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世界本の日 サン・ジョルディの日
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世界 本の日 サン・ジョルディの日


■ 「世界 本の日」
「世界 本の日」は、1995年11月、パリで開催されたユネスコ総会において、毎年4月23日を、「世界 本の日」とする宣言文が採択されたことによるもので、本の良さを再認識し、親近感を育むことを目的としています。また、この日は、従来「サン・ジョルディの日」としても親しまれており、愛と知性の文化運動として、日本でも23年にわたってPR活動が続けられています。


■ 「サン・ジョルディの日」の由来
「サン・ジョルディの日」の由来は、スペイン・カタルーニャ地方のサン・ジョルディ伝説をもとにしており、悪獣のいけにえに差し出された王女を救った伝説の騎士、サン・ジョルディを愛の守護聖人としてたたえています。4月23日は彼が殉教した日で、いつしかこの日に本と花を贈りあって、愛する気持ちを伝え合うようになりました。また、この日は文豪として名高いセルヴァンテスとシェークスピアの命日でもあり、本との結びつきを強めております。日本でも4月23日に本を贈るという知的でロマンチックな習慣は、現在、静かなブームになっています。





カタルーニャはバルセロナを州都として、イベリア半島のつけ根に位置してフランスと国境を接するスペイン17州のひとつです。独特の輝きを放つスペインにおいて、ひときわ強烈な個性をもつ地方として語られます。

カタルーニャはマドリード中心のスペイン国家からの独立意識が強く、地元言語はカタルーニャ語。ダリ、ミロ、ガウディなど、歴史に名を残す天才芸術家を数多く輩出。 政治・経済・文化面で独自性が強いことは、長い歴史の中で1977年に自治権を回復するまで抑圧されていた時期があったことに大きく起因しています。高い文化を育んできた土壌は、まさにカタルーニャの人々が歴史的に大切にしてきた「自分らしさ」によるたまものなのです。

ただこうした民族的背景を正しく理解しなくても、地中海特有の温暖な 気候に美しい自然、豊かな食べ物、親密な対外国人感情など、カタルーニャにひとたび触れると、訪れる人はそのたまらない魅力のとりこになってしまいます。
面積はスペイン全土の6%、人口は全体の16%にもかかわらず、輸出ではスペイン全体の25%を占める経済の牽引車として躍動するカタルーニャ。ここはオリジナリティと熱いエネルギーをベースに、生きる歓びに満ちあふれた別世界です。


「スペイン サン・ジョルディの日」2007年4月23日 バルセロナ・ランブランス通り






ユネスコ総会は、

本は歴史的に知識の普及に最も有力なファクターであるとともに、その保存に最も正確
な手段であることを考慮し、

その結果、本のすべての普及促進活動が、本にアクセスするすべての人々を啓蒙するだ
けでなく、世界中の文化的伝統をより豊かに共有する認識を広め、また理解、寛容、対話
にもとづく人々の行いを鼓舞することに鑑み、

本の普及促進に可能性をもつ最も効果的方法のひとつが、ユネスコ加盟国の数カ国の経
験が示している通り、「本の日」の設置とそれに対応したブックフェアや展示会の同時開
催であることを認識し、

さらにまた、この種の施策が国際的なレベルでこれまで採択されていなかったことに注
目し、

本総会はミゲル・デ・セルヴァンテス、ウィリアム・シェークスピア、およびインカ・
ガルシラソ・デ・ラ・ヴェガが没した同じ日の4月23日を「世界・本と著作権の日」と
する考えを採択し、ここに宣言することを勧告する。

1995年11月 (公式訳文より)

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