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令和2年11月1日号
全国の組合加盟書店数2952店に/半年間で加入9店、脱退50店

10月1日現在で日書連会員の45都道府県書店商業組合に加盟する組合員(日書連所属員)は、4月1日対比で41店減(1・4%減)の2952店になったことが組織委員会の調査で分かった。
この半年間の新規加入9店に対して、脱退は50店。組合員が増加した組合は、青森(1店増)のみ。前年と同数は、秋田、岩手、福島、茨城、群馬、愛知、三重、富山、石川、福井、滋賀、鳥取、島根、広島、香川、徳島、高知、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、沖縄の23組合。残る21組合は組合員が減少した。
新規加入があった組合は①静岡(3店)、②青森、愛知、岐阜、三重、兵庫、福岡(1店)。一方、脱退が多かった組合は、①静岡(5店)、②宮城、千葉、東京、岐阜、長野、大阪、兵庫、岡山、福岡(3店)、⑪山形、神奈川、山梨、奈良、愛媛(2店)の順。
脱退数から加入数を差し引いた純粋な減少数は、①宮城、千葉、東京、長野、大阪、岡山(3店減)、⑦山形、神奈川、山梨、静岡、岐阜、奈良、兵庫、愛媛、福岡(2店減)。減少率でみると、①愛媛(6・9%減)、②山梨(6・5%減)、③奈良(5・3%減)、④岡山(5・1%減)、⑤山形(5・0%減)の順。
組合員数が多い組合は、①東京(304店)、②大阪(200店)、③福岡(183店)、④愛知(140店)、⑤兵庫(124店)。一方、組合員数が少ない組合は、①高知(20店)、②島根、徳島(23店)、④青森(24店)、⑤秋田(25店)の順だった。
なお、今年4月1日現在の数字は、広島組合より遡及して訂正があったため、所属員数合計は2986店から2993店に訂正した。

鈴木喜重理事長を再選/千葉組合第37期通常総会

千葉県書店商業組合(鈴木喜重理事長)は9月30日、千葉市の千葉県書店会館で第37期通常総会を開催し、組合員93名(書面含む)が出席した。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から書面による参加を呼びかけ、本人出席は最少人数とした。
総会は鈴木理事長(ときわ書房)を議長に議案審議を行い、第37期事業報告、収支決算書、監査報告、第38期事業計画案、収支予算案など全ての議案を原案通り承認可決した。
第37期事業報告では、千葉県立図書館への図書納入や、組合員への図書・暦・県民手帳の販売からなる共同販売事業収入は、県立図書館の休館で4月、5月、6月の受注が極端に減少したことにより前期と比べて20%減少したと報告した。任期満了に伴う役員改選では、理事13名、監事2名が全員重任。鈴木理事長はじめ正副理事長・専務理事を全員再選した。

〔千葉組合執行部〕
▽理事長=鈴木喜重(ときわ書房)▽副理事長=仁木俊行(仁木書店)中島浩(中島書店)▽専務理事=植田榮一(植田文教センター)

出版クラブ「新年名刺交換会」を中止

日本出版クラブ(野間省伸会長=講談社)は、来年1月7日に開催を予定していた「2021出版関係新年名刺交換会」を中止すると発表した。
出版関係者が集う新春の恒例行事として開かれているが、新型コロナウイルス感染拡大防止と、出席者の健康と安全を考慮し中止することとした。

NHK出版『からだ大全』新刊を特別増売/東京組合

東京都書店商業組合(矢幡秀治理事長)は10月6日、東京・千代田区の書店会館で定例理事会を開催した。
庶務報告では、日書連が万引防止出版対策本部と協働して作成した「万引防止ポスター」と、「本の日」の読者応募企画「図書カードプレゼントキャンペーン」の応募用QRコード入りポスターが、日本図書普及の広報誌に同封して送付されるとして、店内への掲出を求めた。また、全国万引犯罪防止機構が作成した「マイバック使用マナー啓発ポスター」(2種)について、組合ホームページからダウンロードできると説明し、活用を呼びかけた。
事業・増売委員会では、NHK出版の『不調を食生活で見直すためのからだ大全』(11月19日発売予定)の特別増売企画について説明し、実施を承認した。同書は、病院や薬ばかりに頼らず日常生活での体の改善を目指すとして、これ1冊で体に良いことがわかる「からだ事典の決定版」をうたったもの。条件は4ヵ月長期委託で、売上に対する報奨金を用意。全組合員に3冊配本して増売に取り組む。集計期間は来年3月末。既刊で姉妹本の『からだのための食材大全』についても説明し、併せて拡売を要請した。

大分組合、優良組合で表彰/中小企業団体九州大会

大分県書店商業組合は、9月10日に開催された「第60回中小企業団体九州大会」で、優良組合として表彰された。表彰基準は①事業の経営が活発に行われていること②財政内容が堅実であること③事務が適切に処理されていること④斯業の改善発達に貢献していること――など。
二階堂衞司理事長は「今回の表彰は大隈劭元理事長、福田健太郎前理事長の功績によるもの」と両氏を称え、表彰を喜んだ。
新型コロナウイルス感染防止の観点から、表彰式は来年2月開催となった。(大隈智昭広報委員)

二階堂衞司理事長を再選/コロナ危機克服を呼びかけ/大分総会

大分県書店商業組合(二階堂衞司理事長)は9月24日、大分市の大分図書で第36回通常総会を開催し、組合員36名(委任状、書面議決書含む)が出席した。今年は新型コロナウイルスの感染防止の観点から、県中小企業団体中央会の指導により書面議決書での参加を呼びかけ、本人出席7名と少人数での開催とした。
総会は渕副理事長の開会宣言で始まり、二階堂理事長があいさつ。コロナが組合活動に与える影響について「全国の多くの書店組合で会合・行事が軒並み中止・延期になっており、総会も書面議決を活用して最低限の出席者で開催している組合が多い」と説明。
県内書店の状況については「売上げが落ちている書店が多く、右肩下がりの業界にさらに追い打ちをかけている」と危機感を示したが、一方、全国的に見ると、学校の長期休校による授業の代わりとして、図書館・自治体などで図書提供を増やすため書籍購入が例年より多くなったところもあったとして、「出版物の懐の深さを確認することができた」と述べた。
そして各書店に対し、「日書連が発表した『書店における新型コロナウイルス感染症感染拡大予防ガイドライン』を実践し、お客様が不安を持つことなく購入できるようにしたい。各種コロナ対策支援制度を活用し、この危機を乗り越えたい」と呼びかけた。
また、キャッシュレス化の進行に伴う書店の負担増加への対策を訴え、11月1日「本の日」キャンペーンとして大分組合が実施を予定していた「読書の秋お客様感謝プレゼントキャンペーン」をコロナの感染防止の観点から中止することになったと報告した。
引き続き二階堂理事長を議長に選出し議案審議を行い、事業報告、決算報告、監査報告、事業計画案、収支予算案などすべての議案を原案通り承認可決した。また、新理事に二階堂遼氏(文彰堂書店)を選出した。(大隈智昭広報委員)

新年互例会の開催可否執行部に一任/新型コロナの状況踏まえ判断/大阪理事会

大阪府書店商業組合(面屋龍延理事長)は9月12日、大阪市北区の組合会議室で定例理事会を開催。来年1月上旬に開催を予定している大阪組合・大阪出版取次懇和会主催の「大阪出版販売業界新年互例会」について審議し、開催の可否を執行部に一任することを決めた。新型コロナウイルス感染症の拡大状況等を踏まえて検討する。
全国書店再生支援財団と日書連が新型コロナウイルス対策支援金として書店組合加盟を条件に5万円を支給する緊急支援策については、大阪組合における申請数や送金状況を報告。また、日書連が行っている「キャッシュレス決済利用状況アンケート」のアンケート用紙を出席理事に配布し、回収した。
読書推進委員会からは、大阪こども「本の帯創作コンクール」(帯コン)について報告。第16回目の今回は9月3日消印有効で募集を締め切り、応募作品数は新型コロナウイルスの影響で昨年の約半分の6296点(昨年1万2625点)にとどまった。応募学校数は182校(昨年300校)だった。一次選考会を9月23日、25日、29日の3日にわたり行い、最終選考会は10月7日に行う。パネル貼りは読書推進実行委員会定例日の11月12日に行うとして、参加を呼びかけた。また、今年から朝日新聞社が協力社として参加し、「朝日こども新聞社賞」を創設する。
6月に行った帯コン陳列コンクールは、実行委員会で審査を行い、次の通り決定した。▽1位=トーワブックス毛馬店▽2位=三栄書房▽3位=堀廣旭堂▽4位=アバンティブックセンター▽5位=虎谷誠々堂▽佳作=喜久屋書店子ども館阿倍野店、アバンティブックセンター宮脇柏原店、平和書房フレンドタウン深江橋店、三日市書店、パルネット東文堂書店
(石尾義彦事務局長)

元兵庫組合理事長・安井克典氏/県高齢者特別賞受ける

兵庫県は永年にわたり勤労に励み、現在も健康で社会的に活躍する90歳以上の高齢者をたたえる「兵庫県高齢者特別賞」に22人を選び、元兵庫県書店商業組合理事長で安井書店代表取締役会長の安井克典氏(90)=宍粟市=らを表彰した。43回目の今年は新型コロナウイルス感染症の拡大の状況に鑑み、表彰式を中止した。代わって賛辞を各人に送付した。
安井氏は永年にわたり書店を営むかたわら、兵庫県書店商業組合理事長を平成5年10月~同9年9月まで務め、組織強化と業界の発展に尽力。現在も継続して同組合相談役として後進の育成・指導を行うなど、地域商業の振興に活躍していることが評価された。

「春夏秋冬本屋です」/「体験という力」/鳥取・今井書店経営企画本部広報グループ長

秋も深くなり、美味しいものを楽しむのにぴったりの季節です。米子市にある店舗「本の学校」の中には、本・雑貨・カフェの複合店舗「SHIMATORI」があります。オープン以来、ここのカフェでは本の中に出てくる食べ物からインスパイアされたメニューを提供しています。絵本の中に登場するホットケーキや、小説の中に出てくるサンドイッチ、カレー屋さんのノンフィクションからはもちろんカレーライス。完璧な再現は難しいけれど、こんな雰囲気かな?と想像しながらレシピを考案していくのは、違う部署の私から見ていてもとても楽しそうです。
時には本にまつわるコラボカフェを実施することもあります。絵本のかわいらしい主人公の顔をラテアートで施したり、主人公の好きな果物をスイーツにしてみたり。鳥取県が舞台のコミックとコラボした時は、地域の農業組合や障害者支援センターから材料となる加工食品を仕入れて地産地消の面でもコラボレーションしました。ある時こんなお客様が。カフェの盛り上がりを体験されて「そんなに人気ならと試しに読んでみてすっかり虜になったのよ!」と、コラボカフェから本のファンになったと嬉しそうに教えてくださいました。美味しい体験が新たな読書のきっかけになる…。読書の楽しさがもっと広がる可能性を感じました。

滋賀4市で図書カード配布/コロナ禍の学習支援/県組合各支部が納品行う

滋賀県の守山市、高島市、米原市、彦根市の4市で、新型コロナウイルスの影響で休園や休校となった学校等の児童生徒への家庭学習支援・読書推進策として図書カードが配布されたが、滋賀県書店商業組合の各支部が図書カードの納品を行った。
彦根市では、教育委員会から児童生徒約9600名に1人当たり図書カード5000円分が配布され、同組合彦根支部の8書店が1店600万円を受注した。また、支部書店で図書カードを使って本を購入した児童生徒に、レトルトカレーやキャンディーが当たる外れなしのくじ引きを実施している。
各支部は「日本図書普及の尽力に感謝したい」としている。
(吉田徳一郎理事長)

『芸妓さんが教える京都ええとこ映えるとこ』/「京都ガイド本大賞」を受賞

「京都ガイド本大賞2020」(主催=京都本大賞実行委員会、後援=京都府書店商業組合)の受賞作が10月3日に発表され、JTBパブリッシングが20年8月に発売した『芸妓さんが教える京都ええとこ映えるとこ』が大賞を受賞した。エントリー作品11誌の中から、京都府書店商業組合員を中心とする府内の書店員の投票で選ばれた。
この賞は、数多く出版されている京都ガイド本の中から、地元書店員がすすめることで、読者のガイド本選びの目安と全国書店の仕入れの指標となることを目的に、14年に創設された。今回で7回目。
同書は京都・祇園甲部の人気芸妓「小芳(こよし)」氏を起用。芸妓の神秘性、非日常的な特別感を表現し、知っていそうで知らなかった新鮮な京都の魅力を詰め込んだ、ひとつ上の京都観光を提案する情報誌。グルメを中心に、おやつや手みやげ、本当は秘密にしておきたいようなスポットなど、京都在住者はもちろん京都ビギナーやリピーターにもおすすめの1冊。王道ガイドブックにはない、本当の京都を紹介している。
また、京都のコアファン向けの「京都ガイド本大賞リピーター賞」に、リーフ・パブリケーションズが19年11月に発売した『京都滋賀うまいラーメン極旨一杯ラーメン新時代到来!』が選ばれた。

兵庫組合・森理事長の落語会/オンラインで11月22日開催

毎年9月中旬に東京・文京区の童心社・紙芝居ホールで開催している、笑喜転一頁師匠こと兵庫県書店商業組合・森忠延理事長(井戸書店)による「秋の森さん落語会」は、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、今年は11月22日午後2時からZoomを使ったオンライン形式で開催する。
7回目の今年は神戸から落語を3席披露する。一頁師匠(森理事長)の演目は「おごろもち盗人」。また、童心社・田中正美社長が紙芝居「あんもちみっつ」(脚本・水谷章三、画・宮本忠夫)を披露する。
申し込み・問い合わせは電子メールで吉川弘文館・横井真木雄氏まで(mishima.tigers1951@gmail.com)。開催1週間前にミーティングURLを案内する。

8月期販売額は1・1%減/書籍は文芸書、ビジネス書が好調/出版科研調べ

出版科学研究所調べの8月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比1・1%減となった。
内訳は、書籍が同4・6%増、雑誌は同6・5%減。雑誌の内訳は月刊誌が同6・8%減、週刊誌が同5・1%減。書籍は前年同月が13・6%減と大きく落ち込んでいたことと、返品が改善されたことでプラスとなった。雑誌は3ヵ月ぶりにマイナスとなった。コミックスの伸びが落ち着き始めたことと、女性誌の部数減、児童誌が休配日や搬入日のズレの関係で大幅減となったことが要因。
返品率は書籍が同4・4ポイント減の37・2%、雑誌は同3・2ポイント減の40・1%。雑誌の内訳は月刊誌が同3・4ポイント減の39・9%、週刊誌が同2・6ポイント減の40・8%。返品減となったのは送品抑制による効率販売が進んでいることに加え、8月期は土曜日がすべて休配となり、取次の返品の稼働日数が前年同月より5日少なかった影響もある。
書店店頭の売上げは、書籍が約2%増で好調なジャンルが多かった。特に文芸書は7月に直木賞を受賞した馳星周『少年と犬』や村上春樹の短編小説集『一人称単数』(いずれも文藝春秋)などが伸び、約10%増。ビジネス書は約4%増。『本当の自由を手に入れるお金の大学』(朝日新聞出版)をはじめ、お金に関する本や自己啓発書が売れている。
雑誌の売上げは、定期誌が約8%減、ムックが約20%減、コミックスが約17%増。コミックスは『鬼滅の刃』(集英社)の人気に加え、『ハイキュー!!』(集英社)など人気作の新刊の発売で当月も2桁増となった。

大阪こども「本の帯創作コンクール」/受賞136作品を決定/「朝日新聞紙上表彰式」11月中旬開催

大阪府書店商業組合、大阪出版協会、大阪取次懇和会などで構成する大阪読書推進会と朝日新聞大阪本社が主催する2020第16回大阪こども「本の帯創作コンクール」(帯コン)の最終審査会が10月7日、大阪市北区の大阪府書店商業組合会議室で開かれ、136作品の受賞が決定した。
児童書の表紙に巻く「帯」を小学生にデザインしてもらうこのコンクールは、子どもたちに読書の喜びや表現の楽しさ、大切さを知ってもらおうと2005年にスタート。府と市の学校図書館協議会が選定する課題図書部門と自由図書部門を設けている。
課題図書部門の大阪府知事賞、朝日新聞社賞、大阪国際児童文学振興財団賞を受賞した9点の帯は、製品化されて本に巻かれ、大阪府書店商業組合加盟の書店店頭に並ぶ。
大阪読書推進会の宮川健郎会長(大阪国際児童文学振興財団理事長、元武蔵野大学教授)は1次選考を通過した作品を手に取って、課題図書に当て選考した。
応募作品は今年も素晴らしいものが多く、他府県の応募としては初参加の鹿児島県奄美市を含めて11都府県15都市から応募があった。最終選考の結果、136作品の受賞が決定。大阪読書推進会では賞状作成のため各学校へ氏名確認作業を進めている。
今年はコロナ禍で小学校の夏休みが短縮されたこともあり、応募数が6296点(昨年1万2325点)と昨年から半減した。また、表彰式と展示会は中止することが決まった。
朝日新聞社では毎年の表彰式に代わって、今年は特に「紙上表彰式」として、従来の大阪版での掲載ではなく、大阪本社管内版(北陸・近畿・中四国)での掲載とし、宮川会長あいさつ、知事賞と朝日新聞社賞の受賞者インタビューと作品、全受賞者の賞名・氏名を11月中旬に発表することを予定している。
(石尾義彦事務局長)

図書館も参加のスタンプラリー/12月15日~1月15日に実施/奈良組合

奈良県書店商業組合(林田芳幸理事長)は10月1日、奈良市の東向北コミュニティ会館で令和2年度第1回理事会を開催。年末年始に、図書館が押印したスタンプも有効とする新しいスタンプラリーキャンペーンを実施することを決めた。
この企画は、いくつかの図書館に打診したところ、参加の意向を示す図書館が複数館あったことから実施に踏み切ることにした。4コマに4つのスタンプが押印された応募用紙を提出すれば、抽選で図書カードなどが当たるというものだが、4つのスタンプの中に図書館のスタンプが混じっていてもOKとする。応募の受付は従来通り書店が行う。
県内の公立図書館や大学図書館に広く参加を呼びかけ、12月15日から1月15日までの日程で実施する。
(靏井忠義広報委員)

第69回「小学館児童出版文化賞」が決定

小学館は9月10日、第69回「小学館児童出版文化賞」の最終選考会を行い、「さわるめいろ」シリーズ(村山純子・作、小学館・刊)、『昔はおれと同い年だった田中さんとの友情』(椰月美智子・作、小峰書店・刊)の2作品に決定した。正賞としてブロンズ像、副賞として賞金100万円を授与する。新型コロナウイルス感染症を鑑み、贈賞式の催行は延期する。

「このミステリーがすごい!」大賞/新川帆立『元彼の遺言状』が受賞/宝島社

ミステリー&エンターテインメント作家・作品の発掘・育成を目的に2002年に創設した新人賞で、宝島社が主催する第19回「このミステリーがすごい!」大賞の受賞作が10月1日に決定し、新川帆立『元彼の遺言状』が受賞した。文庫グランプリ(従来の優秀賞より名称を変更)は亀野仁『暗黒自治区』、平居紀一『甘美なる作戦』(仮題)の2作品が選ばれた。大賞賞金は1200万円、文庫グランプリ賞金は200万円(受賞者で等分)。受賞3作品は21年1月から順次、書籍化する予定。
新川氏は91年生まれ、東大法学部卒の女性弁護士。作家を志望したきっかけは16歳の頃、夏目漱石『吾輩は猫である』に感銘を受けて。作家になるために「粘り強く長期戦に対応できるための食い扶持が必要」と考えて弁護士になった。
受賞作品は、型破りな女性弁護士が奇妙な遺言の真意を突き止めるサスペンス。新川氏は「女性が力強く活躍できる社会を願い、女性のために書いた。世の中つらいことも多いが、本の世界にいる数時間だけでも、型破りな主人公と一緒になって、笑ってもらえるといいなと思う。もちろん女性以外の読者も大歓迎」とコメントしている。

2019年電子書籍市場は3473億円/2年連続20%超成長、拡大続く/インプレス総研が調査

インプレスのシンクタンク部門であるインプレス総合研究所は、2019年度の電子書籍市場動向を発表。電子書籍市場は前年比22・9%増の3473億円、電子雑誌市場規模は同6・4%減の277億円、電子書籍と電子雑誌を合わせた電子書籍市場は3750億円に伸長した。
電子書籍市場は、社会問題化していた海賊版サイトの閉鎖以降、電子書籍の認知度向上と正規サイトの利用促進が進み、2年連続の20%超。成長と拡大が続いている。一方、電子雑誌市場は2年連続の減少となった。電子出版市場全体は今後も拡大基調で、24年度には19年度の1・5倍の5669億円程度になると予測している。
電子書籍市場のうち、コミックが同602億円増加の2989億円(市場シェア86・1%)、文字もの等(文芸・実用書・写真集等)が同45億円増加の484億円(同13・9%)と、コミックの市場占有率がさらに上昇した。
スマートフォン・タブレットのユーザーに対して、電子書籍の利用率(電子雑誌利用も含む)を調査したところ、有料の電子書籍利用率は20・0%となり、昨年から0・2ポイント増加した。「無料の電子書籍のみを利用している」は24・7%となり、昨年から0・8ポイント増加した。
有料電子書籍利用率が高いのは男性30代の27・2%、男性20代の25・2%、女性30代の23・6%、男性40代の22・6%の順。無料の電子書籍のみの利用率が最も高いのは女性10代の38・9%で、男性10代の30・8%、女性20代の29・2%、男性20代の28・2%と続く。ほとんどの年代で有料での利用率が増加している。
利用している電子書籍サービスやアプリは、「kindleストア」が26・2%で最も高く、2位は「LINEマンガ」25・0%、3位は「ピッコマ」15・1%、4位は「少年ジャンプ+」14・4%、5位は「楽天Kobo電子書籍ストア」13・6%。
この調査は、「出版社」「電子書籍ストア」「取次事業者」「コンテンツプロバイダー」「インターネット広告事業者」等の主要な電子書籍関連事業者へのヒアリング調査、ユーザーへのアンケート等を分析。今年で18年目を迎えた。
調査結果をまとめた新産業調査レポート『電子書籍ビジネス調査報告書2020』は8月21日に発売。A4判、282ページ。価格(税別)は、CD(PDF)版+冊子が7万8000円、CD版(PDF)版とダウンロード版が6万8000円。詳細・購入はインプレス総合研究所のホームページから。

返品量の多さと質の悪さ、アマゾンに改善求める/出版協が抗議・要望書

人文・芸術等の出版社73社で構成する日本出版者協議会(出版協、水野久会長)は10月7日、8月になって急増している返品量の多さと、返品時における商品の扱い方の質の悪さについて、アマゾンジャパンに抗議・要望書を提出した。全文は次の通り。

2020年8月末ごろから9月にかけて、アマゾンジャパン(以下、貴社)からの商品(主に書籍)の返品の質の悪さや量の多さに関する報告が当会会員社である複数の出版社から寄せられております。いずれも貴社と直接取引を行っている社になります。
返品の質に関して具体的には、返品する書籍を段ボールに梱包する際、平置きすべきところを縦に差すことで傷んでいる、また空いた空間に緩衝材を入れるなどの措置を取っていないため、段ボール箱がつぶれて商品が損傷している、といった商品そのものの扱い方と破損に対する報告が複数あります。そのほか返品伝票が破れていたり、印字が薄くて読めないといった報告もありました。返品の量に関しては、8月になって急に大量に返品が増えた、という報告が複数ありました。
書籍は、返品後も出版社で改装を行い、読者の手に渡るまで繰り返し流通することを前提として作られています。貴社も、返品できることを前提として仕入れている以上は、返品に対する質を担保するべきです。当会としては、商品の破損につながる返品の仕方に対して抗議すると共に、返品する商品に関しても出荷する商品と同様の送品基準で、いずれ読者の手に渡ることを前提として扱うよう要望します。
また、書籍を大量に仕入れるということは、その本を別の書店で託せたかもしれない販売機会を貴社に託したわけですから、販売する努力をするべきです。いくら返品可能とはいえ、大量に返品することは、過剰な仕入れ量であった証左であり、単なる出版社の機会損失を意味します。加えてこれが破損品として返品されるなどもってのほかであり、改善を要望します。
貴社へ本件に関する回答を2020年10月21日までに要望します。なにとぞご検討のほどよろしくお願いいたします。

小学館・小学館PS「御書印プロジェクト」/参加書店200店を突破/50ヵ所訪問者に特製図書カード贈呈も

小学館と小学館パブリッシング・サービス(小学館PS)が3月1日よりスタートした「御書印プロジェクト」は、10月5日から新たに73書店が加わり、42都道府県の210書店となった。参加書店200店突破を記念し、両社は50ヵ所の異なる書店を巡った人への特典(特製図書カード)の提供、および御書印帖特装版の販売を開始した。
「御書印」は「書店と人を結ぶ印」のこと。全国の参加書店で「御書印ください」とお願いすると、訪問した日付と書店員が選んだ
本のタイトルや一節が記入され、書店のオリジナル印を含む3つの印が捺印される。まず参加書店で御書印帖を入手し、200円程度を支払い御書印をもらう。
印は各書店ごとにデザインが異なり、それぞれの店の個性が表われる。書店を巡り印を集めることで、書店や本との出会いを楽しめると人気だ。
今回販売する「御書印帖特装版」は、表紙や箔押しのデザイン、本文の紙質など細部にこだわった特別仕様。同プロジェクトの公式ツイッターでデザイン投票を行い、その結果をもとにデザインの方向性を決定。製本工房「渡邉製本」(東京都荒川区)と装丁について細かく打ち合わせを重ねて製作した。小学館刊行の雑誌「和樂」と「和樂web」編集部がプロデュースに関わった。価格は2000円+税(購入先の書店の御書印代含む)。同プロジェクト参加書店で販売している(一部店舗を除く)。
50ヵ所の異なる書店で御書印を集めた人には、同プロジェクト事務局が御書印帖の巻頭ページに「巡了印」を押印する。また、先着150名に「御書印特製図書カード」(1000円分)を贈呈する。
日書連理事の書店では、成田本店(青森組合・成田耕造理事長)、真光書店(東京組合・矢幡秀治理事長)、萬松堂(新潟組合・西村行人理事長)、別所書店(三重組合・別所信啓理事長)、井戸書店(兵庫組合・森忠延理事長)、今井書店(鳥取組合・古泉淳夫理事長、島根組合・今井直樹理事長)、平惣(徳島組合・平野惣吉理事長)が参加している。

8月期は前年比1・6%増/書籍は6ジャンルで前年超え/日販調査店頭売上

日販調べの8月期店頭売上は前年比1・6%増で、4ヵ月連続のプラスになった。全体では4ヵ月連続、コミックでは11ヵ月連続の前年超えになった。
書籍は2・3%増。総記、文芸書、ビジネス書、専門書、学参、児童書の6ジャンルで前年を上回った。総記は、国語辞典や英和辞典などが引き続き好調で、4ヵ月連続で前年超えに。文芸書は、直木賞を受賞した馳星周『少年と犬』や、村上春樹『一人称単数』(ともに文藝春秋)などが好調を続け、3ヵ月連続前年比プラスになった。
雑誌は12・2%減。月刊誌は「Myojo10月号」(集英社)や、芥川賞受賞作が掲載された「文藝春秋9月号」が売上を牽引。週刊誌は、「anan」(マガジンハウス)が8月5日発売号と同19日発売号でいずれも売上を伸ばした。一方、週刊誌の休刊やムックの点数減が大きく影響し、雑誌全体では前年超えとはならなかった。
コミックは17・0%増で、前年超えは11ヵ月連続。雑誌扱いコミックでは、『鬼滅の刃21』、『鬼滅の刃21シールセット付き特装版』(ともに集英社)が引き続き好調だったほか、『ハイキュー!!44』(集英社)も売上を伸ばした。書籍扱いコミックは、『ヲタクに恋は難しい9』(一迅社)が売上を牽引した。

創立71周年式典で近藤社長があいさつ/トーハン

トーハンは、9月18日に東京・新宿区の本社8階大ホールで創立71周年記念式典を開催し、近藤敏貴社長が所信を述べた。今回は密集を避けるため会場の出席者を絞り、オンラインで全国の拠点を結び同時配信を行った。
近藤社長のあいさつ要旨は以下の通り。
コロナ禍で予断を許さない状況が続くが、これを機に人々が本と向き合う流れも生まれている。書店も負のスパイラルを食い止める決意を新たにしており、我々もこの熱い思いに応えていこう。
そのためにも、出版流通を持続可能な形に変えていかねばならない。当社が積極的に問題提起を行ってきたことで業界全体に理解が広がり、改革への機運はさらに高まってきている。これからもトーハン会エリア代表者会議などを通じて、全体最適の視点から議論を喚起していく。当面する物流危機を克服し、目指すべきマーケットイン型出版流通を創り上げるため、社員の皆さんも当社の目指すところを真摯にお客様にお伝えし、議論を深めていってほしい。
事業領域の拡大についても、先般の社内公募では100件を超す意欲的なアイデアが上がっており、大変頼もしく思っている。社内投票率の数字からも、皆さんの関心の高さがわかる。可能性を信じて一緒にチャレンジしていきたい。
現本社で迎える創立記念日は今回で最後となり、来年からは新社屋で新たな歴史を積み重ねていくことになる。75周年の「REBORN」達成に向けて全社一丸となって走り続けよう。

日販とフライヤー、非接触型の立ち読みコーナーを展開/全国300書店で

日本出版販売(日販)と、ビジネス書の要約文をアプリで配信するフライヤーは、「絶対読んでおきたい名著!flier(フライヤー)×ビジネスセレクション」フェアを10月7日から全国の約300書店で開始した。
同企画は、日販が実施するビジネス書の名著フェア「ビジネスセレクション」と、フライヤーが運営する「本の要約サービスflier」をコラボした「非接触の立ち読みコーナー」を店頭で展開するもの。このコーナーでは、日販の書店売上動向データとフライヤーのアクセスランキングを元に、今読むべきビジネス書30点を厳選。各書籍に付けたPOPに記載されたQRコードを手持ちのスマートフォンで読み取るだけで、要約文の「立ち読み」ができる。フェアの実施期間は来年3月31日まで。

第31期の開講式挙行/日販出版流通学院

日販は9月8日、第31期出版流通学院の開講式を開催した。今年度は新型コロナウイルス感染症対策として、会場とオンラインの複合型で実施し、全国の書店などから会場での受講生16名、オンラインでの受講生12名の計28名が出席した。
同講座は来年2月までの6ヵ月間(全4回12日間)にわたり開催。髙瀬伸英学院長(日販専務取締役)は、「開講の是非について熟慮したが、30年以上続いた研修の価値を継続させようという思いで、リアルとオンラインの複合型で実施することにした。世の中の常識が改まっていく中で、皆さんには先頭を切って自社を変革していく力をつけていただきたい」と激励の言葉を送った。
その後、第1回研修として「『変革』とは何か」をテーマに、ラテラルシンキングなどの発想法や問題解決のための考え方について講義が行われ、グループディスカッションでは、会場でもオンライン上でも活発な討議が行われた。

新会長に三輪明邦氏/東海日販会

東海日販会は、新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑み、第64回通常総会を書面決議で開催。その後の役員会で三輪明邦氏(泰文堂)を新会長とする役員改選を承認した。片桐榮子会長(磨里書房)は相談役に就任、深谷泰泉氏(滝書店)が幹事に新任した。

生活実用書・注目的新刊/遊友出版・齋藤一郎

溝口徹著『ウイルスに強くなる「粘膜免疫力」―栄養医学会からの最新報告』(青春新書900円)は、日本初の栄養療法専門クリニックを開いた医師が語る新型コロナを防ぐヒントである。口、鼻、目、腸粘膜などの粘膜免疫力を高めることが、結局は我が身を守る最善の方法。粘膜は体のバリアとしての構造も備えているのである。粘膜のネバネバはムチンというたんぱく質を主原料にした物質。丈夫な粘膜に欠かせない栄養が亜鉛とビタミンAとD。Cも攻撃力には欠かせない。
免疫力を高める習慣ではマーガリンなどトランス脂肪酸に気をつける。ショートニング、加工油脂などがこれで、欧米では厳しく制限されている合成油である。また、ヨーグルトで乳酸菌をとるのも間違い。ぬか漬け、納豆などを勧めている。
藤田紘一郎著『免疫力』(ワニブックスPLUS新書880円)もコロナを近づけない知恵だ。
免疫には自然免疫と病原体に感染することで後天的に得られる獲得免疫がある。ここでもトランス脂肪酸のラクトアイスや即席麺、コーヒーミルクなどを口にしないよう注意している。きのこ、キャベツや旬のものなど医食同源の知識が満載の、ウイルス撃退の2冊だ。

造本装幀コンクール/21年の開催決定

第54回「造本装幀コンクール」(主催=日本書籍出版協会、日本印刷産業連合会)は、新型コロナウイルス感染症拡大により今年の開催を中止していたが、21年に改めて開催することを決めた。
同コンクールは、本を作るために必要な造本技術、装幀とデザイン、読者が親しみやすい「本づくり」などを含めた書籍制作にかかる成果を総合的に評価するもの。第54回は、19年~20年の2年間に初版発行された書籍が対象。今回に限り奨励賞を6点まで授与。また、日本製紙連合会賞を新設する。SNS等による参加作品のプロモーションや販促企画も実施する。

JPO「BooksPRO」/来春から受注サイトと連携へ/出版社の運営担当者向けに説明会

日本出版インフラセンター(JPO)の出版情報登録センター(JPRO)は9月25日、東京・千代田区の出版クラブで「受注サイトとBooksPRO連携説明会」を開催した。書店向け出版情報提供サイト「BooksPRO」は、来年3月から「S―book」など出版社の受注サイトとの連携をスタートすることから、サイト運営担当者を対象に行ったもの。
開会あいさつを行ったJPO運営委員会の柳本重民委員長(集英社)は、コロナ禍で出版社と書店の対面営業が難しい中、今年3月にオープンしたBooksPROが効果的に使われてきたと報告。「書店へのアンケートやモニター会で一番多かったのが、『サイトの書誌情報や販促情報画面から直接注文できないか』という要望だ。せっかく有益な販促情報を受け取っても、在庫の有無も注文できるのかもわからない。直接注文できるように各受注サイトと連携することは、BooksPROを立ち上げたときからの目標だ」と連携構築の意義を強調した。
BooksPROは、トーハンのTONETS―Vや日販のNOCS7とも連携を進めており、「その前に、出版社の受注サイトとの直接連携で書店の声に応える。書店からの販売の意志がある注文は、返品削減、売上増大につながる。マーケットインへの配本と注文のバランスを掘り下げて考える良いきっかけになる。BooksPROは、本の情報から受注サイトへの流れを作るハブ的存在にしたい」と述べた。
次に、JPOの落合早苗特別委員(O2OBookBiz)が、JPROへの情報登録やBooksPROの掲載情報について解説。JPRO管理委員会の田中敏隆委員長(小学館)は、BooksPROを介した書店からの注文の流れを説明し、「BooksPROで出版社から本の情報や販売促進情報を書店に届けるのが今までの取り組み。その情報を元に書店から出版社へ注文という形で返すことが今回の取り組みだ。BooksPROのページから、注文サイトでの注文がワンストップでできることが、出版業界の新しいエコシステムになる」と話した。
続いて、数理計画の岡野豊氏が今回の連携について、BooksPROの書誌詳細ページから受注サイトの同商品詳細ページへつなぐ「単品商品の連携」と、BooksPROの販促情報ページから受注サイトの銘柄検索結果等のページへつなぐ「複数商品の連携」の2種類を実現するとして、システム改修の技術的な解説を行った。
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