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平成30年5月1日号
「書店経営環境改善」実務者会議/日書連側のメンバー決まる/日書連理事会

日書連(舩坂良雄会長)は4月20日、東京・千代田区の書店会館で定例理事会を開催。業界3者で書店経営の環境改善や出版業界の課題解決を話し合う実務者会議について、日書連側のメンバーを鈴木喜重副会長(指導教育委員長、千葉)、面屋龍延副会長(大阪)、井上俊夫理事(神奈川)、春井宏之理事(愛知)、中島良太理事(兵庫)、矢幡秀治・東京組合常務理事の6氏とすることを決めた。
[指導教育委員会]
鈴木喜重委員長は舩坂会長、面屋副会長、井上俊夫理事とともに昨年11月から出版社、取次、関係団体を訪問し、書店経営環境改善と実務者会議設置への理解と協力を求めている。
2月15日の定例理事会以降は、2月23日に集英社・堀内社長、3月9日に講談社・野間社長、文藝春秋・松井社長、同12日に光文社・丹下社長、マガジンハウス・石﨑社長、3月27日に新潮社・佐藤社長、4月10日に主婦と生活社・髙納社長を訪問した。
鈴木委員長は「業界3者とも、出版流通の新しいシステムを考えなければならないという方向性は一致している。書店経営環境改善は喫緊の課題。愚直に進めたい」として、実務者会議の役割の重要性を強調。日書連側メンバー6名を提案し、承認された。今後、出版社、取次側のメンバーの選任を待ち、実務者会議の正式名称や開催期間・回数などを検討。5月中に始動したいとの考えを示した。
[取引改善委員会]
北海道組合から提案のあった返品現地処理について、同委員会内に「返品現地処理小委員会」を設け、データ返品が可能なシステムを構築できるよう研究を進めると、柴﨑繁委員長が報告した。
同小委員会は志賀健一理事(北海道)、成田耕造理事(青森)、光永和史理事(愛媛)、田中隆次理事(宮崎)の4氏で構成。表紙返品、データ返品の実績がある沖縄組合や九州雑誌センターの事例を検証し、今回は北海道でデータ送信で対応できる返品現地処理の実現を目指す。
[組織委員会]
平成30年4月1日現在の日書連所属員数は前年比7・3%減(255店減)の3249店になったと中山寿賀雄委員長が報告した(関連記事2面)。
月別の加入・脱退状況は、2月期が加入0店・脱退12店で前月比12店純減、3月期が加入0店・脱退24店で同24店純減。
準備を進めている日書連定款の変更の件では、同第57条「賛助会員」の規定について具体的に説明した。[流通改善委員会]
漫画、アニメなどを違法に無料掲載した海賊版サイトについて、政府の知的財産戦略本部・犯罪対策閣僚会議は4月13日、悪質なサイトに関してプロバイダが自主的な取り組みとしてブロッキングすることを促す緊急対策を決定した。悪質なサイトとして「漫画村」「Anitube」「Miomio」の名前を明記し、当面はこの3サイトに限定して対策を行う。
書協、雑協などが加盟する出版広報センターは「海賊版サイトの問題をわが国のコンテンツ産業の基盤を揺るがす重大な問題と認識していることを示すもの」と政府の決定を歓迎する声明を発表。講談社、KADOKAWA、集英社も相次いで声明を出している。
経過を報告した藤原直委員長は「出版業界全体での対応が必要」と述べた。
[広報委員会]
9月19日、東京都千代田区の文化産業信用組合会議室で開催する全国広報委員会議について面屋龍延委員長が報告。出席者は日書連本部広報委員7名、各都道府県組合広報委員16名、全国書店新聞編集部2名。各組合における広報活動のあり方などをテーマに複数のグループで討議し、その結果を持ち寄って全体会議を行うことを予定している。[読書推進委員会]
西村俊男委員長が、4月20日~30日に実施する「春の書店くじ」の申込枚数の結果を報告した。
また、独自企画を提出した組合に補助金を支給する「読書推進活動補助費」事業を本年度も実施する予定であると報告した。
[書店再生委員会]
本間守世委員長は、2月27日に予定されていた公正取引委員会「平成29年度出版業界への著作物再販ヒアリング」が5月14日に延期になったと報告した。
[政策委員会]
「第16回家の光読書ボランティア養成講座」「第13回家の光読書ボランティアスキルアップ講座」(家の光協会主催)の後援名義使用、「第12回大人の塗り絵コンテスト」(河出書房新社主催)の協力、「第104回全国図書館大会(東京大会)」(日本図書館協会主催)の共催を承認した。
業況が悪化している業種に属する中小企業者を支援するための中小企業庁の措置「セーフティネット保証制度」の指定業種に「書籍・雑誌小売業(古本を除く)」が復活認定されたことから、積極的に活用するよう呼びかけた。問い合わせは最寄りの信用保証協会、または中小企業庁事業環境部金融課(℡03―3501―2876)まで。
経済産業省は、中小企業・小規模事業者がITツールを導入して業務効率化・売上アップを目指すための支援事業「IT導入補助金」の一次公募を開始。4月20日~6月4日まで交付申請を受けている。問い合わせはサービス等生産性向上IT導入支援事業コールセンターまで。℡0570―000―429
[その他]
□元日書連副会長、前岐阜組合理事長の木野村祐助氏が2月11日に逝去した。長男の木野村匡理事(岐阜)は「父は20年以上、日書連にお世話になった。皆様から心遣いを賜り幸せに旅立つことができた」と感謝の言葉を述べた。
□財務省主税局税制第二課・加藤博之課長補佐を講師に招き、「軽減税率制度説明会」を開催した。
□河出書房新社常務の岡垣重男氏が来会。同社主催「大人の塗り絵コンテスト」に対して日書連が協力を決めたことに謝意を述べた。また、JPO書店マスタ管理センター委員長の立場から、日書連(S―DB)データの今後のクリーニングについて、再度協議の上、あらためて通知すると述べた。ヤングアダルト出版会会長としては、中高生向けの選書研修を7月上旬、愛媛県で開催すると報告した。また、同社営業第二部第二課の白井靖子課長代理が、7月中旬発売予定のスミソニアン協会監修『グレートネイチャー生きものの不思議大図鑑』の企画内容を説明した。

出版物小売公取協『相談事例集』を発行

出版物小売業公正取引協議会はこのほど『出版物小売業景品類公正競争規約相談(Q&A)事例集』を発行した。A4判、69頁、頒価1000円。平成21年4月~29年10月の8年半の間に寄せられた問い合わせ約200事例を項目別に掲載。会員をはじめ出版業界の実務者必携の内容となっている。問い合わせ・購入は同協議会まで。℡03(3295)0065

全国の組合加入書店数、255店減の3249店

今年4月1日現在で日書連会員の45都道府県書店商業組合に加入する組合員数(日書連所属員数)の合計は、昨年4月1日と比べて255店減(7・3%減)の3249店になったことが、日書連組織委員会(中山寿賀雄委員長)の調べで分かった。
この1年間の新規加入は21店だったのに対して、脱退は276店だった。組合員が増加した組合は佐賀(3店増)の1組合のみ。前年と同数は秋田、群馬、三重、富山、鳥取、高知、沖縄の7組合。残る37組合は組合員が減少している。
新規加入が多い順に並べると、佐賀の6店をトップに、大阪が4店、群馬、千葉、静岡が各2店、愛知、奈良、兵庫、福岡、鹿児島が各1店。残りの35組合は新規加入がゼロだった。一方、脱退が最も多かったのは東京の23店で、次いで千葉の17店、大阪の14店、北海道、埼玉の11店だった。
加入と脱退を合わせた1年間の増減では、減少数が多い順に①東京(23店減)、②千葉(15店減)、③北海道、埼玉(11店減)、⑤大阪(10店減)。減少率でマイナス幅の大きい順にみると、①宮崎(14・3%減)、②長崎(14・0%減)、③千葉(13・6%減)、④広島(12・9%減)、⑤北海道(11・2%減)となっている。
組合員数が多い10組合は、①東京(347店)、②大阪(230店)、③福岡(198店)、④愛知(160店)、⑤兵庫(138店)、⑥京都(137店)、⑦静岡(134店)、⑧埼玉(124店)、⑨千葉(95店)、⑩宮城(94店)だった。
組合員数が少ない組合は、①島根、高知(21店)、③徳島(24店)、④青森(25店)、⑤秋田、鳥取(29店)、⑦香川、愛媛、宮崎(30店)、⑩富山、沖縄(31店)の順だった。
各都道府県書店商業組合に加入する組合員総数は昭和61年の1万2935店をピークに前年割れが続き、今年で31年連続のマイナス。組織規模はピーク時の4分の1まで縮小した。

学校図書館納入の実態説明/公明党大阪市会議員団に陳情/大阪組合

大阪府書店商業組合は3月26日、大阪市会議員面会室で、公明党大阪市会議員団に大阪市立小中学校図書館納入問題について陳情。大阪組合の面屋龍延理事長と田上順一図書館問題委員長が、市会公明党会派代表で大阪市会教育こども委員の金沢一博議員、教育こども委員会委員長・西徳人議員、元教諭で委員の西崎照明議員に対し、1時間以上にわたって陳情した。
面屋理事長は大阪の読書率が全国ワースト1位という現状を報告し、14年にわたって読書ノート活動や本の帯創作コンクール運動を進めてきた経緯と、書店経営が苦しい中でも活動を続けていることを説明。学校図書館と書店を「読書活動の両輪の社会インフラ」と位置づけ、「読書能力の回復が大阪復権の基礎」と話した。
田上委員長は学校図書館の納入の現状、特に大阪市で実施されている「見積もり合わせ」の弊害を訴え、再販制度の下では街の書店は赤字納入になる実態を説明した。
これに対し、大阪府本部幹事でもある金沢議員から、国会議員と連携して定価納入の方策を検討したいとの発言があった。
(石尾義彦事務局長)

「春夏秋冬本屋です」/「小学校の統合に思う」/大阪・ブックスふかだ代表取締役・深田健治

店のすぐ近所で教科書や図書のお取り引きさせていただいている2つの小学校がこの4月から統合されて新しい学校になった。それぞれ65年、150年の歴史がある小学校だが、どちらも閉校して校名も変わり新たな学校として生まれ変わったわけだ。新校舎ができるまでの3年間は片方の学校に通うことになる。
私自身この学校の卒業生であり、うちの子どももみんなここを卒業している。子どもの在学中はPTA会長もさせていただき、今でも仕事だけでなく地域の活動などいろいろお付き合いさせていただいている。閉校にあたっても式典の実行委員として記念DVD作成を担当し、学校創立の頃からの写真や歴史をまとめ、最近の動画も集めて65年の歴史を記録したDVDを作成した。関係者に配布するとともに閉校式の式典でも上映したのだが、涙を流してくれた方もいた。そんな関わりが深いこの学校が無くなることにはすごく寂しさを感じていた。
新学期が始まり何度か学校へお邪魔していると、校舎など学校内の風景はそのままだが、児童も増えて制服も変わって学校内の雰囲気もずいぶん違っていることに気が付いた。
図書室用パソコンの学校名の変更、児童の登録のお手伝いで図書室に行くと少し棚が増えてレイアウトも変わっていた。まだ新しい学校名には慣れないけれど、子どもたちはあいかわらず元気で、しっかり新しい学校としてスタートを切っているんだなと嬉しくなってきた。

読売中高生新聞「君に贈る本大賞」に『君たちはどう生きるか』

読売新聞が発行する読売中高生新聞は3月30日、「第4回君に贈る本大賞」の結果を発表し、吉野源三郎『君たちはどう生きるか』が大賞に選ばれた。全国214校の先生が、中高生に読んでほしい名作1冊をアンケートで選んだ。

2月期販売額10・5%減/コミックス、ムックの返品が大幅増/出版科研調べ

出版科学研究所調べの2月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比10・5%減となった。
部門別では、書籍が同6・6%減、雑誌が同16・3%減と雑誌のマイナスが全体に響いた。書籍の減少は、前年同月に村上春樹の新刊『騎士団長殺し第1部・第2部』(新潮社)が初版計100万部で発行された分母が大きかったため。雑誌の内訳は月刊誌が同17・1%減、週刊誌が同12・4%減。月刊誌のマイナス幅が大きかったのは、不定期誌(コミックス、ムック)の大幅な返品増が影響した。特にコミックスの返品が目立った。
返品率は書籍が同1・2ポイント増の32・2%、雑誌が同3・3ポイント増の44・2%と悪化した。
書店店頭の売上は、書籍が同約5%減。文芸書は村上春樹の新刊発売があった前年同月と比べて約27%減少した。一般・教養書ジャンルは『漫画君たちはどう生きるか』(マガジンハウス)の勢いが止まらず、約12%増。女優・石田ゆり子のフォトエッセイ『Lily』(文藝春秋)も好調だった。雑誌は、定期誌が約9%減、ムックが約9%減、コミックスが約10%減と復調の兆しが見えない。

『わくせいキャベジ動物図鑑』が大賞/日本絵本賞表彰式

第23回日本絵本賞(主催=全国学校図書館協議会、毎日新聞社)の表彰式が3月27日、東京都千代田区の毎日ホールで開かれ、大賞に『わくせいキャベジ動物図鑑』(tuperatupera作・絵、アリス館)が選ばれた。
そのほかの受賞作は次の通り。
▽日本絵本賞=『ばけバケツ』(軽部武宏作、小峰書店)、『ドームがたり』(アーサー・ビナード作、スズキコージ画、玉川大学出版部)▽同翻訳絵本賞=『シャクルトンの大漂流』(ウィリアム・グリル作、千葉茂樹訳、岩波書店)▽同読者賞(山田養蜂場賞)=『しんごうきピコリ』(ザ・キャビンカンパニー作・絵、あかね書房)

24日発売13誌の発売日移動/業量平準化の実証実験、具体化へ/雑協・取協流通改革PT

雑協と取協が組織する流通改革プロジェクト(合同PT)は4月18日、24日発売の13誌の発売日を25日に変更すると発表した。18年10月発売、12月号から実施する。1月に発表した10日・23日発売の14誌に続く発売日移動。これで業量平準化を目的とした実証実験の試みが具体化する。
対象誌は以下の通り。
「GOETHE」(幻冬舎)、「MEN’SCLUB」(発売・講談社、発行・ハースト婦人画報社)、「men’sFUDGE」(三栄書房)、「UOMO」(集英社)、「LEON」(主婦と生活社)、「THERAKEJAPAN」「MADURO」(STANDARDMAGAZINE)、「MEN’SKNUCKLE」「BITTER」(大洋図書)、「smart」(宝島社)、「GQJAPAN」(発売・プレジデント社、発行・コンデナスト・ジャパン)、「Safari」(発売・マガジンハウス、発行・日之出出版)、「OCEANS」(ライトハウスメディア)

書店組合総会スケジュール(5月~6月開催)

◆山梨県書店商業組合「第30回通常総会」
5月7日(月)午後5時、甲府市のきよ春で開催。
◆青森県書店商業組合「第31回通常総会」
5月8日(火)午後4時、青森市のアラスカ会館で開催。
◆愛知県書店商業組合「第35回通常総会」
5月18日(金)午後3時、名古屋市千種区のホテルルブラ王山で開催。
◆大阪府書店商業組合「平成29年度通常総会」
5月18日(金)午後2時、大阪市北区の尼信ビルで開催。
◆石川県書店商業組合「第30期通常総会」
5月21日(月)午後1時、金沢市の石川県教科書販売所で開催。
◆東京都書店商業組合「第42回通常総代会」
5月22日(火)午後2時、千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで開催。
◆福井県書店商業組合「平成29年度総会」
5月28日(月)午後4時、あわら市の灰屋で開催。
◆沖縄県書店商業組合「第30回通常総会」
5月28日(月)午後2時、那覇市の沖縄県書店商業組合で開催。
◆京都府書店商業組合「第33回通常総会」
5月30日(水)午後3時、京都市中京区の京都ホテルオークラで開催。
◆愛媛県書店商業組合「第30回定時総会」
6月5日(火)午後4時、松山市の松山全日空ホテルで開催。
◆北海道書店商業組合「第42回通常総会」
6月12日(火)午後3時、札幌市中央区のJRタワーホテル日航札幌で開催。
◆岐阜県書店商業組合「第35回通常総会」
6月14日(木)午後3時、岐阜市の岐阜キャッスルインで開催。
◆茨城県書店商業組合「第32回通常総会」
6月26日(火)午前10時、水戸市の茨城県教科書販売で開催。
◆新潟県書店商業組合「第34期通常総会」
6月27日(水)午後1時、新潟市中央区の新潟カルチャーセンターで開催。

『新・人間革命』第30巻で完結へ/上巻6月、下巻11月刊行/聖教新聞社

聖教新聞社は4月11日、東京都文京区の東京ドームホテルで書店説明会を開催。創価学会・池田大作名誉会長の小説『新・人間革命』が今年で完結、第30巻を上・下2分冊で刊行すると発表し、6月に刊行する同書の上巻をはじめとする創価学会関連出版物の企画内容を説明した。
説明会には東京、千葉、埼玉、栃木の各都県の書店や取次各社が参集。日書連からは舩坂良雄会長(東京組合理事長)、柴﨑繁副会長(同副理事長)、本間守世副会長(同副理事長)、小林洋理事(同副理事長)、鈴木喜重副会長(千葉組合理事長)、吉田矩康理事(埼玉組合理事長)が来賓として出席した。
『新・人間革命』第30巻〈上〉は6月21日発売。四六判・上製本、440頁、定価本体1238円。同〈下〉は11月中旬の刊行を予定している。
聖教新聞社・石橋正至出版局長は「例年通り一般書店を中心に販売を進める。上巻は5月31日までに地域の書店に注文すれば発売日に購入できると読者・会員に伝えている。取次から当社への申し込みは、初回が6月6日、第2回が6月14日を予定。発売日に間に合うよう段取りを整えていただきたい。総力をあげて販売に取り組む」と述べた。
同・原田光治代表理事は、『新・人間革命』は刊行開始から20年で累計発行部数2400万部、『人間革命』全12巻や文庫版、ワイド文庫版を加えると合計5400万部となり、我が国の出版で最大規模になると説明。書店と取次の支援に謝意を述べた。
書店を代表して登壇した東京日販会・矢幡秀治会長(真光書店)は「出版不況の最中、『新・人間革命』は出せば売れて、確実な売上になる。今回は上・下巻の刊行。読者も書店も大いに期待している」、東京トーハン会・武田初男会長(芳進堂)は「年2回刊行のボーナスで出版界の発展に寄与する書店を作っていきたい」とあいさつした。
このほか、以下の創価学会関連出版物の企画内容を説明した。▽聖教新聞社=『池田大作先生指導集幸福の花束Ⅱ平和を創る女性の世紀へ』▽潮出版社=佐藤優×ナイツ『人生にムダなことはひとつもない』、『民衆こそ王者池田大作とその時代11先駆者たち―ドイツ篇』、潮ワイド文庫『「民衆こそ王者に学ぶ」常勝関西の源流』『同・婦人部母たちの合掌』『同・「民音・富士美」の挑戦』、藤原武男『医学からみた「幸福は人に伝わる」』▽第三文明社=小林豊茂『校長先生、がんになる』、鈎治雄『子育てが楽しくなる心理学Q&A』▽鳳書院=浜文子『浜文子の「作文」寺子屋』、山本由美子『文さん、大きな愛をありがとう』

文庫の貸出について意見交換/文春・松井社長「貸出は2、3ヵ月猶予を」/千代田区立図書館×出版社情報交換会

東京の千代田区立図書館は3月28日、日比谷図書文化館の日比谷コンベンションホールで「第14回千代田区立図書館×出版社情報交換会」を開催した。文藝春秋の松井清人社長が昨年の全国図書館大会で「図書館は文庫貸出をやめてほしい」と提案したことを受けて、「図書館における文庫貸出について考える」をテーマに行ったもので、第1部では松井社長が講演したほか、新宿区立中央図書館・萬谷ひとみ氏、白河市立図書館・新出氏、千代田区立千代田図書館・恒松みどり氏が各図書館の文庫の選書・貸出の実態について説明。第2部では、原書房の成瀬雅人社長が司会を務めて4氏によるディスカッションを行った。第2部の内容を抄録する。

〔「貸出の影響あるかさらに調査必要」図書館〕
成瀬まず、それぞれの発表を聞いた感想を。
松井3つの図書館から蔵書数や貸出における文庫の割合など具体的な数字を挙げていただいた。私が文庫のことで発言すると、「図書館が文庫を貸出さないと決めたら文庫の売上が回復するのか。その証拠を出しなさい」という反論が必ずある。その瞬間にもう議論は止まってしまう。証拠うんぬんという話になると、永久に分からない問題だと思う。なかなか出版社からも話す機会がなく、お互い具体的に数字が見えてくるだけでもよかったと思っている。
全国平均では全蔵書数のうち文庫が占める割合は約7%、貸出数の割合は10%を少し超える。新宿と白河の図書館は非常にオーソドックスな数字だ。千代田図書館もそうだが、その中の神田まちかど図書館の数字は我々としては少し違和感があるところだ。大都市圏の大きな図書館の別館や分館では、本館をはるかに超えて蔵書数の中で文庫の占める割合が高く、貸出数に占める割合も大きくなっていることが分かった。
新出版社の方と図書館が考えていることはかなり違うと思った。マインドのすり合わせをすることは意味があるが、図書館を利用している人や、本を買う人がどう考えているのかということもあるので、相互のすり合わせだけで共同して何かをするところまでいけるのかは疑問がある。
2点目としては、エビデンス(根拠)と言ってもいいが数字的な問題に関してだ。松井さんは永久に分からないだろうというお話だったが、私はもう少し正確にいろいろな調査をする必要があると思った。
マインドの面で言うと、松井社長は発表で「図書館にない本はあきらめればよい」と話されたが、図書館員はそのようには考えないということだ。これは、特に1980年代に図書館サービスを貸出の面で拡張してからの傾向で、合言葉は「利用者の要求に対しては草の根を分けても探し出す」。だから、自分の図書館にあるかないかは関係ない。図書館サイドとしてはできるだけ豊かな選択肢を提示したい。
昨年出たドイツ語の法律書を読みたいという方がいて、公共図書館にはなく、国会図書館と国内の複数の大学に所蔵していて、借りられない本であることが分かった。その方には、取り寄せも購入もできないので現物を見るには国会図書館に来館するしかないとお伝えした。それで、その方がネットで目次を調べて、必要なところは図書館を通じて国会図書館に郵送複写の申込みをするということになった。図書館で買える本は限られるが、いかに情報や本の入口になれるか努力することが、図書館員の仕事のおもしろさだと思う。
2点目のエビデンスの問題について。経営的にそうおっしゃるのは分かるが、(貸出が売上に)本当に影響があるのかという疑念が図書館員には根強くある。これに関しては、今までは「マス的に見て相関関係はない」という研究がいくつか出ていたが、昨年初めて「マイナスの影響がある」という研究が出た。まだ査読が通っていない英語の論文で、一般出版物について自治体単位での売上とその本の図書館の所蔵状況を6ヵ月程の間比較し、売上の上位6分の1の本に関しては貸出の影響があるのではないかという結論を出した。もちろんこれで決定ということは全然ないが、こういうデータを突き合わせていくことで議論することができるし、それがないと水掛け論になると思う。
松井本がどこにあるか草の根を分けても探し出すというのは大変なことだ。確かに利用者ファーストだが、そこまで必要なのか。市民サービスを超えていると思う。複本問題でのことだが、川崎市立図書館は予約の順番待ちが10名になったら1冊増やしていたという。ところが、インターネットで予約受付を始めたら一気に予約が増えた。複本を取るのが大変な数になってしまうので、上限を設けて図書館の中でも告知をした。すると、これに対する市民の反応は予想を超え極めて冷静なものであったという。だから図書館が歯止めをかけていただければ、私はある程度納得してくれるのではないかという気がしている。
恒松図書館が文庫の貸出をやめて、買うようになるのか。リクエストを2年も待って借りる人は、お金は出したくないけど読んでみたいという人なので、そこがどうなのかなと思う。でも、それを放置すると出版文化がやせ細ってしまうので、フリーライド(ただ乗り)はなんとかしなければいけないだろう。やはり読み手がどのように使ってくれるかの問題になる。例えば欲しい本が5千円、1万円かかると言ったら、引いてしまう人の方が多い。でも、それが人生を変える一つの知識になるかもしれない。そういうことであれば無料で入口を開くという意味はすごくあると思う。
だが、今は新しい本がどんどん出され、本が消費物になっている。そこが1つの問題で、相撲の世界でいうタニマチみたいに著者を応援するために買いますという雰囲気が社会全体で生まれていけば、出版文化が豊かになる。そういう話し合いを今後期待したい。
松井無料だという意識はデジタル化とともにやってきた。そして、スマートフォンの普及が大きい。今は電子コミックを無料のものだけ拾っていく人もいる。その流れの中で、「図書館で文庫もコミックも貸してくれるから」というマインドになってしまう。それは出版社だけではなくて著者にもかなりの影響を与えていて、単行本も文庫もあと1回の増刷が本当につらくなってきている。すべて図書館のせいだとは私は言ってない。ネットやデジタル化の問題が一番大きいと思う。でも、我々は出版文化を支えていく仲間だと思っているので、一緒に歯止めをかけてくれませんかというのが正直な思いだ。

〔「発売1ヵ月で6、7割が売れる」松井社長〕
成瀬貸出と売上の関係についてよく取り上げられるのは広島経済大学の貫名貴洋さんの論文で、「なんらの関係が存在しない」という結論になっている。先ほど新さんがお話しした論文は、「売上上位6分の1の書籍に関しては図書館の貸出が増えると売上は落ちる。ただ、下の6分の5に関しては影響がない」というのがざっくりした結論で、実感としてはものすごく腑に落ちる。専門家の分析でも結論が割れているが、今後議論をするためにはこういう先行調査があることを共通知識として持っておく必要があると思う。
松井図書館での貸出は売上に影響がないとする論文の中に、売上の増加する理由として「借りた本の著者の別の本に興味を抱く」ことが挙げられているのだが、今の実態として、その著者の他の本に興味が湧いたとして、買うだろうか。また借りるのではないか。でも、図書館で文庫を扱わないようにしていただけたら、どうしても読みたくて廉価だったら買ってくれるのではないだろうか。
恒松高くても安くても、買いたいものを買うのが人間だ。安いよと言われても、「いや、私、必要ないから」と思ったらやはり買わないので、そこは疑問かなと思う。
松井自分が読みたいものが図書館に置いてあったらやはり借りてしまう。私は学生のときにみすず書房の『日本の精神鑑定』がどうしても欲しかったが当時6千円くらいで手が出ず、図書館で読んだ。でも文庫だったら自分はその頃でもなんとかした。
新先ほどドイツ語の原書の話をしたが、実際にどのくらい影響があるのかという話をしていくときには、そういうエピソードをお互いに積み重ねても結論はたぶん出ないだろう。
もう少し制限してほしいという提案は分からなくもないが、現在行っているサービスに新たに制限を課すのは結構ハードルが高い。EU圏では、図書館での貸出に対する補償を著者に行う公貸権(公共貸与権)が導入されている。制限するのでなくそういう拡張的な方向であれば歩調をそろえることもできると思う。
松井その議論はずっと行われているが、日本ではなかなか難しいだろうということがある。では、どうやって著者の権利を守っていくのかということになる。この頃文庫の書き下ろしが増えており、その多くは時代小説だ。佐伯泰英先生のように、多くの読者に読んでもらおうとの考えで文庫書き下ろしにしているのは別だが、単行本で出すのがもう難しいということがある。いきなり文庫で安い値段で出せば、それなりの部数を得られる。
成瀬公貸権については業界団体としても取り組んでいくべき課題の一つだという認識はされていると思う。この情報交換会に先立ち図書館員の方々にアンケートが行われていて、松井社長の問題提起に関して「理解できる」が34%、「理解しがたい」が37%と拮抗している。また、「文庫を貸すなと言うならば文庫オリジナルをやめろ」という意見がとても多かった。
松井私案だが、図書館でいう「館内扱い」を2、3ヵ月でいいからやっていただきたい。特に時代小説の書き下ろし文庫は、出てから1ヵ月程の間に6、7割が売れる。ベストセラー作家が結構多く、たくさん書くので1ヵ月たつと次の文庫が出て、次々にそちらに移っていく。でも、その間に図書館でも貸出している。だから本当はもっと佐伯先生の文庫は売れるのだと思う。2、3ヵ月貸出を猶予してほしい。ライトノベルもそれに近いと思う。
成瀬実は先ほどのアンケートの中にも「文庫の貸出をやめるのは無理だけど、貸出猶予ならできるかな」という提案がものすごく多くてびっくりした。
新雑誌でもやっているので実務的にはできる。ただ、1ヵ月で借りられる回数は1冊あたりせいぜい2回、2ヵ月で4回なので、その回数で果たして売上が回復するのかは疑問だ。
松井いろいろな要素があるのは分かっているので、それで文庫の落ち込みが一気に戻るとは全然思っていない。ただ、どのくらいまで戻るのか、いま売れているものの中でどうなるかを数字で取れれば、実験してみたいと思う。
萬谷今回の発表に当たり売上が高いタイトルについて調べてみたが、図書館はすぐに受入はしないし、単行本があるものは文庫をすぐには購入しない。文庫オリジナルについてはそう言えない部分があるが、こうして調べることはできるだろう。
成瀬最後に一言ずつお願いする。
松井具体的な数字や提案、反論を出していただいて、また考えることが増えた。今後も議論を続けたいと思うので、ぜひ声をかけていただきたい。
萬谷出版社と図書館は切っても切れない関係。売上が実際どうなっているのかもう少し知りたかったというところがある。もっと具体的にどんな本がこうだ、ということが見えてくると、図書館としても協力できることがあると思う。
新具体的に何か共同でやっていくことになると、業界団体同士できちんと話をする必要がある。情報交換だけに終わらず調査などをやっていければいいと考える。
恒松出版文化を衰えさせないために何ができるのかをもっと考えていきたい。今日は出版社と図書館だけだが、いろいろなところから知恵をもらうことも重要。回を重ねて社会に影響が与えられるようなものになったらいいと思う。

OaK友の会連合大会の開催を中止

OaK友の会連合会(田村定良会長・田村書店)は、毎年6月に1泊2日の日程で行っていた「OaK友の会」連合大会の開催を中止する。
今後は、大阪、東京それぞれの会場で「OaK友の会」総会を開催する方向で、大阪屋栗田と日程調整を進める。

文庫市場、5・1%減の1015億円/『出版月報』17年文庫本レポート

出版科学研究所発行の『出版月報』3月号は「文庫本マーケット・レポート2017」を掲載。これによると、昨年の文庫本(コミック文庫を除く)の推定販売金額は前年比5・1%減の1015億円となり、4年連続で5%以上のマイナスを記録した。同レポートから文庫市場の動向を紹介する。
2017年の文庫本市場の推定販売金額は1015億円、前年比5・1%減と4年続けて大幅減となった。消費税が増税された14年が6・2%減となって以降、3年連続で6%台の落ち込みを記録し、17年は減少幅こそ縮まったものの販売環境の厳しさは依然続いている。推定販売部数は同5・4%減の1億5419万冊で、金額以上に減少幅が大きかった。東野圭吾、湊かなえ、池井戸潤、佐伯泰英といった定番人気作家の作品や映像化作品に販売が集中し、それ以外の作品が苦戦するという傾向が続いている。
新刊点数は同2・2%(182点)減の8136点で、3年続けて減少した。出版社別にみると、雑学文庫や少女向けティーンズ文庫の点数を減らしたKADOKAWAが最も多い101点減となったほか、講談社が44点減、新潮社が38点減、PHP研究所が20点減、徳間書店が19点減など、大手出版社の点数減が目立った。一方、文芸社が95点増、スターツ出版が44点増、中央公論新社が40点増、岩波書店が23点増など、増加した出版社も多く見られた。17年の創刊文庫は3シリーズで、ディスカヴァー・トゥエンティワンで初の文庫刊行となる「ディスカヴァー文庫」などが創刊された。
新刊推定発行部数は同1・4%増。売行き上位タイトルで初版部数の大きい新刊が多かったため前年を上回ったが、全体では各社が初版部数を抑える傾向にある。新刊に既刊(重版+注文分)を加えた推定出回り部数は同5・7%減の2億5571万冊で、特に注文分の不振が響いた。
返品率は同0・2ポイント減の39・7%。各社が返品改善のため送品を抑制する傾向にあり、僅かながら6年ぶりに改善した。講談社、早川書房、双葉社などヒット作が多かった出版社は大幅に返品率が改善した。出回り平均価格は同2円(0・3%)増の658円。新刊平均価格は同4円(0・6%)増の674円となった。市場に大部数出回るベストセラーに5百~6百円台と比較的安価な作品が多く、出回り、新刊とも価格上昇が抑えられた。
17年の文庫本の動向をみると、売行きトップは住野よるのデビュー作『君の膵臓をたべたい』(双葉文庫)で、文庫版は17年4月に初版40万部で発売。読者層は高校生や大学生から40~50代に広がり、発売から約3ヵ月後には100万部に到達、現在137万部まで伸び続けている。
17年後半には、早川書房の文庫本が飛躍的に伸びた。10月にカズオ・イシグロがノーベル文学賞を受賞、同氏の作品の文庫本は全て早川書房から刊行されており、文庫7点のトータルで125万部を重版。新刊『忘れられた巨人』は23万部まで伸長した。
時代小説は、完結した佐伯泰英「居眠り磐音江戸双紙」の続編「空也十番勝負青春篇」(双葉文庫)が16年12月末から発売され、初版30万部を刊行する人気シリーズになっている。このほか髙田郁、上田秀人など定番人気作家の作品が堅調に推移した。
ライトノベル(ラノベ)市場は、推定販売金額が同5・9%減の190億円と5年連続で減少した。新刊点数は同124点減の2220点。ラノベ文庫で市場全体の約6割のシェアを持つKADOKAWAが苦戦し、16年はアニメ化作品のヒットが多く好調だったが、17年は映像化作品から新たなヒットが登場せずマイナスになった。

JPRO第2フェーズの説明会/新システムの運用について解説/JPO

日本出版インフラセンター(JPO)は4月9日、東京・新宿区の日本出版クラブで、4月23日運用スタートの出版情報登録センター(JPRO)「第2フェーズ」のWEB入力出版社向け説明会を開催した。
冒頭のあいさつで相賀昌宏代表理事(小学館)は、「第2フェーズの主なポイントは、利用者の目的に応じてどの情報をどこに提供するか、出版社自身で選択できるようにしたこと。さらに既刊情報の修正ができるようになった。多くの方が利用することでこの業界は成長していく。引き続き支援をお願いする」と述べた。
JPRO管理委員会の柳本重民委員長(集英社)は「出版社が予約に役立つ近刊情報を入力し、情報確定作業を経てデータベースにしていく。そこから取次、書店、図書館へ流れる情報の一本化が可能になる」と第2フェーズの狙いを説明。登録の新刊カバー率を現在の55%から70%まで高めたいとして、出版社の協力を求めた。
また日本書籍出版協会(書協)の中町英樹専務理事は、4月1日付で書協のデータベースセンターがJPROに統合されたことを報告して、「日本で最大、唯一の書誌情報のインフラが整う。システム上の統合は、神田神保町のビルに今秋移転するのを機に行う」と話した。
続いて、JPRO管理委員会の田中敏隆副委員長(小学館)が新システムの入力や運用について説明した。入力インターフェースは「基本書誌情報(事前注文)」「ラインアップ/新刊案内」「広報誌」「仕入計画」「物流納品」「図書館選書」の6つのタブを切り替えて行う方式。基本書誌情報は、書名、著者名など全26項目で、これらを入力することによって書店やネット書店で予約を開始することができる。予約獲得用の書誌情報は未確定情報でも配信できるが、発売日の2週間前までに書名・価格・発売予定日を確定化する作業が必要になる。
仕入計画では、発売予定日や配本の有無、初版予定部数など8項目の入力が必須で、業量平準化対策に用いられる。
また、JPOでは5月16日~31日に「第2フェーズお悩み相談室」を開設し、WEB入力や運用についての問い合わせに対応する。

本屋大賞受賞作の文庫フェア/トーハン

トーハンは4月上旬からオリジナルフェア「文庫で読める本屋大賞歴代受賞作フェア」を全国約800書店で展開している。
同フェアは、過去の「本屋大賞」受賞作の文庫13点を一堂に集めたもの。本屋大賞は今年15周年を迎え、6月8日には第13回受賞作『羊と鋼の森』の映画が公開されることから、第15回受賞作に加え歴代受賞作の文庫の売り伸ばしと新規読者の獲得を目指す。
e‐honの特設ページではフェア展開書店の一覧を掲載し、15周年記念のプレゼントキャンペーンを実施。e‐hon会員であれば誰でも応募可能で、応募者の中から抽選で50名に「本屋大賞15周年記念特製図書カード(1千円分)」をプレゼントする。期間は4月10日~6月8日。
フェア対象銘柄は「本屋大賞」公式ロゴマークを使用したフェア特製帯を巻いて出荷。参加書店にはコーナーパネルを提供し売場作りをサポートしている。
〔フェア対象商品〕
▽『博士の愛した数式』小川洋子(新潮文庫)▽『夜のピクニック』恩田陸(新潮文庫)▽『東京タワーオカンとボクと、時々、オトン』リリー・フランキー(新潮文庫)▽『一瞬の風になれ第1部』佐藤多佳子(講談社文庫)▽『ゴールデンスランバー』伊坂幸太郎(新潮文庫)▽『告白』湊かなえ(双葉文庫)▽『天地明察(上)』冲方丁(角川文庫)▽『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉(小学館文庫)▽『舟を編む』三浦しをん(光文社文庫)▽『海賊とよばれた男(上)』百田尚樹(講談社文庫)▽『村上海賊の娘(1)』和田竜(新潮文庫)▽『鹿の王(1)』上橋菜穂子(角川文庫)▽『羊と鋼の森』宮下奈都(文春文庫)

楽しく読書!グッズプレゼント/学校図書館応援企画の第2弾/児童図書十社の会

児童書版元10社で構成する「児童図書十社の会」は、昨年スタートした「学校図書館応援プロジェクト」の第2弾として「楽しく読書!グッズプレゼント」を実施している。
「学校図書館応援プロジェクト」は、「図書館を特別な場所にしたい」「子どもたちに喜んでほしい」という図書館現場の声に応え、児童書出版社の特徴を活かしたキャラクターグッズで、楽しい図書館づくりを支援しようと始まったもの。第1弾の飾りつけグッズプレゼントは、約2400校の学校図書館から応募があった。
今回の企画の申込期間は9月30日まで。プレゼントは、Aコース=「あるかしらおじさん」のキャラクタービッグパネル、Bコース=「ぼくは王さま」のキャラクタービッグパネル、Cコース=8種類のキャラクタースタンプ(1セット)の3つ。2018年度児童図書十社の会のカタログ「本を選ぶほん」に掲載された商品(課題図書や各地の推薦図書等は除く)を対象に、合計金額15万円以上(税別)の発注で1コース申し込める。複数回の発注で15万円を超えた場合も申込みは可能。期間内であれば何回でも応募でき、複数コースの申込みも可能となっている。申込みは、取引書店に専用申込書を渡して行う。

帚木蓬生氏の『守教』が受賞/吉川英治文学賞

吉川英治国民文化振興会が主催する吉川英治4賞の贈呈式が4月11日、東京・千代田区の帝国ホテルで開催された。
受賞したのは、第52回吉川英治文学賞が帚木蓬生氏『守教』(新潮社)、第3回吉川英治文庫賞が有栖川有栖氏「『火村英生』シリーズ」(角川文庫・幻冬舎文庫ほか各社刊)、第39回吉川英治文学新人賞が佐藤究氏『Ank:a mirroring ape』(講談社)、第52回吉川英治文化賞が、日本最大規模の盲導犬育成団体で盲導犬、視覚障害者、社会の共生を目指す日本盲導犬協会、「本多劇場」を筆頭に小劇場ブームを巻き起こし街の活性化にも寄与した本多一夫氏、特許「白黒写真修復法」で「消えてしまった画像」を蘇らせる村林孝夫氏。
吉川英治文学賞を受賞した『守教』は、戦国期から明治の開国までキリスト教の信仰を守り抜いた村を描いた作品。帚木氏は「執筆の間、殉教者の方たちが『俺たちのことを書いてくれ』と言っていたように感じた。この作品で大きな賞をいただいたのは本当に光栄。作家は古希を過ぎてからが勝負だと言われているのでこれからも精進していい作品を書いていきたい」と喜びを語った。

辻村深月氏『かがみの孤城』/2018年・第15回本屋大賞

全国の書店員が一番売りたい本を選ぶ第15回「2018本屋大賞」の発表会が4月10日に東京・港区の明治記念館で行われ、辻村深月氏の『かがみの孤城』(ポプラ社)が大賞に輝いた。
受賞作は、不登校などの悩みを抱えた中学生7人が鏡の中にある不思議な城に誘われ、さまざまな経験をして成長するファンタジー小説。発表会で辻村氏は「身動きが取れずうずくまっている誰かに対して、外に出ていくのが怖いならこちらから迎えに行くという気持ちで、鏡を入口に冒険に出かけてもらうことにした。本屋大賞は、その誰かを一緒に迎えに行きましょうと、全国の書店員さんが私の伸ばした手を温かく握り返してくれた結果だと思う」と語った。
今回の本屋大賞は、16年12月1日から17年11月30日に刊行された日本の小説が対象。1次投票には504書店665人が参加、1人3作品を選んで投票し、上位10作品をノミネート。2次投票では311書店374人が全ノミネート作品を読んだ上で、全作品に感想コメントを書き、ベスト3に順位をつけて投票し大賞作品を決定した。
翻訳小説部門は、『カラヴァル深紅色の少女』(ステファニー・ガーバー著、西本かおる訳、キノブックス)が選ばれた。既刊本の掘り起こしを目的に、16年11月30日までに刊行された作品を対象に投票する「発掘部門」の中から、本屋大賞実行委員会が選出した「超発掘本」として『異人たちの館』(折原一著、文春文庫)が紹介された。
また、昨年度から本屋大賞を協賛する「yahoo!ニュース」が、本屋大賞と連携してノンフィクション作品を対象とした部門賞を新設すると発表した。文芸作品だけでなくノンフィクション作品の市場の活性化を図ろうというもので、18年度内に受賞作品を発表する予定。
本屋大賞の2位以下は次の通り。②『盤上の向日葵』柚月裕子(中央公論新社③『屍人荘の殺人』今村昌弘(東京創元社)④『たゆたえども沈まず』原田マハ(幻冬舎)⑤『AX アックス』伊坂幸太郎(KADOKAWA)⑥『騙し絵の牙』塩田武士(KADOKAWA)⑦『星の子』今村夏子(朝日新聞出版)⑧『崩れる脳を抱きしめて』知念実希人(実業之日本社)⑨『百貨の魔法』村山早紀(ポプラ社)⑩『キラキラ共和国』小川糸(幻冬舎)

生活実用書・注目的新刊/遊友出版・斎藤一郎

前田浩著『最強の野菜スープ』(マキノ出版1300円)は、熊本大学名誉教授にして抗がん剤研究の権威でもある著者が勧める、野菜スープの効用。高血圧、シミ、アトピー、糖尿病にも威力を発揮するという。
野菜スープは活性酸素を除去して予防するだけでなく、発がん物質を解毒し、免疫力を高める。野菜にはフラボノイドやポリフェノールなどのファイトケミカル、ビタミン類、がんや炎症を予するグルタチオンと、優れた防抗酸化物質を含んでいて、がんの予防には一番、と断言している。
熱を加えるとビタミンCが壊れると言われるのは、単体の場合で、野菜は他の抗酸化物質のおかげで壊れないのである。
巻頭に季節毎の万能野菜スープの作り方、保存法をカラーで紹介する。春の野菜を4~6種類、ただ煮こむだけである。
物足りないと思う向きには有賀薫著『帰り遅いけどこんなスープなら作れそう』(文響社 1100円)。月曜から日曜までの7章、43種類のスープのレシピを紹介する。
メインのおかずにもなり、ヘルシーだから夜遅く食べても罪悪感のないことが良いという。
野菜が中心だが、こってり角煮風の豚肉かけ丼など、肉や魚も頻繁に登場する簡単スープ満載。
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