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平成31年3月1日号
粗利30%以上実現の方向性探る/出版社12社・取次3社を2~3月に訪問/日書連理事会

日書連は2月14日、東京都千代田区の書店会館で定例理事会を開催。粗利益30%以上の実現について書店の立場から考えをまとめた「試案」を1つの材料としながら様々な角度から意見交換を行うため、舩坂良雄会長ら日書連幹部が2月~3月にかけて出版社12社、取次3社を訪問することを決めた。これを手掛かりに書店環境改善問題で一定の方向性を見出したい考えだ。
[指導教育委員会]
この1年間で4回にわたり行ってきた書店環境改善実務者会議をいったん休止し、舩坂会長、鈴木喜重副会長(指導教育委員長)、面屋龍延副会長(書店環境改善実務者会議ワーキンググループ座長)の3名で、2月~3月にかけて出版社、取次各社の幹部を訪問する。「試案」は昨年12月末、すでに訪問予定の各社に送付。「試案」を叩き台にはするが、あくまでも書店側の1つの意見であることを前提として出版社、取次各社から話を聞くことが、今回の訪問の目的。
鈴木委員長は「業界全体の仕組みの中で書店が粗利益30%以上を取れる方法を考えたい」と訴え、今回の訪問の重要性を強調。
面屋座長は「出版社、取次各社からも街の書店を残すために良い案を出してもらい、一定の方向性を見出したい」と意欲を述べた。
[流通改善委員会]
藤原直委員長が、日本出版取次協会(取協)から「中国・九州地区の雑誌の輸送日数を現行より1日プラスさせてほしい」と要請があったことを報告した。藤原委員長は「ドライバーの拘束時間が超過しないよう法令遵守するための対応。運送会社の人手不足と長時間労働は深刻な問題。日書連は発売日繰り上げを求めて運動しているが、今回の要請は受け入れざるを得ない」と説明。取協に対して①該当地区の書店に丁寧に説明してほしい、②今後、中国・九州以外の地区にも輸送日数の変更が拡大した場合の対応を考えてほしい――の2点を申し入れたと報告した。
[取引改善委員会]
返品現地処理について、柴﨑繁委員長は「実現するためには多くの課題がある」と述べ、関係各方面と意見交換を続けていると報告した。
[組織委員会]
中山寿賀雄委員長が、各都道府県組合の加入・脱退状況を報告。12月期は加入5店・脱退10店で5店純減、1月期は加入なし・脱退4店で4店純減。日書連推定所属員数は3167店になった。
[政策委員会]
・平成30年度決算は黒字になる見込みと事務局が報告した。
・5月8日に東京都千代田区のホテルニューオータニで開催される「第58回全出版人大会」で、舩坂良雄会長を長寿者表彰に推薦することを承認した。
・経済産業省の「キャッシュレス・消費者還元事業」について説明した。
この事業は、10月1日の消費税率引き上げに伴い、一定期間(19年10月~20年6月)に限り、中小・小規模の事業者によるキャッシュレス手段を使ったポイント還元・割引を支援するもの。中小・小規模事業者での消費者喚起を後押しするとともに、キャッシュレス化を推進する。
キャッシュレス決済を導入する際、端末導入費用の3分の1を決済事業者が負担することを前提に、残りの3分の2を国が補助。また、キャッシュレス決済を行う際に決済事業者に支払う加盟店手数料(3・25%以下)の3分の1を、期間中補助する。
[広報委員会]
面屋龍延委員長が、全国書店新聞に記事を書く役割を担う「広報委員」の再登録を行うため、各都道府県組合から1名推薦してほしいと要請した。また、組合事務局員が広報委員を兼務している組合に対して、「できるだけ組合役員から選んでほしい」と求めた。
[読書推進委員会]
読売新聞東京本社と日書連のコラボレーション企画「読売新聞本屋さんへ行こう!プレゼントキャンペーン」の実施について、西村俊男委員長が報告。
実施期間は3月20日~4月21日までの約1ヵ月間。「もっと書店へ足を運んでもらおう」と読売新聞社が2005年9月より年2回実施しているもので、今回で第28回目。書店で書籍・雑誌を購入した客がレシートをハガキに貼って応募すると、抽選で図書カードが当たる。実施エリアは東京、埼玉、千葉、神奈川、茨城、群馬、山梨、静岡。約350書店の店頭にポスターを掲示し、応募ハガキを設置する。
[書店再生委員会]
本間守世委員長が、2月25日の公正取引委員会「平成30年度出版業界への著作物再販ヒアリング」に出席すると報告した。
[その他]
ポプラ社の田中俊彦常務取締役、同・児童書事業局児童書営業企画部の平瀬律哉部長が来会。『おしりたんていカレーなるじけん』セブンイレブン先行発売を実施した経緯と、4月20日の書店発売に合わせて行う店頭企画の説明を行った。

万引犯への損害賠償請求ネットワークに参加を/万防機構

全国万引犯罪防止機構は「万引犯への損害賠償請求ネットワーク」を立ち上げることになり、全国の書店に参加を呼び掛けている。
万引犯への損害賠償請求を検討中の法人に導入と実施をサポート。各法人の実施実態を共有し、活用方法の向上を図ることで、万引犯罪の抑止につなげる。
問い合わせは万引防止出版対策本部・阿部信行氏まで。℡090―6528―7911、メール=bgny-abe@outlook.jp

吉見、高市両氏が理事就任/小売公取協臨時総会

出版物小売業公正取引協議会は2月14日、東京都千代田区の書店会館で臨時総会を開催。役員補欠選挙を行い、退任した江﨑直利(静岡・藤枝江﨑書店)、津田成生(和歌山・津田書店)両理事に代わり、新理事に吉見光太郎(静岡・吉見書店)、高市健次(和歌山・帯伊書店)両氏を選任した。

新理事に吉見、高石両氏/日書連臨時理事会

日書連は2月14日、東京都千代田区の書店会館で臨時総会を開催。役員補欠選挙を行い、退任した江﨑直利(静岡・藤枝江﨑書店)、津田成生(和歌山・津田書店)両理事に代わり、新理事に吉見光太郎(静岡・吉見書店)、高市健次(和歌山・帯伊書店)両氏を選任した。

最優秀賞にいしだ文栄堂石嶺店/子どもの本秋・冬セール飾り付けコンクール

日書連主催、日本出版取次協会・日本児童図書出版協会協賛の増売運動「2018年心にのこる子どもの本秋・冬セール」店頭飾り付けコンクールの審査結果を読書推進委員会の西村俊男委員長が報告した。
1月10日の締切までに20書店より応募があり、選考会の結果、最優秀賞は沖縄県那覇市のいしだ文栄堂石嶺店に決定。このほか優秀賞3店、アイデア賞5店、参加賞11店を選んだ。
▽最優秀賞=いしだ文栄堂石嶺店(沖縄県那覇市)
▽優秀賞=加賀谷書店東通店(秋田県秋田市)天真堂書店塩山店(山梨県甲州市)宝屋書店(愛知県知多郡)
▽アイデア賞=冠文堂書店(宮城県仙台市)ブックスページワン板橋店(東京都板橋区)文信堂書店(新潟県新潟市)森井書房(兵庫県姫路市)ブックスグリーンウッド中原店(佐賀県見三養基郡)

活字議連が公共図書館PTを発足/地域書店と図書館の連携など検討

活字文化議員連盟(会長=細田博之衆議院議員)は公共図書館の直面する課題について検討する「公共図書館プロジェクト(PT)」の初会合を2月6日に東京・千代田区の衆議院第一議員会館で開催した。
活字議連は2015年に「全国書誌情報の利活用に関する勉強会」を発足、その下に実務者会議を設置し、16年4月に答申「これからの全国書誌情報のあり方について」をまとめ、①迅速な情報提供に向けた「選書用新刊情報」の作成②選書用新刊情報提供に向けた基盤整備③普及・啓発活動の推進④地域書店と図書館の連携強化――の4項目を提言した。これを受け、国立国会図書館と日本出版インフラセンター(JPO)が連携し、発売前の近刊情報の提供が18年7月に開始された。今回、残る公共図書館改革の課題解決に向けて、実務者会議を「公共図書館PT」と名称変更し、政策立案のため調査・研究を行うことにしたもの。
公共図書館PTでは、公共図書館と地域書店の連携について、図書納入における指定管理業者と納入業者の区分や、地域書店の優先、競争入札の範囲等の見直しなどを検討。そのほか、国立国会図書館と公共図書館の連携、公共図書館の資料費、地域創生を担える公共図書館づくりについて検討していく。
今後は、3月に国立国会図書館、公共図書館、システムベンダー、書誌データ作成企業、装備関連団体、地域書店、出版団体、JPOなどへヒアリングを実施。4月に報告案をまとめ、5月にPTで審議・了承し、6月までに議連への提出を目指す。

〔PT構成メンバー〕
▽顧問=細田博之(衆議院議員・活字文化議員連盟会長)▽委員長=笠浩史(衆議院議員・活字文化議員連盟事務局長)▽座長=肥田美代子(文字・活字文化推進機構理事長)▽事務局長=太田剛(図書館と地域をむすぶ協議会チーフディレクター)▽事務局次長=永井祥一(全国書誌情報の利活用に関する実務者会議前事務局長)▽委員=植村八潮(専修大学文学部教授)宇野和博(筑波大学附属視覚特別支援学校教諭)設楽敬一(全国学校図書館協議会理事長)髙島瑞雄(日本書店商業組合連合会顧問〔図書館サポート部会担当〕)成瀬雅人(日本書籍出版協会副理事長〔図書館委員会担当〕)福富洋一郎(図書館友の会全国連絡会代表)森茜(日本図書館協会理事長)渡辺鋭氣(文字・活字文化推進機構専務理事)▽オブザーバー=堀純子(国立国会図書館収集書誌部副部長)柳本重民(日本出版インフラセンター運営委員長)

返品現地処理で関係団体等と話し合いへ/北海道理事会

北海道書店商業組合(志賀健一理事長)は12月15日、札幌市中央区のJRタワーホテル日航札幌で定例理事会を開催。書籍・雑誌への軽減税率適用は見送りとなったことを報告し、返品現地処理の件は関係団体等と話し合いを行うと説明。また、2019年理事会日程の確認を行った。
(事務局・髙橋牧子)

破産の天牛堺、10店脱退/大阪理事会

大阪府書店商業組合は2月17日、大阪市北区の組合会議室で定例理事会を開催。天牛堺書店が1月28日付で自己破産したことに伴い、10店舗が組合を脱退したことが報告された。
天牛堺書店は堺市を中心に12店舗を運営。新刊と古書を併売する業態が特徴で、学校や官公庁への卸売りも手掛けていた。このほど組合から脱退したのは光明池店(堺市)、三国ヶ丘店(同)、中もず店(同)、北野田店(同)、堺高島屋店(同)、イオンモール堺鉄砲町店(同)、船場店(大阪市中央区)、粉浜店(大阪市住吉区)、天下茶屋店(大阪市西成区)、高石店(高石市)。
平成30年度総会は5月17日午後2時、尼信ビル会議室で開催することを決定。来年の新年互礼会は1月9日午後4時、ウェスティンホテル大阪で開催することを了承した。
また、重要議題として、面屋龍延理事長は、業界3者による書店環境改善実務者会議について報告。書店粗利益30%以上実現に向けた「試案」をもとに2月から3月にかけて主要出版社・取次を訪問、意見交換を行うことを説明した。
(石尾義彦事務局長)

「春夏秋冬本屋です」/「平成を振り返って」/大阪・ブックスふかだ代表取締役・深田健治

今年の4月で平成が終わる。
本屋を継ぐために会社を辞めてブックスふかだとして独立したのが昭和63年だった。翌年すぐに昭和から平成に変わりそれから30年以上たった。本屋で育ったとはいえ卒業してからずっと別の仕事をしていたので、この業界のことは何もわからず戸惑いながら平成の時代を本屋としてなんとか生きてきた。
平成元年に消費税が初めて導入された。まだそのころは新米書店人ながら、本ってけっこう売れるんだなと思った記憶がある。ジャンプや女性誌なども並べる場所に困るくらい入荷してもすぐに売り切れ、年末には婦人誌の予約獲得に燃えていた。初めて取り組んだ企画品「おはなし絵本館」もがんばればそれなりに成果も出た。特に記憶に残っているのは平成3年に出た「サンタフェ」だ。予約を受けても本屋に入荷しないでパチンコ屋の景品に出たことも業界では問題になった。ただ残念ながら中身は一度も見ていない。当時はもちろんネット書店もなく、携帯電話がようやく出だしたころだった。本を楽しむ人が多くいてくれて書店が元気な時代だったように思う。その後平成9年に消費税が5%に上がってからが出版業界の受難の時代になった。
振り返ってみるとあっという間の30年間だったが、まだこれからもしばらくはみなさんと一緒に本屋として頑張っていきたいと思っている。

第9回書店大商談会に書店610名が来場/217社・228ブースが出展

第9回「書店大商談会」が2月6日に東京・文京区の東京ドーム・プリズムホールで開催され、書店610名が来場した。成立した商談は2711件、金額は5636万7181円(前回比29・3%減)となった。
この商談会は、「書店大商談会」実行委員会(実行委員長=矢幡秀治・真光書店社長)が主催。会場には一般書、ビジネス書、児童書、第三商材の各コーナーが設けられ、出展は217社・228ブース(前回240社・248ブース)だった。
当日は冷たい雨になったこともあり、総来場者は前回より256名少ない1986名(書店610名、出展社1117名、取次142名、その他117名)。昨年10月1日開催した児童書分科会は商談成立613件、金額は1545万5591円となっており、合計金額は7182万2772円(前回比20・2%減)となった。
会場では、各ブースで商談会当日だけの特典が多数用意され、熱心に商談や情報交換が行われた。児童書コーナーでは、児童書ブースをまわって集めたスタンプの数に応じて特別提供の拡材等をプレゼントするスタンプラリーを実施。絵本コーディネーターのさわださちこさんによるラッピング講習会や、店頭ディスプレイの講習も行われた。セミナー会場では、1月に光文社から2冊のアンソロジーが同時刊行された作家の森見登美彦さんと宮内悠介さんによるトークイベントや、聞かせ屋。けいたろうさんによる読み聞かせ講座「絵本と子どもと本屋さん」、コピーライターの川上徹也さんによる「なぜあの店は買いたくなるのか?物を売るな、物語を売れ!」が開催され、多くの聴講者で賑わった。

『おしりたんていカレーなるじけん』セブンイレブン先行販売/「書店への新規読者誘導につなげる」ポプラ社が趣旨を説明/店頭での児童書増売が最大の目的

ポプラ社は、イベント限定本として17年12月に発行され、19年4月26日より「東映まんがまつり」内で初映画化される原作本『おしりたんていカレーなるじけん』を、19年1月1日より全国のセブンイレブン約2万店とセブン&アイのネットショッピングサイト「オムニ7」内の「セブンネットショッピング」で3ヵ月間先行発売した。書店での発売は4月20日。ポプラ社の田中俊彦常務と平瀬律哉児童書営業企画部長は、2月14日に開かれた日書連定例理事会で、今回の施策について趣旨を説明。「普段、書店に行く機会の少ない子供たちに新しい本との接点を作り、新規読者を書店に誘導したいと考えた。既刊本を含めて児童書を書店で買ってもらえる環境を作ることが最大の目的」と述べ、理解を求めた。田中常務と平瀬部長による説明の要旨を紹介する。

【新刊発売日の4月20日をピークに/「読書推進」「書店利益拡大」が基本/ポプラ社常務取締役・田中俊彦】
出版社は、今いる読者を大切にするのは当然だが、加えて新しい読者をどうやって生み出していくか、常に考え続けなければならない。時代は激しく動いており、従来の方法論に捉われてはいけないと肝に銘じている。今回の施策もこうした考え方から生まれた。
セブンイレブン先行発売について、多くの方から様々な意見をいただいた。しかし当社としては、読み物の新刊『おしりたんてい』第8巻が発売となる4月を最大のピークと考えており、ここで子供たちを書店に集客し、書店で本を買ってもらえるようにすることを最大の目的と考えている。セブンイレブン先行発売の施策はその出発点としてスタートしたものだ。
毎日新聞が17年に実施した学校読書調査によると、「ほとんど」または「あまり」書店に行かない子供は39%。普段、書店に行く習慣がない子供がかなりの割合いることは間違いない。いま書店に行ってくれている6割の子供たちに本の魅力を発信し続けることは重要だが、普段あまり本に接していないと思われる4割の子供たちに本の楽しさを知ってもらい、最終的に書店に行って本を買ってもらえるようにすることが大きな使命と考えている。いま書店に行っていない子供たちを対象とするなら、まず書店の外に本との出会いの新しい接点、分かりやすいきっかけを作ならければならない。
「おしりたんてい」はNHKのEテレで昨年12月よりアニメのレギュラー放送がスタートした。また、4月26日より「東映まんがまつり」内で初映画化される。今まで本を読んでいない子供たちに、新しい読者として本を手に取ってもらいやすい状況が生まれつつある。そうした中でセブンイレブンの話があった。
実施するにあたり、セブンイレブンで初めて「おしりたんてい」の本を買う子供たちは、近くの書店で「おしりたんてい」の既刊本も買ってくれるだろうという仮説をたてた。書店POSデータで「おしりたんてい」既刊本の売上を分析したところ、今年の1月については人口あたりのセブンイレブン店舗数の多い上位10都道府県の売上が、ベンチマーク(全国平均)を顕著に上回っており、仮説を否定しない結果になっている。
最大のポイントは4月に出る読み物の新刊。ここに最大のピークをもって来る。今の時代の子供たちが発売日に書店を目掛けて行きたくなる仕掛けを考えている。子供たちには書店限定の特別な“体験”を提供したい。
書店に利益を取ってもらえる施策も考えている。今後の業界の方向性として、書店にこれまで以上の利益を確保してもらうことが必要になる。今回はこの施策に限っての提示となるが、これからも当社はきちんとした原資をもって書店にマージンを取ってもらえる仕組みを考えていきたい。
ポプラ社が読書推進、書店への新しい読者の誘導、書店利益の拡大という考えに基づいて今回の施策を実施したことをご理解いただきたい。

【書店限定イベントで集客/返品率15%以下で報奨金も/ポプラ社児童書営業企画部長・平瀬律哉】
4月以降の店頭での施策は、①謎解きイベント、②新刊告知フェア、③「おしりたんていカレーなるじけん」施策――の3本柱を考えている。
①謎解きイベント
読み物の新刊である第8巻が発売される4月20日から200万人規模で開催する。「200万人のめいたんてい」(仮)と称して、書店限定の超豪華イベントを考えている。
「おしりたんてい」は絵本、読み物、アニメで人気を博し、今では書籍の枠を飛び出して認知が広がっている。遊園地やホールで実施している有料謎解きイベントを、書店を舞台に無料で実施し、子供や親子連れを集客したい。
4月だけではなく、繰り返し書店に足を運びたくなるような内容を考えている。第1弾は4月(読み物8巻の発売時)、第2弾は6月中旬(読み物9巻の発売告知時期)、第3弾は8月中旬(読み物9巻の発売時)と隔月で実施する。繰り返しイベントを行うことで、書店ではいつも面白いことをやっていると思ってもらい、子供たちが書店に足を運ぶきっかけになればと考えている。
謎解きイベントは、小学生以下の子供を対象に実施する、書店店内を回遊しながら遊べるもの。所要時間は10分~15分。レジカウンター等で謎解きキットを受け取り、店内に貼られたポスターやPOPなどをヒントに解き進め、アイテムや謎などを入手。最後に待ち受ける謎を解き、クリアしたら景品を手に入れることができる。
書店にはそのためのレジオペレーションをお願いしたい。イベントキットはポプラ社から参加申込をした書店に無料で送付する。全国紙・地方紙、SNSなどでイベントプロモーションを積極的に行い、イベント実施書店はポプラ社ホームページに掲載する。
②新刊告知フェア
4月20日、書き下ろしの新刊『おしりたんてい』第8巻を全国一斉発売する。同じ日に『おしりたんていカレーなるじけん』も発売する。第8巻は、前巻の倍となる初版40万部を予定。「一斉発売」を大々的に告知することで、子供たちが発売日を心待ちにしてくれればと考えている。
発売前に「ププッと遊べる告知フェア」を実施する。AR(拡張現実)機能を持つ新刊告知ポスターとお客様配布用カレンダーカードを使用。オリジナルフォトフレームをダウンロードし、おしりたんていと写真を撮ることができる。単なる新刊告知ではなく、親子で遊んで楽しい、記憶に残る発売日告知を行う。
③「おしりたんていカレーなるじけん」施策
4月20日に書店で発売するにあたり、見計らい配本はせず、指定受注のみとする。また、発売時から1年間、返品率が15%以下の場合、1冊につき100円の報奨金を支払うことで、書店の利益にも貢献したい。条件は4ヵ月長期。指定申込締切は3月15日。
ポプラ社の取り組みが書店に貢献できるよう、また読書の入口として読書推進につながるよう、長期的な視点で考えていきたい。

万引防止街頭キャンペーン、7月15日に天神地区で実施を決定/福岡理事会

福岡県書店商業組合(安永寛理事長)は1月18日、福岡市中央区の組合会議室で定例理事会を開催した。主な審議・報告事項は以下の通り。
[倫理委員会]
「万引防止街頭キャンペーン」を7月15日、天神地区で実施する。また、2月と7月に、福岡家庭裁判所久留米支部の「万引被害を考える会」で講話を行う。[組織・流通委員会]
JR貨物、海上輸送それぞれの値上げに伴う返品運賃の改定について、取次・運輸を交えて会合を持つことになった。
[情報化推進委員会]
3月頃、図書館ナノ使用店に対して、等級決めに関する書類を送付する。これに基づき、5月頃、各店の新しい使用料を決定する。
[第41期行事予定]
今後の行事予定を以下の通り発表した。定例理事会=4月22日(月)、6月24日(月)、8月19日(月)、10月21日(月)、第41期通常総会・出版業界懇親会=11月20日(水)
(加来晋也広報委員)

東京組合とNET21がSPSの説明会/自主仕入・積極販売で収益改善図る

東京都書店商業組合(舩坂良雄理事長)は、NET21が展開している販売施策「ストックブック・プライオリティ・セール(SPS)」に参画することを受け、1月24日に東京・千代田区の書店会館で企画説明会を開催し、組合員17名が出席した。
冒頭で舩坂理事長は、10月に控える消費税増税について触れ、「税率が10%になった段階で、どうしていこうかと皆さんは考えていると思う。どうやって本を売り利益を上げるかということが、このNET21の企画の中にある。1日でも長く書店を継続したい。売上を伸ばしていく地道な努力が今後の活力になる」とあいさつした。
NET21の田中淳一郎社長(恭文堂書店)は、「SPSは書店が自主仕入をして積極的に売る企画。これまで書店は取次の配本に頼り、自主仕入をほとんどしてこなかった。SPSではトランスビューが担う取引代行を通して書店が仕入れる形になっている。条件は書店と出版社が話し合って決められる。商品が出る、出ないは書店と出版社の関係によるので、参加する書店が多いほどこの企画は膨らんでいく」と述べて企画への参加を促した。
SPSは、出版社が提案する商品リストから書店が選択して仕入れ販売する施策。取引条件は「委託」と「買切」の2種類を設定し、委託は58%、買切は25%の卸正味で出荷。注文はSPSの受発注サイト「BookCellar」から行う。書店からの発注合計が、出版社の設定した最低出荷ロット数に届かない場合は出荷しない。書店では、商品を店頭の一等地で大々的に展開する。委託品の販売期間は3ヵ月で、返品後に精算する。3月1日販売開始のSPS商品の場合で1クールを見ると、①2月15日頃までに発注②3月1日~5月31日展示販売③委託品は6月5日までにトランスビューへ返品④5月末付で請求書発行⑤6月末商品代支払い、という流れになる。
商品は、取次商品と混在しないように、納品時にトランスビューで独自に取得したJANコードのシールを貼付する。書店は手数料として、1冊に付き30円と、委託品は実売の3%、買切品は販売価格の3%をトランスビューに支払う。書店への納品送料はトランスビューが、委託品の返品送料は書店が負担する。出版社は、1タイトルごとの手数料3千円や、トランスビューの倉庫への納品送料、倉庫から出版社への返品送料などを負担する。
昨年8月にスタートしたSPSのこれまでの販売実績を説明した今野書店の今野英治社長は、「お客様にとっては初めて出会った本が新刊。いい場所に商品を置いてお客様の目にとまることが大事だ」とポイントを指摘。田中社長は「これらの商品は新刊の時はほとんど売れていなかったが、やってみて分かったのは『売れなかった』のではなく我々が『売らなかった』のだということ。売れなかったものをもう一回売り直すのは小売業の基本だ。ロットに届かず仕入れられなかった商品が結構ある。ロットに届けば毎月30、40点くらいは店頭に並ぶようになる。参加店が増えれば百点、2百点という数になり、その中から皆さんが選ぶという形ができると思う」と話した。

「あゆみCOMIC大賞」受賞作を決定/リブロプラス

リブロプラスが展開する、あゆみBOOKS・文禄堂は、「あゆみCOMIC大賞」第6回受賞作を、『ベランダは難攻不落のラ・フランス』(衿沢世衣子/イースト・プレス)に決定した。
同賞は、あゆみBOOKS・文禄堂グループのコミック担当者を中心に、その年に発行されたコミックスでまだ巻数の少ないものから、「ぜひともお客様に読んでほしい、自分たちの手で多く売っていきたい」作品を独自視点で選ぶ賞。第6回は17年11月から18年10月までに発売され、巻数が5巻までの作品を対象として、最終候補11作品から選考会議で大賞を決定した。準大賞には『ここは今から倫理です。』(雨瀬シオリ/集英社)、『メタモルフォーゼの縁側』(鶴谷香央理/KADOKAWA)の2作品、店舗賞には8作品が選ばれた。

参考図書

□『マガジンデータ2019』
日本雑誌協会は、会員社が発行する雑誌のデータを収載した『マガジンデータ2019(2018年版)』を発行した。B5判、頒価2千円(税込)。
『マガジンデータ2019』では、76社530誌の全データを表紙写真付きで紹介。印刷証明付き発行部数公表は51社306誌となっている。各誌の版型・刊行形態・発売日・創刊日・定価等を掲載。ジャンル別に見やすく編集され、雑誌の特徴や表情を簡潔に伝える各誌編集長のメッセージが付く。

□『大学出版部協会の歩み2013―2018年』
29の大学出版部が加盟する大学出版部協会は、創立55周年を記念して、協会及び各加盟出版部の最近5年間の活動を記録した小冊子『大学出版部協会の歩み2013―2018年』を発行した。
各大学出版部の沿革や出版方針、最近の刊行物などを記した「加盟出版部紹介」を始め、13年から18年までの年表、編集部会・営業部会・事務局の活動記録、季刊『大学出版』総目次、大学出版部協会名簿などを収録する。

書店員が選んだコミック2019/1位は芥見下々「呪術廻戦」(集英社)/日販

日販は2月1日に「全国書店員が選んだおすすめコミック2019」のランキングとラノベ文芸コミック部門の入賞作品を発表、3月31日まで取引書店約1400店でフェアを開催している。
この企画は2006年にスタートし、書店員から「より多くの人におすすめしたいコミック」をコメントとともにアンケート形式で募集し、発表しているもの。第14回目となる今回は、「2017年12月1日~18年11月12日に新刊発売があった作品」を対象とし、1100名の書店員による投票の結果、「呪術廻戦(芥見下々/集英社)が一般部門第1位に輝いた。2位は「極主夫道」(おおのこうすけ/新潮社)、3位は「アクタージュact‐age」(原作=マツキタツヤ、漫画=宇佐崎しろ/集英社)、4位は「地獄楽」(賀来ゆうじ/集英社)、5位は「終末のワルキューレ」(作画=アジチカ、原作=梅村真也、構成=フクイタクミ/徳間書店)が選ばれた。またラノベ文芸コミック部門では、「転生したらスライムだった件」(漫画・漫画原作=川上泰樹、原作=伏瀬、キャラクター原案=みっつばー/講談社)など5作品が入賞した。
フェアでは、ランキングを掲載したポスターやオリジナルパネル、POPなどを書店で展開しているほか、ランクイン作品の作家直筆サインまたは図書カード(1万円分)が当たるツイッタープレゼントキャンペーンも実施している(ラノベ文芸コミック部門は一部店舗のみ)。

「街の書店の復活を業界の課題に」/東京組合青年部が新春懇親会開催

東京都書店商業組合青年部(田中紀光会長)は2月8日、東京・中央区の銀座クラシックホールで新春懇親会を開催し、約100名が出席した。
冒頭であいさつを行った田中会長は、書店の減少に懸念を示し、「私の地元でも隣町の書店がなくなり、年配の方が自転車やバスに乗って私の店に買いに来ている。書店の閉店を、書店だけの問題として切り離さないでほしい。街の書店の復活なくして業界の復活はない。業界全体の問題として認識いただくとともに、一緒に頑張っていただけるよう努めていく。青年部は真面目、誠実、義理人情に篤いという3つのスタイルで今年も頑張る」と述べた。
来賓の読書人・黒木重昭社長は、青年部がホームページで運営する「書店案内」と店頭在庫検索の活用について言及し、「出版社が売ってほしい本を我々がウェブで紹介し、読者が身近な書店に買いに行くというアプリをやってみたいと考えている。今年は、出版社と書店を一本で結ぶ新しい希望を作る年にしたい」と祝辞を述べ、ポプラ社児童書促進部首都圏エリア課長の田中智子氏の発声で乾杯した。
あいさつした相談役の東京組合舩坂良雄理事長は、「今年予定される消費税増税が売上にどう影響してくるのか非常に心配している。また、アマゾンが出版社から買切条件で書籍を仕入れるという報道を目にした。まだ実態はよく分からないが、新たな展開が起きてくるのではないかと思っている。アメリカではアマゾンと提携した会社がいくつも倒産していると聞いている」と述べ、慎重な対応が必要ではないかとの考えを示した。

出版社の新入社員を対象に2つのセミナー/4月にトーハンで開催

トーハン・コンサルティングは、出版社の新入社員、またはそれに準じる契約社員、派遣社員、中途入社の社員を対象とした2つのセミナーを、東京・新宿区のトーハン本社で4月に開催する。
「出版流通の基礎知識セミナー」は4月16日(火)午後1時半から開催。講師は、スタジオ・ポットSD代表取締役の石塚昭生氏。出版業界全般の基本的な知識や、現状・課題などを分かりやすく解説する。受講料は1名8千円(税込、教材費『出版販売の基礎知識』1冊分を含む)。特典として、トーハン物流施設無料見学(別日程)。
「ビジネスマナーセミナー」は、4月23日(火)午後1時半から開催。話し方・ビジネスマナー講師の渡辺由佳氏が、社会人としての心構えとマナーの基本を丁寧に分かりやすくレクチャーする。受講料は1名8千円(税込、教材費を含む)。特典として、『ビジネスマナーハンドブック』を進呈する。
申し込みはトーハン・コンサルティング教育事業部(℡03―3266―9623)まで。

学習参考書協会・辞典協会「学参・辞典勉強会」①

学習参考書協会と辞典協会は「2019年新学期学参・辞典勉強会」を2月13日に東京・新宿区の研究社英語センターで開催し、書店、出版社、取次など152名が出席。参考書作家の船登惟希氏と旺文社教育情報センターマネジャーの石井塁氏が講演した。第1回として、船登氏の講演「学習参考書はもっと売れる!参考書作家の目から見た学生から求められる本とは」の概要を紹介する。

【「参考書中心学習」が今後主流に/参考書作家・船登惟希氏】
自己紹介をすると、僕は1987年に新潟県の佐渡島で生まれ、東京大学理学部化学科を卒業。DeNAに勤めた後独立し、学習塾を経営している。今回講師に呼ばれたのは、まず僕自身が参考書だけで勉強して大学まで入ったという経歴があるからだと思う。
佐渡に大手の塾がなかったこともあって、中学校時代は定期テスト対策として、書店で売っている教科書トレーニングと教科書ワークを使って勉強していた。実際に成績も伸びて、塾に行かなくてもいいと気づいた最初の成功体験になった。高校は新潟高校という進学校に通ったが、「定期テストで学内10位に入っていたら東大に入れる」という先生の言葉を信じて、ずっと学校指定の参考書と問題集を使って勉強していた。その結果、学内ではほとんど1位になり、東大理科Ⅱ類に現役合格。ちなみに東大に現役合格した同期9人は全員独学だった。逆に塾に行っている生徒は、塾のテキストも学校指定の問題集もやりきれず中途半端になってしまい、すごく効率が悪かったのだろうなというのが僕の実感だ。
大学では化学科を選択して研究者を目指したが、自分には合っていないと感じた。教育に興味があることに気付き、こういう参考書があったらいいなという思いがあったので、自分で書いてみようと思い立った。「出版甲子園」に出場して学研プラスからチャンスをいただき、『宇宙一わかりやすい高校化学(理論科学)』を修士1年のとき出版した。この「宇宙一わかりやすい」シリーズは、化学の参考書3冊と生物、化学反応式ハンドブックを担当させてもらっている。
「一冊目の参考書」シリーズ(KADOKAWA)は、小説形式で参考書と使い方、勉強への心構えが学べるように書いた。『高校一冊目の参考書』は、週刊少年ジャンプで連載されている『僕たちは勉強ができない』の参考図書として採用され、同作品が今年4月アニメ化されるのに合わせて改訂版を出す。『中学一冊目の参考書』は、図書館選書センターに来場した1千館以上の図書館関係者が選んだ年間図書ランキングの1位になった。最近出した『まぜ単』(学研プラス)は、日本語の中に英単語を混ぜた例文で覚える単語帳だ。とにかく楽しみながら勉強してもらいたいということを強く意識して参考書を作っている。
また、「松濤舎」という塾を経営し、参考書を使った勉強を指導している。そこでは授業はせず、問題集で問題演習を繰り返し行っている。その子の現状の成績と志望校のレベルを見て、その差分を残りの期間でどうやって埋めていくか、個別にカリキュラムを作成する。問題集を指定してあげて、独学を支援しながら志望校に合格してもらおうという塾だ。
このほか、1年前から千葉県の文理開成高校で「特別進学コース」を担当している。地方の私立高校は、情報なし、塾なし、ライバルなしという状況。参考書と適切な情報を提供すれば、成績は着実に伸びることを実証したい。また、金沢と東京に教室を展開する英語塾と提携している。
今までの経験から、これからは「参考書中心学習が主流になる」と考えている。まず、同じ1時間を使って、授業を聞くのと市販の問題集や参考書を使って勉強するのを比べたら、圧倒的に低コストかつ学習効率が高いのは後者だ。また、アクティブラーニングが今後学校で採用され、受け身の姿勢ではない自律学習に生徒自身が慣れていくと考えられる。実際に、自学自習をサポートする塾は増えてきている。
ただ、参考書を使った勉強はハードルが高いという声も聞く。書店の参考書コーナーの中で好きなものが選べるという自由は確かにあるが、逆に「自分にとって最適な問題集は何なのか」選べなくなってしまう。その結果塾に行ってしまっているというケースが多い。
また、学校指定の問題集だけやっていればよいかというと、学校の偏差値や、先生の独断に左右され、最適化されていなかったりする。また、医学部を目指す人と、MARCHを目指す人が同じ問題集をやっていてよいということはない。こうしたハードルを取り除いてあげれば、参考書はもっと売れるし、参考書中心学習の大きな流れができるのではないかと思っている。
まず、ボトムアップで学力を上げる必要があり、最低限やるべき問題集は共通していて、僕はその問題集を「ボトムアップ問題集」と呼んでいる。志望校によって違うのは、その問題集の習得レベルで、偏差値の高い大学を志望する場合はより難しい問題まで取り組み、厳しくチェックする。また、志望校が決まってから個々の大学に合わせた調整をするために使うものを「トップダウン問題集」と呼んでいる。高校生はボトムアップ問題集を中心に勉強し、MARCHまではこれだけで対策可能だ。
生徒には、ボトムアップ問題集の一覧と、それぞれの習得レベルの定義を渡している。例えば『FocusGold』(新興出版社啓林館)の習得レベル1は「マスター編の50%の例題で、解説を見ずに、解答と同じ答案が、手を止めずに作れる」と定義。習得レベル5では「マスター編の80%の例題で~」と定義している。そこで、「今の偏差値なら習得レベル2なので、レベルを5まで上げることで『全統記述模試』の偏差値62・5まで上げることができる」と志望校の偏差値に応じた習得レベルを個別に指定し、指導していく。目標として客観的に確認できる「達成状態」を明示してあげることが重要と考えている。
評判の良い参考書には共通点がある。まず説明がわかりやすいこと。また、難しすぎない典型問題を網羅的に扱っていること。受験の原則は、まず「他の人が解ける問題を確実に解く」ことだ。そういう問題を落とさず、プラスアルファの問題を取り、合格ラインに持っていきたい。そして、紙面が見やすいこと。カラーでごちゃごちゃしたものより、単色でも1ページ1トピックなど、シンプルなものがよいと思う。この三拍子が揃い、中学の復習に適した参考書の例として、英単語『中学英単語MAX2400』、英文法『くわしい問題集英文法中学1~3年』(ともに文英堂)、数学『パーフェクトコース』(学研プラス)がある。
書店でのコーナー案について切り口をいくつか紹介する。ボトムアップ問題集を、習得レベルのロードマップを合わせて提示したり、今の学習状況に合わせて問題集を提案してあげると、手に取りやすいと思う。例えば、「既にこれを使っているなら、これもオススメ」という形で、一緒にやると効果的な参考書を紹介する。『システム英単語』を使っているなら、『システム英単語カード』(ともに駿台文庫)も使って、覚えているかをテストしたほうがいい。少し違った問題を解くことで理解を深め、応用力を高めることも重要だ。文法系の『NEXTSTAGE』をやったあとに、『全解説実力判定英文法ファイナル問題集』(ともに桐原書店)を提案してみる。また、「○○に困っているならこの参考書」として、長文を読む速度が遅いと感じるなら『速読のプラチカ英語長文』(河合出版)、計算ミスが多いと感じるなら『合格る計算』(文英堂)などを紹介したりする。「この問題解けますか?」と、書店からの挑戦状のように問題を例示し、「3秒で解ける方法がこの問題集に載っています」と示すのも面白い。「この1冊やっておけばテストで5点伸びる」という点数直結型問題集も、実戦力をつけたい人や、最後の駆け込みとして大きな需要がある。
POPを作る際は、著者が冒頭に書いている「はじめに」を参考にしてほしい。その本はなぜ出版されたのか、特徴は何か、どういうところに気をつけて勉強したらよいのかという狙いが書かれており、売出しポイントのヒントになる。
書店の今の参考書コーナーは、自分で選べない子どもたちにとってみれば、倉庫のようだと感じる。「進路相談室」のようにいろいろな情報や提案に満ち溢れた場にできれば、もっと子どもたちは書店に行くと思う。

日販が「文具女子博petit大阪」開催/4月12日から3日間

日販は、4月12日~14日に大阪市北区のカンテレ扇町スクエアで「文具女子博petit(プチ)大阪」を開催する。
日本最大の文具イベント「文具女子博」はこれまで2回開催され、今回は東京以外で初めての開催となる。東京よりコンパクトな会場で行われるが、74出店者(予定)が選りすぐりの文具を出品。「文具女子博」でしか体験できないイベントブースや、限定アイテムも多数用意される。
また、来場者が快適に会場内を回れるよう、前売チケットによる定員入替制を導入する。入場料5百円(税込、小学生以下の同伴2名まで無料、男性も入場できる)。

1月期は前年比2・3%減/コミック6ヵ月連続プラス/日販調査店頭売上

日販営業推進室調べの1月期店頭売上は、雑誌、書籍、コミック、開発品合計で前年比2・3%減となった。
雑誌は同4・1%減で、内訳は月刊誌が同2・8%減、週刊誌が同4・9%減、ムックが同6・0%減。「otohaMUSE2月号」(宝島社)が12月期に続いてDEAN&DELUCA特大デリバッグ付録で売上を牽引した。
書籍は同5・3%減。前年の『広辞苑第七版』普通版・机上版(岩波書店)と、『漫画君たちはどう生きるか』(マガジンハウス)が大きく影響し、前年割れとなった。新書は樹木希林の『一切なりゆき』(文藝春秋)が貢献し、18年8月以来5ヵ月ぶりの前年比増となった。
コミックは同7・4%増で、18年8月から6ヵ月連続して前年比プラスとなっている。実写映画化が決まった『キングダム53』(集英社)や、1月からテレビアニメがスタートした『約束のネバーランド12』(同上)が牽引した。

10月1日から持株会社体制に/日販、グループ機能を強化

日販は2月19日、来事業年度中にあたる10月1日付で持株会社体制に移行するため準備を開始することを決定したと発表。「取次」「小売」「海外」「雑貨」「コンテンツ」「エンタメ」「その他」の7事業とグループIT会社で構成するグループ体制となる。
4月1日に新子会社を設立し、10月1日に子会社管理および不動産管理以外のすべての事業を簡易吸収分割により承継させ、現在の同社は持株会社に移行する。同社は10月1日付で持株会社としての商号に変更する予定。あわせて新子会社が日本出版販売に商号変更する。取次事業は新子会社が承継し、取引は従来通り新子会社が継続する。
持株会社体制への移行により、本業の取次事業を再構築し、グループとしての成長を目指す。また、権限移譲による柔軟で迅速な事業判断、事業ごとのアライアンス促進、グループ経営機能の強化を目指すとしている。
10月1日以降のグループ体制は以下の通り。
▽取次事業=日本出版販売(出版共同流通、日販物流サービス、中三エス・ティ、お茶の水商事、B・Story、WAP、マクス)、MPD(MPDパートナーズ、C5SP)▽小売事業=NICリテールズ(リブロプラス、ブラス、いまじん白揚、積文館書店、Y・space、クロス・ポイント)▽海外事業=日販アイ・ピー・エス(日盛図書有限公司、北京書錦縁諮詢公司)▽雑貨事業=ダルトン▽コンテンツ事業=ファンギルド▽エンタメ事業▽その他事業=ASHIKARI、日本緑化企画、蓮田ロジスティクス▽グループIT=日販コンピュータテクノロジイ

髙瀬伸英氏、露木洋一氏が昇任/取締役・執行役員等体制/日販

日販は2月18日開催の定例取締役会で、4月1日付の取締役・執行役員等の体制を決議。髙瀬伸英常務が取締役専務執行役員、露木洋一執行役員が上席執行役員に昇任する。
6月26日開催予定の第71回定時株主総会後の役員体制案、および10月1日付会社分割後の(新)日本出版販売の役員等の体制については、5月27日開催の取締役会で決議する予定。
4月1日付の取締役・執行役員等の体制は以下の通り。◎印は昇任

[取締役]
代表取締役社長執行役員
平林彰
代表取締役副社長執行役員(グループ取次事業責任者、グループ小売事業総括、NICリテールズ取締役会長)吉川英作
取締役専務執行役員(グループ海外事業総括、グループコンテンツ事業総括、日本出版販売仕入流通本部総括、日販アイ・ピー・エス取締役会長、ファンギルド取締役会長)安西浩和
同(グループガバナンス責任者、日本出版販売管理本部総括、物流本部長、サプライチェーン流通改革担当、取協担当)酒井和彦
同(日本出版販売営業本部長、特販支社・首都圏支社・東部支社担当、B・Story代表取締役社長)
◎髙瀬伸英
取締役常務執行役員(日本出版販売営業本部副本部長、CVS部・ネット営業部総括、MPD代表取締役社長、C5SP取締役会長)奥村景二
社外取締役(カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役社長兼CEO、TSUTAYA代表取締役会長兼CEO)増田宗昭
同(講談社代表取締役社長)野間省伸

[執行役員]
上席執行役員(日本出版販売関西支社長、中部支社担当)竹山隆也
同(日本出版販売中四国九州支社長)横山淳
同(グループ小売事業責任者、NICリテールズ代表取締役社長)◎露木洋一
執行役員(グループ財務責任者、シェアードプロジェクト責任者、日本出版販売管理本部長、お茶の水商事取締役会長)西堀新二
同(グループシステム技術責任者、日本出版販売システム部担当、OneTeamプロジェクト責任者、日販コンピュータテクノロジイ代表取締役社長)
藤澤徹
同(グループ雑貨事業責任者、ダルトン代表取締役社長、NICリテールズ取締役副社長、文教堂グループホールディングス取締役副社長)佐藤弘志
同(グループ文具担当、日本出版販売商品開発部長、ネット営業部・図書館営業部担当、中三エス・ティ取締役会長)野口瑞穂
同(グループ海外事業責任者、日販アイ・ピー・エス代表取締役社長、台湾日盛図書有限公司董事長、北京書錦縁諮詢公司董事長)
牛山修一
同(日本出版販売仕入流通本部長、仕入部長、マーケティング部長、マクス代表取締役会長)中西淳一
同(グループエンタメ事業責任者、新規事業開発担当、日本出版販売エンタメ事業部長)安井邦好
同(日本出版販売営業本部副本部長、営業推進室長、リノベーション推進部長、ASHIKARI代表取締役社長、日本緑化企画取締役会長)富樫建

[新任執行役員]
執行役員(日本出版販売経営戦略室長)平岡隆
同(グループコンテンツ事業責任者、ファンギルド代表取締役社長)梅木読子
同(日本出版販売CVS部長)伊藤宏治
同(日本出版販売輸配送改革推進室長、蓮田ロジスティクス代表取締役社長)
西川原秀伺
逸見剛上席執行役員、清地泰宏執行役員、髙田誠執行役員は退任。

[グループ書店新任代表取締役]
リブロプラス代表取締役社長玉井俊也
いまじん白揚代表取締役社長重野美信
Y・space代表取締役社長渡辺肇

生活実用書・注目的新刊/遊友出版・齋藤一郎

読書時間ゼロの大学生が過半数を超えたという恐ろしいデータを見た、と著者は報告している。
齋藤孝著『読書する人だけがたどり着ける場所』(SB新書800円)によると、53・1%の学生が「読書時間0分」と答えた。これは第53回全国大学生活協同組合連合会による実態調査である。
しかし今こそ本を読むべきだと著者は言う。ネットで文章を読むのと紙の読書には大きな違いがある。それは文章への向かい方の差で、現代人の集中力の低下というデータにも結びついている。
読書は思考力を磨くし物語で映像化する力、想像力も身につく。知識と認識はセットで、知る程に世界は広がるのだ。
各章にたとえば現代に必要な知識が持てる名著10、『ドン・キホーテ』など人生を深める名著6というように、多ジャンルの本の紹介から読み方や効用が語られている。
岸見一郎著『本をどう読むか幸せになる読書術』(ポプラ新書800円)も、読書の勧めである。読書には人を幸福にする力があると語る。
読書は著者との対話でもあり、他者の人生を追体験することでもある。本は中断も、前のページに遡ることもできる。
本書も読書歴として、古今の名作を紹介する。
特に大学生に本の面白さを知ってもらいたい。

大賞に大修館書店/読売出版広告賞

読売新聞東京本社は1月30日、東京都千代田区のパレスホテル東京で第23回読売出版広告賞の贈呈式を開催。2018年に読売新聞に掲載されたすべての出版広告の中から、大修館書店の「大漢和辞典デジタル版」(18年9月9日付朝刊、全15段)に大賞が贈られた。
大修館書店の鈴木一行社長は「思い切って消しゴム大の大きさにしたが、当社にとって大漢和辞典は大きな出版物。これに終わることなく、今後も研究、教育に寄与できるような出版物を出していきたい」と受賞の喜びを述べた。
このほか、金賞は講談社の「がんばれ、山中先生!」(18年1月1日付朝刊、全15段)、銀賞は小学館の「『小学一年生』読むぞ、一年生。」(18年1月1日付朝刊、全15段)、銅賞は扶桑社の「東大ナゾトレAnotherVisionからの挑戦状」(18年8月22日付朝刊、全15段)、特別賞は光文社の「珈琲が呼ぶ」(18年10月31日付朝刊、3段8割)が受賞した。
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