30年福岡県出版業界新年の会が1月9日、福岡市博多区の八仙閣福岡本店で開催され、出版社、取次、書店、運輸など総勢78名が出席した。
出版社を代表して小学館パブリッシング・サービスの山脇督史九州支社長は「スマホやネットに押されている業界ではあるが、文章を読む人・書く人は減っていない。本を売ることにしっかり取り組んでいきたい」とあいさつした。
トーハンの多田真九州支店長は年末年始の売上動向が総合で前年比95・1%になったと報告。「今がどん底ならば、これからは上がるしかない。諦めなければ道は拓ける」と述べた。
福岡県書店商業組合の安永寛理事長(金修堂書店)は「友人が『この3年で出版業界に地殻変動が起こる。そして3年間生き残った者は勝つ』と言っていた。私は、そのために今年出来る目標を1つ立てて実行している。大中小に関わらずどの書店、出版社、取次も苦しい状況だが、この3年間どうにかして生き残るという覚悟をもって頑張りたい」と述べた。
天龍運輸の千綿康英取締役福岡支店長の発声で乾杯の後、年男・年女の5名に安永理事長より記念品が贈呈された。最後に山本良(福岡金文堂)、大石宏典(大石金光堂)、山本太一郎(福岡金文堂)の各氏による祝い目出度が披露され、続いて福岡組合の白石隆之副理事長(白石書店)の博多手一本で閉会した。
(加来晋也広報委員)

表紙返品の実現目指す/沖縄の仕組み参考に検討/北海道新年懇親会

平成30年北海道取協・出版社・書店組合新年合同懇親会が1月16日、札幌市中央区のJRタワーホテル日航札幌で開催され、35名が出席した。
初めに北海道書店商業組合の志賀健一理事長は「我が業界は大変厳しい状況にある。日書連は粗利益30%獲得の運動を始めた。道組合では表紙返品の実現に向けて協議を始めたところ。沖縄のバーコード返品と同じような仕組みになれば、資金繰りが楽になると思う。生き残れるよう頑張っていくので、支援をお願いしたい」とあいさつした。
続いて、日販北海道支店の菊地基仁支店長、小学館パブリッシング・サービス北海道支社の上村克行支社長があいさつ。中西出版の林下英二社長の発声で乾杯。懇親を深めた。
(事務局・髙橋牧子)

大河「西郷どん」チャンスに/店頭活性化へ施策実施/鹿児島総会

鹿児島県書店商業組合は12月6日、鹿児島市のサンロイヤルホテルで第32期通常総会を開催し、組合員55名(委任状含む)が出席した。
総会は石井俊司専務理事の司会で進行。物故者へ黙祷の後、高尾諭情報化推進委員長の開会の辞で始まり、楠田哲久理事長があいさつ。「書店経営が大変厳しい中、日書連は粗利益30%獲得を目指して運動している。全力をあげて実現に取り組みたい。また、18年はNHKで大河ドラマ『西郷どん』が放送されることをチャンスとして、県組合で『かごんま西郷検定』を実施し、店頭を活性化したい」と述べた。
瀬川浩三副理事長を議長に議案審議を行い、事業報告、収支決算報告、監査報告、事業計画案、収支予算案などすべての議案を原案通り可決した。
組合員からは、書店経営の危機を訴える声や、街の本屋の灯を消さないために相談ができる場を作ってほしいとの意見が出た。
村永直美理事の閉会宣言で総会を終了した。
この後、企画説明会を行い、KADOKAWA、NHK出版、ポプラ社、渕上印刷が西郷関連本を説明。地元鹿児島から盛り上げてほしいと期待を寄せた。
続いて椨崇事業・流通委員長の司会で版元、取次、テジマを交えて懇親会を催した。(和田豊広報委員)

変化に対応、時代をリード/新年名刺交換会に500名出席/日本出版クラブ

日本出版クラブは1月9日、東京・新宿区の日本出版クラブ会館で「2018年出版関係新年名刺交換会」を開き、出版関係者約500名が出席した。
日本出版クラブの野間省伸会長(講談社)、日本書籍出版協会の相賀昌宏理事長(小学館)、日本雑誌協会の鹿谷史明理事長(ダイヤモンド社)、日本書店商業組合連合会の舩坂良雄会長(大盛堂書店)の出版各団体の代表が登壇。主催者を代表してあいさつした日本出版クラブの野間省伸会長(講談社)は「新年名刺交換会をこの場所で行うのも今年で最後。来年は、今秋完成予定の神保町の新しい会館で開催する。社内で年頭あいさつをしたが、昨年と今年を比べて話の内容が全然違う。この1年間の環境の変化を改めて思った。出版業界は大きく変わらなければならない。環境の変化に対応するだけではなく、むしろリードして、良い方向に持っていきたい」と述べ、乾杯した。
出版5団体各代表のあいさつは日本出版クラブ会報『出版クラブだより』1月1日号に掲載され、当日配布された(日書連・舩坂会長のあいさつ文は別掲)。

【今こそ組織の力を示すとき/日書連会長・舩坂良雄】
新年明けましておめでとうございます。出版社、販売会社並びに関連各社、諸団体の皆様におかれましては、平素より弊会の活動に対し、格別のご協力を賜り心より御礼申し上げます。
さて、昨年8月の朝日新聞紙面で「書店ゼロの街2割超」との見出しで、書店が地域に1店舗もない自治体が、全国の自治体・行政区の2割強を占める420にまで拡大している現状が伝えられました。厳しい経営環境の中で、書店数が減少し続けている状況に危機感を募らせております。原因としては人口の減少や若年層の活字離れ、平成26年4月に実施された消費税率アップ、ネット書店の隆盛、あるいは携帯端末による雑誌定額読み放題サービスの普及や電子コミックの急成長に伴う雑誌の著しい売上げ低下など、様々な事が考えられるでしょう。しかしながら、考察に時間を費やす段階はとうに過ぎました。町の本屋を守るための具体的な措置を早急に実施していかなければ、この傾向は加速することがあっても、止まることはないでしょう。
日書連は書店再生のための施策について、可能なところから速やかに取組みを進めています。昨年9月27日には、NPO法人全国万引犯罪防止機構の下に「万引防止出版対策本部」を出版界の5団体1企業と共同で設立しました。昨今の書店万引被害の現状は深刻であり、高額書を専門とする常習者の犯行、グループによるコミックの大量万引きや高齢者による事例の増加などもあって書店経営に大きな影響を与えるほどになっています。また、万引きした商品をインターネット上のフリーマーケットなどで転売するケースが急増していることも見逃せません。今回、万引犯罪根絶の第一歩として「これ以上書店を減らさない」をスローガンに掲げ、共に立ち上がっていただいた日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本出版取次協会、日本出版インフラセンター、日本医書出版協会、日本図書普及株式会社の皆様には改めて感謝申し上げます。かくなる上は業界一丸となって、万引問題に取組んでいく所存です。
また昨年秋からは、平成27年に行った「全国小売書店経営実態調査」の集計報告書を持参して、出版社・販売会社並びに関係団体を訪問し、書店粗利益の拡大を始めとする書店経営改善の取組みにご理解ご協力いただくための話合いを始めています。この件については、今後は関係各社の担当者と日書連担当委員会のメンバーとの間で具体的な対応に向けての検討を重ねることで、解決を図ってまいります。
申し上げるまでもありませんが、我々小売業者は本分である販売活動をしっかりと行っていかなければなりません。長引く不況で出版社の経営状況も厳しい中、書店の粗利益30%確保を実現するためには日書連が全国の組合加盟店を挙げて本の増売企画を展開し、報奨金やバックマージンの形で粗利益を拡大していく方法が最適と考えています。日書連の所属員数もピークだった昭和61年の1万3千店から、昨年10月1日の時点で3千4百店あまりにまで減少しました。しかしながら、こんな時こそ組合の力が試されています。日書連は組織力を発揮して中小書店の再生に取組むことによって本屋の底力を示し、出版社、販売会社の皆様と協調して、出版業界の発展を目指し努力を続けてまいりますので、本年も宜しくお願い申し上げます。

ICタグ導入の推進求める/粗利30%獲得、万引対策が課題/静岡新年総会

静岡県書店商業組合は1月18日、伊東市の伊東ホテル聚楽で第50回新年総会を開催し、出版社、取次、組合員ら計36名が出席した。
総会は吉見光太郎常務理事(吉見書店)の司会で進行し、書店を代表して古澤隆副理事長(マルサン書店)があいさつ。「昨年から景気回復の声も出ているが、それは製造業に限った話。他の業種は厳しく、われわれの業界もまだまだ先は見えない。組合として、粗利益率30%の実現、メルカリに代表されるフリマアプリ上での換金事例が多く見られる昨今の万引の防止対策に取り組んでいきたい。商品の在庫管理、物流管理に貢献するICタグの導入を書協、雑協、取協に要望する」と述べた。
続いて来賓の出版社の各担当者が来年度の営業施策を説明。小学館パブリッシング・サービスの新井副課長は「例年以上に営業の意見を取り入れ、増売に活かしたい。『図鑑Z日本魚類館』が春の目玉商品」、集英社サービスの内山係長は「今年のイチオシは新装した『学習漫画世界の歴史』。店頭と外商での拡売を期待している」、静岡新聞社の武智副部長は「地元出版社として地域に根差した書籍を粛々と発行していきたい。新刊の『しずおか老舗味物語』は自信の一冊。お客様に勧めていただきたい」と話した。
このあと場所を移し、出版社と取次を交えた懇親会を催した。沼田渉理事(サガミヤ)の司会で進行し、伊東温泉ならではの地元の芸者たちによる舞い、長唄を鑑賞、会員を交えたお座敷遊びを体験し、華やかな雰囲気の中で懇親を深めた。(佐塚慎己広報委員)

第5回京都本大賞受賞、原田まりる氏のサイン会開催/京都組合加盟店での購入者対象に

京都府書店商業組合(犬石吉洋理事長)が後援する京都本大賞実行委員会主催の京都本大賞作家サイン会とトークショーが、12月22日午後6時よりキャンパスプラザ京都にて開催された。
第5回の京都本大賞を受賞した原田まりる氏は、元アイドルグループに所属していた経歴を持つ異色作家と安易に紹介されがちだが、十代の頃から十数年以上にわたり哲学書を読んで研究するなど、知識に裏打ちされたストーリー構成と、若者に親しみやすく分かりやすい哲学の解説で人気を博している。京都市出身だが現在は東京在住のため、スケジュール調整に難航したものの、受賞作『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』を発行するダイヤモンド社の協力のもと、サイン会およびトークショーイベントの開催が実現した。
告知はイベント開催1ヵ月半前から書店店頭でポスターを掲示し、さらに実行委員会および著者本人からツイッターやフェイスブックなどのSNSで情報拡散を行った。参加費は無料だが、京都組合加盟店で受賞作品を購入した読者に整理券を配布し、当日会場で入場券と引き換える仕組み。
来場客は老若男女幅広く、地元の女子学生、図書館の司書、遠方から来た昔からのファン等々で、中には原田氏の知人もファンとして応援に駆け付けるなどして大変な賑わいになった。
トークショーとサイン会のみならず、途中で作品のカルトクイズやじゃんけん大会を挟み、成績優秀者へは特製パネルにサインを入れたものを贈呈。他の参加者にもそれに準じた景品をそれぞれ進呈し、次回作への意欲も語るなど、終始和やかな雰囲気で、予定通り終了した。
(若林久嗣広報委員)

心にのこる子どもの本新学期・夏休みセール

2018年「心にのこる子どもの本新学期・夏休みセール」は、日本児童図書出版協会会員41社の自薦図書の中から選定した4セット、計192点を用意いたしました。送本条件は引き続き7ヵ月長期です。お店の児童書コーナーにて是非ご活用ください。
【絵本この1冊セット】
▽しんごうきピコリ(あかね書房)▽とのさま1ねんせい(あすなろ書房)▽だいぶつさまのうんどうかい(アリス館)▽パパはわるものチャンピオン(岩崎書店)▽もりのとしょかん(学研プラス)▽たべてあげる(教育画劇)▽だれのおよめさんに…?(金の星社)▽モリくんのあめふりぴーまんカー(くもん出版)▽ようかいりょうりばんづけ(佼成出版社)▽しあわせ(講談社)▽いすにすわってたべなさい。(国土社)▽きょうりゅうたちがけんかした(小峰書店)▽わたしも水着をきてみたい(さ・え・ら書房)▽とてもとてもサーカスなフロラ(集英社)▽ぼく、ドジオ。(小学館)▽ぼくのいいとこ(少年写真新聞社)▽うんどうかいがなんだ!(新日本出版社)▽なんにもせんにん(鈴木出版)▽はじめてのオーケストラ(大日本絵画)▽ばけばけばけばけばけたくん(大日本図書)▽ウィニー「プーさん」になったクマ(汐文社)▽おたすけこびとのにちようび(徳間書店)▽くろくんとちいさいしろくん(童心社)▽ケヤキの絵本(農山漁村文化協会)▽うんこちゃんけっこんする(ひかりのくに)▽おべんとうバス(ひさかたチャイルド)▽ちっちゃな木のおはなし(評論社)▽わすれもの(BL出版)▽おいしそうなしろくま(PHP研究所)▽生きる(福音館書店)▽かいじゅうたちのいるところ(冨山房)▽ぜったいねないからね(フレーベル館)▽アニーのちいさなきしゃ(文溪堂)▽きんぎょとしょうぶ!(文研出版)▽こぶしのなかの宇宙(平凡社)▽からだ・あいうえお(保育社)▽クレヨンからのおねがい!(ほるぷ出版)▽ルラルさんのだいくしごと(ポプラ社)▽ぼくは、ニコデム(光村教育図書理論社)▽だじゃれ世界一周(理論社)
【読み物この1冊セット】
▽ふしぎパティシエールみるかミラクルスプーンでドッキドキ!(あかね書房)▽スピニー通りの秘密の絵(あすなろ書房)▽おはようスーちゃん(アリス館)▽おねえちゃんって、ほーんとつらい!(岩崎書店)▽四年ザシキワラシ組(学研プラス)▽なにがあってもずっといっしょ(金の星社)▽見えない大気を見る(くもん出版)▽いたずらこやぎと春まつり(佼成出版社)▽ルドルフとイッパイアッテナ(講談社)
▽オムレツ屋のベビードレス(国土社)▽狐霊の檻(小峰書店)▽ジュビリー(さ・え・ら書房)▽生き残りゲームラストサバイバル最後まで歩けるのはだれだ!?(集英社)▽ジャンケンの神さま(小学館)▽「走る」のなぞをさぐる(少年写真新聞社)▽ナイスキャッチ!(新日本出版社)▽ぼくはO・C・ダニエル(鈴木出版)▽マンモス絶滅の謎からクローン化まで(誠文堂新光社)▽ピーター・パン(つまみひきとびだし)(大日本絵画)▽おしろのばん人とガレスピー(大日本図書)▽ひとりぼっちの子ゾウ(汐文社)▽モンスタータウンへようこそモン太くん空をとぶ(徳間書店)▽雨ふる本屋とうずまき天気(童心社)▽白衣をぬいだドクター花戸(農山漁村文化協会)▽くすのきだんちのあめのひ(ひかりのくに)▽七福神の大阪ツアー(ひさかたチャイルド)▽ゴースト・ハンター(評論社)▽時知らずの庭(BL出版)▽かえたい二人(PHP研究所)▽こぶたのピクルス(福音館書店)▽ダイドーの冒険③ナンタケットの夜鳥(冨山房)▽四年変組(フレーベル館)▽「あかつき」一番星のなぞにせまれ!(文溪堂)▽小学校がなくなる!(文研出版)▽猫だもの(平凡社)▽世界一まじめなおしっこ研究所(保育社)▽Wonderワンダー(ほるぷ出版)▽ぼくが消えないうちに(ポプラ社)▽ゴードン・パークス(光村教育図書)▽怪盗ルパン謎の旅行者(理論社)
【あそびと学習セット】
▽海賊めいろブック(あかね書房)▽12星座とギリシャ神話の絵本/ハーブをたのしむ絵本(あすなろ書房)▽ホネホネたんけんたい/海のぷかぷかただよう海の生きもの(アリス館)▽これでカンペキ!マンガでおぼえるコミュニケーション/これでカンペキ!マンガでおぼえる四字熟語(岩崎書店)▽毎日を生きるコツ学校・おうち・社会/あたまがよくなる!なぞなぞ1ねんせい(学研プラス)▽恐竜えほんティラノサウルス/大人になってもこまらないマンガで身につく自分コントロール/ハンディ版星座の神話伝説大図鑑(金の星社)▽ゴチソウドロどこにいる?(くもん出版)▽クイズでさがそう!生きものたちのわすれもの①まち(佼成出版社)▽動く図鑑MOVE魚新訂版81分DVDつき/なんでも未来ずかんどうなる?こうなる!ボクらの未来へ出発だ!!(講談社)▽なるほど忍者大図鑑(国土社)▽恐竜ABC(小峰書店)▽そらまめくんのはらっぱあそび―なつのいちにち―/はじめてずかん415英語つき/たんけん絵本羽田空港(小学館)▽えんとつと北極のシロクマ(少年写真新聞社)▽みんなどきどき動物園【―ライオン、パンダ、サルほか―】(新日本出版社)▽マークのずかん(鈴木出版)▽身近なものでふしぎな科学実験(誠文堂新光社)▽こんにちは、世界のみなさん(大日本絵画)▽ともだちのつくりかた(大日本図書)▽見つけておぼえる!さがし絵タウン道路標識(汐文社)▽世界動物アトラス(徳間書店)▽みつけた!おもしろ虫/今森光彦の昆虫教室とりかた・みつけかた(童心社)▽スギの絵本(農山漁村文化協会)▽改訂新版辞書びきえほん世界地図/改訂新版辞書びきえほん国旗(ひかりのくに)▽みつけたよ!だんごむし(ひさかたチャイルド)▽パパとママのつかいかた(BL出版)▽おもちゃの迷路/生命の歴史えほん(PHP研究所)▽このあいだに なにがあった?(福音館書店)▽きょうおひさまがでなかったら/あつい!!(フレーベル館)▽おりがみえほんきょうりゅう(文溪堂)▽動物たちを救うアニマルパスウェイ(文研出版)▽地図で学ぶ日本の歴史人物(平凡社)▽歯科衛生士の一日(保育社)▽すばこ(ほるぷ出版)▽ファーブル先生の昆虫教室/さわるな危険!毒のある生きもの超百科/珍獣ドクターのドタバタ診察日記(ポプラ社)▽マグナス・マクシマス、なんでもはかります(光村教育図書)▽あいうえおうさま/だじゃれ日本一周(理論社)
【書店が選んだ子どもの本セット】
▽おばけのポーちゃんおばけえんそく/ヤモップさん、ぴたっとかいけつ!(あかね書房)▽まめまめくん/泣いた赤おに/夏がきた/ウエズレーの国(あすなろ書房)▽さわこちゃんと10人のおひめさま(アリス館)▽いっさいはん/ええたまいっちょう!/ 子犬のきららと捨て犬・未来―まあるい、まあるい、ふたつのシッポ(岩崎書店)▽ランドセル名作3にんのおひめさま(学研プラス)▽いちばんしあわせなおくりもの/おばけのやだもん/はなくそにんじゃ/ピクニック/セミくんいよいよこんやです(教育画劇)▽へんしんおてんき/キャベたまたんていきょうふのおばけやしき(金の星社)▽うさぎマンション(くもん出版)▽ピヨピヨおばあちゃんのうち(佼成出版社)▽理科準備室のヴィーナス(講談社)▽おてつだいおばけさんまんぷくラーメンいちだいじ(国土社)▽コウノトリのコウちゃん(小峰書店)▽おふとんさん/ブタのドーナツやさん/いろいろおてがみ(小学館)▽セクシュアルマイノリティってなに?(少年写真新聞社)▽あしたから1ねんせい(新日本出版社)▽ふしぎなふうせん(鈴木出版)▽新版こども囲碁教室ルールがわかる!すぐに打てる!(誠文堂新光社)▽おばけやしき《新装版》(大日本絵画)▽とりかえっことりかえっこ(大日本図書)▽アンダーアース・アンダーウォーター地中・水中図絵(徳間書店)▽いないいないばあ/うまれてきてくれてありがとう/でんしゃがきました/おしいれのぼうけん/かあちゃん取扱説明書(童心社)▽「もうひとつのお家」ができたよ(農山漁村文化協会)▽ハブラシくん(ひかりのくに)▽じいちゃんバナナばあちゃんバナナ(ひさかたチャイルド)▽ちょっとだけまいご/ぼくのかえりみち/バナナじけん(BL出版)▽いちにちじごく/あま~いしろくま(PHP研究所)▽ことばさがし絵本あからん(福音館書店)▽シンデレラ/ぜったいがっこうにはいかないからね(フレーベル館)▽まるさんかくぞう(文溪堂)▽ヒロシマのいのち/五七五の夏(文研出版)▽こいぬのうんち(平凡社)▽ないしょのおともだち/寿限無/むしとりにいこうよ!(ほるぷ出版)▽まるまるまるのほん/ミオととなりのマーメイド人魚になれるのはヒミツ。(ポプラ社)▽あっ!みーつけたっ!!(光村教育図書)▽新版宿題ひきうけ株式会社(理論社)

メールで贈る図書カード「図書カードネットギフト」/企業・団体向けに運用開始


日本図書普及は、図書カードNEXTの企業・団体向けサービスとして、インターネット配布型の「図書カードネットギフト」(以下、ネットギフト)の運用を1月から開始した。
ネットギフトはメールで送信し、贈られたお客が書店店頭のQRコードリーダーにスマートフォンをかざすことで利用できるシステム。贈り主(企業・団体)からの発注を受け、日本図書普及がお客へ直接送信する。ネットギフトを件数分、一括して発注者に納めることもできる。企業・団体によるキャンペーンやイベントの中で、これまでになかった方法による配布が可能になる。
ネットギフトは、メール送信のためお客への配布に送料がかからず時間も要しない。送信に関する手数料等は発生せず、封入・製作費等のコストダウンが図れる。また、メールアドレスだけあれば送付でき、名前や住所など個人情報の取扱いに伴う気遣いが必要ないので、SNSでのキャンペーンやウェブ上の匿名アンケート謝礼等でも利用できる。額面金額は100円から1万円まで1円刻みで設定できるため、ちょっとしたサービスとして活用することも可能。QRコードを送信するメールや出力用のPDFに無料のPR欄が付いており、ネットギフトの送信と同時にメッセージを送ることができる。

物流問題の抜本的解決に取り組む/トーハン新春の会

2018年トーハン新春の会は1月9日に東京・文京区のホテル椿山荘東京で開かれ、書店、出版社など2202名が出席した。
あいさつした藤井武彦社長は、年末年始の書店売上について、年末の書籍は1%増、年始の定期雑誌は38・3%増と報告。「良質のコンテンツへの関心の高さが伺える。店頭に雑誌読者が来ていることは明らかだ。この購買需要をしっかり掘り起こしていかなければならない」と述べた。
また、出版市場の縮小をとどめるには実効性の高い施策を打ち出し、業界全体の構造改革を進めることが必要だとして、①出版物流の抜本的な解決、②リアル書店の機能強化、③時代の変化に対応した新しい書店モデルの創造――の3つの観点から具体策を展開していくと説明。出版物流については、「昨年は休配日の拡大や業量平準化に取り組んだが、増加する物流コストの負担問題など課題を残している。取次自体も物流の共同化、協業化の課題を進めていかねばならない。業界全体で危機意識を共有し、スピード感を持って問題解決に取り組みたい」と話した。
来賓あいさつで紀伊國屋書店の高井昌史会長兼社長は、「出版市場がどこまで減少するのか予測がつかない」と現状を憂慮。「出版社、取次、書店には生き残りをかけた大きな構造改革が求められている。従来の構造を見直し、一刻も早く手を打たないと市場の縮小は止められない。また、粘り強く本の力、読書の重要性を広く訴え、業界を明るく活性化させていかなければならない」と訴えた。
特別ゲストの作家・林真理子氏のあいさつに続き、小学館の相賀昌宏社長が、日書連の提案で出版社、取次3者が出版業界の課題解決に向けた話合いの場をもつことを進めていると説明し、「実際に読者の立場になって書店に行き、本を探して買ったり注文をしてみてほしい。こうした小さな積み重ねが新しいビジネスのやり方を開発していくと思う」と述べて乾杯した。

【トーハン物流部門新年賀詞交換会に133名】
2018年トーハン物流部門新年賀詞交換会は1月9日にホテル椿山荘東京で開催され、関係会社など133名が出席した。
トーハンの栃木裕史常務取締役は、桶川SCMセンターがある埼玉県の最低賃金が、10年前より169円上昇したことに触れ、「来年度以降もそうした状況は続く。出版輸送を止めてはいけない。しっかり予算を取って必要なものは対応していく」とあいさつ。
来賓の天龍運輸・園原善計社長は、昨年4月からコンビニエンスストアへの配送時間の緩和、年間輸送回数の減少、土曜休配日増加の施策によって、運送管理の改善が進み経費削減につながったと謝意を表明。「労働者不足は死活問題。今年で解決できる問題ではなく長い宿題になるだろう」と述べて乾杯した。
トーハンの藤井武彦社長は、自社配地区の共同化について、大阪の阪南地区に続いて北エリアも共同化を実現し、名古屋、東京へと広げていきたいとして、「取次業界として物流インフラの協業化、共同化に正面から取り組んでいかねばならない年になる」と述べた。また物流コストについて、「第一義的には取次が負担するが、業界全体のコスト増であり、痛みを分かち合うことにご理解をいただくようにしたい」と話した。

11月期販売額7・8%減/書籍3・1%減、雑誌11・8%減/出版科研調べ

出版科研調べの11月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は、前年同月比7・8%減となった。
部門別では、書籍が同3・1%減、雑誌が同11・8%減で、雑誌は9月期から3ヵ月連続で2桁減。雑誌の内訳は月刊誌が同12・5%減、週刊誌が同8・2%減。ムックなどの不定期誌やコミックスの不振に加え、送品稼働日が1日少なかったことも影響した。
返品率は、書籍が同1・4ポイント増の40・5%、雑誌が同2・2ポイント増の41・7%。
書店店頭の売上は、書籍が同約3%減。学参は同約4%増と好調を持続している。児童書は前年に「ハリー・ポッター」シリーズ(静山社)の新刊が発売された反動で約2割落ち込んだ。雑誌は、定期誌が約5%減、ムックが約12%減、コミックスが約5%減。コミックスは集英社や講談社の新刊発売が重なって点数が増加し、通常月ほどの落ち込みにはならなかった。

街ナカ書店等の連携強化/大阪屋栗田新春おでんの会

大阪屋栗田は1月10日、「OaK新春おでんの会」をマイドームおおさか1階特設会場で開催。書店、出版社など総勢1051名が出席した。
年末年始(12月29日~1月5日)の売行き動向は、年末は前年比97・5%、年始は同93・8%、トータルで同95・6%だった。あいさつを行った大竹深夫社長は、雑誌は週刊誌、定期誌はまずまずだったがコミック・ムックが厳しい売上状況だったと説明。書籍は一般書が苦戦したが、新書、ビジネスなどが前年をクリアし全体ではまずまずの状況だったと報告した。
第4期となる昨年4月から11月までの8ヵ月間の売上は同0・2%増(雑誌同8・4%減、書籍同6・8%増)。返品率は同2・2ポイント減の39・0%と報告。返品率について「前年より改善したが計画には4ポイント届かず、課題が残る」と話した。
前年に掲げた取り組みの進捗状況については、注文品リードタイムの短縮では、「ぶっくる便」による客注商品の迅速送品など商品供給サービスの向上を推進したこと、関西流通センターの在庫は2百万冊台へ拡充し、引当率が10%向上したことを説明。また、店頭集客アップと購入率アップについては、楽天ポイントを活用したキャンペーンを展開したこと、様々なOaK独自企画を展開し、夏の文庫フェアにあわせた「2017OaK夏の文庫東西飾り付け合戦」には4百店超の書店が参加したと報告した。
さらに18年は「本とつながる笑顔へつながる」をスローガンに、①書店の売上アップと効率販売による街ナカ書店との「つながり」強化、②店頭活性化と集客力アップのための楽天との「つながり」効果の最大化、③書店と関西流通センターとの「つながり」強化――の3つに取り組むと語った。
この後、来賓のポプラ社・奥村傳会長があいさつし、OaK友の会連合会・田村定良会長の発声で乾杯した。

商品企画の提案を加速/中央社新年ご挨拶の会

中央社は1月11日、東京・板橋区の本社で「新年ご挨拶の会」を開き、書店や出版社など382名が出席。加藤悟社長は「18年は攻めの行動で活路を開く」と宣言し、「商品企画の提案」「外販企画の強化」など同社が取り組む施策へ理解と協力を求めた。
あいさつに立った加藤社長は、年末年始(12月29日~1月4日)の店頭売上は総合で前年比90・1%、内訳は書籍が同96・8%、雑誌が同76・6%、コミックスが同88・4%と報告。特に雑誌の落ち込みについて「尋常ではない様相を呈している」と強い危機感を示した。
そして、売上低迷の一因として「商品ラインナップの不足感」をあげ、「その感覚は年初から月を追うごとに強くなり、年末には飢餓感を覚える状態にまで陥った。書店も同じように感じていたのではないか」と指摘。「何としてもこの状況を食い止めなければならない。苦境を打破するため、出版社は市場にもっと商品を投入してほしい。そうすれば必ず活路を見出すことができる」と求めた。
そして、同社の施策を説明し、「商品企画の提案」について「中央社が売れると思う企画、売りたいと思う企画を出版社に提案している。採算がとれると判断したら商品化してほしい。すでに10数社に提案し、前向きに検討していただいている。18年はさらに加速させたい」と述べた。
また、外販企画の取り組みをさらに強化する方針を示し、「書店外商支援のため組織と業務内容を再構築してから今年で3年目になり、徐々に成果をあげつつある。今年度は出版社から20社・66点の商品の提供を受け、全国約300書店で販売に取り組んでいる。取引先書店の特性に合った商品を選び、さらに拡大していきたい」と述べた。
また、取引先書店の節電・経費削減を目的とした、安価で工事費がかからないLED商品「シンプル・チューブ」の提案をさらに推進するとした。
この後、アニメイトホールディングス・阪下實社長、アニメイト・﨑田竜也社長、小学館・佐藤隆哉常務、集英社・柳本重民常務、講談社・峰岸延也取締役、聖教新聞社・石橋正至出版局長、中央社・加藤社長の7名で鏡開きを行った。

書店支援の諸施策を紹介/日教販春季展示大市会

第67回日教販春季展示大市会が、1月11日に東京・新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷で開催された。
展示場では学習参考書・辞典約4千点を陳列したほか、情報コーナーでは新たな取り組みとして、販売促進部、特約外商部、デジタル事業部が施策を紹介するミニセミナーを開催した。
セレモニーで日教販の渡部正嗣社長があいさつ。平成29年9月期の業績について、売上高は微減となったが手数料収入の伸長で粗利益率が改善し、総利益は前期比1%増。販売費・一般管理費は同0・8%減、営業外損益も改善して経常利益は同67%増の2億3600万円、最終利益は同94%増の2億1700万円となり、前期に実施した減資と利益計上によって繰越損失を解消したと報告した。
同社の施策に関しては、売れ筋商品リスト「MOST」を活用した提案型営業や受発注システム「ビジュアル書店WEB」、POSデータを活用した自動補充システム「MDS」などを推進し、システム構築では営業担当者が書店の特性を勘案しコミュニケーションを取りながら随時アップデートしていくと述べた。また、戸田センターではMOST銘柄を中心に約2万点40万冊の在庫を揃え、97・4%の受注出庫率を実現していると報告した。
続いて、来賓を代表して日書連の舩坂良雄会長があいさつ。舩坂会長は、出版市場の減少や、本の流通構造が大きく変わる中で、書店の経営環境改善に向けて書協、雑協や取次に話し合いの場を設置することを提案したと説明。自店で起きた万引未遂事例や、「万引防止出版対策本部」を昨年設立したことを紹介し、万引対策に一層力を入れると述べた。また、新学習指導要領で重視される能動的な学習には読解力向上が急務で、本を読み辞書を引いて理解を深めることが大事だとして、「辞典、参考書の販売拠点である街の本屋の減少を回避すべく努力していく」と結んだ。
この後、学習参考書協会・山川博昭理事長の発声で乾杯。福島日教販会の西猛会長(福島県書店商業組合理事長)から渡部社長に白河ダルマが贈呈され、来賓全員で片目を入れて新春学参・辞典商戦を祝った。

漫画『君たちはどう生きるか』100万部突破、発売から5ヵ月で/マガジンハウス

マガジンハウスは1月5日、児童文学者、吉野源三郎原作の『漫画君たちはどう生きるか』(羽賀翔一漫画)の発行部数が1月10日重版出来分で100万部を突破したと発表した。
昨年8月の発売当初から原作本を知る世代から支持を受けて好調だったが、10月下旬にテレビで紹介されたことをきっかけに大ブレイク。さらに11月の新聞書評やテレビ紹介によって10万部級の増刷を5回行い、発売から5ヵ月足らずで100万部を達成した。活字を大きくして仮名遣いを現代風に改めた、同時刊行の新装版(小説)も30万部を発行。漫画と小説合計で130部に達した。

「本の日」に協力求める/全国書店店頭でイベント実施/書店新風会「新年懇親会」

書店新風会は1月10日、東京・新宿区のハイアットリージェンシー東京で第52回新風賞贈賞式・新年懇親会を開き、会員書店27社・37名、出版社130社・201名、取次4社・6名など総勢189社・282名が出席し、来賓として日書連の舩坂良雄会長ら業界各団体の首脳が列席した。大垣守弘会長(大垣書店)は今年からスタートする「本の日」について説明し、「書店新風会の垣根を超えて、全国書店店頭で盛り上げたい」と協力を求めた。
司会進行は中島良太親睦委員長(三和書房)が務め、はじめに大垣会長があいさつ。年始の会員書店の店頭状況について、営業開始日の売上の平均は前年比3・3%減だったと報告。また、昨年は出版販売金額がピーク時の半分まで縮小し、雑誌とコミックが低迷する一方、書籍は安定していると指摘し、「発売から数ヵ月してから売れ始め、ロングセラーになる商品が増えている。この傾向に鑑み、『発売から1年以内に刊行された本』という新風賞の選定基準を変更する。よい本は長くきちんと売れば必ず読者に広まる」と述べた。
昨年、制定を決めた「本の日」については、「11月1日を本屋に行く日にしたい。各団体で構成する実行委員会を発足し、全国の書店店頭で様々なイベントを実施したい」と述べ、著者のサイン会や講演会、商店街との連携によるスタンプラリー、ビブリオバトル、ランチパスポートの書店版『ブックパスポート』など、様々なアイデアが出ていると報告した。
続いて日本記念日協会の加瀬清志代表理事があいさつし、大垣会長に「本の日」の登録証を授与した。
新風賞贈賞式では、特別賞に決まった呉座勇一『応仁の乱』(中央公論新社)を表彰した。本賞の該当作はなかった。
中央公論新社の大橋善光社長は「なぜこんな本が売れたのかとよく聞かれるが、著者と書店の力による。そして、誰もが知っているテーマを選んだこと、装幀もカバーも地味だったこと、編集者が丁寧に時間をかけて作ったことも、売れた要因」と話し、同日に1万部増刷を決めて47万5千部になったことを報告。乾杯の音頭をとった。

「読書権、すべての人に保障を」/大活字文化普及協会がセミナー開催

大活字文化普及協会(相賀昌宏理事長=小学館)は12月7日、東京都千代田区の有楽町朝日スクエアで障害者週間・読書権セミナー「超高齢化・高度情報社会における情報支援の必要性とは?」を開催。国会議員や市区町村議員、図書館、ボランティア関係者ら約100名が出席した。
相賀理事長は「大活字文化普及協会は、情報の摂取が困難な人たちにどういうサービスをしていくかを考える会。出版物を点字、音声、デジタルで提供することは技術的に可能となり、コストも下がっている。大活字本の存在をもっと知ってもらう必要がある。少しずつ成功例を集めて大きな動きにしたい。読み書きのサービスをする人材の養成もしたい」と述べた。
同会読書権保障協議会の田中章治委員長は、高齢者・障害者等の読み書き困難を解消する行政施策をテーマに基調報告。「『読書権保障のための政策を考える会』を立ち上げた。会に参加登録してもらうことが動きを加速させる。超党派の議員立法で読書権を保障する法律の制定を目指す。『読書権保障の実現に関する制度促進を求める意見書』を自治体レベルで採択し、国会に提出したい」と話した。
同会の市橋正光事務局長は「すべての人が読書できる出版体制の仕組みの構築を相賀理事長の指導のもとで実現し、読み書きに困らない代読・代筆支援の仕組みを行政を中心に社会全体で実現していくことが必要。すべての人が読書と読み書きに困らない、読書権が保障される社会の実現を願う」とまとめた。

生活実用書・注目的新刊/遊友出版・斎藤一郎

松本光生著『かぜ薬は
飲むな』(角川新書800円)は、風邪薬は風邪を治さないとベテラン医師が説く。インフルエンザは風邪のほんの一部。怖がる疾患ではなく、ただの風邪だという。薬は製薬メーカーと医療機関が歓迎するにすぎない。ましてや子供を患者が集まる病院に連れて行くのは、むしろ危険である。
発熱は体に侵入したウイルスを撃退しようと、自然の治癒力が体を守っている証である。だから解熱剤は無闇に呑むべからず。熱は何のためなのか、医師も国民もその意味を知らないからと著者は嘆く。頭痛、咳、鼻水、下痢、嘔などの症状にはすべて意味がある。
風邪薬は効かないどころか害である。化学薬品には副作用がある。医師は何かあってはいけないと薬を出す。ただの風邪だから寝ていなさいと、言える医師は少ないが、そう言える医師ほど良い医師なのである。ちなみに、手洗い、うがい、マ
スクは全く意味がない。
藤田紘一郎著『手を洗いすぎてはいけない』(光文社新書780円)も医師が清潔志向の風潮に警鐘を鳴らす。手を洗いすぎると皮膚常在菌という細菌のバリアが落ちて、別の細菌がついて危険なのだ。清潔好きは免疫力を下げている。
風邪を乗り切る2冊。

山脇、青木の両氏が取締役に新任/日教販

日教販は12月22日開催の定時株主総会ならびに取締役会で以下の役員体制を決定した。○印は新任。
代表取締役社長(全体統括販売促進、特約外商部担当)渡部正嗣
専務取締役(管理部門統括デジタル事業部担当)
宮下謙一
常務取締役(教科書部長物流管理部、仕入部、在庫管理担当)小野田裕
取締役(管理企画部長)
○山脇研吾
同(情報システム部長、業務部長)○青木淳
取締役・社外取締役(株式会社第一学習社代表取締役)松本洋介
同(日本出版販売株式会社専務取締役)安西浩和
監査役山田俊明

髙村薫氏が受賞/野間文芸賞

野間文化財団が主催する野間文芸賞各賞の贈呈式が、12月15日に東京・千代田区の帝国ホテルで開催された。
今回受賞したのは、第70回野間文芸賞に髙村薫氏『土の記』(新潮社)、第39回野間文芸新人賞に今村夏子氏『星の子』(朝日新聞出版)、高橋弘希氏『日曜日の人々(サンデー・ピープル)』(講談社)、第55回野間児童文芸賞に山本悦子氏『神隠しの教室』(童心社)。
贈呈式では、主催者を代表して野間文化財団の吉川英明理事長があいさつし、講談社の野間省伸社長が各受賞者に賞を授与。受賞者あいさつで髙村氏は「私はエンターテインメントから純文学に乗り換えた人間。身体感覚と言語感覚だけを信じて、1行1行書きたいように書いてきた。小説の1行1行とは、小説空間を生きる登場人物の呼吸の1つ1つ、物思いの1かけら1かけらであり、それらがつながって『土の記』という小さな世界が立ち上がっていった」と話した。
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