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平成14年9月21日号
事務局長に岡本氏

神奈川県書店商業組合は9月4日、定例理事会を組合事務局で開催した。

主な決定事項は次の通り。

1、事務局長の田坂曠士氏が辞任、新たに岡本順太郎氏(大野屋書店)が事務局長に就任した。

2、神奈川図書が民事再生法を申請した問題で、神奈川図書の本社ビルの一部は組合の所有となっているため、組合の占有フロアとして、入口に「神奈川県書店商業組合事務局」の看板を出した。

3、横浜市の教職員研修図書の取り扱いは組合が直接行うこととした。

4、ヤマダ電機でポイントカードを書籍にも適用する動きがある件について、各支部で調査することになった。

このほか、各委員会の人員割り当てを行った。

(平井弘一広報委員)


日書連マーク説明会が盛況

大阪府書店商業組合の9月理事会が7日、組合会議室で開かれた。

審議事項は次の通り。

▽組織強化委員会=好評だった「レディースランチの会」の第2弾を平成15年1月28日に開催予定。

参加希望者確認のため、近日アンケート用紙を発送する。

▽出版倫理委員会=有害図書の分別陳列等に関する書店の意識調査をしたい。

▽共同受注委員会=9月7日現在の売上は6700万円で前年同期比20%減となっており、一層の拡販協力をお願いする。

▽出店問題委員会=7、8月の出店連絡は8件。

和泉市のTSUTAYA26号線店(140坪)、城東区関目のBEESBOOK(80坪)以外は小規模店となっている。

▽経営活性化委員会=日書連マークの説明会を8月27日に開催、34名が出席し活発な質疑応答が交わされたと報告があった。

また学校図書館の電算化のことで大阪市教育委、大阪府教育委を表敬訪問。

府立高の数校は既にTRCのシステムの実験校となっており、対応が急がれる。

「ロード・オブ・ザ・リング」「モンスターズ・インク」のビデオ・DVD斡旋事業は受注が低調だが、今後も事業を継続していく。

▽雑誌発売日委員会=阪急上新庄駅の早売り問題について組合としての対応を協議。

取次、出版社と書店の意識のズレに議論が集中した。

▽再販・公取協委員会=ポイントカード制のアンケート集計について報告。

事例の多くは商店街が実施しているものに参加しているだけという回答。

再販制度にかかわるので今後も監視の目を厳しくする。

(中島俊彦広報委員)


青空バザールに協力

文京区書店2世会(奥村弘志代表幹事)は9月7日、8日の両日開かれた「愛のチャリティ白山まつり」に協賛して、版元の倉庫に眠る汚損本、寄贈本、拡材品などを集めた青空チャリティバザールを行った。

2日間とも時折小雨のぱらつく天気だったが、児童書や実用ムックを中心に版元70社から段ボール100箱近くを集め、旧定価の半額程度で販売。

焼きトウモロコシとともに、収益は文京区社会福祉協議会に寄付する。



創刊20周年の祝賀会

角川書店は9月10日、港区の新高輪プリンスホテルで『週刊ザテレビジョン』の創刊20周年感謝パーティを開催した。

会の冒頭で角川歴彦会長は「20年前にこの会場で創刊記念パーティを開いたのを昨日のことのように覚えている。

当初は大変な苦労だったが、ABC調査で1位に育ち、角川書店飛躍の原動力、歴史に残る出版物になったと自負している。

テレビが変動するなか、これからも大きくなっていくと確信している」とあいさつ。

6月に就任した福田峰夫社長は「角川会長は自身を“理念型経営者”と述べている。

わたしは理念も好きだが、それ以上に現実型人間だと自己分析している。

理念を一つひとつ形にすることでさらに成長させていきたい。

わくわくする新しい価値やサービスを創造、発信し、存在感ある角川にしたい」と述べた。

このあと日本民間放送連盟・氏家齊一郎会長、日本放送協会・菅野洋史副会長が祝辞。

紀伊國屋書店・松原治社長が「『ザテレビジョン』はナンバーワンの地位を築き、店頭をにぎやかにしている。

角川書店も新しいコンビのもと、さらなる躍進を」と述べて乾杯の音頭を取った。



日書連共済会

日書連共済会は9月15日の敬老の日を前に、代表者として継続5年以上加入した前名義人並びに現名義人で今年喜寿を迎える会員63名にお祝い5万円を贈り、長寿を祝った。

該当者は以下の通り。

〔北海道〕小原勝美(札幌市・おばら書店)有田宏(帯広市・有田書房)〔青森県〕佐藤淳(青森市・昭和堂)和嶋秀男(同・和島書店)〔秋田県〕児玉孝一(北秋田郡・児玉書店)〔岩手県〕宮澤育三(花巻市・宮弥書店)小成薫(宮古市・小成本町店)〔山形県〕小林貞一(東置賜郡・コバヤシ)田宮つる(西村山郡・田宮商店)〔宮城県〕鈴木智恵子(仙台市・宝文堂)〔福島県〕菅野重夫(福島市・カンキン書店)丹治正(同・丹治書店)〔茨城県〕竹内泰重(鹿島郡・竹内支店)〔栃木県〕岩下隆一(足利市・岩下)森實(同・森百貨店)渡辺安一郎(同・進駸堂)〔群馬県〕柴田英和(高崎市・文心堂書店)〔埼玉県〕星野昭(川越市・武甲堂書店)奈良次男(幸手市・ならいち)中田成一(越谷市・日野屋書店)〔千葉県〕福田稔(市原市・福田書店)〔神奈川県〕高木恵子(横浜市・誠信堂書店)鈴木安次郎(同・小沢書店)阿部善元(三浦市・はまゆう書房)杉山久子(横須賀市・杉山書店)〔東京都〕中村義治(中央区・教文館)古谷龍三(品川区・中野屋書店)山本功(渋谷区・美和書店)長島徳隆(墨田区・長島書店)中村芳子(同・キリン堂)棚沢孝一(文京区・棚沢書店)中村弘一(板橋区・なります書店)中村栄子(葛飾区・葛飾中村書店)森木勲(江戸川区・森木書店)石田弘二(三鷹市・三鷹ブックセンター第九書房)松本ナヲ(小平市・松明堂書店)〔山梨県〕大塚篤郎(甲府市・柳正堂書店)田辺一夫(富士吉田市・一品堂書店)〔愛知県〕上田耕作(名古屋市・ミドリエン)林茂克(一宮市・文林堂書店)〔三重県〕石井澄雄(員弁郡・さのや石井書店)〔長野県〕柳沢照明(更埴市・屋代西沢書店)〔滋賀県〕小林龍一(彦根市・太田書店)澤和枝(大津市・澤五車堂)〔大阪府〕田上欽也(大阪市・田上書店)堀川良之助(同・かつらぎ書店)〔京都府〕御舘昇一(京都市・たぬき堂)水口時代(同・西陣書院)〔奈良県〕庫本みつ(大和郡山市・庫書房)〔和歌山県〕後藤洋一(西牟婁郡・神林書店)堀俊一(那賀郡・堀光文堂)〔兵庫県〕浪崎満義(伊丹市・ナミサキ)相生教三(赤穂市・赤穂書房)津吉智子(尼崎市・日新堂)仲井恵美子(津名郡・仲井書店)〔香川県〕高橋朝則(観音寺市・高橋弘文堂)松浦弘(同・松浦書店)吉本基翁(小豆郡・吉本弘文堂)〔福岡県〕下川禮次郎(北九州市・下川書店)佐野輝実(鞍手郡・本の店佐野書店)〔佐賀県〕山田忠治(神埼郡・野中書店)〔鹿児島県〕西之園一郎(大口市・西之園書店)河野森光(熊毛郡・河野書店)


秋は福島、群馬、鹿児島3県で実施

「第4土曜日は、こどもの本の日」秋のキャンペーンは福島、群馬、鹿児島の3県で9月28日、10月26日、11月23日に実施される(一部書店は第3土曜日実施)。

福島県は12書店、群馬県は9書店、鹿児島県は6書店が参加する。



『MISSING』の本多孝好文庫第2弾

明正堂丸井上野店の田中店長(当時)による手書きオビと多面展開で火が付いた双葉文庫『MISSING』の著者、本多孝好の初長編『ALONETOGETHER』が双葉文庫の10月新刊として10月8日に搬入になる。

前作『MISSING』は、明正堂のあと、全国60店でテスト販売。

4面平積み用販売台、手書きPOP、オビなどの拡材付き1店20冊セットも8月末で1200セット出荷され、現在13刷、15万部。

新人作家で半年でここまで伸びるのはきわめて異例」(双葉社営業部杉山部長)という。

同社では第2弾の発売にあたり『MISSING』『ALONETOGETHER』各10冊と4面平積用販売台、POPを「本多孝好セット」(セット本体1万1520円)として受注を受け付けている。



岩手、石川、長崎で盛況裏に終了

5月にスタートした「第4土曜日は、こどもの本の日」春のキャンペーンの最終回が7月27日、岩手県15書店、石川県9書店、長崎県4書店、計28書店で実施された。

各書店から届いた実践報告を要約して紹介する。

◇東山堂三ツ割店(岩手県盛岡市)親子連れの方が多い中、若い男性の方がいらっしゃいました(たまたま居合わせたようですが……)。

おはなし会が始まってもその場を離れる様子もなく、ボランティアさんが1冊1冊読み終わるたびに拍手してくださいました。

子供だけでなく大人も参加できるような会場作りを心掛けたいと思います。

◇ブックセンター伊豆倉(岩手県江刺市)5、6、7月と3回のなかで反省や意外な喜び、そして親として本を読む、話を聞くことの大切さを改めて教えられました。

書店として読者開拓の面で見た今回の企画は成功したとは言えませんでした。

ただ、今後の店舗運営について新たなヒントをいただいたことは感謝しております。

◇かんの書店本店(岩手県宮古市)今回参加者は大人、子供合わせて10名でした。

夏祭りと重なったこともあり人数は少なかったですが、第1回目から続けて足を運んでくださっている方もあり、こういう方がこれからもたくさん増えるよう、店頭での声かけ等を積極的に行っていきたいと思いました。

お話し会は子供達の笑顔が印象的でした。

◇王様の本本店(石川県野々市町)大人9人、子供15人が参加。

3回目とあって要領もつかめてきた。

今回は特に幼児が多かった。

読み聞かせ、紙芝居、おり紙、歌と内容も盛りだくさんで、子供たちに非常に喜ばれた。

あっという間に3回が終わってしまった。

これで終わりと思うとさみしい気がします。

また何らかの形でおはなし会を継続できたらと思っています。

◇喜久屋書店金沢店(石川県金沢市)夏休みは子供と親がいっしょにいる時間が多いと思うので、各家庭でも読み聞かせがもっともっと増えるよう、また機会があれば絵本を使ってイベントを開催できればと思う。

また、書店側としても絵本を含めた児童書の販売促進につながればいいと思うので、独自にやることも考えてみたい。

◇BOOKコスモス(長崎県三和町)今回は5人と少なかったです。

読み始めて、後ろに座っていた子供さんも前の方に来て聞いてくれました。

チラシを持っていってくれる方は多いのですが、なかなか集まりません。

どうしたらたくさんの方が足を運んでくれるのか、悩んでいます。



本屋のうちそと

長野県知事選の結果が出た。

県民の意思は、誰にも文句のつけようのない鮮明なものだった。

これを巡る一連の報道は、どれもとりたてて新鮮味のない中身だったが、中に一箇所だけ「おや?」と目を惹かれた部分があった。

田中康夫さんが当選会見の中で、相手候補に言及してこんな風な趣旨の発言をしたという。

「敗北会見の会場には、それまで長谷川候補をかついでいた人たちの姿も、メッセージもほとんどなかった。

気持ちはいかばかりだっただろう」。

さすがに作家だなと思う。

長谷川候補が勝っていれば、会場で我が物顔にのさばっていただろう人たちは、我が身の振り方ばかりが関心事で、敗残の人になど思いのひときれも至らなかったのだろう。

保身に汲々としている様が目に浮かぶ。

もちろん、担ぎ上げられた本人に責任がないわけではない。

甘言に乗ったのだから、苦い水も呑まなければならない。

にしても、敗戦という結果になった時こそ、その場所に姿を現して共に苦い思いをしなければならないのではないだろうか。

とはいっても、金の切れ目は縁の切れ目。

おこぼれが期待できなくなった人になど未練のかけらもないのは人の世の常ではある。

この世の常の情景に目が止まり、その理不尽を言の葉に載せることのできるのはやはり作家の資質である。

田中ファンというわけではないが、以前、都知事が「同じ作家といったって格が違うよ」と傲慢な口調で吐き捨てていたそれは、そっくり石原氏に返してあげたい気分だ。

(如意)

全国太洋会移行を承認

関東太洋会は9月11日午後1時から目白の椿山荘で第36回総会を開催。

来年からは九州、四国、北陸、東海、東北の太洋会と統合してオール太洋会として活動していく方針を承認した。

総会は山村義博理事(ゆうゆう堂)の司会で始まり、太田博隆会長(ブックスフジ)が「厳しい業界の中で有名店が廃業し、業界地図が変わってきた。

個人と法人で経営は違うが、考え方に共通点はあるはず。

情報交換をしっかり行い、仲間が生き残る方法を考えていきたい」とあいさつ。

太洋社沢野常務は「7月から第50期がスタートしているが、お得意先を大事に、物流基盤の確立とIT技術を用いたコミュニケーション強化を図っていく。

本日は出版社が103社126名と関東太洋会の歴史で最高の出席。

それだけ会員の販売力が期待されている。

オール太洋会として大増売も考えている」と述べた。

太田会長を議長に事業報告、会計報告、新役員を承認。

オール太洋会への移行と規約案を拍手で可決し、今後は関東支部として活動していくことになった。

総会終了後、販売研究会を行い、新星出版社富永裕之常務が「店頭における実用書の品揃えから販売まで」を講演。

「雑誌、コミックに次ぐ売上げシェアの実用書は、棚の40〜45%が基本図書。

4か月チェックで欠本を起こさせなければ、10%売上が伸びる」などと強調した。

また、首都圏営業部関口課長がオール太洋会の増売実施要領を、SA推進課大原係長が検索・発注サイトのバージョンアップを説明した。

版元もまじえた懇親会の席で国弘社長は今期の決算に触れ「売上高は99・0%で、2年連続の増収増益にはならなかった」と報告したほか、「差別化戦略として児童書、コミックスを強化。

総合取次としてのレベルアップを図る。

先代社長が亡くなり7年。

問屋の古い体質から変わるよう社内改革をしてきた。

取引先あっての太洋社の基本理念のもと、よきパートナーシップで健全経営を目指す」とあいさつした。




豪華料理本付録が目玉

主婦と生活社の『新春すてきな奥さん』2003年版は、買えば千円以上の価値というAB判160頁オールカラーの『和食パワーで元気になる本』に、恒例の「お金が貯まる家計簿」、本誌とじ込みの書き込み式カレンダーと3大付録が付いて11月22日に発売される。

定価は従来据え置きの1500円。

新春号は昨年は5大付録だったが、「点数よりお買い得感のある商材で勝負した」と、3点に厳選。

このうち『和食パワーで元気になる本』は、和の食材でつくる健康おかず、肉・魚・野菜200の健康和食、食の安全性ギモン解決BOOK、食材の健康パワーの4つのパートからなる特大付録。

また、応募者全員サービスとして、本誌に付いた応募券と700円でDrコパ&新春すてきな奥さん特製「幸せの黄色いエプロン」がゲットできる。

本誌の特集は「脇雅世さん一家のファミリーおせち」「大掃除がびっくりするほどラクになる」など、お正月&年末のお買い得情報がどっさり。

10日に行われた業界紙説明会で古川販売本部長は「福島、九州と書店を回ったが、今年の新春号は一声かけやすいという意見が圧倒的だ。

昨年は67万8千部発行して、90・8%の仕上がりだった。

今年の目標は最低でも昨年の実売数クリア」と述べた。

新春号の拡売促進費は以下の通り。

◇販売促進費コース(200部以上販売)200〜499部130円500〜699部150円700〜999部170円1000部以上相談◇完売賞コースA賞30〜49部ビール券4枚B賞50〜99部同8枚C賞100〜149部同16枚D賞150〜199部同24枚:*年内完売を確約するとA、B賞はプラス1枚、C、D賞はプラス2枚。



太洋社損益計算書

(単位千円)売上高43、886、227売上原価39、184、218販売費及び一般管理費4、556、251営業利益145、757営業外収益218、893受取利息及び配当金74、429雑収益144、463営業外費用230、896支払利息5、031売上割引189、631雑損失36、233特別利益61固定資産売却益61固定資産除却損614投資有価証券評価損15、967経常利益133、754税引前当期利益117、233法人税、住民税及び事業税53、000当期利益64、233前期繰越利益48、975当期未処分利益113、209


売上高438億円に

太洋社は9月27日午前10時から文京区水道の本社で第49期株主総会を開催するが、これに先立って12日、第49期(平成13年7月1日〜14年6月30日)の営業報告を発表した。

これによると、今期の売上高は438億8622万円、前期比99・03%とわずかながら前年を下回った。

内訳は雑誌243億9800万円(4・2%減)、書籍179億600万円(5・3%増)、その他15億8200万円(14・0%減)。

返品率は雑誌33・7%、書籍36・8%、その他15・6%、合計で前期より0・7ポイント高い34・5%。

損益面では販売管理費を98・0%に抑えた結果、営業利益は前期比13・1%増加。

経常利益は前期を1・5ポイント下回ったが、当期利益は前期の数字を3割弱上回る6423万円となり、減収増益の結果。

安富常務は「5月まで増収増益で来ていたが、6月のW杯で売上げが落ちたのが響いて、2年連続の増収増益は達成できなかった」という。

来期の売上目標は3・68%増の455億円に置いている。

今期、役員改選はないが営業副本部長の牧剛取締役が健康上の理由で退任するため、後任として27日付けで次の人事を発令する。

委嘱営業副本部長首都圏・特販営業部担当兼特販営業部長(特販営業部長代理)村木透同営業副本部長東部・西部営業部担当兼西部営業部長(西部営業部長)山本博英



公貸権へ経済的補償

「図書館は無料貸本屋。

ベストセラーばかり仕入れるな」「住民が求める知識・情報をサービスするのは当然の図書館の使命」と、図書館のあり方をめぐるシンポジウムが7日、日比谷の日本プレスセンターホールで開かれ、作家と図書館代表が論戦を展開。

英国などEC諸国で、貸出回数に応じて作家に支払われる著作権料が必要なことでは意見の一致を見た。

「激論!作家VS図書館−どうあるべきか」と題したシンポジウムは日本ペンクラブの呼びかけで開かれたもの。

作家側から日本ペンクラブ井上ひさし副会長、日本文芸家協会三田誠広知的所有権委員長、21世紀コミック作家の著作権を考える会弘兼憲司氏、日本推理作家協会楡周平氏、新潮社石井昂取締役、図書館側から日本図書館協会松岡要総務部長、浦安市立図書館常世田良館長、南千住図書館西河内靖泰氏がパネラーとして出席。

日本ペンクラブ猪瀬直樹言論表現委員長がコーディネーター役を勤めた。

作家側では三田氏が「著作権は基本的人権の一つであり、貸与権も明確な権利。

イギリスは公共図書館の貸出状況に応じて著作者に補償金を配分している。

日本でもこれを導入すべきだ」と問題提起。

弘兼氏は「『模倣犯』を1館で何10冊と購入すれば、百人、2百人が本を買わなくなる。

貸出中心主義でなく、書店で入手しにくい学術・専門書を揃えるのが本来の役割。

レファレンス・サービスを最優先事項において」と注文を付けた。

また、楡氏は「本のライフサイクルは最初の1週がピークで、半年も過ぎると動かない。

図書館は一定期間、新刊を扱わないでもらえないか」と述べ、新潮社石井氏は文芸出版の現状について「ここ10年で書籍の売上げはすごい勢いで落ちている。

初版の利益は9割売れて2〜3%。

この10年の営業利益は『沈まぬ太陽』の年を除いてすべてマイナスだ。

図書館が無料貸本屋になっていることに危機感を覚える」と訴えた。

これに対して図書館側パネラーは「浦安図書館が開館してからつぶれた地元書店はない。

図書館利用者が書店を支えている」(常世田氏)、「地方財政が悪化している中で公貸権の財源をどうするか。

ベストセラーの大量購入と言うが、1館で100冊も買うことはありえない」(松岡氏)などと反論した。

こうしたやり取りの中で公共図書館の資料費は1館平均1332万円(2001年)と少ないことが浮き彫りになったが、「少ない予算だからベストセラー1点を何十冊も買わないで」「iモードで予約させたりブックオフから買うというのは行き過ぎ」とする作家側と、「副本が多いのは大都市。

それでも客を6カ月も待たせている」と、議論は平行線に終始。

新刊貸出を3カ月なり、半年待てないかという作家側の提案には、図書館側が「最新の情報入手の手足を縛るのは反対」と強く反発した。

しかし、図書館側がもっと情報公開する必要があること、作家の経済的損失を保証する必要があることでは一致し、最後に俵万智氏が「同じテーブルで話し合いできたのが第一歩。

図書館が読者を増やす場、育てる場であることは共通の思いだとわかった。

読者にもこうした著作権の問題があることを理解してもらいたい」とまとめた。



古書組合と万引きで懇談

北海道書店商業組合は9月10日、道組合事務所で札幌古書店組合と万引問題をめぐって懇談した。

古書組合からは石原誠専務理事、高木庄一、高木秀了理事の3氏が出席した。

北海道組合志賀理事長は「通産省、マスコミも注目している万引問題で、新刊書店、古書店の両組合が情報交換することは、意義のあること。

実態を話し合おう」とあいさつした。

古書組合石原専務理事は「万引きは古書業界でも問題になっている。

古書店の買取り実態を知ってもらい相互に情報交換するルートをということで会談を申し入れた」と経過報告。

不審者から本が持ち込まれた場合の対応について、具体的事例を示しながら説明が行われた。

懇談では、ベストセラー本がまとめて盗難にあっている実態や、万引きの変化について情報交換。

今後とも話し合いを続けていくこと、行政への働きかけで共同歩調をとっていくことを双方で確認した。

(松山雄洋広報委員)


井狩春男の必殺まるす固め

☆年に1度のオバケが出る。

10月23日発売予定の『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』上・下(静山社)だ。

これは、絶対に売れてくれなければ困る。

万にひとつ、半分も売れなかったら業界は大打撃を受ける。

書店さんに予約を取るようにお願いし、その分については、部数は満額回答する。

買切だけど……。

静山社が考えたこの販売方法は結果オーライだった。

200万部も予約が集まったと聞いている。

ホントでないにしても、近い数字であることはマチガイないところだろう。

人は、予約することに慣れた。

予約をめんどうがらずに、なんともなくするようになった。

CDやゲーム機、映画やスポーツ、コンサートなどのチケット、はたまた旅行などの予約をしていることで慣れてしまったのだ。

ハリー・ポッターに予約が沢山集まったのも自然のことだった。

ひと昔前なら考えられなかった。

200万部(この数が正しいとして)が、全て予約であれば問題ない。

バンバンザイである。

この中に、書店さんの見込みが入っているとなるとちょっとゾーとする。

ご存じのように、4巻は、1巻の3倍の分量。

フツーなら2冊の分売にしたいところが、契約で1巻本として出さなければならない。

分売できないから2冊をビニールでくるみ1冊本として売るから、トーゼン定価も2冊分のそれになる。

本体3800円に税金だと、3990円。

ほとんど4000円。

初めて出る巻ではない。

4巻目である。

3巻まで買っていた人が、映画で観れるし、DVDも出るから、本はもういいやとか、4巻で初めてハリー・ポッターを読む人は、続きものの物語であるから、1巻から3巻も買わなければならないわけで、4巻まで一度に買うと、税込で9975円。

ほとんど1万円。

本に1万円出してくれるのかどうか疑問に思うのである。

少部数の本ならともかく、ミリオンセラーの世界となると、どうだろう。

巻数ものは、巻を追うごとに売れなくなっていくと考えるのが自然である。

いかにハリー・ポッターとて、いつか売れなくなる。

それが今回の4巻目のような気がしてならない。

見るからにぶ厚い。

高額である。

予約してくれた読者は、ほとんど4000円であることを知っているのか。

大量に売れ残った場合、出版社は、それは書店さんが買い取ったものだから、知らないと言えるのか。

ひたすら、売れてくれることを祈るばかりである。



企画説明会を兼ねた交流会開く

山形県書店商業組合庄内ブロックの酒田支部と鶴岡支部の交流会が、9月5日に鶴岡市内で開催された。

この交流会は、来年に斎藤茂吉没後50周年企画として求龍堂が出版する『茂吉山河』の企画説明会を兼ねて行われたもの。

両支部の交流会は「東北公益文化大学」開校に伴う図書館納入対応で、2年前に酒田市で開催して以来のこと。

交流会では、同郷大江町出身の木村営業部次長の企画説明を受け、「庄内と茂吉のかかわり」等について意見が交わされた。

初版6千部のうち山形県内で2千5百部、そして庄内で1千部の拡販が提案され、その点についても意見交換が行われた。

続いて東北ブロック大会と県書店組合通常総会の報告があり、酒田支部と鶴岡支部の抱えている当面の諸問題について討論が行われた。

その後、営業活動で鶴岡を来訪中の版元・取次の飛び入りもあり、日中30度を超える残暑の中、拡販活動中の書店との間で、“暑気払い”の和やかな中にも熱気のある懇談が深夜近くまで続いた。

参加できなかった組合員からも、これからも声をかけてほしいと言われる中身の濃い欲張りな集いとなった。

事務局では参加書店のメリットを考慮し、郷土出版物や書店に関係する情報提供に心掛けている。

(佐藤一雄広報委員)



「声」

日本漫画家協会(やなせたかし理事長)と漫画関係出版社5社が、11月3日の文化の日を「まんがの日」に制定すると発表されたことを歓迎したい。

私たち書店が大きな不況に直面している中、漫画の売上は大きなウエートを占めている。

少子化・活字離れ・携帯電話・コンビニなどにより、零細書店の売上は落ち、「文化の灯」の自負心など容赦なくかなぐり捨てられている。

漫画は今や日本を代表する一大文化といっても過言ではなく、たかが漫画などと思っている人は、漫画がなぜよく読まれるのか認識を新たにしてほしい。

「文化の日」など昔の明治節の名前を替えただけであり、その目的である文化の向上に少しでも貢献しただろうか。

「文化の日」は今後「まんがの日」として漫画出版社の努力に期待したい。

やなせたかしさんは「まんが文化を大いに発展させるためアッと言わせる公約を発表する」と語った。

「まんがの日」が発展するために私たち書店は大きな声援を送りたいと思う。



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