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令和2年1月1日号
経営環境改善へ!先頭に立つ/「粗利益率向上」「万引対策」「組織強化」が課題/20年の抱負矢幡秀治会長に聞く

昨年6月21日開催の第30回通常総会で、3期6年務めた舩坂良雄前会長のあとを受けて第10代会長に就任した矢幡秀治会長(東京都調布市・真光書店)。理事を経験せず会長に就任したのは史上初めて。書店経営環境改善の取り組みをはじめ重要課題が山積する中、今後の日書連活動をどう進めるか。書店業界の現状と課題、打開の方策について新会長に話を聞いた。(聞き手=本紙編集長・白石隆史)

〔理系出身、51歳で会長就任/「新しい力」への期待に応える〕
――理事を経ずにいきなり会長就任が異例なら、51歳という若さでの会長就任も異例です。不安はありませんでしたか。
矢幡年齢のことはあまり意識しませんでした。これまでも、調布青年会議所の専務に38歳、東京調布ロータリークラブの幹事に45歳でなって、それも「早いね」と言われました。そうした経験をいくつかしてきたので、「まだ若いから」ということでの躊躇はありませんでした。
今回、私が会長に選ばれたのは、業界の厳しい状況を若い力で一新してほしいという期待もあったと思います。経験豊富な理事の皆さんと力を合わせて、その期待に精一杯応えていきたいと思います。
――慶應義塾大学大学院理工学研究科を卒業後、日立製作所に入社しました。どのような仕事をしていたのですか。
矢幡慶應では理論物理学を学びました。日立入社後は半導体事業に配属され、DRAMの回路設計を担当しました。回路設計の部署はDRAMのすべてを知っていなければならないので、設計、工程、実装まで全部やりました。インテルへの売り込みなどもやっていたので激務でしたね。
――80年代に世界一を誇った日本の半導体産業ですが、会長が日立にいた90年代はどうでしたか。
矢幡国際競争が激しくなり、韓国のサムスン電子に追い上げられるなど、厳しい状況に陥りました。そうした中、日立とNECのDRAM事業の整理統合でエルピーダメモリが生まれました。会社としては私にエルピーダに行ってDRAMを続けてほしかったようですが、将来のことを考えて悩みました。そんな時、妻の実家の書店から「後継ぎにならないか」と誘われて、退社を決めました。02年に真光書店に入社し、12年から代表取締役社長を務めています。
――まったく違う分野への転身ですね。
矢幡頭は理系ですけれど、もともと人や接客が好きだったんです。だから実際にやってみて、書店の仕事は自分に向いていると思いました。
――理系の仕事をした経験は活きていますか。
矢幡入社当時、当店ではパソコンをほとんど使っていなくて、インターネットやメール、エクセルなども活用していなかった。経理関係もすべて手書きでした。それで経理システムと社内LANを自分で全部作りました。
コンピューターやインターネットを活用してもっと効率的に仕事をしましょうという提案は、今後、日書連でも徐々にしていきたいと考えています。
――書店の現状について考えを聞かせてください。
矢幡書店数の減少が深刻です。都心ですら各駅に書店がある状況ではなくなってしまった。地方だけでなく東京も、店は開けていてもお客さんが来ない。外商だけで何とかやっている書店が増えている。本に対する興味が急速に失われつつある現状を痛感しています。活字離れがこれ以上進行すると、書店だけでなく図書館を訪れる人すらいなくなる可能性があるのではないでしょうか。
――雑誌の低迷についてはいかがですか。
矢幡スマホで簡単に情報を得られるようになったことが大きい。スピードと利便性に太刀打ちできない。毎月・毎週買っていた人も特集の内容によってしか買わなくなりました。一方、コミックは何とか持ちこたえていますが、来年には紙と電子の売上げが逆転するという予測もあります。雑誌もコミックも街の書店の主力商品ですから、経営に与えるインパクトは非常に大きい。でも、雑誌が衰退したからといって書籍中心の流通にすればいいという簡単な問題ではありません。それが店頭にいる者としての意見です。

〔書店経営の安定、業界全体の利益に/出版社、取次と問題意識を共有〕
――会長に就任して半年たちました。今後の活動方針をお聞かせください。
矢幡まず、粗利益率向上によって書店環境改善を図る取り組みや万引防止対策など、昨年6月の通常総会で承認された事業計画に沿って活動を進める。そして、時代に合った新しいことも提言していくというのが基本的な考え方です。
――会長就任前、業界3者による「書店環境改善実務者会議」にメンバーの1人として参加し、4回の会合に出席しました。また、会長就任後は4社の出版社を訪問しました。書店環境改善問題解決への道筋について聞かせてください。
矢幡日書連はここ数年にわたり、出版社・取次各社を訪問し、厳しい書店経営の環境をどうやって改善するか、意見交換を重ねてきました。「全国小売書店経営実態調査」の分析結果に基づき、「書店が経営を続けるためには粗利益率30%以上が必要」という考えを伝え、書店経営の安定が出版文化の繁栄と出版業界全体の利益につながることを訴えてきました。
「これ以上書店を減らしてはいけない」という危機感は業界3者で共有できています。これを前提に、実務者会議は業界3者から実務に明るい人間が集まり、課題の整理と問題解決のアイデアを出し合う場として作りました。具体的な案もいくつか出ましたが、会合自体に強制力や決定権があるわけではなく、また簡単に結論が出る問題ではないので、実現には至っていません。
日書連は、ただ粗利益率向上を主張しているだけではありません。経営が苦しいのは出版社も取次も同じです。業界3者がみんなハッピーになれる方策と結果を求めているのです。これからも出版社、取次と問題意識を共有しながら、書店が経営を継続できるようにするためには何が必要かを様々な角度から話し合い、出版流通の諸課題について系統だった研究を行って、書店環境改善への道筋を出来るだけ早くつけたいと考えています。

〔万引防止対策、原点に帰って/ポスターによる啓発、損害賠償請求も〕
――利益率の低い書店にとって、万引防止対策も重要な問題ですね。
矢幡長い間、万引被害は書店だけの責任とされてきましたが、舩坂前会長を中心とした熱心な取り組みの結果、現在は業界全体の課題と考えられるようになりました。これは明らかに大きな前進です。
昨年7月に東京・渋谷区内の3書店でスタートした、顔認証システムを共同利用して万引被害情報を共有する「渋谷プロジェクト」は、万引防止対策の理想的な最終形態です。継続して成果を出していければと考えています。ただ、セキュリティ対策や個人情報保護、高額な機器の導入の問題などハードルが高く、現状、街の書店が簡単に取り入れることのできるやり方ではありません。
今やるべきことは、原点に立ち戻って、地道に万引防止対策に取り組むことです。全国万引犯罪防止機構と連携して、万引防止ポスターによる啓発活動を行い、三洋堂書店が取り組んでいる万引犯への損害賠償請求についても研究していきたいと考えています。
――ICタグの導入についてはどのように考えていますか。
矢幡万引防止をはじめ様々な用途で役立つことは間違いありません。日本出版インフラセンター(JPO)で研究していますが、現段階ではコストや小型化などの問題もあって進展していません。経済産業省とコンビニエンスストア各社による実証実験の動きをにらみながら、出版物への導入についても可能かどうか検討していきたいと考えています。
――昨年10月1日の消費税率引き上げに伴い、経済産業省は痛税感を緩和するためキャッシュレス・ポイント還元事業を始めました。社会はキャッシュレス化へ大きく舵を切りつつあります。今後どのように対応しますか。
矢幡キャッシュレス決済は、外商でお金を扱うときにとても便利です。ただ、決済手数料が3~5%かかるので、よくて1%程度しか利益の出ない書店にとって、経営上の大きな負担になっています。
出版社や取次にも応分の負担を求めてはどうかという意見もいただいていますが、キャッシュレス化は国が推進している施策ですので、まず国に対して何らかの対応を求めていきたいと考えています。小売業全体の問題でもありますので、他の小売団体との連携も視野に入れるべきでしょう。

〔加入メリット明確に打ち出す/増売運動と読書推進運動に活路〕
――経営不振や後継者難による閉店数が依然高い水準を保っています。全国の組合加盟書店数も、ピークだった30年前の1万2953店から、昨年は3249店まで減少しました。
矢幡倒産や廃業で脱退する書店を引き止めることはできませんが、営業を続けている書店には組合から脱退しないでいただきたい。未加入の書店、新規開業した書店にも仲間になっていただきたい。そのためには、各都道府県組合が経済的利益を伴う加入メリットを明確に打ち出していくしかないと思います。日書連も増売運動や読書推進運動をもっと積極的に行わなければならないでしょう。
組織規模がピーク時から4分の1まで縮小してしまったことは、日書連および各都道府県組合の運営に大きな打撃を与えています。かつてのようなスケールメリットを活かした活動が困難になっているのです。これからはもっと身軽でスピード感をもって動ける組織を作る必要があります。
――日書連は様々な読書推進運動に取り組んできましたが、昨年から新たに「本の日」の事務局を務めることになりました。
矢幡昨年はまず「周知」と「認知度向上」を第一に考えて取り組みました。日本図書普及の協力を得て行った「図書カードプレゼントキャンペーン」、作家を招いた「1日店長」イベントへの開催奨励金の助成、「本の日」ブックカバー大賞を三本柱として、全国の多くの書店に参加していただきました。今年はもっと知名度を上げて、中小書店にも取り組みやすい、多彩なイベントを企画したいと考えています。昨年、組合単位での参加は青森組合だけでしたが、今年は他の組合にも積極的に参加していただきたいと願っています。
――今後、中小書店が経営を続けるためには何が必要でしょうか。
矢幡もっと粗利益が必要であることは言うまでもありません。あとは、地元の応援がほしいですね。自治体にも住民にも「街から本屋をなくしてはいけない」という気持ちをもっていただきたい。そのためには、私たち中小書店の経営者も、それぞれ地元への情報発信をもっと強化しなければなりません。あきらめずに頑張っていただきたいと思います。
――今年の抱負をお聞かせください。
矢幡私たちが取り組んでいることや悩んでいることを、色々な場所でしっかりと発信していきたい。書店だけで解決できることはもうやり尽くしたと思うので、これからは出版社、取次、そして輸送会社の皆さんなどとももっと深く突っ込んだ話がしたいですね。業界全体が良くなることを第一に考えて先頭に立って頑張りますので、皆さんのご協力をお願いします。
――ありがとうございました。

「春夏秋冬本屋です」/「筋トレのススメ」/京都・若林書店代表取締役社長・若林久嗣

令和2年、明けましておめでとうございます。次男坊(10歳)が若干反抗的な年頃ですがまだまだかわいいところがあり、「今、何世紀?」と聞いてきたので説明すると、「じゃあドラえもんが生まれる時は俺、百歳や」と言っておりました。
百歳と言えば昔話題になった金さん銀さんという姉妹もいました。人生50年と言っていた織田信長の頃から比べると随分と長生きになりました。犬や猫のような動物の年齢を「人間に例えると何歳」と寿命をわかりやすく言います。信長の寿命を金さん銀さんで例えるなら、斎藤道三の娘の濃姫と結婚して家督を継いだあたりの時が今の僕の年齢ぐらいになります。
先が長くなったことで「介護問題」や「年金問題」など未来を暗くとらえがちな部分もありますが、百歳から見たら39歳なんてまだこれからのヒヨっ子です。やれアラフォーだの氷河期世代だの、何だか枯れ始めみたいな風潮が好き勝手に先行していますが、道は長い(イバラの道)。むしろ逆境に立ち向かっていて格好いいと思います。
確かに体型や体調等、20代の頃との違いに悩む時期ですが、そんなもの筋トレさえすればすべて解決します。毎日腕立て腹筋1回でも良い。数えなくても良いので出来る回数だけ毎日、とりあえず2ヵ月続けて下さい。敵は煩悩に有り!

「若い人に贈る読書のすすめ」/推薦図書24点掲載したリーフレット作成/読進協

読書推進運動協議会(読進協)はこのほど「2020若い人に贈る読書のすすめ」のリーフレットを作成した。各都道府県の読進協から寄せられた「若い人に是非読んでもらいたい本」の推薦書目をもとに、読進協事業委員会で選定したもの。掲載図書は以下の24点。

▽『ノーサイド・ゲーム』池井戸潤、ダイヤモンド社▽『死にがいを求めて生きているの』朝井リョウ、中央公論新社▽『線は、僕を描く』砥上裕將、講談社▽『本と鍵の季節』米澤穂信、集英社▽『空は逃げない』まはら三桃、小学館▽『空ニ吸ハレシ15ノココロ』園田由紀子、PHPエディターズ・グループ▽『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ、新潮社▽『「死ぬんじゃねーぞ!!」いじめられている君はゼッタイ悪くない』中川翔子、文藝春秋▽『9月1日母からのバトン』樹木希林/内田也哉子、ポプラ社▽『「空気」を読んでも従わない』鴻上尚史、岩波書店▽『脱・呪縛』鎌田實(著)/こやまこいこ(絵)、理論社▽『きみを変える50の名言山中伸弥、さかなクンほか』佐久間博(文)/pon-marsh(絵)、汐文社▽『何のための「教養」か』桑子敏雄、筑摩書房▽『未来を生きるスキル』鈴木謙介、KADOKAWA▽『本当の「頭のよさ」ってなんだろう?』齋藤孝、誠文堂新光社▽『人をつくる読書術』佐藤優、青春出版社▽『14歳からの政治入門』池上彰、マガジンハウス▽『ビッグ・クエスチョン(人類の難問)に答えよう』スティーブン・ホーキング(著)/青木薫(訳)、NHK出版▽『平和のバトン広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶』弓狩匡純、くもん出版▽『ふるさとって呼んでもいいですか』ナディ(著)/山口元一(解説)、大月書店▽『地球生まれで旅育ち』ヤマザキマリ、海竜社▽『南極ではたらく』渡貫淳子、平凡社▽『どん底からの甲子園』タイムリー編集部(編)、辰巳出版▽『世界のはての少年』ジェラルディン・マコックラン(著)/杉田七重(訳)、東京創元社

翻訳出版事業、19年度は13点を発行/JPIC

出版文化産業振興財団(JPIC)は11月22日、東京・千代田区の出版クラブビルで評議員会並びに理事会を開催。2019年度上期事業報告・収支報告、2020年度下期事業などを承認した。
内閣府と進める翻訳出版事業「JAPANLIBRARY」は、19年度末までに13タイトルを発行予定で、累計発行点数は69タイトルとなる。これまで販売については国内の大型書店等で行ってきたが、今秋からイギリス・EU地域のディストリビューターとも取引を開始して海外販売を本格化させており、アメリカのディストリビューターとも商談中と報告した。
17年度から行っている学生向けリベラルアーツプログラム「JPICYOUTH」は、新事業として、東京・千代田区の複合施設「ワテラス」とのコラボレーションで19年秋に「ワテラスブックフェス」を開催。ワテラス内の学生マンションに住む学生たちと企画・運営を行ったもので、20年度はさらに内容を充実して開催する方針。
役員の一部交代では、丹下伸彦氏(光文社)、加藤悟氏(中央社)が理事を退任し、武田真士男氏(光文社社長)、森岡憲司氏(中央社社長)が理事に就任。評議員は、大谷敏夫氏(中央社)、小林洋氏(日書連)が退任し、山本章雄氏(中央社常務)、平井久朗氏(日書連理事)が新たに就任した。

SPSとデータ提供サービスの施策説明会/NET21

書店協業グループ・NET21(大熊恒太郎社長、第一書林)は11月28日、東京・新宿区のラリアンスで施策報告・説明会を開催。「ストックブック・プライオリティ・セール(SPS)」とデータ提供サービス「PerfectionReport」について説明した。
SPSは、出版社の倉庫に眠っている既刊本を直取引・低正味で仕入れて販売する施策。取引条件は「委託」と「買切」の2種類を設定し、委託は58%、買切は25%で出荷する。この条件に合った商品を出版社が提案し、書店が自主的に仕入れる。
SPSの販売実績を報告したNET21本部の平林茂美氏は「買切商品は、過去の実績のある商品は比較的注文が集まり消化率も良いという状況。委託商品も基本的に販売実績のあるものを売るという方針だが、なかなか注文に至らなかったというのが現状だ。単品では一定程度の売上が出ているものもあり、引き続きこの形でやっていきたい」と述べた。
続いて、NET21会員書店のPOSデータを加工し、出版社向けに提供するサービス「PerfectionReport」について今野英治副社長(今野書店)が説明。商品または商品群の販売・入荷・返品・在庫各データを閲覧できるもので、欠本調査による補充やフェア企画の提案等に活用できるとして、加入を呼びかけた。

書店主体の万引防止活動を推進/第3回万引防止出版対策本部総会

出版業界6団体1企業で構成する「万引防止出版対策本部」は11月7日、第3回総会を東京・千代田区の出版クラブビルで開催した。
万引防止出版対策本部は全国万引犯罪防止機構の下に2017年9月に設立。正会員は日書連、日本書籍出版協会、日本雑誌協会、日本出版取次協会、日本出版インフラセンター、日本医書出版協会、日本図書普及。賛助会員としてブックオフコーポレーション、出版文化産業振興財団が参画している。
総会では、冒頭で矢幡秀治本部長(日書連会長)が「出版対策本部役員の皆様にご協力いただき、当本部から書店に向かって啓発活動を行い万引を減らしていくことを基本と考えている」とあいさつ。続いて矢幡本部長を議長に選出して議事を進行し、第2期活動報告と決算報告、第3期活動計画と予算計画をそれぞれ承認可決した。
第2期は主な活動として、①渋谷書店万引対策共同プロジェクトの実施、②本のリサイクル市場への取り組み、③万引防止のための啓発、普及活動――の3つを行った。
①は、防犯カメラの顔認証システムを用い、犯罪防止のために個人情報を共同利用する初の試みで、東京・渋谷区の大盛堂書店、啓文堂書店渋谷店、MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店の3書店で7月30日から運用をスタートした。②は、新古書店の買取システムの調査や、インターネットオークション・フリーマーケット事業者と連携して情報交換を実施。③は、各種媒体への広報活動や、万引被害に対する損害賠償方式の普及を図ったほか、盗品を判断するための個体識別方法として、電子透かしの研究、実験を行った。
第3期の活動計画は、引き続き前期の課題に取り組むとともに、「書店が主体的に取り組む万引防止活動」として以下の活動を承認した。①万引防止ポスターの掲出活動、②盗品のインターネット出品監視体制の研究、③万引被害情報共有ネットワークの研究、④万引防止セミナーの開催、⑤被害届受理の迅速化のための書き方研究

書店組合新春行事

◇広島県書店商業組合「新年あいさつの会」=1月9日(木)午後4時から、広島市中区の広島アンデルセンで開催。

マガジンハウス『anan』50周年で増売/東京組合

東京都書店商業組合(矢幡秀治理事長)は12月3日に東京・千代田区の書店会館で定例理事会を開催。事業・増売委員会の増売企画としてマガジンハウス、祥伝社、NHK出版の担当者が企画説明を行った。
マガジンハウスは、『anan』が3月3日に創刊50周年を迎えることから、3月4日発売号から12月までにわたり50周年記念イヤーとして、ジャニーズ事務所の全面的協力で月1度は強力な特集を組み、宣伝も大幅に強化すると説明して、増売への取り組みを呼びかけた。
祥伝社は、東京オリンピックで外国人客と交流したい人にお薦めの本として、『解くだけで身につくおもてなし英会話検定』(デイビッド・セイン著)を説明。また、NHK正月時代劇の原作『そろばん侍風の市兵衛』シリーズ(辻堂魁著)の1~5巻の販促を要請した。
NHK出版は、伝説のロックバンド、クイーンのギタリストであるブライアン・メイが、70年代から撮りためた約300点の立体写真とともに書き下ろした初の自叙伝『QUEENin3‐Dクイーンフォト・バイオグラフィ』(1月24日発売予定)について説明し、店頭での告知を求めた。

キャッシュレス手数料負担重い/神奈川理事会

神奈川県書店商業組合(松信裕理事長)は10月30日、横浜市中区のかながわ労働プラザで定例理事会を開催した。
理事会の議案審議では、組合員入退会について、3店舗の閉店に伴う脱会届を承認した。この他、キャッシュレス決済手数料について書店サイドだけでなく取次や出版社サイドも応分の負担をするべきとの意見が出た。また、書籍にICタグを付けることについても、前向きに取り組んでもらいたいとの意見が出た。この2点は、書店の経営状態がかなり苦しい中、人件費など諸経費の削減に大きな役割を果たすと考えられ、他のカード決済の負担も増えているため喫緊の課題であるとして、日書連に訴えていくこととした。
(山本雅之広報委員)

移転

◇出版文化産業振興財団(JPIC)
下記の場所に事務所を移転し1月14日(火)から業務を開始する。
〒101-0051東京都千代田区神田神保町2-2-30共同ビル神保町4F
℡.03-5211-7282 FAX.03-5211-7285 ※電話、FAX番号は変更なし

書店の収益改善に注力/組合活性化で研修会実施へ/鹿児島総会

鹿児島県書店商業組合(楠田哲久理事長)は12月6日、鹿児島市の鹿児島サンロイヤルホテルで第34回定時総会を開催し、組合員50名(委任状を含む)が出席した。
総会は石井俊司専務理事(石井書店)の司会で進行し、はじめに楠田哲久理事長(楠田書店)があいさつ。書店業界は大変厳しい状況にあるが、粗利30%以上実現による収益改善に取り組むとともに、県組合の活性化に資する研修会を計画したいと述べた。
続いて瀬川浩三副理事長(文泉堂)を議長に選任して議案審議を行い、第34期事業報告、決算報告、監査報告、第35期事業計画案、収支予算案をすべて原案通り承認可決した。
また理事の変更が提案され、新たに古川裕二氏(ブックスミスミ)が理事に選任された。
その後、作家で出版企画「あさんてさーな」代表の出水沢藍子氏が「何もいらない」と題して講演した。
総会終了後、取次、版元、テジマ、県中小企業団体中央会を交えて懇親会を行った。
(和田豊広報委員)

わが社のイチ押し企画/学研プラス・日本語辞典統括編集長・森川聡顕

『新レインボー小学辞典』3種類8タイトルをリリース!
学研は、「国語辞典(改訂版)」「漢字辞典(改訂版)」「英語辞典(新版)」の3種類を発行。小型版(B6判)、ワイド版(A5判)、ディズニー版(ミッキー&ミニーの装丁/B6判/国語と漢字のみ)の8タイトルを用意。
5つの特長で圧倒的使いやすさと満足感!!
【1】見やすい!
?学研が業界に先駆けたオールカラー化。特長的な明るい色使いは、学習の意欲も効果もアップ。「楽しい」「毎日使っている」など子供から大絶賛の声が続々と届き、第5版は部数が激増。楽しく辞書に親しめる。
【2】使いやすい!
?全ての漢字にふりがな付き。?「カラーインデックス」は、「あかさたな…(国語・英語)」「部首(漢字)」「アルファベット(英語)」ごとのテーマカラーで引きやすい。?国語の紙は、第5版より25%軽量化。薄いがめくりやすい。破れにくい強さもある。製造工程もエコで高品質、地球環境へ配慮。
【3】授業で使える!新学習指導要領に対応!
?「国語」は、「思考力」「判断力」「表現力」に対応。自分の気持ちにふさわしい言葉を選べる「ことば選びのまど」を新設。【ポイント】自分で考える「思考力」、適切に選ぶ「判断力」、そして「表現力」を高める。?「漢字」は、学習漢字1026字の追加・移動に対応。?「英語」は、「聞く・話す・読む・書く」の4技能に対応。全見出し語と全例文の英語を音声対応。【ポイント】別冊ノートで「書く」練習もできる。
【4】収録語数が多い!
?「国語」4万3300語(類書中№1)/図版1400点。?「漢字」3150字/熟語3万7500語(類書中№1)/図版760点。?「英語」絵辞典・英和・和英の3部構成。約1万6690項目(類書中№1)【ポイント】語彙力が豊かになると「思考力」「判断力」「表現力」につながる。
【5】おトク!
?シリーズ2冊購入で500円分の図書カードを全員にプレゼントのキャンペーン実施(~2020年6月30日)。?「国語」は、初回限定特典「動物インデックスシール」付き。

わが社のイチ押し企画/小学館・小学館PS営業企画部・池沢崇

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。本年も宜しくお願い申し上げます。
2019年12月1日に『ドラえもん』が連載開始50周年を迎えました。『ドラえもん』は雑誌「よいこ」「幼稚園」「小学一年生」「小学二年生」「小学三年生」「小学四年生」の6つの雑誌の1970年1月号で連載がスタートしました。
今回、ドラえもん50周年を記念して発売しました23年ぶり奇跡の最新刊『ドラえもん0巻』には、各雑誌の対象読者別に描き分けられた6種類の第1話が当時の掲載時の状態そのままに収録されています。さらにカラーページを完全再現し、読み比べができる形になっています。解説には伝説の予告、各1話の説明が入っており、ドラえもんがいかにして誕生したのかが分かるメモリアルな1冊となっています。てんとう虫コミックス第1巻には「小学四年生」版を、加筆・修正したものが1話として収録されています。ぜひ見比べてみてください。
2020年には、「22世紀まで届けたい」を合言葉に、ドラえもん史上いまだかつてない豪華な装丁・仕様・特典でお届けする超決定版『100年ドラえもん』が刊行決定しております。100年先、22世紀の人に読んでもらいたいという思いを込めて、今最新の技術で製作する『ドラえもん』豪華愛蔵版45巻セットです。ドラえもんファンが喜んでもらえるような特典を鋭意製作中です。最新情報は、小学館の公式サイトなどで随時発表致します。
今後、小学館では「ドラえもん50周年」を記念した書籍・コミックスを順次刊行して参りますのでご期待ください。テレビアニメ・映画と展開し世界中に知られるようになったドラえもん。まだドラえもんをまんがで読んだことがない方、昔読んでいたが久しく読んでない方、この機会に是非まんがで『ドラえもん』をお楽しみください。さらなる50年、そして22世紀をドラえもんと迎えるべく書店様のご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

わが社のイチ押し企画/講談社・販売局局次長・吉田俊輔

新年明けましておめでとうございます。昨年は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。新春の情報をご案内させていただきます。
【今年もやります、春のマンガまつり】
昨年大好評をいただきました「講談社春のマンガまつり」を今年も開催します。コミックスの裏面に貼付されているバーコードシールを2枚1口ではがきに貼ってご応募いただいた読者の中から、抽選で5千組1万名をディズニーシー貸し切りイベント(6月19日実施)へご招待します。
店頭の売上げ増に繋がるキャンペーンですので、是非ともご理解ご協力をお願いします。応募期間は2月3日から4月13日です。読者へのお知らせとして小社ホームページの他、コミック定期雑誌本誌での告知や、期間中に発売されるコミックスにキャンペーン告知チラシを投げ込みます。
本キャンペーンの応募券はフィルムパックに貼付されているバーコードシールです。店頭のオペレーションとしまして、カバー掛けをご希望されるお客様にはバーコードシールを廃棄せず、商品と一緒にお渡しいただきますよう、お手数をお掛けして恐縮ですが宜しくお願い申し上げます。
【映像化情報】
新春の映像化作品をご紹介します。講談社タイガとコミックス刊行中の『虚構推理』が1月にアニメ化。同じく1月スタートのコミックスアニメ化作品としては『空挺ドラゴンズ』『ランウェイで笑って』、ドラマ化では『僕はどこから』『テセウスの船』『ホームルーム』、劇場映画としては『カイジファイナルゲーム』が公開されます。また1月31日に劇場公開の映画『AI崩壊』のノベライズを講談社文庫から刊行中です。是非ご拡販をお願いします。
【学習まんが日本の歴史】
創業110周年企画「学習まんが日本の歴史」を6月に全20巻同時刊行します。新学習指導要領に完全対応し、実力派漫画家達が令和までの日本の歴史を全ページ執筆しています。どうぞご期待下さい。

わが社のイチ押し企画/三省堂・販売部販売宣伝課・佐藤洋一

2020年新学期のわが社のイチ押し企画をご紹介します。
13年ぶりに改訂した1冊ものの大型国語辞典の最新改訂版『大辞林第四版』は、2019年9月の発売以来、全国の書店様でご展開いただいていることに御礼申し上げます。読者の皆様には、令和初の改訂版としての充実した内容や、書籍未収録語のアップデート対応が行われるアプリが無料で使える特典が御好評をいただいております。さらに、購入者がウェブアンケートにご回答いただくとオリジナル「両手が使えるメガネ型ルーペ」を全員にプレゼントするキャンペーンを新学期でも実施いたします。
次に、『三省堂例解小学国語辞典第七版』『三省堂例解小学漢字辞典第六版』をご紹介します。最新改訂版では、紙面をオールカラーに刷新し、株式会社モリサワが開発した「UDデジタル教科書体」を辞書の見出し語や熟語解説など主要部分にはじめて採用いたしました。「UDデジタル教科書体」は、太さの強弱を抑えつつ、手の動きを重視し運筆の向きがわかるように工夫された書体です。多様な子どもたちの見え方に配慮し、正確さを保ちながら読めることが実証されており、学力向上にもつながることが期待されています。
最後に、中・高生向け辞典のトップセラー『エースクラウン英和辞典第3版』『同特装版』をご紹介します。最新改訂版は「話す」「書く」にも役立つ本物の単語力をつける「発信型」の英和辞典へと生まれ変わりました。「チャンクでおぼえよう」「CAN―DOTips」「チャンクで英作文」などの新機軸は、従来の英和辞典とは一線を画す特長です。2020教育改革への対応のみならず、グローバルな時代を生き抜くための英語力を磨くツールとしてご活用いただきたいと思います。
ぜひ多くのお客様に手にとっていただけますよう、ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

わが社のイチ押し企画/双葉社・営業局次長・奥山秀

明けましておめでとうございます。
旧年中は格別なるご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年は、コミックスでは、ライトノベルをコミカライズした『モンスターコミックス』が一昨年に続き大変好調でした。年間で一昨年の約2倍の50点を刊行し、累計で200万部を突破いたしました。なかでも『魔王様、リトライ!』(原作:神崎黒音画:身ノ丈あまる)はアニメ化され、大きく実売を伸ばすことができました。このレーベルはこの2月で2周年を迎え、刊行ペースも月2回になり、更なるアニメ化も控えておりますので、本年は更に力を入れていきたいと思っております。
映像化といえば年明け早々より、アクションコミックスを原作とする実写連続ドラマ『ハイポジ』(全5巻・きらたかし著)がスタートします。そして4月には2017年にアニメ化し好評を博した『つぐもも』(原作:浜田よしかづ)の続編アニメ『継つぐもも』が満を持して始まります。是非とも貴店店頭での両作品の大きなご展開をよろしくお願いいたします。
書籍分野では、昨年は特に文芸作品でヒット作を出せました。書店員さんたちのお力をお借りしてタイトル・装丁・売り出し方を話し合った『むかしむかしあるところに、死体がありました。』(青柳碧人著)はロングヒットで12刷7万部を突破、2年連続で本屋大賞にノミネートされている知念実希人さんの『ムゲンのi』は上下巻合わせて10万部超。そして10月に刊行した『背中の蜘蛛』(誉田哲也著)は第162回直木賞にノミネートされています!

わが社のイチ押し企画/新潮社・出版部文芸第二編集部・藤本あさみ

幅広いジャンルの作品で人気を博し、『悪人』『怒り』『犯罪小説集』など、極限状態に追い込まれた人間の姿を切実に描いた作品で、ミステリーファンをも虜にする吉田修一さん。デビュー20年を迎えて最初に執筆したミステリー長編が、『湖の女たち』です。
湖畔を臨む介護療養施設で起こった、呼吸器の停止による死亡事件。事件を捜査する刑事と施設で働く介護士――全く別の世界で生きてきた男女が出会ったとき、2人の日常は想像もしなかった方向へと転がりだします。一方、事件の取材を担当することになった週刊誌記者は、死亡した老人の過去に興味を持ち、老人がかつて暮らしていた満州へ赴く。
現代の日本と戦時下の満州。それぞれの愛を貫くために、女たちが選んだ答えとは。
出会うはずのなかった人々の人生が交差し、人間の「罪の起源」が浮かび上がる奇跡のラストを、どうかお見逃しなく。2020年5月末刊行予定です。

わが社のイチ押し企画/金の星社・編集部・平山美穂

36人の尊い命を奪った京都アニメーション放火殺人事件。沖縄県那覇市・首里城での大規模火災。昨年も悲惨な火事のニュースが数多く報道されました。
日本全体でみると火事の発生件数がゼロになった年はありません。しかし10年前と比較すれば、その数は減少しています。減少の理由に、2006年の消防法改正で、全ての住宅(一般家庭)に住宅用火災警報器の設置が義務付けられたことや、携帯電話の普及で、いち早く火事の通報ができるようになったことなどが挙げられます。そしてその陰には、街の住人へ火災予防を呼びかけ、119番通報から素早く危険な火災現場へ出動して消火活動をする消防士の活躍があります。
消防士は、火事だけでなく地震や水害の現場へも救助に向かい、人の命を守ります。子どもたちに、私たちの安全な暮らしのため、様々な役割を担ってくれている消防署の仕事への理解を深めてもらいたい。その思いから、小社では2019年12月に『消防署図鑑』を刊行しました。
この図鑑では、3章に分け消防署の仕事と防災について紹介しています。第1章では、消防隊の服装や道具の紹介、様々な消防自動車、消火訓練についてなど、消防署見学や調べ学習に活用できる情報が盛り込まれています。
第2章では、家庭・学校・街の中にある消火器や防火水槽などの消防設備、地域住民が主体となって組織する消防団、実際に火事や地震が起きた際に取るべき行動など、火事を消す仕組みを知ることができます。
第3章では、「火事を防ぐ方法」をテーマに、防炎加工された素材の紹介、火事を防ぐコンセントやコンロの正しい使い方、小学生が参加できる火災予防の活動についてなど、より身近な情報を掲載しています。
火事を完全に無くすことは難しいですが、一人一人の心がけで発生件数を減らすことはできます。本書をきっかけに、子どもたちが防災への意識を高めてくれれば幸いです。A4変型判、80ページ、定価4290円。

人事

★マガジンハウス
12月11日開催の定時株主総会並びに取締役会で左記の役員が選任され、就任した。◎昇格、?新任
代表取締役会長石﨑孟
代表取締役社長
片桐隆雄
取締役(総務局担当)
南昌伸
同(第一編集局、第四編集局、デジタル戦略局担当)
石渡健文
同(第二編集局、第三編集局、第五編集局、書籍・ムック出版局担当)
鉄尾周一
同(経理・製作局、マーケティング局担当)浪花寛通
監査役畑尾和成
上席執行役員〔クロスメディア事業局・広告局担当、デジタル戦略局局長〕
◎熊井昌広
同〔経理・製作局局長〕
◎西村吾郎
執行役員〔第三編集局局長〕芝崎信明
同〔広告局局長〕
?矢代卓
木滑良久氏、秦義一郎氏、芝山喜久男氏はそれぞれ顧問に就任した。

新風賞に弘文堂『こども六法』

書店新風会(大垣守弘会長、大垣書店)は12月13日、第54回新風賞は『こども六法』(山崎聡一郎著、弘文堂)に決定したと発表した。
同書は、法律を子ども向けにやさしい言葉やイラストで解説し、子どもがいじめや虐待から自分を守るための知識を楽しく学ぶことができる本。今回の投票では、会員書店の書店員649名が1人3冊ずつ推薦本を投票して上位10作品を選定。役員会の審議で受賞作を決定した。
総務委員会の髙須大輔委員長(豊川堂)は「得票数はもちろんのこと、審議でも全会一致で決定した。『こども六法』は現在35万部を超えているが、そのうち新風会会員の実売は約1万1800部となっており、今後この数字をしっかり伸ばしていくよう努力する」と述べた。
大垣会長は「最近言われている『持続可能な社会』づくりのために我々は何ができるか。人を思いやる心といったことを本を通じて社会に伝えないといけない。基本的なことを分かりやすく説明して、人としての生き方を示唆してくれる本。新風会の意図に合った本が選べた」と話した。

電撃大賞小説部門、二月公さんに大賞/KADOKAWA

KADOKAWA主催「第26回電撃大賞」の贈呈式が、11月19日に都内で行われた。応募総数は、電撃小説大賞が4607作品、電撃イラスト大賞が406作品、電撃コミック大賞が169作品の合計5182作品。大賞に選ばれたのは、小説部門の二月公さん『声優ラジオのウラオモテ』。電撃小説大賞はこのほか、金賞1点、メディアワークス文庫賞1点、銀賞2点、選考委員奨励賞2点が受賞。電撃イラスト大賞は金賞1点、銀賞2点、選考委員奨励賞3点、電撃コミック大賞は金賞2点、銀賞3点が受賞した。
贈呈式であいさつしたKADOKAWAの青柳昌行常務執行役員IPクリエイション事業本部本部長は、「皆さんが創作活動に入ったきっかけは、おそらく電撃の作品だったと思う。今日渡されたバトンを、今度は皆さんの作品で次の世代に渡してほしい」と激励。電撃小説大賞の総評を行った選考委員のアニメーション脚本家・吉野弘幸氏は「今日はスタートで、ゴールではない。デビューして20年後も刊行できている作家は、ごく一握り。今日ここに選ばれた皆さんはその一握りになれるはずだ」とエールを送った。大賞を受賞した二月さんは、「自分はこのような栄誉とは程遠いと思っていたので、今も実感のない日々を送っている。選んでいただいたことに恥じぬよう研鑽を重ねたい」と語った。

未来の「本屋」テーマにマネジメントセミナー/日販、2月13日開催

日販は2月13日午後1時半~5時、東京・文京区の東京ドームホテルで第56回「日販マネジメントセミナー」を開催する。
出版流通学院開設30周年の節目の年として、「未来の『本屋』は私たちが創る」をテーマに、例年とは趣向を変えて実施。第1部は一橋ビジネススクール教授・楠木建氏による基調講演「イノベーションの本質―それは何ではないか―」、第2部は小説家・羽田圭介氏らをパネリストに、来場者も参加する形式のシンポジウム「書店の未来の姿を考える」を行う。
会費は1名あたり2万5000円(日本出版共済会加入口数30口ごとに1名2万5000円の補助)。申込締切は1月31日。申し込み・問い合わせは日販営業担当者または営業推進室・出版流通学院(℡03―3233―4791)まで。

11月期は前年比1・9%減/コミック、新書が2ヵ月連続前年超え/日販調査店頭売上

日販調べの11月期店頭売上は前年比1・9%減となった。「コミック」「新書」は4月からテレビアニメの放送が開始されて人気に火がついた「鬼滅の刃」関連作品の好調を受けて2ヵ月連続で前年超え。「月刊誌」「総記」「開発品」も前年を超え、全体では同6・0%減だった10月期から4・1ポイント回復した。
雑誌は同2・6%減。月刊誌は「Myojo1月号」(集英社)や「文藝春秋12月号」(文藝春秋)が売上を牽引した。週刊誌は「鬼滅の刃」ゆるシールが付録の11月11日発売「週刊少年ジャンプ」(集英社)が完売した。
書籍は6・6%減。新書は『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮社)、『鬼滅の刃片羽の蝶』(集英社)が牽引し、8・0%増と好調だった。総記は家計簿や日記手帳等の定価アップにより売上を伸ばした。
コミックは8・4%増。雑誌扱いコミックは、新刊では『キングダム56』(集英社)、『ハイキュー!!40』(集英社)が売上を伸ばした。既刊では「鬼滅の刃」が売上を伸ばし続けた。20年には劇場版の公開も決定し、「鬼滅の刃」旋風は継続するとみられる。書籍扱いコミックは、『百姓貴族6』(新書館)、『YU-GI-OH!OCG20thANNIVERSARYMONSTERARTBOX』(集英社)が売上を牽引した。

生活実用書・注目的新刊/遊友出版・齋藤一郎

島田裕巳著『神社で拍手を打つな!』(中公新書ラクレ880円)は、副題が「日本の『しきたり』のウソ・ホント」。社会変化と供に古くからのしきたりが意味を失ったり実行が難しくなったりして、しきたり自体に代謝が生まれる。根源的な作法の根拠を考えてみることによって、その意味を洞察しようと著者は提案している。
神社で行う「二礼二拍手一礼」も、伝統的な作法ではないという。両手を合わせて合掌し、心で祈ればそれで良いのだ。昭和の時代ですら、この二礼二柏手一礼は庶民に浸透していなかった。
たとえば、除夜の鐘が全国に広まったのは1926年、NHKの『ゆく年くる年』の前身番組だった『除夜の鐘』というラジオ放送が原因だったし、初詣は鉄道会社の発明。恵方参りはあったが恵方巻きを食べるのは、コンビニの戦略である。
墓参り、クリスマス、ハロウィンなどの行事も出自をたどると面白い。
飯倉晴武編著『日本人のしきたり』(青春新書667円)は、忘れ去られようとする年中行事やしきたりの歴史的な由来を探り、日本人の豊かな自然観人生観を考察。
正月、節分、ひな祭りや厄年、祝い事、葬式まで、さまざまなしきたりのありようを解説する。

訂正

2019年12月15日号に掲載した「取次大手2社2019年の年間ベストセラー」の記事中、トーハン調べ10位『そして、バトンは渡された』の出版社を「朝日新聞出版」と書きましたが、正しくは「文藝春秋」の誤りです。お詫びして訂正します。

第8回「静岡書店大賞」授賞式/小説部門は伊予原新氏が受賞/しぞ~か本の日!書店大商談会、116ブース出展

静岡書店大商談会実行委員会(吉見光太郎実行委員長=静岡県書店商業組合理事長)は12月3日、静岡市葵区のグランディエールブケトーカイで第4回「しぞ~か本の日!書店大商談会」、第8回「静岡書店大賞」授賞式、合同懇親会を開催した。日書連、書協、雑協、JPIC、静岡新聞社、静岡放送が後援。
商談会は出版社など116社がブースを出展し、クリスマス・年末年始の商戦に向けて様々な商材を提供。書店員・図書館員が多数訪れ、商談を行った。
県内の書店員と図書館員が最も読んでもらいたい本を投票で選ぶ「静岡書店大賞」の授賞式は、書店170名、出版社170名、図書館30名、取次・報道31名、受賞関係8名に加え、今年から一般読者代表8名が出席した。
今回は県内の書店員・図書館員721名の投票により受賞作6点を表彰した。各受賞者には、県内の小学生が愛用する「横断バッグ」(「横断バッグのミヤハラ」提供)を副賞として贈った。各部門の受賞作は以下の通り。
▽小説部門=伊予原新『月まで三キロ』(新潮社)▽児童書新作部門・大賞=ヨシタケシンスケ『ころべばいいのに』(ブロンズ新社)、同・2位=竹下文子(作)・町田尚子(絵)『なまえのないねこ』(小峰書店)、同・3位=うい(著)・えがしらみちこ(イラスト)『しょうがっこうがだいすき』(学研プラス)▽児童書名作部門=にしまきかやこ『わたしのワンピース』(こぐま社)▽映像化したい文庫部門=いぬじゅん『この冬、いなくなる君へ』(ポプラ社)
受賞者あいさつで、伊予原氏は「県内の書店の皆様に熱く応援していただき、それが全国にじわじわと広がっていった。まさに静岡発の作品だと思う」、いぬじゅん氏は「初めての書店回りではとても優しくしていただいた。1年かけて出した作品。今回賞をとれて、夢はかなうと思った」、にしまき氏は「本作は3作目で、世に出て50年経った。まさしく自分の代表作。本当に感慨深い」と述べた。また、竹下氏、えがしら氏、うい氏が登壇し、受賞の喜びを語った。
懇親会であいさつした吉見実行委員長は、川勝県知事が掲げる「読書県しずおか」のスローガン「本に出会い・本を知り・本に親しみ・本を生かし・本と生き・本を伝える」に触れ、「出版業界の人間が全員、心に持っていなければならないこと。誠実に仕事をすることで1人でも多くの読者を育てていきたい」と読書推進への意欲を語った。
なお、12月4日~1月4日、受賞作の感想を一般読者から募集する「読者レビューコンテスト」を開催。優秀賞の受賞者に図書カードを進呈し、県内書店の書店大賞コーナーにレビューを掲示する。
(佐塚慎己広報委員)
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