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令和2年3月1日号
4・3%減の1兆2360億円/2019年・紙の出版物販売額/出版科研調べ

出版科学研究所は2019年の出版物発行・販売概況を発表した。紙の出版物(書籍・雑誌合計)の推定販売金額は前年比4・3%(561億円)減の1兆2360億円で15年連続の減少となった。販売金額の内訳は、書籍が同3・8%減の6723億円、雑誌が同4・9%減の5637億円。電子出版は同23・9%増の3072億円と大きく伸び、紙と電子を合算した出版市場は同0・2%増の1兆5432億円と、14年の電子出版統計開始以来初めて前年を上回った。
書籍の推定販売金額は前年比3・8%(268億円)減の6723億円。文庫本の縮小が続く中で、文芸、生活実用書、学参などが低迷。ビジネス書、新書は前年を上回り、児童書も健闘した。19年は、シニア向けの生き方本、自己啓発書、実用的な内容のビジネス書、タレント写真本などが売れ筋で、1年以上コンスタントに売れ続けているものが多かった。18年に死去した女優・樹木希林の関連書は、150万部に達した『一切なりゆき』(文春新書)を筆頭に、各社から刊行が相次いだ。
新刊点数は7万1903点で、同0・3%(242点)増。内訳は、取次仕入窓口経由が同2・8%減の4万9421点、注文扱いが同8・1%増の2万2482点で、取次仕入窓口経由は7年連続減となった。
出回り平均価格は、同1・5%(18円)増の1182円と5年連続で上昇。新刊平均価格は同2・5%(29円)増の1197円。10月の消費税増税もあって文庫本などで本体価格を上げるケースもあった。金額返品率は35・7%で同0・6ポイント改善。販売ロスを避けるため初版・重版部数ともに発行を抑制する動きが進んでいる。
ジャンル別動向をみると、文芸書は全体的に売行きが低調。最も売れたのは本屋大賞受賞の瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』(文藝春秋)で、女性読者を中心に支持を集め42万部に伸長した。ビジネス書は『メモの魔力』(幻冬舎)と『FACTFULNESS』(日経BP)がいずれも40万部を突破した。児童書は、「おしりたんてい」シリーズ(ポプラ社)が全体を牽引。子ども向け法律書『こども六法』(弘文堂)は各メディアでの紹介が相次いだことで50万部まで伸長した。
雑誌の推定販売金額は同4・9%(293億円)減の5637億円。内訳は、月刊誌が同4・2%(205億円)減の4639億円、週刊誌が同8・1%(88億円)減の998億円で、週刊誌は1千億円を割り込んだ。月刊誌をジャンル別にみると、定期誌は約7%減、ムックは約8%減、コミックス(単行本)は約4%増。コミックスは大手出版社が主要レーベルを値上げした影響や、アニメが放映された『鬼滅の刃』(集英社)が大ヒットするなど映像化作品が好調で、前年を上回った。
推定販売部数は同8・0%減の9億7554万冊。内訳は、月刊誌が同6・8%減の7億477万冊、週刊誌が同11・0%減の2億7077万冊で、週刊誌は3年連続の2桁減。平均価格は同2・6%(15円)増の589円。金額返品率は同0・8ポイント減の42・9%。内訳は月刊誌が同1・2ポイント減の43・1%、週刊誌が同1・1ポイント増の42・3%。月刊誌は販売が上向いたコミックスの返品率が改善した。
創復刊点数は同2点減の58点と、2年連続で過去最低を更新した。休刊点数は同2点減の127点。不定期誌の新刊点数は、増刊・別冊が同50点減の3266点、ムックは同468点減の7453点。1号を1点としてカウントした付録つき雑誌は同83点増の1万1311点だった。
部門別に推定発行部数を見ると、〈女性〉は同10・9%減で、グッズ付き雑誌が単号で売れる傾向が続いている。〈大衆〉はコミック関連を除くと同16・0%減。大手コンビニ3社がアダルト誌の取り扱いを原則中止し、アダルト関連誌が多数休刊した。〈週刊誌〉は同8・9%減で、大きなスクープもなく、発行・販売とも縮小した。
電子出版の市場規模は同23・9%(593億円)増の3072億円。内訳は、電子コミック(コミック誌含む)が同29・5%増の2593億円、電子書籍が同8・7%増の349億円、電子雑誌が同16・7%減の130億円。電子コミックは18年4月に海賊版サイト「漫画村」が閉鎖して以降、順調に伸長を続けており、大ブレイクした『鬼滅の刃』は電子版も記録的なヒットになった。電子書籍は緩やかな成長が続き、宮部みゆき、桐野夏生などの一部作品が初めて電子化するなど、未電子化作品の配信が進んだ。電子雑誌は、NTTドコモの定額制読み放題サービス「dマガジン」の会員数減少が続き、2年連続の大幅減。
紙と電子の出版市場を合わせると1兆5432億円、同0・2%増。市場全体における電子出版の占有率は19・9%で同3・8ポイント増加した。

「日本ど真ん中書店会議」8月26日に開催

東海3県の書店商談会「日本ど真ん中書店会議2020」が8月26日(水)に名古屋市千種区の名古屋中小企業振興会館(吹上ホール)で開催されることが決まった。日本ど真ん中書店会議実行委員会が主催、愛知・岐阜・三重の各書店商業組合が共催、日書連など後援。出展数は、160ブースを予定する。

JPO・取協「BooksPRO」取次向け説明会/マーケットイン実現を目標に

日本出版インフラセンター(JPO)と日本出版取次協会(取協)は2月12日、東京・千代田区の出版クラブビルで取次会社を対象に、3月10日にオープンする「BooksPRO」の合同説明会を開催した。
「BooksPRO」は、出版情報登録センター(JPRO)に登録・蓄積された近刊・既刊情報と販売促進情報を、書店や図書館向けに提供するポータルサイト。出版社が登録した最速の近刊情報を手軽に閲覧できることが大きな特徴となっている。書店は、JPOが全国の各書店に割り当てる固有ID(共有書店コード)でユーザー登録し、無料で利用できる。
開会にあたりあいさつしたトーハンの川上浩明副社長は、「これまで業量平準化のために取協の専用フォーマットで出版社から情報を提供してもらっていたが、3月からはJPROデータに統一する。これにより取次仕入窓口での省力化を図りたい。書店に近刊・既刊情報を使いやすい形で提供し、最終的には受発注をマーケットインの形で行おうというのが目標だ。ただ、一遍にそこまで実現することはできないので、まずは『BooksPRO』で書店に情報を見てもらうことが重要だ」と同サイトの意図を説明。日販のNOCS7やトーハンのTONETS‐Vと連携したデータ提供も進めていくと述べた。
続いて、JPRO管理委員会の柳本重民委員長(集英社)があいさつし、「取次の注文サイトとの連携は第一歩目で、これから取次や書店の意見を反映し、より良いものに成長させていかなければならない。『BooksPRO』を使うことで、アマゾンや一部の書店だけに届いていた出版情報を全ての書店に届けられる。この意味は『書店ファースト』であり、全国の書店を応援したいというのが原点だ」と意義を強調。
そして、サイトの機能や特徴、業界人のメッセージを掲載した「BooksPROニュース創刊号」を紹介。2号の発行は5月頃を予定し、「BooksPRO」を使った感想や要望を掲載したいと述べた。
柳本氏は「今まで近刊情報が一目でわかるサイトはなかった。各出版社の注文サイトとも連携を進めていく。メディア化、重版、受賞情報など本に関する様々な販促情報が1つのサイトで見られるようになるのも画期的だ。取次や書店が『BooksPRO』を使うほど出版社が情報を登録し、情報がリッチになればさらに活用されていく。新刊予約ができるようになれば、マーケットインが可能になる」と今後の展望への期待を語った。
JPOの渡辺政信専務は、「BooksPRO」の概要を説明。書店の棚や担当分けを想定して大・中・小の3ジャンルで構成する「JPROジャンル」や、出版社が登録する販促情報のタイプ、試し読み機能などを紹介した。また、書店からムックや雑誌についても情報が求められているとして、ムックの登録を促進するとともに、定期誌の増刊等の内容を書店に事前に伝える仕組みを検討していきたいと語った。
質疑応答では、JPROムック・雑誌登録推進PTの井上直リーダー(ダイヤモンド社)が、「JPROのムック登録率は40%を超えたところで、早期に70%達成を目指す」と説明。また柳本氏は、「BooksPRO」は3月10日の開始時はPC版でのスタートになるが、5月にはスマートフォン最適版もオープンする予定だと述べた。

東京組合「BooksPRO」説明会/書店の活発な利用呼びかけ

東京都書店商業組合(矢幡秀治理事長)は2月18日、東京・千代田区の書店会館で出版情報登録センター(JPRO)「BooksPRO」の書店説明会を開催し、組合員40名が出席した。
説明会は柴﨑繁副理事長の司会で進行。矢幡理事長はあいさつで、「『BooksPRO』に非常に期待している。近刊情報というのはどこまで分かるのか、それを使って我々は一体何ができるのか。最終的には書店が欲しい本を欲しい数だけ入手できるインフラの実現を目指してほしいと思っている」と述べた。
説明会に出席したJPRO管理委員会の柳本重民委員長は、「『BooksPRO』のメリットは、全ての書店が同じ情報を同時に受け取れること。一番力を入れているのが近刊情報だ。3月10日のスタート時は情報の速度も、質、量においてもまだ足りない面があるが、書店に使っていただくことで出版社が一生懸命情報を登録するという好循環ができる」と活発な利用を求めた。続いてJPROムック・雑誌登録推進PTの井上直リーダーが、「BooksPRO」の概要と機能について説明した。

「春夏秋冬本屋です」/「大人に『卒業』は無い」/京都・若林書店代表取締役社長・若林久嗣

人間の脳は本来の能力の数%しか使っていないと言われてます。僕の場合、夏休みの最後の日に徹夜で宿題を全部片付けようと試みる、「追い込まれないと出来ないタイプ」でしたが、逆転の発想で「やれば出来る子」とも称されたり。おだてられている感もありますが、もし毎日が最終日だった場合かなり優秀なタイプなのでは、と自負しております。
冗談はさておき、私は半書店人です。修行中の身なので半、書店人。1割の面白い仕事に満足せず、9割の嫌な仕事を積み重ねます。上手くいかなくてイライラと貧乏ゆすりをしてしまう時は、その下半身の振動を手指に伝達させ、パソコンのキーボードを打つスピードに変換させて、事務仕事が捗ります。現金出納帳も随分と速く出来るようになりました。
組合理事になって6年。それまでは職場と家を往復するだけの生活でしたが、毎月何かしら色んな方に会って色んな事を教わります。息子もこの春中学生になります。目まぐるしい日々で僕も成長し、たまに理事長から「任せるからやっといて」と言われる事があり、自信満々で提出したらダメ出しばかりで、全然任されていなかった事を知ります。額面通り受け取ってたら痛い目に合うんだな、大人には卒業って無いんだな、とまた勉強させて頂きました。まだまだ改良の余地が沢山あるな、と。

キャッシュレス手数料の負担に懸念/東京組合青年部新春懇親会で田中会長

東京都書店商業組合青年部は2月14日、東京・中央区の銀座クラシックホールで新春懇親会を開催し、73名が出席した。
冒頭であいさつした田中久隆会長は、「12月と1月は『鬼滅の刃』のおかげで息をついている状況だが、全体ではマイナス傾向が続く。店頭でもキャッシュレスの購入客が増えていると聞くが、決済手数料の補助が終わればその負担が本屋に降りかかる」と今後の経営環境に懸念を表明。青年部の取組みについては、文庫本等の販売を促進するため、既刊のおすすめ本を紹介するペーパー「いーほん青年部」を作成したと説明。自社でなく他社の本で「この本は残ってほしい」というものを紹介してほしいと出版社に呼びかけた。最後に、「ここ数年が正念場ではないか。青年部の小さな書店が生き残るために一緒に頑張っていただければありがたい」と結んだ。
相談役の東京組合矢幡秀治理事長は「青年部は何もとらわれず自由な活動ができることが特徴。青年部から発するものが東京や日書連までつながる施策となり、出版社、取次、書店皆が喜べるものを築き上げられたらと思う」とあいさつ。来賓の双葉社・酒井正浩第二営業部長の祝辞の後、誠文堂新光社・貫田淳取締役の発声で乾杯した。
会場では、青年部ホームページの紹介が行われ、アクセス数や店頭在庫検索数が順調に増加していると報告。ネットで本を検索する読者を書店店頭に誘導する取組みを強化していくと説明があった。

三省堂国語辞典第七版・ホークス仕様発売へ/三省堂

三省堂は『三省堂国語辞典第七版福岡ソフトバンクホークス仕様』を3月9日に発売する。B6変形判、1760頁、定価本体3000円。
プロ野球ものは阪神タイガース、広島東洋カープに続いて3球団目。ケース、ビニール表紙、見返し、扉などの装丁はまるこどホークス仕様。マスコットや球団ロゴ、キャップエンブレム、球団旗を随所に取り入れている。内容の一部も、「連覇」の例文は「強いぞ、ホークス、三連覇」などとなっている。

12月期販売額は8・9%減/コミックスが大幅な伸び/出版科研調べ

出版科学研究所調べの19年12月期の書籍雑誌推定販売金額(本体価格)は前年同月比8・9%減と大きく減少した。
書籍は同13・1%減。前年同月と比較して送品が少なかったことが要因。推定出回り金額は同15・8%減。特に文庫本や児童書の減少が大きかった。雑誌は同4・6%減で、内訳は月刊誌が同4・2%減、週刊誌が同6・6%減。月刊誌では12月発売のコミックス『鬼滅の刃』(集英社)の新刊が初版100万部で刊行、品切れ店が相次ぐ人気で、全体を底上げした。
書店店頭の売上げは、書籍が約5%減。全体的に低調だったが、一般・教養書は約1%増。田中みな実の写真集『Sincerelyyours…』(宝島社)や『乃木撮VOL・02』(講談社)などタレント写真集が好調だった。
雑誌は、定期誌が約5%減、ムックが約4%減、コミックスが約20%増。コミックスは『鬼滅の刃』が新刊・既刊ともに爆発的に売れたことに加えて、『ONEPIECE』(集英社)の新刊が12月28日に発売され、2割のプラスとなった。

「本屋さんへ行こう」スタンプラリー/図書カード当選者100名決定/奈良理事会

奈良県書店商業組合(林田芳幸理事長)は1月28日、大和郡山市の啓林堂書店郡山店で第3回理事会を開いた。
林田理事長は、組合が推進してきた「サン・ジョルディの日」イベントが評価され、日書連の読書推進活動補助費20万円が支給されることが決まったことを報告した。
また、昨年末に廃業したサン書房の春名貞夫理事が務めていた賦課金算定委員長の後任にディーズブックの荒井裕理事の就任を決め、次の通常総会で見直し算定基準の承認を求めることにした。春名氏が兼務していた副理事長職は次回の理事会で決める。
「奈良県の本屋さんへ行こう」キャンペーンの年末年始スタンプラリーの抽選会も実施。1696名から応募があり、図書カードを贈る当選者100名を決めた。林田理事長は、応募用紙の中の1枚に「街の本屋さん、頑張ってください」と書き込みがあったことを紹介し、「私たちを応援し、期待してくれる人たちに応えるためにも、さらに頑張っていかなければならない」と話した。
次の第4回理事会は4月13日に開く。
(靏井忠義広報委員)

日書連のうごき

1月6日医書同業会新年互例会に矢幡会長が出席。
1月8日新年名刺交換会に矢幡会長、柴﨑、渡部両副会長、小泉監事が出席。書店新風会新年懇親会に矢幡会長が出席。
1月9日日教販春季大市会に矢幡会長が出席。公取委員長講演会・賀詞交換会に矢幡会長、柴﨑、渡部両副会長が出席。
1月10日悠々会新年会に矢幡会長が出席。
1月15日東京都書店商業組合新年懇親会に事務局が出席。
1月16日JPO運営委員会に春井副会長が出席。
1月22日文化産業信用組合理事会に矢幡会長が出席。
1月24日万引防止出版対策本部に事務局が出席。
1月28日神奈川県書店商業組合新年懇親会に矢幡会長が出席。
1月29日読売新聞社新春懇親会に矢幡会長が出席。日本図書普及取締役会に藤原副会長が出席。全国書店再生支援財団理事会に平井理事、髙島顧問が出席。返品現地処理でトーハン訪問に柴﨑副会長、志賀理事が出席。

九州雑誌センター「ムック返品の取り扱いも」/福岡理事会

福岡県書店商業組合(安永寛理事長)は1月21日、福岡市中央区の組合会議室で定例理事会を開催した。
はじめに日書連12月定例理事会の内容を報告。続いて第42期スタートにあたり、期中の行事予定を以下の通り発表した。▽定例理事会=1月21日、4月20日、7月1日、8月18日、10月27日▽通常総会・出版業界懇親会=11月25日
また、総務・広報、組織・流通、倫理、財務、情報化推進の各委員会から年間計画が報告された。
財務委員会は、九州雑誌センターを今後も存続させるため、現在の週刊誌・月刊誌だけではなく、ムックの返品取り扱いを広く訴えていきたいとの考えを示した。同センターがなければ全雑誌を東京に返品することになり、返品運賃は今の倍になる。約30年前、九州の書店商業組合の先人たちの力で設立された同センターの恩恵について再度考える必要があるとした。
倫理委員会は、2月と7月に福岡家庭裁判所久留米支部「万引被害を考える会」で講話を行うこと、7月3日に天神地区で恒例の「万引防止街頭キャンペーン」を実施することを報告した。(加来晋也広報委員)


「豊かな活字文化を守る」山口社長が決意示す/読売新聞社新春懇親会

読売新聞社は1月29日、東京・千代田区のパレスホテル東京で、書店、出版社、取次など出版関連業界の会社幹部ら約500名を招いて新春懇親会を開催した。活字文化議員連盟会長の細田博之・元官房長官、子どもの未来を考える議員連盟会長の河村建夫・元官房長官も出席した。
冒頭あいさつした読売新聞グループ本社の山口寿一社長は、今春から本格的に始まるICT(情報通信技術)教育について「デジタル教育を推進するのであれば、活字による学びにも力を入れてバランスを取るべき。日本の子どもたちがテクノロジーになじむと同時に、活字の教養も身につけることができれば、よその国に負けない力を持つことになる。今こそ活字の学びを社会に呼びかける活動を行いたい」と述べ、出版界に理解と協力を訴えた。
また、出版界で児童書が健闘していることに触れ、「様々な良い本が出版されるのは、日本に豊かな活字文化が根付いているから。豊かな活字文化を守るべく、読売は本年も力を入れて取り組む」と述べた。
日本書籍出版協会の相賀昌宏理事長(小学館)もICT教育に触れ、「紙の本とのバランスを一緒にやっていきたい。紙の本に力を入れる意味は、文化的な面を強くすること」とあいさつ。乾杯の音頭をとった。

〔読売出版広告賞/大賞に小学館〕
新春懇親会に先立ち、第24回読売出版広告賞贈賞式が開かれた。読売新聞に昨年掲載された出版広告の中から優れた作品を表彰するもの。大賞には小学館の「『少年サンデー』日本に、もっと日曜日を。」(19年1月1日付朝刊・全15段)が選ばれた。
金賞は新潮社の「新潮文庫の100冊」(19年7月6日付朝刊・全5段)、銀賞は河出書房新社の「完全版ピーナッツ全集」(19年11月8日付朝刊・全3段+小枠)、銅賞は講談社の「希望の糸」(19年7月5日付朝刊・全5段)、特別賞はワニブックスの「レスラーめし」(19年2月8日付朝刊・3段8割)が受賞した。

雑誌返品処理物流拠点統合へ/トーハンと日販が合意

〔出版共同流通蓮田センターに/20年中の業務提携開始目指す〕
トーハン、日本出版販売(日販)の両社は2月21日、物流協業の第一弾として、雑誌返品処理業務について日販グループの出版共同流通(SKR)蓮田センター(埼玉県蓮田市)に物流拠点を統合することで合意に達したと発表した。2020年中を目標に業務提携を開始する。業務提携開始後、トーハン東京ロジスティックスセンターの雑誌(コミック、ムックを含む)返品業務を順次移管し、できるだけ早期に共同運営体制へ移行する。
運転手不足やコンプライアンス強化により、多くの業界で物流網の維持が課題となっているが、出版業界でも作業人件費の上昇、輸送会社からの運賃増額の申し入れや輸送業務撤退の意思表示が相次ぎ、業量の減少も相俟って1冊あたりの配送コストが高止まりするなど、対策の先送りが許されない危機的な状況になっている。こうした事態を受け、トーハンと日販は物流協業に関する検討を開始し、18年11月に基本合意書の締結に至った。
今回の雑誌返品処理業務を皮切りに、今後、書籍返品処理業務、書籍新刊送品業務、雑誌送品業務についても協業の検討を引き続き進め、物流拠点の統廃合、物流作業の効率化を通じて、出版社や運送会社の負担を軽減し、将来に向けて持続可能な出版流通網の再構築を目指す。
なお、物流協業の実施ならびに検討を進めるにあたって知り得た相手方の機微情報については、独占禁止法の観点から、各社内で厳密な情報管理を行うことに変更はない。また、必要に応じて公正取引委員会への報告・相談を行うことも同様としている。

新たな読者の掘り起こし訴える/作家・今村昌弘氏が講演/兵庫トーハン会

兵庫トーハン会(中島良太会長=三和書房)は2月1日、神戸市中央区の神戸市産業振興センターで、同会オリジナルイベント「今村昌弘氏講演会」を開催。約50名の聴衆が集まった。このイベントは地元作家の応援と加盟書店の活性化を趣旨に開催しているもので、今回で8回目。
冒頭、中島会長は街の本屋の苦戦を訴え、「応援してほしい」と呼びかけた。
講演会で今村氏は、地元・神戸市での生い立ち、作家を志したきっかけなどを紹介。さらに、各方面から絶賛を浴びたデビュー作『屍人荘の殺人』(東京創元社)の執筆プロセス、同作の映画化の裏話を披露した。終盤では、本離れが進む風潮に対し、「読んでさえもらえれば、本の魅力は伝わる」と、新たな読者の掘り起こしを訴えた。
サイン会では、今村氏の出身中学校の司書も駆けつけるなど、盛況のうちに終了した。
(トーハン神戸支店・櫻井晋)

新社長に奥村景二氏/日本出版販売

日販グループホールディングス(日販GHD)は2月18日開催の定例取締役会で、4月1日付の役員・執行役員等の体制を決定した。
日販GHDでは、専務取締役に奥村景二氏が新任する。また、執行役員に奥村氏が昇任、長豊光氏が新任する。長氏はMPD代表取締役社長に就任する。6月25日開催の株主総会・臨時取締役会・監査役会で正式決定する。
取次事業会社の日本出版販売(日販)では、代表取締役社長に奥村景二常務取締役が昇任する。吉川英作代表取締役副社長は取締役会長に就任、安西浩和専務取締役は取締役副社長に昇任、中西淳一執行役員と伊藤宏治執行役員は取締役に新任、長豊光氏は執行役員に新任する。日販GHDと日販で代表取締役社長を務める平林彰氏は、日販では取締役に就く。

奥村景二氏(おくむら・けいじ)
87年関西大学卒、日本出版販売入社。11年取締役関西・岡山支社長、15年取締役MPD代表取締役社長、18年常務取締役営業本部副本部長。大阪府出身。64年2月12日生まれ、56歳。
《新役員体制》
■日販グループホールディングス
[取締役・監査役]
代表取締役社長
平林彰
代表取締役副社長
吉川英作
専務取締役奥村景二(6/25就任予定)
同酒井和彦
取締役富樫建
社外取締役増田宗昭(カルチュア・コンビニエンス・クラブ代表取締役社長兼CEO)
同野間省伸(講談社代表取締役社長)
常勤監査役宮路敬久
社外監査役真鍋朝彦(税理士法人髙野総合会計事務所シニア・パートナー)
同金丸和弘(森・濱田松本法律事務所パートナー)

[グループ事業責任者]
・取次事業責任者=奥村景二執行役員(日本出版販売代表取締役社長)、長豊光執行役員(MPD代表取締役社長)
・小売事業責任者=露木洋一執行役員(NICリテールズ代表取締役社長)
・海外事業責任者=牛山修一執行役員(日販アイ・ピー・エス代表取締役社長)
・雑貨事業責任者=佐藤弘志執行役員(ダルトン代表取締役社長)
・コンテンツ事業責任者=梅木読子執行役員(ファンギルド代表取締役社長)
・エンタメ事業責任者=安井邦好執行役員(日販セグモ代表取締役社長)
・グループ共通化責任者=西堀新二執行役員(日販ビジネスパートナーズ代表取締役社長)
・グループIT責任者=藤澤徹執行役員(日販テクシード代表取締役社長)

■日本出版販売(4月1日以降の体制)
◎印は昇任、○印は新任
代表取締役社長
◎奥村景二
取締役会長吉川英作
取締役副社長(流通改革責任者、取協担当)
◎安西浩和
専務取締役(管理本部総括、物流本部長、輸配送改革推進室担当)酒井和彦
同(営業本部長、特販支社総括)髙瀬伸英
取締役(営業本部副本部長、営業推進室・リノベーション推進部担当)
富樫建
同(仕入流通本部長、広報担当)○中西淳一
同(CVS部・ネット営業部・商品開発部担当)
○伊藤宏治
同平林彰
上席執行役員(関西支社長、中部支社担当)
竹山隆也
同(中四国九州支社長)
横山淳
執行役員(管理本部長)
西堀新二
同(営業本部副本部長)
○長豊光
同(商品開発部長、グループ文具担当、図書館営業部担当)野口瑞穂
同(経営戦略室長)
平岡隆
同(輸配送改革推進室長)
西川原秀伺

生活実用書・注目的新刊/遊友出版・齋藤一郎

小林弘幸著『不摂生でも病気にならない人の習慣』(小学館新書840円)は、意味なくガマンするのは万病のもとであると、悪習慣を治せずとも、その後のリカバリー法を知っていれば大丈夫と、現役医師が語る。
メタボぎみだけど食事制限ができない人には、食事は抜かず、間食を増やしてみるが処方箋。もともと食事を抜いても痩せないからである。①食事前に一杯の水を飲む②間食をする、これがスタート。間食とは言ってもポテトチップスなどは駄目。糖質をとらずにチーズなどタンパク質や、バナナなどビタミンや食物繊維の多いものを選ぶ。メタボは腸内環境の悪化が原因の一つ。腸は自立神経と密接で、その乱れが健康をも害していると説く。ありがちな行動習慣を、自分で許す解決法が32項、まとめて解説。
内海聡著『がまんしない医者の食卓』(フォレスト出版900円)は反対に一日3食は、様々な病気を引き起こす不健康のもとという。現代の野菜に含まれるビタミンは、30年前に比べ20~50%になっていて、その栄養低下と糖質過多の食生活が健康を害している。食材の見分け、調理法の見直し。安全な食を提供する28の販売元も紹介。放射能リスクにも玄米、味噌汁、塩で対抗する。
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