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令和元年11月1日号
全国の組合加盟書店数3063店に/半年間で加入22店、脱退71店

10月1日現在、日書連会員の45都道府県書店商業組合に加盟する書店は、この半年間で新規加入22店・脱退71店、差し引き49店減(1・6%減)で3063店になったことが組織委員会(中山寿賀雄委員長)の調査で分かった。3000店の大台割れの危機が目前に迫り、新規店・未加盟店の加入促進、脱退による組合員減少に歯止めをかける取り組みを強化する。
組合員が増加した組合は、宮城(11店増)、岐阜(1店増)、大分(1店増)の3組合。前年と同数は、青森、岩手、福島、千葉、山梨、三重、新潟、富山、奈良、和歌山、島根、広島、徳島、愛媛、高知、佐賀の16組合。残る26組合は組合員数が減少した。
加入が多かった組合は、①宮城(13店)、②東京(2店)、③静岡、岐阜、大阪、兵庫、福岡、大分、沖縄(1店)。一方、脱退が多かった組合は、①愛知(8店)、②東京、京都、兵庫(6店)、⑤北海道、埼玉、神奈川、福岡、沖縄(4店)の順。
脱退数から加入数を差し引いた純粋な減少数は、①愛知(8店減)、②京都(6店減)、③兵庫(5店減)、④北海道、埼玉、神奈川、東京(4店減)。減少率で見ると、①沖縄(10・0%減)、②福井(5・7%減)、③神奈川、愛知(5・3%減)、⑤北海道(4・8%減)の順。
組合員数が多い組合は、①東京(320店)、②大阪(212店)、③福岡(191店)、④愛知(143店)、⑤兵庫(128店)。一方、組合員数が少ない組合は、①島根、高知(21店)、③徳島(23店)、④青森(24店)、⑤宮崎(26店)の順だった。
全国的に組合員数が減少傾向にある中、宮城組合は加入13店・脱退2店で11店増(11・8%増)と大きく増やし、100店の大台を回復した。同組合には今春、未来屋書店が12店加入している。藤原直理事長は「県の教職員互助会と職員互助会の独自図書券は組合加盟店でのみ利用できるため、お客様からの要望が強かったようだ。図書券利用の条件として、12店全部に加入していただいた」と説明する。
県組合独自の取り組みを加入メリットとして組合員数増加につなげた宮城組合の事例は、他の組合にも参考になりそうだ。

大賞作品「本の木」に決まる/「本の日」ブックカバー大賞/全国167店舗で文庫購入客に配布

「本の日」実行委員会は10月9日、東京・千代田区の書店会館で「『本の日』ブックカバー大賞」の選考会を開催。矢幡秀治実行委員長を審査委員長に雑誌編集長4名を加えた計5名で審査し、応募作品212点の中から兵庫県加古川市の坂口香南子さんの作品「本の木」を大賞に選んだ。
11月1日から、参加を申し込んだ全国の書店167店舗で、大賞作品を印刷したブックカバーを文庫の購入客に配布する。

「本の日」図書カードプレゼントキャンペーン/応募用ポスター、店頭に掲示を

日書連が事務局を務める「本の日」実行委員会は、「図書カードプレゼントキャンペーン」の応募用QRコードが入ったポスター(題字下に掲載。QRコードを読み取れないよう処理済)を、キャンペーン期間の11月1日~11日の11日間、店頭に貼るよう呼びかけている。ポスターは日本図書普及の協力で、図書カード取扱書店に発送した。
来店客が店頭に貼られた応募用ポスターのQRコードを読み取って応募すると、「図書カードNEXTネットギフト」10万円分などが当たるもの。
実行委員会では、お客様がすぐに探せる場所、お客様がQRコードを撮影しやすい場所にポスターを貼り、来店客にキャンペーンの案内の声がけを積極的に行うよう求めている。

「京都文学賞」に537件の応募/京都組合がPRに協力

京都市、京都新聞、京都出版文化協会等で構成する京都文学賞実行委員会は、「第1回京都文学賞」に537件の応募があったと発表した。
同賞は、京都を題材とする未発表の小説を公募するもので、純文学、エンターテインメント等のジャンルは問わない。「一般」「中高生」「海外」の3部門を設け、今年6月1日から9月30日まで、プロ・アマを問わず全国から作品を募集した。一般部門の最優秀賞の賞金は100万円で、出版化を予定する。応募の内訳は、一般部門464件、中高生部門64件、海外部門9件。賞の最終選考委員は作家のいしいしんじ氏、原田マハ氏、文芸評論家で元「小説新潮」編集長の校條剛氏らが務める。また、読者の視点を選考に加えるため、一般の読者選考委員を公募。全国から87名の応募があり、実行委員会事務局による選考の結果、40名(京都市内18名、市外22名)を選定した。
今後は、11月下旬に一次選考結果発表、2020年1月上旬に読者選考委員による二次選考の結果発表、同2月上旬に最終選考会を行い、同3月下旬に受賞作の発表、表彰式・交流会を行う予定。
実行委員会は、門川大作京都市長が実行委員長を務め、書店界からは京都出版文化協会・大垣守弘代表理事(大垣書店)が副実行委員長、京都府書店商業組合・洞本昌哉副理事長(ふたば書房)が委員として参画している。京都府書店商業組合、文化庁地域文化創生本部、KADOKAWA、河出書房新社、幻冬舎、講談社、集英社、新潮社、PHP研究所、文藝春秋が協力し、京都組合は書店店頭での京都文学賞の広報(チラシ・ポスターの配架)などの役割を担当している。

「春夏秋冬本屋です」/「たまに儲かる積ん読」/京都・若林書店代表取締役社長・若林久嗣

第7回京都本大賞が10月31日に発表になりました。詳しくはまた記事にする予定ですが、実行員として…と言うよりも、広報委員としてほぼ毎年、授賞式に出席させて頂いております。
記念すべき第1回目の大賞を取られた岡崎琢磨氏の『珈琲店タレーランの事件簿』最新第6巻が11月7日に発売されるそうです。5巻から約3年ぶりの続刊という事もあり、ツイッターでは発売前からすでに盛り上がりをみせておられます。
福岡県出身で京都大学法学部卒のバンドマンという肩書も持つ岡崎氏のコメント(呟き)で、「バンドのメンバーから、不幸な時の方が良い曲を作るから不幸で居ろ、と言われてしまった」というのがありました。同じ短文投稿内で、実際に不幸で居る方がクリエイティビティも高まるというデータがあるとも呟かれていて、不幸が必ずしも悪い方向へ行くのではないといいます。
試しに「創造性」というキーワードで書誌検索をしてみると、興味を引くタイトルが沢山出てきました。そうして少しずつ取り寄せた本を「読んでみたいなあ」と思いつつ棚に並べ、売れたり売れなかったりするので、「たまに儲かる積ん読」と命名します。
売れたら儲かり、売れなかった本は買って読めば知識も付いて、どちらにしろ儲かる、という具合です。如何でしょうか?

第10回書店大商談会、書店471名が来場/209社が220ブースを展開

第10回「書店大商談会」が9月25日に東京・文京区の東京ドーム・プリズムホールで開催され、書店471名が来場した。成立した商談は2564件、金額は5563万2326円となった。
この商談会は、「書店大商談会」実行委員会(実行委員長=矢幡秀治・真光書店社長、日書連会長)が主催。前回は今年2月に開催したが、書店へのアンケート結果をもとに秋の開催に戻した。会場には、一般書、ビジネス書、児童書、第三商材の各コーナーとコミックサロンが設けられ、出展社は前回より8社減の209社が220ブースを展開した。総来場数は前回より289名少ない1697名だった。内訳は、書店471名(前回比139名減)、出展者1023名(同94名減)、取次106名(同36名減)、報道・その他・スタッフ97名(同20名減)。成立した商談は2564件(同147件減)で、金額は5563万2326円(同1・4%減)となった。
会場では、各ブースで商談会当日だけの特典が多数用意され、熱心に商談や情報交換が行われた。セミナー会場で開かれた勉強会は、ビジネスブックマラソン編集長でエリエス・ブック・コンサルティング代表取締役の土井英司氏が「POPからSNSまで!売上をつくる情報発信術~新時代の書店コミュニティ戦略教えます~」と題して講演し、お客のニーズの見極め方とそれに合わせた発信の仕方を説明。また、「使いこなせていますか?出版社のweb注文」をテーマに、KADOKAWA、講談社、白泉社のweb注文サイト担当者が、各注文ページの便利機能など、発注業務を効率化するためのヒントを紹介した。
児童書コーナーでは、児童書ブースをまわって集めたスタンプの数に応じて特別提供の賞品をプレゼントするスタンプラリーを実施。絵本コーディネーターのさわださちこさんによるラッピング講習会や、店頭ディスプレイの講習も行われた。

河出「ピーナッツ全集」を拡販/かんき出版の書籍2点を特別増売/東京理事会

東京都書店商業組合(矢幡秀治理事長)は10月2日、東京・千代田区の書店会館で定例理事会を開催した。
総務・財務委員会では、10月26日・27日に開催される「第29回神保町ブックフェスティバル」に青年部が2台のワゴンを出展、東京組合から補助金を支出することを承認した。
事業・増売委員会では、かんき出版、河出書房新社の担当者が増売企画を説明した。
かんき出版は、『英単語の語源図鑑』、『続・英単語の語源図鑑』(清水建二・すずきひろし著)の特別増売企画について説明。組合員に対して1セット(2点各3冊)を配本し、増売に取り組む。出荷条件は3ヵ月延勘。拡材として、POPと2種類のパネル、特製ポケットカレンダーを用意する。
河出書房新社は、『完全版ピーナッツ全集』(チャールズ・M・シュルツ著、谷川俊太郎訳、全25巻)の全巻予約獲得企画について説明した。同全集は、未訳だった約2千話を含む全1万7897話全てを収録するもので、10月25日刊行開始の第1回配本(15巻・19巻)から毎月2巻刊行し、20年11月中旬完結予定。全巻予約特典は、貴重な作品を満載した「別巻」をプレゼント。拡材として、専用ポスター・専用パネル・チラシ・パンフ・専用コーナーPOPを用意する。
第13回「読者謝恩図書カード」は、11月27日から事務局での販売を開始する。

移転

◇愛知県書店商業組合
下記の住所に移転し11月25日より業務を開始する。
〒466-0054愛知県名古屋市昭和区円上町14-1-2 ℡052-602-4020 FAX052-602-4021

京都をテーマにマンガコンテスト/書店員も審査員として参加/淡交社

京都府書店商業組合が後援する、淡交社主催「ぼくらの京都」マンガコンテストの授賞式が9月21日に京都市東山区の八坂神社常盤神殿で開催された。
このコンテストは、淡交社の創立70周年を記念して企画されたもの。応募条件は、プロアマ問わず、京都を舞台にした未発表のオリジナル作品で、さらに10のキーワード(お題)から最低1つを使う必要がある。京都市出身のロックバンド「くるり」の岸田繁氏が特別審査員を務め、読者目線の審査員として書店10店舗から書店員を各1名選出した。104作品の応募があり、受賞作として最優秀賞に松本勇気氏「かくれや一族」、優秀賞に湯浅みき氏「京のネコの女将さん~ハレの日としまつの文化~」などを決定した。授賞式と同日に、受賞作をまとめた『淡交ムックマンガぼくらの京都』を発売。それぞれの作品毎に選評がつけられており、11名の多種多様な選評も見どころとなっている。
式典では来賓あいさつに続き、佳作の5名に淡交社の納屋嘉人社長より表彰状を授与した後、湯浅氏と松本氏があいさつ。松本氏は、「大学卒業後に挫折して一時は漫画家の道を諦めかけた。だが大工の友人から京町家の内部構造を学び、古典担当の恩師に古語を学び直しながら描き、恩師や家族に添削を何度もしてもらった。いろいろな人の支えがあった」と涙で声を詰まらせながら受賞の喜びを述べ、来場者から温かい拍手が送られた。主催者から受賞者へ賞状と賞金が授与され、最優秀賞には副賞として老舗料亭「瓢亭」の御食事券も贈呈された。
その後懇親会へ移行し、松本氏の恩師でもある京都精華大学マンガ学部マンガ学科のさそうあきら氏の発声で乾杯。しばし歓談した後、平井信取締役副社長があいさつを行い閉会となった。(若林久嗣広報委員)

9月期は前年比3・1%減/総記、専門書が6ヵ月ぶり増加/日販調査店頭売上

日販調べの9月期店頭売上は前年比3・1%減。消費税増税前の駆け込み需要で月後半に売上が集中したが、それ以上に9月上旬の荒天が大きく影響し、マイナスになった。
雑誌は5・6%減。月刊誌は「文藝春秋10月号」(文藝春秋)、「たのしい幼稚園10月号」(講談社)などが売上を牽引した。
書籍は同3・6%減。前年を上回ったのは総記、専門書の2ジャンル。総記は『大辞林第四版』(三省堂)、専門書は『古今亭志ん朝二朝会CDブック』(河出書房新社)といった高価格帯商品が発売されたことに加え、増税前の駆け込み需要が重なり、2019年3月以来、6ヵ月ぶりの前年超えとなった。
コミックは0・2%減。雑誌扱いコミックは、新刊の『五等分の花嫁11』、『七つの大罪38』(ともに講談社)などが売上を伸ばしプラスになった。開発品コミックは、前年発売の『VIVRECARD~ONEPIECE図鑑~』(集英社)の反動でマイナスに。コミック全体では前年超えとはならなかった。

室井滋さんの講演会開く/東日本地区OaK友の会研修会・懇親会

東日本地区OaK友の会(奥村弘志幹事長、南天堂書房)は9月17日に東京・文京区のホテル椿山荘東京で2019年度研修会・懇親会を開催し、会員書店、出版社など210名が出席した。
研修会では、女優の室井滋さんによる講演「嗚呼、二足のわらじキトキトエッセイ人生」を、髙橋小織副幹事長(BOOKS隆文堂)によるインタビュー形式で開催した。室井さんは、エッセイを書き始めたきっかけや女優業との両立、絵本の執筆や全国各地で行っている絵本ライブなどについてエピソードを披露。絵本『しげちゃん』(金の星社)の読み聞かせなども行った。
懇親会では、体調不良で欠席した奥村幹事長に代わり、今野英治副幹事長(今野書店)があいさつ。消費税増税とキャッシュレスによるポイント還元について言及し、「書店にとってキャッシュレスはうれしくない。ただでさえ利益率が低い中、手数料負担で爪の先ほどの利益をさらに削がれる状況になっている。こうした手数料を書店が全て賄う状況では、この後続けていくのは厳しい。少しでも書店に利益が残るように一緒に考えていただけたらと思う」と話した。
続いて来賓を代表してあいさつした日書連・矢幡秀治会長は、キャッシュレス決済について「書店は利益を上げているところでも1%で、手数料で3%持っていかれたら赤字だ。政府はキャッシュレス決済率を40%に引き上げるという目標を定めている。ただ、出版社や取次にお金をくださいとはなかなか言えず、政府に直接言っていきたいと考えている」と述べた。
このあと文藝春秋・中部嘉人社長の発声で乾杯して開宴した。

神護かずみ氏『ノワールをまとう女』/江戸川乱歩賞

第65回江戸川乱歩賞(日本推理作家協会主催、講談社・フジテレビ後援)の贈呈式が、9月26日に東京・千代田区の帝国ホテルで開催された。
受賞は神護かずみ氏の『ノワールをまとう女』(「NOIRを纏う彼女」を改題)。神護氏は58歳での受賞で、同賞歴代最年長。日本推理作家協会の京極夏彦代表理事は「この業種は年齢は関係ない。過去の経験を活かし、変革期を迎えて久しい出版業界に新風を吹き込んでほしい」とあいさつした。
選考委員を代表して選考経過を報告した貫井徳郎氏は「ヘイトや炎上を裏工作で鎮静化させるという主人公の設定が面白く、着眼点が良い。プロットも堂に入っていて、既に出版経験があるということを後で聞いてなるほどと思った。神護さんはこれまでの溜めがあると思うので、年齢を感じさせない旺盛な創作意欲で執筆していただけると思う」と述べた。
神護氏は、「私が生まれて初めて小説として意識して読んだのが、乱歩先生の少年探偵団シリーズ。50年後に先生の名前を冠した賞を頂戴するとは思ってもいなかった。1996年にデビューしてからようやくスタート台に立てた。今まで芽が出なかった分、ささくれ立った想いや憤怒や恨みなど、一杯蓄えがあるので、今後作品を作っていく上で力になってくれると信じている」と話した。

静岡・富士市で「絵本とわたしの物語展」/絵本6百冊を展示

創価学会主催の「絵本とわたしの物語展」が9月21日~29日に富士市のふじさんめっせで開催された。
同展は幅広い世代の交流が深まる内容を目指し、3章で構成。第1章「あなたの知らない絵本の世界」は、大人から子どもまで楽しめる約250種類600冊の絵本を紹介。第2章「よみがえるわたしの物語」は、昭和から平成まで5つの年代に分けて各時代の出来事を紹介。時代を感じさせる書籍・雑誌・生活用品・電化製品を展示し、来訪者にノスタルジーを感じさせた。第3章「体験・参加コーナー」は、デジタル技術を利用して、「花咲かじいさん」と「おやゆび姫」の世界が疑似体験できるなど、子どもを中心に人気コーナーとなっていた。
同展は、絵本は子どもが読むものというだけでなく、アートとしての側面や高齢者への読み聞かせなど、書店としてあらゆる年齢層へ絵本を薦めることができるという可能性を感じさせ、売場やフェア作りに大いに役立つ展示会となった。(佐塚慎己広報委員)

井戸書店・森社長が落語会/童心社・田中社長の紙芝居とコラボ

笑喜転一頁師匠こと井戸書店(兵庫県神戸市須磨区)の森忠延社長による「秋の森さん落語会」が9月12日、東京・文京区の童心社本社紙芝居ホールで開かれた。童心社の田中正美社長による紙芝居とのコラボイベント。出版関係者ら60名が来場し、会場は明るい笑いの渦に包まれた。
この落語会は今年で6年目。今回の一頁師匠の演目は「転失気」「ちりとてちん」、田中社長はアーサー・ビナード作「ちっちゃいこえ」を上演した。
豆乃家光笑師匠の落語「源太とあにき」、栗芝健舟さんの篠笛演奏、椎野みち子さんのギター演奏も会場を沸かせた。

地域に根差したまちの本屋を特集/大正大学出版会「地域人」

大正大学地域構想研究所が編集、大正大学出版会が発行する地域創生のための月刊総合情報誌「地域人」第50号(10月10日発売)は、「本屋が楽しい、まちが楽しい!」と題した特集を掲載している。
全国的に書店が減少する中、地域と人とつながり、踏ん張って楽しい店と楽しいまちづくりを進めている書店を、北海道、岩手、山梨、鳥取、高知、熊本に訪ね、地域文化の拠点として本の魅力を伝える「まちの本屋」のあり方を探る。
今号で紹介された書店は以下の通り。
▽北海道=かの書房、書肆吉成、留萌ブックセンターby三省堂書店▽岩手=ORIORIさわや書店、BOOKNERD、一頁堂書店▽山梨=朗月堂書店、春光堂書店、本と珈琲カピパラ▽鳥取=今井書店本の学校、汽水空港、公園前の小さな本屋みつけどり、定有堂書店▽高知=金高堂、高知蔦屋書店、うずまき舎▽熊本=長崎書店、長崎次郎書店、橙書店、舒文堂河島書店
また、山陰地方最大規模の今井書店グループを率いるかたわら、「本の国体」「模擬図書館」「本の学校」を展開してきた同社相談役の永井伸和氏(元日書連理事、元鳥取県書店商業組合理事長)が本屋と地域のあり方、未来について語るインタビューを掲載する。
「地域人」は書籍扱いの月刊誌。A4変形・平綴じ、128ページ、税込1100円。

『平成出版データブック』を刊行/能勢仁氏が執筆/ミネルヴァ書房

ミネルヴァ書房は、このほど出版コンサルタント・能勢仁氏(ノセ事務所代表取締役)による『平成出版データブック―「出版年鑑」から読む30年史―』を刊行した。A5判・並製、216ページ、定価本体2500円。
出版業界の動向を長年にわたって伝えてきた『出版年鑑』(出版ニュース社)のデータをもとに、平成30年の出版史を振り返る。
各年の出版社の動きや出版業界のニュースをはじめ、基本となる出版統計や興味深い海外のデータも掲載。低迷する出版業界の現状を打開するヒントがつまった1冊となっている。また、その年の世相を表すトピックなども掲載し、読み物としても楽しめる。
同書では、平成時代を3期に分け、前期(平成元年~10年)を「晴れ」、中期(平成11年~20年)を「晴れのち曇り」、後期(平成21年~30年)を「曇りのち雨、時々薄日」と天気に譬え、各種データを駆使して精緻な分析を加えていく。
能勢氏は同書を執筆した動機について、業界に新鮮な出版データを送り続けてきた出版ニュース社が発行する業界誌「出版ニュース」が19年3月で休刊し、「出版年鑑」も18年8月に出た18年版を最後に終焉を迎えたことを挙げ、「昭和30年代からお世話になった『出版年鑑』のデータのうち平成30年分をまとめようと思った」としている。

業界初の「本の日」読者還元企画/「文藝別冊」購入読者に図書カード/河出書房新社

河出書房新社は10月4日、東京・渋谷区の本社で記者会見を開き、11月1日「本の日」応援企画として「『文藝別冊』シリーズを買って図書カードをもらおう!」キャンペーンを実施すると発表した。
出版社による「本の日」読者還元企画は業界初の試み。10月20日~来年1月20日の期間中、対象書籍を購入した読者全員に1冊買うごとに100円の図書カードネットギフトをプレゼントするもの。
対象書籍に挟み込まれた応募券のQRコードを読み込んで特設サイトにアクセス。応募券記載のシリアルナンバー、メールアドレス、購入書店名を入力して送信すると、日本図書普及から購入読者のアドレスに図書カードネットギフトが送られる。
対象書籍は「文藝別冊」シリーズから選び抜かれた30点。10点各5冊(計50冊)のセットを3種類用意した。各セットの内容は次の通り。
▽Aセット=増補新版・クイーン、西原理恵子、是枝裕和、杉浦日向子・増補新版、宮脇俊三・増補新版、山本周五郎、総特集・望月三起也、須賀敦子の本棚、総特集・石ノ森章太郎、高畑勲▽Bセット=かこさとし、諸星大二郎・大増補新版、総特集・筒井康隆、寺山修司・増補新版、キング・クリムゾン・増補新版、木皿泉・増補新版、マーヴィン・ゲイ、芥川龍之介、ゆうきまさみ・増補新版、オードリー・ヘップバーン▽Cセット=萩尾望都、総特集・森見登美彦、氷室冴子、手塚治虫・増補新版、西郷隆盛、ヒッチコック、ジミ・ヘンドリックス伝説、夏目漱石・増補新版、水木しげる・増補新版、司馬遼太郎
今回のフェアは、2015年より12月~1月の期間に書店への報奨金企画として実施してきたフェアを読者還元フェアに切り替え、実施時期を「本の日」に合わせたもの。昨年の同フェアは実売率43・7%と好調な売上げを記録した。
田丸慶営業第一部次長は「消費税増税など逆風が吹く中、店頭に足を運んでもらうにはどうしたらいいかを考え、書店でしか使えない図書カードを付けることにした。『本の日』読者還元企画として成功させたい」と意気込みを語った。

生活実用書・注目的新刊/遊友出版・齋藤一郎

磯辺勝著『文学に描かれた「橋」』(平凡社新書880円)は、人々の心にある橋を詩歌、小説から浮かびあがらせる。橋があって、橋上に滲む人の心の堆積のようなものに引きつけられる。
釧路の幣舞橋(ぬさまいばし)から出発。ここでは啄木、湯川秀樹、林芙美子、徳冨蘆花、原田康子などの作品が登場する。抜粋された文章にはそれぞれの時代、作家を取り巻いた環境などが色濃く表現されている。
隅田川は『浅草紅団』で言問橋を書いた川端康成や永井荷風、芭蕉、一茶、藤沢周平、池波正太郎などの作品。京都、大阪では花街の橋を巡る。そして、石橋の静かな思想、橋の上にある戦争とテーマは移り、終章は人生は橋を渡る。爺さんが死ぬのならまずここだと通う橋の持つ、不思議な救いを描いた三浦哲郎の『土橋』や、カフカ、中原中也が紹介される。
堀啓子著『日本近代文学入門』(中公新書900円)は、三遊亭円朝『怪談牡丹灯籠』、二葉亭四迷から始まって、樋口一葉『十三夜』、泉鏡花『高野聖』、夏目漱石『虞美人草』、芥川龍之介『侏儒の言葉』など12人の文豪と作品の背景を探る近代文学史である。文豪をごく普通の人と捉える人間ドラマである。
近代の名作ブックガイドとしても楽しめる。
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